JP5342865B2 - 予混合圧縮着火エンジン用燃料油組成物及びその製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、予混合圧縮着火エンジン用の燃料油組成物及びその製造方法に関し、特には、予混合圧縮着火エンジンに用いた際に、予混合圧縮着火燃焼を確保できる負荷条件の範囲を、ガソリンや軽油等の従来の自動車用燃料ではなし得ない範囲まで拡大することが可能な燃料油組成物に関するものである。
自動車から排出される窒素酸化物(NOx)、粒子状物質(PM)、一酸化炭素(CO)、炭化水素(HC)は、大気中におけるこれら有害成分濃度に一定の寄与があるため、大気環境改善の観点から、これら有害排出ガス成分の削減が強く求められている。一方、地球温暖化防止のためには、化石燃料の燃焼で排出されるCO2の削減が必要であり、自動車からのCO2排出の削減、即ち、自動車の燃料消費効率(燃費)の向上が強く求められている。このように、自動車においては、有害ガス成分の排出削減とCO2の排出削減を同時に達成する必要があり、昨今、その対応技術として、予混合圧縮着火(PCCI:Premixed Charge Compression Ignition)エンジンが注目されている。
PCCIエンジンでは、燃焼の開始(着火)を燃料の自己着火に依存しているので、燃焼室内の温度が低い冷機時や低負荷条件下では、着火性の良好な燃料が必要となる。しかしながら、着火性の良好な燃料は、燃焼室内の温度が高い高負荷条件下では、燃焼室内で多点同時着火による急激な燃焼を起こし、燃焼騒音の増大やエンジンの損傷を引き起こしてしまう。そのため、燃焼室内の温度が高い高負荷条件下では、着火性の低い燃料、即ち、緩慢な燃焼挙動を示す燃料が求められる。従って、PCCIエンジン用燃料としては、低負荷条件では着火性の指標であるセタン価(CN)が高く、高負荷条件下では緩慢な燃焼を期待できるリサーチ法オクタン価(RON)が高い燃料が望ましい。
より詳しくは、低負荷条件下における予混合圧縮着火(PCCI)燃焼の成立の有無は、燃料のセタン価(CN)に規定されるため、安定した着火と燃焼を確保できる負荷条件の下限値は、燃料のセタン価(CN)に大きく依存する。一方、高負荷条件下におけるPCCI燃焼の成立の有無は、燃料のリサーチ法オクタン価(RON)に規定されるため、緩慢な燃焼を確保できる負荷条件の上限値は、燃料のリサーチ法オクタン価(RON)に大きく依存する。従って、PCCI燃焼が成立する負荷条件の範囲は、燃料のセタン価(CN)とリサーチ法オクタン価(RON)との両方に大きく依存することとなる。
PCCI燃焼が成立しないエンジンの負荷条件下では、従来型の燃焼形態(ガソリン燃焼又はディーゼルエンジン燃焼)を用いることとなるが、有害排出ガスの低減と燃費の向上を同時に達成できるPCCI燃焼の範囲が広い程、エンジン性能としては優れているため、セタン価(CN)及びリサーチ法オクタン価(RON)の両方が高い燃料が求められている。
特開2004−91657号公報 大聖, 「ディーゼルエンジン技術に関する将来展望」,自動車技術, Vol.59, No.4 (2005)
しかしながら、炭化水素のセタン価(CN)とリサーチ法オクタン価(RON)との関係はトレードオフの関係にあり、セタン価(CN)の高い燃料は、リサーチ法オクタン価(RON)が低いことが判っている。
そこで、本発明の目的は、セタン価(CN)及びリサーチ法オクタン価(RON)の両者を最適値にバランスさせることで、PCCI燃焼が成立する負荷条件の範囲を、ガソリンや軽油等の従来の自動車用燃料ではなし得ない範囲まで拡大することが可能な予混合圧縮着火エンジン用の燃料油組成物を提供することにある。
本発明者らは、上記目的を達成するために鋭意検討した結果、特定の蒸留性状を有し、セタン価(CN)及びリサーチ法オクタン価(RON)が特定の範囲にある燃料油組成物を予混合圧縮着火エンジンに用いることで、PCCI燃焼が成立する負荷条件の範囲が、従来の自動車用燃料(ガソリン、軽油)ではなし得ない範囲まで拡大することを見出し、本発明を完成させるに至った。
即ち、本発明の予混合圧縮着火エンジン用燃料油組成物は、
・硫黄分が10質量ppm以下で、
・90容量%留出温度が165℃以下で、
・セタン価(CN)が14〜40で、
・リサーチ法オクタン価(RON)が80以上で、
・セタン価とリサーチ法オクタン価との和(CN+RON)が100以上である
ことを特徴とする。
また、本発明の予混合圧縮着火エンジン用燃料油組成物の製造方法は、燃料油1に、該燃料油1よりもリサーチ法オクタン価(RON)が10以上低い燃料油2を混合することを特徴とする。
なお、本発明において、硫黄分はJIS K2541−6に従って測定され、90容量%留出温度はJIS K2254に従って測定され、セタン価(CN)及びリサーチ法オクタン価(RON)はJIS K2280に従って測定される。
本発明によれば、特定の蒸留性状を有し、セタン価(CN)及びリサーチ法オクタン価(RON)が特定の範囲にある燃料油組成物を予混合圧縮着火エンジンに用いることで、PCCI燃焼が成立する負荷条件の範囲を、従来の自動車用燃料(ガソリン、軽油)ではなし得ない範囲まで拡大することが可能となる。
以下に、本発明を詳細に説明する。本発明の予混合圧縮着火エンジン用燃料油組成物は、硫黄分が10質量ppm以下で、90容量%留出温度が165℃以下で、セタン価(CN)が14〜40で、リサーチ法オクタン価(RON)が80以上で、セタン価とリサーチ法オクタン価との和(CN+RON)が100以上であることを特徴とする。本発明の燃料油組成物は、セタン価(CN)が十分高いため、PCCI燃焼を確保できる負荷条件の下限値が十分低い。また、本発明の燃料油組成物は、リサーチ法オクタン価(RON)が十分高いため、PCCI燃焼を確保できる負荷条件の上限値が十分高い。更に、本発明の燃料油組成物は、セタン価とリサーチ法オクタン価との和(CN+RON)が十分高いため、PCCI燃焼を確保できる負荷条件の範囲が広く、従来の自動車用燃料(ガソリン、軽油)ではなし得ない範囲までPCCI燃焼が成立する負荷条件の範囲を拡大することができ、予混合圧縮着火エンジンに特に好適である。
<硫黄分>
本発明のPCCIエンジン用燃料油組成物は、硫黄分が10質量ppm以下であり、好ましくは2質量ppm以下である。本発明の燃料油組成物は、硫黄分が10質量ppm以下であるため、燃焼生成物である硫黄酸化物が少なく、環境負荷の低減に寄与できる。また、硫黄分は、排出ガス浄化触媒を被毒するので、硫黄分の低減は、排出ガス浄化触媒の性能の維持を通じても、環境負荷の低減に寄与できる。更に、NOx吸蔵還元触媒を装着した車輌においては、該触媒の硫黄被毒の再生に燃料を使用するので、硫黄分の低減は、燃費の向上にも寄与する。そして、これらの効果は、硫黄分が低い程顕著であるため、本発明の燃料油組成物中の硫黄分は、2質量ppm以下であることが好ましい。
<90容量%留出温度(T90)>
本発明のPCCIエンジン用燃料油組成物は、90容量%留出温度(T90)が165℃以下であり、好ましくは163℃以下、さらに好ましくは160℃以下、特には150℃以下である。90容量%留出温度(T90)が165℃を超えると、粒子状物質(PM)の排出量が増加して、環境負荷を十分に低減できない。また、燃料油組成物の後留部分の揮発性は、燃料油組成物と空気との混合気の形成や燃焼性に影響し、90容量%留出温度(T90)が165℃を超えると、燃料油組成物と空気との混合気の形成に支障を来たしたり、該混合気の燃焼性が低下してしまう。上記の問題に対応するには、90容量%留出温度(T90)が低い程好ましいため、本発明の燃料油組成物は、90容量%留出温度(T90)が163℃以下であることが好ましく、160℃以下であることが更に好ましく、150℃以下であることが特に好ましい。また、特に限定されるものではないが、本発明の燃料油組成物は、吸気弁や噴射ノズルの清浄性を維持するとの観点から、90容量%留出温度(T90)が120℃以上であることが好ましい。
<セタン価(CN)>
本発明のPCCIエンジン用燃料油組成物は、PCCI燃焼を確保できる負荷条件の下限値に影響を及ぼすセタン価(CN)が12以上であり、好ましくは14〜40である。燃料油の着火性を向上させるために、エンジン側では圧縮比の向上等の対策が採られるが、燃料油の確実な着火と燃焼の安定性とを確保するためには、燃料油自体のセタン価(CN)を12以上とすることが必要であり、好ましくは14以上とする。また、燃料油のセタン価(CN)が高過ぎると、燃料油の噴射から着火に至るまでの時間、即ち、着火遅れが短縮されるため、混合気の形成に許される時間が短縮されたり、早期着火による着火時期の進み過ぎによって、エンジン性能の悪化を招くので、燃料油組成物のセタン価(CN)は40以下であることが好ましい。
<リサーチ法オクタン価(RON)>
本発明のPCCIエンジン用燃料油組成物は、PCCI燃焼を確保できる負荷条件の上限値に影響を及ぼすリサーチ法オクタン価(RON)が80以上であり、好ましくは81以上、さらに好ましくは85以上である。高負荷条件下での緩慢な燃焼を確保するためには、燃料油組成物のリサーチ法オクタン価(RON)を80以上とすることが必要である。なお、過早着火や急激な燃焼を回避するために、エンジン側では排気ガス再循環装置(EGR)の導入等の対策が講じられるが、高負荷条件下でPCCI燃焼として許容できる騒音や燃焼圧力上昇率を確保するためには、燃料油組成物のリサーチ法オクタン価(RON)を80以上とすることが必要であり、好ましくは81以上、さらに好ましくは85以上とする。
<CN+RON>
本発明のPCCIエンジン用燃料油組成物は、セタン価(CN)とリサーチ法オクタン価(RON)との和(CN+RON)が100以上であり、好ましくは101以上、さらに好ましくは103以上である。適切なPCCI燃焼範囲を確保するためには、セタン価(CN)とリサーチ法オクタン価(RON)とのそれぞれを適切に保つと共に、両者の和(CN+RON)を100以上とすることが必要であり、好ましくは101以上、さらに好ましくは103以上とする。
<燃料油組成物の調製>
本発明のPCCIエンジン用燃料油組成物は、上記の性状を満たすように、燃料油1に、該燃料油1よりリサーチ法オクタン価(RON)が10以上低い燃料油2を混合することで製造できる。例えば、本発明のPCCIエンジン用燃料油組成物は、オクタン価が高い市販プレミアムガソリン、芳香族基材あるいはイソパラフィンと、オクタン価が低いナフサ、市販ノルマルパラフィン、あるいはパラフィンを多く含有するガソリン基材の両者を適宜混合して調製することができる。なお、燃料油1と燃料油2の容量比(燃料油1/燃料油2)は、上記の性状を満たすように適宜調整すればよいが、例えば、80/20〜20/80の範囲が好ましい。
<添加剤>
本発明のPCCIエンジン用燃料油組成物には、上述のセタン価(CN)を向上させるために、セタン価向上剤を配合することができる。該セタン価向上剤としては、アルキルナイトレート系セタン価向上剤、有機過酸化物系セタン価向上剤が挙げられる。上記アルキルナイトレート系セタン価向上剤としては、炭素数6〜12のアルキルナイトレートが好ましく、2-メチルヘキシルナイトレートが特に好ましい。また、上記有機過酸化物系セタン価向上剤としては、炭素数6〜12のジアルキルパーオキサイドが好ましく、ジ-t-ブチルパーオキサイドが特に好ましい。これらセタン価向上剤の添加量は、0.05〜1質量%の範囲が好ましい。
また、本発明のPCCIエンジン用燃料油組成物には、その他の添加剤として、燃料油組成物の安定性を確保するための酸化防止剤、低温流動性を確保するための低温流動性向上剤、潤滑性を確保するための潤滑性向上剤、エンジンの清浄性を確保するための清浄剤等を適宜添加することができる。
上記酸化防止剤としては、2,6-ジ-t-ブチルフェノール、2,6-ジ-t-ブチル-4-メチルフェノール、2,4-ジメチル-6-t-ブチルフェノール、2,4,6-トリ-t-ブチルフェノール、2-t-ブチル-4,6-ジメチルフェノール、2-t-ブチルフェノール等のフェノール系酸化防止剤や、N,N'-ジイソプロピル-p-フェニレンジアミン、N,N'-ジ-sec-ブチル-p-フェニレンジアミン等のアミン系酸化防止剤、及びこれらの混合物が挙げられる。これら酸化防止剤の添加量は、0.05〜1質量%の範囲が好ましい。
上記低温流動性向上剤としては、公知のエチレン共重合体等を用いることができるが、特には、酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、酪酸ビニル等の飽和脂肪酸のビニルエステルが好ましく用いられる。これら低温流動性向上剤の添加量は、特に限定されず、目的に応じて、適宜選択することができる。
上記潤滑性向上剤としては、例えば、長鎖(例えば、炭素数12〜24)の脂肪酸又はその脂肪酸エステルが好ましく用いられる。該潤滑性向上剤を10〜500質量ppmの範囲、好ましくは50〜300質量ppmの範囲で添加することで、耐摩耗性を十分に向上させることができる。
上記清浄剤としては、コハク酸イミド、ポリアルキルアミン、ポリエーテルアミン等が挙げられる。これら清浄剤の添加量は、特に限定されず、目的に応じて、適宜選択することができる。
<予混合圧縮着火エンジン>
上述した本発明の燃料油組成物は、予混合圧縮着火(PCCI)エンジンに用いられる。該PCCIエンジンは、HCCI(Homogeneous Charge Compression Ignition)エンジンとも呼ばれ、従来のディーゼルエンジンと同様に圧縮着火であるが、燃料噴射時期、燃料噴射圧力や噴射パターン、EGR、圧縮比、燃焼室構造などを最適化して達成される燃料と空気が十分に混合した予混合気の燃焼で形成される予混合火炎のみで燃焼を完結する燃焼方式である。したがって、熱発生のパターンを観察すると冷炎に伴う微弱な熱発生(観察されない場合もあるが)に続いて主燃焼である予混合火炎による1つの熱発ピークが観察される。従来型ディーゼル燃焼では予混合火炎と拡散火炎に伴う2つのピークが観察される点で、大きく異なっている。また、予混合火炎の伝播で燃焼が完結するガソリンエンジンとも異なる。なお、実際のPCCIエンジンでは、熱発生パターンのテーリングが観察される場合があるが、この原因(予混合火炎か拡散火炎か)は明確でないので、該PCCIエンジンでは主燃焼が90%以上(テーリングに伴う熱発生が10%未満)と定義される。また、該PCCIエンジンは、高圧縮比で運転できることなどから、ガソリンエンジン(火花点火式エンジン)に比べて高効率であるという特徴を有する。
そして、かかる予混合圧縮着火エンジンに上述した本発明の燃料油組成物を用いることで、PCCI燃焼を確保できる負荷条件の範囲を、従来の自動車用燃料(ガソリン、軽油)ではなし得ない範囲まで拡大できるため、従来の自動車用燃料を用いた場合よりも、窒素酸化物(NOx)、粒子状物質(PM)等の有害排出ガス成分を削減しつつ、自動車の燃費を向上させることができる。
以下に、実施例を挙げて本発明を更に詳しく説明するが、本発明は下記の実施例に何ら限定されるものではない。
以下の供試燃料に対して、下記の方法で性状分析を行った。
<供試燃料の調製>
・RG:市販のレギュラーガソリンを準備した。
・ADO:市販の軽油(JIS 2号)を準備した。
・KERO:市販の灯油を準備した。
・GTL:(株)JOMOサンエナジーを通じてモスガス品を購入した。
・RFG:重質ナフサを固体触媒により移動床式反応装置を用いて反応させることにより、芳香族分の高い炭化水素に改質し、ペンタン留分以下を蒸留分離することにより得られたオクタン価106の接触改質ガソリンを用いた。
・ALK:流動接触分解ガソリンから留出されるブチレンと常圧蒸留装置から留出されるブタンを原料油にして、硫酸接触法により異性化させることにより得られたオクタン価95.5のアルキレートガソリンを用いた。
・LN:中東原油を常圧蒸留装置で140℃以下に蒸留分離したナフサを水素化脱硫し、さらに90℃以下に蒸留分離することにより得られたオクタン価60の軽質ナフサを用いた。
・燃料−1:RFG[RON=106]とLN[RON=60]を50容量%ずつ等量混合して調製した。
・燃料−2:ALK[RON=95.5]75容量%にLN[RON=60]を25容量%混合して調製した。
<燃料の性状分析法>
・密度:JIS K2249「原油及び石油製品密度試験法」
・蒸留性状:JIS K2254「蒸留試験法」
・硫黄分:JIS K2541−6「硫黄分試験法(紫外蛍光法)」
・セタン価(CN):JIS K2280「石油製品−燃料油−オクタン価及びセタン価試験方法並びにセタン指数算出方法」に規定された実測法(指数は適用できない)
・リサーチ法オクタン価(RON):JIS K2280「石油製品−燃料油−オクタン価及びセタン価試験方法並びにセタン指数算出方法」
Figure 0005342865
表1から明らかなように、本発明で規定する性状を満たす燃料油組成物は、負荷条件の上限値を上昇させる為に比較例2、3及び4に比較してオクタン価が高く、負荷条件の下限値を低下させる為に比較例1に比較してセタン価が高く、更に、CN+RONが比較例1、2、3及び4に比べて高く、PCCI燃焼が成立する負荷条件の範囲を拡大させるのに最適な燃料組成物である。

Claims (2)

  1. 硫黄分が10質量ppm以下で、90容量%留出温度が165℃以下で、セタン価(CN)が14〜40で、リサーチ法オクタン価(RON)が80以上で、セタン価とリサーチ法オクタン価との和(CN+RON)が100以上であることを特徴とする予混合圧縮着火エンジン用燃料油組成物。
  2. 燃料油1に、該燃料油1よりもリサーチ法オクタン価(RON)が10以上低い燃料油2を混合することを特徴とする請求項1に記載の予混合圧縮着火エンジン用燃料油組成物の製造方法。
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