JP2004192722A - 情報記録装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】再生時に誤訂正する確率の高いデータを記録時に確実に把握して、再生時の誤訂正を防止すること情報記録装置を提供する。
【解決手段】データを所定単位でパッキングしたパケットを構成して前記パケット毎に積符号構成を有するエラー訂正符号を生成して磁気テープに記録する手段と、所定時間磁気テープに記録したパケットを記憶しておく手段と、記録済みパケットを順次再生していき再生パケットデータと所定時間記憶したパケットデータとを比較して記録状態が良好な内符号ブロック数を算出する手段と、前記内符号ブロック数より記録状態を3状態に分類する手段とを具備することにより、再生時に誤訂正する確率の高いパケットを記録時に確実に把握し、再生時の誤訂正を防止することができる。
【選択図】 図12
【解決手段】データを所定単位でパッキングしたパケットを構成して前記パケット毎に積符号構成を有するエラー訂正符号を生成して磁気テープに記録する手段と、所定時間磁気テープに記録したパケットを記憶しておく手段と、記録済みパケットを順次再生していき再生パケットデータと所定時間記憶したパケットデータとを比較して記録状態が良好な内符号ブロック数を算出する手段と、前記内符号ブロック数より記録状態を3状態に分類する手段とを具備することにより、再生時に誤訂正する確率の高いパケットを記録時に確実に把握し、再生時の誤訂正を防止することができる。
【選択図】 図12
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、記録媒体に記録しながら同時再生をおこない、同時再生の結果、記録が正しく行われていない場合には、記録媒体の異なる位置に再記録を行うデータ記録装置に関するものであり、記録媒体として磁気テープを使用した時に特に有効である。
【0002】
【従来の技術】
近年、画像データ等の大容量データのコンピューター処理が急速に進んでいる。しかし、ハードディスクの記録容量な急速に大きくなっているが十分ではない。例えば1.5Gbit/secのHD映像信号をデータ圧縮して10Mbyte/secで記録したとしても、100Gbyteのハードディスクには3時間以下しか記録できない。
【0003】
また、インターネットにおいても、画像データのような大容量データを扱うようになり、ハードディスクのクラッシュに対応するためにも、インターネットサーバーのバックアップは必須である。
【0004】
上記したような、ハードディスクのバックアップ用途、また画像のような大容量データの保存のメディアとして、現状ではテープメディアが最適である。
例えば8mmVTRベースのAITフォーマットでは、ホスト(コンピュータ)からのデータをSCSIインターフェイスで送受信している。
【0005】
記録時には、ホストからのデータを、バッファーメモリに一時記録し、所定ブロック単位で積符号を付加し、変調を施された後記録ヘッドにより、テープに記録される。
【0006】
データ記録装置では、記録が正しく行われている事を保証するために、記録しながら再生ヘッドを用いて記録されたデータを再生し、再生されたデータが正しくなければ再記録(以下リライト)をする。リライトは、正しく記録されなかったテープ位置に再度記録するのではなく、テープ走行は一定に保ったままで、テープの別位置に記録される。
別位置に記録する理由は
・同一位置に記録しようとすると、トラッキング等に時間を有し転送速度が悪化する。
・記録が失敗した位置はテープ傷等で失敗した可能性があり、同一位置に再記録したとしても、再度失敗する可能性が高い。
からである。
【0007】
また、前記リライトの検出は、データ記録装置の誤り訂正能力に対して十分に余裕を持った値に設定される。例えば、再生で11ブロック訂正が可能なフォーマットであれば、リライトは3ブロック誤り程度に設定される。よって、残りの8ブロックの訂正能力を、記録後に発生するかもしれないテープ傷、または再生ヘッドの瞬間目詰まり等に使用する事ができる。
【0008】
また、リライトする回数は少ない方が良い。なぜなら、リライト回数が多いとテープの有効利用ができないからである。リライトはテープの場合、トラック単位で行われ、各トラックにリライトが必ず発生すると記録容量は半減してしまう。
【0009】
さらに、データ記録装置は、消去ヘッドを搭載されないことが多く、記録ヘッドの目詰まりによって発生する下地データの検出にも注意する必要がある。記録ヘッドの目詰まりで発生した下地データを記録時に確実に検出し、且つ再生時にも下地データを出力しないアルゴリズムが必要である。
【0010】
特開2000−215620号公報(ソニー、尾崎等)では、記録ブロック毎に誤り訂正外符号、誤り訂正内符号によって構成される積符号を複数個生成すると共に、前記積符号を構成する内符号ブロックを所定の単位でインターリーブをして記録し、データ再生手段で再生されたデータに関し、内符号ブロック毎にエラー状態の良否を判定している。
【0011】
そして、エラー状態が良である、あるいは良でないと判定されたブロックの個数を、インターリーブ内でカウントし、カウント結果に基づいて、上記記録データを上記記録媒体に再記録するか否かを決定している。
【0012】
具体的には1トラック当たり96ブロックの記録ブロックを3ブロック単位にインターリーブを施し、32ブロック毎に積符号構成を有する誤り訂正符号を施し、32ブロックの中に発生したエラーブロック数によってそのトラックを再記録するか否かを決定している。
【0013】
よって、例えば96ブロック中に6ブロックエラーがある場合、6ブロックのエラーが1個の積符号内で起こったものか、3つの積符号で起こったものかを検出することができる。したがって、1つの積符号において、リライト条件をエラーブロックが3個以上と定義した場合、後者の3つの積符号で2個ずつエラーが起こっている場合は、リライトする必要が無く、テープの無駄な部分を小さくすることが可能である。
【0014】
【特許文献1】
特開2000−215620号公報
【0015】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記に記載された従来の手法では、リライトの対象となった記録済みデータが、リライト後の再生時に誤訂正されて出力される可能性については触れられていない。
【0016】
前記課題を解決すべく本発明の目的は、再生時に誤訂正する確率の高いデータを記録時に確実に把握して、再生時の誤訂正を防止することである。
【0017】
【課題を解決するための手段】
この課題を解決するために本発明の情報記録装置は、データを所定単位でパッキングしたパケットを構成して前記パケット毎に積符号構成を有するエラー訂正符号を生成して磁気テープに記録する手段と、所定時間磁気テープに記録したパケットを記憶しておく手段と、記録済みパケットを順次再生していき再生パケットデータと所定時間記憶したパケットデータとを比較して記録状態が良好な内符号ブロック数を算出する手段と、前記内符号ブロック数より記録状態を3状態に分類する手段とを具備することで、再生時に誤訂正する確率の高いパケットを記録時に確実に把握し、再生時の誤訂正を防止することができる。
【0018】
【発明の実施の形態】
本発明の請求項1に記載の第1の発明は、データをヘッドにより磁気テープ上のトラックに記録する情報記録装置であって、データを所定単位でパッキングしたパケットを構成して前記パケット毎に積符号構成を有するエラー訂正符号を生成して磁気テープに記録する手段と、所定時間磁気テープに記録したパケットを記憶しておく手段と、記録済みパケットを順次再生していき再生パケットデータと所定時間記憶したパケットデータとを比較して記録状態が良好な内符号ブロック数を算出する手段と、前記内符号ブロック数より記録状態を3状態に分類する手段とを具備することを特徴とする。
【0019】
これにより記録ヘッドのヘッド目詰まり等によっておこる記録済みデータの消去不良を確実に検出できるので、記録済みデータと記録すべきデータの混在による誤訂正を防止することができる。
【0020】
請求項2に記載の発明は、前記3状態によって、(1)磁気テープを順方向に走行させ、次パケットを記録、(2)磁気テープを順方向に走行させ、記録済みパケットを再記録、(3)磁気テープを逆方向に走行させ、記録済みパケットに磁気ヘッドを再位置付け後に記録済みパケットを消去後に再記録、する3つの動作モードに制御することを特徴とする。
【0021】
これにより誤訂正の可能性があるパケットを確実に消去することができる。
【0022】
請求項3に記載の発明は、データをヘッドにより磁気テープ上のトラックに記録する情報記録装置であって、データを所定単位でパッキングし磁気テープの論理的な始端より連番を付加したパケットを構成し、前記パケット毎に積符号構成を有するエラー訂正符号を生成して磁気テープに記録する手段と、所定時間磁気テープに記録したパケットを記憶しておく手段と、記録済みパケットを順次再生していき再生パケットデータと所定時間記憶したパケットデータとを比較して記録状態が良好な内符号ブロック数を算出する手段と、前記内符号ブロック数より記録状態を3状態に分類する手段と、前記3状態により、(1)磁気テープを順方向に走行させ、次パケットを記録、(2)磁気テープを順方向に走行させ、記録済みパケットを再記録、(3)磁気テープを逆方向に走行させ、記録済みパケットに磁気ヘッドを再位置付け後に記録済みパケットを消去後に再記録、する3つの動作モードを備え、記録済みパケットの消去は、内符号ブロック単位に無効データを識別するコードを挿入して、消去すべき磁気テープ位置に記録することを特徴とする。
【0023】
これにより、再生時に無効データを識別するコードを内符号単位に検出するので、内符号ブロック単位で、外符号訂正の対象かどうかを判別することが可能であり、外符号訂正の対象となる内符号ブロックの取得数で外符号訂正の実施を制限することができろので、当該パケットを確実に消去できる。
【0024】
請求項4に記載の発明は、データをヘッドにより磁気テープ上のトラックに記録する情報記録装置であって、データを所定単位でパッキングし磁気テープの論理的な始端からのパッキングの連番を付加したデータパケットを生成する手段と、データパケットと同一の単位で、パケットの終了を示す識別コードと、前記データパケットの磁気テープの論理的な始端からのパッキングの連番の最終値とを付加したEOD(End of Data)パケットを生成する手段と、前記データパケットまたは前記EODパケット毎に積符号構成を有するエラー訂正符号を付加して磁気テープに記録する手段とを備えることを特徴としている。
【0025】
これにより、EODパケットの検出と、EODパケットの直前のデータパケットのパケット番号を検出できるので、EODパケットの直前に記録されたパケットの抜けを確実に検出することができる。
【0026】
請求項5に記載の発明は、前記内符号ブロック数により前記EODパケットの記録状態を3状態に分類する手段と、前記EODパケットを連続してN(Nは2以上の整数)回以上記録する手段とを含み、N個のEODパケットの記録状態は、前記3状態の内、特定の2状態のいずれかがであり、かつ前記2状態の内、記録状態の良い方の1状態が最低1回発生する場合にのみEODパケットの記録完了とすることを特徴としている。
【0027】
これにより、高速検索等で連続記録するEODパケットも誤訂正の可能性を除去することができる。
【0028】
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて説明する。
【0029】
(実施の形態)
図1に本発明のテープドライブの構成概略を示す。図1において、1はホストコンピュータとSCSIインタフェースをもちいて、データブロックを送受信するSCSIインタフェイス手段、2はSCSIインターフェイス手段1より転送されたデータブロックを圧縮する圧縮/復元手段、3は圧縮手段2から転送されたデータブロックを所定バイトで構成されるパケットに変換するパケット化手段、4は前記パケットを分割してサブパケットを生成し、サブパケット単位で、積符号構成の誤り訂正符号を生成し、それらを記録の最小単位であるシンクブロックに変換するデータ変換手段、5は前記シンクブロックを入力とし、変調等を行い、記録アンプによって増幅した信号を磁気へッドに伝送する記録手段、6は磁気テープの走行を制御するテープ走行制御手段、7は磁気ヘッド、8は磁気テープ、9はSCSIインタフェイス手段1、圧縮/復元手段2、パケット化手段3、データ変換手段4、テープインタフェイス手段5、テープ走行手段6の制御を行うシステムコントローラである。
【0030】
図1で構成されたテープドライブの処理フローの概要について、図2を参照にしながら説明する。
【0031】
図2−1はホストより転送されるデータブロックの概念図であり、ホストから転送されるデータブロックをLB(Logical Block)と記す。本図でLB1と記しているのはLBの番号1である。LB2、LB3・・・も同様に番号2、番号3のLBである。
【0032】
図2−1で示した複数のLBは圧縮/復元手段2に入力される。圧縮/復元手段2では前記LBをNブロック(Nは自然数)まとめてLBS(LogicalBlock Set)とし、LBS単位でデータ圧縮する。データ圧縮の手段としてはALDC等の可逆圧縮を用いる(図2−2)。ALDCの動作原理については、Standard ECMA−222号(Adaptive Lossless Data Compression Algorithm)に記載されているため、説明を割愛する。
【0033】
圧縮/復元手段2で圧縮されたLBSはパケット化手段3に入力され、所定のワード数でパケットされる(図2−3)。ホストからのブロックサイズ、データブロックの圧縮効率の差異によってLBSのブロックサイズが一定でないため、1パケットは、LBSの一部、複数個のLBSで構成される。これらを管理する為、パケット毎に、Packet Information Table(PIT)とPacket Management Table(PMT)を付加している。
【0034】
1パケットの構成について図3を参照にしながら、詳細に説明する。1パケットは374400バイトで構成され、同図に示すように、パケットの先頭バイトから36バイトをPITに割当てている。また先頭から37バイト目から後方にLBSがパッキングされていく。LBSがパックされる毎にPMTが4バイトずつPacketの最終バイトから前方方向にパッキングされていく。LBSのデータサイズが小さく、1Packetに多くのLBSを含む場合は、PMTに割り当てれられるバイト数はLBS数に比例して増加していく。
【0035】
単位LBSに対応する4バイトのPMTのデータ構造を図4に示す。
【0036】
PMTはPMT−Type、Comp、Byte−Countの3つの要素から構成される。PMT−Typeは対応するLBSの種類を示すものであり、以下のような識別をする。
(1)当該LBSの全バイトが現パケットに含まれている。
(2)当該LBSの先頭バイトが現パケットに含まれているが、全バイトは含まれていない。
(3)当該LBSの先頭バイト、最終バイトが共に現パケットに含まれていない。
(4)当該LBSの最終バイトは現パケットに含まれているが、先頭バイトは含まれていない。
(5)当該LBSはファイルマークである。
(6)当該LBSはセットマークである。
(7)PMTの終了を示す。
【0037】
Compは、当該LBSが前記圧縮/復元手段でデータ圧縮をおこなったLBSかどうかを識別するビットである。また、現パケットに属する各LBSのバイト長がByte−Countとして登録される。
【0038】
PMTの終了を示すPMT−Typeは、ホストコンピュータから転送される最終のデータブロック等で、1パケットの途中でデータが終了した場合に本PMT−Typeを登録して、パケットを終端している。
【0039】
図5にPITのデータ構造をしめす。PITは以下の7要素で構成される。
(1)Packet−No、
(2)Max−File−Mark−Count、
(3)Max−Set−Mark−Count、
(4)Max−Record−Count、
(5)Packet−No Of Previous File−Mark,
(6)Packet−No Of Previous Set−Mark ,
(7)Packet−No Of Previous Record
(1)はテープ始端からのパケットの連番を示す。(2)はテープ始端からのファイルマーク数、(3)はテープ始端からのセットマーク数、(4)はテープ始端からのデータブロック数。(5)は、前ファイルマークを含むパケット番号、(6)は前セットマークを含むパケット番号、(7)は前データブロックを含むパケット番号である。
【0040】
また、本実施の形態では、データブロックの終了を示す識別データとして、EODパケットを設けている。EODパケットと上述してきた通常データパケットはパケットのPITで識別する。EODパケットのデータ構造を図6に示す。同図にしめすごとく、EODパケットは前記(1)のPacket−No部に24’hFFFFFFを格納している。本実施の形態では、磁気テープに記録できるPacket数が 24’hFFFFFFに到達することは不可能であり、Packet−Noの24’hFFFFFFはEODパケットを判定する識別コードにすることができる。
【0041】
パケット化手段3でバケット化されたパケットはデータ変換手段4に入力され、15個に分割される。
【0042】
図7にパケットを分割する概念図を示す。同図に示すように、374400バイトのデータを有するパケットは24960バイト毎に分割され、15個のサブパケットとなる。本実施の形態では、パケットの先頭から順番に15個のサブパケットを作成している(図2−4)。
【0043】
前記15個のサブパケットは夫々誤り訂正符号を構成される。誤り訂正符号では、符号間距離の大きく取れるリードソロモン符号が一般的に使用されている。図8は誤り訂正符号の構成図である。各サブパケットは図8の縦軸方向の160バイトに対して誤り訂正パリティを12バイト付加される。
【0044】
一般的に、同図の縦軸方向の160バイトのデータと12バイトの誤り訂正パリティを外符号と呼び、12バイトの誤り訂正パリティを外符号パリティと呼ぶ。外符号は単位サブパケット当たり156コード作成される。
【0045】
サブパケットは上記のように外符号生成された後、同図の横方向に156ワードを有する172個のブロックに分割される。
【0046】
さらに、前記ブロックは156バイトのデータに、誤り訂正パリティを16バイト付加される。
【0047】
これらの156バイトのデータと16バイトの誤り訂正パリティとを合わせた172バイトの誤り訂正符号を内符号、誤り訂正パリティを内符号パリティと呼ぶ。内符号も外符号と同様にリードソロモン符号を用いている。
【0048】
図8に示す誤り訂正符号の構成では、サブパケットのデータに対して、図8の縦軸方向に外符号パリティを付加して外符号を生成し、図8の横軸方向の156バイトのデータに対して内符号パリティを付加して内符号を生成している。これらの外符号と内符号とは直交関係にあるので、一般的に積符号と呼ばれる。
【0049】
上記のように、サブパケットは外符号、内符号による誤り訂正積符号を施されたセクタとなる。図8の横軸の172バイトの単位内符号を内符号ブロックと呼ぶ。各セクタは172個の内符号ブロックを有している。前記172個の内符号ブロックの内、160個はデータから構成される内符号ブロックであり、12個は外符号パリティ部で構成される内符号ブロックである。
【0050】
データから構成される1セクタ当たり160個の内符号ブロックは、さらに20分割され、8ブロックずつ1本の記録トラックにマッピングされる。(図2−5)1セクタ当たり8個の内符号ブロックが1本の記録トラックにマッピングされるので、1トラック当たりに含まれるデータから構成されるの内符号ブロックの数は、8*15=120ブロックとなる。
【0051】
さらに内符号ブロックは3バイトの識別符号(SYNCID)と、2バイトの同期符号(SYNC)を付加され、シンクブロックとなる。シンクブロックは記録トラックを構成する基本単位である。
【0052】
図9にシンクブロックの模式図を示す。
【0053】
前記SYNCIDは、シンクブロックの識別符号であり、本実施の形態では
(1)各トラック内の記録ブロックのトラック始端からの連番(シンク番号)
(2)単位パケット内の記録トラックの連番(トラック番号)
(3)各記録ブロックの記録内容(データ/EOD/Amble)の識別番号
を格納している。
【0054】
また、これらの内符号ブロックはセクタ単位でインターリーブされてトラックにマッピングされている。つまり、トラックの最初のシンクブロックのデータをセクタ1に属する内符号ブロックとすると、次のシンクブロックのデータはセクタ2に属する内符号ブロック、その次のシンクブロックのデータはセクタ3に属する内符号ブロックというようにインターリーブされる。
数式で示すと、
・トラック番号をA(0≦A≦19;Aは整数)、
・シンクブロック番号をB(0≦B≦159 ;Bは整数))を有するシンクブロックのデータは、
・セクタの内符号ブロック番号 : 20*INT(B/15)+ A
・セクタ番号 :(2*B+4*A)%15、
の内符号ブロックのデータと一致する。
【0055】
図10は各セクタとトラックとの対応を示す図である。縦軸はトラックのシンクブロック番号、横軸は単位パケットにおけるトラック番号を示している。また、長方形で囲まれた内部の符号は、各シンクブロックを構成している内符号ブロックの属するセクタ内の内符号ブロック番号、セクタ番号の順に示している。
【0056】
例えば、同図の最左のトラックの上から2番目のシンクブロックは0−1の符号が記してあり、これは1番目のセクタの0番目の内符号ブロックのデータであることを示している。
【0057】
シンクブロック番号 ≧ 160 の場合は、外符号パリティからなる内符号ブロックが、各シンクブロックにマッピングされている。以下外符号パリティからなる内符号ブロックのマッピング法について説明する。
【0058】
外符号パリティからなる内符号ブロックはセクタ当たり12ブロックあり、12/20は整数とならない為、1セクタ当たりの外符号パリティからなる内符号ブロックは等分に20本のトラックに分割できない。
【0059】
ゆえに、本実施の形態では1パケット当たり12*15=180個の外符号パリティからなる内符号ブロックを20本のトラックに9ブロックずつ分配している。また、できるだけ均等に単位セクタの記録ブロックを均等にトラックに配置するために、1トラックに含まれるセクタ当りの外符号パリティからなる内符号ブロック数を1個または2個としている。
【0060】
外符号パリティ部の内符号ブロックの各シンクブロックへのマッピングを図10に示す。
【0061】
同図に示すように120番以上のシンクブロック番号を有するシンクブロックに配置される外符号パリティからなる内符号ブロックも、略均等に配置されている。
【0062】
以上のように、1トラックあたり129個のシンクブロックが生成され、1パケット当り172*15個の内符号ブロックが、20本のトラックに記録手段5により記録される。
【0063】
次にテープレイアウトについて説明する。
【0064】
本実施の形態のテープレイアウトを図11に示す。
【0065】
本実施の形態では+アジマストラックと−アジマストラックの2トラックを一組として磁気テープに記録していく。前記一組の2本のトラックをフレームと定義する。
【0066】
磁気テープの始端(PBOT)にはDevice Areaが約1500mm定義される。Device Areaは、磁気テープをロード・アンロードするためのエリアであり、本エリアで磁気テープをロード・アンロードすることにより、パケットを記録したエリアの磁気テープの劣化を防止している。また磁気テープの終端にも、Device Areaが定義される。
【0067】
Deviceエリアの次にReferenceエリアが設定される。Referenceエリアには3000トラック分(1500フレーム)トラッキングの基準データが記録される。
【0068】
トラッキングの基準は前記のシンクブロックの同期信号(SYNC)が用いられる。
【0069】
すなわち、磁気テープの再生時に、+アジマストラックのSYNCと−アジマストラックのSYNCとの相対位相差を検出し、相対位相誤差によってトラッキングを制御している。
【0070】
Referenceエリアの後には50フレームのToleranceエリアが記録される。オーバーライトする場合は本エリアから記録が開始される。
【0071】
Toleranceエリアの後には、Referenceエリアでのトラッキングセンター検出後の引き込みエリアとして150フレームのPre−Ambleエリアが記録される。オーバーライト時には、前記Referenceエリアを再生し、トラッキングサーボを施してトラッキング動作を完了させてから記録に入る。
【0072】
以上のReferenceエリア、Toleranceエリア、Pre−Ambleエリアにはパケットは記録されない。
【0073】
Pre−Ambleエリアの後はUser−Dataエリアであり、SCSIインタフェイスを通してホストコンピュータから伝送されたデータブロックが記録される。このエリアに前述したパケットが記録されていく。
【0074】
User−Dataエリアの後には、User−Dataの終了を示すEODパケットが最低10パケット連続して記録される。
【0075】
次に本実施の形態におけるテープドライブ装置のライトリトライ・リード動作について詳細に説明する。テープドライブ装置では、上記のようにホストコンピュータから転送されたデータをパケット化して、前記パケット単位に積符号構成を持った誤り訂正符号を生成して磁気テープに記録していく。そして、記録ヘッドでパケットを記録しながら、所定時間前に記録したパケットを再生ヘッドで再生して、磁気テープに記録されたパケットが確実に再生できるかどうかの確認を行い、前記記録されたパケットが確実に再生可能であると判定できなかった場合は、同一パケットを再度記録するライトリトライ動作を行っている。ライトリトライ動作では
・ライトリトライ検出、
・ライトリトライ方法
の2個のステップに分割して詳細に説明する。
【0076】
[ライトリトライ検出]
図12に図1に示したデータ変換手段4のライトリトライ検出における主要構成を示す。
【0077】
同図において、10は磁気テープ8に記録された記録データを再生する再生ヘッド、11は再生ヘッド10によって再生されたデータを増幅して復調する再生手段、40は図1のパケット化手段3によってパケット化されたパケットに積符号を施したセクタを生成する積符号生成手段、41は積符号生成手段40で生成された積符号の内符号ブロックに同期符号、ブロック識別符号を付加してシンクブロックを生成するシンクブロック生成手段、42は積符号生成手段40で生成されたセクタを所定時間記憶しておくホールドメモリであり、積符号を施されたセクタが確実に磁気テープに記録されるまで本メモリに記憶しておく。43は再生手段11の出力からシンクブロックを検出し、シンクブロックに付加されている前記ブロック識別符号と、当該シンクブロックに含まれる内符号ブロックのデータを抽出する内符号ブロック抽出手段、44は内符号ブロック抽出手段43で抽出された内符号ブロックに内符号訂正を行い、訂正された内符号ブロックデータと、内符号ブロック抽出手段43で抽出されたブロック識別符号に該当するホールドメモリ42に格納されている内符号ブロックデータとを比較するデータ比較手段、45はデータ比較手段でデータが一致した内符号ブロックの数をセクタあるいはパケット単位で計数し、その結果によってライトリトライ動作をするかどうかを判定するライトリトライ判定手段である。
【0078】
ライトリトライの判定は以下のステップで実施される。
【0079】
(Step1) 積符号生成手段40によってパケットを積符号構成にし、シンクブロック生成手段41により、内符号ブロック毎に同期符号、ブロック識別符号を付加して磁気テープに記録する。
【0080】
(Step2) 再生ヘッド10によって再生された信号を再生手段11で復調し、内符号ブロック抽出手段43によってシンクブロックを検出し、各シンクブロックに属するブロック識別符号、内符号ブロックデータを抽出する。
【0081】
(Step3) 内符号ブロック抽出手段43により抽出されたブロック識別符号の示すシンクブロック番号と記録トラック番号を、当該内符号ブロックを示すセクタ番号とセクタ内の内符号ブロック番号に変換(変換アドレス)し、ホールドメモリ42に一時記憶されていた内符号ブロックデータを前記変換アドレスにしたがってホールドメモリ42より読出す。
【0082】
(Step4) データ比較手段44では、内符号ブロック抽出手段43により抽出された内符号ブロックに対して内符号訂正を行い、(Step3)によってホールドメモリ42より読み出されたデータと、前記内符号訂正されたデータとを比較し、内符号ブロックが誤り無しに記録されたかどうかを検出する。
【0083】
(Step5) (Step4)でデータ一致した内符号ブロック数を積符号構成を有するセクタ毎にカウント(第1のカウント値)し、第1の閾値とセクタ毎に比較する。
【0084】
(Step6) (Step5)でカウントした内符号ブロック数の総和をパケット毎に求め(第2のカウント値)、第2の閾値とパケット毎に比較する。
【0085】
(Step7) 全てのセクタの第1のカウント値が第1のセクタの閾値より大であるパケットを信頼性大で記録されたパケット、第1のカウント値が第1のセクタの閾値より小のセクタが存在し、かつ第2のカウント値が第2の閾値より大であるパケットを信頼性小のパケット、第2のカウント値が第2の閾値より小のパケットを誤訂正の可能性有りのパケットとして判定する。
【0086】
よって、前記信頼性小のパケット、前記誤訂正の可能性有りのパケットがライトリトライの対象パケットとなる。
【0087】
図13にライトリトライ判定のイメージ図を示す。同図に示すように、第1の閾値及び第2の閾値を設けることによって、各パケットの記録の状態を、記録の信頼性大、記録の信頼性小、誤訂正の可能性有りの3領域に分類している。
【0088】
前記誤訂正の可能性有りのパケットは記録ヘッドの瞬間目詰まり等により、以前に記録されていたパケットがそのまま再生された場合を考えられる。この場合は誤り訂正では検出することが不可能なので、上述のように内符号ブロック単位でデータを比較することによって、以前に記録されたデータが確実に消去されたかどうかを検出している。
【0089】
本実施の形態では、単位セクタはが外符号パリティが12個付加された172内符号ブロックから構成されており、第1の閾値を168に設定している。尚第1の閾値の値は、外符号訂正が可能である172以下かつ160以上であればよいことはいうまでもない。
【0090】
また、磁気テープの使用回数等の各種パラメータによって第1の閾値を変更してもよいことはいうまでもない。
【0091】
また、本実施の形態では172ブロックの内符号ブロックによって構成されるセクタが15個あり、第2の閾値として1720を設定しているが、第2の閾値としては誤訂正が発生しない値であればよいことはいうまでもない。
さらに、本実施の形態では、パケット単位で良好な内符号ブロックの数をカウントして第2の閾値とを比較したがセクタ単位で比較してもよいことはいうまでもない。
【0092】
[ライトリトライ方法]
ライトリトライ方法は前記記録の信頼性小のパケットと、前記誤訂正の可能性有りのパケットによってその手法が異なるので順番に説明する。
【0093】
(1)記録の信頼性小のパケットのライトリトライ法
パケット番号N(Nは自然数)を有するパケットが、ライトリトライ判定手段45において「記録の信頼性が小」と判定された場合は、ホールドメモリ42から当該パケットを再読み出しして再記録する。この時磁気テープは通常の速度で走行しており、「記録の信頼性が大」であれば(N+1)番のパケット番号を有するパケットを記録する磁気テープに位置にパケット番号N番のパケットを再記録する。(図14−1参照)
また、記録ヘッドと再生ヘッドの取りつけ高さ位置によって、ライトリトライ判定手段45における「記録の信頼性が小」と判定された時に、既に次のパケット番号(N+1)番のパケットを記録し始めているときは、パケット番号(N+2)番のパケットを記録すべき磁気テープの位置にパケット番号N番のパケットから順番に再記録していく。(図14−2参照)
(2)誤訂正の可能性有りのパケットのライトリトライ法
パケット番号N(Nは自然数)を有するパケットが、ライトリトライ判定手段45において「誤訂正の可能性有り」と判定された場合は、記録を停止して磁気テープを逆方向に走行させ、「誤訂正の可能性有り」と判定されたパケット位置に記録ヘッドを再位置付けして、「誤訂正の可能性有り」と判定されたパケットを消去した後に、データパケットを記録するホールドメモリ42から当該パケットを再読み出しして再記録する。
【0094】
「誤訂正の可能性有り」と判定されたパケットの消去は、無効データを識別するコードを各シンクブロックに挿入して記録することによっておこなっている。(図14参照)
これにより、再生時に無効データを識別するコードを内符号単位に検出するので、内符号ブロック単位で、外符号訂正の対象かどうかを判別することが可能であり、外符号訂正の対象となる内符号ブロックの取得数で外符号訂正の実施を制限することができろので、当該パケットを確実に消去できる。
【0095】
また、本実施の形態では、同一パケットが3回連続して本モードとなった場合はmediaエラーとしている。以上のように、2種類のライトリトライ方法を設けることによって、誤訂正の可能性のあるパケットを確実に消去せきるので、テープドライブ装置の信頼性を高めることができる。
【0096】
さらに、記録の終了を示すEODパケットは連続して10回記録される。EODパケットを連続記録する理由は、データの終了位置を高速再生によって検出する場合に、EODパケットを確実に取得するためである。
【0097】
例えば30倍速でテープを高速走行させてデータ終了位置を検出する場合について考える。仮にEODパケットが1パケット(20トラック)で記録されている場合の磁気ヘッドの軌跡について考えると、磁気ヘッドの1スキャンの始まりでEODパケットが検出されたとしても、1スキャンの終了点ではEODパケットは検出されない。ゆえに、EODパケットを10パケット(200トラック)連続して記録することによって、高速検索時においても、確実にEODパケットが検出できるようにしている。
【0098】
EODパケットは連続して10パケット記録するので、ライトリトライ方法もデータパケットと異なる。以下にEODパケットのライトリトライ法について説明する。
【0099】
EODパケットの記録状態の検出は同様に実施され、パケットの記録状態を、「記録の信頼性大」「記録の信頼性小」「誤訂正の可能性有り」の3状態に分類する。EODは最低10パケット記録する必要があるので、本実施の形態では以下の条件で記録終了としている。
【0100】
(条件1)連続して10パケット間「誤訂正の可能性有り」のパケットを含まない。
【0101】
(条件2)連続する10パケットの内、最低1回は「記録の信頼性大」のパケットをふくむ。
【0102】
前記条件を満たす為、EOD記録中に、「誤訂正の可能性有り」のパケットが検出した場合は、前記したように、当該パケットを消去後にEODパケットを再度連続して10パケット記録している。
【0103】
尚、請求項5の記録状態の良い方の1状態は上記「記録の信頼性大」に相当する。
【0104】
以上のように、前記内符号ブロック数により前記EODパケットの記録状態を3状態に分類する手段と、前記EODパケットを連続してN(Nは2以上の整数)回以上記録する手段とを含み、N個のEODパケットの記録状態は、前記3状態の内、特定の2状態のいずれかがであり、かつ前記2状態の内の1状態が最低1回発生する場合にのみEODパケットの記録完了とすることを特徴としている。
【0105】
これにより、高速検索等で連続記録するEODパケットも誤訂正の可能性を除去することができる。
【0106】
尚、誤訂正の可能性有りと判定された場合は、ヘッドクリーニング等の動作を行っても良いことはいうまでもない。
【0107】
[リード動作]
以上説明したようなライトリトライ方式で記録されたデータのリード動作について説明する。一般にテープドライブ装置では、磁気テープの始端方向から終端方向に、順次データをリードしていく。本実施の形態のテープドライブでは、以下の規則に従ってパケットが磁気テープに記録されていく。
【0108】
[規則]パケット番号Nを有するパケットの直後に記録されるパケットは、(N−1)番のパケット番号を有するパケット、N番のパケット番号を有するパケット、(N+1)番のパケット番号を有するパケット、EODパケットである。
【0109】
ゆえに、前記(法則)に従ってライトされたパケットは、例えばパケット番号Nを有するパケットが連続して取得されたり、パケット番号Nを有するパケットの次にパケット番号(N−1)を有するパケットを取得することもある。
【0110】
しかしながら、(N+2)のパケット番号以上のパケット番号を有するパケットを取得した後にパケット番号Nを有するパケットを取得することはあり得ない。よって、(N+2)以上のパケット番号を有するパケットを取得すると、パケット番号Nを有するパケットが確定できる。
【0111】
しかしなから、再生ヘッドの瞬間目詰まり等によって、再生データの一部が欠落し、予測したパケット番号が得られないことがある。上記の場合はリード動作を再度繰り返すリードリトライ動作となる。具体的に説明すると、パケット番号Nを有するパケットをリードした後に、パケット番号(N+3)を有するパケットをリードした場合について考察する。パケット番号Nを有するパケットの次に磁気テープに存在するパケットは、(N−1)番、N番、(N+1)番のパケット番号を有するパケット、或いはEODパケットしかあり得ない。よって、パケット番号Nを有するパケットをリードした後に、パケット番号(N+3)を有するパケットをリードした場合は、(N+1)のパケット番号を有するパケット抜けが生じたことは明白である。この場合は、N番のパケット番号を有するパケットが記録されている磁気テープの位置に再生ヘッドを位置付けして、(N+1)番のパケット番号を有するパケットをリードする動作を繰り替えしておこなう。
【0112】
また、EODパケットを取得した場合の、リードリトライ動作、EODパケットの直前のパケット確定のアルゴリズムは前記アルゴリズムと異なるので、以下に説明する。
【0113】
EODパケットには、EODパケットを示す識別コード(パケット番号の24’hFFFFFF)、EODパケット以前の最大パケット番号が、前記EODパケットを示す識別コードに続いて格納されている。よって、EODパケットを取得した場合には、前記EODパケット以前の最大パケット番号と、実際にリードしたパケットの最大パケット番号を比較して、一致していなければパケット抜けが発生したと判定し、リードリトライ動作に移行している。
【0114】
以上説明したように、記録しながら再生して記録状態を確実に判定し、ライトリトライ方式を2種類設けて下地を確実に消去し、パケットに付加したパケット番号に規則性を持たせて記録することによって、確実に磁気テープにライトしたデータをリードすることができる。
【0115】
【発明の効果】
以上のように本発明の情報記録装置は、データを所定単位でパッキングしたパケットを構成して前記パケット毎に積符号構成を有するエラー訂正符号を生成して磁気テープに記録する手段と、所定時間磁気テープに記録したパケットを記憶しておく手段と、記録済みパケットを順次再生していき再生パケットデータと所定時間記憶したパケットデータとを比較して記録状態が良好な内符号ブロック数を算出する手段と、前記内符号ブロック数より記録状態を3状態に分類する手段とを具備することで、再生時に誤訂正する確率の高いパケットを記録時に確実に把握し、再生時の誤訂正を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に記載のテープドライブ装置のブロック図
【図2】本発明の実施の形態に記載のテープドライブ装置のデータフロー図
【図3】本発明の実施の形態に記載のパケットの構造図
【図4】本発明の実施の形態に記載のPMTの構造図
【図5】本発明の実施の形態に記載のPITの構造図
【図6】本発明の実施の形態に記載のEODパケットのPITの構造図
【図7】本発明の実施の形態に記載のサブパケットの概念図
【図8】本発明の実施の形態に記載のセクタの構成図
【図9】本発明の実施の形態に記載のシンクブロックの構成図
【図10】本発明の実施の形態に記載の内符号ブロックのトラックへの配置図
【図11】本発明の実施の形態に記載のテープドライブ装置のレイアウト図
【図12】データ変換手段のライトリトライ検出における主要構成図
【図13】本発明の実施の形態に記載の記録状態判定のイメージ図
【図14】本発明の実施の形態に記載のライトリトライ動作の概念図
【図15】本発明の実施の形態に記載のライトリトライ動作の概念図
【符号の説明】
1 SCSIインタフェイス手段
3 パケット化手段
4 データ変換手段
5 記録手段
6 磁気テープ走行手段
7 記録ヘッド
40 積符号生成手段
41 シンクブロック生成手段
42 ホールドメモリ
43 内符号ブロック抽出手段
44 データ比較手段
45 ライトリトライ判定手段
【発明の属する技術分野】
本発明は、記録媒体に記録しながら同時再生をおこない、同時再生の結果、記録が正しく行われていない場合には、記録媒体の異なる位置に再記録を行うデータ記録装置に関するものであり、記録媒体として磁気テープを使用した時に特に有効である。
【0002】
【従来の技術】
近年、画像データ等の大容量データのコンピューター処理が急速に進んでいる。しかし、ハードディスクの記録容量な急速に大きくなっているが十分ではない。例えば1.5Gbit/secのHD映像信号をデータ圧縮して10Mbyte/secで記録したとしても、100Gbyteのハードディスクには3時間以下しか記録できない。
【0003】
また、インターネットにおいても、画像データのような大容量データを扱うようになり、ハードディスクのクラッシュに対応するためにも、インターネットサーバーのバックアップは必須である。
【0004】
上記したような、ハードディスクのバックアップ用途、また画像のような大容量データの保存のメディアとして、現状ではテープメディアが最適である。
例えば8mmVTRベースのAITフォーマットでは、ホスト(コンピュータ)からのデータをSCSIインターフェイスで送受信している。
【0005】
記録時には、ホストからのデータを、バッファーメモリに一時記録し、所定ブロック単位で積符号を付加し、変調を施された後記録ヘッドにより、テープに記録される。
【0006】
データ記録装置では、記録が正しく行われている事を保証するために、記録しながら再生ヘッドを用いて記録されたデータを再生し、再生されたデータが正しくなければ再記録(以下リライト)をする。リライトは、正しく記録されなかったテープ位置に再度記録するのではなく、テープ走行は一定に保ったままで、テープの別位置に記録される。
別位置に記録する理由は
・同一位置に記録しようとすると、トラッキング等に時間を有し転送速度が悪化する。
・記録が失敗した位置はテープ傷等で失敗した可能性があり、同一位置に再記録したとしても、再度失敗する可能性が高い。
からである。
【0007】
また、前記リライトの検出は、データ記録装置の誤り訂正能力に対して十分に余裕を持った値に設定される。例えば、再生で11ブロック訂正が可能なフォーマットであれば、リライトは3ブロック誤り程度に設定される。よって、残りの8ブロックの訂正能力を、記録後に発生するかもしれないテープ傷、または再生ヘッドの瞬間目詰まり等に使用する事ができる。
【0008】
また、リライトする回数は少ない方が良い。なぜなら、リライト回数が多いとテープの有効利用ができないからである。リライトはテープの場合、トラック単位で行われ、各トラックにリライトが必ず発生すると記録容量は半減してしまう。
【0009】
さらに、データ記録装置は、消去ヘッドを搭載されないことが多く、記録ヘッドの目詰まりによって発生する下地データの検出にも注意する必要がある。記録ヘッドの目詰まりで発生した下地データを記録時に確実に検出し、且つ再生時にも下地データを出力しないアルゴリズムが必要である。
【0010】
特開2000−215620号公報(ソニー、尾崎等)では、記録ブロック毎に誤り訂正外符号、誤り訂正内符号によって構成される積符号を複数個生成すると共に、前記積符号を構成する内符号ブロックを所定の単位でインターリーブをして記録し、データ再生手段で再生されたデータに関し、内符号ブロック毎にエラー状態の良否を判定している。
【0011】
そして、エラー状態が良である、あるいは良でないと判定されたブロックの個数を、インターリーブ内でカウントし、カウント結果に基づいて、上記記録データを上記記録媒体に再記録するか否かを決定している。
【0012】
具体的には1トラック当たり96ブロックの記録ブロックを3ブロック単位にインターリーブを施し、32ブロック毎に積符号構成を有する誤り訂正符号を施し、32ブロックの中に発生したエラーブロック数によってそのトラックを再記録するか否かを決定している。
【0013】
よって、例えば96ブロック中に6ブロックエラーがある場合、6ブロックのエラーが1個の積符号内で起こったものか、3つの積符号で起こったものかを検出することができる。したがって、1つの積符号において、リライト条件をエラーブロックが3個以上と定義した場合、後者の3つの積符号で2個ずつエラーが起こっている場合は、リライトする必要が無く、テープの無駄な部分を小さくすることが可能である。
【0014】
【特許文献1】
特開2000−215620号公報
【0015】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記に記載された従来の手法では、リライトの対象となった記録済みデータが、リライト後の再生時に誤訂正されて出力される可能性については触れられていない。
【0016】
前記課題を解決すべく本発明の目的は、再生時に誤訂正する確率の高いデータを記録時に確実に把握して、再生時の誤訂正を防止することである。
【0017】
【課題を解決するための手段】
この課題を解決するために本発明の情報記録装置は、データを所定単位でパッキングしたパケットを構成して前記パケット毎に積符号構成を有するエラー訂正符号を生成して磁気テープに記録する手段と、所定時間磁気テープに記録したパケットを記憶しておく手段と、記録済みパケットを順次再生していき再生パケットデータと所定時間記憶したパケットデータとを比較して記録状態が良好な内符号ブロック数を算出する手段と、前記内符号ブロック数より記録状態を3状態に分類する手段とを具備することで、再生時に誤訂正する確率の高いパケットを記録時に確実に把握し、再生時の誤訂正を防止することができる。
【0018】
【発明の実施の形態】
本発明の請求項1に記載の第1の発明は、データをヘッドにより磁気テープ上のトラックに記録する情報記録装置であって、データを所定単位でパッキングしたパケットを構成して前記パケット毎に積符号構成を有するエラー訂正符号を生成して磁気テープに記録する手段と、所定時間磁気テープに記録したパケットを記憶しておく手段と、記録済みパケットを順次再生していき再生パケットデータと所定時間記憶したパケットデータとを比較して記録状態が良好な内符号ブロック数を算出する手段と、前記内符号ブロック数より記録状態を3状態に分類する手段とを具備することを特徴とする。
【0019】
これにより記録ヘッドのヘッド目詰まり等によっておこる記録済みデータの消去不良を確実に検出できるので、記録済みデータと記録すべきデータの混在による誤訂正を防止することができる。
【0020】
請求項2に記載の発明は、前記3状態によって、(1)磁気テープを順方向に走行させ、次パケットを記録、(2)磁気テープを順方向に走行させ、記録済みパケットを再記録、(3)磁気テープを逆方向に走行させ、記録済みパケットに磁気ヘッドを再位置付け後に記録済みパケットを消去後に再記録、する3つの動作モードに制御することを特徴とする。
【0021】
これにより誤訂正の可能性があるパケットを確実に消去することができる。
【0022】
請求項3に記載の発明は、データをヘッドにより磁気テープ上のトラックに記録する情報記録装置であって、データを所定単位でパッキングし磁気テープの論理的な始端より連番を付加したパケットを構成し、前記パケット毎に積符号構成を有するエラー訂正符号を生成して磁気テープに記録する手段と、所定時間磁気テープに記録したパケットを記憶しておく手段と、記録済みパケットを順次再生していき再生パケットデータと所定時間記憶したパケットデータとを比較して記録状態が良好な内符号ブロック数を算出する手段と、前記内符号ブロック数より記録状態を3状態に分類する手段と、前記3状態により、(1)磁気テープを順方向に走行させ、次パケットを記録、(2)磁気テープを順方向に走行させ、記録済みパケットを再記録、(3)磁気テープを逆方向に走行させ、記録済みパケットに磁気ヘッドを再位置付け後に記録済みパケットを消去後に再記録、する3つの動作モードを備え、記録済みパケットの消去は、内符号ブロック単位に無効データを識別するコードを挿入して、消去すべき磁気テープ位置に記録することを特徴とする。
【0023】
これにより、再生時に無効データを識別するコードを内符号単位に検出するので、内符号ブロック単位で、外符号訂正の対象かどうかを判別することが可能であり、外符号訂正の対象となる内符号ブロックの取得数で外符号訂正の実施を制限することができろので、当該パケットを確実に消去できる。
【0024】
請求項4に記載の発明は、データをヘッドにより磁気テープ上のトラックに記録する情報記録装置であって、データを所定単位でパッキングし磁気テープの論理的な始端からのパッキングの連番を付加したデータパケットを生成する手段と、データパケットと同一の単位で、パケットの終了を示す識別コードと、前記データパケットの磁気テープの論理的な始端からのパッキングの連番の最終値とを付加したEOD(End of Data)パケットを生成する手段と、前記データパケットまたは前記EODパケット毎に積符号構成を有するエラー訂正符号を付加して磁気テープに記録する手段とを備えることを特徴としている。
【0025】
これにより、EODパケットの検出と、EODパケットの直前のデータパケットのパケット番号を検出できるので、EODパケットの直前に記録されたパケットの抜けを確実に検出することができる。
【0026】
請求項5に記載の発明は、前記内符号ブロック数により前記EODパケットの記録状態を3状態に分類する手段と、前記EODパケットを連続してN(Nは2以上の整数)回以上記録する手段とを含み、N個のEODパケットの記録状態は、前記3状態の内、特定の2状態のいずれかがであり、かつ前記2状態の内、記録状態の良い方の1状態が最低1回発生する場合にのみEODパケットの記録完了とすることを特徴としている。
【0027】
これにより、高速検索等で連続記録するEODパケットも誤訂正の可能性を除去することができる。
【0028】
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて説明する。
【0029】
(実施の形態)
図1に本発明のテープドライブの構成概略を示す。図1において、1はホストコンピュータとSCSIインタフェースをもちいて、データブロックを送受信するSCSIインタフェイス手段、2はSCSIインターフェイス手段1より転送されたデータブロックを圧縮する圧縮/復元手段、3は圧縮手段2から転送されたデータブロックを所定バイトで構成されるパケットに変換するパケット化手段、4は前記パケットを分割してサブパケットを生成し、サブパケット単位で、積符号構成の誤り訂正符号を生成し、それらを記録の最小単位であるシンクブロックに変換するデータ変換手段、5は前記シンクブロックを入力とし、変調等を行い、記録アンプによって増幅した信号を磁気へッドに伝送する記録手段、6は磁気テープの走行を制御するテープ走行制御手段、7は磁気ヘッド、8は磁気テープ、9はSCSIインタフェイス手段1、圧縮/復元手段2、パケット化手段3、データ変換手段4、テープインタフェイス手段5、テープ走行手段6の制御を行うシステムコントローラである。
【0030】
図1で構成されたテープドライブの処理フローの概要について、図2を参照にしながら説明する。
【0031】
図2−1はホストより転送されるデータブロックの概念図であり、ホストから転送されるデータブロックをLB(Logical Block)と記す。本図でLB1と記しているのはLBの番号1である。LB2、LB3・・・も同様に番号2、番号3のLBである。
【0032】
図2−1で示した複数のLBは圧縮/復元手段2に入力される。圧縮/復元手段2では前記LBをNブロック(Nは自然数)まとめてLBS(LogicalBlock Set)とし、LBS単位でデータ圧縮する。データ圧縮の手段としてはALDC等の可逆圧縮を用いる(図2−2)。ALDCの動作原理については、Standard ECMA−222号(Adaptive Lossless Data Compression Algorithm)に記載されているため、説明を割愛する。
【0033】
圧縮/復元手段2で圧縮されたLBSはパケット化手段3に入力され、所定のワード数でパケットされる(図2−3)。ホストからのブロックサイズ、データブロックの圧縮効率の差異によってLBSのブロックサイズが一定でないため、1パケットは、LBSの一部、複数個のLBSで構成される。これらを管理する為、パケット毎に、Packet Information Table(PIT)とPacket Management Table(PMT)を付加している。
【0034】
1パケットの構成について図3を参照にしながら、詳細に説明する。1パケットは374400バイトで構成され、同図に示すように、パケットの先頭バイトから36バイトをPITに割当てている。また先頭から37バイト目から後方にLBSがパッキングされていく。LBSがパックされる毎にPMTが4バイトずつPacketの最終バイトから前方方向にパッキングされていく。LBSのデータサイズが小さく、1Packetに多くのLBSを含む場合は、PMTに割り当てれられるバイト数はLBS数に比例して増加していく。
【0035】
単位LBSに対応する4バイトのPMTのデータ構造を図4に示す。
【0036】
PMTはPMT−Type、Comp、Byte−Countの3つの要素から構成される。PMT−Typeは対応するLBSの種類を示すものであり、以下のような識別をする。
(1)当該LBSの全バイトが現パケットに含まれている。
(2)当該LBSの先頭バイトが現パケットに含まれているが、全バイトは含まれていない。
(3)当該LBSの先頭バイト、最終バイトが共に現パケットに含まれていない。
(4)当該LBSの最終バイトは現パケットに含まれているが、先頭バイトは含まれていない。
(5)当該LBSはファイルマークである。
(6)当該LBSはセットマークである。
(7)PMTの終了を示す。
【0037】
Compは、当該LBSが前記圧縮/復元手段でデータ圧縮をおこなったLBSかどうかを識別するビットである。また、現パケットに属する各LBSのバイト長がByte−Countとして登録される。
【0038】
PMTの終了を示すPMT−Typeは、ホストコンピュータから転送される最終のデータブロック等で、1パケットの途中でデータが終了した場合に本PMT−Typeを登録して、パケットを終端している。
【0039】
図5にPITのデータ構造をしめす。PITは以下の7要素で構成される。
(1)Packet−No、
(2)Max−File−Mark−Count、
(3)Max−Set−Mark−Count、
(4)Max−Record−Count、
(5)Packet−No Of Previous File−Mark,
(6)Packet−No Of Previous Set−Mark ,
(7)Packet−No Of Previous Record
(1)はテープ始端からのパケットの連番を示す。(2)はテープ始端からのファイルマーク数、(3)はテープ始端からのセットマーク数、(4)はテープ始端からのデータブロック数。(5)は、前ファイルマークを含むパケット番号、(6)は前セットマークを含むパケット番号、(7)は前データブロックを含むパケット番号である。
【0040】
また、本実施の形態では、データブロックの終了を示す識別データとして、EODパケットを設けている。EODパケットと上述してきた通常データパケットはパケットのPITで識別する。EODパケットのデータ構造を図6に示す。同図にしめすごとく、EODパケットは前記(1)のPacket−No部に24’hFFFFFFを格納している。本実施の形態では、磁気テープに記録できるPacket数が 24’hFFFFFFに到達することは不可能であり、Packet−Noの24’hFFFFFFはEODパケットを判定する識別コードにすることができる。
【0041】
パケット化手段3でバケット化されたパケットはデータ変換手段4に入力され、15個に分割される。
【0042】
図7にパケットを分割する概念図を示す。同図に示すように、374400バイトのデータを有するパケットは24960バイト毎に分割され、15個のサブパケットとなる。本実施の形態では、パケットの先頭から順番に15個のサブパケットを作成している(図2−4)。
【0043】
前記15個のサブパケットは夫々誤り訂正符号を構成される。誤り訂正符号では、符号間距離の大きく取れるリードソロモン符号が一般的に使用されている。図8は誤り訂正符号の構成図である。各サブパケットは図8の縦軸方向の160バイトに対して誤り訂正パリティを12バイト付加される。
【0044】
一般的に、同図の縦軸方向の160バイトのデータと12バイトの誤り訂正パリティを外符号と呼び、12バイトの誤り訂正パリティを外符号パリティと呼ぶ。外符号は単位サブパケット当たり156コード作成される。
【0045】
サブパケットは上記のように外符号生成された後、同図の横方向に156ワードを有する172個のブロックに分割される。
【0046】
さらに、前記ブロックは156バイトのデータに、誤り訂正パリティを16バイト付加される。
【0047】
これらの156バイトのデータと16バイトの誤り訂正パリティとを合わせた172バイトの誤り訂正符号を内符号、誤り訂正パリティを内符号パリティと呼ぶ。内符号も外符号と同様にリードソロモン符号を用いている。
【0048】
図8に示す誤り訂正符号の構成では、サブパケットのデータに対して、図8の縦軸方向に外符号パリティを付加して外符号を生成し、図8の横軸方向の156バイトのデータに対して内符号パリティを付加して内符号を生成している。これらの外符号と内符号とは直交関係にあるので、一般的に積符号と呼ばれる。
【0049】
上記のように、サブパケットは外符号、内符号による誤り訂正積符号を施されたセクタとなる。図8の横軸の172バイトの単位内符号を内符号ブロックと呼ぶ。各セクタは172個の内符号ブロックを有している。前記172個の内符号ブロックの内、160個はデータから構成される内符号ブロックであり、12個は外符号パリティ部で構成される内符号ブロックである。
【0050】
データから構成される1セクタ当たり160個の内符号ブロックは、さらに20分割され、8ブロックずつ1本の記録トラックにマッピングされる。(図2−5)1セクタ当たり8個の内符号ブロックが1本の記録トラックにマッピングされるので、1トラック当たりに含まれるデータから構成されるの内符号ブロックの数は、8*15=120ブロックとなる。
【0051】
さらに内符号ブロックは3バイトの識別符号(SYNCID)と、2バイトの同期符号(SYNC)を付加され、シンクブロックとなる。シンクブロックは記録トラックを構成する基本単位である。
【0052】
図9にシンクブロックの模式図を示す。
【0053】
前記SYNCIDは、シンクブロックの識別符号であり、本実施の形態では
(1)各トラック内の記録ブロックのトラック始端からの連番(シンク番号)
(2)単位パケット内の記録トラックの連番(トラック番号)
(3)各記録ブロックの記録内容(データ/EOD/Amble)の識別番号
を格納している。
【0054】
また、これらの内符号ブロックはセクタ単位でインターリーブされてトラックにマッピングされている。つまり、トラックの最初のシンクブロックのデータをセクタ1に属する内符号ブロックとすると、次のシンクブロックのデータはセクタ2に属する内符号ブロック、その次のシンクブロックのデータはセクタ3に属する内符号ブロックというようにインターリーブされる。
数式で示すと、
・トラック番号をA(0≦A≦19;Aは整数)、
・シンクブロック番号をB(0≦B≦159 ;Bは整数))を有するシンクブロックのデータは、
・セクタの内符号ブロック番号 : 20*INT(B/15)+ A
・セクタ番号 :(2*B+4*A)%15、
の内符号ブロックのデータと一致する。
【0055】
図10は各セクタとトラックとの対応を示す図である。縦軸はトラックのシンクブロック番号、横軸は単位パケットにおけるトラック番号を示している。また、長方形で囲まれた内部の符号は、各シンクブロックを構成している内符号ブロックの属するセクタ内の内符号ブロック番号、セクタ番号の順に示している。
【0056】
例えば、同図の最左のトラックの上から2番目のシンクブロックは0−1の符号が記してあり、これは1番目のセクタの0番目の内符号ブロックのデータであることを示している。
【0057】
シンクブロック番号 ≧ 160 の場合は、外符号パリティからなる内符号ブロックが、各シンクブロックにマッピングされている。以下外符号パリティからなる内符号ブロックのマッピング法について説明する。
【0058】
外符号パリティからなる内符号ブロックはセクタ当たり12ブロックあり、12/20は整数とならない為、1セクタ当たりの外符号パリティからなる内符号ブロックは等分に20本のトラックに分割できない。
【0059】
ゆえに、本実施の形態では1パケット当たり12*15=180個の外符号パリティからなる内符号ブロックを20本のトラックに9ブロックずつ分配している。また、できるだけ均等に単位セクタの記録ブロックを均等にトラックに配置するために、1トラックに含まれるセクタ当りの外符号パリティからなる内符号ブロック数を1個または2個としている。
【0060】
外符号パリティ部の内符号ブロックの各シンクブロックへのマッピングを図10に示す。
【0061】
同図に示すように120番以上のシンクブロック番号を有するシンクブロックに配置される外符号パリティからなる内符号ブロックも、略均等に配置されている。
【0062】
以上のように、1トラックあたり129個のシンクブロックが生成され、1パケット当り172*15個の内符号ブロックが、20本のトラックに記録手段5により記録される。
【0063】
次にテープレイアウトについて説明する。
【0064】
本実施の形態のテープレイアウトを図11に示す。
【0065】
本実施の形態では+アジマストラックと−アジマストラックの2トラックを一組として磁気テープに記録していく。前記一組の2本のトラックをフレームと定義する。
【0066】
磁気テープの始端(PBOT)にはDevice Areaが約1500mm定義される。Device Areaは、磁気テープをロード・アンロードするためのエリアであり、本エリアで磁気テープをロード・アンロードすることにより、パケットを記録したエリアの磁気テープの劣化を防止している。また磁気テープの終端にも、Device Areaが定義される。
【0067】
Deviceエリアの次にReferenceエリアが設定される。Referenceエリアには3000トラック分(1500フレーム)トラッキングの基準データが記録される。
【0068】
トラッキングの基準は前記のシンクブロックの同期信号(SYNC)が用いられる。
【0069】
すなわち、磁気テープの再生時に、+アジマストラックのSYNCと−アジマストラックのSYNCとの相対位相差を検出し、相対位相誤差によってトラッキングを制御している。
【0070】
Referenceエリアの後には50フレームのToleranceエリアが記録される。オーバーライトする場合は本エリアから記録が開始される。
【0071】
Toleranceエリアの後には、Referenceエリアでのトラッキングセンター検出後の引き込みエリアとして150フレームのPre−Ambleエリアが記録される。オーバーライト時には、前記Referenceエリアを再生し、トラッキングサーボを施してトラッキング動作を完了させてから記録に入る。
【0072】
以上のReferenceエリア、Toleranceエリア、Pre−Ambleエリアにはパケットは記録されない。
【0073】
Pre−Ambleエリアの後はUser−Dataエリアであり、SCSIインタフェイスを通してホストコンピュータから伝送されたデータブロックが記録される。このエリアに前述したパケットが記録されていく。
【0074】
User−Dataエリアの後には、User−Dataの終了を示すEODパケットが最低10パケット連続して記録される。
【0075】
次に本実施の形態におけるテープドライブ装置のライトリトライ・リード動作について詳細に説明する。テープドライブ装置では、上記のようにホストコンピュータから転送されたデータをパケット化して、前記パケット単位に積符号構成を持った誤り訂正符号を生成して磁気テープに記録していく。そして、記録ヘッドでパケットを記録しながら、所定時間前に記録したパケットを再生ヘッドで再生して、磁気テープに記録されたパケットが確実に再生できるかどうかの確認を行い、前記記録されたパケットが確実に再生可能であると判定できなかった場合は、同一パケットを再度記録するライトリトライ動作を行っている。ライトリトライ動作では
・ライトリトライ検出、
・ライトリトライ方法
の2個のステップに分割して詳細に説明する。
【0076】
[ライトリトライ検出]
図12に図1に示したデータ変換手段4のライトリトライ検出における主要構成を示す。
【0077】
同図において、10は磁気テープ8に記録された記録データを再生する再生ヘッド、11は再生ヘッド10によって再生されたデータを増幅して復調する再生手段、40は図1のパケット化手段3によってパケット化されたパケットに積符号を施したセクタを生成する積符号生成手段、41は積符号生成手段40で生成された積符号の内符号ブロックに同期符号、ブロック識別符号を付加してシンクブロックを生成するシンクブロック生成手段、42は積符号生成手段40で生成されたセクタを所定時間記憶しておくホールドメモリであり、積符号を施されたセクタが確実に磁気テープに記録されるまで本メモリに記憶しておく。43は再生手段11の出力からシンクブロックを検出し、シンクブロックに付加されている前記ブロック識別符号と、当該シンクブロックに含まれる内符号ブロックのデータを抽出する内符号ブロック抽出手段、44は内符号ブロック抽出手段43で抽出された内符号ブロックに内符号訂正を行い、訂正された内符号ブロックデータと、内符号ブロック抽出手段43で抽出されたブロック識別符号に該当するホールドメモリ42に格納されている内符号ブロックデータとを比較するデータ比較手段、45はデータ比較手段でデータが一致した内符号ブロックの数をセクタあるいはパケット単位で計数し、その結果によってライトリトライ動作をするかどうかを判定するライトリトライ判定手段である。
【0078】
ライトリトライの判定は以下のステップで実施される。
【0079】
(Step1) 積符号生成手段40によってパケットを積符号構成にし、シンクブロック生成手段41により、内符号ブロック毎に同期符号、ブロック識別符号を付加して磁気テープに記録する。
【0080】
(Step2) 再生ヘッド10によって再生された信号を再生手段11で復調し、内符号ブロック抽出手段43によってシンクブロックを検出し、各シンクブロックに属するブロック識別符号、内符号ブロックデータを抽出する。
【0081】
(Step3) 内符号ブロック抽出手段43により抽出されたブロック識別符号の示すシンクブロック番号と記録トラック番号を、当該内符号ブロックを示すセクタ番号とセクタ内の内符号ブロック番号に変換(変換アドレス)し、ホールドメモリ42に一時記憶されていた内符号ブロックデータを前記変換アドレスにしたがってホールドメモリ42より読出す。
【0082】
(Step4) データ比較手段44では、内符号ブロック抽出手段43により抽出された内符号ブロックに対して内符号訂正を行い、(Step3)によってホールドメモリ42より読み出されたデータと、前記内符号訂正されたデータとを比較し、内符号ブロックが誤り無しに記録されたかどうかを検出する。
【0083】
(Step5) (Step4)でデータ一致した内符号ブロック数を積符号構成を有するセクタ毎にカウント(第1のカウント値)し、第1の閾値とセクタ毎に比較する。
【0084】
(Step6) (Step5)でカウントした内符号ブロック数の総和をパケット毎に求め(第2のカウント値)、第2の閾値とパケット毎に比較する。
【0085】
(Step7) 全てのセクタの第1のカウント値が第1のセクタの閾値より大であるパケットを信頼性大で記録されたパケット、第1のカウント値が第1のセクタの閾値より小のセクタが存在し、かつ第2のカウント値が第2の閾値より大であるパケットを信頼性小のパケット、第2のカウント値が第2の閾値より小のパケットを誤訂正の可能性有りのパケットとして判定する。
【0086】
よって、前記信頼性小のパケット、前記誤訂正の可能性有りのパケットがライトリトライの対象パケットとなる。
【0087】
図13にライトリトライ判定のイメージ図を示す。同図に示すように、第1の閾値及び第2の閾値を設けることによって、各パケットの記録の状態を、記録の信頼性大、記録の信頼性小、誤訂正の可能性有りの3領域に分類している。
【0088】
前記誤訂正の可能性有りのパケットは記録ヘッドの瞬間目詰まり等により、以前に記録されていたパケットがそのまま再生された場合を考えられる。この場合は誤り訂正では検出することが不可能なので、上述のように内符号ブロック単位でデータを比較することによって、以前に記録されたデータが確実に消去されたかどうかを検出している。
【0089】
本実施の形態では、単位セクタはが外符号パリティが12個付加された172内符号ブロックから構成されており、第1の閾値を168に設定している。尚第1の閾値の値は、外符号訂正が可能である172以下かつ160以上であればよいことはいうまでもない。
【0090】
また、磁気テープの使用回数等の各種パラメータによって第1の閾値を変更してもよいことはいうまでもない。
【0091】
また、本実施の形態では172ブロックの内符号ブロックによって構成されるセクタが15個あり、第2の閾値として1720を設定しているが、第2の閾値としては誤訂正が発生しない値であればよいことはいうまでもない。
さらに、本実施の形態では、パケット単位で良好な内符号ブロックの数をカウントして第2の閾値とを比較したがセクタ単位で比較してもよいことはいうまでもない。
【0092】
[ライトリトライ方法]
ライトリトライ方法は前記記録の信頼性小のパケットと、前記誤訂正の可能性有りのパケットによってその手法が異なるので順番に説明する。
【0093】
(1)記録の信頼性小のパケットのライトリトライ法
パケット番号N(Nは自然数)を有するパケットが、ライトリトライ判定手段45において「記録の信頼性が小」と判定された場合は、ホールドメモリ42から当該パケットを再読み出しして再記録する。この時磁気テープは通常の速度で走行しており、「記録の信頼性が大」であれば(N+1)番のパケット番号を有するパケットを記録する磁気テープに位置にパケット番号N番のパケットを再記録する。(図14−1参照)
また、記録ヘッドと再生ヘッドの取りつけ高さ位置によって、ライトリトライ判定手段45における「記録の信頼性が小」と判定された時に、既に次のパケット番号(N+1)番のパケットを記録し始めているときは、パケット番号(N+2)番のパケットを記録すべき磁気テープの位置にパケット番号N番のパケットから順番に再記録していく。(図14−2参照)
(2)誤訂正の可能性有りのパケットのライトリトライ法
パケット番号N(Nは自然数)を有するパケットが、ライトリトライ判定手段45において「誤訂正の可能性有り」と判定された場合は、記録を停止して磁気テープを逆方向に走行させ、「誤訂正の可能性有り」と判定されたパケット位置に記録ヘッドを再位置付けして、「誤訂正の可能性有り」と判定されたパケットを消去した後に、データパケットを記録するホールドメモリ42から当該パケットを再読み出しして再記録する。
【0094】
「誤訂正の可能性有り」と判定されたパケットの消去は、無効データを識別するコードを各シンクブロックに挿入して記録することによっておこなっている。(図14参照)
これにより、再生時に無効データを識別するコードを内符号単位に検出するので、内符号ブロック単位で、外符号訂正の対象かどうかを判別することが可能であり、外符号訂正の対象となる内符号ブロックの取得数で外符号訂正の実施を制限することができろので、当該パケットを確実に消去できる。
【0095】
また、本実施の形態では、同一パケットが3回連続して本モードとなった場合はmediaエラーとしている。以上のように、2種類のライトリトライ方法を設けることによって、誤訂正の可能性のあるパケットを確実に消去せきるので、テープドライブ装置の信頼性を高めることができる。
【0096】
さらに、記録の終了を示すEODパケットは連続して10回記録される。EODパケットを連続記録する理由は、データの終了位置を高速再生によって検出する場合に、EODパケットを確実に取得するためである。
【0097】
例えば30倍速でテープを高速走行させてデータ終了位置を検出する場合について考える。仮にEODパケットが1パケット(20トラック)で記録されている場合の磁気ヘッドの軌跡について考えると、磁気ヘッドの1スキャンの始まりでEODパケットが検出されたとしても、1スキャンの終了点ではEODパケットは検出されない。ゆえに、EODパケットを10パケット(200トラック)連続して記録することによって、高速検索時においても、確実にEODパケットが検出できるようにしている。
【0098】
EODパケットは連続して10パケット記録するので、ライトリトライ方法もデータパケットと異なる。以下にEODパケットのライトリトライ法について説明する。
【0099】
EODパケットの記録状態の検出は同様に実施され、パケットの記録状態を、「記録の信頼性大」「記録の信頼性小」「誤訂正の可能性有り」の3状態に分類する。EODは最低10パケット記録する必要があるので、本実施の形態では以下の条件で記録終了としている。
【0100】
(条件1)連続して10パケット間「誤訂正の可能性有り」のパケットを含まない。
【0101】
(条件2)連続する10パケットの内、最低1回は「記録の信頼性大」のパケットをふくむ。
【0102】
前記条件を満たす為、EOD記録中に、「誤訂正の可能性有り」のパケットが検出した場合は、前記したように、当該パケットを消去後にEODパケットを再度連続して10パケット記録している。
【0103】
尚、請求項5の記録状態の良い方の1状態は上記「記録の信頼性大」に相当する。
【0104】
以上のように、前記内符号ブロック数により前記EODパケットの記録状態を3状態に分類する手段と、前記EODパケットを連続してN(Nは2以上の整数)回以上記録する手段とを含み、N個のEODパケットの記録状態は、前記3状態の内、特定の2状態のいずれかがであり、かつ前記2状態の内の1状態が最低1回発生する場合にのみEODパケットの記録完了とすることを特徴としている。
【0105】
これにより、高速検索等で連続記録するEODパケットも誤訂正の可能性を除去することができる。
【0106】
尚、誤訂正の可能性有りと判定された場合は、ヘッドクリーニング等の動作を行っても良いことはいうまでもない。
【0107】
[リード動作]
以上説明したようなライトリトライ方式で記録されたデータのリード動作について説明する。一般にテープドライブ装置では、磁気テープの始端方向から終端方向に、順次データをリードしていく。本実施の形態のテープドライブでは、以下の規則に従ってパケットが磁気テープに記録されていく。
【0108】
[規則]パケット番号Nを有するパケットの直後に記録されるパケットは、(N−1)番のパケット番号を有するパケット、N番のパケット番号を有するパケット、(N+1)番のパケット番号を有するパケット、EODパケットである。
【0109】
ゆえに、前記(法則)に従ってライトされたパケットは、例えばパケット番号Nを有するパケットが連続して取得されたり、パケット番号Nを有するパケットの次にパケット番号(N−1)を有するパケットを取得することもある。
【0110】
しかしながら、(N+2)のパケット番号以上のパケット番号を有するパケットを取得した後にパケット番号Nを有するパケットを取得することはあり得ない。よって、(N+2)以上のパケット番号を有するパケットを取得すると、パケット番号Nを有するパケットが確定できる。
【0111】
しかしなから、再生ヘッドの瞬間目詰まり等によって、再生データの一部が欠落し、予測したパケット番号が得られないことがある。上記の場合はリード動作を再度繰り返すリードリトライ動作となる。具体的に説明すると、パケット番号Nを有するパケットをリードした後に、パケット番号(N+3)を有するパケットをリードした場合について考察する。パケット番号Nを有するパケットの次に磁気テープに存在するパケットは、(N−1)番、N番、(N+1)番のパケット番号を有するパケット、或いはEODパケットしかあり得ない。よって、パケット番号Nを有するパケットをリードした後に、パケット番号(N+3)を有するパケットをリードした場合は、(N+1)のパケット番号を有するパケット抜けが生じたことは明白である。この場合は、N番のパケット番号を有するパケットが記録されている磁気テープの位置に再生ヘッドを位置付けして、(N+1)番のパケット番号を有するパケットをリードする動作を繰り替えしておこなう。
【0112】
また、EODパケットを取得した場合の、リードリトライ動作、EODパケットの直前のパケット確定のアルゴリズムは前記アルゴリズムと異なるので、以下に説明する。
【0113】
EODパケットには、EODパケットを示す識別コード(パケット番号の24’hFFFFFF)、EODパケット以前の最大パケット番号が、前記EODパケットを示す識別コードに続いて格納されている。よって、EODパケットを取得した場合には、前記EODパケット以前の最大パケット番号と、実際にリードしたパケットの最大パケット番号を比較して、一致していなければパケット抜けが発生したと判定し、リードリトライ動作に移行している。
【0114】
以上説明したように、記録しながら再生して記録状態を確実に判定し、ライトリトライ方式を2種類設けて下地を確実に消去し、パケットに付加したパケット番号に規則性を持たせて記録することによって、確実に磁気テープにライトしたデータをリードすることができる。
【0115】
【発明の効果】
以上のように本発明の情報記録装置は、データを所定単位でパッキングしたパケットを構成して前記パケット毎に積符号構成を有するエラー訂正符号を生成して磁気テープに記録する手段と、所定時間磁気テープに記録したパケットを記憶しておく手段と、記録済みパケットを順次再生していき再生パケットデータと所定時間記憶したパケットデータとを比較して記録状態が良好な内符号ブロック数を算出する手段と、前記内符号ブロック数より記録状態を3状態に分類する手段とを具備することで、再生時に誤訂正する確率の高いパケットを記録時に確実に把握し、再生時の誤訂正を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に記載のテープドライブ装置のブロック図
【図2】本発明の実施の形態に記載のテープドライブ装置のデータフロー図
【図3】本発明の実施の形態に記載のパケットの構造図
【図4】本発明の実施の形態に記載のPMTの構造図
【図5】本発明の実施の形態に記載のPITの構造図
【図6】本発明の実施の形態に記載のEODパケットのPITの構造図
【図7】本発明の実施の形態に記載のサブパケットの概念図
【図8】本発明の実施の形態に記載のセクタの構成図
【図9】本発明の実施の形態に記載のシンクブロックの構成図
【図10】本発明の実施の形態に記載の内符号ブロックのトラックへの配置図
【図11】本発明の実施の形態に記載のテープドライブ装置のレイアウト図
【図12】データ変換手段のライトリトライ検出における主要構成図
【図13】本発明の実施の形態に記載の記録状態判定のイメージ図
【図14】本発明の実施の形態に記載のライトリトライ動作の概念図
【図15】本発明の実施の形態に記載のライトリトライ動作の概念図
【符号の説明】
1 SCSIインタフェイス手段
3 パケット化手段
4 データ変換手段
5 記録手段
6 磁気テープ走行手段
7 記録ヘッド
40 積符号生成手段
41 シンクブロック生成手段
42 ホールドメモリ
43 内符号ブロック抽出手段
44 データ比較手段
45 ライトリトライ判定手段
Claims (5)
- データをヘッドにより磁気テープ上のトラックに記録する情報記録装置であって、データを所定単位でパッキングしたパケットを構成して前記パケット毎に積符号構成を有するエラー訂正符号を生成して磁気テープに記録する手段と、所定時間磁気テープに記録したパケットを記憶しておく手段と、記録済みパケットを順次再生し、再生パケットデータと所定時間記憶したパケットデータとを内符号ブロック単位で比較して記録状態が良好な内符号ブロック数を算出する手段と、前記内符号ブロック数より記録状態により3状態に分類する手段とを具備することを特徴とした情報記録装置。
- 前記3状態によって、(1)磁気テープを順方向に走行させ、次パケットを記録、(2)磁気テープを順方向に走行させ、記録済みパケットを再記録、(3)磁気テープを逆方向に走行させ、記録済みパケットに磁気ヘッドを再位置付け後に記録済みパケットを消去後に再記録、する3つの動作モードに制御することを特徴とした請求項1に記載の情報記録装置。
- データをヘッドにより磁気テープ上のトラックに記録する情報記録装置であって、データを所定単位でパッキングしたパケットを構成し、前記パケット毎に積符号構成を有するエラー訂正符号を生成して磁気テープに記録する手段と、所定時間磁気テープに記録したパケットを記憶しておく手段と、記録済みパケットを順次再生していき再生パケットデータと所定時間記憶したパケットデータとを内符号ブロック単位で比較して記録状態が良好な内符号ブロック数を算出する手段と、前記内符号ブロック数より記録状態を3状態に分類する手段と、前記3状態により、(1)磁気テープを順方向に走行させ、次パケットを記録、(2)磁気テープを順方向に走行させ、記録済みパケットを再記録、(3)磁気テープを逆方向に走行させ、記録済みパケットに磁気ヘッドを再位置付け後に記録済みパケットを消去後に再記録、する3つの動作モードを備え、記録済みパケットの消去は、内符号ブロック単位に無効データを識別するコードを挿入して、消去すべき磁気テープ位置に記録することを特徴とした情報記録装置。
- データをヘッドにより磁気テープ上のトラックに記録する情報記録装置であって、データを所定単位でパッキングし磁気テープの論理的な始端からのパッキングの連番を付加したデータパケットを生成する手段と、データパケットと同一の単位で、パケットの終了を示す識別コードと、前記データパケットの磁気テープの論理的な始端からのパッキングの連番の最終値とを付加したEOD(End of Data)パケットを生成する手段と、前記データパケットまたは前記EODパケット毎に積符号構成を有するエラー訂正符号を付加して磁気テープに記録する手段とを備えることを特徴とした情報記録装置。
- 前記積符号を構成する内符号ブロック数により、前記EODパケットの記録状態を3状態に分類する手段と、前記EODパケットを連続してN(Nは2以上の整数)回以上記録する手段とを含み、N個のEODパケットの記録状態は、前記3状態の内、特定の2状態のいずれかであり、かつ前記2状態の内、記録状態の良い方の1状態が最低1回発生する場合にのみEODパケットの記録完了とすることを特徴とした請求項4に記載の情報記録装置。
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