JP2004189885A - 環境対応型ディーゼル燃料組成物 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】脂肪酸を構成する炭素数が6から20までの飽和又は不飽和脂肪酸のメチルエステル又はエチルエステル、あるいはそれらの混合物からなる環境対応型ディーゼル燃料組成物において、飽和又は不飽和脂肪酸を構成する炭素数の平均が17.0以下であることを特徴とする環境対応型ディーゼル燃料組成物及び該ディーゼル燃料組成物と軽油とからなる環境対応型ディーゼル燃料組成物。
【選択図】 なし
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、低負荷運転域においてもパティキュレート(PM:排気ガス中のすすなどの粒子状物質)の発生も極めて少ない環境対応型ディーゼル燃料組成物、とくに環境対応型自動車用ディーゼル燃料組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】
ディーゼルエンジンから排出されるPMおよびNOxの削減に対する社会的要求は、非常に強いものになっており、これらの規制は段階的に厳しくなりつつある。ディーゼルエンジン自体の改良とあいまって、燃料である軽油中の硫黄分の含有量が段階的に規制されるなど、軽油の改質が検討されている。ディーゼル燃料中の硫黄分は燃焼によって硫黄酸化物(SOx)になるが、SO2として大気中に排出されるだけでなく、SOxは微粒子形成の前駆体になることが指摘されているからである。また、NOxの大気への排出量を減少するために、触媒を用いることが検討されているが、燃料中の硫黄分による被毒により、変換効率が低下するという問題も指摘されている。燃料の低硫黄化に関する発明としては、特許文献1、特許文献2、特許文献3などがある。この他、ディーゼル燃料の性状を微妙に調整することにより、微粒子の排出量を低減するという提案もされている。例えば、特許文献4には、軽油原料油の蒸留範囲を非常に狭い温度範囲に限定することでパティキュレートの排出量を低減し、これに特定の炭素数のn−パラフィンと低温流動性向上剤を微少量混入することで、低温領域の燃料の流動性を確保することが記載されている。また、特許文献5には、軽油留分の1平均分子量あたりの芳香族炭素数とn−パラフィンの炭素数に応じた含有量を特定化することにより、燃焼時のパティキュレート排出量が少なく、低温流動性に優れた組成物を提供することができることが記載されている。
また、欧米等では、菜種油、あるいは大豆油等の植物油のメチルエステル化物がディーゼル車用の燃料の基材として使用されている。しかし、これら菜種油、あるいは大豆油等の植物油のメチルエステル化物を単独で使用した場合、高負荷運転域で排出される粒子状物質(PM)は軽油に比較して低減するものの、低負荷運転域では粒子状物質(PM)は逆に増加する傾向がある(実験例1)。
【0003】
【特許文献1】
特開平6−25677号公報
【特許文献2】
特開平8−333584号公報
【特許文献3】
特表平8−505893号公報
【特許文献4】
特開平7−331261号公報
【特許文献5】
特開平8−183965号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、ディーゼルエンジンの低負荷運転域においても浮遊微粒子の発生源の1つであるパティキュレートの生成を低く抑えた新規な環境対応型ディーゼル燃料組成物を提供する点にある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明の第1は、脂肪酸を構成する炭素数が6から20までの飽和又は不飽和脂肪酸のメチルエステル又はエチルエステル、あるいはそれらの混合物からなる環境対応型ディーゼル燃料組成物において、飽和又は不飽和脂肪酸を構成する炭素数の平均が17.0以下であることを特徴とする環境対応型ディーゼル燃料組成物に関する。
本発明の第2は、
(1)軽油と、
(2)飽和又は不飽和脂肪酸を構成する炭素数の平均が17.0以下である炭素数6から20までの飽和又は不飽和脂肪酸のメチルエステル又はエチルエステル、あるいはそれらの混合物
とを含有することを特徴とする環境対応型ディーゼル燃料組成物に関する。
本発明の第3は、請求項2記載の軽油が、JIS K2204の特1号、1号、2号、3号、特3号、ライトサイクルオイル(LCO)、ヘビーガスオイル(HGO)、RGO、バキュームガスオイル(VGO)、ファーイーストガスオイル(FE−GO)、ポリケロシン、GTL軽油およびこれらの基材を通常の水素化処理方法で脱硫したものよりなる群から選ばれた少なくとも1種のオイルであって、かつディーゼル燃料組成物中の全硫黄分含有量が0.05重量%以下のものである請求項2記載の環境対応型ディーゼル燃料組成物に関する。
本発明の第4は、さらに流動性向上剤を含有するものである請求項1、2または3記載の環境対応型ディーゼル燃料組成物に関する。
本発明の第5は、前記流動性向上剤が、エチレン−酢酸ビニル系共重合体、エチレン−(メタ)アクリレート系共重合体、塩素化ポリエチレン、ポリ(メタ)アルキルアクリレートおよびアルケニルこはく酸アミドよりなる群から選ばれた少なくとも1種の化合物である請求項4記載の環境対応型ディーゼル燃料組成物に関する。
【0006】
本発明は、従来のディーゼル燃料についての技術に関し、特に菜種油および大豆油のメチルエステル化物について、その脂肪酸を構成する炭素数に着目し、それより炭素数の少ない脂肪酸のメチルエステル化物を用いた場合に、特に低負荷運転域においても浮遊微粒子の発生源の1つであるパティキュレートの生成を低く抑えることができることを見出し本発明に至った。
【0007】
各油脂の脂肪酸組成を表1に示す。
【表1】
また、本発明においては、各種脂肪酸のメチルエステルまたはエチルエステルを使用するものであるが、炭素数3以上のアルキルエステルとすると、燃料組成物の粘度が高くなるので好ましくない。
【0008】
ディーゼル燃料組成物として、ラウリン酸メチル、ミリスチン酸メチルまたはパルミチン酸メチルの何れか、またはそれらの混合物のみを使用することもできるが、軽油に較べてリッター当りの燃費が悪いので、燃料としての燃費とパティキュレート低減率のバランスを考える必要があり、通常、脂肪酸メチル又は脂肪酸エチルを、酸エステルと軽油の合計量に対して5〜70重量%、とくに10〜50重量%、とりわけ20〜40重量%とすることが好ましい。
【0009】
燃料成分の他の一つである軽油としては、JIS K2204の特1号、1号、2号、3号および特3号のいずれでも使用できる。これらの軽油は通常、常圧蒸留塔より留出する軽質軽油を脱硫処理したものである。また、下記の基材、またはこれら基材を通常の水素化処理方法で脱硫したものも本発明における軽油成分として利用できる。
LCO(ライトサイクルオイル):接触分解装置から留出する軽油成分で、沸点150〜400℃の範囲、密度0.87〜0.95g/cm3、15℃
HGO(ヘビーガスオイル) :常圧蒸留塔より留出する重質軽油(A重油の基材)で、沸点300〜400℃の範囲、密度0.85〜0.90g/cm3、15℃
RGO :直接脱硫装置(RHDS)より留出する
(Gas oil 軽油成分(A重油の基材)で、
fraction from 沸点150〜400℃の範囲、
Residue HDS) 密度0.85〜0.90g/cm3、15℃
VGO(バキュームガスオイル):減圧蒸留塔より留出する減圧軽油で、沸点300〜550℃の範囲、密度0.87〜0.95g/cm3、15℃
FE−GO :南方系原油から得られる軽油留分で、
(ファーイースト ガスオイル) 沸点150〜400℃の範囲、密度0.83〜0.90g/cm3、15℃
ポリケロシン :ポリナフサ装置より生産される重合灯油
GTL軽油 :天然ガス、石炭の合成ガスからフィシャートロプシュ反応を経て得られる軽油留分で沸点150〜400℃の範囲、密度0.73〜0.80g/cm3、15℃
前記の留分が現行軽油として用いられていない、もしくは少量しか用いられていない理由は、セタン価が低い(LCO、FE−GO、ポリケロシン)、沸点が高すぎる(HGO、VGO)、色が悪い(RGO、VGO)ことによるが、これらの留分の単独または混合物に、脂肪酸メチル(又はエチル)あるいは脂肪酸メチル(又はエチル)と軽油との混合物を混合することにより、通常の軽油の規格に合格できるようになるので、本発明によって軽油利用成分を拡大することができる。
【0010】
本発明組成物に用いる流動性向上剤としては、昭和61年7月25日 株式会社幸書房発行、桜井俊男著、「新版石油製品添加剤」第188〜207頁に記載されているような流動性向上剤を使用することができ、例えば、エチレン−酢酸ビニル系共重合体、エチレン−(メタ)アクリレート系共重合体、塩素化ポリエチレン、ポリ(メタ)アルキルアクリレートおよびアルケニルこはく酸アミドなどを挙げることができる。その使用量は50〜2000ppm、好ましくは50〜500ppmである。
【0011】
【実施例】
以下に実施例を挙げて本発明を説明するが、本発明はこれにより何ら限定されるものではない。
【0012】
実験例1
軽油、大豆油メチルエステルおよび菜種油メチルエステルを用いて、ディーゼルエンジンの各運転条件下におけるパティキュレート(PM)の発生量(g/kWh)を、TRIAS(Traffic Safety and Nuisance Research Institutes Automobile Type approval Test Standard)−24−4−1993に依るディーゼル自動車10.15モード排出ガス試験方法にしたがって発生した排出ガスを測定することにより求めた。その結果を図1〜4に示す。
この実験には、排気量3リッター自然吸気IDIエンジンを搭載した平成6年規制車を用いた。PMはフルダイリューショントンネルに排出ガスを全量導入し、下流部に設けたサンプルチューブにより空気によって希釈された排出ガスを等速吸引し、採取フィルタに捕集し、その重量を測定した。
なお、図1〜4における、SMEは大豆油メチルエステル、RMEは菜種油メチルエステルを示す。
また、D13モード(TRIAS24−5−1993)は、ベンチエンジンを用いたテストであり、本実施例においてはエンジンとして排気量4リットルの自然吸気DIタイプを用いたものである。
この結果、大豆油メチルエステルおよび菜種油メチルエステルは、80%負荷率、95%負荷率においてパティキュレート(PM)の発生量は軽油に対しても非常に低い値を示したが、D13モード、40%負荷率においてパティキュレート(PM)の発生量は軽油に対しても非常に高い値を示した。
【0013】
実施例1
実験例1と同様に実験を軽油と各脂肪酸メチルエステルの混合物について実施した結果を図5〜8に示す。
なお、図5〜8における、
軽油+YMEは軽油50容量部とヤシ油メチルエステル50容量部との混合物を示し、
軽油+PMEは軽油50容量部とパーム油メチルエステル50容量部との混合物を示し、
軽油+SMEは軽油50容量部と大豆油メチルエステル50容量部との混合物を示し、
軽油+RMEは軽油50容量部と菜種油メチルエステル50容量部との混合物を示す。
この結果、軽油と大豆油メチルエステルの混合物および軽油と菜種油メチルエステルの混合物は、80%負荷率、95%負荷率においてパティキュレート(PM)の発生量は軽油と比較して非常に低い値を示したが、D13モード、40%負荷率においてパティキュレート(PM)の発生量は軽油と比較しても非常に高い値を示した。これに対して、軽油とパーム油メチルエステルとの混合物および軽油とヤシ油メチルエステルとの混合物は、80%負荷率、95%負荷率においてパティキュレート(PM)の発生量は軽油と比較して低い値を示したが、特にD13モード、40%負荷率においてもパティキュレート(PM)の発生量は軽油に比較しても非常に低い値を示した。
【0014】
実施例2
実験例1と同様の実験を、ラウリン酸メチル(炭素数12として表示)、ミリスチン酸メチル(炭素数14として表示)およびオレイン酸メチル(炭素数18として表示)について実施した結果を図9〜12に示す。なお、図中には、比較のために軽油の排出レベルについて点線で示してある。
この結果、ラウリン酸メチル、ミリスチン酸メチルおよびオレイン酸メチルについていずれも80%負荷率、95%負荷率においてパティキュレート(PM)の発生量は軽油と比較して非常に低い値を示したが、オレイン酸メチルについては、D13モード、40%負荷率においてパティキュレート(PM)の発生量は軽油と比較しても非常に高い値を示した。これに対し、ラウリン酸メチル、ミリスチン酸メチルは、D13モード、40%負荷率においてもパティキュレート(PM)の発生量は、軽油と比較して、また、オレイン酸メチルと比較して非常に低い値を示した。
【0015】
実施例3
実験例1と同様の実験を、ラウリン酸メチル(C12MEとして表示)、ミリスチン酸メチル(C14MEとして表示)およびオレイン酸メチル(C18MEとして表示)について実施した結果を図13〜16に示す。なお、図中、脂肪酸メチル混合割合0vol%は軽油のパティキュレート(PM)の発生量を示し、脂肪酸メチル混合割合100vol%は軽油を含まない脂肪酸メチルのパティキュレート(PM)の発生量を示す。
この結果、ラウリン酸メチル、ミリスチン酸メチルおよびオレイン酸メチルについていずれも実施例2と同様の傾向を観察することができた。
これら各実施例の結果、脂肪酸を構成する炭素数が6から20までの飽和又は不飽和脂肪酸のメチルエステル又はエチルエステル、あるいはそれらの混合物からなる環境対応型ディーゼル燃料組成物において、飽和又は不飽和脂肪酸を構成する炭素数の平均が17.0以下であると、ディーゼル燃料として、ディーゼルエンジンの高負荷運転域で排出される粒子状物質(PM)を低減することができるのみならず、低負荷運転域においても排出される粒子状物質(PM)を低減することが明らかとなった。
【0016】
【発明の効果】
本発明は、脂肪酸を構成する炭素数が6から20までの飽和又は不飽和脂肪酸のメチルエステル又はエチルエステル、あるいはそれらの混合物からなる環境対応型ディーゼル燃料組成物において、飽和又は不飽和脂肪酸を構成する炭素数の平均が17.0以下であるディーゼルエンジン用燃料組成物又は該燃料組成物に更に軽油を混合したディーゼルエンジン用燃料を用いることにより燃料排気ガス中のパティキュレートを大幅に抑制することができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】軽油、大豆油メチルエステルおよび菜種油メチルエステルを用いて、ディーゼルエンジンのD13モードにおけるパティキュレート(PM)の発生量(g/kWh)を示す図である。
【図2】軽油、大豆油メチルエステルおよび菜種油メチルエステルを用いて、ディーゼルエンジンの40%負荷率におけるパティキュレート(PM)の発生量(g/kWh)を示す図である。
【図3】軽油、大豆油メチルエステルおよび菜種油メチルエステルを用いて、ディーゼルエンジンの80%負荷率におけるパティキュレート(PM)の発生量(g/kWh)を示す図である。
【図4】軽油、大豆油メチルエステルおよび菜種油メチルエステルを用いて、ディーゼルエンジンの95%負荷率におけるパティキュレート(PM)の発生量(g/kWh)を示す図である。
【図5】軽油、軽油50容量部とヤシ油メチルエステル50容量部との混合物、軽油50容量部とパーム油メチルエステル50容量部との混合物、軽油50容量部と大豆油メチルエステル50容量部との混合物および軽油50容量部と菜種油メチルエステル50容量部との混合物を用いて、ディーゼルエンジンのD13モードにおけるパティキュレート(PM)の発生量(g/kWh)を示す図である。
【図6】軽油、軽油50容量部とヤシ油メチルエステル50容量部との混合物、軽油50容量部とパーム油メチルエステル50容量部との混合物、軽油50容量部と大豆油メチルエステル50容量部との混合物および軽油50容量部と菜種油メチルエステル50容量部との混合物を用いて、ディーゼルエンジンの40%負荷率におけるパティキュレート(PM)の発生量(g/kWh)を示す図である。
【図7】軽油、軽油50容量部とヤシ油メチルエステル50容量部との混合物、軽油50容量部とパーム油メチルエステル50容量部との混合物、軽油50容量部と大豆油メチルエステル50容量部との混合物および軽油50容量部と菜種油メチルエステル50容量部との混合物を用いて、ディーゼルエンジンの80%負荷率におけるパティキュレート(PM)の発生量(g/kWh)を示す図である。
【図8】軽油、軽油50容量部とヤシ油メチルエステル50容量部との混合物、軽油50容量部とパーム油メチルエステル50容量部との混合物、軽油50容量部と大豆油メチルエステル50容量部との混合物および軽油50容量部と菜種油メチルエステル50容量部との混合物を用いて、ディーゼルエンジンの95%負荷率におけるパティキュレート(PM)の発生量(g/kWh)を示す図である。
【図9】ラウリン酸メチル(炭素数12として表示)、ミリスチン酸メチル(炭素数14として表示)およびオレイン酸メチル(炭素数18として表示)を用いて、ディーゼルエンジンのD13モードにおけるパティキュレート(PM)の発生量(g/kWh)を示す図である。
【図10】ラウリン酸メチル(炭素数12として表示)、ミリスチン酸メチル(炭素数14として表示)およびオレイン酸メチル(炭素数18として表示)を用いて、ディーゼルエンジンの40%負荷率におけるパティキュレート(PM)の発生量(g/kWh)を示す図である。
【図11】ラウリン酸メチル(炭素数12として表示)、ミリスチン酸メチル(炭素数14として表示)およびオレイン酸メチル(炭素数18として表示)を用いて、ディーゼルエンジンの80%負荷率におけるパティキュレート(PM)の発生量(g/kWh)を示す図である。
【図12】ラウリン酸メチル(炭素数12として表示)、ミリスチン酸メチル(炭素数14として表示)およびオレイン酸メチル(炭素数18として表示)を用いて、ディーゼルエンジンの95%負荷率におけるパティキュレート(PM)の発生量(g/kWh)を示す図である。
【図13】軽油と、ラウリン酸メチル(C12MEとして表示)、ミリスチン酸メチル(C14MEとして表示)およびオレイン酸メチル(C18MEとして表示)との各混合割合の燃料を用いた、ディーゼルエンジンのD13モードにおけるパティキュレート(PM)の発生量(g/kWh)を示す図である。
【図14】軽油と、ラウリン酸メチル(C12MEとして表示)、ミリスチン酸メチル(C14MEとして表示)およびオレイン酸メチル(C18MEとして表示)との各混合割合の燃料を用いた、ディーゼルエンジンの40%負荷率におけるパティキュレート(PM)の発生量(g/kWh)を示す図である。
【図15】軽油と、ラウリン酸メチル(C12MEとして表示)、ミリスチン酸メチル(C14MEとして表示)およびオレイン酸メチル(C18MEとして表示)との各混合割合の燃料を用いた、ディーゼルエンジンの80%負荷率におけるパティキュレート(PM)の発生量(g/kWh)を示す図である。
【図16】軽油と、ラウリン酸メチル(C12MEとして表示)、ミリスチン酸メチル(C14MEとして表示)およびオレイン酸メチル(C18MEとして表示)との各混合割合の燃料を用いた、ディーゼルエンジンの95%負荷率におけるパティキュレート(PM)の発生量(g/kWh)を示す図である。
Claims (5)
- 脂肪酸を構成する炭素数が6から20までの飽和又は不飽和脂肪酸のメチルエステル又はエチルエステル、あるいはそれらの混合物からなる環境対応型ディーゼル燃料組成物において、飽和又は不飽和脂肪酸を構成する炭素数の平均が17.0以下であることを特徴とする環境対応型ディーゼル燃料組成物。
- (1)軽油と、
(2)飽和又は不飽和脂肪酸を構成する炭素数の平均が17.0以下である炭素数6から20までの飽和又は不飽和脂肪酸のメチルエステル又はエチルエステル、あるいはそれらの混合物
とを含有することを特徴とする環境対応型ディーゼル燃料組成物。 - 前記軽油が、JIS K2204の特1号、1号、2号、3号、特3号、ライトサイクルオイル(LCO)、ヘビーガスオイル(HGO)、RGO、バキュームガスオイル(VGO)、ファーイーストガスオイル(FE−GO)、ポリケロシン、GTL軽油およびこれらの基材を通常の水素化処理方法で脱硫したものよりなる群から選ばれた少なくとも1種のオイルであって、かつディーゼル燃料組成物中の全硫黄分含有量が0.05重量%以下のものである請求項2記載の環境対応型ディーゼル燃料組成物。
- さらに流動性向上剤を含有するものである請求項1、2または3記載の環境対応型ディーゼル燃料組成物。
- 前記流動性向上剤が、エチレン−酢酸ビニル系共重合体、エチレン−(メタ)アクリレート系共重合体、塩素化ポリエチレン、ポリ(メタ)アルキルアクリレートおよびアルケニルこはく酸アミドよりなる群から選ばれた少なくとも1種の化合物である請求項4記載の環境対応型ディーゼル燃料組成物。
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