JP2004190371A - 浴室の防水パン構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】給水湯管として使用される配管の形態に関係なく、シール作業を簡略化しつつ防水パンの配管立上部分や点検蓋部分に十分なシール性を確保できる浴室の防水パン構造を提供する。
【解決手段】点検孔が、防水パンの床面から上方に向けて立設された例えば円環状の立壁部を有し、該立壁部の外周面に点検孔が配管孔として使用される場合に締結手段を介して配管部材が取り付けられることを特徴とする。前記点検孔は、防水パンの床面隅部の対向する位置にそれぞれ設けられ、一方の点検孔に銅・鋼管立上用の弾性材からなる配管部材が嵌合状態で取り付けられ、他方の点検孔に樹脂管立上用の樹脂製の配管部材が嵌合状態で取り付けられる。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、システムバスルーム等の浴室の防水パン構造に係わり、特に洗い場側パン部に設けられる給水湯管立上部分や点検蓋部分の構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、給水湯管を浴室の洗い場側パン部に上下方向に貫通して立上げ配管する場合、図8に示すように、浴槽側パン部101aと洗い場側パン部101bで形成される防水パン101の、洗い場側パン部101aのカウンターが設置される隅部102の対向位置に設けた一対の点検孔103、104を利用して配管している。
【0003】
すなわち、配管孔として使用される例えば一方の点検孔103には、板状の取付部に上方に向けて蛇腹状に形成された複数の管挿通部が設けられたゴム材からなる配管部材を使用し、この配管部材の所定の管挿通部に銅・鋼管や樹脂管を下方から貫通させ、配管部材の取付部をネジで防水パン101の隅部102にねじ込むことによって給水湯管が一方の点検孔103部分に立上げ配管される。また、配管孔として使用されない他方の点検孔104には、樹脂板等からなる板状の点検蓋がネジ止めや係止爪の嵌め込み等で着脱可能に取り付けられており、この点検蓋によって点検孔104が通常閉塞されている。なお、この種の防水パンとしては、例えば特許文献1や特許文献2に開示されている。
【0004】
【特許文献1】
特開平9−268621号公報
【特許文献2】
特開2002−322692号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような防水パン構造にあっては、配管部材が取付部と複数の蛇腹状の管挿通部を有するゴム材で形成されると共に、配管部材の平板状の取付部が防水パンの平坦な床面の長穴部分に上方から載置されてネジ固定されるのみであるため、給水湯管として使用される配管の形態によって、配管部材と防水パンの床面間のシール性にバラツキが発生する虞がある。
【0006】
すなわち、給水湯管として銅・鋼管が使用される場合は、システムバスの設置時に既に配管されている銅・鋼管の位置が大きく動くことがないため、弾性を有する配管部材の所定の管挿通部を使用して配管し、この配管部材の取付部と防水パンの床面間をシリコン等でシールしても、銅・鋼管自体の動きによりシール性が劣化する虞はない。ところが、給水湯管として塩ビパイプ等の樹脂管が使用される場合は、該樹脂管を配管部材を使用して配管してシールしても、システムバス設置後に樹脂管が引っ張られること等で動く場合があり、配管部材と防水パンの床面間のシール性の低下を招く虞がある。
【0007】
また、点検孔が防水パンの平坦な床面に単に穿設された長孔や丸孔であり、この長孔や丸孔上に配管部材や点検蓋が載置されて取り付けられる構造であるため、床面上に落下した水が点検孔内に入り易い。これらのことから、上記の防水パン構造にあっては、防水パンの配管部材が取り付けられる配管立上部分や点検蓋が取り付けられる点検孔部分(点検蓋部分)に、配管の材質等の形態に係わらず十分なシール性を確保することが困難であると共に、作業バラツキが発生し易いシリコン塗布等の面倒なシール作業が必要になるという問題点を有している。
【0008】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、その目的は、給水湯管として使用される配管の形態に関係なく、シール作業を簡略化しつつ防水パンの配管立上部分や点検蓋部分に十分なシール性を確保できる浴室の防水パン構造を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
かかる目的を達成すべく、本発明のうち請求項1に記載の発明は、防水パンの床面に設けられて配管孔としても使用される点検孔を有する浴室の防水パン構造であって、点検孔の周囲に防水パンの床面から上方に向けて立設された立壁部を有し、該立壁部の外周面に、点検孔が配管孔として使用される場合に締結手段を介して配管部材が取り付けられることを特徴とする。
【0010】
このように構成することにより、防水パンの床面の隅部等に設けられた点検孔は、その立壁部の外周面に、点検孔が配管孔として使用される場合に配管部材がホースバンド等の締結手段を介して取り付けられる。この時、点検孔の立壁部が防水パンの床面から立設され、この立壁部の外周面に配管部材が取り付けられることから、立壁部が堰として機能し床面上の水の点検孔内への進入が確実に阻止され、給水湯管立上部分に十分なシール性を確保できる。また、締結手段の締結でシール性も同時に確保できることから、作業バラツキが発生し易い面倒なシリコン塗布等のシール作業が不要となる。
【0011】
そして、前記立壁部は、請求項2に記載の発明のように、防水パンの床面に、該床面より所定寸法上方に突出形成された台座に一体形成されていることが好ましい。このように構成することにより、点検孔の立壁部が防水パンの床面の隅部等に形成された台座に一体形成されることから、この台座によって床面上の水の点検孔への進入を一層確実に阻止できると共に、台座上の水が床面上に流れ落ち、給水湯管立上部分等のシール性が一層向上する。
【0012】
また、前記立壁部は、請求項3に記載の発明のように、その上端に点検孔の内方に向けて所定寸法水平状態で突出したフランジが一体形成されていることが好ましい。このように構成することにより、立壁部の上端に水平なフランジが形成されていることから、このフランジ上に配管立上げ用に使用されたり点検蓋として使用される配管部材を載置して取り付けできて、配管部材の安定した取付状態が得られる。
【0013】
また、前記点検孔は、請求項4に記載の発明のように、防水パンの床面隅部の対向する位置にそれぞれ設けられ、一方の点検孔に銅・鋼管立上用の配管部材が取り付けられ、他方の点検孔に樹脂管立上用の配管部材が取り付けられることが好ましい。このように構成することにより、防水パンの床面隅部に設けられる一対の点検孔のうち、一方に銅・鋼管立上用の配管部材が取り付けられ、他方の点検孔に樹脂管立上用の配管部材が取り付けられることから、例えば浴室の施工現場の給水湯管が銅・鋼管の場合は、銅・鋼管立上用の配管部材を使用して銅・鋼管を立上げ、他方の点検孔を樹脂管立上用の配管部材で閉塞する。また、施工現場の給水湯管が樹脂管の場合は、樹脂管立上用の配管部材を使用して樹脂管を立上げ、他方の点検孔を銅・鋼管立上用の配管部材で閉塞する。これにより、2種類の配管部材を施工現場の配管の形態に応じて配管立上用と点検蓋用に適宜に選択使用できて、配管作業が的確かつ容易に行える。
【0014】
また、前記銅・鋼管立上用の配管部材は、請求項5に記載の発明のように、弾性材で形成され、立壁部の外周面に嵌合する周壁と複数の管挿通部を有する底壁とを備えることが好ましい。このように構成することにより、配管としてその位置があまり動かない銅・鋼管が使用される場合に、ゴム等の弾性材で形成された配管部材を使用して立上げできることから、その配管作業が一層容易に行え、また点検蓋として使用する場合は、周壁の弾性を利用して点検孔の立壁部に容易に着脱される。
【0015】
また、前記樹脂管立上用の配管部材は、請求項6に記載の発明のように、配管用の孔が穿設される底壁と該底壁の外周部に一体形成された周壁とを備え、底壁が硬度の高い樹脂で形成され周壁が硬度の低い樹脂で形成されていることが好ましく、この場合、前記底壁には、請求項7に記載の発明のように、点検孔に係止し得る複数の係止突起が一体形成されていることが好ましい。
【0016】
このように構成することにより、給水湯管として比較的動き易い樹脂管が使用される場合に、配管部材の硬い樹脂で形成された底壁に所定の孔を穿設して配管でき、配管作業が一層容易に行えると共に、点検蓋として使用する場合に柔らかい樹脂で形成された周壁の弾性を利用して点検孔に取り付けできる。また、樹脂管用の配管部材の底壁に設けられた係止突起により、該配管部材を点検蓋として使用する場合に、点検孔に一層簡単に取り付けたり取り外しできる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1〜図7は、本発明に係わる防水パンの一実施形態を示し、図1がその斜視図、図2が銅・鋼管立上部分の断面図、図3がその分解斜視図、図4が樹脂管立上部分の断面図、図5がその分解斜視図、図6及び図7が点検蓋部分の斜視図である。
【0018】
図1において、システムバス等の浴室の床面としての防水パン1は、平面視略方形状に形成されて、一方側に浴槽が設置される浴槽側パン部1aが設けられ、他方側にその表面で洗い場2を形成する洗い場側パン部1bが設けられている。そして、洗い場側パン部1bには、その前後方向の後端部に洗い場2より一段高く形成され上面に図示しないカウンターが設置されるカウンター設置部3が設けられ、このカウンター設置部3の左右幅方向端部である隅部には、点検孔4、5が形成されている。
【0019】
この点検孔4、5は、図2〜図4に示すように、平面視で円形に形成され、カウンター設置部3の床面3a上に上方に向けて立設された所定高さの略円環状の立壁部4a、5aを有し、この立壁部4a、5aの上端には、点検孔4、5の中心方向に向けて所定寸法水平方向に突出したフランジ4b、5b(フランジ5bは図示せず)が形成されている。
【0020】
また、点検孔4、5の立壁部4a、5aは、カウンター設置部3の床面3aの左右の隅部に形成された平面視略方形状の台座6、7上に一体形成されることで、床面3aから台座6、7の高さ寸法h2と立壁部4a、5a自体の高さ寸法h1分だけ高い位置に設けられている。なお、台座6、7の床面3aに連続する外周面は、台座6、7上の水はけが良好となるように傾斜面で形成されると共に、その形状が左右対称となるように形成されている。また、点検孔4、5は、例えば内径d1が120mmで立壁部4a、5aの外径d2が130mmとなるように設定されている。
【0021】
そして、点検孔4、5には、銅・鋼管用の配管部材8と樹脂管用の配管部材9のいずれかが取り付けられる。すなわち、例えば左側の点検孔4に給水湯管としての銅・鋼管10を立上げ配管する場合は、図2及び図3に示すように、銅・鋼管用の配管部材8を使用して配管する。この配管部材8は、ゴム等の弾性材によって、複数(図では2本)の管挿通部8cがその内径が複数の段階状となるように上方に向けて突設された底壁8aと、この底壁8aの周囲に下方に指向する如く一体形成された高さh3の円環状の周壁8bとで形成され、全体として所定の弾力性を有している。
【0022】
そして、この配管部材8の2本の管挿通部8cには、施工現場で先端を切り落とすことで開口が形成され、この開口を介して先端にネジ部10aが形成された銅・鋼管10がそれぞれ挿通されると共に、配管部材8の周壁8bが点検孔4の立壁部4aの外周面に嵌合され、この周壁8bの外周面側に締結手段としてのホースバンド12が嵌め込まれてその締付けナット12aで締付けられている。これにより、配管部材8が点検孔4の立壁部4aにホースバンド12によって取り付けられている。
【0023】
この時、配管部材8の管挿通部8cと銅・鋼管10との間には、図2の右側の銅・鋼管10のように、その外径が管挿通部8cの内径より所定寸法小さい場合に、ブチルゴムテープ等の鋼管用スペーサ13が介装されてホースバンド14によって締付け固定される。また、図2の左側の銅・鋼管10のように、その外径と管挿通部8cの内径が略一致する場合は、銅・鋼管10の外周面に管挿通部8cの端部がホースバンド14によって直接締付け固定される。この配管部材8の周壁8bのホースバンド14による立壁部4aへの締付けや、配管部材8の管挿通部8cのホースバンド14による銅・鋼管10への締付けにより、各締付け部分にその締付けと同時に所定のシール性が確保されることになる。
【0024】
このように銅・鋼管用の配管部材8で一方の点検孔4に銅・鋼管10が立上げ配管されたら、他方の点検孔5に樹脂管用の配管部材9を取り付ける。この配管部材9は、図4及び図6に示すように、全体形状が略皿状に形成され、底壁9aと、この底壁9aの外周部に下方に指向する如く立設された高さh3の円環状の周壁9bを有し、底壁9aは例えばABS等の比較的硬い樹脂で、また周壁9bはエラストマー等の比較的柔らかい樹脂により2色成形されている。また、底壁9aの下面には、下方に突出するように例えば3本の係止突起9cが円周上に一体形成されている。
【0025】
そして、この配管部材9は、一方の点検孔4に配管部材8によって銅・鋼管10が立上げ配管されていることから、図6に示すように、他方の点検孔5の点検蓋として機能するように、その周壁9bが点検孔5の立壁部5aの外周面に上部から嵌合されることにより取り付けられる。この時、配管部材9は、底壁9aに配管孔15を設けることなくそのままの状態として、底壁9aの外周部内面を点検孔5のフランジ5b上に載置した安定状態で、かつ配管部材9の比較的柔らかい周壁9bが点検孔5の立壁部5aに例えば弾性変形しつつ嵌め込まれると共に、係止突起9cが点検孔5のフランジ5b内縁に係止されて、点検孔5に所定強度で取り付けられる。
【0026】
これにより、点検孔5が点検蓋として機能する配管部材9で常時閉塞された状態となり、また、点検時には、配管部材9を上方に引っ張ることで、点検孔5から取り外しできるようになっている。なお、配管部材9による点検孔5の閉塞時に、ホースバンド12を使用して配管部材9を締付け固定することも勿論可能である。
【0027】
一方、例えば左側の点検孔4に給水湯管としての樹脂管11を立上げ配管する場合は、図4及び図5に示すように、樹脂管用の配管部材9を使用して配管する。すなわち、配管部材9の底壁9aに樹脂管11の位置に応じて配管孔15を開け、この配管孔15に配管アダプター16を取り付けて、配管部材9の周壁9bを点検孔4の立壁部4aの外周面に嵌合すると共に、配管部材9の周壁9bの外周面側をホースバンド12で立壁部5aに締付ける。これにより、配管部材9が点検孔4の立壁部4aに取り付けられ、この時、ホースバンド12による締付けと配管アダプター16により、締付け部分等のシール性が確保されることになる。
【0028】
そして、一方の点検孔4に配管部材9によって樹脂管11を立上げ配管したら、図7に示すように、他方の点検孔5に銅・鋼管用の配管部材8を点検蓋の機能を持たせて取り付ける。この時、配管部材8は、管挿通部8cの先端に開口を設けることなくそのままの状態にし、底壁8aの外周部内面を点検孔5のフランジ5b上に載置させた安定状態で周壁8bを点検孔5の立壁部5aの外周面に嵌合させる。これにより、点検孔5が配管部材8で通常閉塞され、点検する際には配管部材8を上方に引っ張ることで点検孔5から取り外しできるようになっている。この場合も、配管部材8の周壁8bをホースバンド12で締付け固定して、閉塞状態をより確実にすることも勿論可能である。
【0029】
つまり、この防水パン構造にあっては、例えば銅・鋼管用の1個の配管部材8と樹脂管用の1個の配管部材9、1個(あるいは3個)のホースバンド12、2個の配管アダプター16、鋼管用スペーサ13としてのブチルゴムテープ、2個のホースバンド14等を、施工時のセット部品として予め防水パン1にセットすることにより、施工現場の配管形態に応じて、配管部材8を銅・鋼管10の立上げ用に使用し配管部材9を点検蓋として使用する場合と、配管部材9を樹脂管11の立上げ用に使用し配管部材8を点検蓋として使用する場合の、両形態に的確に対応できることになる。
【0030】
そして、施工の際、配管用の点検孔4の立壁部4aの外周面に各配管部材8、9の周壁8b、9bが嵌合されてホースバンド12で締付けられることから、配管部材8、9の取り付けと同時にシール性が確保される。また、両点検孔4、5が立壁部4a、5aを有することから、この立壁部4a、5aが堰として機能しカウンター設置部3の床面3a上から点検口4、5内への水の進入が確実に阻止されると共に、銅・鋼管10や樹脂管11の外周面を伝わって下方に流れる水も、配管部材8、9のホースバンド14や配管アダプター16により配管部材8、9内への進入が防止される。そして、配管部材8、9の外面を伝わって流れ落ちた水は、台座6、7の上面からその外周の傾斜面に沿って防水パン1の洗い場2を形成する部分に流れ落ち、防水パン1内部への水の進入が確実に阻止されることになる。
【0031】
このように、上記実施形態の防水パン構造によれば、防水パン1に設けられた点検孔4、5が、カウンター取付部3の床面3aから所定高さ立設された立壁部4a、5aを有するため、床面3a上から点検孔4、5内への水の進入を確実に阻止することができる。特に、立壁部4a、5aが床面3aに対して所定寸法h2高く形成した台座6、7上に一体形成されていることから、立壁部4a、5aを床面3aから確実に浮かせることができると共に、配管部材8、9の外面を伝わって流れ落ちる水を台座6、7の上面から傾斜面に沿って床面3a上に流すことができて、点検孔4、5内への水の進入をより一層確実に阻止できる。
【0032】
また、点検孔4、5の立壁部4a、5aの外周面に、配管部材8、9の周壁8b、9bが嵌合されると共に、配管部材8、9の周壁8b、9bがホースバンド12により立壁部4a、5aに締付け固定されるため、ホースバンド12の締付けによって配管部材8、9の周壁8b、9bと点検孔4、5部分に十分なシール性を確保でき、これらのことから、点検孔4、5部分における水密性を高めた防水パン1を得ることが可能になる。
【0033】
また、ホースバンド12を締付けナット12aの締付けで配管部材8、9の周壁8b、9bの外周面に締付けると同時にそのシール性が確保されるため、従来のような配管部材8、9と点検孔4、5部分との間に作業バラツキが発生し易いシリコン等の塗布作業が不要となり、シール作業自体を簡単に行うことができる。また、銅・鋼管用の配管部材8と樹脂管用の配管部材9をそれぞれ1個づつ用意することにより、施工現場の給水湯管が銅・鋼管10の場合でも樹脂管11の場合でも、的確に対応できて、段取り時間や実際の作業時間等の短縮化が図れ、これらのことから、防水パン1の施工作業の効率化を図ることが可能になる。
【0034】
さらに、点検孔4、5の上端にフランジ4b、5bが一体形成されているため、このフランジ4b、5b上に配管部材8、9の底壁8a、9b内面を載置した状態で、配管部材8、9を点検孔4、5部分に取り付けることができて、配管部材8、9の安定した取付状態を容易に得ることができると共に、安定したシール状態を長期に亘り確保することができる。
【0035】
また、樹脂管用の配管部材9が2色成形により、配管孔15が開けられる底壁9aを硬く、嵌合部として機能する周壁9bを柔らかい樹脂で形成しているため、配管孔15に配管アダプター16を確実に固定できると共に、周壁9bを点検孔4、5の立壁部4a、5aになじむ状態で確実に取り付けできる。また、配管部材9の底壁9aに係止突起9cが立設されているため、この係止突起9cを点検孔4、5のフランジ4b、5bに係止させることで、配管部材9を点検孔4、5に取り付けでき、例えば配管部材9を点検蓋として使用する場合等に、点検孔4、5に対する取り付けや取り外しを確実かつ簡単に行うことができる。
【0036】
またさらに、点検孔4、5が立壁部4a、5aを有すると共に、配管部材8、9に立壁部4a、5aに嵌合する周壁8b、9bが設けられているため、配管部材8、9の周壁8b、9bを点検孔4、5の立壁部4a、5aに嵌合させることで位置決めしつつ取り付けでき、従来の平板状の配管部材に比較して、配管部材8、9の点検孔4、5への取付作業を一層簡単かつ確実に行うことが可能になる。
【0037】
なお、上記実施形態においては、防水パン1のカウンター取付部3に台座6、7を介して立壁部4a、5aを一体形成したが、立壁部4a、5aを台座6、7を介することなく床面3aに直接一体形成しても良いし、立壁部4a、5aの上端に設けられるフランジ4b、5bも必ずしも必要ではなく省略することもできる。また、樹脂管用の配管部材9に設けられる係止突起9cも必ずしも必要ではなく、周壁9bによる嵌合のみで固定する構造とすることもできる。
【0038】
また、上記実施形態においては、立壁部4a、5aを平面視で円形の略円環状に構成したが、例えば平面視で楕円形や矩形等、点検孔5の周囲に形成される限りにおいてその形状は特に限定されるものではない。また、上記実施形態においては、樹脂管用の配管部材9を2色成形により形成したが、例えば底壁9aと周壁9bを同一材料の一体成形で形成しても良いし、銅・鋼管用の配管部材8の管挿通部8cを、図2の二点鎖線で示すように蛇腹状に形成したり、管挿通部8cの数を3本以上設ける等、本発明の各発明に係わる要旨を逸脱しない範囲において適宜に変更することができる。
【0039】
【発明の効果】
以上詳述したように、請求項1に記載の発明によれば、点検孔の立壁部が防水パンの床面から立設され、この立壁部の外周面に配管部材が取り付けられるため、立壁部が堰として機能し床面上の水の点検孔内への進入が確実に阻止され、給水湯管立上部分に十分なシール性を確保できると共に、締結手段の締結でシール性も同時に確保できて、作業バラツキが発生し易いシリコン塗布等の面倒なシール作業を不要とすることができる。
【0040】
また、請求項2に記載の発明によれば、請求項1に記載の発明の効果に加え、点検孔の立壁部が防水パンの床面に形成された台座に一体形成されているため、この台座によって床面上から点検孔への水の進入を一層確実に阻止できたり台座上の水を床面上に流れ落とすことができて、給水湯管立上部分等のシール性を一層向上させることができる。
【0041】
また、請求項3に記載の発明によれば、請求項1または2に記載の発明の効果に加え、点検孔の立壁部の上端に水平なフランジが設けられているため、このフランジ上に配管部材や点検蓋を載置して取り付けできて、これらの安定した取付状態を得ることができる。
【0042】
また、請求項4に記載の発明によれば、請求項1ないし3に記載の発明の効果に加え、防水パンの床面隅部に設けられる一対の点検孔のうち、一方に銅・鋼管立上用の配管部材が取り付けられ、他方の点検孔に樹脂管立上用の配管部材が取り付けられるため、2種類の配管部材を施工現場の給水湯管の形態等に応じて配管立上用と点検蓋用に適宜に選択使用できて、配管作業を効率的かつ容易に行うことができる。
【0043】
また、請求項5に記載の発明によれば、請求項4に記載の発明の効果に加え、給水湯管としてその位置が動かない銅・鋼管が使用される場合に、ゴム材で形成された配管部材を使用して立上げできるため、その配管作業を一層容易に行うことができる。
【0044】
また、請求項6に記載の発明によれば、請求項4に記載の発明の効果に加え、給水湯管として動き易い樹脂管が使用される場合に、配管部材の硬い樹脂で形成された底壁に所定の孔を開口して配管できると共に、柔らかい樹脂で形成された周壁の弾性を利用して点検孔に取り付けできて、配管作業を一層容易に行うことができる。
【0045】
また、請求項7に記載の発明によれば、請求項6に記載の発明の効果に加え、樹脂管用の配管部材の底壁に係止突起が設けられているため、該配管部材を点検蓋として使用する場合に、点検孔に一層簡単に取り付けたり取り外しできる等の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる防水パンの一実施形態を示す斜視図
【図2】同銅・鋼管立上部分の断面図
【図3】同その分解斜視図
【図4】同樹脂管立上部分の断面図
【図5】同その分解斜視図
【図6】同点検蓋部分の斜視図
【図7】同点検蓋部分の他の例を示す斜視図
【図8】従来の防水パンの斜視図
【符号の説明】
1・・・・・・・・防水パン
1a・・・・・・・浴槽側パン部
1b・・・・・・・洗い場側パン部
2・・・・・・・・洗い場
3・・・・・・・・カウンター設置部
3a・・・・・・・床面
4、5・・・・・・点検孔
4a、5a・・・・立壁部
4b、5b・・・・フランジ
6、7・・・・・・台座
8・・・・・・・・配管部材
8a・・・・・・・底壁
8b・・・・・・・周壁
8c・・・・・・・管挿通部
9・・・・・・・・配管部材
9a・・・・・・・底壁
9b・・・・・・・周壁
9c・・・・・・・係止突起
10・・・・・・・銅・鋼管
11・・・・・・・樹脂管
12、14・・・・ホースバンド
13・・・・・・・鋼管用スペーサ
15・・・・・・・配管孔
16・・・・・・・配管アダプター

Claims (7)

  1. 防水パンの床面に設けられて配管孔としても使用される点検孔を有する浴室の防水パン構造であって、
    前記点検孔の周囲に防水パンの床面から上方に向けて立設された立壁部を有し、該立壁部の外周面に、点検孔が配管孔として使用される場合に締結手段を介して配管部材が取り付けられることを特徴とする浴室の防水パン構造。
  2. 前記立壁部は、防水パンの床面に、該床面より所定寸法上方に突出形成された台座に一体形成されていることを特徴とする請求項1に記載の浴室の防水パン構造。
  3. 前記立壁部は、その上端に点検孔の内方に向けて所定寸法水平状態で突出したフランジが一体形成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の浴室の防水パン構造。
  4. 前記点検孔は、防水パンの床面隅部の対向する位置にそれぞれ設けられ、一方の点検孔に銅・鋼管立上用の配管部材が取り付けられ、他方の点検孔に樹脂管立上用の配管部材が取り付けられることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の浴室の防水パン構造。
  5. 前記銅・鋼管立上用の配管部材は弾性材で形成され、前記立壁部の外周面に嵌合する周壁と複数の管挿通部を有する底壁とを備えることを特徴とする請求項4に記載の浴室の防水パン構造。
  6. 前記樹脂管立上用の配管部材は、配管用の孔が穿設される底壁と該底壁の外周部に一体形成された周壁とを備え、底壁が硬度の高い樹脂で形成され周壁が硬度の低い樹脂で形成されていることを特徴とする請求項4に記載の浴室の防水パン構造。
  7. 前記底壁には、点検孔に係止し得る複数の係止突起が一体形成されていることを特徴とする請求項6に記載の浴室の防水パン構造。
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