JP2004202633A - 物品送り機構およびねじ締め機 - Google Patents

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Katsuhiko Sasaki
克彦 佐々木
Tomohiro Ukai
智大 鵜飼
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Abstract

【課題】ねじ締め動作に連動してねじをピッチ送りして連続的なねじ締め作業を可能するねじ締め機において、従来多数のねじを連結帯により連結した連結ねじを用いる構成となっていたが、数本程度のねじ締め作業に用いるには構造が複雑化し、コスト高となるものであったので、本発明ではより簡易な構成で連続的にねじ締めを行うことができるようにする。
【解決手段】ねじ締め機本体4のねじ締め動作に連動して傾動する傾動アーム8に可動爪12と固定爪15を設けて、この可動爪12と固定爪15をねじ締め動作に連動して交互に上下動させることにより、複数のねじS〜Sを保持したねじ保持体40をばね33の付勢力によりピッチ送りする構成とする。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、例えばねじ締め機のねじ送り装置およびこの機構を利用した物品送り機構に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、手持ち工具としてのねじ締め機には、複数本のねじを連結帯に並列に保持してなる専用の連結ねじを装着しておき、ねじ締め動作(ねじ締め機本体の往復動作)に連動してこの連結ねじをピッチ送りするねじ送り機構を備えることにより、ねじを連続的に締め込み可能とした連続ねじ締め機が提供されている。
このような連続ねじ締め機におけるねじ送り機構は、ねじ締め動作に連動して一方向へ一定角度ずつ回転するラチェットホイールを備え、このラチェットホイールの周囲に設けた送り爪を連結ねじの連結帯に引き掛けてこの連結ねじをピッチ送りする構成となっていた。
【0003】
【特許文献1】
特開平10−329045号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、作業内容によっては数本程度のねじを連続的に締め付ければ足りる場合もあり、このような作業内容については、上記したような比較的構造が複雑化しその結果コスト高となるねじ送り機構を備えたねじ締め機よりも、簡易な構造でより低価格のねじ送り機構を備えたねじ締め機が望まれていた。
そこで、本発明は、従来のねじ送り機構とは異なる機構を用いることにより簡易な構造で低コストのねじ送り機構を備えたねじ締め機を提供し、さらにこの技術を利用することによりねじ送り機構に限らずその他の物品をピッチ送りすることができる物品送り機構を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
このため、本発明は、前記請求項に記載した構成の物品送り機構とし、またこの物品送り機構を利用したねじ送り機構およびこれを備えたねじ締め機とした。
請求項1記載の物品送り機構によれば、作動軸を往復動させると、これに連動して二つで一組の送りアームが交互に進退し、これにより送りアームに設けた可動爪と固定爪が交互に送り対象物に係脱して、この送り対象物が付勢手段により送り方向にピッチ送りされる。このことから、当該物品送り機構によれば、送り対象物に例えば複数のねじを保持しておくことによりこのねじを順次一定の位置にピッチ送りすることができるので、従来のような送り爪を備えたラチェットホイールを用いた送り機構とは異なる機構によりねじをピッチ送りすることができる。このねじ送り機構の場合には、当該送り機構により送られる対象物は、送り対象物であり、ひいてはこれに保持された複数本のねじとなる。
この物品送り機構は、上記ねじ送り装置に限らず様々な形態で利用することができる。例えば、送り対象物に複数の図柄を表示し、これを作動軸の往復動に連動して送り方向に送ることにより、送りケースに設けた窓部に表示される図柄を順次切り換える表示切り換え装置として適用することができる。
請求項2記載の物品送り機構によれば、送り対象物に釘、ばね、ゴムパッキン等の各種部品を保持することにより、当該送り機構を組み付け部品供給機構として利用することができる。すなわち、作動軸を往復動させることにより、送り対象物に保持した部品が順次一定位置に送られ、然る後作動軸により送り対象物から押し出されて供給される。
【0006】
請求項3記載のねじ締め機によれば、作動軸をその軸方向に往復動させることにより送りアームが交互に進退し、これにより可動爪と固定爪が交互にねじ保持体に係脱してこのねじ保持体が付勢手段によりねじ送り方向にピッチ送りされる。また、作動軸が前進するとその先端部がねじにセットされ、さらに前進することによりねじがねじ保持体から押し出される。ねじ保持体から押し出されたねじは、作動軸をその軸回りに回転させることによりねじ締め付け部位に締め付けられていく。
このようにねじ保持体に保持した複数のねじが作動軸の往復動に連動してピッチ送りされ、これが順次作動軸の先端にセットされて締め付けられていくので、従来のようなラチェットホイール等を用いた送り機構とは別の機構によりねじをピッチ送りすることができ、これにより簡易な構造で低価格のねじ送り機構を備えたねじ締め機を提供することができる。
請求項4記載のねじ締め機によれば、ねじ保持軸を介して作動軸の先端にねじがセットされ、ねじ保持軸を介して間接的にねじが締め込まれる。このことから、作動軸の移動量をねじ保持軸の長さ分だけ短くすることができ、これにより当該ねじ送り機構のコンパクト化を図ることができる。
請求項5記載のねじ締め機によれば、ねじ保持部へのねじのセットを簡単に行うことができるので、当該ねじ送り機構ひいてはねじ締め機の使い勝手を向上させることができる。
【0007】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施形態を図1〜図24に基づいて説明する。以下説明する実施形態では、物品送り機構をねじ締め機のねじ送り装置に適用した場合を例示する。図1は、本実施形態のねじ送り装置30を備えたねじ締め機1を示している。このねじ締め機1のねじ送り装置30には最大で4本のねじS〜Sを装填し、これをねじ締め動作に連動して1本ずつねじ締め位置に送る機能を備えている。以下の説明では、ねじSが送られる方向を前方または前側(図1において右方または右側)といい、その反対側を後方または後ろ側(図1において左方または左側)として説明する。
さて、このねじ締め機1は、断面矩形のケース2を備えている。このケース2は、支持台3に固定されている。このケース2の内部には、ねじ締め機本体4が上下動可能に支持されている。ねじ締め機本体4は、上下動操作用のハンドル部5を備えている。このハンドル部5は、ケース2の側面に形成した挿通溝2aを経てケース2の側方に突き出されている。ねじ締め機本体4のフランジ部4aとケース本体2の側部2bとの間には、圧縮ばね6が介装されている。このため、ねじ締め機本体4は、ケース2に対して上方へ移動する方向に付勢されている。
作業者は、ハンドル部5を把持して上記圧縮ばね6に抗して下方へ押し下げることによりねじ締め作業を行うことができる。作業者がハンドル部5の押し下げを解除すると、ねじ締め機本体4は、圧縮ばね6によりケース2の上部に戻される。図1は、ねじ締め機本体4の上面4dがケース2の上端部2dに当接して、当該ねじ締め機本体4が上昇端位置(非操作位置)に戻された状態を示している。
ねじ締め機本体4の先端部(図1において下部)には、作動軸17が下方へ突き出す状態で設けられている。この作動軸17は、当該ねじ締め機本体4に内装した電動モータ4bにより回転する。この電動モータ4bは、ハンドル部5の基部付近に設けたトリガ形式のスイッチ5aにより起動停止される。図6には作動軸17の先端部の詳細が示されている。図示するように作動軸17の先端部には、芯出し軸部17aと爪部17b,17bが設けられている。これらの機能については後述する。
【0008】
次に、ねじ締め機本体4の上部は、ケース2に適合させて断面矩形の直方体形状に形成されている。この断面矩形の直方体形状を有する上矩形部4cの一側面からハンドル部5が側方へ延びている。この上矩形部4cの他の側面であって図1において手前側の側面とこれに対向する反対側の側面には、それぞれカム溝7,7が形成されている。両カム溝7,7は、図示するように当該ねじ締め機1の移動方向に対して傾斜する傾斜部7aと移動方向に沿った直動部7bを備えている。この両カム溝7,7には、それぞれ傾動アーム8の傾動先端側が係合されている。
両傾動アーム8,8は、図示するようにT字形を有しており、支軸8aを介して前後方向(図示左右方向)に傾動可能な状態でケース2の内面に支持されている。この両傾動アーム8,8のそれぞれの傾動先端側(図において上端側)にフォロワ8bが取り付けられており、このフォロワ8bが上記カム溝7に移動可能に挿入されることにより、当該傾動アーム8,8の傾動先端側がそれぞれカム溝7に係合されている。図1に示すようにねじ締め機本体4がケース2の上端部(非操作位置)に位置する状態では、傾動アーム8のフォロワ8bは、カム溝7の傾斜部7aの始端側(図示下端側)に位置している。
ねじ締め機本体4が上下に往復動して、両傾動アーム8,8のフォロワ8b,8bがそれぞれカム溝7の傾斜部7aを移動することにより、両傾動アーム8,8がそれぞれ支軸8aを中心にして前後方向(図示左右方向)に傾動する。これについては、動作説明の段階で詳述する。
【0009】
両傾動アーム8,8の傾動基端側8c,8c(支軸8aから左右へ張り出した部分)には、それぞれ送りアーム10,11が支軸10a,11aを介して前後方向(図示左右方向)に傾動可能に支持されている。以下の説明において、図示右側の送りアーム10を前側送りアーム10といい、図示左側の送りアーム11を後ろ側送りアーム11と称して区別する。両送りアーム10,11の先端部の詳細が図2に示されている。
両前側送りアーム10,10の下端部間には、支軸13を介して一つの可動爪12が前後方向(図示左右方向)に傾動可能に支持されている。この可動爪12およびその支持構造が図4に示されている。また、図5には、可動爪12が単体で示されている。この可動爪12は、支軸13が挿通される支持円筒部12aと、両前側送りアーム10,10間の中央において下方へ張り出す爪部12bと、両端部から張り出して両前側送りアーム10,10の前側に回り込むストッパ部12c,12cを備えている。支軸13の両端部は、前側送りアーム10を貫通して、ケース2の下端部に設けた案内溝2c,2cに挿通されている。両案内溝2c,2cは、上下に長く形成されている。これにより支軸13ひいては可動爪12の下端部側は、一定の範囲で上下に移動可能にケース2に支持されている。なお、この支軸13は、その一端側にフランジ部13aが形成され、他端側に止め輪13bが装着されているため軸方向へは移動しない。
【0010】
可動爪12は、支軸13を介して前後(図1において左右)に傾動可能に支持されている。また、可動爪12と両前側送りアーム10,10との間にはそれぞれねじりばね14が介装されている。このため、可動爪12は、爪部12bを後ろ斜め上方へ変位させる方向(図1において右回り)に付勢されている。図4および図5に示すように可動爪12の両端部であってストッパ部12c,12cの下側には、それぞれねじりばね14の一端側14aを引き掛けておくための突起12dが形成されている。一方、ねじりばね14の他端側14bは、前側送りアーム10の前端に引き掛けられている。
両ストッパ部12c,12cは、それぞれ前側送りアーム10,10の前端側に回り込んでいる。このストッパ部12c,12cが前側送りアーム10,10の前端に当接することにより、当該可動爪12の図1において左回り方向の回動端が規制されている。この可動爪12は、後述するねじ保持体40のストッパ部51が当接することによりねじりばね14に抗して左回り方向に回動し、ストッパ部12c,12cが前側送りアーム10,10の前端に当接することによりその左回り方向の回動端が規制され、これによりこの可動爪12がほぼ直立状態のストッパ位置に保持される。
これに対して、可動爪12がストッパ部51に押し付けられていない状態では、可動爪12はねじりばね14によりその爪部12bを後ろ斜め上方へ変位させる方向(非ストッパ位置)に戻される。図1〜図4、図11、図12、図23および図24は、可動爪12がストッパ位置に位置する状態が示され、図13〜図22は可動爪12が非ストッパ位置に戻された状態を示している。この可動爪12の機能については後述する。
【0011】
次に、図1および図2に示すように両後ろ側送りアーム11,11の下端部間には固定爪15と支軸16がそれぞれ掛け渡し状態で取り付けられている。固定爪15は、両後ろ側送りアーム11,11間に固定されている。また、この固定爪15も、前記ストッパ位置の可動爪12と同様、両後ろ側送りアーム11,11の下端よりもさらに下方へ張り出している。
支軸16は両後ろ側アーム11,11間に回転可能に掛け渡され、かつその両端部は後ろ側アーム11,11を貫通して、ケース2の下部に設けた案内溝(図示省略)に移動可能に挿通されている。この案内溝は、前記案内溝2cと同様上下に長く形成されている。この支軸16を介して後ろ側アーム11,11の下端部が、前記前側アーム10,10と同様ケース2に対して上下に移動可能に支持されている。
以上の構成によれば、ハンドル部5を把持してねじ締め機本体4を下方へ押し下げると、傾動アーム8のフォロワ8bがカム溝7の傾斜部7aを相対的に上る方向へ変位することにより、傾動アーム8が後ろ側(図1において左側)に傾動し、これにより前側送りアーム10が上昇する一方、後ろ側送りアーム11が下降し、従って可動爪12が上方へ変位する一方固定爪15が下方へ変位する。ハンドル部5の押し下げ動作を止めると、ねじ締め機本体4が圧縮ばね6により上方へ戻されるので、フォロワ8bがカム溝7の傾斜部7aを相対的に下る方向に変位し、これにより傾動アーム8,8が前側(図1において右側)に傾動する。このため、可動爪12が下方へ変位する一方固定爪15が上方へ変位する。こうして可動爪12と固定爪15が交互に上下に進退することにより、以下説明するねじ保持体40がねじ送り方向(図1において右側)にピッチ送りされて、ねじSがねじ締め動作に連動して1本ずつねじ締め位置(作動軸17と同軸上の下方位置)に送られる。
このことから、本実施形態におけるねじ保持体40が特許請求の範囲に記載した送り対象物に相当し、各ねじSがこの送り対象物(ねじ保持体40)に保持された物品の一例に相当する。
【0012】
次に、ねじ送り装置30について説明する。このねじ送り装置30は、前記ケース2の下端部に取り付けたねじ送りケース31とねじ保持体40を備えている。図1に示すようにねじ送りケース31は、ケース2の先端部からねじ送り方向後ろ側(図1において左側)へ張り出すように延びている。このねじ送りケース31が、特許請求の範囲に記載した送りケースの一例に相当する。
このねじ送りケース31の内部にねじ保持体40がねじ送り方向前後(図1において左右方向)に移動可能に支持されている。このねじ送りケース31の後部であってねじ保持体40の後ろ側には押圧板32が前後に移動可能に配置されている。この押圧板32とねじ送りケース31の後端部との間には、圧縮ばね33が介装されている。この圧縮ばね33により付勢された押圧板32によりねじ保持体40は常時ねじ送り方向(図1において右方)に付勢されている。
ねじ保持体40は、ねじ送りケース31内にほぼがたつきなく移動可能な形状および大きさのブロック体を有している。このねじ保持体40は、4本のねじ保持軸41〜41を備えている。各ねじ保持軸41は、ねじ保持体40の上面から下面に至って貫通して設けた支持孔40a〜40a内に回転可能かつ上下動可能な状態に支持されている。図1は、各ねじ保持軸41が上端位置に戻された状態が示されている。この上端位置において、各ねじ保持軸41の下部はねじ保持体40の下面から突き出された状態となっている。図9にはねじ保持軸41が単独で示されている。各ねじ保持軸41およびその支持構造はすべて同様に構成されている。
【0013】
支持孔40a〜40aは、ねじ送り方向に沿って同じ間隔をおいて並列に設けられている。支持孔40a内には、補助スリーブ42が回転不能かつ軸方向移動不能な状態で固定されている。この補助スリーブ42内にねじ保持軸41が軸方向移動可能かつ回転可能に保持されている。図7には補助スリーブ42が単体で示されている。図示するようにこの補助スリーブ42の周方向対向する2箇所には溝部42a,42aが上端部から切り込み形成されている。この補助スリーブ42の下部には、より小径の支持孔42bが断付き状態に形成されている。上記溝部42a,42aはこの支持孔42bの上端部に至る長さで形成されている。両溝部42a,42aには、ねじ保持軸41の上部に装着した受け輪43の係止片43a,43aが挿入されている。図8にはこの受け輪43が単独で示されている。この受け輪43は、ねじ保持軸41に対して相対的に回転可能に装着されている。但し、この受け輪43は、ねじ保持軸41に対して軸方向上端側の位置が固定されている。
一方、この受け輪43の両係止片43a,43aはそれぞれ上記補助スリーブ42の溝部42aに挿入されている。このため受け輪43は、補助スリーブ42に対して軸方向移動可能である反面回転不能に装着されている。
図2に示すように支持孔40aの上部と補助スリーブ42の上部との間には止め輪44が固定されている。この止め輪44により係止片43a,43aひいては受け輪43の軸方向上側の移動端が規制されている。補助スリーブ42の外周側において、受け輪43の両係止片43a,43aと支持孔40aの底部40bとの間には圧縮ばね45が介装されている。この圧縮ばね45により受け輪43ひいてはねじ保持軸41が上方(図1に示す上端位置に戻される方向)へ付勢されている。
【0014】
図10に示すようにねじ保持軸41の上部には作動軸連結部41Rが設けられている。この作動軸連結部41Rは、当該ねじ保持軸41の上面中心に設けた芯出し孔41aと、この芯出し孔41aの周囲の四等分位置に設けた係合溝41b〜41bを備えている。芯出し孔41aに、前記作動軸17の芯出し軸部17aが挿入され、かつ四カ所のうち二カ所の係合溝41b,41bに作動軸17の爪部17b,17bが嵌め込まれることにより、作動軸17がねじ保持軸41に対して回転について一体化された状態に連結される。また、作動軸17が図1において下方へ移動すると、これと一体でねじ保持軸41が下方へ移動する。
一方、図9に示すようにねじ保持軸41の下部にはねじSを保持するためのねじ保持部41Hが設けられている。このねじ保持部41Hは、締め込むねじSの頭部を相対回転不能に嵌め込むねじセット凹部41cを備えている。このセット凹部41cは、締め込むねじSの頭部に合わせて断面六角形を有している。このねじセット凹部41cの奥部にはマグネット46が埋め込まれている。このマグネット46により、ねじセット凹部41cにねじSの頭部を簡単に嵌め込むことができるので、ねじ保持体40に対するねじS〜Sのセットを簡単に行うことができ、またこのセット状態は振動等によっても確実に保持される。
但し、このマグネット46は、樹脂製のケース47を介してねじセット凹部41c内に埋め込まれている。このため、マグネット46の磁力はケース47により遮断されてねじ保持軸41には伝わらなくなっている。ねじ保持軸41にマグネット46の磁力が伝わらないので、ねじ保持軸41に切り粉等の異物が吸着されることはない。
次に、ねじ保持体40の上面には、複数のストッパ部51〜51を備えた規制板50が取り付けられている。この規制板50には、各ねじ保持軸41に対応して逃がし孔50aが形成されている。各逃がし孔50aの送り方向前側には、ねじ保持軸41に干渉しない範囲で前記補助スリーブ42および止め輪44の上面側に張り出す張り出し部50bが設けられている。この張り出し部50b〜50bにより各支持孔40aにおいて補助スリーブ42および止め輪44が圧縮ばね45の付勢力等によって支持孔40a内から抜け出ないようになっている。
規制板50の各ストッパ部51〜51は、切り起こし状に設けられて、ねじ保持体40の上面に対して起立状態に設けられている。各ストッパ部51〜51は、ねじ送りケース31の上面に設けた凹部31a内に入り込んでいる。また、ねじ送りケース31の下面側にはその前端から後端に至って逃がし溝31bが形成されている。この逃がし溝31bから各ねじ保持軸41の先端部(ねじ保持部41H)が突き出されている。
【0015】
以上のように構成された本実施形態のねじ締め機1およびねじ送り装置30によれば、ねじ締め送りおよびねじ送り動作が以下のようにしてなされる。以下、説明の便宜上、4本のねじ保持軸41〜41について、送り方向前側(図1において右側)から第1ねじ保持軸41、第2ねじ保持軸41、第3ねじ保持軸41、第4ねじ保持軸41という。また、5カ所のストッパ部51〜51について、第1ストッパ部51、第2ストッパ部51、…、第5ストッパ部51という。
先ず、図1に示すようにねじ締め機本体4は圧縮ばね6によりケース2の上端部に位置している。この段階では、傾動アーム8の傾動先端側(フォロワ8b)はカム溝7の傾斜部7aの下端側に位置している。このため傾動アーム8は支軸8aを中心にして右側へ傾動した状態となっている。この状態では、前側アーム10ひいては可動爪12は下降し、後ろ側アーム11ひいては固定爪15は上昇した状態となっている。図2に示すようにこの状態では、ストッパ位置に位置する可動爪12の送り方向後ろ側(図2において左側)に第1ストッパ部51が当接して、ねじ保持体40の送り方向への移動が規制されている。これにより、作動軸17の下方に第1ねじ保持軸41が同心に位置保持されている。
一方、予め各ねじ保持軸41のねじセット凹部41cにはねじSの頭部が嵌め込まれてセットされている。各ねじSは、ねじセット凹部41cのマグネット46により吸着保持されている。
【0016】
以上の状態から、作業者がハンドル部5を把持して下方へ押し下げると、先ず図11および図12に示すようにカム溝7が下方へ変位するので、相対的に傾動アーム8のフォロワ8bがカム溝7の傾斜部7aを上方へ移動する。これにより傾動アーム8は支軸8aを中心にして若干左側へ傾動する結果、可動爪12は僅かに上昇し、固定爪15は僅かに下降している。また、作動軸17が下降して、その先端部が第1ねじ保持軸41に僅かに接近した状態となっている。なお、図11には、ねじSが締め込まれるねじ締め込み部位(ねじ孔Sa)が示されている。
図13に示すようにねじ締め機本体4がさらに下降して、傾動アーム8のフォロワ8bがカム溝7の傾斜部7aの終端(上端)付近に至ると、図14に示すように可動爪12が上昇して第1ストッパ部51から外れるとともに、固定爪15が下降して第2ストッパ部51の送り方向前側に進入する。可動爪12は、第1ストッパ部51から外れると、ねじりばね14により右回りに回動してその先端側は斜め後方へ変位して、第1ストッパ部51の後面側上方(非ストッパ位置)に退避する。
また、作動軸17が下降してその先端部が、第1ねじ保持軸41の上面に当接し、この当接状態のままさらに下降して、第1ねじ保持軸41が下方へ移動し、これによりねじSがねじ孔Saに接近する。
次に、図15に示すようにねじ締め機本体4がさらに下降されて、傾動アーム8のフォロワ8bがカム溝7の直動部7bに進入し、この直動部7bを移動する段階では傾動アーム8の傾動動作は停止する。従って、可動爪12および固定爪15は移動することなく、図13および図14に示す位置から移動していない。これに対して、作動軸17がさらに下降することにより第1ねじ保持軸41がさらに下降し、これによりねじSがねじ孔Saにセットされる。この段階で、作業者は、ハンドル部5を押し下げつつスイッチ5aをオン操作して電動モータ4bが起動し、これにより作動軸17を回転させてねじSをねじ孔Saに締め込んでいくことができる。図15は、ねじ締め機本体4が下降端に至って、ねじSがねじ孔Saに完全に締め込まれた段階を示している。
【0017】
こうしてねじSが完全に締め付けられた後、作業者はスイッチ5aをオフするとともに、ハンドル部5の押し下げ操作を解除する。すると、ねじ締め機本体4が圧縮ばね6により上方へ戻される。戻される途中の状態が、図17および図18に示されている。傾動アーム8のフォロワ8bがカム溝7の直動部7bを相対的に下側に戻る段階では、可動爪12および固定爪15は移動しない。一方、この段階で作動軸17は、ねじ締め機本体4が圧縮ばね6によって上方へ戻されることにより上方へ移動する。作動軸17が上方へ戻されることにより、第1ねじ保持軸41が圧縮ばね45によって上方へ戻される。作動軸17と第1ねじ保持軸41は依然として同軸上に連結された状態で上方へ戻される。第1ねじ保持軸41が上方へ戻されることにより、そのねじセット凹部41cがねじSから離脱する。
傾動アーム8のフォロワ8bがカム溝7の直動部7bから傾斜部7aに進入し始めると、傾動アーム8が支軸8aを中心にして右側に傾動し始める。これにより、可動爪12が下降し始め、固定爪15が上昇し始める。この段階が図17および図18に示されている。なお、傾動アーム8が傾動し始めた段階であるので、図18では図16に比較して見て可動爪12と固定爪15がほとんど移動していない。
ねじ締め機本体4が上方へ戻されるに従って、傾動アーム8の右回りの傾動角度が大きくなるため、可動爪12は下降し、固定爪15は上昇する。図19および図20は、ねじ締め機本体4が上昇端位置(非操作位置)に戻される直前の状態が示されている。この段階では、固定爪15が第2ストッパ部51の前面から外れる直前の段階となり、また可動爪12は非ストッパ位置のまま第1ストッパ部51の後ろ側へ進入した状態となる。また、この段階では、すでに第1ねじ保持軸41が上昇端に至っているため、その上端から作動軸17の先端が離間している。固定爪15が未だ第2ストッパ部51の前面側に当接しているので、この段階ではねじ保持体40はねじ送り方向前側へ移動することができず、従って作動軸17に対しては依然として第1ねじ保持軸41が同軸に位置されている。
【0018】
この状態からねじ締め機本体4がさらに上方へ戻されて、その上面4dがケース2の上端2dに当接すると、ねじ締め機本4は上昇端位置に戻される。この状態が図21および図22に示されている。この段階では、傾動アーム8のフォロワ8bはカム溝7の傾斜部7aの始端に戻されており、従って傾動アーム8は最も右側に傾動した位置に戻されている。このため、可動爪12は、下降端まで移動し、固定爪15は上昇端まで移動ており、固定爪15は第2ストッパ部51から外れている。
固定爪15が第2ストッパ板51から外れると、ねじ保持体40が圧縮ばね33によりねじ送り方向へ移動する。しかしながら、可動爪12が第1ストッパ部51の後ろ側すなわち第2ストッパ部51の前方に進入しているため、ねじ保持体40がねじ送り方向に移動すると、第2ストッパ部51が可動爪12の先端に当接する。図21および図22は、第2ストッパ部51が可動爪12に当接した瞬間の状態を示している。
ねじ保持体40は、第2ストッパ部51により可動爪12の先端部をねじ送り方向へ押しながら移動する。可動爪12の先端が第2ストッパ部51によりねじ送り方向へ押されることにより、可動爪12はねじりばね14に抗して右回りに回動し、そのストッパ部12cを前側送りアーム10の前端に当接させたストッパ位置まで移動する。可動爪12は、そのストッパ部12cが前側送りアーム10の前端に当接すると、右回りの回動が阻止されるのでストッパ位置に保持され、これによりねじ保持体40のねじ送り方向への移動が阻止される。この段階の様子が図23および図24に示されている。
可動爪12に第2ストッパ部51が当接してねじ保持体40の移動が阻止された状態となると、当該ねじ保持体40は1ピッチだけねじ送り方向に送られた状態となり、この状態では、作動軸17に対して第2ねじ保持軸41が同軸上に位置している。
以上で、当該ねじ締め機1およびねじ送り装置30の1サイクルの動作が完了する。以後、再びハンドル部5を押し下げると、作動軸17により第2ねじ保持軸41が押し出されてねじSが締め込まれ、その後ハンドル部5の押し下げを止めてねじ締め機本体4を上動させると、作動軸17が上方へ戻されるとともに、ねじ保持体40がさらに1ピッチだけねじ送り方向に送られる。
本実施形態では、ねじ保持体40の一度に4本のねじS〜Sをセットするとことができるので、ねじSのセット作業をすることなく4本のねじS〜Sを連続して締め付けることができる。
【0019】
以上のように構成した本実施形態のねじ締め機1およびねじ送り装置30によれば、ねじ締め機本体4の往復動作により傾動アーム8を傾動させ、これにより可動爪12と固定爪15を交互に上下動させて、ねじ保持体40を1ピッチずつ送る構成であるので、従来のラチェットホイールを用いた場合のように構造を複雑化することなく、簡易かつ低コストな構成で4本のねじS〜Sをねじ締め動作に連動してピッチ送りすることができる。
また、専用の連結ねじを用いる構成ではないので、汎用性の高いねじ締め機とすることができる。
以上説明した実施形態には種々変更を加えることができる。例えば、ねじ保持体40には4本のねじS〜Sを一度にセットする構成を例示したが、最大で5本以上あるいは最大2本または3本のねじS〜Sを一度にセット可能な構成とすることもできる。
また、ねじ保持軸41を介して作動軸17の軸方向の移動および軸回りの回転をねじSに伝達する構成を例示したが、ねじ保持軸41を省略して、ねじSの頭部に作動軸の先端部が直接連結される構成としてもよい。
また、ねじ締め機本体4をケース2内に収容する構成を例示したが、ケース2内には作動軸のみを軸方向移動可能かつ回転可能に支持する一方、ケース2の外部に電動モータを内装したねじ締め機本体を上下動可能に配置し、この電動モータの出力を回転動力伝達機構を介して作動軸に伝達する構成とし、これらを一体で往復動可能に設ける構成としてもよい。
【0020】
さらに、傾動アーム8と送りアーム10,11をそれぞれケース2の対向する2側面に二組配置する構成を例示したが、片側一組の傾動アーム8と送りアーム10,11により同様の動作を得る構成としてもよい。
また、ケース2を支持台3に固定する構成を例示したが、例えばねじ送りケース31に脚部を設けてねじ締め部の上方に載置する構成としてもよい。
また、電動モータ4bに代えて油空圧モータを用いる構成としてもよい。
さらに、本願発明に係る物品送り機構は、例示したねじ送り装置30に限らず、例えば釘、ピン、ばね、ゴムパッキン等の小物部品をピッチ送りするための機構として適用することができ、またこれに加えて一定の位置にピッチ送りされた部品等を作動軸により物品保持体から離脱させて所定の部位に供給する物品供給装置として適用することができる。これらの場合には、作動軸はその軸方向に往復動のみし、その軸回りには回転しない構成とすることができる。このことから、電動モータ等の駆動源を省略して手動により作動軸を往復動させて、可動爪と固定爪を交互に進退させ、これにより送り対象物をピッチ送りする構成としてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態を示す図であり、ねじ締め機の全体の縦断面図である。本図は、ねじ締め機本体がケースの上端部に位置する非操作状態を示している。
【図2】図1に示す状態における作動軸の先端部周辺を拡大した側面図である。本図は、可動爪に第1ストッパ部が当接した非操作状態を示している。
【図3】図1に示す状態を矢印(3)方向から見た後面図である。
【図4】図4における作動軸の先端部周辺を拡大した後面図である。
【図5】可動爪を単独で示した斜視図である。
【図6】作動軸の先端部の斜視図である。
【図7】補助スリーブを単独で示した斜視図である。
【図8】受け輪を単独で示した斜視図である。
【図9】ねじ保持軸を単独で示した斜視図である。
【図10】ねじ保持軸の上部の斜視図である。
【図11】例示した実施形態に係るねじ締め機の縦断面図であって、その作動状態を示す図である。本図は、ねじ締め機本体を押し下げ操作し始めた直後の状態を示している。
【図12】図11に示す状態における作動軸の先端部周辺の側面図である。本図は、可動爪に第1ストッパ部が当接し、第2ストッパ部に固定爪が係合し始める直前の状態を示している。
【図13】例示した実施形態に係るねじ締め機の縦断面図であって、その作動状態を示す図である。本図は、ねじ締め機本体を押し下げ操作して、傾動アームのフォロワがカム溝の傾斜部の終端付近に至った段階の状態を示している。
【図14】図13に示す状態における作動軸の先端部周辺の側面図である。本図は、可動爪が第1ストッパ部から外れ、固定爪が第2ストッパ部の前側に進入した状態を示している。
【図15】例示した実施形態に係るねじ締め機の縦断面図であって、その作動状態を示す図である。本図は、ねじ締め機本体を押し下げ操作して、傾動アームのフォロワがカム溝の直動部を移動する段階の様子を示している。
【図16】図15に示す状態における可動爪周辺の側面図である。本図は、可動爪が第1ストッパ部から外れ、固定爪が第2ストッパ部の前側に進入した点で、図14に示す状態と同じであるが、図14に示す状態よりも作動軸がさらに前進している点で異なっている。
【図17】例示した実施形態に係るねじ締め機の縦断面図であって、その作動状態を示す図である。本図は、ねじ締めが完了してねじ締め機本体が上方へ戻される途中の段階の様子を示している。
【図18】図17に示す状態における作動軸の先端部周辺の側面図である。本図は、作動軸の移動方向が異なる点以外は、図14に示す状態と同じ状態を示している。
【図19】例示した実施形態に係るねじ締め機の縦断面図であって、その作動状態を示す図である。本図は、ねじ締めが完了した後、ねじ締め機本体が上方へ戻されて非操作位置に至る直前の様子を示している。
【図20】図19に示す状態における作動軸の先端部周辺の側面図である。本図は、作動軸の先端部がねじ保持軸から離脱し、可動爪が第1ストッパ部の後ろ側に進入し、固定爪が第2ストッパ部から離脱する直前の要するを示している。
【図21】例示した実施形態に係るねじ締め機の縦断面図であって、その作動状態を示す図である。本図は、ねじ締め機が非操作位置に戻されて、ねじ保持体が1ピッチ送られる途中の様子を示している。
【図22】図21に示す状態における作動軸の先端部周辺の側面図である。本図は、ねじ保持体が1ピッチ送られる途中の段階であって、第2ストッパ部が可動爪に当接して可動爪がねじりばねに抗して回動し始める段階の様子を示している。
【図23】例示した実施形態に係るねじ締め機の縦断面図であって、その作動状態を示す図である。本図は、ねじ締め機本体が非操作位置に戻され、かつねじ保持体が1ピッチ送られた状態を示している。
【図24】図23に示す状態における作動軸の先端部周辺の側面図である。本図は、ねじ保持体が1ピッチ送られて可動爪に第2ストッパ部が当接した状態を示している。
【符号の説明】
S…ねじ
1…ねじ締め機
2…ケース
4…ねじ締め機本体
5…ハンドル部
7…カム溝、7a…傾斜部、7b…直動部
8…傾動アーム
10…前側送りアーム
11…後ろ側送りアーム
12…可動爪
14…ねじりばね
15…固定爪
17…作動軸
30…ねじ送り装置
31…ねじ送りケース
33…圧縮ばね
40…ねじ保持体
41…ねじ保持軸、41R…作動軸連結部、41H…ねじ保持部
42…補助スリーブ
46…マグネット
47…ケース
51…ストッパ部

Claims (5)

  1. 作動軸をその軸方向に往復動可能に備えたケースと、該ケースに傾動可能に設けられ、傾動先端側が前記作動軸に設けたカム溝に係合されて、前記作動軸の往復動により傾動する傾動アームと、該傾動アームの傾動基端側に傾動可能に設けられ、該傾動アームの傾動により前記作動軸の往復動方向に沿って交互に進退する送りアームと、該送りアームの前方に送り対象物を送り方向に移動可能に保持する送りケースと、前記送り対象物を前記送り方向に付勢する付勢手段を備え、
    前記送りアームの一方に、前記送り対象物の前記送り方向への移動を阻止するストッパ位置と許容する非ストッパ位置との間を移動可能で、前記非ストッパ位置側に付勢された可動爪を備え、前記送りアームの他方に、前記送り対象物の前記送り方向への移動を阻止する固定爪を備え、
    前記作動軸の往復動に連動して前記送りアームが交互に進退することにより前記可動爪および前記固定爪を前記送り対象物に係脱させて前記送り対象物を前記送り方向にピッチ送りする構成とした物品送り機構。
  2. 請求項1記載の物品送り機構であって、作動軸が往動すると、送り対象物に保持された物品が前記作動軸により該送り対象物から押し出されて供給される物品供給機能を併せ持った構成とした物品送り機構。
  3. 作動軸をその軸回りに回転可能かつその軸方向に往復動可能に備えたケースと、該ケースに傾動可能に設けられ、傾動先端側が前記作動軸に設けたカム溝に係合されて、前記作動軸の往復動により傾動する傾動アームと、該傾動アームの傾動基端側に傾動可能に設けられ、該傾動アームの傾動により前記作動軸の往復動方向に沿って交互に進退する二つで一組の送りアームと、該送りアームの前方に複数のねじを保持したねじ保持体をねじ送り方向に移動可能に保持するねじ送りケースと、前記ねじ保持体をねじ送り方向に付勢する付勢手段を備え、
    前記送りアームの一方に、前記ねじ保持体の前記ねじ送り方向への移動を阻止するストッパ位置と許容する非ストッパ位置との間を移動可能で、前記非ストッパ位置側に付勢された可動爪を備え、前記送りアームの他方に、前記ねじ保持体の前記ねじ送り方向への移動を阻止する固定爪を備え、
    前記作動軸の往復動に連動して前記送りアームが交互に進退することにより前記可動爪および前記固定爪を前記ねじ保持体に係脱させて前記ねじ保持体を前記ねじ送り方向にピッチ送りするとともに、前記作動軸を往動させてその先端を前記ねじにセットしつつ該ねじを前記ねじ保持体から押し出してねじ締め付け部位に供給し、かつ該作動軸を回転させて該ねじを前記ねじ締め付け部位に締め付ける構成としたねじ締め機。
  4. 請求項3記載のねじ締め機であって、ねじ保持体は、ねじ締め付け方向に移動可能かつ軸回りに回転可能に支持された複数のねじ保持軸を備え、該各ねじ保持軸はその頭部に作動軸が相対回転不能に連結される作動軸連結部を備え、その先端部にねじを保持するためのねじ保持部を備えた構成としたねじ締め機。
  5. 請求項4記載のねじ締め機であって、ねじ保持部にマグネットを備え、該マグネットによりねじを保持する構成としたねじ締め機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2008142824A (ja) * 2006-12-08 2008-06-26 Honda Motor Co Ltd 部材着脱方法および装置
CN110238635A (zh) * 2019-06-19 2019-09-17 苏州华维乐自动化科技有限公司 一种电饭煲多头吹吸锁螺丝设备

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