JP3382587B2 - ケーブルの架線工法 - Google Patents
ケーブルの架線工法Info
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Description
を架線する際のケーブルの架線工法、並びにケーブルを
架線する際に使用するケーブル架線用コーナガイドに関
するものである。
としては、図16に示すような工法が採用されている。
うに、例えば3本の電柱a1、a2、a3に吊線バンド
bを取付けた後、各電柱a1、a2、a3に延線ローラ
cを取付け、これら延線ローラcに延線ロープdを通し
て電柱a1、a2、a3からなる2つの径間に架線す
る。次に、上述のように架線した延線ロープdの一端に
吊線eの一端を連結し、延線ロープdを電柱a3側に巻
き取りながら、吊線eを電柱a3側に到達させて吊線バ
ンドbに吊線eを止着することで、この吊線eを電柱a
1、a2、a3間に架線する[図16(b)参照]。
eに複数の金車fを取付けながら当該金車fに延線ロー
プdを通し、この状態で延線ロープdの一端に図16
(c)に示すケーブルgの一端を連結して当該延線ロー
プfを電柱a3側に巻き取ることで、図16(c)に示
すように上記金車fを介してケーブルgを電柱a1、a
2、a3間に架線する。
fを取り外しながらハンガーhを吊線eに引っ掛け、こ
のハンガーhによって吊線eとケーブルgとを一体的に
することで架線作業を終了する。
来のケーブルの架線工法では、延線ロープdを使用した
吊線eの架線作業、並びに延線ロープdを使用したケー
ブルgの架線作業という複数の架線作業を行う必要があ
り、架線に要する作業時間が長くなるという問題があっ
た。
プdを通しながら金車fを吊線eに取付ける作業や、図
16(d)に示すような金車fを取外しながらハンガー
hを吊線eに引っ掛ける作業には、高所作業車iが必要
であり、この高所作業車iを移動させながらの作業にも
時間がかかり、上述の問題と相まってさらに作業時間が
長くなるという問題があった。また、交通量の多い場所
などでは高所作業車iによる作業に支障を来しさらなる
作業の遅れを招く場合があるとともに、通行人や走行車
輌の邪魔になるだけでなく作業者にとっても危険を伴う
作業になるという問題があった。
ーブルの架線工法は、吊線にハンガーを介して保持され
たケーブルを電柱間に架線する工法であって、前記電柱
間にガイドロープ及び延線ロープを架線し、前記延線ロ
ープの一端と前記吊線及びケーブルの一端とを連結し、
一方の電柱側で吊線とケーブルとにハンガーを取付ける
とともに、前記ガイドロープと吊線との間に移動金車を
当該ガイドロープに沿って移動自在に且つガイドロープ
に脱着自在に取付け、延線ロープを一方の電柱側から他
方の電柱側に引っ張ることによって、吊線にハンガーを
介して保持されたケーブルを電柱間に同時架線し、この
ケーブルの同時架線が終了した後に、まず上記ガイドロ
ープを電柱間から取り外してこのガイドロープから離脱
した上記移動金車を吊線に係止させた状態とし、この後
に移動金車を地上側において前記吊線から取り外して回
収することを特徴とする。
は、ケーブルをその途中部において所定角度のカーブを
描きながら電柱間に架線させる際に、このカーブの部位
に設けたケーブル架線用コーナガイドにより前記移動金
車並びに吊線にハンガーを介して保持されたケーブルを
案内することを特徴とする。
を参照して説明する。
すようにハンガーA2を介して吊線A1に一体的に保持
されたケーブルA(以下、これらを総称してケーブルA
等という)を電柱間に架線するための工法である。
直線状に立設された3本の電柱X1、X2、X3間にケ
ーブルA等を直線状に架線する場合について説明する。
プ1、このガイドロープ1を支持するガイドロープ用支
持金具2、移動金車3、並びに吊線A1とケーブルAの
各先端を延線ロープBに連結するための連結金具4が主
要部材として使用され、まず、これら各部材について説
明する。
線に際して予め電柱X1、X2、X3間に所定の張力で
架線するためのもので、このガイドロープ1に沿って後
述する移動金車3のローラ31aが転動する。
てケーブルA等を支持可能な強度を有するものが用いら
れ、例えば、軽くて引張特性に優れた芳香族ポリアミド
系繊維[ケブラー(商品名)]などの線材が用いられ
る。
電柱X2の所定の位置に取付けるもので、前記ガイドロ
ープ1の途中部を支持するようになされている。
構成は、図3及び図4に示すように、垂直部21aとこ
の垂直部21aの途中部から延設された水平部21bと
で略T字状に形成された本体部21と、上記水平部21
bの先端に設けられ前記ガイドロープ1の途中部を把持
する把持部22とを主要部として備えている。
2への取付部位となり、上記水平部21bが前方に張出
すように当該垂直部21aを電柱X2の所定の高さ位置
に沿わせ、この状態で図示しないチェーンなどからなる
専用バンド等の固定部材によって電柱X2に強固に取付
けられる。
に設けられた一対の把持材22aからなり、連結部材2
2bが前記水平部21bの先端に固設されたブラケット
23を介してボルト・ナットにより取付けられている。
取付構造は、図5に示すように連結部材22bとブラケ
ット23のそれぞれ外側に座金25を介して両者をボル
ト・ナット24で締め付けることにより固定されてい
る。上記ボルト・ナット24は、そのナット24aに緩
み止めが付いており、このボルト・ナット24を使用す
ることで、両者を少し緩めた状態で締め付ける構造にな
されている。このような構造にすることで、連結部材2
2bはブラケット23に対して若干ではあるが前後など
に可動することができ、これにより把持材22bに後述
するようにガイドロープ1を把持した際に当該ガイドロ
ープ1の状態の変化などに追従できるようになされてい
る。
プ1を把持するための把持孔22cが形成されるととも
に、この把持孔22cの中心を境にして前後に分割され
ている。従って、ボルト22dを緩めて把持孔22cを
開放し、ガイドロープ1をこの把持孔22cに挿入した
後に再びボルト22dを締め付けることによって、ガイ
ドロープ1が把持材22aに安定的に把持される。
部22よりも基端側には、前記ガイドロープ1を架線す
る際に、このガイドロープ1をガイドロープ用支持金具
2に仮止めするための仮止めリング26が設けられてい
る。仮止めリング26は、棒状部材を所定の隙間26a
を持って環状に湾曲形成したもので、この隙間26aを
通じてガイドロープ1を容易に環状内部に配置すること
ができるようになされている。なお、ガイドロープ1を
架線する具体的な手法については後述する。
ケーブルA等の架線に際して使用される延線ロープB
(図1参照)を支持する受け材27が設けられている。
この受け材27は、下端部が上方に折返された折返部2
7aになされており、この折返部27aに延線ロープB
を引っ掛けるようになされている。従って、折返部27
aに延線ロープBを引っ掛けることにより、当該延線ロ
ープBの垂れ下がりを防止するとともに、延線ロープB
を通じてケーブルAを架線する際においては当該延線ロ
ープBのガイド的な役目を果たすようになされている。
うに、ローラ31aが回転自在に設けられた支持部31
と、この支持部31から垂下された連結ロッド32と、
連結ロッド32の下端部に設けられた保持部33とから
構成されている。
た支持板31b、31b間にローラ31aを回転自在に
支持しており、このローラ31aにより前記ガイドロー
プ1に沿って移動金車3が移動可能になされている。支
持板31b、31bの下端部は、下方に八の字状に延長
されたガイド31c、31cになされており、このガイ
ド31c、31cによってガイドロープ1上を転動する
ローラ31aが不用意に当該ガイドロープ1から脱落し
ないようになされている。
成されたもので、この内部に後述する保持部33での吊
線A1の保持を解除するための解除ロッド37が遊嵌さ
れている。この解除ロッド37の上端には、前記連結ロ
ッド32から上方に突出されたリング状の解除把持部3
8が連設されている。
保持するもので、受け金具34と、係止金具35とから
構成されている。
成されたもので、上部側となる一片の先端縁が当該先端
縁に固設されたピン34aによりアーム36の下端に回
動自在にピン連結されている。アーム36の上端部は、
前記連結ロッド32の下端部から水平に突設されたブラ
ケット32aの先端部に回動自在に支持されている。
37に連設されている。詳しくは、解除ロッド37の下
端にブラケット37aが連結ロッド32の下端部に形成
されたスリット32bを通じて当該連結ロッド32の外
方に突設されており、このブラケット37aの先端部に
係止金具35の上端部が回動自在に支持されている。
5aが形成されており、この長孔35aに前記受け金具
34の一片の先端縁に固設されたピン34aが摺動自在
に嵌入されている。
側となる他片に形成された挿通孔34bを通じて当該他
片を下方に貫通した状態で配置され、図7に示すように
この係止金具35と受け金具34の底部との間で吊線A
1を保持するようになされている。
ッド37を連結ロッド32に対して上方に引っ張り上げ
ることで、その長孔35aの長さに見合う分が上方に移
動可能になされており、この移動により受け金具34の
底部から吊線A1を取り外すことが可能になされてい
る。
ッド32の内部に介装されたスプリング37b(図7参
照)により下方に付勢されており、この付勢力によって
係止金具35が受け金具34とで吊線A1を保持する保
持位置に配置されるようになされている。従って、スプ
リング37bの付勢力に抗して解除ロッド37を解除把
手部38を通じて上方に引っ張り上げることで、上述の
ように係止金具35が保持位置から上方に移動し、受け
金具34の底部から吊線A1を取り外すことが可能にな
る。
にその先端に形成した係合部35bが受け金具34の一
片に形成した切欠部34cと係合し、この両者が係合し
た解除位置で保持されるようになされている。なお、こ
の解除位置からの係止金具35の解除は、解除ロッド3
7をその位置からやや上方に引っ張りながら係止金具3
5の係合部35bが受け金具34の切欠部34cから逃
げるように当該受け金具34を回動させることで簡単に
行うことができる。
部に吊線A1の先端を連結する連結孔41と、ケーブル
Aの先端を連結する連結孔42とが形成されるととも
に、他端部に延線ロープBの終端を連結する連結孔43
が形成されており、これら各連結孔41〜43に吊線A
1、ケーブルA、延線ロープBが撚り戻し部材を介して
連結される。また、連結金具4の上端部には、前記移動
金車3の受け金具34の底部と係止金具35の間に係止
可能な係止バー44が設けられている。
は、以上説明したガイドロープ1、ガイドロープ用支持
金具2、移動金車3及び連結金具4が使用される他、図
1に示すように繰り出しドラム51、52、繰り出し側
ローラ53、54、巻き取り側ローラ55、巻き取りド
ラム56などの従来から使用されている各部材も使用さ
れる。
の繰り出し側となる一方側の電柱X1の近傍に配置され
るもので、繰り出しドラム51がケーブルAの繰り出し
を行い、繰り出しドラム52が吊線A1の繰り出しを行
う。上記繰り出しドラム52には、吊線A1にバックテ
ンションを与えて当該吊線A1の垂れ下がりを防止する
ためのブレーキ機能が備えられている。そして、これら
繰り出しドラム51、52は、例えば運搬に便利なよう
に車輌に搭載されている。
X1に設置されるもので、繰り出し側ローラ53が前記
繰り出しドラム51から繰り出されたケーブルAを電柱
X2側に導き、繰り出し側ローラ54が前記繰り出しド
ラム52から繰り出された吊線A1を電柱X2側に導
き、吊線A1とケーブルAの位置関係から繰り出しドラ
ム54が上方に繰り出しドラム53が下方に設置されて
いる。
3に設置されるもので、延線ロープBを同じく反対側の
電柱X3の近傍に設けられた巻き取りドラム56に導く
ようになされている。
対側の電柱X3の近傍に配置され、延線ロープBを所定
の速度で巻き取ることで、この延線ロープBに連結され
たケーブルA等を移動金車3を通じて電柱X3側に引っ
張るようになされ、例えば運搬に便利なように車輌に搭
載されている。
れる本発明のケーブルの架線工法について図1を参照し
ながら説明する。
ケーブルAとともに架線される吊線A1を止着するため
の吊線バンド(図示省略)を予め所定の高さ位置に設置
するとともに、中央の電柱X2には、吊線A1及びケー
ブルAの架線位置に対応する所定の高さ位置にガイドロ
ープ用支持金具2を固設する。この際、ガイドロープ用
支持金具2の仮止めリング26内に、ガイドロープ1の
途中部を仮保持させておくとともに、受け材27に延線
ロープBの途中部を支持させておく。
では、繰り出し側ローラ53、54や巻き取り側ローラ
55を吊線A1及びケーブルAの架線位置に対応する所
定の高さ位置に設置するとともに、これら電柱X1、X
3の近傍に繰り出しドラム51、52、巻き取りドラム
56を配置する。
固縛手段によって左右の電柱X1、X3に所定の張力を
持たせた状態で張設する。この後、中央の電柱X2で
は、ガイドロープ用支持金具2の仮止めリング26に仮
保持していたガイドロープ1の途中部をこの仮止めリン
グ26から取出し、その把持部22の把持材22aの把
持孔22cに挿入した後、把持材22aをボルトで締め
付けてガイドロープ1を当該把持部22に強固に把持さ
せる。これによってガイドロープ1は各電柱X1、X
2、X3間に架線される。
プ1を一旦仮止めした後に、把持部22に完全に把持さ
せることで、電柱X2でのガイドロープ用支持金具2の
固定位置が多少ズレていた場合でも、ガイドロープ1を
把持部22に容易に把持させることができる。
い場合では、ガイドロープ用支持金具2の高さ位置がズ
レていると、左右の電柱X1、X3間でガイドロープ1
を張設すると、把持部22に対するガイドロープ1の途
中部の位置が大きくズレることが生じ、当該ガイドロー
プ1の途中部がその張力により把持部22で把持できな
いことが起こるため、これを防止するために仮止めリン
グ26にガイドロープ1を予め仮止めしている。この場
合、左右の電柱X1、X3と中央の電柱X2との間でガ
イドロープ1は、ガイドロープ用支持金具2の高さ位置
のズレにより幾分傾斜した状態で架線されることになる
が、ガイドロープ1は所定の張力を持って移動金車3が
円滑に移動できる程度に各電柱X1、X2、X3間に架
線されていれば、ケーブルA等の架線には支障を来さな
いからである。
1、X2、X3に架線されると、ケーブルAの繰り出し
側となる電柱X1に設けた繰り出し側ローラ53、54
にそれぞれ吊線A1とケーブルAとの先端を導き、これ
ら先端を予め配置された延線ロープBの終端と連結金具
4を介して連結する。
金車3の保持部33を係止するとともに、移動金車3の
ローラ31aをガイドロープ1上に配置し、この状態で
巻き取りドラム56を作動させ、延線ロープBを巻き取
り側ローラ55を介して当該巻き取りドラム56に巻き
取って行く。
記吊線A1及びケーブルAが電柱X1側から中央の電柱
X2側に引き出され、この引き出し動作とともに、電柱
X1では作業者によりハンガーA2を所定の間隔でその
内部にケーブルAを挿通させながら吊線A1に引っ掛け
て行く。
ケーブルA等が所定の長さ電柱X2側に引き出される
と、当該電柱X1において新たに移動金車3を用いてそ
の保持部33を吊線A1に係止して保持するとともに、
ローラ31aをガイドロープ1上に配置する。移動金車
3を取付ける間隔は、延線ロープBの巻き取りによりガ
イドロープ1に沿ってケーブルA等が円滑に移動できる
長さになされている。
線A1を保持した移動金車3がガイドロープ1に案内さ
れながらケーブルA等の先端が電柱X2側に移動し、こ
の電柱X2においてこれら移動金車3のローラ31aが
ガイドロープ用支持金具2の把持部22上を転動して通
過して電柱X3側に導かれる。
到達すると、巻き取りドラム56による延線ロープBの
巻き取りを停止し、吊線A1を各電柱X1、X2、X2
に予め設置していた吊線固定用の吊線バンドに固定する
ことで、電柱X1、X2、X3間にケーブルA等が同時
架線される。
でまず移動金車3を撤去する。この際、移動金車3は、
その支持部31のローラ31aが上記ガイドロープ1か
ら外れる場合があるが、この場合でも移動金車3はその
保持部33で吊線A1を保持しているので、吊線A1に
支持部31が下方になるように反転した状態で垂れ下が
ることになり、落下することはない。
動金車3を地上から、図示しない操作棒によって各移動
金車3の解除把持部38を把持して解除ロッド37を連
結ロッド32から引き出し、この引き出しにより保持部
33を解除位置にすることで吊線A1から移動金車3を
取り外すことで行われる。
てガイドロープ用支持金具2及び固縛手段を撤去してガ
イドロープ1を電柱X1、X2、X3間から撤去すると
ともに、繰り出しローラ53、54や巻き取りローラ5
5を電柱X1、X3から撤去し、これにより電柱X1、
X2、X3間へのケーブルA等の架線作業が終了する。
柱X1、X2、X3での作業者による各部材の設置作業
と、電柱X1での作業者による吊線A1へのハンガーA
2の引っ掛け作業を行うことで、ケーブルA等を電柱間
X1、X2、X3間に同時に架線することができ、架線
に要する作業時間を大幅に短縮することができる。ま
た、各電柱X1、X2、X3での作業だけのため高所作
業車を使用する必要がなく、安全な環境で架線作業を行
うことができる。
の架線工法は、電柱X1、X2、X3間にケーブルA等
を直線状に架線するものであったが、本発明のケーブル
の架線工法は、図11に示すようにケーブルA等を途中
部において所定角度のカーブを描きながら電柱X4、X
5、X6間に同時架線させることもできる。
架線用コーナガイド(以下、単にコーナガイドという)
7が設置される。コーナガイド7は、前述した移動金車
3、並びにこの移動金車3に保持されたケーブルA等を
電柱X5側から次の電柱X6側に案内するものであり、
図12及び図13に示すように、電柱X5に固定する取
付金具71と、取付金具71に設けられガイドレール7
3とガイドローラ部74とを有する基台72とを備えて
いる。
応して湾曲状に形成された固定部71aと、この固定部
71aから前方に張出して配置され前記基台72を支持
する支持部71cとから構成されている。
ンド75の一端が止着されるとともに、他端部に螺子棒
71bが連設されている。一方、チェーンバンド75の
他端には上記螺子棒71bに挿入可能な締結材75aが
連設されている。従って、チェーンバンド75を電柱X
5に巻回した状態で締結材75aを螺子棒71bに挿入
し、当該螺子棒71bに螺子材75bを螺入して締め付
けることで、固定部71aが電柱X5に強固に取付けら
れる。
的に支持するように適宜に組み合わされた複数本の支持
材71dから構成されており、この支持材71dの途中
部下方には先端が前記電柱X5に当接して上記支持材7
1dを水平状態で支持するための補助支持材71eが設
けられている。
状のもので、前記支持部71cに複数箇所を螺子止め7
2aすることで着脱自在に取付けられている。
縁に沿って湾曲状に形成されたガイド部73aが複数の
支持材73bによって所定の高さ位置に配置されたもの
で、このガイド部73aを前述した移動金車3のローラ
31aが転動するようになされている。
ように前述したガイドロープ1の一端を把持する把持部
76が延設部材76cを介して設けられている。把持部
76は、図14に示すように前述したガイドロープ用支
持金具2の把持部22と同様に分割された左右一対の把
持材76aからなり、この把持材76aの上端部に形成
された把持孔76bにガイドロープ1の一端を把持する
ように構成されている。
柔らかな線材77が設けられており、把持部76にガイ
ドロープ1の一端を把持させた後、当該ガイドロープ1
の一端部に線材77を巻き付けることで、把持部76に
よるガイドロープ1の把持を強固なものにしている。
の内側縁に沿って所定間隔を隔ててそれぞれ垂直軸を持
って回転自在に設けられた複数のローラ74a〜74f
から構成されている。
ガイドレール73との間の空間部は、ガイドレール73
に沿って導かれる移動金車3と、この移動金車3により
導かれるケーブルA等の通路(案内路)7Aになされて
おり、当該複数のローラ74a〜74fによりケーブル
A等を円滑に導くようにしている。特に、吊線A1やケ
ーブルAよりも大きな形状のハンガーA2がこの通路7
Aを円滑に通過できるようになされている。
ば図示例(図13参照)のように両端2つのローラ74
a、74fが鼓状に、その内側2つのローラ74b、7
4eが上端に鍔部を有して下端部が若干径大のテーパ状
に、真ん中2つのローラ74c、74dが樽状に形成さ
れるとともに、両端2つのローラ74a、74fが他の
ローラ74b〜74eよりも若干中側に位置するように
配置されており、これら各ローラ74a〜74fの形状
や位置関係を工夫することで、ハンガーA2等がこの通
路7Aを円滑に通過できるようにしている。
2上にも、ローラ74gがそれぞれ設けられており、そ
れぞれ対峙するローラ74a、74fとによってケーブ
ルA等を通路7Aに円滑に導くとともに、通路7Aから
外部へ円滑に送り出すようになされている。
み合わせ、並びに個数は上述したものに限らず、ケーブ
ルA等を円滑に導くことのできるものであれば良い。
ようにハンガーA2の姿勢を矯正するための姿勢制御板
78が左右に2枚立設されている。この姿勢制御板78
は、延線ロープBの巻き込みにより移動するハンガーA
2等の進入側となる一端部に設けられており、前記基台
72上の通路7Aに進入する際にハンガーA2の姿勢を
予め矯正しておくことで、当該通路7Aを通過する際に
おいて吊線A1からハンガーA2が脱落するのを防止し
てハンガーA2等が円滑に通路7Aを通過できるように
している。
に螺子止め等により着脱自在になされており、ケーブル
A等の送り方向が変わって進入側が変われば、前記基台
72の一端部から取り外して基台72の他端部に取付け
ることができるようになされている。
けられる基台72の両端は、下方に傾斜した傾斜部72
bに形成されており、ケーブルA等、主としてハンガー
A2を円滑に基台72上に導くガイドになっている。
には、電柱X5に巻回された支持バンド79の両端に設
けられたフック79aが係止可能な係止材73cがそれ
ぞれ設けられている。従って、途中部を電柱X5に巻回
した支持バンド79のフック79aをこれら係止材73
cに係止し、支持バンド79の一端寄りに設けられたシ
メラー79bで当該支持バンド79を締結することで、
前記取付金具71に作用するガイドローラ部74やガイ
ドレール73を設けた基台72の荷重を支え、前述した
保持支持材74eと相まってコーナガイド7全体が下方
に傾くことが無いようにしている。
所定角度のカーブを描きながら電柱X4、X5、X6間
に同時架線させる際には、中央の電柱X5に上述したコ
ーナガイド7を設置することで、移動金車3のローラ3
1aがガイドレール73のガイド部73aに案内される
とともに、移動金車3の保持部33に保持されたケーブ
ルA等がガイドローラ部74に案内され、これによりケ
ーブルA等をそのカーブに沿って円滑に導くことがで
き、前述したケーブルの架線工法と同様に吊線A1とケ
ーブルAとの同時架線を行うことができる。
ーナガイド7を設置する以外は、前述した実施の形態で
の架線工法と同様であり、詳細な説明は省略するととも
に、これによる効果も同様であり説明は省略する。
電柱X1〜3にケーブルA等を直線状に架線するもの
と、3本の電柱X4〜6にケーブルA等を途中部(電柱
X5)でカーブを描いて架線するものについて説明した
が、架線する電柱の本数はこれに限らず、途中の電柱に
ガイドロープ用支持金具2を設けることで、ケーブルA
等を3本以上の電柱に直線状に同時架線することができ
るとともに、ガイドロープ用支持金具2とコーナガイド
7とを組み合わせることによって、ケーブルA等を3本
以上の電柱にその途中部でカーブを描きながら直線状の
架線と組み合わせて架線することができる。
架線工法によれば、電柱間にガイドロープ及び延線ロー
プを架線し、延線ロープの一端と吊線及びケーブルの一
端とを連結し、一方の電柱側で吊線とケーブルとにハン
ガーを取付けるとともに、前記ガイドロープに沿って移
動自在な移動金車を当該ガイドロープと吊線との間に取
付け、延線ロープを一方の電柱側から他方の電柱側に引
っ張ることによって、吊線にハンガーを介して保持され
たケーブルを電柱間に同時架線することにより、1回の
架線作業で吊線にハンガーを介して保持されたケーブル
を電柱間に架線することでき、これによって架線に要す
る作業時間を大幅に短縮することができる。また、各電
柱での作業だけのため高所作業車を使用する必要がな
く、高所作業に伴う時間を短縮できるとともに、安全な
環境で架線作業を行うことができる。
角度のカーブを描きながら電柱間に架線させる際には、
このカーブの部位にケーブル架線用コーナガイド設ける
ことで、このケーブル架線用コーナガイドによって移動
金車並びに吊線にハンガーを介して保持されたケーブル
を円滑に案内することができ、架線作業を円滑に行うこ
とができる。
概略の説明図である。
を示す図である。
ある。
ある。
付構造を示す断面図である。
示す拡大の側面図である。
態を示す概略の平面図である。
面図である。
部破断の側面図である。
視図である。
視図である。
概略の説明図である。
Claims (2)
- 【請求項1】 吊線にハンガーを介して保持されたケー
ブルを電柱間に架線する工法であって、 前記電柱間にガイドロープ及び延線ロープを架線し、前
記延線ロープの一端と前記吊線及びケーブルの一端とを
連結し、一方の電柱側で吊線とケーブルとにハンガーを
取付けるとともに、前記ガイドロープと吊線との間に移
動金車を当該ガイドロープに沿って移動自在に且つガイ
ドロープに着脱自在に取付け、延線ロープを一方の電柱
側から他方の電柱側に引っ張ることによって、吊線にハ
ンガーを介して保持されたケーブルを電柱間に同時架線
し、このケーブルの同時架線が終了した後に、まず上記
ガイドロープを電柱間から取り外してこのガイドロープ
から離脱した上記移動金車を吊線に係止させた状態と
し、この後に移動金車を地上側において前記吊線から取
り外して回収することを特徴とするケーブルの架線工
法。 - 【請求項2】 ケーブルをその途中部において所定角度
のカーブを描きながら電柱間に架線させる際に、このカ
ーブの部位に設けたケーブル架線用コーナガイドにより
前記移動金車並びに吊線にハンガーを介して保持された
ケーブルを案内することを特徴とする請求項1記載のケ
ーブルの架線工法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000144764A JP3382587B2 (ja) | 2000-05-17 | 2000-05-17 | ケーブルの架線工法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000144764A JP3382587B2 (ja) | 2000-05-17 | 2000-05-17 | ケーブルの架線工法 |
Related Child Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002291737A Division JP3581854B2 (ja) | 2002-10-04 | 2002-10-04 | ケーブル架線用コーナガイド |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001327016A JP2001327016A (ja) | 2001-11-22 |
JP3382587B2 true JP3382587B2 (ja) | 2003-03-04 |
Family
ID=18651369
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2000144764A Expired - Lifetime JP3382587B2 (ja) | 2000-05-17 | 2000-05-17 | ケーブルの架線工法 |
Country Status (1)
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JP (1) | JP3382587B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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KR101206886B1 (ko) | 2011-08-22 | 2012-11-30 | 박귀현 | 통신케이블용 현수장치 |
KR102242052B1 (ko) * | 2020-10-20 | 2021-04-16 | 김성수 | 가선설치방법 |
CN114348767B (zh) * | 2021-12-30 | 2023-04-25 | 通鼎互联信息股份有限公司 | 一种大平方电缆装盘的辅助装置 |
-
2000
- 2000-05-17 JP JP2000144764A patent/JP3382587B2/ja not_active Expired - Lifetime
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Publication number | Publication date |
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JP2001327016A (ja) | 2001-11-22 |
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