JP2013104204A - 下水本管の耐震性マンホール接続構造およびその施行方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 マンホール1と本管2との接続部の付根近傍に、環状の欠切部3を形成し、その欠切部3を中間位置にしてゴムシート4と、一対の部分補修材5とを配置し、一対の部分補修材5間の隙間6にゴムシート4の突条4aを挿入し、部分補修材5を硬化させる。
【選択図】 図2
Description
これは、管路の内周面の全周にわたって、環状の誘導メジを形成し、その誘導メジに閉塞剤を充填するそれと共に、その内面側に金属製の閉塞部材を機械的に押圧する。
下記特許文献2に記載の管路の耐震化構造は、マンホールの取り付け部近傍において、環状の誘導メジ18を形成し、可撓性材料よりなる環状シートをその誘導メジの位置に配置するとともに、そのシートの内側に、拡開する金属製スリーブを設けたものである。
そこで本発明は、かかる問題点を解決することを課題とする。
マンホール(1)との接続部の付根に近く且つ、そのマンホール(1)の外周より外側に離れた位置で、本管(2)の内周面に環状の欠切部(3)が形成され、
その欠切部(3)を本管(2)の軸方向の中間に位置して、本管(2)の内面に所定幅のゴムシート(4)と、熱硬化樹脂または光硬化樹脂を有する所定幅の部分補修材(5)と、が外側から内側に順に環状に接触して被着され、
その部分補修材(5)は前記中間の位置で、その軸方向に隙間(6)を空けて一対配置され、
前記ゴムシート(4)の内面には突条(4a)を有し、その突条(4a)が一対の部分補修材(5)間の前記隙間(6)に挿入されていることを特徴とする下水本管の耐震性マンホール接続構造である。
前記本管(2)がヒューム管からなり、前記環状の欠切部(3)は、そのヒューム管の鉄線(2a)が切断される深さまで形成された下水本管の耐震性マンホール接続構造である。
前記本管(2)は、その内面に予め長尺補修材(7)が被着されたものであり、その長尺補修材(7)を含んで前記環状の欠切部(3)が形成された下水本管の耐震性マンホール接続構造である。
前記本管(2)の内面とゴムシート(4)との間に水膨潤剤を含浸した布(8)が配置されている下水本管の耐震性マンホール接続構造である。
マンホール(1)との接続部の付根に近く且つ、そのマンホール(1)の外面より外側に離れた位置で、本管(2)の内周面に環状の欠切部(3)を形成する切削工程と、
半径方向外方に拡開する筒状部(9a)を有する補修機(9)の該筒状部(9a)の外周に、熱硬化樹脂または光硬化樹脂が含浸された所定幅の一対の部分補修材(5)を、その軸線方向に隙間を空けて並列して巻回し、その部分補修材(5)の外側に突条(4a)を有する所定幅のゴムシート(4)を巻回して、その突条(4a)が前記隙間(6)に挿入されるように配置する準備工程と、
次いで、前記本管(2)内の前記欠切部(3)が補修機(9)の軸方向の中間に位置するように、部分補修材(5)およびゴムシート(4)が筒状部(9a)に巻回された補修機(9)を本管(2)内に配置すると共に、その筒状部(9a)を拡開して前記ゴムシートと部分補修材を本管に圧着し、その状態で、その部分補修材を熱硬化または光硬化する被着工程と、
を具備する下水本管の耐震性マンホール接続構造の施行方法である。
前記準備工程で、ゴムシート(4)を巻回した後に、その外側に水膨潤剤が含浸された布(8)を巻回する下水本管の耐震性マンホール接続構造の施行方法である。
また、本発明の補修方法によれば、迅速に且つ、容易に補修方法を実現できる。
本発明の下水本管の耐震性マンホール接続構造は、図1および図2に示すごとく、マンホール1の開口1aに本管2の端部が接続されたものにおいて、マンホール1との接続部の近傍であって、マンホール1の外周の外側の位置で、本管2の内周面に環状の欠切部3を形成する。一例として、その欠切部3の位置は、マンホール1の開口1aから200〜500mmに配置することができる。この欠切部3は、本管2としてヒューム管を用いたとき、その鉄線2aを切断する深さまで形成する。一例として、管径250mmの場合、その厚さは28mmであり、その厚みのうち、内側から18mm程をカッターで切断すれば十分である。この例では、本管2の内面に予め、硬化された長尺補修材7が被着されている。この場合、長尺補修材7を含んで欠切部3が形成される。
このように構成された接続構造は、地震や地盤沈下により、マンホール1と本管2との間に大きな外力が働く。すると、欠切部3の存在により図3のごとく、その位置で本管2に亀裂10が形成される。しかしながら、本管2の内面にはゴムシート4および部分補修材5が被覆されているため、欠切部3に亀裂10が生じても、防水効果を維持し、本管2の変形をゴムシート4が許容する。また、ゴムシート4の外面側には水膨潤材を含浸した布8が設けられているため、その水膨潤材の存在により、本管2とゴムシート4との水密性を維持する。さらには、ゴムシート4には突条4aが形成され、それが一対の部分補修材5の隙間6に挿入されているため。内面側は硬質の部分補修材5と、軟質の突条4aとによって、水密性を維持し、本管2内の水が亀裂10の外側に流れ出すことを防止できる。
次に、本発明の下水本管の接続構造の施行方法につき説明する。
先ず、図1に示すごとく、マンホール1と本管2との接続部の付根近傍にカッターによって、欠切部3を形成する。その深さは、前述の通り、鉄線2aを切断する深さである。なお、本管2内面に長尺補修材7が被覆されている場合には、長尺補修材7を含めて欠切部3が形成される。
1a 開口
2 本管
2a 鉄線
3 欠切部
4 ゴムシート
4a 突条
5 部分補修材
5a 折返し部
7 長尺補修材
8 布
9 補修機
9a 筒状部
10 亀裂
11 エアーパイプ
12 タイヤコード
Claims (6)
- マンホール(1)の開口(1a)に本管(2)の端部が接続された下水本管の耐震性マンホール接続構造において、
マンホール(1)との接続部の付根に近く且つ、そのマンホール(1)の外周より外側に離れた位置で、本管(2)の内周面に環状の欠切部(3)が形成され、
その欠切部(3)を本管(2)の軸方向の中間に位置して、本管(2)の内面に所定幅のゴムシート(4)と、熱硬化樹脂または光硬化樹脂を有する所定幅の部分補修材(5)と、が外側から内側に順に環状に接触して被着され、
その部分補修材(5)は前記中間の位置で、その軸方向に隙間(6)を空けて一対配置され、
前記ゴムシート(4)の内面には突条(4a)を有し、その突条(4a)が一対の部分補修材(5)間の前記隙間(6)に挿入されていることを特徴とする下水本管の耐震性マンホール接続構造。 - 請求項1に記載の下水本管の耐震性マンホール接続構造において、
前記本管(2)がヒューム管からなり、前記環状の欠切部(3)は、そのヒューム管の鉄線(2a)が切断される深さまで形成された下水本管の耐震性マンホール接続構造。 - 請求項1または請求項2に記載の下水本管の耐震性マンホール接続構造において、
前記本管(2)は、その内面に予め長尺補修材(7)が被着されたものであり、その長尺補修材(7)を含んで前記環状の欠切部(3)が形成された下水本管の耐震性マンホール接続構造。 - 請求項1〜請求項3に記載のいずれかの下水本管の耐震性マンホール接続構造において、
前記本管(2)の内面とゴムシート(4)との間に水膨潤剤を含浸した布(8)が配置されている下水本管の耐震性マンホール接続構造。 - マンホール(1)の開口に本管(2)の端部を接続する下水本管の耐震性マンホール接続構造の施行方法において、
マンホール(1)との接続部の付根に近く且つ、そのマンホール(1)の外面より外側に離れた位置で、本管(2)の内周面に環状の欠切部(3)を形成する切削工程と、
半径方向外方に拡開する筒状部(9a)を有する補修機(9)の該筒状部(9a)の外周に、熱硬化樹脂または光硬化樹脂が含浸された所定幅の一対の部分補修材(5)を、その軸線方向に隙間を空けて並列して巻回し、その部分補修材(5)の外側に突条(4a)を有する所定幅のゴムシート(4)を巻回して、その突条(4a)が前記隙間(6)に挿入されるように配置する準備工程と、
次いで、前記本管(2)内の前記欠切部(3)が補修機(9)の軸方向の中間に位置するように、部分補修材(5)およびゴムシート(4)が筒状部(9a)に巻回された補修機(9)を本管(2)内に配置すると共に、その筒状部(9a)を拡開して前記ゴムシートと部分補修材を本管に圧着し、その状態で、その部分補修材を熱硬化または光硬化する被着工程と、
を具備する下水本管の耐震性マンホール接続構造の施行方法。 - 請求項5に記載の下水本管の耐震性マンホール接続構造の施行方法において、
前記準備工程で、ゴムシート(4)を巻回した後に、その外側に水膨潤剤が含浸された布(8)を巻回する下水本管の耐震性マンホール接続構造の施行方法。
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