JP2004199747A - 情報記録装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】磁気ヘッドのスキャン方向に大きなバーストエラーが発生した場合も、比較的小さい冗長度でエラー訂正可能となる情報記録装置のフォーマットを提供する。
【解決手段】データを所定単位でパッキングしたパケットを構成し、前記パケットをMトラック(Mは2以上の整数)に記録することを特徴とし、前記パケットをN個(Nは2以上の整数で N≦M)に分割して積符号を施したセクタを生成し、各セクタにはL個の内符号ブロックを有する構成とし、各トラックには各セクタを構成している内符号ブロックが略均等に配されることを特徴とし、L/Mが整数とならない場合は、(N*L)/M が自然数となるように、N,M,Lを設定する。この構成によって、(N*L)個の内符号ブロックがM本のトラックに略均等に分配できるので、トラックで発生するバースト誤りに対して、強いエラー訂正能力を有することが可能である。
【選択図】 図11

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、情報を磁気テープ等の記録媒体に記録する情報記録装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
デジタルデータを磁気テープに記録/再生することのできるドライブ装置として、いわゆるテープドライブが知られている。このようなテープドライブは、メディアであるテープカセットのテープ長にもよるが、例えば数十〜数百ギガバイト程度の膨大な記録容量を有することが可能であり、このため、コンピュータ本体のハードディスク等のメディアに記録されたデータをバックアップするなどの用途に広く利用されている。また、データサイズの大きい画像データ等の保存に利用する場合にも好適とされている。
【0003】
そして、上述のようなテープドライブとして、例えば、8mmテ−プを記録媒体として、回転ヘッドによるヘリカルスキャン方式を採用してデータの記録/再生を行うようにされたものが提案され、商品化されている。(StandardECMA−292号、AIT2フォーマット)。
【0004】
上記のようなテープドライブでは、SCSIインターフェイスを通して、ホストコンピュータより転送されたデータを、所定の単位(Basic Group)でパッキングして論理ブロックとし、論理ブロック毎にエラー訂正符号を構成して記録する。
【0005】
テープドライブのフォーマットでは、エラー訂正パリティの冗長度を小さくして信頼性を高めることが重要である。すなわて、磁気テープの単位面積当たりの記録密度が同じであるならば、エラー訂正パリティの冗長度が小さいフォーマットのほうがホストコンピュータから転送されたデータの記録容量を大きくできる。また、エラー訂正パリティの冗長度が同一であっても、磁気テープへのデータの配し方によって、バーストエラーに対するエラー訂正能力は変わってくる。
【0006】
従来のテープドライブ装置として、AIT2フォーマットのデータフローを説明する。
(1)所定の単位でBasic−Groupを生成。
(2)Basic−Groupを18分割してG1 Sub−Group生成。
(3)G1 Sub−Groupをバイト単位で2分割したG2 Sub−Group生成
(4)G2 Sub−Groupを等分して288個のブロックを生成
(5)288個のブロックをさらに48個ずつ6個のG3 Sub−Groupに分割
(6)前記G3 Sub−Group毎に8個の外符号パリティ、12個の内符号パリティを付加した積符号を生成
(7)前記6個の積符号(後述する)をインターリーブして1トラックに記録
図12(a)はAIT2フォーマットの積符号を示す模式図であり、図12(b)は前記積符号とトラックの関係を示す模式図である。
【0007】
AIT2フォーマットの積符号は56個の内符号ブロック(図12(a)の横軸方向)によって構成されており、外符号パリティは8パリティ付加されている。(内符号ブロック番号0〜3と52〜55)
そして、図12(a)の構成を有する積符号を6個集めて積符号毎にインターリーブして1トラックに記録している。
【0008】
図12(b)に示すように、各積符号の内符号ブロックは6ブロック周期でトラックに配置されている。これによって、例えばトラックに連続して6個の内符号ブロックに相当する大きさのバースト誤りがあった場合も、各積符号単位では1内符号ブロックしか誤っていないことになる。以上のように、AIT2では1トラック当たり、6個の積符号を有し、それらをインターリーブして記録することにより、トラックの一部に発生した誤りを6個の積符号に分散することによって、バースト誤りに強いトラックフォーマットにしている。
【0009】
【非特許文献1】
スタンダード・イー・シー・エム・エイ −292号 1999年12月 45頁から81頁(Standard ECMA−292号 1999.12 P45〜P81)
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の構成では1トラック当たり288(6*48)個のデータブロックと、48(6*8)個の外符号パリティブロックで構成されているので、1トラック当たり11%以上のバーストエラーが発生した場合は、エラー訂正不能になってしまう、という課題があった。
【0011】
前記課題を解決すべく本発明の目的は、磁気ヘッドのスキャン方向に大きなバーストエラーが発生した場合も、比較的小さい冗長度でエラー訂正可能となるフォーマットを提供することである。
【0012】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するために請求項1または2に記載の発明は、データをヘッドにより磁気テープ上のトラックに記録する情報記録装置であって、データを所定単位でパッキングしたパケットを構成し、前記パケットを分割して積符号を施したN個(Nは2以上の整数)のセクタを生成し、前記各セクタはL個(Lは2以上の整数)の内符号ブロックを有する構成とし、前記各セクタのL個の内符号ブロックがM本(Mは2以上の整数)のトラックに略均等に配されることを特徴とするものである。また、L/Mが整数とならない場合は、(N*L)/M が自然数となるように、N,M,Lを設定するものである。
【0013】
上記構成によって、積符号構成を有するN個のセクタを構成する(N*L)個の内符号ブロックがM本のトラックに略均等に分配できるので、1本のトラックのバースト誤りを、M本のトラックに分配されたN個の積符号の誤り訂正能力を全て使用することができ、比較的小さい冗長度でトラックで発生するバースト誤りに対して、強いエラー訂正能力を有するフォーマットを提供することが可能である。
【0014】
請求項3または4記載の発明は、請求項2の発明において、L/M が自然数であろうがなかろうが、(N*L)/Mが自然数となるように、N,M,Lを設定したものであり、N*L個の内符号ブロックがM本のトラックに略均等に分配できるので、1本のトラックのバースト誤りを、N個の積符号の誤り訂正能力を全て使用することができる。
【0015】
請求項5の発明は、請求項1の発明において、各トラックには各セクタを構成している内符号ブロックが(L/M +1)個以下であることを特徴とするものである。
【0016】
これにより、単位セクタあたりの内符号ブロック数Lが記録トラック数Mで割切れない場合も、N*L個の内符号ブロックがM本のトラックに略均等に分配できるので、1本のトラックのバースト誤りを、N個の積符号の誤り訂正能力を全て使用することができる。
【0017】
請求項6に記載の発明は、 データをヘッドにより磁気テープ上のトラックに記録する情報記録装置であって、データを所定単位でパッキングしたパケットを構成し、前記パケットをMトラック(Mは2以上の整数)に分割して記録し、前記パケットを分割して積符号を施したN個(Nは2以上の整数)のセクタを生成し、各セクタは外符号のデータ部を構成要素とするL1個(L1は2以上の整数)の第1の内符号ブロックと、外符号パリティ部を構成要素とするL2個(L2は2以上の整数)の第2の内符号ブロックによって構成され、前記各セクタの第1及び第2の内符号ブロックがM本(Mは2以上の整数)のトラックにL2個以下で略均等に配されることを特徴とするものである。
【0018】
これにより、1本のトラック全体にバーストエラーが発生した場合も、エラー訂正によってデータを復元することができる。
【0019】
請求項7に記載の発明は、請求項6の発明において、(N*(L1+L2))/M が自然数となるように、N,M,L1,L2を設定することを特徴とするものである。
【0020】
これにより、単位セクタあたりの記録ブロック数Lが記録トラック数Mで割切れない場合も、N*L個の内符号ブロックがM本のトラックに略均等に分配できるので、1本のトラック全体にバーストエラーが発生した場合も、エラー訂正によってデータを復元することができる。
【0021】
請求項8に記載の発明は、請求項1または5記載の発明において、N<Mを満たすようにN,Mを設定することを特徴とするものである。
【0022】
これにより、1トラックに含まれる内符号ブロック数が少なくなり、前記L2も比較的小さくなるので、外符号訂正に要する回路規模を小さくできる。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて説明する。
【0024】
(実施の形態)
図1に本発明のテープドライブの構成概略を示す。図1において、1はホストコンピュータとSCSIインタフェースをもちいて、データブロックを送受信するSCSIインタフェイス手段、2はSCSIインターフェイス手段1より転送されたデータブロックを圧縮する圧縮/復元手段、3は圧縮/復元手段2から転送されたデータブロックを所定バイトで構成されるパケットに変換するパケット化手段、4は前記パケットを分割してサブパケットを生成し、サブパケット単位で、積符号構成の誤り訂正符号を生成し、それらを記録の最小単位であるシンクブロックに変換するデータ変換手段、5は前記シンクブロックを入力とし、変調等を行い、記録アンプによって増幅した信号を磁気へッドに伝送する記録手段、6は磁気テープの走行を制御する磁気テープ走行制御手段、7は磁気ヘッド、8は磁気テープ、9はSCSIインタフェイス手段1、圧縮手段2、パケット化手段3、データ変換手段4、テープインタフェイス手段5、テープ走行手段6の制御を行うシステムコントローラである。
【0025】
図1で構成されたテープドライブの処理フローの概要について、図2を参照にしながら説明する。
【0026】
図2(a)はホストより転送されるデータブロックの概念図であり、ホストから転送されるデータブロックをLB(Logical Block)と記す。本図でLB1と記しているのはLBの番号1である。LB2、LB3・・・も同様に番号2、番号3のLBである。
【0027】
図2(a)で示した複数のLBは圧縮/復元手段2に入力される。圧縮・復元手段2では前記LBをNブロック(Nは自然数)まとめてLBS(Logical Block Set)とし、LBS単位でデータ圧縮する(図2(b))。データ圧縮の手段としてはALDC等の可逆圧縮を用いる。ALDCの動作原理については、Standard ECMA−222号(Adaptive Lossless Data Compression Algorithm)に記載されているため、説明を割愛する。
【0028】
圧縮/復元手段2で圧縮されたLBSはパケット化手段3に入力され、所定のワード数でパケットされる(図2(c))。ホストからのブロックサイズ、データブロックの圧縮効率の差異によってLBSのブロックサイズが一定でないため、1パケットは、LBSの一部、複数個のLBSで構成される。これらを管理する為、パケット毎に、Packet Information Table(PIT)とPacket Management Table(PMT)を付加している。
【0029】
1パケットの構成について図3を参照にしながら、詳細に説明する。
【0030】
1パケットは374400バイトで構成され、同図に示すように、パケットの先頭バイトから36バイトをPITに割当てている。また先頭から37バイト目から後方にLBSがパッキングされていく。LBSがパックされる毎にPMTが4バイトずつPacketの最終バイトから前方方向にパッキングされていく。LBSのデータサイズが小さく、1Packetに多くのLBSを含む場合は、PMTに割り当てれられるバイト数はLBS数に比例して増加していく。
【0031】
単位LBSに対応する4バイトのPMTのデータ構造を図4に示す。
PMTはPMT−Type、Comp、Byte−Countの3つの要素から構成される。PMT−Typeは対応するLBSの種類を示すものであり、以下のような識別をする。
(1)当該LBSの全バイトが現パケットに含まれている。
(2)当該LBSの先頭バイトが現パケットに含まれているが、全バイトは含まれていない。
(3)当該LBSの先頭バイト、最終バイトが共に現パケットに含まれていない。
(4)当該LBSの最終バイトは現パケットに含まれているが、先頭バイトは含まれていない。
(5)当該LBSはファイルマークである。
(6)当該LBSはセットマークである。
(7)PMTの終了を示す。
【0032】
Compは、当該LBSが前記圧縮/復元手段2でデータ圧縮をおこなったLBSかどうかを識別するビットである。
【0033】
また、現パケットに属する各LBSのバイト長がByte−Countとして登録される。
【0034】
PMTの終了を示すPMT−Typeは、ホストコンピュータから転送される最終のデータブロック等で、1パケットの途中でデータが終了した場合に本PMT−Typeを登録して、パケットを終端している。
【0035】
図5にPITのデータ構造をしめす。PITは以下の7要素で構成される。
(1)Packet−No、
(2)Max−File−Mark−Count、
(3)Max−Set−Mark−Count、
(4)Max−Record−Count、
(5)Packet−No Of Previous File−Mark,
(6)Packet−No Of Previous Set−Mark ,
(7)Packet−No Of Previous Record
(1)はテープ始端からのパケットの連番を示す。(2)はテープ始端からのファイルマーク数、(3)はテープ始端からのセットマーク数、(4)はテープ始端からのデータブロック数。(5)は、前ファイルマークを含むパケット番号、(6)は前セットマークを含むパケット番号、(7)は前データブロックを含むパケット番号である。
【0036】
また、本実施の形態では、データブロックの終了を示す識別データとして、EODパケットを設けている。EODパケットと上述してきた通常データパケットはパケットのPITで識別する。EODパケットのデータ構造を図6に示す。同図にしめすごとく、EODパケットは前記(1)のPacket−No部に24'hFFFFFFを格納している。本実施の形態では、磁気テープに記録できるPacket数が24'hFFFFFFに到達することは不可能であり、Packet−Noの24'hFFFFFFはEODパケットを判定する識別コードにすることができる。
【0037】
パケット化手段3でパケット化されたパケットはデータ変換手段4に入力され、15個に分割される。
【0038】
図7にパケットを分割する概念図を示す。同図に示すように、374400バイトのデータを有するパケットは24960バイト毎に分割され、15個のサブパケットとなる。本実施の形態では、パケットの先頭から順番に15個のサブパケットを作成している(図2(d))。
【0039】
前記15個のサブパケットは夫々誤り訂正符号を構成される。誤り訂正符号では、符号間距離の大きく取れるリードソロモン符号が一般的に使用されている。図8は誤り訂正符号の構成図である。各サブパケットは図8の縦軸方向の160バイトに対して誤り訂正パリティを12バイト付加される。
【0040】
一般的に、同図の縦軸方向の160バイトのデータと12バイトの誤り訂正パリティを外符号と呼び、12バイトの誤り訂正パリティを外符号パリティと呼ぶ。外符号は単位サブパケット当たり156コード作成される。
【0041】
サブパケットは上記のように外符号生成された後、同図の横方向に156ワードを有する172個のブロックに分割される。
【0042】
さらに、前記ブロックは156バイトのデータに、誤り訂正パリティを16バイト付加される。誤り訂正パリティの生成方法についてはECMA292号に詳述してあるので説明を割愛する。
【0043】
これらの156バイトのデータと16バイトの誤り訂正パリティとを合わせた172バイトの誤り訂正符号を内符号、誤り訂正パリティを内符号パリティと呼ぶ。内符号も外符号と同様にリードソロモン符号を用いている。
【0044】
図8に示す誤り訂正符号の構成では、サブパケットのデータに対して、図8の縦軸方向に外符号パリティを付加して外符号を生成し、図8の横軸方向の156バイトのデータに対して内符号パリティを付加して内符号を生成している。これらの外符号と内符号とは直交関係にあるので、一般的に積符号と呼ばれる。
【0045】
上記のように、サブパケットは外符号、内符号による誤り訂正積符号を施されたセクタとなる。図8の横軸の172バイトの1つの内符号(単位内符号)を内符号ブロックと呼ぶ。各セクタは172個の内符号ブロックを有している。前記172個の内符号ブロックの内、160個はデータから構成される内符号ブロックであり、12個は外符号パリティ部で構成される内符号ブロックである。
【0046】
データから構成される1セクタ当たり160個の内符号ブロックは、さらに20分割され、8ブロックずつ1本の記録トラックにマッピングされる(図2(e))。1セクタ当たり8個の内符号ブロックが1本の記録トラックにマッピングされるので、1トラック当たりに含まれるデータから構成されるの内符号ブロックの数は、8*15=120ブロックとなる。
【0047】
さらに内符号ブロックは3バイトの識別符号(SYNCID)と、2バイトの同期符号(SYNC)を付加され、シンクブロックとなる。シンクブロックは記録トラックを構成する基本単位である。
図9にシンクブロックの模式図を示す。
【0048】
前記SYNCIDは、シンクブロックの識別符号であり、本実施の形態では
(1)各トラック内の記録ブロックのトラック始端からの連番(シンク番号)
(2)単位パケット内の記録トラックの連番(トラック番号)
(3)各記録ブロックの記録内容(データ/EOD/Amble)の識別番号
を格納している。
【0049】
また、これらの内符号ブロックはセクタ単位でインターリーブされてトラックにマッピングされている。つまり、トラックの最初のシンクブロックのデータをセクタ1に属する内符号ブロックとすると、次のシンクブロックのデータはセクタ2に属する内符号ブロック、その次のシンクブロックのデータはセクタ3に属する内符号ブロック―――というようにインターリーブされる。
数式で示すと、
・トラック番号をA(0≦A≦19;Aは整数)、
・シンクブロック番号をB(0≦B≦159 ;Bは整数))を有するシンクブロックのデータは、
・セクタの内符号ブロック番号 :20*INT(B/15)+ A
・セクタ番号 :(2*B+4*A)%15、
の内符号ブロックのデータと一致する。
【0050】
INT():整数化演算子、()%15:()内を15で割った余り
図10は各セクタとトラックとの対応を示す図である。縦軸はトラックのシンクブロック番号、横軸は単位パケットにおけるトラック番号を示している。また、長方形で囲まれた内部の符号は、各シンクブロックを構成している内符号ブロックの属するセクタ内の内符号ブロック番号、セクタ番号の順に示している。
【0051】
例えば、同図の最左のトラックの上から2番目のシンクブロックは0−2の符号が記してあり、これは2番目のセクタの0番目の内符号ブロックのデータであることを示している。
【0052】
シンクブロック番号 ≧ 160の場合は、外符号パリティからなる内符号ブロックが、各シンクブロックにマッピングされている。以下外符号パリティからなる内符号ブロックのマッピング法について説明する。
【0053】
外符号パリティからなる内符号ブロックはセクタ当たり12ブロックあり、12/20は整数とならない為、1セクタ当たりの外符号パリティからなる内符号ブロックは等分に20本のトラックに分割できない。
【0054】
ゆえに、本実施の形態では1パケット当たり12*15=180個の外符号パリティからなる内符号ブロックを20本のトラックに9ブロックずつ分配している。また、できるだけ均等に単位セクタの記録ブロックを均等にトラックに配置するために、1トラックに含まれるセクタ当りの外符号パリティからなる内符号ブロック数を1個または2個としている。
【0055】
外符号パリティ部の内符号ブロックの各シンクブロックへのマッピングを図10に示す。
【0056】
同図に示すように120番以上のシンクブロック番号を有するシンクブロックに配置される外符号パリティからなる内符号ブロックも、略均等に配置されている。
【0057】
以上のように、1トラックあたり129個のシンクブロックが生成され、1パケット当り172*15個の内符号ブロックが、20本のトラックに記録手段5により記録される。
【0058】
つぎに、本実施の形態によって磁気テープ8に記録されたデータの再生で、1パケットを構成する20本のトラックの内、トラック番号0のトラックが全て誤った場合の誤り訂正の動作について説明する。全体の構成及びデータフローについては、図1及び図2の逆なので説明を割愛し、図1のデータ変換手段4の再生時の構成、動作について図11を参照にしながら説明する。
【0059】
磁気テープ8に記録済みのデータは再生ヘッド10によって再生され、再生手段11に入力される。再生手段では再生アンプ、イコライザイ等によって再生ヘッド10より再生された再生データを検出する。再生手段11から出力された検出データは内符号訂正手段12に入力され、シンクブロックの図9に示したシンクブロックの同期符号を検出すると共に、シンクブロックの識別符号を検出する。これにより、当該検出されたシンクブロックのトラック番号とトラック内のシンクブロック番号を識別することができる。また、シンクブロックに属する内符号ブロックにエラー訂正を行う。本実施の形態では内符号パリティが16バイト付加されているので、各内符号ブロック毎に8バイトのデータまでを訂正できる。(一般的に、誤り訂正パリティ数/2)の誤りまでが、リードソロモン符号で訂正されることが知られている。)誤りが9個以上有った場合は誤りフラグが各内符号ブロック毎に誤りフラグが出力される。
【0060】
前記内符号訂正手段12で内符号訂正および誤り検出をされた内符号ブロックは、パケット格納手段13に入力される。パケット格納手段13では、1パケット15セクタ分の内符号ブロックと内符号ブロックの誤り訂正の可否を格納できるメモリを有しており、各内符号ブロック毎に図11と逆のマッピングがおこなわれる。例えば、トラック番号0、シンクブロック番号1のシンクブロックに属する内符号ブロックは、セクタ番号1、内符号ブロック番号0のメモリ位置に格納される。
【0061】
トラック番号0のシンクブロックが全て誤った場合は、トラック番号0のシンクブロックに対応した内符号ブロックの誤り訂正は全て否となってメモリに記録される。
【0062】
トラック番号1〜トラック番号19のシンクブロックに配されて記録されていた内符号ブロックは内符号訂正手段12で誤り訂正可と判定されて、それぞれ図11と逆のマッピングがおこなわれ各メモリ位置に格納される。
【0063】
パケット格納手段13に格納された内符号ブロックと誤りフラグは各セクタ毎に、外符号訂正手段14により外符号訂正を施される。外符号訂正は、図8の縦軸の方向に前記誤りフラグを使用して行われる。
【0064】
誤りフラグは、外符号における誤りのバイト位置を示しており、誤り位置が確定できれば、外符号パリティの数に相当する誤りが訂正できることが知られている。
【0065】
本実施の形態の外符号は12バイトの外符号パリティを有しているので、12バイトの誤りまでが訂正可能である。
【0066】
また、本実施の形態ではトラック0が全て誤った場合でも、各セクタの内符号ブロックの誤りフラグは、高々9ブロックであるので、外符号訂正によって誤り訂正が可能であり、1トラックが破損した場合でもデータの修復が可能となる。
【0067】
以上本実施の形態によれば、ホストコンピュータから転送されるデータを374400バイト単位にパッキングしてパケットを構成し、前記パケットを順番に15個に分割して24960バイトのサブパケットを構成し、前記サブパケットに積符号を施し、172個の内符号ブロックによって構成されるセクタを生成し、前記各セクタを構成している内符号ブロックを20本のトラックに略均等にインターリーブしている。
【0068】
以上の構成により、積符号構成を有する15個のセクタを構成する15*172個の内符号ブロックが20本のトラックに略均等に分配できるので、1本のトラックのバースト誤り(129個の内符号ブロックの誤り)は、1個の積符号当り8〜9個の内符号ブロックの誤りとなり、1本のトラックに対して15個の積符号の誤り訂正能力を全て使用することができるので、バーストエラーに強い情報記録装置を提供できる。
【0069】
また、本実施の形態では、1セクタを構成する内符号ブロックは172個であり、172/20は整数とならないため、これらを20本のトラックに均等配分はできないが、1パケットを構成するセクタ数を15に設定して(15*172/20)が整数となるようにし、かつ1本のトラックに含まれる各セクタを構成している内符号ブロックの数が9個以下(172/20+1=9.6)となるようにインターリーブしている。
【0070】
以上のように各パラメータを設定することにより、セクタ数よりも記録トラック数が大で、かつ記録トラック数がセクタ数で割切れないような場合も、各セクタを構成している内符号ブロックを20本のトラックに略均等にインターリーブすることができ、バーストエラーに強い情報記録装置を提供できる。
【0071】
さらに、本実施の形態によれば、ホストコンピュータから転送されるデータを374400バイト単位にパッキングしてパケットを構成し、前記パケットを順番に15個に分割して24960バイトのサブパケットを構成し、前記サブパケットに積符号を施したセクタを生成し、各セクタの外符号構成は160バイトのデータに対して12バイトの外符号パリティが付加されている構成である。よって各セクタは160個の外符号のデータ部を構成要素とする第1の内符号ブロックと、12個の外符号パリティ部を構成要素とする第2の内符号ブロックによって構成され、各トラックには単位セクタ当り高々9(<12)個の内符号ブロックが略均等に配されている。
【0072】
以上の構成により、積符号構成を有する15個のセクタを構成する15*172個の内符号ブロックが20本のトラックに略均等に分配できるので、1本のトラックのバースト誤り(129個の内符号ブロックの誤り)は、1個の積符号当り8〜9個の内符号ブロックの誤りとなる。一方、各セクタの積符号構成は、12個の内符号ブロックの誤りまで訂正可能であるので、1本のトラックが完全に誤った場合についても誤り訂正が可能であり、よりバーストエラーに強い情報記録装置を提供できる。
【0073】
【発明の効果】
以上のように本発明は、積符号構成を有するN個のセクタの(N*L)個の内符号ブロックがM本のトラックに略均等に分配できるので、1本のトラックのバースト誤りを、M本のトラックに分配されたN個の積符号の誤り訂正能力を全て使用することができ、比較的小さい冗長度でトラックで発生するバースト誤りに対して、強いエラー訂正能力を有するフォーマットを提供することが可能である。
【0074】
また、前記N、MをN<Mとすることにより、1本のトラックを構成するシンクブロック数を比較的小さく設定することができ、比較的小さい外符号パリティ数で1トラック訂正ができるので回路規模も小さくできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に記載のテープドライブ装置のブロック図
【図2】本発明の実施の形態に記載のテープドライブ装置のデータフロー図
【図3】本発明の実施の形態に記載のパケットの構造図
【図4】本発明の実施の形態に記載のPMTの構造図
【図5】本発明の実施の形態に記載のPITの構造図
【図6】本発明の実施の形態に記載のEODパケットのPITの構造図
【図7】本発明の実施の形態に記載のサブパケットの概念図
【図8】本発明の実施の形態に記載のセクタの構成図
【図9】本発明の実施の形態に記載のシンクブロックの構成図
【図10】本発明の実施の形態に記載の内符号ブロックのトラックへの配置図
【図11】本発明の実施の形態に記載の再生時でのデータ変換手段の内部構成図
【図12】従来の情報記録装置の内符号ブロックのトラックへの配置図
【符号の説明】
1 SCSIインタフェイス手段
2 圧縮/復元手段
3 パケット化手段
4 データ変換手段
12 内符号訂正手段
13 パケット格納手段
14 外符号訂正手段

Claims (8)

  1. データをヘッドにより磁気テープ上のトラックに記録する情報記録装置であって、データを所定単位でパッキングしたパケットを構成し、前記パケットを分割して積符号を施したN個(Nは2以上の整数)のセクタを生成し、前記各セクタはL個(Lは2以上の整数)の内符号ブロックを有する構成とし、前記各セクタのL個の内符号ブロックがM本(Mは2以上の整数)のトラックに略均等に配されることを特徴とする情報記録装置。
  2. (N*L)/M が自然数となるように、N,M,Lを設定することを特徴とする請求項1記載の情報記録装置。
  3. L/M が自然数でないことを特徴とする請求項2記載の情報記録装置。
  4. L/M が自然数であることを特徴とする請求項2記載の情報記録装置。
  5. 各トラックには各セクタを構成している内符号ブロックが(L/M +1)個以下であることを特徴とする請求項1記載の情報記録装置。
  6. データをヘッドにより磁気テープ上のトラックに記録する情報記録装置であって、データを所定単位でパッキングしたパケットを構成し、前記パケットをMトラック(Mは2以上の整数)に分割して記録し、前記パケットを分割して積符号を施したN個(Nは2以上の整数)のセクタを生成し、各セクタは外符号のデータ部を構成要素とするL1個(L1は2以上の整数)の第1の内符号ブロックと、外符号パリティ部を構成要素とするL2個(L2は2以上の整数)の第2の内符号ブロックによって構成され、前記各セクタの第1及び第2の内符号ブロックがM本(Mは2以上の整数)のトラックにL2個以下で略均等に配されることを特徴とする情報記録装置。
  7. (N*(L1+L2))/M が自然数となるように、N,M,L1,L2を設定することを特徴とする請求項6記載の情報記録装置。
  8. N<Mを満たすようにN,Mを設定することを特徴とする請求項1または5記載の情報記録装置。
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