JP2004196202A - 作業管理システム、作業管理方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】鉄道業の設備改良工事において、異なる装置に分散して管理されているデータベースを一元管理することで、作業申請や設備属性に係る情報の管理負担を軽減する。
【解決手段】作業管理システム10は、鉄道施設に関する施設情報、鉄道施設に対して行われる作業に関する作業情報、作業が行われるときにおける、鉄道車両の鉄道施設内の通行を制限するための通行制限情報の各々を格納するデータベースを具備する管理センタ処理装置11と、施設情報を格納部に登録し、登録された施設情報を更新するための施設情報登録部とを具備する設備管理装置12と、作業情報を格納部に登録し、登録された作業情報を更新するための工事情報登録部を具備する作業管理装置13と、通行制限情報を格納部に登録し、登録された通行制限情報を更新するための通行制限情報登録部を具備する入出庫管理装置14とからなる。
【選択図】 図1
【解決手段】作業管理システム10は、鉄道施設に関する施設情報、鉄道施設に対して行われる作業に関する作業情報、作業が行われるときにおける、鉄道車両の鉄道施設内の通行を制限するための通行制限情報の各々を格納するデータベースを具備する管理センタ処理装置11と、施設情報を格納部に登録し、登録された施設情報を更新するための施設情報登録部とを具備する設備管理装置12と、作業情報を格納部に登録し、登録された作業情報を更新するための工事情報登録部を具備する作業管理装置13と、通行制限情報を格納部に登録し、登録された通行制限情報を更新するための通行制限情報登録部を具備する入出庫管理装置14とからなる。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は作業管理システムに関し、特に鉄道設備の作業の一元管理を行うシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】
製品の生産、出荷、販売に係る関連情報(各々の商品の商品名と、各々の商品に対する生産数量、出荷数量、販売数量等を示す情報)、及び鉄道業の保線設備管理に係る関連情報(レールの敷設区間における埋設物等の情報)を一元的に管理し、それによって業務の円滑な運用を図ることを目的としたシステム、装置、方法に関する技術が従来において提案されている。それらの技術に関して以下に述べる。
【0003】
従来における、輸出入貨物の入出庫管理支援システムに関する技術が、特許文献1に例示される。
【0004】
特許文献1に例示される、輸出入貨物の入出庫管理支援システムは、荷主からの輸送オーダに基づいて、通関手続のために保税蔵庫場に保管する輸出入貨物に対する入庫から通関手続を経て出庫する作業を管理するためのシステムである。このシステムは、前記保税蔵庫場の他に、輸送オーダに応じて輸出入貨物の入出庫作業プランを作成して保税蔵庫場における作業指示を行う作業指示局、税関に対して輸出入貨物の申告手続を行う通関処理局、これらと相互にデータ送受信可能な通信回線を介して収集した、輸出入貨物に関するデータをデータベースに格納して集中管理する中央データ処理局を具備する。
【0005】
作業指示局は、輸送オーダに応じて、保税蔵庫場内での輸出入貨物の入庫データ及び出庫作業指示データを生成する作業指示データ処理端末を具備する。保税蔵庫場は、移動型データ処理端末と携帯無線通信端末とを具備する。移動型データ処理端末は、データ入出力機能と共に通信機能を併有して走行可能に構成された端末機であり、前記作業指示データ処理端末から前記データベースを介して伝送される入庫データ及び出庫データを読み込み、随時、作業の進捗状況と共にコントロール画面で一覧表示する。携帯無線通信端末は、移動型データ処理端末とデータベースとの間で無線LANを形成し、作業者が個別に所持するデータ入出力機能を有する。
【0006】
通関処理局は、入庫データおよび出庫作業指示データがデータベースで紐付けされて通関手続に必要なデータとして伝送されると、それに基づいて通関手続処理を行うと共に通関許可情報を移動型データ処理端末へ返信する通関データ処理端末を具備する。データベースを通じて移動型データ処理端末のコントロール画面に表示される作業の進捗状況に応じて、輸出入貨物の所定単位毎に入出庫作業指示を選択すると、当該貨物の入出庫作業情報が無線通信を通して携帯無線通信端末の出力画面に表示され、その入出庫作業情報に基づいて貨物の入出庫作業が行われる。
【0007】
従来における、鉄道設備の作業管理システムに関する技術が、特許文献2に例示される。
【0008】
特許文献2に例示される、鉄道設備の作業管理システムは、電力指令システムと作業現場との間の電話連絡により鉄道設備の現地作業を管理するシステムである。電力指令システムは、鉄道の電力系統の停電作業情報を入力するための停電作業支援装置と、電力系統の区間ごとの停電/加圧状態を監視及び制御するための遠方監視制御装置とを具備する。また、電力指令システムは、現地の作業担当者の携帯電話と電話回線網を介して回線接続され、発信/返信処理と携帯電話からの音声認識手段、及び携帯電話に対する、合成音による音声応答手段を有する作業処理装置と、各装置及びオペレータの制御卓とLANで結合された情報処理装置本体とを具備する。
【0009】
情報処理装置本体は、停電作業支援装置を通した作業申込みを予め作業情報として登録する手段、作業処理装置により音声認識した携帯電話からの連絡に対して、作業情報の照合による電話番号の正誤チエックと、合成音による応答とをする手段を具備する。また、情報処理装置本体は、正誤チエックの結果、電話番号が正しいときには、合成音による作業番号の応答と携帯電話からのプッシュボタン操作による作業番号の入力とを、作業情報と照合して受付ける手段と、作業処理装置を通した、音声認識による予め定めた複数の手順による作業種別の受付けと、作業手順の正当性チエック結果を合成音により応答する手段とを具備する。更に、情報処理装置本体は、作業種別が作業着手のとき、又は作業終了の連絡をするときには、遠方監視制御装置を通して作業区間の停電監視と加圧監視、及び停電設備への鎖錠監視装置で作業の正当性をチェックする手段を具備する。
【0010】
特許文献2に係る作業管理システムにより、鉄道設備の管理作業においては、作業開始時刻において停電処理が完了したか、又は作業終了時刻において送電処理が完了したかについてのチェックが行われる。その結果、作業開始時刻において停電が完了していないときには停電完了まで作業の開始が延期され、また、作業終了時刻において送電が完了していないときには送電完了まで作業員の引上げが延期されるように処理される。但し、一般に鉄道設備の管理作業は、夜間等の限られた時間に集中して行う必要のあることが多い等の事情があることから、作業に対して入庫時刻(作業開始可能時刻)と出庫時刻(作業終了時刻)とを定めておき、これらに基づいて作業の管理を行うことが可能とすることが望ましい。
【0011】
従来における、情報処理システム、情報処理装置、連結製販表の作成方法、連結製販表の作成装置、及び記録媒体に関する技術が、特許文献3に例示される。
【0012】
特許文献3に例示される情報処理システムは、製版業務に関する情報を一元的に格納する多次元データベースと、多次元データベースにアクセス可能な複数の情報処理装置とを具備する。情報処理装置は、作業毎に異なるフォームを有する表計算用電子シートに、多次元データベースに格納された情報を取り入れる手段(記録媒体には、この手段をコンピュータに実行させるためのプログラムが記録されている)を具備する。又は、情報処理装置は、作業毎に異なるフォームを有する表計算用電子シートに情報を入力する手段と、表計算用電子シートに入力された情報を多次元データベースに格納する手段と(記録媒体には、これらの手段をコンピュータに実行させるためのプログラムが記録されている)を具備する。
【0013】
特許文献3に例示される、連結製販表の作成方法は、データベースに、各生産拠点毎に各製品毎の計画に関する数量を示す第1の情報を格納する格納工程と、データベースに、各販売拠点毎で各製品毎の計画に関する数量を示す第2の情報を格納する格納工程とを具備する。また、データベースに接続されたコンピュータ上で連結製販表を作成する作成工程を具備する。作成工程は、データベースから第1の情報と第2の情報とをコンピュータに取り込む工程と、第1の情報に基づいて、各製品毎に、複数の生産拠点における計画に関する数量の第1の合計数量を算出する工程とを具備する。また、作成工程は、第2の情報に基づいて、各製品毎に、複数の販売拠点における計画に関する数量の第2の合計数量を算出する工程と、算出された第1の合計数量と第2の合計数量とが併記された連結製販表を示す表計算用電子シートを作成する工程とを具備する。
【0014】
特許文献3に例示される、連結製販表の作成装置は、上記の第1の情報と、上記の第2の情報とを格納するデータベースに接続される。また、連結製販表の作成装置は、データベースから第1の情報と第2の情報とを取得する手段、第1の情報に基づいて、各製品毎に、上記の第1の合計数量を算出する手段、第2の情報に基づいて、各製品毎に、上記の第2の合計数量を算出する手段、上記の表計算用電子シートを作成する手段の各々を具備する。連結製販表の作成装置が具備する手段は、記録媒体に記録されるプログラムによって実行される。
【0015】
従来における、自動設備図面登録方法に関する技術が、特許文献4に例示される。
【0016】
特許文献4に例示される自動設備図面登録方法は、鉄道業における保線設備を管理するにあたって、設備データを管理する設備データベースを更新制御するステップと、設備データベースより地図データベースに登録するステップと、地図データベースの内容を表示するステップとを含んでいる。これらのステップは、リアルタイムに処理される。
【0017】
従来における、宅配システムに関する技術が、特許文献5に例示される。
【0018】
特許文献5に例示される宅配システムは、データの一元管理を行うサーバと、このサーバにネットワーク回線によって接続されるクライアントとから構成される。クライアントは、ネットワーク回線を利用してサーバ内のデータベースを参照可能に構成される。上記のサーバは、組合に関する詳細情報の管理を行う組合情報手段、組合員に関する詳細情報の管理を行う組合員情報手段、組合員の配車予定情報の管理を行う配車管理手段、組合員の配送予定情報の管理を行う配送管理手段の各々を具備する。宅配システムにおいては、荷主からの配送依頼内容を組合情報手段により受付け、この配送依頼内容から所定の検索条件で配送可能な組合員の候補を組合員情報手段から選出し、選出された組合員の候補の予定を配車管理手段及び配送管理手段により確認して組合員の割当てが行われる。
【0019】
【特許文献1】
特開2002−15004(第2頁、第1図)
【特許文献2】
特開2002−32101(第2頁、第1図)
【特許文献3】
特開2002−169951(第2頁、第1図、第2図)
【特許文献4】
特開平8−292979(第2頁、第1図)
【特許文献5】
特開平11−31177(第2頁、第1図、第2図)
【0020】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、鉄道設備に係る関連情報の一元管理を行う作業管理システムを提供することにある。
【0021】
本発明の他の目的は、鉄道設備の作業に対して行われた、作業申請情報の管理に係る負担を軽減することの可能な作業管理システムを提供することにある。
【0022】
本発明の更に他の目的は、鉄道設備の作業に対する関連情報の管理に係る負担を軽減することの可能な作業管理システムを提供することにある。
【0023】
本発明の更に他の目的は、鉄道設備の作業に対する、作業の実行状況(開始されたか、進行度はどうか、又は終了されたかについてを示す)を管理する作業管理システムを提供することにある。
【0024】
本発明の更に他の目的は、鉄道設備の作業に対し、作業の可能な時間帯に関する情報を管理する作業管理システムを提供することにある。
【0025】
本発明の更に他の目的は、夜間に作業の行われることのある、鉄道設備の作業において適用される、上記の作業管理システムを提供することにある。
【0026】
本発明の更に他の目的は、上記の作業管理システムを用いた作業管理方法を提供することにある。
【0027】
【課題を解決するための手段】
以下に、[発明の実施の形態]で使用される番号・符号を括弧付で用いて、課題を解決するための手段を説明する。これらの符号は、[特許請求の範囲]の記載と[発明の実施の形態]の記載との対応を明らかにするために付加されたものであり、[特許請求の範囲]に記載されている発明の技術的範囲の解釈に用いてはならない。
【0028】
本発明の作業管理システム(10)は、鉄道施設に関する施設情報(21〜31)、前記鉄道施設に対して行われる作業に関する作業情報(32〜44)、前記作業が行われるときにおける、鉄道車両の前記鉄道施設内の通行を制限するための通行制限情報(47〜52)の各々を格納する格納部(11)と、前記施設情報(21〜31)を前記格納部(11)に登録し、前記登録された施設情報(21〜31)を更新するための施設情報登録部(12)とを具備する。また、本発明の作業管理システム(10)は、前記作業情報(32〜44)を前記格納部(11)に登録し、前記登録された作業情報(32〜44)を更新するための作業情報登録部(13)と、前記通行制限情報(47〜52)を前記格納部(11)に登録し、前記登録された通行制限情報(47〜52)を更新するための通行制限情報登録部(14)とを具備する。
【0029】
本発明の作業管理システム(10)において、前記格納部(11)は、前記作業を行う作業員(15−i)を示す作業員識別子(15A−i、20)と、前記作業員(15−i)が前記作業の申請をする資格を有するか否かを示す申請者資格有無情報(18、19)とを示す作業員情報(15−i〜20)を格納する。前記作業情報登録部(13)は、前記作業員識別子(15A−i、20)を入力し、前記入力された作業員識別子(15A−i、20)に対応する前記申請者資格有無情報(18、19)に基づいて、前記入力された作業員識別子(15A−i、20)が示す前記作業員(15−i)が前記資格を有するか否かを判定し、前記判定の結果、前記入力された作業員識別子(15A−i、20)が示す前記作業員(15−i)が前記資格を有するときに、前記作業員(15−i)による前記作業情報(32〜44)の前記格納部(11)への登録を許可する。
【0030】
本発明の作業管理システム(10)において、前記施設情報(21〜31)は、複数である。前記複数の施設情報(21〜31)の各々は、前記鉄道施設の鉄道施設識別子(21)を示す。前記鉄道施設識別子(21)は、前記作業申請が行われるときに、前記作業情報(32〜44)と対応付けて前記格納部(11)に格納される。前記工事情報登録部(13)は、前記作業員(15−i)に対して前記作業情報(32〜44)の前記格納部(11)への登録を許可したときに、前記複数の施設情報(21〜31)のうち、選択された前記施設情報(21〜31)に示される前記鉄道施設識別子(21)を前記作業情報(32〜44)と対応付けて前記格納部(11)に格納することで、前記作業申請を行う。
【0031】
本発明の作業管理システム(10)において、前記作業情報(32〜44)は、前記作業の行われる作業日(33)を示す。前記通行制限情報(47〜52)は、前記作業の開始が可能な作業開始可能時刻(49)を示す。前記通行制限情報登録部(14)は、前記作業日(33)に前記作業の開始時刻が前記作業開始可能時刻(49)と異なるときに、前記作業開始可能時刻(49)を前記作業開始時刻に更新する。
【0032】
本発明の作業管理システム(10)は、前記作業の監督者(39)に携帯される携帯端末(16−i)を更に具備する。前記監督者(39)は、前記作業員(15−i)に属する。前記監督者(39)を示す前記作業員識別子(15A−i)は、前記格納部(11)に前記作業情報(32〜44)と対応付けて格納される。前記通行制限情報登録部(14)は、前記作業日(33)に前記携帯端末(16−i)から前記従業員識別子(15A−i)を受信し、前記受信した従業員識別子(15A−i)に基づいて前記格納部(11)を検索して前記作業情報(32〜44)を抽出して前記携帯端末(16−i)に送信する。
【0033】
本発明の作業管理システム(10)において、前記鉄道施設は、レールである。前記通行制限情報(47〜52)は、前記作業の行われるレールを通行する鉄道車両の路線名(22)を示す。前記携帯端末(16−i)は、前記作業日(33)に前記作業の開始を通知するための作業開始通知(16B)を前記通行制限情報登録部(14)に送信する。前記通行制限情報登録部(14)は、前記作業開始通知(16B)を受信したときに、前記作業日(33)、前記路線名(22)、及び前記作業開始可能時刻(49)の各々から前記路線の終電時刻(14A)を判定する。また、前記通行制限情報登録部(14)は、判定された終電時刻(14A)と、前記携帯端末(16−i)から前記作業開始通知(16B)を受信した受信時刻とに基づいて、前記作業の開始が可能かどうかを判定し、前記判定の結果、前記作業の開始が可能であるときに、前記携帯端末(16−i)に対して前記作業の開始が可能であることを通知する。
【0034】
本発明の作業管理システム(10)において、前記作業情報(32〜44)は、前記作業申請された前記作業を示す作業識別番号(32)を示している。前記通行制限情報(47〜52)は、前記作業が実行中であるか否かを示す作業フラグ(52)を含んでいる。前記作業フラグ(52)に示される情報は、前記作業が実行中でないことを示す作業不実行情報(OFF)である。前記通行制限情報登録部(14)は、前記作業の開始が可能と判定したときに、前記作業識別番号(32)を前記通行制限情報(47〜52)に対応付けて格納し、前記作業フラグ(52)に示される情報を前記作業不実行情報(OFF)から、前記作業が実行中であることを示す作業実行情報(ON)に更新する。
【0035】
本発明の作業管理システム(10)において、前記施設情報登録部(12)は、前記作業の終了後に、前記更新された施設情報(21〜31)を入力して前記格納部(11)に格納する。前記通行制限情報登録部(14)は、前記作業の終了後に、前記携帯端末(16−i)から前記作業が終了したことを通知する作業終了通知(14C)を受信したときには、前記作業フラグ(52)に示される情報を前記作業実行情報(ON)から前記作業不実行情報(OFF)に更新する。
【0036】
本発明の作業管理システム(10)において、前記通行制限情報登録部(14)は、前記作業が開始された後、前記作業の終了時刻(50)までの残時間が所定時間になったときに、前記通行制限情報(47〜52)が示す前記作業フラグ(52)を参照して前記作業不実行情報(OFF)と前記作業実行情報(ON)のいずれが示されるかについて検索する。また、前記通行制限情報登録部(14)は、前記検索の結果、前記作業フラグ(52)が前記作業実行情報(ON)を示すときに、前記通行制限情報(47〜52)に対応する前記作業識別番号(32)を示す前記作業情報(32〜44)に示される、前記監督者(39)の前記従業員識別子(15A−i)に基づいて、前記携帯端末(16−i)に対して前記作業の進行を促進するように警告する。
【0037】
本発明の作業管理方法は、前記鉄道施設に関する施設情報(21〜31)を格納部(11)に登録するステップ(S1d)と、前記登録された施設情報(21〜31)を更新するステップ(S20b)とを具備する。また、本発明の作業管理方法は、前記鉄道施設に対して行われる作業に関する作業情報(32〜44)を前記格納部(11)に登録するステップ(S1c、S5)を具備する。更に、本発明の作業管理方法は、前記作業が行われるときにおける、鉄道車両の前記鉄道施設内の通行を制限するための通行制限情報(47〜52)を前記格納部(11)に登録するステップ(S1d)と、前記登録された通行制限情報(47〜52)を更新するステップ(S20a)とを具備する。
【0038】
本発明の作業管理方法において、前記格納部(11)には、前記作業を行う作業員(15−i)を示す作業員識別子(15A−i)と、前記作業員(15−i)が前記作業の申請をする資格を有するか否かを示す申請者資格有無情報(18、19)とを示す作業員情報(15−i〜20)が格納されている。また、本発明の作業管理方法は、前記作業員識別子(15A−i)を入力し、前記入力された作業員識別子(15A−i)に対応する前記申請者資格有無情報(18、19)に基づいて、前記入力された作業員識別子(15A−i)が示す前記作業員(15−i)が前記資格を有するか否かを判定するステップ(S3)と、前記判定の結果、前記入力された作業員識別子(15A−i)が示す前記作業員(15−i)が前記資格を有するときに、前記作業員(15−i)に対して前記作業情報(32〜44)の前記格納部(11)への登録を許可するステップ(S4a)とを具備する。
【0039】
本発明の作業管理方法において、前記施設情報(21〜31)は、複数であり、前記複数の施設情報(21〜31)の各々は、前記各々の鉄道施設の鉄道施設識別子(21)を示す。前記各々の鉄道施設識別子(21)は、前記作業申請が行われるときに、前記作業情報(32〜44)と対応付けて前記格納部(11)に格納される。前記ステップ(S3)は、前記複数の施設情報(21〜31)のうち、選択された前記施設情報(21〜31)に示される前記鉄道施設識別子(21)を前記作業情報(32〜44)と対応付けて前記格納部(11)に格納することで、前記作業申請を行う。
【0040】
本発明の作業管理方法において、前記作業情報(32〜44)は、前記作業の行われる作業日(33)を示す。前記運行制限情報(47〜52)は、前記作業の開始が可能な作業開始可能時刻(49)を示す。また、本発明の作業管理方法は、前記作業日(33)に前記作業の開始時刻が前記作業開始可能時刻(49)と異なるときに、前記作業開始可能時刻(49)を前記作業開始時刻に更新するステップ(S7)を更に具備する。
【0041】
本発明の作業管理方法において、前記作業の監督者(39)は、前記作業員(15−i)に属する。前記監督者(39)を示す前記作業員識別子(15A−i)は、前記格納部(11)に前記作業情報(32〜44)と対応付けて格納される。また、本発明の作業管理方法は、前記作業日(33)に前記従業員識別子(15A−i)を受信し、前記受信した従業員識別子(15A−i)に基づいて前記格納部(11)を検索して前記作業情報(32〜44)を抽出して送信するステップ(S9)を更に具備する。
【0042】
本発明の作業管理方法において、前記鉄道施設はレールであり、前記運行制限情報(47〜52)は、前記作業の行われる前記レールを通行する鉄道車両の路線名(22)を示す。また、本発明の作業管理方法は、前記作業日(33)に前記作業の開始を通知するための作業開始通知(16B)を送信するステップ(S14)と、前記作業開始通知(16B)を受信したときに、前記工事日(33)、前記路線名(22)、及び前記作業開始可能時刻(49)の各々に基づいて、前記路線の終電時刻(14A)を判定するステップ(S11)とを具備する。更に、本発明の作業管理方法は、前記判定された終電時刻(14A)と、前記作業開始登録(16C)を受信した受信時刻とに基づいて、前記作業の開始が可能かどうかを判定するステップ(S12)と、前記作業の開始が可能と判定したときに、前記携帯端末(16−i)に対し、前記作業の開始が可能であることを通知するステップ(S13a)とを更に具備する。
【0043】
本発明の作業管理方法において、前記作業情報(32〜44)は、前記作業申請された前記作業を示す作業識別番号(32)を示す。前記通行制限情報(47〜52)は、前記作業が実行中であるか否かを示す作業フラグ(52)を示す。前記作業フラグ(52)に示される情報は、前記作業が実行中でないことを示す作業不実行情報(OFF)である。また、本発明の作業管理方法は、前記作業の開始が可能と判定したときに、前記作業識別番号(32)を前記通行制限情報(47〜52)に対応付けて格納するステップ(S15b)と、前記作業フラグ(52)に示される情報を前記作業不実行情報(OFF)から、前記作業が実行中であることを示す工事実行情報(ON)に更新するステップ(S15a)とを更に具備する。
【0044】
本発明の作業管理方法は、前記作業の終了後に、前記格納部(11)に格納される前記施設情報(21〜31)を更新するステップ(S20b)を具備する。前記ステップ(S20a)は、前記作業の終了後に、前記作業が終了したことを通知する作業終了通知(14C)を受信したときに、前記作業フラグ(52)を前記作業実行情報(ON)から前記作業不実行情報(OFF)に更新する。
【0045】
本発明の作業管理方法において、前記作業が開始された後、前記作業の終了時刻(50)までの残時間が所定時間になったときに、前記通行制限情報(47〜52)が示す前記作業フラグ(52)を参照して前記作業不実行情報(OFF)と前記作業実行情報(ON)のいずれかが示されるかについて検索するステップ(S16)と、前記検索の結果、前記作業フラグ(52)が前記作業実行情報(ON)を示すときに、前記通行制限情報(47〜52)に対応する前記作業識別番号(32)を示す前記作業情報(32〜44)に示される、前記監督者(39)の前記従業員識別子(15−i)に基づいて、前記作業の進行を促進するように警告するステップ(S18a)とを具備する。
【0046】
【発明の実施の形態】
添付図面を参照して、本発明の作業管理システム10に係る実施の形態について説明する。図1には、作業管理システム10の構成が示される。作業管理システム10は、管理センタ処理装置11、設備管理装置12、作業管理装置13、入出庫管理装置14、鉄道会社の従業員(後述の監督者ら又は運転管理者ら)15−i(i=1,2,…,n)に携帯される携帯端末16−iの各々を具備する。管理センタ処理装置11、設備管理装置12、作業管理装置13、入出庫管理装置14、及び携帯端末16−iの各々は、ネットワーク16Aによって双方向に接続されている。尚、携帯端末16−iは、携帯電話、携帯情報端末(PDA)に例示される。
【0047】
管理センタ処理装置11は、従業員データベース11A、施設データベース11B、作業データベース11C、入出庫データベース11Dの各々を具備する。従業員データベース11Aは、従業員15−iのコード番号15A−i、部署名18、役職19、従業員名20の各々を示す情報(以下、「従業員情報15−i〜20(15−i、18、19、20)」と示す)を格納しており、これらの情報を対応付けている。部署名18は従業員15−iが鉄道会社において所属する部署の名称、役職19はその部署における役職、従業員名20は従業員15−iの氏名を各々示している。部署名18と役職19によって、その従業員15−iが作業の申請を行う資格があるか否かについて示される。
【0048】
施設データベース11Bは、施設識別番号21、路線名22、線種別23、上下線別24、左右線別25、始点キロ程26、工事の行われるレールに対する、レール長27、レール種類28、材質29、製造年月30、敷設年月31の各々を示す情報を格納しており、これらの情報を対応付けている。同一の行に格納される情報(施設データ21〜31:(1)、…、施設データ21〜31:(n))がいずれかの鉄道施設(駅、又は特定区間のレール、枕木、橋梁)の情報に対応する(以下、「施設データ21〜31」と記したときには、施設データ21〜31:(1)、…、施設データ21〜31:(n)のいずれかを示す)。施設識別番号21は、各々の鉄道施設に割り振られた識別番号、路線名22は走行する電車の名称(東北線等)、線種別23は本線又は副本線、上下線別24は上り線、下り線、又は上下線、左右線別25はレールの右側又は左側、始点キロ程26は鉄道施設の設置される地点のレールの始点からの距離を各々示している。
【0049】
作業データベース11Cは、申請番号32、作業日33、作業種別34、作業名35、申請日36、申請者37、申請区38、監督者39、申請者連絡先40、監督者連絡先41、施設識別番号21、作業場所(始点場所・終点場所)43、キロ程(始点キロ程・終点キロ程)44の各々を示す情報を格納しており、これらの情報を対応付けている。同一の行に格納される情報(作業データ32〜44:(1)、…、作業データ32〜44:(n))がある特定の作業の情報に対応する(以下、「作業データ32〜44」と記したときには、作業データ32〜44:(1)、…、作業データ32〜44:(n)のいずれかを示す)。尚、「32〜44」は、「32、33、34、35、36、37、38、39、40、41、21、43、44」である。また、作業とは、いずれかの鉄道施設に対する工事(改良工事、ある装置の新設工事等)を示す。ここで、施設識別番号21は、従業員15−iによる作業申請が許可されたときに作業データベース11Cに格納される情報である。
【0050】
申請番号32は作業データ32〜44を識別するための番号、作業日33は鉄道施設に対する作業を行う日、作業種別34は、「MC使用の有無・線閉の有無・徹夜作業か否か」、作業名35は作業内容の各々を示す。申請日36は作業を申請した日付、申請者37は作業を申請した従業員15−iのコード番号15A−i、申請区38は作業を申請した従業員15−iが所属する部署18、監督者39は作業を監督する従業員15−iのコード番号15A−iの各々を示す。申請者連絡先40は作業を申請した従業員15−iの連絡先(携帯端末16−iの電話番号)、監督者連絡先41は監督者39の連絡先(携帯端末16−iの電話番号)、施設識別番号21は作業の行われる鉄道施設の識別番号の各々を示す。作業場所(作業始点・作業終点)43は作業の行われる区間の作業始点と作業終点の各々に対する、レールの始点からの距離、キロ程(始点キロ程・終点キロ程)44は上記の作業始点と作業終点の各々に対する、レールの始点からの距離を示している。
【0051】
尚、設備管理装置12、作業管理装置13、入出庫管理装置14のいずれも、携帯電話16−iへの連絡にあたっては、申請者連絡先40又は監督者連絡先41を参照することが可能である。
【0052】
入出庫データベース11Dは、日付47、路線名48、入庫時刻49、出庫時刻50、申請番号51、作業中フラグ52の各々を示す情報を格納しており、これらの情報を対応付けている。同一の行に格納される情報(入出庫データ47〜52:(1)、…、入出庫データ47〜52:(n))がある特定の(実行中、又は実行が計画されている)作業に情報に対応する(以下、「入出庫データ47〜52」と記したときには、入出庫データ47〜52:(1)、…、入出庫データ47〜52:(n)のいずれかを示す)。
【0053】
日付47は電車の入庫と出庫を管理する(作業の行われる)日、路線名48は作業の行われる路線、入庫時刻49は作業の開始が可能な時刻、出庫時刻50は作業終了時刻の各々を示す。申請番号51は作業開始を申請したときに格納される番号、作業中フラグ52は作業の実行中であることを示すフラグON(作業実行情報)、又は作業が実行されていないことを示すフラグOFF(作業不実行情報)である。
【0054】
設備管理装置12は、施設データ21〜31の登録が行われるとき(後述の作業申請が行われる前に、各々の施設に対して施設データ21〜31の登録が行われる)に、従業員15−iの操作によって施設データ21〜31を入力し、管理センタ処理装置11に接続して入力された施設データ21〜31を施設データベース11Bに格納することで、施設データ21〜31の登録を行う。また、設備管理装置12は、作業(鉄道が運行されていない時間帯(夜間)に行われることが多い)が終了した後、従業員15−iの操作によって、更新される必要のある施設データ21〜31(21〜31の全てでなくともよい)を入力して、管理センタ処理装置11の施設データベース11Aに格納することで、施設データ21〜31の更新を行う。例えば、新たにレールの修復作業が行われたときには、敷設年月31について、「1995年12月」から「2002年12月」のように更新される。
【0055】
作業管理装置13は、作業申請が行われる前に、最初に従業員15−iの操作によって作業データ32〜44(但し、施設識別番号22、作業日33、作業場所43、及びキロ程44を除く。これらのデータは作業申請時に入力される)とコード番号15A−iを入力する。また、作業管理装置13は、入力されたコード番号15A−iと一致するコード番号15A−iを従業員データベース11Aから抽出し、抽出されたコード番号15A−iに対応する部署名18と役職19に基づいて、そのコード番号15A−iに対応する従業員15−iが作業申請者としての権限を有するか否かを判定する。
【0056】
作業管理装置13は、上記の判定の結果、その従業員15−iが作業申請者としての権限を有するときに、従業員15−iに対して複数の施設データ21〜31のいずれかを選定するように要求する。従業員15−iによっていずれかの施設データ21〜31が作業管理装置13に選定入力されると、作業管理装置13は、選定された施設データ21〜31に示される始点キロ程26から作業場所43を判定する。また、作業管理装置13は、従業員15−iの操作によって、判定された作業場所43、選定された施設データ21〜31に示される施設識別番号21の各々を上記の入力された作業データ32〜44に対応付けて格納する。その上で、従業員15−iによって作業管理装置13に作業日33が入力され、作業管理装置13が作業データベース11Cに対し、その入力された作業日33を作業データ32〜44に対応付けて格納することで、作業申請は完了となる。即ち、従業員15−iが監督者39としての資格を有するときに、作業管理装置13によって、その従業員15−iによる作業データ32〜44の登録が許可されることとなる。尚、このとき、作業管理装置13は、管理センタ処理装置11に接続して、作業データ32〜44を作業データベース11Cに格納する。
【0057】
従業員15−iは、始点キロ程26とキロ程44の終点とが一致しないときには、作業申請時にキロ程44(作業データ32〜44に含まれる)の入力も行なう。このときは、路線の始点から終点に至るまでの経由地のうち、途中駅でのみ作業が行われるとき、又は途中駅から他の途中駅に至るまでのレールにおいてのみ作業が行われるとき等に例示される。
【0058】
入出庫管理装置14は、従業員15−iの操作によって入出庫データ47〜52を入力し、管理センタ処理装置11に接続して入出庫データベース11Dに格納することで、入出庫データ47〜52の登録を行う。また、入出庫管理装置14は、作業日33に、予め入出庫データベース11Dに格納される入庫時刻49を超過しても、作業が開始されたことを通知する作業開始通知16Bを携帯端末16−iから受信しなかったとき(実際の工事開始時刻が、格納される入庫時刻49と異なるとき)には、その後に、従業員15−iの操作によって携帯端末16−iから送信された入庫時刻49を受信し、格納される入庫時刻49を、作業開始通知16Bの受信時刻に更新する。
【0059】
入出庫管理装置14は、作業日33に、監督者39として作業データベース11Cに格納された従業員15−iのコード番号15A−iを携帯端末16−iから受信し、受信したコード番号15A−iに基づいて作業データベース11Cを検索する。また、入出庫管理装置14は、検索の結果、受信したコード番号15A−iと一致するコード番号15A−iが格納されている作業データ32〜44を抽出して携帯端末16−iに送信する。その後、携帯端末16−iから作業開始通知16Bを受信したときには、入出庫管理装置14は、日付47、路線名48、及び入庫時刻49の各々から、路線名22に対応する路線の終電時刻14Aを判定して携帯端末16−iに送信する。
【0060】
入出庫管理装置14は、現在時刻を計測しており、計測される現在時刻が終電時刻14A(又は入庫時刻49でもよい。以下同)を超過している(又は、現在時刻が終電時刻14A又は入庫時刻49に等しい)ときに作業開始が可能であると判定し、現在時刻が終電時刻14Aを超過していないときに作業開始が不能であると判定する。また、入出庫管理装置14は、作業開始が可能であると判定したときには、携帯端末16−iに対し、作業の開始が可能であることを通知するための作業開始可能通知14Bを送信する。更に、入出庫管理装置14は、作業開始通知16Bを受信したときには、管理センタ処理装置11に接続して、入出庫データベース11Dの作業中フラグ52をONに変更する。
【0061】
入出庫管理装置14は、作業が完了したことを通知する作業完了通知14Cを受信したときに、それに応答して、管理センタ処理装置11に接続して、入出庫データベース11Dの作業中フラグ52をOFFに変更する。また、入出庫管理装置14は、作業中フラグ52がONになってからの時間を計測しており、その時間が出庫時刻50まで所定時間(例えば30分)以下になったときに、携帯端末16−iに対して出庫時刻50の迫ったことを警告するための警告通知14Dを送信する。
【0062】
従業員データベース11A、施設データベース11B、作業データベース11C、入出庫データベース11Dは、上記のように管理センタ処理装置11によって一元管理されている(別個の装置に記憶されているのではなく、同一の装置に記憶されている)。従って、いずれの装置(設備管理装置12、作業管理装置13、入出庫管理装置14)からでも各々のデータベースに接続し、格納される情報を取得することが可能であり、各々のデータベースが互いに別個の装置に記憶されているとき(異なったデータ形式等で登録されることが多い)と比較して、上記の作業申請が容易となる。
【0063】
携帯端末16−iは、施設データ21〜31の登録又は更新が行われるときに、従業員15−iの操作によって施設データ21〜31を入力して設備管理装置12に送信する。但し、上記のように設備管理装置12に直接、施設データ21〜31が入力されることで、施設データ21〜31の登録又は更新が行われる形態であってもよい。また、携帯端末16−iは、作業申請が行われるときに、従業員15−iの操作によって入力されたコード番号15A−i、作業データ32〜44、作業日33、及び施設データ21〜31の作業管理装置13への送信を行う。但し、上記のように作業管理装置13に直接、コード番号15A−i、作業データ32〜44、作業日33、及び施設データ21〜31が入力される形態であってもよい。
【0064】
携帯端末16−iは、従業員15−iの操作によってコード番号15A−iを入力して入出庫管理装置14に送信する。入出庫管理装置14は、コード番号15A−iに基づいて作業データ32〜44を抽出し、抽出された作業データ32〜44と、施設データ21〜31とを表示する。また、携帯端末16−iは、作業の開始を管理センタ処理装置11に登録するための作業開始登録16Cを入出庫管理装置14に送信し、その作業開始登録16Cに応答して入出庫管理装置14から送信された上記の終電時刻14Aを表示する。更に、携帯端末16−iは、作業開始可能通知14Bを受信すると、従業員15−iの操作によって、作業開始通知16Bを入出庫管理装置14に送信する。更に、携帯端末16−iは、作業が終了した後、従業員15−iの操作によって入出庫管理装置14に対して作業完了通知16Dを送信する。
【0065】
上記の作業管理システム10においては、実際に鉄道設備に対する作業が行われるときに、入出庫データベース11Dに格納される出庫時刻50に基づいて、作業の終了直前であるときに、監督者39に対して警告を行うことが可能となり、結果的に作業進行の遅延によって、鉄道車両の運行へ影響を及ぼすことが、従来と比較して減少させることが可能である。
【0066】
次に、図6〜図8を参照して、本発明の作業管理システム10を用いた作業管理方法について説明する。ステップS1aとステップS1bは、互いに順不同、又は平行して行われる処理である。図6は各データ15−i〜20、21〜31、32〜44、47〜52の登録から作業申請の完了まで(ステップS1a〜ステップS5)、図7は作業日に作業の開始前に行われる処理(ステップS6〜ステップS15a、15b)、図8は作業日に作業の開始後に行われる処理(ステップS16〜ステップS20a、20b)を各々示している。
【0067】
管理センタ処理装置11に、従業員15−iの操作によって従業員データ15−i〜20が入力され、登録される(ステップS1a)。設備管理装置12は、施設データ21〜31を入力し、入力された施設データ21〜31を管理センタ処理装置11に出力して施設データベース11Bに格納することで、施設データ21〜31の登録を行う(ステップS1b)。作業管理装置13は、最初に従業員15−iの操作によって作業データ32〜44(但し、施設識別番号22、作業日33、作業場所43、及びキロ程44を除く。これらのデータは作業申請時に入力される)とコード番号15A−iを入力する(ステップS1c)。入出庫管理装置14は、従業員15−iの操作によって入出庫データ47〜52を入力し、管理センタ処理装置11に出力して入出庫データベース11Dに格納することで、入出庫データ47〜52の登録を行う(ステップS1d)。
【0068】
作業管理装置13は、作業データ32〜44(但し、施設識別番号21、作業日33、作業場所43、及びキロ程44を除く)とコード番号15A−iを入力する(ステップS2)。作業管理装置13は、入力されたコード番号15A−iと一致するコード番号15A−iを従業員データベース11Aから抽出し、抽出されたコード番号15A−iに対応する部署名18と役職19に基づいて、そのコード番号15A−iに対応する従業員15−iが作業申請者としての権限を有するか否かを判定する(ステップS3)。
【0069】
作業管理装置13は、その従業員15−iが作業申請者としての権限を有するときに、従業員15−iに対して複数の施設データ21〜31のいずれかを選定し、施設識別番号21を作業データ32〜44に登録(選定登録)するように要求する(作業申請を行うことの許可されたことが従業員15−iに伝えられる)(ステップS4a)。従業員15−iは、作業データ32〜44に対し、施設識別番号21と作業日33を付け加えて入力し、作業管理装置13は、作業データベース11Cに対し、その入力された作業日33と施設識別番号21を格納する。作業管理装置13は、選定された施設データ21〜31に示される始点キロ程26から作業場所43を判定する(ステップS5)。
【0070】
尚、ステップS3における判定の結果、従業員15−iが作業申請者としての権限を有しないときには不正な作業申請であるものと判断して、処理を強制終了する(ステップS4b)。
【0071】
入出庫管理装置14は、作業日33に作業開始通知16Bを携帯端末16−iから受信すると、その受信時刻が入庫時刻49と異なるものであるかどうかを判定する(ステップS6)。入出庫管理装置14は、その受信時刻が入庫時刻49を超過するときには、その後に、格納される入庫時刻49を、携帯端末16−iから作業開始通知16Bを受信したときの時刻(受信時刻)に更新する(ステップS7)。但し、ステップS7の処理は、入出庫管理装置14が、ステップS6において作業開始通知16Bを携帯端末16−iから受信した時刻が入庫時刻49と同一であると判定したときには、行われない。
【0072】
携帯端末16−iは、従業員15−iの操作によってコード番号15A−iを入力して入出庫管理装置14に送信する(ステップS8)。入出庫管理装置14は、コード番号15A−iに基づいて作業データ32〜44を抽出し、抽出された作業データ32〜44と、施設データ21〜31とを表示する(ステップS9)。携帯端末16−iは、作業の開始を管理センタ処理装置11に登録するための作業開始登録16Cを入出庫管理装置14に送信する(ステップS10)。入出庫管理装置14は、作業開始登録16Cに応答して終電時刻14Aを判定する(ステップS11)。入出庫管理装置14は、計測される現在時刻が終電時刻14Aを超過している(又は、現在時刻が終電時刻14A又は入庫時刻49に等しい)ときに作業開始が可能であると判定し、現在時刻が終電時刻14Aを超過していないときに作業開始が不能であると判定する(ステップS12)。
【0073】
入出庫管理装置14は、作業開始が可能であると判定したときには、携帯端末16−iに対して作業開始可能通知14Bを送信する(ステップS13a)。一方、入出庫管理装置14は、作業開始が可能であると判定したときには、計測される現在時刻が入庫時刻49に等しくなるまで待機する(ステップS13b)。
【0074】
携帯端末16−iは、従業員15−iの操作によって、作業開始通知16Bを入出庫管理装置14に送信する(ステップS14)。入出庫管理装置14は、管理センタ処理装置11に接続して、入出庫データベース11Dの作業中フラグ52をOFF(作業不実行情報)からON(作業実行情報)に変更する(ステップS15a)。入出庫管理装置14は、作業が開始されたことを示す申請番号51を入出庫データベース11Dに格納する(ステップS15b)。尚、ステップS15aとステップS15bの処理は、互いに平行して行われる。
【0075】
入出庫管理装置14は、入出庫データベース11Dの作業中フラグ52に示されている情報がON(作業実行情報)又はOFF(作業不実行情報)のいずれかに示されているかを確認する(ステップS16)。その情報がONであるときには、入出庫管理装置14は、計測されている現在時刻を基に、出庫時刻50まで所定時間以下となっているかどうかを判定する(ステップS17)。判定の結果、出庫時刻50まで所定時間以下であるときには、入出庫管理装置14は、携帯端末16−iに対して警告通知14Dを送信する(ステップS18a)。一方、上記の判定の結果、出庫時刻50まで所定時間以下でないときには、入出庫管理装置14は、現在時刻が入庫時刻49に等しくなるまで待機する(ステップS18b)。作業終了後、監督者39は、携帯端末16−iから入出庫管理装置14に対し、作業完了通知16Dを送信する(ステップS19)。
【0076】
入出庫管理装置14は、作業が完了したことを通知する作業完了通知14Cを受信したときに、それに応答して、管理センタ処理装置11に接続して、入出庫データベース11Dの作業中フラグ52をOFFに変更する(ステップS20a)。設備管理装置12は、作業(鉄道が運行されていない時間帯(夜間)に行われることが多い)が終了した後、従業員15−iの操作によって、更新される必要のある施設データ21〜31(21〜31の全てでなくともよい)を入力して、管理センタ処理装置11の施設データベース11Aに格納することで、施設データ21〜31の更新を行う(ステップS20b)。
【0077】
【発明の効果】
本発明の作業管理システムにより、鉄道設備に係る関連情報の一元管理を行うことが可能となる。
【0078】
本発明の作業管理システムにより、鉄道設備の作業に対して行われた、作業申請情報の管理に係る負担を軽減することが可能となる。
【0079】
本発明の作業管理システムにより、鉄道設備の作業に対する関連情報の管理に係る負担を軽減することが可能となる。
【0080】
本発明の作業管理システムにより、鉄道設備の作業に対する、作業の実行状況(開始されたか、進行度はどうか、又は終了されたかについてを示す)を管理することが可能となる。
【0081】
本発明の作業管理システムにより、鉄道設備の作業に対し、作業の可能な時間帯に関する情報を管理することが可能となる。
【0082】
本発明の作業管理システムは、夜間に作業の行われることのある、鉄道設備の作業においても適用することが可能となるる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の作業管理システムの実施の形態に係る構成を示す図である。
【図2】本発明の作業管理システムの実施の形態に係る、従業員データベースを示す図である。
【図3】本発明の作業管理システムの実施の形態に係る、施設データベースを示す図である。
【図4】本発明の作業管理システムの実施の形態に係る、作業データベースを示す図である。
【図5】本発明の作業管理システムの実施の形態に係る、入出庫データベースを示す図である。
【図6】本発明の作業管理方法の実施の形態に係る、各データ15−i〜20、21〜31、32〜44、47〜52の登録から作業申請の完了までを示す図である。
【図7】本発明の作業管理方法の実施の形態に係る、作業日に作業の開始前に行われる処理までを示す図である。
【図8】本発明の作業管理方法の実施の形態に係る、作業日に作業の開始後に行われる処理を示す図である。
【符号の説明】
10:作業管理システム
11:管理センタ処理装置
11A:従業員データベース
11B:施設データベース
11C:作業データベース
11D:入出庫データベース
12:設備管理装置
13:作業管理装置
14:入出庫管理装置
15−i:従業員
15A−i:コード番号
16−i:携帯電話
18;部署名
19:役職
20:従業員名
21:施設識別番号
22:路線名
23:線種別
24:上下線別
25:左右線別
26:始点キロ程
27:レール長
28:レール種類
29:材質
30:製造年月
31:敷設年月
32:申請番号
33:作業日
34:線閉種別
35:作業名
36:申請日
37:申請者
38:申請区
39:監督者
40:申請者連絡先
41:監督者連絡先
43:作業場所
44:キロ程
47:日付
48:路線名
49:入庫時刻
50:出庫時刻
51:申請番号
52:作業中フラグ
【発明の属する技術分野】
本発明は作業管理システムに関し、特に鉄道設備の作業の一元管理を行うシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】
製品の生産、出荷、販売に係る関連情報(各々の商品の商品名と、各々の商品に対する生産数量、出荷数量、販売数量等を示す情報)、及び鉄道業の保線設備管理に係る関連情報(レールの敷設区間における埋設物等の情報)を一元的に管理し、それによって業務の円滑な運用を図ることを目的としたシステム、装置、方法に関する技術が従来において提案されている。それらの技術に関して以下に述べる。
【0003】
従来における、輸出入貨物の入出庫管理支援システムに関する技術が、特許文献1に例示される。
【0004】
特許文献1に例示される、輸出入貨物の入出庫管理支援システムは、荷主からの輸送オーダに基づいて、通関手続のために保税蔵庫場に保管する輸出入貨物に対する入庫から通関手続を経て出庫する作業を管理するためのシステムである。このシステムは、前記保税蔵庫場の他に、輸送オーダに応じて輸出入貨物の入出庫作業プランを作成して保税蔵庫場における作業指示を行う作業指示局、税関に対して輸出入貨物の申告手続を行う通関処理局、これらと相互にデータ送受信可能な通信回線を介して収集した、輸出入貨物に関するデータをデータベースに格納して集中管理する中央データ処理局を具備する。
【0005】
作業指示局は、輸送オーダに応じて、保税蔵庫場内での輸出入貨物の入庫データ及び出庫作業指示データを生成する作業指示データ処理端末を具備する。保税蔵庫場は、移動型データ処理端末と携帯無線通信端末とを具備する。移動型データ処理端末は、データ入出力機能と共に通信機能を併有して走行可能に構成された端末機であり、前記作業指示データ処理端末から前記データベースを介して伝送される入庫データ及び出庫データを読み込み、随時、作業の進捗状況と共にコントロール画面で一覧表示する。携帯無線通信端末は、移動型データ処理端末とデータベースとの間で無線LANを形成し、作業者が個別に所持するデータ入出力機能を有する。
【0006】
通関処理局は、入庫データおよび出庫作業指示データがデータベースで紐付けされて通関手続に必要なデータとして伝送されると、それに基づいて通関手続処理を行うと共に通関許可情報を移動型データ処理端末へ返信する通関データ処理端末を具備する。データベースを通じて移動型データ処理端末のコントロール画面に表示される作業の進捗状況に応じて、輸出入貨物の所定単位毎に入出庫作業指示を選択すると、当該貨物の入出庫作業情報が無線通信を通して携帯無線通信端末の出力画面に表示され、その入出庫作業情報に基づいて貨物の入出庫作業が行われる。
【0007】
従来における、鉄道設備の作業管理システムに関する技術が、特許文献2に例示される。
【0008】
特許文献2に例示される、鉄道設備の作業管理システムは、電力指令システムと作業現場との間の電話連絡により鉄道設備の現地作業を管理するシステムである。電力指令システムは、鉄道の電力系統の停電作業情報を入力するための停電作業支援装置と、電力系統の区間ごとの停電/加圧状態を監視及び制御するための遠方監視制御装置とを具備する。また、電力指令システムは、現地の作業担当者の携帯電話と電話回線網を介して回線接続され、発信/返信処理と携帯電話からの音声認識手段、及び携帯電話に対する、合成音による音声応答手段を有する作業処理装置と、各装置及びオペレータの制御卓とLANで結合された情報処理装置本体とを具備する。
【0009】
情報処理装置本体は、停電作業支援装置を通した作業申込みを予め作業情報として登録する手段、作業処理装置により音声認識した携帯電話からの連絡に対して、作業情報の照合による電話番号の正誤チエックと、合成音による応答とをする手段を具備する。また、情報処理装置本体は、正誤チエックの結果、電話番号が正しいときには、合成音による作業番号の応答と携帯電話からのプッシュボタン操作による作業番号の入力とを、作業情報と照合して受付ける手段と、作業処理装置を通した、音声認識による予め定めた複数の手順による作業種別の受付けと、作業手順の正当性チエック結果を合成音により応答する手段とを具備する。更に、情報処理装置本体は、作業種別が作業着手のとき、又は作業終了の連絡をするときには、遠方監視制御装置を通して作業区間の停電監視と加圧監視、及び停電設備への鎖錠監視装置で作業の正当性をチェックする手段を具備する。
【0010】
特許文献2に係る作業管理システムにより、鉄道設備の管理作業においては、作業開始時刻において停電処理が完了したか、又は作業終了時刻において送電処理が完了したかについてのチェックが行われる。その結果、作業開始時刻において停電が完了していないときには停電完了まで作業の開始が延期され、また、作業終了時刻において送電が完了していないときには送電完了まで作業員の引上げが延期されるように処理される。但し、一般に鉄道設備の管理作業は、夜間等の限られた時間に集中して行う必要のあることが多い等の事情があることから、作業に対して入庫時刻(作業開始可能時刻)と出庫時刻(作業終了時刻)とを定めておき、これらに基づいて作業の管理を行うことが可能とすることが望ましい。
【0011】
従来における、情報処理システム、情報処理装置、連結製販表の作成方法、連結製販表の作成装置、及び記録媒体に関する技術が、特許文献3に例示される。
【0012】
特許文献3に例示される情報処理システムは、製版業務に関する情報を一元的に格納する多次元データベースと、多次元データベースにアクセス可能な複数の情報処理装置とを具備する。情報処理装置は、作業毎に異なるフォームを有する表計算用電子シートに、多次元データベースに格納された情報を取り入れる手段(記録媒体には、この手段をコンピュータに実行させるためのプログラムが記録されている)を具備する。又は、情報処理装置は、作業毎に異なるフォームを有する表計算用電子シートに情報を入力する手段と、表計算用電子シートに入力された情報を多次元データベースに格納する手段と(記録媒体には、これらの手段をコンピュータに実行させるためのプログラムが記録されている)を具備する。
【0013】
特許文献3に例示される、連結製販表の作成方法は、データベースに、各生産拠点毎に各製品毎の計画に関する数量を示す第1の情報を格納する格納工程と、データベースに、各販売拠点毎で各製品毎の計画に関する数量を示す第2の情報を格納する格納工程とを具備する。また、データベースに接続されたコンピュータ上で連結製販表を作成する作成工程を具備する。作成工程は、データベースから第1の情報と第2の情報とをコンピュータに取り込む工程と、第1の情報に基づいて、各製品毎に、複数の生産拠点における計画に関する数量の第1の合計数量を算出する工程とを具備する。また、作成工程は、第2の情報に基づいて、各製品毎に、複数の販売拠点における計画に関する数量の第2の合計数量を算出する工程と、算出された第1の合計数量と第2の合計数量とが併記された連結製販表を示す表計算用電子シートを作成する工程とを具備する。
【0014】
特許文献3に例示される、連結製販表の作成装置は、上記の第1の情報と、上記の第2の情報とを格納するデータベースに接続される。また、連結製販表の作成装置は、データベースから第1の情報と第2の情報とを取得する手段、第1の情報に基づいて、各製品毎に、上記の第1の合計数量を算出する手段、第2の情報に基づいて、各製品毎に、上記の第2の合計数量を算出する手段、上記の表計算用電子シートを作成する手段の各々を具備する。連結製販表の作成装置が具備する手段は、記録媒体に記録されるプログラムによって実行される。
【0015】
従来における、自動設備図面登録方法に関する技術が、特許文献4に例示される。
【0016】
特許文献4に例示される自動設備図面登録方法は、鉄道業における保線設備を管理するにあたって、設備データを管理する設備データベースを更新制御するステップと、設備データベースより地図データベースに登録するステップと、地図データベースの内容を表示するステップとを含んでいる。これらのステップは、リアルタイムに処理される。
【0017】
従来における、宅配システムに関する技術が、特許文献5に例示される。
【0018】
特許文献5に例示される宅配システムは、データの一元管理を行うサーバと、このサーバにネットワーク回線によって接続されるクライアントとから構成される。クライアントは、ネットワーク回線を利用してサーバ内のデータベースを参照可能に構成される。上記のサーバは、組合に関する詳細情報の管理を行う組合情報手段、組合員に関する詳細情報の管理を行う組合員情報手段、組合員の配車予定情報の管理を行う配車管理手段、組合員の配送予定情報の管理を行う配送管理手段の各々を具備する。宅配システムにおいては、荷主からの配送依頼内容を組合情報手段により受付け、この配送依頼内容から所定の検索条件で配送可能な組合員の候補を組合員情報手段から選出し、選出された組合員の候補の予定を配車管理手段及び配送管理手段により確認して組合員の割当てが行われる。
【0019】
【特許文献1】
特開2002−15004(第2頁、第1図)
【特許文献2】
特開2002−32101(第2頁、第1図)
【特許文献3】
特開2002−169951(第2頁、第1図、第2図)
【特許文献4】
特開平8−292979(第2頁、第1図)
【特許文献5】
特開平11−31177(第2頁、第1図、第2図)
【0020】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、鉄道設備に係る関連情報の一元管理を行う作業管理システムを提供することにある。
【0021】
本発明の他の目的は、鉄道設備の作業に対して行われた、作業申請情報の管理に係る負担を軽減することの可能な作業管理システムを提供することにある。
【0022】
本発明の更に他の目的は、鉄道設備の作業に対する関連情報の管理に係る負担を軽減することの可能な作業管理システムを提供することにある。
【0023】
本発明の更に他の目的は、鉄道設備の作業に対する、作業の実行状況(開始されたか、進行度はどうか、又は終了されたかについてを示す)を管理する作業管理システムを提供することにある。
【0024】
本発明の更に他の目的は、鉄道設備の作業に対し、作業の可能な時間帯に関する情報を管理する作業管理システムを提供することにある。
【0025】
本発明の更に他の目的は、夜間に作業の行われることのある、鉄道設備の作業において適用される、上記の作業管理システムを提供することにある。
【0026】
本発明の更に他の目的は、上記の作業管理システムを用いた作業管理方法を提供することにある。
【0027】
【課題を解決するための手段】
以下に、[発明の実施の形態]で使用される番号・符号を括弧付で用いて、課題を解決するための手段を説明する。これらの符号は、[特許請求の範囲]の記載と[発明の実施の形態]の記載との対応を明らかにするために付加されたものであり、[特許請求の範囲]に記載されている発明の技術的範囲の解釈に用いてはならない。
【0028】
本発明の作業管理システム(10)は、鉄道施設に関する施設情報(21〜31)、前記鉄道施設に対して行われる作業に関する作業情報(32〜44)、前記作業が行われるときにおける、鉄道車両の前記鉄道施設内の通行を制限するための通行制限情報(47〜52)の各々を格納する格納部(11)と、前記施設情報(21〜31)を前記格納部(11)に登録し、前記登録された施設情報(21〜31)を更新するための施設情報登録部(12)とを具備する。また、本発明の作業管理システム(10)は、前記作業情報(32〜44)を前記格納部(11)に登録し、前記登録された作業情報(32〜44)を更新するための作業情報登録部(13)と、前記通行制限情報(47〜52)を前記格納部(11)に登録し、前記登録された通行制限情報(47〜52)を更新するための通行制限情報登録部(14)とを具備する。
【0029】
本発明の作業管理システム(10)において、前記格納部(11)は、前記作業を行う作業員(15−i)を示す作業員識別子(15A−i、20)と、前記作業員(15−i)が前記作業の申請をする資格を有するか否かを示す申請者資格有無情報(18、19)とを示す作業員情報(15−i〜20)を格納する。前記作業情報登録部(13)は、前記作業員識別子(15A−i、20)を入力し、前記入力された作業員識別子(15A−i、20)に対応する前記申請者資格有無情報(18、19)に基づいて、前記入力された作業員識別子(15A−i、20)が示す前記作業員(15−i)が前記資格を有するか否かを判定し、前記判定の結果、前記入力された作業員識別子(15A−i、20)が示す前記作業員(15−i)が前記資格を有するときに、前記作業員(15−i)による前記作業情報(32〜44)の前記格納部(11)への登録を許可する。
【0030】
本発明の作業管理システム(10)において、前記施設情報(21〜31)は、複数である。前記複数の施設情報(21〜31)の各々は、前記鉄道施設の鉄道施設識別子(21)を示す。前記鉄道施設識別子(21)は、前記作業申請が行われるときに、前記作業情報(32〜44)と対応付けて前記格納部(11)に格納される。前記工事情報登録部(13)は、前記作業員(15−i)に対して前記作業情報(32〜44)の前記格納部(11)への登録を許可したときに、前記複数の施設情報(21〜31)のうち、選択された前記施設情報(21〜31)に示される前記鉄道施設識別子(21)を前記作業情報(32〜44)と対応付けて前記格納部(11)に格納することで、前記作業申請を行う。
【0031】
本発明の作業管理システム(10)において、前記作業情報(32〜44)は、前記作業の行われる作業日(33)を示す。前記通行制限情報(47〜52)は、前記作業の開始が可能な作業開始可能時刻(49)を示す。前記通行制限情報登録部(14)は、前記作業日(33)に前記作業の開始時刻が前記作業開始可能時刻(49)と異なるときに、前記作業開始可能時刻(49)を前記作業開始時刻に更新する。
【0032】
本発明の作業管理システム(10)は、前記作業の監督者(39)に携帯される携帯端末(16−i)を更に具備する。前記監督者(39)は、前記作業員(15−i)に属する。前記監督者(39)を示す前記作業員識別子(15A−i)は、前記格納部(11)に前記作業情報(32〜44)と対応付けて格納される。前記通行制限情報登録部(14)は、前記作業日(33)に前記携帯端末(16−i)から前記従業員識別子(15A−i)を受信し、前記受信した従業員識別子(15A−i)に基づいて前記格納部(11)を検索して前記作業情報(32〜44)を抽出して前記携帯端末(16−i)に送信する。
【0033】
本発明の作業管理システム(10)において、前記鉄道施設は、レールである。前記通行制限情報(47〜52)は、前記作業の行われるレールを通行する鉄道車両の路線名(22)を示す。前記携帯端末(16−i)は、前記作業日(33)に前記作業の開始を通知するための作業開始通知(16B)を前記通行制限情報登録部(14)に送信する。前記通行制限情報登録部(14)は、前記作業開始通知(16B)を受信したときに、前記作業日(33)、前記路線名(22)、及び前記作業開始可能時刻(49)の各々から前記路線の終電時刻(14A)を判定する。また、前記通行制限情報登録部(14)は、判定された終電時刻(14A)と、前記携帯端末(16−i)から前記作業開始通知(16B)を受信した受信時刻とに基づいて、前記作業の開始が可能かどうかを判定し、前記判定の結果、前記作業の開始が可能であるときに、前記携帯端末(16−i)に対して前記作業の開始が可能であることを通知する。
【0034】
本発明の作業管理システム(10)において、前記作業情報(32〜44)は、前記作業申請された前記作業を示す作業識別番号(32)を示している。前記通行制限情報(47〜52)は、前記作業が実行中であるか否かを示す作業フラグ(52)を含んでいる。前記作業フラグ(52)に示される情報は、前記作業が実行中でないことを示す作業不実行情報(OFF)である。前記通行制限情報登録部(14)は、前記作業の開始が可能と判定したときに、前記作業識別番号(32)を前記通行制限情報(47〜52)に対応付けて格納し、前記作業フラグ(52)に示される情報を前記作業不実行情報(OFF)から、前記作業が実行中であることを示す作業実行情報(ON)に更新する。
【0035】
本発明の作業管理システム(10)において、前記施設情報登録部(12)は、前記作業の終了後に、前記更新された施設情報(21〜31)を入力して前記格納部(11)に格納する。前記通行制限情報登録部(14)は、前記作業の終了後に、前記携帯端末(16−i)から前記作業が終了したことを通知する作業終了通知(14C)を受信したときには、前記作業フラグ(52)に示される情報を前記作業実行情報(ON)から前記作業不実行情報(OFF)に更新する。
【0036】
本発明の作業管理システム(10)において、前記通行制限情報登録部(14)は、前記作業が開始された後、前記作業の終了時刻(50)までの残時間が所定時間になったときに、前記通行制限情報(47〜52)が示す前記作業フラグ(52)を参照して前記作業不実行情報(OFF)と前記作業実行情報(ON)のいずれが示されるかについて検索する。また、前記通行制限情報登録部(14)は、前記検索の結果、前記作業フラグ(52)が前記作業実行情報(ON)を示すときに、前記通行制限情報(47〜52)に対応する前記作業識別番号(32)を示す前記作業情報(32〜44)に示される、前記監督者(39)の前記従業員識別子(15A−i)に基づいて、前記携帯端末(16−i)に対して前記作業の進行を促進するように警告する。
【0037】
本発明の作業管理方法は、前記鉄道施設に関する施設情報(21〜31)を格納部(11)に登録するステップ(S1d)と、前記登録された施設情報(21〜31)を更新するステップ(S20b)とを具備する。また、本発明の作業管理方法は、前記鉄道施設に対して行われる作業に関する作業情報(32〜44)を前記格納部(11)に登録するステップ(S1c、S5)を具備する。更に、本発明の作業管理方法は、前記作業が行われるときにおける、鉄道車両の前記鉄道施設内の通行を制限するための通行制限情報(47〜52)を前記格納部(11)に登録するステップ(S1d)と、前記登録された通行制限情報(47〜52)を更新するステップ(S20a)とを具備する。
【0038】
本発明の作業管理方法において、前記格納部(11)には、前記作業を行う作業員(15−i)を示す作業員識別子(15A−i)と、前記作業員(15−i)が前記作業の申請をする資格を有するか否かを示す申請者資格有無情報(18、19)とを示す作業員情報(15−i〜20)が格納されている。また、本発明の作業管理方法は、前記作業員識別子(15A−i)を入力し、前記入力された作業員識別子(15A−i)に対応する前記申請者資格有無情報(18、19)に基づいて、前記入力された作業員識別子(15A−i)が示す前記作業員(15−i)が前記資格を有するか否かを判定するステップ(S3)と、前記判定の結果、前記入力された作業員識別子(15A−i)が示す前記作業員(15−i)が前記資格を有するときに、前記作業員(15−i)に対して前記作業情報(32〜44)の前記格納部(11)への登録を許可するステップ(S4a)とを具備する。
【0039】
本発明の作業管理方法において、前記施設情報(21〜31)は、複数であり、前記複数の施設情報(21〜31)の各々は、前記各々の鉄道施設の鉄道施設識別子(21)を示す。前記各々の鉄道施設識別子(21)は、前記作業申請が行われるときに、前記作業情報(32〜44)と対応付けて前記格納部(11)に格納される。前記ステップ(S3)は、前記複数の施設情報(21〜31)のうち、選択された前記施設情報(21〜31)に示される前記鉄道施設識別子(21)を前記作業情報(32〜44)と対応付けて前記格納部(11)に格納することで、前記作業申請を行う。
【0040】
本発明の作業管理方法において、前記作業情報(32〜44)は、前記作業の行われる作業日(33)を示す。前記運行制限情報(47〜52)は、前記作業の開始が可能な作業開始可能時刻(49)を示す。また、本発明の作業管理方法は、前記作業日(33)に前記作業の開始時刻が前記作業開始可能時刻(49)と異なるときに、前記作業開始可能時刻(49)を前記作業開始時刻に更新するステップ(S7)を更に具備する。
【0041】
本発明の作業管理方法において、前記作業の監督者(39)は、前記作業員(15−i)に属する。前記監督者(39)を示す前記作業員識別子(15A−i)は、前記格納部(11)に前記作業情報(32〜44)と対応付けて格納される。また、本発明の作業管理方法は、前記作業日(33)に前記従業員識別子(15A−i)を受信し、前記受信した従業員識別子(15A−i)に基づいて前記格納部(11)を検索して前記作業情報(32〜44)を抽出して送信するステップ(S9)を更に具備する。
【0042】
本発明の作業管理方法において、前記鉄道施設はレールであり、前記運行制限情報(47〜52)は、前記作業の行われる前記レールを通行する鉄道車両の路線名(22)を示す。また、本発明の作業管理方法は、前記作業日(33)に前記作業の開始を通知するための作業開始通知(16B)を送信するステップ(S14)と、前記作業開始通知(16B)を受信したときに、前記工事日(33)、前記路線名(22)、及び前記作業開始可能時刻(49)の各々に基づいて、前記路線の終電時刻(14A)を判定するステップ(S11)とを具備する。更に、本発明の作業管理方法は、前記判定された終電時刻(14A)と、前記作業開始登録(16C)を受信した受信時刻とに基づいて、前記作業の開始が可能かどうかを判定するステップ(S12)と、前記作業の開始が可能と判定したときに、前記携帯端末(16−i)に対し、前記作業の開始が可能であることを通知するステップ(S13a)とを更に具備する。
【0043】
本発明の作業管理方法において、前記作業情報(32〜44)は、前記作業申請された前記作業を示す作業識別番号(32)を示す。前記通行制限情報(47〜52)は、前記作業が実行中であるか否かを示す作業フラグ(52)を示す。前記作業フラグ(52)に示される情報は、前記作業が実行中でないことを示す作業不実行情報(OFF)である。また、本発明の作業管理方法は、前記作業の開始が可能と判定したときに、前記作業識別番号(32)を前記通行制限情報(47〜52)に対応付けて格納するステップ(S15b)と、前記作業フラグ(52)に示される情報を前記作業不実行情報(OFF)から、前記作業が実行中であることを示す工事実行情報(ON)に更新するステップ(S15a)とを更に具備する。
【0044】
本発明の作業管理方法は、前記作業の終了後に、前記格納部(11)に格納される前記施設情報(21〜31)を更新するステップ(S20b)を具備する。前記ステップ(S20a)は、前記作業の終了後に、前記作業が終了したことを通知する作業終了通知(14C)を受信したときに、前記作業フラグ(52)を前記作業実行情報(ON)から前記作業不実行情報(OFF)に更新する。
【0045】
本発明の作業管理方法において、前記作業が開始された後、前記作業の終了時刻(50)までの残時間が所定時間になったときに、前記通行制限情報(47〜52)が示す前記作業フラグ(52)を参照して前記作業不実行情報(OFF)と前記作業実行情報(ON)のいずれかが示されるかについて検索するステップ(S16)と、前記検索の結果、前記作業フラグ(52)が前記作業実行情報(ON)を示すときに、前記通行制限情報(47〜52)に対応する前記作業識別番号(32)を示す前記作業情報(32〜44)に示される、前記監督者(39)の前記従業員識別子(15−i)に基づいて、前記作業の進行を促進するように警告するステップ(S18a)とを具備する。
【0046】
【発明の実施の形態】
添付図面を参照して、本発明の作業管理システム10に係る実施の形態について説明する。図1には、作業管理システム10の構成が示される。作業管理システム10は、管理センタ処理装置11、設備管理装置12、作業管理装置13、入出庫管理装置14、鉄道会社の従業員(後述の監督者ら又は運転管理者ら)15−i(i=1,2,…,n)に携帯される携帯端末16−iの各々を具備する。管理センタ処理装置11、設備管理装置12、作業管理装置13、入出庫管理装置14、及び携帯端末16−iの各々は、ネットワーク16Aによって双方向に接続されている。尚、携帯端末16−iは、携帯電話、携帯情報端末(PDA)に例示される。
【0047】
管理センタ処理装置11は、従業員データベース11A、施設データベース11B、作業データベース11C、入出庫データベース11Dの各々を具備する。従業員データベース11Aは、従業員15−iのコード番号15A−i、部署名18、役職19、従業員名20の各々を示す情報(以下、「従業員情報15−i〜20(15−i、18、19、20)」と示す)を格納しており、これらの情報を対応付けている。部署名18は従業員15−iが鉄道会社において所属する部署の名称、役職19はその部署における役職、従業員名20は従業員15−iの氏名を各々示している。部署名18と役職19によって、その従業員15−iが作業の申請を行う資格があるか否かについて示される。
【0048】
施設データベース11Bは、施設識別番号21、路線名22、線種別23、上下線別24、左右線別25、始点キロ程26、工事の行われるレールに対する、レール長27、レール種類28、材質29、製造年月30、敷設年月31の各々を示す情報を格納しており、これらの情報を対応付けている。同一の行に格納される情報(施設データ21〜31:(1)、…、施設データ21〜31:(n))がいずれかの鉄道施設(駅、又は特定区間のレール、枕木、橋梁)の情報に対応する(以下、「施設データ21〜31」と記したときには、施設データ21〜31:(1)、…、施設データ21〜31:(n)のいずれかを示す)。施設識別番号21は、各々の鉄道施設に割り振られた識別番号、路線名22は走行する電車の名称(東北線等)、線種別23は本線又は副本線、上下線別24は上り線、下り線、又は上下線、左右線別25はレールの右側又は左側、始点キロ程26は鉄道施設の設置される地点のレールの始点からの距離を各々示している。
【0049】
作業データベース11Cは、申請番号32、作業日33、作業種別34、作業名35、申請日36、申請者37、申請区38、監督者39、申請者連絡先40、監督者連絡先41、施設識別番号21、作業場所(始点場所・終点場所)43、キロ程(始点キロ程・終点キロ程)44の各々を示す情報を格納しており、これらの情報を対応付けている。同一の行に格納される情報(作業データ32〜44:(1)、…、作業データ32〜44:(n))がある特定の作業の情報に対応する(以下、「作業データ32〜44」と記したときには、作業データ32〜44:(1)、…、作業データ32〜44:(n)のいずれかを示す)。尚、「32〜44」は、「32、33、34、35、36、37、38、39、40、41、21、43、44」である。また、作業とは、いずれかの鉄道施設に対する工事(改良工事、ある装置の新設工事等)を示す。ここで、施設識別番号21は、従業員15−iによる作業申請が許可されたときに作業データベース11Cに格納される情報である。
【0050】
申請番号32は作業データ32〜44を識別するための番号、作業日33は鉄道施設に対する作業を行う日、作業種別34は、「MC使用の有無・線閉の有無・徹夜作業か否か」、作業名35は作業内容の各々を示す。申請日36は作業を申請した日付、申請者37は作業を申請した従業員15−iのコード番号15A−i、申請区38は作業を申請した従業員15−iが所属する部署18、監督者39は作業を監督する従業員15−iのコード番号15A−iの各々を示す。申請者連絡先40は作業を申請した従業員15−iの連絡先(携帯端末16−iの電話番号)、監督者連絡先41は監督者39の連絡先(携帯端末16−iの電話番号)、施設識別番号21は作業の行われる鉄道施設の識別番号の各々を示す。作業場所(作業始点・作業終点)43は作業の行われる区間の作業始点と作業終点の各々に対する、レールの始点からの距離、キロ程(始点キロ程・終点キロ程)44は上記の作業始点と作業終点の各々に対する、レールの始点からの距離を示している。
【0051】
尚、設備管理装置12、作業管理装置13、入出庫管理装置14のいずれも、携帯電話16−iへの連絡にあたっては、申請者連絡先40又は監督者連絡先41を参照することが可能である。
【0052】
入出庫データベース11Dは、日付47、路線名48、入庫時刻49、出庫時刻50、申請番号51、作業中フラグ52の各々を示す情報を格納しており、これらの情報を対応付けている。同一の行に格納される情報(入出庫データ47〜52:(1)、…、入出庫データ47〜52:(n))がある特定の(実行中、又は実行が計画されている)作業に情報に対応する(以下、「入出庫データ47〜52」と記したときには、入出庫データ47〜52:(1)、…、入出庫データ47〜52:(n)のいずれかを示す)。
【0053】
日付47は電車の入庫と出庫を管理する(作業の行われる)日、路線名48は作業の行われる路線、入庫時刻49は作業の開始が可能な時刻、出庫時刻50は作業終了時刻の各々を示す。申請番号51は作業開始を申請したときに格納される番号、作業中フラグ52は作業の実行中であることを示すフラグON(作業実行情報)、又は作業が実行されていないことを示すフラグOFF(作業不実行情報)である。
【0054】
設備管理装置12は、施設データ21〜31の登録が行われるとき(後述の作業申請が行われる前に、各々の施設に対して施設データ21〜31の登録が行われる)に、従業員15−iの操作によって施設データ21〜31を入力し、管理センタ処理装置11に接続して入力された施設データ21〜31を施設データベース11Bに格納することで、施設データ21〜31の登録を行う。また、設備管理装置12は、作業(鉄道が運行されていない時間帯(夜間)に行われることが多い)が終了した後、従業員15−iの操作によって、更新される必要のある施設データ21〜31(21〜31の全てでなくともよい)を入力して、管理センタ処理装置11の施設データベース11Aに格納することで、施設データ21〜31の更新を行う。例えば、新たにレールの修復作業が行われたときには、敷設年月31について、「1995年12月」から「2002年12月」のように更新される。
【0055】
作業管理装置13は、作業申請が行われる前に、最初に従業員15−iの操作によって作業データ32〜44(但し、施設識別番号22、作業日33、作業場所43、及びキロ程44を除く。これらのデータは作業申請時に入力される)とコード番号15A−iを入力する。また、作業管理装置13は、入力されたコード番号15A−iと一致するコード番号15A−iを従業員データベース11Aから抽出し、抽出されたコード番号15A−iに対応する部署名18と役職19に基づいて、そのコード番号15A−iに対応する従業員15−iが作業申請者としての権限を有するか否かを判定する。
【0056】
作業管理装置13は、上記の判定の結果、その従業員15−iが作業申請者としての権限を有するときに、従業員15−iに対して複数の施設データ21〜31のいずれかを選定するように要求する。従業員15−iによっていずれかの施設データ21〜31が作業管理装置13に選定入力されると、作業管理装置13は、選定された施設データ21〜31に示される始点キロ程26から作業場所43を判定する。また、作業管理装置13は、従業員15−iの操作によって、判定された作業場所43、選定された施設データ21〜31に示される施設識別番号21の各々を上記の入力された作業データ32〜44に対応付けて格納する。その上で、従業員15−iによって作業管理装置13に作業日33が入力され、作業管理装置13が作業データベース11Cに対し、その入力された作業日33を作業データ32〜44に対応付けて格納することで、作業申請は完了となる。即ち、従業員15−iが監督者39としての資格を有するときに、作業管理装置13によって、その従業員15−iによる作業データ32〜44の登録が許可されることとなる。尚、このとき、作業管理装置13は、管理センタ処理装置11に接続して、作業データ32〜44を作業データベース11Cに格納する。
【0057】
従業員15−iは、始点キロ程26とキロ程44の終点とが一致しないときには、作業申請時にキロ程44(作業データ32〜44に含まれる)の入力も行なう。このときは、路線の始点から終点に至るまでの経由地のうち、途中駅でのみ作業が行われるとき、又は途中駅から他の途中駅に至るまでのレールにおいてのみ作業が行われるとき等に例示される。
【0058】
入出庫管理装置14は、従業員15−iの操作によって入出庫データ47〜52を入力し、管理センタ処理装置11に接続して入出庫データベース11Dに格納することで、入出庫データ47〜52の登録を行う。また、入出庫管理装置14は、作業日33に、予め入出庫データベース11Dに格納される入庫時刻49を超過しても、作業が開始されたことを通知する作業開始通知16Bを携帯端末16−iから受信しなかったとき(実際の工事開始時刻が、格納される入庫時刻49と異なるとき)には、その後に、従業員15−iの操作によって携帯端末16−iから送信された入庫時刻49を受信し、格納される入庫時刻49を、作業開始通知16Bの受信時刻に更新する。
【0059】
入出庫管理装置14は、作業日33に、監督者39として作業データベース11Cに格納された従業員15−iのコード番号15A−iを携帯端末16−iから受信し、受信したコード番号15A−iに基づいて作業データベース11Cを検索する。また、入出庫管理装置14は、検索の結果、受信したコード番号15A−iと一致するコード番号15A−iが格納されている作業データ32〜44を抽出して携帯端末16−iに送信する。その後、携帯端末16−iから作業開始通知16Bを受信したときには、入出庫管理装置14は、日付47、路線名48、及び入庫時刻49の各々から、路線名22に対応する路線の終電時刻14Aを判定して携帯端末16−iに送信する。
【0060】
入出庫管理装置14は、現在時刻を計測しており、計測される現在時刻が終電時刻14A(又は入庫時刻49でもよい。以下同)を超過している(又は、現在時刻が終電時刻14A又は入庫時刻49に等しい)ときに作業開始が可能であると判定し、現在時刻が終電時刻14Aを超過していないときに作業開始が不能であると判定する。また、入出庫管理装置14は、作業開始が可能であると判定したときには、携帯端末16−iに対し、作業の開始が可能であることを通知するための作業開始可能通知14Bを送信する。更に、入出庫管理装置14は、作業開始通知16Bを受信したときには、管理センタ処理装置11に接続して、入出庫データベース11Dの作業中フラグ52をONに変更する。
【0061】
入出庫管理装置14は、作業が完了したことを通知する作業完了通知14Cを受信したときに、それに応答して、管理センタ処理装置11に接続して、入出庫データベース11Dの作業中フラグ52をOFFに変更する。また、入出庫管理装置14は、作業中フラグ52がONになってからの時間を計測しており、その時間が出庫時刻50まで所定時間(例えば30分)以下になったときに、携帯端末16−iに対して出庫時刻50の迫ったことを警告するための警告通知14Dを送信する。
【0062】
従業員データベース11A、施設データベース11B、作業データベース11C、入出庫データベース11Dは、上記のように管理センタ処理装置11によって一元管理されている(別個の装置に記憶されているのではなく、同一の装置に記憶されている)。従って、いずれの装置(設備管理装置12、作業管理装置13、入出庫管理装置14)からでも各々のデータベースに接続し、格納される情報を取得することが可能であり、各々のデータベースが互いに別個の装置に記憶されているとき(異なったデータ形式等で登録されることが多い)と比較して、上記の作業申請が容易となる。
【0063】
携帯端末16−iは、施設データ21〜31の登録又は更新が行われるときに、従業員15−iの操作によって施設データ21〜31を入力して設備管理装置12に送信する。但し、上記のように設備管理装置12に直接、施設データ21〜31が入力されることで、施設データ21〜31の登録又は更新が行われる形態であってもよい。また、携帯端末16−iは、作業申請が行われるときに、従業員15−iの操作によって入力されたコード番号15A−i、作業データ32〜44、作業日33、及び施設データ21〜31の作業管理装置13への送信を行う。但し、上記のように作業管理装置13に直接、コード番号15A−i、作業データ32〜44、作業日33、及び施設データ21〜31が入力される形態であってもよい。
【0064】
携帯端末16−iは、従業員15−iの操作によってコード番号15A−iを入力して入出庫管理装置14に送信する。入出庫管理装置14は、コード番号15A−iに基づいて作業データ32〜44を抽出し、抽出された作業データ32〜44と、施設データ21〜31とを表示する。また、携帯端末16−iは、作業の開始を管理センタ処理装置11に登録するための作業開始登録16Cを入出庫管理装置14に送信し、その作業開始登録16Cに応答して入出庫管理装置14から送信された上記の終電時刻14Aを表示する。更に、携帯端末16−iは、作業開始可能通知14Bを受信すると、従業員15−iの操作によって、作業開始通知16Bを入出庫管理装置14に送信する。更に、携帯端末16−iは、作業が終了した後、従業員15−iの操作によって入出庫管理装置14に対して作業完了通知16Dを送信する。
【0065】
上記の作業管理システム10においては、実際に鉄道設備に対する作業が行われるときに、入出庫データベース11Dに格納される出庫時刻50に基づいて、作業の終了直前であるときに、監督者39に対して警告を行うことが可能となり、結果的に作業進行の遅延によって、鉄道車両の運行へ影響を及ぼすことが、従来と比較して減少させることが可能である。
【0066】
次に、図6〜図8を参照して、本発明の作業管理システム10を用いた作業管理方法について説明する。ステップS1aとステップS1bは、互いに順不同、又は平行して行われる処理である。図6は各データ15−i〜20、21〜31、32〜44、47〜52の登録から作業申請の完了まで(ステップS1a〜ステップS5)、図7は作業日に作業の開始前に行われる処理(ステップS6〜ステップS15a、15b)、図8は作業日に作業の開始後に行われる処理(ステップS16〜ステップS20a、20b)を各々示している。
【0067】
管理センタ処理装置11に、従業員15−iの操作によって従業員データ15−i〜20が入力され、登録される(ステップS1a)。設備管理装置12は、施設データ21〜31を入力し、入力された施設データ21〜31を管理センタ処理装置11に出力して施設データベース11Bに格納することで、施設データ21〜31の登録を行う(ステップS1b)。作業管理装置13は、最初に従業員15−iの操作によって作業データ32〜44(但し、施設識別番号22、作業日33、作業場所43、及びキロ程44を除く。これらのデータは作業申請時に入力される)とコード番号15A−iを入力する(ステップS1c)。入出庫管理装置14は、従業員15−iの操作によって入出庫データ47〜52を入力し、管理センタ処理装置11に出力して入出庫データベース11Dに格納することで、入出庫データ47〜52の登録を行う(ステップS1d)。
【0068】
作業管理装置13は、作業データ32〜44(但し、施設識別番号21、作業日33、作業場所43、及びキロ程44を除く)とコード番号15A−iを入力する(ステップS2)。作業管理装置13は、入力されたコード番号15A−iと一致するコード番号15A−iを従業員データベース11Aから抽出し、抽出されたコード番号15A−iに対応する部署名18と役職19に基づいて、そのコード番号15A−iに対応する従業員15−iが作業申請者としての権限を有するか否かを判定する(ステップS3)。
【0069】
作業管理装置13は、その従業員15−iが作業申請者としての権限を有するときに、従業員15−iに対して複数の施設データ21〜31のいずれかを選定し、施設識別番号21を作業データ32〜44に登録(選定登録)するように要求する(作業申請を行うことの許可されたことが従業員15−iに伝えられる)(ステップS4a)。従業員15−iは、作業データ32〜44に対し、施設識別番号21と作業日33を付け加えて入力し、作業管理装置13は、作業データベース11Cに対し、その入力された作業日33と施設識別番号21を格納する。作業管理装置13は、選定された施設データ21〜31に示される始点キロ程26から作業場所43を判定する(ステップS5)。
【0070】
尚、ステップS3における判定の結果、従業員15−iが作業申請者としての権限を有しないときには不正な作業申請であるものと判断して、処理を強制終了する(ステップS4b)。
【0071】
入出庫管理装置14は、作業日33に作業開始通知16Bを携帯端末16−iから受信すると、その受信時刻が入庫時刻49と異なるものであるかどうかを判定する(ステップS6)。入出庫管理装置14は、その受信時刻が入庫時刻49を超過するときには、その後に、格納される入庫時刻49を、携帯端末16−iから作業開始通知16Bを受信したときの時刻(受信時刻)に更新する(ステップS7)。但し、ステップS7の処理は、入出庫管理装置14が、ステップS6において作業開始通知16Bを携帯端末16−iから受信した時刻が入庫時刻49と同一であると判定したときには、行われない。
【0072】
携帯端末16−iは、従業員15−iの操作によってコード番号15A−iを入力して入出庫管理装置14に送信する(ステップS8)。入出庫管理装置14は、コード番号15A−iに基づいて作業データ32〜44を抽出し、抽出された作業データ32〜44と、施設データ21〜31とを表示する(ステップS9)。携帯端末16−iは、作業の開始を管理センタ処理装置11に登録するための作業開始登録16Cを入出庫管理装置14に送信する(ステップS10)。入出庫管理装置14は、作業開始登録16Cに応答して終電時刻14Aを判定する(ステップS11)。入出庫管理装置14は、計測される現在時刻が終電時刻14Aを超過している(又は、現在時刻が終電時刻14A又は入庫時刻49に等しい)ときに作業開始が可能であると判定し、現在時刻が終電時刻14Aを超過していないときに作業開始が不能であると判定する(ステップS12)。
【0073】
入出庫管理装置14は、作業開始が可能であると判定したときには、携帯端末16−iに対して作業開始可能通知14Bを送信する(ステップS13a)。一方、入出庫管理装置14は、作業開始が可能であると判定したときには、計測される現在時刻が入庫時刻49に等しくなるまで待機する(ステップS13b)。
【0074】
携帯端末16−iは、従業員15−iの操作によって、作業開始通知16Bを入出庫管理装置14に送信する(ステップS14)。入出庫管理装置14は、管理センタ処理装置11に接続して、入出庫データベース11Dの作業中フラグ52をOFF(作業不実行情報)からON(作業実行情報)に変更する(ステップS15a)。入出庫管理装置14は、作業が開始されたことを示す申請番号51を入出庫データベース11Dに格納する(ステップS15b)。尚、ステップS15aとステップS15bの処理は、互いに平行して行われる。
【0075】
入出庫管理装置14は、入出庫データベース11Dの作業中フラグ52に示されている情報がON(作業実行情報)又はOFF(作業不実行情報)のいずれかに示されているかを確認する(ステップS16)。その情報がONであるときには、入出庫管理装置14は、計測されている現在時刻を基に、出庫時刻50まで所定時間以下となっているかどうかを判定する(ステップS17)。判定の結果、出庫時刻50まで所定時間以下であるときには、入出庫管理装置14は、携帯端末16−iに対して警告通知14Dを送信する(ステップS18a)。一方、上記の判定の結果、出庫時刻50まで所定時間以下でないときには、入出庫管理装置14は、現在時刻が入庫時刻49に等しくなるまで待機する(ステップS18b)。作業終了後、監督者39は、携帯端末16−iから入出庫管理装置14に対し、作業完了通知16Dを送信する(ステップS19)。
【0076】
入出庫管理装置14は、作業が完了したことを通知する作業完了通知14Cを受信したときに、それに応答して、管理センタ処理装置11に接続して、入出庫データベース11Dの作業中フラグ52をOFFに変更する(ステップS20a)。設備管理装置12は、作業(鉄道が運行されていない時間帯(夜間)に行われることが多い)が終了した後、従業員15−iの操作によって、更新される必要のある施設データ21〜31(21〜31の全てでなくともよい)を入力して、管理センタ処理装置11の施設データベース11Aに格納することで、施設データ21〜31の更新を行う(ステップS20b)。
【0077】
【発明の効果】
本発明の作業管理システムにより、鉄道設備に係る関連情報の一元管理を行うことが可能となる。
【0078】
本発明の作業管理システムにより、鉄道設備の作業に対して行われた、作業申請情報の管理に係る負担を軽減することが可能となる。
【0079】
本発明の作業管理システムにより、鉄道設備の作業に対する関連情報の管理に係る負担を軽減することが可能となる。
【0080】
本発明の作業管理システムにより、鉄道設備の作業に対する、作業の実行状況(開始されたか、進行度はどうか、又は終了されたかについてを示す)を管理することが可能となる。
【0081】
本発明の作業管理システムにより、鉄道設備の作業に対し、作業の可能な時間帯に関する情報を管理することが可能となる。
【0082】
本発明の作業管理システムは、夜間に作業の行われることのある、鉄道設備の作業においても適用することが可能となるる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の作業管理システムの実施の形態に係る構成を示す図である。
【図2】本発明の作業管理システムの実施の形態に係る、従業員データベースを示す図である。
【図3】本発明の作業管理システムの実施の形態に係る、施設データベースを示す図である。
【図4】本発明の作業管理システムの実施の形態に係る、作業データベースを示す図である。
【図5】本発明の作業管理システムの実施の形態に係る、入出庫データベースを示す図である。
【図6】本発明の作業管理方法の実施の形態に係る、各データ15−i〜20、21〜31、32〜44、47〜52の登録から作業申請の完了までを示す図である。
【図7】本発明の作業管理方法の実施の形態に係る、作業日に作業の開始前に行われる処理までを示す図である。
【図8】本発明の作業管理方法の実施の形態に係る、作業日に作業の開始後に行われる処理を示す図である。
【符号の説明】
10:作業管理システム
11:管理センタ処理装置
11A:従業員データベース
11B:施設データベース
11C:作業データベース
11D:入出庫データベース
12:設備管理装置
13:作業管理装置
14:入出庫管理装置
15−i:従業員
15A−i:コード番号
16−i:携帯電話
18;部署名
19:役職
20:従業員名
21:施設識別番号
22:路線名
23:線種別
24:上下線別
25:左右線別
26:始点キロ程
27:レール長
28:レール種類
29:材質
30:製造年月
31:敷設年月
32:申請番号
33:作業日
34:線閉種別
35:作業名
36:申請日
37:申請者
38:申請区
39:監督者
40:申請者連絡先
41:監督者連絡先
43:作業場所
44:キロ程
47:日付
48:路線名
49:入庫時刻
50:出庫時刻
51:申請番号
52:作業中フラグ
Claims (18)
- 鉄道施設に関する施設情報、前記鉄道施設に対して行われる作業に関する作業情報、前記作業が行われるときにおける、鉄道車両の前記鉄道施設内の通行を制限するための通行制限情報の各々を格納する格納部と、
前記施設情報を前記格納部に登録し、前記登録された施設情報を更新するための施設情報登録部と、
前記作業情報を前記格納部に登録するための作業情報登録部と、
前記通行制限情報を前記格納部に登録し、前記登録された通行制限情報を更新するための通行制限情報登録部とを具備する
作業管理システム。 - 請求項1において、
前記格納部は、前記作業を行う作業員を示す作業員識別子と、前記作業員が前記作業の申請をする資格を有するか否かを示す申請者資格有無情報とを示す作業員情報を格納し、
前記作業情報登録部は、前記作業員識別子を入力し、前記入力された作業員識別子に対応する前記申請者資格有無情報に基づいて、前記入力された作業員識別子が示す前記作業員が前記資格を有するか否かを判定し、前記判定の結果、前記入力された作業員識別子が示す前記作業員が前記資格を有するときに、前記作業員による前記作業情報の前記格納部への登録を許可する
作業管理システム。 - 請求項2において、
前記施設情報は、複数であり、前記複数の施設情報の各々は、前記各々の鉄道施設の鉄道施設識別子を示し、前記各々の鉄道施設識別子は、前記作業申請が行われるときに、前記作業情報と対応付けて前記格納部に格納され、
前記作業情報登録部は、前記作業員に対して前記作業情報の前記格納部への登録を許可したときに、前記複数の施設情報のうち、選択された前記施設情報に示される前記鉄道施設識別子を前記工事情報と対応付けて前記格納部に格納することで、前記作業申請を行う
作業管理システム。 - 請求項3において、
前記作業情報は、前記作業の行われる作業日を示し、前記運行制限情報は、前記作業の開始が可能な作業開始可能時刻を示し、
前記通行制限情報登録部は、前記作業日における前記作業の開始時刻が前記作業開始可能時刻と異なるときに、前記作業開始可能時刻を前記作業開始時刻に更新する
作業管理システム。 - 請求項4において、
前記作業の監督者に携帯される携帯端末を更に具備し、前記監督者は、前記作業員に属し、前記監督者を示す前記作業員識別子は、前記格納部に前記作業情報と対応付けて格納され、
前記通行制限情報登録部は、前記作業日に前記携帯端末から前記従業員識別子を受信し、前記受信した従業員識別子に基づいて前記格納部を検索して前記作業情報を抽出して前記携帯端末に送信する
作業管理システム。 - 請求項5において、
前記鉄道施設は、レールであり、前記通行制限情報は、前記作業の行われる前記レールを通行する鉄道車両の路線名を示し、
前記携帯端末は、前記作業日に前記作業の開始を通知するための作業開始通知を前記通行制限情報登録部に送信し、
前記通行制限情報登録部は、前記作業開始通知を受信したときに、前記作業日、前記路線名、及び前記作業開始可能時刻の各々から前記路線の終電時刻を判定し、前記判定された終電時刻と、前記携帯端末から前記作業開始通知を受信した受信時刻とに基づいて前記作業の開始が可能かどうかを判定し、前記作業の開始が可能と判定したときに、前記携帯端末に対して前記作業の開始が可能であることを通知する
作業管理システム。 - 請求項6において、
前記作業情報は、前記作業申請された前記作業を示す作業識別番号を示し、前記通行制限情報は、前記作業が実行中であるか否かを示す作業フラグを示し、前記作業フラグに示される情報は、前記作業が実行中でないことを示す作業不実行情報であり、
前記通行制限情報登録部は、前記作業の開始が可能と判定したときに、前記作業識別番号を前記通行制限情報に対応付けて格納し、前記作業フラグに示される情報を前記作業不実行情報から、前記作業が実行中であることを示す作業実行情報に更新する
作業管理システム。 - 請求項7において、
前記施設情報登録部は、前記作業の終了後に、前記更新された施設情報を入力して前記格納部に格納し、
前記通行制限情報登録部は、前記作業の終了後に、前記携帯端末から前記作業が終了したことを通知する作業終了通知を受信したときには、前記作業フラグを前記作業実行情報から前記作業不実行情報に更新する
作業管理システム。 - 請求項8において、
前記通行制限情報登録部は、前記作業が開始された後、前記作業の終了時刻までの残時間が所定時間になったときに、前記通行制限情報が示す前記作業フラグを参照して前記作業不実行情報と前記作業実行情報のいずれかが示されるかについて検索し、前記検索の結果、前記作業フラグが前記作業実行情報を示すときに、前記通行制限情報に対応する前記作業識別番号を示す前記作業情報に示される、前記監督者の前記従業員識別子に基づいて、前記携帯端末に対して前記作業の進行を促進するように警告する
作業管理システム。 - (a)前記鉄道施設に関する施設情報を格納部に登録するステップと、
(b)前記登録された施設情報を更新するステップと、
(c)前記鉄道施設に対して行われる作業に関する作業情報を前記格納部に登録するステップと、
(d)前記登録された作業情報を更新するステップと、
(e)前記作業が行われるときにおける、鉄道車両の前記鉄道施設の通行を制限するための通行制限情報を前記格納部に登録するステップと、
(f)前記登録された通行制限情報を更新するステップとを具備する
作業管理方法。 - 請求項10において、
前記格納部には、前記作業を行う作業員を示す作業員識別子と、前記作業員が前記作業の申請をする資格を有するか否かを示す申請者資格有無情報とを示す作業員情報が格納され、
(g)前記作業員識別子を入力し、前記入力された作業員識別子に対応する前記申請者資格有無情報に基づいて、前記入力された作業員識別子が示す前記作業員が前記資格を有するか否かを判定するステップと、
(h)前記判定の結果、前記入力された作業員識別子が示す前記作業員が前記資格を有するときに、前記作業情報を前記格納部へ登録して、作業申請を行うステップとを更に具備する
作業管理方法。 - 請求項11において、
前記施設情報は、複数であり、前記複数の施設情報の各々は、前記各々の鉄道施設の鉄道施設識別子を示し、前記各々の鉄道施設識別子は、前記作業申請が行われるときに、前記作業情報と対応付けて前記格納部に格納され、
前記(g)ステップは、
前記複数の施設情報のうち、選択された前記施設情報に示される前記鉄道施設識別子を前記作業情報と対応付けて前記格納部に格納することで、前記作業申請を行う
作業管理方法。 - 請求項12において、
前記作業情報は、前記作業の行われる作業日を示し、前記通行制限情報は、前記作業の開始が可能な作業開始可能時刻を示し、
前記作業日に前記作業の開始時刻が前記作業開始可能時刻と異なるときに、前記作業開始可能時刻を前記作業開始時刻に更新するステップを更に具備する
作業管理方法。 - 請求項13において、
前記作業の監督者は、前記作業員に属し、前記監督者を示す前記作業員識別子は、前記格納部に前記作業情報と対応付けて格納され、
前記作業日に前記従業員識別子を受信し、前記受信した従業員識別子に基づいて前記格納部を検索して前記作業情報を抽出して送信するステップを更に具備する
作業管理方法。 - 請求項14において、
前記鉄道施設は、レールであり、前記運行制限情報は、前記作業の行われる前記レールを走行する鉄道車両の路線名を示し、
前記作業日に前記作業の開始を通知するための作業開始通知を送信するステップと、
前記作業開始通知を受信したときに、前記作業日、前記路線名、及び前記作業開始可能時刻の各々に基づいて、前記路線の終電時刻を判定するステップと、
前記判定された終電時刻と、前記作業開始通知を受信した受信時刻とに基づいて、前記作業の開始が可能かどうかを判定するステップと、
前記作業の開始が可能と判定したときに、前記作業の開始が可能であることを通知するステップとを更に具備する
作業管理方法。 - 請求項15において、
前記作業情報は、前記作業申請された前記作業の作業識別番号を示し、前記通行制限情報は、前記作業が実行中であるか否かを示す作業フラグを示し、前記作業フラグに示される情報は、前記作業が実行中でないことを示す作業不実行情報であり、
前記作業の開始が可能と判定したときに、前記作業識別番号を前記通行制限情報に対応付けて格納するステップと、
前記作業フラグに示される情報を、前記作業不実行情報から、前記作業が実行中であることを示す作業実行情報に更新するステップとを更に具備する
作業管理方法。 - 請求項16において、
前記作業の終了後に、前記格納部に格納される前記施設情報を更新するステップを具備し、
前記(f)ステップは、
前記作業の終了後に前記作業が終了したことを通知する作業終了通知を受信したときに、前記作業フラグを前記作業実行情報から前記作業不実行情報に更新する
作業管理方法。 - 請求項17において、
前記作業が開始された後、前記作業の終了時刻までの残時間が所定時間になったときに、前記通行制限情報が示す前記作業フラグを参照して前記作業不実行情報と前記作業実行情報のいずれかが示されるかについて検索するステップと、
前記検索の結果、前記作業フラグが前記作業実行情報を示すときに、前記通行制限情報に対応する前記作業識別番号を示す前記作業情報に示される、前記監督者の前記従業員識別子に基づいて、前記作業の進行を促進するように警告するステップとを具備する
作業管理方法。
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