JP2015105729A - 配管用継手及び配管用継手を用いた配管の施工方法 - Google Patents
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Abstract
Description
従来の配管用継手は筒状であって、上流側の配管及び/又は下流側の配管が内部に挿入されるか、配管用継手を上流側の配管及び/又は下流側の配管の内部に挿入することで接続し、上流側の配管と下流側の配管とを連結するものが知られている。
以上のように、配管の種類は多岐に渡ることから、それぞれの配管に対応する配管用継手を全て用意することは煩雑であり、複数の配管に対応する配管用継手が望まれていた。特に、配管の内周面と密接する形状の配管用継手については、同じ外径の配管でも肉薄管と肉厚管とで内径が異なることから、より複数の配管に対応する配管用継手が望まれていた。
上記特許文献1に記載の配管用継手はアダプターを装着することによって、下流側の配管が大径である場合に対応することが可能としているが、下流側の配管が大径である場合のために、別部材としてアダプターを用意する必要がある。
上流側及び/又は下流側の配管の全周と密接するヒダ部を有し、
前記ヒダ部は周方向に沿って切断可能な部分が設けられていることを特徴とする配管用継手である。
請求項2に記載の本発明によれば、肉薄部を設けることによって切断が容易に可能となる。又、肉薄部の厚みによっては、ハサミ等を使用せず、素手によって切断を行うことが可能となる。
請求項3に記載の本発明によれば、ヒダ部の切断後において、切断面によって配管と当接しないことから、切断面の粗さに密閉性が左右されない。又、凸部によって当接する力が集中ことから、密閉性が向上する。
請求項4及び請求項5及び請求項7及び請求項8に記載の本発明によれば、配管用継手の形態を明確にすることが可能となる。
請求項6に記載の本発明によれば、ヒダ部を容易に切断することが可能となる。
請求項9に記載の本発明によれば、配管用継手を正確な位置とした状態で配管と接続することが可能となるため、予期せぬヒダ部の撚れ等を防ぎ、密閉性を向上させる。
請求項10に記載の本発明によれば、本発明の配管用継手を用いた施工方法が明確となる。
外ヒダ部5aは胴部3より突設された外ヒダ部5の内周側にあたり、断面視略三角形状であって外側に向けて漸次細くなっている。又、外ヒダ部5aはその下面において凸部7を有するとともに、外端において肉薄部8と連続している。凸部7は外ヒダ部5aの外端であって、外ヒダ部5aと肉薄部8との境界位置に形成されており、外ヒダ部5の下面より下方に向けて突出している。
外ヒダ部5bは外ヒダ部5の外周側にあたり、肉薄部8を介して外ヒダ部5aと連続し、断面視略三角形状であって外側にむけて漸次細くなっている。
肉薄部8は外ヒダ部5の上面中程において設けられたスリット9によって急激に肉薄となっている部分であり、外ヒダ部5の他の部分よりも肉薄に形成されている。尚、肉薄部8は素手によって切断可能な程度の肉厚となっている。
上流側の配管100は、シンクや洗面ボウル等の図示しない設備機器から連続する配管であり、図示しないキャビネットの内部に配設されている。
下流側の配管200は、上方へ向けて立ち上がり、図示しない横引き管へと連続する配管であって、その下流側は床面の下方において所定の勾配を有しながら水平方向に配置されている。又、本実施形態において、下流側の配管200はその上端が床面、又はシンクや洗面ボウル下方のキャビネット収納部の床面(けこみ部の天面)と略面一となっている。
まず、配管用継手1の上方(フランジ部2側)より、上流側の配管100を挿入する。この時、内ヒダ部6の端部が下方に撓むことにより、上流側の配管100の外周の全周と隙間無く密接する。
次に、上流側の配管100が挿入された状態で、配管用継手1を下流側の配管200の内部に挿入することで施工が完了する。この時、図2に示すように、外ヒダ部5の端部が上方に撓むことにより、下流側の配管200の内周の全周と隙間無く密接する。又、スリット9が上方より設けられていることから、外ヒダ部5が上方へと撓み易く、下流側の配管200へ容易に挿入可能且つ密閉性が向上する。
まず、肉薄部8に沿って外ヒダ部5を切断する。この時、肉薄部8は外ヒダ部5aと外ヒダ部5bとの境界に設けられていることから、上記切断によって配管用継手1より外ヒダ部5bが切り離され(外ヒダ部5aのみが残り)、図3に示すように、外ヒダ部5の外径が小さくなる。又、この時、外ヒダ部5の外径は小径の下流側の配管200の内径に対応した径となっている。
次に、上記下流側の配管200が大径である場合と同様に、上流側の配管100を挿入し、上流側の配管100の外周の全周と内ヒダ部6を隙間無く密接させる。そして、配管用継手1を下流側の配管200の内部に挿入することで施工が完了する。この時、外ヒダ部5aはその端部に凸部7を有することから、図4に示すように、下流側の配管200の内周に対して、凸部7が全周に亘り当接する。従って、切断面によって下流側の配管200と当接しないことから、切断面が粗く、真円とならなくても密閉性が損なわれることはない。
又、本発明の配管用継手1は外ヒダ部5が下流側の配管200の内周面と密接する構造であることから、施工時においてどこまで挿入すれば良いかが分かり易い。
例えば、上記実施形態においては、外ヒダ部5にのみ肉薄部8が設けられていたが、図5に示す第二実施形態のように、内ヒダ部6にも肉薄部8を設け、切断可能としても良い。当該第二実施形態においては、上流側の配管100の径が大径である場合であっても小径である場合であっても対応することが可能となっている。
第二実施形態に係る内ヒダ部6は第一実施形態に係る外ヒダ部5とほぼ同様の形状をしており、胴部3の内周全周に亘って内側に向けて突設された断面視略三角形状の内ヒダ部6a、内ヒダ部6bより構成され、内ヒダ部6aと内ヒダ部6bの間に肉薄部8が形成されている。しかし、第二実施形態に係る内ヒダ部6は、内ヒダ部6の下面中程において設けられたスリット9によって肉薄部8が形成されており、その上面において凸部7を有する点において第一実施形態の外ヒダ部5と相違する。即ち、上流側の配管100は配管用継手1の上方から挿入されることから、内ヒダ部6が下方へ向けて撓み易くなるよう、スリット9が内ヒダ部6の下面より設けられている。同様に、上流側の配管100は配管用継手1の上方から挿入されることから、内ヒダ部6の上面において凸部7が設けられ、切断後の内ヒダ部6と上流側の配管100の外周が密接するように構成されている。
尚、位置調整機構に関しては段部11以外の構造であっても良い。又、上流側の配管100との位置を調整するための位置調整機構を備えても良い。
2 フランジ部
3 胴部
4 ヒダ部
5、5a、5b 外ヒダ部
6、6a、6b 内ヒダ部
7 凸部
8 肉薄部
9 スリット
10 凹溝
11 段部
100 上流側の配管
200 下流側の配管
Claims (10)
- 上流側の配管と下流側の配管とを連結する筒状の配管用継手であって、
上流側及び/又は下流側の配管の全周と密接するヒダ部を有し、
前記ヒダ部は周方向に沿って切断可能な部分が設けられていることを特徴とする配管用継手。 - 前記切断可能な部分が、ヒダ部の周方向に沿って設けられた肉薄部によって形成されていることを特徴とする請求項1に記載の配管用継手。
- 前記肉薄部において切断後のヒダ部が上流側及び/又は下流側の配管と当接する位置に凸部が設けられており、切断後のヒダ部は当該凸部によって上流側及び/又は下流側の配管の全周と密接することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の配管用継手。
- 前記ヒダ部が、外側に向けて突設されていることを特徴とする請求項1乃至請求項3に記載の配管用継手。
- 前記ヒダ部が、内側に向けて突設されていることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1つに記載の配管用継手。
- 前記ヒダ部の端部より肉薄部にかけて凹溝が設けられていることを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか1つに記載の配管用継手。
- 内部に上流側の配管を挿入可能であるとともに、下流側の配管の内部に挿入可能に形成されたことを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれか1つに記載の配管用継手。
- 前記上流側の配管が、シンク又は洗面ボウルから連続する配管であることを特徴とする請求項1乃至請求項7のいずれか1つに記載の配管用継手。
- 前記配管用継手が上流側及び/又は下流側の配管と接続した際、配管用継手の位置を調整する位置調整機構を有することを特徴とする請求項1乃至請求項8のいずれか1つに記載の配管用継手。
- 前記配管用継手において、上流側及び/又は下流側の配管の径に応じ、適宜ヒダ部を切断し、上流側及び/又は下流側の配管とヒダ部を密接させることを特徴とする請求項1乃至請求項8のいずれか1つに記載の配管用継手を用いた配管の施工方法。
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