JP2004183533A - インタークーラダクト - Google Patents
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Abstract
【課題】本発明はインタークーラダクトに関し、現状の組付上のレイアウトに何等変更を要せず、流下するターボチャージャからの圧縮空気の気流音の発生を防止したインタークーラダクトを提供することを目的とする。
【解決手段】ターボチャージャとインタークーラとの間に接続され、三次元的に屈曲した複数の屈曲部が設けられたインタークーラダクトに於て、上記屈曲部のうち、最上流側に位置する屈曲部の上流側内周に、流下するターボチャージャからの圧縮空気に乱流を発生させる突出物を設けたことを特徴とする。
【選択図】 図1
【解決手段】ターボチャージャとインタークーラとの間に接続され、三次元的に屈曲した複数の屈曲部が設けられたインタークーラダクトに於て、上記屈曲部のうち、最上流側に位置する屈曲部の上流側内周に、流下するターボチャージャからの圧縮空気に乱流を発生させる突出物を設けたことを特徴とする。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ターボチャージャからの圧縮空気をインタークーラに導入するインタークーラダクトに関する。
【0002】
【従来の技術】
エンジン出力の向上を図るため、従来、多くの車両にはターボチャージャが装着され、そして、ターボチャージャで過給された圧縮空気の温度を下げて吸気の充填効率を向上させるため、今日では、ターボチャージャからの圧縮空気を冷却するインタークーラが多くの車両に装着されている。
【0003】
ところで、トラックの如き大型車両にインタークーラを装着する場合、ターボチャージャからの圧縮空気をインタークーラに導入するインタークーラダクトは、普通乗用車用のものに比べ長く、而も、他の機器によるレイアウト上の制約から三次元的に屈曲させた構造上、圧縮空気がインタークーラダクト内を流下する際に、インタークーラダクトの各折曲部で内周との剥離による渦流が発生して気流音が発生してしまう不具合があった。
【0004】
また、ターボチャージャからの圧縮空気の騒音対策として、従来、インタークーラの入口側タンクのインタークーラダクト(入口パイプ)の外周に貫通孔を形成すると共に、この貫通孔が形成される貫通孔部を覆って外筒を配置し、当該外筒と貫通孔部との間に消音室を形成したインタークーラが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【0005】
【特許文献1】
特開平11−280479号公報(第2頁−第3頁)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、斯様にインタークーラダクトの外周に外筒を配置して消音器を外方に拡径させた従来構造にあっては、クリアランスが狭く、インタークーラダクトを配置するに当たって他の機器によるレイアウト上の制約を受けている現状に於て、組付性の点で好ましいものとはいえなかった。
【0007】
本発明は斯かる実情に鑑み案出されたもので、現状の組付上のレイアウトに何等変更を要せず、流下するターボチャージャからの圧縮空気の気流音の発生を防止したインタークーラダクトを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
斯かる目的を達成するため、請求項1に係る発明は、ターボチャージャとインタークーラとの間に接続され、三次元的に屈曲した複数の屈曲部が設けられたインタークーラダクトに於て、上記屈曲部のうち、最上流側に位置する屈曲部の上流側内周に、流下するターボチャージャからの圧縮空気に乱流を発生させる突出物を設けたことを特徴とする。
【0009】
斯かる構成によれば、ターボチャージャで過給された圧縮空気がインタークーラダクト内を流下してインタークーラに導入されるが、流下する圧縮空気に対し突出物が障害物となって、圧縮空気に乱流を発生させる。
而して、斯様に圧縮空気に乱流が発生すると、圧縮空気が下流側の各折曲部を流下する際に、従来の如く各折曲部の内周との剥離による渦流が発生せず、気流音の発生が抑制される。
【0010】
そして、請求項2に係る発明は、請求項1記載のインタークーラダクトに於て、突出物は、屈曲部の上流側内周に沿って突設されたリング部材であることを特徴とし、請求項3に係る発明は、請求項1記載のインタークーラダクトに於て、突出物は、所定間隔を開けて同一円周上に突設された複数の突片であることを特徴とする。
【0011】
而して、これらの構成によっても、リング部材や複数の突片からなる突出物が、流下する圧縮空気に対し障害物となって、圧縮空気に乱流を発生させることとなる。
また、請求項4に係る発明は、ターボチャージャとインタークーラとの間に接続され、三次元的に屈曲した複数の屈曲部が設けられたインタークーラダクトに於て、上記屈曲部の少なくとも何れか一つの内部に、整流板を装着したことを特徴とする。
【0012】
斯かる構成によれば、圧縮空気がインタークーラダクト内を流下する際に、折曲部に於て圧縮空気の流量が整流板で二分されるため、従来に比し折曲部での渦流の発生が減少して、気流音の発生が抑制されることとなる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
【0014】
図1乃至図3は請求項1及び請求項2に係るインタークーラダクトの一実施形態を示し、図中、1は図示しないターボチャージャとインタークーラダクトとの間に接続された金属製のパイプからなるインタークーラダクトで、ターボチャージャで過給された圧縮空気Aが、このインタークーラダクト1内を流下してインタークーラに導入されるようになっている。
【0015】
そして、上記インタークーラダクト1はトラックの如き大型車両に使用されるもので、普通乗用車用のインタークーラダクトに比べ長く、而も、他の機器によるレイアウト上の制約から三次元的に屈曲して複数の屈曲部が形成されているが、本実施形態は、斯様に形成された複数の屈曲部のうち、圧縮空気Aの流れの最上流側に位置する屈曲部3の上流側内周5に、図2の如く流下する圧縮空気Aに乱流Bを発生させる突出物7を突設したものである。
【0016】
図1乃至図3に示すように突出物7はインタークーラダクト1に溶接可能な金属材料で形成され、そして、上流側内周5に沿って形成されたリング形状からなり、図2に示すようにその上流側と下流側の両側面9,11は、夫々、流下する圧縮空気Aに対し直角方向に起立して、圧縮空気Aに乱流Bを積極的に発生させるようになっている。
【0017】
尚、上記突出物7の取付けは、複数本のパイプを接続してインタークーラダクト1を形成する際に、パイプの一端側から突出物7をパイプ内に挿入して、これをパイプの内周に溶接すればよい。
本実施形態に係るインタークーラダクト1はこのように構成されており、ターボチャージャで過給された圧縮空気Aがインタークーラダクト1内を流下してインタークーラに導入されるが、図2に示すように流下する圧縮空気Aに対し突出物7が障害物となって、圧縮空気Aに乱流Bを発生させる。
【0018】
而して、斯様に圧縮空気Aに乱流Bが発生すると、圧縮空気Aが下流側の各折曲部を流下する際に、従来の如く各折曲部の内周との剥離による渦流が発生せず、気流音の発生が抑制される。
従って、本実施形態によれば、現状のインタークーラダクトの組付上のレイアウトに何等変更を必要とせず、簡単な構造で気流音の発生を防止することが可能となった。
【0019】
また、本実施形態によれば、インタークーラダクト1の上流側内周5に突出物7を設けることで、当該突出物7が流路径を絞って圧縮空気Aの流れに対し抵抗となってしまうが、圧縮空気Aに乱流Bを発生させるシステムと捉えて、燃料噴射時期のタイミングや噴射量,ブースト圧等の調整をすることでエンジンのマッチングが可能であり、何ら走行性能に悪影響を及ぼす虞もない。
【0020】
図4及び図5は請求項1及び請求項3の一実施形態を示し、本実施形態は、既述したリング状の突出物7に代え、所定間隔(本実施形態では、インタークーラダクト1の中心に対し90°の間隔)を開けて同一円周上に突出する複数の同一形状の突片15aからなる突出物15をインタークーラダクト1の上流側内周5に溶着したもので、本実施形態に於ても、各突片15aの上流側と下流側の両側面17,19は、夫々、流下する圧縮空気Aに対し直角方向に起立して、圧縮空気Aに乱流Bを積極的に発生させるようになっている。
【0021】
本実施形態はこのように構成されているから、図4に示すようにインタークーラダクト1内を流下圧縮空気Aに対し突出物15が障害物となって、圧縮空気Aに乱流Bを発生させる。
而して、斯様に圧縮空気Aに乱流Bが発生すると、圧縮空気Aが下流側の各折曲部を流下する際に、従来の如く各折曲部の内周との剥離による渦流が発生せず、気流音の発生が抑制され、この結果、本実施形態によっても、現状のインタークーラダクトの組付上のレイアウトに何等変更を必要とせず、簡単な構造で気流音の発生を防止することが可能である。
【0022】
また、本実施形態によっても、インタークーラダクト1の上流側内周5に突出物15を設けることで、当該突出物15が流路径を絞って圧縮空気Aの流れに対し抵抗となってしまうが、圧縮空気Aに乱流Bを発生させるシステムと捉えて、燃料噴射時期のタイミングや噴射量,ブースト圧等の調整をすることでエンジンのマッチングが可能であり、何ら走行性能に悪影響を及ぼすこともない。
【0023】
図6及び図7は請求項4に係る発明の一実施形態を示し、図中、21は図示しないターボチャージャとインタークーラダクトとの間に接続された金属製のパイプからなるインタークーラダクトで、既述したインタークーラダクト1と同様、本実施形態に係るインタークーラダクト21も普通乗用車用のインタークーラダクトに比べ長く、且つ他の機器とのレイアウト上の制約から三次元的に屈曲して複数の屈曲部23が形成されている。
【0024】
そして、本実施形態は、斯様に形成された各屈曲部23毎に1枚の薄肉な金属製の整流板25を内部に装着して、各折曲部23の内周27との圧縮空気Aの剥離による渦流の発生を軽減したものである。
尚、図6では一つの折曲部25のみしか図示していないが、本実施形態では、インタークーラダクト25の総ての折曲部の内部に整流板が取り付けられている。
【0025】
而して、上記整流板25は、各折曲部23の上流側から下流方向への折曲方向(例えば、図7中、矢印C方向)に沿って形成された折曲面形状をなし、図7に示すように整流板25は各折曲部23の中心を通って内周27に溶着されて、各折曲部23を二分した構造となっている。
本実施形態に係るインタークーラダクト25はこのように構成されているから、ターボチャージャで過給された圧縮空気Aがインタークーラダクト25内を流下する際に、各折曲部23に於て圧縮空気Aの流量が整流板25で二分されるため、従来に比し各折曲部23での渦流の発生が減少して、気流音の発生が抑制されることとなる。
【0026】
従って、本実施形態によっても、現状のインタークーラダクトの組付上のレイアウトに何等変更を必要とせず、簡単な構造で気流音の発生を防止することが可能となった。
尚、図6の実施形態では、各折曲部23毎に整流板25を装着したが、複数の折曲部のうち、その形状特性から大きな気流音が発生する一つまたは幾つかの折曲部を選択,抽出して、当該折曲部にのみ整流板を取り付けてもよい。
【0027】
【発明の効果】
以上述べたように、各請求項に係る発明によれば、現状のインタークーラダクトの組付上のレイアウトに何等変更を必要とせず、簡単な構造で気流音の発生を防止することが可能である。
また、請求項1乃至請求項3に係る発明にあっては、インタークーラダクトの上流側内周に突出物を設けることで、当該突出物が流路径を絞って圧縮空気の流れに対し抵抗となってしまうが、圧縮空気に乱流を発生させるシステムと捉えて、燃料噴射時期のタイミングや噴射量,ブースト圧等の調整をすることでエンジンのマッチングが可能であり、何ら走行性能に悪影響を及ぼす虞もない。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1及び請求項2の一実施形態に係るインタークーラダクトの要部斜視図である。
【図2】図1に示すインタークーラダクトの要部断面図である。
【図3】図2のIII−III線断面図である。
【図4】請求項1及び請求項3の一実施形態に係るインタークーラダクトの要部断面図である。
【図5】図4のV−V線断面図である。
【図6】請求項4の一実施形態に係るインタークーラダクトの要部斜視図である。
【図7】図6のVII−VII線断面図である。
【符号の説明】
1,21 インタークーラダクト
3 屈曲部
5 上流側内周
7,15 突出物
15a 突片
23 折曲部
25 整流板
A 圧縮空気
B 渦流
【発明の属する技術分野】
本発明は、ターボチャージャからの圧縮空気をインタークーラに導入するインタークーラダクトに関する。
【0002】
【従来の技術】
エンジン出力の向上を図るため、従来、多くの車両にはターボチャージャが装着され、そして、ターボチャージャで過給された圧縮空気の温度を下げて吸気の充填効率を向上させるため、今日では、ターボチャージャからの圧縮空気を冷却するインタークーラが多くの車両に装着されている。
【0003】
ところで、トラックの如き大型車両にインタークーラを装着する場合、ターボチャージャからの圧縮空気をインタークーラに導入するインタークーラダクトは、普通乗用車用のものに比べ長く、而も、他の機器によるレイアウト上の制約から三次元的に屈曲させた構造上、圧縮空気がインタークーラダクト内を流下する際に、インタークーラダクトの各折曲部で内周との剥離による渦流が発生して気流音が発生してしまう不具合があった。
【0004】
また、ターボチャージャからの圧縮空気の騒音対策として、従来、インタークーラの入口側タンクのインタークーラダクト(入口パイプ)の外周に貫通孔を形成すると共に、この貫通孔が形成される貫通孔部を覆って外筒を配置し、当該外筒と貫通孔部との間に消音室を形成したインタークーラが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【0005】
【特許文献1】
特開平11−280479号公報(第2頁−第3頁)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、斯様にインタークーラダクトの外周に外筒を配置して消音器を外方に拡径させた従来構造にあっては、クリアランスが狭く、インタークーラダクトを配置するに当たって他の機器によるレイアウト上の制約を受けている現状に於て、組付性の点で好ましいものとはいえなかった。
【0007】
本発明は斯かる実情に鑑み案出されたもので、現状の組付上のレイアウトに何等変更を要せず、流下するターボチャージャからの圧縮空気の気流音の発生を防止したインタークーラダクトを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
斯かる目的を達成するため、請求項1に係る発明は、ターボチャージャとインタークーラとの間に接続され、三次元的に屈曲した複数の屈曲部が設けられたインタークーラダクトに於て、上記屈曲部のうち、最上流側に位置する屈曲部の上流側内周に、流下するターボチャージャからの圧縮空気に乱流を発生させる突出物を設けたことを特徴とする。
【0009】
斯かる構成によれば、ターボチャージャで過給された圧縮空気がインタークーラダクト内を流下してインタークーラに導入されるが、流下する圧縮空気に対し突出物が障害物となって、圧縮空気に乱流を発生させる。
而して、斯様に圧縮空気に乱流が発生すると、圧縮空気が下流側の各折曲部を流下する際に、従来の如く各折曲部の内周との剥離による渦流が発生せず、気流音の発生が抑制される。
【0010】
そして、請求項2に係る発明は、請求項1記載のインタークーラダクトに於て、突出物は、屈曲部の上流側内周に沿って突設されたリング部材であることを特徴とし、請求項3に係る発明は、請求項1記載のインタークーラダクトに於て、突出物は、所定間隔を開けて同一円周上に突設された複数の突片であることを特徴とする。
【0011】
而して、これらの構成によっても、リング部材や複数の突片からなる突出物が、流下する圧縮空気に対し障害物となって、圧縮空気に乱流を発生させることとなる。
また、請求項4に係る発明は、ターボチャージャとインタークーラとの間に接続され、三次元的に屈曲した複数の屈曲部が設けられたインタークーラダクトに於て、上記屈曲部の少なくとも何れか一つの内部に、整流板を装着したことを特徴とする。
【0012】
斯かる構成によれば、圧縮空気がインタークーラダクト内を流下する際に、折曲部に於て圧縮空気の流量が整流板で二分されるため、従来に比し折曲部での渦流の発生が減少して、気流音の発生が抑制されることとなる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
【0014】
図1乃至図3は請求項1及び請求項2に係るインタークーラダクトの一実施形態を示し、図中、1は図示しないターボチャージャとインタークーラダクトとの間に接続された金属製のパイプからなるインタークーラダクトで、ターボチャージャで過給された圧縮空気Aが、このインタークーラダクト1内を流下してインタークーラに導入されるようになっている。
【0015】
そして、上記インタークーラダクト1はトラックの如き大型車両に使用されるもので、普通乗用車用のインタークーラダクトに比べ長く、而も、他の機器によるレイアウト上の制約から三次元的に屈曲して複数の屈曲部が形成されているが、本実施形態は、斯様に形成された複数の屈曲部のうち、圧縮空気Aの流れの最上流側に位置する屈曲部3の上流側内周5に、図2の如く流下する圧縮空気Aに乱流Bを発生させる突出物7を突設したものである。
【0016】
図1乃至図3に示すように突出物7はインタークーラダクト1に溶接可能な金属材料で形成され、そして、上流側内周5に沿って形成されたリング形状からなり、図2に示すようにその上流側と下流側の両側面9,11は、夫々、流下する圧縮空気Aに対し直角方向に起立して、圧縮空気Aに乱流Bを積極的に発生させるようになっている。
【0017】
尚、上記突出物7の取付けは、複数本のパイプを接続してインタークーラダクト1を形成する際に、パイプの一端側から突出物7をパイプ内に挿入して、これをパイプの内周に溶接すればよい。
本実施形態に係るインタークーラダクト1はこのように構成されており、ターボチャージャで過給された圧縮空気Aがインタークーラダクト1内を流下してインタークーラに導入されるが、図2に示すように流下する圧縮空気Aに対し突出物7が障害物となって、圧縮空気Aに乱流Bを発生させる。
【0018】
而して、斯様に圧縮空気Aに乱流Bが発生すると、圧縮空気Aが下流側の各折曲部を流下する際に、従来の如く各折曲部の内周との剥離による渦流が発生せず、気流音の発生が抑制される。
従って、本実施形態によれば、現状のインタークーラダクトの組付上のレイアウトに何等変更を必要とせず、簡単な構造で気流音の発生を防止することが可能となった。
【0019】
また、本実施形態によれば、インタークーラダクト1の上流側内周5に突出物7を設けることで、当該突出物7が流路径を絞って圧縮空気Aの流れに対し抵抗となってしまうが、圧縮空気Aに乱流Bを発生させるシステムと捉えて、燃料噴射時期のタイミングや噴射量,ブースト圧等の調整をすることでエンジンのマッチングが可能であり、何ら走行性能に悪影響を及ぼす虞もない。
【0020】
図4及び図5は請求項1及び請求項3の一実施形態を示し、本実施形態は、既述したリング状の突出物7に代え、所定間隔(本実施形態では、インタークーラダクト1の中心に対し90°の間隔)を開けて同一円周上に突出する複数の同一形状の突片15aからなる突出物15をインタークーラダクト1の上流側内周5に溶着したもので、本実施形態に於ても、各突片15aの上流側と下流側の両側面17,19は、夫々、流下する圧縮空気Aに対し直角方向に起立して、圧縮空気Aに乱流Bを積極的に発生させるようになっている。
【0021】
本実施形態はこのように構成されているから、図4に示すようにインタークーラダクト1内を流下圧縮空気Aに対し突出物15が障害物となって、圧縮空気Aに乱流Bを発生させる。
而して、斯様に圧縮空気Aに乱流Bが発生すると、圧縮空気Aが下流側の各折曲部を流下する際に、従来の如く各折曲部の内周との剥離による渦流が発生せず、気流音の発生が抑制され、この結果、本実施形態によっても、現状のインタークーラダクトの組付上のレイアウトに何等変更を必要とせず、簡単な構造で気流音の発生を防止することが可能である。
【0022】
また、本実施形態によっても、インタークーラダクト1の上流側内周5に突出物15を設けることで、当該突出物15が流路径を絞って圧縮空気Aの流れに対し抵抗となってしまうが、圧縮空気Aに乱流Bを発生させるシステムと捉えて、燃料噴射時期のタイミングや噴射量,ブースト圧等の調整をすることでエンジンのマッチングが可能であり、何ら走行性能に悪影響を及ぼすこともない。
【0023】
図6及び図7は請求項4に係る発明の一実施形態を示し、図中、21は図示しないターボチャージャとインタークーラダクトとの間に接続された金属製のパイプからなるインタークーラダクトで、既述したインタークーラダクト1と同様、本実施形態に係るインタークーラダクト21も普通乗用車用のインタークーラダクトに比べ長く、且つ他の機器とのレイアウト上の制約から三次元的に屈曲して複数の屈曲部23が形成されている。
【0024】
そして、本実施形態は、斯様に形成された各屈曲部23毎に1枚の薄肉な金属製の整流板25を内部に装着して、各折曲部23の内周27との圧縮空気Aの剥離による渦流の発生を軽減したものである。
尚、図6では一つの折曲部25のみしか図示していないが、本実施形態では、インタークーラダクト25の総ての折曲部の内部に整流板が取り付けられている。
【0025】
而して、上記整流板25は、各折曲部23の上流側から下流方向への折曲方向(例えば、図7中、矢印C方向)に沿って形成された折曲面形状をなし、図7に示すように整流板25は各折曲部23の中心を通って内周27に溶着されて、各折曲部23を二分した構造となっている。
本実施形態に係るインタークーラダクト25はこのように構成されているから、ターボチャージャで過給された圧縮空気Aがインタークーラダクト25内を流下する際に、各折曲部23に於て圧縮空気Aの流量が整流板25で二分されるため、従来に比し各折曲部23での渦流の発生が減少して、気流音の発生が抑制されることとなる。
【0026】
従って、本実施形態によっても、現状のインタークーラダクトの組付上のレイアウトに何等変更を必要とせず、簡単な構造で気流音の発生を防止することが可能となった。
尚、図6の実施形態では、各折曲部23毎に整流板25を装着したが、複数の折曲部のうち、その形状特性から大きな気流音が発生する一つまたは幾つかの折曲部を選択,抽出して、当該折曲部にのみ整流板を取り付けてもよい。
【0027】
【発明の効果】
以上述べたように、各請求項に係る発明によれば、現状のインタークーラダクトの組付上のレイアウトに何等変更を必要とせず、簡単な構造で気流音の発生を防止することが可能である。
また、請求項1乃至請求項3に係る発明にあっては、インタークーラダクトの上流側内周に突出物を設けることで、当該突出物が流路径を絞って圧縮空気の流れに対し抵抗となってしまうが、圧縮空気に乱流を発生させるシステムと捉えて、燃料噴射時期のタイミングや噴射量,ブースト圧等の調整をすることでエンジンのマッチングが可能であり、何ら走行性能に悪影響を及ぼす虞もない。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1及び請求項2の一実施形態に係るインタークーラダクトの要部斜視図である。
【図2】図1に示すインタークーラダクトの要部断面図である。
【図3】図2のIII−III線断面図である。
【図4】請求項1及び請求項3の一実施形態に係るインタークーラダクトの要部断面図である。
【図5】図4のV−V線断面図である。
【図6】請求項4の一実施形態に係るインタークーラダクトの要部斜視図である。
【図7】図6のVII−VII線断面図である。
【符号の説明】
1,21 インタークーラダクト
3 屈曲部
5 上流側内周
7,15 突出物
15a 突片
23 折曲部
25 整流板
A 圧縮空気
B 渦流
Claims (4)
- ターボチャージャとインタークーラとの間に接続され、三次元的に屈曲した複数の屈曲部が設けられたインタークーラダクトに於て、
上記屈曲部のうち、最上流側に位置する屈曲部の上流側内周に、流下するターボチャージャからの圧縮空気に乱流を発生させる突出物を設けたことを特徴とするインタークーラダクト。 - 突出物は、屈曲部の上流側内周に沿って突設されたリング部材であることを特徴とする請求項1記載のインタークーラダクト。
- 突出物は、所定間隔を開けて同一円周上に突設された複数の突片であることを特徴とする請求項1記載のインタークーラダクト。
- ターボチャージャとインタークーラとの間に接続され、三次元的に屈曲した複数の屈曲部が設けられたインタークーラダクトに於て、
上記屈曲部の少なくとも何れか一つの内部に、整流板を装着したことを特徴とするインタークーラダクト。
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JP2002350120A JP2004183533A (ja) | 2002-12-02 | 2002-12-02 | インタークーラダクト |
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JP2002350120A JP2004183533A (ja) | 2002-12-02 | 2002-12-02 | インタークーラダクト |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004183533A true JP2004183533A (ja) | 2004-07-02 |
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---|---|
JP (1) | JP2004183533A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN104565564A (zh) * | 2013-08-29 | 2015-04-29 | 现代自动车株式会社 | 带有低振动特性的车辆塑料中间冷却器管道 |
JP2016001045A (ja) * | 2014-06-12 | 2016-01-07 | 新潟原動機株式会社 | まがり通路 |
KR101739593B1 (ko) * | 2010-12-24 | 2017-06-09 | 두산인프라코어 주식회사 | 소음 저감형 흡기 호스 |
-
2002
- 2002-12-02 JP JP2002350120A patent/JP2004183533A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101739593B1 (ko) * | 2010-12-24 | 2017-06-09 | 두산인프라코어 주식회사 | 소음 저감형 흡기 호스 |
CN104565564A (zh) * | 2013-08-29 | 2015-04-29 | 现代自动车株式会社 | 带有低振动特性的车辆塑料中间冷却器管道 |
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