JP2004181890A - プリントシステム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】キャリブレーションを実行する前に、前回のプリント動作からの経過時間が予め規定した期間以内か否かを判断し(S203)、規定の期間以内でなく、規定期間を超えていると判断した場合は、キャリブレーション用パッチとは異なる予備パッチをプリント出力させる(S204)。この予備パッチをプリント出力することにより、各ヘッドのノズルから所定量のインクが吐出され、これにより、上記経過時間の間に色材濃度が上昇したインクを排出することができる。
【選択図】 図2
Description
【発明の属する技術分野】
本発明はプリントシステムに関し、詳しくは、インクジェットプリンタなどプリント装置のプリント特性を一定のものに維持すべくキャリブレーションを実行するプリントシステムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来知られるキャリブレーションは、最初にパッチ画像をキャリブレーションの対象となるプリンタでプリント出力し、スキャナや濃度計などでそのパッチ画像の濃度や色度を測定する。そして、この測定結果とパッチ画像をプリント出力するためのプリントデータとの関係に基づいて、画像処理にかかる所定のテーブル等の変換関係を変更することにより行なわれる。
【0003】
従って、キャリブレーションにおけるパッチ画像のプリントは、そのときのプリンタの特性を忠実に反映するよう正確になされることが望ましい。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、インクジェット方式のプリント装置は、プリントヘッドの微細なノズルからインクを吐出してプリントを行なうものであり、長期間プリント動作を行わない状態が続くとノズル近傍でインクの溶媒が揮発し、染料などのインク色材の濃度が上昇することがある。このため、キャリブレーションでプリントするパッチ画像が、色材濃度が高いインクによってプリント出力され測定される光学濃度が高くなる場合があり、この場合パッチ画像はそのときのプリント特性を忠実に反映したものとはならない。特に、この濃度が上昇するインクは、プリントを休止していた後最初に行われる所定回数の吐出によるものである。その後は、濃度が上昇したインクが既に上記所定回数の吐出により排出されていることから、本来の色材濃度を有したインクが吐出される。
【0005】
なお、インク溶媒の蒸発を防ぐ構成として、プリントヘッドのノズルが配設される面をキャップによって覆う、キャッピングが知られているが、これによって完全に蒸発を防ぐことはできず、プリントを休止している期間によっては上述の色材濃度の上昇が顕著となる場合がある。
【0006】
また、インクジェットプリント装置では、上述のような色材濃度の上昇が生じていることを想定していわゆる吐出回復処理を行うことも知られている。この回復処理として、上述のキャッピング状態でキャップ内を負圧としノズルを介してインクを吸引排出する吸引回復や、プリントのため用紙に吐出する以外に例えばキャップ内にインクを吐出する予備吐出などが知られている。従って、キャリブレーションの前にこれらの回復処理を行い、濃度の上昇したインクを排出することが考えられる。
【0007】
しかしながら、この回復処理を、キャリブレーションを行うごとに自動的に行うように構成すると、そのために消費されるインクが無駄となることや、比較的頻繁にキャリブレーションが行われた場合排出されたインクで廃インクタンクが溢れるおそれがあるなどの問題がある。
【0008】
また、オペレータが必要に応じて回復処理を行うことも考えられる。しかし、オペレータによって回復処理の必要性の判断が異なり、このため、色材濃度が上昇したインクでパッチ画像をプリントしてキャリブレーションを行う場合もあり、オペレータによってキャリブレーションの精度が異なることになる。また、必要以上にキャリブレーションを行なうオペレータの場合は、インクの無駄が多くなるという問題もある。
【0009】
本発明は以上のような問題を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、プリント動作の休止期間にかかわらず、インクの不要な消費をすることなく常に正確なキャリブレーションを行うことができるプリントシステムを提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
そのために本発明では、ノズルからインクを吐出するヘッドを具えたインクジェットプリント装置を用い該装置にプリントを実行させるプリントシステムであって、インクジェットプリント装置にパッチをプリントさせ、該パッチにおける所定情報を測定した結果に基づき当該パッチをプリントしたインクジェットプリント装置のキャリブレーションを実行するキャリブレーション手段と、インクジェットプリント装置が前回プリントを行った日時を記憶する日時記憶手段と、を具え、前記キャリブレーション手段は、キャリブレーションを実行しようとするとき、前記日時記憶手段が記憶する日時から当該キャリブレーションを実行しようとする時点までの経過時間を求め、該経過時間が規定時間を超えているときは、当該インクジェットプリント装置に前記パッチをプリントさせる前に予備パッチをプリントさせることを特徴とする。
【0011】
以上の構成によれば、キャリブレーションを実行しようとするとき、前回プリントを行った日時から当該キャリブレーションを実行しようとする時点までの経過時間を求め、該経過時間が規定時間を超えているときは、当該インクジェットプリント装置にキャリブレーショ用のパッチをプリントさせる前に予備パッチをプリントさせるので、予備パッチのプリントによってヘッドのノズルからは所定の量のインクが吐出されることになり、これにより、プリントの休止中に溶媒の蒸発によってインクの色材濃度が上昇している場合でも、そのような濃度が高いインクを排出することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施形態を詳細に説明する。
【0013】
図1は、本発明の一実施形態に係るプリントシステムの概略構成を示すブロック図である。
【0014】
同図に示すように、本実施形態のプリントシステムは、基本的にパーソナルコンピュータ(以下、単に「PC」ともいう)101にプリント装置としてのインクジェットプリンタ(以下、単に「プリンタ」ともいう)102およびキャリブレーションの際の測定機として用いることができる濃度計103が接続されて構成されるものである。
【0015】
PC101は、情報処理装置として、以下に示すようにプリンタ102および濃度計103の制御に関して種々の処理を行うものである。すなわち、CPU105は、記憶装置107に格納された、図2にて後述される処理等のプログラムに従い上記制御のための処理を実行し、作業メモリ106はその処理の際のワークエリアとして用いられる。ユーザーインターフェースとなる操作部(以下、単に「UI」ともいう)104は、上記処理の実行に関してユーザーによる入力やユーザーに対する表示などに関する処理を行い、また、キーボード等の入力機器や表示器を含むものである。リアルタイムクロック(以下、単に「RTC」ともいう)108は、現在の日時を取得することができ、プリンタ102で出力した際の日時の記録とキャリブレーションを行う際の日時の取得に使用される。
【0016】
このプリントシステムでは、通常、ユーザーはPC101において種々のアプリケーションによって処理された文書、画像等をプリント出力させることができる。すなわち、PC101におけるプリントアプリケーションにより上記処理された画像等について所定の画像処理を行い、プリントデータとしてプリンタ102へ出力しプリントを行わせることができる。さらに、本発明にかかる処理として、プリントを行った際にはRTC108から取得した日時を随時記憶装置107に記録する。なお、このように、本実施形態ではPC101の記憶装置107に上記日時を記憶するものとしているが、ネットワークによる接続を考慮すれば、プリンタ102の内部に別途記憶領域を設け、そこに記憶させてもよい。
【0017】
濃度計103は、図2にて後述されるキャリブレーションにおいて、PC101のキャリブレーションプログラムに従い、所定の測定用画像としてのパッチの濃度測定を行い、その測定データをPC101に入力する。そして、PC101ではこの測定データに基づいてキャリブレーションを行う。
【0018】
プリンタ102は、イエロー(Y)、シアン(C)、マゼンタ(M)およびブラック(K)のインクを吐出するそれぞれのプリントヘッドを具えており、これらのヘッドおよび対応するインクカートリッジをキャリッジに着脱自在に装着し、これにより、各ヘッドはプリント媒体としての用紙に対する走査を行うことによりプリントを行う、いわゆるシリアルタイプのプリンタである。また、キャリッジの移動領域の端部には、前述したキャップが設けられ、吸引回復や予備吐出を行なうことができる。
【0019】
以上説明した構成に基づく本実施形態のキャリブレーションの処理について説明する。図2は、本実施形態に係るキャリブレーション処理を示すフローチャートである。本実施形態のキャリブレーション処理は、例えば、ユーザーがUI104を介してプリントアプリケーションによるキャリブレーションの選択、実行を指示することによって起動される。
【0020】
図2において、先ずステップS201で、記憶装置107からプリンタ102で前回のプリント出力した日時を取得する。なお、このプリント出力した日時とは、例えば、連続的になされるプリント動作が終了したときの日時とすることができる。次に、ステップS202では、ステップS201で取得した日時とRTC108から取得した現在の日時から、経過時間を算出する。
【0021】
そして、ステップS203において、ステップS202で算出した経過時間が予め規定した期間以内か否かを判断する。規定の期間以内でなく、規定期間を超えていると判断した場合は、ステップS204に進み、プリンタ204に予備パッチのデータを送りこの予備パッチをプリント出力させる。すなわち、この予備パッチをプリント出力することにより、各ヘッドのノズルから所定量のインクが吐出され、これにより、色材濃度が上昇したインクを排出することができる。また、この吐出は、プリント用紙上になされるので、廃インクによって廃インクタンクが溢れる等のおそれもない。
【0022】
なお、このプリントは、PC101に接続されているプリンタで、上記UI104を介してキャリブレーションの対象として指定されたプリンタに行なわせることはもちろんである。また、複数のプリンタ等が接続されている場合は、上記の規定時間はそれぞれのプリンタごと、特に用いているプリントヘッドごとに定めることができる。ヘッドの仕様が異なれば色材濃度の上昇の仕方も異なることがあるからである。
【0023】
図3(A)および(B)は、この予備パッチの二例を模式的に示す図である。同図(A)はプリンタA用の予備パッチを示し、同図(B)はプリンタB用の予備パッチを示している。すなわち、予備パッチは、プリンタの仕様、特に、プリントヘッドの仕様に応じたものとされる。例えばプリントヘッドのノズル数が異なれば、それに応じて各ヘッドの走査幅(ヘッド幅)が異なる。また、色材濃度の上昇の仕方がヘッドによって異なる場合は、例えば、それに応じてデューティーを異ならせることもできる。
【0024】
同図に示すように、予備パッチは、各色100%デューティーでプリントされる。すなわち、各色の予備パッチは、ヘッドの全てのノズルを用い、インクのドットを形成すべき位置の全てにそれぞれ1つ(100%)インクを吐出する。また、これにより、各予備パッチは、対応するヘッドの幅と同じ高さもしくはヘッド幅より大きいものである。
【0025】
なお、予備パッチは、各ノズル内の色材濃度が上昇したインクを排出することが目的であるから、予備パッチの形状ないし面積、また、デューティーは図3に示したものに限られないことはもちろんである。また、これらの予備パッチデータは記憶装置107に格納されている。
【0026】
以上の予備をプリントした後、またはステップS203で経過時間が規定期間を超えていないと判断すると、ステップS205で、キャリブレーション用のパッチをプリンタ102にプリント出力させるべく、そのデータとプリント指令を出力する。
【0027】
図4はこのキャリブレーション用パッチを模式的に示す図である。同図に示すように、キャリブレーションパッチのパッチパターンは、各色0から15の16段階の階調値(C0〜C15、M0〜M15、Y0〜Y15、K0〜K15)についてそれぞれ1つのパッチがプリントされるものである。次に、S206で、濃度計103を用いてプリント出力したキャリブレーション用パッチの読みとりを行う。
【0028】
そして、ステップS207で、測定した各パッチの濃度値に基づきキャリブレーションデータを計算する。そして、このデータによって画像処理における所定の変換テーブルの内容が更新される。すなわち、各階調値とこれに対応したそれぞれの測定濃度データとの関係に基づき、上記変換テーブルの内容となるキャリブレーションデータを作成する。なお、このキャリブレーションデータの計算は公知の方法によって実行でき、ここではその詳細な説明を省略する。
【0029】
ステップS208では、ステップS207で計算したキャリブレーションデータを記憶装置107に格納して本処理を終了する。
【0030】
以上説明したように本実施形態によれば、プリンタの使用されていなかった期間を監視する事によって、インクの色材濃度の変化を予測し、規定の期間が過ぎている場合には、予備パッチを出力して濃度が高くなったインクを排出する。これにより、濃度が高くなっているインクを廃インクタンクに捨てることなく排出することができ、オペレータが特に意識せずに安定したキャリブレーションを行うことができる。
【0031】
<他の実施形態>
本発明は上述のように、複数の機器(たとえばホストコンピュータ、インタフェース機器、リーダ、プリンタ等)から構成されるシステムに適用しても一つの機器(たとえば複写機、ファクシミリ装置)からなる装置に適用してもよい。
【0032】
また、前述した実施形態の機能を実現するように各種のデバイスを動作させるように該各種デバイスと接続された装置あるいはシステム内のコンピュータに、前記実施形態機能を実現するためのソフトウェアのプログラムコードを供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(CPUあるいはMPU)を格納されたプログラムに従って前記各種デバイスを動作させることによって実施したものも本発明の範疇に含まれる。
【0033】
またこの場合、前記ソフトウェアのプログラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現することになり、そのプログラムコード自体、およびそのプログラムコードをコンピュータに供給するための手段、例えばかかるプログラムコードを格納した記憶媒体は本発明を構成する。
【0034】
かかるプログラムコードを格納する記憶媒体としては例えばフロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM等を用いることができる。
【0035】
またコンピュータが供給されたプログラムコードを実行することにより、前述の実施形態の機能が実現されるだけではなく、そのプログラムコードがコンピュータにおいて稼働しているOS(オペレーティングシステム)、あるいは他のアプリケーションソフト等と共同して前述の実施形態の機能が実現される場合にもかかるプログラムコードは本発明の実施形態に含まれることは言うまでもない。
【0036】
さらに供給されたプログラムコードが、コンピュータの機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに格納された後そのプログラムコードの指示に基づいてその機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も本発明に含まれることは言うまでもない。
【0037】
以下、本発明の実施態様を以下に示す。
【0038】
[実施態様1] ノズルからインクを吐出するヘッドを具えたインクジェットプリント装置を用い該装置にプリントを実行させるプリントシステムであって、
インクジェットプリント装置にパッチをプリントさせ、該パッチにおける所定情報を測定した結果に基づき当該パッチをプリントしたインクジェットプリント装置のキャリブレーションを実行するキャリブレーション手段と、
インクジェットプリント装置が前回プリントを行った日時を記憶する日時記憶手段と、
を具え、前記キャリブレーション手段は、キャリブレーションを実行しようとするとき、前記日時記憶手段が記憶する日時から当該キャリブレーションを実行しようとする時点までの経過時間を求め、該経過時間が規定時間を超えているときは、当該インクジェットプリント装置に前記パッチをプリントさせる前に予備パッチをプリントさせることを特徴とするプリントシステム。
【0039】
[実施態様2] 前記ヘッドは複数のノズルを有し、前記予備パッチは全てのノズルを用いてプリントされることを特徴とする実施態様1に記載のプリントシステム。
【0040】
[実施態様3] 前記規定時間は、キャリブレーションの対象となるインクジェットプリント装置に応じて定められることを特徴とする実施態様1または2に記載のプリントシステム。
【0041】
[実施態様4] 前記予備パッチの内容は、キャリブレーションの対象となるインクジェットプリント装置に応じて定められることを特徴とする実施態様1ないし3のいずれかに記載のプリントシステム。
【0042】
[実施態様5] 前記日時記憶手段は、当該プリントシステムを構成する情報処理装置の記憶領域に構成されることを特徴とする実施態様1ないし4のいずれかに記載のプリントシステム。
【0043】
[実施態様6] 前記日時記憶手段は、当該キャリブレーションの対象となるインクジェットプリント装置の記憶領域に構成されることを特徴とする実施態様1ないし4のいずれかに記載のプリントシステム。
【0044】
[実施態様7] ノズルからインクを吐出するヘッドを具えたインクジェットプリント装置のキャリブレーション方法であって、
インクジェットプリント装置が前回プリントを行った日時を記憶する日時記憶手段を用意し、
インクジェットプリント装置にパッチをプリントさせ、該パッチにおける所定情報を測定した結果に基づき当該パッチをプリントしたインクジェットプリント装置のキャリブレーションを実行する、
ステップを有し、前記キャリブレーションステップは、キャリブレーションを実行しようとするとき、前記日時記憶手段が記憶する日時から当該キャリブレーションを実行しようとする時点までの経過時間を求め、該経過時間が規定時間を超えているときは、当該インクジェットプリント装置に前記パッチをプリントさせる前に予備パッチをプリントさせることを特徴とするキャリブレーション方法。
【0045】
[実施態様8] 前記ヘッドは複数のノズルを有し、前記予備パッチは全てのノズルを用いてプリントされることを特徴とする実施態様7に記載のキャリブレーション方法。
【0046】
[実施態様9] 前記規定時間は、キャリブレーションの対象となるインクジェットプリント装置に応じて定められることを特徴とする実施態様7または8に記載のキャリブレーション方法。
【0047】
[実施態様10] 前記予備パッチの内容は、キャリブレーションの対象となるインクジェットプリント装置に応じて定められることを特徴とする実施態様7ないし9のいずれかに記載のキャリブレーション方法。
【0048】
[実施態様11] 前記日時記憶手段は、当該プリントシステムを構成する情報処理装置の記憶領域に構成されることを特徴とする実施態様7ないし10のいずれかに記載のキャリブレーション方法。
【0049】
[実施態様12] 前記日時記憶手段は、当該キャリブレーションの対象となるインクジェットプリント装置の記憶領域に構成されることを特徴とする実施態様7ないし10のいずれかに記載のキャリブレーション方法。
【0050】
[実施態様13] ノズルからインクを吐出するヘッドを具えたインクジェットプリント装置であって、
該インクジェットプリント装置がパッチをプリントし、該パッチにおける所定情報を測定した結果に基づき当該インクジェットプリント装置のキャリブレーションを実行するとき、前記パッチをプリントする前に予備パッチをプリントすることを特徴とするインクジェットプリント装置。
【0051】
[実施態様14] 情報処理装置に読み込まれることにより、該装置に、ノズルからインクを吐出するヘッドを具えたインクジェットプリント装置のキャリブレーション処理を実行させるプログラムであって、
インクジェットプリント装置にパッチをプリントさせ、該パッチにおける所定情報を測定した結果に基づき当該パッチをプリントしたインクジェットプリント装置のキャリブレーションを実行する、
ステップを有し、該キャリブレーションステップは、キャリブレーションを実行しようとするとき、インクジェットプリント装置が前回プリントを行った日時を記憶する日時記憶手段が記憶する日時から当該キャリブレーションを実行しようとする時点までの経過時間を求め、該経過時間が規定時間を超えているときは、当該インクジェットプリント装置に前記パッチをプリントさせる前に予備パッチをプリントさせることを特徴とするプログラム。
【0052】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、キャリブレーションを実行しようとするとき、前回プリントを行った日時から当該キャリブレーションを実行しようとする時点までの経過時間を求め、該経過時間が規定時間を超えているときは、当該インクジェットプリント装置にキャリブレーショ用のパッチをプリントさせる前に予備パッチをプリントさせるので、予備パッチのプリントによってヘッドのノズルからは所定の量のインクが吐出されることになり、これにより、プリントの休止中に溶媒の蒸発によってインクの色材濃度が上昇している場合でも、そのような濃度が高いインクを排出することができる。
【0053】
この結果、色材濃度の上昇の程度に応じて予備パッチがプリントされ、インクジェットプリンタなどのプリント動作の休止期間にかかわらず、インクの不要な消費をすることなくプリンタの正確なキャリブレーションを行うことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るプリントシステムの構成を示すブロック図である。
【図2】同実施形態におけるキャリブレーションの処理を示すフローチャートである。
【図3】(A)および(B)は、上記キャリブレーションにおいてプリントされる予備パッチの二例を模式的に示す図である。
【図4】上記キャリブレーションにおいてプリントされるキャリブレーション用パッチを模式的に示す図である。
【符号の説明】
101 PC
102 プリンタ
103 濃度計
104 UI
105 CPU
106 作業メモリ
107 記憶装置
108 RTC
Claims (1)
- ノズルからインクを吐出するヘッドを具えたインクジェットプリント装置を用い該装置にプリントを実行させるプリントシステムであって、インクジェットプリント装置にパッチをプリントさせ、該パッチにおける所定情報を測定した結果に基づき当該パッチをプリントしたインクジェットプリント装置のキャリブレーションを実行するキャリブレーション手段と、
インクジェットプリント装置が前回プリントを行った日時を記憶する日時記憶手段と、
を具え、前記キャリブレーション手段は、キャリブレーションを実行しようとするとき、前記日時記憶手段が記憶する日時から当該キャリブレーションを実行しようとする時点までの経過時間を求め、該経過時間が規定時間を超えているときは、当該インクジェットプリント装置に前記パッチをプリントさせる前に予備パッチをプリントさせることを特徴とするプリントシステム。
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Cited By (2)
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2002
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