JP2004199477A - 電源制御方法および装置並びにプログラム - Google Patents

電源制御方法および装置並びにプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】プリンタ等の装置を利用するホストコンピュータの登録を伴うことなく、当該装置の電源を制御することのできる電源制御方法および装置並びにプログラムを提供する。
【解決手段】プリンタ2等の電源制御の対象となる装置を利用するホストコンピュータ1(1−1〜1−3)が当該装置を利用する可能性が生じる際、例えば、ホストコンピュータ1が起動された際に発する利用要求と、ホストコンピュータ1が当該装置を利用する可能性が無くなる際、例えば、ホストコンピュータ1がシャットダウンされる際に発する利用終了要求とに基づいて、当該装置を利用する可能性のあるホストコンピュータを管理し、最初に利用要求を発したホストコンピュータ1(例えば1−1)の利用者に当該装置の電源をオンとするための処理を実行させ、最後に利用終了要求を発するホストコンピュータ1(例えば1−2)の利用者に当該装置の電源をオフとするための処理を実行させる。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、電源制御方法および装置並びにプログラムに関し、特に、プリンタ等のネットワークを介して共用される機器の電源を制御する電源制御方法および装置並びにプログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、ネットワーク技術の発達に伴って、プリンタ等の装置をネットワークに接続し、複数の利用者により共用する機会が増加している。ネットワークを利用してプリンタを共用する場合、プリンタの設置場所や利用形態によっては、電源の管理が困難となる場合がある。例えば、夜間等の電源の切断が所望される状況においても電源が切断されない場合が生じていた。
【0003】
このため、プリンタの電源管理を自動で行うことにより、電源の切り忘れ等を防止する技術が提案されている。このような技術には、予めプリンタを利用するホストコンピュータをプリンタに登録し、プリンタが登録されたホストコンピュータに対してICMP(Internet Control Management Protocol)の応答要求メッセージを送信し、一定時間継続後応答がない場合あるいは到達不能である場合に電源をオフ若しくは省電力モードにするというものがある(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
また、この他にも、電源制御を行うサーバを設置し、サーバに接続するホストコンピュータの電源状態を監視することによりプリンタの電源を制御するものである(例えば、特許文献2参照)。
【0005】
これらの技術は、いずれもネットワークに接続されたプリンタを複数のホストコンピュータから使用する場合において、1人以上のユーザが使用しているときは電源オン、全てのユーザが使用していないときは電源オフにするものである。
【0006】
【特許文献1】
特開平8−25757号公報
【特許文献2】
特開平10−333785号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述の特許文献1に記載の技術では、接続するホストコンピュータを予めプリンタの操作パネルやホストコンピュータ等でプリンタ側に設定する必要があり、接続するホストコンピュータの数が増えるに従い設定が煩雑になる。
【0008】
また、特許文献2に記載の技術では、サーバの設置およびサーバプログラムの設定が必要となり、少数のプリンタの電源管理をおこなう場合では、サーバ設置は導入および管理のコスト面で問題となり、さらにサーバの連続運転により、省電力化という課題にたいしてして逆効果になるという可能性がある。
【0009】
さらに、いずれの技術においても、例えば、防塵カバーの取り付けや取り外しなど、日々の業務において最初あるいは最後のユーザが何らかの作業を行う必要がある場合、当該ユーザにその旨を通知する手段がないため、当該ユーザが必要な作業を忘れてしまう可能性がある。必要な作業の他の例としては、たとえば、証明書などの印刷に用いられる専用用紙は、盗難による悪用を避けるために、毎日の業務開始時にプリンタに用紙をセットし、業務終了後プリンタから未使用の用紙を全て取り出し保管するなどといった作業をする必要があると考えられる。また、前日の発注伝票などの印刷物が回収されず排出トレイに残されていた場合、翌日の業務の妨げになることも考えられるため、最終使用者はすべての印刷物を回収する必要がある。
【0010】
このように、ネットワークに接続され複数のユーザにより使用されるネットワークプリンタシステムにおいては、最初あるいは最後のユーザにたいしてその旨を通知するとともに、当該ユーザによって必要な作業がなされるよう促すことが望まれることがある。
【0011】
そこで、この発明は、プリンタ等の装置を利用するホストコンピュータの登録を伴うことなく、当該装置の電源を制御することのできる電源制御方法および装置並びにプログラムを提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上述した目的を達成するため、請求項1の発明は、ネットワークを介して複数のホスト装置に共用される共用装置の電源の投入および遮断を制御する電源制御方法において、前記ホスト装置は、それぞれ、前記共用装置を利用する可能性が発生した際に該共用装置に対して利用開始要求を通知するとともに、前記共用装置を利用する可能性が消滅した際に該共用装置に対して利用終了要求を通知し、前記共用装置は、前記利用開始要求を通知したホスト装置を特定するホスト情報を該ホスト装置が前記利用終了要求を通知するまで利用対象として管理するとともに、最初に通知された前記利用開始要求に基づいて電源を投入し、最後に通知された前記利用終了要求に基づいて電源を遮断することを特徴とする。
【0013】
また、請求項2の発明は、請求項1の発明において、前記共用装置は、前記利用開始要求が最初に通知された際に、該利用開始要求を通知したホスト装置に対して、電源投入前に実行すべき処理内容を前処理メッセージとして通知し、前記利用終了要求が最後に通知された際に、該利用終了要求を通知したホスト装置に対して、電源遮断後に実行すべき処理内容を後処理メッセージとして通知することを特徴とする。
【0014】
また、請求項3の発明は、請求項2の発明において、前記共用装置は、前記前処理メッセージを通知した際に、該前処理メッセージに対する応答を一定時間待ち、該一定時間内に前記前処理メッセージに対する応答が無かった場合には、電源の投入を中止し、前記後処理メッセージを通知した際に、該後処理メッセージに対する応答を一定時間待ち、該一定時間内に前記後処理メッセージに対する応答が無かった場合には、電源の遮断を中止することを特徴とする。
【0015】
また、請求項4の発明は、請求項2の発明において、前記前処理メッセージおよび前記後処理メッセージは、任意に設定されたメッセージであることを特徴とする。
【0016】
また、請求項5の発明は、請求項1の発明において、前記共用装置は、前記利用開始要求および前記利用終了要求が通知される毎に、前記ホスト情報に基づいて前記利用開始要求を直前に通知したホスト装置の接続を確認し、該接続が確認できなかった場合には、対応するホスト装置を前記利用対象から除外することを特徴とする。
【0017】
また、請求項6の発明は、請求項5の発明において、前記共用装置は、前記利用終了要求が通知された際は、少なくとも1つのホスト装置の接続が確認されるまで接続の確認を繰り返し、1つ以上のホスト装置の接続が確認できなかった場合には、該利用終了要求に基づいて電源を遮断することを特徴とする。
【0018】
また、請求項7の発明は、ネットワークを介して複数のホスト装置に共用される共用装置の電源の投入および遮断を制御する電源制御装置において、前記ホスト装置のそれぞれが、前記共用装置を利用する可能性が発生した際に通知する利用開始要求と、前記共用装置を利用する可能性が消滅した際に通知する利用終了要求を受け付ける要求受付手段と、前記利用開始要求を通知したホスト装置を特定するホスト情報を取得し、該取得したホスト情報を該ホスト情報で特定されるホスト装置が前記利用終了要求を通知するまで利用対象として管理するホスト情報管理手段と、前記ホスト情報管理手段が管理するホスト情報に基づいて前記利用開始通知が最初に通知されたと判断された場合に前記共用装置の電源を投入する電源投入手段と、前記ホスト情報管理手段が管理するホスト情報に基づいて前記利用終了通知が最後に通知されたと判断された場合に前記共用装置の電源を遮断する電源遮断手段とを具備することを特徴とする。
【0019】
また、請求項8の発明は、請求項7の発明において、前記利用開始要求が最初に通知された際に、該利用開始要求を通知したホスト装置に対して電源投入前に実行すべき処理内容を前処理メッセージとして通知するとともに、前記利用終了要求が最後に通知された際に、該利用終了要求を通知したホスト装置に対して電源遮断後に実行すべき処理内容を後処理メッセージとして通知するメッセージ通知手段をさらに具備することを特徴とする。
【0020】
また、請求項9の発明は、請求項8の発明において、前記電源投入手段は、前記メッセージ通知手段が前記前処理メッセージを通知した際に、該前処理メッセージに対する応答を一定時間待ち、該一定時間内に前記前処理メッセージに対する応答が無かった場合には、電源の投入を中止し、前記電源遮断手段は、前記メッセージ通知手段が前記後処理メッセージを通知した際に、該後処理メッセージに対する応答を一定時間待ち、該一定時間内に前記後処理メッセージに対する応答が無かった場合には、電源の遮断を中止することを特徴とする。
【0021】
また、請求項10の発明は、請求項8の発明において、前記メッセージ通知手段が通知する前処理メッセージおよび前記後処理メッセージの設定を受け付けて管理するメッセージ管理手段をさらに具備することを特徴とする。
【0022】
また、請求項11の発明は、請求項7の発明において、前記要求受付手段が前記利用開始要求および前記利用終了要求が通知される毎に、前記ホスト情報管理手段が管理するホスト情報に基づいて、前記利用開始要求を直前に通知したホスト装置の接続を確認する接続確認手段をさらに具備し、前記ホスト情報管理手段は、前記接続確認手段による接続が確認できなかったホスト装置を前記利用対象から除外することを特徴とする。
【0023】
また、請求項12の発明は、請求項11の発明において、前記接続確認手段は、前記要求受付手段が前記利用終了要求を受け付けた際に、少なくとも1つのホスト装置の接続が確認されるまで接続の確認を繰り返し、前記電源遮断手段は、前記接続手段により1つ以上のホスト装置の接続が確認できなかった場合には、該利用終了要求に基づいて電源を遮断することを特徴とする。
【0024】
また、請求項13の発明は、請求項7の発明において、前記利用開始要求および前記利用終了要求の通知処理を実行するプログラムを前記ホスト装置に提供するプログラム提供手段をさらに具備することを特徴とする。
【0025】
また、請求項14の発明は、ネットワークを介して複数のホスト装置に共用される共用装置の電源の投入および遮断を制御する電源制御装置において、前記ホスト装置が前記共用装置を利用する可能性が発生した際に該共用装置に対して利用開始要求を通知する利用開始要求通知手段と、前記ホスト装置が前記共用装置を利用する可能性が消滅した際に該共用装置に対して利用終了要求を通知する利用終了要求通知手段と、前記共用装置から通知されるメッセージを表示するメッセージ表示手段とを具備することを特徴とする。
【0026】
また、請求項15の発明は、ネットワークを介して複数のホスト装置に共用される共用装置の電源の投入および遮断を制御する電源制御プログラムにおいて、前記ホスト装置のそれぞれが、前記共用装置を利用する可能性が発生した際に通知する利用開始要求と、前記共用装置を利用する可能性が消滅した際に通知する利用終了要求を受け付ける要求受付手段と、前記利用開始要求を通知したホスト装置を特定するホスト情報を取得し、該取得したホスト情報を該ホスト情報で特定されるホスト装置が前記利用終了要求を通知するまで利用対象として管理するホスト情報管理手段と、前記ホスト情報管理手段が管理するホスト情報に基づいて前記利用開始通知が最初に通知されたと判断された場合に前記共用装置の電源を投入する電源投入手段と、前記ホスト情報管理手段が管理するホスト情報に基づいて前記利用終了通知が最後に通知されたと判断された場合に前記共用装置の電源を遮断する電源遮断手段とをコンピュータに実行させることを特徴とする。
【0027】
また、請求項16の発明は、請求項15の発明において、前記利用開始要求が最初に通知された際に、該利用開始要求を通知したホスト装置に対して電源投入前に実行すべき処理内容を前処理メッセージとして通知するとともに、前記利用終了要求が最後に通知された際に、該利用終了要求を通知したホスト装置に対して電源遮断後に実行すべき処理内容を後処理メッセージとして通知するメッセージ通知手段をさらにコンピュータに実行させることを特徴とする。
【0028】
また、請求項17の発明は、請求項16の発明において、前記電源投入手段は、前記メッセージ通知手段が前記前処理メッセージを通知した際に、該前処理メッセージに対する応答を一定時間待ち、該一定時間内に前記前処理メッセージに対する応答が無かった場合には、電源の投入を中止し、前記電源遮断手段は、前記メッセージ通知手段が前記後処理メッセージを通知した際に、該後処理メッセージに対する応答を一定時間待ち、該一定時間内に前記後処理メッセージに対する応答が無かった場合には、電源の遮断を中止することを特徴とする。
【0029】
また、請求項18の発明は、請求項16の発明において、前記メッセージ通知手段が通知する前処理メッセージおよび前記後処理メッセージの設定を受け付けて管理するメッセージ管理手段をさらにコンピュータに実行させることを特徴とする。
【0030】
また、請求項19の発明は、請求項15の発明において、前記要求受付手段が前記利用開始要求および前記利用終了要求が通知される毎に、前記ホスト情報管理手段が管理するホスト情報に基づいて、前記利用開始要求を直前に通知したホスト装置の接続を確認する接続確認手段をさらにコンピュータに実行させ、前記ホスト情報管理手段は、前記接続確認手段による接続が確認できなかったホスト装置を前記利用対象から除外することを特徴とする。
【0031】
また、請求項20の発明は、請求項19の発明において、前記接続確認手段は、前記要求受付手段が前記利用終了要求を受け付けた際に、少なくとも1つのホスト装置の接続が確認されるまで接続の確認を繰り返し、前記電源遮断手段は、前記接続手段により1つ以上のホスト装置の接続が確認できなかった場合には、該利用終了要求に基づいて電源を遮断することを特徴とする。
【0032】
また、請求項21の発明は、請求項15の発明において、前記利用開始要求および前記利用終了要求の通知処理を実行するプログラムを前記ホスト装置に提供するプログラム提供手段をさらに具備することを特徴とする。
【0033】
また、請求項22の発明は、ネットワークを介して複数のホスト装置に共用される共用装置の電源の投入および遮断を制御する電源制御プログラムにおいて、前記ホスト装置が前記共用装置を利用する可能性が発生した際に該共用装置に対して利用開始要求を通知する利用開始要求通知手段と、前記ホスト装置が前記共用装置を利用する可能性が消滅した際に該共用装置に対して利用終了要求を通知する利用終了要求通知手段と、前記共用装置から通知されるメッセージを表示するメッセージ表示手段とをコンピュータに実行させることを特徴とする。
【0034】
【発明の実施の形態】
以下、この発明に係る電源制御方法および装置並びにプログラムの一実施の形態について、添付図面を参照して詳細に説明する。
【0035】
[実施例1]
図1は、この発明をプリンタに適用した場合のネットワークの構成例を示した図である。同図に示す例では、複数のホストコンピュータ1(1−1〜1−3)とプリンタ2がネットワーク3に接続されている。ホストコンピュータ1は、各種アプリケーションを動作させて対応する処理を行うとともに、プリンタ2に対して印刷要求や電源オン要求、電源オフ要求等を発する。プリンタ2は、ホストコンピュータ1からの印刷要求に応じて印刷処理を行うとともに、電源オン要求を発したホストコンピュータ1の情報を管理する。
【0036】
次に、ホストコンピュータ1とプリンタ2の詳細について説明する。図2は、ホストコンピュータ1とプリンタ2の機能的な構成を示すブロック図である。
【0037】
同図に示すように、ホストコンピュータ1は、電源制御ホストソフトウェア10とネットワークI/F11、アプリケーション12、プリンタドライバ13、スプーラ14、印刷モニタ15を具備して構成される。
【0038】
電源制御ホストソフトウェア10は、プリンタ2の電源を制御するソフトウェアであり、ホストコンピュータ1の起動等と同時に動作を開始する。なお、電源制御ソフトウェア10の詳細については後述する。ネットワークI/F11は、ネットワーク3を介してデータ等の授受を行うインタフェイスである。アプリケーション12は、文書の作成等を行うソフトウェアである。プリンタドライバ13は、アプリケーション12で作成された文書等に基づいてプリンタ2用の印刷データを生成する。スプーラ14は、プリンタドライバ13が生成した印刷データを一時的に保持する。印刷モニタ15は、言語モニタとポートモニタにより構成され、プリンタ2との間でデータ等の授受を行う。
【0039】
なお、図2に示したホストコンピュータ1の構成は、一例であり、利用するオペレーティングシステム毎でその構成が異なることもあり、アプリケーション12も複数存在する場合が多い。様々なホストコンピュータ1における共通点は、電源制御ソフトウェア10を有している点である。
【0040】
また、プリンタ2は、電源制御プリンタソフトウェア20とネットワークI/F21、通信バッファ部22、印刷処理部23、電源制御部24、主電源部25、補助電源部26、印刷電源部27を具備して構成される。
【0041】
電源制御プリンタソフトウェア20は、印刷処理部23の電源を制御するソフトウェアであるが、その詳細については後述する。ネットワークI/F21は、ネットワーク3を介してデータ等の授受を行うインタフェイスである。通信バッファ部22は、ネットワーク3を介して授受されるデータ等のバファリングを行う。印刷処理部23は、印刷データに対して画像処理を施す画像処理部や画像処理が施されたデータを印刷する印刷部、印刷部を制御する印刷制御部等を有し、ホストコンピュータ1から送られる印刷データの印刷を実行する。電源制御部24は、電源制御プリンタソフトウェア20の指示に基づいて、印刷電源部27を動作させ、印刷処理部23への電力供給を制御する。主電源部25は、図示しない外部電源から電力の供給を受け、必要に応じて変圧等を行い、その電力を補助電源部26と印刷電源部27に供給する。補助電源部26は、主電源部25から供給される電力をその供給が継続する間、常時、電源制御プリンタソフトウェア20、ネットワークI/F21、通信バッファ部22、電源制御部24に供給する。印刷電源部27は、主電源部26から供給される電力を電源制御部24からの指示に従って印刷処理部23に供給する。
【0042】
ここで、電源制御ホストソフトウェア10と電源制御プリンタソフトウェア20の詳細について説明するが、まず、電源制御ホストソフトウェア10について説明する。
【0043】
図3は、電源制御ホストソフトウェア10の機能的な構成を示すブロック図である。同図に示すように、電源制御ホストソフトウェア10は、ホスト情報生成部100と電源制御コマンド生成部101、電源制御コマンド送信部102、確認メッセージ受信部103、確認メッセージ表示部104、確認メッセージ設定部105を具備して構成される。
【0044】
ホスト情報生成部100は、ホストコンピュータ1を特定するためのホスト情報を生成する。このホスト情報の生成は、オペレーティングシステムからコンピュータ名やユーザ名、IPアドレス等を取得することで行う。電源制御コマンド生成部101は、ホスト情報生成部100が生成したホスト情報を含む電源制御コマンドを生成する。電源制御コマンド送信部102は、電源制御コマンド生成部101が生成した電源制御コマンドをネットワークI/F11を介してプリンタ2に送信する。確認メッセージ受信部103は、プリンタ2から送信される確認メッセージをネットワークI/F11を介して受信する。確認メッセージ表示部104は、確認メッセージ受信部103が受信した確認メッセージを図示しないディスプレイ等に表示させる。確認メッセージ設定部105は、プリンタ2が送信する確認メッセージに関する設定を行う。この設定は、ホスト情報生成部100が生成するホスト情報とともに、電源制御コマンド生成部101で電源制御コマンドとして生成され、電源制御コマンド102から送信される。なお、確認メッセージ設定部105は、必ずしも必要ではなく、確認メッセージ設定部105のみを独立したソフトウェアとして構成し、プリンタ2の管理者が利用するホストコンピュータにのみ導入するようにしてもよい。
【0045】
次に、電源制御プリンタソフトウェア20について説明する。図4は、電源制御プリンタソフトウェア20の機能的な構成を示すブロック図である。同図に示すように、電源制御プリンタソフトウェア20は、電源制御コマンド解析部200とホスト管理部201、電源制御コマンド実行部202、確認メッセージ登録部203、確認メッセージ記憶部204、確認メッセージ送信部205を具備して構成される。
【0046】
電源制御コマンド解析部200は、ホストコンピュータ1から送信された電源制御コマンドを解析する。そして、解析の結果、抽出したホスト情報をホスト管理部201に渡し、電源制御コマンド自体は、ホスト管理部201を介して電源制御コマンド実行部202に渡す。また、確認メッセージの設定情報が含まれていた場合には、これを確認メッセージ登録部203に渡す。ホスト情報管理部201は、電源制御コマンド解析部200から渡されたホスト情報を記録して管理する。電源制御コマンド202は、電源制御コマンド解析部200から渡された電源制御コマンドに基づいて電源制御部24を制御するが、これに先立ち、所定の条件に応じて確認メッセージ送信部205を利用してホストコンピュータ1に確認メッセージを送信する。確認メッセージ登録部203は、電源制御コマンド解析部200から確認メッセージの設定情報が渡された際に、設定された確認メッセージを確認メッセージ記憶部204に登録する。確認メッセージ記憶部205は、確認メッセージ記憶部204により登録された確認メッセージを記憶して管理する。確認メッセージ送信部205は、電源制御コマンド203の指示に基づいて確認メッセージ記憶部204から対応する確認メッセージを取得し、取得した確認メッセージを電源制御コマンド実行部203を介してホストコンピュータ1に送信する。
【0047】
次に、プリンタ2の電源制御について説明する。プリンタ2の電源制御は、各ホストコンピュータ1(1−1〜1−3)で動作する電源制御ホストソフトウェア10とプリンタ2で動作する電源制御プリンタソフトウェア20の両者によって実行される。実行する電源制御としては、プリンタ2の電源のオンとオフであるが、これらの処理は、原則として最初の利用者がプリンタ2を利用しようとする際若しくは利用する可能性が生じた際に電源をオンとし、最後の利用者によるプリンタ2の利用が終了した際若しくは利用者がプリンタ2を利用する可能性が無くなった際に電源をオフとする。このため、電源制御ホストソフトウェア10は、ホストコンピュータ1が起動した際と、ホストコンピュータ1がシャットダウンされる際に動作する。ただし、電源制御ホストソフトウェア10は、設定を変更することにより、ネットワーク3へのログインおよびログオフが行われる際に動作するようにしてもよく、プリンタ2を利用する可能性のあるアプリケーションの起動および終了の際に動作するようにしてもよい。
【0048】
ここで、プリンタ2の電源制御の詳細について説明するが、まず、プリンタ2の電源をオンとする処理について説明する。図5は、プリンタ2の電源オン処理時の電源制御ホストソフトウェア10の動作の流れを示すフローチャートであり、図6は、プリンタ2の電源オン処理時の電源制御プリンタソフトウェア20の動作の流れを示すフローチャートである。また、図7は、プリンタ2の電源オン処理時に電源制御ホストソフトウェア10が送信する電源制御コマンドと受信するメッセージを示した図であり、図8は、プリンタ2の電源オン処理時に電源制御ソフトウェア10によりホストコンピュータ1に表示される画面の例を示した図である。
【0049】
最初に、プリンタ2の電源がオフの状態で、IPアドレスが192.168.0.1のホストコンピュータ1が起動された場合を説明する。ホストコンピュータ1が起動されると、これに伴って、電源制御ホストソフトウェア10が起動され、動作を開始する。電源制御ソフトウェア10は、動作を開始すると、ホスト情報生成部100がホストコンピュータ1のIPアドレス等のホスト情報を取得し(ステップ300)、電源制御コマンド生成部101が、このホスト情報を含めた電源制御コマンドを生成する(ステップ301)。このとき、生成される電源制御コマンドは、プリンタ2の電源オンを要求するコマンドであり、図7の「電源オン(最初)」のケースに示すように、コマンドである「POWER=ON」とホスト情報であるユーザ名「USER=USER001」、IPアドレス「ADDR=192.168.0.1」が含まれている。電源制御コマンド生成部101が電源制御コマンドを生成すると、電源制御コマンド送信部102が、これをプリンタ2に送信し(ステップ302)、これに対するプリンタ2の応答であるメッセージの受信を待つ(ステップ303でNO)。
【0050】
一方、プリンタ2は、ホストコンピュータ1から電源制御コマンドを受信すると、電源制御コマンド解析部200が、受信した電源制御コマンドを解析し、当該電源制御コマンドに含まれるホスト情報を抽出し、ホスト管理部201に通知する(ステップ330)。このとき、ホスト管理部201が管理しているホスト情報の数、つまり、ユーザカウントが0である場合には(ステップ331でYES)、電源制御コマンド実行部202が、確認メッセージ送信部205に確認メッセージ記憶部204から「最初のユーザ」である旨のメッセージを取得させ、これを対応するホストコンピュータ1に送信し(ステップ332)、送信したメッセージに対する応答を待つ(ステップ333でNO、ステップ334でNO)。この時送信する「最初のユーザ」である旨のメッセージは、図7の「電源オン(最初)」のケースに示すように、プリンタ2の現在の電源状態を示す「POWER=OFF」と、表示させるメッセージである「MSG=”あなたが最初の使用者です・・・”」、当該メッセージの表示時間である「TIMEOUT=300」が含まれている。
【0051】
さて、ホストコンピュータ1では、確認メッセージ受信部103がプリンタ2からのメッセージを受信すると(ステップ303でYES)、当該メッセージが表示の必要があるものであれば(ステップ304でYES)、確認メッセージ表示部104が当該メッセージを表示し(ステップ305)、ユーザの応答を待つ(ステップ306でNO、ステップ307でNO)。
【0052】
メッセージの表示は、該当するメッセージ内に「MSG=」や「TIMEOUT」で表されるものが含まれている場合であり、当該メッセージは、図8に示すような画面(ダイアログ)360として表示される。画面360には、メッセージを表示する表示欄361と「OK」ボタン362、「キャンセル」ボタン363が配されている。メッセージ欄361には、受信したメッセージに含まれる「MSG=」で示されるメッセージが表示される。この場合には、当該メッセージには、最初のユーザである旨と、プリンタ2の電源をオンにする前に処理する事項、当該処理終了後の指示、等が含まれている。この画面360は、ユーザにより「OK」ボタン362若しくは「キャンセル」ボタン363が押下されるか、「TIMEOUT」で設定された時間が経過するまで表示される。
【0053】
この画面360が表示されている状態で、ユーザが「OK」ボタン362を押下すると(ステップ306でYES、ステップ308でYES)、電源制御コマンド生成部101が、ホスト情報を含めた電源制御コマンドを生成し(ステップ309)、これを電源制御コマンド送信部102がプリンタ2に送信して(ステップ310)、電源制御ホストソフトウェア10は、当該電源制御コマンドに対する応答であるメッセージの受信を待つ(ステップ313でNO)。このとき、生成される電源制御コマンドは、プリンタ2の電源をオンにすることを確認するコマンドであり、図7の「電源オン確認(OK)」のケースに示すように、コマンドである「RESPONSE=OK」とホスト情報であるユーザ名「USER=USER001」、IPアドレス「ADDR=192.168.0.1」が含まれている。
【0054】
次に、電源制御プリンタソフトウェア20が電源制御コマンドを受信すると、電源制御コマンド解析部200が、これを解析する。その結果、当該電源制御コマンドに「RESPONSE=OK」が含まれていた場合、つまり、ユーザが電源オン処理に対する確認を行った場合には(ステップ335でYES)、ホスト管理部201が該当するホスト情報をリストに加えて保持し(ステップ336)、ユーザカウントの値を1だけインクリメントする(ステップ337)。その結果、ユーザカウントが1となった場合には(ステップ338でYES)、電源制御コマンド実行部202が、電源制御部24を動作させてプリンタ2の印刷電源部27への給電を開始させ、プリンタ2の電源をオンとする(ステップ339)。そして、電源制御コマンド実行部202は、メッセージとして現在のプリンタ2の状態をホストコンピュータ1に通知して処理を終了する(ステップ340)。このときのメッセージは、図7の「電源オン確認(OK)」のケースに示すように、プリンタ2の現在の電源状態を示す「POWER=ON」が含まれている。そして、電源制御ホストソフトウェア10も、当該メッセージを受信すると(ステップ313でYES)、動作を終了する。
【0055】
一方、ホストコンピュータ1に画面360が表示されている状態で、ユーザにより「キャンセル」ボタン363が押下された場合や(ステップ306でYES、ステップ308でNO)、「OK」ボタン362と「キャンセル」ボタン363のいずれも押下されることなく、「TIMEOUT」で設定された時間が経過した場合には(ステップ307でYES)、電源制御コマンド生成部101が、ホスト情報を含めた電源制御コマンドを生成し(ステップ311)、これを電源制御コマンド送信部102がプリンタ2に送信して(ステップ312)、電源制御ホストソフトウェア10は、当該電源制御コマンドに対する応答であるメッセージの受信を待つ(ステップ313でNO)。このとき、生成される電源制御コマンドは、プリンタ2の電源をオンにすることを確認するコマンド(実態は未確認)であり、図7の「電源オン確認(NG)」のケースに示すように、コマンドである「RESPONSE=CANCEL」とホスト情報であるユーザ名「USER=USER001」、IPアドレス「ADDR=192.168.0.1」が含まれている。
【0056】
この電源制御コマンドを電源制御プリンタソフトウェア20が受信すると、電源制御コマンド解析部200が、これを解析する。その結果、当該電源制御コマンドに「RESPONSE=CANCEL」が含まれていた場合、つまり、ユーザが電源オン処理に対する確認を行わなかった場合には(ステップ335でNO)、電源制御コマンド実行部202は、メッセージとして現在のプリンタ2の状態をホストコンピュータ1に通知して処理を終了する(ステップ340)。このときのメッセージは、図7の「電源オン確認(NG)」のケースに示すように、プリンタ2の現在の電源状態を示す「POWER=OFF」が含まれている。そして、電源制御ホストソフトウェア10も、当該メッセージを受信すると(ステップ313でYES)、動作を終了する。なお、ホストコンピュータ1において、ユーザがプリンタ2の電源オンの確認を行わなかった場合には、当該ホストコンピュータ1は、プリンタ2の利用を禁止してプリンタ2の利用要求があった際に電源制御ホストソフトウェア10による同様の処理を行うか、ホストコンピュータ1自体をシャットダウンする等の処理を行うようにしてもよい。
【0057】
続いて、上述の状態、つまり、プリンタ2の電源がオンの状態で、IPアドレスが192.168.0.2のホストコンピュータ1が起動された場合を説明する。ホストコンピュータ1が起動されると、これに伴って、電源制御ホストソフトウェア10が起動され、動作を開始する。電源制御ソフトウェア10は、動作を開始すると、ホスト情報生成部100がホストコンピュータ1のIPアドレス等のホスト情報を取得し(ステップ300)、電源制御コマンド生成部101が、このホスト情報を含めた電源制御コマンドを生成する(ステップ301)。このとき、生成される電源制御コマンドは、プリンタ2の電源オンを要求するコマンドであり、図7の「電源オン(最初以外)」のケースに示すように、コマンドである「POWER=ON」とホスト情報であるユーザ名「USER=USER002」、IPアドレス「ADDR=192.168.0.2」が含まれている。電源制御コマンド生成部101が電源制御コマンドを生成すると、電源制御コマンド送信部102が、これをプリンタ2に送信し(ステップ302)、これに対するプリンタ2の応答であるメッセージの受信を待つ(ステップ303でNO)。
【0058】
ここで、プリンタ2が電源制御コマンドを受信すると、電源制御コマンド解析部200が、受信した電源制御コマンドを解析し、当該電源制御コマンドに含まれるホスト情報を抽出し、ホスト管理部201に通知する(ステップ330)。このとき、ホスト管理部201が管理しているユーザカウントは、1であるため(ステップ331でNO)、ホスト管理部201は、該当するホスト情報をリストに加えて保持し(ステップ336)、ユーザカウントの値を1だけインクリメントする(ステップ337)。その結果、ユーザカウントは、2以上となるため(ステップ338でNO)、電源制御コマンド実行部202が、メッセージとして現在のプリンタ2の状態をホストコンピュータ1に通知して処理を終了する(ステップ340)。このときのメッセージは、図7の「電源オン(最初以外)」のケースに示すように、プリンタ2の現在の電源状態を示す「POWER=ON」が含まれている。そして、電源制御ホストソフトウェア10は、当該メッセージを受信すると(ステップ303でYES)、当該メッセージは表示が不要なものであるため(ステップ304でNO)、動作を終了する。
【0059】
次に、プリンタ2の電源をオフとする処理について説明する。図9は、プリンタ2の電源オフ処理時の電源制御ホストソフトウェア10の動作の流れを示すフローチャートであり、図10は、プリンタ2の電源オフ処理時の電源制御プリンタソフトウェア20の動作の流れを示すフローチャートである。また、図11は、プリンタ2の電源オフ処理時に電源制御ホストソフトウェア10が送信する電源制御コマンドと受信するメッセージを示した図であり、図12は、プリンタ2の電源オフ処理時に電源制御ソフトウェア10によりホストコンピュータ1に表示される画面の例を示した図である。
【0060】
最初に、プリンタ2の電源がオンで、IPアドレスが192.168.0.1のホストコンピュータ1とIPアドレスが192.168.0.2のホストコンピュータ1が起動している状態から、IPアドレスが192.168.0.1のホストコンピュータ1がシャットダウンされようとする場合を説明する。
【0061】
ホストコンピュータ1がシャットダウンされようとすると、これに伴って、電源制御ホストソフトウェア10が起動され、動作を開始する。電源制御ソフトウェア10は、動作を開始すると、ホスト情報生成部100がホストコンピュータ1のIPアドレス等のホスト情報を取得し(ステップ400)、電源制御コマンド生成部101が、このホスト情報を含めた電源制御コマンドを生成する(ステップ401)。このとき、生成される電源制御コマンドは、プリンタ2の電源オフを要求するコマンドであり、図11の「電源オフ(最後以外)」のケースに示すように、コマンドである「POWER=OFF」とホスト情報であるユーザ名「USER=USER001」、IPアドレス「ADDR=192.168.0.1」が含まれている。電源制御コマンド生成部101が電源制御コマンドを生成すると、電源制御コマンド送信部102が、これをプリンタ2に送信し(ステップ402)、これに対するプリンタ2の応答であるメッセージの受信を待つ(ステップ403でNO)。
【0062】
一方、プリンタ2は、ホストコンピュータ1から電源制御コマンドを受信すると、電源制御コマンド解析部200が、受信した電源制御コマンドを解析し、当該電源制御コマンドに含まれるホスト情報を抽出し、ホスト管理部201に通知する(ステップ430)。このとき、ホスト管理部201が管理しているユーザカウントは、2であるため(ステップ431でNO)、ホスト管理部201は、該当するホスト情報をリストから削除し(ステップ436)、ユーザカウントの値を1だけデクリメントする(ステップ437)。その結果、ユーザカウントは、1となるため(ステップ438でNO)、電源制御コマンド実行部202が、メッセージとして現在のプリンタ2の状態をホストコンピュータ1に通知して処理を終了する(ステップ440)。このときのメッセージは、図11の「電源オフ(最後以外)」のケースに示すように、プリンタ2の現在の電源状態を示す「POWER=ON」が含まれている。そして、電源制御ホストソフトウェア10は、当該メッセージを受信すると(ステップ403でYES)、当該メッセージは表示が不要なものであるため(ステップ404でNO)、動作を終了する。
【0063】
続いて、上述の状態、つまり、プリンタ2の電源がオンで、IPアドレスが192.168.0.2のホストコンピュータ1のみが起動されている状態から、当該ホストコンピュータ1がシャットダウンされようとしている場合を説明する。
【0064】
ホストコンピュータ1がシャットダウンされようとすると、これに伴って、電源制御ホストソフトウェア10が起動され、動作を開始する。電源制御ソフトウェア10は、動作を開始すると、ホスト情報生成部100がホストコンピュータ1のIPアドレス等のホスト情報を取得し(ステップ400)、電源制御コマンド生成部101が、このホスト情報を含めた電源制御コマンドを生成する(ステップ401)。このとき、生成される電源制御コマンドは、プリンタ2の電源オフを要求するコマンドであり、図11の「電源オフ(最後)」のケースに示すように、コマンドである「POWER=OFF」とホスト情報であるユーザ名「USER=USER002」、IPアドレス「ADDR=192.168.0.2」が含まれている。電源制御コマンド生成部101が電源制御コマンドを生成すると、電源制御コマンド送信部102が、これをプリンタ2に送信し(ステップ402)、これに対するプリンタ2の応答であるメッセージの受信を待つ(ステップ403でNO)。
【0065】
ここで、プリンタ2が電源制御コマンドを受信すると、電源制御コマンド解析部200が、受信した電源制御コマンドを解析し、当該電源制御コマンドに含まれるホスト情報を抽出し、ホスト管理部201に通知する(ステップ430)。このとき、ホスト管理部201が管理しているユーザカウントが1であるため(ステップ431でYES)、電源制御コマンド実行部202が、確認メッセージ送信部205に確認メッセージ記憶部204から「最後のユーザ」である旨のメッセージを取得させ、これを対応するホストコンピュータ1に送信し(ステップ432)、送信したメッセージに対する応答を待つ(ステップ433でNO、ステップ434でNO)。この時送信する「最後のユーザ」である旨のメッセージは、図11の「電源オフ(最後)」のケースに示すように、プリンタ2の現在の電源状態を示す「POWER=ON」と、表示させるメッセージである「MSG=”あなたが最後の使用者です・・・”」、当該メッセージの表示時間である「TIMEOUT=300」が含まれている。
【0066】
さて、ホストコンピュータ1では、確認メッセージ受信部103がプリンタ2からのメッセージを受信すると(ステップ403でYES)、当該メッセージが表示の必要があるものであるため(ステップ404でYES)、確認メッセージ表示部104が当該メッセージを表示し(ステップ405)、ユーザの応答を待つ(ステップ406でNO、ステップ407でNO)。
【0067】
メッセージの表示は、該当するメッセージ内に「MSG=」や「TIMEOUT」で表されるものが含まれている場合であり、当該メッセージは、図12に示すような画面(ダイアログ)460として表示される。画面460には、メッセージを表示する表示欄461と「OK」ボタン462、「キャンセル」ボタン463が配されている。メッセージ欄461には、受信したメッセージに含まれる「MSG=」で示されるメッセージが表示される。この場合には、当該メッセージには、最後のユーザである旨と、プリンタ2の電源をオフにした後(若しくは直前)に処理する事項、当該処理終了後の指示、等が含まれている。この画面460は、ユーザにより「OK」ボタン462若しくは「キャンセル」ボタン463が押下されるか、「TIMEOUT」で設定された時間が経過するまで表示される。
【0068】
この画面460が表示されている状態で、ユーザが「OK」ボタン462を押下すると(ステップ406でYES、ステップ408でYES)、電源制御コマンド生成部101が、ホスト情報を含めた電源制御コマンドを生成し(ステップ409)、これを電源制御コマンド送信部102がプリンタ2に送信して(ステップ410)、電源制御ホストソフトウェア10は、当該電源制御コマンドに対する応答であるメッセージの受信を待つ(ステップ413でNO)。このとき、生成される電源制御コマンドは、プリンタ2の電源をオフにすることを確認するコマンドであり、図11の「電源オフ確認(OK)」のケースに示すように、コマンドである「RESPONSE=OK」とホスト情報であるユーザ名「USER=USER002」、IPアドレス「ADDR=192.168.0.2」が含まれている。
【0069】
次に、電源制御プリンタソフトウェア20が電源制御コマンドを受信すると、電源制御コマンド解析部200が、これを解析する。その結果、当該電源制御コマンドに「RESPONSE=OK」が含まれていた場合、つまり、ユーザが電源オン処理に対する確認を行った場合には(ステップ435でYES)、ホスト管理部201が該当するホスト情報をリストから削除し(ステップ436)、ユーザカウントの値を1だけデクリメントする(ステップ437)。その結果、ユーザカウントが0となるため(ステップ438でYES)、電源制御コマンド実行部202が、電源制御部24を動作させてプリンタ2の印刷電源部27への給電を停止させ、プリンタ2の電源をオフとする(ステップ439)。そして、電源制御コマンド実行部202は、メッセージとして現在のプリンタ2の状態をホストコンピュータ1に通知して処理を終了する(ステップ440)。このときのメッセージは、図11の「電源オフ確認(OK)」のケースに示すように、プリンタ2の現在の電源状態を示す「POWER=OFF」が含まれている。そして、電源制御ホストソフトウェア10も、当該メッセージを受信すると(ステップ413でYES)、動作を終了する。
【0070】
一方、ホストコンピュータ1に画面460が表示されている状態で、ユーザにより「キャンセル」ボタン463が押下された場合や(ステップ406でYES、ステップ408でNO)、「OK」ボタン462と「キャンセル」ボタン463のいずれも押下されることなく、「TIMEOUT」で設定された時間が経過した場合には(ステップ407でYES)、電源制御コマンド生成部101が、ホスト情報を含めた電源制御コマンドを生成し(ステップ411)、これを電源制御コマンド送信部102がプリンタ2に送信して(ステップ412)、電源制御ホストソフトウェア10は、当該電源制御コマンドに対する応答であるメッセージの受信を待つ(ステップ413でNO)。このとき、生成される電源制御コマンドは、プリンタ2の電源をオフにすることを確認するコマンド(実態は未確認)であり、図11の「電源オフ確認(NG)」のケースに示すように、コマンドである「RESPONSE=CANCEL」とホスト情報であるユーザ名「USER=USER002」、IPアドレス「ADDR=192.168.0.2」が含まれている。
【0071】
この電源制御コマンドを電源制御プリンタソフトウェア20が受信すると、電源制御コマンド解析部200が、これを解析する。その結果、当該電源制御コマンドに「RESPONSE=CANCEL」が含まれていた場合、つまり、ユーザが電源オン処理に対する確認を行わなかった場合には(ステップ435でNO)、電源制御コマンド実行部202は、メッセージとして現在のプリンタ2の状態をホストコンピュータ1に通知して処理を終了する(ステップ440)。このときのメッセージは、図11の「電源オン確認(NG)」のケースに示すように、プリンタ2の現在の電源状態を示す「POWER=ON」が含まれている。そして、電源制御ホストソフトウェア10も、当該メッセージを受信すると(ステップ413でYES)、動作を終了する。
【0072】
ところで、ステップ305やステップ405でホストコンピュータ1に表示されるメッセージやその表示時間(TIMEOUT)は、管理者等がホストコンピュータ1からプリンタ2に設定することができる。この設定は、確認メッセージ設定部105で行い、電源制御コマンド生成部101で電源制御コマンドに含められ、プリンタ2に送信される。そして、プリンタ2では、電源制御コマンド解析部200が、電源制御コマンドにメッセージの設定が含まれていることを解析すると、確認メッセージ登録部203が、当該設定を確認メッセージ記憶部204に記憶する。
【0073】
図13は、ホストコンピュータ1に表示されるメッセージの設定画面の例を示した図である。同図に示すように、画面500は、メッセージ設定欄501とタイムアウト時間設定欄502、「クリア」ボタン503、「読み込み」ボタン504、「デフォルト」ボタン505、メッセージ設定欄511、タイムアウト時間設定欄512、「クリア」ボタン513、「読み込み」ボタン514、「デフォルト」ボタン515、「OK」ボタン521、「キャンセル」ボタン522、「適用」ボタン523が配されている。
【0074】
メッセージ設定欄501とメッセージ設定欄511は、それぞれ電源オン時の確認メッセージと電源オフ時の確認メッセージを設定する欄で、ホストコンピュータ1のキーボード等の入力デバイスからメッセージを入力して設定することができる。タイムアウト時間設定欄502とタイムアウト時間設定欄512は、それぞれ電源オン時と電源オフ時の確認メッセージの表示タイムアウト時間を設定することができる。
【0075】
「クリア」ボタン503と「クリア」ボタン513は、それぞれメッセージ設定欄501とメッセージ設定欄511に表示されているメッセージをクリアする指示ボタンである。
【0076】
「読み込み」ボタン504と「読み込み」ボタン514は、それぞれ、プリンタ2に登録されている電源オン時の確認メッセージと電源オフ時の確認メッセージを取得してメッセージ設定欄501、メッセージ設定欄511に表示するための指示ボタンである。「読み込み」ボタン504が押下された場合には、図14の「メッセージ設定(オン読み込み)」のケースに示すように、電源オン時のメッセージ読み込み要求コマンドである「ON_MSG_REQ」とホスト情報であるユーザ名「USER=USER003」、IPアドレス「ADDR=192.168.0.3」が含まれた電源制御コマンドがホストコンピュータ1からプリンタ2に送信される。そして、プリンタ2からホストコンピュータ1に電源オン時の確認メッセージである「ON_MSG=”あなたが最初の使用者です・・・”」とそのタイムアウト時間「ON_TIMEOUT=300」を含むメッセージが送信される。同様に、「読み込み」ボタン514が押下された場合には、図14の「メッセージ設定(オフ読み込み)」のケースに示すように、電源オフ時のメッセージ読み込み要求コマンドである「OFF_MSG_REQ」とホスト情報であるユーザ名「USER=USER003」、IPアドレス「ADDR=192.168.0.3」が含まれた電源制御コマンドがホストコンピュータ1からプリンタ2に送信される。そして、プリンタ2からホストコンピュータ1に電源オフ時の確認メッセージである「OFF_MSG=”あなたが最後の使用者です・・・”」とそのタイムアウト時間「OFF_TIMEOUT=300」を含むメッセージが送信される。
【0077】
「デフォルト」ボタン505と「デフォルト」ボタン515は、それぞれメッセージ設定欄501とメッセージ設定欄511に表示されているメッセージを確認メッセージ設定部105が予めデフォルトとして保持している内容に変更する指示ボタンである。
【0078】
「OK」ボタン521は、メッセージ設定欄501とメッセージ設定欄511に表示されているメッセージと、タイムアウト時間設定欄502とタイムアウト時間設定欄512に設定されているタイムアウト時間のプリンタ2への登録および画面500の表示終了を指示する指示ボタンである。「キャンセル」ボタン522は、メッセージ設定のキャンセルおよび画面500の表示終了を指示する指示ボタンである。「適用」ボタン523は、「OK」ボタン521と同様にメッセージ設定欄501とメッセージ設定欄511に表示されているメッセージと、タイムアウト時間設定欄502とタイムアウト時間設定欄512に設定されているタイムアウト時間のプリンタ2への登録を指示し、画面500の表示を継続させる指示ボタンである。
【0079】
「OK」ボタン521または「適用」ボタン523が押下された場合には、図14の「メッセージ設定(更新)」のケースに示すように、電源オン時のメッセージ設定要求コマンドである「ON_MSG=”あなたが最初の使用者です・・・”」とそのタイムアウト時間「ON_TIMEOUT=300」、電源オフ時のメッセージ設定要求コマンドである「OFF_MSG=”あなたが最後の使用者です・・・”」とそのタイムアウト時間「OFF_TIMEOUT=300」、ホスト情報であるユーザ名「USER=USER003」、IPアドレス「ADDR=192.168.0.3」が含まれた電源制御コマンドがホストコンピュータ1からプリンタ2に送信される。そして、プリンタ2からホストコンピュータ1に現在の設定内容として、電源オン時の確認メッセージである「ON_MSG=”あなたが最初の使用者です・・・”」とそのタイムアウト時間「ON_TIMEOUT=300」、電源オフ時の確認メッセージである「OFF_MSG=”あなたが最後の使用者です・・・”」とそのタイムアウト時間「OFF_TIMEOUT=300」を含むメッセージが送信される。
【0080】
[実施例2]
ところで、上述の実施例1では、電源制御プリンタソフトウェア20のホスト管理部201で、現にプリンタ2を利用する可能性のあるホスト情報をユーザカウントともに管理し、最後の利用者に対して確認メッセージを表示するようにしていた。しかしながら、ホストコンピュータ1は、何らかの事情で正常にシャットダウンすることなく停止してしまう場合等がある。この場合、実際にプリンタ2を利用する可能性のあるホストコンピュータ1の数とホスト管理部201のユーザカウントの数が一致しなくなることがあり、結果として、最後の利用者の認識を誤ってしまう可能性がある。そこで、実施例2では、ホストコンピュータ1の管理をより確実に行う場合の説明を行う。なお、実施例2においても、ホストコンピュータ1の動作は、実施例1の場合と同様であるため、ここでは実施例1で参照した図面を流用して説明を行う。
【0081】
図15は、実施例2におけるプリンタ2の電源オン処理時の電源制御プリンタソフトウェア20の動作の流れを示すフローチャートである。
【0082】
最初に、プリンタ2の電源がオフの状態で、IPアドレスが192.168.0.1のホストコンピュータ1が起動された場合を説明する。ホストコンピュータ1が起動されると、これに伴って、電源制御ホストソフトウェア10が起動され、動作を開始する。電源制御ソフトウェア10は、動作を開始すると、ホスト情報生成部100がホストコンピュータ1のIPアドレス等のホスト情報を取得し(ステップ300)、電源制御コマンド生成部101が、このホスト情報を含めた電源制御コマンドを生成する(ステップ301)。このとき、生成される電源制御コマンドは、プリンタ2の電源オンを要求するコマンドであり、図7の「電源オン(最初)」のケースに示すように、コマンドである「POWER=ON」とホスト情報であるユーザ名「USER=USER001」、IPアドレス「ADDR=192.168.0.1」が含まれている。電源制御コマンド生成部101が電源制御コマンドを生成すると、電源制御コマンド送信部102が、これをプリンタ2に送信し(ステップ302)、これに対するプリンタ2の応答であるメッセージの受信を待つ(ステップ303でNO)。
【0083】
一方、プリンタ2は、ホストコンピュータ1から電源制御コマンドを受信すると、電源制御コマンド解析部200が、受信した電源制御コマンドを解析し、当該電源制御コマンドに含まれるホスト情報を抽出し、ホスト管理部201に通知する(ステップ600)。このとき、ホスト管理部201が管理しているホスト情報の数、つまり、ユーザカウントが0であるため(ステップ601でYES)、電源制御コマンド実行部202が、確認メッセージ送信部205に確認メッセージ記憶部204から「最初のユーザ」である旨のメッセージを取得させ、これを対応するホストコンピュータ1に送信し(ステップ602)、送信したメッセージに対する応答を待つ(ステップ603でNO、ステップ604でNO)。この時送信する「最初のユーザ」である旨のメッセージは、図7の「電源オン(最初)」のケースに示すように、プリンタ2の現在の電源状態を示す「POWER=OFF」と、表示させるメッセージである「MSG=”あなたが最初の使用者です・・・”」、当該メッセージの表示時間である「TIMEOUT=300」が含まれている。
【0084】
さて、ホストコンピュータ1では、確認メッセージ受信部103がプリンタ2からのメッセージを受信すると(ステップ303でYES)、当該メッセージが表示の必要があるものであれば(ステップ304でYES)、確認メッセージ表示部104が当該メッセージを表示し(ステップ305)、ユーザの応答を待つ(ステップ306でNO、ステップ307でNO)。
【0085】
メッセージの表示は、該当するメッセージ内に「MSG=」や「TIMEOUT」で表されるものが含まれている場合であり、当該メッセージは、図8に示すような画面(ダイアログ)360として表示される。画面360には、メッセージを表示する表示欄361と「OK」ボタン362、「キャンセル」ボタン363が配されている。メッセージ欄361には、受信したメッセージに含まれる「MSG=」で示されるメッセージが表示される。この場合には、当該メッセージには、最初のユーザである旨と、プリンタ2の電源をオンにする前に処理する事項、当該処理終了後の指示、等が含まれている。この画面360は、ユーザにより「OK」ボタン362若しくは「キャンセル」ボタン363が押下されるか、「TIMEOUT」で設定された時間が経過するまで表示される。
【0086】
この画面360が表示されている状態で、ユーザが「OK」ボタン362を押下すると(ステップ306でYES、ステップ308でYES)、電源制御コマンド生成部101が、ホスト情報を含めた電源制御コマンドを生成し(ステップ309)、これを電源制御コマンド送信部102がプリンタ2に送信して(ステップ310)、電源制御ホストソフトウェア10は、当該電源制御コマンドに対する応答であるメッセージの受信を待つ(ステップ313でNO)。このとき、生成される電源制御コマンドは、プリンタ2の電源をオンにすることを確認するコマンドであり、図7の「電源オン確認(OK)」のケースに示すように、コマンドである「RESPONSE=OK」とホスト情報であるユーザ名「USER=USER001」、IPアドレス「ADDR=192.168.0.1」が含まれている。
【0087】
次に、電源制御プリンタソフトウェア20が電源制御コマンドを受信すると、電源制御コマンド解析部200が、これを解析する。その結果、当該電源制御コマンドに「RESPONSE=OK」が含まれていた場合、つまり、ユーザが電源オン処理に対する確認を行った場合には(ステップ605でYES)、ホスト管理部201が該当するホスト情報をリストに加えて保持し(ステップ606)、ユーザカウントの値を1だけインクリメントする(ステップ667)。その結果、ユーザカウントが1となるため(ステップ608でYES)、電源制御コマンド実行部202が、電源制御部24を動作させてプリンタ2の印刷電源部27への給電を開始させ、プリンタ2の電源をオンとする(ステップ609)。そして、電源制御コマンド実行部202は、メッセージとして現在のプリンタ2の状態をホストコンピュータ1に通知して処理を終了する(ステップ361)。このときのメッセージは、図7の「電源オン確認(OK)」のケースに示すように、プリンタ2の現在の電源状態を示す「POWER=ON」が含まれている。そして、電源制御ホストソフトウェア10も、当該メッセージを受信すると(ステップ313でYES)、動作を終了する。
【0088】
一方、ホストコンピュータ1に画面360が表示されている状態で、ユーザにより「キャンセル」ボタン363が押下された場合や(ステップ306でYES、ステップ308でNO)、「OK」ボタン362と「キャンセル」ボタン363のいずれも押下されることなく、「TIMEOUT」で設定された時間が経過した場合には(ステップ307でYES)、電源制御コマンド生成部101が、ホスト情報を含めた電源制御コマンドを生成し(ステップ311)、これを電源制御コマンド送信部102がプリンタ2に送信して(ステップ312)、電源制御ホストソフトウェア10は、当該電源制御コマンドに対する応答であるメッセージの受信を待つ(ステップ313でNO)。このとき、生成される電源制御コマンドは、プリンタ2の電源をオンにすることを確認するコマンド(実態は未確認)であり、図7の「電源オン確認(NG)」のケースに示すように、コマンドである「RESPONSE=CANCEL」とホスト情報であるユーザ名「USER=USER001」、IPアドレス「ADDR=192.168.0.1」が含まれている。
【0089】
この電源制御コマンドを電源制御プリンタソフトウェア20が受信すると、電源制御コマンド解析部200が、これを解析する。その結果、当該電源制御コマンドに「RESPONSE=CANCEL」が含まれていた場合、つまり、ユーザが電源オン処理に対する確認を行わなかった場合には(ステップ605でNO)、電源制御コマンド実行部202は、メッセージとして現在のプリンタ2の状態をホストコンピュータ1に通知して処理を終了する(ステップ610)。このときのメッセージは、図7の「電源オン確認(NG)」のケースに示すように、プリンタ2の現在の電源状態を示す「POWER=OFF」が含まれている。そして、電源制御ホストソフトウェア10も、当該メッセージを受信すると(ステップ313でYES)、動作を終了する。なお、ホストコンピュータ1において、ユーザがプリンタ2の電源オンの確認を行わなかった場合には、当該ホストコンピュータ1は、プリンタ2の利用を禁止してプリンタ2の利用要求があった際に電源制御ホストソフトウェア10による同様の処理を行うか、ホストコンピュータ1自体をシャットダウンする等の処理を行うようにしてもよい。
【0090】
続いて、上述の状態、つまり、プリンタ2の電源がオンの状態で、IPアドレスが192.168.0.2のホストコンピュータ1が起動された場合を説明する。ホストコンピュータ1が起動されると、これに伴って、電源制御ホストソフトウェア10が起動され、動作を開始する。電源制御ソフトウェア10は、動作を開始すると、ホスト情報生成部100がホストコンピュータ1のIPアドレス等のホスト情報を取得し(ステップ300)、電源制御コマンド生成部101が、このホスト情報を含めた電源制御コマンドを生成する(ステップ301)。このとき、生成される電源制御コマンドは、プリンタ2の電源オンを要求するコマンドであり、図7の「電源オン(最初以外)」のケースに示すように、コマンドである「POWER=ON」とホスト情報であるユーザ名「USER=USER002」、IPアドレス「ADDR=192.168.0.2」が含まれている。電源制御コマンド生成部101が電源制御コマンドを生成すると、電源制御コマンド送信部102が、これをプリンタ2に送信し(ステップ302)、これに対するプリンタ2の応答であるメッセージの受信を待つ(ステップ303でNO)。
【0091】
ここで、プリンタ2が電源制御コマンドを受信すると、電源制御コマンド解析部200が、受信した電源制御コマンドを解析し、当該電源制御コマンドに含まれるホスト情報を抽出し、ホスト管理部201に通知する(ステップ600)。このとき、ホスト管理部201が管理しているユーザカウントは、1であるため(ステップ601でNO)、ホスト管理部201は、直前に登録されたホスト情報を取得し(ステップ611)、取得したホスト情報に基づいて対応するホストコンピュータ1の接続を確認するコマンドを送信し(ステップ612)、当該ホストコンピュータ1からの応答を待つ(ステップ613でNO、ステップ614でNO)。このとき、電源制御ソフトウェア2からプリンタに送信されるコマンドは、図16に「受信メッセージ」で示すように、ホストコンピュータ1への応答要求である「CONFIRM」とそのタイムアウト時間である「TIMEOUT=5」が含まれる。そして、対応するホストコンピュータ1が接続されている場合には、図16に「送信コマンド」で示すように、その応答である「RESPONSE=OK」とホスト情報であるユーザ名「USER=USER001」、IPアドレス「ADDR=192.168.0.1」が含まれたメッセージがホストコンピュータ1から返される。なお、接続の確認は、図16に示したコマンド等に代えてICMPを利用するようにしてもよい。
【0092】
ホストコンピュータ1から応答があった場合(ステップ613でYES)、ホスト管理部201は、該当するホスト情報をリストに加えて保持し(ステップ606)、ユーザカウントの値を1だけインクリメントする(ステップ607)。その結果、ユーザカウントは、2となるため(ステップ608でNO)、電源制御コマンド実行部202が、メッセージとして現在のプリンタ2の状態をホストコンピュータ1に通知して処理を終了する(ステップ610)。このときのメッセージは、図7の「電源オン(最初以外)」のケースに示すように、プリンタ2の現在の電源状態を示す「POWER=ON」が含まれている。そして、電源制御ホストソフトウェア10は、当該メッセージを受信すると(ステップ303でYES)、当該メッセージは表示が不要なものであるため(ステップ304でNO)、動作を終了する。
【0093】
一方、ステップ612で送信したコマンドに対し、ホストコンピュータ1からの応答が無かった場合、つまり、該当するホストコンピュータの接続を確認できなかった場合には(ステップ613でNO、ステップ614でYES)、ホスト管理部201は、直前に登録されたホスト情報をリストから削除し(ステップ616)、ユーザカウントの値を1だけデクリメントする(ステップ617)。
【0094】
その結果、ユーザカウントの値が1以上である場合、つまり、他にも登録されているホストが存在する場合には(ステップ618でYES)、ステップ611に戻り、同様の処理を繰り返す。また、ユーザカウントの値が0となった場合、つまり、現に接続されているホストコンピュータ1が存在しない場合には(ステップ618でNO)、登録を行おうとしているホストコンピュータが、最初のユーザとなるが、この状況では、プリンタ2を利用するための準備は完了しているため、該当するホスト情報をリストに加えて保持し(ステップ606)、ユーザカウントの値を1だけインクリメントする(ステップ607)。その結果、ユーザカウントは、2となるため(ステップ608でNO)、電源制御コマンド実行部202が、メッセージとして現在のプリンタ2の状態をホストコンピュータ1に通知して処理を終了する(ステップ610)。このときのメッセージは、図7の「電源オン(最初以外)」のケースに示すように、プリンタ2の現在の電源状態を示す「POWER=ON」が含まれている。そして、電源制御ホストソフトウェア10は、当該メッセージを受信すると(ステップ303でYES)、当該メッセージは表示が不要なものであるため(ステップ304でNO)、動作を終了する。
【0095】
次に、プリンタ2の電源をオフとする処理について説明する。 図17は、実施例2におけるプリンタ2の電源オフ処理時の電源制御プリンタソフトウェア20の動作の流れを示すフローチャートである。
【0096】
最初に、プリンタ2の電源がオンで、IPアドレスが192.168.0.1のホストコンピュータ1とIPアドレスが192.168.0.2のホストコンピュータ1が起動している状態から、IPアドレスが192.168.0.1のホストコンピュータ1がシャットダウンされようとする場合を説明する。
【0097】
ホストコンピュータ1がシャットダウンされようとすると、これに伴って、電源制御ホストソフトウェア10が起動され、動作を開始する。電源制御ソフトウェア10は、動作を開始すると、ホスト情報生成部100がホストコンピュータ1のIPアドレス等のホスト情報を取得し(ステップ400)、電源制御コマンド生成部101が、このホスト情報を含めた電源制御コマンドを生成する(ステップ401)。このとき、生成される電源制御コマンドは、プリンタ2の電源オフを要求するコマンドであり、図11の「電源オフ(最後以外)」のケースに示すように、コマンドである「POWER=OFF」とホスト情報であるユーザ名「USER=USER001」、IPアドレス「ADDR=192.168.0.1」が含まれている。電源制御コマンド生成部101が電源制御コマンドを生成すると、電源制御コマンド送信部102が、これをプリンタ2に送信し(ステップ402)、これに対するプリンタ2の応答であるメッセージの受信を待つ(ステップ403でNO)。
【0098】
一方、プリンタ2は、ホストコンピュータ1から電源制御コマンドを受信すると、電源制御コマンド解析部200が、受信した電源制御コマンドを解析し、当該電源制御コマンドに含まれるホスト情報を抽出し、ホスト管理部201に通知する(ステップ700)。このとき、ホスト管理部201が管理しているユーザカウントは、2であるため(ステップ701でNO)、ホスト管理部201は、直前に登録されたホスト情報を取得し(ステップ711)、取得したホスト情報に基づいて対応するホストコンピュータ1の接続を確認するコマンドを送信し(ステップ712)、当該ホストコンピュータ1からの応答を待つ(ステップ713でNO、ステップ714でNO)。このとき、電源制御ソフトウェア2からプリンタに送信されるコマンドは、電源オンの場合と同様である。
【0099】
ホストコンピュータ1から応答があった場合(ステップ713でYES)、ホスト管理部201は、該当するホスト情報をリストから削除し(ステップ706)、ユーザカウントの値を1だけデクリメントする(ステップ707)。その結果、ユーザカウントは、1となるため(ステップ708でNO)、電源制御コマンド実行部202が、メッセージとして現在のプリンタ2の状態をホストコンピュータ1に通知して処理を終了する(ステップ710)。このときのメッセージは、図11の「電源オフ(最後以外)」のケースに示すように、プリンタ2の現在の電源状態を示す「POWER=ON」が含まれている。そして、電源制御ホストソフトウェア10は、当該メッセージを受信すると(ステップ403でYES)、当該メッセージは表示が不要なものであるため(ステップ404でNO)、動作を終了する。
【0100】
一方、ステップ712で送信したコマンドに対し、ホストコンピュータ1からの応答が無かった場合、つまり、該当するホストコンピュータの接続を確認できなかった場合には(ステップ713でNO、ステップ714でYES)、ホスト管理部201は、直前に登録されたホスト情報をリストから削除し(ステップ715)、ユーザカウントの値を1だけデクリメントする(ステップ716)。
【0101】
その結果、ユーザカウントの値が2以上である場合には(ステップ717でYES)、ステップ711に戻り、同様の処理を繰り返す。また、ユーザカウントの値が1となった場合、つまり、シャットダウンを行おうとしているホストコンピュータ1が最後のユーザとなる場合には(ステップ717でNO、ステップ701でYES)、後述するステップ702以降の処理を実行する。
【0102】
続いて、プリンタ2の電源がオンで、IPアドレスが192.168.0.2のホストコンピュータ1のみが起動されている状態から、当該ホストコンピュータ1がシャットダウンされようとしている場合を説明する。
【0103】
ホストコンピュータ1がシャットダウンされようとすると、これに伴って、電源制御ホストソフトウェア10が起動され、動作を開始する。電源制御ソフトウェア10は、動作を開始すると、ホスト情報生成部100がホストコンピュータ1のIPアドレス等のホスト情報を取得し(ステップ400)、電源制御コマンド生成部101が、このホスト情報を含めた電源制御コマンドを生成する(ステップ401)。このとき、生成される電源制御コマンドは、プリンタ2の電源オフを要求するコマンドであり、図11の「電源オフ(最後)」のケースに示すように、コマンドである「POWER=OFF」とホスト情報であるユーザ名「USER=USER002」、IPアドレス「ADDR=192.168.0.2」が含まれている。電源制御コマンド生成部101が電源制御コマンドを生成すると、電源制御コマンド送信部102が、これをプリンタ2に送信し(ステップ402)、これに対するプリンタ2の応答であるメッセージの受信を待つ(ステップ403でNO)。
【0104】
ここで、プリンタ2が電源制御コマンドを受信すると、電源制御コマンド解析部200が、受信した電源制御コマンドを解析し、当該電源制御コマンドに含まれるホスト情報を抽出し、ホスト管理部201に通知する(ステップ700)。このとき、ホスト管理部201が管理しているユーザカウントが1であるため(ステップ701でYES)、電源制御コマンド実行部202が、確認メッセージ送信部205に確認メッセージ記憶部204から「最後のユーザ」である旨のメッセージを取得させ、これを対応するホストコンピュータ1に送信し(ステップ702)、送信したメッセージに対する応答を待つ(ステップ703でNO、ステップ704でNO)。この時送信する「最後のユーザ」である旨のメッセージは、図11の「電源オフ(最後)」のケースに示すように、プリンタ2の現在の電源状態を示す「POWER=ON」と、表示させるメッセージである「MSG=”あなたが最後の使用者です・・・”」、当該メッセージの表示時間である「TIMEOUT=300」が含まれている。
【0105】
さて、ホストコンピュータ1では、確認メッセージ受信部103がプリンタ2からのメッセージを受信すると(ステップ403でYES)、当該メッセージが表示の必要があるものであるため(ステップ404でYES)、確認メッセージ表示部104が当該メッセージを表示し(ステップ405)、ユーザの応答を待つ(ステップ406でNO、ステップ407でNO)。
【0106】
メッセージの表示は、該当するメッセージ内に「MSG=」や「TIMEOUT」で表されるものが含まれている場合であり、当該メッセージは、図12に示すような画面(ダイアログ)460として表示される。画面460には、メッセージを表示する表示欄461と「OK」ボタン462、「キャンセル」ボタン463が配されている。メッセージ欄461には、受信したメッセージに含まれる「MSG=」で示されるメッセージが表示される。この場合には、当該メッセージには、最後のユーザである旨と、プリンタ2の電源をオフにした後(若しくは直前)に処理する事項、当該処理終了後の指示、等が含まれている。この画面460は、ユーザにより「OK」ボタン462若しくは「キャンセル」ボタン463が押下されるか、「TIMEOUT」で設定された時間が経過するまで表示される。
【0107】
この画面460が表示されている状態で、ユーザが「OK」ボタン462を押下すると(ステップ406でYES、ステップ408でYES)、電源制御コマンド生成部101が、ホスト情報を含めた電源制御コマンドを生成し(ステップ409)、これを電源制御コマンド送信部102がプリンタ2に送信して(ステップ410)、電源制御ホストソフトウェア10は、当該電源制御コマンドに対する応答であるメッセージの受信を待つ(ステップ413でNO)。このとき、生成される電源制御コマンドは、プリンタ2の電源をオフにすることを確認するコマンドであり、図11の「電源オフ確認(OK)」のケースに示すように、コマンドである「RESPONSE=OK」とホスト情報であるユーザ名「USER=USER002」、IPアドレス「ADDR=192.168.0.2」が含まれている。
【0108】
次に、電源制御プリンタソフトウェア20が電源制御コマンドを受信すると、電源制御コマンド解析部200が、これを解析する。その結果、当該電源制御コマンドに「RESPONSE=OK」が含まれていた場合、つまり、ユーザが電源オン処理に対する確認を行った場合には(ステップ705でYES)、ホスト管理部201が該当するホスト情報をリストから削除し(ステップ706)、ユーザカウントの値を1だけデクリメントする(ステップ707)。その結果、ユーザカウントが0となるため(ステップ708でYES)、電源制御コマンド実行部202が、電源制御部24を動作させてプリンタ2の印刷電源部27への給電を停止させ、プリンタ2の電源をオフとする(ステップ709)。そして、電源制御コマンド実行部202は、メッセージとして現在のプリンタ2の状態をホストコンピュータ1に通知して処理を終了する(ステップ710)。このときのメッセージは、図11の「電源オフ確認(OK)」のケースに示すように、プリンタ2の現在の電源状態を示す「POWER=OFF」が含まれている。そして、電源制御ホストソフトウェア10も、当該メッセージを受信すると(ステップ413でYES)、動作を終了する。
【0109】
一方、ホストコンピュータ1に画面460が表示されている状態で、ユーザにより「キャンセル」ボタン463が押下された場合や(ステップ406でYES、ステップ408でNO)、「OK」ボタン462と「キャンセル」ボタン463のいずれも押下されることなく、「TIMEOUT」で設定された時間が経過した場合には(ステップ407でYES)、電源制御コマンド生成部101が、ホスト情報を含めた電源制御コマンドを生成し(ステップ411)、これを電源制御コマンド送信部102がプリンタ2に送信して(ステップ412)、電源制御ホストソフトウェア10は、当該電源制御コマンドに対する応答であるメッセージの受信を待つ(ステップ413でNO)。このとき、生成される電源制御コマンドは、プリンタ2の電源をオフにすることを確認するコマンド(実態は未確認)であり、図11の「電源オフ確認(NG)」のケースに示すように、コマンドである「RESPONSE=CANCEL」とホスト情報であるユーザ名「USER=USER002」、IPアドレス「ADDR=192.168.0.2」が含まれている。
【0110】
この電源制御コマンドを電源制御プリンタソフトウェア20が受信すると、電源制御コマンド解析部200が、これを解析する。その結果、当該電源制御コマンドに「RESPONSE=CANCEL」が含まれていた場合、つまり、ユーザが電源オン処理に対する確認を行わなかった場合には(ステップ705でNO)、電源制御コマンド実行部202は、メッセージとして現在のプリンタ2の状態をホストコンピュータ1に通知して処理を終了する(ステップ710)。このときのメッセージは、図11の「電源オン確認(NG)」のケースに示すように、プリンタ2の現在の電源状態を示す「POWER=ON」が含まれている。そして、電源制御ホストソフトウェア10も、当該メッセージを受信すると(ステップ413でYES)、動作を終了する。
【0111】
[実施例3]
実施例3は、上述の実施例1または実施例2の補足的な説明である。実施例1または実施例2においては、あるホストコンピュータ1による電源オン処理の際にTIMEOUTで指定されたタイムアウトの時間、処理が停止する。この間に別のホストコンピュータ1が電源オン処理を実行する可能性がある。実施例3は、この場合の処理を説明するものであるが、ここでは、電源制御プリンタソフトウェア20の動作を中心に、その説明を行う。
【0112】
図18は、実施例3におけるプリンタ2の電源オン処理時の電源制御プリンタソフトウェア20の動作の流れを示すフローチャートである。
【0113】
電源制御プリンタソフトウェア20は、ホストコンピュータ1から電源制御コマンドを受信すると、電源制御コマンド解析部200が、受信した電源制御コマンドを解析し、当該電源制御コマンドに含まれるホスト情報を抽出し、ホスト管理部201に通知する(ステップ800)。このとき、ホスト管理部201が管理しているホスト情報の数、つまり、ユーザカウントが0である場合には(ステップ801でYES)、他のホストコンピュータ1が先行して電源オン処理を行っているか否かを確認する(ステップ802)。
【0114】
確認の結果、電源オン処理が先行して実行されていなければ(ステップ803でNO)、図6のステップ332(実施例1)または図15のステップ602(実施例2)の処理に進む。
【0115】
一方、電源オン処理が先行して実行されている場合には(ステップ803でYES)、ホスト管理部201は、対応するホストコンピュータ1に対して、待機するよう通知し(ステップ804)、先行する電源オン処理の終了を待つ(ステップ805でNO)。先行する電源オン処理が終了すると(ステップ805でYES)、その先行処理の結果がキャンセルであった場合には(ステップ806でYES)、図6のステップ332(実施例1)または図15のステップ602(実施例2)の処理に進む。また、先行処理が正常に終了した場合には(ステップ806でNO)、図6のステップ336(実施例1)または図15のステップ606(実施例2)の処理に進む。
【0116】
また、電源制御コマンド解析部200がホスト情報をホスト管理部201に通知した際に、ホスト管理部201が管理しているホスト情報の数、つまり、ユーザカウントが1以上であった場合には(ステップ801でNO)、他のホストコンピュータ1が先行して電源オフ処理を行っているか否かを確認する(ステップ807)。
【0117】
確認の結果、電源オフ処理が先行して実行されていなければ(ステップ808でNO)、図6のステップ336(実施例1)または図15のステップ606(実施例2)の処理に進む。
【0118】
一方、確認の結果、電源オフ処理が先行して実行されている場合には(ステップ808でYES)、ホスト管理部201は、対応するホストコンピュータ1に対して、待機するとともに電源オフ処理を実行しているユーザに電源オフ処理の中断を要求する交渉を実行すべきと通知し(ステップ809)、先行する電源オフ処理の終了を待つ(ステップ810でNO)。先行する電源オフ処理が終了すると(ステップ810でYES)、その先行処理の結果がキャンセルであった場合には(ステップ811でYES)、図6のステップ336(実施例1)または図15のステップ606(実施例2)の処理に進む。また、先行する処理が正常に終了し、プリンタ2の電源オフが実行されてしまった場合には、図6のステップ332(実施例1)または図15のステップ602(実施例2)の処理に進む。
【0119】
[実施例4]
実施例4は、上述の実施例1乃至3のそれぞれにおける電源制御ソフトウェア20の機能をプリンタ2側に移し、ホストコンピュータ1に専用の機能を不要とする場合の例である。
【0120】
図19は、実施例4におけるプリンタの機能的な構成を示すブロック図である。同図に示すように、プリンタ902は、電源制御プリンタソフトウェア920とネットワークI/F921、通信バッファ部922、印刷処理部923、電源制御部924、主電源部925、補助電源部926、印刷電源部927、サーバ処理部930、スクリプトデータ保持部931を具備して構成される。
【0121】
電源制御プリンタソフトウェア920は、印刷処理部923の電源を制御するソフトウェアであり、その動作は、上述の実施例1乃至3のそれぞれの場合と同様である。ネットワークI/F921は、ネットワーク3を介してデータ等の授受を行うインタフェイスである。通信バッファ部922は、ネットワーク3を介して授受されるデータ等のバファリングを行う。印刷処理部923は、印刷データに対して画像処理を施す画像処理部や画像処理が施されたデータを印刷する印刷部、印刷部を制御する印刷制御部等を有し、ホストコンピュータ1から送られる印刷データの印刷を実行する。電源制御部924は、電源制御プリンタソフトウェア920の指示に基づいて、印刷電源部927を動作させ、印刷処理部923への電力供給を制御する。主電源部925は、図示しない外部電源から電力の供給を受け、必要に応じて変圧等を行い、その電力を補助電源部926と印刷電源部927に供給する。補助電源部926は、主電源部925から供給される電力をその供給が継続する間、常時、電源制御プリンタソフトウェア920、ネットワークI/F921、通信バッファ部922、電源制御部924、サーバ処理部930、スクリプトデータ保持部931に供給する。印刷電源部927は、主電源部926から供給される電力を電源制御部924からの指示に従って印刷処理部23に供給する。
【0122】
サーバ処理部930は、ウェブサーバとして動作するもので、スクリプトデータ保持部931に保持されているスクリプトデータを実行させるためのウェブページを提供する。スクリプトデータ保持部931は、サーバ処理部930がウェブページを提供したホストコンピュータにおいて、上述の実施例1乃至3のそれぞれにおける電源制御ホストソフトウェア10と同様の処理を実行させるためのスクリプトデータを保持している。
【0123】
この構成においては、ホストコンピュータは、電源制御ホストソフトウェア10に代えて、汎用のウェブブラウザを有していればよく、当該ウェブブラウザがサーバ処理部930から受信するウェブページをインタフェイスとして、上述の実施例1乃至3のそれぞれのホストコンピュータ1と同様の処理を実行する。
【0124】
なお、予めウェブサーバが稼働しているネットワークにおいては、サーバ処理部930とスクリプトデータ保持部931を当該ウェブサーバに移し、汎用のウェブブラウザを有するホストコンピュータと、上述の実施例1乃至3のそれぞれで示したプリンタ2を組み合わせることで、同様のシステムを構築することが可能である。
【0125】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明によれば、プリンタ等の電源制御の対象となる装置を利用するホストコンピュータが当該装置を利用する可能性が生じる際、例えば、ホストコンピュータが起動された際に発する利用要求と、ホストコンピュータが当該装置を利用する可能性が無くなる際、例えば、ホストコンピュータがシャットダウンされる際に発する利用終了要求とに基づいて、当該装置を利用する可能性のあるホストコンピュータを管理し、最初に利用要求を発したホストコンピュータの利用者に当該装置の電源をオンとするための処理を実行させ、最後に利用終了要求を発するホストコンピュータの利用者に当該装置の電源をオフとするための処理を実行させるように構成したので、繁雑な処理を伴うことなく、電源制御の対象となる装置の電源制御を実行することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明をプリンタに適用した場合のネットワークの構成例を示した図である。
【図2】ホストコンピュータ1とプリンタ2の機能的な構成を示すブロック図である。
【図3】電源制御ホストソフトウェア10の機能的な構成を示すブロック図である。
【図4】電源制御プリンタソフトウェア20の機能的な構成を示すブロック図である。
【図5】プリンタ2の電源オン処理時の電源制御ホストソフトウェア10の動作の流れを示すフローチャートである。
【図6】プリンタ2の電源オン処理時の電源制御プリンタソフトウェア20の動作の流れを示すフローチャートである。
【図7】プリンタ2の電源オン処理時に電源制御ホストソフトウェア10が送信する電源制御コマンドと受信するメッセージを示した図である。
【図8】プリンタ2の電源オン処理時に電源制御ソフトウェア10によりホストコンピュータ1に表示される画面の例を示した図である。
【図9】プリンタ2の電源オフ処理時の電源制御ホストソフトウェア10の動作の流れを示すフローチャートである。
【図10】プリンタ2の電源オフ処理時の電源制御プリンタソフトウェア20の動作の流れを示すフローチャートである。
【図11】プリンタ2の電源オフ処理時に電源制御ホストソフトウェア10が送信する電源制御コマンドと受信するメッセージを示した図である。
【図12】プリンタ2の電源オフ処理時に電源制御ソフトウェア10によりホストコンピュータ1に表示される画面の例を示した図である。
【図13】ホストコンピュータ1に表示されるメッセージの設定画面の例を示した図である。
【図14】確認メッセージの設定時に電源制御ホストソフトウェア10が送信する電源制御コマンドと受信するメッセージを示した図である。
【図15】実施例2におけるプリンタ2の電源オン処理時の電源制御プリンタソフトウェア20の動作の流れを示すフローチャートである。
【図16】実施例2における接続確認時に電源制御ホストソフトウェア10が送信する電源制御コマンドと受信するメッセージを示した図である。
【図17】実施例2におけるプリンタ2の電源オフ処理時の電源制御プリンタソフトウェア20の動作の流れを示すフローチャートである。
【図18】実施例3におけるプリンタ2の電源オン処理時の電源制御プリンタソフトウェア20の動作の流れを示すフローチャートである。
【図19】実施例4におけるプリンタの機能的な構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
1、1−1、1−2、1−3 ホストコンピュータ
2 プリンタ
3 ネットワーク
10 電源制御ホストソフトウェア
11 ネットワークI/F
12 アプリケーション
13 プリンタドライバ
14 スプーラ
15 印刷モニタ
20 電源制御プリンタソフトウェア
21 ネットワークI/F
22 通信バッファ部
23 印刷処理部
24 電源制御部
25 主電源部
26 補助電源部
27 印刷電源部
100 ホスト情報生成部
101 電源制御コマンド生成部
102 電源制御コマンド送信部
103 確認メッセージ受信部
104 確認メッセージ表示部
105 確認メッセージ設定部
200 電源制御コマンド解析部
201 ホスト管理部
202 電源制御コマンド実行部
203 確認メッセージ登録部
204 確認メッセージ記憶部
205 確認メッセージ送信部
360 画面
361 表示欄
362 「OK」ボタン
363 「キャンセル」ボタン
460 画面
461 表示欄
462 「OK」ボタン
463 「キャンセル」ボタン
500 画面
501 メッセージ設定欄
502 タイムアウト時間設定欄
503 「クリア」ボタン
504 「読み込み」ボタン
505 「デフォルト」ボタン
511 メッセージ設定欄
512 タイムアウト時間設定欄
513 「クリア」ボタン
514 「読み込み」ボタン
515 「デフォルト」ボタン
521 「OK」ボタン
522 「キャンセル」ボタン
523 「適用」ボタン
902 プリンタ
920 電源制御プリンタソフトウェア
921 ネットワークI/F
922 通信バッファ部
923 印刷処理部
924 電源制御部
925 主電源部
926 補助電源部
927 印刷電源部
930 サーバ処理部
931 スクリプトデータ保持部

Claims (22)

  1. ネットワークを介して複数のホスト装置に共用される共用装置の電源の投入および遮断を制御する電源制御方法において、
    前記ホスト装置は、それぞれ、前記共用装置を利用する可能性が発生した際に該共用装置に対して利用開始要求を通知するとともに、前記共用装置を利用する可能性が消滅した際に該共用装置に対して利用終了要求を通知し、
    前記共用装置は、前記利用開始要求を通知したホスト装置を特定するホスト情報を該ホスト装置が前記利用終了要求を通知するまで利用対象として管理するとともに、最初に通知された前記利用開始要求に基づいて電源を投入し、最後に通知された前記利用終了要求に基づいて電源を遮断する
    ことを特徴とする電源制御方法。
  2. 前記共用装置は、
    前記利用開始要求が最初に通知された際に、該利用開始要求を通知したホスト装置に対して、電源投入前に実行すべき処理内容を前処理メッセージとして通知し、
    前記利用終了要求が最後に通知された際に、該利用終了要求を通知したホスト装置に対して、電源遮断後に実行すべき処理内容を後処理メッセージとして通知する
    ことを特徴とする請求項1記載の電源制御方法。
  3. 前記共用装置は、
    前記前処理メッセージを通知した際に、該前処理メッセージに対する応答を一定時間待ち、該一定時間内に前記前処理メッセージに対する応答が無かった場合には、電源の投入を中止し、
    前記後処理メッセージを通知した際に、該後処理メッセージに対する応答を一定時間待ち、該一定時間内に前記後処理メッセージに対する応答が無かった場合には、電源の遮断を中止する
    ことを特徴とする請求項2記載の電源制御方法。
  4. 前記前処理メッセージおよび前記後処理メッセージは、
    任意に設定されたメッセージであることを特徴とする請求項2記載の電源制御方法。
  5. 前記共用装置は、
    前記利用開始要求および前記利用終了要求が通知される毎に、前記ホスト情報に基づいて前記利用開始要求を直前に通知したホスト装置の接続を確認し、該接続が確認できなかった場合には、対応するホスト装置を前記利用対象から除外することを特徴とする請求項1記載の電源制御方法。
  6. 前記共用装置は、
    前記利用終了要求が通知された際は、少なくとも1つのホスト装置の接続が確認されるまで接続の確認を繰り返し、1つ以上のホスト装置の接続が確認できなかった場合には、該利用終了要求に基づいて電源を遮断することを特徴とする請求項5記載の電源制御方法。
  7. ネットワークを介して複数のホスト装置に共用される共用装置の電源の投入および遮断を制御する電源制御装置において、
    前記ホスト装置のそれぞれが、前記共用装置を利用する可能性が発生した際に通知する利用開始要求と、前記共用装置を利用する可能性が消滅した際に通知する利用終了要求を受け付ける要求受付手段と、
    前記利用開始要求を通知したホスト装置を特定するホスト情報を取得し、該取得したホスト情報を該ホスト情報で特定されるホスト装置が前記利用終了要求を通知するまで利用対象として管理するホスト情報管理手段と、
    前記ホスト情報管理手段が管理するホスト情報に基づいて前記利用開始通知が最初に通知されたと判断された場合に前記共用装置の電源を投入する電源投入手段と、
    前記ホスト情報管理手段が管理するホスト情報に基づいて前記利用終了通知が最後に通知されたと判断された場合に前記共用装置の電源を遮断する電源遮断手段と
    を具備することを特徴とする電源制御装置。
  8. 前記利用開始要求が最初に通知された際に、該利用開始要求を通知したホスト装置に対して電源投入前に実行すべき処理内容を前処理メッセージとして通知するとともに、前記利用終了要求が最後に通知された際に、該利用終了要求を通知したホスト装置に対して電源遮断後に実行すべき処理内容を後処理メッセージとして通知するメッセージ通知手段をさらに具備することを特徴とする請求項7記載の電源制御装置。
  9. 前記電源投入手段は、
    前記メッセージ通知手段が前記前処理メッセージを通知した際に、該前処理メッセージに対する応答を一定時間待ち、該一定時間内に前記前処理メッセージに対する応答が無かった場合には、電源の投入を中止し、
    前記電源遮断手段は、
    前記メッセージ通知手段が前記後処理メッセージを通知した際に、該後処理メッセージに対する応答を一定時間待ち、該一定時間内に前記後処理メッセージに対する応答が無かった場合には、電源の遮断を中止する
    ことを特徴とする請求項8記載の電源制御装置。
  10. 前記メッセージ通知手段が通知する前処理メッセージおよび前記後処理メッセージの設定を受け付けて管理するメッセージ管理手段をさらに具備することを特徴とする請求項8記載の電源制御装置。
  11. 前記要求受付手段が前記利用開始要求および前記利用終了要求が通知される毎に、前記ホスト情報管理手段が管理するホスト情報に基づいて、前記利用開始要求を直前に通知したホスト装置の接続を確認する接続確認手段をさらに具備し、
    前記ホスト情報管理手段は、
    前記接続確認手段による接続が確認できなかったホスト装置を前記利用対象から除外する
    ことを特徴とする請求項7記載の電源制御装置。
  12. 前記接続確認手段は、
    前記要求受付手段が前記利用終了要求を受け付けた際に、少なくとも1つのホスト装置の接続が確認されるまで接続の確認を繰り返し、
    前記電源遮断手段は、
    前記接続手段により1つ以上のホスト装置の接続が確認できなかった場合には、該利用終了要求に基づいて電源を遮断することを特徴とする請求項11記載の電源制御装置。
  13. 前記利用開始要求および前記利用終了要求の通知処理を実行するプログラムを前記ホスト装置に提供するプログラム提供手段をさらに具備することを特徴とする請求項7記載の電源制御装置。
  14. ネットワークを介して複数のホスト装置に共用される共用装置の電源の投入および遮断を制御する電源制御装置において、
    前記ホスト装置が前記共用装置を利用する可能性が発生した際に該共用装置に対して利用開始要求を通知する利用開始要求通知手段と、
    前記ホスト装置が前記共用装置を利用する可能性が消滅した際に該共用装置に対して利用終了要求を通知する利用終了要求通知手段と、
    前記共用装置から通知されるメッセージを表示するメッセージ表示手段と
    を具備することを特徴とする電源制御装置。
  15. ネットワークを介して複数のホスト装置に共用される共用装置の電源の投入および遮断を制御する電源制御プログラムにおいて、
    前記ホスト装置のそれぞれが、前記共用装置を利用する可能性が発生した際に通知する利用開始要求と、前記共用装置を利用する可能性が消滅した際に通知する利用終了要求を受け付ける要求受付手段と、
    前記利用開始要求を通知したホスト装置を特定するホスト情報を取得し、該取得したホスト情報を該ホスト情報で特定されるホスト装置が前記利用終了要求を通知するまで利用対象として管理するホスト情報管理手段と、
    前記ホスト情報管理手段が管理するホスト情報に基づいて前記利用開始通知が最初に通知されたと判断された場合に前記共用装置の電源を投入する電源投入手段と、
    前記ホスト情報管理手段が管理するホスト情報に基づいて前記利用終了通知が最後に通知されたと判断された場合に前記共用装置の電源を遮断する電源遮断手段と
    をコンピュータに実行させることを特徴とする電源制御プログラム。
  16. 前記利用開始要求が最初に通知された際に、該利用開始要求を通知したホスト装置に対して電源投入前に実行すべき処理内容を前処理メッセージとして通知するとともに、前記利用終了要求が最後に通知された際に、該利用終了要求を通知したホスト装置に対して電源遮断後に実行すべき処理内容を後処理メッセージとして通知するメッセージ通知手段をさらにコンピュータに実行させることを特徴とする請求項15記載の電源制御プログラム。
  17. 前記電源投入手段は、
    前記メッセージ通知手段が前記前処理メッセージを通知した際に、該前処理メッセージに対する応答を一定時間待ち、該一定時間内に前記前処理メッセージに対する応答が無かった場合には、電源の投入を中止し、
    前記電源遮断手段は、
    前記メッセージ通知手段が前記後処理メッセージを通知した際に、該後処理メッセージに対する応答を一定時間待ち、該一定時間内に前記後処理メッセージに対する応答が無かった場合には、電源の遮断を中止する
    ことを特徴とする請求項16記載の電源制御プログラム。
  18. 前記メッセージ通知手段が通知する前処理メッセージおよび前記後処理メッセージの設定を受け付けて管理するメッセージ管理手段をさらにコンピュータに実行させることを特徴とする請求項16記載の電源制御プログラム。
  19. 前記要求受付手段が前記利用開始要求および前記利用終了要求が通知される毎に、前記ホスト情報管理手段が管理するホスト情報に基づいて、前記利用開始要求を直前に通知したホスト装置の接続を確認する接続確認手段をさらにコンピュータに実行させ、
    前記ホスト情報管理手段は、
    前記接続確認手段による接続が確認できなかったホスト装置を前記利用対象から除外する
    ことを特徴とする請求項15記載の電源制御プログラム。
  20. 前記接続確認手段は、
    前記要求受付手段が前記利用終了要求を受け付けた際に、少なくとも1つのホスト装置の接続が確認されるまで接続の確認を繰り返し、
    前記電源遮断手段は、
    前記接続手段により1つ以上のホスト装置の接続が確認できなかった場合には、該利用終了要求に基づいて電源を遮断することを特徴とする請求項19記載の電源制御プログラム。
  21. 前記利用開始要求および前記利用終了要求の通知処理を実行するプログラムを前記ホスト装置に提供するプログラム提供手段をさらに具備することを特徴とする請求項15記載の電源制御プログラム。
  22. ネットワークを介して複数のホスト装置に共用される共用装置の電源の投入および遮断を制御する電源制御プログラムにおいて、
    前記ホスト装置が前記共用装置を利用する可能性が発生した際に該共用装置に対して利用開始要求を通知する利用開始要求通知手段と、
    前記ホスト装置が前記共用装置を利用する可能性が消滅した際に該共用装置に対して利用終了要求を通知する利用終了要求通知手段と、
    前記共用装置から通知されるメッセージを表示するメッセージ表示手段と
    をコンピュータに実行させることを特徴とする電源制御プログラム。
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