JP2004177744A - 写真シール作成方法とその装置、及びシール紙ユニット - Google Patents
写真シール作成方法とその装置、及びシール紙ユニット Download PDFInfo
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Abstract
【課題】利用者毎の個別調整を許容して部分的な画質調整が行われた撮像画像に基づく画像を出力可能にし、個々の利用者が互いに満足できる出力結果を提供可能な写真シール作成方法とその装置、及びシール紙ユニットを提案し、利用者全員の満足度を向上させる。
【解決手段】撮像空間内の一以上の被写体を照明手段で照明し撮像手段で撮像して撮像画像を作成する撮像処理を許容し、該撮像画像、又は/及び他の取得手段で取得の取得画像等の編集対象画像を、利用者が編集手段で編集して編集画像を作成する編集処理を許容し、所定の画像を出力手段で出力する写真シール作成方法又はその装置に対して、前記照明手段を複数備え、各照明手段の光質の個別変更を可能にする光質変更手段と、前記照明手段の1以上に対して照明範囲の変更を可能にする可動手段とを設けた。
【選択図】 図1
【解決手段】撮像空間内の一以上の被写体を照明手段で照明し撮像手段で撮像して撮像画像を作成する撮像処理を許容し、該撮像画像、又は/及び他の取得手段で取得の取得画像等の編集対象画像を、利用者が編集手段で編集して編集画像を作成する編集処理を許容し、所定の画像を出力手段で出力する写真シール作成方法又はその装置に対して、前記照明手段を複数備え、各照明手段の光質の個別変更を可能にする光質変更手段と、前記照明手段の1以上に対して照明範囲の変更を可能にする可動手段とを設けた。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、例えばゲームセンター等のアミューズメント施設に設置し、利用者を撮像してその撮像画像に落書き編集することを許容し、編集後の編集画像をシール紙に印刷して写真シールシートを作成するような、写真シール作成方法とその装置、及びシール紙ユニットに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、照明装置で被写体を照明してデジタルカメラで撮像し、該撮像で得た撮像画像に落書き等の編集を許容し、該編集で得た編集画像を印刷した写真シールシートを利用者に提供する写真シール作成機が存在している。
【0003】
このような写真シール作成機では、利用者が美しく撮像されることが望まれており、例えば顔の明るさを目安に撮像画像の明るさ補正を許容するタイプや、編集処理で顔に化粧を行えるタイプが提案されている(例えば特許文献1及び2参照)。
【0004】
【特許文献1】
特開平11−64967号公報
【特許文献2】
特開2000−69404号公報。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
このような写真シール作成機では利用者が友人同士で複数人集まって一緒に撮像することが多いが、前述のタイプの写真シール作成機では、各人によって異なる好みに完全に対応することができなかった。すなわち、全員の妥協点の明るさに設定し、これを印刷した写真シールシートを取得することしかできなかった。
また、化粧を行うタイプであっても、口紅を塗るなどのお絵かき感覚で画像編集をするだけであり、撮像画像の明るさ調整等の画質補正を行えるものではなかった。
【0006】
この発明は、上述の問題に鑑みて、利用者毎の個別調整を許容して部分的な画質調整が行われた撮像画像に基づく画像を出力可能にし、個々の利用者が互いに満足できる出力結果を提供可能な写真シール作成方法とその装置、及びシール紙ユニットを提案し、利用者全員の満足度を向上させることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
この発明は、撮像空間内の一以上の被写体を照明手段で照明し撮像手段で撮像して撮像画像を作成する撮像処理を許容し、該撮像画像、又は/及び他の取得手段で取得の取得画像等の編集対象画像を、利用者が編集手段で編集して編集画像を作成する編集処理を許容し、所定の画像を出力手段で出力する写真シール作成方法又はその装置であって、前記照明手段を複数備え、各照明手段の光質の個別変更を可能にする光質変更手段と、前記照明手段の1以上に対して照明範囲の変更を可能にする可動手段とを設けた写真シール作成方法又はその装置であることを特徴とする。
【0008】
前記撮像空間は、撮像用に利用者に提供する空間を指し、前記撮像手段で撮像可能な範囲の空間、又は、背景部材や出入り口部材等の周景部材で囲繞(若しくは略囲繞)した空間で構成することを含む。
前記照明手段は、ストロボ発光するストロボ照明装置、又は/及び、蛍光灯や白熱灯等の連続照明装置で構成することを含む。
【0009】
前記撮像手段は、デジタルカメラ又はデジタルビデオカメラで構成することを含む。
前記他の取得手段は、カメラ付き携帯電話やノートパソコン等の携帯情報端末と通信する通信手段、フレキシブルディスクや不揮発性メモリ媒体等の記憶媒体に記憶の情報を読取る記憶媒体読取手段、写真や絵画等の実画像をスキャニングするスキャナ等、画像データを取り込み可能なデータ取込手段で構成することを含む。
【0010】
前記取得画像は、通信手段又は記憶媒体読取手段等のデータ取込手段で取得する画像、すなわち個人用デジタルカメラでの撮像やパソコンでのグラフィック制作等によるデジタル画像や、写真や絵画等の実画像をスキャナでスキャニングしたスキャニング画像で構成することを含む。
【0011】
前記編集手段は、利用者にタッチペン又は指でタッチされた座標を取得するタッチパネルやマウス等のポインティングデバイス(座標入力手段)で構成することを含み、該ポインティングデバイスと制御装置(CPUやMPU等)で構成することを含む。
【0012】
前記所定の画像は、前記撮像画像、前記デジタル画像、又は前記スキャニング画像等の編集前の画像、又はこれら編集前の画像を編集手段で編集した編集画像、又は、前記編集前の画像又は/及び前記編集画像から選択された複数の画像で構成することを含む。
【0013】
前記光質は、光の明るさである光度又は及び光の色合いである色調で構成することを含む。
例えば色調を調整する場合は、光の3原色であるRGBの各光源を備える等複数の光源を備え、それぞれの光源の光度を個別に調整するか連動して調整することで、利用者の好みの色合いで照明できるように構成することを含む。
【0014】
個別に調整する場合は、ロータリスイッチやスライドスイッチ等の色調個別調整手段をR(赤),G(緑),B(青)の各光源用に備え、一つずつ利用者が変更できるように構成すればよい。
【0015】
また連動して調整する場合には、RGBの各光源の光度を連動して調整するロータリスイッチやスライドスイッチ等の色調連動調整手段を備え、1つの色調連動調整手段の操作によって各光源の光度のバランスを変更して色合いを変更できるように構成すればよい。
【0016】
この場合、例えばスライドスイッチを使用し、一番左の位置で白色照明(RGBが全て強い)を行い、右へ移動させるにつれてR(赤)を弱くしてシアン色に変更し、次にそのままG(緑)を弱くして青色に変更し、次にそのままR(赤)を強くしてマゼンタ色に変更し、次にそのままB(青)を弱くして赤色に変更し、次にそのままG(緑)を強くしてイエロー色に変更するように制御手段での照明制御を設定すれば、1つの連続調整手段の操作で一通りの色合いを中間色も含めて連続的に変化させることができる。
【0017】
上述のように色合いを変化させる場合は、正面開放のボックス状の内部に反射面(例えば白色面や銀色面やメッキ面等)を形成すると共に正面に半透明部材による拡散板を備えた照明ボックスを使用し、該照明ボックス内にRGBの各光源を反射面に向かって照明するように備えることが望ましい。これにより、RGBの各色が照明ボックス内で反射し、十分にブレンドされて安定した色合いで照明することができる。
【0018】
前記個別変更は、照明手段毎に前記光質を変更することを指す。
前記光質変更手段は、スライドスイッチ、段階切替えスイッチ、又はポインティングデバイスで構成することを含む
前記可動手段は、前記照明手段の照明方向を手動又は駆動手段(モータ等)による自動制御で変更可能にする枢着体、前記照明手段の照明位置(光源位置)を手動又は駆動手段で変更可能にする枢動アーム、前記照明手段の照明範囲を手動又は駆動手段で拡大/縮小可能にするカメラシャッタのような発光面絞り機構、又は、これらの複数を組み合わせた可動装置で構成することを含む。
【0019】
前記照明範囲の変更は、照明する角度の変更による照明範囲の位置変更、照明する光源位置の変更による照明範囲の位置変更、又は、照明光の拡散範囲の変更による照明範囲の大きさ変更で構成することを含む。
【0020】
前記出力手段は、モノトーンプリンタ、セピア(sepia)トーンプリンタ又はカラープリンタ等画像を印刷する印刷手段、画像データを送信する通信手段、又は画像データを記憶媒体に書き込む記憶媒体リーダ/ライタで構成することを含む。
【0021】
またこの発明は、撮像空間内の一以上の被写体を照明手段で照明し撮像手段で撮像して撮像画像を作成する撮像処理を許容し、該撮像画像、又は/及び他の取得手段で取得の取得画像等の編集対象画像を、利用者が編集手段で編集して編集画像を作成する編集処理を許容し、所定の画像を出力手段で出力する写真シール作成方法又はその装置であって、前記編集手段に、前記編集対象画像に対して利用者による編集手段での任意の領域指定を許容し、該指定領域の画質調整を行う画質調整処理を設定した写真シール作成方法又はその装置とすることができる。
【0022】
前記利用者による任意の領域指定は、編集手段での編集対象画像の所定部分の指定であり、例えば前記座標入力手段で直接指定する、あるいは該座標入力手段での指定に基づいてCPUやMPU等の制御手段が選択領域を決定することを含む。
【0023】
前記指定領域は、利用者が指定した編集対象画像上の点を中心とする円形や四角形等の定型領域、利用者が座標入力手段で画像に沿ってあるいは楕円形等の適当な形状に囲った自由領域、又は後述の抽出領域で構成することを含む。
前記画質調整は、指定領域の明度、色相、彩度、又はこれらの複数を変更して実行する調整を含む。
【0024】
好ましい実施の形態として、前記指定領域を、利用者に前記編集手段で指定された1以上の指定画素に対し、同一色又は近似色である近似画素を該近似画素又は上記指定画素と隣接する範囲で抽出する抽出処理で決定することができる。
【0025】
前記同一色は、RGB値、CMYK値、又は白黒値(ブラック値)が同一である色で構成することを含む。なお、RGBとは光の3原色であるレッド、グリーン、ブルーを指し、CMYKは印刷の4原色であるシアン、マゼンタ、イエロー、ブラックを指す。
【0026】
前記近似色は、前記指定画素の値に対して、RGB値、CMYK値、又は白黒値があらかじめ設定した既定範囲内にある色で構成することを含む。例えばRとGとBの格差分(ずれ)がそれぞれ規定範囲(例えば±10)以内である色、あるいはRとGとBの格差分の絶対値の合計が規定値(例えば30)以内である色といったように、適宜の規定値を設定することを含む。
なお、この実施形態の抽出処理で決定した指定領域を、前述の抽出領域とする。
【0027】
またこの発明は、画像が印刷されるシール紙と、該シール紙の真偽を識別させる識別体を備え、前記写真シール作成方法又はその装置に備えられた識別手段で、前記識別体が識別されて前記所定の画像が印刷されるシール紙ユニットとすることができる。
【0028】
前記識別体は、非接触でデータを読書きするIDタグ、情報を記録したバーコード又はICカード、又は、特定形状に形成したシール紙ユニットのユニット形状であることを含む。
【0029】
該識別体を識別する識別手段は、IDタグに記憶のデータを読取るIDタグリーダ、バーコードを読取るバーコードスキャナ、ICカードに記憶のデータを読取るICカードリーダ、特定形状に形成したシール紙ユニットのユニット形状と嵌合する嵌合部で構成することを含み、前記写真シール作成装置に備えることを含む。
【0030】
前記シール紙ユニットは、識別体とシール紙(印刷媒体)とを一体にして構成する、あるいは前記識別体とシール紙とを別体にして構成することを含む。
前記シール紙は、印刷可能層の裏側に粘着層を備えたシール媒体等、貼付可能媒体で構成することを含む。
【0031】
【発明の効果】
この発明は、照明手段を複数備え、各照明手段を光質の個別変更が可能に形成し、前記照明手段の1以上に対して照明範囲の変更を可能にする可動手段を設けたことにより、前記可動手段で変更された照明範囲の光質が前記照明手段で調整された撮像画像に基づく画像を出力手段で出力可能にすることができる。また、可動手段で照明範囲を変更するか照明手段での光質を変更するかいずれか一方のみを実行して撮像された撮像画像に基づく画像を出力手段で出力可能にすることもできる。これにより、撮像を行う複数人の利用者が個別に照明範囲又は/及び光質を変更した利用者毎に明るさの異なる撮像画像や、利用者毎に照明方向の異なる撮像画像等、個別調整済みの撮像画像を取得し、該撮像画像に処理を行った編集画像を出力することができる。
【0032】
また、前記編集処理で、前記編集対象画像に対して利用者による編集手段での任意の領域指定を許容し、該指定領域の画質調整を許容することで、利用者に指定された前記指定領域の画質が調整された編集画像を前記出力手段で出力可能にすることができる。
【0033】
さらに、抽出処理で近似色の部分を容易に選択することができ、例えば顔部分の画質調整を行うといったことが誰でも容易に行える。
【0034】
このようにして、複数人の利用者が一緒に撮像して編集する場合に、各利用者が個別に自分の写り具合を好みに応じて撮像時又は/及び編集時に調整することを許容し、写っている利用者全員の好みを個別反映させた写真シールを提供することができ、利用者の満足度を向上させることができる。
【0035】
【発明の実施の形態】
この発明の一実施形態を以下図面と共に説明する。
まず、図1に示す正面右上から見た斜視図と共に、写真シール作成機1の外観について説明する。
【0036】
写真シール作成機1は、ボックス状の枠体3で囲繞した撮像空間5の正面奥側に筐体4を備えており、前記枠体3の上辺からは、側面及び正面にカーテン2(右側面は一部図示省略)を吊るして、撮像空間5を外界から隔離している。
【0037】
前記筐体4には、正面中央に前下がりの傾斜部を形成し、該傾斜部にモニタ14を備える。該モニタ14にはタッチパネル15aを重ねて設け、その左右に備えたタッチペン15b,15bで該タッチパネル15aをタッチさせて、利用者の入力を許容する。
【0038】
前記傾斜部の上方の鉛直部には、中央にデジタルカメラ12を備え、該デジタルカメラの左右にストロボ発光する固定照明装置13A,13を配設する。なお、該固定照明装置13Aは、ボックス状に形成して正面を白色半透明の拡散板で形成し、他の面を白色塗装した反射板で形成する。これにより、ストロボ発光体で奥側に向かって照射する照射光を前記反射板で反射し、その反射光を拡散板で拡散して主に被写体を略均一に照明する。
【0039】
前記傾斜部の下方正面には、硬貨の投入を許容するコイン投入口16aを備え、筐体4の右側面下部には、作成した写真シールシートを排出する写真シール排出口18aを備える。
【0040】
撮像空間の上方少し正面側には、左右に可動スポットライト13B,13Bを備え、撮像空間後方(図示左手前)の左右には、ライトコントローラ19,19を備える。
【0041】
前記可動スポットライト13Bは、図2の斜視図に示すように、本体131の正面側に円形の発光面132を備え、該発光面近傍の本体131の外周部に光度調整つまみ133を備える。該光度調整つまみ133は、利用者にスライド操作されることで、可動スポットライト13Bが照射する照明の光度を変更する。
【0042】
前記本体131は、図3の説明図に示すようにシャフト32を介して基軸部31に接続している。なお、図は左側の可動スポットライト13Bを示しており、(A)は正面図、(B)は、右側面図を示す。
【0043】
前記基軸部31には、(B)に示すように、背面側に電磁ブレーキ41を介して減速機構付きモータ44aを接続する。該減速機構付きモータ44aは、正逆回転するパルスモータ43に、歯車の組み合わせで回転速度を減速する減速機構42を接続して形成する。
【0044】
また、前記減速機構付きモータ44aの回転軸は、シャフト32の上端部に固着する。
このように枢動機構(基軸部31、シャフト32、電磁ブレーキ41、及び減速機構付きモータ44a)を構成して、前記減速機構付きモータ44aでシャフト32を枢動し、枢動後の所定位置に電磁ブレーキ41で停止させておくことができる。
【0045】
前記シャフト32の下端部には小型の減速機構付きモータ44bを内蔵し、該減速機構付きモータ44bの回転軸には回転部材33を固着する。これにより、回転部材33をシャフト32の幅方向に回転させることができ、上記回転部材33に接続している可動スポットライト13Bの横方向の首ふりを可能にしている。
【0046】
前記回転部材33と前記可動スポットライト13Bは、ライト軸部34を介して減速機構付きモータ44cで枢着している。なお、該減速機構付きモータ44cとライト軸部34との間には電磁ブレーキ41(図示省略)を備える。これにより、前述の基軸部31、シャフト32、電磁ブレーキ41、及び減速機構付きモータ44cによる枢動機構と同様に可動スポットライト13Bの上下方向の首ふりを可能にしている。
【0047】
図1と共に前述したライトコントローラ19は、図4の平面図に示すように構成する。
該ライトコントローラ19は、照明角度変更操作部、照明位置変更操作部、光度変更操作部、及び決定/キャンセル操作部で構成する。
【0048】
前記照明角度変更操作部は、上向き枢動ボタン19a、左向き枢動ボタン19b、下向き枢動ボタン19c、及び右向き枢動ボタン19fで構成する。
前記照明位置変更操作部は、右上移動ボタン19g、及び左下移動ボタン19hで構成する。
【0049】
前記光度変更操作部は、明るく変更ボタン19j、及び暗く変更ボタン19dで構成する。
前記決定/キャンセル操作部は、決定ボタン19k、及びキャンセルボタン19eで構成する。
【0050】
図1と共に前述した写真シール排出口18aの内部には、図5の部分拡大図(一部断面図)に示すように、パーソナルコンピュータで構成した制御装置11とその上方に設置したプリンタ18を備える。
【0051】
該プリンタ18は、カラーインクジェットプリンタで構成し、シール紙ユニット30のシール紙32に写真印刷等の印刷を行う。また、シール紙ユニット30をセット可能(着脱可能)に形成しており、背面側にIDタグリーダ/ライタ17を備える。
【0052】
前記シール紙ユニット30は、ロール状のシール紙32とその側面に備えたIDタグ31で構成し、該IDタグ31は前記IDタグリーダ/ライタ17によるデータの読書きを許容する。なお、前記プリンタ18でシール紙32に画像が印刷されて作成された写真シールシート33は、前記写真シール排出口18aから排出する。
【0053】
以上の構成により、利用者は固定照明装置13A及び可動スポットライト13Bの照明を受けてデジタルカメラ12で撮像し、該撮像による撮像画像に対してタッチパネル15aをタッチペン15bでタッチして編集し、該編集によって得た編集画像をプリンタ18で印刷した写真シールシート33を取得することができる。
【0054】
利用者が2人の場合には、照明の指向性がある可動スポットライト13B,13Bを各人が1つずつ使用し、好みの方向から好みの光度で好みの位置を照明することができ、撮像画像の仕上がりに大きく影響する照明環境を、個別に設定することができる。
【0055】
次に、図6に示す写真シール作成機1の制御回路を示す回路ブロック図と共に、写真シール作成機1の回路構成について説明する。
【0056】
制御装置11は、CPU,ROM,及びRAMを内蔵して各装置の制御を実行し、該制御装置11に接続して以下の各装置を備える。なお、制御装置11は、記憶装置21に格納したプログラムに従って各処理を実行し、前記可動スポットライト13Bの可動制御及び光度変更制御も実行する。
【0057】
すなわち、可動制御の場合、前述の照明角度変更操作部による上下方向の枢動であれば前記減速機構付きモータ44cを回転駆動し、左右方向の枢動であれば前記減速機構付きモータ44bを回転駆動する。また、前記照明位置変更操作部が利用者に操作された場合であれば、減速機構付きモータ44aを回転駆動する。
また、光度変更制御の場合、前述の光度変更操作部による操作に従って、可動スポットライト13Bの光度を変更制御する。
【0058】
デジタルカメラ12は、制御装置11からの撮像開始信号を受けて撮像を実行し、該撮像時にシャッタのトリガ信号を出力する。該撮像による撮像画像は静止画データで、また撮像前のプレビュー画像は動画データで、それぞれ画像データとして制御装置11に送信する。また設定信号を受信し、設定値の変更等を実行する。
【0059】
固定照明装置13Aは、制御装置11からの照明制御信号(光度調整信号を含む)に従って、光度調整及び調整された光度でのストロボ発光を実行し、撮像時に被写体を略均一に照明する。なお、該固定照明装置13Aは、ストロボ発光するストロボ照明装置に加えて蛍光灯照明装置又は/及び白熱灯照明装置を追加しても良く、またストロボ照明装置に替えて蛍光灯照明装置又は/及び白熱灯照明装置を備えても良い。
【0060】
可動スポットライト13Bは、固定照明装置13Aと同様に、制御装置11からの照明制御信号に従ってストロボ発光を実行し、撮像時に被写体を略均一に照明する。なお、該可動スポットライト13Bも、ストロボ発光するストロボ照明装置に加えて蛍光灯照明装置又は/及び白熱灯照明装置を追加しても良く、またストロボ照明装置に替えて蛍光灯照明装置又は/及び白熱灯照明装置を備えても良い。
【0061】
モニタ14は、制御装置11からのRGB信号に従って、プレビュー、撮像画像、画像編集時のペンツールやスタンプルール等のアイテム画像等、必要な画像を表示する。なお、デジタルカメラ12の近傍にプレビュー表示を可能にするモニタを別途備えても良い。これにより、撮像ポーズや位置の確認、ならびに照明時の色合いや光度の確認をカメラ目線で行うことができる。
【0062】
入力装置15は、前述のタッチパネル15a(図1)とタッチペン15bで構成し、利用者にタッチペン15bでタッチされた座標を入力信号として制御装置11に送信する。
【0063】
貨幣処理装置16は、前述のコイン投入口16a(図1)の内部に位置して設けており、該コイン投入口16aから投入された硬貨等のコインの真偽判別及び金種判別を実行する。該真偽判別及び金種判別が正であれば、プレイを開始する起動信号を制御装置11に送信する。
【0064】
IDタグリーダ/ライタ17は、制御装置11の更新信号に従ってシール紙ユニット30のIDタグ31に印刷残回数などの設定データを記憶させる。また、読出信号として前記IDタグ31に記憶のIDナンバーや印刷残回数などの設定データを制御装置11に送信し、シール紙ユニット30の適否判断を可能にする。
【0065】
プリンタ18は、制御装置11からプリント画像データを受信し、該プリント画像をシール紙32に印刷して作成した写真シールシート33を排出する。
ライトコントローラ19は、前述の照明角度変更操作部、照明位置変更操作部、光度変更操作部、及び決定/キャンセル操作部で構成し、利用者に操作(押下)された操作信号を制御装置11に送信する。
【0066】
駆動装置20は、前述の減速機構付きモータ44(44a,44b,44c)で構成し、制御装置11からの回転制御信号に従って、減速機構付きモータ44a,44b,44cをそれぞれ正逆回転、静止する。
記憶装置21は、通常(デフォルト)の照明光度やプレイ料金等の各種設定データ、及び必要なプログラムを記憶する。
【0067】
以上の回路構成により、利用者によるライトコントローラ19での操作に従って、可動スポットライト13Bの照明方向、照明基点位置、照明範囲、及び照明光度をデジタル制御することができる。これにより、利用者が撮像空間5(図1)でポーズをとりながら、容易にすばやく照明光を調整することができる。
このように調整した可動スポットライト13Bによる照明光を得て、撮像、編集、印刷を実行することができる。
【0068】
次に、図7に示す写真シール作成機1の制御装置11の動作を示す処理フロー図と共に、図8の撮像イメージ図、及び図9の編集画面イメージ図を参照して、全体の動作について説明する。
【0069】
利用者によってコイン投入口16a(図1)にコインが投入されると(ステップn1)、制御装置11は、モニタ14に可動スポットライト13Bを利用するか否かを選択させる選択画面を表示し、利用者に選択させる(ステップn2)。
【0070】
可動スポットライト13Bを利用する場合は、図8の撮像イメージ図に示すように、ライトコントローラ19(図4)の操作による可動スポットライト13Bの照明調整(照明方向、照明基点、照明範囲、及び照明光度の調整)を許容する(ステップn3)。
【0071】
照明調整後に利用者によって決定ボタン19kが押下されると(ステップn4)、制御装置11は撮像処理を実行する(ステップn5)。該撮像処理では、音声によってカウントダウンを行い、該カウントダウンのタイミングで固定照明装置13A及び可動スポットライト13Bを前記ステップn3での照明調整に対応してストロボ発光させると共に、デジタルカメラ12のシャッタを切って撮像する。該撮像によって利用者にOKとされた撮像画像が既定枚数(例えば4枚)得られるまで、カウントダウンから撮像までの処理を繰り返す。
【0072】
撮像処理が終了すると、図9の画面イメージ図に示す編集画面をモニタ14に表示し、制御装置11は編集処理を実行する(ステップn6)。
該編集処理では、水玉ペンやスプレーペン等のペンツール14aやマジックスタンプやラインスタンプ等等、さくらんぼや犬等の画像をスタンプのように書き込めるスタンプツール14b等の落書きツールを表示し、利用者にタッチペン15bで選択された撮像画像に対して落書きツールを利用した落書き編集等の編集操作を許容する。
【0073】
また、クロマキー処理(白色や青色等の一色部分を削除して風景写真等に変更するような合成処理)による合成を利用して利用者の背景に風景写真や幾何学模様等の背景画像を合成する背景合成(塗りつぶし)、及び利用者の背景のみに書き込みを許容する背景描画(背景ブラシ)も許容する。
【0074】
さらに、該編集処理では、これらの描画機能に加えて画質調整機能(画像補正機能)を備えている。該画質調整機能による指定領域の抽出処理及び画質調整処理は、調整領域選択ペン14c及び画質調整バー14gを使用して次のように実行する。
【0075】
画調整領域選択ペン14cは、「小さめ」「少し小さめ」「普通」「広め」「かなり広め」の5つのタイプから選択して使用でき、いずれか1つのタイプが選択されて編集画像14hがタッチされると、タッチされた位置の画素の色と近似する色の範囲が選択される。
【0076】
例えば、画調整領域選択ペン14cで「小さめ」が選択されて右側の利用者の頬がタッチされたとすると、図10の画質調整説明図の(C)に示すように、頬の周辺が選択領域14pとして選択する。すなわち、このとき制御装置11は、(C)の一部を拡大した拡大部分に示すように、利用者にタッチされた点を指定画素14rとして次に説明する抽出処理を実行し、選択領域14pを決定する。抽出処理では、前記指定画素14rの色と近似する色の範囲でかつ隣接する近似画素を選択範囲として抽出する。
【0077】
しかし、この場合は選択領域が狭いため、利用者に「普通」が選択されて同様に頬がタッチされたとすると、近似色の色幅を広げて再度抽出処理を実行し、選択領域14pを拡大して顔全体が選択できる。このように顔全体を選択した状態で首をタッチすると首が選択でき、(D)に示すように顔及び首を選択領域14pとして選択する。このように選択領域14pが決定すれば抽出処理が終了となる。
【0078】
このように前記抽出処理で選択領域14pが決定した状態で、画質調整処理を許容する。該画質調整処理では、利用者によって画質調整バー14g(図9)の例えば明るさを明るくするボタンがタッチされると、図10の(E)に示すように、顔及び首の色を明るくする。このようにして利用者の好みの画質となれば、画質調整処理が終了となる。
【0079】
このようにして編集処理が終了すると、制御装置11は完成した編集画像を利用者の選択した配置パターンに配置してプリンタ18で印刷する印刷処理を実行し(ステップn7)、図11の平面図に示すように写真シールシート33を排出する(ステップn8)。
【0080】
以上の動作により、撮像、編集、印刷の各処理を実行して写真シールシート33を自動作成することができる。これにより、利用者が数人であっても、可動スポットライト13Bを使用し、また画質調整機能を利用して、自分好みの明るさや色合いに調整することができ、利用者全員に対して自分の写り具合の満足度を向上させることができる。
【0081】
なお、可動スポットライト13Bは、光度調整のみならず色調も変更できるように構成してもよい。この場合は扇形状のカラー半透明フィルムを複数色設蔵して円形に形成したカラーフィルタの円心を、可動スポットライト13Bの発光面132近傍に枢着し、上記カラーフィルタを回転させて色調変更できるように構成すればよい。これにより、例えば左側の利用者は赤みがかった照明で、右側の利用者は青みがかった照明で撮像することができ、面白みのある写真画像(撮像画像)を得ることができる。
【0082】
また、可動スポットライト13Bは、手動で直接可動させるように構成してもよい。この場合は、ライトコントローラ19及び駆動装置20を省略することができ、コストダウンをはかり安価に写真シール作成機1を提供することが可能となる。
【0083】
また、可動スポットライト13Bは2つに限らず3つ以上等複数設置してもよく、設置位置に関しても撮像空間5の下方側部や中央側部、正面側や後方側等、様々な位置に対照的に又は非対称に設置してもよい。これにより、バリエーション豊かな照明パターンを提供でき、撮像時のアミューズメント性を向上することができる。
【0084】
また、可動スポットライト13Bの光度調整は、連続的に調整する光度調整つまみ133(光質連続調整手段)に替えて、段階的に調整する段階調整スイッチ(光質段階調整手段)を備えてもよい。
【0085】
また、編集処理での編集画面の画質調整バー14gは、段階的に選択する段階選択バー(画質段階選択手段)ではなく連続的に調整できるスライドバー(画質連続調整手段)で構成してもよい。
【0086】
また、該画質調整バー14gに替えて光度調整ボタン及び色変更ボタンを備え、光度調整ボタンがタッチされると明るさを段階的に変更していき、タッチペン15bが離された瞬間の明るさに設定するように構成してもよい。色変更ボタンの場合も、同様に段階的に変更するように構成してもよい。
【0087】
また、編集処理での選択領域14pは、例えば肌色、茶色、又は黒等、所定の色域を制御装置11で自動に検出する色域指定処理で決定してもよい。これにより、利用者は調整領域選択ペン14cによる頬のタッチや画質調整範囲の広さの変更等を行わずとも、ワンタッチで肌色部分等を選択して画質調整を行うことが可能となる。
【0088】
また、移動させた可動スポットライト13Bが撮像画像に入っていた場合(写っていた場合)は、塗りつぶしツールやブラシツールで適宜の模様や色に塗りつぶすとよい。
【0089】
また、前記モニタ14は、CRTディスプレイ、液晶ディスプレイ、鏡、又は、画像を投射するプロジェクタや映写機等の投射手段と上記画像を写像(像を写し出す)するスクリーンやカーテンや筐体等の写像手段とを有する投射写像手段等の表示手段で構成してもよい。
【0090】
また、例えばUSBケーブルやIEEEケーブル等のデータ取込インターフェースを筐体4の正面側に備え、個人用のデジタルカメラやノートパソコン、携帯電話やPDA等から前記編集処理で使用する画像を取り込み可能に構成しても良い。これにより、例えば過去に撮像したお気に入りの写真画像を使用する、ペットの写真画像を使用する、あるいは、風景写真や花柄イラストを利用する等、利用者が自由な素材画像を利用して編集処理を行うことを可能にでき、利用者の満足度を向上させることができる。
【0091】
この発明の構成と、上述の実施形態との対応において、
この発明の写真シール作成装置は、実施形態の写真シール作成機1に対応し、
以下同様に、
撮像空間は、撮像空間5に対応し、
撮像手段は、デジタルカメラ12に対応し、
照明手段は、可動スポットライト13Bに対応し、
指定領域は、選択領域14pに対応し、
指定画素は、指定画素14rに対応し、
編集手段は、入力装置15に対応し、
光質変更手段は、入力装置15及び光度調整つまみ133に対応し、
識別手段は、IDタグリーダ/ライタ17に対応し、
出力手段は、プリンタ18に対応し、
可動手段は、ライトコントローラ19、駆動装置20に対応し、
シール紙ユニットは、シール紙ユニット30に対応し、
識別体は、IDタグ31に対応し、
シール紙は、シール紙32に対応し、
光質は、光度に対応し、
編集対象画像は、撮像画像又は/及び素材画像に対応し、
所定の画像は、編集画像に対応し、
他の取得手段は、データ取込インターフェースに対応し、
取得画像は、素材画像に対応するも、
この発明は、上述の実施形態の構成のみに限定されるものではなく、多くの実施の形態を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】写真シール作成機の外観斜視図。
【図2】可動スポットライトの外観斜視図。
【図3】可動スポットライトの構造説明図。
【図4】ライトコントローラの平面図。
【図5】写真シール排出口の内部の部分拡大図。
【図6】写真シール作成機の制御回路を示す回路ブロック図。
【図7】写真シール作成機の制御装置の動作を示す処理フロー図。
【図8】撮像時のイメージ図。
【図9】編集画面イメージ図。
【図10】画質調整説明図。
【図11】写真シールシートの平面図。
【符号の説明】
1…写真シール作成機
5…撮像空間
12…デジタルカメラ
13B…可動スポットライト
14p…選択領域
14r…指定画素
15…入力装置
17…IDタグリーダ/ライタ
18…プリンタ
19…ライトコントローラ
20…駆動装置
30…シール紙ユニット
31…IDタグ
32…シール紙
133…光度調整つまみ
【発明の属する技術分野】
この発明は、例えばゲームセンター等のアミューズメント施設に設置し、利用者を撮像してその撮像画像に落書き編集することを許容し、編集後の編集画像をシール紙に印刷して写真シールシートを作成するような、写真シール作成方法とその装置、及びシール紙ユニットに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、照明装置で被写体を照明してデジタルカメラで撮像し、該撮像で得た撮像画像に落書き等の編集を許容し、該編集で得た編集画像を印刷した写真シールシートを利用者に提供する写真シール作成機が存在している。
【0003】
このような写真シール作成機では、利用者が美しく撮像されることが望まれており、例えば顔の明るさを目安に撮像画像の明るさ補正を許容するタイプや、編集処理で顔に化粧を行えるタイプが提案されている(例えば特許文献1及び2参照)。
【0004】
【特許文献1】
特開平11−64967号公報
【特許文献2】
特開2000−69404号公報。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
このような写真シール作成機では利用者が友人同士で複数人集まって一緒に撮像することが多いが、前述のタイプの写真シール作成機では、各人によって異なる好みに完全に対応することができなかった。すなわち、全員の妥協点の明るさに設定し、これを印刷した写真シールシートを取得することしかできなかった。
また、化粧を行うタイプであっても、口紅を塗るなどのお絵かき感覚で画像編集をするだけであり、撮像画像の明るさ調整等の画質補正を行えるものではなかった。
【0006】
この発明は、上述の問題に鑑みて、利用者毎の個別調整を許容して部分的な画質調整が行われた撮像画像に基づく画像を出力可能にし、個々の利用者が互いに満足できる出力結果を提供可能な写真シール作成方法とその装置、及びシール紙ユニットを提案し、利用者全員の満足度を向上させることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
この発明は、撮像空間内の一以上の被写体を照明手段で照明し撮像手段で撮像して撮像画像を作成する撮像処理を許容し、該撮像画像、又は/及び他の取得手段で取得の取得画像等の編集対象画像を、利用者が編集手段で編集して編集画像を作成する編集処理を許容し、所定の画像を出力手段で出力する写真シール作成方法又はその装置であって、前記照明手段を複数備え、各照明手段の光質の個別変更を可能にする光質変更手段と、前記照明手段の1以上に対して照明範囲の変更を可能にする可動手段とを設けた写真シール作成方法又はその装置であることを特徴とする。
【0008】
前記撮像空間は、撮像用に利用者に提供する空間を指し、前記撮像手段で撮像可能な範囲の空間、又は、背景部材や出入り口部材等の周景部材で囲繞(若しくは略囲繞)した空間で構成することを含む。
前記照明手段は、ストロボ発光するストロボ照明装置、又は/及び、蛍光灯や白熱灯等の連続照明装置で構成することを含む。
【0009】
前記撮像手段は、デジタルカメラ又はデジタルビデオカメラで構成することを含む。
前記他の取得手段は、カメラ付き携帯電話やノートパソコン等の携帯情報端末と通信する通信手段、フレキシブルディスクや不揮発性メモリ媒体等の記憶媒体に記憶の情報を読取る記憶媒体読取手段、写真や絵画等の実画像をスキャニングするスキャナ等、画像データを取り込み可能なデータ取込手段で構成することを含む。
【0010】
前記取得画像は、通信手段又は記憶媒体読取手段等のデータ取込手段で取得する画像、すなわち個人用デジタルカメラでの撮像やパソコンでのグラフィック制作等によるデジタル画像や、写真や絵画等の実画像をスキャナでスキャニングしたスキャニング画像で構成することを含む。
【0011】
前記編集手段は、利用者にタッチペン又は指でタッチされた座標を取得するタッチパネルやマウス等のポインティングデバイス(座標入力手段)で構成することを含み、該ポインティングデバイスと制御装置(CPUやMPU等)で構成することを含む。
【0012】
前記所定の画像は、前記撮像画像、前記デジタル画像、又は前記スキャニング画像等の編集前の画像、又はこれら編集前の画像を編集手段で編集した編集画像、又は、前記編集前の画像又は/及び前記編集画像から選択された複数の画像で構成することを含む。
【0013】
前記光質は、光の明るさである光度又は及び光の色合いである色調で構成することを含む。
例えば色調を調整する場合は、光の3原色であるRGBの各光源を備える等複数の光源を備え、それぞれの光源の光度を個別に調整するか連動して調整することで、利用者の好みの色合いで照明できるように構成することを含む。
【0014】
個別に調整する場合は、ロータリスイッチやスライドスイッチ等の色調個別調整手段をR(赤),G(緑),B(青)の各光源用に備え、一つずつ利用者が変更できるように構成すればよい。
【0015】
また連動して調整する場合には、RGBの各光源の光度を連動して調整するロータリスイッチやスライドスイッチ等の色調連動調整手段を備え、1つの色調連動調整手段の操作によって各光源の光度のバランスを変更して色合いを変更できるように構成すればよい。
【0016】
この場合、例えばスライドスイッチを使用し、一番左の位置で白色照明(RGBが全て強い)を行い、右へ移動させるにつれてR(赤)を弱くしてシアン色に変更し、次にそのままG(緑)を弱くして青色に変更し、次にそのままR(赤)を強くしてマゼンタ色に変更し、次にそのままB(青)を弱くして赤色に変更し、次にそのままG(緑)を強くしてイエロー色に変更するように制御手段での照明制御を設定すれば、1つの連続調整手段の操作で一通りの色合いを中間色も含めて連続的に変化させることができる。
【0017】
上述のように色合いを変化させる場合は、正面開放のボックス状の内部に反射面(例えば白色面や銀色面やメッキ面等)を形成すると共に正面に半透明部材による拡散板を備えた照明ボックスを使用し、該照明ボックス内にRGBの各光源を反射面に向かって照明するように備えることが望ましい。これにより、RGBの各色が照明ボックス内で反射し、十分にブレンドされて安定した色合いで照明することができる。
【0018】
前記個別変更は、照明手段毎に前記光質を変更することを指す。
前記光質変更手段は、スライドスイッチ、段階切替えスイッチ、又はポインティングデバイスで構成することを含む
前記可動手段は、前記照明手段の照明方向を手動又は駆動手段(モータ等)による自動制御で変更可能にする枢着体、前記照明手段の照明位置(光源位置)を手動又は駆動手段で変更可能にする枢動アーム、前記照明手段の照明範囲を手動又は駆動手段で拡大/縮小可能にするカメラシャッタのような発光面絞り機構、又は、これらの複数を組み合わせた可動装置で構成することを含む。
【0019】
前記照明範囲の変更は、照明する角度の変更による照明範囲の位置変更、照明する光源位置の変更による照明範囲の位置変更、又は、照明光の拡散範囲の変更による照明範囲の大きさ変更で構成することを含む。
【0020】
前記出力手段は、モノトーンプリンタ、セピア(sepia)トーンプリンタ又はカラープリンタ等画像を印刷する印刷手段、画像データを送信する通信手段、又は画像データを記憶媒体に書き込む記憶媒体リーダ/ライタで構成することを含む。
【0021】
またこの発明は、撮像空間内の一以上の被写体を照明手段で照明し撮像手段で撮像して撮像画像を作成する撮像処理を許容し、該撮像画像、又は/及び他の取得手段で取得の取得画像等の編集対象画像を、利用者が編集手段で編集して編集画像を作成する編集処理を許容し、所定の画像を出力手段で出力する写真シール作成方法又はその装置であって、前記編集手段に、前記編集対象画像に対して利用者による編集手段での任意の領域指定を許容し、該指定領域の画質調整を行う画質調整処理を設定した写真シール作成方法又はその装置とすることができる。
【0022】
前記利用者による任意の領域指定は、編集手段での編集対象画像の所定部分の指定であり、例えば前記座標入力手段で直接指定する、あるいは該座標入力手段での指定に基づいてCPUやMPU等の制御手段が選択領域を決定することを含む。
【0023】
前記指定領域は、利用者が指定した編集対象画像上の点を中心とする円形や四角形等の定型領域、利用者が座標入力手段で画像に沿ってあるいは楕円形等の適当な形状に囲った自由領域、又は後述の抽出領域で構成することを含む。
前記画質調整は、指定領域の明度、色相、彩度、又はこれらの複数を変更して実行する調整を含む。
【0024】
好ましい実施の形態として、前記指定領域を、利用者に前記編集手段で指定された1以上の指定画素に対し、同一色又は近似色である近似画素を該近似画素又は上記指定画素と隣接する範囲で抽出する抽出処理で決定することができる。
【0025】
前記同一色は、RGB値、CMYK値、又は白黒値(ブラック値)が同一である色で構成することを含む。なお、RGBとは光の3原色であるレッド、グリーン、ブルーを指し、CMYKは印刷の4原色であるシアン、マゼンタ、イエロー、ブラックを指す。
【0026】
前記近似色は、前記指定画素の値に対して、RGB値、CMYK値、又は白黒値があらかじめ設定した既定範囲内にある色で構成することを含む。例えばRとGとBの格差分(ずれ)がそれぞれ規定範囲(例えば±10)以内である色、あるいはRとGとBの格差分の絶対値の合計が規定値(例えば30)以内である色といったように、適宜の規定値を設定することを含む。
なお、この実施形態の抽出処理で決定した指定領域を、前述の抽出領域とする。
【0027】
またこの発明は、画像が印刷されるシール紙と、該シール紙の真偽を識別させる識別体を備え、前記写真シール作成方法又はその装置に備えられた識別手段で、前記識別体が識別されて前記所定の画像が印刷されるシール紙ユニットとすることができる。
【0028】
前記識別体は、非接触でデータを読書きするIDタグ、情報を記録したバーコード又はICカード、又は、特定形状に形成したシール紙ユニットのユニット形状であることを含む。
【0029】
該識別体を識別する識別手段は、IDタグに記憶のデータを読取るIDタグリーダ、バーコードを読取るバーコードスキャナ、ICカードに記憶のデータを読取るICカードリーダ、特定形状に形成したシール紙ユニットのユニット形状と嵌合する嵌合部で構成することを含み、前記写真シール作成装置に備えることを含む。
【0030】
前記シール紙ユニットは、識別体とシール紙(印刷媒体)とを一体にして構成する、あるいは前記識別体とシール紙とを別体にして構成することを含む。
前記シール紙は、印刷可能層の裏側に粘着層を備えたシール媒体等、貼付可能媒体で構成することを含む。
【0031】
【発明の効果】
この発明は、照明手段を複数備え、各照明手段を光質の個別変更が可能に形成し、前記照明手段の1以上に対して照明範囲の変更を可能にする可動手段を設けたことにより、前記可動手段で変更された照明範囲の光質が前記照明手段で調整された撮像画像に基づく画像を出力手段で出力可能にすることができる。また、可動手段で照明範囲を変更するか照明手段での光質を変更するかいずれか一方のみを実行して撮像された撮像画像に基づく画像を出力手段で出力可能にすることもできる。これにより、撮像を行う複数人の利用者が個別に照明範囲又は/及び光質を変更した利用者毎に明るさの異なる撮像画像や、利用者毎に照明方向の異なる撮像画像等、個別調整済みの撮像画像を取得し、該撮像画像に処理を行った編集画像を出力することができる。
【0032】
また、前記編集処理で、前記編集対象画像に対して利用者による編集手段での任意の領域指定を許容し、該指定領域の画質調整を許容することで、利用者に指定された前記指定領域の画質が調整された編集画像を前記出力手段で出力可能にすることができる。
【0033】
さらに、抽出処理で近似色の部分を容易に選択することができ、例えば顔部分の画質調整を行うといったことが誰でも容易に行える。
【0034】
このようにして、複数人の利用者が一緒に撮像して編集する場合に、各利用者が個別に自分の写り具合を好みに応じて撮像時又は/及び編集時に調整することを許容し、写っている利用者全員の好みを個別反映させた写真シールを提供することができ、利用者の満足度を向上させることができる。
【0035】
【発明の実施の形態】
この発明の一実施形態を以下図面と共に説明する。
まず、図1に示す正面右上から見た斜視図と共に、写真シール作成機1の外観について説明する。
【0036】
写真シール作成機1は、ボックス状の枠体3で囲繞した撮像空間5の正面奥側に筐体4を備えており、前記枠体3の上辺からは、側面及び正面にカーテン2(右側面は一部図示省略)を吊るして、撮像空間5を外界から隔離している。
【0037】
前記筐体4には、正面中央に前下がりの傾斜部を形成し、該傾斜部にモニタ14を備える。該モニタ14にはタッチパネル15aを重ねて設け、その左右に備えたタッチペン15b,15bで該タッチパネル15aをタッチさせて、利用者の入力を許容する。
【0038】
前記傾斜部の上方の鉛直部には、中央にデジタルカメラ12を備え、該デジタルカメラの左右にストロボ発光する固定照明装置13A,13を配設する。なお、該固定照明装置13Aは、ボックス状に形成して正面を白色半透明の拡散板で形成し、他の面を白色塗装した反射板で形成する。これにより、ストロボ発光体で奥側に向かって照射する照射光を前記反射板で反射し、その反射光を拡散板で拡散して主に被写体を略均一に照明する。
【0039】
前記傾斜部の下方正面には、硬貨の投入を許容するコイン投入口16aを備え、筐体4の右側面下部には、作成した写真シールシートを排出する写真シール排出口18aを備える。
【0040】
撮像空間の上方少し正面側には、左右に可動スポットライト13B,13Bを備え、撮像空間後方(図示左手前)の左右には、ライトコントローラ19,19を備える。
【0041】
前記可動スポットライト13Bは、図2の斜視図に示すように、本体131の正面側に円形の発光面132を備え、該発光面近傍の本体131の外周部に光度調整つまみ133を備える。該光度調整つまみ133は、利用者にスライド操作されることで、可動スポットライト13Bが照射する照明の光度を変更する。
【0042】
前記本体131は、図3の説明図に示すようにシャフト32を介して基軸部31に接続している。なお、図は左側の可動スポットライト13Bを示しており、(A)は正面図、(B)は、右側面図を示す。
【0043】
前記基軸部31には、(B)に示すように、背面側に電磁ブレーキ41を介して減速機構付きモータ44aを接続する。該減速機構付きモータ44aは、正逆回転するパルスモータ43に、歯車の組み合わせで回転速度を減速する減速機構42を接続して形成する。
【0044】
また、前記減速機構付きモータ44aの回転軸は、シャフト32の上端部に固着する。
このように枢動機構(基軸部31、シャフト32、電磁ブレーキ41、及び減速機構付きモータ44a)を構成して、前記減速機構付きモータ44aでシャフト32を枢動し、枢動後の所定位置に電磁ブレーキ41で停止させておくことができる。
【0045】
前記シャフト32の下端部には小型の減速機構付きモータ44bを内蔵し、該減速機構付きモータ44bの回転軸には回転部材33を固着する。これにより、回転部材33をシャフト32の幅方向に回転させることができ、上記回転部材33に接続している可動スポットライト13Bの横方向の首ふりを可能にしている。
【0046】
前記回転部材33と前記可動スポットライト13Bは、ライト軸部34を介して減速機構付きモータ44cで枢着している。なお、該減速機構付きモータ44cとライト軸部34との間には電磁ブレーキ41(図示省略)を備える。これにより、前述の基軸部31、シャフト32、電磁ブレーキ41、及び減速機構付きモータ44cによる枢動機構と同様に可動スポットライト13Bの上下方向の首ふりを可能にしている。
【0047】
図1と共に前述したライトコントローラ19は、図4の平面図に示すように構成する。
該ライトコントローラ19は、照明角度変更操作部、照明位置変更操作部、光度変更操作部、及び決定/キャンセル操作部で構成する。
【0048】
前記照明角度変更操作部は、上向き枢動ボタン19a、左向き枢動ボタン19b、下向き枢動ボタン19c、及び右向き枢動ボタン19fで構成する。
前記照明位置変更操作部は、右上移動ボタン19g、及び左下移動ボタン19hで構成する。
【0049】
前記光度変更操作部は、明るく変更ボタン19j、及び暗く変更ボタン19dで構成する。
前記決定/キャンセル操作部は、決定ボタン19k、及びキャンセルボタン19eで構成する。
【0050】
図1と共に前述した写真シール排出口18aの内部には、図5の部分拡大図(一部断面図)に示すように、パーソナルコンピュータで構成した制御装置11とその上方に設置したプリンタ18を備える。
【0051】
該プリンタ18は、カラーインクジェットプリンタで構成し、シール紙ユニット30のシール紙32に写真印刷等の印刷を行う。また、シール紙ユニット30をセット可能(着脱可能)に形成しており、背面側にIDタグリーダ/ライタ17を備える。
【0052】
前記シール紙ユニット30は、ロール状のシール紙32とその側面に備えたIDタグ31で構成し、該IDタグ31は前記IDタグリーダ/ライタ17によるデータの読書きを許容する。なお、前記プリンタ18でシール紙32に画像が印刷されて作成された写真シールシート33は、前記写真シール排出口18aから排出する。
【0053】
以上の構成により、利用者は固定照明装置13A及び可動スポットライト13Bの照明を受けてデジタルカメラ12で撮像し、該撮像による撮像画像に対してタッチパネル15aをタッチペン15bでタッチして編集し、該編集によって得た編集画像をプリンタ18で印刷した写真シールシート33を取得することができる。
【0054】
利用者が2人の場合には、照明の指向性がある可動スポットライト13B,13Bを各人が1つずつ使用し、好みの方向から好みの光度で好みの位置を照明することができ、撮像画像の仕上がりに大きく影響する照明環境を、個別に設定することができる。
【0055】
次に、図6に示す写真シール作成機1の制御回路を示す回路ブロック図と共に、写真シール作成機1の回路構成について説明する。
【0056】
制御装置11は、CPU,ROM,及びRAMを内蔵して各装置の制御を実行し、該制御装置11に接続して以下の各装置を備える。なお、制御装置11は、記憶装置21に格納したプログラムに従って各処理を実行し、前記可動スポットライト13Bの可動制御及び光度変更制御も実行する。
【0057】
すなわち、可動制御の場合、前述の照明角度変更操作部による上下方向の枢動であれば前記減速機構付きモータ44cを回転駆動し、左右方向の枢動であれば前記減速機構付きモータ44bを回転駆動する。また、前記照明位置変更操作部が利用者に操作された場合であれば、減速機構付きモータ44aを回転駆動する。
また、光度変更制御の場合、前述の光度変更操作部による操作に従って、可動スポットライト13Bの光度を変更制御する。
【0058】
デジタルカメラ12は、制御装置11からの撮像開始信号を受けて撮像を実行し、該撮像時にシャッタのトリガ信号を出力する。該撮像による撮像画像は静止画データで、また撮像前のプレビュー画像は動画データで、それぞれ画像データとして制御装置11に送信する。また設定信号を受信し、設定値の変更等を実行する。
【0059】
固定照明装置13Aは、制御装置11からの照明制御信号(光度調整信号を含む)に従って、光度調整及び調整された光度でのストロボ発光を実行し、撮像時に被写体を略均一に照明する。なお、該固定照明装置13Aは、ストロボ発光するストロボ照明装置に加えて蛍光灯照明装置又は/及び白熱灯照明装置を追加しても良く、またストロボ照明装置に替えて蛍光灯照明装置又は/及び白熱灯照明装置を備えても良い。
【0060】
可動スポットライト13Bは、固定照明装置13Aと同様に、制御装置11からの照明制御信号に従ってストロボ発光を実行し、撮像時に被写体を略均一に照明する。なお、該可動スポットライト13Bも、ストロボ発光するストロボ照明装置に加えて蛍光灯照明装置又は/及び白熱灯照明装置を追加しても良く、またストロボ照明装置に替えて蛍光灯照明装置又は/及び白熱灯照明装置を備えても良い。
【0061】
モニタ14は、制御装置11からのRGB信号に従って、プレビュー、撮像画像、画像編集時のペンツールやスタンプルール等のアイテム画像等、必要な画像を表示する。なお、デジタルカメラ12の近傍にプレビュー表示を可能にするモニタを別途備えても良い。これにより、撮像ポーズや位置の確認、ならびに照明時の色合いや光度の確認をカメラ目線で行うことができる。
【0062】
入力装置15は、前述のタッチパネル15a(図1)とタッチペン15bで構成し、利用者にタッチペン15bでタッチされた座標を入力信号として制御装置11に送信する。
【0063】
貨幣処理装置16は、前述のコイン投入口16a(図1)の内部に位置して設けており、該コイン投入口16aから投入された硬貨等のコインの真偽判別及び金種判別を実行する。該真偽判別及び金種判別が正であれば、プレイを開始する起動信号を制御装置11に送信する。
【0064】
IDタグリーダ/ライタ17は、制御装置11の更新信号に従ってシール紙ユニット30のIDタグ31に印刷残回数などの設定データを記憶させる。また、読出信号として前記IDタグ31に記憶のIDナンバーや印刷残回数などの設定データを制御装置11に送信し、シール紙ユニット30の適否判断を可能にする。
【0065】
プリンタ18は、制御装置11からプリント画像データを受信し、該プリント画像をシール紙32に印刷して作成した写真シールシート33を排出する。
ライトコントローラ19は、前述の照明角度変更操作部、照明位置変更操作部、光度変更操作部、及び決定/キャンセル操作部で構成し、利用者に操作(押下)された操作信号を制御装置11に送信する。
【0066】
駆動装置20は、前述の減速機構付きモータ44(44a,44b,44c)で構成し、制御装置11からの回転制御信号に従って、減速機構付きモータ44a,44b,44cをそれぞれ正逆回転、静止する。
記憶装置21は、通常(デフォルト)の照明光度やプレイ料金等の各種設定データ、及び必要なプログラムを記憶する。
【0067】
以上の回路構成により、利用者によるライトコントローラ19での操作に従って、可動スポットライト13Bの照明方向、照明基点位置、照明範囲、及び照明光度をデジタル制御することができる。これにより、利用者が撮像空間5(図1)でポーズをとりながら、容易にすばやく照明光を調整することができる。
このように調整した可動スポットライト13Bによる照明光を得て、撮像、編集、印刷を実行することができる。
【0068】
次に、図7に示す写真シール作成機1の制御装置11の動作を示す処理フロー図と共に、図8の撮像イメージ図、及び図9の編集画面イメージ図を参照して、全体の動作について説明する。
【0069】
利用者によってコイン投入口16a(図1)にコインが投入されると(ステップn1)、制御装置11は、モニタ14に可動スポットライト13Bを利用するか否かを選択させる選択画面を表示し、利用者に選択させる(ステップn2)。
【0070】
可動スポットライト13Bを利用する場合は、図8の撮像イメージ図に示すように、ライトコントローラ19(図4)の操作による可動スポットライト13Bの照明調整(照明方向、照明基点、照明範囲、及び照明光度の調整)を許容する(ステップn3)。
【0071】
照明調整後に利用者によって決定ボタン19kが押下されると(ステップn4)、制御装置11は撮像処理を実行する(ステップn5)。該撮像処理では、音声によってカウントダウンを行い、該カウントダウンのタイミングで固定照明装置13A及び可動スポットライト13Bを前記ステップn3での照明調整に対応してストロボ発光させると共に、デジタルカメラ12のシャッタを切って撮像する。該撮像によって利用者にOKとされた撮像画像が既定枚数(例えば4枚)得られるまで、カウントダウンから撮像までの処理を繰り返す。
【0072】
撮像処理が終了すると、図9の画面イメージ図に示す編集画面をモニタ14に表示し、制御装置11は編集処理を実行する(ステップn6)。
該編集処理では、水玉ペンやスプレーペン等のペンツール14aやマジックスタンプやラインスタンプ等等、さくらんぼや犬等の画像をスタンプのように書き込めるスタンプツール14b等の落書きツールを表示し、利用者にタッチペン15bで選択された撮像画像に対して落書きツールを利用した落書き編集等の編集操作を許容する。
【0073】
また、クロマキー処理(白色や青色等の一色部分を削除して風景写真等に変更するような合成処理)による合成を利用して利用者の背景に風景写真や幾何学模様等の背景画像を合成する背景合成(塗りつぶし)、及び利用者の背景のみに書き込みを許容する背景描画(背景ブラシ)も許容する。
【0074】
さらに、該編集処理では、これらの描画機能に加えて画質調整機能(画像補正機能)を備えている。該画質調整機能による指定領域の抽出処理及び画質調整処理は、調整領域選択ペン14c及び画質調整バー14gを使用して次のように実行する。
【0075】
画調整領域選択ペン14cは、「小さめ」「少し小さめ」「普通」「広め」「かなり広め」の5つのタイプから選択して使用でき、いずれか1つのタイプが選択されて編集画像14hがタッチされると、タッチされた位置の画素の色と近似する色の範囲が選択される。
【0076】
例えば、画調整領域選択ペン14cで「小さめ」が選択されて右側の利用者の頬がタッチされたとすると、図10の画質調整説明図の(C)に示すように、頬の周辺が選択領域14pとして選択する。すなわち、このとき制御装置11は、(C)の一部を拡大した拡大部分に示すように、利用者にタッチされた点を指定画素14rとして次に説明する抽出処理を実行し、選択領域14pを決定する。抽出処理では、前記指定画素14rの色と近似する色の範囲でかつ隣接する近似画素を選択範囲として抽出する。
【0077】
しかし、この場合は選択領域が狭いため、利用者に「普通」が選択されて同様に頬がタッチされたとすると、近似色の色幅を広げて再度抽出処理を実行し、選択領域14pを拡大して顔全体が選択できる。このように顔全体を選択した状態で首をタッチすると首が選択でき、(D)に示すように顔及び首を選択領域14pとして選択する。このように選択領域14pが決定すれば抽出処理が終了となる。
【0078】
このように前記抽出処理で選択領域14pが決定した状態で、画質調整処理を許容する。該画質調整処理では、利用者によって画質調整バー14g(図9)の例えば明るさを明るくするボタンがタッチされると、図10の(E)に示すように、顔及び首の色を明るくする。このようにして利用者の好みの画質となれば、画質調整処理が終了となる。
【0079】
このようにして編集処理が終了すると、制御装置11は完成した編集画像を利用者の選択した配置パターンに配置してプリンタ18で印刷する印刷処理を実行し(ステップn7)、図11の平面図に示すように写真シールシート33を排出する(ステップn8)。
【0080】
以上の動作により、撮像、編集、印刷の各処理を実行して写真シールシート33を自動作成することができる。これにより、利用者が数人であっても、可動スポットライト13Bを使用し、また画質調整機能を利用して、自分好みの明るさや色合いに調整することができ、利用者全員に対して自分の写り具合の満足度を向上させることができる。
【0081】
なお、可動スポットライト13Bは、光度調整のみならず色調も変更できるように構成してもよい。この場合は扇形状のカラー半透明フィルムを複数色設蔵して円形に形成したカラーフィルタの円心を、可動スポットライト13Bの発光面132近傍に枢着し、上記カラーフィルタを回転させて色調変更できるように構成すればよい。これにより、例えば左側の利用者は赤みがかった照明で、右側の利用者は青みがかった照明で撮像することができ、面白みのある写真画像(撮像画像)を得ることができる。
【0082】
また、可動スポットライト13Bは、手動で直接可動させるように構成してもよい。この場合は、ライトコントローラ19及び駆動装置20を省略することができ、コストダウンをはかり安価に写真シール作成機1を提供することが可能となる。
【0083】
また、可動スポットライト13Bは2つに限らず3つ以上等複数設置してもよく、設置位置に関しても撮像空間5の下方側部や中央側部、正面側や後方側等、様々な位置に対照的に又は非対称に設置してもよい。これにより、バリエーション豊かな照明パターンを提供でき、撮像時のアミューズメント性を向上することができる。
【0084】
また、可動スポットライト13Bの光度調整は、連続的に調整する光度調整つまみ133(光質連続調整手段)に替えて、段階的に調整する段階調整スイッチ(光質段階調整手段)を備えてもよい。
【0085】
また、編集処理での編集画面の画質調整バー14gは、段階的に選択する段階選択バー(画質段階選択手段)ではなく連続的に調整できるスライドバー(画質連続調整手段)で構成してもよい。
【0086】
また、該画質調整バー14gに替えて光度調整ボタン及び色変更ボタンを備え、光度調整ボタンがタッチされると明るさを段階的に変更していき、タッチペン15bが離された瞬間の明るさに設定するように構成してもよい。色変更ボタンの場合も、同様に段階的に変更するように構成してもよい。
【0087】
また、編集処理での選択領域14pは、例えば肌色、茶色、又は黒等、所定の色域を制御装置11で自動に検出する色域指定処理で決定してもよい。これにより、利用者は調整領域選択ペン14cによる頬のタッチや画質調整範囲の広さの変更等を行わずとも、ワンタッチで肌色部分等を選択して画質調整を行うことが可能となる。
【0088】
また、移動させた可動スポットライト13Bが撮像画像に入っていた場合(写っていた場合)は、塗りつぶしツールやブラシツールで適宜の模様や色に塗りつぶすとよい。
【0089】
また、前記モニタ14は、CRTディスプレイ、液晶ディスプレイ、鏡、又は、画像を投射するプロジェクタや映写機等の投射手段と上記画像を写像(像を写し出す)するスクリーンやカーテンや筐体等の写像手段とを有する投射写像手段等の表示手段で構成してもよい。
【0090】
また、例えばUSBケーブルやIEEEケーブル等のデータ取込インターフェースを筐体4の正面側に備え、個人用のデジタルカメラやノートパソコン、携帯電話やPDA等から前記編集処理で使用する画像を取り込み可能に構成しても良い。これにより、例えば過去に撮像したお気に入りの写真画像を使用する、ペットの写真画像を使用する、あるいは、風景写真や花柄イラストを利用する等、利用者が自由な素材画像を利用して編集処理を行うことを可能にでき、利用者の満足度を向上させることができる。
【0091】
この発明の構成と、上述の実施形態との対応において、
この発明の写真シール作成装置は、実施形態の写真シール作成機1に対応し、
以下同様に、
撮像空間は、撮像空間5に対応し、
撮像手段は、デジタルカメラ12に対応し、
照明手段は、可動スポットライト13Bに対応し、
指定領域は、選択領域14pに対応し、
指定画素は、指定画素14rに対応し、
編集手段は、入力装置15に対応し、
光質変更手段は、入力装置15及び光度調整つまみ133に対応し、
識別手段は、IDタグリーダ/ライタ17に対応し、
出力手段は、プリンタ18に対応し、
可動手段は、ライトコントローラ19、駆動装置20に対応し、
シール紙ユニットは、シール紙ユニット30に対応し、
識別体は、IDタグ31に対応し、
シール紙は、シール紙32に対応し、
光質は、光度に対応し、
編集対象画像は、撮像画像又は/及び素材画像に対応し、
所定の画像は、編集画像に対応し、
他の取得手段は、データ取込インターフェースに対応し、
取得画像は、素材画像に対応するも、
この発明は、上述の実施形態の構成のみに限定されるものではなく、多くの実施の形態を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】写真シール作成機の外観斜視図。
【図2】可動スポットライトの外観斜視図。
【図3】可動スポットライトの構造説明図。
【図4】ライトコントローラの平面図。
【図5】写真シール排出口の内部の部分拡大図。
【図6】写真シール作成機の制御回路を示す回路ブロック図。
【図7】写真シール作成機の制御装置の動作を示す処理フロー図。
【図8】撮像時のイメージ図。
【図9】編集画面イメージ図。
【図10】画質調整説明図。
【図11】写真シールシートの平面図。
【符号の説明】
1…写真シール作成機
5…撮像空間
12…デジタルカメラ
13B…可動スポットライト
14p…選択領域
14r…指定画素
15…入力装置
17…IDタグリーダ/ライタ
18…プリンタ
19…ライトコントローラ
20…駆動装置
30…シール紙ユニット
31…IDタグ
32…シール紙
133…光度調整つまみ
Claims (7)
- 撮像空間内の一以上の被写体を照明手段で照明し撮像手段で撮像して撮像画像を作成する撮像処理を許容し、
該撮像画像、又は/及び他の取得手段で取得の取得画像等の編集対象画像を、利用者が編集手段で編集して編集画像を作成する編集処理を許容し、
所定の画像を出力手段で出力する写真シール作成方法であって、
前記照明手段を複数備えて各照明手段の光質の個別変更を許容し、
前記照明手段の1以上に対して可動手段による照明範囲の変更を許容して、
前記可動手段で変更された照明範囲の光質が前記照明手段で調整された撮像画像に基づく画像を前記出力手段で出力可能にする
写真シール作成方法。 - 撮像空間内の一以上の被写体を照明手段で照明し撮像手段で撮像して撮像画像を作成する撮像処理を許容し、
該撮像画像、又は/及び他の取得手段で取得の取得画像等の編集対象画像を、利用者が編集手段で編集して編集画像を作成する編集処理を許容し、
所定の画像を出力手段で出力する写真シール作成方法であって、
前記編集処理で、
前記編集対象画像に対して利用者による編集手段での任意の領域指定を許容し、該指定領域の画質調整を該編集手段で許容して、
利用者に指定された前記指定領域の画質が調整された編集画像を前記出力手段で出力可能にする
写真シール作成方法。 - 前記指定領域を、
利用者に前記編集手段で指定された1以上の指定画素に対し、同一色又は近似色である近似画素を該近似画素又は上記指定画素と隣接する範囲で抽出する抽出処理で決定する
請求項2記載の写真シール作成方法。 - 撮像空間内の一以上の被写体を照明手段で照明し撮像手段で撮像して撮像画像を作成する撮像処理を許容し、
該撮像画像、又は/及び他の取得手段で取得の取得画像等の編集対象画像を、利用者が編集手段で編集して編集画像を作成する編集処理を許容し、
所定の画像を出力手段で出力する写真シール作成装置であって、
前記照明手段を複数備え、
各照明手段の光質の個別変更を可能にする光質変更手段と、
前記照明手段の1以上に対して照明範囲の変更を可能にする可動手段とを設けた写真シール作成装置。 - 撮像空間内の一以上の被写体を照明手段で照明し撮像手段で撮像して撮像画像を作成する撮像処理を許容し、
該撮像画像、又は/及び他の取得手段で取得の取得画像等の編集対象画像を、利用者が編集手段で編集して編集画像を作成する編集処理を許容し、
所定の画像を出力手段で出力する写真シール作成装置であって、
前記編集手段に、前記編集対象画像に対して利用者による編集手段での任意の領域指定を許容し、該指定領域の画質調整を行う画質調整処理を設定した
写真シール作成装置。 - 前記編集手段に、利用者に前記編集手段で指定された1以上の指定画素に対し、同一色又は近似色である近似画素を該近似画素又は上記指定画素と隣接する範囲で抽出して前記指定領域を決定する抽出処理を設定した
請求項5記載の写真シール作成装置。 - 画像が印刷されるシール紙と、該シール紙の真偽を識別させる識別体を備え、請求項1から6のいずれか1つに記載の写真シール作成方法又は写真シール作成装置に備えられた識別手段で、前記識別体が識別されて前記所定の画像が印刷される
シール紙ユニット。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002345272A JP2004177744A (ja) | 2002-11-28 | 2002-11-28 | 写真シール作成方法とその装置、及びシール紙ユニット |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002345272A JP2004177744A (ja) | 2002-11-28 | 2002-11-28 | 写真シール作成方法とその装置、及びシール紙ユニット |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004177744A true JP2004177744A (ja) | 2004-06-24 |
Family
ID=32706485
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002345272A Pending JP2004177744A (ja) | 2002-11-28 | 2002-11-28 | 写真シール作成方法とその装置、及びシール紙ユニット |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004177744A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010109651A (ja) * | 2008-10-30 | 2010-05-13 | Furyu Kk | 写真シール作成装置および方法、並びにプログラム |
-
2002
- 2002-11-28 JP JP2002345272A patent/JP2004177744A/ja active Pending
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JP2010109651A (ja) * | 2008-10-30 | 2010-05-13 | Furyu Kk | 写真シール作成装置および方法、並びにプログラム |
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