JP2004170461A - カラー画像表示装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】高解像度の表示が可能で、光利用効率が高い単板式のカラー画像表示装置を提供する。
【解決手段】光源部1a,1b,1cからの赤緑青の各色光をポリゴンミラー6a,6b,6cにより走査しながら画像表示素子4上に導き、矩形短冊状の照明領域を形成する。画像表示素子4の各画素はその画素に入射する光の色に対応した映像信号で駆動される。位相調整手段8a,8b,8cはモータクロック発生手段9からのモータクロック信号S10に対して所定の位相差を有する遅延信号S11a,S11b,S11cを出力し、これに基づいて各ポリゴンミラー6a,6b,6cが回転する。これにより、高解像度で光利用効率の高い単板式カラー画像表示装置を実現できる。
【選択図】 図1
【解決手段】光源部1a,1b,1cからの赤緑青の各色光をポリゴンミラー6a,6b,6cにより走査しながら画像表示素子4上に導き、矩形短冊状の照明領域を形成する。画像表示素子4の各画素はその画素に入射する光の色に対応した映像信号で駆動される。位相調整手段8a,8b,8cはモータクロック発生手段9からのモータクロック信号S10に対して所定の位相差を有する遅延信号S11a,S11b,S11cを出力し、これに基づいて各ポリゴンミラー6a,6b,6cが回転する。これにより、高解像度で光利用効率の高い単板式カラー画像表示装置を実現できる。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は1枚のライトバルブを変調手段として用いてカラー表示を行うカラー画像表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
現在、大型映像市場の主力である液晶プロジェクターは、液晶パネル(ライトバルブ)の画像を光源ランプと集光レンズと投写レンズとを用いてスクリーン上に拡大、結像させるものである。現在実用化されている方式は3板式と単板式の大きく2つに分けることができる。
【0003】
前者の3板式液晶プロジェクターでは、白色光源からの光を色分解光学系により赤、緑、青の3原色の色光に分光した後、それらの光を3枚のモノクロ液晶パネルにより変調し、3原色の画像をそれぞれ形成する。その後、これらの画像を色合成光学系で合成して、1つの投写レンズでスクリーン上に投写する。
【0004】
この方式は光源からの白色光の全スペクトルを利用できるため光利用率は高いが、3枚の液晶パネル、色分解光学系、色合成光学系、及び液晶パネル間のコンバージェンス調整機構を必要とするため比較的高価である。
【0005】
これに対し、従来の単板式液晶プロジェクターでは、モザイク状のカラーフィルター付き液晶パネル上に形成した画像を単純にスクリーンに拡大投写するだけなのでコンパクトで低価格である。しかしながら、この方式では光源からの白色光のうち、色選択手段であるカラーフィルターにおいて不要な色光を吸収することによって所望の色を得ているため、液晶パネルに入射した白色光の1/3以下しか透過(又は反射)せず、光利用率が低く、高輝度の画像が得られにくい。光源を明るくすれば表示画像の明るさを向上させることができるが、カラーフィルターの光吸収による発熱及び耐光性に対する問題が残されており、高輝度化を図る上で大きな障害となっていた。
【0006】
近年、この単板式プロジェクターにおいてカラーフィルターによる光のロスをなくす手段として、カラーフィルターの代わりにダイクロイックミラーとマイクロレンズアレイとによって光利用率を高めた新しい構成が提案され、商品化もなされている。
【0007】
ここではその詳細な説明を避けるが、前記新しい構成の単板式プロジェクターでは、各色光の主光線がマイクロレンズに所定の角度で入射し、多数のマイクロレンズを出射した光が投射レンズに入射する構成であるため、投射レンズはこれらの光を損失なく取り込む必要がある。従って、投射レンズとしては大口径の明るい構成が要求される(実際にはF1.0〜F1.5)。この結果、液晶パネルが1枚の単板式としても、投写レンズの大型化、高コスト化を招き、3板式に対する優位性が明確でないというのが実状である。
【0008】
さらに、光源からの色光を各色光毎に対応した画素に導くため、液晶パネル上の画素は各色光に対応して形成する必要があり、液晶パネルには表示画像に要求される解像度の3倍の解像度で画素形成することが要求され、高解像度を実現しようとすると高コスト化を招き、透過型ライトバルブを用いた場合は透過率が低下してしまう。逆に、液晶パネルの解像度が低い場合や大きく拡大した場合においては、表示画像内で赤緑青の色が分離して見えてしまいコンバージェンスのずれたような画質劣化を招いてしまう。
【0009】
この問題に対して、特許文献1には以下に示す単板方式のカラー画像表示装置が提案されている。図12にあるように、白色光が光源部901から一点に集光するように射出され、その光の集光位置に配置された色分解光学系902により、白色光は順次赤、緑、青の各色光に時間的に分解される。色分解光学系902を透過した光は投光手段903を通り、集光手段904で反射されて反射型ライトバルブ905に入射する。反射型ライトバルブ905は、入射光の色に合わせた信号に応じて入射光を変調させ、これを反射する。反射された光は投射レンズ906により拡大投射され、スクリーン907上に反射型ライトバルブ905上の画像が表示される。ここで色分解光学系902は、図13にあるように、モーター908の回転軸にカラーホイール909が取り付けられている。カラーホイール909は、赤、緑、青のそれぞれの色光のみを透過する扇状のダイクロイックフィルター910,911,912を備える。カラーホイール909の回転軸近傍には光反射体913が取り付けられており、また、モータ908の筐体には、発光素子及び受光素子を備えたセンサ(図示せず)が設置されている。センサが光反射体913からの反射光を検知することで、カラーホイールの位相を知ることができる。反射型ライトバルブ905は、センサから得られる信号に同期させて入射する光の色に対応した信号で駆動される。このように構成することで解像度の劣化やコンバージェンスずれのような色にじみがなく、良好な画像を得ることが出来る。
【0010】
【特許文献1】
国際公開第WO98/29773号パンフレット(特願平10−505072号)
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、図12,図13に示した画像表示装置においては、光源部901が発する白色光のうち、画像表示に利用されるのは常に赤、緑、青の一色のみでありその他の色光は色分解光学系902で吸収されてしまう。従って、光利用効率が最高でも1/3と悪く、表示画像の輝度において満足出来るものではない。
【0012】
本発明は、単板式のカラー画像表示装置における上記の従来の各種問題を解決し、高解像度の表示が可能で、光利用効率が高いカラー画像表示装置を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、本発明のカラー画像表示装置は、赤、緑、青の各色光を射出する光源部と、前記光源部からの前記各色光が入射する第1の光学手段と、前記第1の光学手段を出射した前記各色光が入射し、反射する際に前記各色光を走査する3つのポリゴンミラーと、前記3つのポリゴンミラーからの前記各色光を照明位置に導く第2の光学手段と、前記照明位置に配置され、赤、緑、青の各色信号に応じて入射光を変調する多数の画素を備えた画像表示素子と、画像表示素子の前記各画素を、その画素に入射する光の色に対応した映像信号で駆動する画像表示素子駆動手段と、モータクロック信号を出力するモータクロック発生手段と、前記モータクロック信号が入力され、前記モータクロック信号に対して所定の位相差を有する信号を出力する3つの位相調整手段と、3つの前記位相調整手段からの出力信号に基づいて前記3つのポリゴンミラーをそれぞれ回転させる3つのモータ駆動手段とを有することを特徴とする。
【0014】
【発明の実施の形態】
本発明のカラー画像表示装置は、赤、緑、青の各色光を射出する光源部と、前記光源部からの前記各色光が入射する第1の光学手段と、前記第1の光学手段を出射した前記各色光が入射し、反射する際に前記各色光を走査する3つのポリゴンミラーと、前記3つのポリゴンミラーからの前記各色光を照明位置に導く第2の光学手段と、前記照明位置に配置され、赤、緑、青の各色信号に応じて入射光を変調する多数の画素を備えた画像表示素子と、画像表示素子の前記各画素を、その画素に入射する光の色に対応した映像信号で駆動する画像表示素子駆動手段とを備える。
【0015】
これにより、カラーフィルターのような色選択手段を備えていない単一の画像表示素子のみでカラー表示が可能となる。しかも、画像表示素子の個々の画素が赤緑青の3色分の画素として機能するので、高解像度の表示が可能である。更に、各光源部からの光は常に有効に画像表示素子へ導かれることから光利用率が高く(図12の装置に比べて理論上約3倍の光利用率)高輝度の画像表示を実現できる。
【0016】
また、本発明のカラー画像表示装置は、モータクロック信号を出力するモータクロック発生手段と、前記モータクロック信号が入力され、前記モータクロック信号に対して所定の位相差を有する信号を出力する3つの位相調整手段と、3つの前記位相調整手段からの出力信号に基づいて前記3つのポリゴンミラーをそれぞれ回転させる3つのモータ駆動手段とを有する。
【0017】
これにより、3つのポリゴンミラーを、回転位相差を一定に維持しながら回転させることができる。その結果、画像表示素子上に赤緑青の各色光の主光線を等間隔で入射させることができ、良好なカラー表示が可能になる。
【0018】
本発明の上記のカラー画像表示装置において、前記第1の光学手段、前記ポリゴンミラー、及び前記第2の光学手段が、前記画像表示素子上に赤、緑、青の矩形短冊状の照明領域を形成し、前記位相調整手段が、前記3つのポリゴンミラーの回転位相制御を行うことにより、赤、緑、青の前記各照明領域を前記画像表示素子上に重なり合わぬよう隣接させることが好ましい。
【0019】
これにより、画像表示素子の各画素を、その画素に入射する光の色に応じた信号で正確に駆動することが容易になる。その結果、鮮明なカラー表示が可能になる。
【0020】
また、前記画像表示素子駆動手段は、前記モータクロック信号に同期した前記映像信号を出力することが好ましい。
【0021】
これにより、画像表示素子の各画素に入射する光の切り替わりのタイミングと、その画素を駆動する映像信号の切り替わりのタイミングとを一致させることができる。従って、各画素をその画素に入射する光の色に応じた信号で正確に駆動することができる。
【0022】
また、本発明の上記のカラー画像表示装置は、更に、前記ポリゴンミラーの回転角を検出する回転角検出手段を有することが好ましい。
【0023】
これにより、画像表示素子の各画素に入射する光の切り替わりのタイミングと、その画素を駆動する映像信号の切り替わりのタイミングとをより正確に一致させることが容易になる。その結果、鮮明なカラー表示が可能になる。
【0024】
この場合において、前記回転角検出手段は、前記ポリゴンミラーの回転中心軸上を除く1点に配置された第1の強磁性体と、前記第1の強磁性体の通過を検出する第1の磁気検出手段と、前記ポリゴンミラーの回転中心軸を中心とし、円周方向に着磁されたリング形状の第2の強磁性体と、前記第2の強磁性体の着磁部を検出する第2の磁気検出手段と、前記第1の磁気検出手段及び前記第2の磁気検出手段からの出力信号に基づいて所定のタイミング信号を生成する回転タイミング出力手段とを有することが好ましい。
【0025】
これにより、ポリゴンミラーの回転角の検出精度が向上する。その結果、画像表示素子の各画素に入射する光の切り替わりのタイミングと、その画素を駆動する映像信号の切り替わりのタイミングとを一致させることが容易になる。
【0026】
前記第2の強磁性体は、円周方向にN極及びS極が、交互に、且つ等しい長さで着磁されていることが好ましい。
【0027】
これにより、簡単な方法でポリゴンミラーの回転角の検出精度が向上する。
【0028】
また、前記第2の強磁性体は、円周方向にN極及びS極が交互に着磁されており、前記N極及び前記S極からなる着磁対の数は前記ポリゴンミラーの反射面数の整数倍であることが好ましい。
【0029】
これにより、簡単な方法でポリゴンミラーの回転角の検出精度が向上する。
【0030】
また、前記回転タイミング出力手段は、前記第1の磁気検出手段からの出力信号を基準として、前記第2の磁気検出手段からの出力信号を所定の倍数で分周することが好ましい。
【0031】
これにより、簡単な構成でポリゴンミラーの回転角を高精度に検出できる。
【0032】
また、本発明の上記のカラー画像表示装置は、更に、テストパターン信号を発生し、前記映像信号の代わりに前記テストパターン信号を前記画像表示素子駆動手段に入力するテストパターン信号発生手段と、前記位相調整手段における前記位相差を記憶する位相差記憶手段とを有することが好ましい。
【0033】
これにより、画像表示素子の各画素に入射する光の色の切り替わりのタイミングとその画素を駆動する映像信号の切り替わりのタイミングとのずれを検知することができる。
【0034】
この場合において、前記テストパターン信号が、赤、緑、青のいずれかの単色映像信号であり、前記単色映像信号による前記画像表示素子の各画素の駆動とその画素に入射する光の色とが一致するように前記位相調整手段における前記位相差が設定され、その設定された位相差が前記位相差記憶手段に記憶されることが好ましい。
【0035】
これにより、簡単な構成で画像表示素子の各画素に入射する光の切り替わりのタイミングと、その画素を駆動する映像信号の切り替わりのタイミングとを一致させることができる。
【0036】
また、本発明の上記のカラー画像表示装置は、更に、前記ポリゴンミラーの回転数が所定値以下であることを検出する回転数検出手段と、前記回転数検出手段からの検出信号に基づいて前記光源部を停止するプロテクト制御手段とを有することが好ましい。
【0037】
これにより、ポリゴンミラーの回転が何らかのトラブルにより低下又は停止した場合に、ポリゴンミラーの反射面を焼き付きなどの損傷から保護することができる。
【0038】
また、本発明の上記のカラー画像表示装置は、更に、映像信号振幅を変調する振幅変調手段を有し、前記振幅変調手段により変調された映像信号が前記画像表示素子駆動手段に入力されることが好ましい。
【0039】
これにより、表示画面内の輝度の不均一を解消することができる。
【0040】
この場合において、前記振幅変調手段は、前記画像表示素子の有効表示部の周辺部を表示する映像信号の振幅を拡大するように、且つ/又は、前記画像表示素子の有効表示部の中央部を表示する映像信号の振幅を縮小するように、映像信号を変調して出力することが好ましい。
【0041】
これにより、表示画面の周辺部での輝度の低下を簡単な方法で防止できる。
【0042】
以下に本発明を実施の形態を示しながら詳細に説明する。
【0043】
(実施の形態1)
図1は本発明の実施の形態1に係るカラー画像表示装置の全体構成図である。本実施の形態のカラー画像表示装置は、色の3原色である赤、緑、青(以下、R、G、Bということがある)の光をそれぞれ出力する光源部1a、1b、1c、前記RGB光源部からの光それぞれに対し1つずつ設けられた集光手段(第1の光学手段)2a、2b、2c、ポリゴンミラー6a、6b、6c、及びそのモータ駆動回路7a、7b、7c、位相調整回路8a、8b、8c、走査光学系(第2の光学手段)3a、3b、3c、全反射ミラー40、第1ダイクロイックミラー41、第2ダイクロイックミラー42、画像表示素子4、画像表示素子駆動回路5、モータクロック発生回路9により主に構成される。以下、これらの動作説明を行う。
【0044】
光源部1aを出射した赤色光は集光手段2aにて矩形短冊状に集光され、ポリゴンミラー6aに入射する。ポリゴンミラー6aは一定速度で回転しており、ここでの鏡面反射光が走査光学系3aを透過する。同様に、光源部1bを出射した緑色光は集光手段2bにて矩形短冊状に集光され、一定速度で回転するポリゴンミラー6bに入射し、ここで鏡面反射して走査光学系3bを透過する。また、光源部1cを出射した青色光は集光手段2cにて矩形短冊状に集光され、一定速度で回転するポリゴンミラー6cに入射し、ここで鏡面反射して走査光学系3cを透過する。
【0045】
第1,第2ダイクロイックミラー41,42は一定の波長を境に透過及び反射を行なうものである。本実施の形態では、第1ダイクロイックミラー41として赤色光を透過し、緑色光を反射し、第2ダイクロイックミラー42として赤色光及び緑色光を透過し、青色光を反射する。
【0046】
走査光学系3aを透過した赤色光は全反射ミラー40で反射されて第1ダイクロイックミラー41、及び第2ダイクロイックミラー42を透過して、画像表示素子4に入射して矩形短冊状の照射領域を形成する。ポリゴンミラー6aの回転により画像表示素子4上の赤色の矩形短冊状の照明領域が一定方向に走査される。走査光学系3bを透過した緑色光は第1ダイクロイックミラー41で反射され、第2ダイクロイックミラー42を透過して、画像表示素子4に入射して矩形短冊状の照射領域を形成する。ポリゴンミラー6bの回転により画像表示素子4上の緑色の矩形短冊状の照明領域が一定方向に走査される。また、走査光学系3cを透過した青色光は第2ダイクロイックミラー42で反射され、画像表示素子4に入射して矩形短冊状の照射領域を形成する。ポリゴンミラー6cの回転により画像表示素子4上の青色の矩形短冊状の照明領域が一定方向に走査される。
【0047】
このようにして画像表示素子4上にRGB3色の略同一サイズの矩形短冊像が照射される。この際にポリゴンミラー6a、6b、6cの回転位相に図1に示すように一定差を設けることにより、画像表示素子4上に互いに重ならないRGB3色の矩形短冊像を形成することができる。画像表示素子4には、入射光を変調できる多数の画素が配列形成されている。画像表示素子駆動回路5は、画像表示素子4の各画素をその画素に入射する色光に応じた信号で駆動する。このように、一方向に移動するRGB3色の矩形短冊像に同期して、画像表示素子駆動回路5から映像信号を画像表示素子4に入力することによりフルカラー表示が可能となる。
【0048】
以上のような一定位相差を維持しながらポリゴンミラー6a、6b、6cを回転させるために、モータクロック発生回路9の出力であるモータクロック信号S10をもとに位相調整回路8a、8b、8cがタイミング設定を行い、その出力信号(遅延信号S11a、S11b、S11c)がモータ駆動回路7a、7b、7cに入力される。
【0049】
図2に実施の形態1の回路制御部の詳細例を示す。表示素子駆動回路5へは量子化された映像信号データが入力され、画像メモリ15に一旦記憶される。前記RGBの各矩形短冊像の走査のタイミングに合わせて、画像メモリ15から、画像表示素子4の各画素に入射する光の色に応じた映像信号データが読み出され、画像表示素子4に入力されてカラー表示が行われる。前記画像メモリ15への書き込みはメモリ書き込みタイミングジェネレータ16からの制御信号S18により行う。メモリ書き込みタイミングジェネレータ16へは、RGB映像信号の水平同期信号HD及び垂直同期信号VDと、クロック発生回路13にてPLL回路等の手段により発生する水平同期信号HDに同期したクロックとが入力され、RGB映像信号の位相に同期したメモリ書き込みを実現する。一方、画像メモリ15からのRGB信号データの読み出しはメモリ読み出しタイミングジェネレータ17からの制御信号S19により行う。
【0050】
一方、前記水平同期信号HD及び垂直同期信号VD(図3(a)参照)、及びクロック発生回路13からの前記クロックはモータクロック発生回路9へも入力され、モータクロック発生回路9は、垂直同期信号VDに同期した周期Tのモータクロック信号S10(図3(b))を出力し、位相調整回路8a、8b、8cへそれぞれ入力される。
【0051】
位相調整回路8aは、モータクロック信号S10に対して位相ずれのない遅延信号S11a(図3(b)参照)をモータ駆動回路7aへ出力し、モータ駆動回路7aはポリゴンミラー6aを回転させる。ポリゴンミラー6a上の各頂点にはマグネット23が配置され、回転により磁気検出方式の回転センサ20がマグネット23の磁気を検出してモータ駆動回路7aへ入力する。モータ駆動回路7aは、いわゆるPLL制御により、位相調整回路8aからの遅延信号S11a(図3(b))に回転センサ20からの検出信号S20a(図3(c)参照)を位相ロックさせる。これにより、ポリゴンミラー6aは一定回転を行なう。
【0052】
位相調整回路8b、8cは、モータクロック信号S10(図3(b))に対して一定位相(T/3)ずつ位相をずらした遅延信号S11b(図3(d))及び遅延信号S11c(図3(f))をそれぞれモータ駆動回路7b,7cへ出力する。モータ駆動回路7b,7cは、上記と同様にPLL制御により、ポリゴンミラー6b,6cにそれぞれ対応する回転センサ20からの検出信号S20b(図3(e))及び検出信号S20c(図3(g)))を遅延信号S11b(図3(d))及び遅延信号S11c(図3(f))に同期させて、ポリゴンミラー6b,6cをそれぞれ回転させる。
【0053】
結果としてポリゴンミラー6a、6b、6cは相互に等間隔の回転角度を隔てて同期回転することとなり、画像表示素子4上へ等間隔隔てて走査するRGB矩形短冊光を照射することができる。
【0054】
前記矩形短冊状のRGB光の走査タイミングに合わせて画像表示素子4に表示映像信号を入力する必要がある。そのため、ポリゴンモータ6a,6b,6cの回転と同期を取るため、モータクロック信号S10(図3(b))を表示タイミング制御回路14に入力し、これからの出力信号によりメモリ読み出しタイミングジェネレータ17のタイミング制御を行って、ポリゴンモータ6a,6b,6cの回転、つまりは表示素子4上の前記矩形短冊状のRGB光の走査タイミングに合わせて画像メモリ15からRGB信号データを読み出している。
【0055】
画像表示素子4としては、入射光を変調して表示を行う表示デバイス(ライトバルブ)で有ればこれに限定されず、例えば、透過型液晶表示素子、反射型液晶表示素子、反射型ミラーデバイス等を用いることが可能である。
【0056】
以上の様に構成することで、カラーフィルターのような色選択手段を備えていない画像表示素子4を1枚のみ用いた場合でもカラー表示が可能となる。しかも、画像表示素子4の個々の画素が赤緑青の3色分の画素として機能するので、画像表示素子4の画素数と得られる表示画像の画素数とが一致する。従って、表示画像の所望する解像度以上に画像表示素子4を高解像度化する必要がなく、また、表示画像を拡大しても赤緑青の各色に色分離して見えることもない。さらに、光源部1a,1b,1cからの光は常に有効に画像表示素子4へ導かれることから光利用率が高く高輝度の画像表示を実現できる。
【0057】
また、3つの位相調整回路8a,8b,8cにて、モータクロック発生回路9からのモータクロック信号S10に対して所定の位相差を有する3つの信号を発生させ、これらに基づいて3つのポリゴンミラー6a,6b,6cを回転制御するので、画像表示素子4上にRGBの矩形短冊状の照明領域を相互に重なり合うことなく隣接させて走査させることができる。
【0058】
更に、前記モータクロック信号S10を画像表示素子駆動回路5に入力し、画像表示素子4をモータクロック信号S10に同期した映像信号で駆動することにより、画像表示素子4の各画素を、その画素に入射する光の色に応じた信号で正確に駆動することができる。
【0059】
以上により、鮮明なカラー表示が可能になる。
【0060】
なお、図3においてモータクロック信号S10(図3(b))の周波数は垂直同期信号VD(図3(a))の2倍である場合を例に説明したが、他の任意の整数倍でもよい。またモータ駆動方式はPLL制御を行なう場合を説明したが、ポリゴンミラー6a,6b,6cの回転位相が安定するのであればフリーラン動作であってもよい。
【0061】
また、画像表示素子4上の画像を拡大投射可能な投射レンズを更に設けることでスクリーン上に大型カラー映像を得ることも可能である。
【0062】
(実施の形態2)
本実施の形態2は、実施の形態1において図2の一点鎖線60a,60b,60cで囲まれたポリゴンミラー周辺の構成が異なる以外は実施の形態1と同一である。本実施の形態では図2の一点鎖線60a内の構成が図4の一点鎖線60a’内の構成に置き換えられる。図4は赤色光に対応する構成のみ示しているが、緑色光、青色光に対応する構成も図4と同様である。
【0063】
実施の形態1においては、ポリゴンミラー6a、6b、6cの各頂点上にマグネット23を配置して、位相調整回路8a,8b,8cからの遅延信号と同期して回転駆動を行なった。これに対して、本実施の形態2では、ポリゴンミラー6a,6b,6cの回転位相のさらなる高精度化を図ることにより、画像表示素子4へ照射されるRGB矩形短冊状走査光の位置精度をさらに向上させ、カラー表示画像の2色混色等の課題解消を図る。以下、その説明を実施の形態1と重複する部分は省略し、ポリゴンミラー周辺に絞って行う。
【0064】
図4において、6aはポリゴンミラー、7aはモータ駆動回路、20は回転センサ(第1の磁気検出手段)、23はマグネット(第1の強磁性体)、21はリング型強磁性体(第2の強磁性体)、22は磁気センサの一種であるMRセンサ(第2の磁気検出手段)、32は回転タイミング出力回路である。以下、これらの動作説明を行なう。
【0065】
図4において、マグネット23はポリゴンミラー6aに1個のみ設けられ、ポリゴンミラー6aの1回転当たり1回、回転センサ20の近傍を通過する。これにより、ポリゴンミラー6aの1回転を検出する。図5(a)は回転センサ20の出力信号S24の波形である。
【0066】
リング型強磁性体21は、その中心をポリゴンミラー6aの回転中心と一致させてポリゴンミラー6aの一側面に取り付けられる。MRセンサ22はリング型強磁性体21の外周面に対向して配置される。リング型強磁性体21は円周方向においてN極及びS極が均等間隔で交互に着磁されている。円周方向におけるN極及びS極からなる着磁対の総数はポリゴンミラー6aの反射面数nの整数倍(即ちn×m対、mは整数)である。図5(b)はMRセンサ22の出力信号S25の波形である。
【0067】
回転センサ20aの出力信号S24(図5(a))及びMRセンサ22の出力信号S25(図5(b))は回転タイミング出力回路32に入力される。回転タイミング出力回路32は、回転センサ20からの出力信号S24(図5(a))の立ち上がりでリセットして、MRセンサ22から出力信号S25(図5(b))のパルスがm個カウントされるごとに図5(c)に示す波形のタイミング信号S26を出力する。
【0068】
タイミング信号S26はモータ駆動回路7aに入力される。モータ駆動回路7aは、PLL制御により、タイミング信号S26(図5(c))を位相調整回路8aからの遅延信号S11a(図5(d))に同期させて、ポリゴンミラー6aを一定速度で回転させる。
【0069】
ポリゴンミラー6b,6cについても上記と同様にして回転駆動される。
【0070】
本実施の形態によれば、リング型強磁性体21の着磁対数n×mをポリゴンミラーの反射面数より大きく設定することにより、ポリゴンミラーの回転角の検出精度を向上することができる。その結果、画像表示素子4上において、隣り合う矩形短冊像間の距離を適正に維持することができ、良好なカラー表示が可能になる。
【0071】
(実施の形態3)
本実施の形態5は、図6に示すように、実施の形態1に対し、表示素子駆動回路5の前段にテストパターン発生回路28が追加された点、及び、位相調整回路8a、8b、8cの入力側に位相差制御回路27が追加された点以外は実施の形態1と同一である。図6において一点鎖線60b,60c内の構成は図示を省略しているが、図2と同一である。
【0072】
光学系、表示素子駆動、ポリゴンミラー制御の動作全般については実施の形態1と同等であるので省略し、本実施の形態の位相調整機能に絞って説明する。
【0073】
まず、テストパターン発生回路28にて赤単色に相当するテスト信号を発生させ、スイッチ35をテストパターン発生回路28側に切り替えて映像信号入力の代わりに表示素子駆動回路5に入力する。本実施の形態では、ポリゴンミラー6aが赤色光の走査を行なう。ポリゴンミラー6aの回転位相は位相調整回路8aの設定値(モータクロック信号S10(図3(b))に対する出力信号の位相ずれ量)で決まり、設定がずれている場合、画像表示素子4上の赤色光走査と表示素子4の駆動のタイミングとが合わなくなり、赤色単色表示とはならず緑色または青色の混じった表示となる。そこで両者のタイミングが合うように位相差制御回路27が位相調整回路8aにおける遅延量(位相差)を設定し、その設定値を位相制御回路27に格納する。緑色光および青色光についても同様の処理を順に行なう。その後、位相調整回路8a、8b、8cがモータクロック信号S10に対して付与する位相差は位相制御回路27に格納された値に基づいて設定される。
【0074】
本実施の形態によれば、画像表示素子4の各画素に入射する光の色の切り替わりのタイミングとその画素を駆動する映像信号の切り替えタイミングとのずれが最小となるように最適設定できるので、より良好なカラー表示を行うことができる。
【0075】
(実施の形態4)
本実施の形態4は、図7に示すように、実施の形態1において、ポリゴンミラー6a,6b,6cに対応して回転数検出回路30a、30b、30cを設けた点、及び、回転数検出回路30a、30b、30cからの出力信号が入力されるプロテクト制御回路29を設けた点以外は実施の形態1と同一である。光学系、表示素子駆動、ポリゴンミラー制御の動作全般については実施の形態1と同等であるので省略し、回転速度低下時の処理に絞って説明する。
【0076】
図8に回転数検出回路30a、30b、30cの具体的構成例を示す。回転数検出回路30a、30b、30cは、カウンタ51、ラッチ回路52、コンパレータ53、周期T1のタイミング出力回路54より構成される。回路54は内部発振回路57からの信号を分周回路58により分周して周期T1の信号とし、これをワンショット回路59により処理して、図9(b)に示す周期T1のタイミング信号S55を出力する。
【0077】
回転センサ20の検出出力信号S20(図9(a)参照)はカウンタ51に入力される。カウンタ51はタイミング信号S55により一定間隔でリセットされ、信号S20のパルス数をカウントし出力する。出力されたカウント値Aはタイミング信号S55に基づくタイミングでラッチ回路52にホールドされる。コンパレータ53はホールドされたカウント値Aを基準値Xと比較し、A>Xのとき負論理、A<Xのとき正論理とする信号(回転数低下検出信号S30(図9(c)参照))を出力する。基準値Xとして、通常動作時のカウント値Aに対してX<<Aと設定しておく。
【0078】
ポリゴンミラー6a,6b,6cを駆動する各モータの回転に何らかの不具合が生じて回転数が低下すると、回転センサ検出出力信号S20が低周波数となり、A<Xとなると、図9(c)に示すように回転数低下検出信号S30は正論理に変化する。この信号は図7に示すプロテクト制御回路29へ送られる。
【0079】
プロテクト制御回路29は、3つのポリゴンミラー6a,6b,6cにそれぞれ対応して設けられた3つの回転数検出回路30a、30b、30cからの各回転数低下検出信号S30の論理和を演算する。即ち、3つの回転数検出回路30a、30b、30cのうちいずれかがポリゴンミラー6a,6b,6cの回転数の低下を検出すると、プロテクト制御回路29は光源1a、1b、1cの停止を行う。
【0080】
本実施の形態によれば、万一ポリゴンミラー6a,6b,6cのいずれかの回転が減速又は停止すると光源停止されるので、ポリゴンミラー6a,6b,6cの鏡面を焼き付きなどの損傷から保護することができる。
【0081】
(実施の形態5)
本実施の形態5は、図10に示すように、実施の形態1において、表示素子駆動回路5の前段に振幅変調回路31が追加された点以外は実施の形態1と同一である。光学系、ポリゴンミラー制御の動作全般については実施の形態1と同等であるので省略する。
【0082】
映像信号データは振幅変調回路31へ入力され、図11に示すように、垂直同期信号VD(図11(a))に同期したパラボラ関数(図11(b))が積算される。より具体的には、画像表示素子4の有効表示部の周辺部の画素を駆動する映像信号の振幅が拡大されるように、且つ/又は、画像表示素子4の有効表示部の中央部の画素を駆動する映像信号の振幅が縮小されるように、映像信号が変調される。換言すれば、画像表示素子4の有効表示部の周辺部の画素を駆動する映像信号に対するゲインが、中央部の画素を駆動する映像信号に対するゲインより大きく設定されている。変調された映像信号は、表示素子駆動回路5へ入力される。その後は実施の形態1と同様に画像表示素子4が駆動される。
【0083】
ポリゴンミラー6a,6b,6cへの入射光が隣り合う二つの反射面の稜線上に入射するとき、その色光は画像表示素子4上において走査方向の両端に、分割された2つの矩形短冊像を形成する。このような場合、その色光の損失が発生し、光量が低下する。結果として、画像表示素子4の有効表示部の走査方向における周辺部は中央部よりも光量不足が生じ、表示画像において周辺部での輝度の低下が起こる。本実施の形態によれば、振幅変調回路31にて変調された映像信号が画像表示素子4に入力されるので、画像表示素子4の有効表示部の周辺部の光量不足を補正でき、全画面にわたって均一輝度の画像表示を行うことができる。
【0084】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、カラーフィルターのような色選択手段を備えていない単一の画像表示素子のみでカラー表示が可能となる。しかも、画像表示素子の個々の画素が赤緑青の3色分の画素として機能するので、高解像度の表示が可能である。更に、各光源部からの光は常に有効に画像表示素子へ導かれることから光利用率が高く(図12の装置に比べて理論上約3倍の光利用率)高輝度の画像表示を実現できる。
【0085】
また、3つのポリゴンミラーを、回転位相差を一定に維持しながら回転させることができる。その結果、画像表示素子上に赤緑青の各色光の主光線を等間隔で入射させることができ、良好なカラー表示が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1に係るカラー画像表示装置の全体構成図
【図2】本発明の実施の形態1に係るカラー画像表示装置の回路制御部のブロック図
【図3】本発明の実施の形態1に係るカラー画像表示装置における各種信号のタイミングチャート
【図4】本発明の実施の形態2に係るカラー画像表示装置のモータ駆動部周辺のブロック図
【図5】本発明の実施の形態2に係るカラー画像表示装置における各種信号のタイミングチャート
【図6】本発明の実施の形態3に係るカラー画像表示装置の主要部のブロック図
【図7】本発明の実施の形態4に係るカラー画像表示装置の主要部のブロック図
【図8】本発明の実施の形態4に係るカラー画像表示装置の回転数検出回路の構成を示したブロック図
【図9】本発明の実施の形態4に係るカラー画像表示装置における各種信号のタイミングチャート
【図10】本発明の実施の形態5に係るカラー画像表示装置の主要部のブロック図
【図11】本発明の実施の形態5に係るカラー画像表示装置における振幅変調回路の処理を説明するタイミングチャート
【図12】従来の単板式投写型カラー画像表示装置の構成図
【図13】図12のカラー画像表示装置に使用される色分解光学系の構成を示した正面図
【符号の説明】
1a,1b,1c 光源部
2a,2b,2c 集光手段
3a,3b,3c 走査光学系
4 画像表示素子
5 表示素子駆動回路
6a,6b,6c ポリゴンミラー
7a,7b,7c モータ駆動回路
8a,8b,8c 位相調整回路
9 モータクロック発生回路
13 クロック発生回路
14 表示タイミング制御回路
15 画像メモリ
16 メモリ書き込みタイミングジェネレータ
17 メモリ読み出しタイミングジェネレータ
20 回転センサ
21 リング型強磁性体
22 MRセンサ
23 マグネット
27 位相差制御回路
28 テストパターン発生回路
29 プロテクト制御回路
30a,30b,30c 回転数検出回路
31 振幅変調回路
32 回転タイミング出力回路
S10 モータクロック信号
S11a,S11b,S11c 遅延信号
S18 メモリ書き込み制御信号
S19 メモリ読み出し制御信号
S24 回転センサ検出信号
S25 MRセンサ検出信号
S26 タイミング信号
【発明の属する技術分野】
本発明は1枚のライトバルブを変調手段として用いてカラー表示を行うカラー画像表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
現在、大型映像市場の主力である液晶プロジェクターは、液晶パネル(ライトバルブ)の画像を光源ランプと集光レンズと投写レンズとを用いてスクリーン上に拡大、結像させるものである。現在実用化されている方式は3板式と単板式の大きく2つに分けることができる。
【0003】
前者の3板式液晶プロジェクターでは、白色光源からの光を色分解光学系により赤、緑、青の3原色の色光に分光した後、それらの光を3枚のモノクロ液晶パネルにより変調し、3原色の画像をそれぞれ形成する。その後、これらの画像を色合成光学系で合成して、1つの投写レンズでスクリーン上に投写する。
【0004】
この方式は光源からの白色光の全スペクトルを利用できるため光利用率は高いが、3枚の液晶パネル、色分解光学系、色合成光学系、及び液晶パネル間のコンバージェンス調整機構を必要とするため比較的高価である。
【0005】
これに対し、従来の単板式液晶プロジェクターでは、モザイク状のカラーフィルター付き液晶パネル上に形成した画像を単純にスクリーンに拡大投写するだけなのでコンパクトで低価格である。しかしながら、この方式では光源からの白色光のうち、色選択手段であるカラーフィルターにおいて不要な色光を吸収することによって所望の色を得ているため、液晶パネルに入射した白色光の1/3以下しか透過(又は反射)せず、光利用率が低く、高輝度の画像が得られにくい。光源を明るくすれば表示画像の明るさを向上させることができるが、カラーフィルターの光吸収による発熱及び耐光性に対する問題が残されており、高輝度化を図る上で大きな障害となっていた。
【0006】
近年、この単板式プロジェクターにおいてカラーフィルターによる光のロスをなくす手段として、カラーフィルターの代わりにダイクロイックミラーとマイクロレンズアレイとによって光利用率を高めた新しい構成が提案され、商品化もなされている。
【0007】
ここではその詳細な説明を避けるが、前記新しい構成の単板式プロジェクターでは、各色光の主光線がマイクロレンズに所定の角度で入射し、多数のマイクロレンズを出射した光が投射レンズに入射する構成であるため、投射レンズはこれらの光を損失なく取り込む必要がある。従って、投射レンズとしては大口径の明るい構成が要求される(実際にはF1.0〜F1.5)。この結果、液晶パネルが1枚の単板式としても、投写レンズの大型化、高コスト化を招き、3板式に対する優位性が明確でないというのが実状である。
【0008】
さらに、光源からの色光を各色光毎に対応した画素に導くため、液晶パネル上の画素は各色光に対応して形成する必要があり、液晶パネルには表示画像に要求される解像度の3倍の解像度で画素形成することが要求され、高解像度を実現しようとすると高コスト化を招き、透過型ライトバルブを用いた場合は透過率が低下してしまう。逆に、液晶パネルの解像度が低い場合や大きく拡大した場合においては、表示画像内で赤緑青の色が分離して見えてしまいコンバージェンスのずれたような画質劣化を招いてしまう。
【0009】
この問題に対して、特許文献1には以下に示す単板方式のカラー画像表示装置が提案されている。図12にあるように、白色光が光源部901から一点に集光するように射出され、その光の集光位置に配置された色分解光学系902により、白色光は順次赤、緑、青の各色光に時間的に分解される。色分解光学系902を透過した光は投光手段903を通り、集光手段904で反射されて反射型ライトバルブ905に入射する。反射型ライトバルブ905は、入射光の色に合わせた信号に応じて入射光を変調させ、これを反射する。反射された光は投射レンズ906により拡大投射され、スクリーン907上に反射型ライトバルブ905上の画像が表示される。ここで色分解光学系902は、図13にあるように、モーター908の回転軸にカラーホイール909が取り付けられている。カラーホイール909は、赤、緑、青のそれぞれの色光のみを透過する扇状のダイクロイックフィルター910,911,912を備える。カラーホイール909の回転軸近傍には光反射体913が取り付けられており、また、モータ908の筐体には、発光素子及び受光素子を備えたセンサ(図示せず)が設置されている。センサが光反射体913からの反射光を検知することで、カラーホイールの位相を知ることができる。反射型ライトバルブ905は、センサから得られる信号に同期させて入射する光の色に対応した信号で駆動される。このように構成することで解像度の劣化やコンバージェンスずれのような色にじみがなく、良好な画像を得ることが出来る。
【0010】
【特許文献1】
国際公開第WO98/29773号パンフレット(特願平10−505072号)
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、図12,図13に示した画像表示装置においては、光源部901が発する白色光のうち、画像表示に利用されるのは常に赤、緑、青の一色のみでありその他の色光は色分解光学系902で吸収されてしまう。従って、光利用効率が最高でも1/3と悪く、表示画像の輝度において満足出来るものではない。
【0012】
本発明は、単板式のカラー画像表示装置における上記の従来の各種問題を解決し、高解像度の表示が可能で、光利用効率が高いカラー画像表示装置を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、本発明のカラー画像表示装置は、赤、緑、青の各色光を射出する光源部と、前記光源部からの前記各色光が入射する第1の光学手段と、前記第1の光学手段を出射した前記各色光が入射し、反射する際に前記各色光を走査する3つのポリゴンミラーと、前記3つのポリゴンミラーからの前記各色光を照明位置に導く第2の光学手段と、前記照明位置に配置され、赤、緑、青の各色信号に応じて入射光を変調する多数の画素を備えた画像表示素子と、画像表示素子の前記各画素を、その画素に入射する光の色に対応した映像信号で駆動する画像表示素子駆動手段と、モータクロック信号を出力するモータクロック発生手段と、前記モータクロック信号が入力され、前記モータクロック信号に対して所定の位相差を有する信号を出力する3つの位相調整手段と、3つの前記位相調整手段からの出力信号に基づいて前記3つのポリゴンミラーをそれぞれ回転させる3つのモータ駆動手段とを有することを特徴とする。
【0014】
【発明の実施の形態】
本発明のカラー画像表示装置は、赤、緑、青の各色光を射出する光源部と、前記光源部からの前記各色光が入射する第1の光学手段と、前記第1の光学手段を出射した前記各色光が入射し、反射する際に前記各色光を走査する3つのポリゴンミラーと、前記3つのポリゴンミラーからの前記各色光を照明位置に導く第2の光学手段と、前記照明位置に配置され、赤、緑、青の各色信号に応じて入射光を変調する多数の画素を備えた画像表示素子と、画像表示素子の前記各画素を、その画素に入射する光の色に対応した映像信号で駆動する画像表示素子駆動手段とを備える。
【0015】
これにより、カラーフィルターのような色選択手段を備えていない単一の画像表示素子のみでカラー表示が可能となる。しかも、画像表示素子の個々の画素が赤緑青の3色分の画素として機能するので、高解像度の表示が可能である。更に、各光源部からの光は常に有効に画像表示素子へ導かれることから光利用率が高く(図12の装置に比べて理論上約3倍の光利用率)高輝度の画像表示を実現できる。
【0016】
また、本発明のカラー画像表示装置は、モータクロック信号を出力するモータクロック発生手段と、前記モータクロック信号が入力され、前記モータクロック信号に対して所定の位相差を有する信号を出力する3つの位相調整手段と、3つの前記位相調整手段からの出力信号に基づいて前記3つのポリゴンミラーをそれぞれ回転させる3つのモータ駆動手段とを有する。
【0017】
これにより、3つのポリゴンミラーを、回転位相差を一定に維持しながら回転させることができる。その結果、画像表示素子上に赤緑青の各色光の主光線を等間隔で入射させることができ、良好なカラー表示が可能になる。
【0018】
本発明の上記のカラー画像表示装置において、前記第1の光学手段、前記ポリゴンミラー、及び前記第2の光学手段が、前記画像表示素子上に赤、緑、青の矩形短冊状の照明領域を形成し、前記位相調整手段が、前記3つのポリゴンミラーの回転位相制御を行うことにより、赤、緑、青の前記各照明領域を前記画像表示素子上に重なり合わぬよう隣接させることが好ましい。
【0019】
これにより、画像表示素子の各画素を、その画素に入射する光の色に応じた信号で正確に駆動することが容易になる。その結果、鮮明なカラー表示が可能になる。
【0020】
また、前記画像表示素子駆動手段は、前記モータクロック信号に同期した前記映像信号を出力することが好ましい。
【0021】
これにより、画像表示素子の各画素に入射する光の切り替わりのタイミングと、その画素を駆動する映像信号の切り替わりのタイミングとを一致させることができる。従って、各画素をその画素に入射する光の色に応じた信号で正確に駆動することができる。
【0022】
また、本発明の上記のカラー画像表示装置は、更に、前記ポリゴンミラーの回転角を検出する回転角検出手段を有することが好ましい。
【0023】
これにより、画像表示素子の各画素に入射する光の切り替わりのタイミングと、その画素を駆動する映像信号の切り替わりのタイミングとをより正確に一致させることが容易になる。その結果、鮮明なカラー表示が可能になる。
【0024】
この場合において、前記回転角検出手段は、前記ポリゴンミラーの回転中心軸上を除く1点に配置された第1の強磁性体と、前記第1の強磁性体の通過を検出する第1の磁気検出手段と、前記ポリゴンミラーの回転中心軸を中心とし、円周方向に着磁されたリング形状の第2の強磁性体と、前記第2の強磁性体の着磁部を検出する第2の磁気検出手段と、前記第1の磁気検出手段及び前記第2の磁気検出手段からの出力信号に基づいて所定のタイミング信号を生成する回転タイミング出力手段とを有することが好ましい。
【0025】
これにより、ポリゴンミラーの回転角の検出精度が向上する。その結果、画像表示素子の各画素に入射する光の切り替わりのタイミングと、その画素を駆動する映像信号の切り替わりのタイミングとを一致させることが容易になる。
【0026】
前記第2の強磁性体は、円周方向にN極及びS極が、交互に、且つ等しい長さで着磁されていることが好ましい。
【0027】
これにより、簡単な方法でポリゴンミラーの回転角の検出精度が向上する。
【0028】
また、前記第2の強磁性体は、円周方向にN極及びS極が交互に着磁されており、前記N極及び前記S極からなる着磁対の数は前記ポリゴンミラーの反射面数の整数倍であることが好ましい。
【0029】
これにより、簡単な方法でポリゴンミラーの回転角の検出精度が向上する。
【0030】
また、前記回転タイミング出力手段は、前記第1の磁気検出手段からの出力信号を基準として、前記第2の磁気検出手段からの出力信号を所定の倍数で分周することが好ましい。
【0031】
これにより、簡単な構成でポリゴンミラーの回転角を高精度に検出できる。
【0032】
また、本発明の上記のカラー画像表示装置は、更に、テストパターン信号を発生し、前記映像信号の代わりに前記テストパターン信号を前記画像表示素子駆動手段に入力するテストパターン信号発生手段と、前記位相調整手段における前記位相差を記憶する位相差記憶手段とを有することが好ましい。
【0033】
これにより、画像表示素子の各画素に入射する光の色の切り替わりのタイミングとその画素を駆動する映像信号の切り替わりのタイミングとのずれを検知することができる。
【0034】
この場合において、前記テストパターン信号が、赤、緑、青のいずれかの単色映像信号であり、前記単色映像信号による前記画像表示素子の各画素の駆動とその画素に入射する光の色とが一致するように前記位相調整手段における前記位相差が設定され、その設定された位相差が前記位相差記憶手段に記憶されることが好ましい。
【0035】
これにより、簡単な構成で画像表示素子の各画素に入射する光の切り替わりのタイミングと、その画素を駆動する映像信号の切り替わりのタイミングとを一致させることができる。
【0036】
また、本発明の上記のカラー画像表示装置は、更に、前記ポリゴンミラーの回転数が所定値以下であることを検出する回転数検出手段と、前記回転数検出手段からの検出信号に基づいて前記光源部を停止するプロテクト制御手段とを有することが好ましい。
【0037】
これにより、ポリゴンミラーの回転が何らかのトラブルにより低下又は停止した場合に、ポリゴンミラーの反射面を焼き付きなどの損傷から保護することができる。
【0038】
また、本発明の上記のカラー画像表示装置は、更に、映像信号振幅を変調する振幅変調手段を有し、前記振幅変調手段により変調された映像信号が前記画像表示素子駆動手段に入力されることが好ましい。
【0039】
これにより、表示画面内の輝度の不均一を解消することができる。
【0040】
この場合において、前記振幅変調手段は、前記画像表示素子の有効表示部の周辺部を表示する映像信号の振幅を拡大するように、且つ/又は、前記画像表示素子の有効表示部の中央部を表示する映像信号の振幅を縮小するように、映像信号を変調して出力することが好ましい。
【0041】
これにより、表示画面の周辺部での輝度の低下を簡単な方法で防止できる。
【0042】
以下に本発明を実施の形態を示しながら詳細に説明する。
【0043】
(実施の形態1)
図1は本発明の実施の形態1に係るカラー画像表示装置の全体構成図である。本実施の形態のカラー画像表示装置は、色の3原色である赤、緑、青(以下、R、G、Bということがある)の光をそれぞれ出力する光源部1a、1b、1c、前記RGB光源部からの光それぞれに対し1つずつ設けられた集光手段(第1の光学手段)2a、2b、2c、ポリゴンミラー6a、6b、6c、及びそのモータ駆動回路7a、7b、7c、位相調整回路8a、8b、8c、走査光学系(第2の光学手段)3a、3b、3c、全反射ミラー40、第1ダイクロイックミラー41、第2ダイクロイックミラー42、画像表示素子4、画像表示素子駆動回路5、モータクロック発生回路9により主に構成される。以下、これらの動作説明を行う。
【0044】
光源部1aを出射した赤色光は集光手段2aにて矩形短冊状に集光され、ポリゴンミラー6aに入射する。ポリゴンミラー6aは一定速度で回転しており、ここでの鏡面反射光が走査光学系3aを透過する。同様に、光源部1bを出射した緑色光は集光手段2bにて矩形短冊状に集光され、一定速度で回転するポリゴンミラー6bに入射し、ここで鏡面反射して走査光学系3bを透過する。また、光源部1cを出射した青色光は集光手段2cにて矩形短冊状に集光され、一定速度で回転するポリゴンミラー6cに入射し、ここで鏡面反射して走査光学系3cを透過する。
【0045】
第1,第2ダイクロイックミラー41,42は一定の波長を境に透過及び反射を行なうものである。本実施の形態では、第1ダイクロイックミラー41として赤色光を透過し、緑色光を反射し、第2ダイクロイックミラー42として赤色光及び緑色光を透過し、青色光を反射する。
【0046】
走査光学系3aを透過した赤色光は全反射ミラー40で反射されて第1ダイクロイックミラー41、及び第2ダイクロイックミラー42を透過して、画像表示素子4に入射して矩形短冊状の照射領域を形成する。ポリゴンミラー6aの回転により画像表示素子4上の赤色の矩形短冊状の照明領域が一定方向に走査される。走査光学系3bを透過した緑色光は第1ダイクロイックミラー41で反射され、第2ダイクロイックミラー42を透過して、画像表示素子4に入射して矩形短冊状の照射領域を形成する。ポリゴンミラー6bの回転により画像表示素子4上の緑色の矩形短冊状の照明領域が一定方向に走査される。また、走査光学系3cを透過した青色光は第2ダイクロイックミラー42で反射され、画像表示素子4に入射して矩形短冊状の照射領域を形成する。ポリゴンミラー6cの回転により画像表示素子4上の青色の矩形短冊状の照明領域が一定方向に走査される。
【0047】
このようにして画像表示素子4上にRGB3色の略同一サイズの矩形短冊像が照射される。この際にポリゴンミラー6a、6b、6cの回転位相に図1に示すように一定差を設けることにより、画像表示素子4上に互いに重ならないRGB3色の矩形短冊像を形成することができる。画像表示素子4には、入射光を変調できる多数の画素が配列形成されている。画像表示素子駆動回路5は、画像表示素子4の各画素をその画素に入射する色光に応じた信号で駆動する。このように、一方向に移動するRGB3色の矩形短冊像に同期して、画像表示素子駆動回路5から映像信号を画像表示素子4に入力することによりフルカラー表示が可能となる。
【0048】
以上のような一定位相差を維持しながらポリゴンミラー6a、6b、6cを回転させるために、モータクロック発生回路9の出力であるモータクロック信号S10をもとに位相調整回路8a、8b、8cがタイミング設定を行い、その出力信号(遅延信号S11a、S11b、S11c)がモータ駆動回路7a、7b、7cに入力される。
【0049】
図2に実施の形態1の回路制御部の詳細例を示す。表示素子駆動回路5へは量子化された映像信号データが入力され、画像メモリ15に一旦記憶される。前記RGBの各矩形短冊像の走査のタイミングに合わせて、画像メモリ15から、画像表示素子4の各画素に入射する光の色に応じた映像信号データが読み出され、画像表示素子4に入力されてカラー表示が行われる。前記画像メモリ15への書き込みはメモリ書き込みタイミングジェネレータ16からの制御信号S18により行う。メモリ書き込みタイミングジェネレータ16へは、RGB映像信号の水平同期信号HD及び垂直同期信号VDと、クロック発生回路13にてPLL回路等の手段により発生する水平同期信号HDに同期したクロックとが入力され、RGB映像信号の位相に同期したメモリ書き込みを実現する。一方、画像メモリ15からのRGB信号データの読み出しはメモリ読み出しタイミングジェネレータ17からの制御信号S19により行う。
【0050】
一方、前記水平同期信号HD及び垂直同期信号VD(図3(a)参照)、及びクロック発生回路13からの前記クロックはモータクロック発生回路9へも入力され、モータクロック発生回路9は、垂直同期信号VDに同期した周期Tのモータクロック信号S10(図3(b))を出力し、位相調整回路8a、8b、8cへそれぞれ入力される。
【0051】
位相調整回路8aは、モータクロック信号S10に対して位相ずれのない遅延信号S11a(図3(b)参照)をモータ駆動回路7aへ出力し、モータ駆動回路7aはポリゴンミラー6aを回転させる。ポリゴンミラー6a上の各頂点にはマグネット23が配置され、回転により磁気検出方式の回転センサ20がマグネット23の磁気を検出してモータ駆動回路7aへ入力する。モータ駆動回路7aは、いわゆるPLL制御により、位相調整回路8aからの遅延信号S11a(図3(b))に回転センサ20からの検出信号S20a(図3(c)参照)を位相ロックさせる。これにより、ポリゴンミラー6aは一定回転を行なう。
【0052】
位相調整回路8b、8cは、モータクロック信号S10(図3(b))に対して一定位相(T/3)ずつ位相をずらした遅延信号S11b(図3(d))及び遅延信号S11c(図3(f))をそれぞれモータ駆動回路7b,7cへ出力する。モータ駆動回路7b,7cは、上記と同様にPLL制御により、ポリゴンミラー6b,6cにそれぞれ対応する回転センサ20からの検出信号S20b(図3(e))及び検出信号S20c(図3(g)))を遅延信号S11b(図3(d))及び遅延信号S11c(図3(f))に同期させて、ポリゴンミラー6b,6cをそれぞれ回転させる。
【0053】
結果としてポリゴンミラー6a、6b、6cは相互に等間隔の回転角度を隔てて同期回転することとなり、画像表示素子4上へ等間隔隔てて走査するRGB矩形短冊光を照射することができる。
【0054】
前記矩形短冊状のRGB光の走査タイミングに合わせて画像表示素子4に表示映像信号を入力する必要がある。そのため、ポリゴンモータ6a,6b,6cの回転と同期を取るため、モータクロック信号S10(図3(b))を表示タイミング制御回路14に入力し、これからの出力信号によりメモリ読み出しタイミングジェネレータ17のタイミング制御を行って、ポリゴンモータ6a,6b,6cの回転、つまりは表示素子4上の前記矩形短冊状のRGB光の走査タイミングに合わせて画像メモリ15からRGB信号データを読み出している。
【0055】
画像表示素子4としては、入射光を変調して表示を行う表示デバイス(ライトバルブ)で有ればこれに限定されず、例えば、透過型液晶表示素子、反射型液晶表示素子、反射型ミラーデバイス等を用いることが可能である。
【0056】
以上の様に構成することで、カラーフィルターのような色選択手段を備えていない画像表示素子4を1枚のみ用いた場合でもカラー表示が可能となる。しかも、画像表示素子4の個々の画素が赤緑青の3色分の画素として機能するので、画像表示素子4の画素数と得られる表示画像の画素数とが一致する。従って、表示画像の所望する解像度以上に画像表示素子4を高解像度化する必要がなく、また、表示画像を拡大しても赤緑青の各色に色分離して見えることもない。さらに、光源部1a,1b,1cからの光は常に有効に画像表示素子4へ導かれることから光利用率が高く高輝度の画像表示を実現できる。
【0057】
また、3つの位相調整回路8a,8b,8cにて、モータクロック発生回路9からのモータクロック信号S10に対して所定の位相差を有する3つの信号を発生させ、これらに基づいて3つのポリゴンミラー6a,6b,6cを回転制御するので、画像表示素子4上にRGBの矩形短冊状の照明領域を相互に重なり合うことなく隣接させて走査させることができる。
【0058】
更に、前記モータクロック信号S10を画像表示素子駆動回路5に入力し、画像表示素子4をモータクロック信号S10に同期した映像信号で駆動することにより、画像表示素子4の各画素を、その画素に入射する光の色に応じた信号で正確に駆動することができる。
【0059】
以上により、鮮明なカラー表示が可能になる。
【0060】
なお、図3においてモータクロック信号S10(図3(b))の周波数は垂直同期信号VD(図3(a))の2倍である場合を例に説明したが、他の任意の整数倍でもよい。またモータ駆動方式はPLL制御を行なう場合を説明したが、ポリゴンミラー6a,6b,6cの回転位相が安定するのであればフリーラン動作であってもよい。
【0061】
また、画像表示素子4上の画像を拡大投射可能な投射レンズを更に設けることでスクリーン上に大型カラー映像を得ることも可能である。
【0062】
(実施の形態2)
本実施の形態2は、実施の形態1において図2の一点鎖線60a,60b,60cで囲まれたポリゴンミラー周辺の構成が異なる以外は実施の形態1と同一である。本実施の形態では図2の一点鎖線60a内の構成が図4の一点鎖線60a’内の構成に置き換えられる。図4は赤色光に対応する構成のみ示しているが、緑色光、青色光に対応する構成も図4と同様である。
【0063】
実施の形態1においては、ポリゴンミラー6a、6b、6cの各頂点上にマグネット23を配置して、位相調整回路8a,8b,8cからの遅延信号と同期して回転駆動を行なった。これに対して、本実施の形態2では、ポリゴンミラー6a,6b,6cの回転位相のさらなる高精度化を図ることにより、画像表示素子4へ照射されるRGB矩形短冊状走査光の位置精度をさらに向上させ、カラー表示画像の2色混色等の課題解消を図る。以下、その説明を実施の形態1と重複する部分は省略し、ポリゴンミラー周辺に絞って行う。
【0064】
図4において、6aはポリゴンミラー、7aはモータ駆動回路、20は回転センサ(第1の磁気検出手段)、23はマグネット(第1の強磁性体)、21はリング型強磁性体(第2の強磁性体)、22は磁気センサの一種であるMRセンサ(第2の磁気検出手段)、32は回転タイミング出力回路である。以下、これらの動作説明を行なう。
【0065】
図4において、マグネット23はポリゴンミラー6aに1個のみ設けられ、ポリゴンミラー6aの1回転当たり1回、回転センサ20の近傍を通過する。これにより、ポリゴンミラー6aの1回転を検出する。図5(a)は回転センサ20の出力信号S24の波形である。
【0066】
リング型強磁性体21は、その中心をポリゴンミラー6aの回転中心と一致させてポリゴンミラー6aの一側面に取り付けられる。MRセンサ22はリング型強磁性体21の外周面に対向して配置される。リング型強磁性体21は円周方向においてN極及びS極が均等間隔で交互に着磁されている。円周方向におけるN極及びS極からなる着磁対の総数はポリゴンミラー6aの反射面数nの整数倍(即ちn×m対、mは整数)である。図5(b)はMRセンサ22の出力信号S25の波形である。
【0067】
回転センサ20aの出力信号S24(図5(a))及びMRセンサ22の出力信号S25(図5(b))は回転タイミング出力回路32に入力される。回転タイミング出力回路32は、回転センサ20からの出力信号S24(図5(a))の立ち上がりでリセットして、MRセンサ22から出力信号S25(図5(b))のパルスがm個カウントされるごとに図5(c)に示す波形のタイミング信号S26を出力する。
【0068】
タイミング信号S26はモータ駆動回路7aに入力される。モータ駆動回路7aは、PLL制御により、タイミング信号S26(図5(c))を位相調整回路8aからの遅延信号S11a(図5(d))に同期させて、ポリゴンミラー6aを一定速度で回転させる。
【0069】
ポリゴンミラー6b,6cについても上記と同様にして回転駆動される。
【0070】
本実施の形態によれば、リング型強磁性体21の着磁対数n×mをポリゴンミラーの反射面数より大きく設定することにより、ポリゴンミラーの回転角の検出精度を向上することができる。その結果、画像表示素子4上において、隣り合う矩形短冊像間の距離を適正に維持することができ、良好なカラー表示が可能になる。
【0071】
(実施の形態3)
本実施の形態5は、図6に示すように、実施の形態1に対し、表示素子駆動回路5の前段にテストパターン発生回路28が追加された点、及び、位相調整回路8a、8b、8cの入力側に位相差制御回路27が追加された点以外は実施の形態1と同一である。図6において一点鎖線60b,60c内の構成は図示を省略しているが、図2と同一である。
【0072】
光学系、表示素子駆動、ポリゴンミラー制御の動作全般については実施の形態1と同等であるので省略し、本実施の形態の位相調整機能に絞って説明する。
【0073】
まず、テストパターン発生回路28にて赤単色に相当するテスト信号を発生させ、スイッチ35をテストパターン発生回路28側に切り替えて映像信号入力の代わりに表示素子駆動回路5に入力する。本実施の形態では、ポリゴンミラー6aが赤色光の走査を行なう。ポリゴンミラー6aの回転位相は位相調整回路8aの設定値(モータクロック信号S10(図3(b))に対する出力信号の位相ずれ量)で決まり、設定がずれている場合、画像表示素子4上の赤色光走査と表示素子4の駆動のタイミングとが合わなくなり、赤色単色表示とはならず緑色または青色の混じった表示となる。そこで両者のタイミングが合うように位相差制御回路27が位相調整回路8aにおける遅延量(位相差)を設定し、その設定値を位相制御回路27に格納する。緑色光および青色光についても同様の処理を順に行なう。その後、位相調整回路8a、8b、8cがモータクロック信号S10に対して付与する位相差は位相制御回路27に格納された値に基づいて設定される。
【0074】
本実施の形態によれば、画像表示素子4の各画素に入射する光の色の切り替わりのタイミングとその画素を駆動する映像信号の切り替えタイミングとのずれが最小となるように最適設定できるので、より良好なカラー表示を行うことができる。
【0075】
(実施の形態4)
本実施の形態4は、図7に示すように、実施の形態1において、ポリゴンミラー6a,6b,6cに対応して回転数検出回路30a、30b、30cを設けた点、及び、回転数検出回路30a、30b、30cからの出力信号が入力されるプロテクト制御回路29を設けた点以外は実施の形態1と同一である。光学系、表示素子駆動、ポリゴンミラー制御の動作全般については実施の形態1と同等であるので省略し、回転速度低下時の処理に絞って説明する。
【0076】
図8に回転数検出回路30a、30b、30cの具体的構成例を示す。回転数検出回路30a、30b、30cは、カウンタ51、ラッチ回路52、コンパレータ53、周期T1のタイミング出力回路54より構成される。回路54は内部発振回路57からの信号を分周回路58により分周して周期T1の信号とし、これをワンショット回路59により処理して、図9(b)に示す周期T1のタイミング信号S55を出力する。
【0077】
回転センサ20の検出出力信号S20(図9(a)参照)はカウンタ51に入力される。カウンタ51はタイミング信号S55により一定間隔でリセットされ、信号S20のパルス数をカウントし出力する。出力されたカウント値Aはタイミング信号S55に基づくタイミングでラッチ回路52にホールドされる。コンパレータ53はホールドされたカウント値Aを基準値Xと比較し、A>Xのとき負論理、A<Xのとき正論理とする信号(回転数低下検出信号S30(図9(c)参照))を出力する。基準値Xとして、通常動作時のカウント値Aに対してX<<Aと設定しておく。
【0078】
ポリゴンミラー6a,6b,6cを駆動する各モータの回転に何らかの不具合が生じて回転数が低下すると、回転センサ検出出力信号S20が低周波数となり、A<Xとなると、図9(c)に示すように回転数低下検出信号S30は正論理に変化する。この信号は図7に示すプロテクト制御回路29へ送られる。
【0079】
プロテクト制御回路29は、3つのポリゴンミラー6a,6b,6cにそれぞれ対応して設けられた3つの回転数検出回路30a、30b、30cからの各回転数低下検出信号S30の論理和を演算する。即ち、3つの回転数検出回路30a、30b、30cのうちいずれかがポリゴンミラー6a,6b,6cの回転数の低下を検出すると、プロテクト制御回路29は光源1a、1b、1cの停止を行う。
【0080】
本実施の形態によれば、万一ポリゴンミラー6a,6b,6cのいずれかの回転が減速又は停止すると光源停止されるので、ポリゴンミラー6a,6b,6cの鏡面を焼き付きなどの損傷から保護することができる。
【0081】
(実施の形態5)
本実施の形態5は、図10に示すように、実施の形態1において、表示素子駆動回路5の前段に振幅変調回路31が追加された点以外は実施の形態1と同一である。光学系、ポリゴンミラー制御の動作全般については実施の形態1と同等であるので省略する。
【0082】
映像信号データは振幅変調回路31へ入力され、図11に示すように、垂直同期信号VD(図11(a))に同期したパラボラ関数(図11(b))が積算される。より具体的には、画像表示素子4の有効表示部の周辺部の画素を駆動する映像信号の振幅が拡大されるように、且つ/又は、画像表示素子4の有効表示部の中央部の画素を駆動する映像信号の振幅が縮小されるように、映像信号が変調される。換言すれば、画像表示素子4の有効表示部の周辺部の画素を駆動する映像信号に対するゲインが、中央部の画素を駆動する映像信号に対するゲインより大きく設定されている。変調された映像信号は、表示素子駆動回路5へ入力される。その後は実施の形態1と同様に画像表示素子4が駆動される。
【0083】
ポリゴンミラー6a,6b,6cへの入射光が隣り合う二つの反射面の稜線上に入射するとき、その色光は画像表示素子4上において走査方向の両端に、分割された2つの矩形短冊像を形成する。このような場合、その色光の損失が発生し、光量が低下する。結果として、画像表示素子4の有効表示部の走査方向における周辺部は中央部よりも光量不足が生じ、表示画像において周辺部での輝度の低下が起こる。本実施の形態によれば、振幅変調回路31にて変調された映像信号が画像表示素子4に入力されるので、画像表示素子4の有効表示部の周辺部の光量不足を補正でき、全画面にわたって均一輝度の画像表示を行うことができる。
【0084】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、カラーフィルターのような色選択手段を備えていない単一の画像表示素子のみでカラー表示が可能となる。しかも、画像表示素子の個々の画素が赤緑青の3色分の画素として機能するので、高解像度の表示が可能である。更に、各光源部からの光は常に有効に画像表示素子へ導かれることから光利用率が高く(図12の装置に比べて理論上約3倍の光利用率)高輝度の画像表示を実現できる。
【0085】
また、3つのポリゴンミラーを、回転位相差を一定に維持しながら回転させることができる。その結果、画像表示素子上に赤緑青の各色光の主光線を等間隔で入射させることができ、良好なカラー表示が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1に係るカラー画像表示装置の全体構成図
【図2】本発明の実施の形態1に係るカラー画像表示装置の回路制御部のブロック図
【図3】本発明の実施の形態1に係るカラー画像表示装置における各種信号のタイミングチャート
【図4】本発明の実施の形態2に係るカラー画像表示装置のモータ駆動部周辺のブロック図
【図5】本発明の実施の形態2に係るカラー画像表示装置における各種信号のタイミングチャート
【図6】本発明の実施の形態3に係るカラー画像表示装置の主要部のブロック図
【図7】本発明の実施の形態4に係るカラー画像表示装置の主要部のブロック図
【図8】本発明の実施の形態4に係るカラー画像表示装置の回転数検出回路の構成を示したブロック図
【図9】本発明の実施の形態4に係るカラー画像表示装置における各種信号のタイミングチャート
【図10】本発明の実施の形態5に係るカラー画像表示装置の主要部のブロック図
【図11】本発明の実施の形態5に係るカラー画像表示装置における振幅変調回路の処理を説明するタイミングチャート
【図12】従来の単板式投写型カラー画像表示装置の構成図
【図13】図12のカラー画像表示装置に使用される色分解光学系の構成を示した正面図
【符号の説明】
1a,1b,1c 光源部
2a,2b,2c 集光手段
3a,3b,3c 走査光学系
4 画像表示素子
5 表示素子駆動回路
6a,6b,6c ポリゴンミラー
7a,7b,7c モータ駆動回路
8a,8b,8c 位相調整回路
9 モータクロック発生回路
13 クロック発生回路
14 表示タイミング制御回路
15 画像メモリ
16 メモリ書き込みタイミングジェネレータ
17 メモリ読み出しタイミングジェネレータ
20 回転センサ
21 リング型強磁性体
22 MRセンサ
23 マグネット
27 位相差制御回路
28 テストパターン発生回路
29 プロテクト制御回路
30a,30b,30c 回転数検出回路
31 振幅変調回路
32 回転タイミング出力回路
S10 モータクロック信号
S11a,S11b,S11c 遅延信号
S18 メモリ書き込み制御信号
S19 メモリ読み出し制御信号
S24 回転センサ検出信号
S25 MRセンサ検出信号
S26 タイミング信号
Claims (13)
- 赤、緑、青の各色光を射出する光源部と、
前記光源部からの前記各色光が入射する第1の光学手段と、
前記第1の光学手段を出射した前記各色光が入射し、反射する際に前記各色光を走査する3つのポリゴンミラーと、
前記3つのポリゴンミラーからの前記各色光を照明位置に導く第2の光学手段と、
前記照明位置に配置され、赤、緑、青の各色信号に応じて入射光を変調する多数の画素を備えた画像表示素子と、
画像表示素子の前記各画素を、その画素に入射する光の色に対応した映像信号で駆動する画像表示素子駆動手段と、
モータクロック信号を出力するモータクロック発生手段と、
前記モータクロック信号が入力され、前記モータクロック信号に対して所定の位相差を有する信号を出力する3つの位相調整手段と、
3つの前記位相調整手段からの出力信号に基づいて前記3つのポリゴンミラーをそれぞれ回転させる3つのモータ駆動手段と
を有することを特徴とするカラー画像表示装置。 - 前記第1の光学手段、前記ポリゴンミラー、及び前記第2の光学手段が、前記画像表示素子上に赤、緑、青の矩形短冊状の照明領域を形成し、
前記位相調整手段が、前記3つのポリゴンミラーの回転位相制御を行うことにより、赤、緑、青の前記各照明領域を前記画像表示素子上に重なり合わぬよう隣接させる請求項1に記載のカラー画像表示装置。 - 前記画像表示素子駆動手段は、前記モータクロック信号に同期した前記映像信号を出力する請求項1に記載のカラー画像表示装置。
- 更に、前記ポリゴンミラーの回転角を検出する回転角検出手段を有する請求項1に記載のカラー画像表示装置。
- 前記回転角検出手段は、
前記ポリゴンミラーの回転中心軸上を除く1点に配置された第1の強磁性体と、
前記第1の強磁性体の通過を検出する第1の磁気検出手段と、
前記ポリゴンミラーの回転中心軸を中心とし、円周方向に着磁されたリング形状の第2の強磁性体と、
前記第2の強磁性体の着磁部を検出する第2の磁気検出手段と、
前記第1の磁気検出手段及び前記第2の磁気検出手段からの出力信号に基づいて所定のタイミング信号を生成する回転タイミング出力手段と
を有する請求項4に記載のカラー画像表示装置。 - 前記第2の強磁性体は、円周方向にN極及びS極が、交互に、且つ等しい長さで着磁されている請求項5に記載のカラー画像表示装置。
- 前記第2の強磁性体は、円周方向にN極及びS極が交互に着磁されており、前記N極及び前記S極からなる着磁対の数は前記ポリゴンミラーの反射面数の整数倍である請求項5に記載のカラー画像表示装置。
- 前記回転タイミング出力手段は、前記第1の磁気検出手段からの出力信号を基準として、前記第2の磁気検出手段からの出力信号を所定の倍数で分周する請求項5に記載のカラー画像表示装置。
- 更に、テストパターン信号を発生し、前記映像信号の代わりに前記テストパターン信号を前記画像表示素子駆動手段に入力するテストパターン信号発生手段と、
前記位相調整手段における前記位相差を記憶する位相差記憶手段と
を有する請求項1に記載のカラー画像表示装置。 - 前記テストパターン信号が、赤、緑、青のいずれかの単色映像信号であり、
前記単色映像信号による前記画像表示素子の各画素の駆動とその画素に入射する光の色とが一致するように前記位相調整手段における前記位相差が設定され、その設定された位相差が前記位相差記憶手段に記憶される請求項9に記載のカラー画像表示装置。 - 更に、前記ポリゴンミラーの回転数が所定値以下であることを検出する回転数検出手段と、
前記回転数検出手段からの検出信号に基づいて前記光源部を停止するプロテクト制御手段と
を有する請求項1に記載のカラー画像表示装置。 - 更に、映像信号振幅を変調する振幅変調手段を有し、
前記振幅変調手段により変調された映像信号が前記画像表示素子駆動手段に入力される請求項1に記載のカラー画像表示装置。 - 前記振幅変調手段は、前記画像表示素子の有効表示部の周辺部を表示する映像信号の振幅を拡大するように、且つ/又は、前記画像表示素子の有効表示部の中央部を表示する映像信号の振幅を縮小するように、映像信号を変調して出力する請求項12に記載のカラー画像表示装置。
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20060207 |