JP7289092B1 - 情報処理方法、情報処理装置及びプログラム - Google Patents

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Abstract

Figure 0007289092000001
【課題】運送物または運送補助手段の管理を効率化する。
【解決手段】複数の運搬車両のそれぞれに搭載された第1情報処理装置から運搬車両位置情報を時系列的に取得することと、複数の運送物または運送補助手段のそれぞれに搭載された第2情報処理装置から運送物または運送補助手段位置情報を時系列的に取得することと、前記運送物または運送補助手段位置情報に基づいて、前記複数の運送物または運送補助手段のうち移動中である運送物または運送補助手段を特定することと、前記移動中である運送物または運送補助手段における、当該運送物または運送補助手段位置情報に基づき得られる移動情報と、前記複数の運搬車両のうち、いずれかの運搬車両の移動情報とが対応するかどうかを判断することと、前記対応すると判断された場合は、前記移動中であると判断された運送物または運送補助手段の識別情報と前記対応すると判断された運搬車両の識別情報とを関連付けることと、を含む、情報処理方法。
【選択図】図1



Description

本発明は、情報処理方法、情報処理装置及びプログラムに関する。
貨物を運搬するにあたって、運搬車両に対して、貨物を搭載したコンテナを乗せるためのシャーシを連結して用いる場合がある。
シャーシを用いて貨物の運搬を行う場合、通常においては、搭載物であるコンテナ等に対応したシャーシが搭載物を乗せた状態で物流センター等の物流・配送拠点にて用意される。そして、運搬車両が搭載地に到着すると、運搬車両は、その運搬車両に連結されているシャーシとの連結を解除して、かかるコンテナからの荷下ろしを可能とする一方で、貨物が載った状態で用意されたシャーシと連結されて、目的地への新たな運搬が開始される。
例えば、特許文献1には、シャーシ番号を入力した無線ICシャーシタグを貼付し、トレーラの移動範囲の所要のチェックポイントに無線ICシャーシタグとの間で受・発信する無線アンテナを設置することで、コンテナ運搬車輌の管理を行うことが開示されている。
特開2022-30675号公報
しかしながら、特許文献1等の従来技術においては、設置された無線アンテナの位置でしかシャーシ等の運送物または運送補助手段の位置を把握することができず、運搬車両との関連付けを行うことができないため、次にいつどこで運送物または運送補助手段が利用可能となるのか等、シャーシのステータスを把握することができなかった。
また、運送物または運送補助手段において何らかの機器を設置して管理しようとしても、運送物または運送補助手段自体において電源が設けられておらず、継続しての機器の使用ができないという問題もあった。
本発明の目的は、運送物または運送補助手段の管理を効率化することである。
本発明の一態様によると、情報処理方法は、複数の運搬車両のそれぞれに搭載された第1情報処理装置から第1位置情報を時系列的に取得することと、複数の運送物または運送補助手段のそれぞれに搭載された第2情報処理装置から第2位置情報を時系列的に取得することと、前記第2位置情報に基づいて、前記複数の運送物または運送補助手段のうち移動中である運送物または運送補助手段を特定することと、前記移動中である運送物または運送補助手段における第2位置情報に基づく移動情報と、前記複数の運搬車両のうち、いずれかの運搬車両の第1位置情報に基づく移動情報とが対応するかどうかを判断することと、前記対応すると判断された場合は、前記移動中であると判断された運送物または運送補助手段の識別情報と前記対応すると判断された運搬車両の識別情報とを関連付けることと、を含む。
本発明によれば、運送物または運送補助手段の管理を効率化することができる。
本実施形態の一態様に係る、シャーシ管理システムのシステム構成図である。 図1の第1情報処理装置100の機能構成を示すブロック図である。 図1の第2情報処理装置200の機能構成を示すブロック図である。 図1の第3情報処理装置300の機能構成を示すブロック図である。 図1のサーバ400の機能構成を示すブロック図である。 図1の管理者端末500の機能構成を示すブロック図である。 本実施形態における走行情報取得・送信処理のフローチャートである。 本実施形態における位置情報取得・送信処理のフローチャートである。 本実施形態におけるシャーシ予約処理のフローチャートである。 第3情報処理装置300の表示部340に表示されるシャーシ予約情報を入力するための画面である。 本実施形態におけるシャーシ管理第1処理のフローチャートである。 シャーシ20に関するステータス等の各情報を記憶するシャーシ情報データベース422のデータ構造の一例である。 運搬車両10に関する各情報を記憶する運搬車両情報データベース423のデータ構造の一例である。 本実施形態におけるシャーシ管理第2処理のフローチャートである。 表示部540に表示される指定地シャーシ情報の例である。 表示部540に表示される予約詳細入力画面の例である。 図16による予約リクエストに基づいて予約リクエスト情報がサーバ400に送信されたときに、図15に示す指定地シャーシ情報の表示部540における表示が更新された場合の例を示すものである。 本実施形態におけるシャーシ管理第3処理のフローチャートである。 表示部540に表示される地図情報に関連づけられた指定領域シャーシ情報の例である。 運搬車両10の運転者端末500の表示部540に表示される、シャーシ・貨物予約画面の例である。
以下、本発明を実施するための形態の例として、一実施形態について図面を参照して説明する。
なお、図面の説明において同一の要素には同一の符号を付して、重複する説明を省略する場合がある。
また、これらの実施形態に記載されている構成要素はあくまで例示であり、本発明の範囲をそれらに限定する趣旨のものではない。
<機能構成>
図1は、本実施形態の一態様に係る、シャーシ管理システムのシステム構成図である。本システムにおいては、運搬車両の一例である運搬車両10に搭載された第1情報処理装置100と、コンテナ30を搭載し運搬車両10に連結されて運搬を行うためのシャーシ20に搭載された第2情報処理装置200と、コンテナ30のシャーシ20への搭載に対応してその登録を行うための第3情報処理装置300と、サーバ400と、シャーシ20を管理する管理者によって操作される管理者端末500とが、ネットワークNWを介して接続されており、第1情報処理装置100においては少なくとも位置情報を含む運搬車両10に関する走行情報が、第2情報処理装置200においては少なくとも位置情報が取得され、取得されたこれらの情報はネットワークNWを介してサーバ400に送信されるようになっている。
サーバ400においては、蓄積された第1情報処理装置100の走行情報、第2情報処理装置200の位置情報等に基づいて様々な処理が実行され、その結果を管理者端末500に出力する。
なお、シャーシは運送物または運送補助手段に含まれ、本実施形態においては運送物または運送補助手段の一例としてのシャーシについて説明する。以降の説明内容は、シャーシのみならず運送物または運送補助手段にも適用可能である。
また、シャーシ20に搭載される第2情報処理装置200は、運送物については運送物に対して搭載される、又は運送物の包装物について搭載されると読み替えて解釈してもよい。
本実施形態におけるシャーシ管理システムとしては、図1に示すような、運搬車両10はシャーシ20と連結されているもの(運搬車両10b)と連結されていないもの(運搬車両10a)が存在し、シャーシ20は運搬車両10と連結されているもの(シャーシ20b)と連結されていないもの(シャーシ20a及びシャーシ20c)が存在し、また、貨物の搭載等を行う場所である物流・配送拠点に配置されていたり、または走行中であったり(走行中の運搬車両10に連結されている)するものが混在し、更には、運搬に際して物流・配送拠点に配置されているコンテナ30をシャーシ20に搭載する(前者をコンテナ30c、後者をシャーシ20bとする)にあたってその登録を行う第3情報処理装置300(第3情報処理装置300cとする)が存在する場合を例に取って以下説明を行う。
ここで、走行情報とは、運搬車両10の走行に関する情報であり、例えば、位置に関する情報、速度に関する情報、加速度に関する情報が挙げられるが、これらに限られない。また、走行情報は一種類の情報によって構成されることに限られず、複数の種類の情報を含んで構成されてもよく、例えば、走行情報は、位置情報と加速度情報を含んで構成されていてもよい。走行情報は、第1情報処理装置10において所定のタイミングで収集され、また同様に、第1情報処理装置10に蓄積された走行情報は所定のタイミングでサーバ400に送信される。例えば、ある第1情報処理装置10においては、毎秒単位で収集され、毎分単位でサーバ400に送信される一方で、他の第1情報処理装置10においては、走行情報は10秒単位で収集され、10分単位でサーバ400に送信されることがありうる。更には、ある第1情報処理装置10においては、走行情報は10秒単位で収集されつつ、運搬車両10がサーバ400に接続された路側機の近傍を通過した際に路側機経由で送信される(例えば、ETC2.0による方式が挙げられる)。
本実施形態においては、走行情報には少なくとも位置情報が含まれるものとする。
物流・配送拠点とは、例えば、物流センター、配送センター等、物流の基点となる施設をいうが、これに限られず、シャーシ20に対するコンテナ30の搭載や積下ろしが行われる場所であれば特に限定されない。
すなわち、様々な貨物の搭載や積み下ろしが行われる物流センター、配送センター等に限られず、特定の荷物の搭載や積み下ろしが行われる小規模な拠点や、物流センターや配送センターにこれから配送される貨物を搭載する拠点(例えば、漁港など)であってもよい。
運搬車両10は、例えばトラック車両であり、シャーシ20と連結することでシャーシ20に搭載された貨物(例えば、コンテナ30)を運搬することが可能である車両である。なお、運搬車両10には第1情報処理装置100が備えられている。第1情報処理装置100の詳細については後述する。
また、本実施形態においては、運搬車両10はシャーシ20とは連結されずに運用されているもの(運搬車両10a)と、及びシャーシ20と連結されて運用されているもの(運搬車両10b)とが少なくとも存在するものとする。運搬車両全体について説明する際には運搬車両10として、それぞれの運搬車両特有の事項について説明する際には運搬車両10a又は運搬車両10b等として以下説明を行うこととする。
シャーシ20は、本実施形態においては、運搬車両となる車両に連結させ、コンテナ30等の貨物を乗せて荷物を運ぶ「骨組み部分」に対応するものである。限定ではなく例として、運搬対象となる貨物を載せることで、貨物の運搬を可能とし、また更に運搬車両に連結されることで貨物を搭載した態様での移動、すなわち運搬を可能とするものをいう。なお、本実施形態においては、シャーシ20には第2情報処理装置200が備えられている。第2情報処理装置200の詳細については後述する。
また、本実施形態においては、運搬車両10と同様に、シャーシ20は運搬車両10と連結されて運用されているもの(シャーシ20b)と、運搬車両10とは連結されておらず、単独で物流・配送拠点に配置されているもの(シャーシ20c)とが少なくとも存在するものとする。シャーシ全体について説明する際にはシャーシ20として、それぞれのシャーシ特有の事項について説明する際にはシャーシ20b又はシャーシ20c等として以下説明を行うこととする。
コンテナ30は、いわゆる輸送コンテナであり、シャーシ20に搭載され、そのシャーシ20が運搬車両10に連結されることで移動が可能となる、運搬対象物を搭載するための容物であり、限定ではなく例として、海上コンテナ、航空コンテナ、鉄道コンテナなどが挙げられる。
コンテナ30をシャーシ20に搭載する際には、対応してシャーシ20の使用ステータスが変更されることから、コンテナ30の使用に関する情報の入力を第3情報処理装置300を通じて行う。第3情報処理装置300の詳細については後述する。
図2は、図1の第1情報処理装置100の機能構成を示すブロック図である。
本実施形態における第1情報処理装置100は、例えば、ETC2.0の方式に従って走行情報を収集しサーバ20へ送信する装置である。その他の例としては、運搬車両10のソケット(一例として、シガーソケット、電気供給用ソケット、又は、接続用ソケット)に挿入して、運搬車両10内に固定することができる(本出願においては、「シガーソケット装置」と呼ぶ)装置である。電気供給用ソケット又は接続用ソケットは、たとえばUSB(Universal Serial Bus)をサポートするソケットである。無論、第1情報処理装置100はこれらのものに限定されず、例えば、ドライブレコーダー、カーナビゲーション装置、デジタコ等の運搬車両10に備えられる装置や、さらには運搬車両10の乗車者によって所持される携帯端末等、任意の機器であってよく、少なくとも運搬車両100の走行情報を収集しサーバ400に送信することができるものであればよい。第1情報処理装置100は、例えば、処理部110、記憶部120、通信部130、表示部140、操作部150、音出力部160、走行情報取得部170、時計部180を備えて構成される。
第1情報処理装置100は、上述したように、所定の間隔で走行情報取得部170を介して走行情報を収集し、時計部180にて取得される時間情報と関連付けて記憶部120に記憶する。そして、記憶された取得した走行情報を、所定のタイミングで通信部130を通じてネットワークNWに接続されたサーバ400に送信する。
処理部110は、例えばCPU(Central Processing Unit)やMPU(Micro-Processing Unit)を含む処理演算装置によって構成される。処理部110は各データに対する各種処理を行うとともに、記憶部120に格納されたプログラムを読み出して実行することで、通信部130、表示部140、操作部150、音出力部160、走行情報取得部170、時計部180等の各機能部を制御する。
記憶部120は、例えば、HDD(Hard Disk Drive)やSSD(Solid State Drive)、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read-Only Memory)、ROM(Read-Only Memory)、RAM(Random Access Memory)等を含み、処理部110が処理する制御プログラムや、各種データ、例えば、各機能部によって取得した情報等を記憶する。なお、記憶部120は、第1情報処理装置100に内蔵されるものに限らず、USB(Universal Serial Bus)等のデジタル入出力ポート等によって接続された外付け型の記憶装置でもよい。
本実施例では、記憶部120には、例えば、走行情報取得・送信処理プログラム121、及び走行情報データベース122が記憶される。
走行情報取得・送信処理プログラム121は、走行情報取得部170を介して取得した走行情報を、適宜のタイミングでサーバ400へ送信するための走行情報取得・送信処理を実現するためのプログラムである。走行情報取得・送信処理については後述する。
走行情報データベース122は、例えば、各運搬車両10について発生する走行情報を取得したものが蓄積記憶されるデータベースである。
走行情報は後述する時計部180によって発行される時刻情報と関連付けられて走行情報データベース122に記憶される。すなわち、走行情報がいつ取得されたのかを把握可能な態様で走行情報データベース122に蓄積されている。例えば、第1情報処理装置100が走行情報として位置情報を取得する場合は、取得した位置情報としての座標情報と、取得した時刻とが関連づけて記憶される。
通信部130は、例えば、LTE(Long Term Evolution)や3G、4G、5G等の移動体通信、DSRC(Dedicated Short Range Communication)等の狭帯域通信を用いて、インターネット等の公共のネットワークに接続し、同ネットワークに接続されたサーバー20等の各機器とのデータ通信が可能なモジュールである。または、DSRCを利用して双方向通信を行うETC2.0に対応した通信により、情報のやり取りを行うこととしてもよい。
通信部130を通じて、後述する走行情報データベース122に記憶された走行情報が外部のサーバ400に送信される。走行情報のサーバ400への送信に関する処理の詳細は後述する。
表示部140は、例えば、LCD等を有して構成される表示装置であり、処理部110から出力される表示信号に基づいた各種の表示を行う。表示部140は、タッチパネルと一体的に構成されてタッチスクリーンとしての操作部150を形成してもよい。
操作部150は、操作ボタンや操作スイッチといった、ユーザが第1情報処理装置100に対する各種の操作入力を行うための入力装置を有して構成される。また、操作部150は、表示部140と一体的に構成されたタッチパネルを有してもよく、このタッチパネルは、ユーザと第1情報処理装置100との間の入力インターフェースとして機能してもよい。操作部150からは、ユーザ操作に従った操作信号が処理部110に出力される。例えば、後述する日常点検処理においてユーザによる入力を受け付ける。
音出力部160は、スピーカ等を有して構成される音出力装置であり、処理部110から出力される音出力信号に基づいた各種の音出力を行う。
走行情報取得部170は、例えば、走行情報が位置情報を含む場合は、GNSS衛星(例えばGPS衛星)から到来する電波に基づいて、第1情報処理装置100の位置情報(例えば、緯度経度情報)を所定間隔で取得する。すなわち、第1情報処理装置100を備える運搬車両10の位置情報を取得することができる。転じて、第1情報処理装置100を備える運搬車両10を利用することで、実質的に運搬車両10の位置情報を取得することができる。また例えば、走行情報が速度情報を含む場合は、運搬車両10に搭載される不図示の車速パルス取得部によって取得される車速パルス情報を取得し、その車速パルス情報に基づいて運搬車両10の速度情報を所定間隔で取得する。または、別途取得された位置情報に基づいて速度情報を算出することとしてもよい。また例えば、走行情報が加速度情報を含む場合は、圧電型加速度センサによって加速度を取得する。または、別途取得した位置情報や、速度情報に基づいて、車両の加速度を算出することとしてもよい。
取得された走行情報は、後述する時計部180によって取得される当該走行情報を取得した時刻(現在時刻)に関する情報と関連付けられて、記憶部120の走行情報データベース122に格納される。
ここで、位置情報が走行情報に含まれる場合は、位置情報を取得する際に、その位置情報の精度を示す精度値(例えば、DOP値)を取得することとしてもよい。この場合、取得された位置情報及び精度値が現在時刻と関連付けられて、記憶部120に格納される。
なお、位置情報の取得方式は、上記のものに限られず、任意の位置情報取得方式を適用してよい。例えば、道路脇に設置された路側機により発せられる当該路側機に固有の位置情報を含んだ電波を、第1情報処理装置100を搭載した運搬車両10が近接した際に位置情報取得部170が受信することで、第1情報処理装置100の位置情報を取得することとしてもよい。
時計部180は、第1情報処理装置100の内蔵時計であり、時刻情報(計時情報)を出力する。時計部180は、例えば、水晶発振器を利用したクロック等を有して構成される。
なお、時計部180は、NITZ(Network Identity and Time Zone)規格等を適用したクロックを有して構成されてもよい。
図3は、図1の第2情報処理装置200の機能構成を示すブロック図である。
本実施形態における第2情報処理装置200は、少なくとも所定の間隔で位置情報を収集しサーバ20へ送信する機能を有する装置である。第2情報処理装置200は、例えば少なくとも、処理部210、記憶部220、通信部230、走行情報取得部270、時計部280、及び電源部290を備えて構成される。
第2情報処理装置200は、第1情報処理装置100と同様に、所定の間隔で位置情報取得部270Aを介して位置情報を収集し、時計部280にて取得される時間情報と関連付けて記憶部220に記憶する。そして、記憶された取得した位置情報を、所定のタイミングで通信部230を通じてネットワークNWに接続されたサーバ400に送信する。
処理部210、記憶部220、通信部230、及び時計部280は、第1情報処理装置100における処理部110、記憶部120、通信部130、及び時計部180の機能構成と同様であるため、ここではその説明を省略する。
本実施例では、記憶部220には、例えば、位置情報取得・送信処理プログラム221、及び位置情報データベース222が記憶される。
位置情報取得・送信処理プログラム221は、位置情報取得部170Aを介して取得した位置情報を、適宜のタイミングでサーバ400へ送信するための位置情報取得・送信処理を実現するためのプログラムである。位置情報取得・送信処理については後述する。
位置情報取得部270Aは、例えば、GNSS衛星(例えばGPS衛星)から到来する電波に基づいて、第2情報処理装置200の位置情報(例えば、緯度経度情報)を所定間隔で取得する。すなわち、第2情報処理装置200を備えるシャーシ20の位置情報を取得することができる。
取得された位置情報は、当該位置情報を取得した時刻(現在時刻)に関する情報と関連付けられて、記憶部220の位置情報データベース222に格納される。
また、第2情報処理装置200は、電源部290を備えることとしてもよい。
電源部290は、限定ではなく例として、太陽電池によって太陽光エネルギーを電気に変換する発電手段であり、電源部290によって発電された電気を電源として第2情報処理装置200の各機能部が機能する。またこの場合において、太陽光を得ることができない位置に第2情報処理装置200が配置された際は、発電することができないため、蓄電している電源を喪失すると第2情報処理装置200の各機能部が機能しなくなることとなる。
なお、電源部290は上記の態様に限られず、例えば風力、水力、原子力等の自然エネルギーのほか、タイヤの回転に応じて発電する等、何らかの手段によって発電し第2情報処理装置200に対しての電源を供給できるものであれば特に限られない。
特に、太陽光、風力、又はタイヤの回転に応じて発電する場合においては、シャーシ20が移動している際には発電を期待することができ、位置情報を逐次的に取得することができる一方、移動していない場合は発電が期待できずとも、同じ場所に位置していることから最後に取得された位置情報に基づいて現在位置を判断することが可能であるという効果を奏する。
無論、電源部290は通常考えうる電源手段(乾電池、充電池といった電池手段や、外部の電源からコードを通じて電源を取得する手段等)によって動作するものであってもよい。
図4は、図1の第3情報処理装置300の機能構成を示すブロック図である。
本実施形態における第3情報処理装置300は、シャーシ20へのコンテナ30の搭載を行う際に、サーバ400にて管理されているシャーシ20についての情報を更新するために、ユーザ(例えば、シャーシ管理者、対応する運搬車両10の運転者、搭載物に関するスタッフ等)がコンテナ30のシャーシ20への搭載に関する情報を入力し、かかる入力情報をサーバ400へ送信するものである。
第3情報処理装置300は、例えば少なくとも、処理部310、記憶部320、通信部330、表示部340、操作部350、音出力部360、位置情報取得部370、及び時計部380を備えて構成される。
第3情報処理装置300における、処理部310、記憶部320、通信部330、表示部140、操作部150、音出力部360、位置情報取得部370及び時計部380は、第1情報処理装置100における処理部110、記憶部120、通信部130、表示部140、操作部150、音出力部160及び時計部180の機能構成と同様であり、位置情報取得部370は第2情報処理装置200における位置情報取得部270の機能構成と同様であるため、ここではその説明を省略する。
本実施例では、記憶部320には、例えば、シャーシ予約処理プログラム321、及びシャーシ予約情報データベース322が記憶される。
シャーシ予約処理プログラム321は、操作部350を介して入力されたシャーシ予約情報をサーバ400へ送信するためのシャーシ予約処理を実現するためのプログラムである。シャーシ予約処理については後述する。
搭載情報データベース322は、サーバ400から送信されてきたシャーシ20にかかる情報や、操作部350を介して入力された搭載情報を記憶するためのデータベースである。
図5は、図1のサーバ400の機能構成を示すブロック図である。本実施形態におけるサーバ400は、処理部410、記憶部420、通信部430を備えて構成される。
サーバ400は、例えば、インターネット等のネットワークを通じて第1情報処理装置100、第2情報処理装置200、管理者端末500等と接続され、第1情報処理装置100及び第2情報処理装置200から各運搬車両10の走行情報及び各シャーシの位置情報等を受信し、記憶部420に記憶する。また、記憶された情報に基づいて、後述するシャーシ管理処理を行う。
処理410は、例えばCPU(Central Processing Unit)やMPU(Micro-Processing Unit)を含む処理演算装置によって構成される。処理部410は各データに対する各種処理を行うとともに、記憶部420に格納されたプログラムを読み出して実行する。また、
記憶部420は、例えばHDD(Hard Disk Drive)やSSD(Solid State Drive)、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read-Only Memory)、ROM(Read-Only Memory)、RAM(Random Access Memory)等を含み、処理部210が処理する制御プログラムや、各種データ、例えば、機器の識別情報が登録された搭載機器テーブルなどを記憶する。なお、記憶部420は、サーバー400に内蔵されるものに限らず、USB(Universal Serial Bus)等のデジタル入出力ポート等によって接続された外付け型の記憶装置でもよい。
本実施例では、記憶部420には、例えば、シャーシ管理処理プログラム421と、シャーシ情報データベース422と、運搬車両情報データベース423とが記憶される。
シャーシ管理処理プログラム421は、処理部410によって読み出され、後述するシャーシ管理処理として実行されるプログラムである。
シャーシ情報データベース422は、第2情報処理装置200から送信されてくる各シャーシ20についての位置情報や、各シャーシ20のシャーシID、ステータス、スケジュール等、各シャーシ20を管理するための情報を記憶するためのデータベースである。
上述したように、位置情報は時刻情報と関連付けられており、位置情報がいつ取得されたのかが把握できる態様でシャーシ情報データベース422に蓄積されている。
運搬車両情報データベース423は、第1情報処理装置100から送信される各運搬車両10についての走行情報や、各運搬車両10の運搬車両シャーシID、ステータス、スケジュール等、各運搬車両10を管理するための情報を記憶するためのデータベースである。
上述したように、走行情報は時刻情報と関連付けられており、走行情報がいつ取得されたのかが把握できる態様で運搬車両情報データベース423に蓄積されている。
シャーシ予約処理プログラム424は、第3情報処理装置300から送信されたシャーシ予約情報に基づいてシャーシ予約処理を実現するためのプログラムである。シャーシ予約処理については後述する。
通信部430は、有線又は無線の通信インターフェースを用いて、例えば、LTE(Long Term Evolution)や3G等の移動体通信、DSRC(Dedicated Short Range Communication)等の狭帯域通信を用いて、インターネット等のネットワークに接続し、同ネットワークに接続された第1情報処理装置100等の各機器とのデータ通信が可能なモジュールである。
図6は、図1の管理者端末500の機能構成を示すブロック図である。本実施形態における管理者端末500は、限定ではなく例として、タブレットやラップトップPCなどの電子機器であればよく、例えば、処理部510、記憶部520、通信部530、表示部540、操作部550、及び音出力部560を備えて構成される。
これら各機能部、処理部510、記憶部520、通信部530、表示部540、操作部550、及び音出力部560の構成は、第1情報処理装置100の処理部110、記憶部120、通信部130、表示部140、操作部150、及び音出力部160とほぼ同様であってよいため、これらの詳細な説明は省略する。
また、本実施例では、記憶部520には、例えば、シャーシ管理処理プログラム521が記憶される。
シャーシ関連処理プログラム521は、処理部510によって読み出され、サーバ400のシャーシ関連処理プログラム421と協働して、後述するシャーシ管理処理であるシャーシ管理第1処理、シャーシ管理第2処理又はシャーシ管理第3処理として実行されるプログラムである。
シャーシ管理第1処理、シャーシ管理第2処理及びシャーシ管理第3処理は、シャーシ関連処理プログラム521により統括して処理されてもよいし、シャーシ関連処理プログラム521が、シャーシ管理第1処理、シャーシ管理第2処理及びシャーシ管理第3処理のそれぞれに対応するプログラムを含む形態であってもよく、その形態は特に限定されない。
<走行情報送信処理>
以下、第1情報処理装置100にて走行情報を取得し、取得した走行情報をサーバ400へ送信するための走行情報取得・送信処理について説明する。走行情報取得・送信処理は、記憶部120に記憶された走行情報送信処理プログラム121によって行われる。図7は、本実施形態における走行情報取得・送信処理のフローチャートである。
図7に示すように、まず、第1情報処理装置100は走行情報取得部170を通じて走行情報を取得する(S1002)。
第1情報処理装置100において取得された走行情報は、記憶部120の走行情報データベース122に記憶される(S1003)。この際、時計部180において取得された時刻情報と関連付けて記憶される。すなわち、いつその走行情報が第1情報処理装置100において取得されたかが把握可能な態様で記憶される。
なお、走行情報の取得タイミングは特に限定されないが、例えば、所定時間(例えば、1秒)ごと、所定距離(例えば、200メートル)の移動ごと、所定の方位角(例えば、90度)の変動発生ごと、又はこれらの任意の組み合わせであってもよい。
次に、所定条件を満たすかどうかが判断される(S1004)。所定条件は、第1情報処理装置100における走行情報のサーバ400への送信に関する設定に応じて異なるものであり、例えば、本実施形態においては、ETC2.0の方式に従って、第1情報処理装置100が道路脇に設置される路側機の近傍に位置したかどうかを所定条件とする。
その他挙げられる例としては、限定ではなく、ステップS1001にて走行情報の取得を開始してから、又は最後にサーバ400に走行情報を送信してから所定時間(例えば、5分)が経過したことを所定条件としてもよいし、ステップS1001にて走行情報の取得を開始してから、又は最後にサーバ400に走行情報を送信してから所定距離(例えば、1キロ)移動したことを所定条件としてもよい。
所定条件を満たす場合(S1004;Y)は、記憶部120に蓄積された走行情報をサーバ400へ送信する(S1005)。すなわち、S1002の処理を繰り返し行なって取得され記憶された走行情報をまとめてサーバ400へ送信する。所定条件を満たさない場合(S1004;N)は、ステップS1002へ戻りステップS1002及びS1003の処理を繰り返す。
ステップS1005の後は、記憶部120に記録された走行情報を削除する(S1006)。このようにすることで、以降新たに取得した走行情報を改めて蓄積していく仕組みとなっている。
ステップS1005の後は、ステップS1002へ戻り以降の処理が繰り返される。
このようにすることで、第1情報処理装置100からは、所定期間蓄積された走行情報がサーバ400へ所定頻度で継続して送信される。
<位置情報取得・送信処理>
次に、第2情報処理装置200にて位置情報を取得し、取得した位置情報をサーバ400へ送信するための位置情報取得・送信処理について以下説明する。位置情報取得・送信処理は、記憶部220に記憶された位置情報取得・送信処理プログラム221によって行われる。図8は、本実施形態における位置情報取得・送信処理装置のフローチャートである。
図8に示すように、まず、位置情報を取得する対象であるシャーシ20における第2情報処理装置200が機能しているかどうかを判断する(S1011)。すなわち、第2情報処理装置200が機能していれば、位置情報の取得、蓄積及び送信が可能であるため、それを確認することと基本的に同義である。なお、機能しているとは、電源が入っていて、かつ期待される処理を問題なく行える状態であることを指し、例えば、電源が給電されていない状態や、給電されていても電源が入っていない状態や、電源が入っていても故障していて期待される処理が行えない状態であれば、機能していないことを意味する。なお、本ステップは省略してもよい。この場合、例えば、電源が入っていない状態であれば、自動的に走行情報の送信等各機能が発揮できない状態となるので、位置情報取得・送信処理を行うことができなくなり、機能していないと判断される場合と同義となる。
ステップS1001において、機能していると判断されれば(S1011;Y)、第2情報処理装置200は位置情報取得部270Aを通じて位置情報を取得する(S1012)。機能していないと判断されれば、(S1011;N)、位置情報取得・送信処理を保留し(S1011)、機能が回復するまで待機する。すなわち、再度位置情報取得・送信処理が開始される(例えば、第2情報処理装置200の電源がONになる)まで、位置情報が取得されず、また送信もされない状態となる。
第2情報処理装置200において取得された位置情報は、記憶部220の位置情報データベース222に記憶される(S1013)。この際、時計部280において取得された時刻情報と関連付けて記憶される。すなわち、いつその走行情報が第2情報処理装置200において取得されたかが把握可能な態様で記憶される。
なお、位置情報の取得タイミングは特に限定されず、第1情報処理装置100と同様の例を適用可能であるが、本実施形態においては、情報処理装置200が機能していれば、所定時間(例えば、1分)ごとに位置情報を取得するものとする。
次に、所定条件を満たすかどうかが判断される(S1014)。所定条件は、第2情報処理装置200における位置情報のサーバ400への送信に関する設定に応じて異なるものであり、第1情報処理装置100と同様の例を適用可能であるが、本実施形態においては、最後にサーバ400に位置情報を送信してから所定時間(例えば、10分)が経過したことを所定条件とする。
所定条件を満たす場合(S1014;Y)は、記憶部220に蓄積された位置情報をサーバ400へ送信する(S1005)。すなわち、S1012の処理を繰り返し行なって取得され記憶された位置情報をまとめてサーバ400へ送信する。所定条件を満たさない場合(S1014;N)は、ステップS1011へ戻りステップS1012及びS1013の処理を繰り返す。
ステップS1015の後は、記憶部220に記録された位置情報を削除する(S1016)。このようにすることで、以降新たに取得した位置情報を改めて蓄積していく仕組みとなっている。
ステップS1015の後は、ステップS1011へ戻り以降の処理が繰り返される。
このようにすることで、第2情報処理装置200からは、当該第2情報処理装置200が機能している間(例えば、電源が入っている間)は、所定期間蓄積された位置情報がサーバ400へ所定頻度で継続して送信されることになる。すなわち、位置情報が送信されている限りは、第2情報処理装置200は機能していることが区別可能となる。
<シャーシ予約処理>
次に、第3情報処理装置300にてシャーシ予約情報の入力を受け付け、受け付けたシャーシ予約情報をサーバ400へ送信し登録するためのシャーシ予約処理について以下説明する。シャーシ予約処理は、記憶部320に記憶されたシャーシ予約処理プログラム321及びサーバ400の記憶部420に記憶されたシャーシ予約処理プログラム424によって行われる。図9は、本実施形態におけるシャーシ予約処理装置のフローチャートである。
図9に示すように、まず、第3情報処理装置300において、シャーシ予約情報の入力が必要であるかどうかを判断する(S1021)。
シャーシ予約情報の入力が必要であるかどうかとは、何らかのトリガーによって、例えば、第3情報処理装置300の表示部340又は音出力部360等を通じてユーザに対してシャーシ予約情報の入力が喚起されているかどうかに対応する。
ここでいうシャーシ予約情報とは、例えば、シャーシ20についての将来的なある時間における使用を確保し、他者が使用する又は使用予定を設定することを行わせないための情報である。シャーシ予約情報の詳細については後述する。
ここでいうトリガーとは、例えば、管理者装置500において管理者等によりシャーシ20に関する予約についての登録があったことや、シャーシ20と第3情報処理装置300との両方が所定時間以上、位置情報の対応(例えば、所定距離内であった、略一致していた等)があったことや、又は、第3情報処理装置300のユーザがシャーシ20に関する予約が発生することを認識し、シャーシ予約情報を入力するための画面を操作部350等を通じて呼び出したこと等であってよい。
なお、シャーシ予約情報を入力するための画面は、例えば、操作部350を通じてシャーシ20に付された識別番号を入力することや、又は、操作部350は図示しない撮像部を含み、シャーシ20に付されたコード(例えば、QRコード(登録商標)のような二次元コード、バーコードのような一次元コード等)を読み取ることでシャーシ20の識別情報を読み取ること等、任意の方法によって、呼び出されることとしてもよい。
シャーシ予約情報の入力が必要でないと判断された場合(S1021;N)は、シャーシ予約処理を終了する、又は、ステップS1021に戻り改めての判断を行う。
シャーシ予約情報の入力が必要であると判断された場合(S1021;Y)は、操作部350を通じて、シャーシ予約情報の入力を受け付ける(S1022)。
シャーシ予約情報の入力にあたっては、例えば、図10に示すような画面を表示部340に表示して、当該画面を通じての入力を受け付ける。
なお、第3情報処理装置300を通じて、上述したシャーシ予約情報の入力の他、ある時点におけるシャーシ20のステータス、例えば、現時点においてシャーシ20に対してコンテナ30を搭載中であること等を登録可能としてもよい。すなわち、第3情報処理装置300によって、シャーシ情報データベース422におけるステータス等の情報を更新可能としてもよい。
図10は、第3情報処理装置300の表示部340に表示されるシャーシ予約情報を入力するための画面である。
図10に示すように、シャーシ予約情報を入力するための画面においては、例えば、画面左側にシャーシ情報、画面右側に運搬物情報、そして画面下部にユーザ情報、日時情報、予約ボタン等のアイテムが配置されており、これらはシャーシ予約情報を構成する要素の少なくとも一部である。より具体的には、シャーシ情報においては、シャーシ20の識別情報である「シャーシID」、シャーシ20のタイプに関する情報である「タイプ」、シャーシ20の外観を撮影した画像である「シャーシ画像」、シャーシ20の最近の使用履歴を示す「使用履歴」等が示され、運搬物情報においては、運搬物を運搬するためのコンテナ30の識別情報である「コンテナID」、コンテナ30のタイプに関する情報である「タイプ」、運搬物内容を示す運搬物、運搬物を運搬する目的地を示す「目的地」等が示され、画面下部においては、入力者である「ユーザ名」、かかるシャーシ20とコンテナ30の組み合わせの使用を開始及び終了の予定日時である「使用開始予定日時」及び「使用終了予定日時」、予約を確定するためのボタンである“予約する”と記載された「予約ボタン」等が配置されている。
これらのアイテムに対して必要な情報を入力し、最後に予約ボタンを押下することで、かかるシャーシ20とコンテナ30の組み合わせについてのシャーシ予約情報が生成され、サーバ400に送信される(S1023)。
サーバ400においては、受信したシャーシ予約情報を記憶部420のシャーシ情報データベース422に登録し、かかるシャーシ予約情報に含まれる使用開始予定日時から使用終了予定日時までの使用を確保する(S1024)。
シャーシ予約情報の登録が完了すると、その旨を第3情報処理装置300へ送信し、第3情報処理装置300の表示部340にその旨が表示される(S1025)ことで、ユーザは予約が完了したことを確認する。
ステップS1025が完了すると、処理はステップS1021へ戻り、以降の処理が繰り返される。又は、ステップS1025の完了をもって、シャーシ予約処理を終了することとしてもよい。
<シャーシ管理第1処理>
以下、シャーシを管理するための処理の一例として、サーバ400によって行われる、シャーシ管理第1処理について説明する。図11は、本実施形態におけるシャーシ管理第1処理のフローチャートである。
シャーシ管理第1処理とは、それぞれのシャーシがその時点においてどこに位置し、またどのようなステータスであるかを把握することを目的の1つとする処理である。本来的には、管理対象のシャーシが複数あり、それら全てについて処理を行うことが前提であるが、説明の簡略化のために、1つのシャーシ20についての処理として以下説明する。
また、本処理の前提として、サーバ400は、第1情報処理装置100からの走行情報を(ステップS1005)、第2情報処理装置200から位置情報を(ステップS1015)それぞれ受信しており、また、第3情報処理装置300において予約情報が生成されていれば、かかる予約情報を受信している(ステップS1023)ものとする。また、管理対象のシャーシ20と連結されうる運搬車両10には第1情報処理装置100が搭載されているものもあれば、搭載されていないものもあることとする。
まず、サーバ400は、シャーシ20が移動中であるかどうかを判断する(S3001)。シャーシ20が移動中であるかどうかとは、例えば、第2情報処理装置200から送信されてくる位置情報のうち、その時点から過去の所定時間内(例えば、過去10分)における最新の所定数(例えば、3つ)の位置情報を抽出し、それらの位置情報が示す位置がそれぞれ異なる場合は、シャーシ20が移動中であると判断する(S3001;Y)。そして、シャーシ20が移動中であると判断された場合は、サーバ400は、シャーシ20のステータスを「移動中」とする(S3002)。
過去の所定時間内における最新の所定数の位置情報において、それらの位置情報の示す位置が同一である場合や、過去の所定時間内において位置情報が取得されていなかった場合は、シャーシ20が移動中ではないと判断する(S3001;N)。そして、シャーシ20が移動中でないと判断された場合は、サーバ400は、シャーシ20のステータスを「待機中」とし(S3003)、シャーシ20に関するシャーシ管理第1処理を終了する。
図12は、シャーシ20に関するステータス等の各情報を記憶するシャーシ情報データベース422のデータ構造の一例である。
図12に示すように、シャーシ情報データベース422は、限定ではなく例として、各シャーシ20の識別情報であるシャーシIDに関連付けられて、取得される位置情報に基づく「最新位置情報」、取得される位置情報である「取得位置情報(これらのうち最新のものが、「最新位置情報」となる)」、シャーシ20の状態を示す「ステータス」、シャーシ20による各移動の履歴を示す「移動履歴」、シャーシ20の予約に関する情報である「予約情報」、次回利用可能日時においてシャーシ20が利用可能となる場所である「次回利用可能場所」、及びシャーシ20の種類を示す「タイプ」等の要素を含んで構成される。
各シャーシ20に搭載された第2情報処理装置200から送信される位置情報が取得されると、「取得位置情報」が更新され、またこれに伴って、「最新位置情報」も更新される。なお、「最新位置情報」として、限定ではなく例として、位置情報が示す位置に対応する住所や建物(例えば、シャーシIDがCH001であるシャーシ20については「D市E町付近」、シャーシIDがCH002であるシャーシ20については「物流・配送拠点A」等)が単独で、または位置情報に加えて表示されてもよい。
また、ステップS3002及びステップS3003に応じて、「ステータス」の欄が更新される。例えば、シャーシIDがCH001であるシャーシ20、及び、シャーシIDがCH004であるシャーシ20については、取得位置情報の最新の3つが現在時刻から10分以内であり、かつこれら3つの位置情報が示す位置が異なることからこれらのステータスを「移動中」とし、一方で、シャーシIDがCH002であるシャーシ20、及び、シャーシIDがCH003であるシャーシ20については、取得位置情報の最新の3つが現在時刻から10分以内であるが、これら3つの位置情報が示す位置が同一であることからステータスを「待機中」としている。
なお、シャーシIDがCH002であるシャーシ20はステータスが「待機中」でありつつ「荷積中」であるともされている。これは、例えば、移動はしていないが、第3情報処理装置300によってかかる状態である旨の入力がなされているか、または入力された予約情報に基づき使用が開始した時刻が到来していることを意味する。すなわち、その時点においては予約に基づく使用が開始されており、配送直前であって配送に向けて荷積をしている状態であることを意味する。
また、移動履歴としては、シャーシ20の移動履歴に関する情報が記録されており、例えば、本実施形態においては、待機中であったときから移動中に移行したと判断された時点の日時が記録されている。待機中であったときから移動中に移行したことについての判断は、例えば、シャーシ20の位置情報に基づいて、待機中であった時点から、物流・配送拠点外において移動していることが初めて確認できたことをもって移行したと判断してもよい。また、拠点内外にかかわらず単に位置情報に基づいて移動していることが確認できたことをもって移行したと判断してもよく、その他、少なくとも位置情報等何らかの走行に関する情報に基づいて移動中であるかどうかを判断する限りであれば、任意の方法で移動中に移行したことを判断してもよい。
また、予約情報として、シャーシ20について、その時点において、シャーシ予約処理等によって、どのような予約がなされているかが示されている。例えば、シャーシIDがCH001であるシャーシ20については、2/13 19:30から物流・配送拠点Bを目的地とする予約と、2/16 12:30から物流・配送拠点Cを目的地とする予約が入っており、また前者の予約に係る利用が現時点において行われていることが下線によって示されている。
また、好ましくは、予約情報を選択する操作(例えば、タップ操作)を操作部550を通じて行うことにより、図10に示すようなシャーシ予約情報が呼び出され表示されることとしてもよい。
すなわち、各予約情報については対応するシャーシ予約情報が関連づけて記憶されている。
また、次回利用可能場所として、シャーシ20についてその時点で存在する予約に係る利用が全て終了した後に利用可能となる場所が示されている。例えば、シャーシIDがCH001であるシャーシ20については、上述の2つの予約に係る利用が完了して利用可能となる場所が物流・配送拠点Cとして示されている。この次回利用可能場所は、その時点で存在する最も未来の予約に係る利用の終了地点に対応する場所(例えば、終了地点と同一の場所としてもよいし、終了地点の近傍にある物流・配送拠点等としてもよい)であるため、その時点で存在する最も未来の予約に係る利用の終了地点が何らかの手段で把握できる場合などにおいては、省略してもよい。
また、タイプとして、シャーシ20についての種類が示されている。
タイプに示される情報は、図9に示す軸数や長さに限定されず、シャーシ20の種類に関する情報であれば任意であってよい。
その他にも、例えば、次回利用可能日時として、シャーシ20についてその時点で存在する予約に係る利用が全て終了した後に利用可能となる日時が示されてもよい。例えば、シャーシIDがCH001であるシャーシ20については、上述の2つの予約に係る利用が完了して利用可能となる日時(例えば、2/17 9:00)を示してもよい。この次回利用可能日時は、その時点で存在する最も未来の予約に係る利用の終了日時に対応する日時(例えば、終了日時と同一の日時としてもよいし、終了日時の翌営業日の始業時刻としてもよいし、運搬完了後に行われる点検等の時刻を踏まえた日時としてもよい)であるため、その時点で存在する最も未来の予約に係る利用の終了日時が何らかの手段で把握できる場合などにおいては、省略してもよい。
ステップS3002の後、サーバ20は、シャーシ20の移動に対応する運搬車両10が存在するかどうかを判断する(S3004)。
シャーシ20の移動に対応する運搬車両10が存在するかどうかとは、シャーシ20を連結して移動している運搬車両10が存在するかどうか(シャーシ20の移動に関する情報と、運搬車両10の移動に関する情報とが対応するかどうか)を意味するものであり、その判断方法は特に限定されず、任意の手法を用いることとしてもよい。
例えば、同一の時間帯における、シャーシ20の位置情報の軌跡と、運搬車両10の走行情報に含まれる位置情報の軌跡とを比較して、略一致するものがあるかどうかによって判断してもよい。または、任意の時刻における運搬車両10及びシャーシ20の位置を近傍の時刻の位置情報から推定し、その位置が略一致(例えば、両者間の距離が所定距離(例えば、10メートル)以下であるか)によって判断してもよい。また別の例として、複数の任意の間隔の時刻(例えば、5分おきの3つの時刻)における運搬車両10とシャーシ20の位置をそれぞれの位置情報から特定又は推定し、それら時刻の全てまたは一部において両者の位置が略一致するか(例えば、両者間の距離が所定距離以下であるか)によって判断してもよい。
シャーシ20の移動に対応する運搬車両10が存在すると判断された場合(S3004;Y)は、シャーシ20をその対応する運搬車両10についての連結シャーシとして登録する(S3005)。具体的には、例えば、運搬車両情報データベース423において、その対応する運搬車両10における「連結シャーシ」の情報をシャーシ20の識別情報で示すこととしてもよい。すなわち、これら対応するシャーシ20と運搬車両10の識別情報を関連づけることとなる。
または、シャーシ情報データベース422において、かかるシャーシ20について連結した運搬車両10の識別情報を記録することとしてもよい。
図13は、運搬車両10に関する各情報を記憶する運搬車両情報データベース423のデータ構造の一例である。
図13に示すように、運搬車両情報データベース423は、限定ではなく例として、各運搬車両10の識別情報である運搬車両IDに関連付けられて、取得される走行情報に含まれる位置情報に基づく「最新位置情報」、取得される走行情報に含まれる位置情報である「取得位置情報(これらのうち最新のものが、「最新位置情報」となる)」、連結されたシャーシの識別情報を示す「連結シャーシ」、運搬車両10のスケジュールに関する情報である「スケジュール」、運搬車両10の運転者に関する情報である「運転者」等の要素を含んで構成される。
運搬車両情報データベース423においては、各運搬車両10に搭載された第1情報処理装置100から送信される位置情報が取得されると、「取得位置情報」が更新され、またこれに伴って、「最新位置情報」も更新される。なお、「最新位置情報」として、限定ではなく例として、位置情報が示す位置に対応する住所や建物(例えば、運搬車両IDがTR001である運搬車両10については「D市E町付近」、運搬車両IDがTR004である運搬車両10については「物流・配送拠点B」等)が単独で、または位置情報に加えて表示されてもよい。
また、ステップS3004及びステップS3005に応じて、「連結シャーシ」の欄が更新される。例えば、運搬車両IDがTR001である運搬車両10については、ステップS3004及びステップS3005によってシャーシIDがCH001であるシャーシ20と対応すると判断されたことから、「連結シャーシ」を「CH001」とし、一方で、運搬車両IDがTR002である運搬車両10については、ステップS3004によって対応するシャーシ20が存在しないと判断されたことから、「連結シャーシ」においては、連結されているシャーシが存在しないことを示す「N/A」が入力されている。ここで、「N/A」と入力されていることに限られず、連結されているシャーシが存在しないことを示すことができる限りで、任意の内容(例えば、NULL)が入力されていてよい。
また、スケジュールとして、各運搬車両10について、その時点においてどのようなスケジュールがあるかが示されている。例えば、運搬車両IDがTR001である運搬車両10については、2/13 19:30から物流・配送拠点Aを利用開始地点かつ物流・配送拠点Bを利用終了地点とするスケジュールが入っており、またかかるスケジュールに対応する利用が現時点において行われていることが下線によって示されている。
また、運転者として、各運搬車両10についての運転者に関する情報である運転者情報が示されている。運転者情報は、限定ではなく例として、運転者の氏名、運転者を識別可能な情報(ID等)、運転者メールアドレス、任意のアプリケーションのログインID等である。好ましくは、特定の運搬車両10に対して指示等を行いたい場合は、運転者の欄にある情報を用いることでかかる運搬車両10の運転者へ通知等を行うことができる。
ステップS3005の後、サーバ400は、運搬車両10のスケジュールを連結されているシャーシ20の予約情報に反映させる。
具体的には、例えば、運搬車両IDがTR001である運搬車両10については、2/13 19:30から物流・配送拠点Aを利用開始地点かつ物流・配送拠点Bを利用終了地点とするスケジュールが入っており、またシャーシIDがCH001であるシャーシ20と連結されていることから、シャーシIDがCH001であるシャーシ20における予約情報において、2/13 19:30から物流・配送拠点Aを利用開始地点かつ物流・配送拠点Bを利用終了地点とするスケジュールに対応する情報が入力されている。
このようにすることにより、管理対象である運搬車両10のスケジュールを予め入力しておくことで、管理対象であるシャーシ20に対して、どのような予約状況であるのかを自動で反映させることができるため、シャーシ20の利用状況(例えば、いつ利用可能となるのか)を簡易に把握することができるという効果を奏する。
また、管理対象でない運搬車両と管理対象であるシャーシ20が連結されたときであっても、少なくともシャーシ20が移動中であることが把握できるため、予めシャーシ20についてのスケジュールを管理することなしに、少なくとも現時点においては利用可能でないこと及び位置を簡易に把握することができるという効果を奏する。
ステップS3006の後、サーバ400は、シャーシ20に関するシャーシ管理第1処理を終了する。
<シャーシ管理第2処理>
次に、シャーシの利用者(例えば、連結する運搬車両10の運転者)や管理者等の関係者の観点で物流・配送拠点等の各指定地におけるシャーシの状況を把握するためのシャーシ管理第2処理について説明する。図14は、本実施形態におけるシャーシ管理第2処理のフローチャートである。
まず、管理者端末500(または、運転者端末)において、指定する位置(以下、指定地と呼ぶ)におけるシャーシの状況を把握するための、指定地シャーシ情報取得リクエストを操作部550を通じてユーザから受理する(S4001)。指定地シャーシ情報取得リクエストは、少なくとも、シャーシの状況を把握したい指定地に関する情報(例えば、位置情報、領域情報、物流・配送拠点情報等)を含む。
受理された指定地シャーシ情報取得リクエストはサーバ400に送信され、対応して、サーバ400においては指定地シャーシ情報を抽出する(S4002)。そして、抽出した指定地シャーシ情報を管理者端末500へ送信する(S4003)。
指定地シャーシ情報とは、限定ではなく例として、指定地シャーシ情報取得リクエストに含まれたシャーシの状況を把握したい指定地に関する情報に基づいて特定される指定地に位置するシャーシ20の状況に関する情報である。指定地シャーシ情報の抽出にあたっては、シャーシ情報データベース422等を参照して行われる。
送信された指定地シャーシ情報を受理した管理者端末500は、指定地シャーシ情報に基づいて、表示部540に目的地に存在する各シャーシについての情報を表示する(S4004)。
図15は、表示部540に表示される指定地シャーシ情報の例である。
図15に示すように、表示部540に表示される内容は、例えば、「シャーシID」、シャーシの外観を撮影した画像にアクセス可能なURLを示す「シャーシ画像」、予約が入っているかどうかを示す「予約ステータス」、予約が入っている場合のシャーシの「目的地」、予約が入っている場合の「予約者」、及び、予約を行うための「予約ボタン」が含まれている。
表示部540に表示された内容を見て、ユーザ(例えば、管理者、運転者等)は、予約可能なシャーシを確認し、使用の予約をしたいシャーシにおける予約ボタンを操作部550を通じて押下する。予約ボタンを押下すると、例えば図16に示すような予約詳細入力画面が表示部540に表示される。
図16の予約詳細入力画面においては、例えば、入力者であるユーザ名「B.B」の表示のほか、指定地シャーシ情報において選択したシャーシ20の詳細として、シャーシID、シャーシ20のタイプ、シャーシ20の使用履歴、及びシャーシ20の画像が表示されるとともに、予約内容として、使用開始予定日時、目的地及び目的地到着予定日時が入力できるようになっている。操作部550を通じて予約内容を入力し、「予約する」のボタンを押下することで、選択したシャーシ20の予約がリクエストできるようになっている。
管理者端末50によって予約リクエストが入力されると(S4005)、入力された予約リクエストに対応する予約リクエスト情報がサーバ400へ送信される(S4006)。そして、予約リクエスト情報を受理したサーバ400は、受理した予約リクエスト情報に基づいて、シャーシ20の予約に関する情報を更新する(S4007)。
そして、サーバ200は、シャーシ20の予約に関する情報が更新されると、対応する指定地シャーシ情報を管理者端末500に送信し、管理者端末500の表示部540においては、更新された指定地シャーシ情報が表示される(S4008)。
図17は、図16による予約リクエストに基づいて予約リクエスト情報がサーバ400に送信されたときに、図15に示す指定地シャーシ情報の表示部540における表示が更新された場合の例を示すものである。図17に示すように、シャーシIDがCH019であるシャーシ20について予約リクエストが行われたことに対応し、かかるシャーシ20についての予約ステータスが「予約有」に、目的地が「物流・配送拠点C」に、予約者が「B.B」に、そして、予約が「予約不可」となったことを示す表示がなされている。
なお、ステップS4005以降の処理は、予約リクエストが行われる前提で実施される処理であり、予約リクエストが行われなければ、ステップS4005以降の処理は行わず、シャーシ管理第2処理を終了することとしてもよい。すなわち、単に、指定地におけるシャーシ状況を確認することを目的としてシャーシ管理第2処理が行われることとしてもよい。
以上で、管理者端末500及びサーバ400の協働によるシャーシ管理第2処理が終了する。
<シャーシ管理第3処理>
次に、シャーシの利用者(例えば、連結する運搬車両10の運転者)や管理者等の関係者の観点で、ある地理的領域におけるシャーシの状況を把握するためのシャーシ管理第3処理について説明する。図18は、本実施形態におけるシャーシ管理第3処理のフローチャートである。
まず、管理者端末500(または、運転者端末)において、指定する領域(以下、指定領域と呼ぶ)におけるシャーシの状況を把握するための、指定領域シャーシ情報取得リクエストを操作部550を通じてユーザから受理する(S5001)。指定領域シャーシ情報取得リクエストは、少なくとも、シャーシの状況を把握したい指定領域に関する情報(例えば、位置情報、領域情報等)を含み、例えば、都道府県、市町村といった行政区画や、操作部550によって指定された任意の領域であってもよい。
受理された指定領域シャーシ情報取得リクエストはサーバ400に送信され、対応して、サーバ400においては指定領域シャーシ情報を抽出する(S5002)。そして、抽出した指定領域シャーシ情報を管理者端末500へ送信する(S5003)。
指定領域シャーシ情報とは、限定ではなく例として、指定領域シャーシ情報取得リクエストに含まれる指定領域に関する情報に対応する指定領域の範囲内に位置するシャーシ20の状況に関する情報である。指定領域シャーシ情報の抽出にあたっては、シャーシ情報データベース422等を参照して行われる。
送信された指定領域シャーシ情報を受理した管理者端末500は、指定領域シャーシ情報に基づいて、表示部540に指定領域に存在する各シャーシについての情報を地図情報に関連づけて表示する(S5004)。
図19は、表示部540に表示される地図情報に関連づけられた指定領域シャーシ情報の例である。
図19に示すように、表示部540には、地図情報に関連づけて、指定領域(図19の例では一都道府県とする)に含まれる物流・配送拠点及び移動中のシャーシ20が表示されている。
より具体的には、図19においては、指定された領域に含まれる物流・配送拠点としてDC(Distribution Centre:在庫型物流センター)、及びTC(Transfer Centre:通過型物流センター)がそれぞれアイコンとして対応する位置に表示されており、それらのアイコンの上部には数値が示されている。この数値は、かかる物流・配送拠点における空きのシャーシ20のカウントであり、この数値を参照することによって、シャーシの利用者、管理者等は指定領域内の各物流・配送拠点における空きのシャーシ20のカウントを確認することができる。
また、表示部540には、指定領域内にて移動中のシャーシ20の位置がトラックのアイコンにて示されている。また、例えば、表示されているトラックのうち、幾つかのトラックのアイコンは点線でいずれかの物流・配送拠点と接続される表示がなされており、これは、これらのトラック(移動中のシャーシ20)の目的地との関連付けに関する表示の一例を示している。すなわち、移動中のシャーシ20の目的地を簡易に把握することができる。
また、図示しないが、表示されているトラックのアイコンをタップする等、操作部550を通じていずれかのシャーシ20を選択することにより、例えば、図16に示す内容と類似する、選択したシャーシ20に関する情報を取得し表示することができる。すなわち、移動中のシャーシ20を選択することにより、そのシャーシ20の更に詳細な情報(例えば、目的地到着予定日時、搭載物等の情報)を把握することができる。
図19に示すような表示部540に表示された内容において、ユーザがいずれかの物流・配送拠点を選択する操作を操作部550を通じて行うことにより、かかる物流・配送拠点に配置されているシャーシ20の情報を取得するための情報リクエストである、指定地シャーシ情報取得リクエストが行われる(S5005)。
指定地シャーシ情報取得リクエストは、シャーシ管理第2処理におけるステップS4001と対応するものであり、以降はシャーシ第2処理におけるステップS4002以降の処理が行われる。
なお、ステップS5005以降の処理は、予約リクエストが行われる前提で実施される処理であり、予約リクエストが行われなければ、ステップS5005以降の処理は行わず、シャーシ管理第2処理を終了することとしてもよい。すなわち、単に、指定領域におけるシャーシ状況を確認することを目的としてシャーシ管理第3処理が行われることとしてもよい。
以上で、管理者端末500及びサーバ400の協働によるシャーシ管理第3処理が終了する。
<変形例>
上記説明したシャーシ管理第2処理においては、シャーシの利用者や管理者等の関係者の観点からシャーシ20を管理する例を説明したが、シャーシ管理の方法はこれに限られず、例えば、運搬車両10の運転者の観点で、運搬対象であるコンテナを搭載したシャーシ20を選択することでシャーシ管理を行うことも可能である。
図20は、運搬車両10の運転者端末500の表示部540に表示される、シャーシ・貨物予約画面の例である。図15に示すように、シャーシ・貨物予約画面は、シャーシID、貨物を配達したときに得られる報酬、貨物の配達先である目的地、貨物の配達期限、貨物を搭載しているコンテナの種類、貨物の内容、及び、かかるシャーシ20と貨物との組み合わせを予約するための予約ボタンを含んで構成されている。
シャーシ・貨物予約画面は、運転者により予め入力された配送条件に基づいたシャーシの情報がリストとして表示されている。すなわち、運転者が希望する配送条件に合致したシャーシの情報がリスト表示されている。
入力される配送条件としては、出発地である出発地情報、目的地を指定する目的地情報、及び運搬作業内容(貨物内容、コンテナ種類、配送期限等)を含んで構成される。また、希望する報酬額も含めた配送条件としてもよい。
シャーシ・貨物予約画面を見た運転者は、各シャーシについての情報を参照し、希望する貨物配送に対応する予約ボタンを操作部550を通じて押下する。そうすると、かかる貨物配送が予約され、対応するシャーシ20についての予約に関する情報が更新される。
このようにすることで、例えば、コンテナ30を搭載したシャーシ20の運送を、運搬車両10を運転する運転者が所定の条件に応じて選択させることを通じて依頼することができる。特に、コンテナを搭載したシャーシ20の運送を、自社内の運転者に限定せず、自社外の運転者に依頼することができるため、シャーシ20の管理を簡易化することができるという効果を奏する。
なお、図20に示すようなシャーシ・貨物予約画面は、任意の端末にて表示されることとしてもよいし、所定の条件を満たす端末(例えば、予約したシャーシ20の位置から所定範囲内に位置する端末や、シャーシ20が位置する物流・配送拠点を目的地として移動中の配送車両10に対応する端末、更には、運転スコアが所定以上である運搬車両10に対応する端末や、直近の所定の期間における業務量が所定量以下である運搬車両10に対応する端末等)にのみ表示されることとしてもよい。
すなわち、端末によって、表示されるシャーシ・貨物予約画面の内容が異なることとしてもよい。
シャーシ・貨物予約画面を通じてシャーシ20の予約が行われることで、対応するシャーシ20の予約情報が更新される。予約情報が更新されることにより、かかるシャーシ20についてどのような使用が将来的に行われるかが簡易に把握可能となる。
また、各シャーシ20について取得される位置情報等に基づいて、様々な分析結果を提供することとしてもよい。
例えば、位置情報に基づいて、任意のシャーシ20についての過去の所定期間(例えば、直近3ヶ月)における使用度に関する情報を算出してもよい。使用度とは、例えば、所定期間において移動に使用された時間や使用頻度に基づく量を数値化したものである。
使用度が高ければ、かかるシャーシ20は使用の需要度が高いことが想定されるため、使用度によって、同様のシャーシ20の購入を検討する理由とする、管理者としてより効率的な運用を図るべくスケジュールの効率化を行うトリガーとなりうるといった効果を奏する。一方で、使用度が低ければ、かかるシャーシは使用の需要度が低いことが想定されるため、使用度によって、かかるシャーシ20の処分を検討する理由とする、管理者としてより効率的な運用を図るべく別の物流・配送拠点に移送するトリガーとなりうるといった効果を奏する。
なお、使用度に関する情報は、例えば、管理者端末500の表示部540に、シャーシ20に対応する表示(例えば、アイコン等のアイテムや文字情報等)に関連付けて表示することが好ましい。ここで、表示態様として、使用度に関する情報が所定の条件を満たす場合(例えば、使用度が所定の閾値以上である/以下である)においては、満たさない場合とは表示態様を異ならせて(例えば、色を変える、アイコンの大きさを変える、アイコンの形を変える、等)表示することが更に好ましい。
このような表示をすることによって、管理者等のユーザは、各シャーシ20についての使用度がどのような状況であるかを簡易に把握することができる。
同様に、例えば、位置情報及び予約情報に基づいて、任意のシャーシ20についての過去の所定期間(例えば、直近3ヶ月)における損耗度に関する情報を算出してもよい。損耗度に関する情報とは、シャーシ20がどれだけ損耗しているかを示す情報であり、例えば、所定期間において移動に使用された時間や使用頻度などに対し、各運搬作業における積載量や運搬した道路状況等を考慮した(例えば、各運搬作業の時間とかかる運搬作業における積載量及び道路状況係数を掛け合わせたものを足し合わせた)量である。
積載量に関する情報の取得については、移動について図10に示すようなシャーシ予約情報の入力があれば、かかる入力に含まれる積載量に関する情報を抽出すればよく、一方で、シャーシ予約情報のような積載量に関する情報が存在しない移動については、例えば、所定の積載量(例えば、700kgなどと一定量としてもよいし、過去の積載量履歴に基づく量(平均など)であってもよい)を搭載したとみなして損耗度に関する情報を算出してもよい。
損耗度が高ければ、かかるシャーシ20には大きな負担が掛かっていることが想定されるため、損耗度に応じて、シャーシ20のメンテナンスの機会を近く検討する、同様のシャーシ20の購入を検討する理由とする、管理者としてより効率的な運用を図るべくスケジュールの効率化を行うトリガーとなりうるといった効果を奏する。一方で、損耗度が低ければ、かかるシャーシ20にはあまり負担が掛かっていないことが想定されるため、損耗度によって、かかるシャーシ20の売却を検討することや、管理者としてより効率的な運用を図るべく別の物流・配送拠点に移送することのトリガーとなりうるといった効果を奏する。
なお、損耗度に関する情報は、使用度に関する情報と同様に、例えば、管理者端末500の表示部540に、シャーシ20に対応する表示(例えば、アイコン等のアイテムや文字情報)に関連付けて表示することが好ましい。ここで、表示態様として、損耗度に関する情報が所定の条件を満たす場合(例えば、損耗度が所定の閾値以上である/以下である)においては、満たさない場合とは表示態様を異ならせて(例えば、色を変える、アイコンの大きさを変える、アイコンの形を変える、等)表示することが更に好ましい。
このような表示をすることによって、管理者等のユーザは、各シャーシ20についての損耗度がどのような状況であるかを簡易に把握することができる。
更には、例えば、シャーシ20の位置情報(特に、移動履歴)に基づいて、任意の物流・配送拠点におけるシャーシ20の需要・供給に関する情報を取得してもよい。物流・配送拠点におけるシャーシ20の需要・供給に関する情報とは、例えば、対象とする物流・配送拠点において、特定の種類のシャーシ20について又は種類を問わずシャーシ20全体として、対象の物流・配送拠点に存在するシャーシ20の特定の種類の数又は全体数(ある瞬間における数でもよいし、過去1週間など特定の期間を切り取っての数(平均値など)であってもよい)に対して、シャーシ20の位置情報を照らし合わせて、需要と供給のバランスがどのような状態であるか(例えば、供給が不足している、供給過多である、又は需要と供給のバランスが取れている等を文章やスコアで示したもの)についての情報である。
なお、例えば、各物流・配送拠点におけるシャーシ20の需要・供給に関する情報に基づいて、少なくとも1つの物流・配送拠点において所定種類のシャーシ20又はシャーシ20の種類を問わず全体として、供給過多である(例えば、需要・供給に関する情報が供給過多となる閾値条件を満たす)とされている場合、同様の所定種類の又は全体としてのシャーシ20の供給が不足している少なくとも1つの物流・配送拠点へかかるシャーシ20を移動させるよう推奨する情報を管理者端末500の表示部540に表示させることとしてもよい。供給過多の拠点から供給不足の拠点に移動させることを推奨することのみでなく、需要が小さい拠点から需要が大きい拠点へ、供給過多の拠点から需要が大きい拠点へ、又は需要が小さい拠点から供給不足の拠点へ移動させることを推奨する情報を表示することとしてもよい。
このように、物流・配送拠点におけるシャーシ20の需要・供給に関する情報によって、例えば少なくとも1つの物流・配送拠点における特定のシャーシ20の供給が不足気味であれば、同様の特定のシャーシ20の供給が過多気味である別の少なくとも1つの物流・配送拠点からかかるシャーシ20を移送するトリガーになりうるといった効果を奏する。
また、上記の実施形態においては、指定された出発地である物流・配送拠点における使用可能なシャーシ20のリストから、需要に対応するシャーシ20を管理者等のユーザが選択することでシャーシ20の予約を行うこととしているが、シャーシ20の選択方法はこれに限られない。
例えば、出発地及び需要内容(例えば、目的地、運搬物内容、運搬物を搭載したコンテナ30に関する情報等)を指定すると、出発地である物流・配送拠点において使用可能なシャーシ20から、需要内容に合致するシャーシ20を抽出し選択することとしてもよい。又は、抽出したものをリストとして表示し、ユーザにリストから選択させることとしてもよい。
更には、需要に対応するシャーシ20とコンテナ30が決定された後に、運搬車両10に関連付けられた端末(運搬車両10の運転者が使用する端末等)に対して、かかるシャーシ20とコンテナ30との運搬を依頼するリクエスト情報を送信することとしてもよい。またこの際、送信先の端末は、シャーシ20の位置から所定範囲内に位置する運搬車両10に関連付けられた端末や、シャーシ20が位置する物流・配送拠点を目的地とする運搬を行なっている運搬車両10に関連付けられた端末等とすることが好ましい。
このようにすることで、図20を用いて説明した内容と同様に、運搬車両10を運転する運転者が所定の条件に応じて選択させることを通じて、シャーシ20とコンテナ30との組み合わせの運搬を依頼することができる。
また、第2情報処理装置200は、運送物または運送補助手段に搭載することとして説明しているが、運送物である場合において、その運送物に第2情報処理装置200を搭載するのは、運搬を管理する側に限られず、運送物の所有者等であってもよい。一例として、運送物がゴルフバッグである場合は、ゴルフバックの所有者が、第2情報処理装置200を調達し、ネットワークNWと通信可能な形態で、第2情報処理装置200をゴルフバックに搭載(装着)する。こうすることによって、かかるゴルフバッグは管理者端末500によって管理可能な状態となり、任意の時点においてどこに位置しているか、また移動している場合はどこを目的地としているかといったことを把握することが可能となる。
かかる場合は、管理者側が第2情報処理装置200を管理側が準備・調整等行う必要がないため、ユーザであるゴルフバッグの所有者に何らかのメリットを提供することが可能となる。例えば、第2情報処理装置200を搭載して運送された場合の運送費をディスカウントすることとしてもよい。
また、上記の実施形態においては、各種の処理に係る各種のプログラムやデータが、記憶部に記憶されており、処理部がこれらのプログラムを読み出して実行することで、上記の各実施例における処理が実現された。この場合、各装置の記憶部は、ROMやEEPROM、フラッシュメモリ、ハードディスク、RAMといった内部記憶装置の他に、メモリカード(SDカード)やコンパクトフラッシュ(登録商標)カード、メモリスティック、USBメモリ、CD-RW(光学ディスク)、MO(光磁気ディスク)といった記録媒体(記録メディア、外部記憶装置、記憶媒体)を有していてもよく、これらの記録媒体に上記の各種のプログラムやデータを記憶させることとしてもよい。
以上、本発明の実施形態について詳細に説明したが、本発明の範囲は上記の実施形態および変形例に限定されない。また、上記の実施形態および変形例は、本発明の主旨を逸脱しない範囲において、種々の改良や変更が可能である。また、上記の実施形態および変形例は、組み合わせ可能である。
10 運搬車両
20 シャーシ
30 コンテナ
100 第1情報処理装置
200 第2情報処理装置
300 第3情報処理装置
400 サーバ
500 管理者端末(運転者端末)



Claims (12)

  1. 情報処理方法であって、
    複数の運搬車両のそれぞれに搭載された第1情報処理装置から第1位置情報を時系列的に取得することと、
    複数の運送物または運送補助手段のそれぞれに搭載された第2情報処理装置から第2位置情報を時系列的に取得することと、
    前記第2位置情報に基づいて、前記複数の運送物または運送補助手段のうち移動中である運送物または運送補助手段を特定することと、
    前記移動中である運送物または運送補助手段における第2位置情報に基づく移動情報と、前記複数の運搬車両のうち、いずれかの運搬車両の第1位置情報に基づく移動情報とが対応するかどうかを判断することと、
    前記対応すると判断された場合は、前記移動中であると判断された運送物または運送補助手段の識別情報と前記対応すると判断された運搬車両の識別情報とを関連付けることと、
    を含む、情報処理方法。
  2. 請求項1に記載の情報処理方法であって、
    前記運送物または運送補助手段はシャーシであって、
    前記第2情報処理装置は、太陽光、風力又は当該シャーシのタイヤ回転に基づく電源により動作するものであり、
    前記シャーシのうち、移動中でないと判断されたシャーシにおいては、当該シャーシについての前記第2位置情報のうち、最新の第2位置情報に基づいて、当該シャーシの位置を決定することと、
    を含む、情報処理方法。
  3. 請求項1に記載の情報処理方法であって、
    前記対応すると判断された運搬車両のスケジュール情報を取得することと、
    前記対応すると判断された運送物または運送補助手段のスケジュール情報に、前記対応すると判断された運搬車両のスケジュール情報を反映することと、
    を更に含む、情報処理方法。
  4. 請求項1に記載の情報処理方法であって、
    前記運送物または運送補助手段はシャーシであって、
    前記第2位置情報に基づいて、前記シャーシが移動中であると判断される時刻を特定することと、
    前記特定された時刻に基づいて、前記シャーシの使用度情報を算出することと、
    を含む、情報処理方法。
  5. 請求項1に記載の情報処理方法であって、
    前記運送物または運送補助手段はシャーシであって、
    前記第2位置情報に基づいて、前記シャーシが移動中であると判断される時刻を特定することと、
    前記シャーシに搭載される貨物の重量情報を取得することと、
    前記特定された時刻及び前記重量情報に基づいて、前記シャーシの損耗度情報を算出することと、
    を含む、情報処理方法。
  6. 請求項1に記載の情報処理方法であって、
    前記運送物または運送補助手段はシャーシであって、
    前記第2位置情報に基づいて、前記複数のシャーシのそれぞれについて移動中であると判断される時刻を特定することと、
    前記第2位置情報に基づいて、所定の物流・配送拠点に存在するシャーシを特定することと、
    前記特定されたシャーシに関する情報、及び前記特定された時刻に基づいて、前記所定の物流・配送拠点におけるシャーシ需要・供給情報を取得することと、
    を更に含む、情報処理方法。
  7. 請求項1に記載の情報処理方法であって、
    前記運送物または運送補助手段はシャーシであって、
    前記第2位置情報に基づいて、前記複数のシャーシのそれぞれについて移動中であると判断される時刻を特定することと、
    前記第2位置情報に基づいて、複数の物流・配送拠点のそれぞれに存在するシャーシを特定することと、
    前記特定されたシャーシに関する情報、及び前記特定された時刻に基づいて、前記複数の物流・配送拠点のそれぞれにおけるシャーシ需要・供給情報を取得することと、
    前記シャーシ需要・供給情報に基づいて、前記複数の物流・配送拠点中の少なくとも1つの物流・配送拠点から、前記複数の物流・配送拠点中の別の少なくとも1つの物流・配送拠点に対してのシャーシの移動を推奨することを示すシャーシ移動推奨情報を出力することと、
    を更に含む、情報処理方法。
  8. 請求項1に記載の情報処理方法であって、
    前記運送物または運送補助手段はシャーシであって、
    出発地を指定する出発地情報、目的地を指定する目的地情報、及び運搬作業内容を指定する運搬作業情報を含むシャーシ使用リクエスト情報を受信することと、
    前記複数のシャーシのうち、前記シャーシ使用リクエスト情報に対応するシャーシをリスト表示することと、
    前記リスト表示に対する入力に基づいて、使用するシャーシを決定することと、
    を更に含む、情報処理方法。
  9. 請求項に記載の情報処理方法であって、
    前記複数の運搬車両のうち、所定の条件を満たす運搬車両を特定することと、
    前記特定された運搬車両に関連付けられた端末に、前記決定されたシャーシによる運搬に関する基づくシャーシ運搬リクエスト情報を出力することと、
    を更に含む、情報処理方法。
  10. 請求項1に記載の情報処理方法であって、
    前記運送物または運送補助手段はシャーシであって、
    前記複数のシャーシのうち、出発地を指定する出発地情報、及び運搬作業内容を指定する運搬作業情報に基づいてシャーシを特定することと、
    前記複数の運搬車両のうち、所定の条件を満たす運搬車両を特定することと、
    前記特定された運搬車両に関連付けられた端末に、前記特定されたシャーシによる前記所定の運搬作業をリクエストするシャーシ運搬リクエスト情報を出力することと、
    を更に含む、情報処理方法。
  11. 情報処理装置であって、
    複数の運搬車両のそれぞれに搭載された第1情報処理装置から第1位置情報を時系列的に取得する第1位置情報取得部と、
    複数の運送物または運送補助手段のそれぞれに搭載された第2情報処理装置から第2位置情報を時系列的に取得する第2位置情報取得部と、
    前記第2位置情報に基づいて、前記複数の運送物または運送補助手段のうち移動中である運送物または運送補助手段を特定する特定部と、
    前記移動中である運送物または運送補助手段における、当該第2位置情報に基づき得られる移動情報と、前記複数の運搬車両のうち、いずれかの運搬車両の第1位置情報に基づく移動情報とが対応するかどうかを判断する判断部と、
    前記対応すると判断された場合は、前記移動中であると判断された運送物または運送補助手段の識別情報と前記対応すると判断された運搬車両の識別情報とを関連付ける関連部と、
    を備える、情報処理装置。
  12. コンピュータに、
    複数の運搬車両のそれぞれに搭載された第1情報処理装置から第1位置情報を時系列的に取得することと、
    複数の運送物または運送補助手段のそれぞれに搭載された第2情報処理装置から第2位置情報を時系列的に取得することと、
    前記第2位置情報に基づいて、前記複数の運送物または運送補助手段のうち移動中である運送物または運送補助手段を特定することと、
    前記移動中である運送物または運送補助手段における、当該第2位置情報に基づき得られる移動情報と、前記複数の運搬車両のうち、いずれかの運搬車両の第1位置情報に基づく移動情報とが対応するかどうかを判断することと、
    前記対応すると判断された場合は、前記移動中であると判断された運送物または運送補助手段の識別情報と前記対応すると判断された運搬車両の識別情報とを関連付けることと、
    を実行させる、プログラム。


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