JP2004188730A - 孔版印刷装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】駆動モータ80により回転駆動される印刷ドラム1の外周面1aに巻着されたマスタ8に用紙Pを押し付けて印刷を行うとともに、空気供給手段60から供給される空気を剥離爪14の先端14aから噴射する防止する孔版印刷装置において、剥離爪14に供給管27を介して接続されたシリンダ20内で往復動作可能なピストン21と、駆動モータ80の駆動力が伝達されることによりピストン21を往復動作させるクランク機構100と、クランク機構に、ピントン21の移動速度を変更する緩衝手段26を設けた。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、その先端から空気が噴射可能な剥離爪を備えた孔版印刷装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
多孔性の支持円筒体に、樹脂あるいは金属網体のメヅシュスクリーンを複数層巻装した構成の回転自在な印刷ドラムとしての版胴に、およそ1〜2μm程度の厚さの熱可塑性樹脂フィルムに、多孔質支持体の和紙繊維とか合成繊維、あるいは和紙と合成繊維を混抄したものを貼り合わせたラミネート構造の孔版マスタを用いて、この孔版マスタのフィルム面をサーマルヘッドの発熱素子に接触させ、サーマルヘッドを主走査方向に作動させるとともに、搬送手段のプラテンローラ等でマスタを副走査方向に移動させながら加熟穿孔製版したマスタを版胴の外周面に巻着して版胴内部に設けられたインキ供給部材よりインキを供給し、プレスローラ等の押圧手段で用紙を連続的に押圧して、版胴開孔部、マスタ穿孔部よりインキを濠み出させて印刷を行う感熟デジタル孔版印刷装置が知られている。
【0003】
孔版印刷装置では、インキの粘性により印刷後の用紙が版胴外周面に付着するので、用紙を版胴から剥離するために剥離手段を備えている。この剥離手段は、版胴外周面近傍に配置されて同外周面に対して近接離間する剥離爪と、剥離爪へと空気を送る送風手段とを有し、この剥離爪の先端を版胴外周面と用紙の間に挿入する事で用紙先端の初期剥離を行い、先端剥離後は版胴外周面に向けファンなどの送風手段からの空気を送り、爪と空気の共働により剥離を行う方式とされている。
【0004】
剥離爪は、版胴外周面に接触してマスタを破ったり汚したりしないように、版胴外周面と間に予め1〜2mm程度の僅かな隙間を形成するよう配置されているので、用紙先端が自分の腰で版胴外周面から浮上できる場合は版胴との隙間に剥離爪が挿入されて剥離が行える。しかし、用紙先端に近接した部分に画像があったり、高温環境等でインキの滲出が良好で版胴外周面に対する供給量が多くなった場合には、用紙先端がインキの粘性により版胴外周面に貼付き易く、用紙の浮上が阻害され、剥離爪と版胴外周面の間の隙間に用紙先端が入り込み、俗に巻き上がりと呼ばれる現象が発生し易いという課題がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
そこで用紙先端を強制的に浮上させるために、剥離爪に対して空気供給装置から圧縮空気を送り、剥離爪の先端から空気を噴射させる方式がある。空気供給手段は、剥離爪に供給管を介して接続されたシリンダと、シリンダ内で往復動作可能なピストンと、駆動源の駆動力が伝達されることによりピストンを往復動作させるクランク機構とを有し、ピストンをシリンタ内で往復運動させることで圧縮空気を剥離爪に送っている。クランク機構の駆動源として、版胴の駆動源と共通の場合や、個別な場合がある。
【0006】
このようなクランク機構によりシリンダ内でピストンを往復運動させるポンプ方式の空気供給手段を用いる場合、空気の吐出速度、すなわち吐出圧がシリンダの移動速度で決まってしまう。孔版印刷装置において、版付け等のようにマスタを巻着した直後の押圧動作時は、一般にインキ充填を確実に行うために印刷時よりも遅い極低速で版胴を回転させる。このため、クランク機構を回転させる駆動源が版胴と共通の場合、シリンダの移動速度も遅くなり空気の吐出圧が低くなって、用紙の剥離が不十分で巻き上りが発生してしまう場合がある。
【0007】
シリンダ内径の拡大やピストン移動速度を速めて、版付け時のような低速の場合でも十分な空気供給量を確保することも考えられる。しかし低速時の空気供給量を多くすると、印刷時のように高速でのピストン移動時の圧縮力が大きな負荷になることや、吐出圧が高くなり過ぎてマスタのフィルムが剥離してしまう、所謂フィルム破れを招く1つの原因になり兼ねない。
本発明は、印刷ドラムの回転速度に関わらず、良好な用紙の剥離性能を確保しながら、マスタの破損を防止可能な孔版印刷装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明の特徴とするところは、請求項1では、駆動源により回転駆動される印刷ドラムの外周面に巻着されたマスタに用紙を押し付けて印刷を行うとともに、空気供給手段から供給される空気をその先端から噴射する剥離爪によって印刷後の用紙の巻き上がりを防止する孔版印刷装置において、空気供給手段が、剥離爪に供給管を介して接続されたシリンダと、シリンダ内で往復動作可能なピストンと、駆動源の駆動力が伝達されることによりピストンを往復動作させるクランク機構とを有し、クランク機構にピントンの移動速度を変更する緩衝手段を設けたことにある。
【0009】
請求項2では、請求項1記載の孔版印刷装置において、クランク機構が、駆動力が伝達されることで回転するクランク部材と、その一端がピストンに揺動自在に支持され、その他端がクランク部材に設けられたクランクピンに遊嵌されたリンク部材とを有し、緩衝手段がリンク部材とクランクピンとの間に配設されていることにある。
【0010】
請求項3では、請求項2記載の孔版印刷装置において、駆動源が、版付け時と印刷時とでその回転速度が異なり、緩衝手段が、印刷時においてピストンの移動速度を抑制することにある。
【0011】
請求項4では、請求項3記載の孔版印刷装置において、緩衝手段が、その一端がクランクピンに取り付けられ、その他端がリンク部材の他端に取り付けられた緩衝スプリングであることにある。
【0012】
【発明の実施の形態】
図面を用いて本発明の一実施例である孔版印刷装置について説明する。図1に示す孔版印刷装置は、製版部40、印刷部50、剥離手段60を備えている。製版部40は、マスタ8、製版手段を構成する発熱素子であるプラテンローラ9とサーマルヘッド10、マスタ切断手段としてのカッタ11、搬送ローラ対12及びガイド板13を備えている。マスタ8は、符号8aで示すようにロール軸8bにロール状に巻成されている。ロール軸8bは、図示しないホルダ手段で回転可能に支持されている。
【0013】
プラテンローラ9は、製版部40の図示しない側板に回転自在に支持されていて、ステッピングモータ70により、図1において時計回りに回転駆動されるように構成されている。サーマルヘッド10は、プラテンローラ9と対向配置され、プラテンローラ9に向かって移動自在とされている。このサーマルヘッド10は、図示しない付勢手段によりプラテンローラ9に向かって付勢されていて、プラテンローラ9との対向部に配置されるマスタ8を、プラテンローラ9との間で挟持押圧するように構成されている。サーマルヘッド10は、マスタの幅方向に延設されていて、無数の発熱素子が幅方向に配設されており、発熱素子の所望の部位が適宜加熱されることで、マスタ8に対して加熱穿孔製版を行う。マスタ8は、プラテンローラ9の回転によってサーマルヘッド10で加熱穿孔製版されつつ、ロール8aから送り出される。
【0014】
搬送ローラ対12は、プラテンローラ9の周速より僅かに早い速度で回転駆動されるように設定され、マスタ8との間で滑りながら適度な張力を付加するように構成されている。製版されたマスタ8は、搬送ローラ対12によってガイド板13の間から待機するクランパ7へと搬送される。
【0015】
カッタ11は、プラテンローラ9と搬送ローラ対12の間に配置されていて、製版されたマスタ8を一版分の適当な長さに切断するものである。本形態ではギロチンタイプのものを用いているが回転刃方式のものでもよい。
【0016】
製版部40では、図示しない原稿を搬送するとともにCCD等で電気信号に変換する図示しないスキャナ装置を経由して、図示しない制御装置によりサーマルヘッド10の発熱素子に適宜通電されて加然穿孔製版が行われる。
【0017】
製版部の左下側には、多孔性支持円筒体とその外周面を覆う図示しない樹脂あるいは金属網体のメッシュスクリーンとが複数層巻装されて構成された印刷ドラムである版胴1を有する印刷部50が配置されている。版胴1は、インキパイプ5を支軸として回転自在に支持された図示しないフランジに固着されている。版胴1は、図示しない駆動伝達手段により駆動源としての版胴駆動モータ80から駆動力を伝達されて図1において時計回りに回転駆動される。
【0018】
版胴1の内部には、インキパイプ5に固設された図示しない側板対により、その軸部を回転自在に支持されたインキローラ2が、図示しないギヤやベルト等の駆動伝達手段により版胴1と同期して同一方向に回転駆動されるように設けられている。インキローラ2の近傍には、ローラ外周面と僅かに隙間を設けてドクタローラ3が配設されている。ドクタローラ3とインキローラ2との間には楔状のインキ溜まり4が形成される。ドクタローラ3は、インキ溜まり4のインキを、インキローラ2の外周面に薄膜状に供給する。インキ溜まり4のインキは、図示しないインキ供給装置により版胴外部に設けられたインキパック等より吸引され、インキパイプ5内を通り、同パイプに形成された複数の供給穴よりインキ溜まり4に供給される。版胴1の非開孔部表面には、版胴1の一つの母線に沿って磁性体で形成されたステージ6が設けられている。ステージ6の近傍には、ステージと平行にクランパ軸が回動可能に支持され、この軸にはクランパ7が一体に固設されている。クランパ7は、図示しない開閉装置により図1に示すクランパ所定位置で開閉される。版胴1は自身の軸線方向にインキパック等と一体で係脱可能とされている。
【0019】
版胴1の下側には、図示しない筐体側板に回転自在に指示されたアーム軸16aと、アーム軸16aに固定された一対のアーム16に、その軸部を回転自在に支持された押圧部材としてのプレスローラ15が配設されている。アーム軸16aの一端側には、図示しないアームと回転自在なカムフォロアが設けられている。カムフォロアは図示しない筐体側板に回転自在に支持されたカムに図示しないバネ等により当接するように付勢されており、通紙時以外はプレスローラ15を実線で示す版胴1より離間した待機位置で保持し、通紙時となると破線で示す版胴外周面を押圧する印圧位置を占めるように構成されている。プレスローラ15の表面には耐油性の高いフッ素ゴム被膜が平滑にコーティングされており、版胴外周面と接触した場合や、両面印刷時前に印刷された用紙画像面のインキ等の転位による膨潤とか汚れが量小になるようになっている。
【0020】
プレスローラ15の右側には、図示しない用紙が積載されて昇降自在な給紙トレイと、積載された用紙を一枚づつ分離給送する分離給紙装置と、分離給送された用紙のタイミングを計って版胴1とプレスローラ15との間に搬送するレジストローラ対17が設けられている。符号Pは用紙を示す。
【0021】
用紙搬送方向の下流側となるプレスローラ15の左側には、図示しない筐体側板対に回転自在に支持され、図示しない駆動装置により反時計回りに回転駆動される一対の排紙ローラ18,19と、排紙ローラ18,19間に張設された多孔性の排紙ベルト30と、搬送された用紙を排紙ベルト30の上面に吸引する吸引ファン31からなる排紙搬送装置が設けられている。排紙搬送装置の左側には、排紙された用紙を積載する図示しない排紙トレイが設けられている。
【0022】
剥離手段60は、剥離爪14と空気供給手段90とを備えている。剥離爪14は、版胴1の左側で、版胴外周面1aに対して近接離間するように揺動自在に図示しない筐体側板に支持されている。剥離爪14は、先端が尖った中空状のノズルであって、その内部に流路15が形成されている。剥離爪14は、空気供給手段90から流路15に供給される空気を、その先端14aから噴射するように構成されている。剥離爪14の先端14aと版胴外周面1aとの間には、剥離爪14が版胴外周面との近接位置を占めたときに、1〜2mm程度の隙間が形成されるようになっている。
【0023】
空気供給手段90は、剥離爪14に供給管となるホース27を介して接続されたシリンダ20と、シリンダ20内で往復動作可能なピストン21と、版胴駆動モータ80の駆動力が伝達されることによりピストン21を往復動作させるクランク機構100とを備えている。シリンダ21は、図示しない筐体側板に固定されている。シリンダ20は、図1において右方側が開口され、対向する左方側面にホース27が装着される吐出口20aが形成されている。ピストン21には、図1においてピストン21が圧縮方向となる左側に移動する時には塞がり、膨張方向となる右側に移動する時には開放してシリンダ内に空気を取り込む開閉バルブ22が設けられている。
【0024】
クランク機構100は、駆動力が伝達されることで回転するクランク部材24と、その一端23aがピストン21に揺動自在に支持され、その他端23bがクランク部材24に設けられたクランクピン25に遊嵌されたリンク部材23とを有している。クランク部材24は、図示しない筐体側板に回転自在に支持されていて、版胴駆動モータ80からの駆動力が図示しない駆動伝達機構によって伝達されることで、版胴1と同期して回転するように構成されている。リンク部材23の他端23b側には、クランクピン25が挿通される長穴部28がリンク部材23の長手方向に形成されている。リンク部材23の一端23aは、ピストン21のボス部21aに挿入されたピストンピン29によってピン結合されている。
【0025】
このクランク機構100には、ピストン21の移動速度を変更する緩衝手段としての緩衝スプリング26が設けられている。付勢スプリング26は、リンク部材23の他端23bとクランクピン25とにその両端が固定され、他端23bとクランクピン25との間に配設されてクランクピン25とリンク部材23との間で張設されている。
【0026】
剥離爪14の先端14aからの空気の吐出圧は、クランク部材24が版付け時のように低速で回転しても、所定の高い吐出圧となるように設定されていて、クランク部材24が低速で回転するときには緩衝スプリング26の張力がシリンダ20とピストン21の内圧に打ち勝つように設定されている。緩衝スプリング26は、リンク部材23がクランクピン25に当接した状態で移動し、クランク部材24の回転が早くなるに従って上昇する内圧の大きさにより、シリンダ21の反力に合わせて伸張し、リンク部材23の長穴部28とクランクピン25とが離間する事で、ピストン21の移動速度をリンク部材23の移動速度よりも遅くなるように変化させて、先端14aからの空気の吐出圧を所定の圧力範囲に保つようになっている。すなわち、緩衝スプリング26は、印刷時においてピストンの移動速度を抑制する機能を備えている。このため、空気の吐出圧は、図3に実線で示すようにそのピーク値が低減される。図1に示す剥離爪14の後方には、版胴外周面1aに向けて送風する図示しない周知の剥離ファンが設けられている。
【0027】
このような構成の孔版印刷装置の動作を説明する。
図示しないスキャナ装置に図示しない原稿がセットされて、製版スタートキが操作されると、スタート信号が出力される。スタート信号が出力されると、版胴駆動モータ80が駆動して版胴1が回転し、図示しない排版装置により使用済みのマスタが版胴外周面1aより剥離されて廃棄される。排版動作が完了すると、版胴1は、版胴駆動モータ80によって図1に示すクランパ所定位置まで回転して停止し、図示しない開閉装置によりクランパ7が開放されて給版待機状態となる。
【0028】
図示しない原稿が原稿読取部に送り出され、画像がCCDなどで電気信号に変換され、A/D変換器、製版制御装置等を経由してマスタ8の所定位置に原稿の後端側から製版が行われる。これと同時進行して、ステップピングモータ70が駆動してプラテンローラ9を回転し、マスタ8を副走査方向に搬送してマスタ8に対する加熱穿孔製版が行われる。
【0029】
マスタ8は搬送ローラ対12とガイド板13によりクランパ7に案内され、ステッピングモータ70のパルス数よりマスタ8の先端がクランパ7に屈いたと判断されると、図示しない開閉装置によりクランパ7が閉じられ、マスタ8の先端が吸着挟持される。クランプが完了すると版胴1はマスタ搬送速度と略同じ速度で回転しマスタ8の巻着が行われる。ステッピングモータ70のステップより製版が完了したと制御装置により判断されると、カッタ11が作動しマスタ8が所定の長さに切断されるとともに、プラテンローラ9及び搬送ローラ対12の回転が停止し、切断されたマスタ8の後端が版胴1の回転により引き出されて版胴1への巻着が完了する。
【0030】
版胴1へのマスタ8の巻着が完了すると、用紙Pが図示しない分離給紙装置により送り出され、レジストローラ対17でタイミングを取られて版胴1とプレスローラ15との間に向けて搬送される。図示しない用紙検出手段により用紙の進入添検知されると、図示しない係止手段が解除されて、プレスローラ15は図示しない加圧バネにより版胴1に用紙を連続的に押圧して、マスタ8にインキを充填する版付けと印刷が行われる。
【0031】
押圧された用紙Pは、剥離爪14と、先端14aから噴射される高圧空気とにより版胴1表面から浮上し、その浮上した空間部に先端14aが挿入されて版胴外周面1aより剥離され、図示しない剥離ファンと協動して版胴1より連続的に剥離され、排紙ベルト30に吸着されながら搬送されて図し示しない排紙トレイに排出積載される。
【0032】
版付け動作が終了すると、版胴1が印刷速度で回転するとともに、印刷枚数分の用紙が給紙トレイから連続的に給送される。版胴1が回転すると、ピストン21の移動速度が上がり所定の内圧に達すると緩衝スプリング26が伸張してリンク部材23の移動速度が図3に長破線で示す吐出圧から実線で示す吐出圧へと変化し、シリンダ内圧が所定の圧になるように制御される。このため、負荷が異常に大きくなったり空気の吐出圧が高圧で噴射されることがなくなり、マスタ8の表面が剥離することがなく、かつ用紙Pの分離に必要に空気を版胴外周面1aに供給することがでる。これにより、良好な状態での印刷が行われるようになる。
【0033】
【発明の効果】
本発明によれば、剥離爪に供給管を介して接続されたシリンダ内で往復動作可能なピストンを、印刷ドラムの駆動源の駆動力が伝達されることにより往復動作させるクランク機構に、ピントンの移動速度を変更する緩衝手段を設けているので、剥離爪から噴射される空気の吐出圧を印刷状態に応じて可変することができ、印刷ドラムの回転速度に関わらず、良好な用紙の剥離性能を確保しながら、マスタの破損を防止することができる。
本発明によれば、印刷時においてピストンの移動速度が抑制されるので、版付け時などの低速回転時の吐出圧を高く設定しても、高速時に吐出圧の過度な上昇がなくなり、印刷ドラムの回転速度に関わらず、良好な用紙の剥離性能を確保しながら、マスタの破損を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態を示す孔版印刷装置の概略全体構成図である。
【図2】空気供給手段の構成と動作を示す拡大断面図である。
【図3】緩衝手段による空気の吐出圧の変化を示す特性線図である。
【符号の説明】
1 印刷ドラム
1a ドラム外周面
8 マスタ
14 剥離爪
20 シリンダ
21 ピストン
23 リンク部材
23a 一端
23b 他端
24 クランク部材
25 クランクピン
26 緩衝手段
27 供給管
60 空気供給手段
80 駆動源
100 クランク機構
P 用紙
Claims (4)
- 駆動源により回転駆動される印刷ドラムの外周面に巻着されたマスタに用紙を押し付けて印刷を行うとともに、空気供給手段から供給される空気をその先端から噴射する剥離爪によって印刷後の用紙の巻き上がりを防止する孔版印刷装置において、
前記空気供給手段は、前記剥離爪に供給管を介して接続されたシリンダと、前記シリンダ内で往復動作可能なピストンと、前記駆動源の駆動力が伝達されることにより前記ピストンを往復動作させるクランク機構とを有し、
前記クランク機構に、前記ピントンの移動速度を変更する緩衝手段を設けたことを特徴とする孔版印刷装置。 - 請求項1記載の孔版印刷装置において、
前記クランク機構は、駆動力が伝達されることで回転するクランク部材と、その一端が前記ピストンに揺動自在に支持され、その他端が前記クランク部材に設けられたクランクピンに遊嵌されたリンク部材とを有し、前記緩衝手段を前記リンク部材と前記クランクピンとの間に配設したことを特徴とする孔版印刷装置。 - 請求項2記載の孔版印刷装置において、
前記駆動源は、版付け時と印刷時とでその回転速度が異なり、
前記緩衝手段は、前記印刷時において前記ピストンの移動速度を抑制することを特徴とする孔版印刷装置。 - 請求項3記載の孔版印刷装置において、
前記緩衝手段は、その一端が前記クランクピンに取り付けられ、その他端が前記リンク部材の他端に取り付けられた緩衝スプリングであることを特徴とする孔版印刷装置。
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