JP2001208286A - 管内汚染防止用スリーブおよびこれを用いた配管設備 - Google Patents

管内汚染防止用スリーブおよびこれを用いた配管設備

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JP2001208286A
JP2001208286A JP2000016669A JP2000016669A JP2001208286A JP 2001208286 A JP2001208286 A JP 2001208286A JP 2000016669 A JP2000016669 A JP 2000016669A JP 2000016669 A JP2000016669 A JP 2000016669A JP 2001208286 A JP2001208286 A JP 2001208286A
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JP
Japan
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sleeve
pipe
polyethylene
water pipe
synthetic resin
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JP2000016669A
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Inventor
Zenji Hasegawa
善司 長谷川
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SANESU RUBBER KOGYO KK
Original Assignee
SANESU RUBBER KOGYO KK
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  • Protection Of Pipes Against Damage, Friction, And Corrosion (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ガソリンなどの汚染物の透過を防止し、汚染
された地中においても合成樹脂製管を埋設できるように
するスリーブを提供する。 【解決手段】 管の周囲を覆うスリーブ1である。スリ
ーブ1は、線状低密度ポリエチレン1a、ポリエチレン
1b、ナイロン1c、ポリエチレン1d、線状低密度ポ
リエチレン1eの順に積層された5層積層体からなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、配管の周囲を覆う
スリーブに関する。地中に埋設された管、特に水道用管
の周囲を覆う管内汚染防止用スリーブおよびこれを用い
た配管設備に関する。
【0002】なお、本明細書において「ナイロン」とい
う用語は、アミド基を有するポリアミド系樹脂を意味す
るものとする。
【0003】
【従来の技術】通常地中に埋設される水道用管としては
鋳鉄ダクタイル管やポリエチレン、ポリ塩化ビニルなど
の合成樹脂製管がある。ところで、工場の敷地内やガソ
リンスタンドの敷地内など、地中が汚染されている場所
においても水道用管を埋設する必要が生じる。合成樹脂
製管の場合、例えばガソリンなどの汚染物が極めて短期
間で管内に染み入るため、汚染された地中には合成樹脂
製管を埋設することはできない。そこで、汚染された地
中にはダクタイル管が埋設される。しかしながらダクタ
イル管においても汚染物による腐食が発生し、汚染され
ていない地中で使用する場合に比較して寿命が短くなる
という問題が生じる。そこで、ダクタイル管の周囲をポ
リエチレン製スリーブにより覆い、ダクタイル管の腐食
を防止することが行われている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、合成樹
脂製管は、弾性を有しているので、例えば地震などによ
り管に振動が加わっても破損しにくいという利点、また
設置時に多少の折曲が許されるという利点がある。その
うえ、合成樹脂製管は、ダクタイル管に比して長くする
ことが容易であるため継手を少なくすることが可能にな
るという利点がある。
【0005】上記の利点をいかすため、汚染された地中
においても合成樹脂製管を用いることが望まれている。
そこで従来用いられているポリエチレン製スリーブによ
り合成樹脂製管の周囲を覆うことも考えられるがポリエ
チレン製スリーブもガソリンを透過するため、例えポリ
エチレン製スリーブにより合成樹脂製管の周囲を覆った
としても汚染物が管内に染み入るのを有効に防止するこ
とはできない。
【0006】本発明の目的は上記問題を解決した、ガソ
リンなどの汚染物の透過を防止し、汚染された地中にお
いても合成樹脂製管を埋設できるようにすることにあ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段および発明の効果】上記課
題を解決するために本発明のスリーブは、線状低密度ポ
リエチレン、ポリエチレン、ナイロン、ポリエチレン、
線状低密度ポリエチレンの順に積層された5層積層体か
らなるものである。
【0008】汚染された地中に埋設された管の周囲をこ
のスリーブで覆うことにより汚染物による管の腐食およ
び管内にガソリンなどの汚染物が染み入るのを防止でき
る。
【0009】また、他の発明の配管設備は、地中に埋設
される合成樹脂製管と、これの周囲を覆う請求項1記載
のスリーブとを備えたものである。
【0010】この配管設備においては、汚染された地中
においても合成樹脂製管内にガソリンなどの汚染物が染
み入ることがない。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、図1〜図3を参照して本発
明を地中に埋設される水道用管(2)に適用した実施形態
について説明する。
【0012】図1および図2は、水道用管(2)とこれの
周囲を覆う本発明のスリーブ(1)とを備えた本発明の配
管設備の一部を示したものである。水道用管(2)は合成
樹脂製、例えば、ポリエチレン製である。水道用管(2)
の長さは通常4m程度であり、継手(4)を用いることに
より隣り合う水道用管(2)同士が接続されている。
【0013】スリーブ(1)は、共押出により筒状に成形
されたものである。図3は、スリーブ(1)の断面を示し
ており、スリーブ(1)は、線状低密度ポリエチレン層(1
a)、ポリエチレン層(1b)、ナイロン層(1c)、ポリエチレ
ン層(1d)、線状低密度ポリエチレン層(1e)の順に積層さ
れた5層積層体であり、厚みは例えば100μmであり
各層の厚みはほぼ同じである。
【0014】スリーブ(1)の直径は、スリーブ(1)により
覆うべき水道用管(2)の直径に比して大きく、例えば直
径150mmの水道用管(2)を覆う場合、スリーブ(1)の
直径は350mm程度になされる。また、スリーブ(1)
の長さは通常5〜7m程度である。
【0015】配管設備は、例えば以下のようにして現場
に設置する。
【0016】まず1個の水道用管(2)を埋設する。以
下、必要があるさいはこの水道用管を符号(2A)で、(2A)
で示された水道用管と隣り合う水道用管を符号(2B)で示
す。そして、この水道用管(2A)の隣りに水道用管(2B)を
埋設する前に、縮めた状態にあるスリーブ(1)を水道用
管(2A)に被せる。この後、水道用管(2A)に継手(4)を介
して水道用管(2B)を接続する。つぎに、縮めた状態にあ
るスリーブ(1)を伸ばして水道用管(2A)全体、継手(4)お
よび水道用管(2B)の一部をスリーブ(1)により覆う。な
お、スリーブ(1)の直径は、継手(4)の直径よりも大きい
ので継手(4)をも覆うことができる。また、図示はされ
ていないがスリーブ(1)は、水道用管(2A)における図示
されていない端部に取り付けられている継手およびこの
継手を介して水道用管(2A)に接続された水道用管の一部
をも覆っている。すなわち隣り合うスリーブ(1)の端部
は重ね合わされており、複数のスリーブ(1)により配管
設備の水道用管(2)の全てが隙間なく覆われる。
【0017】この状態においてはスリーブ(1)は水道用
管(2)および継手(4)から垂れ下がっている。そして、ス
リーブ(1)の垂れ下がった部分を水道用管(2)および継手
(4)に巻き付けた後、適当な手段、例えばゴムバンド(3)
によりスリーブ(1)を水道用管(2)に固定する。このよう
にして水道用管(2)の周囲がスリーブ(1)により覆われ
る。
【0018】このスリーブ(1)において例えばガソリン
は、679時間の間に25.0339g中のガソリンの
うち、0.0298gが透過する程度である。一方、従
来のポリエチレン製スリーブ(厚さ200μm)におい
ては679時間の間に22.9161g中のガソリンの
うち、17.0407gが透過する。このように、本発
明のスリーブのガソリン透過率は、0.2%程度と極め
て少なく、地中の汚染物質が水道用管(2)内に染み入る
のを有効に防止でき、水道用管(2)内の水道水の汚染を
防げることが確認されている。
【0019】また、引張強さなどの物理的性質において
は、本発明のスリーブと従来のポリエチレン製スリーブ
と変わるところはない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の1実施形態における配管設備の一部の
概略斜視図である。
【図2】同一部の断面図である。
【図3】本発明の1実施形態におけるスリーブの一部の
断面図である。
【符号の説明】
(1) スリーブ (1a)(1e) 線状低密度ポリエチレン (1b)(1d) ポリエチレン (1c) ナイロン (2) 配管(水道用管)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 管の周囲を覆うスリーブであって、 線状低密度ポリエチレン、ポリエチレン、ナイロン、ポ
    リエチレン、線状低密度ポリエチレンの順に積層された
    5層積層体からなることを特徴とする管内汚染防止用ス
    リーブ。
  2. 【請求項2】 地中に埋設される合成樹脂製管と、これ
    の周囲を覆う請求項1記載のスリーブとを備えた配管設
    備。
JP2000016669A 2000-01-26 2000-01-26 管内汚染防止用スリーブおよびこれを用いた配管設備 Pending JP2001208286A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006125455A (ja) * 2004-10-27 2006-05-18 Kubota Ci Kk スリーブ
JP2011043242A (ja) * 2010-11-29 2011-03-03 Kubota-Ci Co スリーブ
JP2019065912A (ja) * 2017-09-29 2019-04-25 凸版印刷株式会社 スリーブ
JP2019065911A (ja) * 2017-09-29 2019-04-25 凸版印刷株式会社 スリーブ

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