JP2004185057A - シャーシ動態管理システム及びシャーシ情報配信システム - Google Patents
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Abstract
【課題】効率的なシャーシの動態管理を可能にし、シャーシの稼働率向上、不用意な車検切れ防止、盗難防止等の効果をもたらすシステムを提供する。
【解決手段】シャーシ11側では、自シャーシとトラクタ12との連結又は切離が検出され、連結の検出時にはトラクタ12に搭載されるトラクタ側電源から電源供給を受け、切離の検出時にはバックアップ電源131aから電源供給を受けるように制御される。また、GPS信号に基づき自シャーシの位置情報、時刻情報及び特定情報が取得され、これら情報が連結切離情報と共に管理センタ4側に送信される。一方、管理センタ4側では、位置情報、時刻情報、特定情報及び連結切離情報が受信され、これら情報に基づきシャーシ11の動態を示すシャーシ情報が生成され出力される。
【選択図】 図1
【解決手段】シャーシ11側では、自シャーシとトラクタ12との連結又は切離が検出され、連結の検出時にはトラクタ12に搭載されるトラクタ側電源から電源供給を受け、切離の検出時にはバックアップ電源131aから電源供給を受けるように制御される。また、GPS信号に基づき自シャーシの位置情報、時刻情報及び特定情報が取得され、これら情報が連結切離情報と共に管理センタ4側に送信される。一方、管理センタ4側では、位置情報、時刻情報、特定情報及び連結切離情報が受信され、これら情報に基づきシャーシ11の動態を示すシャーシ情報が生成され出力される。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、トレーラ車のトラクタに連結可能であり、所定の荷物が積載されるコンテナを乗せて移動させるシャーシの動態を管理するシステム、及びシャーシの動態を示すシャーシ情報を配信するシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】
トレーラ車は、周知のように、所定の荷物を積載するコンテナを乗せて移動させるシャーシと、このシャーシを連結して牽引するトラクタとから基本的に構成される。シャーシは、トラクタと同様、複数の車輪が取り付けられており、通常、車両として扱われる。
【0003】
このようなトレーラ車は、通常、ヤードとよばれる所定の保管場所で保管されているシャーシにトラクタを連結した後、このシャーシにコンテナを乗せるためにトラクタでシャーシを牽引して、所定の搬入元に向かう。搬入元でコンテナをシャーシに乗せ、所定の搬送先でこのコンテナを荷卸し完了すると、近隣の保管場所にてトラクタからシャーシを切り離す。そして、シャーシを切り離すと、トラクタだけが自社や管理センタに戻って、新たなシャーシを連結する必要が発生するまで待機する。
【0004】
従来のこのようなトレーラ車の運行形態において、そのシャーシの動態管理に対して特に有効な手法はなく、専ら口頭による連絡や簡単な記録、或いは、必要時に各保管場所に確認するという手法がとられていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、通常、シャーシはトラクタとは切り離されて管理されるうえ、シャーシはトラクタの数倍も存在するため、上述のような従来の手法では、シャーシの動態を明確に把握することは困難であった。したがって、必要なシャーシの所在が不明となることが多く、稼働効率が芳しくなかった。
【0006】
また、上述のようにシャーシは車両の一種として扱われるので車検が必要であるのだが、シャーシの所在が不明となることが多かったので不用意な車検切れを発生させてしまい、必要時には使用不可状態にある場合もあった。また、シャーシの動態が明確に把握されていないために、知らず知らずのうちに不必要な台数のシャーシを所有し、これにともなう車検、整備、メンテナンス等のために余分な管理維持費が発生していた。更に、トラクタとシャーシとの連結機構は標準化されているため、任意のトラクタとシャーシとが適宜連結可能となる。このため、積荷されたコンテナに勝手にトラクタを連結してシャーシごと盗難されても、その消息を把握することが困難であった。
【0007】
よって本発明は、上述した現状に鑑み、従来、おざなりにされがちであったシャーシの動態管理を可能にし、シャーシの稼働率向上、不用意な車検切れ防止、盗難防止等の効果をもたらすシステムを提供することを課題としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するためになされた請求項1記載のシャーシ動態管理システムは、図1の基本構成図に示すように、トレーラ車のトラクタ12に連結可能であり、所定の荷物が積載されるコンテナを乗せて移動させるシャーシ11の動態を管理するシステムであって、前記シャーシ11には、バックアップ電源131aと、自シャーシを特定する特定情報を格納する特定情報格納手段11Eと、自シャーシと前記トラクタ12との連結又は切離を検出する連結切離検出手段11Aと、前記連結の検出時には前記トラクタ12に搭載されるトラクタ側電源から電源供給を受け、前記切離の検出時には前記バックアップ電源131aから電源供給を受けるように制御する電源制御手段11Bと、GPS信号に基づき自シャーシの位置情報を取得する位置情報取得手段11Cと、前記位置情報に対応する時刻情報を取得する時刻情報取得手段11Dと、前記特定情報を取得する特定情報取得手段11Fと、無線回線を含む所定の通信網を介して、所定の送信先に、前記位置情報、前記時刻情報、前記特定情報、及び前記連結又は前記切離の検出を示す連結切離情報を送信する送信手段11Gと、が装備され、前記シャーシ11を管理する管理センタ4には、前記通信網を介して、前記位置情報、前記時刻情報、前記特定情報及び前記連結切離情報を受信する受信手段4Aと、前記位置情報、前記時刻情報、前記特定情報及び前記連結切離情報に基づき前記シャーシ11の動態を示すシャーシ情報を生成するシャーシ情報生成手段4Bと、前記シャーシ情報を出力するシャーシ情報出力手段4Cと、が装備される、ことを特徴とする。
【0009】
請求項1記載の発明によれば、シャーシ側では、自シャーシとトラクタ12との連結又は切離が検出され、連結の検出時にはトラクタ12に搭載されるトラクタ側電源から電源供給を受け、切離の検出時にはバックアップ電源131aから電源供給を受けるように制御される。また、GPS信号に基づき自シャーシの位置情報、時刻情報及び特定情報が取得され、これら情報が連結切離情報と共に管理センタ側に送信される。一方、管理センタ側では、位置情報、時刻情報、特定情報及び連結切離情報が受信され、これら情報に基づきシャーシ11の動態を示すシャーシ情報が生成され出力される。
【0010】
上記課題を解決するためになされた請求項2記載のシャーシ動態管理システムは、図1の基本構成図に示すように、請求項1記載のシャーシ動態管理システムにおいて、前記位置情報取得手段11Cは、前記切離の検出のタイミングで、前記位置情報を取得し、前記時刻情報取得手段11Dは、前記切離の検出のタイミングで、前記時刻情報を取得し、前記送信手段11Gは、前記切離の検出のタイミングで取得された前記位置情報及び前記時刻情報を、前記特定情報及び前記切離情報と共に送信する、ことを特徴とする。
【0011】
請求項2記載の発明によれば、切離の検出のタイミングで、位置情報及び時刻情報が取得され、これら位置情報及び時刻情報が、特定情報及び切離情報と共に管理センタ側に送信される。
【0012】
上記課題を解決するためになされた請求項3記載のシャーシ動態管理システムは、図1の基本構成図に示すように、請求項2記載のシャーシ動態管理システムにおいて、前記電源制御手段11Bは、前記切離の検出のタイミングで取得された前記位置情報及び前記時刻情報が送信された後には、前記バックアップ電源131aからの電源供給を断とする、ことを特徴とする。
【0013】
請求項3記載の発明によれば、切離の検出のタイミングで取得された位置情報及び時刻情報が送信された後には、バックアップ電源131aからの電源供給が断とされる。
【0014】
上記課題を解決するためになされた請求項4記載のシャーシ動態管理システムは、図1の基本構成図に示すように、請求項1記載のシャーシ動態管理システムにおいて、前記位置情報取得手段11Cは、前記連結の検出中には所定のインターバルで、前記位置情報を取得し、前記時刻情報取得手段11Dは、前記連結の検出中には所定のインターバルで、前記時刻情報を取得し、前記送信手段11Gは、前記連結の検出中に所定のインターバルで取得された前記位置情報及び前記時刻情報を、前記特定情報及び前記連結情報と共に順次送信する、ことを特徴とする。
【0015】
請求項4記載の発明によれば、連結の検出中には所定のインターバルで、位置情報及び時刻情報が取得され、これら位置情報及び時刻情報が、特定情報及び切離情報と共に管理センタ側に送信される。
【0016】
上記課題を解決するためになされた請求項5記載のシャーシ動態管理システムは、図1の基本構成図に示すように、請求項1〜4のいずれか一項に記載のシャーシ動態管理システムにおいて、前記連結切離検出手段11Aは、前記連結又は切離を、前記トラクタ電源122の供給有無に基づいて検出する、ことを特徴とする。
【0017】
請求項5記載の発明によれば、連結又は切離は、トラクタ電源122の供給有無に基づいて検出される。
【0018】
上記課題を解決するためになされた請求項6記載のシャーシ動態管理システムは、図1の基本構成図に示すように、請求項1〜5のいずれか一項に記載のシャーシ動態管理システムにおいて、前記シャーシ11に装備される各手段はひとつの筐体に収容され、この筐体は前記シャーシ11を構成するシャーシフレームの内側面に取り付けられる、ことを特徴とする。
【0019】
請求項6記載の発明によれば、シャーシ11に装備される各手段はひとつの筐体に収容されてシャーシフレームの内側面に取り付けられる。
【0020】
上記課題を解決するためになされた請求項7記載のシャーシ情報配信システムは、図1の基本構成図に示すように、トレーラ車のトラクタ12に連結可能であり、所定の荷物が積載されるコンテナを乗せて移動させるシャーシ11の動態を示すシャーシ情報を配信するシステムであって、前記シャーシ11には、バックアップ電源131aと、自シャーシを特定する特定情報を格納する特定情報格納手段11Eと、自シャーシと前記トラクタ12との連結又は切離を検出する連結切離検出手段11Aと、前記連結の検出時には前記トラクタ12に搭載されるトラクタ側電源から電源供給を受け、前記切離の検出時には前記バックアップ電源131aから電源供給を受けるように制御する電源制御手段11Bと、GPS信号に基づき自シャーシの位置情報を取得する位置情報取得手段11Cと、前記位置情報に対応する時刻情報を取得する時刻情報取得手段11Dと、前記特定情報を取得する特定情報取得手段11Fと、無線回線を含む所定の通信網を介して、所定の送信先に、前記位置情報、前記時刻情報、前記特定情報、及び前記連結又は前記切離の検出を示す連結切離情報を送信する送信手段11Gと、が装備され、前記シャーシ情報を配信する情報配信センタ10には、前記通信網を介して、前記位置情報、前記時刻情報、前記特定情報及び前記連結切離情報を受信する受信手段10Aと、前記位置情報、前記時刻情報、前記特定情報及び前記連結切離情報に基づき前記シャーシ11を生成するシャーシ情報生成手段10Bと、インターネットを含む所定の通信網を介して、前記シャーシ11を管理する管理センタ4に、前記シャーシ情報を配信するシャーシ情報配信手段10Cと、が装備される、ことを特徴とする。
【0021】
請求項7記載の発明によれば、シャーシ側では、自シャーシとトラクタ12との連結又は切離が検出され、連結の検出時にはトラクタ12に搭載されるトラクタ側電源から電源供給を受け、切離の検出時にはバックアップ電源131aから電源供給を受けるように制御される。また、GPS信号に基づき自シャーシの位置情報、時刻情報及び特定情報が取得され、これら情報が連結切離情報と共に情報配信センタ10側に送信される。一方、情報配信センタ10側では、位置情報、時刻情報、特定情報及び連結切離情報が受信され、これら情報に基づきシャーシ11の動態を示すシャーシ情報が生成され配信される。そして、管理センタ側は、インターネットを介して、シャーシ情報を取得することができる。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図2は、本発明の一実施形態に係るシステム構成を示す図である。図2に示すように、トレーラ車1は、周知のように、所定の荷物を積載するコンテナ(不図示)を乗せて移動させるシャーシ11と、このシャーシ11を連結して牽引するトラクタ12とから基本的に構成される。シャーシ11には、トラクタ12と同様、複数の車輪が取り付けられており、通常、車両として扱われる。
【0023】
シャーシ11とトラクタ12とは、それぞれに取り付けられているカップラとカップラピンとが機械的に結合されて連結される。このような機械的な連結と同時に電気的な接続も完了し、例えば、トラクタ12に搭載されるトラクタ側電源122としての車載バッテリからの電力がシャーシ側に供給されるようになる。このような電源供給を受けて、シャーシ側のテールランプ、ウインカ、プレートランプ等が点灯可能になる。通常、連結部であるカップラ及びカップラピンは、標準化されており、任意のシャーシに任意のトラクタが、適宜連結可能である。
【0024】
シャーシ11には、後述するGPS端末13が取り付けられており、このGPS端末13もシャーシ11がトラクタ12に連結された際に、トラクタ側電源122から電源供給を受けるように配線されている。なお、本システムでは、複数のトラクタ、及びこれに任意に連結可能なトラクタの数よりも多い複数のシャーシが存在するものとする。
【0025】
シャーシ11に取り付けられたGPS端末13は、自シャーシの位置情報等を携帯電話パケット通信網2及び専用回線3を介して所属する管理センタ4に送信する。管理センタ4では、シャーシ11から送信される位置情報等を受信し、これに基づいて、シャーシの動態管理を行う。シャーシ11は、GPS(Global Positioning systems)を構成する複数のGPS衛星5から提供される測位用電波であるGPS信号を受信し、これを利用して各シャーシ11の位置情報や時刻情報を取得する。
【0026】
携帯電話パケット通信網2は、例えば、株式会社NTTドコモからサービス提供されているDoPaが利用される。このサービスは、携帯電話網においてパケット交換方式を利用したデータ通信サービスであり、通信したデータ量に応じて通信料が計算されるデータ従量制課金方式である。この方式は低料金で本システムに関するサービスを提供する際の一助となる。この携帯電話パケット通信網2には、無線基地局21を介して、上記GPS端末13が通信接続可能である。この携帯電話パケット通信網2は、図示しないルータ及びDSU(Digital service Unit)等からなる通信インターフェース、並びに所定の専用回線3を介して、管理センタ4に接続されている。
【0027】
管理センタ4は、シャーシ11から送信されてくる各種情報を受信する。この管理センタ4には、上記専用回線3の他端に接続されるルータ及びDSU等からなる通信インターフェース回路41及びパーソナルコンピュータ42が装備されている。通信インターフェース回路41は周知であるのでここでは説明を省略する。パーソナルコンピュータ42は、パーソナルコンピュータ本体421、表示部422、操作部423及び記憶部424を含み、既成のハードウエアが利用可能であるが、記憶部424に格納される各種情報やデータ及び処理手順等に本発明の特徴がある。
【0028】
記憶部424に格納される位置表示ソフト424aは、地図データベース424bを利用して描画された地図上に、受信された各種情報に基づいて、シャーシ11の動態に関する情報等を重ねて表示するソフトウエアである。地図データベース424bは、少なくとも、本システムに関連する地域の地形、道路、地名等を含むデータである。また、地図データベース424bには、受信される位置情報と地名とが対応づけられたデータも含まれる。通信モジュール424cは、シャーシ11に搭載されたGPS端末13との通信を可能にする通信制御ソフトウエアである。
【0029】
端末データベース424dは、GPS端末13に関する情報であり、少なくとも、受信される特定情報とそのシャーシ番号とが対応づけられたテーブルが含まれる。シャーシデータベース424eは、保管場所、保管中シャーシ番号、稼働中シャーシ番号、運行状況、地名、到着日時、使用予定日、車検予定日や月間稼働時間等で構成される。このうち、保管場所、保管中シャーシ番号、稼働中シャーシ番号、運行状況、地名、到着日時や月間稼働時間は、GPS端末13にて収集される各種情報から取得又は計算可能であるが、使用予定日や車検予定日は、操作部423を用いて、シャーシ番号に対応づけて事前に登録しておく。このシャーシデータベース424eの利用例は、図8及び図9を用いて後述する。
【0030】
なお、上記位置表示ソフト424a、地図データベース424b、通信モジュール424c、端末データベース424dは、予めインストール或いは登録されているが、シャーシデータベース424eは、シャーシ側から送られてくる各種情報や登録操作に基づいて逐次更新される。
【0031】
なお、図2に示した本システムの他例として、ASP(Application Service Provider;アプリケーションサービスプロバイダ)を利用するようにしてもよい。ASPは、近年普及しつつある、インターネット等の広域通信網を使って各種サービスを提供する事業者である。この場合、ASPは、所定の接続センタを経由して携帯電話パケット通信網2及びインターネットにも通信接続され、シャーシ11からの各種情報を受信してそのサーバに格納しておく。そして、シャーシ11を管理する管理センタ4は、必要時にはインターネットを利用してASPのサーバから各種情報を取得することができる。すなわち、シャーシ情報がASPから配信される。したがって、このASPを利用したシステムの場合、システム構築が容易でかつ低ランニングコストであるため、シャーシを管理する側は、大規模な設備投資をすることなく、シャーシの動態管理を確実に行うことが可能になる。このASPを用いたシステムは請求項7に対応し、ASPは請求項7の情報配信センタに対応する。
【0032】
次に、本発明に係るGPS端末の構成を説明する。図3は、本発明の一実施形態に係るGPS端末の構成を示すブロック図である。図3に示すように、GPS端末13は、電源回路部131、GPS受信部132、携帯電話通信部133、記憶部134、及びこれらが接続される制御部135を含んで構成される。
【0033】
電源回路部131は、基本的に直流変圧回路から構成されている。すなわち、電源入力端子PRXに印加される、トラクタ側電源からの例えば14ボルトのバッテリ電圧は、この電源回路部131に含まれる直流変圧回路にて、このGPS端末13の各電子回路部に適した電圧値、例えば、5ボルトに変換されて、分配供給される。
【0034】
また、この電源回路部131には、トラクタ側電源の補助電源としてのバックアップ電源131aが含まれている。電源回路部131は、端子PRXにトラクタ側電源からの電源供給が無くなれば、バックアップ電源131aに切り替えてこれを各部に供給すると同時に、その旨を制御部135に伝える。この電源回路部131はGPS端末13とは別筐体で構成するようにしてもよい。電源回路部131は請求項の電源制御手段に対応する。
【0035】
GPS受信部132は、GPSアンテナ132aを介してGPSを構成する複数のGPS衛星5からのGPS信号を受信し、これに基づいて現在位置情報を取得し、この情報を制御部135に供給する。携帯電話通信部133は、パケット通信アンテナ133aを介して、携帯電話パケット通信網2の無線基地局21に無線接続される。これらGPS受信部132及び携帯電話通信部133は、公知の装置を利用可能である。なお、上記GPS受信部132は請求項の位置情報取得手段に相当し、携帯電話通信部133は請求項の送信手段11Gに対応する。
【0036】
記憶部134には、少なくとも、このGPS端末13を特定する端末ID134aが格納されている。端末ID134aは、基本的にGPS端末13を特定するIDであるが、一旦、GPS端末13がシャーシ11に取り付けられると、シャーシ11を特定するIDとしても機能する。したがって、端末ID134aは請求項の特定情報に対応し、記憶部134は特定情報格納手段に対応する。
【0037】
制御部135は、基本的にCPU、ROM、及びRAMを含むマイクロコンピュータから構成される。CPUはROMに記憶されている制御プログラムにしたがって本実施形態に係る制御を含む各種の処理を実行する。RAMには、CPUが各種の処理を実行するうえにおいて必要なデータ、プログラム等が適宜記憶される。制御部135は、上記制御プログラムにしたがって、記憶部134に格納されている端末ID134a等を読み出したり、GPS受信部132を利用して位置情報を取得したりするための制御を行う。これらに係る処理については、図5以降で再度説明する。
【0038】
このようなGPS端末13は、シャーシ等の盗難防止の機能も果たすので、シャーシ中の目立たない部位に取り付けることが好ましい。図4は、GPS端末が取り付けられたシャーシフレームの断面図である。シャーシに含まれるシャーシフレーム11′は、H字形状をしているが、通常、90度回転させたように配置されている。図中、下方向は地面方向であり、右方向は外側面方向である。したがって、GPS端末13は、目立たないように、シャーシフレーム11′の内側面に取り付けることが好ましい。
【0039】
このようなGPS端末を用いた本システムに係る処理手順、通信シーケンス及び表示例等を、図5〜図9を用いて説明する。図5は、本発明の一実施形態に係るシャーシ側及び管理センタ側における処理手順、並びに両者側の間の通信シーケンスを示すフローチャートである。図6は、トレーラ車の運行過程と図5の処理との関連を説明するための図である。図7は、本発明の一実施形態に係る地図情報の表示例を示す図である。図8は、本発明の一実施形態に係るシャーシ運用状況レポートの表示例を示す図である。図9は、本発明の一実施形態に係るシャーシ管理レポートの表示例を示す図である。なお、現実的には、複数のシャーシ側が管理センタ側と通信するがそれらは同様であるので、図4では、代表してひとつのシャーシ側処理のみを示す。
【0040】
ここで、初期状態として、シャーシ11はトラクタ12と切り離された状態で所定の保管場所に保管されているものとする。そこで、図5に示すシャーシ側処理のステップS101においては、トラクタ側電源の供給有無が判定される。すなわち、トラクタ側電源の供給が待機されており(ステップS101のN)、シャーシ11がトラクタ12に連結された結果、トラクタ側電源の供給が開始されたと判定されると(ステップS101のY)、ステップS102に進んでGPS端末13の各部にトラクタ側電源からの電源供給が開始される。
【0041】
続いて、ステップS103において、上記トラクタ側電源の供給に基づいて、シャーシ11がトラクタ12と連結されていることを示す連結情報が生成される。ステップS101及びステップS103は、請求項の連結切離検出手段に対応する。このように、連結はトラクタ電源の供給有無に基づいて検出されるので、複雑な検出装置を用いることなく、確実に連結の検出することが可能になる。後述する切離の検出の場合も同様である。
【0042】
続いて、ステップS104において、GPS端末13にて位置情報が取得される。すなわち、GPS受信部132が起動されて受信動作が開始され、受信されたGPS信号に基づき公知の手法を用いて現在の位置情報が取得される。これと共に、ステップS105において、GPS信号に含まれる時刻情報も取得される。但し、時刻情報は必ずしもGPS信号を利用して取得する必要はなく、GPS端末13に含まれるタイマ機能を利用することも可能である。続いて、ステップS103において、特定情報が取得される。すなわち、記憶部134から上記特定情報としての端末ID134aが読み出される。ステップS104、ステップS105及びステップS106はそれぞれ、請求項の位置情報取得手段、時刻情報取得手段及び特定情報取得手段に対応する。
【0043】
そして、ステップS107において、上記連結情報、位置情報、時刻情報及び特定情報が、携帯電話通信部133、携帯電話パケット通信網2、及び専用回線3等を介して、管理センタ側に送信される。このようなステップS103〜ステップS107の処理は、ステップS108においてトラクタ側電源の供給断と判定されるまで、所定のインターバルで繰り返される(ステップS108のN)。ステップS103〜ステップS107の処理により、移動中のシャーシ11の動態管理も確実に行われる。
【0044】
ステップS108において、シャーシ11がトラクタ12から切り離されてトラクタ側電源の供給が断とされたと判定されると(ステップS108のY)、ステップS109に進んでバックアップ電源131aに切り替えられて、GPS端末13の各部にバックアップ電源131aからの電源供給が開始される。
【0045】
続いて、ステップS110において、上記トラクタ側電源の供給断に基づいて、シャーシ11がトラクタ12から分離されていることを示す切離情報が生成される。ステップS108及びステップS110も、請求項の連結切離検出手段に対応する。続いて、ステップS111、ステップS112及びステップS113においてそれぞれ、上記ステップS104、ステップS105及びステップS106と同様、位置情報、時刻情報及び特定情報が取得される。ステップS111、ステップS112及びステップS113もそれぞれ、請求項の位置情報取得手段、時刻情報取得手段及び特定情報取得手段に対応する。
【0046】
そして、ステップS114において、上記切離情報、位置情報、時刻情報及び特定情報が、携帯電話通信部133、携帯電話パケット通信網2、及び専用回線3等を介して、管理センタ側に送信された後、ステップS115において、休止モードに切り替えられる。休止モードでは、シャーシ11が再連結されたときの立ち上がり動作を速めるためにいわゆるスリープモードとしてもよいが、省電源化のために、バックアップ電源131aからの電源供給も断とすることが好ましい。いうまでもなく、電源供給が断となる前に位置情報及び時刻情報が送信されるので、管理センタ側での保管場所等の特定は確実に行われる。
【0047】
なお、この状態のシャーシに対して、盗難を目的としてトラクタが連結されると、上記ステップS101に戻った後、ステップS102〜ステップS107の処理が再開される。上述のように、GPS端末13は目立ちにくい部位に取り付られているので、盗難されたシャーシの追跡が極秘に開始されることになる。
【0048】
トレーラ車の運行過程と上記処理との関連を図6を用いて説明すると、A営業所6の保管場所でトラクタ12にシャーシ11が連結されると、T1で示すように、連結情報やこのときの位置情報等が、管理センタ側に送信される。
【0049】
A営業所6にてシャーシ11が連結されたトレーラ車のトラクタ12は、シャーシ11にコンテナ14を乗せるため、AR1で示すように、所定の搬入元7に向かう。搬入元7でコンテナ10を乗せたトラクタ12は、このコンテナ14を荷卸しするため、AR2で示すように、所定の搬送先8に向かう。更に、コンテナ14を荷卸し完了したトラクタ12は、AR3で示すように、近隣のシャーシ保管場所を有するB営業所9に向かう。この間、T2、T3で示すように、所定のインターバルで上記各種情報が、管理センタ側に送信されている。
【0050】
B営業所9の保管場所に到着したトラクタ12は、AR4で示すように、トラクタ12からシャーシ11を切り離す。シャーシ11が切り離されると、T4で示すように、切離情報やこのときの位置情報等が、管理センタ側に送信される。そして、トラクタ12だけが例えば管理センタ4のある自社に戻って待機する。ここで、トラクタ12は、新たなシャーシ11を連結する必要が発生すれば、AR6で示すように、A営業所6の保管場所に向かう。すると、上述のような処理が繰り返される。このようにして、シャーシ側から管理センタ側に向けて、連結情報又は切離情報、位置情報、時刻情報、及び特定情報が適宜送信される。
【0051】
一方、図5に示す管理センタ側処理のステップS401においては、シャーシ側からの連結情報又は切離情報、位置情報、時刻情報、及び特定情報が受信待機されており(ステップS401のN)、これらが受信されるとステップS402に進む(ステップS401のY)。シャーシ側からの各情報は、携帯電話パケット通信網2及び専用回線3等を介して送信されてきて、インターフェース回路41にて、パーソナルコンピュータ42で処理可能な信号形式に変換される。ステップS401は、請求項の受信手段に対応する。
【0052】
次に、ステップS402においては、受信された連結情報又は切離情報から、シャーシ11の運用状況が取得される。例えば、運用状況としては、連結情報が受信されたときにはシャーシ11が稼働中とされ、切離情報が受信されたときにはシャーシ11が保管中とされる。
【0053】
また、ステップS403においては、受信された位置情報から、シャーシ11の保管場所や現在地が取得される。例えば、この位置情報からは、シャーシ11の保管場所や地名、稼働中のシャーシ11の現在地等が取得される。
【0054】
また、ステップS404においては、受信された時刻情報から、シャーシ11の到着日時等が取得される。例えば、ステップS402にて切離情報が受信されているときにはシャーシ11の保管場所への到着日時が取得されることになる。シャーシ11が稼働中の場合には、シャーシ11の現在地に対応する時刻が取得されることになる。
【0055】
また、ステップS405においては、受信された特定情報から、シャーシ番号が取得される。詳しくは、上記記憶部424に格納される端末データベース424dが参照されて、受信された特定情報に対応するシャーシ番号が取得される。
【0056】
そして、ステップS406において、上記取得された運用状況、現在地、保管場所、到着日時、シャーシ番号が関連づけられて記憶部424に保存され、シャーシデータベース424eが更新される。ステップS402〜ステップS405は、請求項のシャーシ情報生成手段に対応する。
【0057】
続いて、ステップS407において、上記更新された内容にしたがって、表示部422上に表示されている地図情報も更新される。例えば、図7に示すように、関連する地域の地図に重ねて、地図上の該当する場所に、保管場所101、この保管場所101に保管中シャーシ番号102、稼働中シャーシ番号103等の最新の情報が表示される。図7に例示した以外に、シャーシ保管場所専用のシャーシ保管場所地図、稼働中のシャーシ専用のシャーシ走行状態地図等を表示させるようにしてもよい。また、より広域表示にしたり、より詳細表示に変更できるようにしてもよい。
【0058】
また、ステップS408において、図2の操作部423等の所定操作により、レポート表示指令ありと判定されると、ステップS409に進んで、上記シャーシデータベース424eに基づいて該当レポートが作成されて表示される。レポート形式は、例えば、図8に示すようなシャーシ運用状況レポートとして、a001等で示される所定の保管場所101に対応づけて、A001、C001、D003、D004等で示される保管中シャーシ番号102が表示される。また、A003、A004、A006、B001、B002、B003で示される稼働中シャーシ番号103が表示される。レポート形式はまた、例えば、図9に示すようなシャーシ管理レポートとして、シャーシ番号100、運行状況104、地名105、到着日時106、使用予定日107、車検予定日108、月間稼働時間109等が対応づけられて表示されるようにしてもよい。
【0059】
なお、ステップS408において、レポート表示指令なしと判定されると、上記レポートは表示されず一連の処理を終了する。なお、表示部422上へのレポート表示のみならず、図示しない印字部による紙上印字であってもよい。ステップS407及びステップS409は、請求項のシャーシ情報出力手段に対応する。
【0060】
このように、本実施形態によれば、効率的なシャーシの動態管理が可能になり、シャーシの稼働率向上、不用意な車検切れ防止、盗難防止等の効果がもたらされる。
【0061】
なお、本発明は、上記実施形態に限定されず、その主旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。例えば、図7〜図9で示した地図情報表示形式やレポート表示形式等は適宜変更可能である。
【0062】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1記載の発明によれば、シャーシ側では、自シャーシとトラクタ12との連結又は切離が検出され、連結の検出時にはトラクタ12に搭載されるトラクタ側電源から電源供給を受け、切離の検出時にはバックアップ電源131aから電源供給を受けるように制御される。また、GPS信号に基づき自シャーシの位置情報、時刻情報及び特定情報が取得され、これら情報が連結切離情報と共に管理センタ側に送信される。一方、管理センタ側では、位置情報、時刻情報、特定情報及び連結切離情報が受信され、これら情報に基づきシャーシ11の動態を示すシャーシ情報が生成され出力される。したがって、従来、おざなりにされがちであったシャーシ11の動態管理が可能になり、シャーシ11の稼働率向上、不用意な車検切れ防止、盗難防止等の効果がもたらされる。また、適正な台数のシャーシでの運用が可能となり、不要なシャーシ代金や管理維持コストの削減、運用コストの削減の効果ももたらされる。
【0063】
請求項2記載の発明によれば、切離の検出のタイミングで、位置情報及び時刻情報が取得され、これら位置情報及び時刻情報が、特定情報及び切離情報と共に管理センタ側に送信される。したがって、管理センタ側にて、シャーシ11の保管場所や保管開始時間が特定可能になり、より一層の稼働率向上の効果がもたらされる。
【0064】
請求項3記載の発明によれば、切離の検出のタイミングで取得された位置情報及び時刻情報が送信された後には、バックアップ電源131aからの電源供給が断とされる。したがって、上記効果に加えて、切離後の省電力化も達成される。いうまでもなく、電源供給が断となる前に位置情報及び時刻情報が送信されるので、上述のように保管場所等の特定は確実に行われる。
【0065】
請求項4記載の発明によれば、連結の検出中には所定のインターバルで、位置情報及び時刻情報が取得され、これら位置情報及び時刻情報が、特定情報及び切離情報と共に管理センタ側に送信される。したがって、移動中のシャーシ11の動態管理も確実に行われ、より一層の稼働率向上の効果がもたらされる。
【0066】
請求項5記載の発明によれば、連結又は切離は、トラクタ電源122の供給有無に基づいて検出される。したがって、複雑な検出装置を用いることなく、確実に連結又は切離の検出することが可能になる。
【0067】
請求項6記載の発明によれば、シャーシ11に装備される各手段はひとつの筐体に収容されてシャーシフレームの内側面に取り付けられる。したがって、目立ちにくく、盗難防止のために有効となる。
【0068】
請求項7記載の発明によれば、シャーシ側では、自シャーシとトラクタ12との連結又は切離が検出され、連結の検出時にはトラクタ12に搭載されるトラクタ側電源から電源供給を受け、切離の検出時にはバックアップ電源131aから電源供給を受けるように制御される。また、GPS信号に基づき自シャーシの位置情報、時刻情報及び特定情報が取得され、これら情報が連結切離情報と共に情報配信センタ10側に送信される。一方、情報配信センタ10側では、位置情報、時刻情報、特定情報及び連結切離情報が受信され、これら情報に基づきシャーシ11の動態を示すシャーシ情報が生成され配信される。そして、管理センタ側は、インターネットを介して、シャーシ情報を取得することができる。したがって、シャーシ11を管理する側は、大規模な設備投資をすることなく、シャーシ11の動態管理を確実に行うことが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の基本構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の一実施形態に係るシステム構成を示す図である。
【図3】本発明の一実施形態に係るGPS端末の構成を示すブロック図である。
【図4】GPS端末が取り付けられたシャーシフレームの断面図である。
【図5】本発明の一実施形態に係るシャーシ側及び管理センタ側における処理手順、並びに両者側の間の通信シーケンスを示すフローチャートである。
【図6】トレーラ車の運行過程と図5の処理との関連を説明するための図である。
【図7】本発明の一実施形態に係る地図情報の表示例を示す図である。
【図8】本発明の一実施形態に係るシャーシ運用状況レポートの表示例を示す図である。
【図9】本発明の一実施形態に係るシャーシ管理レポートの表示例を示す図である。
【符号の説明】
1 トレーラ車
2 携帯電話パケット通信網
3 専用回線
4 管理センタ
5 GPS衛星
11 シャーシ
12 トラクタ
13 GPS端末
14 コンテナ
【発明の属する技術分野】
本発明は、トレーラ車のトラクタに連結可能であり、所定の荷物が積載されるコンテナを乗せて移動させるシャーシの動態を管理するシステム、及びシャーシの動態を示すシャーシ情報を配信するシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】
トレーラ車は、周知のように、所定の荷物を積載するコンテナを乗せて移動させるシャーシと、このシャーシを連結して牽引するトラクタとから基本的に構成される。シャーシは、トラクタと同様、複数の車輪が取り付けられており、通常、車両として扱われる。
【0003】
このようなトレーラ車は、通常、ヤードとよばれる所定の保管場所で保管されているシャーシにトラクタを連結した後、このシャーシにコンテナを乗せるためにトラクタでシャーシを牽引して、所定の搬入元に向かう。搬入元でコンテナをシャーシに乗せ、所定の搬送先でこのコンテナを荷卸し完了すると、近隣の保管場所にてトラクタからシャーシを切り離す。そして、シャーシを切り離すと、トラクタだけが自社や管理センタに戻って、新たなシャーシを連結する必要が発生するまで待機する。
【0004】
従来のこのようなトレーラ車の運行形態において、そのシャーシの動態管理に対して特に有効な手法はなく、専ら口頭による連絡や簡単な記録、或いは、必要時に各保管場所に確認するという手法がとられていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、通常、シャーシはトラクタとは切り離されて管理されるうえ、シャーシはトラクタの数倍も存在するため、上述のような従来の手法では、シャーシの動態を明確に把握することは困難であった。したがって、必要なシャーシの所在が不明となることが多く、稼働効率が芳しくなかった。
【0006】
また、上述のようにシャーシは車両の一種として扱われるので車検が必要であるのだが、シャーシの所在が不明となることが多かったので不用意な車検切れを発生させてしまい、必要時には使用不可状態にある場合もあった。また、シャーシの動態が明確に把握されていないために、知らず知らずのうちに不必要な台数のシャーシを所有し、これにともなう車検、整備、メンテナンス等のために余分な管理維持費が発生していた。更に、トラクタとシャーシとの連結機構は標準化されているため、任意のトラクタとシャーシとが適宜連結可能となる。このため、積荷されたコンテナに勝手にトラクタを連結してシャーシごと盗難されても、その消息を把握することが困難であった。
【0007】
よって本発明は、上述した現状に鑑み、従来、おざなりにされがちであったシャーシの動態管理を可能にし、シャーシの稼働率向上、不用意な車検切れ防止、盗難防止等の効果をもたらすシステムを提供することを課題としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するためになされた請求項1記載のシャーシ動態管理システムは、図1の基本構成図に示すように、トレーラ車のトラクタ12に連結可能であり、所定の荷物が積載されるコンテナを乗せて移動させるシャーシ11の動態を管理するシステムであって、前記シャーシ11には、バックアップ電源131aと、自シャーシを特定する特定情報を格納する特定情報格納手段11Eと、自シャーシと前記トラクタ12との連結又は切離を検出する連結切離検出手段11Aと、前記連結の検出時には前記トラクタ12に搭載されるトラクタ側電源から電源供給を受け、前記切離の検出時には前記バックアップ電源131aから電源供給を受けるように制御する電源制御手段11Bと、GPS信号に基づき自シャーシの位置情報を取得する位置情報取得手段11Cと、前記位置情報に対応する時刻情報を取得する時刻情報取得手段11Dと、前記特定情報を取得する特定情報取得手段11Fと、無線回線を含む所定の通信網を介して、所定の送信先に、前記位置情報、前記時刻情報、前記特定情報、及び前記連結又は前記切離の検出を示す連結切離情報を送信する送信手段11Gと、が装備され、前記シャーシ11を管理する管理センタ4には、前記通信網を介して、前記位置情報、前記時刻情報、前記特定情報及び前記連結切離情報を受信する受信手段4Aと、前記位置情報、前記時刻情報、前記特定情報及び前記連結切離情報に基づき前記シャーシ11の動態を示すシャーシ情報を生成するシャーシ情報生成手段4Bと、前記シャーシ情報を出力するシャーシ情報出力手段4Cと、が装備される、ことを特徴とする。
【0009】
請求項1記載の発明によれば、シャーシ側では、自シャーシとトラクタ12との連結又は切離が検出され、連結の検出時にはトラクタ12に搭載されるトラクタ側電源から電源供給を受け、切離の検出時にはバックアップ電源131aから電源供給を受けるように制御される。また、GPS信号に基づき自シャーシの位置情報、時刻情報及び特定情報が取得され、これら情報が連結切離情報と共に管理センタ側に送信される。一方、管理センタ側では、位置情報、時刻情報、特定情報及び連結切離情報が受信され、これら情報に基づきシャーシ11の動態を示すシャーシ情報が生成され出力される。
【0010】
上記課題を解決するためになされた請求項2記載のシャーシ動態管理システムは、図1の基本構成図に示すように、請求項1記載のシャーシ動態管理システムにおいて、前記位置情報取得手段11Cは、前記切離の検出のタイミングで、前記位置情報を取得し、前記時刻情報取得手段11Dは、前記切離の検出のタイミングで、前記時刻情報を取得し、前記送信手段11Gは、前記切離の検出のタイミングで取得された前記位置情報及び前記時刻情報を、前記特定情報及び前記切離情報と共に送信する、ことを特徴とする。
【0011】
請求項2記載の発明によれば、切離の検出のタイミングで、位置情報及び時刻情報が取得され、これら位置情報及び時刻情報が、特定情報及び切離情報と共に管理センタ側に送信される。
【0012】
上記課題を解決するためになされた請求項3記載のシャーシ動態管理システムは、図1の基本構成図に示すように、請求項2記載のシャーシ動態管理システムにおいて、前記電源制御手段11Bは、前記切離の検出のタイミングで取得された前記位置情報及び前記時刻情報が送信された後には、前記バックアップ電源131aからの電源供給を断とする、ことを特徴とする。
【0013】
請求項3記載の発明によれば、切離の検出のタイミングで取得された位置情報及び時刻情報が送信された後には、バックアップ電源131aからの電源供給が断とされる。
【0014】
上記課題を解決するためになされた請求項4記載のシャーシ動態管理システムは、図1の基本構成図に示すように、請求項1記載のシャーシ動態管理システムにおいて、前記位置情報取得手段11Cは、前記連結の検出中には所定のインターバルで、前記位置情報を取得し、前記時刻情報取得手段11Dは、前記連結の検出中には所定のインターバルで、前記時刻情報を取得し、前記送信手段11Gは、前記連結の検出中に所定のインターバルで取得された前記位置情報及び前記時刻情報を、前記特定情報及び前記連結情報と共に順次送信する、ことを特徴とする。
【0015】
請求項4記載の発明によれば、連結の検出中には所定のインターバルで、位置情報及び時刻情報が取得され、これら位置情報及び時刻情報が、特定情報及び切離情報と共に管理センタ側に送信される。
【0016】
上記課題を解決するためになされた請求項5記載のシャーシ動態管理システムは、図1の基本構成図に示すように、請求項1〜4のいずれか一項に記載のシャーシ動態管理システムにおいて、前記連結切離検出手段11Aは、前記連結又は切離を、前記トラクタ電源122の供給有無に基づいて検出する、ことを特徴とする。
【0017】
請求項5記載の発明によれば、連結又は切離は、トラクタ電源122の供給有無に基づいて検出される。
【0018】
上記課題を解決するためになされた請求項6記載のシャーシ動態管理システムは、図1の基本構成図に示すように、請求項1〜5のいずれか一項に記載のシャーシ動態管理システムにおいて、前記シャーシ11に装備される各手段はひとつの筐体に収容され、この筐体は前記シャーシ11を構成するシャーシフレームの内側面に取り付けられる、ことを特徴とする。
【0019】
請求項6記載の発明によれば、シャーシ11に装備される各手段はひとつの筐体に収容されてシャーシフレームの内側面に取り付けられる。
【0020】
上記課題を解決するためになされた請求項7記載のシャーシ情報配信システムは、図1の基本構成図に示すように、トレーラ車のトラクタ12に連結可能であり、所定の荷物が積載されるコンテナを乗せて移動させるシャーシ11の動態を示すシャーシ情報を配信するシステムであって、前記シャーシ11には、バックアップ電源131aと、自シャーシを特定する特定情報を格納する特定情報格納手段11Eと、自シャーシと前記トラクタ12との連結又は切離を検出する連結切離検出手段11Aと、前記連結の検出時には前記トラクタ12に搭載されるトラクタ側電源から電源供給を受け、前記切離の検出時には前記バックアップ電源131aから電源供給を受けるように制御する電源制御手段11Bと、GPS信号に基づき自シャーシの位置情報を取得する位置情報取得手段11Cと、前記位置情報に対応する時刻情報を取得する時刻情報取得手段11Dと、前記特定情報を取得する特定情報取得手段11Fと、無線回線を含む所定の通信網を介して、所定の送信先に、前記位置情報、前記時刻情報、前記特定情報、及び前記連結又は前記切離の検出を示す連結切離情報を送信する送信手段11Gと、が装備され、前記シャーシ情報を配信する情報配信センタ10には、前記通信網を介して、前記位置情報、前記時刻情報、前記特定情報及び前記連結切離情報を受信する受信手段10Aと、前記位置情報、前記時刻情報、前記特定情報及び前記連結切離情報に基づき前記シャーシ11を生成するシャーシ情報生成手段10Bと、インターネットを含む所定の通信網を介して、前記シャーシ11を管理する管理センタ4に、前記シャーシ情報を配信するシャーシ情報配信手段10Cと、が装備される、ことを特徴とする。
【0021】
請求項7記載の発明によれば、シャーシ側では、自シャーシとトラクタ12との連結又は切離が検出され、連結の検出時にはトラクタ12に搭載されるトラクタ側電源から電源供給を受け、切離の検出時にはバックアップ電源131aから電源供給を受けるように制御される。また、GPS信号に基づき自シャーシの位置情報、時刻情報及び特定情報が取得され、これら情報が連結切離情報と共に情報配信センタ10側に送信される。一方、情報配信センタ10側では、位置情報、時刻情報、特定情報及び連結切離情報が受信され、これら情報に基づきシャーシ11の動態を示すシャーシ情報が生成され配信される。そして、管理センタ側は、インターネットを介して、シャーシ情報を取得することができる。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図2は、本発明の一実施形態に係るシステム構成を示す図である。図2に示すように、トレーラ車1は、周知のように、所定の荷物を積載するコンテナ(不図示)を乗せて移動させるシャーシ11と、このシャーシ11を連結して牽引するトラクタ12とから基本的に構成される。シャーシ11には、トラクタ12と同様、複数の車輪が取り付けられており、通常、車両として扱われる。
【0023】
シャーシ11とトラクタ12とは、それぞれに取り付けられているカップラとカップラピンとが機械的に結合されて連結される。このような機械的な連結と同時に電気的な接続も完了し、例えば、トラクタ12に搭載されるトラクタ側電源122としての車載バッテリからの電力がシャーシ側に供給されるようになる。このような電源供給を受けて、シャーシ側のテールランプ、ウインカ、プレートランプ等が点灯可能になる。通常、連結部であるカップラ及びカップラピンは、標準化されており、任意のシャーシに任意のトラクタが、適宜連結可能である。
【0024】
シャーシ11には、後述するGPS端末13が取り付けられており、このGPS端末13もシャーシ11がトラクタ12に連結された際に、トラクタ側電源122から電源供給を受けるように配線されている。なお、本システムでは、複数のトラクタ、及びこれに任意に連結可能なトラクタの数よりも多い複数のシャーシが存在するものとする。
【0025】
シャーシ11に取り付けられたGPS端末13は、自シャーシの位置情報等を携帯電話パケット通信網2及び専用回線3を介して所属する管理センタ4に送信する。管理センタ4では、シャーシ11から送信される位置情報等を受信し、これに基づいて、シャーシの動態管理を行う。シャーシ11は、GPS(Global Positioning systems)を構成する複数のGPS衛星5から提供される測位用電波であるGPS信号を受信し、これを利用して各シャーシ11の位置情報や時刻情報を取得する。
【0026】
携帯電話パケット通信網2は、例えば、株式会社NTTドコモからサービス提供されているDoPaが利用される。このサービスは、携帯電話網においてパケット交換方式を利用したデータ通信サービスであり、通信したデータ量に応じて通信料が計算されるデータ従量制課金方式である。この方式は低料金で本システムに関するサービスを提供する際の一助となる。この携帯電話パケット通信網2には、無線基地局21を介して、上記GPS端末13が通信接続可能である。この携帯電話パケット通信網2は、図示しないルータ及びDSU(Digital service Unit)等からなる通信インターフェース、並びに所定の専用回線3を介して、管理センタ4に接続されている。
【0027】
管理センタ4は、シャーシ11から送信されてくる各種情報を受信する。この管理センタ4には、上記専用回線3の他端に接続されるルータ及びDSU等からなる通信インターフェース回路41及びパーソナルコンピュータ42が装備されている。通信インターフェース回路41は周知であるのでここでは説明を省略する。パーソナルコンピュータ42は、パーソナルコンピュータ本体421、表示部422、操作部423及び記憶部424を含み、既成のハードウエアが利用可能であるが、記憶部424に格納される各種情報やデータ及び処理手順等に本発明の特徴がある。
【0028】
記憶部424に格納される位置表示ソフト424aは、地図データベース424bを利用して描画された地図上に、受信された各種情報に基づいて、シャーシ11の動態に関する情報等を重ねて表示するソフトウエアである。地図データベース424bは、少なくとも、本システムに関連する地域の地形、道路、地名等を含むデータである。また、地図データベース424bには、受信される位置情報と地名とが対応づけられたデータも含まれる。通信モジュール424cは、シャーシ11に搭載されたGPS端末13との通信を可能にする通信制御ソフトウエアである。
【0029】
端末データベース424dは、GPS端末13に関する情報であり、少なくとも、受信される特定情報とそのシャーシ番号とが対応づけられたテーブルが含まれる。シャーシデータベース424eは、保管場所、保管中シャーシ番号、稼働中シャーシ番号、運行状況、地名、到着日時、使用予定日、車検予定日や月間稼働時間等で構成される。このうち、保管場所、保管中シャーシ番号、稼働中シャーシ番号、運行状況、地名、到着日時や月間稼働時間は、GPS端末13にて収集される各種情報から取得又は計算可能であるが、使用予定日や車検予定日は、操作部423を用いて、シャーシ番号に対応づけて事前に登録しておく。このシャーシデータベース424eの利用例は、図8及び図9を用いて後述する。
【0030】
なお、上記位置表示ソフト424a、地図データベース424b、通信モジュール424c、端末データベース424dは、予めインストール或いは登録されているが、シャーシデータベース424eは、シャーシ側から送られてくる各種情報や登録操作に基づいて逐次更新される。
【0031】
なお、図2に示した本システムの他例として、ASP(Application Service Provider;アプリケーションサービスプロバイダ)を利用するようにしてもよい。ASPは、近年普及しつつある、インターネット等の広域通信網を使って各種サービスを提供する事業者である。この場合、ASPは、所定の接続センタを経由して携帯電話パケット通信網2及びインターネットにも通信接続され、シャーシ11からの各種情報を受信してそのサーバに格納しておく。そして、シャーシ11を管理する管理センタ4は、必要時にはインターネットを利用してASPのサーバから各種情報を取得することができる。すなわち、シャーシ情報がASPから配信される。したがって、このASPを利用したシステムの場合、システム構築が容易でかつ低ランニングコストであるため、シャーシを管理する側は、大規模な設備投資をすることなく、シャーシの動態管理を確実に行うことが可能になる。このASPを用いたシステムは請求項7に対応し、ASPは請求項7の情報配信センタに対応する。
【0032】
次に、本発明に係るGPS端末の構成を説明する。図3は、本発明の一実施形態に係るGPS端末の構成を示すブロック図である。図3に示すように、GPS端末13は、電源回路部131、GPS受信部132、携帯電話通信部133、記憶部134、及びこれらが接続される制御部135を含んで構成される。
【0033】
電源回路部131は、基本的に直流変圧回路から構成されている。すなわち、電源入力端子PRXに印加される、トラクタ側電源からの例えば14ボルトのバッテリ電圧は、この電源回路部131に含まれる直流変圧回路にて、このGPS端末13の各電子回路部に適した電圧値、例えば、5ボルトに変換されて、分配供給される。
【0034】
また、この電源回路部131には、トラクタ側電源の補助電源としてのバックアップ電源131aが含まれている。電源回路部131は、端子PRXにトラクタ側電源からの電源供給が無くなれば、バックアップ電源131aに切り替えてこれを各部に供給すると同時に、その旨を制御部135に伝える。この電源回路部131はGPS端末13とは別筐体で構成するようにしてもよい。電源回路部131は請求項の電源制御手段に対応する。
【0035】
GPS受信部132は、GPSアンテナ132aを介してGPSを構成する複数のGPS衛星5からのGPS信号を受信し、これに基づいて現在位置情報を取得し、この情報を制御部135に供給する。携帯電話通信部133は、パケット通信アンテナ133aを介して、携帯電話パケット通信網2の無線基地局21に無線接続される。これらGPS受信部132及び携帯電話通信部133は、公知の装置を利用可能である。なお、上記GPS受信部132は請求項の位置情報取得手段に相当し、携帯電話通信部133は請求項の送信手段11Gに対応する。
【0036】
記憶部134には、少なくとも、このGPS端末13を特定する端末ID134aが格納されている。端末ID134aは、基本的にGPS端末13を特定するIDであるが、一旦、GPS端末13がシャーシ11に取り付けられると、シャーシ11を特定するIDとしても機能する。したがって、端末ID134aは請求項の特定情報に対応し、記憶部134は特定情報格納手段に対応する。
【0037】
制御部135は、基本的にCPU、ROM、及びRAMを含むマイクロコンピュータから構成される。CPUはROMに記憶されている制御プログラムにしたがって本実施形態に係る制御を含む各種の処理を実行する。RAMには、CPUが各種の処理を実行するうえにおいて必要なデータ、プログラム等が適宜記憶される。制御部135は、上記制御プログラムにしたがって、記憶部134に格納されている端末ID134a等を読み出したり、GPS受信部132を利用して位置情報を取得したりするための制御を行う。これらに係る処理については、図5以降で再度説明する。
【0038】
このようなGPS端末13は、シャーシ等の盗難防止の機能も果たすので、シャーシ中の目立たない部位に取り付けることが好ましい。図4は、GPS端末が取り付けられたシャーシフレームの断面図である。シャーシに含まれるシャーシフレーム11′は、H字形状をしているが、通常、90度回転させたように配置されている。図中、下方向は地面方向であり、右方向は外側面方向である。したがって、GPS端末13は、目立たないように、シャーシフレーム11′の内側面に取り付けることが好ましい。
【0039】
このようなGPS端末を用いた本システムに係る処理手順、通信シーケンス及び表示例等を、図5〜図9を用いて説明する。図5は、本発明の一実施形態に係るシャーシ側及び管理センタ側における処理手順、並びに両者側の間の通信シーケンスを示すフローチャートである。図6は、トレーラ車の運行過程と図5の処理との関連を説明するための図である。図7は、本発明の一実施形態に係る地図情報の表示例を示す図である。図8は、本発明の一実施形態に係るシャーシ運用状況レポートの表示例を示す図である。図9は、本発明の一実施形態に係るシャーシ管理レポートの表示例を示す図である。なお、現実的には、複数のシャーシ側が管理センタ側と通信するがそれらは同様であるので、図4では、代表してひとつのシャーシ側処理のみを示す。
【0040】
ここで、初期状態として、シャーシ11はトラクタ12と切り離された状態で所定の保管場所に保管されているものとする。そこで、図5に示すシャーシ側処理のステップS101においては、トラクタ側電源の供給有無が判定される。すなわち、トラクタ側電源の供給が待機されており(ステップS101のN)、シャーシ11がトラクタ12に連結された結果、トラクタ側電源の供給が開始されたと判定されると(ステップS101のY)、ステップS102に進んでGPS端末13の各部にトラクタ側電源からの電源供給が開始される。
【0041】
続いて、ステップS103において、上記トラクタ側電源の供給に基づいて、シャーシ11がトラクタ12と連結されていることを示す連結情報が生成される。ステップS101及びステップS103は、請求項の連結切離検出手段に対応する。このように、連結はトラクタ電源の供給有無に基づいて検出されるので、複雑な検出装置を用いることなく、確実に連結の検出することが可能になる。後述する切離の検出の場合も同様である。
【0042】
続いて、ステップS104において、GPS端末13にて位置情報が取得される。すなわち、GPS受信部132が起動されて受信動作が開始され、受信されたGPS信号に基づき公知の手法を用いて現在の位置情報が取得される。これと共に、ステップS105において、GPS信号に含まれる時刻情報も取得される。但し、時刻情報は必ずしもGPS信号を利用して取得する必要はなく、GPS端末13に含まれるタイマ機能を利用することも可能である。続いて、ステップS103において、特定情報が取得される。すなわち、記憶部134から上記特定情報としての端末ID134aが読み出される。ステップS104、ステップS105及びステップS106はそれぞれ、請求項の位置情報取得手段、時刻情報取得手段及び特定情報取得手段に対応する。
【0043】
そして、ステップS107において、上記連結情報、位置情報、時刻情報及び特定情報が、携帯電話通信部133、携帯電話パケット通信網2、及び専用回線3等を介して、管理センタ側に送信される。このようなステップS103〜ステップS107の処理は、ステップS108においてトラクタ側電源の供給断と判定されるまで、所定のインターバルで繰り返される(ステップS108のN)。ステップS103〜ステップS107の処理により、移動中のシャーシ11の動態管理も確実に行われる。
【0044】
ステップS108において、シャーシ11がトラクタ12から切り離されてトラクタ側電源の供給が断とされたと判定されると(ステップS108のY)、ステップS109に進んでバックアップ電源131aに切り替えられて、GPS端末13の各部にバックアップ電源131aからの電源供給が開始される。
【0045】
続いて、ステップS110において、上記トラクタ側電源の供給断に基づいて、シャーシ11がトラクタ12から分離されていることを示す切離情報が生成される。ステップS108及びステップS110も、請求項の連結切離検出手段に対応する。続いて、ステップS111、ステップS112及びステップS113においてそれぞれ、上記ステップS104、ステップS105及びステップS106と同様、位置情報、時刻情報及び特定情報が取得される。ステップS111、ステップS112及びステップS113もそれぞれ、請求項の位置情報取得手段、時刻情報取得手段及び特定情報取得手段に対応する。
【0046】
そして、ステップS114において、上記切離情報、位置情報、時刻情報及び特定情報が、携帯電話通信部133、携帯電話パケット通信網2、及び専用回線3等を介して、管理センタ側に送信された後、ステップS115において、休止モードに切り替えられる。休止モードでは、シャーシ11が再連結されたときの立ち上がり動作を速めるためにいわゆるスリープモードとしてもよいが、省電源化のために、バックアップ電源131aからの電源供給も断とすることが好ましい。いうまでもなく、電源供給が断となる前に位置情報及び時刻情報が送信されるので、管理センタ側での保管場所等の特定は確実に行われる。
【0047】
なお、この状態のシャーシに対して、盗難を目的としてトラクタが連結されると、上記ステップS101に戻った後、ステップS102〜ステップS107の処理が再開される。上述のように、GPS端末13は目立ちにくい部位に取り付られているので、盗難されたシャーシの追跡が極秘に開始されることになる。
【0048】
トレーラ車の運行過程と上記処理との関連を図6を用いて説明すると、A営業所6の保管場所でトラクタ12にシャーシ11が連結されると、T1で示すように、連結情報やこのときの位置情報等が、管理センタ側に送信される。
【0049】
A営業所6にてシャーシ11が連結されたトレーラ車のトラクタ12は、シャーシ11にコンテナ14を乗せるため、AR1で示すように、所定の搬入元7に向かう。搬入元7でコンテナ10を乗せたトラクタ12は、このコンテナ14を荷卸しするため、AR2で示すように、所定の搬送先8に向かう。更に、コンテナ14を荷卸し完了したトラクタ12は、AR3で示すように、近隣のシャーシ保管場所を有するB営業所9に向かう。この間、T2、T3で示すように、所定のインターバルで上記各種情報が、管理センタ側に送信されている。
【0050】
B営業所9の保管場所に到着したトラクタ12は、AR4で示すように、トラクタ12からシャーシ11を切り離す。シャーシ11が切り離されると、T4で示すように、切離情報やこのときの位置情報等が、管理センタ側に送信される。そして、トラクタ12だけが例えば管理センタ4のある自社に戻って待機する。ここで、トラクタ12は、新たなシャーシ11を連結する必要が発生すれば、AR6で示すように、A営業所6の保管場所に向かう。すると、上述のような処理が繰り返される。このようにして、シャーシ側から管理センタ側に向けて、連結情報又は切離情報、位置情報、時刻情報、及び特定情報が適宜送信される。
【0051】
一方、図5に示す管理センタ側処理のステップS401においては、シャーシ側からの連結情報又は切離情報、位置情報、時刻情報、及び特定情報が受信待機されており(ステップS401のN)、これらが受信されるとステップS402に進む(ステップS401のY)。シャーシ側からの各情報は、携帯電話パケット通信網2及び専用回線3等を介して送信されてきて、インターフェース回路41にて、パーソナルコンピュータ42で処理可能な信号形式に変換される。ステップS401は、請求項の受信手段に対応する。
【0052】
次に、ステップS402においては、受信された連結情報又は切離情報から、シャーシ11の運用状況が取得される。例えば、運用状況としては、連結情報が受信されたときにはシャーシ11が稼働中とされ、切離情報が受信されたときにはシャーシ11が保管中とされる。
【0053】
また、ステップS403においては、受信された位置情報から、シャーシ11の保管場所や現在地が取得される。例えば、この位置情報からは、シャーシ11の保管場所や地名、稼働中のシャーシ11の現在地等が取得される。
【0054】
また、ステップS404においては、受信された時刻情報から、シャーシ11の到着日時等が取得される。例えば、ステップS402にて切離情報が受信されているときにはシャーシ11の保管場所への到着日時が取得されることになる。シャーシ11が稼働中の場合には、シャーシ11の現在地に対応する時刻が取得されることになる。
【0055】
また、ステップS405においては、受信された特定情報から、シャーシ番号が取得される。詳しくは、上記記憶部424に格納される端末データベース424dが参照されて、受信された特定情報に対応するシャーシ番号が取得される。
【0056】
そして、ステップS406において、上記取得された運用状況、現在地、保管場所、到着日時、シャーシ番号が関連づけられて記憶部424に保存され、シャーシデータベース424eが更新される。ステップS402〜ステップS405は、請求項のシャーシ情報生成手段に対応する。
【0057】
続いて、ステップS407において、上記更新された内容にしたがって、表示部422上に表示されている地図情報も更新される。例えば、図7に示すように、関連する地域の地図に重ねて、地図上の該当する場所に、保管場所101、この保管場所101に保管中シャーシ番号102、稼働中シャーシ番号103等の最新の情報が表示される。図7に例示した以外に、シャーシ保管場所専用のシャーシ保管場所地図、稼働中のシャーシ専用のシャーシ走行状態地図等を表示させるようにしてもよい。また、より広域表示にしたり、より詳細表示に変更できるようにしてもよい。
【0058】
また、ステップS408において、図2の操作部423等の所定操作により、レポート表示指令ありと判定されると、ステップS409に進んで、上記シャーシデータベース424eに基づいて該当レポートが作成されて表示される。レポート形式は、例えば、図8に示すようなシャーシ運用状況レポートとして、a001等で示される所定の保管場所101に対応づけて、A001、C001、D003、D004等で示される保管中シャーシ番号102が表示される。また、A003、A004、A006、B001、B002、B003で示される稼働中シャーシ番号103が表示される。レポート形式はまた、例えば、図9に示すようなシャーシ管理レポートとして、シャーシ番号100、運行状況104、地名105、到着日時106、使用予定日107、車検予定日108、月間稼働時間109等が対応づけられて表示されるようにしてもよい。
【0059】
なお、ステップS408において、レポート表示指令なしと判定されると、上記レポートは表示されず一連の処理を終了する。なお、表示部422上へのレポート表示のみならず、図示しない印字部による紙上印字であってもよい。ステップS407及びステップS409は、請求項のシャーシ情報出力手段に対応する。
【0060】
このように、本実施形態によれば、効率的なシャーシの動態管理が可能になり、シャーシの稼働率向上、不用意な車検切れ防止、盗難防止等の効果がもたらされる。
【0061】
なお、本発明は、上記実施形態に限定されず、その主旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。例えば、図7〜図9で示した地図情報表示形式やレポート表示形式等は適宜変更可能である。
【0062】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1記載の発明によれば、シャーシ側では、自シャーシとトラクタ12との連結又は切離が検出され、連結の検出時にはトラクタ12に搭載されるトラクタ側電源から電源供給を受け、切離の検出時にはバックアップ電源131aから電源供給を受けるように制御される。また、GPS信号に基づき自シャーシの位置情報、時刻情報及び特定情報が取得され、これら情報が連結切離情報と共に管理センタ側に送信される。一方、管理センタ側では、位置情報、時刻情報、特定情報及び連結切離情報が受信され、これら情報に基づきシャーシ11の動態を示すシャーシ情報が生成され出力される。したがって、従来、おざなりにされがちであったシャーシ11の動態管理が可能になり、シャーシ11の稼働率向上、不用意な車検切れ防止、盗難防止等の効果がもたらされる。また、適正な台数のシャーシでの運用が可能となり、不要なシャーシ代金や管理維持コストの削減、運用コストの削減の効果ももたらされる。
【0063】
請求項2記載の発明によれば、切離の検出のタイミングで、位置情報及び時刻情報が取得され、これら位置情報及び時刻情報が、特定情報及び切離情報と共に管理センタ側に送信される。したがって、管理センタ側にて、シャーシ11の保管場所や保管開始時間が特定可能になり、より一層の稼働率向上の効果がもたらされる。
【0064】
請求項3記載の発明によれば、切離の検出のタイミングで取得された位置情報及び時刻情報が送信された後には、バックアップ電源131aからの電源供給が断とされる。したがって、上記効果に加えて、切離後の省電力化も達成される。いうまでもなく、電源供給が断となる前に位置情報及び時刻情報が送信されるので、上述のように保管場所等の特定は確実に行われる。
【0065】
請求項4記載の発明によれば、連結の検出中には所定のインターバルで、位置情報及び時刻情報が取得され、これら位置情報及び時刻情報が、特定情報及び切離情報と共に管理センタ側に送信される。したがって、移動中のシャーシ11の動態管理も確実に行われ、より一層の稼働率向上の効果がもたらされる。
【0066】
請求項5記載の発明によれば、連結又は切離は、トラクタ電源122の供給有無に基づいて検出される。したがって、複雑な検出装置を用いることなく、確実に連結又は切離の検出することが可能になる。
【0067】
請求項6記載の発明によれば、シャーシ11に装備される各手段はひとつの筐体に収容されてシャーシフレームの内側面に取り付けられる。したがって、目立ちにくく、盗難防止のために有効となる。
【0068】
請求項7記載の発明によれば、シャーシ側では、自シャーシとトラクタ12との連結又は切離が検出され、連結の検出時にはトラクタ12に搭載されるトラクタ側電源から電源供給を受け、切離の検出時にはバックアップ電源131aから電源供給を受けるように制御される。また、GPS信号に基づき自シャーシの位置情報、時刻情報及び特定情報が取得され、これら情報が連結切離情報と共に情報配信センタ10側に送信される。一方、情報配信センタ10側では、位置情報、時刻情報、特定情報及び連結切離情報が受信され、これら情報に基づきシャーシ11の動態を示すシャーシ情報が生成され配信される。そして、管理センタ側は、インターネットを介して、シャーシ情報を取得することができる。したがって、シャーシ11を管理する側は、大規模な設備投資をすることなく、シャーシ11の動態管理を確実に行うことが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の基本構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の一実施形態に係るシステム構成を示す図である。
【図3】本発明の一実施形態に係るGPS端末の構成を示すブロック図である。
【図4】GPS端末が取り付けられたシャーシフレームの断面図である。
【図5】本発明の一実施形態に係るシャーシ側及び管理センタ側における処理手順、並びに両者側の間の通信シーケンスを示すフローチャートである。
【図6】トレーラ車の運行過程と図5の処理との関連を説明するための図である。
【図7】本発明の一実施形態に係る地図情報の表示例を示す図である。
【図8】本発明の一実施形態に係るシャーシ運用状況レポートの表示例を示す図である。
【図9】本発明の一実施形態に係るシャーシ管理レポートの表示例を示す図である。
【符号の説明】
1 トレーラ車
2 携帯電話パケット通信網
3 専用回線
4 管理センタ
5 GPS衛星
11 シャーシ
12 トラクタ
13 GPS端末
14 コンテナ
Claims (7)
- トレーラ車のトラクタに連結可能であり、所定の荷物が積載されるコンテナを乗せて移動させるシャーシの動態を管理するシステムであって、
前記シャーシには、
バックアップ電源と、
自シャーシを特定する特定情報を格納する特定情報格納手段と、
自シャーシと前記トラクタとの連結又は切離を検出する連結切離検出手段と、
前記連結の検出時には前記トラクタに搭載されるトラクタ側電源から電源供給を受け、前記切離の検出時には前記バックアップ電源から電源供給を受けるように制御する電源制御手段と、
GPS信号に基づき自シャーシの位置情報を取得する位置情報取得手段と、
前記位置情報に対応する時刻情報を取得する時刻情報取得手段と、
前記特定情報を取得する特定情報取得手段と、
無線回線を含む所定の通信網を介して、所定の送信先に、前記位置情報、前記時刻情報、前記特定情報、及び前記連結又は前記切離の検出を示す連結切離情報を送信する送信手段と、が装備され、
前記シャーシを管理する管理センタには、
前記通信網を介して、前記位置情報、前記時刻情報、前記特定情報及び前記連結切離情報を受信する受信手段と、
前記位置情報、前記時刻情報、前記特定情報及び前記連結切離情報に基づき前記シャーシの動態を示すシャーシ情報を生成するシャーシ情報生成手段と、
前記シャーシ情報を出力するシャーシ情報出力手段と、が装備される、
ことを特徴とするシャーシ動態管理システム。 - 請求項1記載のシャーシ動態管理システムにおいて、
前記位置情報取得手段は、前記切離の検出のタイミングで、前記位置情報を取得し、
前記時刻情報取得手段は、前記切離の検出のタイミングで、前記時刻情報を取得し、
前記送信手段は、前記切離の検出のタイミングで取得された前記位置情報及び前記時刻情報を、前記特定情報及び前記切離情報と共に送信する、
ことを特徴とするシャーシ動態管理システム。 - 請求項2記載のシャーシ動態管理システムにおいて、
前記電源制御手段は、前記切離の検出のタイミングで取得された前記位置情報及び前記時刻情報が送信された後には、前記バックアップ電源からの電源供給を断とする、
ことを特徴とするシャーシ動態管理システム。 - 請求項1記載のシャーシ動態管理システムにおいて、
前記位置情報取得手段は、前記連結の検出中には所定のインターバルで、前記位置情報を取得し、
前記時刻情報取得手段は、前記連結の検出中には所定のインターバルで、前記時刻情報を取得し、
前記送信手段は、前記連結の検出中に所定のインターバルで取得された前記位置情報及び前記時刻情報を、前記特定情報及び前記連結情報と共に順次送信する、
ことを特徴とするシャーシ動態管理システム。 - 請求項1〜4のいずれか一項に記載のシャーシ動態管理システムにおいて、
前記連結切離検出手段は、前記連結又は切離を、前記トラクタ電源の供給有無に基づいて検出する、
ことを特徴とするシャーシ動態管理システム。 - 請求項1〜5のいずれか一項に記載のシャーシ動態管理システムにおいて、
前記シャーシに装備される各手段はひとつの筐体に収容され、この筐体は前記シャーシを構成するシャーシフレームの内側面に取り付けられる、
ことを特徴とするシャーシ動態管理システム。 - トレーラ車のトラクタに連結可能であり、所定の荷物が積載されるコンテナを乗せて移動させるシャーシの動態を示すシャーシ情報を配信するシステムであって、
前記シャーシには、
バックアップ電源と、
自シャーシを特定する特定情報を格納する特定情報格納手段と、
自シャーシと前記トラクタとの連結又は切離を検出する連結切離検出手段と、
前記連結の検出時には前記トラクタに搭載されるトラクタ側電源から電源供給を受け、前記切離の検出時には前記バックアップ電源から電源供給を受けるように制御する電源制御手段と、
GPS信号に基づき自シャーシの位置情報を取得する位置情報取得手段と、
前記位置情報に対応する時刻情報を取得する時刻情報取得手段と、
前記特定情報を取得する特定情報取得手段と、
無線回線を含む所定の通信網を介して、所定の送信先に、前記位置情報、前記時刻情報、前記特定情報、及び前記連結又は前記切離の検出を示す連結切離情報を送信する送信手段と、が装備され、
前記シャーシ情報を配信する情報配信センタには、
前記通信網を介して、前記位置情報、前記時刻情報、前記特定情報及び前記連結切離情報を受信する受信手段と、
前記位置情報、前記時刻情報、前記特定情報及び前記連結切離情報に基づき前記シャーシを生成するシャーシ情報生成手段と、
インターネットを含む所定の通信網を介して、前記シャーシを管理する管理センタに、前記シャーシ情報を配信するシャーシ情報配信手段と、が装備される、
ことを特徴とするシャーシ情報配信システム。
Priority Applications (1)
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