JP2004201401A - 架線敷設用金車および架線敷設工法 - Google Patents

架線敷設用金車および架線敷設工法 Download PDF

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Abstract

【課題】既設線路が敷設されている支持物に新たに新規の架線を架渉して線路を新設するような架線敷設の際に安定してケーブルハンガを乗り越えられるような架線敷設用金車、および、この架線敷設用金車を用いる架線敷設工法を提供する。
【解決手段】3個の溝付きプーリ1,2,3がケーブルハンガ等の障害物を乗り越えるとき、いずれか一つの溝付きプーリのみが障害物を乗り越え、他の2つの溝付きプーリは、既設線路に当接するようにして、走行安定性をより高い架線敷設用金車100とし、このような架線敷設用金車100を用いる架線敷設工法を採用した。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、架線を敷設する際に用いられる架線敷設用金車と、この架線敷設用金車を用いて架線を敷設する架線敷設工法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の架線敷設工法について概略説明する。図20、図21は、従来の一例の架線敷設工法を説明する説明図である。説明する架線敷設工法では、既設線路の電柱等の支持物、メッセンジャワイヤおよびケーブル等の架線を利用して、新たに他の吊線を張架してケーブルを共架する場合の架線敷設工法である。
【0003】
まず、図20(a)で示すように、既設線路において既設吊線50が、複数の支持物(図では支持物51,52のみ図示している。)に装柱され、緊線状態(一定張力で張り渡された状態)で張架されている。既設吊線50は、始端である支持物51から図示しない終端柱まで張架される。この既設吊線50には、図示しないが複数のケーブルハンガが掛けられ、これらのケーブルハンガにケーブルが架渉されている線路(以下、明細書中で既設ハンガー掛け線路という)であるものとする。
【0004】
このような既設ハンガー掛け線路において、まず、図20(a)で示すように、支持物51,52に金車53,54を取り付ける。この場合、金車53はケーブル繰り出し個所であるため4号金車が設置される。さらに、金車54は2号金車・4号金車のいずれも取り付けることができるが、支持物52がケーブル牽引個所のような終端、もしくは、カーブ個所である角度柱であるならば4号金車が、また、支持物52が途中の支持物ならば2号金車が採用される。
【0005】
続いて、図20(b)で示すように、バケット車等の高所作業車を使用して、既設吊線50に2号金車55を5〜6m間隔に取り付け、これと同時に吊線延線用ロープ56を敷設する。
続いて、図20(c)で示すように、撚り戻し器57を介して吊線延線用ロープ56に吊線58を接続し、吊線延線用ロープ56を牽引して吊線58を延線する。なお、図示しないが、吊線延線用ロープ56は終端地点で人力で、コンテナに収納する。吊線58の延線完了後に吊線58を支持物51,52に固定して緊線する。
【0006】
吊線58の緊線終了後に、図21(a)で示すように、宙乗器59に乗った作業員が2号金車55を付けながら、ケーブル延線用ロープ61を延線する。
続いて、図21(b)で示すように、撚り戻し器62を介してケーブル延線用ロープ61にケーブル63を接続し、ケーブル延線用ロープ61を牽引してケーブル63を終端まで延線する。なお、ケーブル延線用ロープ61は終端地点で人力で、コンテナに収納する。
続いて、図21(c)で示すように、宙乗器59で2号金車55を外しながらケーブルハンガ64を掛ける。径間のケーブルハンガ掛けが終了した後にケーブル整理を実施して架線敷設を終了する。
【0007】
続いて他の従来の架線敷設工法について概略説明する。図22、図23は、従来の一例の架線敷設工法を説明する説明図である。説明する架線敷設工法では、既設線路の電柱等の支持物、メッセンジャワイヤおよびケーブル等の既設ハンガー掛け線路にケーブルを増設して共架する場合の架線敷設工法である。
【0008】
図22(a)で示すように、既設吊線50が、複数の支持物(図では支持物51,52のみ図示している。)に装柱され、緊線状態で張架されている。既設吊線50は、始端である支持物51から図示しない終端柱まで張架される。この既設吊線50には、図示しないが複数のケーブルハンガが掛けられ、これらのケーブルハンガにケーブルが架渉される既設ハンガー掛け線路であるものとする。
【0009】
このような既設ハンガー掛け線路において、まず、図22(a)で示すように、支持物51,52に金車53,54を取り付ける。
続いて、図22(b)で示すように、バケット車等の高所作業車を使用して、既設吊線50に2号金車55を5〜6m間隔に取り付け、これと同時にケーブル延線用ロープ61を敷設する。
続いて、図22(c)で示すように、撚り戻し器57を介してケーブル延線用ロープ61にケーブル63を接続し、ケーブル延線用ロープ61を牽引してケーブル63を延線する。なお、図示しないが、ケーブル延線用ロープ61は終端地点で人力で、コンテナに収納する。
ケーブル63の延線終了後に、図23(a)で示すように、宙乗器59に乗った作業員が2号金車55を外しながら既設のケーブルとともに新しいケーブル63をケーブルハンガ64で掛ける。径間のケーブルハンガ掛けが終了した後にケーブル整理を実施して架線敷設を終了する。
【0010】
従来技術の架線敷設工法はこのようなものであった。
しかしながら、従来の架線敷設工法では、工程数が多いという欠点があり、工程数を削減しつつ架線敷設を行いたいという要請があった。
【0011】
そこで本発明者は鋭意検討を重ね、延線回数を減少させるため、既設吊線上を移動できるようにした架線敷設用金車を用いて吊線延線用ロープ56・ケーブル延線用ロープ61を一度で架渉することで、架線敷設工法の工程数を削減するという知見を得た。そして、このような工法を実現するため、架線敷設用金車が既設吊線上を移動するように障害物を容易に乗り越えることができる構造についての知見も得た。
【0012】
このような吊線上を移動できる架線敷設用金車の従来技術としては、例えば3輪の鉄塔乗り越え式自走機(特許文献1参照)や2輪のハンガーローラ(特許文献2参照)などが知られている。
【0013】
【特許文献1】
特開平10−23628号公報(第2−3頁、第1図)
【特許文献2】
特開2002−17012号公報(第3頁、第3、5、6図)
【0014】
【発明が解決しようとする課題】
特許文献1に記載の3輪の鉄塔乗り越え式自走機や、特許文献2に記載の2輪のハンガーローラは、既設路線に取り付けられているケーブルハンガを乗り越える際に安定性が悪いという問題があった。
【0015】
本発明は上記課題を解決するためになされたものであり、その目的は、既設線路が敷設されている支持物に新たに新規の架線を架渉して線路を新設するような架線敷設、または、既設線路に線路を増設するような架線敷設の際に安定してケーブルハンガを乗り越えられるような架線敷設用金車、および、この架線敷設用金車を用いる架線敷設工法を提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】
上述の課題を解決するため、請求項1に記載の架線敷設用金車は、
糸車状又は鼓状の回転体であって、回転体中心を軸とする環状溝部を有する3個の溝付きプーリと、
2個の溝付きプーリの軸部を平行に配置して軸支する第1リンク部と、
第1リンク部の1個の溝付きプーリと残りの溝付きプーリとの軸部を平行に配置して軸支する第2リンク部と、
第1リンク部の2個の溝付きプーリの軸部の間の位置で、一端が軸支される第1垂下リンク部と、
第2リンク部の2個の溝付きプーリの軸部の間の位置で、一端が軸支される第2垂下リンク部と、
第1垂下リンク部に一端が軸支される第1傾斜リンク部と、
第2垂下リンク部に一端が軸支される第2傾斜リンク部と、
第1傾斜リンク部及び第2傾斜リンク部を共に軸支する第3垂下リンク部と、
第3垂下リンク部に取り付けられ、架線を敷設する架線搬送部と、
を備えることを特徴とする。
【0017】
また、請求項2に記載の架線敷設用金車では、
請求項1に記載の架線敷設用金車において、
前記第3垂下リンク部と前記架線搬送部との間に切断機構を設け、
架線敷設用金車から架線搬送部を取り外せるようにしたことを特徴とする。
【0018】
また、請求項3に記載の架線敷設用金車では、
請求項1または請求項2に記載の架線敷設用金車において、
前記架線搬送部および/または前記第3垂下リンク部は錘部を備え、架線移動時の走行を安定させることを特徴とする。
【0019】
また、請求項4に記載の架線敷設用金車では、
請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載の架線敷設用金車において、
前記架線搬送部は、
2個のローラが略V字状に配置されることを特徴とする。
【0020】
また、請求項5に記載の架線敷設用金車では、
請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載の架線敷設用金車において、
前記架線搬送部は、
4個のローラが略◇字状に配置されることを特徴とする。
【0021】
また、請求項6に記載の架線敷設用金車では、
請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載の架線敷設用金車において、
前記架線搬送部は、
1個のローラが略一字状に配置されることを特徴とする。
【0022】
また、請求項7に記載の架線敷設工法では、
切断機構により架線敷設用金車から架線搬送部を取り外せるような架線敷設用金車を用いて、既設線路を有する支持物に他の架線を敷設する架線敷設工法であって、
支持物に金車を取り付け、
架線搬送部に吊線延線用ロープとケーブル延線用ロープとが挿通された複数の架線敷設用金車を、既設吊線に載置して連結ロープで連結するとともに先頭の架線敷設用金車に先導ロープを結び、
先導ロープを牽引して吊線延線用ロープとケーブル延線用ロープとを径間に架渉しつつ、複数の架線敷設用金車を既設吊線上で移動させ、
撚り戻し器を介して吊線が接続される吊線延線用ロープを牽引して吊線を延線し、
延線された吊線を支持物に緊線固定し、
撚り戻し器を介してケーブルが接続されるケーブル延線用ロープを牽引してケーブルを延線し、
切断機構により架線搬送部を切り離して吊線から垂下させ、架線搬送部が切り離された架線敷設用移動金車を連結ロープを牽引して支持物側へ移動させて撤去し、
宙乗器によりケーブルハンガで吊線にケーブルを取り付けつつ架線搬送部を支持物側へ移動させて撤去し、
各支持物でケーブルの整理を行って支持物にケーブルの敷設を行うことを特徴とする。
【0023】
また、請求項8に記載の架線敷設工法では、
架線敷設用金車を用いて、既設線路を有する支持物に他の架線を敷設する架線敷設工法であって、
支持物に金車を取り付け、
架線搬送部にケーブル延線用ロープが挿通された複数の架線敷設用金車を、既設吊線に載置して連結ロープで連結するとともに先頭の架線敷設用金車に先導ロープを結び、
先導ロープを牽引してケーブル延線用ロープを径間に架渉しつつ、複数の架線敷設用金車を既設吊線上で移動させ、
撚り戻し器を介してケーブルが接続されるケーブル延線用ロープを牽引してケーブルを延線し、
宙乗器によりケーブルハンガで既設吊線にケーブルを取り付けつつ架線敷設用金車を支持物側へ移動させて撤去し、
各支持物でケーブルの整理を行って支持物にケーブルの敷設を行うことを特徴とする。
【0024】
【発明の実施の形態】
本発明の架線敷設用金車およびこの架線敷設用金車を用いる架線敷設工法について説明する。まず、本発明の第1実施形態の架線敷設用金車について説明する。図1は本実施形態の架線敷設用金車の左側面図、図2は同じく正面図、図3は同じく平面図である。また、図4,図5は本実施形態の架線敷設用金車の走行安定性を説明する説明図、図6は溝付きプーリによるケーブルハンガの乗り越えを説明する説明図である。なお、図1,図2,図3において、図面を明瞭にするため、一部図示を省略している。
【0025】
架線敷設用金車100は、図1,図2,図3で示すように、3個の溝付きプーリ1,2,3と、2個の第1リンク部4a,4bと、2個の第2リンク部5a,5bと、2個の第1垂下リンク部6a,6bと、2個の第2垂下リンク部7a,7bと、2個の第1傾斜リンク部8a,8bと、2個の第2傾斜リンク部9a,9bと、第3垂下リンク部10と、架線搬送部11と、を備えている。
本実施形態の架線搬送部11は、詳しくは、ローラ11aと、連結ロープ取付部11b,11cと、錘部11dと、を備えている。
【0026】
溝付きプーリ1,2,3は、詳しくは図6(a)で示すように、本体部1a、顎部1bにより糸車状の回転体が形成され、さらにこの回転体中心を軸とする環状の溝である環状溝部1cが形成される。なお、溝付きプーリ1,2,3は、図示しないが鼓状の回転体としても良い。
【0027】
図1,図2,図3に示される2個の第1リンク部4a,4bは、2個の溝付きプーリ1,2の軸部を平行に配置して回転自在に軸支する。
また、図1,図2,図3に示される2個の第2リンク部5a,5bは、2個の溝付きプーリ2,3の軸部を平行に配置して回転自在に軸支する。
この場合、溝付きプーリ2は、第1リンク部4a,4bとも共通して軸支されている。
【0028】
また、図1,図2,図3に示される2個の第1垂下リンク部6a,6bは、第1リンク部4a,4bにより軸支される2個の溝付きプーリ1,2の軸部の間の略中央に位置で回動自在に軸支されている。
同様に、図1,図2,図3に示される2個の第2垂下リンク部7a,7bは、第2リンク部5a,5bにより軸支される2個の溝付きプーリ2,3の軸部の間の略中央に位置で回動自在に軸支されている。
【0029】
また、図1,図2,図3に示される2個の第1傾斜リンク部8a,8bは、第1垂下リンク部6a,6bにそれぞれ回動自在に軸支されている。
また、図1,図2,図3に示される2個の第2傾斜リンク部9a,9bは、第2垂下リンク部7a,7bにそれぞれ回動自在に軸支されている。
【0030】
また、図1,図2,図3に示される第3垂下リンク部10は、詳しくは図2で示すように、段付きコ字状に形成され、第1傾斜リンク部8a,8bと第2傾斜リンク部9a,9bが共に軸支されている。
この第3垂下リンク部10には、架線を敷設する架線搬送部11が取り付けられる。
【0031】
架線搬送部11のローラ11aは、略一字状に配置されて、第3垂下リンク部10に回動自在に軸支されている。この第3垂下リンク部10の支軸には連結ロープ取付部11b,11cも回動自在に軸支されている。この連結ロープ取付部11b,11cには連結ロープが取り付けられる。さらにローラ11aの下側には、錘部11dが取り付けられ、架線敷設用金車100の姿勢を安定させる。
【0032】
このような構成を有する架線敷設用金車100はケーブルハンガを乗り越えつつ既設線路を安定して移動する機能を有している。続いて本実施形態の架線敷設用金車100の走行安定性を図4,図5,図6を参照しつつ説明する。なお、図4,図5の各図は図3のA−A断面矢視図である。
例えば、図4(a)で示すように、既設吊線50を移動する場合は、図6(a)で示すように環状溝部1aにメッセンジャワイヤである既設吊線50が嵌りつつ移動するため、例えばやじろべえのような釣り合いの原理により姿勢が安定する。このような安定性を高めるため、図2,図3に示すように第1垂下リンク部6a,6bおよび第2垂下リンク部7a,7bが図の左右方向に張り出すように形成されている。
【0033】
続いて図4(b)で示すように溝付きプーリ1がケーブルハンガ64を乗り越える場合、つまり図6(b)で示すようにフック64aを乗り越える場合は、溝付きプーリ1の本体部1aにフック64aが当接して乗り越えるため、容易に乗り越えることができる。また、この場合に鍔部1bによりフック64aの左右方向の移動が拘束されるため、既設吊線50から架線敷設用金車100が脱線するような事態は起こらない。
【0034】
また、図4(b)で示すように、錘部11dの重力により、第3垂下部10を介して矢印a〜hのような力が加わっており、溝付きプーリ2,3で下側へ力g,hが加わって既設吊線50に安定して当接した状態を維持しつつ、ケーブルハンガ64を乗り越える溝付きプーリ1でも下側へ力fが加わって安定した状態で乗り越えるため、乗り越え時の走行安定性を確保することができる。
【0035】
同様に、図5(a)で示すように、第3垂下部10を介して矢印i〜pのような力が加わっており、溝付きプーリ1,3で下側へ力n,pが加わって既設吊線50に安定して当接した状態を維持しつつ、ケーブルハンガ64を乗り越える溝付きプーリ2でも下側へ力oが加わって安定した状態で乗り越えるため、乗り越え時の走行安定性を確保することができる。
【0036】
同様に、図5(b)で示すように、第3垂下部10を介して矢印q〜xのような力が加わっており、溝付きプーリ1,2で下側へ力v,wが加わって既設吊線50に安定して当接した状態を維持しつつ、ケーブルハンガ64を乗り越える溝付きプーリ3でも下側へ力xが加わって安定した状態で乗り越えるため、乗り越え時の走行安定性を確保することができる。
【0037】
なお、溝付きプーリ1,2,3がケーブルハンガ64を乗り越えるとき、いずれか一つの溝付きプーリのみがケーブルハンガ64のフック部64aを乗り越え、他の2つの溝付きプーリは、既設線路に当接するような位置が選択されている。これにより、走行安定性をより高いものに維持している。
このように本実施形態の架線敷設用金車100は、ケーブルハンガ64が既に取り付けられたような既設吊線50上を安定して走行することができる。
【0038】
続いて、本発明の第2実施形態について図を参照しつつ説明する。図7は、本発明の第2実施形態の架線敷設用金車の正面図、図8は架線搬送部の説明図である。
本実施形態では、第1実施形態の架線搬送部11のみ改良した形態である。このため、架線搬送部のみ重点的に説明し、他の構成は第1実施形態と同じ符号を付してその説明を省略する。また、走行安定性等も第1実施形態と同様であるものとしてその説明を省略する。
【0039】
図7で示すように、架線搬送部20は、2本のローラ21、軸部22、蝶番23、止め部24、止めねじ部25を備えている。
止め部24は、詳しくは図8(b)で示すように、L字状本体部24a、孔部24b、切り欠き部24c、突出部24dを備えている。
【0040】
ローラ21は、円柱状に形成されている。また、所定の重さを備え、錘部としての機能を併せて果たす。
2本のローラ21には軸部22、止めねじ部25が取り付けられる。この軸部22、止めねじ部25は、蝶番23、止め部24に対して回動自在に軸支されて取り付けられる。2本のローラ21は、図7で示すように略V状に配置される。
【0041】
この架線搬送部20は、図7で示す止めねじ部25を止め部24から取り外して、蝶番23を折り曲げて図8(a)で示すような開口を形成することができる。この場合、突出部24dにより止めねじ部25が多少緩んだ程度では開口しないようになされているため、作業員により確実に止めねじ部25を移動させた場合にのみ開口を形成できるようになされている。この開口個所からロープ・ケーブルである架線を入れて挿通させることができる。
このような形態を採用した架線敷設用金車としても良い。
【0042】
続いて、本発明の第3実施形態について図を参照しつつ説明する。図9は、本発明の第3実施形態の架線敷設用金車の正面図である。
本実施形態では、第1実施形態に対し架線搬送部のみ改良した形態である。このため、架線搬送部のみ重点的に説明し、他の構成は第1実施形態と同じ符号を付してその説明を省略する。また、走行安定性等も第1実施形態と同様であるものとしてその説明を省略する。
【0043】
図9で示すように、架線搬送部30は、4本のローラ31、軸部32、蝶番33、止め部34、止めねじ部35、係止部36を備えている。
止め部34は、詳しくは図8(b)で示した形状と同一であり、その重複する説明を省略する。
【0044】
ローラ31は、円柱状に形成されている。また、所定の重さを備え、錘部としての機能を併せて果たす。
4本のローラ31には軸部32、止めねじ部35が取り付けられる。この軸部32、止めねじ部35は、係止部36、蝶番34、止め部34に対して回動自在に軸支されて取り付けられる。4本のローラ31は、図9で示すように略◇状に配置される。このような架線搬送部30は、係止部36により第3垂下リンク部10に取り付けられる。
【0045】
この架線搬送部30も、図9で示す止めねじ部35を止め部34から取り外して、蝶番33を折り曲げて図8(a)で示すような開口を形成して、開口個所からロープ・ケーブルである架線を入れて挿通させることができる。
このような形態を採用した架線敷設用金車としても良い。
【0046】
続いて、本発明の第4実施形態について図を参照しつつ説明する。図10は、本発明の第4実施形態の架線敷設用金車の正面図、図11は切断機構の説明図である。
本実施形態では、第1実施形態に対し架線搬送部のみ改良した形態である。このため、架線搬送部のみ重点的に説明し、他の構成は第1実施形態と同じ符号を付してその説明を省略する。また、走行安定性等も第1実施形態と同様であるものとしてその説明を省略する。
【0047】
図10で示すように、架線搬送部40は、4本のローラ41、軸部42、蝶番43、止め部44、止めねじ部45、係止部46を備えている。
止め部45は、詳しくは図8(b)で示した形状と同一であり、その重複する説明を省略する。
【0048】
ローラ41は、円柱状に形成されている。また、所定の重さを備え、錘部としての機能を併せて果たす。
4本のローラ41には軸部42、止めねじ部45が取り付けられる。この軸部42、止めねじ部45は、係止部46、蝶番43、止め部44に対して回動自在に軸支されて取り付けられる。4本のローラ41は、図10で示すように略◇状に配置される。このような架線搬送部40は、係止部46が切断機構12に係止されて第3垂下リンク部10に取り付けられる。
【0049】
この架線搬送部40も、図10で示す止めねじ部45を止め部44から取り外して、蝶番43を折り曲げて図8(a)で示すような開口を形成し、開口個所からロープ・ケーブルである架線を入れて挿通させることができる。
【0050】
さらに、切断機構により架線搬送部40のみが切り離せるようになっている。このため、第3垂下リンク部10には錘部10a,10bが取り付けられ、架線搬送部40が切り離されたような場合に、架線敷設用金車100の残りの部分でも安定して走行できるように配慮されている。
【0051】
続いて切断機構12について説明する。切断機構12は、図11(a),(b),(c)で示すように、係止部12a,12b、軸部12c、錘部12d,12e、ロック部12fを備えている。この切断機構12では錘部12d,12eにより、図11(c)で示す状態が最も安定している状態である。そして、通常は図11(a),(b)で示すように、係止部12a,12bのフック部に係止部46の係止用ロッド46bが係止されているため、架線搬送部40が切断機構12に係止されている。
【0052】
架線搬送部40を架線敷設用金車100から離脱させる場合には、図11(b)で示すように連結ロープの操作により、ロック部12fのロックを外し係止用ロッド46bを上側に移動させ、係止部12a,12bのフック部に係止用ロッド46bが係止されていない状態にすれば、直ちに図11(c)で示すように係止部12a,12bが矢印α,β方向に開いた状態に移行するため、係止用ロッド46bはγ方向に移動できるようになり、架線搬送部40は切断される。
切断機構12のロック解除には、連結ロープ以外に電子回路・光センサ・音センサを用いる方法がある。
このような形態を採用した架線敷設用金車としても良い。
【0053】
続いて、このような架線敷設用金車100を用いる架線敷設工法について図を参照しつつ説明する。ここでは、第4実施形態で説明した切断機構12により架線敷設用金車100から架線搬送部40を取り外せるようにした架線敷設用金車100を用いて、既設吊線50を有する支持物に他の線路を敷設する架線敷設工法である。図12,図13は本実施形態の架線敷設工法を説明する説明図である。なお、図20〜図23を用いて説明した従来技術と同じ構成については、同じ符号を付して説明するものとする。
【0054】
既設吊線50は、支持物51,52に予め敷設されている。このような支持物51,52としては、木柱、コンクリート柱、鉄塔などがあるが、本実施形態ではコンクリート製の電柱を想定して説明している。
まず、図12(a)で示すように、支持物51,52にアンチバック金車65a,65bを取り付ける。このアンチバック金車65a,65bは、延線方向(図の右側)には架線を牽引することができるが、牽引方向と反対方向(図の左側)に架線が移動した場合に架線の移動を停止させる機能を持っている。
なお、図示しないが角度柱には4号金車を取付けることとなる。
【0055】
続いて、既設吊線50に、複数個の架線敷設用金車100を支持物51の付近に載置し、これら複数個の架線敷設用金車100間を連結ロープ67で連結する。そして吊線延線用ロープ56、ケーブル延線用ロープ61という2条のロープが絡まないように識別しつつ、アンチバック金車65aおよび全数の架線敷設用金車100の架線搬送部40に挿通させる。この場合、2条のロープを例えば赤・白というように色別にすることで識別が容易になる。
【0056】
これら吊線延線用ロープ56、ケーブル延線用ロープ61は、ロープ自動繰出機66を使用して、バックテンションを掛けて垂れ下がりを防止する。このような状態で、作業員が地上または柱上で、先導ロープ68を引き、図12(b)で示すように、連結ロープ67で連結された全数の架線敷設用金車100を既設吊線50全体に載置し、吊線延線用ロープ56、ケーブル延線用ロープ61をアンチバック金車65bに挿通させる。
【0057】
続いて、図12(c)で示すように、吊線58と吊線延線用ロープ56とを、撚り戻し器57を介して接続する。この場合、支持物51の吊線繰り出し側ではブレーキ付線出器70が、また、支持物52のロープ巻き取り側ではケーブル延線機71が設置され、吊線延線用ロープ56は、ケーブル延線機71の専用ドラムに巻取られる。
そして、延線終了後、図13(a)で示すように、吊線58を支持物51,52に対して緊線固定する。
【0058】
続いて、ケーブル延線用ロープ61とケーブル63とを撚り戻し器62を介して接続する。この場合、支持物51の吊線繰り出し側ではブレーキ付線出器70が、また、支持物52のロープ巻き取り側ではケーブル延線機71が設置され、ケーブル延線用ロープ61は、ケーブル延線機71の専用ドラムに巻取られる。そして、図13(b)で示すように、ケーブル延線用ロープ61を牽引してケーブル63を延線をする。
延線後、架線敷設用金車100から架線搬送部40を切放し、架線搬送部40を残し、架線敷設用金車100を支持物52側に移動する。
【0059】
続いて、図13(c)で示すように、宙乗器59に載った作業員が、吊線58にケーブルハンガ64を取り付けてケーブル63を支持しつつ架線搬送部40を支持物52際へ移動させて撤去する。
最後に各支持物50,51でケーブル63の整理を行い架線工事を完了する。以上説明した本実施形態の架線敷設工法では、既設吊線50上に複数の架線敷設用金車100を設置すると同時に、吊線延線用ロープ56・ケーブル延線用ロープ61という2条のロープを延線するため、工程が短縮化できるという利点がある。また、バケット車等の高所作業車を不要としている。
【0060】
続いて、架線敷設用金車100を用いる他の架線敷設工法について図を参照しつつ説明する。ここでは、第2実施形態で説明した、V字型にローラが配置された架線搬送部20を備える架線敷設用金車100を用いて、既設吊線50にケーブルを共架する架線敷設工法である。図14,図15は本実施形態の架線敷設工法を説明する説明図である。なお、図20〜図23を用いて説明した従来技術と同じ構成については、同じ符号を付して説明するものとする。
【0061】
既設吊線50は、支持物51,52に予め敷設されている。
まず、図14(a)で示すように、支持物51,52にアンチバック金車65a,65bを取り付ける。
続いて、既設吊線50に、複数個の架線敷設用金車100を支持物51の付近に載置し、これら複数個の架線敷設用金車100間を連結ロープ67で連結する。そしてケーブル延線用ロープ61をアンチバック金車65aおよび全数の架線敷設用金車100の架線搬送部20に挿通させる。ケーブル延線用ロープ61は、ブレーキ付き線出し器70を使用して、バックテンションを掛ける。
【0062】
このような状態で、作業員が地上または柱上で、先導ロープ68を引き、図14(b)で示すように、連結ロープ67で連結された全数の架線敷設用金車100を既設吊線50全体に載置し、ケーブル延線用ロープ61をアンチバック金車65bに挿通させる。
【0063】
続いて、図14(c)で示すようにケーブル延線用ロープ61とケーブル63とを撚り戻し器62を介して接続する。この場合、支持物51の吊線繰り出し側ではブレーキ付線出器70が、また、支持物52のロープ巻き取り側ではケーブル延線機71が設置され、ケーブル延線用ロープ61は、ケーブル延線機71の専用ドラムに巻取られる。そして、ケーブル延線用ロープ61を牽引してケーブル63を延線をする。
【0064】
続いて、図15(a)で示すように、宙乗器59に載った作業員が、既設吊線50にケーブルハンガ64を取り付けて既設のケーブルとともにケーブル63を支持しつつ架線敷設用金車100を支持物52際へ移動させて撤去する。
最後に各支持物50,51でケーブル63の整理を行い架線工事を完了する。
以上説明した本実施形態の架線敷設工法では、既設吊線50上に複数の架線敷設用金車100を設置すると同時に、ケーブル延線用ロープ61を延線するため、工程が短縮化できるという利点がある。また、バケット車等の高所作業車を不要としている。
【0065】
続いて、架線敷設用金車100を用いる他の架線敷設工法について図を参照しつつ説明する。ここでは、第3実施形態で説明した、◇字型にローラが配置された架線搬送部30を備える架線敷設用金車100を用いて、既設吊線50にケーブルを共架する架線敷設工法である。図16,図17は本実施形態の架線敷設工法を説明する説明図である。なお、図20〜図23を用いて説明した従来技術と同じ構成については、同じ符号を付して説明するものとする。
【0066】
既設吊線50は、支持物51,52に予め敷設されている。
まず、図16(a)で示すように、支持物51,52にアンチバック金車65a,65bを取り付ける。
続いて、既設吊線50に、複数個の架線敷設用金車100を支持物51の付近に載置し、これら複数個の架線敷設用金車100間を連結ロープ67で連結する。そしてケーブル延線用ロープ61をアンチバック金車65aおよび全数の架線敷設用金車100の架線搬送部30に挿通させる。ケーブル延線用ロープ61は、ブレーキ付き線出し器70を使用して、バックテンションを掛ける。
【0067】
このような状態で、作業員が地上または柱上で、先導ロープ68を引き、図16(b)で示すように、連結ロープ67で連結された全数の架線敷設用金車100を既設吊線50全体に載置し、ケーブル延線用ロープ61をアンチバック金車65bに挿通させる。
【0068】
続いて、図16(c)で示すようにケーブル延線用ロープ61とケーブル63とを撚り戻し器62を介して接続する。この場合、支持物51の吊線繰り出し側ではブレーキ付線出器70が、また、支持物52のロープ巻き取り側ではケーブル延線機71が設置され、ケーブル延線用ロープ61は、ケーブル延線機71の専用ドラムに巻取られる。そして、ケーブル延線用ロープ61を牽引してケーブル63を延線をする。
【0069】
続いて、図17(a)で示すように、宙乗器59に載った作業員が、既設吊線50にケーブルハンガ64を取り付けて既設のケーブルとともにケーブル63を支持しつつ架線敷設用金車100を支持物52際へ移動させて撤去する。
最後に各支持物50,51でケーブル63の整理を行い架線工事を完了する。以上説明した本実施形態の架線敷設工法では、既設吊線50上に複数の架線敷設用金車100を設置すると同時に、ケーブル延線用ロープ61を延線するため、工程が短縮化できるという利点がある。また、バケット車等の高所作業車を不要としている。
【0070】
続いて、架線敷設用金車100を用いる他の架線敷設工法について図を参照しつつ説明する。ここでは、第4実施形態で説明した、◇字型にローラが配置された架線搬送部40を備える架線敷設用金車100を用いて、既設ハンガー掛け線路に他の吊線58を敷設してケーブルを新設する架線敷設工法である。図18,図19は本実施形態の架線敷設工法を説明する説明図である。なお、図20〜図23を用いて説明した従来技術と同じ構成については、同じ符号を付して説明するものとする。
【0071】
既設吊線50は、支持物51,52に予め敷設されている。
まず、図18(a)で示すように、支持物51,52にアンチバック金車65a,65bを取り付ける。
続いて、既設吊線50に、複数個の架線敷設用金車100を支持物51の付近に載置し、これら複数個の架線敷設用金車100間を連結ロープ67で連結する。そして吊線延線用ロープ56、ケーブル延線用ロープ61という2条のロープが絡まないように識別しつつ、アンチバック金車65aおよび全数の架線敷設用金車100の架線搬送部40に挿通させる。この場合、2条のロープを例えば赤・白というように色別にすることで識別が容易になる。
【0072】
これら吊線延線用ロープ56、ケーブル延線用ロープ61は、ブレーキ付線出器70を使用して、バックテンションを掛けて垂れ下がりを防止する。このような状態で、作業員が地上または柱上で、先導ロープ68を引き、図18(b)で示すように、連結ロープ67で連結された全数の架線敷設用金車100を既設吊線50全体に載置し、吊線延線用ロープ56、ケーブル延線用ロープ61をアンチバック金車65bに挿通させる。
【0073】
続いて、図18(c)で示すように、吊線58と吊線延線用ロープ56とを、撚り戻し器57を介して接続する。この場合、支持物51の吊線繰り出し側ではブレーキ付線出器70が、また、支持物52のロープ巻き取り側ではケーブル延線機71が設置され、吊線延線用ロープ56は、ケーブル延線機71の専用ドラムに巻取られる。
そして、延線終了後、図19(a)で示すように、吊線58を支持物51,52に対して緊線固定する。その後に、架線敷設用金車100から架線搬送部40を切放し、架線搬送部40を残し、架線敷設用金車100を支持物52側に移動する。
【0074】
続いて、ケーブル延線用ロープ61とケーブル63とを撚り戻し器62を介して接続する。この場合、支持物51の吊線繰り出し側ではブレーキ付線出器70が、また、支持物52のロープ巻き取り側ではケーブル延線機71が設置され、ケーブル延線用ロープ61は、ケーブル延線機71の専用ドラムに巻取られる。そして、図19(a)で示すように、ケーブル延線用ロープ61を牽引してケーブル63を延線をする。
【0075】
続いて、図19(b)で示すように、宙乗器59に載った作業員が、吊線58にケーブルハンガ64を取り付けてケーブル63を支持しつつ架線搬送部40を支持物52際へ移動させて撤去する。
最後に各支持物50,51でケーブル63の整理を行い架線工事を完了する。
以上説明した本実施形態の架線敷設工法では、既設吊線50上に複数の架線敷設用金車100を設置すると同時に、吊線延線用ロープ56・ケーブル延線用ロープ61という2条のロープを延線するため、工程が短縮化できるという利点がある。また、バケット車等の高所作業車を不要としている。
【0076】
なお、現在使用されている普通のロープで長尺延線すると、ロープの延びのため、ケーブルが間歇移動するが、延線用ロープとして殆ど延びないロープ(例えば、テザック繊維ロープ株式会社販売の商品名「ハイテクロンDテープ」など)を使用することにより、長尺のケーブル敷設時でもケーブルが連続移動し、ケーブルに無理な力が掛からない。
この場合、柱上で使用可能な延線機を延線区間の途中に配置することにより、長尺延線が可能となる。
【0077】
【発明の効果】
本発明によれば、既設線路が敷設されている支持物に新たに新規の架線を架渉して線路を新設するような架線敷設、または、既設線路に線路を増設するような架線敷設の際に安定してケーブルハンガを乗り越えられるような架線敷設用金車、および、この架線敷設用金車を用いる架線敷設工法を提供することができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態の架線敷設用金車の左側面図である。
【図2】本発明の第1実施形態の架線敷設用金車の正面図である。
【図3】本発明の第1実施形態の架線敷設用金車の平面図である。
【図4】本発明の第1実施形態の架線敷設用金車の走行安定性を説明する説明図である。
【図5】本発明の第1実施形態の架線敷設用金車の走行安定性を説明する説明図である。
【図6】溝付きプーリによるケーブルハンガの乗り越えを説明する説明図である。
【図7】本発明の第2実施形態の架線敷設用金車の正面図である。
【図8】架線搬送部の説明図である。
【図9】本発明の第3実施形態の架線敷設用金車の正面図である。
【図10】本発明の第4実施形態の架線敷設用金車の正面図である。
【図11】切断機構の説明図である。
【図12】本発明の実施形態の架線敷設工法を説明する説明図である。
【図13】本発明の実施形態の架線敷設工法を説明する説明図である。
【図14】本発明の実施形態の架線敷設工法を説明する説明図である。
【図15】本発明の実施形態の架線敷設工法を説明する説明図である。
【図16】本発明の実施形態の架線敷設工法を説明する説明図である。
【図17】本発明の実施形態の架線敷設工法を説明する説明図である。
【図18】本発明の実施形態の架線敷設工法を説明する説明図である。
【図19】本発明の実施形態の架線敷設工法を説明する説明図である。
【図20】従来技術の「ケーブル新設」の架線敷設工法説明する説明図である。
【図21】従来技術の「ケーブル新設」の架線敷設工法説明する説明図である。
【図22】従来技術の「ケーブル増設」の架線敷設工法説明する説明図である。
【図23】従来技術の「ケーブル増設」の架線敷設工法説明する説明図である。
【符号の説明】
1 溝付きプーリ
1a 本体部
1b 顎部
1c 環状溝部
2,3 溝付きプーリ
4a,4b 第1リンク部
5a,5b 第2リンク部
6a,6b 第1垂下リンク部
7a,7b 第2垂下リンク部
8a,8b 第1傾斜リンク部
9a,9b 第2傾斜リンク部
10 第3垂下リンク部
10a,10b 錘部
11 架線搬送部
11a ローラ
11b,11c 連結ロープ取付部
11d 錘部
12 切断機構
12a,12b 係止部
12c 軸部
12d,12e 錘部
12f ロック部
20 架線搬送部
21 ローラ
22 軸部
23 蝶番
24 止め部
24a L字状本体部
24b 孔部
24c 切り欠き部
24d 突出部
25 止めねじ部
30 架線搬送部
31 ローラ
32 軸部
33 蝶番
34 止め部
35 止めねじ部
36 係止部
40 架線搬送部
41 ローラ
42 軸部
43 蝶番
44 止め部
45 止めねじ部
46 係止部
46a 係止部本体
46b 係止用ロッド
50 既設吊線
51,52 支持物
53,54 金車
55 2号金車
56 吊線延線用ロープ
57 撚り戻し器
58 吊線
59 宙乗器
61 ケーブル延線用ロープ
62 撚り戻し器
63 ケーブル
64 ケーブルハンガ
64a フック
64b ハンガ本体
65a,b アンチバック金車
66 ロープ自動繰出機
67 連結ロープ
68 先導ロープ
70 ブレーキ付線出機
71 ケーブル延線機
100 架線敷設用金車

Claims (8)

  1. 糸車状又は鼓状の回転体であって、回転体中心を軸とする環状溝部を有する3個の溝付きプーリと、
    2個の溝付きプーリの軸部を平行に配置して軸支する第1リンク部と、
    第1リンク部の1個の溝付きプーリと残りの溝付きプーリとの軸部を平行に配置して軸支する第2リンク部と、
    第1リンク部の2個の溝付きプーリの軸部の間の位置で、一端が軸支される第1垂下リンク部と、
    第2リンク部の2個の溝付きプーリの軸部の間の位置で、一端が軸支される第2垂下リンク部と、
    第1垂下リンク部に一端が軸支される第1傾斜リンク部と、
    第2垂下リンク部に一端が軸支される第2傾斜リンク部と、
    第1傾斜リンク部及び第2傾斜リンク部を共に軸支する第3垂下リンク部と、
    第3垂下リンク部に取り付けられ、架線を敷設する架線搬送部と、
    を備えることを特徴とする架線敷設用金車。
  2. 請求項1に記載の架線敷設用金車において、
    前記第3垂下リンク部と前記架線搬送部との間に切断機構を設け、
    架線敷設用金車から架線搬送部を取り外せるようにしたことを特徴とする架線敷設用金車。
  3. 請求項1または請求項2に記載の架線敷設用金車において、
    前記架線搬送部および/または前記第3垂下リンク部は錘部を備え、架線移動時の走行を安定させることを特徴とする架線敷設用金車。
  4. 請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載の架線敷設用金車において、
    前記架線搬送部は、
    2個のローラが略V字状に配置されることを特徴とする架線敷設用金車。
  5. 請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載の架線敷設用金車において、
    前記架線搬送部は、
    4個のローラが略◇字状に配置されることを特徴とする架線敷設用金車。
  6. 請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載の架線敷設用金車において、
    前記架線搬送部は、
    1個のローラが略一字状に配置されることを特徴とする架線敷設用金車。
  7. 切断機構により架線敷設用金車から架線搬送部を取り外せるような架線敷設用金車を用いて、既設線路を有する支持物に他の架線を敷設する架線敷設工法であって、
    支持物に金車を取り付け、
    架線搬送部に吊線延線用ロープとケーブル延線用ロープとが挿通された複数の架線敷設用金車を、既設吊線に載置して連結ロープで連結するとともに先頭の架線敷設用金車に先導ロープを結び、
    先導ロープを牽引して吊線延線用ロープとケーブル延線用ロープとを径間に架渉しつつ、複数の架線敷設用金車を既設吊線上で移動させ、
    撚り戻し器を介して吊線が接続される吊線延線用ロープを牽引して吊線を延線し、
    延線された吊線を支持物に緊線固定し、
    撚り戻し器を介してケーブルが接続されるケーブル延線用ロープを牽引してケーブルを延線し、
    切断機構により架線搬送部を切り離して吊線から垂下させ、架線搬送部が切り離された架線敷設用移動金車を連結ロープを牽引して支持物側へ移動させて撤去し、
    宙乗器によりケーブルハンガで吊線にケーブルを取り付けつつ架線搬送部を支持物側へ移動させて撤去し、
    各支持物でケーブルの整理を行って支持物にケーブルの敷設を行うことを特徴とする架線敷設工法。
  8. 架線敷設用金車を用いて、既設線路を有する支持物に他の架線を敷設する架線敷設工法であって、
    支持物に金車を取り付け、
    架線搬送部にケーブル延線用ロープが挿通された複数の架線敷設用金車を、既設吊線に載置して連結ロープで連結するとともに先頭の架線敷設用金車に先導ロープを結び、
    先導ロープを牽引してケーブル延線用ロープを径間に架渉しつつ、複数の架線敷設用金車を既設吊線上で移動させ、
    撚り戻し器を介してケーブルが接続されるケーブル延線用ロープを牽引してケーブルを延線し、
    宙乗器によりケーブルハンガで既設吊線にケーブルを取り付けつつ架線敷設用金車を支持物側へ移動させて撤去し、
    各支持物でケーブルの整理を行って支持物にケーブルの敷設を行うことを特徴とする架線敷設工法。
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