JP2004176845A - 配管継手 - Google Patents
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Abstract
【課題】雄側継手部を雌側継手部に挿入する際、雄側継手部のがたつきをなくしてシール性を向上できる配管継手を提供すること。
【解決手段】第1の配管部材2には雄側継手部22に膨出部24を形成し、第2の配管部材3には一般部筒部21より膨拡状の雌側継手部32を形成する。第2の配管部材3に装着する配管継手(係止部材)10は、雌側継手部22の段付円筒状部35及び円筒状部36を覆う本体リング部と膨出部24に係合する弾性状の円弧状凸条15とを備えて形成する。雄側継手部22を雌側継手部32内に挿入すると、係止部材10は軸方向に沿って第2の配管部材3側に撓みながら拡径して雄側継手部22を挿入可能とする。雄側継手部22が雌側継手部32内に挿入し終えると、係止部材10の円弧状凸条は、膨出部24の係合面26に係合して第1の配管部材2を第2の配管部材3側に押圧して接続固定する。
【選択図】図1
【解決手段】第1の配管部材2には雄側継手部22に膨出部24を形成し、第2の配管部材3には一般部筒部21より膨拡状の雌側継手部32を形成する。第2の配管部材3に装着する配管継手(係止部材)10は、雌側継手部22の段付円筒状部35及び円筒状部36を覆う本体リング部と膨出部24に係合する弾性状の円弧状凸条15とを備えて形成する。雄側継手部22を雌側継手部32内に挿入すると、係止部材10は軸方向に沿って第2の配管部材3側に撓みながら拡径して雄側継手部22を挿入可能とする。雄側継手部22が雌側継手部32内に挿入し終えると、係止部材10の円弧状凸条は、膨出部24の係合面26に係合して第1の配管部材2を第2の配管部材3側に押圧して接続固定する。
【選択図】図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は流体用配管部材、例えば、冷凍サイクルの冷媒用配管部材を連結するのに好適な配管継手に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、冷凍サイクルの冷媒用配管部材を連結する配管継手においては、雄側継手部を有する第1の配管部材と雌側継手部を有する第2の配管部材とを連結する際、コストアップにならないように構成することや、配管継手の部位におけるがたつきをなくして水分や異物が浸入しないようにシール性を向上して構成することが課題として挙げられていた。例えば、従来の配管継手においては、図10に示すような配管継手構造(特許文献1)で使用されている配管継手が知られている。
【0003】
前述の特許文献1に示されている配管継手では、挿入部101に環状突起部102を有する配管部材100を雌側継手105の挿入受け口106に接続する際、円周上の一部を軸方向に沿って切り欠いたリング状の係止部材110を配管継手として両者間に嵌め込むことによって配管部材100の軸方向への脱着を規制するように構成されている。挿入受け口106は雌側継手105とは別体で形成されて雌側継手105に装着されている。
【0004】
係止部材110は、周方向に弾性を有する弾性ストッパとして形成され、雌側継手105の挿入受け口106に円周方向に形成された溝107に嵌入する円弧状凸条111を備えている。
【0005】
円弧状凸条111は、配管部材100が雌側継手105の挿入受け口106に挿入して環状突起部102の先端面を雌側継手105の受け面108に当接すると、環状突起部102を雌側継手105の受け面108との間で挟持するように配置される。
【0006】
従って、円弧状凸条111は、雌側継手105の挿入受け口106に形成された溝107に嵌入して環状突起部102の後方への移動を規制することにより、配管部材100の雌側継手105からの脱着を防止することができる。しかも係止部材110は円周上の一部が軸方向に沿って切り欠かれていることから、周方向に弾性を有することになって円弧状凸条111を挿入受け口106の溝107に容易に嵌め込むことができる。
【0007】
【特許文献1】
特開平8−200577号公報(3〜7頁、図1〜2)
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、従来の特許文献1に示されている配管継手構造において、配管継手としての係止部材110は、配管部材100の環状突起部102を円弧状凸条111と雌側継手105の受け面108との間で挟持して配管部材100の脱着を防止するとともに、係止部材110が配管部材100側に弾性を有して形成されているものの、係止部材110の拡径方向及び軸方向、つまり、配管部材100の軸方向と直交する方向に対しては、係止部材110の拡径を規制する構成になっていないことから、例えば、振動により係止部材110の拡径方向への負荷が発生した場合、係止部材110のがたつきを防止することはできなかった。また、円弧状凸条111と挿入受け口106の窓部107との間に軸方向にクリアランスがある場合、クリアランスを解消する構成になっていないことから、係止部材110は軸方向にがたつきを生じてシール性が低下し、外部からの水分や異物の浸入の要因となっていた。
【0009】
従って、本発明は、上述の課題を解決するものであり、コスト低減は勿論のこと、外部からの水分や異物の浸入を防止できるように構成した配管継手を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る配管継手では、上記の課題を解決するために、請求項1記載の発明では、配管継手で、雄側継手部に膨出部を有する第1の配管部材と、雌側継手部を有する第2の配管部材とを接続するように構成されている。
【0011】
つまり、配管継手は、拡径・縮径可能な弾性を有するC字状の本体リング部を備えて、第2の配管部材の雌側継手部の外周面を覆うように装着される。配管継手の本体リング部の内方に形成された円弧状凸条は、第1の配管部材の雄側継手部が第2の配管部材の雌側継手部内に挿入すると、第1の配管部材の膨出部端面に係合して第1の配管部材を第2の配管部材側に押圧する。
【0012】
これによって、配管継手は、本体リング部がC字状に形成されて径方向に弾性を有して形成されていることから、拡径することによって第2の配管部材に容易に装着することができるとともに、自然状態における本体リング部の内径を第2の配管部材の雌側継手部の外径より小径に形成すれば、本体リング部で雌側継手部の外周面を覆う際に雌側継手部の外周面を圧接することができる。
【0013】
この状態で、第1の配管部材を挿入すると、第1の配管部材の雄側継手部が、配管継手の円弧状凸条を押圧して配管継手の本体リング部を拡径させて第1の配管部材の雄側継手部を第2の配管部材の雌側継手部内に挿入することができる。雄側継手部が円弧状凸条を越えてさらに進入することによって、配管継手は、弾性復帰力により本体リング部を縮径させる。これによって、円弧状凸条は、その端面で膨出部端面に係合する。
【0014】
上記のような配管継手で第1の配管部材と第2の配管部材を接続させれば、軸方向のがたつきを吸収できるから、それぞれの接触面が密着されてシール性を向上することができる。従って外部からの水分や異物の浸入を防止することができる。
【0015】
また、請求項2の発明では、第2の配管部材が、雌側継手部に窓部を有して形成していることから、配管継手は、一方で本体リング部により第2配管部材の雌側継手部の外周面を覆い、他方で円弧状凸条を第2の配管部材の窓部に挿入して第2の配管部材に装着することができる。
【0016】
この状態で、第1の配管部材を挿入すると、第1の配管部材の雄側継手部が、配管継手の円弧状凸条を押圧して配管継手を拡径させる。雄側継手部が円弧状凸条を越えてさらに進入することによって、円弧状凸条は、再び、雌側継手部の窓部に進入して第1の配管部材の膨出部端面に係合する。
【0017】
これによって、配管継手は、本体リング部が径方向に弾性を有して形成されていることから、自然状態における本体リング部の内径を第2の配管部材の雌側継手部の外径より小径に形成すれば、本体リング部で雌側継手部の外周面を覆う際に雌側継手部の外周面を圧接することができ、しかも円弧状凸条で第1の配管部材の膨出部と係合することから、配管部材で第1の配管部材と第2の配管部材を接続させれば、それぞれの接触面が密着されてシール性を向上することができる。従って外部からの水分や異物の浸入を防止することができる。
【0018】
また、第2の配管部材の雌側継手部が一般部筒部と一体成形で形成されることから、第2の配管部材の加工コストを低減することができる。
【0019】
請求項3記載の発明では、請求項1の発明における配管継手の円弧状凸条が軸方向に弾性を有していることから、第1の配管部材の膨出部に係合すると第1の配管部材を第2の配管部材側に押圧することとなり、第1の配管部材と第2の配管部材との接触面をより密着させることができる。従ってがたつきを失くしてシール性を向上することができることから、外部からの水分や異物の浸入をさらに防止することができる。
【0020】
請求項4記載の発明では、第1の配管部材と第2の配管部材との接触面、つまり、第1の配管部材の膨出部と第2の配管部材の雌側継手部の内壁面がそれぞれテーパ面を形成していることから、接触面積を広くしてシール性を向上でき、これによって、配管継手部は、配管部材と雌側継手との間でがたつきを発生させにくくなる。従って、配管継手部内を密閉することができ、外部からの水分や異物の浸入を防止することができる。
【0021】
請求項5記載の発明では、請求項1又は請求項2記載の配管継手の円弧状凸条が、自然状態において、その内径を第1の配管部材の一般部筒部の外径より同径又は小径に形成していることから、第1の配管部材を第2の配管部材に挿入する際、拡径された円弧状凸条の弾性復帰力で第1の配管部材の一般部筒部を係合すると配管継手は第1の配管部材ときつく嵌合できシール性をより向上することができる。
【0022】
請求項6記載の発明では、請求項1又は請求項2記載の配管継手の円弧状凸条が、自然状態において、第1の配管部材に装着されたシール部材の外径より大径に形成されていることから、第1の配管部材を、配管継手を装着した第2の配管部材に挿入する際、シール部材の外周面を損傷することなく第1の配管部材を第2の配管部材に挿入することができる。従ってシール部材の長寿命化を図ることができる。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。
【0024】
実施形態の配管継手構造は、図1〜2に示すように、冷凍サイクルにおける冷媒用配管部材としての雄側継手部22を有する第1の配管部材2と雌側継手部32を有する第2の配管部材3に接続する際に、配管継手(以下、係止部材という。)10を第2の配管部材3に装着して第1の配管部材2を第2の配管部材3に接続するように構成される。
【0025】
第1の配管部材2は、図1に示すように、樹脂製の材料あるいは金属製の材料からなるとともに冷媒を流通するために筒状に形成され、挿入側先端部が一般部筒部(以下、単に筒部ともいう。)21より拡径された雄側継手部22として形成されている。雄側継手部22には、Oリング5が嵌入されるシール溝23が形成されるとともに、シール溝23の反先端部側に膨出部24が形成され、膨出部24の前部に先端側に向かって小径となるテーパ外面25が形成され、膨出部24の後方に配置される一般部筒部21と膨拡部24との段差面が、係止部材10と係合する係合面26として形成されている。
【0026】
第2の配管部材3は、図3に示すように樹脂製の材料あるいは金属材料からなるとともに冷媒を流通するために筒状に形成され、挿入側先端部が一般部筒部(以下、単に筒部ともいう。)31より拡径されかつ一般部筒部31と一体成形により形成された雌側継手部32として形成されている。雌側継手部32には第1の配管部材2の雌側継手部22を内嵌する挿入口33と、第1の配管部材2のテーパ外面25に当接するテーパ内面34を有する段付円筒状部35を備えている。さらに、段付円筒状部35の先端には円筒状部36が形成され、円筒状部36に周方向に一対の窓部37が形成されている。
【0027】
一方、係止部材10は、図4〜5に示すように、樹脂製の材料または金属材料あるいはそれらの複合材料等からなり、第2の配管部材3における雌側継手部32の段付円筒状部35の周りを覆う段付円筒部12と第2の配管部材3の円筒状部36の周りを覆う円筒部13とを有するとともに円周上の一部が切り欠かれた略C字状に形成される本体リング部11と、本体リング部11の内周面に軸心に向かって突出する一対の円弧状凸条15とを備えて形成され、本体リング部11と円弧状凸部15とは一体成形にて形成されている。
【0028】
略C字状に形成された本体リング部11は、周方向の一部が平面状に形成され、平面状の一部が本体リング部11を周方向に対して切断する切り欠き部11aを有することとなる。それにより、本体リング部11は、径方向に対して拡径・縮径可能な弾性ストッパとして形成されることとなる。
【0029】
また、円弧状凸条15は、内周面が直線部15aとして形成され、直線部15aから端面に向かって広がるテーパ面部15bを形成するとともに、周方向に所定長さを有して雌側継手部32の窓部37に挿入可能に形成されている。さらに、直線部15aの内径は、第1の配管部材2の一般部筒部21より大径に形成されるとともに、円弧状凸条15の内側壁面は、第1の配管部材2における膨出部24の係合面26に係合可能な係合面15cとして形成されている。そして、この円弧状凸条15は、段付円筒部12の内壁面に向かって弾性を有する弾性ストッパとして形成されている。
【0030】
次に、上記のように構成された配管継手構造において、第1の配管部材2を第2の配管部材3に接続する手順について、図6〜7に基づいて説明する。
【0031】
まず、図6に示すように、係止部材10を第2の配管部材3の雌側継手32に装着する。係止部材10を雌側継手32に装着する際には、本体リング部11の切り欠き部11aを広げて本体リング部11の外径を拡径させた状態で、係止部材10の段付円筒部12を第2の配管部材3の雌側継手部32(段付円筒状部35)に装着する。係止部材10を第2の配管部材3に装着すると、係止部材10の円筒部13は弾性復帰力によって縮径されて円弧状凸条15を第2の配管部材3の窓部37に挿入する。
【0032】
なお、係止部材10の段付円筒部12は、第2の配管部材3における段付円筒状部35より小径に形成されていることから、係止部材10は第2の配管部材3にきつく嵌合して装着されることとなる。
【0033】
この状態で、第1の配管部材2の雄側継手部22を第2の配管部材3の雌側継手部32の挿入口33に向かって挿入すると、雄側継手部22先端で係止部材10のテーパ面部15bに係合して本体リング部11を円弧状凸部15とともに押圧する。本体リング部11が雄側継手部22の先端部によって押圧されて軸方向に沿って第2の配管部材3側に撓みながら僅かに拡径することによって、雄側継手部22は雌側継手部32に進入することとなり、雄側継手部22をさらに進入させると、第1の配管部材2の膨出部24が係止部材10のテーパ面部15をさらに拡径させて、係止部材10の円弧状凸条15を雌側継手部32の段付円筒状部36側に撓ませながら第2の配管部材3の円筒部36に形成された窓部37から脱着する方向に拡径される。
【0034】
次に、図7に示すように雄側継手部22をさらに進入させて、膨出部24が円弧状凸条15を越えると、第1の配管部材2の膨出部24前面に形成されたテーパ外面25が第2の配管部材3の段付円筒状部35の内面に形成されたテーパ内面34に当接するとともに、円弧状凸条15は本体リング部11の縮径によって、係合面15cを膨出部24の係合面26に係合させることとなる。
【0035】
この際、係止部材10は軸方向に弾性を有していることから、円弧状凸条15は、第1の配管部材2の膨出部24を第2の配管部材3側に押圧することとなる。これによって、第1の配管部材2のテーパ外面25と第2の配管部材3のテーパ内面34とが密着され、第1の配管部材2は軸方向に移動を規制されてがたつきをなくした状態で、第1の配管部材2と第2の配管部材3とが接続固定されることとなる。
【0036】
上記のように、実施形態の配管継手では、第1の配管部材2と第2の配管部材3との間に係止部材10を配置させ、係止部材10に第2の配管部材3の雌側継手部32を覆う本体リング部11と第1の配管部材2に係合可能に配置して第1の配管部材2を第2の配管部材3側に弾性力を付与する円弧状凸条15を備えることによって、第1の配管部材2の雄側継手部22を第2の配管部3の雌側継手部32内に挿入する際に、円弧状凸部15の軸方向の付勢力で第1の配管部材2に形成されたテーパ外面25と、第2の配管部材3に形成されたテーパ内面34とを密着状態で接触させることになるから、第1の配管部材2のがたつきを失くしてシール性を向上することができ、その結果、外部からの水分や異物の浸入を防止することができる。
【0037】
しかも、係止部材10の円弧状凸条15が、雌側継手部32の円筒状部36に形成された窓部37に挿入されることから、第1の配管部材2の膨出部24を押圧する際に、円弧状凸条15で受ける反力が、円筒状部36で支持されることとなって、円弧状凸条15の疲労を低減させて係止部材10の寿命を長くすることができる。
【0038】
また、第2の配管部材3においては段付円筒状部35及び円筒状部36からなる雌側継手部32が、一般部筒部31と一体成形にて形成されることから、第2の配管部材3の加工コストを低減することができる。
【0039】
なお、本発明の配管継手は、上記の形態に限定することなく、例えば、図8に示すように、係止部材10の円弧状凸条15の内径、つまり、直線部15aの内径D1を雄側継手部22に装着されたシール部材(実施形態ではOリング5)の外径D2より大径になるように形成すれば、第1の配管部材2の雄側継手部22を第2の配管部材3の雌側継手部32内に挿入する際、円弧状凸条15のOリング5への乗り上げによるOリング5の損傷を防止することができ、Oリング5の寿命を長くすることができる。
【0040】
また、図9に示すように、係止部材10の円弧状凸条15の内径、つまり、直線部15aの内径D1を、第1の配管部材2の筒部21の外径D3と同径かあるいは筒部21より小径となるように形成すれば、第1の配管部材2の雄側継手部22を第2の配管部材3の雌側継手部32内に挿入する際、拡径された本体リング部11が弾性復帰力で縮径されると、円弧状凸条15の直線部15aが第1の配管部材2の筒部21の外周面をきつく嵌合することとなって、第1の配管部材2を第2の配管部材3に保持する力をさらに強めることができる。
【0041】
さらに、本発明の配管継手(実施形態では、係止部材10)は、第2の配管部材3の雌側継手部32に、円筒状部36及び窓部37が形成されていないものにおいても適用できるものであるが、特に、図9に示すように、円弧状凸条15が、直線部15aの内径を第1の配管部材2の筒部21の外径より同径あるいは小径となるように形成したものにおいては、膨出部24を第2の配管部材3側に押圧する付勢力の円弧状凸条15にかかる反力が、筒部21で支持されることとなって、係止部材10の長寿命化を図ることができることから好適に使用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一形態による配管継手構造を示す一部断面図である。
【図2】図1におけるA矢視図である。
【図3】図1における第2の配管部材を示す一部断面図である。
【図4】図1における配管継手(係止部材)を示す一部断面図である。
【図5】図4におけるB矢視図である。
【図6】第1の配管部材を第2の配管部材に挿入する作用を示す一部断面図である。
【図7】第1の配管部材を第2の配管部材に挿入した作用を示す一部断面図である。
【図8】別の形態の配管継手を装着した配管継手構造を示す一部断面図である。
【図9】さらに別の形態の配管継手を装着した配管継手構造を示す一部断面図である。
【図10】従来の配管継手構造を示す一部断面図である。
【符号の説明】
2 第1の配管部材
10 係止部材(配管継手)
11 本体リング部
15 円弧状凸条
15b テーパ面部
15c 係合面
21 一般部筒部
22 雄側継手部
24 膨出部
25 テーパ外面
26 係合面
3 第2の配管部材
31 一般部筒部
32 雌側継手部
34 テーパ内面
35 段付円筒状部
36 円筒状部
37 窓部
【発明の属する技術分野】
本発明は流体用配管部材、例えば、冷凍サイクルの冷媒用配管部材を連結するのに好適な配管継手に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、冷凍サイクルの冷媒用配管部材を連結する配管継手においては、雄側継手部を有する第1の配管部材と雌側継手部を有する第2の配管部材とを連結する際、コストアップにならないように構成することや、配管継手の部位におけるがたつきをなくして水分や異物が浸入しないようにシール性を向上して構成することが課題として挙げられていた。例えば、従来の配管継手においては、図10に示すような配管継手構造(特許文献1)で使用されている配管継手が知られている。
【0003】
前述の特許文献1に示されている配管継手では、挿入部101に環状突起部102を有する配管部材100を雌側継手105の挿入受け口106に接続する際、円周上の一部を軸方向に沿って切り欠いたリング状の係止部材110を配管継手として両者間に嵌め込むことによって配管部材100の軸方向への脱着を規制するように構成されている。挿入受け口106は雌側継手105とは別体で形成されて雌側継手105に装着されている。
【0004】
係止部材110は、周方向に弾性を有する弾性ストッパとして形成され、雌側継手105の挿入受け口106に円周方向に形成された溝107に嵌入する円弧状凸条111を備えている。
【0005】
円弧状凸条111は、配管部材100が雌側継手105の挿入受け口106に挿入して環状突起部102の先端面を雌側継手105の受け面108に当接すると、環状突起部102を雌側継手105の受け面108との間で挟持するように配置される。
【0006】
従って、円弧状凸条111は、雌側継手105の挿入受け口106に形成された溝107に嵌入して環状突起部102の後方への移動を規制することにより、配管部材100の雌側継手105からの脱着を防止することができる。しかも係止部材110は円周上の一部が軸方向に沿って切り欠かれていることから、周方向に弾性を有することになって円弧状凸条111を挿入受け口106の溝107に容易に嵌め込むことができる。
【0007】
【特許文献1】
特開平8−200577号公報(3〜7頁、図1〜2)
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、従来の特許文献1に示されている配管継手構造において、配管継手としての係止部材110は、配管部材100の環状突起部102を円弧状凸条111と雌側継手105の受け面108との間で挟持して配管部材100の脱着を防止するとともに、係止部材110が配管部材100側に弾性を有して形成されているものの、係止部材110の拡径方向及び軸方向、つまり、配管部材100の軸方向と直交する方向に対しては、係止部材110の拡径を規制する構成になっていないことから、例えば、振動により係止部材110の拡径方向への負荷が発生した場合、係止部材110のがたつきを防止することはできなかった。また、円弧状凸条111と挿入受け口106の窓部107との間に軸方向にクリアランスがある場合、クリアランスを解消する構成になっていないことから、係止部材110は軸方向にがたつきを生じてシール性が低下し、外部からの水分や異物の浸入の要因となっていた。
【0009】
従って、本発明は、上述の課題を解決するものであり、コスト低減は勿論のこと、外部からの水分や異物の浸入を防止できるように構成した配管継手を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る配管継手では、上記の課題を解決するために、請求項1記載の発明では、配管継手で、雄側継手部に膨出部を有する第1の配管部材と、雌側継手部を有する第2の配管部材とを接続するように構成されている。
【0011】
つまり、配管継手は、拡径・縮径可能な弾性を有するC字状の本体リング部を備えて、第2の配管部材の雌側継手部の外周面を覆うように装着される。配管継手の本体リング部の内方に形成された円弧状凸条は、第1の配管部材の雄側継手部が第2の配管部材の雌側継手部内に挿入すると、第1の配管部材の膨出部端面に係合して第1の配管部材を第2の配管部材側に押圧する。
【0012】
これによって、配管継手は、本体リング部がC字状に形成されて径方向に弾性を有して形成されていることから、拡径することによって第2の配管部材に容易に装着することができるとともに、自然状態における本体リング部の内径を第2の配管部材の雌側継手部の外径より小径に形成すれば、本体リング部で雌側継手部の外周面を覆う際に雌側継手部の外周面を圧接することができる。
【0013】
この状態で、第1の配管部材を挿入すると、第1の配管部材の雄側継手部が、配管継手の円弧状凸条を押圧して配管継手の本体リング部を拡径させて第1の配管部材の雄側継手部を第2の配管部材の雌側継手部内に挿入することができる。雄側継手部が円弧状凸条を越えてさらに進入することによって、配管継手は、弾性復帰力により本体リング部を縮径させる。これによって、円弧状凸条は、その端面で膨出部端面に係合する。
【0014】
上記のような配管継手で第1の配管部材と第2の配管部材を接続させれば、軸方向のがたつきを吸収できるから、それぞれの接触面が密着されてシール性を向上することができる。従って外部からの水分や異物の浸入を防止することができる。
【0015】
また、請求項2の発明では、第2の配管部材が、雌側継手部に窓部を有して形成していることから、配管継手は、一方で本体リング部により第2配管部材の雌側継手部の外周面を覆い、他方で円弧状凸条を第2の配管部材の窓部に挿入して第2の配管部材に装着することができる。
【0016】
この状態で、第1の配管部材を挿入すると、第1の配管部材の雄側継手部が、配管継手の円弧状凸条を押圧して配管継手を拡径させる。雄側継手部が円弧状凸条を越えてさらに進入することによって、円弧状凸条は、再び、雌側継手部の窓部に進入して第1の配管部材の膨出部端面に係合する。
【0017】
これによって、配管継手は、本体リング部が径方向に弾性を有して形成されていることから、自然状態における本体リング部の内径を第2の配管部材の雌側継手部の外径より小径に形成すれば、本体リング部で雌側継手部の外周面を覆う際に雌側継手部の外周面を圧接することができ、しかも円弧状凸条で第1の配管部材の膨出部と係合することから、配管部材で第1の配管部材と第2の配管部材を接続させれば、それぞれの接触面が密着されてシール性を向上することができる。従って外部からの水分や異物の浸入を防止することができる。
【0018】
また、第2の配管部材の雌側継手部が一般部筒部と一体成形で形成されることから、第2の配管部材の加工コストを低減することができる。
【0019】
請求項3記載の発明では、請求項1の発明における配管継手の円弧状凸条が軸方向に弾性を有していることから、第1の配管部材の膨出部に係合すると第1の配管部材を第2の配管部材側に押圧することとなり、第1の配管部材と第2の配管部材との接触面をより密着させることができる。従ってがたつきを失くしてシール性を向上することができることから、外部からの水分や異物の浸入をさらに防止することができる。
【0020】
請求項4記載の発明では、第1の配管部材と第2の配管部材との接触面、つまり、第1の配管部材の膨出部と第2の配管部材の雌側継手部の内壁面がそれぞれテーパ面を形成していることから、接触面積を広くしてシール性を向上でき、これによって、配管継手部は、配管部材と雌側継手との間でがたつきを発生させにくくなる。従って、配管継手部内を密閉することができ、外部からの水分や異物の浸入を防止することができる。
【0021】
請求項5記載の発明では、請求項1又は請求項2記載の配管継手の円弧状凸条が、自然状態において、その内径を第1の配管部材の一般部筒部の外径より同径又は小径に形成していることから、第1の配管部材を第2の配管部材に挿入する際、拡径された円弧状凸条の弾性復帰力で第1の配管部材の一般部筒部を係合すると配管継手は第1の配管部材ときつく嵌合できシール性をより向上することができる。
【0022】
請求項6記載の発明では、請求項1又は請求項2記載の配管継手の円弧状凸条が、自然状態において、第1の配管部材に装着されたシール部材の外径より大径に形成されていることから、第1の配管部材を、配管継手を装着した第2の配管部材に挿入する際、シール部材の外周面を損傷することなく第1の配管部材を第2の配管部材に挿入することができる。従ってシール部材の長寿命化を図ることができる。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。
【0024】
実施形態の配管継手構造は、図1〜2に示すように、冷凍サイクルにおける冷媒用配管部材としての雄側継手部22を有する第1の配管部材2と雌側継手部32を有する第2の配管部材3に接続する際に、配管継手(以下、係止部材という。)10を第2の配管部材3に装着して第1の配管部材2を第2の配管部材3に接続するように構成される。
【0025】
第1の配管部材2は、図1に示すように、樹脂製の材料あるいは金属製の材料からなるとともに冷媒を流通するために筒状に形成され、挿入側先端部が一般部筒部(以下、単に筒部ともいう。)21より拡径された雄側継手部22として形成されている。雄側継手部22には、Oリング5が嵌入されるシール溝23が形成されるとともに、シール溝23の反先端部側に膨出部24が形成され、膨出部24の前部に先端側に向かって小径となるテーパ外面25が形成され、膨出部24の後方に配置される一般部筒部21と膨拡部24との段差面が、係止部材10と係合する係合面26として形成されている。
【0026】
第2の配管部材3は、図3に示すように樹脂製の材料あるいは金属材料からなるとともに冷媒を流通するために筒状に形成され、挿入側先端部が一般部筒部(以下、単に筒部ともいう。)31より拡径されかつ一般部筒部31と一体成形により形成された雌側継手部32として形成されている。雌側継手部32には第1の配管部材2の雌側継手部22を内嵌する挿入口33と、第1の配管部材2のテーパ外面25に当接するテーパ内面34を有する段付円筒状部35を備えている。さらに、段付円筒状部35の先端には円筒状部36が形成され、円筒状部36に周方向に一対の窓部37が形成されている。
【0027】
一方、係止部材10は、図4〜5に示すように、樹脂製の材料または金属材料あるいはそれらの複合材料等からなり、第2の配管部材3における雌側継手部32の段付円筒状部35の周りを覆う段付円筒部12と第2の配管部材3の円筒状部36の周りを覆う円筒部13とを有するとともに円周上の一部が切り欠かれた略C字状に形成される本体リング部11と、本体リング部11の内周面に軸心に向かって突出する一対の円弧状凸条15とを備えて形成され、本体リング部11と円弧状凸部15とは一体成形にて形成されている。
【0028】
略C字状に形成された本体リング部11は、周方向の一部が平面状に形成され、平面状の一部が本体リング部11を周方向に対して切断する切り欠き部11aを有することとなる。それにより、本体リング部11は、径方向に対して拡径・縮径可能な弾性ストッパとして形成されることとなる。
【0029】
また、円弧状凸条15は、内周面が直線部15aとして形成され、直線部15aから端面に向かって広がるテーパ面部15bを形成するとともに、周方向に所定長さを有して雌側継手部32の窓部37に挿入可能に形成されている。さらに、直線部15aの内径は、第1の配管部材2の一般部筒部21より大径に形成されるとともに、円弧状凸条15の内側壁面は、第1の配管部材2における膨出部24の係合面26に係合可能な係合面15cとして形成されている。そして、この円弧状凸条15は、段付円筒部12の内壁面に向かって弾性を有する弾性ストッパとして形成されている。
【0030】
次に、上記のように構成された配管継手構造において、第1の配管部材2を第2の配管部材3に接続する手順について、図6〜7に基づいて説明する。
【0031】
まず、図6に示すように、係止部材10を第2の配管部材3の雌側継手32に装着する。係止部材10を雌側継手32に装着する際には、本体リング部11の切り欠き部11aを広げて本体リング部11の外径を拡径させた状態で、係止部材10の段付円筒部12を第2の配管部材3の雌側継手部32(段付円筒状部35)に装着する。係止部材10を第2の配管部材3に装着すると、係止部材10の円筒部13は弾性復帰力によって縮径されて円弧状凸条15を第2の配管部材3の窓部37に挿入する。
【0032】
なお、係止部材10の段付円筒部12は、第2の配管部材3における段付円筒状部35より小径に形成されていることから、係止部材10は第2の配管部材3にきつく嵌合して装着されることとなる。
【0033】
この状態で、第1の配管部材2の雄側継手部22を第2の配管部材3の雌側継手部32の挿入口33に向かって挿入すると、雄側継手部22先端で係止部材10のテーパ面部15bに係合して本体リング部11を円弧状凸部15とともに押圧する。本体リング部11が雄側継手部22の先端部によって押圧されて軸方向に沿って第2の配管部材3側に撓みながら僅かに拡径することによって、雄側継手部22は雌側継手部32に進入することとなり、雄側継手部22をさらに進入させると、第1の配管部材2の膨出部24が係止部材10のテーパ面部15をさらに拡径させて、係止部材10の円弧状凸条15を雌側継手部32の段付円筒状部36側に撓ませながら第2の配管部材3の円筒部36に形成された窓部37から脱着する方向に拡径される。
【0034】
次に、図7に示すように雄側継手部22をさらに進入させて、膨出部24が円弧状凸条15を越えると、第1の配管部材2の膨出部24前面に形成されたテーパ外面25が第2の配管部材3の段付円筒状部35の内面に形成されたテーパ内面34に当接するとともに、円弧状凸条15は本体リング部11の縮径によって、係合面15cを膨出部24の係合面26に係合させることとなる。
【0035】
この際、係止部材10は軸方向に弾性を有していることから、円弧状凸条15は、第1の配管部材2の膨出部24を第2の配管部材3側に押圧することとなる。これによって、第1の配管部材2のテーパ外面25と第2の配管部材3のテーパ内面34とが密着され、第1の配管部材2は軸方向に移動を規制されてがたつきをなくした状態で、第1の配管部材2と第2の配管部材3とが接続固定されることとなる。
【0036】
上記のように、実施形態の配管継手では、第1の配管部材2と第2の配管部材3との間に係止部材10を配置させ、係止部材10に第2の配管部材3の雌側継手部32を覆う本体リング部11と第1の配管部材2に係合可能に配置して第1の配管部材2を第2の配管部材3側に弾性力を付与する円弧状凸条15を備えることによって、第1の配管部材2の雄側継手部22を第2の配管部3の雌側継手部32内に挿入する際に、円弧状凸部15の軸方向の付勢力で第1の配管部材2に形成されたテーパ外面25と、第2の配管部材3に形成されたテーパ内面34とを密着状態で接触させることになるから、第1の配管部材2のがたつきを失くしてシール性を向上することができ、その結果、外部からの水分や異物の浸入を防止することができる。
【0037】
しかも、係止部材10の円弧状凸条15が、雌側継手部32の円筒状部36に形成された窓部37に挿入されることから、第1の配管部材2の膨出部24を押圧する際に、円弧状凸条15で受ける反力が、円筒状部36で支持されることとなって、円弧状凸条15の疲労を低減させて係止部材10の寿命を長くすることができる。
【0038】
また、第2の配管部材3においては段付円筒状部35及び円筒状部36からなる雌側継手部32が、一般部筒部31と一体成形にて形成されることから、第2の配管部材3の加工コストを低減することができる。
【0039】
なお、本発明の配管継手は、上記の形態に限定することなく、例えば、図8に示すように、係止部材10の円弧状凸条15の内径、つまり、直線部15aの内径D1を雄側継手部22に装着されたシール部材(実施形態ではOリング5)の外径D2より大径になるように形成すれば、第1の配管部材2の雄側継手部22を第2の配管部材3の雌側継手部32内に挿入する際、円弧状凸条15のOリング5への乗り上げによるOリング5の損傷を防止することができ、Oリング5の寿命を長くすることができる。
【0040】
また、図9に示すように、係止部材10の円弧状凸条15の内径、つまり、直線部15aの内径D1を、第1の配管部材2の筒部21の外径D3と同径かあるいは筒部21より小径となるように形成すれば、第1の配管部材2の雄側継手部22を第2の配管部材3の雌側継手部32内に挿入する際、拡径された本体リング部11が弾性復帰力で縮径されると、円弧状凸条15の直線部15aが第1の配管部材2の筒部21の外周面をきつく嵌合することとなって、第1の配管部材2を第2の配管部材3に保持する力をさらに強めることができる。
【0041】
さらに、本発明の配管継手(実施形態では、係止部材10)は、第2の配管部材3の雌側継手部32に、円筒状部36及び窓部37が形成されていないものにおいても適用できるものであるが、特に、図9に示すように、円弧状凸条15が、直線部15aの内径を第1の配管部材2の筒部21の外径より同径あるいは小径となるように形成したものにおいては、膨出部24を第2の配管部材3側に押圧する付勢力の円弧状凸条15にかかる反力が、筒部21で支持されることとなって、係止部材10の長寿命化を図ることができることから好適に使用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一形態による配管継手構造を示す一部断面図である。
【図2】図1におけるA矢視図である。
【図3】図1における第2の配管部材を示す一部断面図である。
【図4】図1における配管継手(係止部材)を示す一部断面図である。
【図5】図4におけるB矢視図である。
【図6】第1の配管部材を第2の配管部材に挿入する作用を示す一部断面図である。
【図7】第1の配管部材を第2の配管部材に挿入した作用を示す一部断面図である。
【図8】別の形態の配管継手を装着した配管継手構造を示す一部断面図である。
【図9】さらに別の形態の配管継手を装着した配管継手構造を示す一部断面図である。
【図10】従来の配管継手構造を示す一部断面図である。
【符号の説明】
2 第1の配管部材
10 係止部材(配管継手)
11 本体リング部
15 円弧状凸条
15b テーパ面部
15c 係合面
21 一般部筒部
22 雄側継手部
24 膨出部
25 テーパ外面
26 係合面
3 第2の配管部材
31 一般部筒部
32 雌側継手部
34 テーパ内面
35 段付円筒状部
36 円筒状部
37 窓部
Claims (6)
- 雄側継手部を有する第1の配管部材には前記雄側継手部の外周面上に膨出した膨出部が形成され、雌側継手部を有する第2の配管部材は前記雌側継手部が一般部筒部外径より膨拡状に形成されるものにおいて、前記第1の配管部材と前記第2の配管部材とを接続する配管継手であって、
前記第2の配管部材の雌側継手部の外周面を覆ってC字状に形成された本体リング部と、前記本体リング部から軸心に向かって突出して前記第1の配管部材の膨出部に係合可能な円弧状凸条と、有して形成されるとともに前記本体リング部と前記円弧状凸条とが一体成形にて形成され、
前記本体リング部が、径方向に拡径・縮径可能な弾性を有して形成されることを特徴とする配管継手。 - 雄側継手部を有する第1の配管部材には、前記雄側継手部の外周面上に膨出した膨出部が形成され、雌側継手部を有する第2の配管部材は、前記雌側継手部が一般部筒部より膨拡状でかつ前記一般部筒部と一体成形にて形成されるとともに前記雌側継手に窓部を有して形成されるものにおいて、前記第1の配管部材と前記第2の配管部材とを接続する配管継手であって、
前記第2の配管部材の雌側継手部の外周面を覆ってC字状に形成された本体リング部と、前記本体リング部から軸心に向かって突出して前記第2の配管部材の窓部に挿入可能な円弧状凸条と、有して形成されるとともに前記本体リング部と前記円弧状凸条とが一体成形にて形成され、
前記本体リング部が、径方向に拡径・縮径可能な弾性を有して形成されることを特徴とする配管継手。 - 前記円弧状凸条が、軸方向に弾性を有して形成されることを特徴とする請求項1又は2記載の配管継手。
- 前記第1の配管部材の膨出部と前記第2の配管部材の前記膨出部接触部とは、それぞれテーパ面どうしで当接可能に形成されていることを特徴とする請求項1又は2記載の配管継手。
- 前記円弧状凸条の内径が、前記第1の配管部材の一般筒部外径と同径又は一般部筒部より小径に形成されていることを特徴とする請求項1又は2記載の配管継手。
- 前記円弧状凸条の内径が、前記第1の配管部材の雄側継手部に装着されたシール部材の外径より大径に形成されることを特徴とする請求項1又は2記載の配管継手。
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Cited By (2)
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JP2008275080A (ja) * | 2007-04-27 | 2008-11-13 | Denso Corp | 配管部材接続装置 |
KR101315980B1 (ko) * | 2011-07-07 | 2013-10-08 | 유해철 | 호스연결구 |
-
2002
- 2002-11-28 JP JP2002345533A patent/JP2004176845A/ja not_active Withdrawn
Cited By (2)
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