JP2003123110A - パーキングシステム、これで用いる店舗側装置、及び車載装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】店舗の駐車スペースが不足した場合でも、集客
力の低下を効率よく防止できるパーキングシステムを提
供する。 【解決手段】パーキングシステムは、車両ＣＲに搭載さ
れ、ＤＳＲＣ路車間通信が可能な車載装置１と、車両Ｃ
Ｒの駐車スペースを有する店舗ＳＴ側に配置され、車載
装置１との間でＤＳＲＣ路車間通信が可能な店舗側装置
２とを備える。店舗側装置２は、駐車スペースが不足し
た時点で店舗ＳＴの周辺部に位置する所定の駐車場ＰＫ
からその駐車スペースを確保する処理を実行し、その駐
車場までの道案内情報をＤＳＲＣ路車間通信により車載
装置１に通知する情報処理部２１を含む。車載装置１
は、店舗側装置２からの道案内情報をカーナビゲーショ
ンシステム１３に表示させる情報処理部１１を含む。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、パーキングシステ
ム、これで用いる店舗側装置、及び車載装置に係り、と
くにＤＳＲＣ等の路車間通信を利用したシステム構成の
工夫に関する。

【０００２】

【従来の技術】近年、ＩＴＳ（高度道路交通システム）
で提供される情報通信サービスの一つとして、高速道路
におけるＥＴＣ（ノンストップ自動料金収受システム）
が実用化されつつある。このＥＴＣシステムは、車に取
り付けられた車載器と、料金所の路側に設置された路側
装置との間で、ＤＳＲＣ（Ｄｅｄｉｃａｔｅｄ Ｓｈｏ
ｒｔ Ｒａｎｇｅ Ｃｏｍｍｕｎｉｃａｔｉｏｎ）と呼
ばれる５．８ＧＨｚ双方向通信（アクティブ方式）を利
用して無線で通信する事により、自動的に料金計算及び
料金徴収を行うものである。これにより、料金所付近で
の渋滞緩和、キャッシュレスによるユーザの利便性向
上、料金所の管理費節減等に効果を上げることが期待さ
れている。

【０００３】こういったＤＳＲＣを利用したＥＴＣシス
テムの応用の一つとして、駐車場の料金収受への適用が
検討されている（例えば、「ＤＳＲＣシステム研究会：
『ＩＴＳインフォーメーションシャワー』、株式会社ク
リエイト・クルーズ、２０００、ｐ．２６〜２９、ｐ．
１７７〜１８２等」参照）。これによれば、従来のよう
に料金収受を駐車場の管理人や自動清算機で行う必要も
なくなり、高速道路の場合と同様の自動的に料金計算及
び料金徴収により、駐車場ゲートでのノンストップ通
過、キャッシュレスによる利便性向上等の効果が期待さ
れている。また、駐車場サーバを設置することにより、
駐車中の車両に対して種々の情報を提供することも可能
とされている。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述し
た従来例で提案されているＤＳＲＣを適用した駐車場シ
ステムでは、空きスペースが残っている空車時の入車を
前提としており、空きスペースが不足している満車時の
対策は何ら想定されていない。特に、この問題は、都市
部等の駐車スペースが不足気味でその確保に制約をもつ
店舗の場合には、集客力の低下をもたらす等、顕著とな
る。

【０００５】本発明は、このような従来の事情を背景に
なされたもので、店舗の駐車スペースが不足した場合で
も、集客力の低下を効率よく防止できるパーキングシス
テム提供することを目的とする。

【０００６】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明に係るパーキングシステムは、車両に搭載さ
れ、路車間通信が可能な車載装置と、前記車両の駐車ス
ペースを有する店舗側に配置され、前記車載装置との間
で前記路車間通信が可能な店舗側装置とを備え、前記店
舗側装置は、前記駐車スペースが不足した時点を含む所
定時点で前記店舗の周辺部に位置する駐車場の空き情報
を元にその駐車場の駐車スペースを確保する処理を実行
する駐車スペース確保手段と、この駐車スペース確保手
段により実行される処理で確保された前記駐車場までの
道案内情報を前記路車間通信により前記車載装置に通知
する道案内情報通知手段とを備え、前記車載装置は、前
記道案内情報通知手段により通知された道案内情報を表
示する表示手段を備えている。

【０００７】本発明において、前記表示手段は、例えば
前記車両に装備されたカーナビゲーションシステムの画
面上に前記道案内情報を表示させる手段を含む。また、
前記駐車スペース確保手段は、前記駐車場から提供され
る空き情報から前記駐車スペースの需要に応じて料金を
設定する処理を実行する手段を含むことが可能である。
さらに、前記店舗側装置は、前記路車間通信により前記
駐車場から前記車載装置に前記店舗の宣伝を放送させる
手段をさらに備えたり、前記路車間通信により前記車両
からその行き先情報を受信し、その行き先情報に応じた
前記駐車場の出口情報を前記路車間通信により前記車載
装置に提供する出口情報提供手段をさらに備えたりする
ことも可能である。また、前記路車間通信は、ＤＳＲＣ
を用いた路車間通信であることが可能である。

【０００８】

【発明の実施の形態】以下、本発明に係るパーキングシ
ステム、これで用いる店舗側装置、及び車載装置の実施
の形態を添付図面を参照して具体的に説明する。

【０００９】図１は、本実施形態に係るパーキングシス
テムの概要を、図２は、そのシステム構成をそれぞれ示
す。

【００１０】図１において、パーキングシステムは、車
両ＣＲに搭載された車載装置１と、その車両ＣＲの利用
者が買い物、食事、娯楽、レジャー等で利用する店舗
（デパート等の小売店、レストラン等の飲食店、映画館
等の娯楽施設等）ＳＴに装備された店舗側装置（基地局
装置）２と、その店舗ＳＴの周辺の駐車場ＰＫに装備さ
れた駐車場側装置３とを含む構成である。この内、店舗
側装置２と駐車場側装置３とは、公衆網ＮＴを介して互
いに通信可能に接続される。

【００１１】車載装置１は、その制御／処理中枢を担う
情報処理部（本発明の表示手段の要部を成す）１１のほ
か、これに接続される各部（各装置）として、店舗側装
置２との間で５．８ＧＨｚ帯の電波を利用したＤＳＲＣ
（前述参照）による路車間通信が可能なＤＳＲＣ車載器
（車載アンテナ１２ａ、基地局無線機１２ｂ、通信制御
部１２ｃ）１２と、カーナビゲーションシステム（以下
「カーナビ」と略称する）１３とが含まれる。

【００１２】情報処理部１１は、例えば他の装置やユニ
ット（例えば、ＤＳＲＣ車載器１２やカーナビ１３や車
内情報処理装置等）に一体に組み込まれ、又は単体の処
理装置やユニットで構成され、これに内蔵されるＣＰＵ
（図示しない）がその動作時にメモリ内のアプリケーシ
ョンプログラムを実行することにより、ＤＳＲＣ車載器
１２、カーナビ１３との間で各種の処理（後述参照）を
行う。

【００１３】ＤＳＲＣ車載器１２は、車両ＣＲの所定位
置（例えば、車室内のダッシュボードやルームミラー横
等）に設置されたＤＳＲＣ車載アンテナ１２ａを有する
基地局無線機１２ｂと、その無線通信を制御する通信制
御部１２ｃとで構成され、店舗側装置２との間でＤＳＲ
Ｃによる双方向の無線データ通信を行って各種情報のや
り取りが可能となっている。

【００１４】カーナビ１３は、例えば図示しない車両位
置検出用のＧＰＳ装置、地図情報用のデータベース、液
晶モニタ等の表示装置、及び制御／処理を担うユニット
等の既知の各装置・ユニットを搭載して構成され、通常
のカーナビ機能に加え、本実施形態においては、情報処
理部２１による制御の元で、ＤＳＲＣ車載器１２を介し
て店舗側装置１との間の路車間通信でやり取りされる店
舗メッセージ等のメッセージ情報やカーナビ設定コマン
ド等のコマンド情報（制御信号）を元に、現在地から指
定された駐車場等の目的地までを案内する地図情報やメ
ッセージ等を表示可能となっている。

【００１５】店舗側装置２には、その制御／処理中枢を
担う情報処理部（本発明の駐車スペース確保手段、道案
内情報通知手段の要部を成す）２１のほか、これに接続
される各部（各装置）として、ＤＳＲＣ路側基地局とし
て機能するＤＳＲＣ路側装置２２と、店舗ＳＴの利用者
に各種サービス（契約店舗の宣伝放送、出口情報の提供
等）を提供するサービスサーバ（本発明の出口情報提供
手段の要部を成す）２３とが含まれる。

【００１６】情報処理部１１は、例えばサーバ等のマイ
クロコンピュータを搭載した単独又は他の装置（例え
ば、サービスサーバ２３等）に組み込み可能な処理装置
で構成され、図示しないＣＰＵがその動作時にメモリ内
のアプリケーションプログラムを実行することにより、
ＤＳＲＣ路側装置２２、サービスサーバ２３との間で各
種の処理（後述参照）を行う。

【００１７】ＤＳＲＣ路側装置２２は、店舗ＳＴ側の所
定位置に設置されたＤＳＲＣ用の路側アンテナ２２ａを
有する基地局無線機２２ｂと、その無線通信を制御する
通信制御部２２ｃとで構成され、本実施形態において
は、情報処理部１１の制御の元で、路側アンテナ２２ａ
で形成される狭域網（数メートル〜数十メール範囲内の
狭域無線エリア（スポットゾーン））内に位置する車両
ＣＲの車載装置２との間でＤＳＲＣによる双方向無線通
信を行って各種情報のやり取りが可能となっている。

【００１８】サービスサーバ２３は、例えばＰＣサー
バ、専用サーバ等のコンピュータ機で構成され、本実施
形態においては情報処理部１１の制御の元で、図示しな
い内蔵のＣＰＵが動作時にメモリ内のアプリケーション
プログラムを実行することにより、公衆網ＮＴ経由で駐
車場側装置３からの空きスペース情報を検索したり、Ｄ
ＳＲＣ路側装置２２経由で車両ＣＲの車載装置２に対し
駐車場ＰＫに関する各種情報を提供したりする。このサ
ービスサーバ２３は、情報処理部１１を構成する装置・
ユニットと共に一体のコンピュータ機で構成されてもよ
い。

【００１９】駐車場側装置３には、本実施形態では特に
図示していないが、例えば前述の店舗側装置２と同様の
構成要素（情報処理部２１、ＤＳＲＣ路側装置２２、サ
ービスサーバ２３）が含まれる（この内、ＤＳＲＣ路側
装置２２、サービスサーバ２３は省略することも可能で
ある）。この駐車場側装置３によれば、図示しない情報
処理部の制御の元で、公衆網ＮＴ経由で店舗側装置２と
の間で駐車場ＰＫの空スペース情報等、車両ＣＲ向けの
パーキングに関する各種情報のやり取りが可能となって
いる。

【００２０】ここで、本実施形態の全体動作を図２及び
図３に基づいて説明する。

【００２１】図２は、動作例を説明する概念図で、図３
は、車載装置１側の処理例を説明する図である。

【００２２】図２及び図３において、まず、Ａ店舗ＳＴ
を利用しようとする車両ＣＲが店舗ＳＴに接近すると、
店舗側装置２のＤＳＲＣ路側装置２２と車載装置１のＤ
ＳＲＣ車載器１２との間でＤＳＲＣ無線通信が行われ、
店舗側装置２から車載装置１に店舗メッセージＭ１が送
られる。

【００２３】これに応答して、車載装置１は、その情報
処理部１１の処理により、店舗側装置２からの店舗メッ
セージＭ１を受信し、その店舗メッセージＭ１をカーナ
ビ１３の画面上に表示させ、これにより車両ＣＲの利用
者にＡ店舗ＳＴへの入店を促せる（ステップＳ１１、Ｓ
１２）。この店舗メッセージＭ１は、例えば「いらっし
ゃいませ。ご案内致しましょうか？（ｙ／ｎ）」等であ
る。

【００２４】これを受けて、車両ＣＲの利用者の操作に
よりそのメッセージＭ１に対しＹＥＳ（Ａ店舗ＳＴに入
店する）が選択されると、車載装置１の処理により、そ
のメッセージ選択コマンドをＤＳＲＣ車載器２２経由で
Ａ店舗ＳＴ側に送る（店舗メッセージＭ１に対しＮＯ
（Ａ店舗ＳＴに入店しない）の場合はその時点で処理終
了）。

【００２５】すると、Ａ店舗ＳＴ側では、車両ＣＲ側か
らのメッセージ選択コマンドをＤＳＲＣ路側装置１２経
由で受信すると、店舗側装置２の処理により、所定のカ
ーナビ設定コマンドがＤＳＲＣ路側装置１２経由で車両
ＣＲ側に送られる。

【００２６】ここで、カーナビ設定コマンドは、現時点
でＡ店舗ＳＴ内の駐車スペースが不足しているかどう
か、すなわち店舗ＳＴ側の駐車場が満車か空車かに応じ
て生成され、店舗ＳＴ側の駐車場が満車の場合には、店
舗側装置２による空き情報検索により公衆網ＮＴ経由で
駐車場側装置３から得られるＡ店舗ＳＴの周辺にある駐
車場ＰＫからの空きスペース情報や駐車料金等の条件に
関する条件を元に予め又はリアルタイムに確保される周
辺駐車場ＰＫまでの道案内に関するメッセージ等を、ま
た店舗ＳＴ側の駐車場が空車の場合には、そのまま店舗
ＳＴ側の駐車場に案内するメッセージ等を、それぞれカ
ーナビ１３上の地図表示等と連携させて設定可能となっ
ている。

【００２７】そこで、車両ＣＲ側では、Ａ店舗ＳＴ側か
らのカーナビ設定コマンドを受信すると（ステップＳ１
３）、車載装置１の処理により、カーナビ１３上の画面
上に例えば「ご案内致します。」等の案内メッセージＭ
２を表示させる。このとき、Ａ店舗ＳＴの駐車スペース
が不足している場合（満車時）には、「満車に付き○○
駐車場をご利用ください。これから、カーナビ上で○○
駐車場までご案内致します」等、またＡ店舗ＳＴの駐車
スペースに余裕がある場合（空車時）には、「空車に付
きそのまま当店駐車場をご利用ください」等の案内メッ
セージＭ３が表示される。

【００２８】特に、Ａ店舗ＳＴの駐車スペースが不足し
ている場合（満車時）には、車載装置１の処理により、
上記の案内メッセージＭ３に引き続き、カーナビ設定コ
マンドを元にカーナビ１３上の画面上に例えば地図表示
と連携して「次の交差点を左折です。」等の道案内メッ
セージＭ４が表示され、これにより、現在地から駐車場
ＰＫまでのナビゲーションが開始される（ステップＳ１
４）。

【００２９】そこで、車両ＣＲの利用者は、そのカーナ
ビ１３上の道案内メッセージＭ４等を確認しながら、上
記のＡ店舗ＳＴで確保された周辺の駐車場ＰＫに向う。
車両ＣＲがその駐車場ＰＫに到着すると、車載装置１の
処理により、上記の様な道案内メッセージＭ４に引き続
き、「毎度有り難うございます。ごゆっくりお楽しみ下
さい。」等の道案内終了メッセージＭ５が表示され、こ
れにより、ナビゲーションが終了する（ステップＳ１
５）。

【００３０】従って、本実施形態によれば、駐車スペー
スが不足する店舗であっても、その駐車スペースが不足
した時点で、周辺の駐車場の空きスペースを確保し、そ
の確保した駐車場までの道案内情報を、店舗を利用しよ
うとする車両の車載装置に通知できるため、利用者にと
っては空きが出るまで長時間待つこともなくその利便性
が格段に良くなり、店舗側にとっても利用者を逃がした
りする等の集客力の低下を効率よく防止でき、周辺の駐
車場側にとっても空きスペースを有効に活用できる等の
利点がある。

【００３１】（適用例）次に、本実施形態に係るパーキ
ングシステムの適用例を図４及び図５に基づいて説明す
る。前述の説明では、店舗側の駐車場の空きスペースが
なくなると、周辺の駐車場の空き情報を検索し、料金な
どの条件によって駐車場を選択・確保するとしている
が、本適用例１は、こういった店舗（又は車両）／周辺
駐車場間での条件交渉の処理に関し工夫を試みたもので
ある。

【００３２】即ち、図５に示す本適用例のパーキングシ
ステムによれば、空きスペースのある駐車場ＰＫが、そ
の駐車場側装置３の処理により、周辺にある複数の店舗
（図中ではＡ、Ｂ店舗）ＳＴ、ＳＴ又は車両ＣＲに対し
て、空きスペース及びその料金情報を提示し、これに応
答して、周辺にあるＡ、Ｂ店舗ＳＴ、ＳＴ又は車両ＣＲ
が、その店舗側装置２、２又は車載装置１の処理によ
り、必要に応じて提示金額および駐車場ＰＫまでの距離
を参考にしてその条件を満足する場合に駐車場ＰＫに対
しその駐車スペースの発注を行えるようになっている
（図中の例ではＡ店舗ＳＴが条件を満足して駐車スペー
スを発注している）。

【００３３】これとは逆に、店舗ＳＴ側（店舗側装置
２）あるいは車両ＣＲ側（車載装置１）が料金提示を行
い、これに応答して、駐車場ＰＫ側（駐車場側装置３）
が契約を行うことも可能である。また、契約した駐車ス
ペースに余りが生じてきた場合には、随時解約すること
も可能である。

【００３４】図６は、その際の店舗ＳＴ側の店舗側装置
２による処理を示す。図６において、店舗側装置２は、
まず、店舗ＳＴ側で確保している周辺の駐車場ＰＫの駐
車スペースを確認し（ステップＳ２１）、その駐車スペ
ースが不足しているかどうかを判断する（ステップＳ２
２）。

【００３５】このステップＳ２２による判断でＹＥＳ
（駐車スペースが不足している）の場合には、周辺の駐
車場ＰＫから駐車スペース情報を受信し（ステップＳ２
３）、料金が適当（低料金）かどうか、店舗ＳＴからの
距離が適当（近い）かどうかの両方の条件を満足した場
合にその条件を提示した駐車場ＰＫに対し駐車スペース
を発注する処理を行う（ステップＳ２４〜２６）。これ
に対し、両方の条件のうち、いずれか１つでも満足でき
ない場合には、ステップＳ２３の処理に戻り、別の駐車
場ＰＫから駐車スペース情報を受信し、上記と同様の処
理（ステップＳ２４〜２６）を繰り返し行う。

【００３６】なお、上記の条件（価格、場所）に関して
は、例えば空きスペースが多いときは料金を下げたり、
逆に空きスペースが少ないときは料金を上げたりする
等、現時点での駐車スペースの需要に応じてダイナミッ
クに変化させる様なアルゴリズムを採用し、これに応じ
たアプリケーションプログラムを店舗側装置２、駐車場
側装置３、及び車載装置１に予め実装しておくことが好
ましい。

【００３７】一方、上記ステップＳ２２による判断でＮ
Ｏ（駐車スペースが不足していない）の場合には、駐車
スペースが過剰かどうかを判断する（ステップＳ２
７）。このステップＳ２７による判断でＹＥＳ（駐車ス
ペースが過剰である）の場合には、駐車場ＰＫに対し、
その過剰分の駐車スペースを解約する処理を実行する
（ステップＳ２８）。また、ステップＳ２７による判断
でＮＯ（駐車スペースが過剰でない）の場合には、処理
を終了する。

【００３８】従って、本適用例によれば、前述と同様の
効果に加え、空きスペースのある駐車場が、複数の店舗
あるいは車載装置に対して駐車スペースの空き情報を提
供し、需要に応じて料金を設定できるため、駐車スペー
ス利用率のより一層の向上を図ることができる。

【００３９】なお、本発明は、代表的に例示した上述の
実施形態及び適用例に限定されるものではなく、当業者
であれば、特許請求の範囲の記載内容に基づき、その要
旨を逸脱しない範囲内で種々の態様に変形、変更するこ
とができ、それらも本発明の権利範囲に属するものであ
る。

【００４０】図７は、上記と別の適用例に係るパーキン
グシステムであり、これによれば、１）駐車場ＰＫから
ＤＳＲＣ路車間通信により複数の車両ＣＲの車載装置１
に対し契約店舗ＳＴの宣伝（コマーシャル）を放送する
ことにより、宣伝料を店舗から徴収でき、２）車載装置
１のカーナビ等に設定された行き先情報を、車載装置１
から路車間通信により駐車場ＰＫに対しその駐車場側装
置３を介して路側（店舗、駐車場等）に設置されたサー
ビスサーバ２３に転送することにより、これに応答して
実行されるサービスサーバの処理を通して車載装置１に
対して出口情報を提供することができ、利用者の利便性
を格段に高めることができる。

【００４１】なお、本実施形態及びその適用例では、Ｄ
ＳＲＣを用いた路車間通信システムを適用しているが、
本発明はこれに限らず、ＤＳＲＣ以外の路車間通信シス
テムを採用することも可能である。

【００４２】またなお、本発明は、代表的に例示した上
述の実施形態及びその適用例に限定されるものではな
く、当業者であれば、特許請求の範囲の記載内容に基づ
き、その要旨を逸脱しない範囲内で種々の態様に変形、
変更することができ、それらも本発明の権利範囲に属す
るものである。

【００４３】

【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
店舗の駐車スペースが不足した場合でも、集客力の低下
を効率よく防止できるパーキングシステム、これで用い
る店舗側装置、及び車載装置を提供できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施の形態に係るパーキングシステム
の概要を示す図。

【図２】パーキングシステムの全体構成を示す概略ブロ
ック図。

【図３】パーキングシステムの動作例を説明する概念
図。

【図４】車載装置側の処理例を示す概略フローチャー
ト。

【図５】適用例に係るパーキングシステムの概要を示す
概念図。

【図６】図５の例で店舗側の処理例を示す概略フローチ
ャート。

【図７】別の適用例に係るパーキングシステムの概要を
示す概念図。

【符号の説明】

１ 車載装置 ２ 店舗側装置（基地局装置） ３ 駐車場側装置 １１ 情報処理部 １２ ＤＳＲＣ車載器 １２ａ 車載アンテナ １２ｂ 車載無線機 １２ｃ 通信制御部 １３ カーナビゲーションシステム（カーナビ） ２１ 情報処理部（店舗側装置） ２２ ＤＳＲＣ路側装置 ２２ａ 路側アンテナ ２２ｂ 基地局無線機 ２２ｃ 通信制御部 ２３ サービスサーバ ＮＴ 公衆網 ＣＲ 車両

Claims (8)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 車両に搭載され、路車間通信が可能な車
   載装置と、 前記車両の駐車スペースを有する店舗側に配置され、前
   記車載装置との間で前記路車間通信が可能な店舗側装置
   とを備え、 前記店舗側装置は、前記駐車スペースが不足した時点を
   含む所定時点で前記店舗の周辺部に位置する駐車場の空
   き情報を元にその駐車場の駐車スペースを確保する処理
   を実行する駐車スペース確保手段と、この駐車スペース
   確保手段により実行される処理で確保された前記駐車場
   までの道案内情報を前記路車間通信により前記車載装置
   に通知する道案内情報通知手段とを備え、 前記車載装置は、前記道案内情報通知手段により通知さ
   れた道案内情報を表示する表示手段を備えたことを特徴
   とするパーキングシステム。
2. 【請求項２】 車両の駐車スペースを有する店舗側に配
   置され、車両に搭載された車載装置との間で路車間通信
   が可能な店舗側装置であって、 前記駐車スペースが不足した時点を含む所定時点で前記
   店舗の周辺部に位置する駐車場の空き情報を元にその駐
   車場の駐車スペースを確保する処理を実行する駐車スペ
   ース確保手段と、 前記駐車スペース確保手段により実行される処理で確保
   された前記駐車場までの道案内情報を前記路車間通信に
   より前記車載装置に表示可能に通知する道案内情報通知
   手段とを備えたことを特徴とする店舗側装置。
3. 【請求項３】 車両の駐車スペースを有する店舗側に配
   置された店舗側装置との間で路車間通信が可能な車載装
   置であって、 前記店舗側装置から、前記駐車スペースが不足した時点
   を含む所定時点で前記店舗の周辺部に位置する駐車場の
   空き情報を元に確保された駐車場までの道案内情報の通
   知を、前記路車間通信により受信する受信手段と、 前記受信手段により受信された道案内情報を表示する表
   示手段とを備えたことを特徴とする車載装置。
4. 【請求項４】 前記表示手段は、前記車両に装備された
   カーナビゲーションシステムの画面上に前記道案内情報
   を表示させる手段を含む請求項３記載の車載装置。
5. 【請求項５】 前記駐車スペース確保手段は、前記駐車
   場から提供される空き情報から前記駐車スペースの需要
   に応じて料金を設定する処理を実行する手段を含む請求
   項１記載のパーキングシステム、又は、請求項２記載の
   店舗側装置。
6. 【請求項６】 前記店舗側装置は、前記路車間通信によ
   り前記駐車場から前記車載装置に前記店舗の宣伝を放送
   させる手段をさらに備えた請求項１記載のパーキングシ
   ステム、又は、請求項２記載の店舗側装置。
7. 【請求項７】 前記店舗側装置は、前記路車間通信によ
   り前記車両の行き先情報を受信し、その行き先情報に応
   じた前記駐車場の出口情報を前記路車間通信により前記
   車載装置に提供する出口情報提供手段をさらに備えた請
   求項１記載のパーキングシステム。
8. 【請求項８】 前記路車間通信は、ＤＳＲＣを用いた路
   車間通信である請求項１記載のパーキングシステム。