JP2004198769A - 表示駆動制御装置及びその信号調整方法 - Google Patents

表示駆動制御装置及びその信号調整方法 Download PDF

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Abstract

【課題】表示装置のドライバに供給される表示制御信号の信号レベルやタイミングを、当該表示装置に外部専用装置を接続することなく、低コストかつ効率的に適正な状態に調整制御することができる機能を備えた表示駆動制御装置及びその信号調整方法を提供する。
【解決手段】映像信号処理回路50Aは、輝度信号の信号レベルを検出する出力レベル測定ブロックOLD、及び、タイミング制御信号の信号タイミングを検出するPD信号測定ブロックPSD1を備えたRGB信号処理部51Aと、上記各ブロックからの検出信号を取り込んで保持するサンプリングブロックDSL1、及び、映像信号処理回路50Aとマイクロコンピュータ60との各種データや信号の送受を行う通信制御ブロックSIFを備えたタイミングジェネレータ部52Aと、を具備している。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、表示駆動制御装置及びその信号調整方法に関し、特に、液晶表示装置等の表示装置における、所望の画像情報を適正な状態で表示させるための調整制御機能を備えた表示駆動制御装置及びその信号調整方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、文字や映像等の情報を表示するための表示装置として、薄型、軽量で省スペース化、低消費電力化が可能であり、加えて、高精細な多階調表示が可能な液晶表示装置(Liquid Crystal Display;LCD)の普及が著しい。
ここで、従来技術における液晶表示装置は、図12に示すように、概略、表示画素(図示を省略)が2次元配列された液晶表示パネル110と、該液晶表示パネル110の各行の表示画素群を順次走査して選択状態に設定するゲートドライバ(走査ドライバ)120と、選択状態に設定された行の表示画素群に、映像信号に基づく信号電圧を一括して出力するソースドライバ(信号ドライバ)130と、ゲートドライバ120及びソースドライバ130における動作タイミングを制御するための制御信号(水平制御信号、垂直制御信号等)を生成、出力するLCDコントローラ140と、映像信号を所定のアナログRGB信号(輝度信号)に変換するとともに、複合同期信号(水平同期信号H、垂直同期信号V、システムクロックCSYNC等)を抽出するクロマインターフェース回路150と、を有して構成されている。ここで、クロマインターフェース回路150は、大別して、RGBデコーダ151と、反転アンプ152とを備えている。
【0003】
そして、このような構成を有する液晶表示装置において、入力された映像信号は、クロマインターフェース回路150に設けられたRGBデコーダ151により上記複合同期信号が分離、生成されて、LCDパネルコントローラ140に供給されるとともに、赤(R)、緑(G)、青(B)の各色信号(デジタルRGB信号)が分離され、反転アンプ152により反転処理されてアナログRGB信号が生成され、ソースドライバ130に輝度信号として供給される。LCDコントローラ140は、クロマインターフェース回路150から供給された複合同期信号に基づいて、垂直制御信号及び水平制御信号を生成して、各々ゲートドライバ120及びソースドライバ130に供給する。
【0004】
これにより、ソースドライバ130は水平制御信号に基づいて、クロマインターフェース回路150を介して供給される、液晶表示パネル110の1行分の輝度信号を順次取り込み保持し、垂直制御信号に基づいてゲートドライバにより各行を走査して選択状態とするタイミングに同期して、上記保持した輝度信号に対応する信号電圧を各表示画素に供給する動作を、1画面分の各行に対して繰り返し実行することにより、上記映像信号に基づく画像情報が液晶表示パネル110に表示される。
【0005】
ところで、上述したような構成を有する液晶表示装置において、映像信号に応じた適正な表示動作を実現するためには、LCDコントローラ140やクロマインターフェース回路150からゲートドライバ120及びソースドライバ130に供給される輝度信号(アナログRGB信号)の電圧値や、垂直制御信号や水平制御信号等のタイミングを適切に調整、設定する必要がある。
従来においては、このようなアナログRGB信号や垂直制御信号、水平制御信号を含む信号(以下、便宜的に「表示制御信号」と記す)の電圧値やタイミングを調整する作業は、例えば、液晶表示装置や、該液晶表示装置を搭載した機器の製造工程等において、オシロスコープ等の測定機器を液晶表示装置に接続して信号レベル等を目視により観測して、適正状態になるように設定する作業が行われていた。また、近年においては、上述したような表示制御信号の信号レベル等を検出して、その適性を自動的に判定する専用装置を用いた手法も考案されている。
【0006】
なお、上述したような表示制御信号の検出、調整方法として、目視により観測する旧来の手法や、これを改善するための専用装置を用いた手法については、例えば、特許文献1や特許文献2等にその一例が記載されている。
ここで、特許文献1には、高周波機器の映像判定技術に関し、従来の目視による映像判定のばらつきを防止し、安定した判定品質を実現するための構成として、被検査物であるチューナに対して、所定の映像信号を供給する映像信号発生器と、チューナに並列に接続される可変遅延器及び可変増幅器からなる直列接続体と、チューナの出力信号と直列接続体の出力信号の差を算出する減算器と、減算器の出力に基づいて映像品質の良否を判定する判別手段と、を備えた専用の映像判定装置について記載されており、このような映像判定装置を適宜チューナに接続して上記出力信号の差分を判定することにより、映像品質の検査を行う手法が記載されている。
【0007】
また、特許文献2には、映像信号のレベル検出技術に関し、従来の人手による映像信号レベルの確認作業の効率化を図るための構成として、映像信号レベルの検出タイミングを設定するパルス生成手段と、アナログ映像信号をサンプリングしてデジタル変換するA・D変換器と、変換されたデジタルデータを保存するデータ保存手段と、所定期間のデジタルデータの平均レベルを算出するデータ平均手段と、を備えた映像信号レベル検出装置について記載されており、このような映像信号レベル検出装置を適宜映像処理回路に接続することにより、サグ成分(フィールドスルー電圧の影響)が除去された正確な映像信号レベルを自動的に検出する手法が記載されている。
【0008】
【特許文献1】
特開平10−178661号公報 (第3頁、第5頁、図1)
【特許文献2】
特開平7−298312号公報 (第2頁、図1)
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
従来技術に示したような表示制御信号の調整方法においては、液晶表示装置や映像信号処理回路等に、オシロスコープや上述したような専用の検出装置を接続し、その検出結果に基づいて、表示制御信号の信号レベルやタイミング(信号周波数や位相)を調整する作業を行うことになる。しかしながら、上記表示制御信号は単純なアナログ信号ではなく、液晶表示装置の仕様や種々の表示条件等に応じて最適な信号レベルやタイミングに調整する必要があるため、極めて複雑かつ多岐にわたる調整作業を行う必要があった。
【0010】
例えば、上記表示制御信号の出力電圧を、オシロスコープを用いて調整する場合には、オシロスコープにより出力電圧を観測しつつ、特定のタイミング間における出力電圧の電圧差を、所望の値になるように人為的に調整する作業を行っている。このような人為的に表示制御信号を調整する手法にあっては、人件費等のコストや作業効率の面で課題を有している。
【0011】
また、専用の検出装置や調整装置(以下、「外部専用装置」と総称する)を用いる場合にあっては、その開発費用や開発期間の面で課題を有しているほか、液晶表示装置の回路仕様や表示条件等に応じて、外部専用装置の仕様を変更したり改造する必要があり、コストや作業効率の面でも課題を有している。
さらに、従来技術における表示制御信号の調整方法においては、液晶表示装置の製造段階等(製品出荷段階等)で1回のみ行われていたので、製品出荷後における調整制御を行うことができず、製品の取り扱い自由度が制約されるほか、上記信号レベルやタイミングが何らかの原因により適正状態からずれた場合であっても、自己判断や自己修復を行うことができないという課題も有していた。
【0012】
そこで、本発明は、上述した課題に鑑み、表示装置のドライバに供給される表示制御信号の信号レベルやタイミングを、当該表示装置に外部専用装置を接続することなく、低コストかつ効率的に適正な状態に調整制御することができる機能を備えた表示駆動制御装置及びその信号調整方法を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の表示駆動制御装置は、少なくとも所定の映像信号に基づいて、輝度信号を含む表示制御信号を生成して、2次元配列された複数の表示画素を備える表示パネルを駆動制御する表示駆動制御装置において、前記表示駆動制御装置は、少なくとも、前記表示制御信号の信号特性を設定するとともに、該表示制御信号の信号特性を電圧成分として検出し、検出信号として出力する特性設定検出手段と、前記検出信号に含まれる特定の電圧状態を所定の周期で検出して計測し、計測信号として出力する特定状態計測手段と、前記計測信号と予め設定された規定値とを比較し、該比較結果に基づいて、前記表示制御信号における前記信号特性を調整する調整制御信号を生成して、前記特性設定検出手段に出力する特性調整制御手段と、を備えたことを特徴とする。
【0014】
請求項2記載の表示駆動制御装置は、請求項1記載の表示駆動制御装置において、前記信号特性は、前記表示制御信号における信号電圧であることを特徴とする。
請求項3記載の表示駆動制御装置は、請求項1記載の表示駆動制御装置において、前記信号特性は、前記表示制御信号における信号タイミングであることを特徴とする。
請求項4記載の表示駆動制御装置は、請求項1乃至3のいずれかに記載の表示駆動制御装置において、前記特性設定検出手段は、前記表示制御信号における異なる複数の信号特性を個別に設定するとともに、該信号特性を個別の電圧成分として検出し、前記検出信号として出力することを特徴とする。
【0015】
請求項5記載の表示駆動制御装置は、請求項4記載の表示駆動制御装置において、前記特性設定検出手段は、前記個別の信号特性を検出して得られた第1の検出信号及び第2の検出信号を選択的に抽出して、前記特定状態計測手段に時系列的に出力する第1のスイッチを備えることを特徴とする。
請求項6記載の表示駆動制御装置は、請求項5記載の表示駆動制御装置において、前記特性設定検出手段は、前記表示制御信号における信号タイミングと予め設定された基準タイミング信号とを位相比較する位相比較器と、該位相比較結果と予め設定された第2の基準電圧とを電圧比較し、該位相比較器による2値レベルからなる電圧比較結果を前記第2の検出信号として出力する第2の電圧比較器と、を備えることを特徴とする。
【0016】
請求項7記載の表示駆動制御装置は、請求項5又は6記載の表示駆動制御装置において、前記特定状態計測手段は、前記表示パネルの特定領域に配列された前記表示画素群に供給される前記信号電圧に対応する、前記第1の検出信号又は前記第2の検出信号を時系列的に抽出するサンプルホールド部と、該検出信号に含まれる特定の電圧状態の出現回数を計測する第1のカウンタ部と、該計数値を前記計測信号として前記特定調整制御手段に出力するデータレジスタ部と、を備えることを特徴とする。
【0017】
請求項8記載の表示駆動制御装置は、請求項4記載の表示駆動制御装置において、前記特性設定検出手段は、前記個別の信号特性を検出して得られた第1の検出信号及び第2の検出信号を、前記特定状態計測手段に並列的に出力することを特徴とする。
請求項9記載の表示駆動制御装置は、請求項8記載の表示駆動制御装置において、前記特性設定検出手段は、前記表示制御信号における信号タイミングと予め設定された基準タイミング信号とを位相比較し、2値レベルからなる位相比較結果を前記第2の検出信号として出力する位相比較器を備えることを特徴とする。
【0018】
請求項10記載の表示駆動制御装置は、請求項8又は9記載の表示駆動制御装置において、前記特定状態計測手段は、前記表示パネルの特定領域に配列された前記表示画素群に供給される前記信号電圧に対応する、前記第1の検出信号を時系列的に抽出するサンプルホールド部と、特定の電圧状態の出現回数を計測する第1のカウンタ部と、前記映像信号に基づく水平同期信号の切り替わり期間内において前記第2の検出信号に含まれる特定の電圧状態の継続時間を計測する第2のカウンタ部と、前記第1のカウンタ部により得られた第1の計数値、及び、前記第2のカウンタ部により得られた第2の計数値を選択的に抽出して、前記計測信号として前記特定調整制御手段に時系列的に出力する第2のスイッチと、を備えることを特徴とする。
【0019】
請求項11記載の表示駆動制御装置は、請求項5乃至10のいずれかに記載の表示駆動制御装置において、前記特性設定検出手段は、前記表示制御信号における信号電圧と予め設定された第1の基準電圧とを電圧比較し、2値レベルからなる電圧比較結果を前記第1の検出信号として出力する第1の電圧比較器を備えることを特徴とする。
請求項12記載の表示駆動制御装置は、請求項7乃至11のいずれかに記載の表示駆動制御装置において、前記特定状態計測手段は、前記計数値が予め設定した異常範囲に含まれる場合には、前記計測信号にエラー情報を付加して、前記特性調整制御手段に出力することを特徴とする。
【0020】
請求項13記載の表示駆動制御装置は、請求項1乃至12のいずれかに記載の表示駆動制御装置において、前記特定状態計測手段は、少なくとも前記計測信号をシリアルデータに変換して、前記計測信号及び前記調整制御信号を含むシリアルデータを、単一の接続端子を介して前記特性調整制御手段との間で時系列的に送受する通信制御部を備えていることを特徴とする。
請求項14記載の表示駆動制御装置は、請求項1乃至13のいずれかに記載の表示駆動制御装置において、前記表示パネルにおける前記複数の表示画素は、各々、前記輝度信号に基づく信号電圧が印加される個別の画素電極と、所定のコモン電圧が印加される共通の対向電極間に液晶分子が充填された液晶表示画素であることを特徴とする。
【0021】
請求項15記載の表示駆動制御装置の信号調整方法は、少なくとも所定の映像信号に基づいて、前記輝度信号を含む表示制御信号を生成して、2次元配列された複数の表示画素を備える表示パネルを駆動制御する表示駆動制御装置における信号調整方法において、少なくとも、前記表示制御信号の信号特性を電圧成分として検出し、検出信号として出力する手順と、前記検出信号に含まれる特定の電圧状態を所定の周期で検出して計測し、計測信号として出力する手順と、前記計測信号と予め設定された規定値とを比較し、該比較結果に基づいて、前記表示制御信号における前記信号特性の適否を判定する手順と、前記判定結果に基づいて、前記表示制御信号における前記信号特性を適正化する調整制御信号を生成する手順と、前記調整制御信号に基づいて、前記表示制御信号の信号特性を調整、設定する手順と、を有することを特徴とする。
【0022】
請求項16記載の表示駆動制御装置の信号調整方法は、請求項15記載の表示駆動制御装置の信号調整方法において、前記信号特性は、前記表示制御信号における信号電圧であることを特徴とする。
請求項17記載の表示駆動制御装置の信号調整方法は、請求項15記載の表示駆動制御装置の信号調整方法において、前記信号特性は、前記表示制御信号における信号タイミングであることを特徴とする。
【0023】
請求項18記載の表示駆動制御装置の信号調整方法は、請求項15乃至17のいずれかに記載の表示駆動制御装置の信号調整方法において、前記表示制御信号の信号特性を電圧成分として検出する手順は、前記表示制御信号における信号電圧と予め設定された第1の基準電圧とを電圧比較し、2値レベルからなる電圧比較結果を第1の検出信号として出力する処理と、前記表示制御信号における信号タイミングと予め設定された基準タイミング信号とを位相比較し、該位相比較結果と予め設定された第2の基準電圧とを比較し、2値レベルからなる電圧比較結果を第2の検出信号として出力する処理と、前記第1の検出信号及び前記第2の検出信号を選択的に抽出して時系列的に出力する処理と、を含むことを特徴とする。
【0024】
請求項19記載の表示駆動制御装置の信号調整方法は、請求項18記載の表示駆動制御装置の信号調整方法において、前記検出信号に含まれる特定の電圧状態を検出して計測する手順は、前記表示パネルの特定領域に配列された前記表示画素群に供給される前記信号電圧に対応する、前記第1の検出信号又は前記第2の検出信号に含まれる特定の電圧状態の出現回数を計測して、該計数値を前記計測信号として出力する処理を含むことを特徴とする。
【0025】
請求項20記載の表示駆動制御装置の信号調整方法は、請求項15乃至17のいずれかに記載の表示駆動制御装置の信号調整方法において、前記表示制御信号の信号特性を電圧成分として検出する手順は、前記表示制御信号における信号電圧と予め設定された第1の基準電圧とを電圧比較し、2値レベルからなる電圧比較結果を第1の検出信号として出力する処理と、前記表示制御信号における信号タイミングと予め設定された基準タイミング信号とを位相比較し、2値レベルからなる位相比較結果を第2の検出信号として出力する処理と、前記第1の検出信号及び前記第2の検出信号を並列的に出力する処理と、を含むことを特徴とする。
【0026】
請求項21記載の表示駆動制御装置の信号調整方法は、請求項20記載の表示駆動制御装置の信号調整方法において、前記検出信号に含まれる特定の電圧状態を検出して計測する手順は、前記表示パネルの特定領域に配列された前記表示画素群に供給される前記信号電圧に対応する、前記第1の検出信号に含まれる特定の電圧状態の出現回数を計測して第1の計数値を得る処理と、前記映像信号に基づく水平同期信号の切り替わり期間内において前記第2の検出信号に含まれる特定の電圧状態の継続時間を計測して第1の計数値を得る処理と、前記第1の計数値及び前記第2の計数値を選択的に抽出して、前記計測信号として時系列的に出力する処理と、を含むことを特徴とする。
【0027】
すなわち、本発明に係る表示駆動制御装置及びその信号調整方法は、表示パネルを駆動制御する表示駆動制御装置において、少なくとも、輝度信号の信号レベル及び各種タイミング制御信号の信号タイミングを設定して供給するとともに、該信号電圧及び信号タイミングを検出して、検出信号として出力するRGB信号処理部(特性設定検出手段)と、該検出信号のハイレベル状態又はローレベル状態を検出して所定のクロック信号に基づいてカウントして、カウント値として出力するタイミングジェネレータ部(特定状態計測手段)と、該カウント値と目標値とを比較して、表示パネルの仕様や表示条件に対する上記輝度信号の信号レベル及び各種タイミング制御信号の信号タイミングの適否を判断して、適正化に必要な調整制御信号を生成してRGB信号処理部に出力するマイクロコンピュータ(特性調整制御手段)と、を備えた構成を有している。
【0028】
このように、本発明に係る表示駆動制御装置及びその信号調整方法によれば、表示制御信号(輝度信号、各種タイミング制御信号)の信号レベルや信号タイミングを検出して適正状態に調整制御する機能を、例えば、LCDコントローラ等の内部に備えているので、外部専用装置や人手等を必要とすることなく、低コストかつ高い作業効率で、表示制御信号の信号レベル及び信号タイミングを適宜検出して、表示パネルの仕様や表示条件等に適した状態に自動的に調整して設定することができる。
【0029】
また、タイミングジェネレータ部内に、上記カウント値及び調整制御信号(制御データ)をシリアルデータ形式で、RGB信号処理部及びマイクロコンピュータとの間で時系列的に送受する通信制御ブロック(通信制御部)を備えているので、RGB信号処理部、タイミングジェネレータ部及びマイクロコンピュータ間で単一の入出力端子(接続端子)を介して制御データを送受することができ、表示制御信号の信号レベルや信号タイミングの調整制御のための端子数を削減して、配線設計上の制約を軽減することができるとともに、装置構成の簡素化や小型化を図ることができる。
【0030】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る表示駆動制御装置及びその信号調整方法について、実施の形態を示して詳しく説明する。
図1は、本発明に係る表示駆動制御装置を、液晶表示装置に適用した場合の一実施形態を示す概略ブロック図である。上述した従来技術(図12参照)と同等の構成については、同等の符号を付して説明する。
【0031】
図1に示すように、本実施形態に係る表示装置(液晶表示装置)は、概略、複数の表示画素Pxがマトリクス状に配列された表示パネル10と、表示パネル10の行方向に配列された表示画素群ごとに個別の走査ラインSLに接続されたゲートドライバ(走査ドライバ)20と、表示パネル10の列方向に配列された表示画素群ごとに、個別のデータラインDLに接続されたソースドライバ(信号ドライバ)30と、表示装置の外部から供給される映像信号に基づいて、表示データ(デジタルRGB信号)やタイミング信号(水平同期信号H、垂直同期信号V、システムクロックCSYNC等)等を生成して、後述する映像信号処理回路50に送出するクロマインターフェース回路40と、上記表示データに基づいて、ソースドライバ30に供給する輝度信号(反転RGB信号)を生成し、また、上記タイミング信号に基づいて、ゲートドライバ20及びソースドライバ30の動作状態を制御する各種タイミング制御信号(水平制御信号、垂直制御信号等)を生成するとともに、少なくとも、上記輝度信号の信号レベル(信号電圧)及びタイミング制御信号の信号タイミングを検出する映像信号処理回路(特性設定検出手段、特定状態計測手段)50と、映像信号処理回路50により検出された信号レベル及び信号タイミングに基づいて、表示装置(表示パネル10)の仕様や表示条件等に適した信号レベル及び信号タイミングが設定されるように、映像信号処理回路50に調整制御信号を送出するマイクロコンピュータ(特性調整制御手段)60と、を備えて構成されている。
ここで、クロマインターフェース回路40、映像信号処理回路50及びマイクロコンピュータ60は、本発明における表示駆動制御装置を構成し、輝度信号及び各種タイミング制御信号は、本発明における表示制御信号に相当し、輝度信号の信号レベル及びタイミング制御信号の信号タイミングは、本発明における表示制御信号の信号特性に相当する。
【0032】
(1)表示パネル
表示パネル10は、例えば、周知の液晶表示画素が複数マトリクス状に配列された液晶表示パネルを適用することができる。すなわち、対向する透明基板間に、互いに直交する方向に配設された走査ラインSL及びデータラインDLと、該走査ラインSL及びデータラインDLの交点近傍に配置された複数の表示画素Pxと、を備えて構成され、各表示画素Pxは、液晶容量Clc及び蓄積容量Ccsを構成する画素電極とデータラインDL間に電流路が接続され、走査ラインSLに制御端子が接続された複数の画素トランジスタTFTと、画素電極及び該画素電極に対向して配置された単一の共通電極(対向電極:コモン電圧Vcom)、画素電極と共通電極の間に充填、保持された液晶分子からなる液晶容量Clcと、該液晶容量Clcに並列に構成され、他端側が所定電圧Vcsに接続され、液晶容量Clcに印加された信号電圧を保持するための蓄積容量Ccsと、を備えた周知の構成を有している。
【0033】
(2)ゲートドライバ/ソースドライバ
ゲートドライバ20は、上記各走査ラインSLが接続され、後述する映像信号処理回路50から出力される垂直制御信号に基づいて、各走査ラインSLに走査信号(ゲートパルス)を順次印加して、当該行の表示画素Px(画素トランジスタTFT)群を選択状態に設定する。
また、ソースドライバ30は、上記各データラインDLが接続され、後述する映像信号処理回路50から出力される水平制御信号に基づいて、赤(R)、緑(G)、青(B)各色の輝度信号を1行単位で取り込んで保持し、上記ゲートドライバ20により選択状態に設定された行の表示画素Px群に対して、保持した輝度信号に対応する表示信号電圧を、各データラインDLを介して一括して供給する。
【0034】
(3)クロマインターフェース回路
クロマインターフェース回路40は、概略、同期信号分離部41とRGBデコーダ42とを備え、例えば、液晶表示装置の外部から供給される映像信号(コンポジットビデオ信号)に対して、同期信号分離部41により水平同期信号H、垂直同期信号V及びシステムクロックCSYNCを抽出するとともに、RGBデコーダ41によりペデスタルクランプ、クロマ処理等を実行して、上記映像信号に含まれるR、G、Bの各色信号(デジタルRGB信号)を抽出して、映像信号処理回路50に供給する。
【0035】
(4)映像信号処理回路
映像信号処理回路50は、概略、RGB信号処理部51とタイミングジェネレータ部52とを備え、上記クロマインターフェース回路40から供給される水平同期信号H、垂直同期信号V及びコンポジット同期信号CSYNCに基づいて、RGB信号処理部51により上記RGB信号の極性を反転処理し、反転RGB信号(アナログRGB信号)を生成してソースドライバ30に輝度信号として出力するとともに、タイミングジェネレータ部52により水平制御信号(信号ラインアウトプットイネーブル信号、クリア信号等)及び垂直制御信号(ゲートスタート信号、ゲートクロック、ゲートラインアウトプットイネーブル信号等)を生成して、各々、ゲートドライバ20及びソースドライバ30に供給する。
【0036】
なお、図示を省略したが、映像信号処理回路50は、上記水平同期信号H、垂直同期信号V及びコンポジット同期信号CSYNCに基づいて、極性反転信号(FRP)を生成し、該極性反転信号に基づいて、RGB信号処理部51におけるRGB信号の極性反転処理のタイミングを制御するとともに、各表示画素の画素電極に印加される表示信号電圧に対して、反転極性を有するコモン電圧Vcomを共通電極に印加する。
これにより、所定のタイミングで各表示画素Px(画素電極)に輝度信号に対応する表示信号電圧が印加、保持され、表示パネル10に映像信号に基づく画像情報が表示される。すなわち、上述した従来技術に示したLCDコントローラ(図12参照)と同等の信号処理を実行し、表示パネル10に所望の画像情報を表示させることができる。
【0037】
また、本実施形態に適用される映像信号処理回路50においては、ソースドライバ30に送出する輝度信号(反転RGB信号)の信号レベル、及び、ゲートドライバ20及びソースドライバ30に送出する各種タイミング制御信号(水平制御信号、垂直制御信号等)の信号タイミングを検出して、表示装置の仕様や表示条件等に応じた適切な値になるように調整する。ここで、検出された輝度信号の信号レベル及びタイミング制御信号の信号タイミングは、特定のカウント値(計測信号)として後述するマイクロコンピュータ60に送出され、該カウント値に基づいてマイクロコンピュータ60から送出される調整制御信号に基づいて、輝度信号の信号レベルを規定する出力回路(出力バッファ)の基準電圧や、タイミング制御信号の周波数や位相を規定するクロック信号を生成する発振回路(電圧制御発振器)の設定電圧を制御することにより調整制御される。なお、映像信号処理回路50の詳細な構成及び制御動作については後述する。
【0038】
(5)マイクロコンピュータ
そして、マイクロコンピュータ60は、上記映像信号処理回路50により検出され、送出された輝度信号の信号レベル及びタイミング制御信号の信号タイミングに関する検出信号(シリアルデータ)に対して、例えば、予め規定された目標値(規定値)との大小関係を判定し、該判定結果に基づいて、輝度信号の信号レベル及びタイミング制御信号の信号タイミングが上記目標値になるように調整制御信号(シリアルデータ)を生成して映像信号処理回路50に送出する。なお、マイクロコンピュータ60の具体的な処理動作、並びに、上記映像信号処理回路50との各種データ(シリアルデータや調整制御信号)の通信方式については、後述する映像信号処理回路の実施例において詳しく説明する。
【0039】
<映像信号処理回路の第1の実施例>
次いで、本実施形態に係る表示駆動制御装置に適用可能な映像信号処理回路について、詳しく説明する。
図2は、本実施形態に係る表示駆動制御装置に適用可能な映像信号処理回路の第1の実施例を示す要部構成図である。なお、図2においては、本発明の特徴である、輝度信号の信号レベル及びタイミング制御信号の信号タイミングを調整制御する構成部分のみを図示する。
【0040】
映像信号処理回路50Aは、図2に示すように、概略、RGB信号処理部(特性設定検出手段)51A及びタイミングジェネレータ部(特定状態計測手段)52Aを備え、RGB信号処理部51Aは、輝度信号の信号レベルを検出する出力レベル測定ブロックOLD、及び、タイミング制御信号の信号タイミングを検出するPD信号測定ブロックPSD1を備えて構成され、また、タイミングジェネレータ部52Aは、上記各ブロックからの検出信号を取り込んで保持するサンプリングブロックDSL1、及び、映像信号処理回路50Aとマイクロコンピュータ60との各種データや信号の送受を行う通信制御ブロック(通信制御部)SIFを備えて構成されている。
【0041】
(出力レベル測定ブロックOLD)
出力レベル測定ブロックOLDは、図2に示すように、例えば、デジタル−アナログ変換器(以下、「D/Aコンバータ」と記す)DAC1と、出力バッファBFと、RGB切換スイッチSWrgbと、ローパスフィルタLPF1と、検波用D/AコンバータDAC2と、比較器(第1の電圧比較器)CMP1と、を備えている。
【0042】
出力バッファBFは、RGB信号処理部51Aの内部に設けられ、上述したクロマインターフェース回路40から供給されるデジタルRGB信号に基づいてRGB各色のアナログ信号を生成する輝度信号の生成部(図示を省略)により生成された上記各アナログ信号を、所定の信号レベルに増幅して輝度信号(反転RGB信号)として、RGB各色の出力端子OUT介してソースドライバ30に個別に出力する。なお、図2においては、図示の都合上、RGBのいずれか一色についての出力バッファBF及び出力端子OUTのみを示したが、同様の出力経路を3系統備えた構成を有している。
【0043】
D/AコンバータDAC1は、後述するマイクロコンピュータ60からデジタル信号として供給される出力レベル調整データ(調整制御信号)をアナログ変換して、出力バッファBFの基準電圧(アナログ信号電圧)として供給する。これにより、出力バッファBFは、該基準電圧に基づいて、各色のアナログ信号を所定の信号レベルに増幅処理する。
RGB切換スイッチSWrgbは、例えば、マイクロコンピュータ60からの制御命令に基づいて、所定のタイミングで切り換え制御され、上記出力バッファBFを介して個別に出力される各色の輝度信号を選択的にローパスフィルタLPF1に入力する。
【0044】
ローパスフィルタLPF1は、上記RGB切換スイッチSWrgbを介して個別に取込まれたRGB各色の輝度信号から高周波成分を遮断するフィルタ処理を行う。これにより、輝度信号の高周波帯域に含まれるノイズ成分(高周波ノイズ)が除去されて、比較器CMP1の一方の入力端に入力される。
検波用D/AコンバータDAC2は、マイクロコンピュータ60から供給されるデジタル信号からなる検波用調整データ(調整制御信号)をアナログ変換して、検波用調整値(第1の基準電圧)として比較器CMP1の他方の入力端に入力する。
【0045】
比較器CMP1は、ローパスフィルタLPFを介して入力された輝度信号と、検波用D/AコンバータDAC2から入力された検波用調整値との電圧値を比較する処理を行う。比較器CMP1は、例えば、輝度信号側が検波用調整値よりも大きい場合には、ハイレベルの検出信号Soldを出力し、輝度信号側が小さい場合には、ローレベルの検出信号Soldを出力する。すなわち、比較器CMP1から出力される比較結果は、2値レベルからなる検出信号Sold(第1の検出信号)として出力される。
【0046】
このような構成を有する出力レベル測定ブロックOLDにおいて、まず、RGB各色ごとの輝度信号(反転RGB信号)が個別の出力バッファBF及び出力端子を介して出力され、これらの輝度信号の信号レベル(出力電圧)Vr、Vg、Vbが、RGB切換スイッチSWrgbにより所定のタイミングで選択的に取り込まれ、LPF1により高周波ノイズを低減した状態で比較器CMP1に入力される。
【0047】
一方、マイクロコンピュータ60により、例えば、8ビットのデジタルデータとして供給された調整データは、検波用D/AコンバータDAC2によりアナログ変換されて検波用調整値として比較器CMP1に入力され、定常的に上記輝度信号との信号レベルが比較される。この比較結果(検出信号Sold)は、サンプリング切換スイッチSWAを介して検出信号Scmpとして後述するタイミングジェネレータ部52A(サンプリングブロックDSL1)に出力される。
【0048】
ここで、本実施形態において、マイクロコンピュータ60により比較器CMP1に入力される検波用調整値を設定するための調整データ(デジタルデータ)は、例えば、検波用D/AコンバータDAC2により16進法を用いて検波用調整値を1〜4Vの電圧範囲で設定制御する場合には、調整データ(デジタルデータ)HEXが“00”のときには電圧値が1V、調整データHEXが“0F”のときには電圧値が2.5V、調整データHEXが“FF”のときには電圧値が4Vに設定されるようにアナログ変換される。
【0049】
(PD信号測定ブロックPSD1)
図3は、本実施例に係る映像信号処理回路に適用可能な位相比較器における位相比較処理の概念を示すタイミングチャートである。
PD信号測定ブロックPSD1は、図2に示すように、例えば、D/AコンバータDAC3と、電圧制御発振器VCOと、位相比較器PDと、ローパスフィルタLPF2と、基準電圧設定部SVと、比較器(第2の電圧比較器)CMP2と、を備えている。
【0050】
D/AコンバータDAC3は、後述するマイクロコンピュータ60からデジタル信号として供給されるPD設定データ(調整制御信号)をアナログ変換して、電圧制御発振器VCOの設定電圧(アナログ信号圧)として供給する。
電圧制御発振器VCOは、入力された上記設定電圧に基づいて、任意の発振周波数(PLL発振周波数)を有するクロック信号を生成して出力する。
【0051】
位相比較器PDは、クロマインターフェース回路40から供給される水平同期信号H(基準タイミング信号)と、上記電圧制御発振器VCOから出力されるクロック信号(もしくは、該クロック信号を分周した内部クロック信号)との位相を比較する処理を行う。具体的には、図3に示すように、上記内部クロック信号の発振周波数及び位相が、水平同期信号Hに同期した正常状態にある場合には、位相比較器PDから出力される位相検出信号RPDの信号レベルは、水平同期信号Hとの同期期間内においてハイレベル状態とローレベル状態を示す期間が同一となるので、後述するローパスフィルタLPF2を通過した位相検出信号RPDは、電圧制御発振器VCOの電源電圧Vccの1/2の信号レベルを有することになる。このとき、表示パネル10の水平方向の中心位置と、該表示パネル10に表示された画像情報(輝度信号)の水平表示位置の中心とは、ほぼ一致した状態となる。なお、上記位相検出信号RPDの信号レベルは、水平同期信号Hの同期期間以外ではハイインピーダンス状態となる。
【0052】
ローパスフィルタLPF2は、上記位相比較器PDから出力された位相検出信号RPDから高周波成分を遮断して、直流信号に変換する処理を行い、比較器CMP2の一方の入力端に入力する。ここで、比較器CMP2の他方の入力端には、電圧制御発振器VCOの電源電圧Vccの1/2が基準電圧(=Vcc/2;第2の基準電圧)として入力される。
比較器CMP2は、ローパスフィルタLPF2を介して直流信号化された位相検出信号RPDと、基準電圧Vcc/2との電圧値を比較する処理を行う。比較器CMP2は、例えば、位相検出信号側が基準電圧よりも大きい場合には、ハイレベルの検出信号Spsdを出力し、位相検出信号側が小さい場合には、ローレベルの検出信号Spsdを出力する。すなわち、比較器CMP2から出力される比較結果は、2値レベルからなる検出信号Spsd(第2の検出信号)として出力される。
【0053】
このような構成を有するPD信号測定ブロックPSD1において、まず、マイクロコンピュータ60から出力されるPD設定データをアナログ変換した設定電圧に基づいて、電圧制御発振器VCOにより所定の発振周波数を有するクロック信号が位相比較器PDに入力され、水平同期信号Hとの信号周波数及び位相が比較される。この比較結果である位相検出信号RPDは、ローパスフィルタLPF2により高周波成分が遮断され、直流化された状態で比較器CMP2に入力され、基準電圧Vcc/2の電圧値と比較される。この比較結果(検出信号Spsd)は、サンプリング切換スイッチSWAを介して検出信号Scmpとしてタイミングジェネレータ部52A(サンプリングブロックDSL1)に出力される。
【0054】
ここで、上述した出力レベル測定ブロックOLDと、PD信号測定ブロックPSD1から出力される各検出信号Sold、Spsdは、例えば、マイクロコンピュータ60からの切換制御信号に基づいて、サンプリング切換スイッチ(第1のスイッチ)SWAが所定のタイミングで切り換え制御されることにより、各検出信号Sold、Spsdが適宜選択的に(いずれか一方が)取り込まれ、ハイ/ロー時系列信号からなる検出信号Scmpとして、タイミングジェネレータ部52A(サンプリングブロックDSL1)に入力される。
【0055】
(サンプリングブロックDSL1)
サンプリングブロックDSL1は、図2に示すように、例えば、サンプルホールド回路(サンプルホールド部)SHDと、データ演算器(第1のカウンタ部)DPRと、検出データレジスタ(データレジスタ部)DR1と、を備えている。
【0056】
サンプルホールド回路SHDは、タイミングジェネレータ部52A内に設けられ、垂直制御信号や水平制御信号等の各種タイミング制御信号を生成するタイミング信号生成部(図示を省略)により生成される、データサンプリング信号に基づく所定のタイミングで、上述した出力レベル測定ブロックOLD又はPD信号測定ブロックPSD1から出力され、サンプリング切換スイッチSWAを介して出力される検出信号(時系列信号)Scmpを、取り込み保持するサンプリング・ホールド動作を実行する。ここで、サンプルホールド回路SHDは、1表示画面(1垂直同期期間)中の所定の出力ラインにおける特定のタイミングでのみ、上記検出信号Scmpのサンプリング・ホールド動作を実行する。
【0057】
データ演算器DPRは、上記サンプルホールド回路SHDに保持された検出信号Scmpの信号レベルを一定周期で複数回検出し、所定の信号レベルを有する状態(例えば、ハイレベル状態の出現回数)をカウントして、該カウント値(計数値)を1表示画面分(1垂直同期期間)ごとにバイナリデータとして、検出データレジスタDR1に出力する。
検出データレジスタDR1は、上記データ演算器DPRからバイナリデータとして供給されるカウント値を順次取り込み保持し、所定のタイミングで後述する通信制御ブロックSIFを介してシリアルデータ(計測信号)Soutとしてマイクロコンピュータ60に出力する。なお、検出データレジスタDR1の構成例については後述する。
【0058】
次いで、本実施例に係るタイミングジェネレータ部における検出信号のサンプリング動作について説明する。
(データサンプリング動作例)
図4は、本実施例に係るタイミングジェネレータ部におけるデータサンプリング動作の第1の実施例を示す概念図であり、図5は、本実施例に係るタイミングジェネレータ部におけるデータサンプリング動作の一例を示すタイミングチャートである。ここでは、上述した映像信号処理回路の構成を適宜参照しながら説明する。
【0059】
まず、サンプリングブロックDSL1に設けられたサンプルホールド回路SHDにより、上述したRGB信号処理部51Aから出力される検出信号(時系列信号)Scmpを所定のタイミングでサンプリング(抽出)する。
ここで、検出信号Scmpのサンプリングタイミングは、1垂直同期期間(1V期間)内においては、例えば、図4(a)、図5(a)に示すように、まず、任意の出力ライン(図4(a)においては、1表示画面を構成する220本の走査ラインのうち、画面上方から50本目、110本目、170本目の3ラインを設定した場合を示す)を予め規定し、各出力ラインから数えて最初に極性反転信号FRPがハイレベルとなるライン(すなわち、非反転映像出力ライン)をサンプリングラインとして、タイミングが設定される。すなわち、各サンプリングラインの検出信号Scmpは、図5(a)に示すような垂直サンプリング信号VDPに基づいて、サンプルホールド回路SHDに取り込まれるように設定される。
【0060】
また、1水平同期期間(1H期間)におけるサンプリングタイミングは、出力レベル測定ブロックOLD及びPD信号測定ブロックPSD1に設けられたローパスフィルタLPF1、LPF2の出力が安定化した状態でサンプリング動作を実行するために、例えば、図4(b)、図5(b)に示すように、上記サンプリングラインにおける1水平期間の後半の任意のタイミングに設定される。すなわち、各サンプリングラインの検出信号Scmpは、図5(b)に示すような水平サンプリング信号HDPに基づいて、サンプルホールド回路SHDへの取り込みタイミング(サンプリングスタートタイミング)が設定される。
【0061】
そして、このようなサンプリングタイミングにおける検出信号Scmpのサンプリング動作は、具体的には、RGB信号処理部51A(出力レベル測定ブロックOLD又はPD信号測定ブロックPSD1)からサンプリング切換スイッチSWAを介して、サンプルホールド回路SHDに取り込み保持された検出信号Scmpの信号レベルを、データ演算器DPRにより所定の周期で所定回数検出する動作を行い、特定の信号レベル(ハイレベル)が検出される回数をカウントして、該カウント値を1垂直同期期間ごとに検出データレジスタDR1に書き込むことにより実行される。
【0062】
ここで、データ演算器DPRによる検出信号Scmpのハイレベル状態のカウント動作は、図5(b)に示すように、例えば、各サンプリングラインについて、検出信号Scmpの信号レベルを約0.5μsec間隔で32回検出し、ハイレベル状態の検出回数をカウントする。これにより、図4(c)に示すように、表示パネル10の所定の表示領域(特定領域)において、3ライン分のサンプリング動作によって、合計96回の検出動作が行われ、検出信号Scmpの信号レベル(ハイレベル)に応じて最小0〜最大96までのカウント値が得られる。
【0063】
すなわち、出力レベル測定ブロックOLDにおいて、検波用D/AコンバータDAC2により比較器CMP1に設定される検波用調整値に対して、輝度信号に基づくローパスフィルタLPF1の出力電圧値が高い傾向を示す場合には、上記データ演算器DPRにおけるカウント値は大きくなり、低い傾向を示す場合にはカウント値が小さくなる。また、PD信号測定ブロックPSD1においても、同様に、比較器CMP2に設定される基準電圧に対して、位相比較器PDから出力される位相検出信号RPDに基づくローパスフィルタLPF2の出力電圧値が高い傾向を示す場合には、上記データ演算器DPRにおけるカウント値は大きくなり、低い傾向を示す場合にはカウント値が小さくなる。したがって、輝度信号又は位相検出信号RPDの信号レベルが常に高い状態では、データ演算器DPRにより常時ハイレベル状態が検出されることになるので、カウント値は最大値である“96”が得られ、常に低い状態では常時ローレベル状態が検出されて、カウント値は最小値である“0”が得られる。
【0064】
上記データ演算器DPRにより得られ、検出データレジスタDR1に書き込み保持されたカウント値は、マイクロコンピュータ60からの制御命令に基づいて通信制御ブロックSIFに出力され、シリアルデータSoutとしてマイクロコンピュータ60に送出される。
マイクロコンピュータ60は、このシリアルデータSoutに基づいて、ソースドライバ30に出力される輝度信号(反転RGB信号)の信号レベル、又は、ゲートドライバ20及びソースドライバ30に供給されるタイミング制御信号の信号周波数及び位相が、表示パネル等の仕様や表示条件に対して適切であるか否か(出力信号レベルの大小関係)を判断し、適切でない場合には、輝度信号の信号レベル、又は、位相検出信号RPDの信号レベルを適正化するための出力レベル調整データ及びPD設定データを含む調整制御信号を生成し、シリアルデータSinとして通信制御ブロックSIFを介して、出力レベル測定ブロックOLD又はPD信号測定ブロックPSD1に送出する。
【0065】
これにより、出力レベル測定ブロックOLDに設けられたD/AコンバータDAC1により出力レベル調整データがアナログ変換されて、出力バッファBFの基準電圧として設定されるので、各色の輝度信号の信号レベルが適正化されてソースドライバ30に出力される。また、PD信号測定ブロックPSD1に設けられたD/AコンバータDAC3によりPD設定データがアナログ変換されて、電圧制御発振器VCOの設定電圧として設定されるので、タイミング制御信号の信号タイミング(すなわち、電圧制御発振器VCOの発振周波数及び位相)が適正化されてゲートドライバ20及びソースドライバ30に出力される。
【0066】
ここで、本実施例に係るサンプリング方法に適用される検出データレジスタDR1の構成について簡単に説明する。
図6は、本実施例に係るサンプリング方法に適用される検出データレジスタの一構成例を概念図である。
検出データレジスタDR1は、図6に示すように、例えば、7ビットのバイナリデータを保持するカウンタ部BCT0〜BCT6を備え、上記特定のサンプリングラインにおける検出信号Scmpから検出されたハイレベル状態のカウント値を取り込み保持し、例えば、1垂直同期信号に同期して保持した7ビット分のカウント値を一括して後述する通制御ブロックSIFに出力する。
【0067】
また、本実施例に適用可能な検出データレジスタDR1は、図6に示すように、1ビットのエラーフラグ設定部ERFを備え、上記各サンプリングラインにおけるカウント動作(検出動作)ごとにエラーフラグ(エラー情報)を更新設定する構成を適用するものであってもよい。これにより、検出データレジスタDR1に保持されたカウント値が、各サンプリングライン間で予め設定した規定値以上の差を有している場合(異常範囲に含まれる場合)には、PLL(Phase LockedLoop)回路としての機能を有する映像信号処理回路50Aがアンロック状態にあるものと判断して、誤判断防止のため、マイクロコンピュータ60にエラーフラグ"0"を送出し、一方、上記カウント値の差が規定値以下の場合には、正常状態(ロック状態)と判断して、エラーフラグ"1"を送出することができる。したがって、マイクロコンピュータ60は、検出データレジスタDR1から送出されるエラーフラグに基づいて、映像信号処理回路50A(PLL回路)のロック/アンロック状態に関する情報を容易に取得することができる。
【0068】
(通信制御ブロックSIF)
図7は、本実施例に係る映像信号処理回路に適用可能な通信制御ブロックの機能を説明するブロック構成図であり、図8は、本実施例に係る通信制御ブロックにおける通信制御処理を示すタイミングチャートである。
通信制御ブロックSIFは、図7に示すように、例えば、データ設定レジスタDSRと、シフトレジスタSRと、データ格納レジスタDMR1、DMR2と、を備えている。ここで、本実施例に係る映像信号処理回路においては、通信制御ブロックSIFと、RGB信号処理部51A(出力レベル測定ブロックOLD、PD信号測定ブロックPSD1)、タイミングジェネレータ部52A(サンプリングブロックDSL1)及びマイクロコンピュータ60の各構成との間の制御データの送受が、単一の入出力端子(接続端子;説明の都合上、「入力端子Tsi」、「出力端子Tso」と別記するが、単一の端子により構成される)及び入出力信号線(図示を省略)を介して実行される。
【0069】
データ設定レジスタDSRは、上記タイミングジェネレータ部に設けられた検出データレジスタDR1に保持された複数ビットのカウント値及びエラーフラグを、1垂直同期信号Vに同期する所定のタイミング(例えば、立ち上がりタイミング)で一括して取り込み保持し、マイクロコンピュータ60から供給される通信制御信号CSに同期する所定のタイミング(例えば、立ち下がりタイミング)で後述するシフトレジスタSRに一括して出力する。また、データ設定レジスタDSRは、上記通信制御信号CSに同期する所定のタイミング(例えば、立ち上がりタイミング)でシフトレジスタSRにおける入出力に関する情報S0/S1を取り込み保持する。
【0070】
シフトレジスタSRは、データ設定レジスタDSRに保持された複数ビットのカウント値を、上記通信制御信号CSに同期する所定のタイミング(例えば、立ち下がりタイミング)で一括して取り込み保持するとともに、入力端子Tsiを介してマイクロコンピュータ60から送出される調整制御信号(シリアルデータSin)を、マイクロコンピュータ60から供給される通信用シフトクロックSCKに同期する所定のタイミング(例えば、立ち下がりタイミング)で、取り込み保持する。上記取り込み保持されたカウント値(シリアルデータSout)は、マイクロコンピュータ60から供給される通信用シフトクロックSCKに同期する所定のタイミング(例えば、立ち下がりタイミング)で、出力端子Tsoを介してマイクロコンピュータ60に順次出力される。また、調整制御信号は、図示を省略したD/Aコンバータ用レジスタを介して、上記RGB信号処理部51Aを構成する出力レベル測定ブロックOLD及びPD信号測定ブロックPSDに設けられた各D/AコンバータDAC1〜DAC3に、出力レベル調整データ、検波用調整データ及びPD設定データとして順次出力される。
【0071】
データ格納レジスタDMR1、DMR2は、上記シフトレジスタSR(通信制御ブロックSIF)を介して、出力レベル測定ブロックOLD、PD信号測定ブロックPSD1及びサンプリングブロックDSL1、並びに、マイクロコンピュータ60との間で送受、又は、入出力される上記複数ビットのカウント値や調整制御信号、その他制御命令等(以下の説明では、「制御データ」と総称する)を、上記通信制御信号CSに同期する所定のタイミング(例えば、立ち上がりタイミング)で一括して取り込み保持する。
【0072】
上述したような構成を有する通信制御ブロックSIFにおいて、外部(出力レベル測定ブロックOLD、PD信号測定ブロックPSD1、マイクロコンピュータ60)との制御データは、例えば、マイクロコンピュータ60から入力端子Tsiを介して、タイミングジェネレータ部52Aに入力される制御データ(制御命令)として24ビット、また、RGB信号処理部51Aに入力される制御データ(調整制御信号)として16ビットからなる、40ビット以上のシリアルデータが設定される。制御データは、例えば、タイミングジェネレータ部52Aへの制御データ(24ビット)が先行して入力され、その後、連続的に、RGB信号処理部51Aへの制御データ(16ビット)が入力される。
【0073】
ここで、マイクロコンピュータ60から入力されたタイミングジェネレータ部52Aへの24ビットの制御データT0〜T23は、入力端子Tsiを介してシフトレジスタSRに順次取り込み保持された後、通信制御信号CSの立ち上がりタイミングで一括してデータ格納レジスタDMR1、DMR2に取り込み保持されるとともに、図8に示すように、RGB信号処理部51A(出力レベル測定ブロックOLD、PD信号測定ブロックPSD1)にシリアルデータSout(図2中、通信制御ブロックSIFからRGB信号処理部51Aに出力されるシリアルデータSout)として出力される。このとき、制御データT0〜T23は、RGB信号処理部51Aに送出されるが、RGB信号処理部51A側では、この制御データT0〜T23を無視して、該制御動作を実行しない。
【0074】
また、図8に示すように、制御データT0〜T23に続いて入力されるRGB信号処理部51Aへの16ビットの制御データD0〜D15(シリアルデータSin)は、通信用シフトクロックSCKの立ち上がりタイミングで入力端子Tsiを介してシフトレジスタSRに順次取り込み保持され、該通信用シフトクロックSCKにより24クロック分(すなわち、タイミングジェネレータ部52Aへの24ビットの制御データT0〜T23の出力期間分)遅延された後、その立ち下がりタイミングで、上記制御データT0〜T23と同様に、シフトレジスタSRからシリアルデータSoutとしてRGB信号処理部51Aに順次出力される。出力された制御データD0〜D15は、通信制御信号CSの立ち上がりタイミングで、図示を省略したD/Aコンバータ用レジスタを介して、RGB信号処理部51Aの各D/AコンバータDAC1〜DAC3に取り込まれ、出力レベル測定ブロックOLDの出力バッファBFにおける基準電圧及び検波用D/AコンバータDAC2における検波用調整値、並びに、PD信号測定ブロックPSD1の電圧制御発振器VCOにおける設定電圧が調整制御される。
【0075】
このように、本実施例に係る通信制御ブロックSIFにおいては、マイクロコンピュータ60からタイミングジェネレータ部52A及びRGB信号処理部51Aへの制御データが、シリアルデータ形式で重畳されて送出されるとともに、各構成に必要な制御データのみが取り込まれ、不要な制御データを無視するように設定されているので、RGB信号処理部51A、タイミングジェネレータ部52A、マイクロコンピュータ60間で、制御データの送受のための入出力端子(又は、入出力信号線)を唯一設けた構成を良好に適用することができる。
【0076】
以上説明したように、本実施形態に係る表示駆動制御装置は、表示制御信号(輝度信号、垂直制御信号、水平制御信号等)の信号レベルやタイミングを適正値に調整制御する機能を、例えば、従来技術(図12参照)に示したLCDコントローラ内部に備え、上記表示制御信号の信号レベルやタイミングを、表示装置の仕様や種々の表示条件等に応じて、適宜調整することができるので、表示制御信号の調整のための外部専用装置や人手等を必要とすることなく、低コストかつ高い作業効率で、適切な信号レベル及び信号タイミングを有する表示制御信号を自動的に調整して設定することができる。
【0077】
<映像信号処理回路の第2の実施例>
次に、本実施形態に係る表示駆動制御装置に適用可能な映像信号処理回路の第2の実施例について、詳しく説明する。
図9は、本実施形態に係る表示駆動制御装置に適用可能な映像信号処理回路の第2の実施例を示す要部構成図である。なお、図9においても、本発明の特徴である、輝度信号の信号レベル及びタイミング制御信号の信号タイミングを調整制御する構成部分のみを図示する。また、上述した第1の実施例と同等の構成については、同一の符号を付してその説明を簡略化又は省略する。
【0078】
映像信号処理回路50Bは、図9に示すように、概略、RGB信号処理部51B及びタイミングジェネレータ部52Bを備え、RGB信号処理部51Bは、輝度信号の信号レベルを検出する出力レベル測定ブロックOLD、及び、タイミング制御信号の信号タイミングを検出するPD信号測定ブロックPSD2を備えて構成され、また、タイミングジェネレータ部52Bは、上記各ブロックからの検出信号を取り込んで保持するサンプリングブロックDSL1、DSL2、及び、映像信号処理回路50Bとマイクロコンピュータ60との各種データや信号の送受を行う通信制御ブロックSIFを備えて構成されている。
ここで、出力レベル測定ブロックOLD、サンプリングブロックDSL1及び通信制御ブロックSIFは、上述した第1の実施例と同等の構成及び機能を備えているので、具体的な説明を省略する。
【0079】
(PD信号測定ブロックPSD2)
PD信号測定ブロックPSD2は、図9に示すように、例えば、上述した第1の実施例と同等の構成を有するD/AコンバータDAC3と、電圧制御発振器VCOと、位相比較器PDと、を備え、マイクロコンピュータ60から出力されるPD設定データを、D/AコンバータDAC3によりアナログ変換した設定電圧に基づいて、電圧制御発振器VCOにより所定の発振周波数を有するクロック信号が位相比較器PDに入力され、水平同期信号Hとの信号周波数及び位相が比較される動作が実行される。この比較結果(位相検出信号RPD;第2の検出信号)は、後述するタイミングジェネレータ部52Bに設けられたサンプリングブロックDSL2に出力される。
【0080】
(サンプリングブロックDSL2)
図10は、本実施例に係る映像信号処理回路に適用可能なVCOカウンタにおける位相比較処理の詳細を示すタイミングチャートである。
サンプリングブロックDSL2は、図9に示すように、例えば、VCOカウンタ(第2のカウンタ部)VCTと、検出データレジスタDR2と、を備えている。
【0081】
上述した第1の実施例において説明したように、位相比較器PDにおける内部クロック信号と水平同期信号Hとの同期状態は、水平同期信号Hの同期期間内における位相検出信号RPDの信号レベルがハイレベル状態及びローレベル状態を示す期間が同一であるか否かを検出することにより判定することができる。そこで、本実施例においては、VCOカウンタVCTを用いて、位相検出信号RPDの信号レベルの変化タイミングを検出し、該検出結果に基づいて、電圧制御発振器VCOに供給されるPD設定データを適正化する。
【0082】
具体的には、VCOカウンタVCTは、図10に示すように、水平同期信号Hがハイレベルとなる期間(PLL回路のアクティブ期間に相当する)における位相検出信号RPDの信号レベルがローレベル状態となる期間(特定の電圧状態の継続時間)を、基本クロックMCKに基づいてカウントして、該カウント値を1表示画面分(1垂直同期期間)ごとにバイナリデータとして、検出データレジスタDR2に出力する。ここで、基本クロックMCKは、表示駆動制御装置の制御クロックの中で最も高い周波数を有するクロック信号を適用する。
検出データレジスタDR2は、上述した第1の実施例に示した検出データレジスタDR1と同等の構成(図6参照)を有し、VCOカウンタVCTからバイナリデータとして供給されるカウント値を順次取り込み保持し、所定のタイミングで後述する通信制御ブロックSIFに出力する。
【0083】
上述したような構成を有する映像信号処理回路50Bにおいて、出力レベル測定ブロックOLDにより、輝度信号の信号レベルと、マイクロコンピュータ60により設定された検波用調整値が比較され、その比較結果(検出信号Sold;第1の検出信号)がサンプリングブロックDSL1に出力される。サンプリングブロックDSL1においては、データ演算器DPRにより、上記検波用調整値に対して輝度信号の信号レベルが高くなる頻度がカウントされ、該カウント値(第1の計数値)が検出データレジスタDR1に保持される。
【0084】
一方、PD信号測定ブロックPSD2においては、水平同期信号と、マイクロコンピュータ60により設定された電圧制御発振器VCOの発振周波数が比較され、その比較結果(位相検出信号RPD)がサンプリングブロックDSL2に出力される。サンプリングブロックDSL2においては、VCOカウンタVCTにより、水平同期信号Hの同期期間中における位相検出信号RPDがローレベル状態を示す期間がカウントされ、該カウント値(第2の計数値)が検出データレジスタDR2に保持される。
【0085】
サンプリングブロックDSL1、DSL2の各検出データレジスタDR11、DR2に保持されたカウント値は、例えば、マイクロコンピュータ60からの切換制御信号に基づいて、出力切換スイッチ(第2のスイッチ)SWBが所定のタイミングで切り換え制御されることにより、いずれか一方のカウント値が適宜選択的に通信制御ブロックSIFに出力され、所定のタイミングでシリアルデータ(計測信号)Soutとしてマイクロコンピュータ60に送出される。
【0086】
そして、マイクロコンピュータ60は、このシリアルデータSoutに基づいて、ソースドライバ30に出力される輝度信号(反転RGB信号)の信号レベル、又は、ゲートドライバ20及びソースドライバ30に供給されるタイミング制御信号の信号周波数及び位相が、表示パネル等の仕様や表示条件に対して適切であるか否かを判断し、適切でない場合には、輝度信号の信号レベル、又は、位相検出信号RPDの信号レベルを適正化するための出力レベル調整データ及びPD設定データを含む調整制御信号を生成し、シリアルデータSinとして通信制御ブロックSIFを介して、出力レベル測定ブロックOLD又はPD信号測定ブロックPSD1に送出する。
【0087】
ここで、マイクロコンピュータ60は、PD信号測定ブロックPSD2において検出された位相検出信号RPDのカウント動作に用いられた基本クロックMCKの最適周波数が、表示パネルのドット数に基づいて予め規定されており、また、水平同期信号の同期期間(PLL回路のアクティブ期間)は一定であることから、上記位相検出信号RPDのカウント値に基づいて、位相検出信号RPDがローレベル状態を示す期間(信号レベル保持時間=カウント数×1クロック時間)を算出する。これにより、位相検出信号RPDがローレベル状態及びハイレベル状態となる期間が同一であり、上記アクティブ期間の中間タイミング(センタ)で位相検出信号RPDの信号レベルが切り替わっているか否か、すなわち、電圧制御発振器VCOの発振周波数及び位相が適正であるか否かを検出する。
【0088】
マイクロコンピュータ60から通信制御ブロックSIFにシリアルデータSinとして送出された出力レベル調整データは、出力レベル測定ブロックOLDにおいてアナログ変換されて、出力バッファBFの基準電圧として設定されるので、各色の輝度信号の信号レベルが適正化されてソースドライバ30に出力される。また、シリアルデータSinとして送出されたPD設定データは、PD信号測定ブロックPSD1においてアナログ変換されて、電圧制御発振器VCOの設定電圧として設定されるので、タイミング制御信号の信号タイミング(すなわち、電圧制御発振器VCOの発振周波数及び位相)が適正化されてゲートドライバ20及びソースドライバ30に出力される。
【0089】
なお、本実施例に適用されるサンプリングブロックDSL2において、位相検出信号RPDの信号レベルの変化タイミングが、水平同期信号の同期期間中に存在し(信号レベルが切り替わり)、映像信号処理回路50B(PLL回路)がロック状態にある場合について説明したが、例えば、サンプリングブロックDSL2の検出データレジスタDR2に保持されたカウント値が予め設定した規定値を超過する場合(すなわち、水平同期信号のアクティブ期間を超過する場合)や、カウント値が0の場合には、映像信号処理回路50B(PLL回路)がアンロック状態にあるものと判断して、誤判断防止のため、図6に示したような検出データレジスタDR2のエラーフラグ設定部ERFにエラーフラグ“0”を設定し、通信制御ブロックSIFを介して上記カウント値とともにシリアルデータSoutとして、マイクロコンピュータ60に送出する。一方、上記カウント値が規定値以下の場合には、正常状態(ロック状態)と判断してエラーフラグ“1”を設定し、通信制御ブロックSIFを介してマイクロコンピュータ60に送出する。
【0090】
<映像信号処理回路の第3の実施例>
次に、本実施形態に係る表示駆動制御装置に適用可能な映像信号処理回路の第3の実施例について、詳しく説明する。
図11は、本実施形態に係る表示駆動制御装置に適用可能な映像信号処理回路の第3の実施例を示す要部構成図である。なお、図11においても、本発明の特徴である、輝度信号の信号レベル及びタイミング制御信号の信号タイミングを調整制御する構成部分のみを図示する。また、上述した第1及び第2の実施例と同等の構成については、同一の符号を付してその説明を簡略化又は省略する。
【0091】
本実施例に係る映像信号処理回路は、上述した第1の実施例に示した出力レベル測定ブロックにより検出される輝度信号の信号レベルに関する検出信号、及び、PD信号測定ブロックにより検出される電圧制御発振器VCOの発振周波数及び位相に関する検出信号を、選択的に取り込んで、該検出信号における特定の信号レベルの検出回数をカウントする信号処理経路と、上述した第2の実施例に示したPD信号測定ブロックにより検出される電圧制御発振器VCOの発振周波数及び位相に関する検出信号における特定の信号レベル状態を示す期間を規定するクロック数をカウントする信号処理経路と、を備え、これらの2系統の信号処理経路からのカウント値を選択的に取り込み、シリアルデータとしてマイクロコンピュータに送出するように構成されている。
【0092】
すなわち、図11に示すように、映像信号処理回路50Cは、概略、RGB信号処理部51C及びタイミングジェネレータ部52Cを備え、RGB信号処理部51Cは、輝度信号の信号レベルを検出する出力レベル測定ブロックOLD、及び、タイミング制御信号の信号タイミングを検出するPD信号測定ブロックPSD1を備えて構成され、また、タイミングジェネレータ部52Cは、上記各ブロックOLD、PSD1からの検出信号Sold、Spsdを選択的に取り込んで、特定の信号レベルの検出回数をカウントするサンプリングブロックDSL1、及び、上記PD信号測定ブロックPSD1から出力される位相検出信号PDを取り込んで、特定の信号レベルのクロック数をカウントするサンプリングブロックDSL2、映像信号処理回路50BCとマイクロコンピュータ60との各種データや信号の送受を行う通信制御ブロックSIFを備えて構成されている。
【0093】
ここで、出力レベル測定ブロックOLDからの検出信号Sold、及び、PD信号測定ブロックPSD1からの検出信号Spsdは、第1の実施例に示した場合と同様に、サンプリング切換スイッチSWAを切り換え制御することにより、サンプリングブロックDSL1に選択的に取り込まれ、また、サンプリングブロックDSL1及びDSL2に保持されたバイナリデータからなる各カウント値は、第2の実施例に示した場合と同様に、出力切換スイッチSWBを切り換え制御することにより、通信制御ブロックSIFに選択的に取り込まれるように構成されている。
【0094】
なお、出力レベル測定ブロックOLD、PD信号測定ブロックPSD1、サンプリング切換スイッチSWA、サンプリングブロックDSL1及び通信制御ブロックSIFは、上述した第1の実施例と同等の構成及び機能を備え、また、サンプリングブロックDSL2及び出力切換スイッチSWBは、上述した第2の実施例と同等の構成及び機能を備えているので、具体的な説明を省略する。
【0095】
上述したような構成を有する映像信号処理回路50Cにおいて、出力レベル測定ブロックOLD、PD信号測定ブロックPSD1及びサンプリングブロックDSL1により、輝度信号の信号レベル及びタイミング制御信号の位相に関する検出信号Scmp(Sold、Spsd)が時系列的に取り込まれ、該検出信号Scmpにおける特定の信号レベルの検出回数がカウント値として保持される(第1の実施例参照)。また、PD信号測定ブロックPSD1及びサンプリングブロックDSL2により、タイミング制御信号の位相に関する検出信号(位相検出信号RPD)が取り込まれ、該検出信号における特定の信号レベルのクロック数がカウント値として保持される(第2の実施例参照)。そして、各サンプリングブロックDSL1、DSL2に保持されたカウント値は、出力切換スイッチSWBを適宜切り換え制御することにより、選択的に通信制御ブロックSIFに取り込まれ、シリアルデータSoutとしてマイクロコンピュータ60に送出される。
【0096】
マイクロコンピュータ60は、このシリアルデータSoutに基づいて、ソースドライバ30に出力される輝度信号(反転RGB信号)の信号レベル、又は、ゲートドライバ20及びソースドライバ30に供給されるタイミング制御信号の信号周波数及び位相が、表示パネル等の仕様や表示条件に対して適切であるか否かを判断し、適切でない場合には、輝度信号の信号レベル、又は、位相検出信号RPDの信号レベルを適正化するための出力レベル調整データ及びPD設定データを含むシリアルデータSinを生成し、通信制御ブロックSIFを介して、出力レベル測定ブロックOLD又はPD信号測定ブロックPSD1に送出する。
【0097】
すなわち、本実施例においては、タイミング制御信号の信号周波数及び位相を検出する手法として、水平同期信号Hと電圧制御発振器VCOにより出力されるクロック信号との周波数及び位相の比較結果である位相検出信号RPDを用い、基準電圧(Vcc/2)との電圧比較処理に基づく検出信号における特定の信号レベルの検出回数(検出頻度)に基づく処理方法と、上記位相検出信号RPDにおける特定の信号レベルのクロック数(信号レベル継続時間)に基づく処理方法とを選択的に、もしくは、重合的に適用することができる。
なお、上述した各実施例においては、映像信号処理回路とマイクロコンピュータを、別個の構成として示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、映像信号処理回路及びマイクロコンピュータが単一のLCDコントローラの内部に備えられた構成を有するものであってもよい。
【0098】
【発明の効果】
本発明に係る表示駆動制御装置及びその信号調整方法によれば、液晶表示装置等の表示装置における、表示パネルに画像情報を適正な状態で表示させるための表示駆動制御装置において、少なくとも、輝度信号の信号レベル及び各種タイミング制御信号の信号タイミングを検出して、検出信号として出力するRGB信号処理部と、該検出信号の特定の電圧状態を検出してカウント値として出力するタイミングジェネレータ部と、該カウント値を目標値に合致させるための調整制御信号を生成してRGB信号処理部に出力するマイクロコンピュータと、を備えているので、外部専用装置や人手等を必要とすることなく、低コストかつ高い作業効率で、輝度信号の信号レベル及び各種タイミング制御信号の信号タイミングを適宜検出して、表示パネルの仕様や表示条件等に適した状態に自動的に調整して設定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る表示駆動制御装置を、液晶表示装置に適用した場合の一実施形態を示す概略ブロック図である。
【図2】本実施形態に係る表示駆動制御装置に適用可能な映像信号処理回路の第1の実施例を示す要部構成図である。
【図3】本実施例に係る映像信号処理回路に適用可能な位相比較器における位相比較処理の概念を示すタイミングチャートである。
【図4】本実施例に係るタイミングジェネレータ部におけるデータサンプリング動作の第1の実施例を示す概念図である。
【図5】本実施例に係るタイミングジェネレータ部におけるデータサンプリング動作の一例を示すタイミングチャートである。
【図6】本実施例に係るサンプリング方法に適用される検出データレジスタの一構成例を概念図である。
【図7】本実施例に係る映像信号処理回路に適用可能な通信制御ブロックの機能を説明するブロック構成図である。
【図8】本実施例に係る通信制御ブロックにおける通信制御処理を示すタイミングチャートである。
【図9】本実施形態に係る表示駆動制御装置に適用可能な映像信号処理回路の第2の実施例を示す要部構成図である。
【図10】本実施例に係る映像信号処理回路に適用可能なVCOカウンタにおける位相比較処理の詳細を示すタイミングチャートである。
【図11】本実施形態に係る表示駆動制御装置に適用可能な映像信号処理回路の第3の実施例を示す要部構成図である。
【図12】従来技術における液晶表示装置を示す概略構成図である。
【符号の説明】
10 表示パネル
20 ゲートドライバ
30 ソースドライバ
40 クロマインターフェース回路
50、50A〜50C 映像信号処理回路
51A〜51C RGB信号処理部
52A〜52C タイミングジェネレータ部
60 マイクロコンピュータ
OLD 出力レベル測定ブロック
PSD1、PSD2 PD信号測定ブロック
DSL1、DSL2 サンプリングブロック
SIF 通信制御ブロック

Claims (21)

  1. 少なくとも所定の映像信号に基づいて、輝度信号を含む表示制御信号を生成して、2次元配列された複数の表示画素を備える表示パネルを駆動制御する表示駆動制御装置において、
    前記表示駆動制御装置は、少なくとも、
    前記表示制御信号の信号特性を設定するとともに、該表示制御信号の信号特性を電圧成分として検出し、検出信号として出力する特性設定検出手段と、
    前記検出信号に含まれる特定の電圧状態を所定の周期で検出して計測し、計測信号として出力する特定状態計測手段と、
    前記計測信号と予め設定された規定値とを比較し、該比較結果に基づいて、前記表示制御信号における前記信号特性を調整する調整制御信号を生成して、前記特性設定検出手段に出力する特性調整制御手段と、
    を備えたことを特徴とする表示駆動制御装置。
  2. 前記信号特性は、前記表示制御信号における信号電圧であることを特徴とする請求項1記載の表示駆動制御装置。
  3. 前記信号特性は、前記表示制御信号における信号タイミングであることを特徴とする請求項1記載の表示駆動制御装置。
  4. 前記特性設定検出手段は、前記表示制御信号における異なる複数の信号特性を個別に設定するとともに、該信号特性を個別の電圧成分として検出し、前記検出信号として出力することを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の表示駆動制御装置。
  5. 前記特性設定検出手段は、前記個別の信号特性を検出して得られた第1の検出信号及び第2の検出信号を選択的に抽出して、前記特定状態計測手段に時系列的に出力する第1のスイッチを備えることを特徴とする請求項4記載の表示駆動制御装置。
  6. 前記特性設定検出手段は、前記表示制御信号における信号タイミングと予め設定された基準タイミング信号とを位相比較する位相比較器と、該位相比較結果と予め設定された第2の基準電圧とを電圧比較し、該位相比較器による2値レベルからなる電圧比較結果を前記第2の検出信号として出力する第2の電圧比較器と、を備えることを特徴とする請求項5記載の表示駆動制御装置。
  7. 前記特定状態計測手段は、前記表示パネルの特定領域に配列された前記表示画素群に供給される前記信号電圧に対応する、前記第1の検出信号又は前記第2の検出信号を時系列的に抽出するサンプルホールド部と、該検出信号に含まれる特定の電圧状態の出現回数を計測する第1のカウンタ部と、該計数値を前記計測信号として前記特定調整制御手段に出力するデータレジスタ部と、を備えることを特徴とする請求項5又は6記載の表示駆動制御装置。
  8. 前記特性設定検出手段は、前記個別の信号特性を検出して得られた第1の検出信号及び第2の検出信号を、前記特定状態計測手段に並列的に出力することを特徴とする請求項4記載の表示駆動制御装置。
  9. 前記特性設定検出手段は、前記表示制御信号における信号タイミングと予め設定された基準タイミング信号とを位相比較し、2値レベルからなる位相比較結果を前記第2の検出信号として出力する位相比較器を備えることを特徴とする請求項8記載の表示駆動制御装置。
  10. 前記特定状態計測手段は、前記表示パネルの特定領域に配列された前記表示画素群に供給される前記信号電圧に対応する、前記第1の検出信号を時系列的に抽出するサンプルホールド部と、特定の電圧状態の出現回数を計測する第1のカウンタ部と、前記映像信号に基づく水平同期信号の切り替わり期間内において前記第2の検出信号に含まれる特定の電圧状態の継続時間を計測する第2のカウンタ部と、前記第1のカウンタ部により得られた第1の計数値、及び、前記第2のカウンタ部により得られた第2の計数値を選択的に抽出して、前記計測信号として前記特定調整制御手段に時系列的に出力する第2のスイッチと、を備えることを特徴とする請求項8又は9記載の表示駆動制御装置。
  11. 前記特性設定検出手段は、前記表示制御信号における信号電圧と予め設定された第1の基準電圧とを電圧比較し、2値レベルからなる電圧比較結果を前記第1の検出信号として出力する第1の電圧比較器を備えることを特徴とする請求項5乃至10のいずれかに記載の表示駆動制御装置。
  12. 前記特定状態計測手段は、前記計数値が予め設定した異常範囲に含まれる場合には、前記計測信号にエラー情報を付加して、前記特性調整制御手段に出力することを特徴とする請求項7乃至11のいずれかに記載の表示駆動制御装置。
  13. 前記特定状態計測手段は、少なくとも前記計測信号をシリアルデータに変換して、前記計測信号及び前記調整制御信号を含むシリアルデータを、単一の接続端子を介して前記特性調整制御手段との間で時系列的に送受する通信制御部を備えていることを特徴とする請求項1乃至12のいずれかに記載の表示駆動制御装置。
  14. 前記表示パネルにおける前記複数の表示画素は、各々、前記輝度信号に基づく信号電圧が印加される個別の画素電極と、所定のコモン電圧が印加される共通の対向電極間に液晶分子が充填された液晶表示画素であることを特徴とする請求項1乃至13のいずれかに記載の表示駆動制御装置。
  15. 少なくとも所定の映像信号に基づいて、輝度信号を含む表示制御信号を生成して、2次元配列された複数の表示画素を備える表示パネルを駆動制御する表示駆動制御装置における信号調整方法において、
    少なくとも、
    前記表示制御信号の信号特性を電圧成分として検出し、検出信号として出力する手順と、
    前記検出信号に含まれる特定の電圧状態を所定の周期で検出して計測し、計測信号として出力する手順と、
    前記計測信号と予め設定された規定値とを比較し、該比較結果に基づいて、前記表示制御信号における前記信号特性の適否を判定する手順と、
    前記判定結果に基づいて、前記表示制御信号における前記信号特性を適正化する調整制御信号を生成する手順と、
    前記調整制御信号に基づいて、前記表示制御信号の信号特性を調整、設定する手順と、
    を有することを特徴とする表示駆動制御装置の信号調整方法。
  16. 前記信号特性は、前記表示制御信号における信号電圧であることを特徴とする請求項15記載の表示駆動制御装置の信号調整方法。
  17. 前記信号特性は、前記表示制御信号における信号タイミングであることを特徴とする請求項15記載の表示駆動制御装置の信号調整方法。
  18. 前記表示制御信号の信号特性を電圧成分として検出する手順は、
    前記表示制御信号における信号電圧と予め設定された第1の基準電圧とを電圧比較し、2値レベルからなる電圧比較結果を第1の検出信号として出力する処理と、
    前記表示制御信号における信号タイミングと予め設定された基準タイミング信号とを位相比較し、該位相比較結果と予め設定された第2の基準電圧とを比較し、2値レベルからなる電圧比較結果を第2の検出信号として出力する処理と、
    前記第1の検出信号及び前記第2の検出信号を選択的に抽出して時系列的に出力する処理と、
    を含むことを特徴とする請求項15乃至17のいずれかに記載の表示駆動制御装置の信号調整方法。
  19. 前記検出信号に含まれる特定の電圧状態を検出して計測する手順は、
    前記表示パネルの特定領域に配列された前記表示画素群に供給される前記信号電圧に対応する、前記第1の検出信号又は前記第2の検出信号に含まれる特定の電圧状態の出現回数を計測して、該計数値を前記計測信号として出力する処理を含むことを特徴とする請求項18記載の表示駆動制御装置の信号調整方法。
  20. 前記表示制御信号の信号特性を電圧成分として検出する手順は、
    前記表示制御信号における信号電圧と予め設定された第1の基準電圧とを電圧比較し、2値レベルからなる電圧比較結果を第1の検出信号として出力する処理と、
    前記表示制御信号における信号タイミングと予め設定された基準タイミング信号とを位相比較し、2値レベルからなる位相比較結果を第2の検出信号として出力する処理と、
    前記第1の検出信号及び前記第2の検出信号を並列的に出力する処理と、
    を含むことを特徴とする請求項15乃至17のいずれかに記載の表示駆動制御装置の信号調整方法。
  21. 前記検出信号に含まれる特定の電圧状態を検出して計測する手順は、
    前記表示パネルの特定領域に配列された前記表示画素群に供給される前記信号電圧に対応する、前記第1の検出信号に含まれる特定の電圧状態の出現回数を計測して第1の計数値を得る処理と、
    前記映像信号に基づく水平同期信号の切り替わり期間内において前記第2の検出信号に含まれる特定の電圧状態の継続時間を計測して第1の計数値を得る処理と、
    前記第1の計数値及び前記第2の計数値を選択的に抽出して、前記計測信号として時系列的に出力する処理と、
    を含むことを特徴とする請求項20記載の表示駆動制御装置の信号調整方法。
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