JP2000315929A - モータ機構 - Google Patents

モータ機構

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JP2000315929A
JP2000315929A JP11122306A JP12230699A JP2000315929A JP 2000315929 A JP2000315929 A JP 2000315929A JP 11122306 A JP11122306 A JP 11122306A JP 12230699 A JP12230699 A JP 12230699A JP 2000315929 A JP2000315929 A JP 2000315929A
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Japan
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motor
power supply
circuit
noise
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JP11122306A
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English (en)
Inventor
Toshio Otake
登志男 大竹
Mitsuhiko Kanda
光彦 神田
Katsumi Tomiyama
勝巳 富山
Naohito Oka
尚人 岡
Takeshi Uchida
雄 内田
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 コモンモード電流によるノイズに対する対策
を施し、高周波機器からモータのベアリングに長時間電
流が流れ続けることによって、モータの軸受けが損傷
し、異常音が発生することを回避したモータ機構を提供
する。 【解決手段】 高周波ノイズを防止するノイズフィルタ
25をモータ外郭3a内に内蔵するように、またノイズ
フィルタ25が、電源1からの電源線2間に直列に接続
された2つのYコンデンサで構成されYコンデンサ同士
の接続点がアース側に接続された電源線に同方向に流れ
るコモンモード電流をアース側に流すコンデンサ回路、
上記電源線間に設けられ上記コモンモード電流を減衰さ
せるチョークコイル回路が、電源に近い側より、コンデ
ンサ回路20,21、チョークコイル回路22、コンデ
ンサ回路23,24の順に接続されてなる回路からな
り、ノイズフィルタによるノイズ除去効果を増大させ
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、外部からのノイ
ズが商用電源線を伝搬し電子機器を含むモータ内部に入
らないよう、また電子機器やモータから発生するノイズ
が、他の電子機器等に影響を与えないよう、商用電源線
に流出するノイズを低減するノイズフィルタを用いるこ
とにより、外部からのノイズがモータ内のベアリング軸
受内側に侵入し、ノイズ電流で油膜が絶縁破壊を起こ
し、部分放電による機械的摩耗現象で軸受損傷に至り、
異常音の発生を防止するモータ機構に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】図11に従来のモータ機構の回路構成を
示す。商用電源1に電源線2を介してモータ3は接続さ
れ使用される。以前はモータ3と同一の系統にインバー
タを用いた高周波機器(ノイズ源)4が接続されることは
無かった。そのため、外部からのノイズ侵入が少なく、
またモータ3からのノイズもそれほど多く発生せず、流
出しなかった。よってモータ3はノイズ流入の影響を受
けず、ノイズ対策は取られていなかった。しかし最近に
なって図11に示す通り、モータ3と同一系統に高周波
機器4が接続されるケースが増えてきている。高周波機
器4は例えば、基本周波数64kHz等を用いたインバ
ータが一般的であり、基本周波数を基準とした高調波の
ノイズを発生する機器が多い。高周波機器4はノイズの
発生源であり、高周波機器4からモータ3へノイズが点
線の矢印で示すコモンモード電流Icとなって流入する
ことになる。流入経路は、高周波機器4から発生したノ
イズ源がコモンモード電流Icとなってモータ3の電源
線2に流入する。モータ3を筐体に取り付けた際に生ず
る浮遊容量Cpを介して電源線2からモータ3にコモン
モード電流Icが流れ、機器筐体を経由して高周波機器
4に戻ることになる。このコモンモード電流Icが長時
間流れ続けることによってモータ3の軸受が損傷し、異
常音発生の原因ともなっている。
【0003】次にモータ3の構造からコモンモード電流
Icの経路を解析してみることにする。図12に従来の
モータ機構の断面図を示す。軸10上に円筒形の回転子
11と、その外側にわずかのギャップを隔てて同心状に
配置された固定子コイル12で構成された構造であっ
て、固定子コイル12に巻かれた一次巻線は電源線2に
接続され、モータ3の回転部分のエアギャップに回転磁
界を生ずる。回転子11に巻かれた二次巻線の回転磁界
による電流が誘導され、この電流と回転磁界によってト
ルクが発生する機構となっている。
【0004】一方、軸10の周りにはモータ3のモータ
外郭3aとリング状の固定具15に固定されたベアリン
グ13があり、軸10の回転を支えている。モータ外郭
3aの周囲にはモータ3を筐体に固定する支持板14が
ある。コモンモード電流Icは太い矢印で示す通り電源
線2より侵入し固定子コイル12へ入り、モータ3の回
転部分のエアギャップを経て回転子11に誘導され、軸
10経由でベアリング13、固定具15を介してモータ
3の外郭3a、支持板14、筐体を経て戻るように流れ
る。回転子11に近い側のベアリング13のみ、障害を
受けており固定子コイル12の影響と推定される。
【0005】固定子コイル12から回転子11への回転
磁界による電流が誘導され、軸10がトルクを得て回転
すると同時に、固定子コイル12と回転子11とのギャ
ップに存在する浮遊容量Cpを介してコモンモード電流
Icも誘導により流れることになる。異常音発生の原因
として次の要素が考えられる。高周波機器4から発生し
たコモンモード電流Icがベアリング13内のボールに
ノイズとして流入し、部分放電による摩耗現象で軸受損
傷に至っていると考えられる。損傷としての詳細は次の
通りである。インバータ等で発生した高周波のノイズが
モータ3の軸10に誘起した電流で油膜が絶縁破壊を起
こし、部分放電によりベアリング13軸受内側に洗濯板
状の小さな傷が発生し、この放電とボールの回転による
機械的摩耗現象で軸受損傷に至り、異常音が発生したと
推定される。
【0006】また部分放電について詳細説明する。部分
放電とは、モータ3の電源1と筐体間の電極間に電圧印
加があると、電極間の絶縁媒体が全路破壊する前に、固
体絶縁物の内部の気体ギャップ(ボイド)内や固体絶縁物
表面で、部分的に気体が電離して部分放電(ボイド放電)
を起こす現象をいう。部分放電は微弱な繰り返しのパル
ス放電であるが、長時間にわたり絶縁物を損傷、劣化さ
せて全路破壊の原因となる。また結露が生じるとフラッ
シュオーバ電圧が低くても発生するようになるので、特
に湿度の高い環境内で使用されるモータ3に影響がある
と考えられている。
【0007】そこで、異常音発生の原因と見られる電源
線2両線に流れる同方向のコモンモード電流Icを測定
した結果が、図13に示す電源線に流れるコモンモード
電流の波形に示す通りである。電源線2の両端にカレン
トプローブを挟み込み測定したものである。図13で測
定したコモンモード電流Icがモータ3のベアリング1
3にも同様に流れる。解析すると、電源周波数の電流位
相90°を超える位相角の付近で高周波のノイズが重畳
されていることが分かる。このノイズを時間的に拡大す
ると図13の時間的拡大図である図14のようになる。
このノイズはコモンモード電流Icとしてモータ3へも
流れており、上述の通り、基本周波数の高調波成分の周
波数(数MHz程度)がノイズとなってモータ3に流入
し、障害を与えている。
【0008】図15は従来の別のモータ機構の回路構成
を示す。電源1とモータ3間の電源線2にノイズフィル
タを挿入する手法の回路構成であり、動作についても同
時に説明する。基本周波数64kHz等のインバータを
用いた高周波機器4が、モータ3と同一系統に接続され
た場合において、高周波機器4からモータ3側にノイズ
がコモンモード電流Icとなって流入するのをノイズフ
ィルタ5で阻止する方法である。一般にノイズフィルタ
5は50/60Hzの商用電源電流を通過させる働き
と、外部からのノイズが電子機器等の負荷に流入し制御
回路等における障害発生を防止する働きと、そして負荷
の内部で発生したノイズが流出しないよう阻止する働き
をもっている。
【0009】市販品のノイズフィルタ5を用いた場合の
例を図15に基づいて説明する。ノイズフィルタ5を商
用電源1とモータ3の間の電源線2間に挿入することが
考えられる。ノイズフィルタ5を挿入することにより、
ノイズ電流をある程度まで低減することが可能である。
対策に供したノイズフィルタ5は電源に近い側より2つ
のYコンデンサ(Yコンと略す)6、7とXコンデンサ
(Xコンと略す)8、およびコモンモードチョークコイル
9とで構成されている。Yコン6とYコン7の接続点は
アース(筐体でも可)へ接続される。一方、Yコン6とY
コン7の他端は電源線2に接続される。これが、Xコン
8の両端と接続されている。さらにこの両端がコモンモ
ードチョークコイル9へと接続されている。
【0010】高周波機器4から発生した数MHz付近の
コモンモード電流IcのノイズはYコン6とYコン7に
流れ、アースへと導かれ減衰する。残ったコモンモード
電流Icもコモンモードチョークコイル9へ流れる。コ
モンモードチョークコイル9へ流れた異方向の電流(ノ
ーマルモード)に対しては、お互いに逆方向で相殺する
ように巻回されているので、インダクタとして働く機能
を持っていないので、モータを駆動する電源等のノーマ
ルモード電流は、そのまま通過する。しかし同方向の電
流(コモンモード)に対しては相互誘導係数が加算され、
独立したインダクタとして働くためさらにコモンモード
電流Icは減衰する。
【0011】よって、ノイズフィルタ5を挿入したこと
により、数MHz帯のコモンモード電流Icを全てでは
ないにしろ、ある程度、阻止することができる。ノイズ
フィルタ5の減衰特性とコモンモード電流Icの帯域が
一致したためと考えられる。
【0012】ノイズフィルタ5を挿入しない場合と比
べ、モータ3への電源線2の同方向に流れるコモンモー
ド電流を測定すると、図16のように電源の電流位相9
0°を超える付近で数MHz帯の高周波ノイズ成分が対
策しない前と比べ若干少なくなっていることが分かる。
このノイズ成分を時間的に拡大して見ると図16の時間
的拡大図である図17のようになっている。未対策の場
合と比べ、若干少なくなったものの完全になくなった訳
ではない。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】以上のように従来のモ
ータ機構では、コモンモード電流によるノイズに対する
対策を施しても、まだ十分ではないという課題があっ
た。
【0014】この発明は、上記の課題を解消するために
なされたもので、より効果のあるコモンモード電流によ
るノイズに対する対策を施したモータ機構を提供するこ
とを目的とする。
【0015】この発明においては、高周波回路から発生
したコモンモード電流がモータのベアリングにノイズを
発生させ、部分放電による摩耗現象で軸受損傷に至る異
常音の発生を防止する。その手段として、コモンモード
電流が流れにくくなるようモータと電源側との間に部分
放電対策用ノイズフィルタを挿入する。ノイズフィルタ
を挿入する箇所はモータにより近い程効果的であること
から、モータ外郭の内部に挿入したり、またモータ外郭
の外側に直付する。また、取り付けるノイズフィルタの
回路構成をより効果的なものにする。また、モータ内に
誘電体や絶縁体を所定の部分に設けることにより、モー
タのベアリング部分に流れるノイズを別の支障のない部
分に流れるようにする。さらにこれらの所望のものを組
み合わせたものを含む。これにより、高周波機器からモ
ータのベアリングに長時間電流が流れ続けることによっ
て、モータの軸受けが損傷し、異常音が発生することを
回避する。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記の目的に鑑み、この
発明は、高周波ノイズを防止するノイズフィルタをモー
タ外郭の中に内蔵したことを特徴とするモータ機構にあ
る。
【0017】またこの発明は、高周波ノイズを防止する
ノイズフィルタをモータ外郭の外側に取り付けたことを
特徴とするモータ機構にある。
【0018】またこの発明は、上記ノイズフィルタが、
電源からの電源線間に直列に接続された2つのYコンデ
ンサで構成されYコンデンサ同士の接続点がアース側に
接続された電源線に同方向に流れるコモンモード電流を
アース側に流すコンデンサ回路、上記電源線間に設けら
れ上記コモンモード電流を減衰させるチョークコイル回
路が、電源に近い側より、コンデンサ回路、チョークコ
イル回路、コンデンサ回路の順に接続されてなる回路か
らなることを特徴とする請求項1または2に記載のモー
タ機構にある。
【0019】またこの発明は、上記ノイズフィルタが、
電源からの電源線間に直列に接続された2つのYコンデ
ンサで構成されYコンデンサ同士の接続点がアース側に
接続された電源線に同方向に流れるコモンモード電流を
アース側に流すコンデンサ回路、上記電源線間に設けら
れ上記コモンモード電流を減衰させるチョークコイル回
路が、電源に近い側より、チョークコイル回路、コンデ
ンサ回路、チョークコイル回路の順に接続されてなる回
路からなることを特徴とする請求項1または2に記載の
モータ機構にある。
【0020】またこの発明は、上記ノイズフィルタが、
電源からの電源線間に直列に接続された2つのYコンデ
ンサで構成されYコンデンサ同士の接続点がアース側に
接続された電源線に同方向に流れるコモンモード電流を
アース側に流すコンデンサ回路、上記電源線間に設けら
れ上記コモンモード電流を減衰させるチョークコイル回
路が、電源に近い側より、コンデンサ回路、チョークコ
イル回路、コンデンサ回路、チョークコイル回路、コン
デンサ回路の順に接続されてなる回路からなることを特
徴とする請求項1または2に記載のモータ機構にある。
【0021】またこの発明は、モータの軸が回転可能に
ベアリングによって支持され、固定子コイルと回転子と
のギャップの厚さよりも薄い誘電体をモータ外郭の内側
と固定子コイル間に挿入し、上記ベアリング側に漏洩電
流が流れるのを抑制したことを特徴とするモータ機構に
ある。
【0022】またこの発明は、モータの軸が回転可能に
ベアリングによって支持され、固定子コイルと回転子と
のギャップの厚さよりも厚い絶縁体をモータ外郭の内側
と上記ベアリングの固定具間に挿入し、上記ベアリング
側に漏洩電流が流れるのを抑制したことを特徴とするモ
ータ機構にある。
【0023】またこの発明は、モータの軸が回転可能に
ベアリングによって支持され、固定子コイルと回転子と
のギャップの厚さよりも薄い誘電体をモータ外郭の内側
と固定子コイル間に挿入し、上記ベアリング側に漏洩電
流が流れるのを防止したことを特徴とする請求項1ない
し5のいずれかに記載のモータ機構にある。
【0024】またこの発明は、モータの軸が回転可能に
ベアリングによって支持され、固定子コイルと回転子と
のギャップの厚さよりも厚い絶縁体をモータ外郭の内側
と上記ベアリングの固定具間に挿入し、ベアリング側に
漏洩電流が流れるのを防止したことを特徴とする請求項
1ないし5、8のいずれかに記載のモータ機構にある。
【0025】またこの発明は、上記チョークコイル回路
のチョークコイルの値を1.5mH超とし、上記コンデ
ンサ回路の各Yコンデンサを2500pF超の値とした
ことを特徴とする請求項1ないし5、8、9のいずれか
に記載のモータ機構にある。
【0026】またこの発明は、上記各ノイズフィルタ
が、電源からの電源線間に直列に接続された1つのXコ
ンデンサからなるコンデンサ回路を含むことを特徴とす
る、請求項1ないし5、8ないし10のいずれかに記載
のモータ機構にある。
【0027】
【発明の実施の形態】実施の形態1.図1はこの発明の
一実施の形態によるモータ機構の回路構成を示す図であ
る。上記従来のものと同一もしくは相当部分は同一符号
で示し、説明を省略する。コモンモード電流の低減方法
としてラインバイパスコンデンサであるYコンやコモン
モード用のチョークコイルの対策部品はできるだけモー
タ3に近い側に挿入することにより低減効果を増すこと
が分かっている。そのため、これらをできるだけモータ
3に近い側に設置する必要があり、ノイズフィルタ25
をモータ3のモータ外郭3aに内蔵することとした(図
2参照)。
【0028】また、ノイズフィルタ25の構成として
は、電源に近い側よりYコン20と21を配置、次にコ
モンモードチョークコイル22を配置、次にYコン23
と24を配置し、モータ3に接続される。なお、電源か
らの電源線間に直列に接続された2つのYコンで構成さ
れYコン同士の接続点がアース側に接続された回路をコ
ンデンサ回路、電源線間に設けられコモンモード電流を
減衰させるチョークコイルをチョークコイル回路とす
る。コモンモード電流IcのノイズはYコン20とYコ
ン21に流れ、アースへと導かれ、減衰する。残ったコ
モンモード電流Icもコモンモードチョークコイル22
へ流れる。コモンモードチョークコイル22へ流れた異
方向の電流に対しては、お互いに逆方向で相殺するよう
に巻回されており、インダクタとして働く機能を持って
いないので、モータ3を駆動する電源等の電流はそのま
ま通過する。しかし同方向の電流に対しては相互誘導係
数が加算され、独立したインダクタとして働くためさら
にコモンモード電流Icは減衰する。さらに残ったコモ
ンモード電流IcはYコン23とYコン24に流れ、ア
ースへと導かれ大部分は減衰する。
【0029】よって、Yコン20と21、コモンモード
チョークコイル22、およびYコン23と24とで構成
されたノイズフィルタ25を挿入したことにより、さら
にコモンモード電流Icを阻止することができる。
【0030】図2にこの発明の一実施の形態によるモー
タ機構の断面図を示す。従来例では直接、電源線2から
固定子コイル12に接続されていたために、コモンモー
ド電流Icは電源線2より固定子コイル12と回転子1
1のギャップを経てベアリング13へ侵入していた。そ
こでこの発明では、図1で述べているノイズフィルタ2
5をモータ外郭3a内に内蔵することにした。そしてモ
ータ外郭3aの電源線2を分断し、ノイズフィルタ25
を挿入し、侵入経路を断つことにした。また必要であれ
ば、ノイズフィルタ25内にXコン(図示せず)があって
も構わない。
【0031】ノイズフィルタ25の構成としては、中心
に設定したコモンモードチョークコイル22の値を1.
5mH超とし、コモンモードチョークコイル22の両端
に入れたYコン20、21、23、24を2500pF
超の値としたことを特徴とし、低減効果を上げている。
その結果、大部分のノイズ電流を低減することが可能に
なった。
【0032】電源線2を分断しノイズフィルタ5を挿入
した従来の対策方法と比べ、モータ3の両線の同方向に
流れるコモンモード電流を測定すると、図3のように位
相90°を超える付近で数MHz帯の高周波のノイズ成
分が従来対策と比べ大幅に少なくなっていることが分か
る。このノイズ成分を時間的に拡大すると図3の時間的
拡大図である図4のようになっている。従来対策と比べ
コモンモード電流は、ほぼ完全になくなった。
【0033】なお、従来のノイズフィルタ5と同じ回路
構成のノイズフィルタをモータのより近くに接続するた
めにモータ外郭3a内に設けるだけでも、相当の効果が
得られる。
【0034】実施の形態2.図5はこの発明の別の実施
の形態によるモータ機構の回路構成を示す図である。こ
の実施の形態では上記実施の形態のノイズフィルタ25
に換えてノイズフィルタ27を設けた。他の部分は上記
実施の形態と基本的に同じである。ノイズフィルタ27
の構成としては電源に近い側よりコモンモードチョーク
コイル22を配置、次にYコン20と21を配置、さら
にコモンモードチョークコイル26を配置し、モータ3
に接続される。
【0035】コモンモード電流Icのノイズはまず、コ
モンモードチョークコイル22に流れる。コモンモード
チョークコイル22へ流れた異方向の電流に対しては、
お互いに逆方向で相殺するように巻回されており、イン
ダクタとして働く機能を持っていないので、モータ3を
駆動する電源等の電流は、そのまま通過する。しかし同
方向の電流に対しては相互誘導係数が加算され、独立し
たインダクタとして働くためさらにコモンモード電流I
cは減衰する。ノイズフィルタ27の中央にYコン20
とYコン21があり、残ったコモンモード電流Icもア
ースへと導かれ、大部分は減衰する。さらに残ったコモ
ンモード電流Icはコモンモードチョークコイル26へ
流れ、大部分は減衰する。
【0036】よって、コモンモードチョークコイル2
2、Yコン20と21、およびコモンモードチョークコ
イル26とで構成されたノイズフィルタ27を挿入した
ことにより、コモンモード電流Icを阻止することがで
きる。なおコモンモードチョークコイル22の値を1.
5mH超とし、Yコン20と21の値を2500pF超
とし、コモンモードチョークコイル26の値を1.5m
H超としたことを特徴として低減効果を上げている。ま
た必要であれば、ノイズフィルタ27内にXコンがあっ
ても構わない。
【0037】実施の形態3.図6はこの発明のさらに別
の実施の形態によるモータ機構の回路構成を示す図であ
る。この実施の形態では上記実施の形態のノイズフィル
タ25に換えてノイズフィルタ30を設けた。他の部分
は上記実施の形態と基本的に同じである。ノイズフィル
タ30の構成としては電源に近い側より、Yコン20と
21を配置し、次にコモンモードチョークコイル22を
配置、次に同様にYコン23と24を配置、さらにコモ
ンモードチョークコイル26を配置し、最後にYコン2
8と29を配置し、モータ3に接続される。
【0038】コモンモード電流IcのノイズはまずYコ
ン20とYコン21に流れ、アースへと導かれ、減衰す
る。残ったコモンモード電流Icもコモンモードチョー
クコイル22へ流れる。コモンモードチョークコイル2
2へ流れた異方向の電流に対しては、お互いに逆方向で
相殺するように巻回されており、インダクタとして働く
機能を持っていないので、モータを駆動する電源等の電
流は、そのまま通過する。しかし同方向の電流に対して
は相互誘導係数が加算され、独立したインダクタとして
働くためさらにコモンモード電流Icは減衰する。ノイ
ズフィルタの中央にYコン23とYコン24があり、残
ったコモンモード電流Icもアースへと導かれ減衰す
る。さらに残ったコモンモード電流Icはコモンモード
チョークコイル26へ流れ、上記の説明の通り、大部分
は減衰する。さらに残ったコモンモード電流IcはYコ
ン28とYコン29に流れ、アースへと導かれ、大部分
は減衰してしまう。
【0039】よって、Yコン20と21、コモンモード
チョークコイル22、Yコン23と24、コモンモード
チョークコイル26、およびYコン28と29とで構成
されたノイズフィルタ30を挿入したことにより、コモ
ンモード電流Icを阻止することができる。なおYコン
20と21の値を2500pF超とし、コモンモードチ
ョークコイル22の値を1.5mH超とし、Yコン23
と24の値を2500pF超とし、コモンモードチョー
クコイル26の値を1.5mH超とし、Yコン28と2
9の値を2500pF超としたことを特徴として、低減
効果を上げている。また必要であれば、ノイズフィルタ
30内にXコンがあっても構わない。
【0040】実施の形態4.図7にこの発明のさらに別
の実施の形態によるモータ機構の断面図を示す。上記各
実施の形態ではノイズフィルタ25、27、30をモー
タ外郭3の中に内蔵することとしたが、この実施の形態
ではノイズフィルタ25、27,30のいずれかをモー
タ他外郭3aの外側に直に取り付けることにより、フィ
ルタ内蔵より若干劣るが、従来の対策方法と比べよりよ
い特性が得られている。
【0041】なお、従来のノイズフィルタ5と同じ回路
構成のノイズフィルタをモータのより近くに接続するた
めにモータ外郭3aの外側に直に取り付けるだけでも、
相当の効果が得られる。
【0042】実施の形態5.図8にこの発明のさらに別
の実施の形態によるモータ機構の断面図を示す。従来の
コモンモード電流の経路は上述のように、コモンモード
電流Icは電源線2より侵入し固定子コイル12へ入
る。そして固定子コイル12から回転子11への回転磁
界による電流が誘導され、軸10がトルクを得て回転す
ると同時に、固定子コイル12と回転子11とのギャッ
プに存在する浮遊容量Cpを介してコモンモード電流I
cも誘導により流れる。そしてモータ3の回転部分のエ
アギャップを経て、回転子11に誘導され、軸10経由
でベアリング13、固定具15を介してモータ外郭3
a、支持板14へ流れると推定した。
【0043】そのため下記の処置により、上記の経路を
一部変更して、ベアリング13に流れないように迂回さ
せてやる手段がある。モータ外郭3aの内側と固定子コ
イル12間に誘電体16を挿入する。誘電体16は電気
の絶縁物として用いられる物質であり、光学的には可視
域における透明体になっている。誘電体16をコンデン
サとみなせば、固定子コイル12と回転子11とのギャ
ップの厚さより、誘電体16の厚さを薄くしたことによ
り、コンデンサの容量は大きくなる。
【0044】よって従来、固定子コイル12から回転子
11へ流れていたコモンモード電流Icは、ベアリング
13を通さずに、インピーダンスの小さい固定子コイル
12から誘電体16へ、誘電体16から支持板14へ流
れることになる。つまりベアリング13を経由して流れ
なくなったので損傷しなくなった。
【0045】なお誘電体16は高分子絶縁材料であり、
具体的な例として、フェノール樹脂、エポキシ樹脂、ポ
リエステル樹脂、ポリスチレン、ポリエステル、ポリエ
チレン、ポリ塩化ビニル、ABS樹脂等が挙げられる。
【0046】実施の形態6.図9にこの発明のさらに別
の実施の形態によるモータ機構の断面図を示す。従来の
コモンモード電流の経路は上述のように、コモンモード
電流Icは電源線2より侵入し固定子コイル12へ入
る。固定子コイル12から回転子11への回転磁界によ
る電流が誘導され、軸10がトルクを得て回転すると同
時に、固定子コイル12と回転子11とのギャップに存
在する浮遊容量Cpを介してコモンモード電流Icも誘
導により流れる。モータ3の回転部分のエアギャップを
経て、回転子11に誘導され、軸10経由でベアリング
13、固定具15を介してモータ外郭3a、支持板14
へ流れると推定した。
【0047】そのため下記の処置により、上記の経路を
一部変更してベアリング13に対し流れにくくしてやる
手段がある。モータ外郭3aの内側と固定具15間に絶
縁体17を挿入する。絶縁体17をコンデンサとみなせ
ば、固定子コイル12と回転子11とのギャップの厚さ
より、絶縁体17の厚さを厚くしたことにより、コンデ
ンサの容量は小さくなる。
【0048】よって従来、固定子コイル12から回転子
11へ、軸10からベアリング13へ、ベアリング13
からモータ外郭3aへ流れていたコモンモード電流Ic
は、ベアリング13経由でのインピーダンスが大きくな
ったため、ベアリング13へ流れにくくなり、ベアリン
グ13が損傷しなくなった。
【0049】実施の形態7.図10にこの発明のさらに
別の実施の形態によるモータ機構の断面図を示す。この
実施の形態では、上記実施の形態のようにノイズフィル
タをモータ外郭3aの中に内蔵し、またこのノイズフィ
ルタを上記実施の形態のノイズフィルタ25、27、3
0のいずれかとし、さらに、上記実施の形態の誘電体1
6と絶縁体17を備えたものとした。
【0050】これにより、上記それぞれの実施の形態に
おける効果が組み合わされ、コモンモード電流Icによ
るノイズが引き起こすベアリング13の損傷をより効果
的に抑制できる。
【0051】また、ノイズフィルタ25、27、30は
モータ外郭3aの外側に直に取り付けられたものでもよ
い。
【0052】以上のようにこの発明には、多くの実施の
形態が含まれており、この発明は所望の実施の形態を2
つ以上組み合わせたものもすべてを含み、その範囲は特
許請求の範囲に記載されている。
【0053】
【発明の効果】以上のようにこの発明によれば、高周波
ノイズを防止するノイズフィルタをモータ外郭の中に内
蔵したことを特徴とするモータ機構としたので、ノイズ
フィルタをモータのより近くに接続できるので、ノイズ
除去効果が強化され、これによるモータの軸受損傷が起
きず異常音発生を防止できる。また、モータ外郭内にノ
イズフィルタを内蔵させているので、部品点数を少なく
でき、組み立て作業に手間がかからず作業性の効率もよ
く、組立作業の時間短縮にも役立つ。
【0054】またこの発明では、高周波ノイズを防止す
るノイズフィルタをモータ外郭の外側に取り付けたこと
を特徴とするモータ機構としたので、ノイズフィルタを
モータのより近くに接続できるので、ノイズ除去効果が
強化され、これによるモータの軸受損傷が起きず異常音
発生を防止できる。また、モータ外郭外側にノイズフィ
ルタを取り付けているので、部品点数を少なくでき、該
モータ機構を含む装置を組み立てる際、組み立て作業に
手間がかからず作業性の効率もよく、組立作業の時間短
縮にも役立つ。
【0055】またこの発明では、上記ノイズフィルタ
が、電源からの電源線間に直列に接続された2つのYコ
ンデンサで構成されYコンデンサ同士の接続点がアース
側に接続された電源線に同方向に流れるコモンモード電
流をアース側に流すコンデンサ回路、上記電源線間に設
けられ上記コモンモード電流を減衰させるチョークコイ
ル回路が、電源に近い側より、コンデンサ回路、チョー
クコイル回路、コンデンサ回路の順に接続されてなる回
路からなることを特徴とするモータ機構としたので、ノ
イズフィルタのノイズ除去効果が増大した。
【0056】またこの発明では、上記ノイズフィルタ
が、電源からの電源線間に直列に接続された2つのYコ
ンデンサで構成されYコンデンサ同士の接続点がアース
側に接続された電源線に同方向に流れるコモンモード電
流をアース側に流すコンデンサ回路、上記電源線間に設
けられ上記コモンモード電流を減衰させるチョークコイ
ル回路が、電源に近い側より、チョークコイル回路、コ
ンデンサ回路、チョークコイル回路の順に接続されてな
る回路からなることを特徴とするモータ機構としたの
で、ノイズフィルタのノイズ除去効果が増大した。
【0057】またこの発明では、上記ノイズフィルタ
が、電源からの電源線間に直列に接続された2つのYコ
ンデンサで構成されYコンデンサ同士の接続点がアース
側に接続された電源線に同方向に流れるコモンモード電
流をアース側に流すコンデンサ回路、上記電源線間に設
けられ上記コモンモード電流を減衰させるチョークコイ
ル回路が、電源に近い側より、コンデンサ回路、チョー
クコイル回路、コンデンサ回路、チョークコイル回路、
コンデンサ回路の順に接続されてなる回路からなること
を特徴とするモータ機構としたので、ノイズフィルタの
ノイズ除去効果が増大した。
【0058】またこの発明では、モータの軸が回転可能
にベアリングによって支持され、固定子コイルと回転子
とのギャップの厚さよりも薄い誘電体をモータ外郭の内
側と固定子コイル間に挿入することで、漏洩電流を固定
子コイルから誘電体、さらにモータ外郭へ流すことで、
上記ベアリング側に漏洩電流が流れるのを抑制した。
【0059】またこの発明では、モータの軸が回転可能
にベアリングによって支持され、固定子コイルと回転子
とのギャップの厚さよりも厚い絶縁体をモータ外郭の内
側と上記ベアリングの固定具間に挿入することで、上記
ベアリング側に漏洩電流が流れるのを抑制した。
【0060】またこの発明では、上記チョークコイル回
路のチョークコイルの値を1.5mH超とし、上記コン
デンサ回路の各Yコンデンサを2500pF超の値とし
たことで、ノイズフィルタの効果を向上させた。
【0061】またこの発明では、上記各ノイズフィルタ
が、電源からの電源線間に直列に接続された1つのXコ
ンデンサからなるコンデンサ回路を含むようにしたの
で、Xコンデンサの作用も含むノイズ除去効果が得られ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の一実施の形態によるモータ機構の
回路構成を示す図である。
【図2】 この発明の一実施の形態によるモータ機構の
断面図である。
【図3】 この発明の一実施の形態における電源線に流
れるコモンモード電流の波形を示す図である。
【図4】 図3の時間的拡大図である。
【図5】 この発明の別の実施の形態によるモータ機構
の回路構成を示す図である。
【図6】 この発明のさらに別の実施の形態によるモー
タ機構の回路構成を示す図である。
【図7】 この発明のさらに別の実施の形態によるモー
タ機構の断面図である。
【図8】 この発明のさらに別の実施の形態によるモー
タ機構の断面図である。
【図9】 この発明のさらに別の実施の形態によるモー
タ機構の断面図である。
【図10】 この発明のさらに別の実施の形態によるモ
ータ機構の断面図である。
【図11】 従来のモータ機構の回路構成を示す図であ
る。
【図12】 従来のモータ機構の断面図である。
【図13】 従来の電源線に流れるコモンモード電流の
波形を示す図である。
【図14】 図13の時間的拡大図である。
【図15】 従来の別のモータ機構の回路構成を示す図
である。
【図16】 従来の電源線に流れるコモンモード電流の
波形を示す図である。
【図17】 図16の時間的拡大図である。
【符号の説明】
1 (商用)電源、 2 電源線、3 モータ、3a モ
ータ外郭、4 高周波機器、10 軸、11 回転子、
12 回転子コイル、13 ベアリング、14指示板、
15 固定具、16 誘電体、17 絶縁体、20,2
1,23,24,28,29 Yコンデンサ、22,2
6 チョークコイル、25,27,30 ノイズフィル
タ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 富山 勝巳 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 (72)発明者 岡 尚人 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 (72)発明者 内田 雄 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 Fターム(参考) 5H611 AA00 BB01 BB04 SS00 TT01 UA01 5J024 AA01 CA06 DA01 DA25 DA32 EA09

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 高周波ノイズを防止するノイズフィルタ
    をモータ外郭の中に内蔵したことを特徴とするモータ機
    構。
  2. 【請求項2】 高周波ノイズを防止するノイズフィルタ
    をモータ外郭の外側に取り付けたことを特徴とするモー
    タ機構。
  3. 【請求項3】 上記ノイズフィルタが、電源からの電源
    線間に直列に接続された2つのYコンデンサで構成され
    Yコンデンサ同士の接続点がアース側に接続された電源
    線に同方向に流れるコモンモード電流をアース側に流す
    コンデンサ回路、上記電源線間に設けられ上記コモンモ
    ード電流を減衰させるチョークコイル回路が、電源に近
    い側より、コンデンサ回路、チョークコイル回路、コン
    デンサ回路の順に接続されてなる回路からなることを特
    徴とする請求項1または2に記載のモータ機構。
  4. 【請求項4】 上記ノイズフィルタが、電源からの電源
    線間に直列に接続された2つのYコンデンサで構成され
    Yコンデンサ同士の接続点がアース側に接続された電源
    線に同方向に流れるコモンモード電流をアース側に流す
    コンデンサ回路、上記電源線間に設けられ上記コモンモ
    ード電流を減衰させるチョークコイル回路が、電源に近
    い側より、チョークコイル回路、コンデンサ回路、チョ
    ークコイル回路の順に接続されてなる回路からなること
    を特徴とする請求項1または2に記載のモータ機構。
  5. 【請求項5】 上記ノイズフィルタが、電源からの電源
    線間に直列に接続された2つのYコンデンサで構成され
    Yコンデンサ同士の接続点がアース側に接続された電源
    線に同方向に流れるコモンモード電流をアース側に流す
    コンデンサ回路、上記電源線間に設けられ上記コモンモ
    ード電流を減衰させるチョークコイル回路が、電源に近
    い側より、コンデンサ回路、チョークコイル回路、コン
    デンサ回路、チョークコイル回路、コンデンサ回路の順
    に接続されてなる回路からなることを特徴とする請求項
    1または2に記載のモータ機構。
  6. 【請求項6】 モータの軸が回転可能にベアリングによ
    って支持され、固定子コイルと回転子とのギャップの厚
    さよりも薄い誘電体をモータ外郭の内側と固定子コイル
    間に挿入し、上記ベアリング側に漏洩電流が流れるのを
    抑制したことを特徴とするモータ機構。
  7. 【請求項7】 モータの軸が回転可能にベアリングによ
    って支持され、固定子コイルと回転子とのギャップの厚
    さよりも厚い絶縁体をモータ外郭の内側と上記ベアリン
    グの固定具間に挿入し、上記ベアリング側に漏洩電流が
    流れるのを抑制したことを特徴とするモータ機構。
  8. 【請求項8】 モータの軸が回転可能にベアリングによ
    って支持され、固定子コイルと回転子とのギャップの厚
    さよりも薄い誘電体をモータ外郭の内側と固定子コイル
    間に挿入し、上記ベアリング側に漏洩電流が流れるのを
    防止したことを特徴とする請求項1ないし5のいずれか
    に記載のモータ機構。
  9. 【請求項9】 モータの軸が回転可能にベアリングによ
    って支持され、固定子コイルと回転子とのギャップの厚
    さよりも厚い絶縁体をモータ外郭の内側と上記ベアリン
    グの固定具間に挿入し、ベアリング側に漏洩電流が流れ
    るのを防止したことを特徴とする請求項1ないし5、8
    のいずれかに記載のモータ機構。
  10. 【請求項10】 上記チョークコイル回路のチョークコ
    イルの値を1.5mH超とし、上記コンデンサ回路の各
    Yコンデンサを2500pF超の値としたことを特徴と
    する請求項1ないし5、8、9のいずれかに記載のモー
    タ機構。
  11. 【請求項11】 上記各ノイズフィルタが、電源からの
    電源線間に直列に接続された1つのXコンデンサからな
    るコンデンサ回路を含むことを特徴とする、請求項1な
    いし5、8ないし10のいずれかに記載のモータ機構。
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