JP2004199607A - 地域振興装置及び地域振興方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】所定の地域に人を集めること。
【解決手段】複数地点のうちの携帯電話機4が配置される通過地点を示す通過地点IDを携帯電話機4から公衆回線網2を介して収集する通行情報収集部23と、通過地点IDを記録する通行情報データベース21と、通行情報データベース21に記録される複数通過地点IDが通行条件を満足するかどうかを判別する通行情報処理部24と、複数通過地点IDが通行条件を満足するときに、複数通過地点IDが通行条件を満足することを特典提供業者端末5に通知する通行情報配信部25とを具備している。特典提供業者端末5を使用する特典提供業者15が通行条件を満足する携帯電話機4のユーザ12に特典を提供するときに、そのユーザ12は、その通過地点に誘導される。
【選択図】図1
【解決手段】複数地点のうちの携帯電話機4が配置される通過地点を示す通過地点IDを携帯電話機4から公衆回線網2を介して収集する通行情報収集部23と、通過地点IDを記録する通行情報データベース21と、通行情報データベース21に記録される複数通過地点IDが通行条件を満足するかどうかを判別する通行情報処理部24と、複数通過地点IDが通行条件を満足するときに、複数通過地点IDが通行条件を満足することを特典提供業者端末5に通知する通行情報配信部25とを具備している。特典提供業者端末5を使用する特典提供業者15が通行条件を満足する携帯電話機4のユーザ12に特典を提供するときに、そのユーザ12は、その通過地点に誘導される。
【選択図】図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、地域振興装置及び地域振興方法に関し、特に、所定の地域に集客するときに利用される地域振興装置及び地域振興方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
集客目的の商店街または観光地による地域振興策が実施されている。このような地域振興策としては、複数の地点を一定の経路で巡って、各地点に置いてあるスタンプを集めるスタンプラリーが例示される。このようなスタンプラリーでは、すべてのスタンプを集めた顧客に特典(景品)を与えて、その複数の地点に顧客を立ち寄らせている。さまざまな形態の地域振興策の提案が望まれている。
【0003】
DSRC(狭域通信)を利用して有料道路の通行料金をユーザから徴収する道路課金システムが開発されている。その道路課金システムに適用される車載器が普及することが望まれ、その車載器は、さまざまな機能を備えている。
【0004】
特開2001−34798号公報には、有料道路での自動料金収受サービスを受けている時に、自動料金収受システムを有効利用して、所定の自動料金収受システムとは異なる所定のデータ(音楽データ、地図データ参照)をダウンロードし、自動料金収受サービスの終了後(車両が有料道路の出口を通過した後)に、ダウンロードされたデータを再生すべく構成することで、高い信頼性を有するETC通信システムを有効利用しつつ、通信費が何らかさむことなく、所望のデータをダウンロードさせることができる車両用料金収受システムが開示されている。
【0005】
特開2001−250194号公報には、無線によりインターネットに接続し、装置のコストを低減可能で、課金などのシステムを合理的に構築できるナビゲーションシステムが開示されている。
【0006】
【特許文献1】
特開2001−34798号公報
【特許文献2】
特開2001−250194号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の課題は、所定の地域に人を集める地域振興装置及び地域振興方法を提供することにある。
本発明の他の課題は、通行料金を徴収するシステムに適用される車載器を普及する地域振興装置及び地域振興方法を提供することにある。
本発明のさらに他の課題は、所定の道路の沿道の環境を改善する地域振興装置及び地域振興方法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
以下に、[発明の実施の形態]で使用される番号・符号を括弧付きで用いて、課題を解決するための手段を説明する。これらの番号・符号は、[特許請求の範囲]の記載と[発明の実施の形態]の記載との対応を明らかにするために付加されたものであり、[特許請求の範囲]に記載されている発明の技術的範囲の解釈に用いてはならない。
【0009】
本発明による地域振興装置(3)は、複数地点のうちの携帯電話機(4)が配置される通過地点を示す通過地点IDを携帯電話機(4)から公衆回線網(2)を介して収集する通行情報収集部(23)と、通過地点IDを記録する通行情報データベース(21)と、通行情報データベース(21)に記録される複数通過地点IDが通行条件を満足するかどうかを判別する通行情報処理部(24)と、複数通過地点IDが通行条件を満足するときに、複数通過地点IDが通行条件を満足することを特典提供業者端末(5)に通知する通行情報配信部(25)とを具備している。
【0010】
特典提供業者端末(5)を使用する特典提供業者(15)が通行条件を満足する携帯電話機(4)のユーザ(12)に特典を提供するときに、そのユーザ(12)は、その通過地点に誘導される。
【0011】
携帯電話機(4)は、携帯電話機(4)が複数地点に配置されることを検出するセンサ(14)に接続されている。センサ(14)は、携帯電話機(4)が通過地点に配置されるときに、通過地点IDとともに地域振興トリガを携帯電話機(4)に出力する。携帯電話機(4)は、複数アプリケーション(42)を備えている。携帯電話機(4)は、地域振興トリガに応答して複数アプリケーション(42)のうちの地域振興トリガに対応する地域振興アプリケーション(44)を実行して通過地点IDを地域振興装置(3)に送信する。地域振興装置(3)は、このような携帯電話機(4)を用いて、利用されることが好ましい。
【0012】
通過地点には、路側アンテナ(10)が設置されている。路側アンテナ(10)は、通過地点IDと地域振興トリガとを示す電波を出力している。センサ(14)は、電波を受信することに応答して、通過地点IDと地域振興トリガとを携帯電話機(4)に出力する。地域振興装置(3)は、このような路側アンテナ(10)を用いて、利用されることが好ましい。
【0013】
センサ(14)は、道路を走行する車両(13)に搭載される車載器であることが好ましい。
【0014】
道路に設置される他の路側アンテナ(10)は、課金地点IDと道路課金トリガとを示す他の電波を出力している。センサ(14)は、他の電波を受信することに応答して課金地点IDと道路課金トリガとを携帯電話機(4)に出力する。携帯電話機(4)は、道路課金トリガに応答して複数アプリケーション(42)のうちの道路課金トリガに対応する道路課金アプリケーション(43)を実行して課金地点IDと車両(13)を識別する車IDとを道路課金サーバ(6)に公衆回線網(2)を介して送信する。道路課金サーバ(6)は、課金地点IDと車IDとに基づいて、その車両(13)のユーザ(12)から道路の通行料金を徴収する。そのユーザ(12)は、特典提供業者(15)から特典を入手するときに、道路課金に利用される車載器(14)が必要であり、車両(13)にその車載器(14)を搭載することが誘導される。この結果、車載器(14)を車両(13)に搭載することを普及させることができる。
【0015】
センサ(14)は、GPS衛星から出力される電波に基づいて通過地点を測定することが好ましい。すなわち、車載器(14)として、センサ(14)にGPS衛星を用いたナビゲーション装置を適用することができる。
【0016】
複数地点は、正数または負数であるポイントに対応している。通行条件は、ポイントのうちの複数通過地点IDに対応する地点に対応する複数のポイントの合計が所定の範囲に含まれることである。地域振興装置(3)は、合計が所定の値より大きいことをその通行条件にしたときに、負数のポイントに対応付けられた地点の車両(13)の通行を制限することができる。
【0017】
通行情報配信部(25)は、複数通過地点IDを携帯電話機(4)に更に通知することが好ましい。
【0018】
本発明による地域振興方法は、複数地点のうちの携帯電話機(4)が配置される通過地点を示す通過地点IDを携帯電話機(4)から公衆回線網(2)を介して収集して通行情報データベース(21)にその通過地点IDを記録するステップ(S14、S15)と、通行情報データベース(21)に記録される複数通過地点IDが通行条件を満足するかどうかを判別するステップ(S21、S22)と、複数通過地点IDが通行条件を満足するときに、複数通過地点IDが通行条件を満足することを特典提供業者端末(5)に通知するステップ(S23)とを具備している。
【0019】
特典提供業者端末(5)を使用する特典提供業者(15)が通行条件を満足する携帯電話機(4)のユーザ(12)に特典を提供するときに、そのユーザ(12)は、その通過地点に誘導される。
【0020】
携帯電話機(4)は、携帯電話機(4)が複数地点に配置されることを検出するセンサ(14)に接続されている。センサ(14)は、携帯電話機(4)が通過地点に配置されるときに、通過地点IDとともに地域振興トリガを携帯電話機(4)に出力する。携帯電話機(4)は、複数アプリケーション(42)を備えている。携帯電話機(4)は、地域振興トリガに応答して複数アプリケーション(42)のうちの地域振興トリガに対応する地域振興アプリケーション(44)を実行して通過地点IDを地域振興装置(3)に送信する。本発明による地域振興方法は、このような携帯電話機(4)を用いて、利用されることが好ましい。
【0021】
通過地点には、路側アンテナ(10)が設置されている。路側アンテナ(10)は、通過地点IDと地域振興トリガとを示す電波を出力している。センサ(14)は、電波を受信することに応答して、通過地点IDと地域振興トリガとを携帯電話機(4)に出力する。本発明による地域振興方法は、このような路側アンテナ(10)を用いて、利用されることが好ましい。
【0022】
センサ(14)は、道路を走行する車両(13)に搭載される車載器であることが好ましい。
【0023】
道路に設置される他の路側アンテナ(10)は、課金地点IDと道路課金トリガとを示す他の電波を出力している。センサ(14)は、他の電波を受信することに応答して課金地点IDと道路課金トリガとを携帯電話機(4)に出力する。携帯電話機(4)は、道路課金トリガに応答して複数アプリケーション(42)のうちの道路課金トリガに対応する道路課金アプリケーション(43)を実行して課金地点IDと車両(13)を識別する車IDとを道路課金サーバ(6)に公衆回線網(2)を介して送信する。道路課金サーバ(6)は、課金地点IDと車IDとに基づいて、その車両(13)のユーザ(12)から道路の通行料金を徴収する。そのユーザ(12)は、特典提供業者(15)から特典を入手するときに、道路課金に利用される車載器(14)が必要であり、車両(13)にその車載器(14)を搭載することが誘導される。この結果、車載器(14)を車両(13)に搭載することを普及させることができる。
【0024】
センサ(14)は、GPS衛星から出力される電波に基づいて通過地点を測定することが好ましい。すなわち、車載器(14)として、センサ(14)にGPS衛星を用いたナビゲーション装置を適用することができる。
【0025】
複数地点は、正数または負数であるポイントに対応している。通行条件は、ポイントのうちの複数通過地点IDに対応する地点に対応する複数のポイントの合計が所定の範囲に含まれることである。本発明による地域振興方法は、合計が所定の値より大きいことをその通行条件にしたときに、負数のポイントに対応付けられた地点の車両(13)の通行を制限することができる。
【0026】
本発明による地域振興方法は、複数通過地点IDを携帯電話機(4)に通知するステップ(S24)をさらに具備していることが好ましい。
【0027】
【発明の実施の形態】
図面を参照して、本発明による地域振興装置が適用される地域振興システムの実施の形態を説明する。その地域振興システム1は、図1に示されているように、インターネット2を介して複数の情報処理装置(コンピュータ)が互いに双方向に情報を伝送することができるように接続されている。情報処理装置は、主記憶装置、中央処理装置(CPU)および入出力装置を備えている。その主記憶装置は、コンピュータプログラムとデータとを記録する。その中央処理装置は、そのコンピュータプログラムを実行して、そのデータを処理し、その入出力装置の動作を制御する。
【0028】
その複数の情報処理装置は、地域振興装置3、携帯電話機4、特典提供業者端末5および道路課金サーバ6から形成されている。地域振興装置3は、ワークステーションに例示される情報処理装置であり、地域振興センタ11により使用される。携帯電話機4は、ユーザ12により使用される。ユーザ12は、道路を走行する自動車13を有している。自動車13には、車載器14が搭載されている。車載器14は、携帯電話機4に電気信号を伝送可能に接続され、携帯電話機4と着脱可能である。携帯電話機4は、インターネット2を介して電子メールを送受信することができ、かつ、ユーザ12に携帯されて他の電話機とともに通話することができる。携帯電話機4は、地域振興システム1に複数が設けられている。特典提供業者端末5は、パーソナルコンピュータに例示される情報処理装置であり、特典提供業者15により使用される。特典提供業者端末5は、地域振興システム1に複数が設けられている。道路課金サーバ6は、ワークステーションに例示される情報処理装置であり、有料道路事業者16により使用される。道路課金サーバ6は、地域振興システム1に複数が設けられることもできる。
【0029】
地域振興センタ11は、ユーザ12から個人情報を収集して、携帯電話機4により実行される地域振興アプリケーションをそのユーザ12に提供する。地域振興センタ11は、さらに、特典提供業者15から条件を収集し、その条件を満足するユーザ12の個人情報をその特典提供業者15に通知する。地域振興センタ11は、さらに、特典提供業者15から収集された条件に記載された場所に路側アンテナ10を設置する。
【0030】
ユーザ12は、携帯電話機4を車載器14に接続して自動車13を運転して道路を走行する。ユーザ12は、自動車13から外に出るときに、携帯電話機4を車載器14から外して携帯することができる。
【0031】
特典提供業者15は、地域振興センタ11に依頼して、所定の場所を所定の条件で通行するユーザ12を通知してもらい、そのユーザ12に特典を与える。特典提供業者15としては、商店街、観光地の地方自治体が例示される。その特典としては、景品、優遇される扱いが例示される。その景品としては、その商店街で使用することができる商品券、その観光地の名産品が例示される。優遇される扱いとしては、その地方自治体の名誉住民の称号が与えられることが例示される。
【0032】
有料道路事業者16は、管轄する有料道路を走行する車両に通行料金を課金している。このとき、有料道路事業者16は、その有料道路の出入り口に路側アンテナ10を設置し、路側アンテナ10を用いて有料道路を走行する車両を特定して、そのユーザから通行料金を徴収する。
【0033】
有料道路事業者16は、または、外部区域から内部の制限区域に進入する車両に通行料金を課金して車両が制限区域に進入することを制限し、制限区域の内部の渋滞を緩和して円滑な交通を確保している。このとき、有料道路事業者16は、外部区域から制限区域に接続するすべての道路に路側アンテナ10を設置し、路側アンテナ10を用いて制限区域に進入する車両を特定してそのユーザから通行料金を徴収する。
【0034】
路側アンテナ10は、起動トリガを示す電波を常時にまたは間欠的に出力している。その電波は、DSRC(狭域通信)に利用される電波であり、路側アンテナ10から30メートル以内の距離の範囲に配置される受信装置により受信される。その起動トリガは、携帯電話機4により実行されるアプリケーションと、そのアプリケーションで使用されるデータとを示している。路側アンテナ10は、異なる複数のアプリケーションを示す複数の起動トリガを出力することもできる。路側アンテナ10は、さらに、それぞれを互いに識別する地点IDが対応づけられている。
【0035】
車載器14は、路側アンテナ10が出力する電波を受信して、その電波により示される起動トリガを示す電気信号を生成して携帯電話機4に出力する。車載器14は、さらに、搭載される自動車13を識別する車IDを記録し、その起動トリガとともにその車IDを出力することができる。
【0036】
図2は、地域振興装置3を詳細に示している。地域振興装置3は、コンピュータプログラムである通行情報データベース21、条件データベース22、通行情報収集部23、通行情報処理部24および通行情報配信部25を備えている。
【0037】
通行情報データベース21は、どの自動車13がどの地点をいつ通過したかを示す通行情報を記録している。条件データベース22は、特典提供業者15から特典を与えられるユーザ12の条件を記録している。
【0038】
通行情報収集部23は、インターネット2を介して携帯電話機4からどの自動車13がどの地点をいつ通過したかを示す通行情報を収集し、その通行情報を通行情報データベース21に記録する。通行情報処理部24は、通行情報データベース21を参照して、条件データベース22に記録されている条件を満足するユーザ12を検索する。通行情報配信部25は、その条件を満足するユーザが存在するときに、地域振興装置3にその旨を通知する。通行情報配信部25は、さらに、その条件を満足するユーザ12の個人情報を地域振興装置3に送信する。通行情報配信部25は、さらに、通行情報データベース21を参照して、ユーザ12の通行情報を携帯電話機4に定期的に通知する。
【0039】
図3は、通行情報データベース21を詳細に示している。通行情報データベース21は、車ID31に対応づけてユーザ情報32を記録している。車ID31は、自動車13を互いに識別する情報であり、自動車13の車両登録番号を示している。ユーザ情報32は、ユーザ12の個人情報を示し、ユーザ12の氏名、住所、携帯電話機4の電子メールアドレスを示している。通行情報データベース21は、さらに、車ID31に対応づけて通行情報を記録している。通行情報は、地点ID33と通過日時34とから形成されている。地点ID33は、自動車13が通過した地点を示し、すなわち、路側アンテナ10にそれぞれ対応づけられている地点IDを示している。通過日時34は、自動車13がその地点を通過した時刻を示し、すなわち、路側アンテナ10から起動トリガが出力された時刻を示している。
【0040】
図4は、条件データベース22を詳細に示している。条件データベース22は、特典提供業者情報36に対応づけて条件37を記録している。特典提供業者情報36は、特典提供業者15を互いに識別する情報であり、特典提供業者端末5の電子メールアドレスを示している。条件27は、特典提供業者15から特典が提供されるユーザ12の条件を示している。その条件は、ユーザ12がどの地点をいつ通過したかを示す通行情報を用いて表現されている。
【0041】
たとえば、路側アンテナ10が設置されている地点は、それぞれ数値で表現されるポイントが対応づけられている。このとき、通過して欲しい地点に対応するポイントを正数にし、通過して欲しくない地点に対応するポイントを負数にする。このとき、条件27としては、ユーザ12が通過した地点のポイントの合計が所定のポイントを越えることが例示される。
【0042】
条件27としては、さらに、ユーザ12が複数の地点を所定の期間内にすべて通過することが例示される。
【0043】
図5は、携帯電話機4を詳細に示している。携帯電話機4は、コンピュータプログラムである起動トリガ収集部41とアプリケーション群42とを備えている。アプリケーション群42は、コンピュータプログラムであるアプリケーションの集合であり、道路課金アプリケーション43と地域振興アプリケーション44とを要素としている。
【0044】
起動トリガ収集部41は、車載器14から電気信号として出力される起動トリガを収集する。その起動トリガは、アプリケーションと、そのアプリケーションで使用されるデータとを示している。起動トリガ収集部41は、さらに、起動トリガに示されるアプリケーションがアプリケーション群42に含まれるときに、そのアプリケーションを起動する。
【0045】
アプリケーション群42の要素であるアプリケーションは、そのアプリケーションを示す起動トリガに示されるデータを用いて動作する。
【0046】
道路課金アプリケーション43は、路側アンテナ10から出力される起動トリガのうちの道路課金アプリケーション43を示す道路課金トリガに応答して起動する。その道路課金トリガは、路側アンテナ10を識別する地点ID、道路課金トリガが出力された時刻、道路課金サーバ6の電子メールアドレスをデータとして示している。道路課金アプリケーション43は、車載器14から収集される車IDと、その道路課金トリガに示される地点IDと時刻とを道路課金トリガに示される電子メールアドレスに電子メールを用いて通知する。
【0047】
地域振興アプリケーション44は、地域振興センタ11からユーザ12に提供されるアプリケーションであり、路側アンテナ10から出力される起動トリガのうちの地域振興アプリケーション44を示す地域振興トリガに応答して起動する。その地域振興トリガは、路側アンテナ10を識別する地点ID、地域振興トリガが出力された時刻、地域振興装置3の電子メールアドレスをデータとして示している。地域振興アプリケーション44は、車載器14から収集される車IDと、その地域振興トリガに示される地点IDと時刻とを地域振興トリガに示される電子メールアドレスに電子メールを用いて通知する。
【0048】
路側アンテナ10は、その道路課金トリガとその地域振興トリガとの一方を出力する路側アンテナと、その道路課金トリガとその地域振興トリガとの両方を出力する路側アンテナとを含んでいる。
【0049】
本発明による地域振興方法の実施の形態は、地域振興システム1を用いて実行され、自動車13に通行料金を課金する動作と、地域振興のための動作とを備えている。
【0050】
図6は、自動車13に通行料金を課金する動作を示している。一般道路と有料道路とを接続する道路、または、制限区域と外部地域とを接続する道路に設置されている路側アンテナ10は、道路課金トリガを示す電波を常時に出力している(ステップS1)。その道路課金トリガは、路側アンテナ10を識別する地点IDとその電波が出力された時刻と道路課金サーバ6の電子メールアドレスとを示している。その道路を走行する自動車13に搭載されている車載器14は、受信した電波を電気信号に変換して携帯電話機4に出力する(ステップS2)。すなわち、その電気信号は、道路課金トリガを示している。このとき、車載器14は、さらに、自動車13を識別する車IDを示す電気信号を携帯電話機4に出力する。
【0051】
携帯電話機4は、道路課金トリガに応答して、道路課金アプリケーション43を起動して(ステップS3)、通行情報を道路課金サーバ6に電子メールを用いて通知する(ステップS4)。その通行情報は、車IDと道路課金トリガに示される地点ID、現在時刻とを示している。道路課金サーバ6は、受信された通行情報に基づいて通行料金を導出し(ステップS5)、課金処理が実行されたことを携帯電話機4に返信し、課金処理の結果を返信する(ステップS6)。携帯電話機4は、受信した課金処理の結果を表示する(ステップS7)。その結果としては、通行料金が例示される。有料道路事業者16は、道路課金サーバ6により受信された車IDに対応する銀行口座から通行料金を精算する。
【0052】
このような動作によれば、自動車13は、有料区域の出入り口で通行料金をノンストップで支払うことができる。この結果、その出入り口の排気ガス、騒音を低減し、または、渋滞を緩和して、沿道の環境を改善することができる。
【0053】
地域振興のための動作は、ユーザ12から通行情報を収集する動作と、特典提供業者15に通行情報を配信する動作とを備えている。
【0054】
図7は、ユーザ12から通行情報を収集する動作を示している。特典提供業者15が条件としている地点に設置されている路側アンテナ10は、設定された時間帯に地域振興トリガを示す電波を出力している(ステップS11)。その地域振興トリガは、路側アンテナ10を識別する地点IDと、その電波が出力された時刻と、地域振興装置3の電子メールアドレスとを示している。その地点を走行する自動車13に搭載されている車載器14は、その電波を受信して電気信号に変換して携帯電話機4に出力する(ステップS12)。すなわち、その電気信号は、地域振興トリガを示している。車載器14は、さらに、自動車13を識別する車IDを示す電気信号を携帯電話機4に出力する。
【0055】
携帯電話機4は、地域振興トリガに応答して、地域振興アプリケーション44を起動して(ステップS13)、通行情報を地域振興装置3に電子メールを用いて通知する(ステップS14)。その通行情報は、車IDと地域振興トリガに示される地点ID、現在時刻とを示している。地域振興装置3は、受信された通行情報を通行情報データベース21に記録する(ステップS15)。
【0056】
図8は、特典提供業者15に通行情報を配信する動作を示している。特典提供業者15に通行情報を配信する動作は、ユーザ12毎に定期的に実行される。すなわち、地域振興装置3は、まず、通行情報データベース21からユーザ12のうちの1人のユーザに対応付けられて記録されている通行情報を抽出する。地域振興装置3は、抽出された通行情報を統計処理して(ステップS21)、条件データベース22に示される条件をその通行情報が満足しているかどうかを判別する(ステップS22)。地域振興装置3は、その通行情報がその条件を満足しているときに(ステップS22;YES)、その条件に対応する特典提供業者端末5に電子メールを用いてそのユーザのユーザ情報を送信する(ステップS23)。ステップS22〜ステップS23の動作は、条件データベース22に示される条件毎に実行される。特典提供業者15は、ユーザ情報が通知されたことに応答して、そのユーザ情報に示される住所に景品を送付する。
【0057】
地域振興装置3は、さらに、その通行情報の統計処理の結果をそのユーザの携帯電話機4に通知する(ステップS24)。その結果は、条件データベース22に記録されている条件をそのユーザが満たしているかどうかを示し、その条件を満足するためには、あと、どの地点を通過すべきかを示している。
【0058】
本発明による地域振興方法によれば、ユーザ12は、特典がもらえる地点に誘導される。この結果、その地点を含む地域の産業が盛んになる。特典がもらえる条件としてユーザ12が通過した地点のポイントの合計が所定のポイントを越えることが設定されているときに、ポイントが負数である地点の自動車の通行を制限することができる。この結果、その地点の排気ガス、騒音を低減し、または、渋滞を緩和して、沿道の環境を改善することができる。
【0059】
さらに、ユーザ12がその特典を入手するためには、通行料金の徴収に用いられる車載器14が必要である。本発明による地域振興方法は、ユーザ12に車載器14を多くの自動車13に普及させることができる。
【0060】
地域振興システムの実施のさらに他の形態は、既述の実施の形態における地域振興システム1の携帯電話機4と車載器14とを自動車13を介しないでユーザ12が携帯している。このとき、ユーザ12は、その携帯電話機4と車載器14とを携帯して道路を歩行する。その地域振興システムは、図7、図8の動作を実行する。すなわち、特典提供業者15が条件としている地点に設置されている路側アンテナ10は、設定された時間帯に地域振興トリガを示す電波を出力している。その地域振興トリガは、路側アンテナ10を識別する地点IDと、その電波が出力された時刻と、地域振興装置3の電子メールアドレスとを示している。その地点を歩行するユーザ12に携帯されている車載器14は、その電波を受信して電気信号に変換して携帯電話機4に出力する。すなわち、その電気信号は、地域振興トリガを示している。車載器14は、さらに、自動車13を識別する車IDを示す電気信号を携帯電話機4に出力する。
【0061】
携帯電話機4は、地域振興トリガに応答して、地域振興アプリケーション44を起動して、通行情報を地域振興装置3に電子メールを用いて通知する。その通行情報は、車IDと地域振興トリガに示される地点ID、現在時刻とを示している。地域振興装置3は、受信された通行情報を通行情報データベース21に記録する。
【0062】
地域振興装置3は、条件データベース22に示される条件毎に、通行情報データベース21からユーザ12のうちの1人のユーザに対応付けられて記録されている通行情報を抽出する。地域振興装置3は、抽出された通行情報を統計処理して、条件データベース22に示される条件をその通行情報が満足しているかどうかを判別する。地域振興装置3は、その通行情報がその条件を満足しているときに、その条件に対応する特典提供業者端末5に電子メールを用いてそのユーザのユーザ情報を送信する。特典提供業者15は、ユーザ情報が通知されたことに応答して、そのユーザ情報に示される住所に景品を送付する。
【0063】
地域振興装置3は、さらに、その通行情報の統計処理の結果をそのユーザの携帯電話機4に通知する。その結果は、条件データベース22に記録されている条件をそのユーザが満たしているかどうかを示し、その条件を満足するためには、あと、どの地点を通過すべきかを示している。
【0064】
本発明による地域振興方法によれば、ユーザ12は、特典がもらえる地点に誘導される。この結果、その地点を含む地域の産業が盛んになる。
【0065】
地域振興システムの実施のさらに他の形態は、既述の実施の形態における地域振興システム1の車載器14がGPS衛星を利用して自動車13の位置を検出するナビゲーション装置である。そのナビゲーション装置は、所定の複数の地点を記録し、自動車13がその地点を通過したときに、その地点に対応する地点IDと現在時刻と自動車13を識別する車IDと地域振興アプリケーションとを示す地域振興トリガを携帯電話機4に出力する。
【0066】
本発明による地域振興方法の実施のさらに他の形態は、そのナビゲーション装置が適用される地域振興システムにより実行され、地域振興のための動作を備えている。すなわち、そのナビゲーション装置は、所定の複数の地点のうちのいずれかを自動車13が通過したときに、その地点に対応する地点IDと現在時刻と車IDとを示す地域振興トリガを携帯電話機4に出力する。携帯電話機4は、地域振興トリガに応答して、地域振興アプリケーション44を起動して、通行情報を地域振興装置3に電子メールを用いて通知する。その通行情報は、車IDと地域振興トリガに示される地点ID、現在時刻とを示している。地域振興装置3は、受信された通行情報を通行情報データベース21に記録する。
【0067】
地域振興装置3は、ユーザ12毎に定期的に、通行情報データベース21からユーザ12のうちの1人のユーザに対応付けられて記録されている通行情報を抽出する。地域振興装置3は、抽出された通行情報を統計処理して、条件データベース22に示される条件をその通行情報が満足しているかどうかを判別する。地域振興装置3は、その通行情報がその条件を満足しているときに、その条件に対応する特典提供業者端末5に電子メールを用いてそのユーザのユーザ情報を送信する。特典提供業者15は、ユーザ情報が通知されたことに応答して、そのユーザ情報に示される住所に景品を送付する。
【0068】
このような地域振興方法によれば、ユーザ12は、特典がもらえる地点に誘導される。この結果、その地点を含む地域の産業が振興する。
【0069】
【発明の効果】
本発明による地域振興装置及び地域振興方法は、所定の地域に人を集めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、地域振興システムの実施の形態を示すブロック図である。
【図2】図2は、本発明による地域振興装置の実施の形態を示すブロック図である。
【図3】図3は、通行情報データベースを示す図である。
【図4】図4は、条件データベースを示す図である。
【図5】図5は、携帯電話機を示すブロック図である。
【図6】図6は、自動車に通行料金を課金する動作を示すフローチャートである。
【図7】図7は、ユーザから通行情報を収集する動作を示すフローチャートである。
【図8】図8は、特典提供業者に通行情報を配信する動作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 :地域振興システム
2 :インターネット
3 :地域振興装置
4 :携帯電話機
5 :特典提供業者端末
6 :道路課金サーバ
10:路側アンテナ
11:地域振興センタ
12:ユーザ
13:自動車
14:車載器
15:特典提供業者
16:有料道路事業者
21:通行情報データベース
22:条件データベース
23:通行情報収集部
24:通行情報処理部
25:通行情報配信部
31:車ID
32:ユーザ情報
33:地点ID
34:通過日時
36:特典提供業者情報
37:条件
41:起動トリガ収集部
42:アプリケーション群
43:道路課金アプリケーション
44:地域振興アプリケーション
【発明の属する技術分野】
本発明は、地域振興装置及び地域振興方法に関し、特に、所定の地域に集客するときに利用される地域振興装置及び地域振興方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
集客目的の商店街または観光地による地域振興策が実施されている。このような地域振興策としては、複数の地点を一定の経路で巡って、各地点に置いてあるスタンプを集めるスタンプラリーが例示される。このようなスタンプラリーでは、すべてのスタンプを集めた顧客に特典(景品)を与えて、その複数の地点に顧客を立ち寄らせている。さまざまな形態の地域振興策の提案が望まれている。
【0003】
DSRC(狭域通信)を利用して有料道路の通行料金をユーザから徴収する道路課金システムが開発されている。その道路課金システムに適用される車載器が普及することが望まれ、その車載器は、さまざまな機能を備えている。
【0004】
特開2001−34798号公報には、有料道路での自動料金収受サービスを受けている時に、自動料金収受システムを有効利用して、所定の自動料金収受システムとは異なる所定のデータ(音楽データ、地図データ参照)をダウンロードし、自動料金収受サービスの終了後(車両が有料道路の出口を通過した後)に、ダウンロードされたデータを再生すべく構成することで、高い信頼性を有するETC通信システムを有効利用しつつ、通信費が何らかさむことなく、所望のデータをダウンロードさせることができる車両用料金収受システムが開示されている。
【0005】
特開2001−250194号公報には、無線によりインターネットに接続し、装置のコストを低減可能で、課金などのシステムを合理的に構築できるナビゲーションシステムが開示されている。
【0006】
【特許文献1】
特開2001−34798号公報
【特許文献2】
特開2001−250194号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の課題は、所定の地域に人を集める地域振興装置及び地域振興方法を提供することにある。
本発明の他の課題は、通行料金を徴収するシステムに適用される車載器を普及する地域振興装置及び地域振興方法を提供することにある。
本発明のさらに他の課題は、所定の道路の沿道の環境を改善する地域振興装置及び地域振興方法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
以下に、[発明の実施の形態]で使用される番号・符号を括弧付きで用いて、課題を解決するための手段を説明する。これらの番号・符号は、[特許請求の範囲]の記載と[発明の実施の形態]の記載との対応を明らかにするために付加されたものであり、[特許請求の範囲]に記載されている発明の技術的範囲の解釈に用いてはならない。
【0009】
本発明による地域振興装置(3)は、複数地点のうちの携帯電話機(4)が配置される通過地点を示す通過地点IDを携帯電話機(4)から公衆回線網(2)を介して収集する通行情報収集部(23)と、通過地点IDを記録する通行情報データベース(21)と、通行情報データベース(21)に記録される複数通過地点IDが通行条件を満足するかどうかを判別する通行情報処理部(24)と、複数通過地点IDが通行条件を満足するときに、複数通過地点IDが通行条件を満足することを特典提供業者端末(5)に通知する通行情報配信部(25)とを具備している。
【0010】
特典提供業者端末(5)を使用する特典提供業者(15)が通行条件を満足する携帯電話機(4)のユーザ(12)に特典を提供するときに、そのユーザ(12)は、その通過地点に誘導される。
【0011】
携帯電話機(4)は、携帯電話機(4)が複数地点に配置されることを検出するセンサ(14)に接続されている。センサ(14)は、携帯電話機(4)が通過地点に配置されるときに、通過地点IDとともに地域振興トリガを携帯電話機(4)に出力する。携帯電話機(4)は、複数アプリケーション(42)を備えている。携帯電話機(4)は、地域振興トリガに応答して複数アプリケーション(42)のうちの地域振興トリガに対応する地域振興アプリケーション(44)を実行して通過地点IDを地域振興装置(3)に送信する。地域振興装置(3)は、このような携帯電話機(4)を用いて、利用されることが好ましい。
【0012】
通過地点には、路側アンテナ(10)が設置されている。路側アンテナ(10)は、通過地点IDと地域振興トリガとを示す電波を出力している。センサ(14)は、電波を受信することに応答して、通過地点IDと地域振興トリガとを携帯電話機(4)に出力する。地域振興装置(3)は、このような路側アンテナ(10)を用いて、利用されることが好ましい。
【0013】
センサ(14)は、道路を走行する車両(13)に搭載される車載器であることが好ましい。
【0014】
道路に設置される他の路側アンテナ(10)は、課金地点IDと道路課金トリガとを示す他の電波を出力している。センサ(14)は、他の電波を受信することに応答して課金地点IDと道路課金トリガとを携帯電話機(4)に出力する。携帯電話機(4)は、道路課金トリガに応答して複数アプリケーション(42)のうちの道路課金トリガに対応する道路課金アプリケーション(43)を実行して課金地点IDと車両(13)を識別する車IDとを道路課金サーバ(6)に公衆回線網(2)を介して送信する。道路課金サーバ(6)は、課金地点IDと車IDとに基づいて、その車両(13)のユーザ(12)から道路の通行料金を徴収する。そのユーザ(12)は、特典提供業者(15)から特典を入手するときに、道路課金に利用される車載器(14)が必要であり、車両(13)にその車載器(14)を搭載することが誘導される。この結果、車載器(14)を車両(13)に搭載することを普及させることができる。
【0015】
センサ(14)は、GPS衛星から出力される電波に基づいて通過地点を測定することが好ましい。すなわち、車載器(14)として、センサ(14)にGPS衛星を用いたナビゲーション装置を適用することができる。
【0016】
複数地点は、正数または負数であるポイントに対応している。通行条件は、ポイントのうちの複数通過地点IDに対応する地点に対応する複数のポイントの合計が所定の範囲に含まれることである。地域振興装置(3)は、合計が所定の値より大きいことをその通行条件にしたときに、負数のポイントに対応付けられた地点の車両(13)の通行を制限することができる。
【0017】
通行情報配信部(25)は、複数通過地点IDを携帯電話機(4)に更に通知することが好ましい。
【0018】
本発明による地域振興方法は、複数地点のうちの携帯電話機(4)が配置される通過地点を示す通過地点IDを携帯電話機(4)から公衆回線網(2)を介して収集して通行情報データベース(21)にその通過地点IDを記録するステップ(S14、S15)と、通行情報データベース(21)に記録される複数通過地点IDが通行条件を満足するかどうかを判別するステップ(S21、S22)と、複数通過地点IDが通行条件を満足するときに、複数通過地点IDが通行条件を満足することを特典提供業者端末(5)に通知するステップ(S23)とを具備している。
【0019】
特典提供業者端末(5)を使用する特典提供業者(15)が通行条件を満足する携帯電話機(4)のユーザ(12)に特典を提供するときに、そのユーザ(12)は、その通過地点に誘導される。
【0020】
携帯電話機(4)は、携帯電話機(4)が複数地点に配置されることを検出するセンサ(14)に接続されている。センサ(14)は、携帯電話機(4)が通過地点に配置されるときに、通過地点IDとともに地域振興トリガを携帯電話機(4)に出力する。携帯電話機(4)は、複数アプリケーション(42)を備えている。携帯電話機(4)は、地域振興トリガに応答して複数アプリケーション(42)のうちの地域振興トリガに対応する地域振興アプリケーション(44)を実行して通過地点IDを地域振興装置(3)に送信する。本発明による地域振興方法は、このような携帯電話機(4)を用いて、利用されることが好ましい。
【0021】
通過地点には、路側アンテナ(10)が設置されている。路側アンテナ(10)は、通過地点IDと地域振興トリガとを示す電波を出力している。センサ(14)は、電波を受信することに応答して、通過地点IDと地域振興トリガとを携帯電話機(4)に出力する。本発明による地域振興方法は、このような路側アンテナ(10)を用いて、利用されることが好ましい。
【0022】
センサ(14)は、道路を走行する車両(13)に搭載される車載器であることが好ましい。
【0023】
道路に設置される他の路側アンテナ(10)は、課金地点IDと道路課金トリガとを示す他の電波を出力している。センサ(14)は、他の電波を受信することに応答して課金地点IDと道路課金トリガとを携帯電話機(4)に出力する。携帯電話機(4)は、道路課金トリガに応答して複数アプリケーション(42)のうちの道路課金トリガに対応する道路課金アプリケーション(43)を実行して課金地点IDと車両(13)を識別する車IDとを道路課金サーバ(6)に公衆回線網(2)を介して送信する。道路課金サーバ(6)は、課金地点IDと車IDとに基づいて、その車両(13)のユーザ(12)から道路の通行料金を徴収する。そのユーザ(12)は、特典提供業者(15)から特典を入手するときに、道路課金に利用される車載器(14)が必要であり、車両(13)にその車載器(14)を搭載することが誘導される。この結果、車載器(14)を車両(13)に搭載することを普及させることができる。
【0024】
センサ(14)は、GPS衛星から出力される電波に基づいて通過地点を測定することが好ましい。すなわち、車載器(14)として、センサ(14)にGPS衛星を用いたナビゲーション装置を適用することができる。
【0025】
複数地点は、正数または負数であるポイントに対応している。通行条件は、ポイントのうちの複数通過地点IDに対応する地点に対応する複数のポイントの合計が所定の範囲に含まれることである。本発明による地域振興方法は、合計が所定の値より大きいことをその通行条件にしたときに、負数のポイントに対応付けられた地点の車両(13)の通行を制限することができる。
【0026】
本発明による地域振興方法は、複数通過地点IDを携帯電話機(4)に通知するステップ(S24)をさらに具備していることが好ましい。
【0027】
【発明の実施の形態】
図面を参照して、本発明による地域振興装置が適用される地域振興システムの実施の形態を説明する。その地域振興システム1は、図1に示されているように、インターネット2を介して複数の情報処理装置(コンピュータ)が互いに双方向に情報を伝送することができるように接続されている。情報処理装置は、主記憶装置、中央処理装置(CPU)および入出力装置を備えている。その主記憶装置は、コンピュータプログラムとデータとを記録する。その中央処理装置は、そのコンピュータプログラムを実行して、そのデータを処理し、その入出力装置の動作を制御する。
【0028】
その複数の情報処理装置は、地域振興装置3、携帯電話機4、特典提供業者端末5および道路課金サーバ6から形成されている。地域振興装置3は、ワークステーションに例示される情報処理装置であり、地域振興センタ11により使用される。携帯電話機4は、ユーザ12により使用される。ユーザ12は、道路を走行する自動車13を有している。自動車13には、車載器14が搭載されている。車載器14は、携帯電話機4に電気信号を伝送可能に接続され、携帯電話機4と着脱可能である。携帯電話機4は、インターネット2を介して電子メールを送受信することができ、かつ、ユーザ12に携帯されて他の電話機とともに通話することができる。携帯電話機4は、地域振興システム1に複数が設けられている。特典提供業者端末5は、パーソナルコンピュータに例示される情報処理装置であり、特典提供業者15により使用される。特典提供業者端末5は、地域振興システム1に複数が設けられている。道路課金サーバ6は、ワークステーションに例示される情報処理装置であり、有料道路事業者16により使用される。道路課金サーバ6は、地域振興システム1に複数が設けられることもできる。
【0029】
地域振興センタ11は、ユーザ12から個人情報を収集して、携帯電話機4により実行される地域振興アプリケーションをそのユーザ12に提供する。地域振興センタ11は、さらに、特典提供業者15から条件を収集し、その条件を満足するユーザ12の個人情報をその特典提供業者15に通知する。地域振興センタ11は、さらに、特典提供業者15から収集された条件に記載された場所に路側アンテナ10を設置する。
【0030】
ユーザ12は、携帯電話機4を車載器14に接続して自動車13を運転して道路を走行する。ユーザ12は、自動車13から外に出るときに、携帯電話機4を車載器14から外して携帯することができる。
【0031】
特典提供業者15は、地域振興センタ11に依頼して、所定の場所を所定の条件で通行するユーザ12を通知してもらい、そのユーザ12に特典を与える。特典提供業者15としては、商店街、観光地の地方自治体が例示される。その特典としては、景品、優遇される扱いが例示される。その景品としては、その商店街で使用することができる商品券、その観光地の名産品が例示される。優遇される扱いとしては、その地方自治体の名誉住民の称号が与えられることが例示される。
【0032】
有料道路事業者16は、管轄する有料道路を走行する車両に通行料金を課金している。このとき、有料道路事業者16は、その有料道路の出入り口に路側アンテナ10を設置し、路側アンテナ10を用いて有料道路を走行する車両を特定して、そのユーザから通行料金を徴収する。
【0033】
有料道路事業者16は、または、外部区域から内部の制限区域に進入する車両に通行料金を課金して車両が制限区域に進入することを制限し、制限区域の内部の渋滞を緩和して円滑な交通を確保している。このとき、有料道路事業者16は、外部区域から制限区域に接続するすべての道路に路側アンテナ10を設置し、路側アンテナ10を用いて制限区域に進入する車両を特定してそのユーザから通行料金を徴収する。
【0034】
路側アンテナ10は、起動トリガを示す電波を常時にまたは間欠的に出力している。その電波は、DSRC(狭域通信)に利用される電波であり、路側アンテナ10から30メートル以内の距離の範囲に配置される受信装置により受信される。その起動トリガは、携帯電話機4により実行されるアプリケーションと、そのアプリケーションで使用されるデータとを示している。路側アンテナ10は、異なる複数のアプリケーションを示す複数の起動トリガを出力することもできる。路側アンテナ10は、さらに、それぞれを互いに識別する地点IDが対応づけられている。
【0035】
車載器14は、路側アンテナ10が出力する電波を受信して、その電波により示される起動トリガを示す電気信号を生成して携帯電話機4に出力する。車載器14は、さらに、搭載される自動車13を識別する車IDを記録し、その起動トリガとともにその車IDを出力することができる。
【0036】
図2は、地域振興装置3を詳細に示している。地域振興装置3は、コンピュータプログラムである通行情報データベース21、条件データベース22、通行情報収集部23、通行情報処理部24および通行情報配信部25を備えている。
【0037】
通行情報データベース21は、どの自動車13がどの地点をいつ通過したかを示す通行情報を記録している。条件データベース22は、特典提供業者15から特典を与えられるユーザ12の条件を記録している。
【0038】
通行情報収集部23は、インターネット2を介して携帯電話機4からどの自動車13がどの地点をいつ通過したかを示す通行情報を収集し、その通行情報を通行情報データベース21に記録する。通行情報処理部24は、通行情報データベース21を参照して、条件データベース22に記録されている条件を満足するユーザ12を検索する。通行情報配信部25は、その条件を満足するユーザが存在するときに、地域振興装置3にその旨を通知する。通行情報配信部25は、さらに、その条件を満足するユーザ12の個人情報を地域振興装置3に送信する。通行情報配信部25は、さらに、通行情報データベース21を参照して、ユーザ12の通行情報を携帯電話機4に定期的に通知する。
【0039】
図3は、通行情報データベース21を詳細に示している。通行情報データベース21は、車ID31に対応づけてユーザ情報32を記録している。車ID31は、自動車13を互いに識別する情報であり、自動車13の車両登録番号を示している。ユーザ情報32は、ユーザ12の個人情報を示し、ユーザ12の氏名、住所、携帯電話機4の電子メールアドレスを示している。通行情報データベース21は、さらに、車ID31に対応づけて通行情報を記録している。通行情報は、地点ID33と通過日時34とから形成されている。地点ID33は、自動車13が通過した地点を示し、すなわち、路側アンテナ10にそれぞれ対応づけられている地点IDを示している。通過日時34は、自動車13がその地点を通過した時刻を示し、すなわち、路側アンテナ10から起動トリガが出力された時刻を示している。
【0040】
図4は、条件データベース22を詳細に示している。条件データベース22は、特典提供業者情報36に対応づけて条件37を記録している。特典提供業者情報36は、特典提供業者15を互いに識別する情報であり、特典提供業者端末5の電子メールアドレスを示している。条件27は、特典提供業者15から特典が提供されるユーザ12の条件を示している。その条件は、ユーザ12がどの地点をいつ通過したかを示す通行情報を用いて表現されている。
【0041】
たとえば、路側アンテナ10が設置されている地点は、それぞれ数値で表現されるポイントが対応づけられている。このとき、通過して欲しい地点に対応するポイントを正数にし、通過して欲しくない地点に対応するポイントを負数にする。このとき、条件27としては、ユーザ12が通過した地点のポイントの合計が所定のポイントを越えることが例示される。
【0042】
条件27としては、さらに、ユーザ12が複数の地点を所定の期間内にすべて通過することが例示される。
【0043】
図5は、携帯電話機4を詳細に示している。携帯電話機4は、コンピュータプログラムである起動トリガ収集部41とアプリケーション群42とを備えている。アプリケーション群42は、コンピュータプログラムであるアプリケーションの集合であり、道路課金アプリケーション43と地域振興アプリケーション44とを要素としている。
【0044】
起動トリガ収集部41は、車載器14から電気信号として出力される起動トリガを収集する。その起動トリガは、アプリケーションと、そのアプリケーションで使用されるデータとを示している。起動トリガ収集部41は、さらに、起動トリガに示されるアプリケーションがアプリケーション群42に含まれるときに、そのアプリケーションを起動する。
【0045】
アプリケーション群42の要素であるアプリケーションは、そのアプリケーションを示す起動トリガに示されるデータを用いて動作する。
【0046】
道路課金アプリケーション43は、路側アンテナ10から出力される起動トリガのうちの道路課金アプリケーション43を示す道路課金トリガに応答して起動する。その道路課金トリガは、路側アンテナ10を識別する地点ID、道路課金トリガが出力された時刻、道路課金サーバ6の電子メールアドレスをデータとして示している。道路課金アプリケーション43は、車載器14から収集される車IDと、その道路課金トリガに示される地点IDと時刻とを道路課金トリガに示される電子メールアドレスに電子メールを用いて通知する。
【0047】
地域振興アプリケーション44は、地域振興センタ11からユーザ12に提供されるアプリケーションであり、路側アンテナ10から出力される起動トリガのうちの地域振興アプリケーション44を示す地域振興トリガに応答して起動する。その地域振興トリガは、路側アンテナ10を識別する地点ID、地域振興トリガが出力された時刻、地域振興装置3の電子メールアドレスをデータとして示している。地域振興アプリケーション44は、車載器14から収集される車IDと、その地域振興トリガに示される地点IDと時刻とを地域振興トリガに示される電子メールアドレスに電子メールを用いて通知する。
【0048】
路側アンテナ10は、その道路課金トリガとその地域振興トリガとの一方を出力する路側アンテナと、その道路課金トリガとその地域振興トリガとの両方を出力する路側アンテナとを含んでいる。
【0049】
本発明による地域振興方法の実施の形態は、地域振興システム1を用いて実行され、自動車13に通行料金を課金する動作と、地域振興のための動作とを備えている。
【0050】
図6は、自動車13に通行料金を課金する動作を示している。一般道路と有料道路とを接続する道路、または、制限区域と外部地域とを接続する道路に設置されている路側アンテナ10は、道路課金トリガを示す電波を常時に出力している(ステップS1)。その道路課金トリガは、路側アンテナ10を識別する地点IDとその電波が出力された時刻と道路課金サーバ6の電子メールアドレスとを示している。その道路を走行する自動車13に搭載されている車載器14は、受信した電波を電気信号に変換して携帯電話機4に出力する(ステップS2)。すなわち、その電気信号は、道路課金トリガを示している。このとき、車載器14は、さらに、自動車13を識別する車IDを示す電気信号を携帯電話機4に出力する。
【0051】
携帯電話機4は、道路課金トリガに応答して、道路課金アプリケーション43を起動して(ステップS3)、通行情報を道路課金サーバ6に電子メールを用いて通知する(ステップS4)。その通行情報は、車IDと道路課金トリガに示される地点ID、現在時刻とを示している。道路課金サーバ6は、受信された通行情報に基づいて通行料金を導出し(ステップS5)、課金処理が実行されたことを携帯電話機4に返信し、課金処理の結果を返信する(ステップS6)。携帯電話機4は、受信した課金処理の結果を表示する(ステップS7)。その結果としては、通行料金が例示される。有料道路事業者16は、道路課金サーバ6により受信された車IDに対応する銀行口座から通行料金を精算する。
【0052】
このような動作によれば、自動車13は、有料区域の出入り口で通行料金をノンストップで支払うことができる。この結果、その出入り口の排気ガス、騒音を低減し、または、渋滞を緩和して、沿道の環境を改善することができる。
【0053】
地域振興のための動作は、ユーザ12から通行情報を収集する動作と、特典提供業者15に通行情報を配信する動作とを備えている。
【0054】
図7は、ユーザ12から通行情報を収集する動作を示している。特典提供業者15が条件としている地点に設置されている路側アンテナ10は、設定された時間帯に地域振興トリガを示す電波を出力している(ステップS11)。その地域振興トリガは、路側アンテナ10を識別する地点IDと、その電波が出力された時刻と、地域振興装置3の電子メールアドレスとを示している。その地点を走行する自動車13に搭載されている車載器14は、その電波を受信して電気信号に変換して携帯電話機4に出力する(ステップS12)。すなわち、その電気信号は、地域振興トリガを示している。車載器14は、さらに、自動車13を識別する車IDを示す電気信号を携帯電話機4に出力する。
【0055】
携帯電話機4は、地域振興トリガに応答して、地域振興アプリケーション44を起動して(ステップS13)、通行情報を地域振興装置3に電子メールを用いて通知する(ステップS14)。その通行情報は、車IDと地域振興トリガに示される地点ID、現在時刻とを示している。地域振興装置3は、受信された通行情報を通行情報データベース21に記録する(ステップS15)。
【0056】
図8は、特典提供業者15に通行情報を配信する動作を示している。特典提供業者15に通行情報を配信する動作は、ユーザ12毎に定期的に実行される。すなわち、地域振興装置3は、まず、通行情報データベース21からユーザ12のうちの1人のユーザに対応付けられて記録されている通行情報を抽出する。地域振興装置3は、抽出された通行情報を統計処理して(ステップS21)、条件データベース22に示される条件をその通行情報が満足しているかどうかを判別する(ステップS22)。地域振興装置3は、その通行情報がその条件を満足しているときに(ステップS22;YES)、その条件に対応する特典提供業者端末5に電子メールを用いてそのユーザのユーザ情報を送信する(ステップS23)。ステップS22〜ステップS23の動作は、条件データベース22に示される条件毎に実行される。特典提供業者15は、ユーザ情報が通知されたことに応答して、そのユーザ情報に示される住所に景品を送付する。
【0057】
地域振興装置3は、さらに、その通行情報の統計処理の結果をそのユーザの携帯電話機4に通知する(ステップS24)。その結果は、条件データベース22に記録されている条件をそのユーザが満たしているかどうかを示し、その条件を満足するためには、あと、どの地点を通過すべきかを示している。
【0058】
本発明による地域振興方法によれば、ユーザ12は、特典がもらえる地点に誘導される。この結果、その地点を含む地域の産業が盛んになる。特典がもらえる条件としてユーザ12が通過した地点のポイントの合計が所定のポイントを越えることが設定されているときに、ポイントが負数である地点の自動車の通行を制限することができる。この結果、その地点の排気ガス、騒音を低減し、または、渋滞を緩和して、沿道の環境を改善することができる。
【0059】
さらに、ユーザ12がその特典を入手するためには、通行料金の徴収に用いられる車載器14が必要である。本発明による地域振興方法は、ユーザ12に車載器14を多くの自動車13に普及させることができる。
【0060】
地域振興システムの実施のさらに他の形態は、既述の実施の形態における地域振興システム1の携帯電話機4と車載器14とを自動車13を介しないでユーザ12が携帯している。このとき、ユーザ12は、その携帯電話機4と車載器14とを携帯して道路を歩行する。その地域振興システムは、図7、図8の動作を実行する。すなわち、特典提供業者15が条件としている地点に設置されている路側アンテナ10は、設定された時間帯に地域振興トリガを示す電波を出力している。その地域振興トリガは、路側アンテナ10を識別する地点IDと、その電波が出力された時刻と、地域振興装置3の電子メールアドレスとを示している。その地点を歩行するユーザ12に携帯されている車載器14は、その電波を受信して電気信号に変換して携帯電話機4に出力する。すなわち、その電気信号は、地域振興トリガを示している。車載器14は、さらに、自動車13を識別する車IDを示す電気信号を携帯電話機4に出力する。
【0061】
携帯電話機4は、地域振興トリガに応答して、地域振興アプリケーション44を起動して、通行情報を地域振興装置3に電子メールを用いて通知する。その通行情報は、車IDと地域振興トリガに示される地点ID、現在時刻とを示している。地域振興装置3は、受信された通行情報を通行情報データベース21に記録する。
【0062】
地域振興装置3は、条件データベース22に示される条件毎に、通行情報データベース21からユーザ12のうちの1人のユーザに対応付けられて記録されている通行情報を抽出する。地域振興装置3は、抽出された通行情報を統計処理して、条件データベース22に示される条件をその通行情報が満足しているかどうかを判別する。地域振興装置3は、その通行情報がその条件を満足しているときに、その条件に対応する特典提供業者端末5に電子メールを用いてそのユーザのユーザ情報を送信する。特典提供業者15は、ユーザ情報が通知されたことに応答して、そのユーザ情報に示される住所に景品を送付する。
【0063】
地域振興装置3は、さらに、その通行情報の統計処理の結果をそのユーザの携帯電話機4に通知する。その結果は、条件データベース22に記録されている条件をそのユーザが満たしているかどうかを示し、その条件を満足するためには、あと、どの地点を通過すべきかを示している。
【0064】
本発明による地域振興方法によれば、ユーザ12は、特典がもらえる地点に誘導される。この結果、その地点を含む地域の産業が盛んになる。
【0065】
地域振興システムの実施のさらに他の形態は、既述の実施の形態における地域振興システム1の車載器14がGPS衛星を利用して自動車13の位置を検出するナビゲーション装置である。そのナビゲーション装置は、所定の複数の地点を記録し、自動車13がその地点を通過したときに、その地点に対応する地点IDと現在時刻と自動車13を識別する車IDと地域振興アプリケーションとを示す地域振興トリガを携帯電話機4に出力する。
【0066】
本発明による地域振興方法の実施のさらに他の形態は、そのナビゲーション装置が適用される地域振興システムにより実行され、地域振興のための動作を備えている。すなわち、そのナビゲーション装置は、所定の複数の地点のうちのいずれかを自動車13が通過したときに、その地点に対応する地点IDと現在時刻と車IDとを示す地域振興トリガを携帯電話機4に出力する。携帯電話機4は、地域振興トリガに応答して、地域振興アプリケーション44を起動して、通行情報を地域振興装置3に電子メールを用いて通知する。その通行情報は、車IDと地域振興トリガに示される地点ID、現在時刻とを示している。地域振興装置3は、受信された通行情報を通行情報データベース21に記録する。
【0067】
地域振興装置3は、ユーザ12毎に定期的に、通行情報データベース21からユーザ12のうちの1人のユーザに対応付けられて記録されている通行情報を抽出する。地域振興装置3は、抽出された通行情報を統計処理して、条件データベース22に示される条件をその通行情報が満足しているかどうかを判別する。地域振興装置3は、その通行情報がその条件を満足しているときに、その条件に対応する特典提供業者端末5に電子メールを用いてそのユーザのユーザ情報を送信する。特典提供業者15は、ユーザ情報が通知されたことに応答して、そのユーザ情報に示される住所に景品を送付する。
【0068】
このような地域振興方法によれば、ユーザ12は、特典がもらえる地点に誘導される。この結果、その地点を含む地域の産業が振興する。
【0069】
【発明の効果】
本発明による地域振興装置及び地域振興方法は、所定の地域に人を集めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、地域振興システムの実施の形態を示すブロック図である。
【図2】図2は、本発明による地域振興装置の実施の形態を示すブロック図である。
【図3】図3は、通行情報データベースを示す図である。
【図4】図4は、条件データベースを示す図である。
【図5】図5は、携帯電話機を示すブロック図である。
【図6】図6は、自動車に通行料金を課金する動作を示すフローチャートである。
【図7】図7は、ユーザから通行情報を収集する動作を示すフローチャートである。
【図8】図8は、特典提供業者に通行情報を配信する動作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 :地域振興システム
2 :インターネット
3 :地域振興装置
4 :携帯電話機
5 :特典提供業者端末
6 :道路課金サーバ
10:路側アンテナ
11:地域振興センタ
12:ユーザ
13:自動車
14:車載器
15:特典提供業者
16:有料道路事業者
21:通行情報データベース
22:条件データベース
23:通行情報収集部
24:通行情報処理部
25:通行情報配信部
31:車ID
32:ユーザ情報
33:地点ID
34:通過日時
36:特典提供業者情報
37:条件
41:起動トリガ収集部
42:アプリケーション群
43:道路課金アプリケーション
44:地域振興アプリケーション
Claims (16)
- 複数地点のうちの携帯電話機が配置される通過地点を示す通過地点IDを前記携帯電話機から公衆回線網を介して収集する通行情報収集部と、
前記通過地点IDを記録する通行情報データベースと、
前記通行情報データベースに記録される複数通過地点IDが通行条件を満足するかどうかを判別する通行情報処理部と、
前記複数通過地点IDが前記通行条件を満足するときに、前記複数通過地点IDが前記通行条件を満足することを特典提供業者端末に通知する通行情報配信部
とを具備する地域振興装置。 - 請求項1において、
前記携帯電話機は、前記携帯電話機が前記複数地点に配置されることを検出するセンサに接続され、
前記センサは、前記携帯電話機が前記通過地点に配置されるときに、前記通過地点IDとともに地域振興トリガを前記携帯電話機に出力し、
前記携帯電話機は、
複数アプリケーションを備え、
前記地域振興トリガに応答して前記複数アプリケーションのうちの前記地域振興トリガに対応する地域振興アプリケーションを実行して前記通過地点IDを当該地域振興装置に送信する
ことを特徴とする地域振興装置。 - 請求項2において、
前記通過地点には、路側アンテナが設置され、
前記路側アンテナは、前記通過地点IDと前記地域振興トリガとを示す電波を出力し、
前記センサは、前記電波を受信することに応答して、前記通過地点IDと前記地域振興トリガとを前記携帯電話機に出力する
ことを特徴とする地域振興装置。 - 請求項3において、
前記センサは、道路を走行する車両に搭載される車載器である
ことを特徴とする地域振興装置。 - 請求項4において、
前記道路に設置される他の路側アンテナは、課金地点IDと道路課金トリガとを示す他の電波を出力し、
前記センサは、前記他の電波を受信することに応答して前記課金地点IDと前記道路課金トリガとを前記携帯電話機に出力し、
前記携帯電話機は、前記道路課金トリガに応答して前記複数アプリケーションのうちの前記道路課金トリガに対応する道路課金アプリケーションを実行して前記課金地点IDと前記車両を識別する車IDとを道路課金サーバに前記公衆回線網を介して送信する
ことを特徴とする地域振興装置。 - 請求項2において、
前記センサは、GPS衛星から出力される電波に基づいて前記通過地点を測定する
ことを特徴とする地域振興装置。 - 請求項4〜請求項6のいずれかにおいて、
前記複数地点は、正数または負数であるポイントに対応し、
前記通行条件は、前記ポイントのうちの前記複数通過地点IDに対応する地点に対応する複数のポイントの合計が所定の範囲に含まれることである
ことを特徴とする地域振興装置。 - 請求項1〜請求項7のいずれかにおいて、
前記通行情報配信部は、前記複数通過地点IDを前記携帯電話機に更に通知する
ことを特徴とする地域振興装置。 - 複数地点のうちの携帯電話機が配置される通過地点を示す通過地点IDを前記携帯電話機から公衆回線網を介して収集して前記通過地点IDを通行情報データベースに記録するステップと、
前記通行情報データベースに記録される複数通過地点IDが通行条件を満足するかどうかを判別するステップと、
前記複数通過地点IDが前記通行条件を満足するときに、前記複数通過地点IDが前記通行条件を満足することを特典提供業者端末に通知するステップ
とを具備する地域振興方法。 - 請求項9において、
前記携帯電話機は、前記携帯電話機が前記複数地点に配置されることを検出するセンサに接続され、
前記センサは、前記携帯電話機が前記通過地点に配置されるときに、前記通過地点IDとともに地域振興トリガを前記携帯電話機に出力し、
前記携帯電話機は、
複数アプリケーションを備え、
前記地域振興トリガに応答して前記複数アプリケーションのうちの前記地域振興トリガに対応する地域振興アプリケーションを実行して前記通過地点IDを出力する
ことを特徴とする地域振興方法。 - 請求項10において、
前記通過地点には、路側アンテナが設置され、
前記路側アンテナは、前記通過地点IDと前記地域振興トリガとを示す電波を出力し、
前記センサは、前記電波を受信することに応答して、前記通過地点IDと前記地域振興トリガとを前記携帯電話機に出力する
ことを特徴とする地域振興方法。 - 請求項11において、
前記センサは、道路を走行する車両に搭載される車載器である
ことを特徴とする地域振興方法。 - 請求項12において、
前記道路に設置される他の路側アンテナは、課金地点IDと道路課金トリガとを示す他の電波を出力し、
前記センサは、前記他の電波を受信することに応答して前記課金地点IDと前記道路課金トリガとを前記携帯電話機に出力し、
前記携帯電話機は、前記道路課金トリガに応答して前記複数アプリケーションのうちの前記道路課金トリガに対応する道路課金アプリケーションを実行して前記課金地点IDと前記車両を識別する車IDとを道路課金サーバに前記公衆回線網を介して送信する
ことを特徴とする地域振興方法。 - 請求項10において、
前記センサは、GPS衛星から出力される電波に基づいて前記通過地点を測定する
ことを特徴とする地域振興方法。 - 請求項12〜請求項14のいずれかにおいて、
前記複数地点は、正数または負数であるポイントに対応し、
前記通行条件は、前記ポイントのうちの前記複数通過地点IDに対応する地点に対応する複数のポイントの合計が所定の範囲に含まれることである
ことを特徴とする地域振興方法。 - 請求項9〜請求項15のいずれかにおいて、
前記複数通過地点IDを前記携帯電話機に通知するステップを更に具備する
ことを特徴とする地域振興方法。
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