JP2004184270A - 携帯型端末を利用した鋼板の検査方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】鋼板の検査、この検査結果に基づく手入れ作業等の情報を紙を必要とすることなく、簡単にして管理コンピュータに入力することを可能とし、紙に起因するトラブルをなくす携帯型端末を利用した鋼板の検査方法を提供する。
【解決手段】鋼板を管理する管理コンピュータ1と無線受信機能付き携帯型端末2で、情報を送受信して鋼板の検査をする方法において、管理コンピュータ1で鋼板の位置をトラッキングしておき、該鋼板が予め設定した検査位置に到着すると、携帯型端末2は管理コンピュータ1から入力した前記鋼板の検査指示情報を鋼板毎に画面表示し、この鋼板毎に画面表示した検査指示情報に従って、該鋼板の検査作業を行い、その検査結果情報を携帯型端末2の画面に入力する。
【選択図】 図1
【解決手段】鋼板を管理する管理コンピュータ1と無線受信機能付き携帯型端末2で、情報を送受信して鋼板の検査をする方法において、管理コンピュータ1で鋼板の位置をトラッキングしておき、該鋼板が予め設定した検査位置に到着すると、携帯型端末2は管理コンピュータ1から入力した前記鋼板の検査指示情報を鋼板毎に画面表示し、この鋼板毎に画面表示した検査指示情報に従って、該鋼板の検査作業を行い、その検査結果情報を携帯型端末2の画面に入力する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、鋼板を検査するに際して、携帯型端末を利用する方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
鋼板やスラブ等の表面には、その製造工程で疵(割れ、スリ疵、ロール疵、押込疵等)、曲がり、汚れが発生したり、鋼板のID情報(サービスマーク、製造番号、サイズ、規格等)の表示(吹付マーキング、刻印、ステッカー)が適切になされていない場合がある。この為、鋼板やスラブ等の製造工場においては、それら製品の品質を保証するため、その表面を検査し、疵、曲がり、汚れがある場合には手入れして除去し、ID情報の表示が不適切な場合には、それを修正しなければならない。
例えば、鋼板表面に疵の有無については、これを自動的に検出する方法が従来より多数提案されているが、いまだに検査員が鋼板上で目視判定しているのが現状であり、そして、検査員は検査結果情報や、その処置情報を管理用のコンピュータに入力していた。
この検査結果情報をコンピュータに入力する方法として、例えば、特許文献1に提案のように、タッチパネルを用いた定型フォーマット様式に指書で入力する方式の提案がある。
【0003】
【特許文献1】
特開平08−33054号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、鋼板やスラブ等の表面の検査作業は、上記特許文献1に記載の疵の検査だけではなく平坦度の検査、ID情報の表示の不良個所の検査及び不良個所の手直し、ユーザーや社内関係部門から指定された項目、即ち、サイズ、平坦度、疵、汚れ等の測定やスケッチ等の多数の検査及び手入れ作業があり、その作業も鋼板やスラブ等の使用目的や形状によって異なってくることから、対象となる鋼板やスラブ毎に検査内容を判断できる事項を記載することが必要となる。また、ユーザーによっては特殊な検査を要望する場合があり、前記のように検査結果情報を入力するフォーマットが定型様式のみでは対応できない場合が生じる。このため、前記検査内容を記載した命令書や特殊な検査結果を記載するためには手書きの紙が必要となり、その紙をプリンターから出力し、検査、検査結果に基づく手入れ作業の情報を所定の場所に設置したキーボードから管理用コンピュータに入力し、また、入力できない項目が有る場合にはその紙をファイルして管理しなければならず煩雑なものであった。
本発明は、上記のように、鋼板の検査、この検査結果に基づく手入れ作業等の情報を紙を必要とすることなく、簡単にして管理コンピュータに入力することを可能とし、紙に起因する煩雑さを無くすことができる携帯型端末を利用した鋼板の検査方法を提供することを課題とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、その手段1は、鋼板を管理する管理コンピュータと無線受信機能付き携帯型端末で、情報を送受信して鋼板の検査をする方法において、前記管理コンピュータで鋼板の位置をトラッキングしておき、該鋼板が予め設定した検査位置に到着すると、前記携帯型端末は前記管理コンピュータから入力した前記鋼板の検査指示情報を鋼板毎に画面表示し、この鋼板毎に画面表示した検査指示情報に従って、前記鋼板の検査作業を行い、その検査結果情報を前記携帯型端末の入力画面から入力する携帯型端末を利用した鋼板の検査方法である。
手段2は、前記携帯型端末の検査結果情報の入力画面が定型のフォーマットのペンタッチ入力画面とフリーフォーマットのペン手書き入力画面から構成されている手段1記載の携帯型端末を利用した鋼板の検査方法である。
手段3は、前記携帯型端末の画面に表示される検査指示情報には、検査終了後、チェック情報を入力する機能を有する手段1又は2記載の携帯型端末を利用した鋼板の検査方法である。
手段4は、前記携帯型端末には、鋼板移動操作用の画面を有し、この画面に表示したキーで、鋼板の検査位置への受け入れ、検査位置での移動、及び検査位置からの払い出しの操作を行う手段1〜3のいずれかに記載の携帯型端末を利用した鋼板の検査方法である。
【0006】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施の形態に係る携帯型端末を利用した鋼板の検査方法を図面を参照して説明する。
図1は本発明一実施の形態に係る携帯型端末を利用した鋼板の検査方法を適用した場合のシステム構成を示すブロック図である。
本実施の形態の方法を適用するシステムは、検査及び手入情報を管理する管理コンピュータ1、ユーザーからの注文に応じた検査指示内容やその検査実績を保存する検査指示実績ファイルを記憶したデータベース装置3、手入床の搬送設備を制御する設備制御システム4、管理コンピュータ1からの情報や無線受信機能付き携帯型端末の一例である無線LAN対応携帯型端末(以下、携帯型端末と称す)2からの情報を無線送受信する無線LAN装置5によって構成されている。
そして、携帯型端末2は、鋼板毎に、該鋼板の疵、ID情報、平坦度(曲がり)、寸法等の検査内容を記載した検査指示画面と、検査結果及び検査に基づく鋼板表面の手入れ情報をスタイラスペンで入力する定型(表示する項目が検査する鋼板に関係無く同一)のフォーマット画面を有し、スイッチ又はペンタッチにより両画面の切り替えが可能となっている。このため、検査、手入れ作業を効率的に行うことが可能になる。
【0007】
しかし、検査結果及び鋼板表面の手入れの項目情報は各鋼板で種々異なることが多いため、これらを全て定型フォーマットにすると、時たましか入力しない項目が多くなり画面に無駄な部分が生じることから、各鋼板で共通する項目は定型フォーマットにし、共通しない項目は手書き入力できる手書き入力画面(図3)とすることが好ましい。
また、検査指示画面において疵検査、サイズ測定、特別検査指示(平坦度測定、多点板厚測定)等の検査項目には色分け表示をしており、しかも、この検査項目部分にはチェック機能があり、検査終了後、この検査項目の全てをペンタッチしておかなければ、携帯型端末2から入力情報を管理コンピュータ1に発信できないようにすることが好ましい。
【0008】
更に、鋼板を、検査場所への受け入れ、検査場所内での移動、検査場所からの払い出し、緊急停止等の運転画面を設け、該運転画面からの入力で鋼板の移動を行えるようにすることが、検査を効率的に行う上で好ましい。
以下、図2に示す、鋼板表面の疵、ID情報の表示、平坦度(曲がり)、寸法等の検査、検査結果を基にしての疵手入、ID情報表示手直し、鋼板サイズ測定(厚幅長)、その他非定常な様々な作業を行う工程(以下手入床と記す)において、本実施の形態の携型帯端末2を用いた鋼板の検査方法を適用する場合について具体的に説明する。
先ず、鋼板Gは搬送装置Aにより入側テーブルH上から搬入され検査場所Bに到達し、この検査場所Bの中央部には鋼板反転装置Cが設けられており、鋼板Gの表裏面の検査が可能になっている。そして、検査が完了した鋼板Gは搬送装置Eにより出側テーブルK上に搬出され、次工程に送られる。
また、鋼板Gの搬送位置は設備制御システム4からの情報により管理コンピュータ1によりトラッキングされている。
【0009】
先ず、対象の鋼板Gが検査場所Bに到着すると、管理コンピュータ1はそれを認識して、携帯型端末2に、その鋼板Gの疵検査、サイズ測定、特別検査指示の有り無し等の検査内容情報(検査指示情報)を送信する。
作業者は運転室Dからこの携帯型端末2を携帯して、検査場所Bに行き、該携帯型端末2のスイッチをONすると、画面に上記検査内容及び該鋼板の仕様を記載した検査指示画面が表示される。そして、作業者は、この鋼板Gに吹付や刻印やラベルで記載された鋼板Noと携帯端末2の検査指示画面に表示されたプレートNoをチェックし、同一であることを確認して、携帯型端末2の検査指示画面のプレートNo記載部分をスタイラスペンでタッチする。その後、携帯型端末2の検査指示画面に表示された検査項目に従って検査を始める。
例えば、作業票に疵検査要と記載されていると、作業者は疵が鋼板Gのどの位置にあるかを検査し、その疵の名称を判定し、更に、その疵を手入れするために、その場でハンドグラインダー等の手入れで、その疵を除去可能か、手入れ専用場所に移送して自動鋼板研削装置で手入をしてその疵を除去する必要があるか等の手入れ方法、更に、その手入れ広さについても判断する。そして、携帯型端末2の画面を、定型のフォーマットのペンタッチ入力画面である検査、手入れ実績入力画面に切替て、前記判定した疵の名称及び手入れ方法、手入れ広さ等の検査結果情報をスタイラスペン及びテンキーで入力する。
【0010】
更に、携帯型端末2の検査指示画面に板厚、板幅、板長の測定指示がある場合には、板厚、板幅、板長の測定を行って、検査、手入れ実績入力画面よりテンキーを用いてその実測値を入力する。
また、鋼板Gの表面、側面には、その鋼板GのID情報が、吹付、刻印、マーキング、ラベル等により表示されているので、その表示が明確に判るか否かを検査し、明確でない場合にはその手直しを行なう必要があるが、手入床上で手直しできない場合には、手直し専用場所で手直しをするために携帯型端末2へ工程追加入力をする。
また、定型のフォーマット画面に入力欄の無い検査情報、手入れ情報は、フリーフォーマットのペン手書き入力画面を開き、ペンによる手書き(例えば、図3に示すように疵の大きさ、位置等が判別できるように)入力する。
【0011】
このようにして携帯型端末2の検査指示画面に表示された検査及び手入れ作業が完了すると、その実績を携帯型端末2の検査、手入れ実績入力画面より入力し、更に、同画面の送信キーにペンタッチすると、携帯型端末2から入力された情報が管理コンピュータ1を介してデータベース装置3に取り込まれて記憶される。尚、データベース装置3に記憶された情報は無線LAN装置5を介して別の場所から汎用パソコン等を用いて参照可能としている。
【0012】
次に、携帯型端末2に設けた鋼板移動操作用の運転画面からのキーによる入力により、鋼板を移動する方法について図4を参照して説明する。
図2の搬送装置Aが鋼板で満杯になり入側テーブルH上の鋼板搬送ができなくなり、検査場所Bへの鋼板を移送する必要がある場合は運転画面の受入ボタンB1をタッチした後、送信ボタンB4をタッチする。また、検査が終わった鋼板Gを鋼板反転装置Cに送り込む場合は運転画面の払出ボタンB3をタッチした後、送信ボタンB4をタッチする。作業のやりやすい位置に鋼板を進めたい(移動させたい)場合は正転ボタンB2をタッチした後、送信ボタンB4をタッチすることによりあらかじめ設定した距離鋼板が下流に搬送される。
このように、携帯型端末2からの入力で検査者が自ら運転することにより運転専任者が不要となる上に、運転室Dに戻る必要もなくなり作業能率が向上した。また検査者自らの都合で運転操作が行えるので検査作業の中断も少なくなり作業ミスも減少した。
【0013】
【発明の効果】
本発明によると、鋼板の検査、この検査結果に基づく手入れ作業等の情報を簡単にして管理コンピュータに入力することが可能となり、鋼板の検査及び手入れ作業の管理を効率的に行うことができ、しかも、検査結果情報をリアルタイムに関係部門から確認することができる。また、鋼板の検査の作業性が良好になる等の効果を奏するものであり、この分野における効果は大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係る携帯型端末を利用した鋼板の検査方法を適用するシステム構成のブロック図である。
【図2】鋼板の検査及び手入れ作業を行う工程を示す簡略図である。
【図3】携帯型端末のペン手書き入力画面を示す説明図である。
【図4】携帯型端末の鋼板移動操作用の運転画面を示す説明図である。
【符号の説明】
1:管理コンピュータ、2:無線LAN対応携帯型端末、3:データベース装置、4:設備制御システム、5:無線LAN装置、A:搬送装置、B:検査場所、C:鋼板反転装置、D:運転室、E:搬送装置、G:鋼板、H:入側テーブル、K:出側テーブル
【発明の属する技術分野】
本発明は、鋼板を検査するに際して、携帯型端末を利用する方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
鋼板やスラブ等の表面には、その製造工程で疵(割れ、スリ疵、ロール疵、押込疵等)、曲がり、汚れが発生したり、鋼板のID情報(サービスマーク、製造番号、サイズ、規格等)の表示(吹付マーキング、刻印、ステッカー)が適切になされていない場合がある。この為、鋼板やスラブ等の製造工場においては、それら製品の品質を保証するため、その表面を検査し、疵、曲がり、汚れがある場合には手入れして除去し、ID情報の表示が不適切な場合には、それを修正しなければならない。
例えば、鋼板表面に疵の有無については、これを自動的に検出する方法が従来より多数提案されているが、いまだに検査員が鋼板上で目視判定しているのが現状であり、そして、検査員は検査結果情報や、その処置情報を管理用のコンピュータに入力していた。
この検査結果情報をコンピュータに入力する方法として、例えば、特許文献1に提案のように、タッチパネルを用いた定型フォーマット様式に指書で入力する方式の提案がある。
【0003】
【特許文献1】
特開平08−33054号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、鋼板やスラブ等の表面の検査作業は、上記特許文献1に記載の疵の検査だけではなく平坦度の検査、ID情報の表示の不良個所の検査及び不良個所の手直し、ユーザーや社内関係部門から指定された項目、即ち、サイズ、平坦度、疵、汚れ等の測定やスケッチ等の多数の検査及び手入れ作業があり、その作業も鋼板やスラブ等の使用目的や形状によって異なってくることから、対象となる鋼板やスラブ毎に検査内容を判断できる事項を記載することが必要となる。また、ユーザーによっては特殊な検査を要望する場合があり、前記のように検査結果情報を入力するフォーマットが定型様式のみでは対応できない場合が生じる。このため、前記検査内容を記載した命令書や特殊な検査結果を記載するためには手書きの紙が必要となり、その紙をプリンターから出力し、検査、検査結果に基づく手入れ作業の情報を所定の場所に設置したキーボードから管理用コンピュータに入力し、また、入力できない項目が有る場合にはその紙をファイルして管理しなければならず煩雑なものであった。
本発明は、上記のように、鋼板の検査、この検査結果に基づく手入れ作業等の情報を紙を必要とすることなく、簡単にして管理コンピュータに入力することを可能とし、紙に起因する煩雑さを無くすことができる携帯型端末を利用した鋼板の検査方法を提供することを課題とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、その手段1は、鋼板を管理する管理コンピュータと無線受信機能付き携帯型端末で、情報を送受信して鋼板の検査をする方法において、前記管理コンピュータで鋼板の位置をトラッキングしておき、該鋼板が予め設定した検査位置に到着すると、前記携帯型端末は前記管理コンピュータから入力した前記鋼板の検査指示情報を鋼板毎に画面表示し、この鋼板毎に画面表示した検査指示情報に従って、前記鋼板の検査作業を行い、その検査結果情報を前記携帯型端末の入力画面から入力する携帯型端末を利用した鋼板の検査方法である。
手段2は、前記携帯型端末の検査結果情報の入力画面が定型のフォーマットのペンタッチ入力画面とフリーフォーマットのペン手書き入力画面から構成されている手段1記載の携帯型端末を利用した鋼板の検査方法である。
手段3は、前記携帯型端末の画面に表示される検査指示情報には、検査終了後、チェック情報を入力する機能を有する手段1又は2記載の携帯型端末を利用した鋼板の検査方法である。
手段4は、前記携帯型端末には、鋼板移動操作用の画面を有し、この画面に表示したキーで、鋼板の検査位置への受け入れ、検査位置での移動、及び検査位置からの払い出しの操作を行う手段1〜3のいずれかに記載の携帯型端末を利用した鋼板の検査方法である。
【0006】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施の形態に係る携帯型端末を利用した鋼板の検査方法を図面を参照して説明する。
図1は本発明一実施の形態に係る携帯型端末を利用した鋼板の検査方法を適用した場合のシステム構成を示すブロック図である。
本実施の形態の方法を適用するシステムは、検査及び手入情報を管理する管理コンピュータ1、ユーザーからの注文に応じた検査指示内容やその検査実績を保存する検査指示実績ファイルを記憶したデータベース装置3、手入床の搬送設備を制御する設備制御システム4、管理コンピュータ1からの情報や無線受信機能付き携帯型端末の一例である無線LAN対応携帯型端末(以下、携帯型端末と称す)2からの情報を無線送受信する無線LAN装置5によって構成されている。
そして、携帯型端末2は、鋼板毎に、該鋼板の疵、ID情報、平坦度(曲がり)、寸法等の検査内容を記載した検査指示画面と、検査結果及び検査に基づく鋼板表面の手入れ情報をスタイラスペンで入力する定型(表示する項目が検査する鋼板に関係無く同一)のフォーマット画面を有し、スイッチ又はペンタッチにより両画面の切り替えが可能となっている。このため、検査、手入れ作業を効率的に行うことが可能になる。
【0007】
しかし、検査結果及び鋼板表面の手入れの項目情報は各鋼板で種々異なることが多いため、これらを全て定型フォーマットにすると、時たましか入力しない項目が多くなり画面に無駄な部分が生じることから、各鋼板で共通する項目は定型フォーマットにし、共通しない項目は手書き入力できる手書き入力画面(図3)とすることが好ましい。
また、検査指示画面において疵検査、サイズ測定、特別検査指示(平坦度測定、多点板厚測定)等の検査項目には色分け表示をしており、しかも、この検査項目部分にはチェック機能があり、検査終了後、この検査項目の全てをペンタッチしておかなければ、携帯型端末2から入力情報を管理コンピュータ1に発信できないようにすることが好ましい。
【0008】
更に、鋼板を、検査場所への受け入れ、検査場所内での移動、検査場所からの払い出し、緊急停止等の運転画面を設け、該運転画面からの入力で鋼板の移動を行えるようにすることが、検査を効率的に行う上で好ましい。
以下、図2に示す、鋼板表面の疵、ID情報の表示、平坦度(曲がり)、寸法等の検査、検査結果を基にしての疵手入、ID情報表示手直し、鋼板サイズ測定(厚幅長)、その他非定常な様々な作業を行う工程(以下手入床と記す)において、本実施の形態の携型帯端末2を用いた鋼板の検査方法を適用する場合について具体的に説明する。
先ず、鋼板Gは搬送装置Aにより入側テーブルH上から搬入され検査場所Bに到達し、この検査場所Bの中央部には鋼板反転装置Cが設けられており、鋼板Gの表裏面の検査が可能になっている。そして、検査が完了した鋼板Gは搬送装置Eにより出側テーブルK上に搬出され、次工程に送られる。
また、鋼板Gの搬送位置は設備制御システム4からの情報により管理コンピュータ1によりトラッキングされている。
【0009】
先ず、対象の鋼板Gが検査場所Bに到着すると、管理コンピュータ1はそれを認識して、携帯型端末2に、その鋼板Gの疵検査、サイズ測定、特別検査指示の有り無し等の検査内容情報(検査指示情報)を送信する。
作業者は運転室Dからこの携帯型端末2を携帯して、検査場所Bに行き、該携帯型端末2のスイッチをONすると、画面に上記検査内容及び該鋼板の仕様を記載した検査指示画面が表示される。そして、作業者は、この鋼板Gに吹付や刻印やラベルで記載された鋼板Noと携帯端末2の検査指示画面に表示されたプレートNoをチェックし、同一であることを確認して、携帯型端末2の検査指示画面のプレートNo記載部分をスタイラスペンでタッチする。その後、携帯型端末2の検査指示画面に表示された検査項目に従って検査を始める。
例えば、作業票に疵検査要と記載されていると、作業者は疵が鋼板Gのどの位置にあるかを検査し、その疵の名称を判定し、更に、その疵を手入れするために、その場でハンドグラインダー等の手入れで、その疵を除去可能か、手入れ専用場所に移送して自動鋼板研削装置で手入をしてその疵を除去する必要があるか等の手入れ方法、更に、その手入れ広さについても判断する。そして、携帯型端末2の画面を、定型のフォーマットのペンタッチ入力画面である検査、手入れ実績入力画面に切替て、前記判定した疵の名称及び手入れ方法、手入れ広さ等の検査結果情報をスタイラスペン及びテンキーで入力する。
【0010】
更に、携帯型端末2の検査指示画面に板厚、板幅、板長の測定指示がある場合には、板厚、板幅、板長の測定を行って、検査、手入れ実績入力画面よりテンキーを用いてその実測値を入力する。
また、鋼板Gの表面、側面には、その鋼板GのID情報が、吹付、刻印、マーキング、ラベル等により表示されているので、その表示が明確に判るか否かを検査し、明確でない場合にはその手直しを行なう必要があるが、手入床上で手直しできない場合には、手直し専用場所で手直しをするために携帯型端末2へ工程追加入力をする。
また、定型のフォーマット画面に入力欄の無い検査情報、手入れ情報は、フリーフォーマットのペン手書き入力画面を開き、ペンによる手書き(例えば、図3に示すように疵の大きさ、位置等が判別できるように)入力する。
【0011】
このようにして携帯型端末2の検査指示画面に表示された検査及び手入れ作業が完了すると、その実績を携帯型端末2の検査、手入れ実績入力画面より入力し、更に、同画面の送信キーにペンタッチすると、携帯型端末2から入力された情報が管理コンピュータ1を介してデータベース装置3に取り込まれて記憶される。尚、データベース装置3に記憶された情報は無線LAN装置5を介して別の場所から汎用パソコン等を用いて参照可能としている。
【0012】
次に、携帯型端末2に設けた鋼板移動操作用の運転画面からのキーによる入力により、鋼板を移動する方法について図4を参照して説明する。
図2の搬送装置Aが鋼板で満杯になり入側テーブルH上の鋼板搬送ができなくなり、検査場所Bへの鋼板を移送する必要がある場合は運転画面の受入ボタンB1をタッチした後、送信ボタンB4をタッチする。また、検査が終わった鋼板Gを鋼板反転装置Cに送り込む場合は運転画面の払出ボタンB3をタッチした後、送信ボタンB4をタッチする。作業のやりやすい位置に鋼板を進めたい(移動させたい)場合は正転ボタンB2をタッチした後、送信ボタンB4をタッチすることによりあらかじめ設定した距離鋼板が下流に搬送される。
このように、携帯型端末2からの入力で検査者が自ら運転することにより運転専任者が不要となる上に、運転室Dに戻る必要もなくなり作業能率が向上した。また検査者自らの都合で運転操作が行えるので検査作業の中断も少なくなり作業ミスも減少した。
【0013】
【発明の効果】
本発明によると、鋼板の検査、この検査結果に基づく手入れ作業等の情報を簡単にして管理コンピュータに入力することが可能となり、鋼板の検査及び手入れ作業の管理を効率的に行うことができ、しかも、検査結果情報をリアルタイムに関係部門から確認することができる。また、鋼板の検査の作業性が良好になる等の効果を奏するものであり、この分野における効果は大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係る携帯型端末を利用した鋼板の検査方法を適用するシステム構成のブロック図である。
【図2】鋼板の検査及び手入れ作業を行う工程を示す簡略図である。
【図3】携帯型端末のペン手書き入力画面を示す説明図である。
【図4】携帯型端末の鋼板移動操作用の運転画面を示す説明図である。
【符号の説明】
1:管理コンピュータ、2:無線LAN対応携帯型端末、3:データベース装置、4:設備制御システム、5:無線LAN装置、A:搬送装置、B:検査場所、C:鋼板反転装置、D:運転室、E:搬送装置、G:鋼板、H:入側テーブル、K:出側テーブル
Claims (4)
- 鋼板を管理する管理コンピュータと無線受信機能付き携帯型端末で、情報を送受信して鋼板の検査をする方法において、前記管理コンピュータで鋼板の位置をトラッキングしておき、該鋼板が予め設定した検査位置に到着すると、前記携帯型端末は前記管理コンピュータから入力した前記鋼板の検査指示情報を鋼板毎に画面表示し、この鋼板毎に画面表示した検査指示情報に従って、前記鋼板の検査作業を行い、その検査結果情報を前記携帯型端末の入力画面から入力することを特徴とする携帯型端末を利用した鋼板の検査方法。
- 前記携帯型端末の検査結果情報の入力画面が定型のフォーマットのペンタッチ入力画面とフリーフォーマットのペン手書き入力画面から構成されていることを特徴とする請求項1記載の携帯型端末を利用した鋼板の検査方法。
- 前記携帯型端末の画面に表示される検査指示情報には、検査終了後、チェック情報を入力する機能を有することを特徴とする請求項1又は2記載の携帯型端末を利用した鋼板の検査方法。
- 前記携帯型端末には、鋼板移動操作用の画面を有し、この画面に表示したキーで、鋼板の検査位置への受け入れ、検査位置での移動、及び検査位置からの払い出しの操作を行うことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の携帯型端末を利用した鋼板の検査方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002352506A JP2004184270A (ja) | 2002-12-04 | 2002-12-04 | 携帯型端末を利用した鋼板の検査方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002352506A JP2004184270A (ja) | 2002-12-04 | 2002-12-04 | 携帯型端末を利用した鋼板の検査方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004184270A true JP2004184270A (ja) | 2004-07-02 |
Family
ID=32754112
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002352506A Withdrawn JP2004184270A (ja) | 2002-12-04 | 2002-12-04 | 携帯型端末を利用した鋼板の検査方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004184270A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015075451A (ja) * | 2013-10-11 | 2015-04-20 | 新日鐵住金株式会社 | 鋼片の検査・手入れ支援装置及び鋼片の検査・手入れ方法 |
-
2002
- 2002-12-04 JP JP2002352506A patent/JP2004184270A/ja not_active Withdrawn
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015075451A (ja) * | 2013-10-11 | 2015-04-20 | 新日鐵住金株式会社 | 鋼片の検査・手入れ支援装置及び鋼片の検査・手入れ方法 |
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Legal Events
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A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
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