JPH05326132A - 高周波加熱装置 - Google Patents

高周波加熱装置

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Publication number
JPH05326132A
JPH05326132A JP13039292A JP13039292A JPH05326132A JP H05326132 A JPH05326132 A JP H05326132A JP 13039292 A JP13039292 A JP 13039292A JP 13039292 A JP13039292 A JP 13039292A JP H05326132 A JPH05326132 A JP H05326132A
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JP
Japan
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fan
cooling
power converter
magnetron
case
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Application number
JP13039292A
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English (en)
Inventor
Naoyoshi Maehara
直芳 前原
Daisuke Betsusou
大介 別荘
Yuji Nakabayashi
裕治 中林
Makoto Shibuya
誠 渋谷
Kenji Yasui
健治 安井
Shiro Takeshita
志郎 竹下
Kazuho Sakamoto
和穂 坂本
Haruo Suenaga
治雄 末永
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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  • Control Of High-Frequency Heating Circuits (AREA)
  • Constitution Of High-Frequency Heating (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は高周波加熱装置に関するもので、そ
の電源部を小形化することを目的とする。 【構成】 高周波電力を発生する電力変換器10と、こ
の出力を受けるマグネトロン11と、これらを冷却する
冷却ファン34とを備え、導電材料よりなる単一のケー
ス16内に、少なくとも電力変換器10とマグネトロン
11とをこの順序に冷却風が通過するよう収納する構成
とした。この構成により、冷却効率をよくすることがで
き、電源部の小形化をはかることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、マイクロ波を利用して
食品や、触媒などの誘電体の加熱を行う高周波加熱装置
に関するもので、詳しくいえば、マイクロ波を発生させ
るマグネトロンを駆動するためにインバータ電源を用い
た高周波加熱装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の高周波加熱装置の構成を図8に示
す回路図を用いて説明する。同図において、商用電源1
は整流器2で整流され直流電圧に変換される。商用電源
1から電力が供給される。前記直流電圧は、フィルタ回
路3を介してコンデンサ4とインダクタ5からなる共振
回路と、半導体スイッチング素子6などより成る直列回
路に印加される。半導体スイッチング素子6は数10キ
ロヘルツ以上の周波数でスイッチングし前記共振回路と
ともに高周波交流を作り出す。インダクタ5はトランス
7の一次巻線を兼ねているので、インダクタ5に発生し
た高周波交流はトランス7で高電圧に昇圧される。トラ
ンス7により昇圧された高電圧は高圧整流回路8で直流
高電圧に整流される。制御回路9は半導体スイッチング
素子6に信号を与え、これを駆動する。これらの電気要
素部品が、インバータ電源(電力変換器)10を構成す
る。高圧整流回路8で整流された直流高電圧はマグネト
ロン11のアノードとカソード間に印加される。トラン
ス7には、もう一つの巻線12が設けられており、この
巻線12はマグネトロン11のカソードに電力供給を行
っている。マグネトロン11は、カソードに電力供給を
受け、カソード温度が上昇し、かつ、アノードとカソー
ド間に高電圧を印加されると発振しマイクロ波を発生す
ることができる。マグネトロンで発生されたマイクロ波
は加熱室内の食品などの被加熱物に照射され誘電加熱を
行う。
【0003】インバータ電源10は、1〜2KWの高出
力の電力を扱うため、それを構成する電気要素部品はか
なり大きな損失を伴う。例えば、電気要素部品のうち、
整流器2や半導体スイッチング素子6は放熱効率を良く
するためアルミでできたフィンを取り付け、他の電気要
素部品と共に、強制空冷を行う必要がある。強制空冷は
モーター13でファン14を回転させ冷却風を発生させ
て行うようにしている。
【0004】図9は高周波加熱装置本体15にインバー
タ電源10と、マグネトロン11と、モーター13と、
ファン14がそれぞれ単独で取り付けられている様子を
示すものである。同図からわかるように、インバータ電
源10やマグネトロン11を強制冷却するため、広い範
囲にわたって風の供給をする必要がある。このため比較
的大きな風量が取れるプロペラファンがファン14に用
いられる。また、ファン14を回転させるためのモータ
ー13に交流モーターが用いられる。このように交流モ
ーターとプロペラファンの組合せで強制冷却を行うた
め、その冷却構成が、非常に大型とならざるを得なかっ
た。
【0005】また、米国特許第4,956,531号明
細書には、インバータ電源を金属性のエンベロープ(e
nvelope)内に収納する構成とし、マグネトロン
と、ファンとを一体化した電源モジュールが示されてい
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上述したような従来の
技術では、以下に述べるような課題があった。
【0007】第一に、インバータ電源10やモーター1
3をそれぞれ単独で高周波加熱装置15に装着するの
で、組立工数がかかるという課題があった。すなわち、
インバータ電源10やモーター13などの構成要素に必
要な電力を供給するために、それぞれにリード線を用い
て、電力源と接続する必要がある。このため、一旦イン
バータ電源10やモーター13などの構成要素を高周波
加熱装置15に装着し、これらをリード線を用いて、電
力源と接続するようにしていた。しかしながら、これら
のリード線の配線は、狭いスペースに人手によって行わ
なければならず、人手がかかり、かつ、配線し難いとい
う課題があった。また、インバータ電源10やモーター
13などの構成要素を高周波加熱装置15に装着する際
に、それぞれの構成要素が色々な形状をしており、か
つ、それぞれの構成要素にリード線による配線を行わな
ければならないので、ロボットによる自動組立が難し
く、組立工数の削減が困難であった。
【0008】第二に、インバータ電源10やモーター1
3、または、マグネトロン11などの構成要素に必要な
電力を供給するリード線から、不要な電磁波が輻射さ
れ、高周波加熱装置の周辺にあるテレビやラジオなどの
機器に悪影響を及ぼすという課題があった。
【0009】第三に、インバータ電源10を構成する半
導体スイッチング素子6は、発熱が大きいので冷却のた
めフィンを取りつける必要があった。このためフィンが
大型化し、プリント基板上に占める面積が広くなり、プ
リント基板の小型化が困難であるという課題があった。
【0010】また、第2の従来の技術では、3つの構成
要素が、それぞれ別々の3つのケーシング内に収納され
ており、これらの3つのケーシングを相互に結合させて
高周波加熱装置を組み立てる必要があった。また、特に
マグネトロンを収納したケーシングとインバータ電源を
収納したケーシングとの電力線の接続が必要となるた
め、この接続が面倒であり、かつ、ここから不要輻射
(ノイズ)が発生しやすいという課題があった。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
するために以下に述べる構成により成るものである。
【0012】すなわち、1つ又はそれ以上の半導体素子
を有する電力変換器と、前記電力変換器の出力を受け加
熱室に電波を供給するマグネトロンと、前記電力変換器
およびマグネトロンを冷却する冷却ファンとを備え、少
なくとも前記電力変換器およびマグネトロンを導電性材
料より成るケースに収納する構成とすると共に、前記冷
却ファン、前記電力変換器、前記マグネトロンの順に並
べる構成とし、前記冷却ファンの吐出空気が前記電力変
換器の少なくとも1部を冷却後前記マグネトロンを冷却
する構成としたものである。
【0013】また、冷却ファンに駆動電力を電力変換器
の出力から供給する構成としたものである。
【0014】さらに、電力変換器、マグネトロンおよび
冷却ファンを単一のケース内に収納する構成としたもの
である。
【0015】さらにまた、1つ又はそれ以上の半導体素
子を有する電力変換器と、前記電力変換器の出力を受け
加熱室に電波を供給するマグネトロンと、前記電力変換
器およびマグネトロンを冷却する冷却ファンとを備え、
前記電力変換器の構成部品を印刷基板に配置する構成と
すると共に、少なくとも前記冷却ファンのファンケース
を前記印刷基板上に配置する構成としたものである。
【0016】そして、冷却ファンを駆動させるモーター
を印刷基板上に配置する構成としたものである。
【0017】そしてまた、冷却ファンのファンケースの
1部又は全部を冷却体で構成し、電力変換器の構成部品
を前記冷却体に取りつけて冷却する構成としたものであ
る。
【0018】
【作用】上記構成により本発明の高周波加熱装置は、以
下の作用を有するものである。
【0019】すなわち、少なくとも前記電力変換器及び
前記マグネトロンを導電性材料より成るケースに収納す
る構成とし、前記冷却ファンの吐出空気が前記電力変換
器の少なくとも一部を冷却後、前記マグネトロンを冷却
する構成とすることにより、マグネトロンや電力変換器
の構成部品の冷却を極めて有効に、かつ、高実装密度を
実現しつつ可能とするものである。また、狭い通風路に
近接して部品を配置する構成は、発熱部品そのものの有
効冷却による小型化と、少ない冷却風量だけでよいこと
によるファンの小型化とを実現し、電源システム全体の
著しい小型コンパクト化を可能ならしめる。
【0020】また、ファンの駆動電力を電力変換器の出
力からとり出す構成により、ファン駆動電力を電力変換
器の入力電圧にかかわらず所望の電力に安定化できると
いう作用を果たすものである。特に、直流電力でファン
を駆動する構成の場合には、直流電源装置を別個に設け
る必要をなくし、ファン駆動電源を電力変換器で兼ねる
作用を果たすものである。
【0021】さらに、マグネトロン、電力変換器に加
え、ファンをも単一のケースに収納する構成により、フ
ァンそのものの構造の簡素化とファンと被冷却物との近
接化による冷却性能の向上とを可能ならしめる作用を果
たすものである。
【0022】さらにまた、少なくとも冷却ファンのファ
ンケースを印刷配線基板上に配置する構成とすることに
より、印刷基板上の被冷却物により近接してファンを配
置し、有効な冷却風を被冷却物に与えてより効果的な冷
却を実現する作用をはたすものである。
【0023】そして、ファンモーターをも印刷配線基板
上に配置する構成により、モーターの駆動電力供給用の
リード線を不要とし、印刷配線基板を利用した電力供給
を可能ならしめるものである。
【0024】そしてまた、ファンケースの少なくとも1
部を冷却体で構成することにより、ファンケースと冷却
体を兼用したコンパクトな構造の実現を可能とし、か
つ、ファンと冷却体とをより近接して配置して有効な冷
却風路に冷却体を配置せしめ、より効率的な冷却体の冷
却を可能ならしめるという作用を果たすものである。
【0025】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面と共に説
明する。図1ないし図9において、同一符号のものは、
相当する構成要素である。
【0026】図1はアルミでできたケース16の内部に
電気要素部品が接近して実装された状態を示し、ファン
34は狭い範囲の風を送り出すため、圧損に強いシロッ
コ型のファンが用いられており、ファン34を駆動する
モーター33(図示せず)として、高回転動作および小
型化のために直流モーターが用いられている。
【0027】ファン34から発生された冷却風はまず最
初に数ワットの発生損失のある制御回路を構成する部品
(図示せず)を冷却し、次にトランス7と半導体スイッ
チング素子(損失約40ワット)や整流器(損失約15
ワット)が取り付けられたフィン17を冷却する。トラ
ンス7やフィン17などは、電力変換器10を構成し、
印刷配線基板23上に設けられている。
【0028】マグネトロン11は300ワット程度の大
きな損失を持つので冷却風の通風路の最後列に配置され
ている。マグネトロン11は定常動作時はそのアノード
をおよそ180℃程度の温度以下に冷却すれば十分であ
り、このために毎分0.5m3程度の室温の風をマグネトロ
ン11に与えればよい。ケース16実装時にマグネトロ
ン11に毎分0.5m3の風を与えられるような冷却能力を
ファン34に持たすと、マグネトロン11に与えられる
冷却風はフィン17とトランス7を通るため室温に対し
て10K程度温度上昇する。このため、マグネトロン1
1には毎分0.55m3から0.6m3の風が送れるようなファ
ン34の能力とすればよい(すなわち、モーターの回転
数を上げればよい)。
【0029】また、ケース16内は前述したように、ア
ルミでできたケース16の内部に電気要素部品が接近し
て実装されている。ファン34はこの狭い範囲に風を送
り出すことが必要であるので、圧損に強いシロッコ型の
ファンが用いられている。この構成により、マグネトロ
ン11を含む電気要素部品はその発生熱量の小さいもの
順、または耐熱温度の低いもの順に冷却されるように通
風路に配置する事により効率のよい冷却ができると同時
に小型化することができ、図2に示すように高周波加熱
装置15にも容易に取り付けられるサイズとすることが
できる。また、図1に示すうよにノイズの発生源である
マグネトロン11や半導体スイッチング素子、整流器、
トランス7およびトランス7とマグネトロン11を接続
するリード線は、ケース16内に収納されるのでノイズ
輻射を防止でき、高周波加熱装置の近辺にある他の電気
機器に悪影響を与えることを防止することができる。
【0030】つまり、ノイズの発生源であるマグネトロ
ン11や半導体スイッチング素子、整流器、トランス7
およびトランス7とマグネトロン11を接続するリード
線からのノイズ輻射を防止するため、これらの電気要素
部品を収納したケース16を構成する際に、ケースの内
部にこれらの電気要素部品を冷却するファン34を設
け、マグネトロン11を含む電気要素部品はその発生熱
量の小さいもの順、または耐熱温度の低いもの順に冷却
されるようにファン34によって発生される風の通風路
に配置する事により効率のよい冷却ができると共に小型
な電源システム18を構成することができ、高周波加熱
装置本体15にも容易に取り付けられるサイズとするこ
とができる。
【0031】図2は、アルミでできたケース16を高周
波加熱装置15にとりつけた状態を示している。特徴的
構成はケース16と本体底板19の間に緩衝材20を介
在したものである。図において、20は弾性を有する材
質からなる緩衝材である。ケース16を高周波加熱装置
15に取り付ける場合は、高周波加熱装置15に取り付
けられている導波管21と固定するとともにケース16
と本体底板19との間には緩衝材20を介在している。
【0032】このように、緩衝材20を介在させない場
合は、ケース16は導波管21だけに取り付けられてお
り、ケース16の重量を導波管20の取り付け部分のみ
で支えなければならず、ケース16の重量により取り付
け部分に歪が生じてしまう。特に、ケース16と導波管
21の取り付け部分または導波管21と高周波加熱装置
15の取り付け部分に大きな歪が生じて隙間ができた場
合、マイクロ波が漏れるという問題があった。
【0033】しかし、本実施例のように、緩衝材20を
介在させることにより、上記問題を解決することができ
る。
【0034】さらに、緩衝材20を介在させることによ
ってケース16に収められている冷却ファン34の振動
が共振を起こしその振動が本体底板19に伝わることが
なくなり、外部にもれる振動および騒音を抑制できる。
【0035】また、この構成では、導波管21とケース
16を加熱室の形状や高周波加熱装置の設計が異なって
いても、導波管21を変更するだけで、ケース16は同
じものを使用できる。つまり、設計変更や、機種ごとの
差異に合わせた設計の工数が大幅に削減できる。
【0036】また、導波管21は、ケース16に収めら
れた電源システム18とは別に作っておき、生産ライン
上で取りつければよいのでケース16に入った電源シス
テム18は、つくり置きが可能となる。
【0037】図3はインバータ電源を構成する電気要素
部品の一つである半導体スイッチング素子が取りつけら
れているフィン17と、トランス7と、これらを冷却す
るためのファン34と、ファン34を回転させるための
モーター33およびファン34で発生した風を導くため
のファンケース22とを同一プリント基板23上に構成
する方法を示したものである。同図に示すように電気要
素部品、モーター33、ファン34、ファンケース22
をプリント基板23の同じ面(図では上面)から挿入す
る構成としている。このため、このプリント基板23を
半田槽に一度通すだけで、電気要素部品とモーター33
の半田づけができる。また、ファン34をモーター33
の軸に上面から挿入し、またファンケース22をファン
34の上面からセットする構成とすることにより、上下
方向の動作だけで電気要素部品、モーター33、ファン
34、およびファンケース22をプリント基板23に挿
入できるので、自動組立が容易となる。
【0038】また、本実施例においてモーター33は、
小型化を図るため従来の交流モーターから直流モーター
を、またファン34はプロペラファンからシロッコファ
ンを用いるようにしている。
【0039】部品の実装密度を上げて小型化を行ってい
るプリント基板23を冷却するには、風圧を大きく取る
ことができるシロッコファンが適している。また、直流
モーターを用いるため低圧の直流電源が必要となる。こ
のため、図5に示すようにインバータ電源18を構成す
る電気要素部品の中のトランス7に巻線24を設け、低
圧の交流電力を取り出しこれを整流して直流電源を得る
構成としている。
【0040】このように、インバータ電源18を構成す
る電気要素部品であるトランス7とモーター33は、同
一のプリント基板23上に配置する構成としたため、ト
ランス7から得られた電力をモーター33に供給するに
は、プリント基板23に設けられたパターンを介して伝
達すればよいので、リード線は不要である。また、トラ
ンス7や、半導体スイッチング素子4とその冷却用のフ
ィン17を含む電気要素部品とモーター33から輻射さ
れる不要な電磁波は導電性のケース16によって遮蔽さ
れるので、テレビやラジオなどの機器に悪影響をおよぼ
すことがなくなる。
【0041】図4は、モーター33を支持する支持台を
兼ねたファンケース25に電気要素部品の一部である半
導体スイッチング素子6を取りつけた構成を示してい
る。ファンケース25はアルミのように熱伝導に優れた
材料を用いているので、半導体スイッチング素子6の熱
はファンケース25を通して放熱される。すなわち、こ
のファンケース25は、モーター33の支持台と、半導
体スイッチング素子6の冷却体とを兼用しておりファン
34の風を導くファンケースの一部を冷却体で兼用した
と考えることもできる。すなわち、ファンケース25の
上部には充分な風が通っているので、ファンケース25
の熱を効率的に放熱することができる。したがって半導
体スイッチング素子6を効率よく冷却できる。このよう
にファンケース22および25の1部または全部を冷却
体で、兼用する構成とすることにより、半導体スイッチ
ング素子6を冷却するための専用に冷却体(例えば、図
3のフィン17)を無くすことができ、プリント基板の
スペースを有効に使用することができ、高密度なコンパ
クト実装構造を実現できる。
【0042】半導体素子等の発熱体の冷却体とファンケ
ースとを兼用する方法として、図4に示したファンケー
ス25を冷却体で構成する方法以外にも様々な方法を採
用して本発明を実施することができる。
【0043】例えば、図6に示すように、ファンケース
22の2つの側面22a、および22bをアルミなどの
冷却体を用い、樹脂材料で構成した残りの部分22cと
組み合わせてファンケース22を構成すると共に、この
側面22a,22bに対して、半導体スイッチング素子
6や整流器2を取りつける構成とすることができる。そ
してこのファンケース22をプリント基板23に対し
て、図のように一度に挿入するようにして組み立てるこ
とができる。
【0044】また、図のように、モーター33は、ケー
ス16(図示せず)に固定し、ファンケース22のみを
プリント基板23上に置載する構成とすることもでき
る。このような構成は、モーター33の振動が比較的大
きく、プリント基板23を損傷する可能性のある時や、
モーター33が交流モーターであって商用電源1により
駆動される構成の場合に適している。
【0045】図7は、第2の実施例を示し、第1の実施
例と同様の電源システム18に、吸い込まれる空気を導
く第1のエアガイド26と吐き出される空気を加熱室内
に導く第2のエアガイド27を備え、そのそれぞれが、
ケース16にネジ止めされるような構成となっている。
このような構成とすることにより、電源システム18か
ら吐き出される熱せられた空気や、特にマグネトロン1
1が取り付けられている付近の熱によって熱せられたケ
ース16の周囲の空気が、ケース16の吸気口からその
内部に吸い込まれ、冷却の効率が低下するのを防ぐこと
ができる。また、熱せられた空気を第2のエアガイド2
7によって加熱室内に供給することで、被加熱物に冷却
風の排熱を与えることができるので、高周波加熱装置の
加熱効率を向上することができる。
【0046】また、第1のエアガイド26と第2のエア
ガイド27は、ケース16と取り付け取りはずしが自在
な構成となっているので、高周波加熱装置の設計が異な
っていても、第1のエアガイド26及び第2のエアガイ
ド27を変更するだけでケース16は同じものを使用で
きる。つまり、設計変更や、機種ごとの差異に合わせた
設計の工数が大幅に削減できる。また、第1のエアガイ
ド26,第2のエアガイド27は、ケース16に収めら
れた電源システム18とは別に作っておき生産ライン上
で取りつければよいのでケース16に入った電源システ
ム18は、つくり置きが可能となる。
【0047】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、以下の効
果が得られる。 (1)冷却ファンにより、ケース内の電力変換器の少な
くとも1部とマグネトロンとに、この順序で冷却風を供
給して冷却する構成により、電力変換器の耐熱性が低く
発熱量の少ない部品に温度の低い冷却風を供給し、その
後マグネトロンを冷却することができる。したがって、
ケース内に近接して配置し、しかも前述の順序で冷却で
きるので、非常に冷却効率が高く、高信頼性でコンパク
トな電源システムを実現した高周波加熱装置を提供でき
る。したがって、電源システムの組立や配線等のいわゆ
る組立工程は、大幅に簡略化され、従来困難であった高
周波加熱装置の組立工数の大幅合理化を実現することが
できる。
【0048】また、マグネトロンや電力変換器、ならび
に、それらを接続するリード線からの不要輻射ノイズを
大幅に低減し、電磁波ノイズ環境を良化した高周波加熱
装置を提供することができる。 (2)ファンの駆動電源を電力変換器の出力から供給す
る構成により、ファンの駆動電力、したがって、冷却性
能を電源電圧の変動などに対して安定化し、安定な冷却
性能を実現することができる。このため、高周波加熱装
置の出力も安定化することができ、かつ、高い信頼性を
実現することができる。 (3)さらに上記(1)の構成に加え、マグネトロン、
電力変換器、ファンを単一のケース内に収納する構成に
より、ファン構造そのものの簡単化と、被冷却物とファ
ンとの近接化とを実現できるので、よりコンパクトでし
かも冷却効果の高い電源システムを実現した高周波加熱
装置を提供することができる。
【0049】したがって、高周波加熱装置の製造工数、
価格の一層の削減と、電磁波ノイズの一層の抑制を実現
することが可能となる。 (4)また、少なくともファンケースを印刷配線基板上
に配置する構成により、被冷却物とファンとの距離をよ
り縮め効果的な冷却効果の発揮とより小型コンパクト化
とを可能ならしめ、製造の合理化と低コスト化をより一
層おし進めた高周波加熱装置を提供することができる。 (5)さらにまた、ファンモーターも印刷配線基板上に
配置する構構成とすることにより、モーター駆動用リー
ド線を省略し、電源システムそのものの製造の合理化と
低コスト化とを実現した高周波加熱装置を実現すること
ができる。 (6)そしてまた、ファンケースの少なくとも1部を冷
却体で構成することにより、冷却体とファンケースとの
兼用効果による製造工程と価格の低減、ならびに、より
一層の冷却性能の向上を可能とすることができる。
【0050】したがって、よりコンパクトで低価格であ
り、かつ、製造の合理化を実現した高周波加熱装置を提
供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例における、高周波加熱装置の電
源システムの立体透視斜視図
【図2】同実施例における電源システムを高周波加熱装
置の筺体に取りつけた場合の立体透視斜視図
【図3】同実施例における高周波加熱装置の電源システ
ムの冷却部の部分斜視図
【図4】同実施例における高周波加熱装置の電源システ
ムの冷却部の他の実施様態を示す部分斜視図
【図5】同実施例における高周波加熱装置の電源システ
ムの回路図
【図6】同実施例における高周波加熱装置の電源システ
ムの冷却部のさらに他の実施様態を示す部分斜視図
【図7】本発明の他の実施例における電源システムを高
周波加熱装置に取りつけた場合の立体透視斜視図
【図8】従来の高周波加熱装置の電源システムの回路図
【図9】従来の電源システムを高周波加熱装置に取りつ
けた場合の立体斜視図
【符号の説明】
7 トランス 10 電力変換器 11 マグネトロン 16 ケース 17 フィン 22 ファンケース 34 ファン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 渋谷 誠 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 安井 健治 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 竹下 志郎 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 坂本 和穂 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 末永 治雄 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】1つ又はそれ以上の半導体素子を有する電
    力変換器と、前記電力変換器の出力を受け加熱室に電波
    を供給するマグネトロンと、前記電力変換器およびマグ
    ネトロンを冷却する冷却ファンとを備え、少なくとも前
    記電力変換器およびマグネトロンを導電性材料より成る
    ケースに収納する構成とすると共に、前記冷却ファン、
    前記電力変換器、前記マグネトロンの順に並べる構成と
    し、前記冷却ファンの吐出空気が前記電力変換器の少な
    くとも1部を冷却後前記マグネトロンを冷却する構成と
    した高周波加熱装置。
  2. 【請求項2】冷却ファンに駆動電力を電力変換器の出力
    から供給する構成とした請求項1記載の高周波加熱装
    置。
  3. 【請求項3】電力変換器、マグネトロンおよび冷却ファ
    ンを単一のケース内に収納する構成とした請求項1記載
    の高周波加熱装置。
  4. 【請求項4】1つ又はそれ以上の半導体素子を有する電
    力変換器と、前記電力変換器の出力を受け加熱室に電波
    を供給するマグネトロンと、前記電力変換器およびマグ
    ネトロンを冷却する冷却ファンとを備え、前記電力変換
    器の構成部品を印刷基板に配置する構成とすると共に、
    少なくとも前記冷却ファンのファンケースを前記印刷基
    板上に配置する構成とした高周波加熱装置。
  5. 【請求項5】冷却ファンを駆動させるモーターを印刷基
    板上に配置する構成とした請求項4記載の高周波加熱装
    置。
  6. 【請求項6】冷却ファンのファンケースの1部又は全部
    を冷却体で構成し、電力変換器の構成部品を前記冷却体
    に取りつけて冷却する構成とした請求項4記載の高周波
    加熱装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2000315929A (ja) * 1999-04-28 2000-11-14 Mitsubishi Electric Corp モータ機構
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WO2015118868A1 (ja) * 2014-02-05 2015-08-13 パナソニックIpマネジメント株式会社 マイクロ波加熱装置

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