JP2004193398A - リアクトル装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】鉄心2とこの鉄心2に巻回したコイル3とを有するリアクトル4を備えるリアクトル装置であって、複数の鉄心板片2p…を軸心方向Fsに積層した積層構造とし、かつ折曲部を有しない非多角形のリング状に形成するとともに、全幅寸法Lw/厚さ寸法Ldが所定値(例えば、10)以上となる偏平形状に構成した鉄心2と、この鉄心2の断面形状に沿って縦形の平角導線Wを周方向に巻回したコイル3により構成したリアクトル4を備える。
【選択図】
図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明はインバータ回路やコンバータ回路等に用いて好適なリアクトル装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、積層巻鉄心とこの積層巻鉄心に巻回したコイルとを有するリアクトルは知られており、既に本出願人も、省エネルギ化,低損失化,低騒音化及び小型軽量化を実現できるリアクトルを特開2002−203729号公報により提案した。
【0003】
図8及び図9に同公報開示のリアクトル50を示す。このリアクトル50は、帯材51pを、図8に示すように円形のリング状に巻いて積層し、かつ積層断面Sの形状が図9に示すように、円形(又はこの近似形状)となる巻鉄芯51と、この巻鉄芯51のほぼ全周に亘って、縦形の平角導線52wを巻回させたコイル52を備えている。
【特許文献1】
特開2002−203729号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上述したリアクトル50に用いるコイル52は、圧延ロールなどにより平角導線52wを湾曲加工しながら巻回して製造する関係上、コイル52の曲率をあまり小さくできないため、コイル52の端面形状は、図9に仮想線で示すような円形となる。また、このような円形のコイル52に断面四角形の巻鉄心を用いた場合には、コイル52と巻鉄心間にかなりの隙間を生じ、結局、低損失化及び小型化を図れないことから、巻鉄心51の積層断面Sの形状もコイル52の端面形状に略相似する円形となるように形成している。
【0005】
しかし、このようなリアクトル50では、巻鉄心51における積層断面Sの形状が円形となることから、巻鉄心51の製造が容易でなく、製造工数の増加による生産性の低下及び製造コストの上昇を招くとともに、巻鉄心51の製造において帯材51pに1/4程度の無駄を生じる問題があった。
【0006】
本発明は、このようなリアクトル50に対して、省エネルギ化,低損失化及び低騒音化に対する改善効果をより高め、また、生産性の向上,製造コストの低減及び帯材の無駄解消を図るとともに、加えて、設置性(省スペース性,融通性等),放熱性及び剛性を飛躍的に高めることができるリアクトル装置の提供を目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段及び実施の形態】
本発明に係るリアクトル装置1は、鉄心2とこの鉄心2に巻回したコイル3とを有するリアクトル4を備えるリアクトル装置であって、複数の鉄心板片2p…を軸心方向Fsに積層した積層構造とし、かつ折曲部を有しない非多角形のリング状に形成するとともに、全幅寸法Lw/厚さ寸法Ldが所定値(例えば、10)以上となる偏平形状に構成した鉄心2と、この鉄心2の断面形状に沿って縦形の平角導線Wを周方向に巻回したコイル3により構成したリアクトル4を備えることを特徴とする。
【0008】
この場合、好適な実施の形態により、鉄心2は、複数に分割した分割鉄心部2a,2b…2dの組合わせにより構成することができるとともに、コイル3は、鉄心2の断面に略相似する断面形状を有する芯金31に巻付けて製造することができる。なお、非多角形には、円形,楕円形又は長円形(小判形)が含まれる。一方、リアクトル4は、放熱用ケース11に収容し、この放熱用ケース11の内部空間には、充填材を充填することができる。充填材としては、弾性樹脂12、望ましくは、シリコン樹脂13に60〜90重量パーセントの熱伝導用粉材14…を含有させた弾性樹脂12を充填することができる。充填材としては、その他、絶縁油、望ましくは、40〜90重量パーセントの熱伝導用粉材14…を含有させた絶縁油を用いることができるし、セラミックス又はセメントを用いることもできる。
【0009】
【実施例】
次に、本発明の好適な実施例に係るリアクトル装置1を挙げ、図1〜図7を参照して詳細に説明する。
【0010】
最初に、リアクトル装置1の製造方法について、各図を参照して具体的に説明する。図4は、製造工程のフローチャートであり、C1〜C5は巻線工程,Y1〜Y3は鉄心製造工程,A1〜A5はリアクトル装置組立工程を示す。
【0011】
図5及び図6は、コイル巻線機30の要部を示す。本実施例に係るリアクトル装置1に使用するコイル3は、このコイル巻線機30により製造することができる。コイル巻線機30において、34は回転軸であり、回転駆動機構35により低速回転する。回転軸34の先端には、支持盤36を一体に備え、この支持盤36の先端面に固定盤32を固定するとともに、この固定盤32の中央から棒状の芯金31を直角に突出させる。この芯金31の断面形状は、後述する鉄心2の断面形状に略相似し、かつ当該断面形状よりも若干大きい断面形状を有する。この芯金31は、製造するコイル3の種類に対応して交換可能である。また、この芯金31には、この芯金31に沿って変位可能な加圧盤33を装填する。したがって、芯金31は加圧盤33の中央を貫通する。この加圧盤33は、加圧機構37により矢印Fh方向、即ち、固定盤32の方向に加圧される。
【0012】
コイル巻線機30を用いたコイル3の製造工程は次のようになる。まず、平角導線Wを用意する。平角導線Wは、厚さと幅の割合が1:5程度に形成した銅線を使用する。なお、縦形の平角導線Wとは、コイル3の軸方向に対して平角導線Wの厚さ方向が平行になる場合をいう。平角導線Wは、図5に示すように、支持盤36側に先端Wfを固定する(ステップC1)。そして、加圧機構37により加圧盤33を矢印Fh方向へ移動させ、同図に示すように、平角導線Wを固定盤32と加圧盤33間に挟んだ状態にして加圧する(ステップC2)。また、同時に平角導線Wを引張機構38により矢印Fb方向へ引張るとともに(ステップC3)、この状態で芯金31を回転駆動機構35により矢印Fr方向へ低速で回転させる(ステップC4)。これにより、平角導線Wは芯金31に巻付けられ、コイル3を製造することができる(ステップC5)。なお、得られたコイル3に対しては、絶縁被膜を塗布するなどの必要な仕上処理を行うとともに、図1に仮想線で示すように、コイル3の両端から導出するリード部3a,3bの先端には、端子金具20a,20bを取付ける。
【0013】
他方、鉄心2に用いる分割鉄心部2a,2b…2dの製造を行う。まず、珪素鋼板等の磁性板を打抜成形等することにより図3に示す多数の鉄心板片2p…を得る(ステップY1)。この場合、一枚の鉄心板片2pは、図3に仮想線で示すように、一定の厚さを有し、かつ平面視が鉄心2の平面形状を四等分した形状に形成する。実施例の鉄心2は、図1に示すように、平面形状が中央に開口を有する小判形(長円形)となるため、四等分した形状は図3のようになる。
【0014】
次いで、得られた鉄心板片2p…を複数枚積層して分割鉄心部2aを製造する(ステップY2,Y3)。積層に際しては接着剤等により接着する。実施例の分割鉄心部2aは、四枚の鉄心板片2p…を積層した場合を示す。鉄心2は、このような分割鉄心部2aを四つ用意し、各分割鉄心部2a…の向き等を考慮して組合わせれば、図1に示すような四つの分割鉄心部2a,2b,2c,2dとして用いることができる。なお、実施例は、鉄心2の形状として小判形を例示したが、その他、円形,楕円形など、一般的には、折曲部を有しない非多角形のリング状に形成することができる。また、分割鉄心部2a…を得るための分割数は任意である。
【0015】
そして、コイル3と四つの分割鉄心部2a,2b…2dが得られたなら、リアクトル装置1の組立を行う。まず、コイル3と四つの分割鉄心部2a,2b…2dを組合わせてリアクトル4を製造する(ステップA1(第一組立工程))。この場合、各分割鉄心部2a,2b…2dの相互間には、図1に示す厚さ1〔mm〕前後のガラスエポキシ樹脂製のセパレータシート21…を介在させ、接着剤を用いて各分割鉄心部2a,2b…2dの相互間を結合する。この際、結合時には、分割鉄心部2a,2b…2dを、コイル3の内部空間に収容するとともに、分割鉄心部2a,2b…2dとコイル3間には、必要により絶縁紙等の絶縁材を介在させる。これにより、図7に示すリアクトル4が得られる。
【0016】
ところで、複数の鉄心板片2p…を積層した積層構造となる鉄心2は、図1及び図7に示すような偏平形状にすることができる。このため、鉄心2の全幅寸法Lw/厚さ寸法Ld(図7)は、所定値以上、望ましくは10以上に選定することが望ましい。これにより、縦形の平角導線Wを用いた場合であっても、図7に示す偏平なリアクトル4(リアクトル装置1)を得ることができ、前述した従来のリアクトル装置50を設置できない狭い隙間等の空間であっても挿入により容易に設置することができる。よって、設置性(省スペース性,融通性等)に優れるため、例えば、自動車等のように配設スペースの制限された設置場所であっても容易に設置することができるとともに、設置場所における設計自由度を高めることができる。
【0017】
また、前述した従来のリアクトル装置50では、連続した磁性帯板を成形治具に巻回して積層巻鉄心を得るため、鉄心2の軸心方向Fs(図7)における剛性が小さくなるが、本実施例に係る鉄心2では、軸心方向Fsにおける剛性が飛躍的に高められる。この結果、リアクトル4の振動が抑制され、鉄心2の構造面からも低騒音化(静音性向上)が図られる。しかも、リアクトル4は、偏平形状となるため、特に、中央側の放熱性が飛躍的に高められる。なお、リアクトル4は、図1に示すように、コイル3を構成する一巻分の各相互間隔は、内側が狭くなり、かつ外側が広くなる。この態様は鉄心2の直線部分でも同様となるため、鉄心2の全周に沿ってコイル3を構成する一巻分の各相互間隔には所定の間隔が生じることになる。
【0018】
一方、ステップA1により得られたリアクトル4は、図7に示すアルミニウムケース(放熱用ケース)11の内部に収容する(ステップA2(第二組立工程))。この際、例えば、シリコンゴム等を用いた複数の保持部材22…をアルミニウムケース11の内部底面上に敷き、この上にリアクトル4を載せる。なお、必要により、アルミニウムケース11の内壁部とリアクトル4間にも同様の保持部材22…を介在させることが望ましい。そして、アルミニウムケース11の内部には充填材、望ましくは、シリコン樹脂13に60〜90重量パーセントの熱伝導用粉材14…を含有させた弾性樹脂12を充填する(ステップA3(第二組立工程))。実施例は、最も効果的な75重量パーセントの熱伝導用粉材14…を含有させている。この場合、シリコン樹脂13は、二液混合の加熱硬化型或いは一液性常温硬化型のシリコンゴムを用いる。また、熱伝導用粉材14…は、粒子が0.2〔mm〕以下の酸化アルミニウム(アルミナ)を用いる。熱伝導用粉材14…は、熱伝導率(放熱性)をより高めるものであり、他の材料としてはボロン材等を用いることができる。
【0019】
弾性樹脂12の充填が終了したなら、アルミニウムケース11の上に蓋23を載せ、ネジ24…により固定する(ステップA4)。この際、蓋23には、図1及び図2に示す端子引出孔25が形成されているため、コイル3の両端から導出されたリード部3a,3bは、端子引出孔25の中を通して外部に突出させるとともに、弾性樹脂12の充填量を設定することにより、蓋23をアルミニウムケース11の上に載せた際に、弾性樹脂12の一部が端子引出孔25内に進入するようにする(図1参照)。これにより、リード部3a,3bと蓋23間の絶縁性が確保される。なお、26a,26bは、リード部3a,3bに被覆した絶縁チューブを示す。以上の製造工程により、図1及び図2に示すリアクトル装置1が得られる(ステップA5)。
【0020】
次に、本実施例に係るリアクトル装置1の特長について述べる。まず、騒音が低減されるとともに高い放熱性が得られる。特に、リアクトル4を固定する樹脂として、従来、保持強度を考慮してエポキシ樹脂等の硬質の合成樹脂が使用されていたが、本実施例では、弾性樹脂12を使用したため、リアクトル4から発生する騒音は弾性樹脂12により吸収され、アルミニウムケース11には伝達されないとともに、弾性樹脂12が遮音材として機能する。例えば、インダクタンス0.5〔mH〕のリアクトル装置1に、電圧500〔V〕,周波数10〔kHz〕の電流50〔A〕を流し、水平方向に150〔mm〕離間した位置でマイクロフォンによる騒音を測定した結果、エポキシ樹脂を充填した場合には、80.3〔dB〕,本実施例の弾性樹脂12を充填した場合には、55.0〔dB〕であり、−25.3〔dB〕の改善効果が認められた。加えて、本実施例に係るリアクトル装置1は、鉄心2の軸心方向Fsにおける剛性が高いため、リアクトル4の振動が抑制され、鉄心2の構造面からも低騒音化(静音性向上)が図られる。また、弾性樹脂12を使用することにより、外部の衝撃等に対しても衝撃吸収効果があるとともに、ヒビ割れ等の機械的損傷も回避されるため、耐久性及びコイル3に対する保護効果も高められる。
【0021】
さらに、弾性樹脂12は、シリコン樹脂13に所定量の熱伝導用粉材14…を含有するため、熱伝導率(放熱性)がより高められる。上記の騒音測定条件の下でコイル3自身の上昇温度を測定した結果、エポキシ樹脂を充填した場合に比べ、シリコン樹脂13に75重量パーセントの酸化アルミニウムを含有させた弾性樹脂12を充填した場合には、約30〔%〕の放熱改善効果が認められた。加えて、本実施例に係るリアクトル装置1は、偏平形状となるため、特に、中央側の放熱性が飛躍的に高められる。なお、コイルの内部寸法を同一条件とした場合、積層断面の形状が四角形となる本実施例に係るリアクトル装置1におけるリアクトル4は、図8及び図9に示した積層断面Sの形状が円形となる巻鉄心51を有する従来のリアクトル50に比べ、積層断面の面積が約27〔%〕大きくなるため、磁束密度が小さくなって鉄損が減少する。しかも、放熱効果が高められるため、流せる電流も大きくなり、従来のリアクトル50に対して実質2倍程度の電流を流すことができ、結果的に、より省エネルギ化及び低損失化が改善される。
【0022】
また、複数の鉄心板片2p…を積層した積層構造となる鉄心2は、偏平形状にできることから、従来のリアクトル装置50を設置できない狭い隙間等の空間であっても挿入により容易に設置することができる。したがって、前述したように、自動車等の配設スペースが制限された設置場所であっても容易に設置でき、設置性(省スペース性,融通性等)に優れるとともに、設置場所における設計自由度を高めることができる。しかも、従来のリアクトル50では、巻鉄心51における積層断面Sの形状が円形となることから、巻鉄心51の製造が容易でなく、製造工数の増加による生産性の低下及び製造コストの上昇を招くとともに、巻鉄心51の製造において帯材51pに1/4程度の無駄を生じる問題があったが、本実施例に係るリアクトル装置1では、これらの問題が全て解消され、材料コストが低減される。
【0023】
以上、実施例について詳細に説明したが、本発明はこのような実施例に限定されるものではなく、細部の構成,形状,材料,数量,数値,手法等おいて、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、任意に変更,追加,削除することができる。
【0024】
例えば、鉄心2として、アモルファス,パーマロイ,ナノ結晶合金,フェライト,Fe−Al−Si系合金,純鉄等を用いた焼結タイプを排除するものではない。また、放熱用ケースとしてアルミニウムケース11を例示したが、他の放熱用素材により形成した放熱用ケースを排除するものではない。一方、充填材として、弾性樹脂12、特に、シリコン樹脂13に熱伝導用粉材14…を含有させた弾性樹脂12を例示したが、他の充填材としては、絶縁油、望ましくは、上述した熱伝導用粉材14…を40〜90重量パーセント含有させた絶縁油を用いることもできるし、セラミックス又はセメントを用いることもできる。セラミックスを用いる場合には、アルミニウムケース11の内部に粉材を充填した後、加熱することにより固化させればよい。さらに、実施例は、単一のリアクトル4を用いたリアクトル装置1を例示したが、例えば、アルミニウムケース11…を複数個分一体化構成することにより、複数のリアクトル4…を有するリアクトル装置1として構成してもよく、よりコンパクト化、部品点数の削減及び省スペース化を図ることができる。
【0025】
【発明の効果】
このように、本発明に係るリアクトル装置は、複数の鉄心板片を軸心方向に積層した積層構造とし、かつ折曲部を有しない非多角形のリング状に形成するとともに、全幅寸法/厚さ寸法が所定値以上となる偏平形状に構成した鉄心と、この鉄心の断面形状に沿って縦形の平角導線を周方向に巻回したコイルにより構成したリアクトルを備えるため、次のような顕著な効果を奏する。
【0026】
(1) 従来のリアクトル(図8及び図9のリアクトル50)に対して、省エネルギ化,低損失化及び低騒音化に対する改善効果をより高めることができるとともに、加えて生産性の向上,製造コストの低減及び帯材の無駄解消を図ることができる。
【0027】
(2) 複数の鉄心板片を積層した積層構造となる鉄心は、偏平形状にできるため、従来のリアクトル装置を設置できない狭い隙間等の空間であっても挿入により容易に設置することができる。したがって、例えば、自動車等のように配設スペースの制限された設置場所であっても容易に設置でき、設置性(省スペース性,融通性等)に優れるとともに、設置場所における設計自由度を高めることができる。
【0028】
(3) 鉄心の軸心方向における剛性が高いため、リアクトルの振動が抑制され、鉄心の構造面からも低騒音化(静音性向上)を図ることができるとともに、偏平なリアクトル装置により、特に、中央側の放熱性を飛躍的に高めることができる。
【0029】
(4) 好適な実施の形態により、リアクトルを収容した放熱用ケース(アルミニウムケース)の内部空間に、充填材を充填すれば、耐久性及びコイルに対する保護効果を高めることができる。特に、熱伝導用粉材を含有させることにより、熱伝導率(放熱性)をより高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の好適な実施例に係るリアクトル装置の断面側面図、
【図2】同リアクトル装置の一部を破断かつ省略した平面図、
【図3】同リアクトル装置に用いる分割鉄心部(鉄心板片)の斜視図、
【図4】同リアクトル装置の製造方法に係る製造工程のフローチャート、
【図5】同リアクトル装置の製造方法に用いるコイル巻線機の要部を示す一部断面側面図、
【図6】同コイル巻線機の要部を示す斜視図、
【図7】同リアクトル装置の一部断面分解図、
【図8】従来の技術に係るリアクトルの一部を省略した平面図、
【図9】同リアクトルの一部を省略した断面側面図、
【符号の説明】
1 リアクトル装置
2 鉄心
2a… 分割鉄心部
2p… 鉄心板片
3 コイル
4 リアクトル
11 放熱用ケース
12 弾性樹脂
13 シリコン樹脂
14… 熱伝導用粉材
31 芯金
W 平角導線
Fs 軸心方向
Lw 全幅寸法
Ld 厚さ寸法
Claims (12)
- 鉄心とこの鉄心に巻回したコイルとを有するリアクトルを備えるリアクトル装置において、複数の鉄心板片を軸心方向に積層した積層構造とし、かつ折曲部を有しない非多角形のリング状に形成するとともに、全幅寸法/厚さ寸法が所定値以上となる偏平形状に構成した鉄心と、この鉄心の断面形状に沿って縦形の平角導線を周方向に巻回したコイルにより構成したリアクトルを備えることを特徴とするリアクトル装置。
- 前記所定値は10に選定することを特徴とする請求項1記載のリアクトル装置。
- 前記鉄心は、複数に分割した分割鉄心部の組合わせにより構成することを特徴とする請求項1記載のリアクトル装置。
- 前記コイルは、前記鉄心の断面に略相似する断面形状を有する芯金に巻付けて製造することを特徴とする請求項1記載のリアクトル装置。
- 前記非多角形には、円形,楕円形又は長円形(小判形)を含むことを特徴とする請求項1記載のリアクトル装置。
- 前記リアクトルは、放熱用ケースに収容することを特徴とする請求項1記載のリアクトル装置。
- 前記リアクトルを収容した前記放熱用ケースの内部空間に、充填材を充填することを特徴とする請求項6記載のリアクトル装置。
- 前記充填材は、弾性樹脂であることを特徴とする請求項7記載のリアクトル装置。
- 前記弾性樹脂は、60〜90重量パーセントの熱伝導用粉材を含有させたシリコン樹脂であることを特徴とする請求項8記載のリアクトル装置。
- 前記充填材は、絶縁油であることを特徴とする請求項7記載のリアクトル装置。
- 前記絶縁油には、40〜90重量パーセントの熱伝導用粉材を含有することを特徴とする請求項10記載のリアクトル装置。
- 前記充填材は、セラミックス又はセメントであることを特徴とする請求項7記載のリアクトル装置。
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