JP2004192444A - 電源回路 - Google Patents

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JP2004192444A JP2002361063A JP2002361063A JP2004192444A JP 2004192444 A JP2004192444 A JP 2004192444A JP 2002361063 A JP2002361063 A JP 2002361063A JP 2002361063 A JP2002361063 A JP 2002361063A JP 2004192444 A JP2004192444 A JP 2004192444A
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Tetsuya Ikeda
哲也 池田
Tadashi Tamura
匡 田村
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Abstract

【課題】回路構成が簡素化された電源回路を提供する。
【解決手段】本発明の電源回路6は、交流電源からの交流電圧の供給の有無を判断するための監視信号をマイクロコンピュータ14に出力するゼロクロス回路13(監視手段)と、電源側が電源部10に接続され、グラウンド側がマイクロコンピュータ14のポートに接続された動作回路11a,b,cとを備え、マイクロコンピュータ14は、監視信号に基づいて商用電源8(交流電源)から交流電圧が供給されているか否かを判断し、交流電圧供給中と判断するとマイクロコンピュータ14のポートをローレベルにして動作回路11a,b,cに直流電圧を供給し、交流電圧供給停止中と判断するとマイクロコンピュータ14のポートをハイレベルにして動作回路11a,b,cへの通電を遮断する。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、炊飯器等の家電機器が備える電源回路に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
炊飯器等の家電機器の電源回路100は、図6に示すように、商用電源8(交流電源)のほかにバックアップ電源17aを備える二電源方式の電源回路が一般化している。この電源回路100は、例えば、機種によって使用する機能を切り換えるための機能切換回路11aや、保温温度、炊飯温度または炊飯時間の微調整を行うための補正回路11b、サーミスタ回路11c等の動作回路11を備えている。マイクロコンピュータ14は、これらの動作回路11a,b,cが出力した信号を受信し、その信号に基づいて各種制御を実行するようになっている。
【0003】
前記電源回路100では、商用電源8から供給された交流電圧を主電源回路16により直流電圧(5V)に変換し、マイクロコンピュータ14およびバックアップ制御回路101(電源検出回路)に供給するようになっている。このバックアップ制御回路101は、商用電源8からの給電の有無を検出し、給電時には主電源回路16により変換された直流電圧(5V)を各動作回路11a,b,cに供給し、給電停止時には前記動作回路11a,b,cへの通電を遮断するようになっている。すなわち、前記電源回路100は、商用電源8からの給電停止時には、マイクロコンピュータ14にのみバックアップ電源17aからの直流電圧(3V)を供給するようにして、電池寿命の長寿命化を図っている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記電源回路100では、トランジスタ、抵抗、スイッチングダイオード、ツェナダイオード等の素子により前記バックアップ制御回路101を構成しているため、部品点数が多く回路構成が複雑である。
【0005】
そこで、本発明では、回路構成が簡素化された電源回路を提供することを課題とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、前記課題を解決するための手段として、
交流電源から供給される交流電圧を、第1の電圧値を有する直流電圧に変換し、マイクロコンピュータに供給する主電源手段と、前記交流電源から前記主電源手段への交流電圧の供給停止時に、前記第1の電圧値よりも小さい第2の電圧値を有する直流電圧を前記マイクロコンピュータに供給するバックアップ電源手段とを有する電源部と、
前記交流電源からの交流電圧の供給の有無を判断するための監視信号を前記マイクロコンピュータに出力する監視手段と、
電源側が前記電源部または前記マイクロコンピュータに接続され、グラウンド側が前記マイクロコンピュータまたはアース接続された動作回路とを備え、
前記マイクロコンピュータは、前記監視信号に基づいて前記交流電源から交流電圧が供給されているか否かを判断し、交流電圧供給中と判断すると前記マイクロコンピュータの信号に応じて前記動作回路に前記第1の電圧値を有する直流電圧を供給し、交流電圧供給停止中と判断すると前記マイクロコンピュータの前記信号を反転させて前記動作回路への通電を遮断するものである。
【0007】
前記電源回路では、マイクロコンピュータが交流電圧供給中と判断すると、マイクロコンピュータの信号に応じて電源部の主電源手段が出力する第1の電圧値を有する直流電圧が動作回路に供給される。一方、マイクロコンピュータが交流電圧供給停止中と判断すると、マイクロコンピュータの信号を反転させて動作回路への通電を遮断する。その結果、電源部のバックアップ電源手段が出力する第2の電圧値を有する直流電圧が動作回路に供給されない。マイクロコンピュータには、通常、例えば炊飯器におけるヒータ、電磁誘導加熱コイル等の制御で利用するために、交流電源からの交流電圧の供給有無の判断に利用可能な信号が入力されている。従って、この信号をマイクロコンピュータが前記監視信号として使用すれば、従来の電源回路のようにトランジスタ、抵抗、スイッチングダイオード、ツェナダイオード等の素子により交流電圧の有無を検出する回路を特別に構成する必要がない。そのため、電源回路では、部品点数を低減し、回路構成の簡素化を図ることができる。
【0008】
前記監視手段は、前記交流電圧の電圧値が0となる度に、前記監視信号であるゼロクロスパルス信号を前記マイクロコンピュータに送信するゼロクロス回路であり、前記マイクロコンピュータは、このゼロクロスパルス信号を受信中は交流電圧供給中と判断し、ゼロクロスパルス信号の非受信中は交流電圧供給停止中であると判断する。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を添付図面に従って説明する。
【0010】
図1は、本発明に係る電源回路を適用した炊飯器を示している。この炊飯器は蓋体1を回転自在に取り付け炊飯器本体2の内部に、内鍋3を取り出し自在に配設したものである。また、炊飯器本体2には、ヒータ4a及びこのヒータ4aを駆動するためのトライアック、ダイオード等の素子で構成した駆動回路4bのほか、図示しない内鍋温度センサ等が配設されている。一方、蓋体1には時計表示、モード表示等の各種表示を行うための液晶表示装置5(駆動電圧は3V程度)、各種スイッチ(不図示)及び電源回路6が配設されている。また、蓋体1の前記液晶表示装置5と比較的近い位置に蓋体温度センサ(温度検出手段)7が配設されている。
【0011】
図2に詳細に示すように、前記電源回路6は、商用電源(100Vの交流電源)8に接続され、電源部10、動作回路11、ゼロクロス回路(監視手段)13及びマイクロコンピュータ14を備えている。
【0012】
前記電源部10は、主電源回路(主電源手段)16と、バックアップ電源回路(バックアップ電源手段)17とを備えている。まず、主電源回路16は、商用電源8と導電路20a,20bにより接続される一方、マイクロコンピュータ14のポート14bと導電路20dを介して接続されている。主電源回路16は、前記導電路20a,20bを介して前記商用電源8から供給された交流電圧を、第1の電圧値(本実施形態では5V)を有する直流電圧VDDに変換し、導電路20dを介してマイクロコンピュータ14のポート14bに供給する。
【0013】
前記バックアップ電源回路17は、前記導電路20dの分岐点22aから分岐して設けられており、3Vの電池17aに、充電防止のためのダイオード17b及び抵抗17cを直列に接続して構成されている。
【0014】
前記動作回路11は、例えば、機種によって使用する機能を切り換えるための機能切換回路11a、保温温度、炊飯温度または炊飯時間等の微調整を行うための補正回路11b、サーミスタ回路11c等を含むものである。これら動作回路11a〜11cの電源側は、前記導電路20dのバックアップ電源回路17の分岐点22aとマイクロコンピュータ14との間に位置する分岐点22bに接続されている。また、動作回路11a〜11cのグラウンド側は、それぞれマイクロコンピュータ14のポート14c,14d,14eに接続されている。また、これら動作回路11a〜11cは、図示しない信号送信用の導電路を介してマイクロコンピュータ14に信号をそれぞれ送信するようになっている。
【0015】
前記ゼロクロス回路13は、前記商用電源8と主電源回路16を接続する導電路20a,20bの分岐点22f,22gから分岐するモニタ用の導電路20e,20fに接続されている。また、ゼロクロス回路13は信号送信用の導電路20gを介してマイクロコンピュータ14のポート14gに接続されている。このゼロクロス回路13は、図3(A)に示す商用電源8が出力する正弦波形の交流電圧VOの電圧値が0となる度に(時刻a1,a2,a3…)、図3(B),(C)に示すゼロクロスパルス信号(監視信号)SCを前記マイクロコンピュータ14のポート14gに送信する。
【0016】
前記マイクロコンピュータ14は、図示しない分圧回路から供給される直流電圧により液晶表示装置5を駆動制御するほか、ゼロクロスパルス信号SC、前記蓋体温度センサ7を含む各種センサ、図示しない操作パネルおよび前記動作回路11a〜11cからの入力信号に基づいて、ヒータ4aを含む各種要素を制御する。例えば、ヒータ4aの通電制御では、ヒータ4aを安定して制御するために、前記ゼロクロス回路13から入力されたゼロクロスパルス信号SCを受信したタイミングで、ヒータ4aの通電を命令する信号を駆動回路4bに対して送信する。
【0017】
次に、前記電源回路6の動作について説明する。
【0018】
商用電源8から電源部10の主電源回路16へ交流電圧が供給されているときは、主電源回路16から導電路20dを介してマイクロコンピュータ14のポート14bに5Vの直流電圧VDDが供給される。また、交流電圧供給中は、ゼロクロス回路13からマイクロコンピュータ14のポート14gにゼロクロスパルス信号SCが送信される。ゼロクロスパルス信号SCを受信中のマイクロコンピュータ14は、前記ポート14c,14d,14eをローレベルにする(図3(A),(B)参照)。その結果、動作回路11a〜cに直流電圧(5V)が供給され、動作回路11a〜cが駆動する。
【0019】
商用電源8からの交流電圧の供給が停止すると、図3(B)の時刻b1で示すように、ゼロクロス回路13からマイクロコンピュータ14へのゼロクロスパルス信号SCの入力が停止する。マイクロコンピュータ14は、この入力停止から所定の判定時間T1が経過すると商用電源8からの交流電圧供給停止であると判断する(図3(B)の時刻b2)。判定時間T1を経過後、マイクロコンピュータ14はポート14c,14d,14eをローレベルからハイレベルに切換える(反転させる)(図3(A),(B)参照)。これにより、動作回路11a〜cは非駆動状態となる。
【0020】
商用電源8から主電源回路16への交流電圧の供給が停止しているときは、主電源回路16からの直流電圧(5V)の供給が停止する。また、交流電圧供給停止中は、バックアップ電源回路17の電池17aからマイクロコンピュータ14のポート14bへ3Vの直流電圧VDDが供給される。バックアップ電源回路17の電池17aからの直流電圧VDDは、マイクロコンピュータ14に供給され、一方、動作回路11a〜cには、分岐点22bとポート14c、14dまたは14eとの間の電位差がなくなり供給されないので電池17aの長寿命化が図れる。
【0021】
一方、商用電源8からの交流電圧の供給が開始されると、図3(C)の時刻c1で示すように、ゼロクロス回路13からマイクロコンピュータ14へのゼロクロスパルス信号SCの入力が始まる。マイクロコンピュータ14は、この入力開始から所定の判定時間T1が経過すると、交流電圧供給開始であると判断する(図3(B)の時刻c2)。判定時間T1を経過後、マイクロコンピュータ14はポート14c,14d,14eをハイレベルからローレベルに切換える。これにより、動作回路11a,11b,11cが駆動状態となる。
【0022】
このように本実施形態では、ヒータ4aの制御等に使用されるゼロクロスパルス信号SCを使用して交流電圧の供給の有無を検出している。よって、従来の電源回路のようにトランジスタ、抵抗、スイッチングダイオード、ツェナダイオード等の素子により交流電圧の有無を検出するための回路を別途設ける場合と比較して部品点数を低減し、回路構成を簡素化することができる。
【0023】
次に、炊飯器における前記電源回路6の動作を具体的に説明する。
【0024】
図4のフローチャートに示すように、商用電源8から電源部10の主電源回路16へ交流電圧が供給されると、ステップS1において、マイクロコンピュータ14はポート14cをローレベルにする。その結果、機能切換回路11aに直流電圧(5V)が供給され、機能切換回路11aが駆動する。機能切換回路11aから信号を受信したマイクロコンピュータ14は、使用する機能の選択、読み込みを行い、取り消しモードに移行する(ステップS2)。
【0025】
次に、各種スイッチ(例えば、保温スイッチ、炊飯スイッチおよびタイマスイッチ)がオンされると、ステップS3において、前記ポート14dをローレベルにする。その結果、補正回路11bに直流電圧(5V)が供給され、補正回路11bが駆動する。補正回路11bから信号を受信したマイクロコンピュータ14は、各種補正データの読み込みを行い、各モード(保温モード、炊飯モードおよびタイマモード)を実行する(ステップS4)。また、マイクロコンピュータ14は、保温モード、炊飯モードの実行時には、前記ポート14eをローレベルにしてサーミスタ回路11cに直流電圧(5V)を供給し、サーミスタ回路11cを駆動する。これにより、マイクロコンピュータ14は、サーミスタ回路11cからの信号を受信して、記憶されたプログラムに基づいて各モードを適切に実行できる。
【0026】
このように、マイクロコンピュータ14は、各動作回路11a,11b,11cへの電力供給を制御し、必要でないときは各動作回路11a,11b,11cをオフすることにより電源回路6の消費電力の低減および電源回路6の負担の軽減が図れる。
【0027】
前記実施形態の変形例として、図5に示すように、前記動作回路11a〜11cの電源側を、それぞれマイクロコンピュータ14のポート14c,14d,14eに接続し、一方、動作回路11a〜11cのグラウンド側を、アース接続してもよい。このとき、マイクロコンピュータ14は、商用電源8から電源部10の主電源回路16へ交流電圧が供給されている場合、前記ポート14c,14d,14eをハイレベルに切り換えて動作回路11a,11b,11cを駆動する。また、商用電源8からの交流電圧の供給が停止すると、マイクロコンピュータ14はポート14c,14d,14eをローレベルに切り換え(反転させ)、動作回路11a,11b,11cを非駆動状態とする。
【0028】
なお、前記実施形態は、炊飯器が備える電源回路を例に説明したが、本発明は、炊飯器以外の電動ポット等の各種家電機器や、家電機器以外の機器が備える電源回路にも適用することができる。
【0029】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明の電源回路では、監視手段から入力される監視信号に基づいてマイクロコンピュータが交流電源からの交流電圧の供給有無を判断し、交流電圧の供給の有無に応じて動作回路を駆動又は非駆動とするため、回路構成の簡素化を図ることができる。また、バックアップ時の電池寿命を長寿命化できるという効果をも奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した電源回路を備える炊飯器を示す概略図である。
【図2】本発明に係る電源回路を示す回路図である。
【図3】(A)は商用電源が出力する交流電圧を示す波形図、(B)は主電源回路からバックアップ電源回路への切換時の動作を説明するための波形図、(C)はバックアップ電源回路から主電源回路への切換時の動作を説明するための波形図である。
【図4】炊飯器の炊飯動作の一例を示すフローチャートである。
【図5】図2の電源回路の変形例を示す回路図である。
【図6】従来の電源回路を示す回路図である。
【符号の説明】
6…電源回路、8…商用電源(交流電源)、10…電源部、
11a,b,c…動作回路、13…ゼロクロス回路(監視手段)、
14…マイクロコンピュータ、16…主電源回路(主電源手段)、
17…バックアップ電源回路(バックアップ電源手段)。

Claims (2)

  1. 交流電源から供給される交流電圧を、第1の電圧値を有する直流電圧に変換し、マイクロコンピュータに供給する主電源手段と、前記交流電源から前記主電源手段への交流電圧の供給停止時に、前記第1の電圧値よりも小さい第2の電圧値を有する直流電圧を前記マイクロコンピュータに供給するバックアップ電源手段とを有する電源部と、
    前記交流電源からの交流電圧の供給の有無を判断するための監視信号を前記マイクロコンピュータに出力する監視手段と、
    電源側が前記電源部または前記マイクロコンピュータに接続され、グラウンド側が前記マイクロコンピュータまたはアース接続された動作回路とを備え、
    前記マイクロコンピュータは、前記監視信号に基づいて前記交流電源から交流電圧が供給されているか否かを判断し、交流電圧供給中と判断すると前記マイクロコンピュータの信号に応じて前記動作回路に前記第1の電圧値を有する直流電圧を供給し、交流電圧供給停止中と判断すると前記マイクロコンピュータの前記信号を反転させて前記動作回路への通電を遮断する電源回路。
  2. 前記監視手段は、前記交流電圧の電圧値が0となる度に、前記監視信号であるゼロクロスパルス信号を前記マイクロコンピュータに送信するゼロクロス回路であり、
    前記マイクロコンピュータは、このゼロクロスパルス信号を受信中は交流電圧供給中と判断し、ゼロクロスパルス信号の非受信中は交流電圧供給停止中であると判断することを特徴とする請求項1または2に記載の電源回路。
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