JP2004183342A - マンホ―ルに接続された管用耐震スリ―ブ - Google Patents

マンホ―ルに接続された管用耐震スリ―ブ Download PDF

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Abstract

【課題】管と管状継手の両内周面のレベルを一致させ且つ熱硬化性樹脂を接合に適用することにより、管内を流れる排水のスム―ズな流れが可能でしかも耐震スリ―ブが水密に取付けられて長期の使用に耐え得る管用耐震スリ―ブを提供する。
【解決手段】マンホ―ル2に接続されている管1の内面に取付られる管状継手を備えた管用耐震スリ―ブにおいて、管の内周面に形成した拡径部3に外周両端部側にリング状のシ―ル材5を有するゴム筒4を収納し、該ゴム筒の内周に円筒状に巻かれた帯状の鉄板6を配置し、さらにその内周面に熱硬化性樹脂7を巻き付け、該熱硬化性樹脂を加圧硬化させ、これによって形成される樹脂層の内周面を管の内周面と一致させるようにしたマンホ―ルに接続された管用耐震スリ―ブ。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、マンホ―ルに接続されている管の耐震スリ―ブに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来,マンホ―ルに接続される管の耐震継手構造としては、一端にマンホ―ル内壁への取付用鍔を備えた管状継手ゴムの外周を接着剤を介して前記マンホ―ルに接続されている管の内面に接着させ、前記取付用鍔を前記マンホ―ル内壁に固定した管の耐震スリ―ブがある(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
【特許文献1】
特開2000−336681号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、前記公知のものでは、マンホ―ルに接続される管の内周面に管状継手ゴムの外周面が接着されているため、管の内周面のレベルと管状継手ゴムの内周面のレベルとの間に段差が生じて管内を流れる排水に過分の抵抗が発生し排水のスム―ズな流れが望めないと共に、接着剤による管と管状継手ゴムの接合では充分な水密が期待できない、という問題がある。
【0005】
本発明は、従来の技術の有するこのような問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、管と管状継手の両内周面のレベルを一致させ且つ熱硬化性樹脂を接合に適用することにより、管内を流れる排水のスム―ズな流れが可能でしかも耐震スリ―ブが水密に取付けられて長期の使用に耐え得る管用耐震スリ―ブを提供しようとするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明におけるマンホ―ルに接続された管用耐震スリ―ブは、管の内周面に形成した拡径部に外周両端部側にリング状のシ―ル材を有するゴム筒を収納し、該ゴム筒の内周に円筒状に巻かれた帯状の鉄板を配置し、さらにその内周面に熱硬化性樹脂を巻き付け、該熱硬化性樹脂を加圧硬化させ、これによって形成される樹脂層の内周面を管の内周面と一致させるようにしたことを特徴とするものである。
【0007】
また、前記鉄板および樹脂層をそれぞれ拡径部軸線方向の中央部位で分離させた構成としたことを特徴とするものである。
【0008】
【発明の実施の形態】
添付図面で、図1は本発明に係る耐震スリ―ブをマンホ―ルに接続されている管に適用した概略断面図、図2はその要部である図1のA箇所の断面図である。
【0009】
図において、1はマンホ―ル2に接続されている管であり、該管1のマンホ―ル2の近傍には、その内周面に拡径部3が形成されており、該拡径部3内には前記マンホ―ル2の内側から挿入され耐震スリ―ブを構成する管状継手であるゴム筒4が配置され、該ゴム筒4の外周両端部側にはリング状のシ―ル材5,5が前記拡径部3の内周面に当接するように配置されている。
【0010】
そして、前記ゴム筒4の内周には円筒状に巻かれた帯状の鉄板6が可とう性ゴム筒4を支え且つシ―ル材5,5を圧迫できるように配置されている。この鉄板6は拡径できるようにエンドレスされていないものを使用することとする。
【0011】
さらに、前記鉄板6の内周面には例えばビニルエステル樹脂のような熱硬化性樹脂7が巻き付けられいて、該熱硬化性樹脂7が硬化されることによって前記ゴム筒4および鉄板6が保護されることになる。
【0012】
そして、以上のようなゴム筒4、シ―ル材5、帯状の鉄板6、熱硬化性樹脂7等を前記拡径部3内に配置した後,管1内から鉄板6側に向けて空気を圧送することにより、熱硬化性樹脂7はゴム筒4および鉄板6を圧着した状態で硬化する。またこの空気の圧送によって、鉄板6は拡径されてゴム筒4およびシ―ル材5を圧迫して、ゴム筒4を確実に支え且つシ―ル材5の止水性を確保する。そして、前記熱硬化性樹脂7の硬化により前記帯状の鉄板6の端部が固定され、ゴム筒4の内周に硬質の筒を圧入したようなものとなって、鉄板6はゴム筒4をより確実に支えた状態を維持するものである。
【0013】
また、前記熱硬化性樹脂7の硬化によって形成される樹脂層の内周面は管1の内周面と一致させるようにする。これによって管1の内周面のレベルと管状継手の内周面のレベルとの間に段差が生じることがなく同一レベルとなって管1内を流れる下水の排水のスム―ズな流れが可能となる。
【0014】
したがって、仮想線で図示するように管1に地震等で例えばひび割れ8が生じて管1が多少折れたた場合でも、上述のような管用耐震スリ―ブが形成されていると、ゴム筒4とシ―ル材5とによって止水が確実に行われ且つゴム筒4により可とう性が維持され、しかも排水の乱れのない管用耐震スリ―ブとなる。
【0015】
そして、図示のように鉄板6および樹脂層をそれぞれ拡径部軸線方向の中央部位で分離させた構成とした場合には、管用耐震スリ―ブの可とう性がより向上される。
【0016】
【発明の効果】
本発明のマンホ―ルに接続された管用耐震スリ―ブによれば、管の内周面に形成した拡径部に外周両端部側にリング状のシ―ル材を有するゴム筒を収納し、該ゴム筒の内周に円筒状に巻かれた帯状の鉄板を配置し、さらにその内周面に熱硬化性樹脂を巻き付け、該熱硬化性樹脂を加圧硬化させ、これによって形成される樹脂層の内周面を管の内周面と一致させるようにしたので、ゴム筒とシ―ル材とにより止水性が確保され、災害時にもゴム筒とシ―ル材とによって止水が確実に行われ且つゴム筒により可とう性が維持され、しかも排水の乱れのない管用耐震スリ―ブとなる。
【0017】
そして、前記鉄板および樹脂層をそれぞれ拡径部軸線方向の中央部位で分離させた構成とした場合には、管用耐震スリ―ブの可とう性がより向上される。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明に係る耐震スリ―ブをマンホ―ルに接続されている管に適用した概略断面図である。
【図2】図2はその要部である図1のA箇所の断面図である。
【符号の説明】
1 マンホ―ルに接続されている管
2 マンホ―ル
3 拡径部
4 ゴム筒
5 シ―ル材
6 鉄板
7 熱硬化性樹脂

Claims (2)

  1. マンホ―ルに接続されている管の内面に取付られる管状継手を備えた管用耐震スリ―ブにおいて、管の内周面に形成した拡径部に外周両端部側にリング状のシ―ル材を有するゴム筒を収納し、該ゴム筒の内周に円筒状に巻かれた帯状の鉄板を配置し、さらにその内周面に熱硬化性樹脂を巻き付け、該熱硬化性樹脂を加圧硬化させ、これによって形成される樹脂層の内周面を管の内周面と一致させるようにしたことを特徴とするマンホ―ルに接続された管用耐震スリ―ブ。
  2. 前記鉄板および樹脂層をそれぞれ拡径部軸線方向の中央部位で分離させた構成としたことを特徴とする請求項1記載のマンホ―ルに接続された管用耐震スリ―ブ。
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