JP2004190778A - スラスト針状ころ軸受 - Google Patents

スラスト針状ころ軸受 Download PDF

Info

Publication number
JP2004190778A
JP2004190778A JP2002358918A JP2002358918A JP2004190778A JP 2004190778 A JP2004190778 A JP 2004190778A JP 2002358918 A JP2002358918 A JP 2002358918A JP 2002358918 A JP2002358918 A JP 2002358918A JP 2004190778 A JP2004190778 A JP 2004190778A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cages
roller bearing
needle roller
roller
needle
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2002358918A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4230207B2 (ja
Inventor
Shinji Oishi
真司 大石
Kosuke Obayashi
光介 尾林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NTN Corp
Original Assignee
NTN Corp
NTN Toyo Bearing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NTN Corp, NTN Toyo Bearing Co Ltd filed Critical NTN Corp
Priority to JP2002358918A priority Critical patent/JP4230207B2/ja
Priority to EP03254171.6A priority patent/EP1378676B1/en
Priority to US10/611,030 priority patent/US7273318B2/en
Publication of JP2004190778A publication Critical patent/JP2004190778A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4230207B2 publication Critical patent/JP4230207B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Abstract

【課題】潤滑油の通油性の向上を図ると共に、偏心量が多い特異な使用条件であっても、軸受の強度耐久性を高めたスラスト針状ころ軸受を提供する。
【解決手段】複数の針状ころ2と2枚の保持器3、4とを備え、径方向において針状ころ2の長さよりも僅かに長い複数のポケット5、6に形成されたころ保持部5a、6aで針状ころ2を上下方向に挟んで保持するスラスト針状ころ軸受1において、ころ保持部5a、6aにおける径方向の長さLaを針状ころ2の長さLよりも短くし、かつ、折り曲げ加工することにより、径方向外側部分および内側部分双方の上下方向の厚さT、Tを、ころ保持部5a、6aの上下方向の厚さTよりも薄くして形成し、2枚の保持器3、4の外側部分および内側部分を互いに上下方向に重合させ、その径方向最外端部および最内端部双方を塑性変形により結合した。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動車のオートマチックトランスミッションやコンプレッサー等に使用されるスラスト針状ころ軸受に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
スラスト針状ころ軸受は、針状ころと保持器、および軌道輪とで構成され、針状ころと軌道輪とが線接触する構造であるため、軸受投影面積が小さい割に高負荷容量と高剛性が得られる利点を有している。したがって、希薄潤滑下や高速回転下での運転等、苛酷な使用条件で使用する軸受として好適で、例えば自動車のオートマチックトランスミッション用軸受やエアーコンプレッサー用軸受として広く使用されている。
【0003】
従来、潤滑油の流入性および流出性の少なくとも一方を向上させることにより、通過する単位時間当たりの潤滑油量の増大を図ったスラスト針状ころ軸受が知られている。このスラスト針状ころ軸受50は、図7に示すように、複数の針状ころ80と2枚の環状の保持器60、70とからなり、この2枚の保持器60、70のそれぞれが径方向において、ころ長さよりも長い複数の窓61、71を有している。そして、これら複数の窓61、71に形成されたころ保持部64、74で複数の針状ころ80を上下方向に挟んで保持している。ここで、2枚の保持器60、70が、ころ保持部64、74の径方向長さlaをころ長さlよりも短くし、かつ、2枚の保持器60、70のうちの少なくとも一方を折り曲げ加工することにより、ころ保持部64、74に対して径方向の外側部分および内側部分の、少なくとも一方の上下方向の厚さt、tを、ころ保持部64、74の上下方向の厚さtよりも薄くして形成している。
【0004】
このように、ころ保持部64、74に対して上下方向の厚さを薄くした径方向の外側部分および内側部分の、少なくとも一方側の潤滑油の流入性あるいは流出性が向上し、軸受を通過する単位時間当たりの潤滑油量を増加させることができる。さらに、2枚の保持器60、70によって潤滑油の通過が遮られにくくなるので潤滑油が滞留せず、油温の上昇を抑制することができ、軸受の耐久性を向上させることができる(例えば、特許文献1参照。)。
【0005】
【特許文献1】
特開2002−70872号公報(第3、4頁、第1図)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、この従来のスラスト針状ころ軸受50にあっては、2枚の保持器60、70の外側板部62、72を互いに上下方向に重ね合わせると共に、内側板部63、73の最内端部67、77を互いに重なる方向に上下方向に折り曲げて内側板部63の最内端部67を加締めることによって2枚の保持器60、70を一体に固定するようにしている。そのため単に重ね合わせた外側板部62、72が運転中に離反し、2枚の保持器60、70、特にこの加締部に無理な応力が発生して耐久性が低下すると共に、針状ころ80の保持が不安定になって好ましくない。
【0007】
一方、内側板部63、73の最内端部67、77を互いに重なる方向に上下方向に折り曲げて内側板部63の最内端部67を加締めることによって2枚の保持器60、70を一体に固定するようにしているが、最内端部67、77を重合させずに、互いに重なる方向に上下方向に折り曲げている構造のため、最内端部77の端面精度、すなわち、端面の寸法および平坦度のバラツキ等により加締力が安定せず、最内端部67の加締強度が低下し、ひいては加締不良を来す恐れがあった。これを防止するため、内側板部63、73の最内端部67、77を上下方向に重ね合わせると共に、最内端部67を加締めることによって2枚の保持器60、70を一体に固定するようにしても良いが、これでは最内端部67の接触面積が小さくなってしまう。その結果、軸受の偏心量が多く、軸等の相手部材との当りが強い特異な使用条件においては、接触面圧の増大に伴い、摩耗や剥離を促進させて軸受の耐久性を著しく低下させることになり好ましくない。
【0008】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、潤滑油の通油性の向上を図ると共に、偏心量が多い特異な使用条件であっても、軸受の強度耐久性を高めたスラスト針状ころ軸受を提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】
係る目的を達成すべく、本発明のうち請求項1に記載の発明は、複数の針状ころと2枚の環状の保持器とを備え、この2枚の保持器のそれぞれが径方向において前記針状ころの長さよりも僅かに長い複数のポケットを有し、前記2枚の保持器が前記複数のポケットに形成されたころ保持部で前記針状ころを上下方向に挟んで保持するスラスト針状ころ軸受において、前記2枚の保持器のころ保持部における径方向の長さを前記針状ころの長さよりも短くし、かつ、前記2枚の保持器を折り曲げ加工することにより、前記ころ保持部に対して径方向外側部分および内側部分双方の上下方向の厚さを、前記ころ保持部の上下方向の厚さよりも薄くして形成し、前記2枚の保持器の外側部分および内側部分を互いに上下方向に重合させ、その径方向最外端部および最内端部双方を塑性変形により結合した。
【0010】
このように、2枚の保持器のころ保持部における径方向の長さを針状ころの長さよりも短くし、かつ、これらの保持器を折り曲げ加工することにより、ころ保持部に対して径方向外側部分および内側部分双方の上下方向の厚さが、ころ保持部の上下方向の厚さよりも薄くして形成されているので、潤滑油の流入性あるいは流出性が向上し、軸受を通過する単位時間当たりの潤滑油量を増加させることができる。
【0011】
さらに、保持器によって潤滑油の通過が遮られにくくなるので潤滑油が滞留せず、油温の上昇を抑制することができ、軸受の耐久性を向上させることができる。また、2枚の保持器の外側部分および内側部分を互いに上下方向に重合させ、その径方向最外端部および最内端部双方が塑性変形により結合されているので、保持器の強度アップと相俟ってポケットのドリリング摩耗が抑制され、軸受の耐久性を一層向上させることができる。
【0012】
好ましくは、請求項2に記載の発明のように、前記結合部の厚さを、当該保持器の板厚の少なくとも3倍とすれば、その面積は従来に比べ大きくなって、軸等の相手部品との接触面圧を可及的に小さくすることができ、異常摩耗や剥離等を防止して軸受の耐久性を向上させることができる。
【0013】
また、請求項3に記載の発明のように、前記2枚の保持器のうち、一方の保持器を他方側に加締めて結合しても良いし、また、請求項4に記載の発明のように、前記2枚の保持器のうち、一方の保持器を他方側に折曲して結合しても良い。このように、2枚の保持器を確実に固定できるので、これら保持器に保持されている針状ころが分離するのを防止できる。
【0014】
また、請求項5に記載の発明のように、前記ころ保持部の角部を滑らかにだらすことにより、針状ころの表面に形成された潤滑油膜を切ることなく、針状ころを安定して案内保持することができる。
【0015】
また、請求項6に記載の発明のように、前記保持器のポケットに複列の針状ころを装着すれば、針状ころの差動滑りを抑制し、希薄潤滑あるいは高速回転の苛酷な使用条件下であっても、表面損傷や表面起点型の剥離を防止して軸受の耐久性を向上させることができる。
【0016】
また、請求項7に記載の発明のように、前記複列の針状ころのうち、外径側の針状ころを内径側の針状ころよりも長くすれば、内径側の針状ころの差動滑りを抑制すると共に、外径側の負荷容量を適宜所望の負荷容量に上げることができる。
【0017】
また、請求項8に記載の発明のように、前記保持器の全面に亙って表面硬さ600Hv以上の硬化層を形成すれば、針状ころの端面と保持器のポケットとのドリリング摩耗や案内面の摩耗を抑制することができる。したがって、保持器の強度アップと相俟って軸受の耐久性を一層向上させることができる。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。図1(a)は、本発明に係るスラスト針状ころ軸受の第1の実施形態を示す平面図、(b)は(a)のIb−Ib線に沿った断面図、(c)は(b)の要部拡大図、そして(d)は(a)のポケット部の要部拡大図、(e)は(c)のIe−Ie線に沿った拡大断面図である。
【0019】
このスラスト針状ころ軸受1は、複数の針状ころ2と、これら針状ころ2を周方向に所定ピッチで保持する2枚の環状の保持器3、4とからなっている。ここで、2枚の保持器3、4のそれぞれは、径方向において針状ころ2の長さLよりも僅かに長い矩形状の複数のポケット5、6を有し、冷間圧延鋼鈑(SPCC)からなる鋼鈑をプレス加工にて形成されている。各ポケット5、6の両側縁には対向する方向に突出するころ保持部5a、6aが形成され、これらころ保持部5a、6aで針状ころ2を上下方向に挟んで保持している。なお、2枚の保持器3、4は、これ以外にも例えば、SCM415等の帯鋼をプレスで絞り成形しても良いし、削り出しで形成しても良い。
【0020】
針状ころ2は、外径側の針状ころ2aと内径側の針状ころ2bで構成され、ポケット5、6内に複列に配置されている。したがって、各針状ころ2a、2bにおいて、外径側部分と内径側部分との公転周速差が小さくなり、軌道面(図示せず)との周速差による差動滑りが抑制されるので、接触部の発熱が少なく、表面損傷や表面起点型の剥離を防止することができる。なお、ここでは複列の針状ころ2a、2bの長さを同一としているが、外径側の針状ころ2aを内径側の針状ころ2bよりも長く、例えば1.2倍の長さにし、内径側の針状ころ2bの差動滑りを抑制すると共に、外径側の負荷容量を上げて軸受寿命の増大を図るようにしても良い。無論、複列の針状ころ2a、2bに限らず、単一の針状ころであっても良い。また、本実施例では針状ころ2a、2bの端面形状をフラットなF端面としたが、これ以外にも凸球状のA端面、あるいはこれらF端面とA端面の組合せであっても良い。
【0021】
図1(d)に示すように、ころ保持部5a、6aの径方向の長さLaはころ長さLよりも短く形成され、ころ保持部5a、6aの両端に形成された凹部5b、6bによって潤滑油が容易に通過することができる。
【0022】
また、図1(e)に示すように、ころ保持部5a、6aの角部は、プレスでポケット5、6を打抜きする際にだれるように形成されているが、打抜き後、内縁部を面押し加工により角部を滑らかにだらしても良い。この角部のだらしにより、運転中に針状ころ2a、2bの表面に形成される潤滑油膜を切ることなく、針状ころ2a、2bを安定して案内保持することができる。
【0023】
2枚の保持器3、4のうち、上側保持器3のころ保持部5aの径方向外側は、図1(c)に示すように、ころ保持部5aの外端から折り曲げられた傾斜延出部3aと、この傾斜延出部3aの下端から径方向に向けて折り曲げられた外側板部3bとで構成されている。また、上側保持器3のころ保持部5aの径方向内側は、同じくころ保持部5aの内端から折り曲げられた傾斜延出部3cと、この傾斜延出部3cの下端から径方向に向けて折り曲げられた内側板部3dとで構成されている。
【0024】
一方、上側保持器3と同一型でポケット抜きされた下側保持器4のころ保持部6aの径方向外側は、ころ保持部6aの外端から折り曲げられた傾斜延出部4aと、この傾斜延出部4aの下端から径方向に向けて折り曲げられた外側板部4bとで構成されている。また、上側保持器4のころ保持部6aの径方向内側は、同じくころ保持部6aの内端から折り曲げられた傾斜延出部4cと、この傾斜延出部4cの下端から径方向に向けて折り曲げられた内側板部4dとで構成されている。
【0025】
そして、2枚の保持器3、4は、外側板部3b、4bを互いに上下方向に重合させると共に、外側板部4bの最外端部を上方向に折り曲げて加締部7が形成されている。また、内側板部3c、4cも同様に互いに上下方向に重合させると共に、内側板部3dの最内端部を下方向に折り曲げて加締部8が形成されている。これら加締部7、8により、2枚の保持器3、4は内外端部を加締固定して強固に一体化されているため、運転中においても2枚の保持器3、4は分離することはない。また、外側板部3b、4bおよび内側板部3d、4dは、針状ころ2の端面中央部と摺接するため、針状ころ2の端面とポケット5、6との接触面積が大きくなる。したがって、針状ころ2の自転による接触が加わって、ポケット5、6に異常摩耗が生じる現象、所謂ドリリング摩耗を抑制することができる。
【0026】
なお、内側板部3dの最内端部を下方向に折り曲げて加締部8が形成されているが、内側板部3dの最内端部を内側板部4dの板厚以上、ここでは板厚の略2倍に下方向に折り曲げられた後、その端部が内側板部4d側に加締められている。これにより、加締部8における折曲面8aの平坦寸法は、2枚の保持器3、4の重合した内側板部3d、4dの板厚(少なくともそれぞれ内側板部3d、4dの板厚の3倍)以上になり、その面積は従来に比べ大きくなる。したがって、折曲面8aで油膜を切ることもなく、後述する軸等の相手部品との接触面圧を可及的に小さくすることができる。その結果、この部位の異常摩耗や剥離等を防止することができ、軸受の耐久性を一段と向上させることができる。
【0027】
2枚の保持器3、4を固定した状態では、2枚の保持器3、4がなすころ保持部5a、6aに対して、径方向の外側部分、内側部分とも上下方向の厚さT、Tは、傾斜延出部3a、4aおよび3c、4cが存在することから、ころ保持部5a、6aの上下方向の厚さTよりも薄い。
【0028】
そして、以上の構成を有するスラスト針状ころ軸受1は、図2に示すように、第1軸(回転軸)9の軌道面9aと、第2軸(固定軸)10の軌道面10aとの間を針状ころ2が転動するように、上側保持器3の加締部8を案内面としてすきまばめされる。第1軸9が回転すると、保持器3、4もこの第1軸9とともに回転し、針状ころ2が第1軸9の軌道面9aと第2軸10の軌道面10aとの間を転動する。ここで、図示しない油圧供給源から油路を経由してスラスト針状ころ軸受1内に供給される。
【0029】
潤滑油は、油路を矢印aのように通ってから第2軸10の軌道面10aと下側保持器4のころ保持部6aに対して径方向内側部分との間を矢印bのように通る。その後、潤滑油は、針状ころ2の周囲および保持器3、4で形成される空間内を矢印cのように通って、針状ころ2の側面と保持器3、4のころ保持部5a、6bとの間、針状ころ2の端面との間、および針状ころ2の側面と軌道面9a、10aとの間を潤滑し、第2軸10の軌道面10aと保持器4のころ保持部6aに対して径方向の外側部分との間、および第1軸9の軌道面9aと保持器3のころ保持部5aに対して径方向の外側部分との間を通って矢印dのように排出される。
【0030】
この潤滑油による各部の潤滑に際し、2枚の保持器3、4がなすころ保持部5a、6aに対して、径方向の外側部分、内側部分の上下方向の厚さT、Tがころ保持部5a、6aの上下方向の厚さTよりも薄く形成されているため、第2軸10の軌道面10aと下側保持器4のころ保持部6aに対して径方向の内側部分との間の空間の断面積が従来に比べて大きくなり、潤滑油の流出性だけでなく流入性も向上している。したがって、軸受各部の焼付きを確実に防止することができると共に、針状ころ2の端面と保持器3、4のポケット5、6とのドリリング摩耗を抑制することができる。また、保持器3、4によって潤滑油の通過が遮られ難くなるため潤滑油が滞留し難くなり、油温の上昇を抑制することができ、保持器の強度アップと相俟って軸受の耐久性を一層向上させることができる。
【0031】
さらに、加締部8における折曲面8aの面積が従来に比べ大きく形成されているため、スラスト針状ころ軸受1の偏心により折曲面8aが第1軸9に摺接しても、接触面圧は軽減されて強い当りとはならず、異常摩耗や剥離等の発生を防止することができる。したがって、使用条件が厳しい用途、例えば、自動車のオートマチックトランスミッションのような高速回転条件下、あるいは、コンプレッサーのような希薄潤滑条件下においても、軸受の強度耐久性を一段と高めることができる。
【0032】
次に本発明に係るスラスト針状ころ軸受1の製造手順について詳細に説明する。2枚の保持器3、4と、焼入れ焼戻し済みまたは未焼入れの針状ころ2をセットし、外側板部4bの最外端部を上方向に折り曲げて加締部7が形成されると共に、内側板部3dの最内端部を下方向に折り曲げて加締部8が形成され、2枚の保持器3、4を一体に固定する。ここで、針状ころ2の素材として、例えば高炭素クロム軸受鋼の1種あるいは2種であるSUJ軸受鋼を使用し、840℃×30分で油焼入れ、次いで180℃×90分で焼戻しして表面硬さをビッカース硬度(Hv)で700〜750程度に設定している。
【0033】
その後、針状ころ2と2枚の保持器3、4をセットした状態で浸炭焼入れ焼戻し、あるいは浸炭窒化処理を施して製品とする。この場合、浸炭処理の条件は、850℃×35分浸炭し(RXガス雰囲気中)、油中に焼入れ、次いで165℃×60分で焼戻する。また、浸炭窒化処理は、浸炭窒化雰囲気(RXガスに容積比で1〜3%のアンモニア添加)で、840〜850℃×35分間保持して浸炭窒化した後、直ちに油中に急冷した。
【0034】
ここで、予め2枚の保持器3、4を570〜580℃×35分で軟窒化処理し強度アップを図っても良い。これにより、保持器3、4に針状ころ2を装着した後に、保持器3、4を加締固定することができる。また、針状ころ2に予め熱処理を施すことは製造工程がそれだけ増加することになるため、必ずしも予め熱処理を施さなくても良いが、組み込みの前に針状ころ2を予め熱処理、すなわち、ずぶ焼入れを施しておけば、その後実施される浸炭あるいは浸炭窒化処理によってさらなる強度向上を達成できるという利点がある。少なくとも2枚の保持器3、4および針状ころ2を別々に熱処理し、加締部を焼きなまししていた従来の方法に比べ製造工程は簡略化されたものとなる。このような手順でスラスト針状ころ軸受1を製造することによって、下記に示すような具体的な特性を付与することができる。次に、これらの特性について詳細に説明する。
【0035】
まず針状ころ2は、その表層部に浸炭層あるいは浸炭窒化層が形成されているので、表層の硬度は従来品と比べて高くなっており、高硬度の異物を噛み込んでも圧痕が生じ難く、長寿命化に寄与する。また、浸炭窒化処理においては、窒素富化層が形成され、かつ、その残留オーステナイト量が20容積%以上と多く形成することができる。これは、軌道面9a、10aに高硬度の異物を噛み込むと、従来では圧痕周辺で応力集中源となるが、多量に存在する残留オーステナイトの塑性変形によってこうした応力集中が緩和され、高硬度の効果と共に長寿命化に寄与することができる。なお、窒素富化層は、具体的には厚みを0.1mm以上、表面硬さ750Hv以上とすることができる。さらに、内部硬さも表面硬さと同程度に高めることができ、針状ころ2全体の強度を向上させることができる。したがって、苛酷な条件、例えば高荷重の条件で使用される場合であっても充分負荷でき、所望の寿命を満足することができる。
【0036】
保持器3、4の場合は、針状ころ2と同様、その表層部に浸炭層あるいは浸炭窒化層が形成され、表面硬さを少なくとも600Hv、好ましくは700Hv以上とすることができる。したがって、従来のものに比べ耐摩耗性を向上させることができる。
【0037】
図3は、本発明に係るスラスト針状ころ軸受の第2の実施形態を示す要部拡大図である。この第2の実施形態は前述した第1の実施形態と保持器の径方向外側部の形状が異なるのみで、その他同一部品同一部位には同じ符号を付してその詳細な説明を省略する。
【0038】
このスラスト針状ころ軸受11は、複数の針状ころ2とこれら針状ころ2を周方向に所定ピッチで保持する2枚の環状の保持器3、12とからなっている。2枚の保持器3、12のうち、上側保持器3のころ保持部5aの径方向外側は、ころ保持部5aの外端から折り曲げられた傾斜延出部3aと、この傾斜延出部3aの下端から径方向に向けて折り曲げられた外側板部3bとで構成されている。一方、上側保持器3と同一型でポケット抜きされた下側保持器12のころ保持部6aの径方向外側は、ころ保持部6aの外端から折り曲げられた傾斜延出部4aと、この傾斜延出部4aの下端から径方向に向けて折り曲げられた外側板部4bとで構成されている。
【0039】
そして、2枚の保持器3、12は、外側板部3b、4bを互いに上下方向に重合させると共に、外側板部4bの最外端部を外側板部3bの板厚以上、ここでは板厚の略2倍に上方向に折り曲げた後、その端部を外側板部3b側に加締めて加締部13が形成されている。これにより、径方向内側の加締部8における折曲面8aだけでなく、径方向外側の加締部13における折曲面13aの面積も従来に比べ大きくなり、相手部品との接触面圧を可及的に小さくすることができる。 なお、本実施形態では、この種の加締構造を径方向内側、外側の両方に適用したが、径方向外側のみに適用しても良いことは言うまでもない。
【0040】
図4は、本発明に係るスラスト針状ころ軸受の第3の実施形態を示す要部拡大図である。この第3の実施形態は前述した第1の実施形態と保持器の径方向内側部の形状が異なるのみで、その他同一部品同一部位には同じ符号を付してその詳細な説明を省略する。
【0041】
このスラスト針状ころ軸受14は、複数の針状ころ2と、これら針状ころ2を周方向に所定ピッチで保持する2枚の環状の保持器15、4とからなっている。2枚の保持器15、4のうち、上側保持器15のころ保持部5aの径方向外側は、ころ保持部5aの外端から折り曲げられた傾斜延出部3aと、この傾斜延出部3aの下端から径方向に向けて折り曲げられた外側板部3bとで構成されている。また、上側保持器15のころ保持部5aの径方向内側は、同じくころ保持部5aの内端から折り曲げられた傾斜延出部3cと、この傾斜延出部3cの下端から径方向に向けて折り曲げられた内側板部3dとで構成されている。
【0042】
一方、下側保持器4のころ保持部6aの径方向外側は、ころ保持部6aの外端から折り曲げられた傾斜延出部4aと、この傾斜延出部4aの下端から径方向に向けて折り曲げられた外側板部4bとで構成されている。また、下側保持器4のころ保持部6aの径方向内側は、同じくころ保持部6aの内端から折り曲げられた傾斜延出部4cと、この傾斜延出部4cの下端から径方向に向けて折り曲げられた内側板部4dとで構成されている。
【0043】
そして、2枚の保持器15、4は、その内側板部3d、4dを互いに上下方向に重合させると共に、内側板部3dの最内端部を一旦上方向に折り曲げた後、さらに下方向に折り曲げ、その端部を内側板部4d側に加締めて加締部16が形成されている。この加締部16における折曲面16aは、前述した加締部8の折曲面8aの面積よりもさらに大きく形成できるため、一層相手部材との接触による面圧が軽減できる。なお、2枚の保持器3、4を固定した状態では、径方向の内側部分における上下方向の厚さTは、ころ保持部5a、6aの上下方向の厚さTより薄く形成されている。したがって、前述した実施形態と同様、潤滑油の流出性だけでなく流入性も向上し、軸受各部の焼付きを確実に防止することができると共に、保持器15、4によって潤滑油の通過が遮られ難くなるため潤滑油が滞留し難くなり、油温の上昇を抑制することができ、保持器の強度アップと相俟って軸受の耐久性を一層向上させることができる。
【0044】
図5は、本発明に係るスラスト針状ころ軸受の第4の実施形態を示す要部拡大図である。この第4の実施形態は前述した第3の実施形態と保持器の径方向外側部の形状が異なるのみで、その他同一部品同一部位には同じ符号を付してその詳細な説明を省略する。
【0045】
このスラスト針状ころ軸受17は、複数の針状ころ2と、これら針状ころ2を周方向に所定ピッチで保持する2枚の環状の保持器15、18とからなっている。2枚の保持器15、18のうち、上側保持器15のころ保持部5aの径方向外側は、ころ保持部5aの外端から折り曲げられた傾斜延出部3aと、この傾斜延出部3aの下端から径方向に向けて折り曲げられた外側板部3bとで構成されている。一方、上側保持器15と同一型でポケット抜きされた下側保持器18のころ保持部6aの径方向外側は、ころ保持部6aの外端から折り曲げられた傾斜延出部4aと、この傾斜延出部4aの下端から径方向に向けて折り曲げられた外側板部4bとで構成されている。
【0046】
そして、2枚の保持器15、18は、外側板部3b、4bを互いに上下方向に重合させると共に、外側板部4bの最外端部を一旦下方向に折り曲げた後、さらに上方向に折り曲げ、その端部を内側板部3b側に加締めて加締部19が形成されている。なお、2枚の保持器15、18を固定した状態では、径方向の外側部分における上下方向の厚さTは、ころ保持部5a、6aの上下方向の厚さTより薄く形成されている。これにより、径方向内側の加締部16における折曲面16aだけでなく、径方向外側の加締部19における折曲面19aの面積も従来に比べ大きくなり、相手部品との接触面圧を可及的に小さくすることができる。
【0047】
図6は、本発明に係るスラスト針状ころ軸受における保持器の他の実施形態を示す要部拡大図である。図6(a)は、前述した第3の実施形態(図4)の変形例で、2枚の保持器15’、4は、その内側板部3d、4dを互いに上下方向に重合させると共に、内側板部3dの最内端部を一旦上方向に折り曲げた後、さらに下方向に折り曲げ、その端部を径方向外側に直角に折り曲げて結合部16’が形成されている。図6(b)は、2枚の保持器20、4は、その内側板部3d、4dを互いに上下方向に重合させると共に、内側板部3dの最内端部を下方向に折り曲げた後、その端部を内側板部4d側にカールさせて結合部21が形成されている。図6(c)は、(b)の変形例で、2枚の保持器22、4は、その内側板部3d、4dを互いに上下方向に重合させると共に、内側板部3dの最内端部を下方向に折り曲げた後、その端部を内側板部4d側に略45°傾斜して折り曲げることにより結合部23が形成されている。いずれの結合部においても、前述した加締部と同様、その折曲面の面積を従来に比べ大きくすることができ、相手部品との接触面圧を可及的に小さくすることができる。
【0048】
以上、本発明の実施の形態について説明を行ったが、本発明はこうした実施の形態に何等限定されるものではなく、あくまで例示であって、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、さらに種々なる形態で実施し得ることは勿論のことであり、本発明の範囲は、特許請求の範囲の記載によって示され、さらに特許請求の範囲に記載の均等の意味、および範囲内のすべての変更を含む。
【0049】
【発明の効果】
以上詳述したように、本発明に係るスラスト針状ころ軸受は、複数の針状ころと2枚の環状の保持器とを備え、この2枚の保持器のそれぞれが径方向において前記針状ころの長さよりも僅かに長い複数のポケットを有し、前記2枚の保持器が前記複数のポケットに形成されたころ保持部で前記針状ころを上下方向に挟んで保持するスラスト針状ころ軸受において、前記2枚の保持器のころ保持部における径方向の長さを前記針状ころの長さよりも短くし、かつ、前記2枚の保持器を折り曲げ加工することにより、前記ころ保持部に対して径方向外側部分および内側部分双方の上下方向の厚さを、前記ころ保持部の上下方向の厚さよりも薄くして形成し、前記2枚の保持器の外側部分および内側部分を互いに上下方向に重合させ、その径方向最外端部および最内端部双方を塑性変形により結合したので、潤滑油の流入性あるいは流出性が向上し、軸受を通過する単位時間当たりの潤滑油量を増加させることができる。
【0050】
さらに、保持器によって潤滑油の通過が遮られにくくなるので潤滑油が滞留せず、油温の上昇を抑制することができ、軸受の耐久性を向上させることができる。また、2枚の保持器の外側部分および内側部分を互いに上下方向に重合させ、その径方向最外端部および最内端部双方が塑性変形により結合されているので、保持器の強度アップと相俟ってポケットのドリリング摩耗が抑制され、軸受の耐久性を一層向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は、本発明に係るスラスト針状ころ軸受の第1の実施形態を示す平面図である。
(b)は、(a)のIb−Ib線に沿った断面図である。
(c)は、(b)の要部拡大図である。
(d)は、(a)のポケット部の要部拡大図である。
(e)は、(c)のIe−Ie線に沿った拡大断面図である。
【図2】本発明に係るスラスト針状ころ軸受の使用状態を説明する部分断面図である。
【図3】本発明に係るスラスト針状ころ軸受の第2の実施形態を示す要部拡大図である。
【図4】本発明に係るスラスト針状ころ軸受の第3の実施形態を示す要部拡大図である。
【図5】本発明に係るスラスト針状ころ軸受の第4の実施形態を示す要部拡大図である。
【図6】(a)は、本発明に係るスラスト針状ころ軸受における保持器の他の実施形態を示す要部拡大図である。
(b)は、同上さらに他の実施形態を示す要部拡大図である。
(c)は、同上(b)の変形例を示す要部拡大図である。
【図7】(a)は、従来のスラスト針状ころ軸受を示す部分平面図である。
(b)は、同上(a)のVIIb−VIIb線に沿った断面図である。
(c)は、同上(b)のVIIc−VIIc線に沿った断面図である
【符号の説明】
1、11、14、17・・・・・・スラスト針状ころ軸受
2・・・・・・・・・・・・・・・針状ころ
2a・・・・・・・・・・・・・・外径側針状ころ
2b・・・・・・・・・・・・・・内径側針状ころ
3、15、15’、20、22・・上側保持器
3a・・・・・・・・・・・・・・傾斜延出部
3b・・・・・・・・・・・・・・外側板部
3c・・・・・・・・・・・・・・傾斜延出部
3d・・・・・・・・・・・・・・内側板部
4a・・・・・・・・・・・・・・傾斜延出部
4b・・・・・・・・・・・・・・外側板部
4c・・・・・・・・・・・・・・傾斜延出部
4d・・・・・・・・・・・・・・内側板部
4、12、18・・・・・・・・・下側保持器
5、6・・・・・・・・・・・・・ポケット
5a、6a・・・・・・・・・・・ころ保持部
5b、6b・・・・・・・・・・・凹部
7、8、13、16、19・・・・加締部
8a、13a、16a、19a・・部分加締部
9・・・・・・・・・・・・・・・第1軸
9a、10a・・・・・・・・・・軌道面
10・・・・・・・・・・・・・・第2軸
16’、21、23・・・・・・・結合部
50・・・・・・・・・・・・・・スラスト針状ころ軸受
60・・・・・・・・・・・・・・上側保持器
61、71・・・・・・・・・・・窓
70・・・・・・・・・・・・・・下側保持器
62、72・・・・・・・・・・・外側板部
63、73・・・・・・・・・・・内側板部
64、74・・・・・・・・・・・ころ保持部
67、77・・・・・・・・・・・最内端部
80・・・・・・・・・・・・・・針状ころ
L、l・・・・・・・・・・・・・ころ長さ
La、la・・・・・・・・・・・ころ保持部の径方向の長さ
、t・・・・・・・・・・・・ころ保持部の上下方向の厚さ
、T、t・・・・・・・・・ころ保持部の外側部分の上下方向厚さ
、T、t・・・・・・・・・ころ保持部の内側部分の上下方向厚さ

Claims (8)

  1. 複数の針状ころと2枚の環状の保持器とを備え、この2枚の保持器のそれぞれが径方向において前記針状ころの長さよりも僅かに長い複数のポケットを有し、前記2枚の保持器が前記複数のポケットに形成されたころ保持部で前記針状ころを上下方向に挟んで保持するスラスト針状ころ軸受において、
    前記2枚の保持器のころ保持部における径方向の長さを前記針状ころの長さよりも短くし、かつ、前記2枚の保持器を折り曲げ加工することにより、前記ころ保持部に対して径方向外側部分および内側部分双方の上下方向の厚さを、前記ころ保持部の上下方向の厚さよりも薄くして形成し、前記2枚の保持器の外側部分および内側部分を互いに上下方向に重合させ、その径方向最外端部および最内端部双方を塑性変形により結合したことを特徴とするスラスト針状ころ軸受。
  2. 前記結合部の厚さを、当該保持器の板厚の少なくとも3倍とした請求項1に記載のスラスト針状ころ軸受。
  3. 前記2枚の保持器のうち、一方の保持器を他方側に加締めて結合した請求項1または2に記載のスラスト針状ころ軸受。
  4. 前記2枚の保持器のうち、一方の保持器を他方側に折曲して結合した請求項1または2に記載のスラスト針状ころ軸受。
  5. 前記ころ保持部の角部を滑らかにだらした請求項1乃至4いずれかに記載のスラスト針状ころ軸受。
  6. 前記保持器のポケットに複列の針状ころを装着した請求項1乃至5いずれかに記載のスラスト針状ころ軸受。
  7. 前記複列の針状ころのうち、外径側の針状ころを内径側の針状ころよりも長くした請求項6に記載のスラスト針状ころ軸受。
  8. 前記保持器の全面に亙って表面硬さ600Hv以上の硬化層を形成した請求項1乃至7いずれかに記載のスラスト針状ころ軸受。
JP2002358918A 2002-07-01 2002-12-11 スラスト針状ころ軸受 Expired - Fee Related JP4230207B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002358918A JP4230207B2 (ja) 2002-12-11 2002-12-11 スラスト針状ころ軸受
EP03254171.6A EP1378676B1 (en) 2002-07-01 2003-06-30 Thrust needle roller bearing and method for manufacture thereof
US10/611,030 US7273318B2 (en) 2002-07-01 2003-07-01 Thrust needle roller bearing and method for manufacture thereof

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002358918A JP4230207B2 (ja) 2002-12-11 2002-12-11 スラスト針状ころ軸受

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2004190778A true JP2004190778A (ja) 2004-07-08
JP4230207B2 JP4230207B2 (ja) 2009-02-25

Family

ID=32758465

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002358918A Expired - Fee Related JP4230207B2 (ja) 2002-07-01 2002-12-11 スラスト針状ころ軸受

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4230207B2 (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006200665A (ja) * 2005-01-21 2006-08-03 Ntn Corp スラスト軸受の軌道盤およびスラスト軸受
WO2008090703A1 (ja) * 2007-01-24 2008-07-31 Ntn Corporation スラストころ軸受およびトルクコンバータ
JP2008180283A (ja) * 2007-01-24 2008-08-07 Ntn Corp スラストころ軸受およびトルクコンバータ
JP2008180282A (ja) * 2007-01-24 2008-08-07 Ntn Corp スラストころ軸受およびトルクコンバータ
US7677810B2 (en) 2005-01-21 2010-03-16 Ntn Corporation Bearing washer for thrust bearing and thrust bearing
WO2016035781A1 (ja) * 2014-09-01 2016-03-10 Ntn株式会社 スプラグ型一方向クラッチのリボンスプリングおよびスプラグ型一方向クラッチ

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006200665A (ja) * 2005-01-21 2006-08-03 Ntn Corp スラスト軸受の軌道盤およびスラスト軸受
US7677810B2 (en) 2005-01-21 2010-03-16 Ntn Corporation Bearing washer for thrust bearing and thrust bearing
WO2008090703A1 (ja) * 2007-01-24 2008-07-31 Ntn Corporation スラストころ軸受およびトルクコンバータ
JP2008180283A (ja) * 2007-01-24 2008-08-07 Ntn Corp スラストころ軸受およびトルクコンバータ
JP2008180282A (ja) * 2007-01-24 2008-08-07 Ntn Corp スラストころ軸受およびトルクコンバータ
US8448430B2 (en) 2007-01-24 2013-05-28 Ntn Corporation Thrust roller bearing and torque converter
WO2016035781A1 (ja) * 2014-09-01 2016-03-10 Ntn株式会社 スプラグ型一方向クラッチのリボンスプリングおよびスプラグ型一方向クラッチ
JP2016050639A (ja) * 2014-09-01 2016-04-11 Ntn株式会社 スプラグ型一方向クラッチのリボンスプリングおよびスプラグ型一方向クラッチ
CN106687705A (zh) * 2014-09-01 2017-05-17 Ntn株式会社 楔块型单向离合器的带形弹簧以及楔块型单向离合器

Also Published As

Publication number Publication date
JP4230207B2 (ja) 2009-02-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20100247020A1 (en) Thrust roller bearing
US7066655B2 (en) Thrust bearing
US20040091193A1 (en) Support structure carrying thrust load of transmission, method of manufacturing thereof and thrust needle roller bearing
EP1418354B1 (en) Thrust roller bearing and cage
EP1378676B1 (en) Thrust needle roller bearing and method for manufacture thereof
US7398724B2 (en) Support structure carrying thrust load of compressor and thrust needle roller bearing
JP4230207B2 (ja) スラスト針状ころ軸受
JP2004019731A (ja) 自動調心ころ軸受
JP2008002503A (ja) スラストころ軸受
JP3923862B2 (ja) スラスト針状ころ軸受
JP2004156738A (ja) スラストころ軸受
JP3936250B2 (ja) スラスト針状ころ軸受
JP2006017244A (ja) スラストころ軸受
JP3905432B2 (ja) スラスト針状ころ軸受およびその製造方法
WO2005024255A1 (ja) スラスト軸受
JP2008051161A (ja) スラストころ軸受
JP2004218655A (ja) 無段変速機用の支持構造およびその製造方法
JP2004156724A (ja) トランスミッションのスラスト荷重を受ける支持構造およびスラスト針状ころ軸受
JP2004156744A (ja) スラストころ軸受
JP2008014414A (ja) スラストころ軸受
JP4508751B2 (ja) スラスト針状ころ軸受
JP2017058022A (ja) 遊星歯車の支持構造
JP2004156727A (ja) スラスト針状ころ軸受および保持器
JP2009041778A (ja) スラストころ軸受
JP2011214719A (ja) スラストころ軸受

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Effective date: 20051102

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

A977 Report on retrieval

Effective date: 20080319

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080408

A521 Written amendment

Effective date: 20080603

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080930

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20081104

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Effective date: 20081202

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20081203

R150 Certificate of patent (=grant) or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 3

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111212

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 3

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111212

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121212

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121212

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 5

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131212

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees