JP2004201098A - 電子機器およびワイヤレスリモコン装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】隣接の機器からの探索用電波で誤動作を起さないワイヤレスリモコン装置及び電子機器を提供すること。
【解決手段】機器１０の制御部１６は、乱数発生部１１で発生した乱数をメモリ部１２に認識コードとして記憶するとともにワイヤレスリモコン２０に通知する。ワイヤレスリモコン２０の制御部２６は、通知された乱数を認識コードとしてメモリ部２２に記憶する。その後、機器１０の制御部１６は、機器操作釦１５に探索用電波送信の操作入力をされると、探索用信号に記憶している認識コードを設定して送信する。ワイヤレスリモコン２０の制御部２６は、探索用信号を受信すると、判定部２３により認識コードが設定されているか判定し、認識コードが設定されていて、かつ設定されている認識コードが記憶されている認識コードと一致するときのみ報知機能部２５により報知動作を行う。
【選択図】 図１
【解決手段】機器１０の制御部１６は、乱数発生部１１で発生した乱数をメモリ部１２に認識コードとして記憶するとともにワイヤレスリモコン２０に通知する。ワイヤレスリモコン２０の制御部２６は、通知された乱数を認識コードとしてメモリ部２２に記憶する。その後、機器１０の制御部１６は、機器操作釦１５に探索用電波送信の操作入力をされると、探索用信号に記憶している認識コードを設定して送信する。ワイヤレスリモコン２０の制御部２６は、探索用信号を受信すると、判定部２３により認識コードが設定されているか判定し、認識コードが設定されていて、かつ設定されている認識コードが記憶されている認識コードと一致するときのみ報知機能部２５により報知動作を行う。
【選択図】 図１
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ワイヤレスリモコン装置を容易に探し出せるようにするために探索用電波を送信する機能を持つ電子機器と、その探索用電波を受信したとき内蔵したブザーを吹鳴させたり発光素子を発光させたりする機能を持ったワイヤレスリモコン装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】
従来、ワイヤレスリモコン装置を容易に探し出せるようにするために、探索用電波を送信する機能を持った電子機器と、その探索用電波を受信したとき内蔵したブザーを吹鳴させたり発光素子を発光させたりして所在を知らせるワイヤレスリモコン装置が開発されている（例えば、特許文献１、２参照）。
【０００３】
【特許文献１】
特開平７−１８４２８６号公報
【特許文献２】
実開平７−１４７８２号公報
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、このような従来の電子機器及びワイヤレスリモコン装置を自動車などの移動体に搭載した場合、隣接位置に同一の探索用電波を送信する機能を持った電子機器が存在するときがあり、この状態で隣接の電子機器から探索用電波が送信されると、この電波に反応して内蔵したブザーを吹鳴させたり発光素子を発光させたりするなどの誤動作をしてしまうという問題があった。
【０００５】
本発明はこのような問題を解決するためになされたもので、隣接位置に同一の探索用電波を送信する機能を持った機器が存在するときがある移動体に搭載しても、隣接の機器からの探索用電波で誤動作を起さないワイヤレスリモコン装置及び電子機器を提供するものである。
【０００６】
【課題を解決するための手段】
本発明の電子機器は、ワイヤレスリモコン装置を用いて操作可能な電子機器であって、自機器の固有の認識コードを記憶する記憶手段と、前記記憶手段に記憶された認識コードを送信する送信手段とを有し、前記記憶手段に記憶された認識コードは前記ワイヤレスリモコン装置が有する認識コードと同じであるという構成を有している。
【０００７】
この構成により、ワイヤレスリモコン装置側で認識コードにより認識コードを送信した電子機器を識別できることとなる。
【０００８】
ここで、前記認識コードは、前記ワイヤレスリモコン装置と共通のものが予め設定される構成とした。この構成により、予め共通の識別コードが設定された電子機器をワイヤレスリモコン装置側で認識できることとなる。
【０００９】
また、認識コードを発生する認識コード発生手段を備え、前記認識コード発生手段が発生した認識コードを前記自機器の固有の認識コードとして前記記憶手段に記憶し、前記送信手段が前記記憶された自機器の固有の認識コードを認識コード通知信号に設定して送信する構成とした。この構成により、電子機器で生成された認識コードがワイヤレスリモコン装置に通知され、この認識コードによりワイヤレスリモコン装置が電子機器を認識することとなる。
【００１０】
また、前記認識コード発生手段は、乱数を発生する乱数発生手段である構成とした。この構成により、乱数発生手段で生成された乱数がワイヤレスリモコン装置に通知され、この乱数によりワイヤレスリモコン装置が電子機器を認識することとなる。
【００１１】
また、本発明のワイヤレスリモコン装置は、電子機器を操作するためのワイヤレスリモコン装置であって、自装置の所在を知らせる報知手段と、自装置固有の認識コードを記憶する記憶手段と、前記電子機器の固有の認識コードを受信する受信手段と、前記記憶手段に記憶されている認識コードと前記受信した認識コードとが同じか否かを判定する判定手段とを有し、前記判定手段が前記記憶手段に記憶されている認識コードと前記受信した認識コードとが同じであると判定した場合前記報知手段により自装置の所在を報知する構成を有している。
【００１２】
この構成により、記憶している認識コードと一致する認識コードを受信したときのみ報知手段により自装置の所在が知らされることとなる。
【００１３】
ここで、認識コード通知信号を受信した場合に、前記受信した認識コード通知信号に設定されている認識コードを前記自装置固有の認識コードとして前記記憶手段に記憶する構成とした。この構成により、認識コード通知信号により通知された認識コードが自装置固有の認識コードとして記憶され、この認識コードによりワイヤレスリモコン装置が電子機器を認識することとなる。
【００１４】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。
【００１５】
図１は本発明の一実施の形態の機器及びワイヤレスリモコンの構成を示す図である。
【００１６】
図１に示すように、本実施の形態の機器１０（例えば、ワイヤレスリモコンで操作されて動作するナビゲーション装置や、オーディオ装置などの機器）は、乱数を発生する乱数発生部１１と、乱数発生部１１で発生した乱数を記憶するメモリ部１２と、ワイヤレスリモコン探索用電波を送信する電波送信部１３と、ワイヤレスリモコンからの赤外線信号を受信する赤外信号受光部１４と、機器を操作するための機器操作釦１５と、これら装置各部を制御する制御部１６とを備えている。
【００１７】
一方、本実施の形態のワイヤレスリモコン２０は、探索用電波を受信する電波受信部２１と、電波受信部２１で受信した探索用電波の情報を記憶しておくメモリ部２２と、電波受信部２１で受信した探索用電波の情報とメモリ部２２に記憶している情報が一致するか判定する判定部２３と、機器を操作する赤外線信号を送信する赤外信号送信部２４と、探索用電波を受信したことを知らせるブザーや発光素子からなる報知機能部２５と、これら装置各部を制御する制御部２６とを備えている。
【００１８】
このような機器１０及びワイヤレスリモコン２０において、隣接機器の探索用電波により誤動作を起さないようにするために、機器１０及びワイヤレスリモコン２０に同一のかつ固有の認識コードを記憶させ、機器１０側で探索用電波を送信するとき、探索用電波にこの認識コードを設定した探索用信号を乗せて送信し、ワイヤレスリモコン側で探索用信号を受信すると、受信した探索用信号の認識コードが記憶している認識コードと一致しているときのみ報知機能部２５により報知するようになっている。
【００１９】
具体的には、まず、機器１０の制御部１６は、図２のフローチャートに示すように、機器操作釦１５に認識コード設定を指示する操作入力があるか判定し（Ｓ１１）、認識コード設定を指示する操作入力が行われると、乱数発生部１１により乱数を発生し（Ｓ１２）、発生させた乱数を認識コードとしてメモリ部１２に記憶する（Ｓ１３）。
【００２０】
ここで、乱数の桁数は、生産する機器の総数に応じて、同じ機器同士で重複しないように（機器で固有となるように）十分な桁数を決めておくことが望ましい。
【００２１】
次いで、制御部１６は、認識コードを知らせる認識コード通知信号に、認識コードとして、発生した乱数を設定し、探索用電波に乗せてワイヤレスリモコン２０に送信する（Ｓ１４）。
【００２２】
一方、ワイヤレスリモコン２０の制御部２６は、電波受信部２１により受信した信号が認識コード通知信号であると、図３のフローチャートに示すように、受信した信号に認識コードとして値（コード）が設定されているかを判定する（Ｓ２１）。コードが設定されていなければ、そのまま終了する。
【００２３】
認識コードとしてコードが設定されていれば、制御部２６は、設定されているコードを認識コードとしてメモリ部２２に記憶する（Ｓ２２）。このとき、ワイヤレスリモコン２０で認識コードを受信し記憶できたことを報知機能部２５により報知すると、認識コードが記憶されたことを確認することができる。
【００２４】
このようにして、機器１０とワイヤレスリモコン２０との間で同一のコードが認識コードとして認識される。
【００２５】
この後、機器１０の制御部１６では、図４のフローチャートに示すように、機器操作釦１５に探索用電波送信を指示する操作入力があるか判定しており（Ｓ３１）、探索用電波送信を指示する操作入力があると（例えば、機器１０に設けられたリモコン探索釦が押されたとき）、メモリ部１２に認識コードが記憶されているかを判定し（Ｓ３２）、認識コードが記憶されていなければ探索用電波を送信しないでＳ３１に戻る。
【００２６】
認識コードが記憶されていれば、制御部１６は、メモリ部１２から認識コードを読み出し（Ｓ３３）、認識コードを設定した探索用信号を探索用電波に乗せて送信する（Ｓ３４）。
【００２７】
一方、探索用信号を受信したワイヤレスリモコン２０の制御部２６は、図５のフローチャートに示すように、探索用信号に認識コードが設定されているかを判定し（Ｓ４１）、認識コードが無ければ、報知機能部２５を動作させずに終了する。
【００２８】
探索用信号に認識コードが設定されていれば、制御部２６は、メモリ部２２に認識コードが記憶されているかを判定し（Ｓ４２）、認識コードが記憶されていなければ、報知機能部２５を動作させずに終了する。
【００２９】
認識コードが記憶されていれば、制御部２６は、メモリ部２２より認識コードを読み出し（Ｓ４３）、判定部２３により探索用信号に設定されていた認識コードとメモリ部２２から読み出した認識コードを比較し（Ｓ４４）、認識コードが一致するか判定する（Ｓ４５）。認識コードが一致しない場合、報知機能部２５を動作させずに終了する。
【００３０】
認識コードが一致した場合、制御部２６は、報知機能部２５を動作させ、ブザーを吹鳴させたり発光素子を発光させたりして報知する（Ｓ４６）。
【００３１】
このように本実施の形態においては、乱数発生部１１で発生した乱数を認識コードとして機器１０とワイヤレスリモコン２０に記憶し、探索用信号にこの認識コードが設定されていないとワイヤレスリモコン２０で報知動作を行わないようにしたので、記憶している認識コードと一致する認識コードの設定されている探索用信号を受信したときのみ報知動作を行うようにすることができ、隣接する機器からの探索用信号で誤動作を起さないようにすることができる。
【００３２】
なお、本実施の形態においては、機器１０の乱数発生部１１で発生した乱数を認識コードとしてワイヤレスリモコン２０に記憶させたが、対で動作する機器とワイヤレスリモコンのペアに、予め両方のメモリ部に同一のかつ固有のコードを認識コードとして記憶しておいてもよい。
【００３３】
また、本実施の形態においては、機器の機器操作釦１５に認識コード設定を指示する操作入力があると乱数を発生して認識コードとしてワイヤレスリモコン２０に記憶させたが、ワイヤレスリモコン２０への認識コード設定を指示する操作入力によりワイヤレスリモコン２０の赤外信号送信部２４から認識コード設定を指示する信号を機器１０へ送信し、機器１０の赤外信号受光部１４で認識コード設定を指示する信号を受信したら乱数を発生して認識コードとしてワイヤレスリモコン２０に記憶させるようにしてもよい。
【００３４】
また、ワイヤレスリモコン２０から送信する認識コード設定を指示する信号として、ワイヤレスリモコン２０から通常送信する赤外線信号を組み合わせて送信し、機器１０側で赤外線信号の組み合わせを受信したら乱数を発生して認識コードとしてワイヤレスリモコン２０に記憶させるようにしてもよい。
【００３５】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、電子機器とワイヤレスリモコン装置との間で同一のかつ固有の認識コードを記憶し、ワイヤレスリモコン装置側で認識コード信号に設定されている認識コードと記憶している認識コードが一致する場合のみ報知動作をすることにより、隣接する同一の探索用電波を送信する機能を持った機器からの探索用電波による誤動作を無くすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の一実施の形態の機器及びワイヤレスリモコンを示すブロック図
【図２】本発明の一実施の形態の機器の認識コード設定処理を示すフローチャート
【図３】本発明の一実施の形態のワイヤレスリモコンの認識コード設定処理を示すフローチャート
【図４】本発明の一実施の形態の機器の探索用電波送信処理を示すフローチャート
【図５】本発明の一実施の形態のワイヤレスリモコンの探索用電波受信処理を示すフローチャート
【符号の説明】
１０ 機器
１１ 乱数発生部
１２ メモリ部
１３ 電波送信部
１４ 赤外信号受光部
１５ 機器操作釦
１６ 制御部
２０ ワイヤレスリモコン
２１ 電波受信部
２２ メモリ部
２３ 判定部
２４ 赤外信号送信部
２５ 報知機能部
２６ 制御部
【発明の属する技術分野】
本発明は、ワイヤレスリモコン装置を容易に探し出せるようにするために探索用電波を送信する機能を持つ電子機器と、その探索用電波を受信したとき内蔵したブザーを吹鳴させたり発光素子を発光させたりする機能を持ったワイヤレスリモコン装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】
従来、ワイヤレスリモコン装置を容易に探し出せるようにするために、探索用電波を送信する機能を持った電子機器と、その探索用電波を受信したとき内蔵したブザーを吹鳴させたり発光素子を発光させたりして所在を知らせるワイヤレスリモコン装置が開発されている（例えば、特許文献１、２参照）。
【０００３】
【特許文献１】
特開平７−１８４２８６号公報
【特許文献２】
実開平７−１４７８２号公報
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、このような従来の電子機器及びワイヤレスリモコン装置を自動車などの移動体に搭載した場合、隣接位置に同一の探索用電波を送信する機能を持った電子機器が存在するときがあり、この状態で隣接の電子機器から探索用電波が送信されると、この電波に反応して内蔵したブザーを吹鳴させたり発光素子を発光させたりするなどの誤動作をしてしまうという問題があった。
【０００５】
本発明はこのような問題を解決するためになされたもので、隣接位置に同一の探索用電波を送信する機能を持った機器が存在するときがある移動体に搭載しても、隣接の機器からの探索用電波で誤動作を起さないワイヤレスリモコン装置及び電子機器を提供するものである。
【０００６】
【課題を解決するための手段】
本発明の電子機器は、ワイヤレスリモコン装置を用いて操作可能な電子機器であって、自機器の固有の認識コードを記憶する記憶手段と、前記記憶手段に記憶された認識コードを送信する送信手段とを有し、前記記憶手段に記憶された認識コードは前記ワイヤレスリモコン装置が有する認識コードと同じであるという構成を有している。
【０００７】
この構成により、ワイヤレスリモコン装置側で認識コードにより認識コードを送信した電子機器を識別できることとなる。
【０００８】
ここで、前記認識コードは、前記ワイヤレスリモコン装置と共通のものが予め設定される構成とした。この構成により、予め共通の識別コードが設定された電子機器をワイヤレスリモコン装置側で認識できることとなる。
【０００９】
また、認識コードを発生する認識コード発生手段を備え、前記認識コード発生手段が発生した認識コードを前記自機器の固有の認識コードとして前記記憶手段に記憶し、前記送信手段が前記記憶された自機器の固有の認識コードを認識コード通知信号に設定して送信する構成とした。この構成により、電子機器で生成された認識コードがワイヤレスリモコン装置に通知され、この認識コードによりワイヤレスリモコン装置が電子機器を認識することとなる。
【００１０】
また、前記認識コード発生手段は、乱数を発生する乱数発生手段である構成とした。この構成により、乱数発生手段で生成された乱数がワイヤレスリモコン装置に通知され、この乱数によりワイヤレスリモコン装置が電子機器を認識することとなる。
【００１１】
また、本発明のワイヤレスリモコン装置は、電子機器を操作するためのワイヤレスリモコン装置であって、自装置の所在を知らせる報知手段と、自装置固有の認識コードを記憶する記憶手段と、前記電子機器の固有の認識コードを受信する受信手段と、前記記憶手段に記憶されている認識コードと前記受信した認識コードとが同じか否かを判定する判定手段とを有し、前記判定手段が前記記憶手段に記憶されている認識コードと前記受信した認識コードとが同じであると判定した場合前記報知手段により自装置の所在を報知する構成を有している。
【００１２】
この構成により、記憶している認識コードと一致する認識コードを受信したときのみ報知手段により自装置の所在が知らされることとなる。
【００１３】
ここで、認識コード通知信号を受信した場合に、前記受信した認識コード通知信号に設定されている認識コードを前記自装置固有の認識コードとして前記記憶手段に記憶する構成とした。この構成により、認識コード通知信号により通知された認識コードが自装置固有の認識コードとして記憶され、この認識コードによりワイヤレスリモコン装置が電子機器を認識することとなる。
【００１４】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。
【００１５】
図１は本発明の一実施の形態の機器及びワイヤレスリモコンの構成を示す図である。
【００１６】
図１に示すように、本実施の形態の機器１０（例えば、ワイヤレスリモコンで操作されて動作するナビゲーション装置や、オーディオ装置などの機器）は、乱数を発生する乱数発生部１１と、乱数発生部１１で発生した乱数を記憶するメモリ部１２と、ワイヤレスリモコン探索用電波を送信する電波送信部１３と、ワイヤレスリモコンからの赤外線信号を受信する赤外信号受光部１４と、機器を操作するための機器操作釦１５と、これら装置各部を制御する制御部１６とを備えている。
【００１７】
一方、本実施の形態のワイヤレスリモコン２０は、探索用電波を受信する電波受信部２１と、電波受信部２１で受信した探索用電波の情報を記憶しておくメモリ部２２と、電波受信部２１で受信した探索用電波の情報とメモリ部２２に記憶している情報が一致するか判定する判定部２３と、機器を操作する赤外線信号を送信する赤外信号送信部２４と、探索用電波を受信したことを知らせるブザーや発光素子からなる報知機能部２５と、これら装置各部を制御する制御部２６とを備えている。
【００１８】
このような機器１０及びワイヤレスリモコン２０において、隣接機器の探索用電波により誤動作を起さないようにするために、機器１０及びワイヤレスリモコン２０に同一のかつ固有の認識コードを記憶させ、機器１０側で探索用電波を送信するとき、探索用電波にこの認識コードを設定した探索用信号を乗せて送信し、ワイヤレスリモコン側で探索用信号を受信すると、受信した探索用信号の認識コードが記憶している認識コードと一致しているときのみ報知機能部２５により報知するようになっている。
【００１９】
具体的には、まず、機器１０の制御部１６は、図２のフローチャートに示すように、機器操作釦１５に認識コード設定を指示する操作入力があるか判定し（Ｓ１１）、認識コード設定を指示する操作入力が行われると、乱数発生部１１により乱数を発生し（Ｓ１２）、発生させた乱数を認識コードとしてメモリ部１２に記憶する（Ｓ１３）。
【００２０】
ここで、乱数の桁数は、生産する機器の総数に応じて、同じ機器同士で重複しないように（機器で固有となるように）十分な桁数を決めておくことが望ましい。
【００２１】
次いで、制御部１６は、認識コードを知らせる認識コード通知信号に、認識コードとして、発生した乱数を設定し、探索用電波に乗せてワイヤレスリモコン２０に送信する（Ｓ１４）。
【００２２】
一方、ワイヤレスリモコン２０の制御部２６は、電波受信部２１により受信した信号が認識コード通知信号であると、図３のフローチャートに示すように、受信した信号に認識コードとして値（コード）が設定されているかを判定する（Ｓ２１）。コードが設定されていなければ、そのまま終了する。
【００２３】
認識コードとしてコードが設定されていれば、制御部２６は、設定されているコードを認識コードとしてメモリ部２２に記憶する（Ｓ２２）。このとき、ワイヤレスリモコン２０で認識コードを受信し記憶できたことを報知機能部２５により報知すると、認識コードが記憶されたことを確認することができる。
【００２４】
このようにして、機器１０とワイヤレスリモコン２０との間で同一のコードが認識コードとして認識される。
【００２５】
この後、機器１０の制御部１６では、図４のフローチャートに示すように、機器操作釦１５に探索用電波送信を指示する操作入力があるか判定しており（Ｓ３１）、探索用電波送信を指示する操作入力があると（例えば、機器１０に設けられたリモコン探索釦が押されたとき）、メモリ部１２に認識コードが記憶されているかを判定し（Ｓ３２）、認識コードが記憶されていなければ探索用電波を送信しないでＳ３１に戻る。
【００２６】
認識コードが記憶されていれば、制御部１６は、メモリ部１２から認識コードを読み出し（Ｓ３３）、認識コードを設定した探索用信号を探索用電波に乗せて送信する（Ｓ３４）。
【００２７】
一方、探索用信号を受信したワイヤレスリモコン２０の制御部２６は、図５のフローチャートに示すように、探索用信号に認識コードが設定されているかを判定し（Ｓ４１）、認識コードが無ければ、報知機能部２５を動作させずに終了する。
【００２８】
探索用信号に認識コードが設定されていれば、制御部２６は、メモリ部２２に認識コードが記憶されているかを判定し（Ｓ４２）、認識コードが記憶されていなければ、報知機能部２５を動作させずに終了する。
【００２９】
認識コードが記憶されていれば、制御部２６は、メモリ部２２より認識コードを読み出し（Ｓ４３）、判定部２３により探索用信号に設定されていた認識コードとメモリ部２２から読み出した認識コードを比較し（Ｓ４４）、認識コードが一致するか判定する（Ｓ４５）。認識コードが一致しない場合、報知機能部２５を動作させずに終了する。
【００３０】
認識コードが一致した場合、制御部２６は、報知機能部２５を動作させ、ブザーを吹鳴させたり発光素子を発光させたりして報知する（Ｓ４６）。
【００３１】
このように本実施の形態においては、乱数発生部１１で発生した乱数を認識コードとして機器１０とワイヤレスリモコン２０に記憶し、探索用信号にこの認識コードが設定されていないとワイヤレスリモコン２０で報知動作を行わないようにしたので、記憶している認識コードと一致する認識コードの設定されている探索用信号を受信したときのみ報知動作を行うようにすることができ、隣接する機器からの探索用信号で誤動作を起さないようにすることができる。
【００３２】
なお、本実施の形態においては、機器１０の乱数発生部１１で発生した乱数を認識コードとしてワイヤレスリモコン２０に記憶させたが、対で動作する機器とワイヤレスリモコンのペアに、予め両方のメモリ部に同一のかつ固有のコードを認識コードとして記憶しておいてもよい。
【００３３】
また、本実施の形態においては、機器の機器操作釦１５に認識コード設定を指示する操作入力があると乱数を発生して認識コードとしてワイヤレスリモコン２０に記憶させたが、ワイヤレスリモコン２０への認識コード設定を指示する操作入力によりワイヤレスリモコン２０の赤外信号送信部２４から認識コード設定を指示する信号を機器１０へ送信し、機器１０の赤外信号受光部１４で認識コード設定を指示する信号を受信したら乱数を発生して認識コードとしてワイヤレスリモコン２０に記憶させるようにしてもよい。
【００３４】
また、ワイヤレスリモコン２０から送信する認識コード設定を指示する信号として、ワイヤレスリモコン２０から通常送信する赤外線信号を組み合わせて送信し、機器１０側で赤外線信号の組み合わせを受信したら乱数を発生して認識コードとしてワイヤレスリモコン２０に記憶させるようにしてもよい。
【００３５】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、電子機器とワイヤレスリモコン装置との間で同一のかつ固有の認識コードを記憶し、ワイヤレスリモコン装置側で認識コード信号に設定されている認識コードと記憶している認識コードが一致する場合のみ報知動作をすることにより、隣接する同一の探索用電波を送信する機能を持った機器からの探索用電波による誤動作を無くすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の一実施の形態の機器及びワイヤレスリモコンを示すブロック図
【図２】本発明の一実施の形態の機器の認識コード設定処理を示すフローチャート
【図３】本発明の一実施の形態のワイヤレスリモコンの認識コード設定処理を示すフローチャート
【図４】本発明の一実施の形態の機器の探索用電波送信処理を示すフローチャート
【図５】本発明の一実施の形態のワイヤレスリモコンの探索用電波受信処理を示すフローチャート
【符号の説明】
１０ 機器
１１ 乱数発生部
１２ メモリ部
１３ 電波送信部
１４ 赤外信号受光部
１５ 機器操作釦
１６ 制御部
２０ ワイヤレスリモコン
２１ 電波受信部
２２ メモリ部
２３ 判定部
２４ 赤外信号送信部
２５ 報知機能部
２６ 制御部
Claims (6)
- ワイヤレスリモコン装置を用いて操作可能な電子機器であって、自機器の固有の認識コードを記憶する記憶手段と、前記記憶手段に記憶された認識コードを送信する送信手段とを有し、前記記憶手段に記憶された認識コードは前記ワイヤレスリモコン装置が有する認識コードと同じであることを特徴とする電子機器。
- 前記認識コードは、前記ワイヤレスリモコン装置と共通のものが予め設定されることを特徴とする請求項１に記載の電子機器。
- 認識コードを発生する認識コード発生手段を備え、前記認識コード発生手段が発生した認識コードを前記自機器の固有の認識コードとして前記記憶手段に記憶し、前記送信手段が前記記憶された自機器の固有の認識コードを認識コード通知信号に設定して送信することを特徴とする請求項１に記載の電子機器。
- 前記認識コード発生手段は、乱数を発生する乱数発生手段であることを特徴とする請求項３に記載の電子機器。
- 電子機器を操作するためのワイヤレスリモコン装置であって、自装置の所在を知らせる報知手段と、自装置固有の認識コードを記憶する記憶手段と、前記電子機器の固有の認識コードを受信する受信手段と、前記記憶手段に記憶されている認識コードと前記受信した認識コードとが同じか否かを判定する判定手段とを有し、前記判定手段が前記記憶手段に記憶されている認識コードと前記受信した認識コードとが同じであると判定した場合前記報知手段により自装置の所在を報知することを特徴とするワイヤレスリモコン装置。
- 認識コード通知信号を受信した場合に、前記受信した認識コード通知信号に設定されている認識コードを前記自装置固有の認識コードとして前記記憶手段に記憶することを特徴とする請求項５に記載のワイヤレスリモコン装置。
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