JP2004186999A - 差動電流出力型ディジタル/アナログ変換回路及び差動電流出力型ディジタル/アナログ変換装置 - Google Patents

差動電流出力型ディジタル/アナログ変換回路及び差動電流出力型ディジタル/アナログ変換装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2004186999A
JP2004186999A JP2002351601A JP2002351601A JP2004186999A JP 2004186999 A JP2004186999 A JP 2004186999A JP 2002351601 A JP2002351601 A JP 2002351601A JP 2002351601 A JP2002351601 A JP 2002351601A JP 2004186999 A JP2004186999 A JP 2004186999A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
output
analog
constant current
control signal
circuit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2002351601A
Other languages
English (en)
Inventor
Katsuya Abeta
勝也 安部田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
Priority to JP2002351601A priority Critical patent/JP2004186999A/ja
Publication of JP2004186999A publication Critical patent/JP2004186999A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Analogue/Digital Conversion (AREA)

Abstract

【課題】複数種類のダイナミックレンジのアナログ信号出力を得ることがでる差動電流出力型ディジタル/アナログ変換回路を提供すること。
【解決手段】本発明では、定電流発生部(3a,3b)とバイアス電圧調整部(4)と差動電流出力部(5)とを直列接続したアナログ出力回路(1)を複数個有する差動電流出力型ディジタル/アナログ変換回路において、各アナログ出力回路(1)に複数個の定電流発生部(3a,3b)を設けるとともに、各定電流発生部(3a,3b)に制御回路(2)を接続し、同制御回路(2)によって複数個の定電流発生部(3a,3b)を同時又は選択的に使用するように制御することにした。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、差動電流出力型ディジタル/アナログ変換回路及び差動電流出力型ディジタル/アナログ変換装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より電子機器においては、ノイズの影響を受けにくいディジタル信号を用いて信号処理を行っており、出力信号としてアナログ信号が必要な場合には、ディジタル信号処理回路の出力部にディジタル/アナログ変換装置を接続していた。
【0003】
このディジタル/アナログ変換装置としては、従来より、ディジタル信号に対応したアナログ信号として電流を出力する電流出力型のものと、電圧を出力する電圧出力型のものが存在しているが、近年の電子機器の動作速度の高速化に伴って、高速動作可能な差動電流出力型ディジタル/アナログ変換装置が利用されるようになってきている。
【0004】
かかる差動電流出力型ディジタル/アナログ変換装置は、図5に示すように構成している(たとえば、特許文献1参照)。
【0005】
すなわち、差動電流出力型ディジタル/アナログ変換装置100は、変換するディジタル信号のビット数に応じた個数のアナログ出力回路101と、ディジタル信号をデコードするとともに、デコード結果に基づいてアナログ出力回路101を制御する制御回路102とから構成していた。図中、106はディジタル信号の入力端子、107はアナログ信号の出力端子、108はアナログ信号の反転出力端子である。
【0006】
ここで、各アナログ出力回路101は、所定の電流を通電するための定電流発生部103と、同定電流発生部103のバイアス電圧を所定値に調整するためのバイアス電圧調整部104と、所定の電流を差動出力するための差動電流出力部105とを直列接続して構成しており、これらの定電流発生部103とバイアス電圧調整部104と差動電流出力部105とに制御回路102を接続して、同制御回路102によって定電流発生部103とバイアス電圧調整部104と差動電流出力部105とを制御するようにしていた。
【0007】
具体的には、各アナログ出力回路101は、図6に示すように、一個のトランジスタT101で定電流発生部103を構成するとともに、一個のトランジスタT102でバイアス電圧調整部104を構成し、さらには、一対のトランジスタT103,T104で差動電流出力部105を構成している。そして、電源VDDにトランジスタT101のソース端子を接続し、同トランジスタT101のドレイン端子にトランジスタT102のソース端子を直列接続し、同トランジスタT102のドレイン端子にトランジスタT103,T104のソース端子を並列接続し、同トランジスタT103,T104のドレイン端子にそれぞれ出力端子107と反転出力端子108を接続している。また、これらのトランジスタT101〜T104のゲート端子それぞれには、制御回路102から出力される制御信号である通電制御信号S101、バイアス制御信号S102、出力制御信号S103、反転出力制御信号S104を通電する通電制御信号線109、バイアス制御信号線110、出力制御信号線111、反転出力制御信号線112を接続している。
【0008】
そして、差動電流出力型ディジタル/アナログ変換装置100は、入力端子106から制御回路102に入力されたディジタル信号をデコードし、そのデコード結果に基づいて複数のアナログ出力回路101のうちのいくつかのアナログ出力回路101に制御回路102から通電制御信号S101、バイアス制御信号S102、出力制御信号S103、及び反転出力制御信号S104を出力し、所定のアナログ出力回路101の定電流発生部103とバイアス電圧調整部104と差動電流出力部105とを動作させ、同時に動作したアナログ出力回路101の差動電流出力部105から出力される電流を加算して出力端子107又は反転出力端子108から出力するようにしていた。
【0009】
【特許文献1】
特開平1−289319号公報
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上記従来の差動電流出力型ディジタル/アナログ変換装置100にあっては、各アナログ出力回路101に一個の定電流発生部103を設けただけの構成となっていたため、一種類のダイナミックレンジ(出力電流範囲)でしかアナログ信号を出力することができなかった。
【0011】
そのため、差動電流出力型ディジタル/アナログ変換装置100のダイナミックレンジとその後段側に接続される回路が要求するダイナミックレンジとが異なる場合には、ダイナミックレンジを変換するための電流変換回路を途中に形成しなければならなくなり、回路規模が増大して、製造コストが増大するおそれがあった。
【0012】
特に、動作周波数の高い差動電流出力型ディジタル/アナログ変換装置100を使用する場合には、動作周波数の増大に伴ってダイナミックレンジが拡大して、差動電流出力型ディジタル/アナログ変換装置100での消費電力が増大するおそれがあった。
【0013】
すなわち、差動電流出力型ディジタル/アナログ変換装置100の動作周波数は、アナログ出力回路101のカットオフ周波数で規定されることになるため、このアナログ出力回路101のカットオフ周波数を増大させて差動電流出力型ディジタル/アナログ変換装置100の動作周波数を増大させるには、各アナログ出力回路101のカットオフ周波数を決定する回路抵抗を低減させると同時に各アナログ出力回路101のダイナミックレンジを拡大させなければならなくなる。そして、各アナログ出力回路101のダイナミックレンジを拡大させると、それに伴って各アナログ出力回路101に通電される電流が増大して、消費電力が増大することになる。
【0014】
このように、一種類のダイナミックレンジの差動電流出力型ディジタル/アナログ変換装置100を用いて回路を構成した場合には、ダイナミックレンジを変換するための電流変換回路が必要となって、回路規模や製造コストが増大するとともに消費電力が増大するおそれがあった。
【0015】
そのため、ダイナミックレンジの異なる複数種類の差動電流出力型ディジタル/アナログ変換装置100を予め用意しておくことが望まれるが、複数種類の差動電流出力型ディジタル/アナログ変換装置100を開発するためには、多大な時間や労力を要するおそれがあった。
【0016】
【課題を解決するための手段】
そこで、請求項1に係る本発明では、定電流発生部とバイアス電圧調整部と差動電流出力部とを直列接続したアナログ出力回路を複数個有する差動電流出力型ディジタル/アナログ変換回路において、各アナログ出力回路に複数個の定電流発生部を設けるとともに、各定電流発生部に制御回路を接続し、同制御回路によって複数個の定電流発生部を同時又は選択的に使用するように制御することにした。
【0017】
また、請求項2に係る本発明では、前記請求項1に係る本発明において、前記複数個の定電流発生部を直列接続するとともに、少なくとも一個の定電流発生部を定電流発生手段またはバイアス電圧調整手段に切替可能に構成することにした。
【0018】
また、請求項3に係る本発明では、定電流発生部とバイアス電圧調整部と差動電流出力部とを直列接続したアナログ出力回路を複数個有する差動電流出力型ディジタル/アナログ変換装置において、各アナログ出力回路に複数個の定電流発生部を設けるとともに、各定電流発生部に制御回路を接続し、同制御回路によって複数個の定電流発生部を同時又は選択的に使用するように制御すべく構成することにした。
【0019】
また、請求項4に係る本発明では、前記請求項3に係る本発明において、前記複数個の定電流発生部を直列接続するとともに、少なくとも一個の定電流発生部を定電流発生手段またはバイアス電圧調整手段に切替可能に構成することにした。
【0020】
【発明の実施の形態】
本発明に係る差動電流出力型ディジタル/アナログ変換回路は、定電流発生部とバイアス電圧調整部と差動電流出力部とを直列接続したアナログ出力回路を複数個有するものである。
【0021】
しかも、各アナログ出力回路に複数個の定電流発生部を直列接続するとともに、少なくとも一個の定電流発生部を定電流発生手段またはバイアス電圧調整手段に切替可能に構成したものである。
【0022】
そして、各定電流発生部に制御回路を接続し、制御回路によって複数個の定電流発生部を同時又は選択的に使用するように制御するようにしたものである。
【0023】
このように、複数個の定電流発生部を同時又は選択的に使用することによって、各アナログ出力回路から出力する電流値を変更し、それに伴って差動電流出力型ディジタル/アナログ変換回路のアナログ信号出力のダイナミックレンジを変更できるようにしたものである。
【0024】
そのため、一種類の差動電流出力型ディジタル/アナログ変換回路で複数種類のダイナミックレンジのアナログ信号出力を得ることができ、これにより、差動電流出力型ディジタル/アナログ変換回路の後段側にダイナミックレンジを変換するための電流変換回路を設ける必要がなくなって、回路規模や製造コストや消費電力の増大を防止することができるものである。
【0025】
また、複数個の定電流発生部を直列接続するとともに、少なくとも一個の定電流発生部を定電流発生手段またはバイアス電圧調整手段に切替可能に構成しているため、切替によってアナログ信号出力のダイナミックレンジを変更することができるとともに、バイアス電圧調整手段として使用した場合には、他の定電流発生部のバイアス電圧を良好に調整することができるので、他の定電流発生部で発生する電流値の精度を向上させることができ、これにより、アナログ信号出力の精度を向上させることができるものである。
【0026】
以下に、本発明の具体的な実施例について図面を参照しながら説明する。
【0027】
本発明に係る差動電流出力型ディジタル/アナログ変換回路は、図1に示すように、差動電流出力型ディジタル/アナログ変換装置Aの内部に内蔵されている。
【0028】
差動電流出力型ディジタル/アナログ変換装置Aは、変換するディジタル信号のビット数に応じた個数のアナログ出力回路1と、ディジタル信号をデコードするとともに、デコード結果に基づいてアナログ出力回路1を制御する制御回路2とから構成している。図中、6はディジタル信号の入力端子、7はアナログ信号の出力端子、8はアナログ信号の反転出力端子である。
【0029】
各アナログ出力回路1は、所定の電流を発生し通電するための2個の定電流発生部3a,3bと、同定電流発生部3a,3bのバイアス電圧を所定電圧に調整するためのバイアス電圧調整部4と、所定の電流を差動出力するための差動電流出力部5とを順に直列接続して構成しており、これらの定電流発生部3a,3bとバイアス電圧調整部4と差動電流出力部5とに制御回路2を接続して、同制御回路2によって定電流発生部3a,3bとバイアス電圧調整部4と差動電流出力部5とをそれぞれ制御するようにしている。
【0030】
このアナログ出力回路1の構成についてさらに具体的に説明すると、各アナログ出力回路1は、図2に示すように、それぞれ一個のpMOS型のトランジスタT1,T2で定電流発生部3a,3bを構成するとともに、一個のpMOS型のトランジスタT3でバイアス電圧調整部4を構成し、さらには、一対のpMOS型のトランジスタT4,T5で差動電流出力部5を構成している。
【0031】
そして、電源VDDにトランジスタT1のソース端子を接続し、同トランジスタT1のドレイン端子にトランジスタT2のソース端子を直列接続し、同トランジスタT2のドレイン端子にトランジスタT3のソース端子を直列接続し、同トランジスタT3のドレイン端子にトランジスタT4,T5のソース端子を並列接続し、同トランジスタT4,T5のドレイン端子にそれぞれ出力端子7と反転出力端子8を接続している。
【0032】
これらのトランジスタT1〜T5のゲート端子それぞれには、制御回路2から出力される制御信号である通電制御信号S1、通電・バイアス制御信号S2、バイアス制御信号S3、出力制御信号S4、反転出力制御信号S5を通電する通電制御信号線9、通電・バイアス制御信号線10、バイアス制御信号線11、出力制御信号線12、反転出力制御信号線13を接続している。
【0033】
また、制御回路2の構成についてさらに具体的に説明すると、制御回路2は、図2に示すように、入力端子6から入力されたディジタル信号をデコードするとともに、そのデコード結果に基づいてアナログ出力回路1を制御する制御部14と同制御部14によってスイッチング制御されるスイッチング部15とから構成している。
【0034】
スイッチング部15は、通電制御信号線9と通電・バイアス制御信号線10との間にpMOS型のスイッチングトランジスタT6を並列接続するとともに、通電・バイアス制御信号線10とバイアス制御信号線11との間にpMOS型のスイッチングトランジスタT7を並列接続しており、スイッチングトランジスタT6のゲート端子には、制御部14から出力される制御信号である切替信号S6を通電する切替信号線16を接続し、一方、スイッチングトランジスタT7のゲート端子には、切替信号S6を反転した反転切替信号S7を通電する反転切替信号線17を接続している。
【0035】
そして、差動電流出力型ディジタル/アナログ変換装置Aは、入力端子6から制御回路2に入力されたディジタル信号をデコードし、そのデコード結果に基づいて複数のアナログ出力回路1のうちのいくつかのアナログ出力回路1に制御回路2から通電制御信号S1、通電・バイアス制御信号線S2、バイアス制御信号S3、出力制御信号S4、反転出力制御信号S5、切替信号S6、及び反転切替信号S7を出力し、所定のアナログ出力回路1の定電流発生部3a,3bとバイアス電圧調整部4と差動電流出力部5とを動作させ、同時に動作したアナログ出力回路1の差動電流出力部5から出力される電流を加算して出力端子7又は反転出力端子8から出力するようにしている。
【0036】
その際に、切替信号S6によってスイッチングトランジスタT6をOFF状態とした場合には、反転切替信号S7によってスイッチングトランジスタT7がON状態となり、この場合には、通電制御信号線9と通電・バイアス制御信号線10とが非導通状態となるとともに、通電・バイアス制御信号線10とバイアス制御信号線11とが導通状態となって、通電・バイアス制御信号S2としてバイアス制御信号線11に通電されるバイアス制御信号S3が通電・バイアス制御信号線10に通電される。
【0037】
これにより、定電流発生部3bのトランジスタT2のゲート端子にバイアス制御信号S3が通電されるため、定電流発生部3bは定電流発生部3aのバイアス調整手段として機能し、定電流発生部3aで発生する電流が出力制御信号S4及び反転出力制御信号S5に応じて出力制御信号線12又は反転出力制御信号線13から出力される。
【0038】
この場合に、出力制御信号線12又は反転出力制御信号線13から出力される電流値は、通電制御信号S9の電圧値によって決定される所定電流値となる。
【0039】
一方、切替信号S6によってスイッチングトランジスタT6をON状態とした場合には、反転切替信号S7によってスイッチングトランジスタT7がOFF状態となり、この場合には、通電制御信号線9と通電・バイアス制御信号線10とが導通状態となるとともに、通電・バイアス制御信号線10とバイアス制御信号線11とが非導通状態となって、通電・バイアス制御信号S2として通電制御信号線9に通電される通電制御信号S1が通電・バイアス制御信号線10に通電される。
【0040】
これにより、定電流発生部3bのトランジスタT2のゲート端子に通電制御信号S1が通電されるため、定電流発生部3bは定電流発生手段として機能し、2個の定電流発生部3a,3bで発生する電流が出力制御信号S4及び反転出力制御信号S5に応じて出力制御信号線12又は反転出力制御信号線13から出力される。
【0041】
この場合に、出力制御信号線12又は反転出力制御信号線13から出力される電流値は、通電制御信号S1及び通電・バイアス制御信号S2の電圧値によって決定される所定電流値となる。たとえば、定電流発生部3aのトランジスタT1と定電流発生部3bのトランジスタT2として同一サイズのものを使用した場合には、両トランジスタT1,T2のON抵抗が等しくなることから、出力制御信号線12又は反転出力制御信号線13から出力される電流値は、定電流発生部3aだけで発生する電流値の1/2倍となる。
【0042】
このように、切替信号S6によってスイッチングトランジスタT6をOFF状態とした場合のアナログ信号の出力電流値は、切替信号S6によってスイッチングトランジスタT6をON状態とした場合のアナログ信号の出力電流値よりも大きくなる。たとえば、定電流発生部3aのトランジスタT1と定電流発生部3bのトランジスタT2として同一サイズのものを使用した場合には、切替信号S6によってスイッチングトランジスタT6をOFF状態とした場合のアナログ信号の出力電流値は、切替信号S6によってスイッチングトランジスタT6をON状態とした場合のアナログ信号の出力電流値の2倍となる。
【0043】
したがって、差動電流出力型ディジタル/アナログ変換装置Aの入力信号と出力信号との関係は、図3に示すように表され、切替信号S6によってスイッチングトランジスタT6をOFF状態とした場合の出力信号(図3中、実線で示す。)のダイナミックレンジD1(アナログ信号の出力電流範囲)を、切替信号S6によってスイッチングトランジスタT6をON状態とした場合の出力信号(図3中、点線で示す)のダイナミックレンジD2(アナログ信号の出力電流範囲)よりも広くすることができる。
【0044】
このように、差動電流出力型ディジタル/アナログ変換装置Aは、各アナログ出力回路1に複数個の定電流発生部3a,3bを設けるとともに、各定電流発生部3a,3bに制御回路2を接続し、同制御回路2によって複数個の定電流発生部3a,3bを同時又は選択的に使用するように制御すべく構成している。
【0045】
そのため、一種類の差動電流出力型ディジタル/アナログ変換装置Aで複数種類のダイナミックレンジD1,D2のアナログ信号出力を得ることができ、これにより、差動電流出力型ディジタル/アナログ変換装置Aの後段側にダイナミックレンジを変換するための電流変換回路などを設ける必要がなくなって、回路規模や製造コストや消費電力の増大を防止することができる。
【0046】
特に、複数個の定電流発生部3a,3bを直列接続するとともに、少なくとも一個の定電流発生部3bを定電流発生手段またはバイアス電圧調整手段に切替可能に構成しているため、切替によってアナログ信号出力のダイナミックレンジD1,D2を変更することができるとともに、バイアス電圧調整手段として使用した場合には、他の定電流発生部3aのバイアス電圧を良好に調整することができるので、他の定電流発生部3aで発生する電流値の精度を向上させることができ、これにより、アナログ信号出力の精度を向上させることができる。
【0047】
また、複数個の定電流発生部3a,3bを周知の製造プロセスを用いて半導体基板上に積層した場合には、半導体基板上での定電流発生部3a,3bの占有面積を可及的に小さくすることができる。
【0048】
複数個の定電流発生部3a,3bは、直列接続した場合に限られず、並列接続してもよい。
【0049】
すなわち、図4は、2個の定電流発生部23a,23bを並列接続した場合の差動電流出力型ディジタル/アナログ変換装置Bを示した図であり、同差動電流出力型ディジタル/アナログ変換装置Bは、複数個のアナログ出力回路21(図4中には1個のアナログ出力回路21のみを図示している。)と制御回路22とから構成しており、各アナログ出力回路21は、並列接続した2個の定電流発生部23a,23bとバイアス電圧調整部24と差動電流出力部25とを順に直列接続して構成し、これらの定電流発生部23a,23bとバイアス電圧調整部24と差動電流出力部25とに制御回路22を接続して、同制御回路22によって定電流発生部23a,23bとバイアス電圧調整部24と差動電流出力部25とをそれぞれ制御するようにしている。図中、26はディジタル信号の入力端子、27はアナログ信号の出力端子、28はアナログ信号の反転出力端子である。
【0050】
各アナログ出力回路21は、図4に示すように、それぞれ一個のpMOS型のトランジスタT21,T22で定電流発生部23a,23bを構成するとともに、一個のpMOS型のトランジスタT23でバイアス電圧調整部24を構成し、さらには、一対のpMOS型のトランジスタT24,T25で差動電流出力部25を構成している。
【0051】
そして、電源VDDにトランジスタT21,T22のソース端子を接続し、両トランジスタT21,T22のドレイン端子にトランジスタT23のソース端子を直列接続し、同トランジスタT23のドレイン端子にトランジスタT24,T25のソース端子を並列接続し、同トランジスタT24,T25のドレイン端子にそれぞれ出力端子27と反転出力端子28を接続している。
【0052】
これらのトランジスタT21〜T25のゲート端子それぞれには、制御回路22から出力される制御信号である第1の通電制御信号S21、第2の通電制御信号S22、バイアス制御信号S23、出力制御信号S24、反転出力制御信号S25を通電する第1の通電制御信号線29、第2の通電制御信号線30、バイアス制御信号線31、出力制御信号線32、反転出力制御信号線33を接続している。
【0053】
そして、差動電流出力型ディジタル/アナログ変換装置Bは、入力端子26から制御回路22に入力されたディジタル信号をデコードし、そのデコード結果に基づいて複数のアナログ出力回路21のうちのいくつかのアナログ出力回路21に制御回路22から第1の通電制御信号S21、第2の通電制御信号線S22、バイアス制御信号S23、出力制御信号S24、反転出力制御信号S25を出力し、所定のアナログ出力回路21の定電流発生部23a,23bとバイアス電圧調整部24と差動電流出力部25とを動作させ、同時に動作したアナログ出力回路21の差動電流出力部25から出力される電流を加算して出力端子27又は反転出力端子28から出力するようにしている。
【0054】
その際に、第1の通電制御信号S21をアクティブな信号とする一方、第2の通電制御信号S22をノンアクティブな信号とした場合には、定電流発生部23aのトランジスタT21のゲート端子にだけ第1の通電制御信号S21が通電されるため、定電流発生部23bはなんら機能せず、定電流発生部23aで発生する電流だけが出力制御信号S24及び反転出力制御信号S25に応じて出力制御信号線32又は反転出力制御信号線33から出力される。
【0055】
この場合に、出力制御信号線32又は反転出力制御信号線33から出力される電流値は、第1の通電制御信号S21の電圧値によって決定される所定電流値となる。
【0056】
一方、第1の通電制御信号S21をアクティブな信号とするとともに、第2の通電制御信号S22をアクティブな信号とした場合には、両定電流発生部23a,23bのトランジスタT21,T22のゲート端子にそれぞれ第1の通電制御信号S21、第2の通電制御信号S22が通電されるため、両定電流発生部23a,23bで発生する電流が出力制御信号S24及び反転出力制御信号S25に応じて出力制御信号線32又は反転出力制御信号線33から出力される。
【0057】
この場合に、出力制御信号線32又は反転出力制御信号線33から出力される電流値は、第1の通電制御信号S21及び第2の通電制御信号S22の電圧値によって決定される所定電流値となる。たとえば、定電流発生部23aのトランジスタT21と定電流発生部23bのトランジスタT22として同一サイズのものを使用した場合には、それぞれのトランジスタT21,T22で発生する電流値が等しくなることから、出力制御信号線32又は反転出力制御信号線33から出力される電流値は、定電流発生部23aだけで発生する電流値の2倍となる。
【0058】
このように、複数個の定電流発生部23a,23bを並列接続しても、差動電流出力型ディジタル/アナログ変換装置Bのダイナミックレンジを複数種類にすることができる。
【0059】
【発明の効果】
本発明は、以上に説明したような形態で実施され、以下に記載されるような効果を奏する。
【0060】
すなわち、請求項1に係る本発明では、定電流発生部とバイアス電圧調整部と差動電流出力部とを直列接続したアナログ出力回路を複数個有する差動電流出力型ディジタル/アナログ変換回路において、各アナログ出力回路に複数個の定電流発生部を設けるとともに、各定電流発生部に制御回路を接続し、同制御回路によって複数個の定電流発生部を同時又は選択的に使用するように制御しているため、一種類の差動電流出力型ディジタル/アナログ変換回路で複数種類のダイナミックレンジのアナログ信号出力を得ることができ、これにより、差動電流出力型ディジタル/アナログ変換回路の後段側にダイナミックレンジを変換するための電流変換回路を設ける必要がなくなって、回路規模や製造コストや消費電力の増大を防止することができる。
【0061】
また、請求項2に係る本発明では、複数個の定電流発生部を直列接続するとともに、少なくとも一個の定電流発生部を定電流発生手段またはバイアス電圧調整手段に切替可能に構成しているため、切替によってアナログ信号出力のダイナミックレンジを変更することができるとともに、バイアス電圧調整手段として使用した場合には、他の定電流発生部のバイアス電圧を良好に調整することができるので、他の定電流発生部で発生する電流値の精度を向上させることができ、これにより、アナログ信号出力の精度を向上させることができる。
【0062】
また、請求項3に係る本発明では、定電流発生部とバイアス電圧調整部と差動電流出力部とを直列接続したアナログ出力回路を複数個有する差動電流出力型ディジタル/アナログ変換装置において、各アナログ出力回路に複数個の定電流発生部を設けるとともに、各定電流発生部に制御回路を接続し、同制御回路によって複数個の定電流発生部を同時又は選択的に使用するように制御すべく構成しているため、一種類の差動電流出力型ディジタル/アナログ変換装置で複数種類のダイナミックレンジのアナログ信号出力を得ることができ、これにより、差動電流出力型ディジタル/アナログ変換装置の後段側にダイナミックレンジを変換するための電流変換回路を設ける必要がなくなって、回路規模や製造コストや消費電力の増大を防止することができる。
【0063】
また、請求項4に係る本発明では、前記複数個の定電流発生部を直列接続するとともに、少なくとも一個の定電流発生部を定電流発生手段またはバイアス電圧調整手段に切替可能に構成しているため、切替によってアナログ信号出力のダイナミックレンジを変更することができるとともに、バイアス電圧調整手段として使用した場合には、他の定電流発生部のバイアス電圧を良好に調整することができるので、他の定電流発生部で発生する電流値の精度を向上させることができ、これにより、アナログ信号出力の精度を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る差動電流出力型ディジタル/アナログ変換装置を示す説明図。
【図2】アナログ出力回路及び制御回路を示す説明図。
【図3】差動電流出力型ディジタル/アナログ変換装置の入力信号と出力信号との関係を示したグラフ。
【図4】他の差動電流出力型ディジタル/アナログ変換装置を示す説明図。
【図5】従来の係る差動電流出力型ディジタル/アナログ変換装置を示す説明図。
【図6】従来のアナログ出力回路及び制御回路を示す説明図。
【符号の説明】A 差動電流出力型ディジタル/アナログ変換装置1 アナログ出力回路2 制御回路3a,3b 定電流発生部4 バイアス電圧調整部5 差動電流出力部6 入力端子7 出力端子8 反転出力端子9 通電制御信号線10 通電・バイアス制御信号線11 バイアス制御信号線12 出力制御信号線13 反転出力制御信号線14 制御部15 スイッチング部16 切替信号線17 反転切替信号線T1〜T5 トランジスタT6,T7 スイッチングトランジスタS1 通電制御信号S2 通電・バイアス制御信号
S3 バイアス制御信号
S4 出力制御信号
S5 反転出力制御信号
S6 切替信号
S7 切替信号
D1,D2 ダイナミックレンジ

Claims (4)

  1. 定電流発生部とバイアス電圧調整部と差動電流出力部とを直列接続したアナログ出力回路を複数個有する差動電流出力型ディジタル/アナログ変換回路において、
    各アナログ出力回路に複数個の定電流発生部を設けるとともに、各定電流発生部に制御回路を接続し、同制御回路によって複数個の定電流発生部を同時又は選択的に使用するように制御することを特徴とする差動電流出力型ディジタル/アナログ変換回路。
  2. 前記複数個の定電流発生部を直列接続するとともに、少なくとも一個の定電流発生部を定電流発生手段またはバイアス電圧調整手段に切替可能に構成したことを特徴とする請求項1記載の差動電流出力型ディジタル/アナログ変換回路。
  3. 定電流発生部とバイアス電圧調整部と差動電流出力部とを直列接続したアナログ出力回路を複数個有する差動電流出力型ディジタル/アナログ変換装置において、
    各アナログ出力回路に複数個の定電流発生部を設けるとともに、各定電流発生部に制御回路を接続し、同制御回路によって複数個の定電流発生部を同時又は選択的に使用するように制御すべく構成したことを特徴とする差動電流出力型ディジタル/アナログ変換装置。
  4. 前記複数個の定電流発生部を直列接続するとともに、少なくとも一個の定電流発生部を定電流発生手段またはバイアス電圧調整手段に切替可能に構成したことを特徴とする請求項3記載の差動電流出力型ディジタル/アナログ変換装置。
JP2002351601A 2002-12-03 2002-12-03 差動電流出力型ディジタル/アナログ変換回路及び差動電流出力型ディジタル/アナログ変換装置 Pending JP2004186999A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002351601A JP2004186999A (ja) 2002-12-03 2002-12-03 差動電流出力型ディジタル/アナログ変換回路及び差動電流出力型ディジタル/アナログ変換装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002351601A JP2004186999A (ja) 2002-12-03 2002-12-03 差動電流出力型ディジタル/アナログ変換回路及び差動電流出力型ディジタル/アナログ変換装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2004186999A true JP2004186999A (ja) 2004-07-02

Family

ID=32753469

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002351601A Pending JP2004186999A (ja) 2002-12-03 2002-12-03 差動電流出力型ディジタル/アナログ変換回路及び差動電流出力型ディジタル/アナログ変換装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2004186999A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2007046159A1 (ja) * 2005-10-17 2007-04-26 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. 電流加算型dac

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2007046159A1 (ja) * 2005-10-17 2007-04-26 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. 電流加算型dac
JPWO2007046159A1 (ja) * 2005-10-17 2009-04-23 パナソニック株式会社 電流加算型dac
US7701373B2 (en) 2005-10-17 2010-04-20 Panasonic Corporation Current steering DAC
JP4546539B2 (ja) * 2005-10-17 2010-09-15 パナソニック株式会社 電流加算型dac
CN101292426B (zh) * 2005-10-17 2011-04-06 松下电器产业株式会社 电流相加型dac

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4901706B2 (ja) D/a変換器
JP2008071245A (ja) 基準電流生成装置
US8058862B2 (en) Reference voltage generation circuit
JP2005333465A (ja) サンプリングスイッチ
JP2004504738A5 (ja)
KR920000177A (ko) 반도체 집적회로장치
JP3621631B2 (ja) 可変位相シフトクロック発生器
JPH10276070A (ja) トリガ電圧調整の可能なシュミットトリガ回路
CN102314189A (zh) 混合模式输入缓冲器、操作输入缓冲器的方法及集成电路
JP5458233B2 (ja) 半導体記憶装置
JP3850470B2 (ja) スルーレート制御駆動回路
JP2004159163A (ja) ディジタル制御可変遅延回路
JP2004186999A (ja) 差動電流出力型ディジタル/アナログ変換回路及び差動電流出力型ディジタル/アナログ変換装置
JP2000323991A5 (ja)
JP2004336772A5 (ja)
JP2010193041A (ja) A/d変換回路及びサンプルホールドタイミング調整方法
JP2005026760A (ja) タイミング信号発生回路および信号受信回路
US20030005018A1 (en) Analog multiplication circuit
US6940331B2 (en) Delayed tap signal generating circuit for controlling delay by interpolating two input clocks
JPH08274642A (ja) Daコンバ−タおよびdaコンバ−タ装置
JP2008541589A (ja) 集積ドライバ回路構造
JP2008131249A (ja) 回路装置
US11463100B1 (en) Digital-to-analog converter and digital-to-analog conversion method thereof
JP3744127B2 (ja) 半導体集積回路
JP2985815B2 (ja) 定電圧回路及びそれを利用したda変換回路

Legal Events

Date Code Title Description
RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20040818