JP2004171687A - 連続録画再生システム - Google Patents

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Yutaka Isobe
裕 磯部
Takechika Shibayama
健爾 柴山
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Victor Company of Japan Ltd
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Abstract

【課題】複数の記録媒体に連続して記録されているデータを連続的に再生することができるデータの連続再生方法を提供する。
【解決手段】2つの記録媒体に継続して記録されたデータで、先に再生を開始した方を基準側、後から再生を開始した方を調相側として、基準側に対して調相側の再生位置を比較停止カウンタが0になるまで早送りして進め(S21,S3,S23およびS24)、基準側と調相側のタイムコード値が所定範囲内となるように調相側の再生を停止または再生して(S1〜8)、両者タイムコード差が一致したなら(S9)、調相側からの再生信号を出力する(S11)。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数の機器で連続した映像音声を連続して再生するための連続録画再生システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、デジタル技術の発展により映像の録画再生装置も様々な装置がある。たとえば、ビデオカセットテープを利用するカセットテープ式デジタルビデオデッキ(以下、単にデジタルビデオデッキと称する)、ハードディスクを利用するハードディスクビデオデッキ、光記録メディアを利用するDVDデッキなど様々である。
【0003】
そしてこれらのデジタル録画再生機器は相互に接続可能であり、デジタルデータで録画編集が可能となっている。特にハードディスクビデオデッキでは、録画した映像に対してランダムアクセスが可能なことから、ノンリニア編集と言われる編集作業に用いられており、このハードディスクビデオデッキで編集した映像をさらにデジタルビデオデッキに書き出して(録画)して、それらの機器で再生するということが可能となっている(たとえば特許文献1参照)。
【0004】
【特許文献1】
特開2001−318463号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、これらの録画再生装置は、相互に接続して互いの録画データのやりとりが可能であるものの、一つの装置では、複数のメディア間で連続した映像の録画再生ができない。
【0006】
たとえば、デジタルビデオデッキの場合は、ビデオカセットテープの容量と、録画モードに依存した時間しか録画することはできず、現在セットされているビデオカセットテープ一巻分を超えて他のビデオカセットテープとの間での連続記録はできない。これは、ビデオカセットテープを自動的に交換するカセットチェンジャーを付属したデジタルビデオデッキであっても、ビデオカセットテープ交換時には、その間やはりデータを記録再生することはできないので、複数のビデオカセットテープに対する連続した録画が可能となるものではない。
【0007】
また、ハードディスクビデオデッキの場合も同様であり、ハードディスクの容量以上に連続したデータ(番組)を記録することはできない。
【0008】
また、例えディスクを交換してコンテンツを記憶する制御を行ったとしても、再生のための位相調整は容易ではない。
【0009】
本発明は、上記に鑑みてなされたもので、その目的としては、複数の記録媒体に対して連続して記録されているデータを、簡単な位相調整で連続的に再生することができる連続録画再生システムを提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明は、上記課題を解決するため、第1の記録媒体を有する第1の記録再生装置と、第2の記録再生装置の第2の記録媒体にまたがって記録されているデータを、複数のコンテンツ及び制御コマンドを双方向で高速伝送可能なシリアルインターフェースで制御される通信バスに伝送させて前記データを連続的に再生させる制御装置を有する連続録画再生システムである。
【0011】
前記制御装置は、前記第1の記録媒体、前記第2の記録媒体を監視し、前記第1の記録媒体の再生が終了する所定時間前となった時点で、前記第2の記録媒体からの再生の開始を前記通信バスを介して前記第2の記録再生装置に指示する手段と、前記第1の記録媒体の再生信号と前記第2の記録媒体の再生信号からタイムコードを取り出し、両者の前記タイムコードを比較する手段と、比較の結果、両者の前記タイムコードが一致するように、前記第2の記録媒体の再生速度を前記通信バスを介して前記第2の記録再生装置に変更させる手段とを備えたことを要旨とする。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
【0013】
(第1の実施の形態)
図1は、本発明を適用した連続録画再生システムの構成を示すブロック図である。
【0014】
この連続録画再生システム1は、カセットビデオテープを交換して使用する第1デジタルビデオデッキ3(図示DVデッキ)、第2デジタルビデオデッキ5、および第3デジタルビデオデッキ7と、カセットチェンジャー内蔵デジタルビデオデッキ9と、ハードディスクビデオデッキ11と、テレビチューナーユニット13と、AVモニタ15と、各ビデオデッキにおける録画再生などを制御する制御装置17とからなり、これらがIEEE1394バスによりネットワークとして接続されている。
【0015】
なお、以下の説明において、第1〜第3デジタルビデオデッキ3、5、7、カセットチェンジャー内蔵デジタルビデオデッキ9、ハードディスクビデオデッキ11などを総称して、単にビデオデッキと称する場合がある。
【0016】
第1〜第3デジタルビデオデッキ3、5、7は可換式録画再生装置であり、いずれも1本のビデオカセットテープ19のみセット可能であり、セットされているビデオカセットテープ19の録画可能容量を超えて録画する場合にはビデオカセットテープ19の交換が必要である。
【0017】
また、第1および第2デジタルビデオデッキ3、5には、さらにテレビモニタ21が接続されており、接続されているビデオデッキからの映像を見ることができる他、それぞれのビデオデッキを介して、IEEE1394バスに接続されているテレビチューナーユニット13や他のビデオデッキなどからの映像音声を視聴することができる。また、第3デジタルビデオデッキ7は、ムービービデオカメラ23に用いられる小型ビデオカセットテープカセット用のデジタルビデオデッキである。
【0018】
カセットチェンジャー内蔵デジタルビデオデッキ9は、可換式録画再生装置の一種であるが、複数のビデオカセットテープ19があらかじめカセットチェンジャーに装備されており、1本のビデオカセットテープの録画可能容量を超えて録画する場合、および複数のビデオカセットテープにまたがって録画されているデータを再生する場合には、自動的に装備されているビデオカセットテープと録画済みまたは再生済みビデオカセットテープとの交換が行われる。ただし、交換作業中は録画、再生できない。
【0019】
ハードディスクビデオデッキ11は記録媒体固定式録画再生装置であり、記録媒体としてハードディスクを内蔵している。ハードディスクに記録されているデータへはランダムアクセスが可能で、ノンリニア編集などによる映像編集を行うことができる。このハードディスクビデオデッキ11の利点の一つは、ハードディスクビデオデッキ自らがハードディスクの空き領域を管理しており、録画においては内蔵されているハードディスクの記憶容量がいっぱいになるまで、開き部分に録画を行えることである。
【0020】
テレビチューナーユニット13は、アンテナ25からのテレビ信号を受信するテレビチューナー27と、受信したテレビ信号をデジタルの映像音声信号に変換するアナログ−デジタルコンバーター29を内蔵している。
【0021】
AVモニタ15は、IEEE1394バスに接続されている各ビデオデッキからの映像を見ることができる。
【0022】
制御装置17は、すべてのビデオデッキの動作を集中制御するもので、各デジタルビデオデッキへのビデオ信号の入出力、および個々の動作制御(再生、録画、停止、固定速早送り、固定速巻き戻し、一時停止などの各種動作の制御)を行う。
【0023】
図2は、この制御装置17内部の構成を示すブロック図である。
【0024】
制御装置17内部には、映像データを一時記憶するための2つのバッファメモリ(第1メモリ31と第2メモリ33)と、2つのメモリへのデータの読み書きと、出力するデータの切り替えを制御するメモリおよびデータスイッチコントローラ35と、メモリおよびデータスイッチコントローラ35の指示により出力するデータを切り替えるデータ出力スイッチ37と、各ビデオデッキに対して動作指令を行う動作指令コントローラ39と、連続したデータがどのような順番で記録されているかを記憶する連続状態メモリ41からなる。
【0025】
ここで、第1メモリ31はデジタルビデオデッキ(第1〜3デジタルビデオデッキ)からのデータを一時記憶するために使用されており、第2メモリ33はハードディスクビデオデッキ11からのデータを一時記憶するために使用されている。なお、この第1および第2のメモリ31および33は、使用されている2台のビデオデッキに対して適宜割り当てられ、図示するような割り当てに固定されているわけではない。したがって、この割り当ては、たとえば、先に録画を開始した装置からのデータを第1メモリ31に、後から記録を開始した装置を第2メモリ33に割り当てるなどである。
【0026】
メモリおよびデータスイッチコントローラ35は、2つのメモリにおけるデータの読み書きを管理すると共に、これら2つのメモリのいずれからの信号を出力するかをデータ出力スイッチ37に対して指示する。
【0027】
連続状態メモリ41は、連続状態記憶手段であり、どの記録媒体からどの記録媒体の順にデータの記録が連続しているかを記憶するためのメモリである。また、この連続状態メモリ41は、ハードディスクビデオデッキ11における録画位置も記憶している。また、この連続状態メモリ41は、録画を最初に始めた機器がどれであるか、および最初に再生を始めた装置がどれであるかを記憶している。
【0028】
この制御装置17では、データの各メディアへの記録ストリームの配分と、各ビデオデッキの状況(テープエンドポイント検出、カセット記録準備、など)に応じて、カセット式のビデオデッキおよびハードディスクビデオデッキ11への記録実施/停止の制御を行う。
【0029】
状況検出は、IEEE1394のAVプロトコルコマンドを利用して行われる。
【0030】
制御装置17が、カセット式のビデオデッキにおいてテープエンドポイントに至ったことを検出する方法としては、制御装置17でDIFストリームからタイムコードデータを読み取り、その値から判定する方法、IEEE1394のAVプロトコルコマンド中の、再生実施コマンドをカセット式のビデオデッキ側へ送信し、「Reject」と返信されたらテープエンドポイント到達と判断する方法、同じくAVプロトコルコマンド中の、ベンダーオプションコマンドを設定して、カセット式のビデオデッキ3のコントローラからテープエンドポイント到達を指示してもらう方法などがある。
【0031】
なお、DIFストリームは、デジタル信号伝送方式を規定したデジタルビデオ規格において、その規格に準拠した伝送信号をDIFストリームと呼ぶものである。このDIFストリームには、たとえば、映像/音声/データ信号の他に、サブコード情報として、タイムコードデータや録画日時、録画時刻などの情報が収納されている。このサブコード情報は早送りや巻き戻しの状態でも読み取ることができる。
【0032】
IEEE1394バスは、IEEE1394規格に基づいて各機器間でビデオ信号の他、各ビデオデッキを制御するための制御信号のやりとりが行われる。IEEE1394規格においては、接続されている機器に対して、ノードIDと称されるユニークな装置番号が機器ごとに付与されている。したがって、第1〜第3デジタルビデオデッキ3、5、7、カセットチェンジャー内蔵デジタルビデオデッキ9、ハードディスクビデオデッキ11、テレビチューナーユニット13、AVモニタ15、および制御装置17のすべてに対してそれぞれユニークなノードIDが付与されている。
【0033】
このような連続録画再生システム1は、一つの住宅のなかで各ビデオデッキなどを分散して配置し、IEEE1394バスによりネットワーク化したものであってもよい。たとえば、第1デジタルビデオデッキ3とそれに接続されているテレビモニタ21は書斎、第2デジタルビデオデッキ5とそれに接続されているテレビモニタ21は子供部屋、第3デジタルビデオデッキ7、カセットチェンジャー内蔵デジタルビデオデッキ9、ハードディスクビデオデッキ11、テレビチューナーユニット13、AVモニタ15、および制御装置17はリビングルームに配置して、それぞれをIEEE1394バスにより接続するとよい。
【0034】
次に、この連続録画再生システムにおける作用を説明する。
【0035】
(録画)
まず、この連続録画再生システム1による録画動作について説明する。
【0036】
図3は、この連続録画再生システムにおける録画動作の概略を説明するための図面である。
【0037】
ここでは、カセットチェンジャー内蔵デジタルビデオデッキ9に録画中、セットされているビデオテープの録画可能容量では録画しきれなくなった場合について説明する。
【0038】
したがって、記録される入力データストリームは、図3(a)に示すように、1本のビデオカセットテープ19の記録容量より大きなものである。なお、ここでは、ビデオカセットテープ19の記録容量は記録モードにより1時間(60min)とする。
【0039】
まず、入力データストリームのデータ(番組)記録するために、任意のビデオカセットテープ19d(図ではカセットA)が選択されて、カセットチェンジャー内蔵デジタルビデオデッキ9にセットされる。そして、記録モードが選択されて記録が開始される。
【0040】
カセットチェンジャー内蔵デジタルビデオデッキ9では、カセットのリール回転速度などから、完全にテープがなくなる少し前の位置がテープエンドポイントとして判別できるので、カセットAに可能な収録時間が終わり近くになり、このテープエンドポイントが検出されるまで、カセットAへデータが記録される。
【0041】
カセットチェンジャー内蔵デジタルビデオデッキ9において、テープエンドポイントが検出されると、それを制御装置17が検出してハードディスクビデオデッキ11へデータの記録(HDD(1))を開始する。このとき、制御装置17では、カセットAからハードディスクビデオデッキ11に連続したデータが記録されたことと、そのデータがHDD(1)領域に記録されたことを連続状態メモリ41に記憶する。
【0042】
ハードディスクビデオデッキ11においてデータの記録が開始されると、カセットAは記録を終了し、次のカセット(図ではカセットB)への記録準備を行う。
【0043】
カセットBへの記録準備は、カセットチェンジャー内蔵デジタルビデオデッキ9においてカセットAからカセットBへの交換により行われる。そして、カセットBへの記録準備が整ったら、カセットチェンジャー内蔵デジタルビデオデッキ9は、カセットBへの記録を開始する。
【0044】
カセットBへの記録が開始されたら、それを制御装置17が検出してハードディスクビデオデッキ11へデータの記録(HDD(1))を停止する。このとき、制御装置17では、ハードディスクビデオデッキ11のHDD(1)領域からカセットBに連続したデータが記録されたことを連続状態メモリ41に記憶する。
【0045】
その後、カセットBのテープエンドポイントが検出されるまで、カセットBへの記録を継続する。
【0046】
カセットチェンジャー内蔵デジタルビデオデッキ9において、テープエンドポイントが検出されると、それを制御装置17が検出してハードディスクビデオデッキ11へデータの記録(HDD(2))を開始する。このとき、制御装置17では、カセットBからハードディスクビデオデッキ11のHDD(2)領域に連続したデータが記録されたことを連続状態メモリ41に記憶する。なお、ハードディスクビデオデッキ11へ記録したデータは、先のハードディスクビデオデッキ11によるデータの記録をHDD(1)、後からの記録をHDD(2)として区別している。
【0047】
ハードディスクビデオデッキ11への記録が開始されたら、カセットBでの記録を終了し、次のカセットCへの記録準備を行う。カセットCへの記録準備はカセットBからカセットCへの交換により行われる。
【0048】
カセットCへの記録準備が整ったら、カセットチェンジャー内蔵デジタルビデオデッキ9においてカセットCへの記録を開始する。
【0049】
カセットCへの記録が開始されたことを制御装置17が検出したら、ハードディスクビデオデッキ11への記録(HDD(2))を停止する。このとき、制御装置17では、ハードディスクビデオデッキ11のHDD(2)領域からカセットCに連続したデータが記録されたことを記憶する。
【0050】
このようにして、一つの長時間に渡る入力データストリームが図3(b)に示すように、3本のカセットと、ハードディスクビデオデッキ11によって記録される。このとき、図3(c)に示すように、カセットAにはテープが完全になくなる60mmよりわずかに短い時間、カセットBにはテープが完全になくなる60mmより短い時間、カセットCへは途中から入力データストリームの最後まで記録され、ハードディスクビデオデッキ11には、異なる2つのデータエリアに記録される。
【0051】
そして、このような連続した記録が、カセットAからHDD(1)領域に記録されたこと、HDD(1)領域からカセットBへ記録されたこと、カセットBからHDD(2)領域に記録されたこと、およびHDD(2)領域からカセットCへ記録されたことが制御装置17の連続状態メモリ41に記憶される。
【0052】
図4は、カセットチェンジャー内蔵デジタルビデオデッキ9からハードディスクビデオデッキ11への記録移行時のシーケンスを示す図面である。
【0053】
カセットチェンジャー内蔵デジタルビデオデッキ9において、テープエンドポイントが検出されると、その信号が制御装置17へ出力される。制御装置17では、このテープエンドポイント検出の信号に基づいて、ハードディスクビデオデッキ11へデータの記録を開始させる。テープエンドポイント検出後は、テープが完全に録画できなくなるまで引き続き録画が行われる。したがって、この間、カセットAとハードディスクビデオデッキ11において重複して同じデータが記録される(図示重複部分)。
【0054】
ここで、カセットAにおける録画においては、テープの走行にしたがってビデオデッキのコントローラが、タイムコードデータがテープに記録すると共に、IEEE1394バスへも出力されているが、カセットAへの録画が止まるとその間タイムコードデータの出力は行われなくなる。そこで、制御装置17では、テープエンドポイントが検出されてから、実際にテープが止まるまでの間に出力されたタイムコードをIEEE1394バスから収集し、ハードディスクビデオデッキ11による録画が開始された時点からこのタイムコードと同じタイムコードに沿って、ハードディスクビデオデッキ11側で録画時間のカウントを行うようにしている。したがって、カセットAタイムコードと、HDD(1)領域における録画時間のカウントが、重複部分において一致するように記録されることになる。この重複するタイムコードは再生の際に再生位相を合わせるために使用される。
【0055】
そして、ビデオカセットテープ19dが交換されると、交換されたカセットBへの記録が開始されると共に、この録画開始信号が制御装置17へ伝達される。
【0056】
このとき、カセットBでは、タイムコードデータが、テープの走行にしたがってビデオデッキのコントローラ(不図示)によりテープに記録される。タイムコードデータの記録は、カセットBにすでにタイムコードが記録されていればそこからインクリメントされることになり、タイムコードの記録がなければゼロからのインクリメントとなる。
【0057】
そして、制御装置17は、カセットBでの記録が開始された後、ハードディスクビデオデッキ11での録画を停止する。この間、カセットBの最初の部分とハードディスクビデオデッキ11での録画を停止までの間に同じデータが記録された重複部分が存在することになる。
【0058】
このとき、制御装置17では、カセットBでの記録が開始された時点でのタイムコードを取得して、HDD(2)領域のタイムコードデータをこれに合わせるように変更する。このため、カセットBへ記録を開始する時点のタイムコードはゼロから始まることが好ましい。カセットBへ記録を開始する時点のタイムコードをゼロから始まることで、その時点でHDD(2)領域に記録中の録画時間をゼロリセットするだけでよい。
【0059】
なお、カセットBからHDD(2)、カセットCへの記録も同様にして行われる。
【0060】
以上のようにして、複数のカセットと、カセット交換時にハードディスクビデオデッキ11による録画が行われて、カセットチェンジャー内蔵デジタルビデオデッキ9に収納されたビデオカセットテープ19dの巻数による収録可能時間が限度に達するまで連続録画が可能となる。
【0061】
なお、ここでは、カセットチェンジャー内蔵デジタルビデオデッキ9とハードディスクビデオデッキ11による連続録画として説明したが、これは、他のビデオデッキを利用したものであってもよい。たとえば、第1デジタルビデオデッキ3とハードディスクビデオデッキ11による連続録画であれば、途中で第1デジタルビデオデッキ3の使用者がビデオカセットテープ19aの交換を余儀なくされるものの1本のビデオカセットテープ19aでは、録画しきれない長時間の録画が連続して可能となる。
【0062】
また、2台のカセット式ビデオデッキとハードディスクビデオデッキを使用してもよい。この場合、あらかじめ2台のビデオデッキの両方に録画可能なビデオカセットテープ19をセットしておき、どちらか一方のビデオデッキで録画を開始し、途中ハードディスクビデオデッキで録画を継続してさらに、他のデジタルビデオデッキによる録画を継続するようにすれば、自動的に2本のビデオカセットテープ19による連続録画が可能となる。
【0063】
(再生)
次に、再生について説明する。
【0064】
図5は、この連続録画再生システムにおける再生動作の概略を説明するための図面である。
【0065】
ここでは、先に録画について説明したときの反対であり、図5(a)および(b)に示すように、3本のカセットとハードディスクビデオデッキ11により連続録画されたデータの再生を例に説明する。
【0066】
図5(c)に示すように、まず、再生したいデータ(番組)が記録されたカセット(図ではカセットA)を選択し、そのカセットをセットする。そして、このカセットAのデータの再生を開始する。
【0067】
カセットAの収録時間が終わり近くになると、記録時と同様に、カセットのリール回転速度などからテープエンドポイントが判別できるので、このテープエンドポイントが検出されるまで、同カセットでのデータを再生する。
【0068】
テープエンドポイントが検出されると、ハードディスクビデオデッキ11のHDD(1)に記録されているデータの再生を開始する。
【0069】
このとき、カセットAからハードディスクビデオデッキ11への再生出力信号の切り替えがスムーズに行われるように(映像や音声などが不連続にならないように)、出力信号の位相合わせをハードディスクビデオデッキ11側の再生速度の変更によりで行う。したがって、基準信号は、先に再生が開始されたカセットAの再生信号となる。なお、この制御は制御装置17によって行われる。
【0070】
ハードディスクビデオデッキ11からの再生信号へ出力が切り替えされると、カセットAは再生を終了し、次のカセット(図ではカセットB)の再生準備を行う。
【0071】
ビデオカセットテープ19dの交換が行われてカセットBの再生準備が整ったら、カセットBからの再生を開始する。
【0072】
このとき、ハードディスクビデオデッキ11からカセットBへの再生出力信号切り替えがスムーズに行われるように、出カ信号の位相合わせをカセットB側の再生速度を変更することで行う。したがって、このときの基準信号は、先に再生開始されたハードディスクビデオデッキ11の再生信号となる。
【0073】
カセットBからの再生信号へ出力が切り替えられると、ハードディスクビデオデッキ11は再生を終了する。そして、カセットBのテープエンドポイントが検出されるまで、カセットBからの再生を継続する。
【0074】
そして、カセットBのテープエンドポイントが検出されたら、ハードディスクビデオデッキ11のHDD(2)に記録されているデータの再生を開始する。
【0075】
ハードディスクビデオデッキ11側の再生信号を位相制御し、カセットB再生信号と同調できたら、ハードディスクビデオデッキ11からの再生信号へ出力を切り替える。
【0076】
ハードディスクビデオデッキ11からの再生信号へ出力切り替えられると、カセットBは再生を終了し、次のカセット(図ではカセットC)の再生準備を行う。そして、カセットCの再生準備が整ったら、カセットCからの再生を開始する。
【0077】
カセットCからの再生信号を位相制御し、ハードディスクビデオデッキ11の再生信号と同調できたら、カセットCからの再生信号へ出力を切り替える。
【0078】
カセットCからの再生信号へ出力が切り替えられると、ハードディスクビデオデッキ11は再生を終了する。
【0079】
図6は、カセットチェンジャー内蔵デジタルビデオデッキ9からハードディスクビデオデッキ11への再生移行時のシーケンスを示す図面である。
【0080】
カセットチェンジャー内蔵デジタルビデオデッキ9において、テープエンドポイントが検出されると、その信号が制御装置17へ出力される。制御装置17では、このテープエンドポイント検出の信号に基づいて、ハードディスクビデオデッキ11でのデータの再生を開始される。このとき、テープの再生に合わせて、ハードディスクビデオデッキ11による再生位置を調整する。そして、テープの再生位置と、ハードディスクビデオデッキ11による再生位置が一致した時点で、カセットチェンジャー内蔵デジタルビデオデッキ9からの再生信号から、ハードディスクビデオデッキ11からの再生信号に切り替える。その後でカセットAの再生は停止される。この再生位置の調整動作は、テープとハードディスクでの記録が重複している部分で行われる。なお、制御装置17による再生位置の調整については後述する。
【0081】
続いて、ビデオカセットテープ19dが交換されると、交換されたカセットBの再生が開始され、ハードディスクビデオデッキ11からの再生と再生位置の調整が行われる。そして、ハードディスクビデオデッキ11からの再生とカセットBの再生位置が一致した時点で、再生信号を切り替えて、ハードディスクビデオデッキ11による再生を停止する。
【0082】
カセットBからHDD(2)、カセットCへの再生も同様にして行われる。
【0083】
以上のようにして3本のカセットとハードディスクビデオデッキ11による連続再生が行われる。
【0084】
(制御装置の動作)
次に、上述した連続録画再生における制御装置17の動作について説明する、まず、録画時は、上述したように制御装置17におけるカセットAのテープエンドポイントの検出によりハードディスクビデオデッキ11による録画が開始され、カセットBの準備完了後、ハードディスクビデオデッキ11による録画中にカセットBへの録画が開始され、その後、ハードディスクビデオデッキ11による録画が停止されることで行われる。
【0085】
一方、再生時には、各ビデオデッキからのDIFストリームを参照して、再生映像の位相を調整する。
【0086】
DIFストリームは、デジタルビデオデッキからIEEE1394バス経由でメモリおよびデータスイッチコントローラ35に入力されている。そして、この入力されたDIFストリームにより制御装置17は、IEEE1394のAVプロトコルコマンドを用いて、デジタルビデオデッキの動作状況をモニタしている。
【0087】
カセットがテープエンドポイントに至ると、メモリおよびデータスイッチコントローラ35は、ハードディスクビデオデッキ11の再生動作を開始する。
【0088】
デジタルビデオデッキとハードディスクビデオデッキ11の両方のDIFストリームが、DIFストリームに入力されることになる。両DIFストリームは、それぞれに対応した第1メモリ31および第2メモリ33へ書き込まれる。
【0089】
入カされた両DIFストリームのフレーム位相は非同期関係にあるので、読み出し時に共通(同タイミング)のフレームリセットを用いて、フレーム同期したメモリ出力信号を得る。
【0090】
しかし、まだこの段階では、両DIFストリームの関係は、フレームスタート位相が合っているのみで、任意の時刻における双方のDIFストリームのフレーム時刻(タイムコード値)は合致している保証はない。
【0091】
そこで、メモリから出力された両DIFストリームより、各々のタイムコードデータを検出し、両者の値が一致するように、基準側(たとえばカセットA)の出カに対して調相側(ハードディスクビデオデッキ11)の出力のストリーム位相(タイムコード値)を合わせる。
【0092】
図7は、このストリームの位相合わせ手順(調相処理手順)を示すフローチャートである。
【0093】
まず、基準側および調相側のタイムコード値を検出し、検出した双方のタイムコード値より、先行または遅れの方向、およびその時間差を算出する(S1)。
【0094】
なお、タイムコード値にエラーを検出した場合は、そのときの動作状況により適当に補間する。
【0095】
そして、基準側および調相側のタイムコード値を比較する(S2)。この比較は、基準側タイムコード値−調相側タイムコード値によって行われ、この答えを「n」とすると、「n」の符号が正(+)の場合は基準側に対し調相側が遅れている場合であり、「n」の符号が負(−)の場合は基準側に対し調相側が先行している場合である。
【0096】
計算結果により、調相側の動作を指定する。
【0097】
(A)基準側に対し調相側が遅れている場合、すなわち、「+n」の場合は、調相側に「早送り」を指示する(S3)。この早送りを行うことで調相側が先行するようになる。
【0098】
(B)基準側に対し調相側が先行している場合、すなわち、「−n」の場合は、さらにその差分量に応じて2通りの動作とするために、差分量が所定値より大きいか否かを判断する(S4)。ここで所定値は、制御装置17において映像データを記憶できるメモリの容量に基づいて規定している。すなわち、メモリ容量から一定値αを引いた値としており、これより差分量が大きい場合と小さい場合で分けている。
【0099】
(B−1)基準側に対し、調相側が大きく先行している場合、すなわち、差分量がメモリ容量から一定値αを引いた値より大きい場合は、調相側に「一時停止」を指示する(S5)。一時停止を行うことで、調相側のストリームが停止し、両者のタイムコード差が縮まる。
【0100】
なお、差分量が非常に大きい場合(たとえば、ハードディスクビデオデッキ11→カセットへの移行を行おうとしたときにビデオカセットテープ19dが先頭部まで巻き戻っていなかったなどのような場合)は、「一時停止」でなく「巻き戻し」を指示して、両ストリーム間のタイムコード差の縮小に要する時間を短縮させるようにしてもよい。
【0101】
このようにする場合、調相する側の機器へ指示する動作指令は「停止/再生/一時停止/固定速早送り/固定速巻き戻し」の5モードによる制御となる。
【0102】
(B−2)基準側に対し調相側がわずかに先行している場合、すなわち、差分量がメモリ容量から一定値αを引いた値より大きくない場合は、―定時間(図におけるx値)「再生」を指示(S6)した後、差分量(n値)に従って(S7)、調相側に割り当てられているメモリの読み出しアドレスを(nフレーム分)スキップさせる(S8)。
【0103】
ここで、―定時間「再生」を指示するのは、メモリ上に連続したデータを記憶させて、読み出しアドレススキップにて任意のアドレスへスキップしても、連続したデータが得られるようにするためである。これは、もし、スキップする直前に「早送り」や「巻き戻し」、および「一時停止」の指示をしている場合、メモリへ入力されるデータが不連続となるので、任意のアドレスへスキップしても得られるデータが連続している保証がないので、メモリアドレスに対するストリームの順番を合わせておくために一定時間再生を行うのである。
【0104】
一方、メモリ書き込み時には、フレーム単位で下位アドレスが揃うように、メモリへ記憶させる。これにより、読み出し時に上位アドレスの値を変化させても、フレーム周波数は変化しない。そして、タイムコードの差分量を計算して、その量だけ上位アドレス値を変化させれば、所望のフレームに相当するデータが得られる。
【0105】
なお、このようなメモリの読み出しの詳細については後述する。
【0106】
(C)基準側と調相側とが調相できている場合、すなわち、基準側タイムコード値=調相側タイムコード値である場合は、そのまま調相側に「再生」を指示する(S9)。
【0107】
そして、一定時間(図におけるy値)連続して、調相されている状態、すなわち、基準側と調相側とのタイムコード値が一致していることが確認できたら(S10)、データ出力スイッチ37に対して出力を基準側から調相側へ切り替えるように指示する(S11)。なお、yの値は、確実に調相しているかどうかを調べるための値であり、任意に決めればよいが、調相の確実性を増すためには長い方がよいものの、あまり長いと切り替わりが遅くなり、重複領域部分で再生出力を切り替えることができなくなるので、そのようにならないような値とする。
【0108】
出カを切り替えた後、基準側の再生を停止するように指示する(S12)。
【0109】
これにより調相動作が終了する。
【0110】
なお、出力されるデータには、出力先のノードIDがデータの出力先として指定される。これは、出力するデータに対して出力先のノードIDを指定することで、再生している機器が変わっても再生を開始した機器に接続されているテレビモニタ21上で映像を継続して視聴できるようにするためである。
【0111】
たとえば、再生を最初に開始した機器が第1デジタルビデオデッキ3であった場合、その再生映像を視聴しているのは、その第1デジタルビデオデッキ3に接続されているテレビモニタ21であると考えられるので、第1デジタルビデオデッキ3でビデオカセットテープ19aが再生されている分には、当然、第1デジタルビデオデッキ3に接続されているテレビモニタ21に再生されている映像が映し出されるが、途中、ハードディスクビデオデッキ11からの再生に切り替わった場合、そのデータの出力先の指定がないと、ハードディスクビデオデッキ11から再生されている映像を第1デジタルビデオデッキ3に接続されているテレビモニタ21で視聴することができなくなる。
【0112】
そこで、制御装置17は、出力するデータに対して出力先のノードIDとして第1デジタルビデオデッキ3を指定することで、再生している機器が変わっても第1デジタルビデオデッキ3に接続されているテレビモニタ21で映像を継続して視聴できるようにしている。なお、最初に再生を開始した機器のノードIDは、連続状態メモリ41に記憶されている。
【0113】
次に、メモリ読み出しのアドレススキップについて説明する。
【0114】
図8は、第1メモリ31と第2メモリ33のメモリマップを示す図面である。
【0115】
ここでは、基準側(デジタルビデオデッキ)に割り当てられているメモリ第1メモリ、調相側(ハードディスクビデオデッキ11)に割り当てられている第2メモリ33とする。なお、差分量の大/小の分別設定は、メモリの容量やメカ制御のタイムラグ、調相側メモリの読み出しアドレススキップ実施時の再生実行時間などを考慮して設定する。
【0116】
まず、基準側と調相側との両ストリームを記憶した第1および第2メモリ31、33からそれぞれタイムコードデータを読み出す。そして、前述したとおり両者を比較して、その差に応じて取り出すフレームのメモリアドレスをスキップする。すなわち、基準側の第1メモリ31からフレームxが読み出されたときに、調相側の第2メモリ33かフレームx+2が読み出された場合、その差分nは+2であるので、その分の第2メモリ33から読み出すアドレスをスキップするように指令されることになる。これにより、第1および第2メモリ31、33の両ストリームが一致するようになるので出力信号を第1メモリ31の方から第2メモリ33の方へ切り替える。
【0117】
以上のような調相制御を行うことで、各機器の動作指令は「停止/再生/一時停止/固定速早送り」の4モードによる制御、または「停止/再生/一時停止/固定速早送り/固定速巻き戻し」の5モードによる制御によって、複数の機器からの出力ストリームの調相が可能となる。
【0118】
このとき、IEEE1394規格を用いることで、クロックやフリップフロップ信号、メカ制御のためのコマンド信号やモ―タ制御用のアナログ/PWM信号、といった余分な制御信号線を必要としない。
【0119】
なお、早送りや巻き戻しについては、早送りサーチや巻き戻しサーチとしてもよく、通常再生速度より早い速度で、再生開始位置を移動するということで、同等の結果を得られる。多くの機器の、早送りや巻き戻しの設定スピードと、早送りサーチや巻き戻しサーチの設定スピードを比較すると、早送りサーチや巻き戻しサーチの方が速度の遅いものが多い。したがって、再生開始位置を微調整し易いという点からみれば、速度の遅い早送りサーチや巻き戻しサーチの方が扱いやすいと言える。
【0120】
なお、このような微調整を行うには、速度の遅い早送りサーチや巻き戻しサーチの他、たとえば、基準側と調相側との差分量に応じてさらに制御を追加するとよい。
【0121】
追加する制御は、前述した調相処理手順において、基準側に対し、調相側が少し先行している場合、すなわち、(基準側タイムコード値<調相側タイムコード値:差分量中)の場合に、調相側に「再生」と「一時停止」を交互に指示する。
たとえば、数フレームに1回「一時停止」を入れ、後の期間は「再生」を指示する、といったような制御を行う。
【0122】
これにより「一時停止」を行うごとに、両者のタイムコード差が縮まり、「再生」と併用することで、徐々に差が縮まるように推移する。
【0123】
「再生」指示期間および「一時停止」指示期間の割合は、メカ制御のタイムラグを考慮して設定する。
【0124】
また、この処理は、メモリの容量設定により、メモリの入出力間にタイムラグが発生する場合にも有効である。つまり、タイムコード検出および判定から、メカ制御、出力ストリームに反映までの期間に、数フレームの遅れが生じることになる。
【0125】
メモリの容量設定は、各記録機器のモード指示コマンド受信に対するメカ制御の反応速度等を考慮して適切な値に設定されるが、この遅れが無視できない量であると思われる場合、上記追加処理により、いっそうスムーズな位相合わせの制御処理が可能となる。
【0126】
以上のように本実施の形態によれば、一つのカセットテープ式ビデオデッキでは、録画できないような長時間のデータを複数のカセットとハードディスクビデオデッキ11によって自動的に連続して録画、再生することが可能となる。
【0127】
また、たとえば、1台のカセットテープ式ビデオデッキにより録画中に、そのビデオカセットテープ19の残量がなくなるような場合でも、テープ交換の間はハードディスクビデオデッキ11によってその間の録画が継続されるため、テープ交換中の映像音声を取り逃がしてしまうことをなくすことができる。しかも、そのビデオカセットテープ19(19a,19b,19c,19d)を再生したときには、途中の映像や音声が離れたところにある機器に記録されているものであっても、再生を開始した機器にそれらからの再生データが送られるため、初めに再生を開始した機器に接続されているテレビモニタ21により継続して視聴することができる。
【0128】
(第2の実施の形態)
第2の実施の形態は、再生時における調相動作の処理が異なるものである。したがって、連続録画再生システム1として機器構成、および録画再生時における基本的な動作は前述した第1の実施の形態と同様であるので、それらの説明は省略する。
【0129】
前述した第1の実施の形態における調相処理においては、調相側に「早送り」を指示した場合、たとえば、調相側の遅れにより「早送り」を指示した後、すぐにタイムコード値を検出すると、調相側が先行して差分量がわずか(または一致)する結果を得ることがある。
【0130】
ところが、メモリへの入力データと出力データとの間には、メモリ内にバッファリングされた時間分のタイムラグが発生している。すなわち、差分量がわずか(または一致)の結果を受けて、動作制御指示が「再生」に切り替わっても、この直後のメモリ内には、直前の「早送り」動作指示を受けて入力されたタイムコードが不連続に記憶されることになる。
【0131】
したがって、仮にあるタイミングで読み出されたタイムコード値が一致したとしても、その次のタイムコード値が一致しているとは限らないことになる。よって、この場合のタイムコード値の比較は無意味である。
【0132】
このことから、「早送り」指示後は、一旦調相側を大きく先行させるようにタイムコード比較を―定時間ストップさせるルーチンを設定する必要がある。
【0133】
本第2の実施の形態は、このような調相側に「早送り」を指示した後に、基準側に対して調相側がわずかに先行(または一致)した場合における調相処理手順を追加したものである。
【0134】
図9は、本第2の実施の形態における調相処理の手順を示すフローチャートである。なお、図9において、前述した図8のフローチャートと同じ処理ステップには同じステップ番号を付した。
【0135】
この調相処理では、まず、タイムコード比較停止カウンタ値をチェックする(S21)。
【0136】
ここでタイムコード比較停止カウンタ値が0以上なら、調相側へ「早送り」を指示する(S3)。
【0137】
その後、処理は、タイムコード比較停止カウンタの値が0より大きいか否かを判断する(S22)、ここで、タイムコード比較停止カウンタの値が0より大きい場合には、タイムコード比較停止カウンタの値を1減算して(S23)、ステップS21へ戻る。一方、タイムコード比較停止カウンタの値が0より大きくない場合には、タイムコード比較停止カウンタの値を変数pにセットして、ステップS21へ戻る。
【0138】
そして、ステップS21において、タイムコード比較停止カウンタ値がチェックされ、タイムコード比較停止カウンタ値が0以下であれば、以降、前述した第1の実施の形態における調相処理と同様に、ステップS1以降の処理を実行して調相処理を行うことになる。
【0139】
図10は、このような調相処理による基準側ストリームを調相側ストリームの再生状態を示す図面である。
【0140】
本第2の実施の形態による調相処理では、図10(a)に示すように、基準側より調相側が遅れている場合(図では基準側が#14のとき調相側が#8でタイムコード差が+8)、調相側に「早送り」の指示が行われ、その結果、調相側が先行するようになる(図10(a)においてタイムコード差が−6の状態)。
【0141】
その後、タイムコード比較停止カウンタ値がチェックされて、0ならば一定値(p値)をセットする。一方、タイムコード比較停止カウンタ値が0以上ならば、カウンタ値から1減算する。同様にして、カウンタ値が0になるまで、自動的に「早送り」が指示される。ここで、pの値は早送りを継続する回数、すなわち早送りをしている時間を規定する数である。
【0142】
そして、カウンタ値が0に戻ると、双方のタイムコード値の比較、差分計算が実施されるようになる。
【0143】
通常は、この段階で、―定期間の調相側「早送り」指示により、基準側に対し調相側が先行している状態になり(図10(a)においてタイムコード差が−6の状態)、この状態は大きく調相側が先行した状態となるので、ステップS4によって一時停止が指示される。そして、この調相側の先行が少なくなるまで一時停止が指示され、調相側の先行が少なくなるまで一時停止が指示され、調相側の先行が少なくなった時点から(図10(a)においてタイムコード差が−3の状態)、ステップS6により再生が指示され、その後は、図10(b)に示すように、ステップS8により調相側で3フレーム分のメモリスキップが行われて(図10(b)においては調相側でフレーム#30か#28へスキップしている)、その後、一定時間、ここでは3フレーム分再生が継続されて、その間基準側、調相側が共に、タイムコードが一致しているのが家訓された後、調相側からのデータに出力が切り替えられ、基準側機器に対して停止指示が行われる。
【0144】
なお、この調相処理において、万―コマンド送受信エラーなどにより、なおも基準側に対し調相側が遅れている状態にある場合は、再び調相側へ「早送り」指示と同時にタイムコード比較停止カウンタ値に一定値が再セットされ、再び自動的に「早送り」指示が行われる。
【0145】
以上のように、本第2の実施の形態によれば、基準側に対して調相側がどのような位置から再生を開始したとしても、まず初めに、基準側に対して常に調相側が先行するように早送りを行うことになるので、調相側がわずかに遅れてその後の位相調整がうまくいかなくなるような場合を回避し、基準側と、調相側との再生位置を確実に一致させることができるようになる。
【0146】
以上、本発明の実施の形態を説明したが、本発明は、このような実施の形態に限定されるものではない。たとえば、上記実施の形態においては、連続したデータをどの媒体に記録したかを記憶しておくための記憶手段として、制御装置17内に連続状態メモリ41を配置しているが、これに代えて、ハードディスクビデオデッキ11による連続録画時に、そのままはハードディスクビデオデッキ11にビデオカセットテープ19(19a,19b,19c,19d)から続くデータであることを記録するようにしてもよし、同様に、ビデオカセットテープ19にハードディスクビデオデッキ11から続く記録であることを記録するようにしてもよい。
【0147】
また、可換式録画再生装置としては、ビデオカセットテープ19を使用するデジタルビデオデッキの他、記録再生可能なDVD装置であってもよい。
【0148】
さらに、上述した実施の形態では、IEEE1394バスにより各機器を接続してネットワークを組んでいるが、IEEE1394バスに代えて、イーサネット(登録商標)を使用したネットワークや、ブルーツースなど有線、無線を問わず、様々なネットワークを使用することができる。
【0149】
そして、さらに当業者により様々に改変できることは言うまでもない。
【0150】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、通信バスで接続された複数の記録再生装置へ、コンテンツの一巻の容量を超える量のデータを記録再生するとき、メモリの使用状況とタイムコードとを比較し、一次停止のルーチンを含むソフト処理により、メカ制御への負担を増加させる事無く、各記録再生装置を動作制御できる。
【0151】
つまり、多数の記録再生装置を通信バスに接続して、記憶媒体の交換時に、コンテンツを記憶させても、再生時には記録再生装置の種類に係わらず簡単な位相調整のモードで調整できるようにしているので、記録されているデータを連続的に再生することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した連続録画再生システムの構成を示すブロック図である。
【図2】制御装置内部の構成を示すブロック図である。
【図3】この連続録画再生システムにおける録画動作の概略を説明するための図面である。
【図4】カセットチェンジャー内蔵デジタルビデオデッキからハードディスクビデオデッキへの記録移行時のシーケンスを示す図面である。
【図5】この連続録画再生システムにおける録画動作の概略を説明するための図面である。
【図6】カセットチェンジャー内蔵デジタルビデオデッキからハードディスクビデオデッキへの再生移行時のシーケンスを示す図面である。
【図7】ストリームの位相合わせ手順(調相処理手順)を示すフローチャートである。
【図8】第1メモリと第2メモリのメモリマップを示す図面である。
【図9】第2の実施の形態における調相処理の手順を示すフローチャートである。
【図10】第2の実施の形態における調相処理による基準側ストリームを調相側ストリームの再生状態を示す図面である。
【符号の説明】
1 連続録画再生システム
3 第1デジタルビデオデッキ
5 第2デジタルビデオデッキ
7 第3デジタルビデオデッキ
9 カセットチェンジャー内蔵デジタルビデオデッキ
11 ハードディスクビデオデッキ
13 テレビチューナーユニット
15 AVモニタ
17 制御装置
19 ビデオカセットテープ
21 テレビモニタ
23 ムービービデオカメラ
25 アンテナ
27 テレビチューナー
29 アナログ−デジタルコンバーター
31 第1メモリ
33 第2メモリ
35 メモリおよびデータスイッチコントローラ
37 データ出力スイッチ
39 動作指令コントローラ
41 連続状態メモリ

Claims (3)

  1. 第1の記録媒体を有する第1の記録再生装置と、第2の記録再生装置の第2の記録媒体にまたがって記録されているデータを、複数のコンテンツ及び制御コマンドを双方向で高速伝送可能なシリアルインターフェースで制御される通信バスに伝送させて前記データを連続的に再生させる制御装置を有する連続録画再生システムであって、
    前記制御装置は、
    前記第1の記録媒体、前記第2の記録媒体を監視し、前記第1の記録媒体の再生が終了する所定時間前となった時点で、前記第2の記録媒体からの再生の開始を前記通信バスを介して前記第2の記録再生装置に指示する手段と、
    前記第1の記録媒体の再生信号と前記第2の記録媒体の再生信号からタイムコードを取り出し、両者の前記タイムコードを比較する手段と、
    比較の結果、両者の前記タイムコードが一致するように、前記第2の記録媒体の再生速度を前記通信バスを介して前記第2の記録再生装置に変更させる手段と、
    を有することを特徴とする連続録画再生システム。
  2. 前記制御装置は、
    前記タイムコードを比較する前に、前記第2の記録媒体の再生を早送りさせて、所定時間以上、前記第1の記録媒体の再生信号からの前記タイムコードよりも前記第2の記録媒体の再生信号からの前記タイムコードが先行するように前記通信バスを介して前記第1の記録再生装置に指示する手段と、
    両者の前記タイムコードが一致するように、前記第2の記録媒体の再生速度を変更する指示を前記通信バスを介して前記第2の記録再生装置に出力する手段と、
    前記データの記録時に前記第2の録画再生装置へ記録を継続させたときに、前記第1の記録媒体に記録中の前記タイムコードに一致させて前記第2の録画再生装置へ前記タイムコードを記録する手段と
    を有することを特徴とする請求項1記載の連続録画再生システム。
  3. 前記データの再生時においては、先に再生されている記録媒体からの前記タイムコードを基準として後から再生を開始した前記記録媒体の前記タイムコードが一致するように後からの再生状態を制御する手段と
    を有することを特徴とする請求項1又は2記載の連続録画再生システム。
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