JP2007038520A - 印刷システム - Google Patents

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庸雄 河西
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紋宏 中島
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Abstract

【課題】 インクを効率良く使用する印刷システムを提供することを目的とする。
【解決手段】 複数色の印刷記録剤を用いて、複数の画像データの中から所定の画像データの印刷を行なう印刷システムであって、前記複数色の印刷記録剤毎に、該印刷記録剤の残量を検出する残量検出手段と、前記複数の画像データ毎に定まる前記印刷記録剤の使用量を算出する使用量算出手段と、所定のタイミングで、前記検出した残量と前記画像データ毎の使用量とを比較し、前記印刷記録剤の残量を有効に使用できる前記所定の画像データを選択する選択手段と、前記選択された画像データを優先的に印刷する印刷手段とを備えた印刷システムとする。
【選択図】 図1

Description

本発明は、印刷の対象となる印刷画像を管理する印刷システムに関し、詳しくは、複数の画像の中から印刷画像を選択する技術に関する。
複数色のインクを用いて所定の画像を印刷するインクジェット方式のカラープリンタでは、印刷される画像の内容によってインク色毎の使用量が異なるため、各色インクカートリッジの交換時期がまちまちである。例えば、各色毎に独立のインクカートリッジの場合には、一色なくなる度に交換作業が必要となる。また、複数色のインクカートリッジを一体で構成した一体型カートリッジの場合には、一部のインクがなくなっても、カートリッジを交換する必要がある。
従来から、こうしたインクの残量を管理し、有効にインクを使用する種々の技術が検討されている。例えば、下記特許文献1には、印刷時にインクの残量に合わせて、インクの使用量を調整し、ほぼ同時にインクを使い切るようにする手法が開示されている。
特開2002−301813号公報 特開2004−93817号公報 特開2004−276335号公報
しかしながら、こうしたインク使用量の調整手法では、本来、画像の印刷の際に実行する色変換規則とは、異なる色変換規則を適用して印刷を実行するため、本来の印刷画像に比べて、画質面で見劣りするという問題があった。
本発明は、こうした画質面で見劣りするといった問題を踏まえ、画質を損なうことなく、インクを効率良く使用する印刷システムを提供することを目的とする。
本発明の印刷システムは、上記課題に鑑み、以下の手法を採った。すなわち、複数色の印刷記録剤を用いて、複数の画像データの中から所定の画像データの印刷を行なう印刷システムであって、前記複数色の印刷記録剤毎に、該印刷記録剤の残量を検出する残量検出手段と、前記複数の画像データ毎に定まる前記印刷記録剤の使用量を算出する使用量算出手段と、所定のタイミングで、前記検出した残量と前記画像データ毎の使用量とを比較し、前記印刷記録剤の残量を有効に使用できる前記所定の画像データを選択する選択手段と、前記選択された画像データを優先的に印刷する印刷手段とを備えたことを要旨としている。
また、本発明の印刷システムに対応する印刷方法は、複数色の印刷記録剤を用いて、複数の画像データの中から所定の画像データの印刷を行なう印刷方法であって、前記複数色の印刷記録剤毎に、該印刷記録剤の残量を検出し、前記複数の画像データ毎に定まる前記印刷記録剤の使用量を算出し、所定のタイミングで、前記検出した残量と前記画像データ毎の使用量とを比較し、前記印刷記録剤の残量を有効に使用できる前記所定の画像データを選択し、前記選択された画像データを優先的に印刷することを要旨としている。
本発明の印刷システムおよび印刷方法によれば、印刷記録剤の残量と、画像データ毎の印刷記録剤の使用量とから、残量を有効に使用できる画像データを選択し、これを印刷する。したがって、残っている印刷記録剤を有効に使用することができる。また、選択された画像データの印刷は、通常の印刷処理と同様に処理される。つまり、印刷記録剤の残量を考慮して色変換規則を変更するなど、特別な処理を必要としない。したがって、本発明の処理を実行して印刷した画像が、通常の印刷処理により印刷された画像に対して画質面で見劣りすることもない。
上記の構成を有する印刷システムの所定のタイミングは、前記検出した印刷記録剤の残量のバラツキが所定量以上となるタイミングであり、前記選択手段は、前記印刷記録剤の残量を有効に使用できる前記所定の画像データとして、該印刷記録剤の残量のバラツキを平準化する画像データを選択するものとしても良い。
かかる印刷システムによれば、残量のバラツキが所定量以上となるタイミングで、印刷記録剤の残量と、画像データ毎の印刷記録剤の使用量とから、印刷記録剤の残量のバラツキを平準化する画像データを選択する。こうして選択された画像データを印刷することで、印刷記録剤の残量は平準化され、特定色の印刷記録剤のみが極端に減少するのを防ぐことができる。したがって、印刷記録剤をバランスよく使用することができる。さらには、印刷記録剤の残量は、ほぼ均等に減少することとなるため、印刷記録剤の補充、交換時期は全色についてほぼ同時期となる。したがって、特定色のみ、頻繁に補充等を行なう必要がなく、印刷記録剤の補充、交換における利便性を向上することができる。
上記の構成を有する印刷システムの選択手段は、前記複数の画像データ毎に、前記残量が最も多いと検出された印刷記録剤の使用量から、該残量が最も少ないと検出された印刷記録剤の使用量を差し引いた値を求め、当該値が所定値以上である画像データを、前記バラツキを平準化する画像データとして選択するものとしても良い。
かかる印刷システムによれば、残量の多い印刷記録剤を多用し、残量の少ない印刷記録剤を多用しない画像データを選択する。こうした基準で画像データを選択することで、印刷記録剤の残量のバラツキを平準化する画像データを容易に選択することができる。
上記の構成を有する印刷システムの選択手段は、前記複数の画像データ毎に、前記残量が最も少ないと検出された印刷記録剤の使用量を比較し、当該印刷記録剤の使用量が所定量以下となる画像データを、前記バラツキを平準化する画像データとして選択するものとしても良い。
かかる印刷システムによれば、残量の少ない印刷記録剤を基準とし、その色の印刷記録剤の使用量が所定量以下である画像データを選択する。こうして選択された画像データを印刷することで、残量が少ない印刷記録剤の使用は抑制され、それ以外の印刷記録剤を多用した印刷が行なわれる。したがって、残量のバラツキを平準化することができる。
上記の構成を有する印刷システムの選択手段は、前記残量が最も少ないと検出された印刷記録剤を基準とする残量の差分を算出し、該印刷記録剤毎の差分の傾向と、前記各画像データについての該印刷記録剤毎の使用量の傾向との類似具合を示す類似度を求め、当該類似度の高い画像データを、前記バラツキを平準化する画像データとして選択するものとしても良い。
かかる印刷システムによれば、各画像データの印刷記録剤毎の使用量の傾向から、残量の差分の傾向と類似する画像データを選択する。こうすることで、残量が比較的多い印刷記録剤は多用し、残量が比較的少ない印刷記録剤は多用しない画像データを選択することができ、残量のバラツキを平準化することができる。
上記の構成を有する印刷システムの選択手段は、更に、前記選択された画像データの使用量を前記検出した残量から差し引いて、新たな残量を設定する手段を備え、前記新たな残量を用いて、前記バラツキが所定範囲内に収まることとなるまで、または、所定枚数の画像データを選択するまで、当該画像データの選択を繰り返すものとしても良い。
かかる印刷システムによれば、選択された画像データの印刷記録剤の使用量から新たな残量を求め、これに基づき、残量のバラツキが収まるまで、あるいは、所定枚数に至るまで画像データの選択を繰り返す。こうして選択された画像データを印刷することで、残量のバラツキを解消することができる。
上記の構成を有する印刷システムの所定のタイミングは、前記検出した印刷記録剤の残量の内、少なくとも1つの印刷記録剤の残量が所定量以下となるタイミングであり、前記選択手段は、前記印刷記録剤の残量を有効に使用できる前記所定の画像データとして、該印刷記録剤の残量で印刷できる画像データを選択するものとしても良い。
かかる印刷システムによれば、少なくとも1つの印刷記録剤の残量が所定量以下となるタイミングで、印刷記録剤の残量と、画像データ毎の印刷記録剤の使用量とから、印刷記録剤の残量で印刷できる画像データを選択する。すなわち、特定色の印刷記録剤の残量が少ない場合、その残量の範囲内で印刷できる画像データを選択する。こうすることで残っている印刷記録剤を有効に使用することができる。
上記の構成を有する印刷システムの選択手段は、前記印刷記録剤の残量で印刷できる画像データであって、かつ、該印刷記録剤毎の残量の傾向と、前記各画像データについての該印刷記録剤毎の使用量の傾向との類似具合を示す類似度の高い画像データを選択するものとしても良い。
かかる印刷システムによれば、印刷記録剤の残量で印刷可能な画像データであって、残量の傾向との類似度が高い画像データを選択する。こうして選択された画像データを印刷する場合、残っている各印刷記録剤を使い切れる可能性が高い。したがって、印刷記録剤の残量を有効に使用することができる。
本発明の別な態様の印刷システムは、複数色の印刷記録剤を用いて、複数の画像データの中から所定の画像データの印刷を行なう印刷システムであって、前記複数の画像データの中から、印刷対象として1以上の画像データを指定する指定手段と、前記複数色の印刷記録剤毎に、該印刷記録剤の残量を検出する残量検出手段と、前記指定された画像データ毎に定まる前記印刷記録剤の使用量を算出する使用量算出手段と、前記検出された残量では前記印刷対象の全てを印刷できない場合に、前記検出した残量と前記画像データ毎の使用量とを比較し、前記印刷記録剤の残量を有効に使用できる前記所定の画像データを前記印刷対象内から選択し、該選択された画像データの使用量を該検出した残量から差し引いて新たな残量を設定し、当該新たな残量を用いて該画像データの選択を繰り返すことで該印刷対象の画像データの印刷順序を決定する順序決定手段と、前記選択された順序に従って前記印刷対象の画像データを印刷する印刷手段とを備えることを要旨としている。
かかる印刷システムによれば、検出された残量では印刷対象となる全画像データの印刷を行なえない場合に、残量を有効に使用できる画像データの選択を繰り返して、印刷対象とされている画像データの印刷順序を決定する。こうすることで、印刷対象の画像データを1枚でも多く印刷することができ、印刷記録剤の残量を有効に使用することができる。
本発明の印刷システムは、コンピュータプログラムおよびコンピュータプログラムを記録した媒体としても実装することができる。記録媒体としては、フレキシブルディスク,CD−ROM,DVD−ROM/RAM,光磁気ディスク、メモリカード、ハードディスクなどコンピュータが読取り可能な種々の媒体を利用することができる。
以下、本発明の実施の形態について、実施例に基づき以下の順序で説明する。
A.第1実施例の印刷システムの構成:
B.第1の写真画像選択処理:
C.第2の写真画像選択処理:
D.第2実施例の印刷システムの構成:
E.変形例:
A.第1実施例の印刷システムの構成:
図1は、本発明の第1実施例としての印刷システムの概略構成を示す説明図である。図示するように、この印刷システム10は、主に、パーソナルコンピュータ20(以下、PC20と記す)と、PC20に接続してカラー画像の印刷が可能なプリンタ30とから構成され、PC20側で選択された所定の画像データをプリンタ30から出力するシステムである。
PC20は、図示しないCPU,ROM,RAM,ハードディスク(HDD),USBポートなどを備えた一般的な計算機であり、CPUはHDDにインストールされた種々のアプリケーションプログラムを読み出し、RAM上に展開して実行する。本実施例では、HDD上に写真画像選択処理のプログラムがインストールされている。この写真画像選択処理は、プリンタ30のインクの残量を考慮して、蓄積された複数の画像データの中から所定の画像データを選択する処理であり、この処理プログラムを実行するCPUは、写真画像選択システム22として機能する。なお、写真画像選択処理については、後に詳しく説明する。
図1に示すように、PC20は、複数の写真画像データを記憶した写真画像データベース21,写真画像データベース21から所定の画像データを選択する写真画像選択システム22,選択された画像データをプリンタ30で印刷可能な印刷データに変換するプリンタドライバ28などを備え、キーボード,マウス,音声入力マイクなどの入力装置50や、CRT,液晶ディスプレイ,プロジェクタなどの表示装置60とUSBポートを介して接続している。
写真画像データベース21は、HDD上の一記憶領域に形成されており、RGB形式で表現される多数の画像データを記憶している。写真画像選択システム22は、処理プログラムのモジュールとして、ヒストグラム取得部23,画像選択部24,色変換部25,これらの各処理部を制御する制御部26等を有し、写真画像データベース21とアクセス可能に接続している。
ヒストグラム取得部23は、画像選択部24を介して写真画像データベース21内の画像データを一枚ずつ順次入力し、その画像データを構成するR,G,B、各成分の度数を表わすヒストグラムを作成する。色変換部25は、色変換テーブル(LUT)を備えており、ヒストグラム取得部23で作成されたRGB形式のヒストグラムを基にLUTを用いて、プリンタ30で使用するインクに対応したCMYK形式への変換を行なう。本実施例では、プリンタ30で使用する6色のインク、C(シアン),M(マゼンタ),Y(イエロ),K(ブラック),B(ブルー),R(レッド)に対応した形式に変換している。ヒストグラム取得部23は、RGB形式からCMYK形式への色変換を経て、画像データのCMYK形式の各成分のインクの使用量のヒストグラムを取得する。
画像選択部24は、こうして取得された写真画像データベース21内の画像データのインク使用量のヒストグラムと、プリンタドライバ28を介して取得するプリンタ30のインクの残量とから、所定条件を満たす画像データを選択する。すなわち、写真画像選択システム22は、制御部26による制御のもと、各処理部が協働して、プリンタ30に現在残っているインクを有効に活用するための画像データを選択する。
こうして選択された画像データは、プリンタドライバ28により、プリンタ30で使用するインク毎のドットON/OFFデータである印刷データに変換されて、プリンタ30に出力される。なお、プリンタドライバ28の起動は、CPUがHDD上に記憶されたプリンタドライバ28を読み込み実行することで行なわれている。
プリンタ30は、上記のように、C,M,Y,K,B,Rの6色のインクを用いてドットを形成するインクジェット方式のプリンタであり、6色のインクを吐出する複数のノズルなどを有する印刷機構38,各色毎のインクに関する種々の情報を記憶する記憶素子36を備えたインクカートリッジ35,印刷機構38やインクカートリッジ35と電気的に接続して印刷動作の管理を行なう印刷機構管理部31などを備えている。
印刷機構38は、複数ノズルを備えた印字ヘッドを搭載したキャリッジ,キャリッジを主走査方向に駆動するキャリッジモータ,用紙を搬送する紙送りモータなどの種々のアクチュエータから構成されている。
この印刷機構38を構成するキャリッジには、6色のインクをそれぞれ収納する一体型のインクカートリッジ35が装着されており、印刷機構管理部31による図示しないピエゾ素子の電圧調整により、インクカートリッジ35から、インク滴が用紙Pへ吐出される。勿論、ピエゾ素子を用いたインクジェット方式に限らず、他のインクジェット方式(例えばバブルジェット(登録商標))であっても良い。
こうしたインクカートリッジ35に設けられた記憶素子36には、インクの種類、インクカートリッジ35の製造日時、インクの使用有効期限や、インク残量などの情報が記憶されている。
印刷機構管理部31は、CPU,ROM,RAM等を備え、記憶素子36からインクに関する種々の情報を読み取る記憶素子管理部33と、こうした種々の情報のうち、特にインクの残量を管理するインク残量管理部32とから構成されている。
インク残量管理部32は、C,M,Y,K,B,Rの各色ごとにインク残量を管理しており、一色のインク残量が所定値を下回る場合や、各色のインク残量の差が所定値以上になる場合や、PC20側から要求があった場合などに、インク残量等をプリンタドライバ28へ出力する。なお、一色のインク残量が所定値を下回る場合には、「インクが無くなりそうである」旨を、また、各色のインク残量の差が所定値以上となる場合にはその旨を、プリンタドライバ28へ出力している。「インクが無くなりそうである」旨を受けたプリンタドライバ28は、「インクカートリッジの交換時期」の警告を表示装置60に表示することができる。
印刷機構管理部31は、PC20側でインク残量を考慮して選択された画像データに対する印刷データを受け取りつつ、印刷機構38を制御して、所定の画像データの印刷を行なう。なお、プリンタ30は、図示しないUSBポートを備えており、PC20とのデータのやり取りは、USBポートを介して行なわれている。
B.第1の写真画像選択処理:
図2は、第1の写真画像選択処理のフローチャートである。この処理は、所定範囲からの任意の画像データの印刷要求を受けている場合であって、プリンタ30から各色のインク残量の差が所定値以上になった旨、つまり、インク残量のバラツキが大きい旨を受けたタイミングで、PC20のCPUがHDDから処理プログラムを読み出し、RAM上に展開して実行される。
処理を開始すると、CPUは、画像データ毎のインクの使用量を取得する(ステップS200)。具体的には、写真画像データベース21内の印刷対象となる複数の画像データ毎のR,G,B、各成分の度数のヒストグラムを作成し、色変換テーブル(LUT)を用いて、C,M,Y,K,B,R、各インク色の使用量を示すヒストグラムを生成している。
図3は、所定の画像データに対するインク使用量を示した説明図である。図示するように、印刷対象となる写真(画像データ)が写真画像データベース21に5個ある場合、色変換を実行し、写真1〜5の各インクの使用量を求める。図示する表は、各写真のインク使用量(ml)を各色毎に表示したものである。また、図示するヒストグラムは、各写真を印刷する際のインク使用量の傾向を示したヒストグラムである。例えば、写真1はM,C,Rインクを多く使用する画像であり、写真2は、Yインクを多く使用する画像であることが分かる。
なお、こうした画像データ毎のインク使用量の傾向は、本処理を実行する前などのCPUの空き時間に予め算出して、記憶するものとしても良い。この場合、ステップS200の処理は、単に使用量を読み込む処理となり、写真画像選択処理を迅速に行なうことができる。
こうして画像データ毎のインク使用量を取得後、CPUは、インクの残量を取得する(ステップS210)。具体的には、プリンタ30側に現在のインク残量(ml)の出力を要求することで、各色毎のインク残量を取得する。
図4は、プリンタ30のインク残量をヒストグラムで示した説明図である。この例では、Yインクの残量が12mlで最も少なく、Kインクの残量が18mlで最も多いことが分かる。
続いて、CPUは、取得したインク残量について、各色毎に、インク残量が最小であるのものとの差分を計算する(ステップS220)。すなわち、K,M,C,Y,B,Rのインクの内、インク残量が最も少なくなっているインクを基準に、それ以外のインクについて、インク残量の差分を求める。例えば、図4に示したように、Yインクの残量が最も少ない場合には、K,M,C,B,Rのインク残量から、Yインクの残量を差し引いて差分を求める。その結果、図5に示すインク残量の差分を示すヒストグラムが得られる。
インク残量の差分を求めたCPUは、差分が所定値以下であるか否かを判断する(ステップS235)。具体的には、各色毎の差分の中での最大値が、予め設定した所定値以下となるか否かによって判断している。なお、差分の合計値を算出し、これが所定の範囲内であるか否かによって判断するものとしても良い。
ステップS235で、差分が所定値以下である(Yes)と判断した場合には、ENDに抜けて、一連の第1の写真画像選択処理を終了する。つまり、6色のインク残量のバラツキが解消したと判断した場合には、第1の写真画像選択処理を終了する。なお、初期段階では、インク残量のバラツキが大きいため、ステップS235で差分が所定値以下であると判断されることはない。
他方、ステップS235で、差分が所定値よりも大きい(No)と判断した場合には、印刷する画像データを選択する選択処理を実行する(ステップS250)。
選択処理では、写真画像データベース21内の印刷対象となる複数の画像データ毎に、インク残量が最大であるインク色に対応するインクの使用量から、インク残量が最小であるインク色に対応するインクの使用量を差し引き、この値が最大となる画像データを選択する。
例えば、図4に示した状態のインク残量である場合、インク残量が最大であるKインクと、インク残量が最小であるYインクとの差分を、各画像データ毎に算出する。図3に示した写真3の場合には、Kインクの使用量(0.10ml)からYインクの使用量(0.02ml)を差し引き、差分値(0.08ml)を求める。こうして写真1〜5のそれぞれについて、差分値を求めた結果、差分値が最大となる写真3が選択される。つまり、写真3は、Kインクの使用量が多く、Yインクの使用量が少ない画像であるため、これを優先的に印刷することで、現状のインク残量のバラツキを解消することができる。
一の画像データを選択後、CPUは、インク残量を考慮して選択した画像データのインク使用量を、現状のインク残量から減算する(ステップS260)。つまり、選択した画像データを印刷した場合に変化するインク残量を算出している。こうして、各色毎に新たに算出された値は、インク残量として設定される。
続いて、CPUは、所定枚数の画像データを選択済みか否かを判断する(ステップS275)。CPUは、ステップS250において、画像データを選択する度に、選択枚数をカウントしている。CPUは、このカウント値が、予め設定された所定枚数に達したか否かを判断している。
ステップS275で、所定枚数を選択していない(No)と判断した場合には、ステップS220へ戻り、新たに設定されたインク残量に基づいて、一連の処理を繰り返す。他方、ステップS275で、所定枚数を選択済みである(Yes)と判断した場合には、選択した所定枚数の画像データを選択順にプリンタ30へ出力し、一連の第1の写真画像選択処理を終了する。
以上の第1の写真画像選択処理によれば、プリンタ30のインク残量と、複数の画像データ毎のインク使用量とから、インク残量のバラツキを低減する画像データを選択する。こうして選択された画像データの印刷を繰り返すことで、インク残量は徐々に平準化され、特定のインクのみのインク残量が極端に減少するのを防ぐことができる。したがって、インクを有効に活用することができる。さらには、インクカートリッジの交換回数を低減することができ、利便性を向上することができる。
また、選択された画像データは、プリンタ30本来の色変換規則に基づき印刷される。本来の色変換規則に基づくため、写真画像選択処理を実行して印刷した画像が、通常の印刷処理により印刷された画像に対して画質面で見劣りすることもない。
さらに、インク残量が平準化される結果、複数色のインクをほぼ同時期に使い切ることができる。特に、一体型のインクカートリッジでは、特定のインクだけ多量に余る状況をなくすことができる。よって、インクカートリッジの交換時に余ったインクを減らすことができる。
なお、本実施例では、使用量の差分値が最大となる画像データを選択するものとしたが、差分値が予め設定した所定値以上となるものを選択しても良い。
また、ステップS250の画像データの選択処理は、上記の手法に限らず、種々の手法を採ることができる。例えば、写真画像データベース21内の印刷対象となる各画像データについて、インク残量が最小であるインク色に対応するインクの使用量を比較し、インク使用量が最小となる画像データを選択する。
具体的には、図4に示した状態のインク残量である場合、Yインクの残量が最小であるため、各画像データ毎のYインクの使用量を比較する。図3に示したように、写真4はYインクの使用量が0.01mlで、写真1〜5の中でインク使用量が最小となる。これを優先的に印刷することで、現状のインク残量のバラツキを解消することができる。なお、ここではインク使用量が最小となる画像データを選択するものとしたが、インク使用量が予め設定した所定量以下であるものを選択しても良い。
また、ステップS250の画像データの選択処理として、インク残量の傾向と、各画像データのインク使用量の傾向とを比較し、両傾向が類似する画像データを選択するものとしても良い。両傾向の類否は、インク残量の差分とインク使用量とを、それぞれベクトルと見なし、次式に示すベクトルの類似度Sを算出することで判断することができる。
Figure 2007038520
ここで、Puseは、画像データのインク使用量のベクトルPuse=(PK,PM,PC,PY,PB,PR)を示し、Crestは、インク残量の最小値との差分のベクトルCrest=(CK,CM,CC,CY,CB,CR)を示している。
上式より、図5に示したインク残量の差分と、図3に示した各写真のインク使用量とから、各写真の類似度Sを算出すると、写真3の類似度Sが最も高く(S=0.957)なる。つまり、写真3を印刷した場合のインク使用量の傾向は、現状のインク残量の差分の傾向と類似していると判断できる。こうして類似度Sの高い写真3を優先的に印刷することで、現状のインク残量のバラツキを解消することができる。
なお、以上の第1の写真画像選択処理の前提となる所定範囲からの任意の画像データの印刷要求を受ける場合としては、展示場でのデモ印刷の場合や、画像付きの日めくりカレンダーを印刷する場合などが想定できる。こうした所定の範囲(カテゴリー)から、ユーザに有用な任意の画像データを印刷する場合に、特に、本写真画像選択処理が有効である。
C.第2の写真画像選択処理:
図6は、第2の写真画像選択処理のフローチャートである。この処理は、第1の写真画像選択処理とは異なり、プリンタ30側から「インクが無くなりそうである」旨の指令を受けたタイミングで、PC20のCPUがHDDから処理プログラムを読み出し、RAM上に展開して実行される。なお、「インクカートリッジの交換時期」の警告を表示装置60に表示する場合には、併せて第2の写真画像選択処理を実行するか否かの判断を求めるメッセージを表示し、処理の実行を判断したユーザが入力装置50を介して実行指令を行なうことで、この処理が実行されるものとしても良い。
処理を開始すると、CPUは、画像データ毎のインク使用量を取得する(ステップS600)。この処理は、図2に示したステップS200と同じ処理であり、写真画像データベース21内の印刷対象となる複数の画像データ毎に、C,M,Y,K,B,R、各インク色の使用量を示すヒストグラムを生成する(図3参照)。
続いて、CPUは、インクの残量を取得する(ステップS610)。この処理は、図2に示したステップS210と同じ処理であり、プリンタ30から現在のインク残量を入力している。
各画像データのインク使用量と現状のインク残量とを取得したCPUは、現状のインク残量で印刷可能な画像データに、画像選択の対象を限定する処理を行なう(ステップS630)。つまり、各画像データについて、プリンタ30に残っているインクを用いて印刷を実行できる画像データであるか否かを判断し、印刷可能と判断された画像データのみを、後述の画像データの選択処理ステップにおける選択対象とする。
具体的には、インク残量が所定値を下回ると判断され、第2の写真画像選択処理を実行する契機となったインク色について、インク残量と各画像データのインク使用量とを比較し、インク使用量が、残っているインク量で足りる場合には、その画像データを選択対象とする。例えば、Yインクの残量が所定値を下回ると判断された場合、プリンタ30側のYインクの残量と、各画像データのYインクの使用量とを比較し、Yインクの使用量がYインクの残量よりも小さい画像データを選択している。
なお、所定値を下回るインク色が複数ある場合には、各色毎にインク残量とインク使用量とを比較して、印刷可能であるか否かを判断する。勿論、全色について、印刷可能であるか否かの判断を行なうものとしても良い。
続いて、CPUは、印刷可能な画像データが有るか否かを判断する(ステップS645)。つまり、ステップS630で、印刷可能であるとして選択された画像データが1つ以上有るか否かを判断する。
ステップS645で、印刷可能な画像データが無い(No)と判断された場合には、ENDに抜けて、一連の第2の写真画像選択処理を終了する。すなわち、この場合には、残っているインクで印刷できる画像データが存在しないため、例えば「印刷不可能」である旨の警告などを表示装置60に表示して処理を終了する。
他方、ステップS645で、印刷可能な画像データが有る(Yes)と判断された場合には、CPUは、限定された画像データの中から、印刷する一の画像データを選択する選択処理を実行する(ステップS650)。
選択処理では、インク残量の傾向と、限定された各画像データのインク使用量の傾向とを比較し、両傾向が類似する画像データを選択する。
具体的には、上述の式(1)に基づいて、インク残量のベクトルとインク使用量のベクトルとの類似度Sを算出し、類似度Sが高いものを類似する画像データとして選択している。なお、類似度Sから画像データを選択する処理は、第1の写真画像選択処理で説明した処理と同様であるが、インク残量の差分ではなく、インク残量そのものを用いる点が異なっている。
ここまでの処理で、選択された画像データは、インク使用量が現状のインク残量と類似する傾向が高く、かつ、現状のインク残量でも印刷が可能なものである。こうした類似度Sの高い画像データを、優先的に印刷することで、残ったインクを有効に使用することができる。
続いて、CPUは、インク残量を考慮して選択した画像データのインク使用量を、現状のインク残量から減算する(ステップS660)。この処理は、図2に示したステップS260と同じ処理であり、選択した画像データを印刷した場合の新たなインク残量を算出している。
CPUは、所定枚数の画像データを選択済みか否かを判断する(ステップS675)。この処理は、図2に示したステップS275と同じ処理である。CPUは、ステップS650において、画像データを選択する度に選択枚数をカウントし、このカウント値が所定枚数に達したか否かを判断している。
ステップS675で、所定枚数を選択していない(No)と判断した場合には、ステップS630へ戻り、新たなインク残量に基づいて、一連の処理を繰り返す。他方、ステップS675で、所定枚数を選択済みである(Yes)と判断した場合には、選択した所定枚数の画像データを選択順にプリンタ30へ出力し、一連の第2の写真画像選択処理を終了する。
以上の第2の写真画像選択処理によれば、第1の写真画像選択処理と同様、画質を損なうことなく、インク残量を有効に活用することができる。また、交換時に余ったインクを減らすことができる。
また、写真画像データベース21内の複数の画像データの印刷途中で、インク残量が所定量を下回ると判断されて印刷を中止するような場合であっても、第2の写真画像選択処理により、印刷されていないいくつかの画像データの中から、印刷可能な画像データを選択できる可能性があり、残りのインクを有効に使用することができる。
なお、第2の写真画像選択処理では、全色のインク残量の多くを使い切れるように、類似傾向にある画像データを選択したが、各色インクが独立である独立型のインクカートリッジの場合には、現状、インク残量が少ない2,3色のインクに着目し、着目した2,3色のインク残量を使い切れる画像データを優先的に選択するものとしても良い。こうすることで、特定のインク色についてインクを使い切り、そのインクカートリッジを交換することができるため、インクを有効に使用することができる。
また、第2の写真画像選択処理では、インク残量が所定値を下回るとの判断を契機として処理を実行するものとしたが、予め指定された複数の画像データを印刷する場合であって、指定された全画像データを印刷するには、インク残量が不足してしまう場合に、第2の写真画像選択処理に基づく画像選択を実行して、印刷する順番を決定するものとしても良い。
この場合、ユーザ操作によって複数の画像データの印刷指令を受け付けると共に、画像データ毎のインク使用量を取得し、これに基づき全画像データを印刷する場合の各色のインク使用量を算出する。インク使用量の算出と共に、インク残量を取得し、両者を比較する。その結果、全画像データの印刷が不可能であると判断した場合に、第2の写真画像選択処理に基づく画像選択を実行する。こうして全画像データの内、印刷する順番を決定することで、インク残量を有効に利用した複数の画像データの印刷を行なうことができる。
D.第2実施例の印刷システムの構成:
図7は、本発明の第2実施例としての印刷システムの概略構成を示す説明図である。図示するように、この印刷システム100はプリンタ300のみからなり、プリンタ300で選択された所定の画像データを印刷するシステムである。
プリンタ300は、図示しないCPU,ROM,RAM,HDDなどを備え、C,M,Y,K,B,Rの6色のインクで印刷を行なうインクジェット方式のプリンタである。このプリンタ300のROMには、第1実施例と同様の写真画像選択処理のプログラムがインストールされている。プリンタ300のCPUは、この処理プログラムを実行することで、図示する写真画像選択部22bとして機能する。
図7に示すように、プリンタ300は、複数の画像データを記憶した写真画像データベース21b,写真画像データベース21bから所定の画像データを選択する写真画像選択部22b,画像データを印刷可能な印刷データに変換するプリンタドライバ28b,メモリカードMCを装着するカードスロット170,方向キーや操作ボタンからなる入力装置150,メモリカードMC内の画像データ等を表示する表示装置160や、第1実施例のプリンタ30と同様の印刷機構管理部31,インクカートリッジ35,印刷機構38などから構成されている。
写真画像データベース21bは、HDD上の一記憶領域に形成されており、RGB形式の画像データが複数記憶されている。写真画像選択部22bは、ヒストグラム取得部23b,画像選択部24b,色変換部25b,制御部26bなどにより構成され、写真画像データベース21と電気的に接続している。なお、写真画像選択部22bの各処理モジュールの機能は、第1実施例の写真画像選択システム22の各処理モジュールの機能に相当するため、説明は省略する。
プリンタドライバ28bは、写真画像データベース21bや、メモリカードMCから読み出したRGB形式の画像データをCMYK形式の印刷データに変換する。プリンタドライバ28bは、写真画像選択部22b,印刷機構管理部31と電気的に接続しており、写真画像選択部22bで選択された画像データを印刷データに変換して、印刷機構管理部31に出力する。
印刷機構管理部31は、プリンタドライバ28bからの印刷データを受け取りつつ、印刷機構38を制御して、所定の画像データの印刷を行なう。なお、この印刷機構管理部31,インクカートリッジ35,印刷機構38については、第1実施例と同様であるため、説明は省略する。
以上の構成からなる印刷システム100としてのプリンタ300には、そのHDD上に第1実施例の第1,第2の写真画像選択処理のプログラムがインストールされており、CPUがHDDから処理プログラムを読み出してRAM上に展開することで処理が実行される。
この写真画像選択処理を実行すると、写真画像選択部22bは、インクカートリッジ35の記憶素子36に記憶されたインク残量に基づき、インクを有効に使用できる画像データを、写真画像データベース21b内から選択する。こうしてインク残量を考慮して印刷する画像データを選択することで、第1実施例と同様、インクを有効に使用することができる。
なお、第2実施例の印刷システム100は、メモリカードMC内の画像データについて、写真画像選択処理を実行することもできる。例えば、入力装置15を介したユーザ操作により、カードスロット170に装着したメモリカードMC内の画像データの印刷を指示されたとする。この場合、プリンタ300は、メモリカードMCを写真画像データベース21bと見なして、写真画像選択処理を実行する。こうすることで、メモリカードMC内の全画像データの印刷中に、インク残量が所定値を下回り、印刷を中断することがあっても、残りのインク量から印刷可能な画像データを選択し、印刷を再開することができる。したがって、インク残量を有効活用することができる。
なお、こうしたメモリカードMCを装着するカードスロット170は、コンパクトフラッシュ(登録商標)、マイクロドライブ(商標)などの複数の媒体に対応したスロットであり、このプリンタ300は種々の記憶媒体を取扱うことができる。しがって、メモリカードMCに限らず、種々の記録媒体からの印刷時に、写真画像選択処理を適用することができる。
E.変形例:
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明はこうした実施の形態に何ら限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内において様々な形態で実施し得ることは勿論である。
本実施例では、インク残量を有効に使用するための印刷対象として写真画像データを想定したが、予め用意した専用データを印刷するものとしても良い。例えば、C,M,Y,K,B,Rの各インク色毎に対応した便箋のデータを予め用意し、一のインク色の残量が基準値を下回り、「インクが無くなりそうである」と判断された場合に、そのインク色に対応する便箋を印刷する。つまり、無くなりそうなインクを最後まで使い切る。こうした印刷専用データを設けておくことで、通常、インクカートリッジ内に余り、捨てられてしまうインクを有効に活用することができる。
なお、こうした特別なデータの印刷は、現状のインク残量ではユーザが所望する範囲の画像データの印刷ができない場合(具体的には、図6のステップS645でNoと判断された場合)に、実行することが望ましい。
本実施例では、インクジェット方式のプリンタを例に印刷システムを説明したが、プリンタは、カラーレーザープリンタであっても良い。この場合、カラーレーザープリンタの色毎のトナー残量を取得し、画像データ毎のトナー使用量を取得する構成とすれば良い。カラーレーザープリンタに、写真画像選択処理を適用することで、トナー残量を有効に活用することができる。
本発明の第1実施例としての印刷システムの概略構成を示す説明図である。 第1の写真画像選択処理のフローチャートである。 所定の画像データに対するインク使用量を示した説明図である。 プリンタのインク残量をヒストグラムで示した説明図である。 インク残量の差分を示すヒストグラムの説明図である。 第2の写真画像選択処理のフローチャートである。 本発明の第2実施例としての印刷システムの概略構成を示す説明図である。
符号の説明
10,100...印刷システム
15...入力装置
20...パーソナルコンピュータ
21,21b...写真画像データベース
22...写真画像選択システム
22b...写真画像選択部
23,23b...ヒストグラム取得部
24,24b...画像選択部
25,25b...色変換部
26,26b...制御部
28,28b...プリンタドライバ
30,300...プリンタ
31...印刷機構管理部
32...インク残量管理部
33...記憶素子管理部
35...インクカートリッジ
36...記憶素子
38...印刷機構
50,150...入力装置
60,160...表示装置
170...カードスロット
MC...メモリカード
S...類似度

Claims (12)

  1. 複数色の印刷記録剤を用いて、複数の画像データの中から所定の画像データの印刷を行なう印刷システムであって、
    前記複数色の印刷記録剤毎に、該印刷記録剤の残量を検出する残量検出手段と、
    前記複数の画像データ毎に定まる前記印刷記録剤の使用量を算出する使用量算出手段と、
    所定のタイミングで、前記検出した残量と前記画像データ毎の使用量とを比較し、前記印刷記録剤の残量を有効に使用できる前記所定の画像データを選択する選択手段と、
    前記選択された画像データを優先的に印刷する印刷手段と
    を備えた印刷システム。
  2. 請求項1に記載の印刷システムであって、
    前記所定のタイミングは、前記検出した印刷記録剤の残量のバラツキが所定量以上となるタイミングであり、
    前記選択手段は、前記印刷記録剤の残量を有効に使用できる前記所定の画像データとして、該印刷記録剤の残量のバラツキを平準化する画像データを選択する印刷システム。
  3. 請求項2に記載の印刷システムであって、
    前記選択手段は、前記複数の画像データ毎に、前記残量が最も多いと検出された印刷記録剤の使用量から、該残量が最も少ないと検出された印刷記録剤の使用量を差し引いた値を求め、当該値が所定値以上である画像データを、前記バラツキを平準化する画像データとして選択する
    印刷システム。
  4. 請求項2に記載の印刷システムであって、
    前記選択手段は、前記複数の画像データ毎に、前記残量が最も少ないと検出された印刷記録剤の使用量を比較し、当該印刷記録剤の使用量が所定量以下となる画像データを、前記バラツキを平準化する画像データとして選択する
    印刷システム。
  5. 請求項2に記載の印刷システムであって、
    前記選択手段は、前記残量が最も少ないと検出された印刷記録剤を基準とする残量の差分を算出し、該印刷記録剤毎の差分の傾向と、前記各画像データについての該印刷記録剤毎の使用量の傾向との類似具合を示す類似度を求め、当該類似度の高い画像データを、前記バラツキを平準化する画像データとして選択する
    印刷システム。
  6. 請求項2ないし5のいずれかに記載の印刷システムであって、
    前記選択手段は、更に、
    前記選択された画像データの使用量を前記検出した残量から差し引いて、新たな残量を設定する手段を備え、
    前記新たな残量を用いて、前記バラツキが所定範囲内に収まることとなるまで、または、所定枚数の画像データを選択するまで、当該画像データの選択を繰り返す印刷システム。
  7. 請求項1に記載の印刷システムであって、
    前記所定のタイミングは、前記検出した印刷記録剤の残量の内、少なくとも1つの印刷記録剤の残量が所定量以下となるタイミングであり、
    前記選択手段は、前記印刷記録剤の残量を有効に使用できる前記所定の画像データとして、該印刷記録剤の残量で印刷できる画像データを選択する印刷システム。
  8. 請求項7に記載の印刷システムであって、
    前記選択手段は、前記印刷記録剤の残量で印刷できる画像データであって、かつ、該印刷記録剤毎の残量の傾向と、前記各画像データについての該印刷記録剤毎の使用量の傾向との類似具合を示す類似度の高い画像データを選択する印刷システム。
  9. 複数色の印刷記録剤を用いて、複数の画像データの中から所定の画像データの印刷を行なう印刷システムであって、
    前記複数の画像データの中から、印刷対象として1以上の画像データを指定する指定手段と、
    前記複数色の印刷記録剤毎に、該印刷記録剤の残量を検出する残量検出手段と、
    前記指定された画像データ毎に定まる前記印刷記録剤の使用量を算出する使用量算出手段と、
    前記検出された残量では前記印刷対象の全てを印刷できない場合に、前記検出した残量と前記画像データ毎の使用量とを比較し、前記印刷記録剤の残量を有効に使用できる前記所定の画像データを前記印刷対象内から選択し、該選択された画像データの使用量を該検出した残量から差し引いて新たな残量を設定し、当該新たな残量を用いて該画像データの選択を繰り返すことで該印刷対象の画像データの印刷順序を決定する順序決定手段と、
    前記選択された順序に従って前記印刷対象の画像データを印刷する印刷手段と
    を備えた印刷システム。
  10. 複数色の印刷記録剤を用いて、複数の画像データの中から所定の画像データの印刷を行なう印刷方法であって、
    前記複数色の印刷記録剤毎に、該印刷記録剤の残量を検出し、
    前記複数の画像データ毎に定まる前記印刷記録剤の使用量を算出し、
    所定のタイミングで、前記検出した残量と前記画像データ毎の使用量とを比較し、前記印刷記録剤の残量を有効に使用できる前記所定の画像データを選択し、
    前記選択された画像データを優先的に印刷する
    印刷方法。
  11. 複数色の印刷記録剤を用いて、複数の画像データの中から所定の画像データの印刷を行なう印刷システムを制御するコンピュータプログラムであって、
    前記複数色の印刷記録剤毎に、該印刷記録剤の残量を検出する機能と、
    前記複数の画像データ毎に定まる前記印刷記録剤の使用量を算出する機能と、
    所定のタイミングで、前記検出した残量と前記画像データ毎の使用量とを比較し、前記印刷記録剤の残量を有効に使用できる前記所定の画像データを選択する機能と、
    前記選択された画像データを優先的に印刷する機能と
    をコンピュータに実現させるコンピュータプログラム。
  12. 請求項11に記載のコンピュータプログラムをコンピュータに読み取り可能に記録した記録媒体。
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