JP2004186674A - 電子レンジ用トランス組立体、電子レンジ用トランス組立体の組立方法、及び電子レンジ - Google Patents

電子レンジ用トランス組立体、電子レンジ用トランス組立体の組立方法、及び電子レンジ Download PDF

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Abstract

【課題】電子レンジ用トランスの冷却効率の向上、部品減少による小型化、重量減少及び生産費用節減、振動及び騒音の減少、及び効果的な装着構造を実現するトランス組立体と、このトランス組立体の製造方法と、このトランス組立体を有する電子レンジを提供する。
【解決手段】トランス組立体は、電子レンジのマグネトロンに電圧を印加するトランスと、トランスを収容し、電子レンジに結合されるベース板及び前記ベース板に結合されるキャップ部を有する容器と、トランスを冷却させるため、容器内に入れられた冷却物質とを含み、トランス組立体の製造方法は、側壁の一端をベース板に結合し、トランスを側壁内に挿入し、トランスをベース板に装着し、上面板を側壁の他端に結合して容器を形成し、容器内にオイルを注入することからなる。
【選択図】図3C

Description

本発明は電子レンジ用液体冷却方式のトランス組立体、このトランス組立体の製造方法、及びこのトランス組立体が装着された電子レンジに関するものである。
電子レンジ用トランスは電源の電圧を昇圧させてマグネトロンに印加し、コアと、該コアに巻き付けられる1次コイル及び2次コイルとを含む。このようなトランスは電子レンジの調理室から区画された電装室に、ほかの電装品、つまり高圧キャパシタ、冷却ファンなどとともに装着される。トランスは、その特性上、コイルの抵抗による熱と、コアの磁束密度の変化による渦電流の発生による熱とを発生させる。一般に、このような熱はファンとファンモータを含む冷却装置により空冷方式で冷却される。
一方、トランスは作動中に振動及び騒音を発生させる問題点があるため、別の防振ゴムを用いてこのような問題点を解決している。
ところで、前記のような空冷のみに依存するトランスの冷却は、その冷却効率が低下してトランスの効率を低下させるだけでなく、この効率低下に備えて、部品であるコア及びコイルのサイズを大きくしなければならないため、製造費用が上昇する。また、振動及び騒音を防止するために付着する防振ゴムは、生産費用をさらに上昇させる原因となった。
一方、従来のトランスは、騒音、温度上昇、コアの腐食などを防止するため、ワニス液に浸す工程によりトランスの外面に薄膜を形成させる過程を経ることになるが、この過程による作業工数の増加及び生産費用の上昇という問題点がある。また、トランスが装着される電子レンジにおいて、トランスから発生し得る漏電を防止するための絶縁体の装着と、この装着による作業工数の増加という問題点があった。
したがって、本発明は前述した従来の問題点を解決するためになされたもので、その目的は、冷却物質を用いて電子レンジ用トランスの効率的冷却を実現し、部品減少による小型化及び重量減少と生産費用の節減を実現し、作動時の振動及び騒音を減少させて製品の信頼性を向上させ、電子レンジに効果的で堅く装着できる装着構造を有することにより、電子レンジの装着空間を最小化して電子レンジの小型化及び組立作業の簡素化による作業性の向上を実現するトランス組立体を提供することにある。
本発明のほかの目的は、前記トランス組立体の製造方法を提供することにある。
本発明のさらにほかの目的は、前記トランス組立体を有する電子レンジを提供することにある。
前記のような目的を達成するため、本発明は、マグネトロンを有する電子レンジ用トランス組立体において、前記電子レンジのマグネトロンに電圧を印加するトランスと、前記トランスを収容し、前記電子レンジに結合されるベース板及び前記ベース板に結合されるキャップ部を有する容器と、前記トランスを冷却させるため、前記容器内に入れられた冷却物質とを含んでなるトランス組立体を提供する。
前記冷却物質はミネラルオイルである。
前記容器は前記容器の中心からの距離が相違した少なくとも二つの地点を有する内面を有する。
前記容器はアルミニウム又は銅から製造される。
前記トランス及び前記ベース板はスポット溶接により互いに結合される。
前記キャップ部及び前記ベース板はブレージングにより互いに結合される。
前記キャップ部は、前記容器の底部をなすベース部と、前記ベース部の端部を下方に折り曲げることにより、前記ベース部の端部に形成される延長部と、前記ベース部から離隔するように、前記延長部の端部を外方に折り曲げることにより前記延長部の端部に形成され、前記ベース板が前記電子レンジに締結されるようにする装着部とを含む。
前記キャップ部は、前記容器の底部をなすベース部と、前記ベース部の端部を下方に折り曲げることにより、前記ベース部の端部に形成される延長部と、前記ベース部から離隔するように、前記延長部の端部を内方に折り曲げることにより前記延長部の端部に形成され、前記ベース板が前記電子レンジに締結されるようにする装着部とを含む。
前記トランス組立体は、入力線と、出力線と、前記入力線を介して外部電源に連結される、前記トランスの1次巻線と、前記1次巻線による電磁気誘導により変圧された電流を前記出力線を介して前記マグネトロンに出力する、前記トランスの2次巻線と、前記入力線及び前記出力線を前記外部電源と前記マグネトロンに連結するため、前記キャップ部に付着される端子部とをさらに含む。
前記端子部はブロック端子を有する。
また、本発明は、マグネトロンを有する電子レンジ用トランス組立体において、前記電子レンジのマグネトロンに電圧を印加するトランスと、前記トランスを収容する容器と、前記トランスを冷却させるため、前記容器内に入れられた冷却物質と、前記容器を前記電子レンジ内に取り付けるため、前記容器の表面に付着されるブラケットとを含んでなるトランス組立体を提供する。
前記トランス、前記容器の表面、及び前記ブラケットはスポット溶接により互いに結合される。
前記容器は、ベース板と、前記ベース板にブレージングにより結合されるキャップ部とを含む。
前記ブラケットは、前記容器の表面に付着されるベース部と、前記ベース部の端部を下方に折り曲げることにより、前記ベース部の端部に形成される延長部と、前記ベース部から離隔するように、前記延長部の端部を外方に折り曲げることにより前記延長部の端部に形成され、前記ブラケットが前記電子レンジに締結されるようにする装着部とを含む。
前記ブラケットは、前記容器の表面に付着されるベース部と、前記ベース部の端部を下方に折り曲げることにより、前記ベース部の端部に形成される延長部と、前記ベース部から離隔するように、前記延長部の端部を内方に折り曲げることにより前記延長部の端部に形成され、前記ブラケットが前記電子レンジに締結されるようにする装着部とを含む。
前記トランス組立体は、入力線と、出力線と、前記入力線を介して外部電源に連結される、前記トランスの1次巻線と、前記1次巻線による電磁気誘導により変圧された電流を前記出力線を介して前記マグネトロンに出力する、前記トランスの2次巻線と、前記入力線及び前記出力線を前記外部電源と前記マグネトロンに連結するため、前記キャップ部に付着される端子部とをさらに含むこと。
前記端子部はブロック端子を有する。
また、本発明は、調理室と、前記調理室から区画される電装室と、前記調理室内に高周波を発生させるため、前記電装室内に取り付けられるマグネトロンと、前記マグネトロンに電圧を印加するトランスと、前記トランスを収容し、ベース板及び前記ベース板に結合されたキャップ部を有する容器と、前記トランスを冷却させるため、前記容器内に入れられる冷却物質とを含んでなる電子レンジを提供する。
前記冷却物質はミネラルオイルである。
前記容器は前記容器の中心からの距離が相違した少なくとも二つの地点を有する内面を有する。
前記容器はアルミニウム又は銅から製造される。
前記トランス及び前記ベース板はスポット溶接により互いに結合される。
前記キャップ部及び前記ベース板はブレージングにより互いに結合される。
前記ベース板は、前記容器の底部をなすベース部と、前記ベース部の端部を下方に折り曲げることにより、前記ベース部の端部に形成される延長部と、前記ベース部から離隔するように、前記延長部の端部を外方に折り曲げることにより前記延長部の端部に形成され、前記ベース板が前記電子レンジに締結されるようにする装着部とを含む。
前記ベース板は、前記容器の底部をなすベース部と、前記ベース部の端部を下方に折り曲げることにより、前記ベース部の端部に形成される延長部と、前記ベース部から離隔するように、前記延長部の端部を内方に折り曲げることにより前記延長部の端部に形成され、前記ベース板が前記電子レンジに締結されるようにする装着部とを含む。
前記電子レンジは、入力線と、出力線と、前記入力線を介して外部電源に連結される、前記トランスの1次巻線と、前記1次巻線による電磁気誘導により変圧された電流を前記出力線を介して前記マグネトロンに出力する、前記トランスの2次巻線と、前記入力線及び前記出力線を前記外部電源と前記マグネトロンに連結するため、前記キャップ部に付着される端子部とをさらに含む。
前記端子部はブロック端子を有する。
また、本発明は、調理室と、前記調理室から区画される電装室と、前記調理室内に高周波を発生させるため、前記電装室内に取り付けられるマグネトロンと、前記マグネトロンに電圧を印加するトランスと、前記トランスを収容する容器と、前記トランスを冷却させるため、前記容器内に入れられる冷却物質と、前記容器を前記電装室内に取り付けるため、前記容器の表面に付着されるブラケットとを含んでなる電子レンジを提供する。
前記トランス、前記容器の表面、及び前記ブラケットはスポット溶接により互いに結合される。
前記容器は、ベース板と、ブレージングにより前記ベース板に結合されるキャップ部と含む。
前記ブラケットは、前記容器の用面に付着されるベース部と、前記ベース部の端部を下方に折り曲げることにより、前記ベース部の端部に形成される延長部と、前記ベース部から離隔するように、前記延長部の端部を外方に折り曲げることにより前記延長部の端部に形成され、前記ブラケットが前記電子レンジに締結されるようにする装着部とを含む。
前記ブラケットは、前記容器の表面に付着されるベース部と、前記ベース部の端部を下方に折り曲げることにより、前記ベース部の端部に形成される延長部と、前記ベース部から離隔するように、前記延長部の端部を内方に折り曲げることにより前記延長部の端部に形成され、前記ベース板が前記電子レンジに締結されるようにする装着部とを含む。
前記電子レンジは、入力線と、出力線と、前記入力線を介して外部電源に連結される、前記トランスの1次巻線と、前記1次巻線による電磁気誘導により変圧された電流を前記出力線を介して前記マグネトロンに出力する、前記トランスの2次巻線と、前記入力線及び前記出力線を前記外部電源と前記マグネトロンに連結するため、前記キャップ部に付着される端子部とをさらに含む。
また、本発明は、電装室を有する電子レンジにおいて、トランス、前記トランスを収容する容器、及び前記トランスを冷却させるため、前記容器内に入れられる冷却物質を有するトランス組立体と、前記トランス組立体を前記電子レンジの電装室内に取り付けるため、前記トランス組立体に連結される締結部とを含み、前記容器の中心線と前記締結部の中心線間の距離は前記容器の中心線と前記容器の外周面間の距離より小さい電子レンジを提供する。
前記容器は、前記容器の底部をなすベース部と、前記ベース部の端部を下方に折り曲げることにより、前記ベース部の端部に形成される延長部と、前記ベース部から離隔するように、前記延長部の端部を外方に折り曲げることにより前記延長部の端部に形成される装着部とを含み、前記締結部は前記装着部を前記電装室の底部に締結する。
前記トランス組立体は前記容器の表面に付着されたブラケットを有し、前記ブラケットは、前記容器の表面に付着されるベース部と、前記ベース部の端部を下方に折り曲げることにより、前記ベース部の端部に形成される延長部と、前記ベース部から離隔するように、前記延長部の端部を折り曲げることにより前記延長部の端部に形成される装着部とを含み、前記締結部は前記装着部を前記電装室の底部に締結する。
また、本発明は、側壁、ベース板、上面板及びブラケットと、コイル及びコアを有するトランスとを含む、電子レンジ用トランス組立体の製造方法において、前記側壁の一端を前記ベース板に結合する段階と、前記トランスを前記側壁内に挿入し、前記トランスを前記ベース板に装着する段階と、前記上面板を前記側壁の他端に結合して容器を形成する段階と、前記容器内にオイルを注入する段階とを含んでなるトランス組立体の製造方法を提供する。
前記側壁を前記ベース板に結合する段階はブレージング工程を含む。
前記トランスを前記ベース板に装着する段階はスポット溶接を含む。
前記側壁を前記ベース板に結合する段階は、前記ベース板を前記電子レンジ内に取り付けるため、前記ブラケットを前記ベース板に付着する段階を含み、前記トランスを前記ベース板に装着する段階は、前記トランス、前記ベース板、及び前記ブラケットを一緒に結合する段階を含む。
前記上面板を前記側壁に結合する段階は、前記上面板を介して入力線及び出力線を取り付ける段階と、前記入力線の一端を外部電源に連結し前記入力線の他端を前記トランスに連結する段階と、前記出力線を前記トランスに連結して前記トランスにより変圧された電流を出力する段階と、前記入力線及び前記出力線が取り付けられた前記上面板を前記側壁に連結する段階とを含む。
前記入力線及び前記出力線を取り付ける段階は、前記上面板に通孔を形成する段階と、前記入力線及び前記出力線を前記通孔に通過させる段階と、前記通孔をエポキシ樹脂で密封処理する段階とを含む。
前記入力線及び前記出力線を取り付ける段階は、前記上面板に端子部を付着する段階と、前記入力線及び前記出力線を前記端子部に連結する段階とを含む。
前記オイルを注入する段階は、前記上面板にオイル注入孔を形成する段階と、前記オイル注入孔を介して前記オイルを前記容器に注入する段階と、前記オイル注入孔を密封する段階とを含む。
前記オイルを注入する段階は、オイルのレベルが前記容器の上面板と前記トランスのコイルの上端部間に到達するまでオイルを注入する段階を含む。
前記オイルを注入する段階は、前記オイルのレベルが前記トランスのコアの上端部と前記トランスのコイルの上端部間に到達するまでオイルを注入する段階を含む。
前記製造方法は、前記容器の中心からの距離が相違した少なくとも二つの地点を有する内面を有する側壁を用意する段階をさらに含む。
また、本発明は、側壁、ベース板、上面板及びブラケットと、コイル及びコアを有するトランスとを含む、電子レンジ用トランス組立体の製造方法において、前記側壁の一端を前記ベース板に結合する段階と、前記トランスを前記側壁内に挿入し、前記トランスを前記ベース板に装着して容器を形成する段階と、前記側壁と前記ベース板により形成される前記容器内にオイルを注入する段階と、前記上面板を前記側壁の他端に結合する段階とを含んでなるトランス組立体の製造方法を提供する。
前記側壁を前記ベース板に結合する段階はブレージング工程を含む。
前記トランスを前記ベース板に装着する段階はスポット溶接を含む。
前記側壁を前記ベース板に結合する段階は、前記ベース板を前記電子レンジ内に取り付けるため、前記ブラケットを前記ベース板に付着する段階を含み、前記トランスを前記ベース板に装着する段階は、前記トランス、前記ベース板、及び前記ブラケットを一緒に結合する段階を含む。
前記上面板を前記側壁に結合する段階は、外部電源を前記トランスに供給し前記トランスにより変圧された電流を出力するため、前記上面板を介して前記入力線及び前記出力線を取り付ける段階と、前記入力線及び前記出力線が取り付けられた前記上面板を前記側壁に連結する段階とを含む。
前記入力線及び前記出力線を取り付ける段階は、前記上面板に通孔を形成する段階と、前記入力線及び前記出力線を前記通孔に通過させる段階と、前記通孔をエポキシ樹脂で密封処理する段階とを含む。
前記入力線及び前記出力線を取り付ける段階は、前記上面板に端子部を付着する段階と、前記入力線及び前記出力線を前記端子部に連結する段階とを含む。
前記オイルを注入する段階は、オイルのレベルが前記容器の上面板と前記トランスのコイルの上端部間に到達するまでオイルを注入する段階を含む。
前記オイルを注入する段階は、前記オイルのレベルが前記トランスのコアの上端部と前記トランスのコイルの上端部間に到達するまでオイルを注入する段階を含む。
前記製造方法は、前記容器の中心からの距離が相違した少なくとも二つの地点を有する内面を有する側壁を用意する段階をさらに含む。
前記のような本発明によると、電子レンジに装着されるトランスの冷却効率を向上させてトランスの作動を向上させ、よって、従来のトランスの作動効率の低下によるコア又はコイルのような部品の一部のサイズを減らしてトランスの生産費用を低下させ、高密度の金属を除去し低密度の冷却物質及び容器を付け加えることにより、電子レンジ用トランスの小型化及び重量減少が得られる。
また、トランス及びこのトランスを収容する密閉容器の結合構成を提供して、前記トランスを前記容器に堅く固定することができるだけでなく、容器の密閉力を向上させることができる。
また、冷却物質として非伝導性液体を採用する場合、トランス組立体を電子レンジに効果的に装着するための構成を提供することにより、組立作業の簡素化による作業性の向上をもたらし、電子レンジの電装室の空間をできるだけ縮小して、電装室の空間のほかの目的に活用するか、又は電装室の幅を減らして電子レンジの小型化を成すことができる。
また、冷却物質として、オイル及びコロイド状の物質を用いることにより、トランスの作動時、振動及び騒音が減少して、製品の信頼性を大幅向上させることができる。
以下、本発明を添付図面に基づいて詳細に説明する。
図1Aは本発明の一実施例によるトランス組立体10を示す。トランス組立体10は、コア111及びこのコア111に巻き付けられるコイル112を含むトランス11と、該トランス11を内部に収容する容器12とを含む。前記コイル112は、電源に連結された下側の1次巻線と、該1次巻線による電磁気誘導により変圧された電源を生成する上側の2次巻線とを含む。前記容器12は密閉構造を有するもので、前記トランス11が固着されるベース板123と、該ベース板123に結合され、前記トランス11を覆うキャップ部とを含む。このようなキャップ部は、容器の側面をなす壁体121と、上面をなす上面板122とからなる。前記壁体121は円筒状又は多角筒状であり、効果的に放熱し、熱膨張に対応するための波形構造を有する。このような波形構造は、容器の内面が容器の中心からの距離が相違した少なくとも2地点を有するように形成される。すなわち、壁体121の波形構造は、前記トランス11の作動につれて、前記コイル112の抵抗熱及びコア111の渦電流により発生する抵抗熱の放熱のため、接触面積を増やして冷却効果を向上させる。
前記容器12は、内部のトランス11から発生して前記容器12に到達した熱を効果的に放熱させるとともに、成形性に優れた銅又はアルミニウムが好ましいが、価格が安くて比重の低いアルミニウムが、トランス組立体の生産費用及び重量減少の面でより好ましい。
前記容器12の内部には、前記トランス11を冷却させるための冷却物質として、液体でありながら非伝導性であるオイル105が入れられている。ここで、冷却物質として採用されたオイル105はどんな種のオイルであってもよいが、環境汚染問題及び人体有害有無などを考慮してミネラルオイルが最も好ましい。冷却物質として必ずしもオイルを使用する必要はなく、非伝導性のほかの液体、又はゾル状又はゲル状のコロイド物質も好ましい。このように、冷却物質として前記オイル105などの液体類又はコロイド状物質は、前記トランス110の作動の際、前記トランス11から発生する振動及び騒音を吸収して、作動による振動及び騒音を大幅低減させることができる。
前記オイル105は、発熱部がオイルに漬かるほどに注入される。したがって、少なくともコイル112が漬かるほどには注入されなければならなく、コイル112及びコア111が共に漬かる程度に注入することもできる。一方、オイル105の量は、最少量で最大の冷却効果を発揮することが好ましいので、コア111の上端とコイル112の上端との間まで注入することが特に好ましい。オイル105の上部空間17は真空状態に維持することがよい。
上面板122には、前記容器12の内部にオイル105を注入するためのオイル注入孔122aが形成される。このオイル注入孔122aは、オイル105を容器12に注入する前、前記トランス組立体10を組み立てる場合、前記壁体121にベース板123及び上面板122をみんな結合した後にオイルを注入する方法を採択する場合に必要である。もし、ベース板123が壁体121に結合された状態で、上面板122が結合される前にオイルを注入する場合であれば、このオイル注入孔122aは不要である。
一般に、トランスには、低圧の外部電源を供給する入力線14と、電磁気的誘導により発生する変圧された電源を出力する出力線15が連結される。図1Aに示す実施例において、入力線14と出力線15が前記容器12の上面板122を通過して前記容器12内のトランス11に連結される。より詳しくは、入力線14はコイル112の1次巻線に連結され、出力線15はコイル112の2次巻線に連結される。したがって、前記容器12には、前記入力線14及び出力線15を通過させるための通孔16が形成されなければならない。前記通孔16は前記容器の上面板122に形成される。前記容器12は密閉力を維持して、前記容器12の内部のオイル105が漏れないようにしなければならないため、前記入力線14及び出力線15が通過する通孔16をエポキシ18で処理して密封を維持する。
図1Bは入力線14及び出力線15をそれぞれ外部電源及びマグネトロン(図示せず)に連結するための端子部19が容器12の上面をなす上面板122に設けられるトランス組立体を示す。前記端子部19は容器12の密閉力を維持するとともに、上面板122の内側と外側、つまり容器12の内部と外部を電気的に連結させる。したがって、図1Bに示すように、端子部が設けられる上面板122を有するトランス組立体10は、組立の際、別の密封のためのエポキシ処理などの工程が不要であるので、図1Aに示すトランス組立体より好ましい。
以上、液体冷却物質105によりトランスを冷却するトランス組立体を図1A及び図1Bに基づいて説明した。以下では、このようなトランス組立体を電子レンジに装着する構造を図2Aないし図3Cに基づいて説明する。
図2Aないし図2Dは図1の実施例のトランス組立体10を電子レンジの電装室の底板118にブラケット20〜23を介して装着する構造を示す。
図2Aに示すように、ブラケット20は容器12のベース板123に接触して固定されるベース部201と、このベース部201の端部から容器12の壁体121より外側に延長される装着部202とを含む。装着部202と電装室(図示せず)の底板118は締結部により締結される。すなわち、ブラケット20の装着部202と電子レンジの電装室の底板118はそれぞれネジ孔2、118aを有し、ネジ119により互いに結合される。
図2B及び図2Cは電装室の底板118にトランス組立体10を装着するためのほかのブラケット21及び22を示す。ブラケット21、22は、容器12のベース板123に固定されるベース部211、221と、前記ベース部211、221の両端から下向に折り曲げられて延長される延長部212a、222a、及び前記ベース部211、221から所定距離だけ離隔されるように、前記延長部212a、222aから外向に折り曲げられ電子レンジの電装室の底板118に締結される締結部212b、222bからなる装着部212、222とを含む。図2Cに示すように、前記ブラケット22と電装室の底板118の締結位置は前記容器12の壁体121の内側に位置することが好ましい。すなわち、トランス11の中心線Cから締結部222bまでの距離をR1とし、トランス11の中心線Cから壁体121までの距離をR2とすると、R1がR2より小さいことが好ましい。図2A及び図2Bの装着部202、212はトランス組立体10の下部空間のほかの別途の側面空間を占める。したがって、図2Cのブラケット22は電装室の幅空間の活用を極大化することができる利点と、電装室の幅を減らして電子レンジの小型化を実現することができる利点がある。
図2Dはほかのブラケット23を示す。このブラケット23は、前記容器12のベース板123に固定されるベース部231と、前記ベース部231の両端から下向に折り曲げられる延長部232a、及び前記ベース部231から所定距離だけ離隔されるように、前記延長部232aから内向に折り曲げられ、電子レンジの電装室の底板118に締結される締結部232bからなる装着部232とを含む。したがって、図2Cに示すブラケットと同一の利点を有することができる。すなわち、図2Dに示すトランス組立体は、トランス11の中心線Cから締結部232bまでの距離をR1を、トランス11の中心線Cから壁体121までの距離をR2より小さくして、トランスのブラケット23がネジ119により電装室の底板118に締結される位置がトランス組立体10の側面板121の内側に位置するようにすることにより、電装室内のトランス組立体の設置空間を最大限減らすことができる。
図2Aないし図2Dには、電装室の底板118とトランス組立体10の締結部212b、222b、232bが比較的締結が容易なネジ119による締結を例示したが、必ずしもネジによる締結である必要はなく、ネジ締結と類似したボルト締結のためのボルト結合、又はリベット結合、又は溶接による締結構造など、トランス組立体を固定し得る構造であればどんな構造であってもよい。
図3Aないし図3Cは容器12の一面であるベース板123がブラケットを成すので、ベース板自体が電子レンジの底板118に固定される実施例を示す。
図3Aに示すトランス組立体10において、ベース板123は、容器12の底部をなすベース部301と、容器12の壁体121から外側に突出し、電子レンジの電装室の底板118にネジ119で結合されるように、ネジ孔2が形成された装着部302とを含む。
図3Bに示すトランス組立体10において、ベース板123は、容器12の底部をなすベース部311と、前記ベース部311の両端から下向に折り曲げられて延長される延長部312a、及び前記ベース部311から所定距離離隔するように、前記延長部312aから外向に折り曲げられ、電子レンジの電装室の底板118に締結されるようにする締結部312bからなる装着部312とを含む。
図3Cに示すトランス組立体10において、ベース板123は、容器12の底部をなすベース部321と、前記ベース部321の両端から下向に折り曲げられて延長される延長部322a、及び前記ベース部321から所定距離離隔するように、前記延長部322aから外向に折り曲げられ、電子レンジの電装室の底板118に締結されるようにする締結部322bからなる装着部322とを含む。このような構成は、図2C及び図2Dに示すブラケット22、23と同様に、トランス11の中心線Cから締結部322bまでの距離R1を、トランス11の中心線Cから壁体121までの距離R2より小さくして、トランス11のブラケット23と電装室の底板118の締結位置がトランス組立体10の壁体121の内側に位置するようにする。したがって、電装室内のトランス組立体10の設置空間を最大限減らして電装室の幅空間を活用することができ、電子レンジの小型化を実現することができる。
図3Aないし図3Cに示すように、容器12の一面であるベース板123がブラケット自体をなすように構成されるトランス組立体10は、トランス組立体の組立作業の際、ブラケット20、21、22、23を容器12のベース板123に付着し、電装室の底板118に固定する図2Aないし図2Dのトランス組立体とは異なり、容器12の壁体121に結合されたベース板123を電装室の底板118に直接固定する。したがって、容器12のベース板123が単一工程により底板118に直接固定されるので、材料費の節減だけでなく、生産工程の簡素化を来して、生産性を向上させる利点がある。
図4A及び図4Bは前記のような構成を有するトランス組立体の組立方法を示すフローチャートである。
図4Aに示すトランス組立体の組立方法において、容器12の側面をなす壁体をベース板に結合し(401)、前記ベース板123にトランス11を固定する(402)。その後、前記トランス11に外部電源を供給する入力線と、変圧された電源をマグネトロン側に出力する出力線とを前記容器12の上面板122に取り付け(403)、前記上面板122を前記壁体121に結合した後(404)、前記容器12の内部にオイル105を注入する(405)。
前記壁体121と前記ベース板123の結合段階401において、ブレージングにより結合することが、オイル漏れの防止及び容器の密閉力のために好ましい。また、壁体121は波形構造を有するものを用いて放熱面積を増大させる。より詳しくは、中心からの距離が相違した少なくとも二つの地点を有する内面を有する筒状の壁体121を用意し、前記壁体121の一端を前記エース板に固定する。
前記ベース板123と前記トランス11の固定段階402は、固定の堅牢性のため、スポット溶接により行われる。また、図2Aないし図2Dに示すトランス組立体のように、別途のブラケット20、21、22、23が設けられる場合は、ブラケットを介在してトランス11、ベース板123、及びブラケット20、21、22、23を一緒にスポット溶接で固定することもできる。この際、ブラケット20、21、22、23をベース板123に固定し、トランス11、ベース板123、及びブラケット20、21、22、23を一度に固定する。
前記容器の上面板122に前記入力線14及び前記出力線15を取り付ける段階403において、容器12の上面板122に通孔16が形成された場合は、前記入力線14と出力線15を通過させた後、前記通孔16をエポキシ18で処理することが好ましい。仮に、図1Bに示すトランス組立体の容器の上面板に端子部19が設けられた場合は、前記入力線14と出力線15を前記端子部19に結線する。
前記オイル105を注入する段階405において、オイル注入孔122aが設けられた上面板122を用意し、前記容器12の上面板122に形成されたオイル注入孔122aを介してオイル105を注入し、容器12の密閉力のため、前記オイル注入孔122aを密封する段階(405a)を含む。この際、オイル105は前記容器12の上面板122より低く前記トランス11のコイル112の上端よりは高い所定レベルまで注入される。コイル112は発熱体であるため、コイル112が全く漬かる程度にオイル105を注入することが好ましい。コア111も発熱体であるため、コア111が漬かる程度にオイル105を注入することができる。この際、冷却効果を低下させないながらもオイル注入量を最少にするため、オイル105をトランス11のコア111の上端より低くトランス11のコイル112の上端より高い所定レベルまで注入することもできる。
図4Bに示すトランス組立体10のほかの製造方法において、段階406、407、408は図4Aに示す段階401、402、403に似ている。図4Bに示すように、容器12の側面をなす壁体121をベース板123に結合し(406)、前記ベース板123にトランス11を固定させる(407)。その後、前記トランス11に外部電源を供給する入力船14と、変圧された電源をマグネトロンに出力する出力線15を前記容器12の上面板122に取り付ける(408)。次いで、前記容器12の内部にオイル105を注入し(409)、前記上面板122を前記壁体121に結合する(410)。図4Bに示す製造工程によると、図4Aの製造工程とは異なり、上面板122を壁体121に結合させるに先立ち、オイル105を注入した後、上面板122を壁板121に結合させるため、図4Aに示す製造工程において、オイル注入孔122aを密封する作業過程を省くことができるだけでなく、上面板122にオイル注入孔122aを形成することが不要であるので好ましい。
図5は図2Aないし図3Cに示すような構成を有するトランス組立体10を採用した本発明による電子レンジを示す。より詳しく、図5は図3Cに示すトランス組立体10を電子レンジの電装室501の底板118に固着させた状態を概略的に示す。電子レンジ30の作動時、外部の電源がトランス11に印加されると、電磁気誘導により昇圧された電源が前記トランス11からマグネトロン503に入力され、前記マグネトロン503は高周波を生成して調理室502に放射する。電子レンジ30が長時間作動すると、トランス11はその構成要素であるコイル112とコア111から発生する抵抗熱により高温の熱を放出し、この熱はトランス組立体10の容器12に入れられたミネラルオイル105に即時吸収されて対流することにより、前記容器12に到達する。この際、前記容器12の壁体121は波形構造により広い放熱面積を有するので、外部の冷たい空気を前記電装室501内に強制に流入させる冷却ファン504により空冷される。このようなトランス11は、ミネラルオイル105が直線トランス11を取り囲んで、冷却効率に優れた液体冷却システムをなすので、冷却作用が瞬時にかつ迅速に行われる。また、前記ミネラルオイル105に吸収された熱は対流により放熱面積の大きい容器12に到達し、冷却ファン504により迅速に外部に放出される。したがって、電子レンジが稼動してトランス11が持続的に作動しても、トランス11の効率が低下する問題点が相当に減少し、安定的な出力を維持することができる。
本発明の実施例によるトランス組立体の断面図である。 図1Aのトランス組立体を示す斜視図である。 図1Aのトランス組立体を電子レンジに装着するための多様な構造を示す断面図である。 図1Aのトランス組立体を電子レンジに装着するための多様な構造を示す断面図である。 図1Aのトランス組立体を電子レンジに装着するための多様な構造を示す断面図である。 図1Aのトランス組立体を電子レンジに装着するための多様な構造を示す断面図である。 図1Aのトランス組立体を電子レンジに装着するための多様な構造を示す断面図である。 図1Aのトランス組立体を電子レンジに装着するための多様な構造を示す断面図である。 図1Aのトランス組立体を電子レンジに装着するための多様な構造を示す断面図である。 本発明のトランス組立体の製造工程を示すフローチャートである。 本発明のトランス組立体のほかの製造工程を示すフローチャートである。 本発明のトランス組立体を有する電子レンジの概略正断面図である。
符号の説明
10 トランス組立体
105 オイル
11 トランス
111 コア
112 コイル
118 底板
12 容器
121 壁体
122 上面板
123 ベース板
14 入力線
15 出力線
16 通孔
18 エポキシ
19 端子部
20、21、22、23 ブラケット
201、211、221、231、301、311、312、321 ベース部
202、212、222、232、302、312、322 装着部
212a、222a、232a、312a、322a 延長部
212b、222b、232b、312b、322b 締結部

Claims (61)

  1. マグネトロンを有する電子レンジ用トランス組立体において、
    前記電子レンジのマグネトロンに電圧を印加するトランスと、
    前記トランスを収容し、前記電子レンジに結合されるベース板及び前記ベース板に結合されるキャップ部を有する容器と、
    前記トランスを冷却させるため、前記容器内に入れられた冷却物質とを含んでなることを特徴とするトランス組立体。
  2. 前記冷却物質はミネラルオイルであることを特徴とする請求項1に記載のトランス組立体。
  3. 前記容器は前記容器の中心からの距離が相違した少なくとも二つの地点を有する内面を有することを特徴とする請求項1に記載のトランス組立体。
  4. 前記容器はアルミニウム又は銅から製造されることを特徴とする請求項1に記載のトランス組立体。
  5. 前記トランス及び前記ベース板はスポット溶接により互いに結合されることを特徴とする請求項1に記載のトランス組立体。
  6. 前記キャップ部及び前記ベース板はブレージングにより互いに結合されることを特徴とする請求項1に記載のトランス組立体。
  7. 前記キャップ部は、
    前記容器の底部をなすベース部と、
    前記ベース部の端部を下方に折り曲げることにより、前記ベース部の端部に形成される延長部と、
    前記ベース部から離隔するように、前記延長部の端部を外方に折り曲げることにより前記延長部の端部に形成され、前記ベース板が前記電子レンジに締結されるようにする装着部とを含むことを特徴とする請求項1に記載のトランス組立体。
  8. 前記キャップ部は、
    前記容器の底部をなすベース部と、
    前記ベース部の端部を下方に折り曲げることにより、前記ベース部の端部に形成される延長部と、
    前記ベース部から離隔するように、前記延長部の端部を内方に折り曲げることにより前記延長部の端部に形成され、前記ベース板が前記電子レンジに締結されるようにする装着部とを含むことを特徴とする請求項1に記載のトランス組立体。
  9. 前記トランス組立体は、
    入力線と、
    出力線と、
    前記入力線を介して外部電源に連結される、前記トランスの1次巻線と、
    前記1次巻線による電磁気誘導により変圧された電流を前記出力線を介して前記マグネトロンに出力する、前記トランスの2次巻線と、
    前記入力線及び前記出力線を前記外部電源と前記マグネトロンに連結するため、前記キャップ部に付着される端子部とをさらに含むことを特徴とする請求項1に記載のトランス組立体。
  10. 前記端子部はブロック端子を有することを特徴とする請求項1に記載のトランス組立体。
  11. マグネトロンを有する電子レンジ用トランス組立体において、
    前記電子レンジのマグネトロンに電圧を印加するトランスと、
    前記トランスを収容する容器と、
    前記トランスを冷却させるため、前記容器内に入れられた冷却物質と、
    前記容器を前記電子レンジ内に取り付けるため、前記容器の表面に付着されるブラケットとを含んでなることを特徴とするトランス組立体。
  12. 前記トランス、前記容器の表面、及び前記ブラケットはスポット溶接により互いに結合されることを特徴とする請求項11に記載のトランス組立体。
  13. 前記容器は、ベース板と、前記ベース板にブレージングにより結合されるキャップ部とを含むことを特徴とする請求項11に記載のトランス組立体。
  14. 前記ブラケットは、
    前記容器の表面に付着されるベース部と、
    前記ベース部の端部を下方に折り曲げることにより、前記ベース部の端部に形成される延長部と、
    前記ベース部から離隔するように、前記延長部の端部を外方に折り曲げることにより前記延長部の端部に形成され、前記ブラケットが前記電子レンジに締結されるようにする装着部とを含むことを特徴とする請求項11に記載のトランス組立体。
  15. 前記ブラケットは、
    前記容器の表面に付着されるベース部と、
    前記ベース部の端部を下方に折り曲げることにより、前記ベース部の端部に形成される延長部と、
    前記ベース部から離隔するように、前記延長部の端部を内方に折り曲げることにより前記延長部の端部に形成され、前記ブラケットが前記電子レンジに締結されるようにする装着部とを含むことを特徴とする請求項11に記載のトランス組立体。
  16. 前記トランス組立体は、
    入力線と、
    出力線と、
    前記入力線を介して外部電源に連結される、前記トランスの1次巻線と、
    前記1次巻線による電磁気誘導により変圧された電流を前記出力線を介して前記マグネトロンに出力する、前記トランスの2次巻線と、
    前記入力線及び前記出力線を前記外部電源と前記マグネトロンに連結するため、前記キャップ部に付着される端子部とをさらに含むことを特徴とする請求項11に記載のトランス組立体。
  17. 前記端子部はブロック端子を有することを特徴とする請求項16に記載のトランス組立体。
  18. 調理室と、
    前記調理室から区画される電装室と、
    前記調理室内に高周波を発生させるため、前記電装室内に取り付けられるマグネトロンと、
    前記マグネトロンに電圧を印加するトランスと、
    前記トランスを収容し、ベース板及び前記ベース板に結合されたキャップ部を有する容器と、
    前記トランスを冷却させるため、前記容器内に入れられる冷却物質とを含んでなることを特徴とする電子レンジ。
  19. 前記冷却物質はミネラルオイルであることを特徴とする請求項18に記載の電子レンジ。
  20. 前記容器は前記容器の中心からの距離が相違した少なくとも二つの地点を有する内面を有することを特徴とする請求項18に記載の電子レンジ。
  21. 前記容器はアルミニウム又は銅から製造されることを特徴とする請求項18に記載の電子レンジ。
  22. 前記トランス及び前記ベース板はスポット溶接により互いに結合されることを特徴とする請求項18に記載の電子レンジ。
  23. 前記キャップ部及び前記ベース板はブレージングにより互いに結合されることを特徴とする請求項18に記載の電子レンジ。
  24. 前記ベース板は、
    前記容器の底部をなすベース部と、
    前記ベース部の端部を下方に折り曲げることにより、前記ベース部の端部に形成される延長部と、
    前記ベース部から離隔するように、前記延長部の端部を外方に折り曲げることにより前記延長部の端部に形成され、前記ベース板が前記電子レンジに締結されるようにする装着部とを含むことを特徴とする請求項18に記載の電子レンジ。
  25. 前記ベース板は、
    前記容器の底部をなすベース部と、
    前記ベース部の端部を下方に折り曲げることにより、前記ベース部の端部に形成される延長部と、
    前記ベース部から離隔するように、前記延長部の端部を内方に折り曲げることにより前記延長部の端部に形成され、前記ベース板が前記電子レンジに締結されるようにする装着部とを含むことを特徴とする請求項18に記載の電子レンジ。
  26. 前記電子レンジは、
    入力線と、
    出力線と、
    前記入力線を介して外部電源に連結される、前記トランスの1次巻線と、
    前記1次巻線による電磁気誘導により変圧された電流を前記出力線を介して前記マグネトロンに出力する、前記トランスの2次巻線と、
    前記入力線及び前記出力線を前記外部電源と前記マグネトロンに連結するため、前記キャップ部に付着される端子部とをさらに含むことを特徴とする請求項18に記載の電子レンジ。
  27. 前記端子部はブロック端子を有することを特徴とする請求項27に記載の電子レンジ。
  28. 調理室と、
    前記調理室から区画される電装室と、
    前記調理室内に高周波を発生させるため、前記電装室内に取り付けられるマグネトロンと、
    前記マグネトロンに電圧を印加するトランスと、
    前記トランスを収容する容器と、
    前記トランスを冷却させるため、前記容器内に入れられる冷却物質と、
    前記容器を前記電装室内に取り付けるため、前記容器の表面に付着されるブラケットとを含んでなることを特徴とする電子レンジ。
  29. 前記トランス、前記容器の表面、及び前記ブラケットはスポット溶接により互いに結合されることを特徴とする請求項28に記載の電子レンジ。
  30. 前記容器は、ベース板と、ブレージングにより前記ベース板に結合されるキャップ部と含むことを特徴とする請求項28に記載の電子レンジ。
  31. 前記ブラケットは、
    前記容器の用面に付着されるベース部と、
    前記ベース部の端部を下方に折り曲げることにより、前記ベース部の端部に形成される延長部と、
    前記ベース部から離隔するように、前記延長部の端部を外方に折り曲げることにより前記延長部の端部に形成され、前記ブラケットが前記電子レンジに締結されるようにする装着部とを含むことを特徴とする請求項28に記載の電子レンジ。
  32. 前記ブラケットは、
    前記容器の表面に付着されるベース部と、
    前記ベース部の端部を下方に折り曲げることにより、前記ベース部の端部に形成される延長部と、
    前記ベース部から離隔するように、前記延長部の端部を内方に折り曲げることにより前記延長部の端部に形成され、前記ベース板が前記電子レンジに締結されるようにする装着部とを含むことを特徴とする請求項28に記載の電子レンジ。
  33. 前記電子レンジは、
    入力線と、
    出力線と、
    前記入力線を介して外部電源に連結される、前記トランスの1次巻線と、
    前記1次巻線による電磁気誘導により変圧された電流を前記出力線を介して前記マグネトロンに出力する、前記トランスの2次巻線と、
    前記入力線及び前記出力線を前記外部電源と前記マグネトロンに連結するため、前記キャップ部に付着される端子部とをさらに含むことを特徴とする請求項28に記載の電子レンジ。
  34. 電装室を有する電子レンジにおいて、
    トランス、前記トランスを収容する容器、及び前記トランスを冷却させるため、前記容器内に入れられる冷却物質を有するトランス組立体と、
    前記トランス組立体を前記電子レンジの電装室内に取り付けるため、前記トランス組立体に連結される締結部とを含み、
    前記容器の中心線と前記締結部の中心線間の距離は前記容器の中心線と前記容器の外周面間の距離より小さいことを特徴とする電子レンジ。
  35. 前記容器は、
    前記容器の底部をなすベース部と、
    前記ベース部の端部を下方に折り曲げることにより、前記ベース部の端部に形成される延長部と、
    前記ベース部から離隔するように、前記延長部の端部を外方に折り曲げることにより前記延長部の端部に形成される装着部とを含み、
    前記締結部は前記装着部を前記電装室の底部に締結することを特徴とする請求項34に記載の電子レンジ。
  36. 前記トランス組立体は前記容器の表面に付着されたブラケットを有し、前記ブラケットは、
    前記容器の表面に付着されるベース部と、
    前記ベース部の端部を下方に折り曲げることにより、前記ベース部の端部に形成される延長部と、
    前記ベース部から離隔するように、前記延長部の端部を折り曲げることにより前記延長部の端部に形成される装着部とを含み、
    前記締結部は前記装着部を前記電装室の底部に締結することを特徴とする請求項35に記載の電子レンジ。
  37. 側壁、ベース板、上面板及びブラケットと、コイル及びコアを有するトランスとを含む、電子レンジ用トランス組立体の製造方法において、
    前記側壁の一端を前記ベース板に結合する段階と、
    前記トランスを前記側壁内に挿入し、前記トランスを前記ベース板に装着する段階と、
    前記上面板を前記側壁の他端に結合して容器を形成する段階と、
    前記容器内にオイルを注入する段階とを含んでなることを特徴とするトランス組立体の製造方法。
  38. 前記側壁を前記ベース板に結合する段階はブレージング工程を含むことを特徴とする請求項37に記載のトランス組立体の製造方法。
  39. 前記トランスを前記ベース板に装着する段階はスポット溶接を含むことを特徴とする請求項37に記載のトランス組立体の製造方法。
  40. 前記側壁を前記ベース板に結合する段階は、前記ベース板を前記電子レンジ内に取り付けるため、前記ブラケットを前記ベース板に付着する段階を含み、前記トランスを前記ベース板に装着する段階は、前記トランス、前記ベース板、及び前記ブラケットを一緒に結合する段階を含むことを特徴とする請求項37に記載のトランス組立体の製造方法。
  41. 前記上面板を前記側壁に結合する段階は、前記上面板を介して入力線及び出力線を取り付ける段階と、前記入力線の一端を外部電源に連結し前記入力線の他端を前記トランスに連結する段階と、前記出力線を前記トランスに連結して前記トランスにより変圧された電流を出力する段階と、前記入力線及び前記出力線が取り付けられた前記上面板を前記側壁に連結する段階とを含むことを特徴とする請求項37に記載のトランス組立体の製造方法。
  42. 前記入力線及び前記出力線を取り付ける段階は、前記上面板に通孔を形成する段階と、前記入力線及び前記出力線を前記通孔に通過させる段階と、前記通孔をエポキシ樹脂で密封処理する段階とを含むことを特徴とする請求項41に記載のトランス組立体の製造方法。
  43. 前記入力線及び前記出力線を取り付ける段階は、前記上面板に端子部を付着する段階と、前記入力線及び前記出力線を前記端子部に連結する段階とを含むことを特徴とする請求項41に記載のトランス組立体の製造方法。
  44. 前記オイルを注入する段階は、前記上面板にオイル注入孔を形成する段階と、前記オイル注入孔を介して前記オイルを前記容器に注入する段階と、前記オイル注入孔を密封する段階とを含むことを特徴とする請求項37に記載のトランス組立体の製造方法。
  45. 前記オイルを注入する段階は、オイルのレベルが前記容器の上面板と前記トランスのコイルの上端部間に到達するまでオイルを注入する段階を含むことを特徴とする請求項44に記載のトランス組立体の製造方法。
  46. 前記オイルを注入する段階は、前記オイルのレベルが前記トランスのコアの上端部と前記トランスのコイルの上端部間に到達するまでオイルを注入する段階を含むことを特徴とする請求項44に記載のトランス組立体の製造方法。
  47. 前記製造方法は、前記容器の中心からの距離が相違した少なくとも二つの地点を有する内面を有する側壁を用意する段階をさらに含むことを特徴とする請求項37に記載のトランス組立体の製造方法。
  48. 側壁、ベース板、上面板及びブラケットと、コイル及びコアを有するトランスとを含む、電子レンジ用トランス組立体の製造方法において、
    前記側壁の一端を前記ベース板に結合する段階と、
    前記トランスを前記側壁内に挿入し、前記トランスを前記ベース板に装着して容器を形成する段階と、
    前記側壁と前記ベース板により形成される前記容器内にオイルを注入する段階と、
    前記上面板を前記側壁の他端に結合する段階とを含んでなることを特徴とするトランス組立体の製造方法。
  49. 前記側壁を前記ベース板に結合する段階はブレージング工程を含むことを特徴とする請求項48に記載のトランス組立体の製造方法。
  50. 前記トランスを前記ベース板に装着する段階はスポット溶接を含むことを特徴とする請求項48に記載のトランス組立体の製造方法。
  51. 前記側壁を前記ベース板に結合する段階は、前記ベース板を前記電子レンジ内に取り付けるため、前記ブラケットを前記ベース板に付着する段階を含み、前記トランスを前記ベース板に装着する段階は、前記トランス、前記ベース板、及び前記ブラケットを一緒に結合する段階を含むことを特徴とする請求項48に記載のトランス組立体の製造方法。
  52. 前記上面板を前記側壁に結合する段階は、外部電源を前記トランスに供給し前記トランスにより変圧された電流を出力するため、前記上面板を介して前記入力線及び前記出力線を取り付ける段階と、前記入力線及び前記出力線が取り付けられた前記上面板を前記側壁に連結する段階とを含むことを特徴とする請求項48に記載のトランス組立体の製造方法。
  53. 前記入力線及び前記出力線を取り付ける段階は、前記上面板に通孔を形成する段階と、前記入力線及び前記出力線を前記通孔に通過させる段階と、前記通孔をエポキシ樹脂で密封処理する段階とを含むことを特徴とする請求項52に記載のトランス組立体の製造方法。
  54. 前記入力線及び前記出力線を取り付ける段階は、前記上面板に端子部を付着する段階と、前記入力線及び前記出力線を前記端子部に連結する段階とを含むことを特徴とする請求項52に記載のトランス組立体の製造方法。
  55. 前記オイルを注入する段階は、オイルのレベルが前記容器の上面板と前記トランスのコイルの上端部間に到達するまでオイルを注入する段階を含むことを特徴とする請求項48に記載のトランス組立体の製造方法。
  56. 前記オイルを注入する段階は、前記オイルのレベルが前記トランスのコアの上端部と前記トランスのコイルの上端部間に到達するまでオイルを注入する段階を含むことを特徴とする請求項48に記載のトランス組立体の製造方法。
  57. 前記製造方法は、前記容器の中心からの距離が相違した少なくとも二つの地点を有する内面を有する側壁を用意する段階をさらに含むことを特徴とする請求項48に記載のトランス組立体の製造方法。
  58. 前記冷却物質はコロイド状物質であることを特徴とする請求項1に記載のトランス組立体。
  59. 前記装着部は、前記容器を前記電子レンジに締結するためのネジ孔を有する締結部を含むことを特徴とする請求項14に記載のトランス組立体。
  60. 前記ベース板は、
    前記容器の底部をなすベース部と、
    前記ベース部の各端部から外方に前記キャップ部より遠く延長され、前記装着部を前記電子レンジに締結するためのネジ孔を有する装着部とをことを特徴とする請求項1に記載のトランス組立体。
  61. 前記容器は、より大きい放熱面積を提供するため、波形構造の側壁を含むことを特徴とする請求項1に記載のトランス組立体。

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