JP2004199547A - 相互行為分析システム、及び相互行為分析プログラム - Google Patents

相互行為分析システム、及び相互行為分析プログラム Download PDF

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郁夫 菅原
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Abstract

【課題】映像情報に対するコメントを管理及び配信することにより、映像情報に含まれる会話等に基づいて人物の相互行為分析を行うことが可能な相互行為分析システムを提供することを課題とする。
【解決手段】相互行為分析システム1は、インターネットINに接続し、種々の場面等を含んで撮像された映像情報4を送信し、送信した映像情報4の各場面に対するコメントCを管理し、配信する管理サーバ2と、インターネットINに接続し、管理サーバ2に対して映像情報4の送信を要求し、さらに映像情報4の各場面に対するコメントCを入力し、コメント属性CAを含むコメント情報CIとして管理サーバ2に送出可能な複数のユーザ端末3とから主に構成され、管理サーバ2によるコメントCの管理配信機能を利用して、映像情報4の相互分析を行うことにより、裁判等の法曹実務に係る実践的な教育が可能となり、優れた法曹を養成することができる。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、相互行為分析システム、及び相互行為分析プログラムに関するものであり、特に映像情報の各場面に対して入力されるコメントを管理し、映像情報の場面に合わせた状態でコメントを配信することにより、各場面の状況及び場面で交わされた会話などに基づいて、場面に登場する人物等の相互行為分析を行うことが可能な相互行為分析システム、及び相互行為分析プログラムに関するものである。
関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から、人間と人間との間で意思の疎通を図ったり、種々の情報の伝達を行うためにコミュニケーション手段の一つとして、ことば(言語)を利用した会話が行われている。この会話は、日常生活のあらゆる場面に対して行われるものであり、他者との共存関係によって生活する現代においては、不可欠な要素の一つである。
【0003】
そして、この会話技術(能力)が欠如していると、自らの意思や意見などを相手に対して的確に伝達することができず、無用な混乱や疑念を相手に生じさせることにもなる。さらに、話しかけられた相手に対する対応の仕方によっも、相手の気分を害したり、或いは自らの心証を悪くすることがある。
【0004】
また、近年では各家庭での核家族化が進み、特に都市部では近所づきあいなどがほとんどない希薄な人間関係の中で生活する人々も増加している。そのため、上述の会話を通じたコミュニケーション技術の不足が著しく見られ、現代社会において円滑な人間関係を築くことができない場合もある。
【0005】
さらに、こうした中で、多数の人と接する営業職や接客業務等に従事する人々は、係る技術の習得を希望することが多かった。また、企業の人事担当者や、実践的な教育を行う大学等の教育機関では、優れたコミュニケーション技術を有する人材を育成することに努めることがあった。
【0006】
ここで、日常生活の種々の場面おいて交わされる会話等の内容を分析し、人間の社会的な相互行為を分析することが行われる。これらは、社会学の一つである「エスノメソドロジー」から始められ、「会話分析」或いは「相互行為分析」とも呼ばれている。この場合、各場面において交わされた会話を文章で表したトランスクリプトの中に、会話中の言葉の”重なり”や”連続的ななつながり”、さらに会話中の”沈黙(間合い)”の時間などを、いくつかの記号を用いて表すことがある。そして、この手法及び記号を用いた記述方法を用いて、119番などの緊急通報における通報者と電話オペレータとの会話や、診察室における医師と患者との会話を分析し、相互行為分析を行っている(例えば、非特許文献1及び非特許文献2参照)。
【0007】
加えて、上述の手法を応用し、会話(音声情報)だけでなく、各場面の各人の動きを撮像したビデオ(映像情報)を利用して会話分析を行うことがある(例えば、非特許文献3参照)。さらに、大学の法学部の授業などでは、裁判の進行状況を模擬的に撮像した映像を見ながら、それぞれ役柄(判事、検察官、代理人、及び証人など)の間で交わされた会話内容や動作から相互行為を分析し、裁判における発言の内容や発言のタイミングなどの実践的な教育が行われている。また、一般に撮像されたビデオ(映像情報)の各シーンや静止画像に対してコメント等を入力することができるものが既に開示されている(例えば、特許文献1乃至特許文献3)。
【0008】
【特許文献1】
特開2000−306369号公報
【特許文献2】
特開2001−290731号公報
【特許文献3】
特開2002−116997号公報
【非特許文献1】
ジョージ・サーサス著、北澤 裕・小松 栄一訳、「会話分析の手法」、第1版、マルジュ社、1998年11月16日、p.155−174
【非特許文献2】
好井 裕明・山田 富秋・西阪 仰編、「会話分析への招待」、第3版、世界思想社、2001年10月10日、p.196−222
【非特許文献3】
山崎 敬一・西坂 仰編、「語る身体・見る身体<附論>ビデオデータの分析法」、第1版、ハーベスト社、1997年12月1日、p.285−312
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述の相互行為分析または会話分析の手法で用いられるトランスクリプトの中に記号を併記するものは専門的な知識を要するため、記号の意味を充分に理解していない初学者等にとっては、正確に内容を把握することが難しかった。
【0010】
また、ビデオによる映像を利用して、講義を行う教授などが、それぞれの場面毎に映像を一時停止させながら、その場面における状況や会話内容について、教授を交えて学生同士が意見を交わし合う討論を行うことは、前述した複雑な記号を利用する会話分析等の手法に比べ、視覚的に理解が容易となり、特に初学者等にとって馴染みやすい利点を有していた。
【0011】
ところが、一般に上述したようなビデオを利用する講義などは、各大学毎のゼミ単位で行うことが多く、教材として利用した映像について交わされた意見などは、ほとんど情報(データ)として蓄積されることがなく、その場限りのものになることが多かった。そのため、一つの映像情報に対して提出された複数の意見が集約されることがなく、講義の場に居合わせた人しか、討論の内容や各人の意見等を共有することができなかった。
【0012】
また、映像情報の各シーンや静止画像に対してコメント入力を行うものは、いわゆる「スタンドアローン」で構成され、複数のユーザからのコメントを受けつけることができなかったり、或いは映像(教材)に対する評価のみを行い、コメントを利用して議論などを行うことができなかった。
【0013】
そこで、本発明は、上記実情に鑑み、撮像された映像情報の各場面に対して入力されたコメントを管理サーバで管理し、さらに分類されたコメントを場面に対応させた状態で表示可能なようにユーザ端末に配信することにより、場面に登場する人物等の相互行為分析を行える相互行為分析システム、及び相互行為分析プログラムの提供を課題とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するため、請求項1の発明にかかる相互行為分析システムは、通信ネットワークに接続され、撮像された映像情報を記憶する映像記憶手段と、ユーザ端末からの送信要求に応じ、前記通信ネットワークを介して前記映像情報を送信する映像送信手段と、前記映像情報の前記場面に対して入力される前記コメント及び前記コメントに係るコメント属性を含むコメント情報を、前記通信ネットワークを介して受付けるコメント情報受付手段と、前記コメント情報に含まれる前記コメント属性に基づいて、前記コメントを分類して記憶するコメント情報記憶手段と、前記ユーザ端末に前記コメントを前記場面に対応させて表示可能に配信するコメント配信手段とを有し、前記コメントを管理及び配信可能な管理サーバを具備するものであって、前記映像情報は、前記場面を複数の撮像手段によって撮像したものを組合わせて構成され、前記管理サーバに分類して記憶され、前記通信ネットワークに接続した前記ユーザ端末に配信される前記コメントを利用して、前記映像情報の前記場面における状況及び前記場面において交わされる会話に基づいて相互行為分析を行うものである。
【0015】
ここで、撮像された映像情報とは、日常生活における種々の状況や場面などが想定され、例えば、診察室内における医師と患者との診察の場面を映像化したものや、警察官による職務質問の場面を映像化したものなど、人物の相互行為を分析する分析対象に応じた職業等に合わせて撮像されたものが例示される。そして、この映像情報が管理サーバに接続した各々のユーザ端末に送信される。なお、係る映像情報は、予め撮像されて管理サーバの映像記憶手段に記憶されたものであってもよく、或いは周知の撮像技術を利用してリアルタイムで撮像されたものを、直接ユーザ端末に対して送信するものであっても構わない。また、通信ネットワークとは、インターネットやLANなどが例示され、複数の端末間で種々のデータ及び情報等の送受信が可能に形成されたものである。
【0016】
したがって、請求項1の発明の相互行為分析システムによれば、管理サーバは、送信要求に応じてユーザ端末に送信した映像情報の各場面について、意見等を含むコメントをユーザ端末から受付ける。このコメントは、コメントが入力された映像情報の場面、及びコメントの入力時刻(または送信時刻)等に関する情報からなるコメント属性が付され、管理サーバはコメント及びコメント属性を含むコメント情報としてこれを受付ける。そして、受付けたコメント情報のコメント属性によって、入力されたコメントを場面毎、コメント入力順、或いはコメントを入力したユーザ端末別などに分類して記憶する。さらに、分類したコメントを、コメントが入力された場面に関連づけてユーザ端末に配信する。これにより、複数のユーザ端末から送られた場面についてのコメントを、管理サーバは一元的に管理し、さらに映像情報に添付した状態で係るコメントを、ユーザ端末に配信することが行える。その結果、ユーザ端末では映像情報の場面にあわせて複数のコメントを読むことが可能となり、場面に対する様々な意見を認識することが行える。
【0017】
そして、管理サーバに集約して管理され、さらに映像情報に合わせて配信される複数のコメントを利用して、場面の状況や人物等についての相互行為分析が行われる。ここで、入力されたコメントには、ユーザ端末を利用するそれぞれの利用者の意見、主張、或いは感想などが多く含まれている。そのため、複数のコメントを集約した形で当該場面を大勢の利用者によって多角的(多面的)に状況を判断し、分析することが可能となる。特に、各場面を複数の撮像手段(カメラ)によって撮像して映像情報を構成することにより、状況を把握することが容易となる。その結果、各場面に登場する人物毎の動きや、人物の配置状況(全体画面)、目線の動かし方、会話における沈黙(間合い)などを、利用者は現実のものとして捉えながら相互行為分析が行える。また、コメントは、過去に送出されたものも蓄積されており、さらにユーザ端末は通信ネットワークを介して管理サーバに接続されているため、時間的及び場所的な制約を受けることなく、映像情報についての相互行為分析にユーザ端末の利用者は参加することができる。
【0018】
請求項2の発明にかかる相互行為分析システムは、前記ユーザ端末は、前記管理サーバに対し、前記通信ネットワークを介して前記映像情報の送信を要求する送信要求手段と、前記送信要求手段に応じて前記管理サーバから送信された前記映像情報を、前記通信ネットワークを介して受信し、表示する受信表示手段と、前記映像情報の前記場面に対して前記コメントを入力し、前記コメント情報として前記管理サーバに送出するコメント送出手段と、前記管理サーバから配信された前記コメントを、前記場面に応じて表示するコメント表示手段とをさらに具備するものである。
【0019】
したがって、請求項2の発明の相互行為分析システムによれば、請求項1の発明の相互行為分析システムの作用に加え、ユーザ端末は、管理サーバに対して映像情報の送信を要求し、さらに該映像情報を、通信ネットワークを介して受信し、映像情報を閲覧する。そして、閲覧した映像情報の各場面に対して意見などがある場合、場面に対応した状態でコメントを入力し、管理サーバに対してコメント属性を含むコメント情報として送出する。さらに、管理サーバからは、自らが送出したコメント含み、また管理サーバに接続したその他のユーザ端末から送出され、映像情報の場面毎、入力順、或いはユーザ端末別などに分類された多数のコメントの配信を、ユーザ端末は受付け、これを表示することが可能となる。そのため、ユーザ端末を利用する利用者は、過去に或いはリアルタイムで入力された当該場面についてのコメントを、映像を見ながら確認することが行える。さらに、配信されたコメントは、映像情報の場面に連動、若しくは各場面の静止画に対応した状態で表示される。
【0020】
請求項3の発明にかかる相互行為分析システムは、請求項1または請求項2に記載の相互行為分析システムにおいて、前記映像情報は、法曹実務に係る前記場面によって構成され、前記場面の状況及び前記場面において交わされる会話に基づいて相互行為分析を行うことにより、法曹教育を受ける学習者に対し、尋問技術及び面接技術を含む前記法曹実務の教育を行うものである。
【0021】
ここで、法曹実務とは、例えば、裁判における証人への尋問や法律相談における面接などの実践的な業務に関するものが挙げられる。さらに、法曹教育を受ける学習者とは、例えば、大学の法学部、或いは大学院の法学専攻の学生などが例示される。
【0022】
したがって、請求項3の発明の相互行為分析システムによれば、請求項1または請求項2の発明の相互行為分析システムの作用に加え、映像情報として、法曹実務に関連する場面を含んだものが利用される。これにより、例えば、裁判に係る場面の場合、場面に登場する裁判官、代理人、被告人、及び証人などの間で交わされる会話等に基づいて各人物の相互行為を分析することが可能となる。これにより、学生等を対象として実践的な教育を行うことが可能となる。ここで、ユーザ端末を利用する利用者としては、前述した学生の他に、学生等の意見に対して適切なコメントを入力可能な指導教授、或いは弁護士等の法曹実務経験者が含まれる。これにより、実務経験者による貴重なコメントを読むことが可能となる。
【0023】
請求項4の発明にかかる相互行為分析プログラムによれば、撮像された映像情報を記憶する映像記憶手段、ユーザ端末からの送信要求に応じ、通信ネットワークを介して前記映像情報を送信する映像送信手段、前記映像情報に含まれる場面及び前記場面で交わされる会話に対して入力されるコメント及びコメント属性を含むコメント情報を、前記通信ネットワークを介して受付けるコメント情報受付手段、受付けた前記コメント情報に含まれる前記コメント属性に基づいて、前記場面に対応して入力された前記コメントを分類して記憶するコメント情報記憶手段、及び前記コメントを前記場面に対応させて前記ユーザ端末に配信するコメント配信手段として、前記通信ネットワークに接続された管理サーバを機能させるものである。
【0024】
したがって、請求項4の発明の相互行為分析プログラムによれば、プログラムを実行させることにより、管理サーバは請求項1に記載の作用を奏することになる。
【0025】
請求項5の発明の相互行為分析プログラムによれば、請求項4に記載の相互行為分析プログラムにおいて、前記管理サーバに対し、前記通信ネットワークを介して前記映像情報の送信を要求する送信要求手段、前記送信要求手段に応じて前記管理サーバから送信された前記映像情報を、前記通信ネットワークを介して受信し、閲覧可能に表示する受信表示手段、前記映像情報の前記場面に対して前記コメントを入力し、前記コメント情報として前記管理サーバに送出するコメント送出手段、及び前記管理サーバから前記映像情報とともに配信された前記コメントを、前記場面に応じて表示するコメント表示手段として、前記通信ネットワークに接続した前記ユーザ端末を機能させるものである。
【0026】
したがって、請求項5の発明の相互行為分析プログラムによれば、請求項4の発明の相互行為分析プログラムの作用に加え、プログラムを実行することにより、ユーザ端末は請求項2に記載の作用を奏することになる。
【0027】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態である相互行為分析システム1について図1乃至図7に基づいて説明する。図1は本実施形態の相互行為分析システム1の概略構成を示す模式図であり、図2は管理サーバ2の機能的構成を示すブロック図であり、図3はユーザ端末3の機能的構成を示すブロック図であり、図4及び図5は管理サーバ2及びユーザ端末3におけるそれぞれの処理の流れを示すフローチャートであり、図6及び図7は本実施形態の相互行為分析システム1を利用した相互行為分析の具体例を説明するユーザ端末3の表示画面5の一例を示す説明図である。
【0028】
本実施形態の相互行為分析システム1は、図1乃至図3に示すように、通信回線LによってインターネットINに接続し、複数の場面(シーン)Sから構成された映像情報4を送信し、映像情報4のそれぞれの場面Sについて入力されたコメントCを管理し、コメントCを場面Sに連動させながら表示可能に配信する管理サーバ2と、管理サーバ2とインターネットINを通じて接続し、利用者Mによって使用され、管理サーバ2に対して映像情報4の送信要求を行い、さらに映像情報4の場面SついてのコメントCを入力可能であり、コメント属性CAを含むコメント情報CIとして送出可能な複数のユーザ端末3とから主に構成されている。
【0029】
さらに、管理サーバ2について詳細な説明をすると、図2に示すように、管理サーバ2はその機能的構成として、日常生活等の種々の場面Sにおける会話等に基づいた相互行為分析を行う分析対象として撮像され、場面Sに登場する各人物毎或いは場面Sの全体の状況などを複数のカメラによって撮影した映像情報4を複数蓄積して記憶した記憶手段11と、映像情報4に対するコメントC等を送出するユーザ端末3を識別番号ID及びパスワードRPからなる認証データRDによって当該ユーザ端末3が登録済みであるか否かを判断する認証手段12と、認証されたユーザ端末3からの映像情報4の送信要求に応答し、所望する映像情報4を送信する映像送信手段13と、ユーザ端末3に送信した映像情報4の各場面Sに対して複数のユーザ端末3から入力された意見或いは感想等を含むコメントC及びコメントCの入力された場面S、コメントCの入力(送出)時刻等のコメント属性CAを含むコメント情報CIを受付けるコメント情報受付手段14と、受付けたコメント情報CIのコメント属性CAに基づいて、コメントCを場面別、ユーザ端末別に分類して記憶手段11に記憶させるコメント情報記憶手段15と、分類して記憶されたコメントCを映像情報4の各場面Sに対応させて配信するコメント配信手段16とから主に構成されている。ここで、記憶手段11が本発明における映像記憶手段に相当する。
【0030】
また、記憶手段11には、前述した認証手段12によってユーザ端末3を登録済みか否かを判断するために用いられ、ユーザ端末3に対して予め付与されている識別番号ID及びパスワードRPからなる認証データRDがデータベース化して記憶されている。加えて、管理サーバ2はその他の機能的構成として、種々の情報及びデータを、インターネットINを介して送受信することが可能な管理側送信制御手段17及び管理側受信制御手段18に接続した管理側通信手段19を備えている。
【0031】
次に、本実施形態の相互行為分析システム1におけるユーザ端末3の詳細について、図3に基づいて説明する。ここで、ユーザ端末3は、その機能的構成として、管理サーバ2に対して映像情報4の送信を求める際に、管理サーバ2から入力を促され、既に登録されたユーザ端末3であることを管理サーバ2に認識させるための認証データRDを入力する認証入力手段21と、入力された認証データRDが管理サーバ2によって認められた後に、管理サーバ2の記憶手段11に記憶されている複数の映像情報4から所望する一つを選択し、管理サーバ2に対して係る映像情報4の送信を要求する送信要求手段22と、送信要求手段22に応答して管理サーバ2から送信された映像情報4を受信し、映像情報4を閲覧可能に表示する受信表示手段23と、閲覧した或いは閲覧している映像情報4の各場面Sに対して意見等のコメントCがある場合、係るコメントCを入力し、コメント属性CAとともにコメント情報CIとして管理サーバ2に送出するコメント送出手段24と、管理サーバ2によって複数のユーザ端末3から送出されたコメント情報CIを統合して管理し、映像情報4に添付して配信されるコメントCを受付けるコメント受付手段25と、受付けたコメントCを映像情報4の場面Sに連動させながら表示するコメント・映像表示制御手段26及び表示手段27とから主に構成されている。ここで、コメント・映像表示制御手段26及び表示手段27が本発明におけるコメント表示手段に相当する。ここで、コメント・映像表示制御手段26は、映像情報4を構成する各場面Sを撮影したカメラ毎に切替えて表示することもできる。
【0032】
さらに、ユーザ端末3は、その他の機能的構成として、種々の情報及びデータを管理サーバ2に対してインターネットINを介して送受信するためのユーザ側送信制御手段28及びユーザ側受信制御手段29に接続したユーザ側通信手段30を有している。また、ユーザ端末3は送信及び配信された映像情報4及びコメントC等を記憶するためのユーザ側記憶手段(図示しない)を備えている。
【0033】
ここで、本実施形態において、管理サーバ2は市販の汎用サーバが利用され、ユーザ端末3としてはインターネットINへの接続機能を有するパーソナルコンピュータ、及び動画等の表示可能なPDA等の携帯情報端末、或いは携帯電話などを利用することが可能である。また、ユーザ端末3において送信された映像情報4及びコメントCを表示する表示手段27として、モニタディスプレイまたは液晶画面が利用され、通信手段19,30としてモデム等の通信機器が利用され、記憶手段11としてハードディスク等の固定記憶媒体或いはメモリなどのハードウェア機器がそれぞれ利用されている。
【0034】
次に、本実施形態の相互行為分析システム1における管理サーバ2及びユーザ端末3における処理の流れについて、図4及び図5のフローチャートに基づいて具体的に説明する。なお、管理サーバ2からは、各ユーザ端末3に対して予め識別番号ID及びパスワードRPが付与されている。また、図4及び図5に示す管理サーバ2におけるステップS1からステップS12、及びユーザ端末3におけるステップT1からステップT8が本発明における相互行為分析プログラムに相当する。
【0035】
始めに、管理サーバ2は、ユーザ端末3からのアクセスの有無を検出する(ステップS1)。このとき、ユーザ端末3からインターネットINを介してアクセスが要求されている場合(ステップT1及びステップS1においてYES)、管理サーバ2はアクセス要求を行ったユーザ端末3に対してパスワードRP等の認証データRDの入力を促す表示をユーザ端末3に行い、係る情報の入力を要求する(ステップS2)。これに対し、ユーザ端末3は予め付与されている認証データRDの入力を利用者Mから受け、管理サーバ2にこれを送信する(ステップT2)。
【0036】
そして、管理サーバ2はユーザ端末3から入力された認証データRDを受付けると、送信された認証データRDが予め記憶手段11に登録された正当なものであるか否かの認証データRDの判定を行う(ステップS3)。ここで、入力された認証データRDが正当であり、ユーザ端末3の認証がなされる場合(ステップS3においてYES)、ユーザ端末3の管理サーバ2へのアクセスを許可し、映像情報4の送信要求を受付ける(ステップS4)。
【0037】
アクセスの許可されたユーザ端末3は、記憶手段11に記憶されている映像情報4の一つを送信要求する(ステップT3)。これに対し、管理サーバ2は送信要求に応答し、選択された映像情報4を、インターネットINを介して送信する(ステップS5)。ここで、係る映像情報4がユーザ端末3に対して初めて送信される場合は、後述する場面Sに対するコメントCが添付されないで映像情報4のみが送信されることになる。
【0038】
一方、ユーザ端末3は、送信された映像情報4を受信し、さらにその内容を表示手段27によって視覚的認識可能に再生する(ステップT4)。このとき、映像として表示されるそれぞれの場面Sを、ユーザ端末3を操作する利用者Mは、視覚を通じて認識することができる。なお、映像情報4の閲覧は、動画再生で用いられている一般的な技術が利用され、再生・早送り・巻き戻し・停止などを指示して操作することができるようになっている(図6参照)。
【0039】
そして、映像情報4を見た利用者Mは、各々の場面Sや場面Sで交わされる会話や人物に対して自らの意見等を含むコメントCを入力したい場合、場面Sに関連させてコメントCを入力することができる。なお、この場合、前述したように、映像情報4の再生を一時停止して当該場面Sを指定した状態でコメントCを入力する、或いは映像情報4の再生を行いながらコメントCを入力する場合のいずれであってもよい。これにより、映像情報4の再生時間に対応して、換言すれば映像情報4の場面Sに対応してコメントCが入力されることになる。
【0040】
その後、ユーザ端末3は場面Sに対してコメントCの入力が利用者Mによってなされ、コメントCの入力を受付けた場合(ステップT5においてYES)、コメントCとともに、前述した映像情報4の再生時間等に応じた場面S、及びコメント入力時刻などをコメントCと関連させたコメント属性CAを取得し、管理サーバ2にコメント情報CIとして送出する(ステップT6)。一方、コメントCの入力を受付けない場合(ステップT5においてNO)、ユーザ端末3はシステムの終了の指示を検出し(ステップT7)、終了の指示が有る場合(ステップT7においてYES)、システムを終了する(ステップT8)。一方、終了の指示がない場合(ステップT7においてNO)、ステップT5の処理に戻り、各場面Sに対してコメントCが入力されるのを待機する。なお、前述したように映像情報4は一時停止及び巻き戻し等が可能であるため、ステップT7において映像情報4の終了が検出された場合でも係る映像情報4を巻き戻し、再度再生を行うことにより、コメントCの入力を繰返すこともできる。
【0041】
一方、映像情報4を送信した管理サーバ2は、前述したユーザ端末3からコメント情報CIの送出が為されたか否かを検出する(ステップS6)。ここで、ユーザ端末3からのコメント情報CIの送出が検出される場合(ステップS6においてYES)、コメント情報CIを受付け(ステップS7)、さらにコメント情報CI中のコメント属性CAに基づいて、コメントCを場面S、入力時刻、及びユーザ端末3別などに分類して記憶する(ステップS8)。また、管理サーバ2においてユーザ端末3からのコメント情報CIの送出が検出されない場合(ステップS6においてNO)、ステップS10の処理に移動する。
【0042】
コメント情報CIが分類され、記憶された後、管理サーバ2は分類した映像情報4とともにこれを配信する(ステップS9)。そして、ユーザ端末3は、これを受信し(ステップT4)し、コメントCが場面Sに付された状態で映像情報4を再生することができる。ここで、前述したように、既に他のユーザ端末3から場面Sに対してコメントCが入力されている場合は、本実施形態のステップS5において管理サーバ2は、コメントCが添付された映像情報4を送信し、さらにユーザ端末3は係る映像情報4を受信して閲覧することができる。そして、ユーザ端末3は、さらに場面Sに応じて表示されるコメントCに対してさらに意見等を含むコメントC2を送ることができ、それぞれの表示画面5に表示されることになる。なお、複数のユーザ端末3が同一の場面Sに対して、コメントC等が入力した場合は、それぞれのコメントCが原則として時系列的に表示されることになる。なお、コメントCの表示は、コメント情報CIに含まれるコメント属性CAに基づいて、特定のユーザ端末3のコメントCのみを限定して出力させるなど、コメントCの表示方法も従来から周知の手法を用いて変更することができる(詳細は後述)。
【0043】
そして、管理サーバ2は映像情報4の送信を継続する場合(ステップS10におてYES)、ステップS5の処理に戻り、映像情報4の送信及びユーザ端末3からのコメント情報CIの受付(ステップS7)等の処理を続ける。一方、映像情報4の送信を継続しない場合(ステップS10においてNO)、システムの終了の指示の有無を検出し(ステップS11)、終了の指示が有る場合(ステップS11においてYES)、システムを終了する(ステップS12)。一方、終了の指示がない場合(ステップS11においてNO)、ステップS1の処理に戻り、再びユーザ端末3からのアクセス要求(ステップS1)及び映像情報4の送信要求(ステップS4)等の受付けを行う。
【0044】
以上述べたように、本実施形態の相互行為分析システム1によれば、送信した映像情報4の各場面Sに対して複数のユーザ端末3から多数のコメントCが管理サーバ2に集められ、管理サーバ2はこれをコメント属性CAに基づいて分類して管理することができる。さらに、管理サーバ2に集約されたコメントCを映像情報4の場面に対応させて配信することができるため、ユーザ端末3の利用者Mは、再生されている場面Sに対してこれまでどのようなコメントCが入力されているかを確認することができる。ユーザ端末3はコメントCに対してさらにコメントCを入力し、送出することができるため、インターネットINを通じて時間的及び地域的な制約を受けることがなく、場面Sの状況や場面Sにおいて交わされる会話等についての議論を行うことができる。
【0045】
次に、本実施形態の相互行為分析システム1をさらに具現化し、コメントCを利用して映像情報4の場面Sに登場する人物等の相互行為分析を行う実施例について、図6及び図7に基づいて説明する。ここで、図6及び図7は、ユーザ端末3に送信された映像情報4及び映像情報4の各場面Sに対してそれぞれ複数のユーザから入力されたコメントCを表示した表示画面5の一例を示す説明図である。
【0046】
なお、本実施形態で示される映像情報4は、裁判に関する複数の場面Sによって構成された「模擬裁判」の様子を撮像したものであり、インターネットINに接続した管理サーバ2の記憶手段4に記憶されていたものが、管理サーバ2へのアクセスが許可された複数のユーザ端末3によって送信要求されたものである。そして、送信された映像情報4に登場する「証人」と「原告代理人」との間で交わされる会話等について、「教授」、「学生A」、「学生B」がそれぞれコメントCP,CSA,CSBを入力している。ここで、教授、学生A、及び学生Bが、本発明における映像情報4の送信要求を行い、該映像情報4を受信したユーザ端末3の利用者Mに相当する。また、教授が入力した場合をコメントCP、同様に学生Aの場合をコメントCSA、学生Bの場合をコメントCSBとしてここでは表すものとする。また、図6及び図7のそれぞれの表示画面5は、前述したユーザ端末3におけるステップT4乃至ステップT6における処理の過程を表したものに相当する。なお、映像情報4は、複数のビデオカメラによってそれぞれの場面Sが撮影されており、「証人」及び「原告代理人」を主に撮影するカメラの他に、裁判官、傍聴人、及び法廷全体を撮影したものが含まれている。そして、これらの撮影対象に応じて再生する場面Sを切替えることができる。
【0047】
図6に示すように、表示画面5には、映像情報4の各場面Sが動画として表示される映像表示部31が設けられ、映像表示部31の下部には映像情報4の再生操作に利用される再生ボタン32、早送りボタン33、巻き戻しボタン34、及び停止ボタン35、及びコメント入力ボタン37などの操作部38が設けられている。さらに、全ユーザ端末3から入力された全てのコメントCP,CSA,CSBを表示するか、或いは特定のユーザ端末3(例えば、教授)から入力されたコメントCPのみを制限して表示するかを選択するコメント選択部39が設けられている。このコメント選択部39は、図6においては、”すべてのコメント”、”入力順”、”−全員−”が指定されている。さらに、表示画面5の下方には、”場面”と表示された再生選択ボタン36が設けられ、ここをクリックすると、図7において後述する各場面S毎に対応したコメントCP等の精読が可能な画面に切替えられる。
【0048】
そして、映像表示部31の上方には、コメント選択部39によって選択された形式にしたがって、映像表示部31に表示される場面Sに応じて「教授」等から入力されたコメントCP等が、コメント属性CAに基づいてここではコメント入力順に、場面Sに連動して順次表示される。図6に基づいて具体的に示すと、まず、場面Sの状況を解説した「教授」のコメントCPに対し、「学生A」及び「学生B」からはその解説に対しての質問に相当するコメントCSA,CSBが入力され、表示画面5に表示される。さらに、「教授」は、係るコメントCSA,CSBに回答するコメントCPを入力する。これにより、裁判の一つの場面Sを通じて、解説→質問→回答をそれぞれのコメントCP及びCSA等によって行うことができる。さらに、場面Sが映像として表示されるため、場面Sに登場する各人物の位置関係、動作(挙動)、目線の動きなどに対してコメントCを入力することができ、人物の相互行為分析を容易に行うことが可能となる。
【0049】
加えて、本実施形態の相互行為分析システム1は、図7に示すように、それぞれの場面I、場面II、場面III、場面IVを静止像SSとしてサイズを縮小した状態で表示し、さらに、それぞれの場面I等に対応して入力されたコメントを、その静止像SSの側方に表示することができる。これにより、図6において示した、映像情報4の場面Sの再生に連動してコメントCが逐次表示されるものに対し、コメントCP等の内容を精読し、状況の分析をより詳細に行うことができる。すなわち、図6における場面Sが連続的に再生されるものは、実際にその場の状況に利用者Mがいるような感覚で実時間の流れに合わせて映像情報4を見ることができるのに対し、図7では交わされる会話や人物の表情等を注意しながら見ることができる。これにより、さらに精細な相互行為分析を行うことができる。
【0050】
また、図7で示した表示画面5には、各静止像SSの下部に”C”マークで示されたコメント入力ボタン37及び”K”マークからなる検索ボタン40が配され、それぞれの場面SSに対応するコメントCの右横には”D”マークからなる映像再生ボタン41、及びコメントCに対して返信して送るための”送る”ボタン42が表示されている。これにより、それぞれの場面Sを表す静止像SSに対してコメントCを入力及び送出が可能となるとともに、表示されたコメントCに対する意見等を返信のコメントCとして入力し、管理サーバ2に送出することができる。また、管理サーバ2に送られたコメントCは、映像情報4に添付された状態で各ユーザ端末3に配信されることになる。
【0051】
上述した具体例のように、本実施形態の相互行為分析システム1を大学等の高等教育機関における授業・講義に利用することができる。すなわち、映像情報4を利用して、学生等に対して仮想現実的に実践的教育を必要とする状況を視覚及び聴覚を通じて体験させ、さらにそれに応じて意見等の討論を通信ネットワーク上で行うことができる。このとき、入力された過去のコメントCは、管理サーバ2に一元化されて記憶されているため、これまでの意見を集約して討論を行うことが可能となる。その結果、時期的及び地域的な制限のない状態で有益となる意見を交わし合うことが可能となり、教育的効果の優れた授業等を行えるようになる。また、入力されたそれぞれのコメントCに対して、さらに第三者がコメントCを追加することができるため、意見交換がより活発にできる。加えて、それぞれの映像情報4の場面が複数の撮像手段によって撮像されたものが組合わせて構成されているため、同一場面における各登場人物の動きや表示などを切替えて表示することができる。このため、さらに状況の把握を容易に行うことができる。
【0052】
また、本実施形態の相互行為分析システム1におけるユーザ端末3を利用する利用者Mの例として学生等を指導する指導教授を示したが、これ以外にも豊富な法曹実務経験を有する弁護士等が加わってもよい。これにより、実際の法曹実務に即した適切なコメント(アドバイス)を学生等は、インターネットINを通じて読むことができるようになる。特に、弁護士等は多忙の人が多いため、場所、時期、及び時間的制限を受けることなく24時間体制で活用できる本システムは好適である。
【0053】
これにより、裁判における尋問技術や法律相談における面接技術など、特に、会話及びコミュニケーション能力の必要とされる優れた法曹を法曹実務に係る実践的な内容で教育指導することができ、法曹養成(教育)機関である大学の法学部や大学院の法学研究科などにおいて、本システムが採用されることが期待される。
【0054】
以上、本発明について好適な実施形態を挙げて説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されるものではなく、以下に示すように、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々の改良及び設計の変更が可能である。
【0055】
すなわち、本実施形態の相互行為分析システム1において、相互行為分析の具現化した例として模擬裁判に係る映像情報4を示して説明したが、勿論これに限定されることなく、その他、日常生活の種々の状況について適用することができる。特に、人物等の相互行為分析を行い、コミュニケーション技術や会話技術を向上させる実践的な教育の場面で活用されることが好適と思われる。これにより、各分野における優れた人材の養成ができる。
【0056】
【発明の効果】
以上のように、請求項1及び請求項2の発明の相互行為分析システムは、管理サーバは映像情報の場面に対して入力されるコメントを、通信ネットワークを介して一元的に管理することができ、係るコメントを映像情報の場面に合わせて添付した状態で配信することができる。これにより、ユーザ端末を利用する利用者は、時期的及び地域的な制限を受けることなく、場面に対するコメントを把握することができ、場面に関する議論及び討論を活発に行うことができる。そして、映像情報の場面に対して入力されるコメントを利用して、場面の状況や交わされる会話によって人物等の相互行為分析をすることができる。特に、映像情報によって人物同士の位置関係、挙動、及び会話の間合いなどを利用者は仮想現実的に体感し、状況を把握することができる。これにより、状況の理解がさらに容易となり、会話技術やコミュニケーション技術の習得が速やかとなる。
【0057】
請求項3の発明の相互行為分析システムは、請求項1または請求項2の発明の相互行為分析システムの効果に加え、尋問技術や面接技術などの法曹実務に関する教育を法学専攻の学生等に対して行うことができる。さらに、指導教授以外に、外部から法曹実務経験に富んだ弁護士等をユーザ端末の利用者として採用することにより、実践に即した貴重なコメントを受けることができる。
【0058】
請求項4の発明の相互行為分析プログラムは、プログラムを実行することにより、管理サーバは請求項1に記載の効果を奏することができる。
【0059】
請求項5の発明の相互行為分析プログラムは、請求項4の相互行為分析プログラムの効果に加え、プログラムを実行することにより、ユーザ端末は請求項2に記載の効果を奏することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】相互行為分析システムの概略構成を示す模式図である。
【図2】管理サーバの機能的構成を示すブロック図である。
【図3】ユーザ端末の機能的構成を示すブロック図である。
【図4】管理サーバ及びユーザ端末におけるそれぞれの処理の流れを示すフローチャートである。
【図5】管理サーバ及びユーザ端末におけるそれぞれの処理の流れを示すフローチャートである。
【図6】相互行為分析システムを利用した相互行為分析の具体例を説明するためのユーザ端末の表示画面の一例を示す説明図である。
【図7】相互行為分析システムを利用した相互行為分析の具体例を説明するためのユーザ端末の表示画面の一例を示す説明図である。
【符号の説明】
1 相互行為分析システム
2 管理サーバ
3 ユーザ端末
4 映像情報
11 記憶手段(映像記憶手段)
13 映像送信手段
14 コメント情報受付手段
15 コメント情報記憶手段
16 コメント配信手段
21 認証入力手段
22 送信要求手段
23 受信表示手段
24 コメント送出手段
25 コメント受付手段
26 コメント・映像表示制御手段
C,CP,CSA,CSB コメント
CA コメント属性
CI コメント情報
IN インターネット(通信ネットワーク)
S 場面

Claims (5)

  1. 通信ネットワークに接続され、
    撮像された映像情報を記憶する映像記憶手段と、
    ユーザ端末からの送信要求に応じ、前記通信ネットワークを介して前記映像情報を送信する映像送信手段と、
    前記映像情報の前記場面に対して入力される前記コメント及び前記コメントに係るコメント属性を含むコメント情報を、前記通信ネットワークを介して受付けるコメント情報受付手段と、
    前記コメント情報に含まれる前記コメント属性に基づいて、前記コメントを分類して記憶するコメント情報記憶手段と、
    前記ユーザ端末に前記コメントを前記場面に対応させて表示可能に配信するコメント配信手段とを有し、前記コメントを管理及び配信可能な管理サーバを具備するものであって、
    前記映像情報は、前記場面を複数の撮像手段によって撮像したものを組合わせて構成され、前記管理サーバに分類して記憶され、前記通信ネットワークに接続した前記ユーザ端末に配信される前記コメントを利用して、前記映像情報の前記場面における状況及び前記場面において交わされる会話に基づいて相互行為分析を行うことを特徴とする相互行為分析システム。
  2. 前記ユーザ端末は、
    前記管理サーバに対し、前記通信ネットワークを介して前記映像情報の送信を要求する送信要求手段と、
    前記送信要求手段に応じて前記管理サーバから送信された前記映像情報を、前記通信ネットワークを介して受信し、表示する受信表示手段と、
    前記映像情報の前記場面に対して前記コメントを入力し、前記コメント情報として前記管理サーバに送出するコメント送出手段と、
    前記管理サーバから配信された前記コメントを、前記場面に応じて表示するコメント表示手段と
    をさらに具備することを特徴とする請求項1に記載の相互行為分析システム。
  3. 前記映像情報は、法曹実務に係る前記場面によって構成され、
    前記場面の状況及び前記場面において交わされる会話に基づいて相互行為分析を行うことにより、法曹教育を受ける学習者に対し、尋問技術及び面接技術を含む前記法曹実務の教育を行うことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか一つに記載の相互行為分析システム。
  4. 撮像された映像情報を記憶する映像記憶手段、ユーザ端末からの送信要求に応じ、通信ネットワークを介して前記映像情報を送信する映像送信手段、前記映像情報に対して入力されるコメント及び前記コメントに係るコメント属性を含むコメント情報を、前記通信ネットワークを介して受付けるコメント情報受付手段、受付けた前記コメント情報に含まれる前記コメント属性に基づいて、前記コメントを分類して記憶するコメント情報記憶手段、及び前記ユーザ端末に前記コメントを前記場面に対応させて表示可能に配信するコメント配信手段として、前記通信ネットワークに接続された管理サーバを機能させることを特徴とする相互行為分析プログラム。
  5. 前記管理サーバに対し、前記通信ネットワークを介して前記映像情報の送信を要求する送信要求手段、前記送信要求手段に応じて前記管理サーバから送信された前記映像情報を、前記通信ネットワークを介して受信し、表示する受信表示手段、前記映像情報の前記場面に対して前記コメントを入力し、前記コメント情報として前記管理サーバに送出するコメント送出手段、及び前記管理サーバから配信された前記コメントを、前記場面に応じて表示するコメント表示手段として、前記通信ネットワークに接続した前記ユーザ端末を機能させることを特徴とする請求項4に記載の相互行為分析プログラム。
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