JP2004183716A - ベルト式無段変速装置の潤滑構造 - Google Patents

ベルト式無段変速装置の潤滑構造 Download PDF

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Abstract

【課題】ベルト式無段変速装置において固定シーブを回転自在に支持するローラベアリングに対する潤滑油の供給を確実にかつ効率よく行う。
【解決手段】固定シーブ23aのボス部6aの基端部6d近傍に、油孔89を穿設して、ボス部6aを回転自在に支持するローラベアリング70に潤滑油を供給する。油孔89は、その中心軸Cの延長がローラベアリング70のアウタレース70aの内周面70dと交差するように穿設し、また油孔89の外側開口部89aの位置を、アウタレース70dとオーバーラップさせているので、外側開口部89aから吐出された潤滑油を確実に効率よくローラベアリング70に供給できる。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、シーブの回転中心に突設されたボス部を回転自在に支持するベアリングに対し油圧を供給して潤滑するベルト式無段変速装置の潤滑構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
車輌用自動変速機として、ベルト式無段変速装置が知られている。ベルト式無段変速装置は、駆動プーリと従動プーリとの間にベルトが掛け渡されている。駆動プーリは、例えば特許文献1に示すように、固定円錐板と可動円錐版とを有していて、このうち固定円錐板は入力軸と一体に形成されていて、入力軸は、ベアリングによって回転自在に支持されている。そして、このベアリングには、潤滑油が、軸心に沿って設けられた軸心油路から径方向潤滑油路を介して供給されている。
【0003】
【特許文献1】
特開2001−263465号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述の径方向潤滑油路は、入力軸に対して直角に穿設されているので、径方向潤滑油路の外側開口部から吐出された潤滑油は、径方向に飛散するためベアリングの転動体の転動面に対する潤滑が効率よく行われないという問題があった。
【0005】
本発明は、潤滑油路から吐出された潤滑油がベアリングに効率よく供給されるようにし、もって上述した課題を解決したベルト式無段変速装置の潤滑構造を提供することを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1に係る本発明は、シーブ(23a)の回転中心(A)に突設されたボス部(6a)を回転自在に支持するベアリング(70,110,112,115)に対し油圧を供給して潤滑するベルト式無段変速装置(22)の潤滑構造において、
前記ボス部(6a)の基端部(6d)近傍に穿設されて、前記ボス部(6a)の内周面側の油路(79)と前記ボス部(6a)の外周面(6f)とを連通する油孔(89)を備え、
前記油孔(89)は、前記ボス部(6a)の外周面(6f)に開口する外側開口部(89a)が、前記ボス部(6a)の油路(79)に開口する内側開口部(89b)に対して前記ボス部(6a)の先端(6c)側に位置するように形成され、前記外側開口部(89a)近傍での前記油孔(89)の中心軸(C)の延長が前記ベアリング(70,110,112,115)のアウタレース(70a,110a,112a,115a)の内周面(70d,110d,112d,115d)に交差する、
ことを特徴とするベルト式無段変速装置(22)の潤滑構造にある。
【0007】
請求項2に係る本発明は、前記ボス部(6a)は内周面にスプライン(6b)を有し、前記内側開口部(89b)は前記スプライン(6b)の終端部よりも奥側に配置されている、
請求項1に記載のベルト式無段変速装置(22)の潤滑構造にある。
【0008】
請求項3に係る本発明は、前記外側開口部(89a)と前記ベアリング(70,110)のアウタレース(70a,110a)とは、前記シーブ(23a)の回転軸(A)に垂直な方向に覆い重なるように配置されている、
請求項1又は2に記載のベルト式無段変速装置(22)の潤滑構造にある。
【0009】
請求項4に係る本発明は、前記油孔(89)の前記外側開口部から吐出された潤滑油を前記ベアリング(110,112)に導く導通部(23d,110g,113b,114a)を有する、
請求項1ないし3のいずれか記載のベルト式無段変速装置(22)の潤滑構造にある。
【0010】
請求項5に係る本発明は、前記導通部が前記外側開口部から吐出された潤滑油の向きを変える偏向部(23d,113b,114a)である、
請求項4に記載のベルト式無段変速装置(22)の潤滑構造にある。
【0011】
請求項6に係る本発明は、前記ベアリング(70)のアウタレース(70a)は、前記内周面(70d)に転動体(70b)が転動する転動面(a)を有し、前記内周面(70d)のうち前記転動面(a)よりも前記ボス部基端側に位置する部分(b)の幅が、前記ボス部先端側に位置する部分(c)の幅よりも広い、請求項1ないし5のいずれか記載のベルト式無段変速装置(22)の潤滑構造にある。
【0012】
請求項7に係る本発明は、前記ベアリング(70)は転動体としてのローラ(70b)を有するローラベアリングであり、
前記ローラ(70b)は前記アウタレース(70a)の内周面(70d)と前記ボス部(6a)の外周面とに転動面(a,d)を有する、
請求項1ないし6のいずれか記載のベルト式無段変速装置(22)の潤滑構造にある。
【0013】
請求項8に係る本発明は、前記ボス部(6a)の内周面側の油路には前記シーブ(23)におけるベルト(26)との摺擦面側に繋がるシーブ潤滑油路(88)が連通しており、前記内周面側の油路のうちの、前記シーブ潤滑油路(88)の内側開口部(88b)が開口する部分(88c)の径に比べ、前記油孔(89)の内側開口部(89b)が開口する部分(6e)の径を大きくした、
請求項1ないし7のいずれか記載のベルト式無段変速装置の潤滑構造にある。
【0014】
なお、上記カッコ内の符号は、図面と対照するためのものであるが、これにより各請求項の構成に何等影響を及ぼすものではない。
【0015】
【発明の効果】
請求項1に係る本発明によると、油孔は、その外側開口部近傍での中心軸の延長がベアリングのアウタレースの内周面と交差するように穿設されているので、油孔における外側開口部から吐出された潤滑油は、確実にしかも効率よくベアリングのアウタレースの内周面に供給されて、ベアリングを十分に潤滑することができる。
【0016】
請求項2に係る本発明によると、油孔の内側開口部がボス部の内周面のスプラインにかからないので、かかる場合に比して、油孔の加工を円滑に行うことができる。
【0017】
請求項3に係る本発明によると、油孔の外側開口部とベアリングのアウタレースとがシーブの回転軸に垂直な方向に覆い重なるので、外側開口部から吐出された潤滑油を、より一層、アウタレースに効率よく供給することができる。
【0018】
請求項4に係る本発明によると、導通部が、油孔の外側開口部から吐出された潤滑油をベアリングに導くので、潤滑油が不要な方向に飛散するのを防止して、潤滑油を効率よくベアリングに供給することができる。
【0019】
請求項5に係る本発明によると、上述の導通部が、偏向部にであるので、外側開口部から吐出された潤滑油は、この偏向部によってベアリングに向けて向きが変えられる。
【0020】
請求項6に係る本発明によると、アウタレースの内周面のうち転動面よりもボス部基端側に位置する部分の幅が、ボス部端面側に位置する部分の幅よりも広いので、この幅広の部分によって潤滑油の流れの方向を転動体及び転動面に導くことができ、転動体及び転動面への潤滑油量を純分に確保できる。このことにより、例えばベアリングとして、ボールベアリングよりも多くの潤滑油量を必要とするローラベアリングを使用することが可能となる。
【0021】
請求項7に係る本発明によると、ベアリングが、インナレースが無いローラベアリングであるので、ベアリングの径方向の寸法を小さくすることができ、ボス部を支持するための構造を簡略化することができる。
【0022】
請求項8に係る本発明によると、シーブ潤滑油路の内側開口部と油孔の内側開口部との位置について、後者の方がシーブの回転中心からの距離が遠いので、シーブの回転による遠心油圧の差により、シーブ潤滑油路に供給される潤滑油量よりも油孔に供給される潤滑油量の方が多くなる。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下、図面に沿って、本発明を車輌用の無段自動変速機に適用した実施の形態について説明する。
【0024】
無段自動変速機1は、図1に示すように、コンバータハウジング2a、トランスアクスルケース2b、及びリヤカバー2cが一体に結合されたケース2内に収納されており、かつ該ケース2に支持されかつ車輌に対して横向きに配置された第1軸I、第2軸II、第3軸III、及び第4軸IVを有する。このうち第1軸Iは、エンジン出力軸3に同軸のインプットシャフト5及びプライマリシャフト6からなり、第2軸IIは、セカンダリシャフト7からなり、第3軸IIIは、カウンタシャフト9からなり、第4軸IVは、前車軸に連結される左右のディファレンシャルシャフト(以下デフシャフトと呼ぶ)10l,10rからなる。
【0025】
前記コンバータハウジング2a内には、ロックアップクラッチ11を有するトルクコンバータ12が収納されており、エンジン出力軸3の回転が、トルクコンバータ12の油流を介して又はロックアップクラッチ11を介してインプットシャフト5に伝達される。更に、該インプットシャフト5を被嵌するように前後進切換え装置13が配置されている。該前後進切換え装置13は、ダブルピニオンプラネタリギヤ15を有しており、該プラネタリギヤ15のサンギヤSが前記インプットシャフト5に一体に固定され、リングギヤRに噛合するピニオン及びサンギヤSに噛合するピニオン(ダブルピニオン)を支持するキャリヤCRが前記プライマリシャフト6に連結されている。更に、該キャリヤCRは、ダイレクトクラッチC1を介してインプットシャフト5に接離自在に連結しており、またリングギヤRがリバースブレーキBによりトランスアクスルケース2bに対して固定又は解放自在になっている。
【0026】
また、前後進切換え装置13とトルクコンバータ12との間にオイルポンプアッセンブリ16が配置されている。オイルポンプアッセンブリ16は、トランスアクスルケース2bのコンバータ側面に固定されるポンプボディ17と、該ポンプボディ17の後面に固定されるポンプカバー19とを有しており、ギヤポンプ(オイルポンプ)21を有している。
【0027】
前記無段自動変速機1は、ベルト式無段変速装置22を有しており、該ベルト式無段変速装置22は、プライマリシャフト6に設けられたプライマリプーリ23と、セカンダリシャフト7に設けられたセカンダリプーリ25と、これら両プーリに巻き掛けられた金属ベルト26とからなる。プライマリプーリ23は、プライマリシャフト6に一体に形成されている固定シーブ23aと、プライマリシャフト6にボールスプライン27を介して軸方向移動自在に支持されている可動シーブ23bとを有しており、セカンダリプーリ25は、セカンダリシャフト7に一体に形成されている固定シーブ25aと、セカンダリシャフト7にボールスプライン29を介して軸方向移動自在に支持されている可動シーブ25bとからなる。
【0028】
プライマリ側の可動シーブ23bの背面(図1中の左側面)には油圧シリンダ(油圧アクチュエータ)30が設けられており、またセカンダリ側の可動シーブ25bの背面(図1中の右側面)には油圧シリンダ(油圧アクチュエータ)31が設けられている。また、該油圧シリンダ31を構成する固定プレート31aの背面側には、可動シーブ25bに一体に形成されて可動シリンダ壁となる鍔部25cに固定されてキャンセルプレート33が配置されており、さらに可動シーブ25bとキャンセルプレート31にリターンスプリング32が縮設されており、上記油圧シリンダ31に作用する遠心油圧、該キャンセルプレート33及び固定プレート31aとの間のキャンセル油室35のオイルにてキャンセルするようになっている。
【0029】
セカンダリシャフト7の前方(エンジン)側にはカウンタドライブギヤ36が一体に連結されている。更に、カウンタシャフト9には上記カウンタドライブギヤ36に噛合するカウンタドリブンギヤ37が一体に連結されていると共に、その後方に小径のドライブピニオンギヤ39が一体に形成されている。
【0030】
前記コンバータハウジング2a及びアクスルケース2bにて形成される幅狭のデフ収納室40には、ディファレンシャル装置41が収納されており、該ディファレンシャル装置41は、上記コンバータハウジング2a及びアクスルケース2bに回転自在に支持されるデフケース42を有しており、該デフケース42にはボルト43により大径リング状のデフリングギヤ45が一体にマウントされており、かつ該デフリングギヤ45は、上記ドライブピニオンギヤ39に噛合しており、またデフケース42に固定されたシャフトにべべルギヤからなるデフピニオン46,46が回転自在に支持され、またこれらデフピニオン46に、左右のデフシャフト10l,10rにそれぞれ連結されたサイドギヤ47,47が噛合している。
【0031】
ついで、図2に沿って、固定シーブ23aの前面側(エンジン側)近傍について更に詳しく説明する。
【0032】
トランスアクスルケース2bに形成された隔壁69には、ローラベアリング70を介してプライマリシャフト6が回転自在に支持されており、またその側面には環状のシリンダ74が形成されている。該シリンダ74にはピストン68が油密状に嵌合していると共に、背面とトランスアクスルケース2bに嵌合したスナップリングの間にリターンスプリング71が縮設されて、シリンダ74の前面側面全周のうち複数の突起部(不図示)においてリバースブレーキBを押圧する構造の上記リバースブレーキ用の油圧アクチュエータ72を構成している。前記ダイレクトクラッチ用の油圧アクチュエータ57には、ポンプカバー19に形成された油路73(図1参照)を介して油圧が給排されており、また上記リバースブレーキ用の油圧アクチュエータ72には、上記ケース2の隔壁69に形成された油路75を介して油圧が給排されるようになっている。
【0033】
一方、インプットシャフト5には、図1に示すように、軸方向に潤滑油路77,79及び半径方向に多数の油孔80,80…が形成されて、各被潤滑部、例えばインプットシャフト5及びサンギヤS等の軸方向を位置決め支持するスラストベアリング81,82,83、ダイレクトクラッチC1及びリバースブレーキBの多板摩擦板63,67、プラネタリギヤ15の各ギヤ面、更にピニオンPをピニオンシャフト85に支持するニードルベアリング86、該ピニオンPと両キャリヤプレート61,62との間のスラストワッシャ87,87、そして図1に示すように、油路84及びシーブ潤滑油路油孔88、油孔89を介して金属ベルト26及びローラベアリング70部分等に供給される。
【0034】
また、図2に示すように、前記クラッチドラム55には、その立上り部に油孔90が形成されていると共に、キャンセルプレート59とピストンプレート(不図示)との間のキャンセル室91に連通するように油孔92が形成されている。また、クラッチハブ(キャリヤプレート)62には、潤滑油導入プレート93が固定されており、上記油孔90からの潤滑油の一部が導入されて、ピニオンシャフト85に形成された油孔95に導いている。
【0035】
一方、図1に示すように、コンバータハウジング2aとトランスアクスルケース2bとはその側面同士がボルト96により一体に結合されており、また該結合面に、ボルト97により一体に結合されたポンプボディ17及びポンプカバー19からなるポンプアッセンブリ16がボルト99により一体に固定されている。ポンプボディ17には、インターナルギヤ、クレセント及び駆動ギヤ100が配置されており、該駆動ギヤ100は、トルクコンバータ12のポンプシェル101に一体に固定されるハブ101aに連結されている。
【0036】
そして、ポンプカバー19には、油路102が形成されており、該油路102の内周側端は、ステータスリーブ50の外周面に形成された軸方向溝からなる油路103に連通しており、該油路103の先端(後端)は該ステータスリーブ50を斜めに貫通した油孔104を介して該ステータスリーブ50とインプットシャフト5との間の空間(油室)105に連通している。
【0037】
本発明においては、上述のローラベアリング70に対して油圧を供給するための潤滑構造に特徴がある。
【0038】
ローラベアリング70は、ほぼ環状のアウタレース70aと該アウタレース70aの内周面70d側に配設された複数のローラ(転動体)70bとこれらローラ70bを保持する保持部材70cとによって構成されており、インナレースは有していない。アウタレース70aの内周面70dには、ローラ70bが転動する転動面aが形成されている。また、本実施の形態においては、アウタレース70aは、内周面70dのうち転動面aよりも同図中の左側(後述のボス部6aの基端側)に位置する部分(内周面bの幅が、同図中の右側(後述のボス部aの端面側に位置する部分の幅cよりも広くなるように形成されている。これにより、後述の油孔89の外側開口部89aから吐出された潤滑油を少しでも多く内周面70dで受け止めることができるようになっている。このように構成されたローラベアリング70は、アウタレース70aの外周面70eが、トランスアクスルケース2bに形成された隔壁69に嵌合されると共にスナップリング106によって左右方向の位置が規制され、そしてローラ70bによって、固定シーブ(シーブ)23aのボス部(次に説明)6aを回転自在に支持している。
【0039】
ボス部6aは、固定シーブ23aの回転中心Aにおいてエンジン側(図2中の右側)に向けて突設されている。ボス部6aは、その内周面に内スプライン(スプライン)6bが形成されていて、この内スプライン6bには、キャリヤプレート61のボス61aの外周面に形成された外スプライン61bがエンジン側から嵌合(スプライン結合)されている。内スプライン6bは、ボス部6aの端面6c(同図中の右側)から基端部6d(同図中の左側)にかけて形成されている。内スプライン6bの終端部よりもさらに奥側には、内スプライン6bのない部分(非スプライン部)6eが形成されている。ボス部6aの外周面6fの一部は、ローラベアリング70のローラ70bが転動する転動面dとなる。
【0040】
油孔89は、ボス部6aの基端部近傍に穿設されている。油孔89は、ストレートにボス部6aの基端部近傍を貫通していて、その中心軸Cは固定シーブ23aの回転中心Aに直交する方向に対して傾斜している。傾斜の向きは、ボス部6aの外周面6f側に開口する外側開口部89aが、ボス部6aの内周面側に開口する内側開口部89aに対してボス部6aの端面6cに近い側に位置するように傾斜している。このとき外側開口部89aは、ボス部6aの外周面6fの転動面dにかからないように形成する。また、この油孔89の中心軸C延長がローラベアリング70のアウタレース70aの内周面70に交差するように構成されている。なお、外側開口部89aの周囲には、油孔89を穿設する際の、座グリ89cが形成されている。
【0041】
さらに、本実施の形態においては、油孔89の外側開口部89aは、固定シーブの回転中心に沿った方向の位置がローラベアリング70のアウタレース70aとオーバーラップするように構成されている。一方、油孔89の内側開口部89bは、ボス部6aの内周面側の非スプライン部6eに開口されていて、前述のインプットシャフト5の軸方向の潤滑油路(油路)79に対して、キャリヤプレート61のボス61aに穿設された透孔61cを介して連通されている。上述の油孔89の内側開口部89bが開口している非スプライン部6aの径は、上述のシーブ潤滑油路88の内側開口部88bが開口する部分88cの径よりも大きい。したがって固定シーブ23aの回転によって発生する遠心油圧は、油孔89の内側開口部89bの方が、シーブ潤滑油路88の内側開口部88bよりも大きくなる。このため、油孔89に供給される潤滑油量の方がシーブ潤滑油路88に供給される潤滑油量よりも多くなる。
【0042】
ついで、上述した無段自動変速機1の作用について説明する。車輌の通常走行時は、図1,図2に示すエンジン出力軸3からの回転が、トルクコンバータ12を介してインプットシャフト5に伝達される。シフトレバーがDレンジにある場合、油圧アクチュエータ57に油圧が供給されてダイレクトクラッチC1が接続し、かつ油圧アクチュエータ72がドレーンされてリバースブレーキBが解放状態にあり、上記インプットシャフト5の回転は、クラッチドラム55、ダイレクトクラッチC1、キャリヤCRを介してプライマリシャフト6に一体回転として伝達される。
【0043】
また、シフトレバーをR(リバース)レンジに操作すると、油圧アクチュエータ57をドレーンしてダイレクトクラッチC1を解放すると共に、油圧アクチュエータ72に油圧を供給してリバースブレーキBを係合する。この状態では、上記リバースブレーキBによりリングギヤRが停止しているので、インプットシャフト5の回転は、サンギヤSを介してデュアルピニオンからなるキャリヤCRを逆方向に減速回転し、該逆回転がプライマリシャフト6に伝達される。
【0044】
プライマリシャフト6の回転は、ベルト式無段変速装置(CVT)22により適宜変速されてセカンダリシャフト7に伝達され、更に該セカンダリシャフト7の回転は、カウンタドライブギヤ36、カウンタドリブンギヤ37を介してカウンタシャフト9に伝達され、そしてドライブピニオンギヤ39、デフリングギヤ45を介してディファレンシャル装置41に伝達されて、左右のデフシャフト10l,10rを介して左右前輪に伝達される。
【0045】
上述したエンジン回転に基づく通常走行時にあっては、エンジン出力軸3の回転がポンプシェル101、ポンプハブ101aを介してオイルポンプ21の駆動ギヤ100に伝達され、該オイルポンプ21が作動状態にある。従って、ケース2及びオイルパン(不図示)内のオイルがオイルポンプ21により吸引され、バルブボディの各バルブを介して各油圧アクチュエータ30,31,57,72に適宜送油又は排出され、また上記オイルポンプ21からのオイルが、各油路を介して各被潤滑箇所26,C1,B,70,82,83,85,86,87に送られて強制潤滑される。これにより、各回転部、摩擦摺接部等は、充分な潤滑油の基で滑らかに回転又は摺接する。
【0046】
このうち、被潤滑箇所としてのローラベアリング70には、インプットシャフト5の軸方向の潤滑油路79、油孔89を介して潤滑油が供給される。
【0047】
この際、油孔89は、前述のように、その中心軸Cの延長がローラベアリング70のアウタレース70aの内周面70dに交差するように穿設されており、また油孔89の外側開口部89aがアウタレース70aとオーバーラップしているので、外側開口部89aから吐出された潤滑油は、確実に効率よくアウタレース70の内周面70dに供給され、さらにアウタレース70aの転動面a、ボス部6aの転動面dに供給される。
【0048】
上述の説明では、ローラベアリング70に潤滑油を供給するための油孔89は、ボス部6aの基端部近傍に1本穿設したが、さらに多くの潤滑油量を確保することが必要な場合には、複数本の油孔89を穿設するようにしてもよい。なお、油孔89の直径,傾斜角度,本数等は、ローラベアリング70を潤滑するのに必要な潤滑油量や固定シーブ23aの強度に基づいて、例えば実験によって決定すればよい。
【0049】
<実施の形態2>
図3に、実施の形態2に係る潤滑構造を示す。なお、同図では、実施の形態1と異なる部分を主に説明し、同じ構成又は作用の部分については、適宜、同じ符号を付して重複説明は省略するものとする。なお、この点については、後述の実施の形態3〜7についても同様である。
【0050】
本実施の形態においては、上述の実施の形態1と大きく異なる点は、ローラベアリング110がインナレース110fを有していて、このインナレース110fに潤滑油を導く導通部として補助油孔110が穿設されている点にある。
【0051】
固定シーブ23aのボス部6a及び油孔89の構成は実施の実施の形態1とほぼ同様である。すなわち油孔89の中心軸Cの延長はアウタレース110aの内周面110dに交差し、油孔89の外側開口部89aはアウタレース110aの内周面110dにオーバーラップしている。
【0052】
図3に示すようにローラベアリング110は、アウタレース110aと複数のローラ110bと保持部材110cと、そしてインナレース110fとによって構成されている。このうちアウタレース110aは、その外周面110eが、トランスアクスルケース2bに形成された隔壁69に嵌合されると共にスナップリング106によって左右方向の位置が規制されている。本実施の形態では、アウタレース110aの内周面110dのうちの転動面aを除いた部分の内周面bの幅と内周面cの幅とが同じになっている。インナレース110fは、ボス部6aの外周面6fに嵌合されると共に、一方の端部110iが固定シーブ23aに当接され、また他方の端部110jがリング111によって位置決めされている。インナレース110fの一方の端部110i側の内周側には、環状の油溜まり110hが形成されている。油溜まり110hは、油孔89の外側開口部89aに隣接していて、湯溜まり110hの一部には、環状で大径の膨出部110kが形成されている。そして、この膨出部110kとインナレース110fの外周側とを連通させるように、導通部としての補助油孔110gが形成されている。補助油孔110gの内側の開口部は、油孔89の外側開口部89aに対して同図中の左右方向の位置がほぼ同じとなる位置に設けられ、また補助油孔110gの外側の開口部は、インナレース110fの転動面dにかからないように転動面dの近傍に位置している。補助油孔110gの中心軸Dは、油孔89の中心軸とほぼ同方向を向いていて、その延長はアウタレース110aの内周面110dに交差している。また補助油孔110gの外側の開口部は、内周面bにオーバーラップしている。
【0053】
本実施の形態の構成によると、油孔89の外側開口部89aから吐出された潤滑油は、一旦、油溜まり110hに貯留され、さらに膨出部110kから補助油孔110gを経由してローラベアリング110に供給される。本実施の形態においても、油孔89、補助油孔110gが上述のように構成されているので、ローラベアリング110に対して確実かつ効率的に供給される。さらに、補助油路110gの直径が、油路89の直径よりも小さくなるように構成されているので、補助油孔110gからローラベアリング110に向けて吐出される潤滑油は、補助油路110がなく、油路89から直接吐出される場合に比して、高い圧力でローラベアリング110に供給されることになる。
【0054】
<実施の形態3>
図4に、実施の形態3に係る潤滑構造を示す。
【0055】
本実施の形態においては、ローラベアリング112のインナレース112fの一方の端部(同図中の左側の端部)と固定シーブ23aとの間に、ローラベアリング112に潤滑油を導く導通部としての補助油溝113aを設けたことが特徴である。
【0056】
インナレース112fの一方の端部と固定シーブ23aとの間に円盤状部材113を挟み込み、この円盤状部材113に、径方向に補助油溝113aを設ける。このとき、周縁部113bは残しておく。
【0057】
このように形成された補助油溝113aは、内側で油孔89の外側開口部89aに連通し、また外側においては、インナレース112fと周縁部113aとの間に、ローラベアリング112に向けられた開口部113cが形成される。
【0058】
本実施の形態の構成によると、油孔89の外側開口部89aから吐出された潤滑油は、拡散することなく速やかに補助油溝113aを通って開口部113cからローラベアリング112に向けて吐出される。すなわち、油孔89と補助油溝113aとが接続されて1本の油路を構成している。
【0059】
本実施の形態においては、同図中の水平線に対する油孔89の中心線Cの角度を大きく取って、油孔89に対する補助油溝113aの角度が小さくなるように構成すると、この角度が大きい場合に比して、油孔89及び補助油溝13a中を流れる潤滑油の流れを円滑にして、開口部113からより多量の潤滑油を高圧で供給することができる。
【0060】
本実施の形態においては、補助油溝113a全体が、油孔89の外側開口部89aから吐出された潤滑油をローラベアリング112に導く導通部として作用し、かつ周縁部113bが潤滑油の向きを変える偏向部として作用する。
【0061】
<実施の形態4>
図5に、実施の形態4に係る潤滑構造を示す。
【0062】
本実施の形態においては、上述の実施の形態4における円盤状部材113に代えて、薄板状部材114をインナレース112fと固定シーブ23aとの間に配設している。
【0063】
本実施の形態においては、ボス部6aの基端部6d近傍にボス部6aよりも少し大径の段部6gを設け、この段部6gにインナレース112fの一方の端部を当接させて位置決めしている。この段部6gに、油孔89の外側開口部89aの座グリ89cに連通する径方向の小溝89dを形成してこの小溝89dを、インナレース112fの一方の端部と固定シーブ23aとの間に形成される環状の間隙gに開口させている。そして、この間隙gに、周縁部に屈曲部(偏向部)114aを有する環状の薄板状部材114を配設している。インナレース112fの一方の端部と、薄板状部材114の屈曲部114aとの間には、環状の開口部114bが形成される。
【0064】
本実施の形態の構成によると、油孔89の外側開口部89aから吐出された潤滑油は、座グリ89c、小溝89dを介して間隙gに環状に溜まり、さらに屈曲部114aによって向きを偏向され、開口部114bからローラベアリング112に向けて吐出される。本実施の形態では、開口部114bが環状に形成されているので、この開口部114bから突出された潤滑油は、ローラベアリング112の全周にわたってほぼ同時に供給されることになる。
【0065】
<実施の形態5>
図6に、実施の形態5に係る潤滑構造を示す。
【0066】
本実施の形態は、油孔89の内側開口部89bの位置を同図中の左方に移動し、さらに、ローラベアリング115のインナレース115fにおける、油孔89の延長と交差する部分に切欠115gを設けたものである。油孔89の外側開口部89aから吐出された潤滑油は、この切欠部115gがあるために、インナレース115fに邪魔されることなく、アウタレース115aに向けて供給される。
【0067】
なお、同図中の符号115bはローラ、115cは保持部材、115dは内周面をそれぞれ示している。
【0068】
<実施の形態6>
図7に、実施の形態6に係る潤滑構造を示す。
【0069】
本実施の形態においては、ボス部6aの基端部6d近傍にボス部6aよりも少し大径の段部6gを設け、この段部6gにインナレース112fの一方の端部を当接させて位置決めしている。これにより、インナレース112fの一方の端部と、固定シーブ23の一方の面23cとの間に環状の間隙gを形成している。さらに、この環状の間隙gの外側を、一方の面23aから突設された環状突起(偏向部)23cによってほぼ覆うと共に、環状の開口部23eを形成している。
【0070】
本実施の形態の構成によると、油孔89の外側開口部89aから吐出された潤滑油は、間隙gに環状に溜まり、さらに環状突起23dによって向きを偏向され、環状の開口部23eからローラベアリング112に向けて吐出される。本実施の形態では、上述の実施の形態4と同様、開口部23eが環状に形成されているので、この開口部23eから突出された潤滑油は、ローラベアリング112の全周にわたってほぼ同時に供給されることになる。
【0071】
<実施の形態7>
図8に、実施の形態7に係る潤滑構造を示す。
【0072】
本実施の形態は、図2に示す実施の形態1におけるローラベアリング70のアウタレース70aの一部に環状周縁部116を設けた。
【0073】
アウタレース70aの内周面70dは、前述のように転動面aとこれによって分割される内周面b,cによって構成されている。環状周縁部116は、このうちの内周面bにおける、固定シーブ側に、内側に向けて全周にわたって突設されたものである。
【0074】
本実施の形態の構成によると、油孔89の外側開口部89aから吐出された潤滑油は、ローラベアリング70の供給される。一旦供給された潤滑油は、固定シーブ23b等の回転によってし固定シーブ23aの一方の面23cとアウタレース70aの間を外側に向かって流れることになる。
【0075】
本実施の形態では、上述構成の環状周縁部116を設けることで、一旦、ローラベアリング70に供給された潤滑油が、アウタレース70aの内周面70dから外側に流れ出すのを防止して内周面70dに保持するようにしている。これにより、ローラベアリング70は、効率よく潤滑される。
【0076】
以上の実施の形態1〜7においては、被潤滑箇所としてのベアリングが、ローラベアリングである場合を例に説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、ベアリングが例えば、ニードルベアリングやローラベアリングである場合についても、ほぼ同様の構成で本発明を適用することができ、そして相応の効果を奏することができる。
【0077】
以上の実施の形態1〜7では、油孔89全体が直線状である場合を例に説明したが、本発明においては油孔89は、その全体が直線状である場合に限るものではない。例えば、途中で屈曲していたり、湾曲していたりしてもよい。ただし、これらの場合においても、油孔89のうちの外側開口部89a近傍に位置する部分の中心軸の延長がベアリングのアウタレースの内周面に交差するように構成するものとする。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用される無段自動変速機を示す全体断面図。
【図2】実施の形態1の潤滑構造を示すローラベアリング近傍の縦断面図。
【図3】実施の形態2の潤滑構造を示すローラベアリング近傍の縦断面図。
【図4】実施の形態3の潤滑構造を示すローラベアリング近傍の縦断面図。
【図5】実施の形態4の潤滑構造を示すローラベアリング近傍の縦断面図。
【図6】実施の形態5の潤滑構造を示すローラベアリング近傍の縦断面図。
【図7】実施の形態6の潤滑構造を示すローラベアリング近傍の縦断面図。
【図8】実施の形態7の潤滑構造を示すローラベアリング近傍の縦断面図。
【符号の説明】
1 車輌用変速機(無段自動変速機)
6a ボス部
6b スプライン(内スプライン)
6c ボス部の先端(端面)
6d ボス部の基端部
6f ボス部の外周面
22 ベルト式無段変速装置
23a シーブ(固定シーブ)
70,110,112,115
ベアリング(ローラベアリング)
70a,110a,112a,115a
アウタレース
70d,110d,112d,115d
内周面
79 油路
89 油孔
89a 外側開口部
89c 内側開口部
110g 導通部(補助油孔)
113a 導通部(補助油溝)
113b 偏向部(周縁部)
114a 偏向部(屈曲部)
A シーブの回転中心
a 転動面
b 内周面のうち転動面よりもボス部基端側に位置する部分
c 内周面のうち転動面よりもボス部端面側に位置する部分
C 中心軸

Claims (8)

  1. シーブの回転中心に突設されたボス部を回転自在に支持するベアリングに対し油圧を供給して潤滑するベルト式無段変速装置の潤滑構造において、
    前記ボス部の基端部近傍に穿設されて、前記ボス部の内周面側の油路と前記ボス部の外周面とを連通する油孔を備え、
    前記油孔は、前記ボス部の外周面に開口する外側開口部が、前記ボス部の油路に開口する内側開口部に対して前記ボス部の先端側に位置するように形成され、前記外側開口部近傍での前記油孔の中心軸の延長が前記ベアリングのアウタレースの内周面に交差する、
    ことを特徴とするベルト式無段変速装置の潤滑構造。
  2. 前記ボス部は内周面にスプラインを有し、前記内側開口部は前記スプラインの終端部よりも奥側に配置されている、
    請求項1に記載のベルト式無段変速装置の潤滑構造。
  3. 前記外側開口部と前記ベアリングのアウタレースとは、前記シーブの回転軸に垂直な方向に覆い重なるように配置されている、
    請求項1又は2に記載のベルト式無段変速装置の潤滑構造。
  4. 前記油孔の前記外側開口部から吐出された潤滑油を前記ベアリングに導く導通部を有する、
    請求項1ないし3のいずれか記載のベルト式無段変速装置の潤滑構造。
  5. 前記導通部が前記外側開口部から吐出された潤滑油の向きを変える偏向部である、
    請求項4に記載のベルト式無段変速装置の潤滑構造。
  6. 前記ベアリングのアウタレースは、前記内周面に転動体が転動する転動面を有し、前記内周面のうち前記転動面よりも前記ボス部基端側に位置する部分の幅が、前記ボス部先端側に位置する部分の幅よりも広い、
    請求項1ないし5のいずれか記載のベルト式無段変速装置の潤滑構造。
  7. 前記ベアリングは転動体としてのローラを有するローラベアリングであり、
    前記ローラは前記アウタレースの内周面と前記ボス部の外周面とに転動面を有する、
    請求項1ないし6のいずれか記載のベルト式無段変速装置の潤滑構造。
  8. 前記ボス部の内周面側の油路には前記シーブにおけるベルトとの摺擦面側に繋がるシーブ潤滑油路が連通しており、前記内周面側の油路のうちの、前記シーブ潤滑油路の内側開口部が開口する部分の径に比べ、前記油孔の内側開口部が開口する部分の径を大きくした、
    請求項1ないし7のいずれか記載のベルト式無段変速装置の潤滑構造。
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