JP2004169930A - 給湯装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】熱交換器4と、この熱交換器4を加熱する燃焼器3と、これら熱交換器4および燃焼器3を内部に設ける燃焼缶体2とを備え、燃焼器3により熱交換器4を加熱して熱交換器4に流入される水を湯にして流出する給湯装置であって、燃焼器3による燃焼能力を検知し、検知された燃焼能力が予め定める所定能力を超える毎に所定の数値をカウントし、カウントされた数値が予め定める所定数を越えたとき、燃焼缶体2の寿命と想定してその旨を報知する。
【選択図】 図3
Description
【発明の属する技術分野】
本願発明は、燃焼缶体内に、熱交換器およびこの熱交換器を加熱する燃焼器を備えた給湯装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、給湯装置においては、燃焼缶体内に熱交換器および燃焼器が設けられ、燃焼器によって熱交換器が加熱されることにより、熱交換器内に流入される水を湯にして外部に流出するようにされている(たとえば、特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開平9−329329号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
このような給湯装置は、その用途の違いから、業務用および家庭用に区別されることがあるが、一般に業務用の方が家庭用に比べて、使用時間が長く、また、燃焼のオン、オフ回数も多い。燃焼のオン、オフ回数が多いと、燃焼器の点火により熱交換器が加熱されるが、このとき、熱交換器を内部に設ける燃焼缶体も加熱されることになる。そして、燃焼器の消火により熱交換器に対する加熱が停止されるが、このとき、燃焼缶体は自然冷却される。このように、燃焼缶体において加熱される状態と冷却される状態とが繰り返され、その繰り返し回数が多くなると、燃焼缶体に熱応力が加わり、この熱応力によって燃焼缶体に金属疲労を生じさせ、燃焼缶体を劣化させるおそれがある。
【0005】
また、燃焼器による燃焼中に熱交換器内に流入される水の温度が低すぎると、過大な温度差によって熱交換器の表面に水滴が生じることがある。さらに、燃焼のオン、オフ回数が多いと、この水滴が生じる可能性も高くなり、この水滴によって燃焼缶体を腐食させるおそれがある。
【0006】
また、通常、燃焼缶体の内部表面には、熱を外部へ放出させにくくするための断熱材が設けられている。この断熱材は、たとえばシリカ(二酸化珪素)によって構成されるが、それが燃焼器による燃焼によって高温にさらされ、長時間にわたってその状態が続くと、シリカ自体が結晶化して破壊され、断熱材に割れを起こさせるおそれがある。
【0007】
上記のような燃焼缶体に関する劣化等による不具合は、燃焼缶体内部において生じているため、ユーザには分かり難く、たとえば長年における使用の結果、知らない間に燃焼缶体が破損してしまうおそれがある。
【0008】
【発明の開示】
本願発明は、上記した事情のもとで考え出されたものであって、燃焼缶体の寿命が近づいていることを技術的に想定してその旨をユーザに事前に知らせることのできる給湯装置を提供することを、その課題とする。
【0009】
上記の課題を解決するため、本願発明では、次の技術的手段を講じている。
【0010】
本願発明に係る第1の側面によって提供される給湯装置は、熱交換器と、この熱交換器を加熱する燃焼器と、これら熱交換器および燃焼器を内部に設ける燃焼缶体とを備え、前記燃焼器により前記熱交換器を加熱して前記熱交換器に流入される水を湯にして流出する給湯装置であって、前記燃焼器による燃焼能力を検知する燃焼能力検知手段と、前記燃焼能力検知手段によって検知された燃焼能力が予め定める所定能力を超える毎にカウントするカウント手段と、前記カウント手段によってカウントされた数値が予め定める所定数を越えたとき、前記燃焼缶体の寿命と想定してその旨を報知する報知手段と、を備えることを特徴としている。
【0011】
燃焼缶体においては、加熱される状態と冷却される状態とが繰り返されると、燃焼缶体に熱応力が加わって金属疲労が生じ、燃焼缶体を劣化させてしまうおそれがあるが、従来の給湯装置では、ユーザはこれを想定することができなかった。しかし、上記発明によれば、燃焼器による燃焼能力が予め定める所定能力(たとえば10号)を超える毎に所定の数値をカウントし、カウントされた数値が予め定める所定数(たとえば60万回)を越えたとき、燃焼缶体の寿命と想定してその旨を報知するようにしている。すなわち、所定能力を超える燃焼能力で燃焼する回数が多くなればなるほど、燃焼缶体に熱応力が加わって、燃焼缶体を劣化させる可能性が高くなるので、この発明では、所定能力を超える燃焼能力で燃焼する回数に基づいて、燃焼缶体が寿命に近づいていることを検知することにより予想し、それをユーザに報知している。そのため、ユーザは、燃焼缶体が寿命に近づいていることを事前に把握することができ、たとえば保守員による点検を要請するといった処置を行うことが可能となる。したがって、保守性の向上を図ることができる。
【0012】
本願発明に係る第2の側面によって提供される給湯装置は、熱交換器と、この熱交換器を加熱する燃焼器と、これら熱交換器および燃焼器を内部に設ける燃焼缶体とを備え、前記燃焼器により前記熱交換器を加熱して前記熱交換器に流入される水を湯にして流出する給湯装置であって、前記燃焼器による燃焼開始からの燃焼時間を計時する計時手段と、前記計時手段によって計時された燃焼時間が予め定める所定時間を越える毎にカウントするカウント手段と、前記カウント手段によってカウントされた数値が予め定める所定数を越えたとき、前記燃焼缶体の寿命と想定してその旨を報知する報知手段と、を備えることを特徴としている。
【0013】
この発明によれば、燃焼開始からの燃焼時間が予め定める所定時間(たとえば20秒)を超える毎に所定の数値をカウントし、カウントされた数値が予め定める所定数を越えたとき、燃焼缶体の寿命と想定してその旨を報知するようにしている。すなわち、所定時間を超える燃焼時間で燃焼させる回数が多くなればなるほど、燃焼缶体に熱応力が加わって、燃焼缶体を劣化させる可能性が高くなるので、この発明では、所定時間を超える燃焼時間で燃焼させる回数に基づいて、燃焼缶体が寿命に近づいていることを検知することにより予想し、それをユーザに報知している。そのため、ユーザは、第1の側面に係る発明と同様に、燃焼缶体が寿命に近づいていることを事前に把握することができる。
【0014】
好ましい実施の形態によれば、前記熱交換器内に流入される水の温度を検知する入水温度検知手段と、前記熱交換器において加熱された湯の温度を検知する熱湯温度検知手段と、前記入水温度検知手段によって検知された水の温度と、前記熱湯温度検知手段によって検知された湯の温度との差が予め定める所定温度差以内であるとき、前記カウント手段によるカウントを禁止するカウント禁止手段と、を備える。
【0015】
この発明によれば、熱交換器内に流入される水の温度と、熱交換器において加熱された湯の温度との差が予め定める所定温度差以内であるとき、カウントを禁止する。すなわち、水の温度と加熱された湯の温度との差が比較的少ないときには、燃焼缶体が冷却されにくいと判断し、すなわち、燃焼缶体において加熱される状態と冷却される状態とが繰り返されていないとして、その場合は、カウントを禁止する。これにより、燃焼缶体の寿命をより正確に想定することができる。
【0016】
本願発明に係る第3の側面によって提供される給湯装置は、熱交換器と、この熱交換器を加熱する燃焼器と、これら熱交換器および燃焼器を内部に設ける燃焼缶体とを備え、前記燃焼器により前記熱交換器を加熱して前記熱交換器に流入される水を湯にして流出する給湯装置であって、前記熱交換器において加熱された湯の温度を検知する熱湯温度検知手段と、前記熱湯温度検知手段によって検知された湯の温度が予め定める所定温度を超える毎にカウントするカウント手段と、前記カウント手段によってカウントされた数値が予め定める所定数を越えたとき、前記燃焼缶体の寿命と想定してその旨を報知する報知手段と、を備えることを特徴としている。
【0017】
この発明によれば、熱交換器において加熱された湯の温度が予め定める所定温度(たとえば50℃)を超える毎に所定の数値をカウントし、カウントされた数値が予め定める所定数を越えたとき、燃焼缶体の寿命と想定してその旨を報知する。すなわち、所定温度を超える湯の温度になるような燃焼の回数が多くなればなるほど、燃焼缶体に熱応力が加わって、燃焼缶体を劣化させる可能性が高くなるので、所定温度を超える湯の温度になるような燃焼の回数に基づいて、燃焼缶体が寿命に近づいていることを検知することにより予想し、その旨をユーザに報知するようにしている。そのため、ユーザは、第1および第2の側面に係る発明と同様に、燃焼缶体が寿命に近づいていることを事前に把握することができる。
【0018】
好ましい実施の形態によれば、前記カウント手段によってカウントされた数値を設定変更可能な設定手段をさらに備える。
【0019】
この発明によれば、カウント手段によってカウントされた数値を変更することができるので、たとえば、保守員は、メンテナンス時に、燃焼缶体の状況を把握した上で、カウントされた数値が所定数を越えているのにもかかわらず、交換等するような状態に至っていないとき、その状況に応じた数値に設定することができる。
【0020】
本願発明に係る第4の側面によって提供される給湯装置は、熱交換器と、この熱交換器を加熱する燃焼器と、これら熱交換器および燃焼器を内部に設ける燃焼缶体とを備え、前記燃焼器により前記熱交換器を加熱して前記熱交換器に流入される水を湯にして流出する給湯装置であって、前記熱交換器内に流入される水の温度を検知する入水温度検知手段と、前記入水温度検知手段によって検知された水の温度が予め定める所定温度を下回るときの積算時間を計時する積算時間計時手段と、前記積算時間計時手段によって計時された全積算時間が予め定める所定時間を越えたとき、前記燃焼缶体の寿命と想定してその旨を報知する報知手段と、を備えることを特徴としている。
【0021】
燃焼器による燃焼においては、熱交換器内に流入される水の温度が低すぎると、熱交換器の表面に水滴が生じることがあり、さらに燃焼のオン、オフ回数が多いとこの水滴が生じる可能性も高くなり、燃焼缶体を腐食させるおそれがあるが、従来の給湯装置では、ユーザはこれを想定することができなかった。しかし、上記発明によれば、熱交換器内に流入された水の温度が予め定める所定温度以下のときの積算時間を計時し、計時された全積算時間が予め定める所定時間を越えたとき、燃焼缶体の寿命と想定してその旨を報知する。すなわち、熱交換器内に所定温度以下の入水温度で入水される積算時間が長くなればなるほど、水滴が生じやすくなり、燃焼缶体を腐食させる可能性が高くなるので、熱交換器内に流入される水の温度が所定温度以下のときの全積算時間に基づいて、燃焼缶体が寿命に近づいていることを検知することにより予想し、その旨をユーザに報知するようにしている。そのため、ユーザは、燃焼缶体が寿命に近づいていることを事前に把握することができる。
【0022】
本願発明に係る第5の側面によって提供される給湯装置は、熱交換器と、この熱交換器を加熱する燃焼器と、これら熱交換器および燃焼器を内部に設ける燃焼缶体とを備え、前記燃焼器により前記熱交換器を加熱して前記熱交換器に流入される水を湯にして流出する給湯装置であって、前記燃焼器による燃焼能力を検知する燃焼能力検知手段と、前記燃焼能力検知手段によって検知された燃焼能力が予め定める所定能力を超えたときの積算時間を計時する積算時間計時手段と、前記積算時間計時手段によって計時された全積算時間が予め定める所定時間を越えたとき、前記燃焼缶体の寿命と想定してその旨を報知する報知手段と、を備えることを特徴としている。
【0023】
燃焼缶体の内部表面に設けられた断熱材は、燃焼中に高温にさらされ、長時間にわたってその状態が続くと、材料によっては、断熱材に割れが生じるおそれがあったが、従来の給湯装置では、ユーザはそれを想定することができなかった。しかし、上記発明によれば、燃焼中において燃焼能力が予め定める所定能力を超えたときの積算時間を計時し、計時された積算時間が予め定める所定時間(たとえば8000時間)を越えたとき、燃焼缶体の寿命と想定してその旨を報知する。すなわち、所定能力を超えた燃焼能力における燃焼の積算時間が長くなれなるほど、断熱材に割れが生じる可能性が高くなるので、所定能力を超えた燃焼能力における燃焼の積算時間に基づいて、燃焼缶体が寿命に近づいていることを検知することにより予想し、その旨をユーザに報知するようにしている。そのため、ユーザは、燃焼缶体が寿命に近づいていることを事前に把握することができる。
【0024】
好ましい実施の形態によれば、前記積算時間計時手段によって計時された全積算時間を設定変更可能な設定手段をさらに備える。
【0025】
この発明によれば、積算時間計時手段によって計時された積算時間を変更することができるので、たとえば、保守員は、メンテナンス時に、燃焼缶体の状況を把握した上で、計時された積算時間が所定時間を越えているのにもかかわらず、交換等するような状態に至っていないとき、その状況に応じた積算時間に設定することができる。
【0026】
他の好ましい実施の形態によれば、前記報知手段によって前記燃焼缶体が寿命と想定された旨を報知する際、前記燃焼器の燃焼動作を禁止する燃焼禁止手段を備える。
【0027】
この発明によれば、燃焼缶体が寿命と想定された旨を報知する際、燃焼器の燃焼動作を禁止するので、ユーザは、何らかの異常が生じたことを把握することができ、保守員を呼び出す等の処置を施すことができる。
【0028】
他の好ましい実施の形態によれば、前記報知手段によって前記燃焼缶体が寿命と想定された旨を報知する際、給湯能力を制限するよう給湯制御する給湯制御手段を備える。
【0029】
この発明によれば、燃焼缶体が寿命と想定された旨を報知する際、給湯能力を制限するよう給湯制御するので、ユーザは、何らかの異常が生じたことを把握することができ、保守員を呼び出す等の処置を施すことができる。
【0030】
本願発明のその他の特徴および利点は、添付図面を参照して以下に行う詳細な説明によって、より明らかとなろう。
【0031】
【発明の実施の形態】
以下、本願発明の好ましい実施の形態を、添付図面を参照して具体的に説明する。
【0032】
図1は、本発明に係る給湯装置の一実施形態の全体構成を示す図である。
【0033】
この給湯装置は、燃焼缶体2、この燃焼缶体2の上部に設けられる燃焼器3、この燃焼缶体2の下部に設けられる熱交換器4、この燃焼缶体2の下端に接続される排気筒5、熱交換器4に水を供給する給水部6、熱交換器4から給湯栓12に湯を供給する給湯部7、給水部6から供給される水の一部を給湯部7に導く給水バイパス部8、燃焼器3に灯油等のオイル燃料を供給する給油部9、および給湯装置の給湯動作を制御する給湯制御部101とで構成されている。
【0034】
燃焼缶体2は、中空の略直方体形状であって銅製の箱体をなし、内部表面には、断熱材22が設けられている。断熱材22は、たとえばアルミナ(酸化アルミニウム)およびシリカ(二酸化珪素)によって構成されている。燃焼缶体2は、その上部に燃焼器3が取り付けられ、下端にL字上に屈曲した排気筒5が連接されている。排気筒5の先端部の外側適所には外気の風圧を検出する風圧スイッチ51が設けられている。燃焼缶体2は、燃焼器3によるオイルの燃焼を行う部屋を構成するとともに、この燃焼器3により発生した熱を熱交換器4に伝達する部屋を構成している。燃焼缶体2内の上部であって、燃焼器3の下端を臨む所定の位置に当該燃焼器3で発生する炎が熱交換器4に直接当たらないように炎を分散するためのリボン状のバッフル板21が設けられている。燃焼缶体2内の下部には周面に複数のフィン41が所定の間隔で突設された銅管42からなる熱交換器4(フィンチューブ型熱交換器)が取り付けられ、この熱交換器4の入水端には給水部6を構成する給水管61が接続され、熱交換器4の出水端には給湯部7を構成する給湯管71が接続されている。
【0035】
燃焼器3は、オイルを霧状に噴霧するノズル31、このノズルから噴霧されるオイルに点火する一対の電極棒32、この一対の電極棒32間に高圧を印加して火花放電を発生させる点火トランス33、燃焼室に空気を供給する、たとえばシロッコファンからなる送風ファン34、送風ファンの回転数を検出する回転数センサ35、燃焼器3が燃焼しているか否かを検出するフォトトランジスタ36、および排気筒5からの逆風により燃焼器3の燃焼に異常が発生したことを検出するバーナハイリミッタ37を備えている。燃焼器3のノズル31、電極棒32、フォトトランジスタ36およびバーナハイリミッタ37は、燃焼缶体2の上端端面に配置され、送風ファン34は、燃焼缶体2の上端に送風経路を介して配置されている。
【0036】
燃焼器3は、送風ファン34を駆動して燃焼缶体2の燃焼室2aに空気を送るとともに、ノズルからオイル(灯油)を霧状にして燃焼室2aに噴出し、一対の電極棒32に高圧を印加して放電により火花を発生させると、これによりオイルに点火して燃焼を開始する。燃焼器3の燃焼により発生する燃焼ガスは、燃焼筒5を介して外部に放出される。燃焼器3の燃焼により発生した熱は、燃焼室2a内の下部に設けられた銅管42のフィン41を加熱し、この熱が銅管42を流れる水に伝達されて湯が生成される。オイルに点火して炎が発生すると、フォトトランジスタによりその炎の色が検出され、この検出信号により燃焼器3が燃焼しているか否かを判別することができるようになっている。また、外気に強風が発生し、排気筒5を介して燃焼缶体2の燃焼室2aに空気が逆流した場合、ノズル31の炎が送風ファン34側に逆流し、異常な燃焼状態となるが、この異常燃焼はバーナハイリミッタ37により検出され、この検出信号に基づいて燃焼器3の燃焼は強制的に停止されるようになっている。
【0037】
給油部9には、供給したオイルの一部を回収し、油元から供給されるオイルに合流させてノズル31にオイルを供給する方式(いわゆるリバース方式)が採用されている。給油部9は、油元からオイルを供給する第1油管91、オイルをノズルに供給する第2油管92、ノズルから供給したオイルの一部を給油側に戻す第3油管93、この第3油管93と第1油管91の接続点に設けられ、第3油管93を通して戻る戻り油量を調節して第2油管92を介してノズル31に供給するオイルの量を制御する制御弁94、第3油管93の制御弁94の上流位置に設けられ、還流されるオイルの温度を検出する油温サーミスタ95、第1油管91の先端部に設けられ、油元からのオイルの供給を制御する電磁弁96、および第2油管92の基端部に設けられ、オイルを所定圧でノズル31に供給するための電磁ポンプ97を備えている。
【0038】
給油部9は、電磁弁97が開かれると、油元から供給されるオイルが電磁ポンプ97により所定圧に加圧されてノズル31に供給される。ノズル31に供給されたオイルは、一部が燃焼に利用され、残りは第3油管93を介して戻された後に、再度第2油管92に戻される。第3油管93を介して戻されるオイルの温度は油温サーミスタ95により検出され、この温度に基づいて制御弁94により油元から供給されるオイルに合流させる第3油管93を介して戻されたオイルの量が調整される。すなわち、温度によってオイルの粘性が変化し、第2油管92を流れる単位時間当たりのオイル量が変化するため、第2油管92に供給するオイル量を制御弁94により適正に調整している。
【0039】
給水部6は、図略の貯水槽から供給される水を熱交換器4に導く銅管からなる給水管61、この給水管61の基端部に設けられ、供給される水を濾過するフィルタ62、この給水管61の水流分岐点の下流側に設けられ、熱交換器4に供給される水量を検出する缶体水量センサ63、およびこの缶体水量センサ63の下流側適所に設けられた当該給水管61を流れる水の温度を検出する入水サーミスタ64を備えている。
【0040】
給湯部7は、熱交換器4から供給される湯を給湯栓12に導く銅管からなる給湯管71、この給湯管71のバイパス管81との合流点より上流側の適所に設けられ、当該給湯管71に流れる水量を制御する缶体水量サーボ72、この缶体水量サーボ72の下流側適所に設けられ、当該給湯管71に流れる湯の温度を検出する缶体サーミスタ73、および給湯管71のバイパス管81との合流点の下流位置に給湯栓12から放出される湯の温度を検出する出湯サーミスタ74を備えている。
【0041】
給水バイパス部8は、給水管61からの給水の一部を給湯管71に導く銅管からなるバイパス管81、このバイパス管81の適所に設けられ、当該バイパス管81に流れる水量を制御するバイパス水量サーボ82、およびこのバイパス水量サーボ82の上量側適所に設けられ、当該バイパス管81の水量を検出するバイパス水量センサ83を備えている。また、バイパス管81と給湯管71の合流点には給湯栓12に導かれる湯の温度を均一にするべく水と湯とを攪拌する湯水攪拌機構11が設けられている。
【0042】
給湯栓12が開かれると、貯水槽から供給される水が給水管61、熱交換器4、および給湯管71によって構成される経路と、給水管61、バイパス管81、および給湯管71によって構成される経路とにおいて流れ、給湯栓12から放出される。缶体水量センサ63により検出される水量が、給湯装置が給湯動作を開始するための最小作動流量(MOQ)以上になると、燃焼器3の燃焼動作が開始され、熱交換器4から湯が供給されるようになる。燃焼が開始されると、熱交換器4を流れる水量に応じて燃焼器3の燃焼量が変化するため、燃焼器3の燃焼能力を超えないように熱交換器4を流れる水量が缶体水量サーボ72により自動調整される。また、熱交換器4から供給される湯の温度は缶体サーミスタ73により検出され、この検出温度と燃焼能力とに基づいて燃焼器3の燃焼動作が制御され、給湯管71の温度が所定の温度に保持される。
【0043】
一方、出湯サーミスタ74により給湯栓12から供給される湯の温度が検出され、この検出温度とユーザによって設定された出湯温度とに基づいてバイパス水量サーボ82により湯水攪拌機構11に供給される水の量が制御される。すなわち、熱交換器4からの湯の量と混合される水の量とがバイパス水量サーボ82により自動調整され、これにより、給湯栓12から設定された出湯温度の湯が安定供給される。
【0044】
給湯制御部101は、主としてマイクロコンピュータ等の電子回路で構成され、上述した給湯動作を統括制御する。給湯制御部101は、図示はしていないが、二芯線により給湯装置を遠隔操作するためのリモートコントローラ(以下、リモコンという。)に通信可能に接続され、このリモコンから送信される操作情報に基づいて給湯動作を制御する。また、本実施形態に係る給湯装置は、後述するように燃焼器3の所定の号数以上(たとえば10号以上)のオンオフ燃焼の回数をカウントし、そのカウント値が所定値(たとえば60万回)に達すると、燃焼缶体2に熱応力による金属疲労が堆積し、寿命が近いと推定してその旨の警告表示を行うようになっている。給湯制御部101は、かかる警告機能も制御する。
【0045】
図2は、本発明に係る給湯装置の給湯制御に関係するブロック構成図である。
【0046】
同図は、給湯装置にリモコンを接続した構成のブロック図である。ブロック100は、給湯装置側の構成であり、ブロック200はリモコン側の構成である。給湯装置側ブロック100において、図1の全体構成図に示した部材と同一部材には同一の符合を付している。なお、図1の全体構成図に示す部材と同一部材については、上述しているので、以下の説明では詳細説明は省略する。
【0047】
給湯装置側ブロック100とリモコン側ブロック200は、2芯線からなる通信線300で接続され、この通信線300を介して給湯装置側ブロック100からリモコン側ブロック200に駆動電源(直流電源)が供給されるとともに、給湯装置側ブロック100とリモコン側ブロック200との間で所要のデータが交信されるようになっている。データ通信は、たとえばASK(Amplitude Shift Keying)方式により所定の搬送波をAM変調したAM変調波(ディジタルデータの0,1を所定の搬送波の有、無に置き換えたAM変調波)を、通信線300上に供給される直流電源に重畳することにより行われる。
【0048】
給湯装置ブロック100において、制御部(給湯制御部)101は、給湯装置の給湯動作を制御するもので、主としてCPU101a、ROM101b、RAM101cおよびタイマ101dを1チップに内蔵してなるマイクロコンピュータによって構成されている。
【0049】
CPU101aは、ROM101bに記憶されている制御プログラムを実行することにより給湯装置全体の動作を制御するものである。ROM101bには、CPU201aの制御プログラムやこの制御プログラムを実行するために必要なディフォルトデータ等が記憶されている。また、RAM101cは、CPU101aが制御プログラムを実行するためのワークエリアを提供するもので、ROM101bから読み出された制御プログラムやこの制御プログラムの実行により生成される種々のデータを一時的に保存する。
【0050】
制御部101は、後述するように燃焼器3の所定の号数以上でのオンオフ燃焼をカウントし、そのカウント値が所定回数に達すると、燃焼缶体2の寿命警告をする警告動作も行う。タイマ101dは、CPU101aによるこの警告制御における燃焼器3の燃焼時間を計時する際に利用される。
【0051】
通信部102は、リモコン200とのデータ通信を制御するものである。通信部102は、所定の搬送波を発生する搬送波発生回路、制御部101から入力されるデータで搬送波をASK方式によりAM変調する変調回路、AM変調波を電源部104から入力される直流電源に重畳し、通信線300を介してリモコン側ブロック200に出力する出力回路、通信線300を介してリモコン側ブロック200から送信されたAM変調波からデータを復調する復調回路等を有している。
【0052】
EEPROM103は、制御部101の制御動作に必要なデータ(ROM101bに記憶されるデータとは異なるデータ)を記憶する不揮発性メモリである。EEPROM103にもディフォルトデータが記憶されるが、たとえば給湯装置の製品を特定するための情報(IDコード等)、修理履歴等の情報が記憶される。警告動作の寿命判別におけるオンオフ燃焼の所定回数(後述する燃焼回数FCに相当)のデータやオンオフ燃焼をカウントする条件である所定の号数のデータはEEPROM103に記憶されている。
【0053】
電源部104は、たとえばスイッチング電源からなり、たとえば100Vの交流電源から給湯装置側ブロック100内の各回路やリモコン側ブロック200内の各回路の駆動電源(直流電圧電源)を生成するものである。
【0054】
次に、リモコン側ブロック2において、制御部201は、リモコンの動作を制御するもので、主としてCPU201a、ROM201bおよびRAM201cを1チップに内蔵してなるマイクロコンピュータで構成されており、リモコン全体の動作を制御する。
【0055】
CPU201aは、ROM201bに記憶されている制御プログラムを実行することによりリモコン全体の動作を制御するものである。ROM201bには、CPU201aの制御プログラムやこの制御プログラムを実行するために必要なディフォルトデータ等が記憶されている。また。RAM201cは、CPU201aが制御プログラムを実行するためのワークエリアを提供するもので、ROM201bから読み出された制御プログラムやこの制御プログラムの実行により生成される種々のデータを一時的に保存する。
【0056】
通信部202は、給湯装置側ブロック100とのデータ通信を制御するものである。通信部202は、所定の搬送波を発生する搬送波発生回路、制御部201から入力されるディジタルデータで搬送波をASK方式によりAM変調する変調回路、通信線300を介してAM変調波を給湯装置に出力する出力回路、通信線300を介して給湯装置側ブロック100から送信されたAM変調波と駆動電源を分離する電源分離回路、AM変調波からデータを復調する復調回路等を有している。
【0057】
EEPROM203は、制御部201の制御動作に必要なデータ(ROM201bに記憶されるデータとは異なるデータ)を記憶する不揮発性メモリである。
【0058】
操作部204は、主に給湯装置に対する遠隔操作の操作情報を入力するものである。操作部204は、たとえば運転オン/オフ、給湯温度、風呂機能がある場合は風呂湯量および風呂の水位の設定、並びに風呂の自動運転モード設定等の操作ボタンと、この操作ボタンの操作を電気信号に変換して制御部201に入力するスイッチとを主要構成とする。操作ボタンは、リモコンの操作パネルに設けられている。
【0059】
表示部205は、操作部204の操作内容、給湯装置の動作状態等の情報を表示するものである。表示部205は、たとえば液晶ディスプレイあるいは蛍光表示管等で構成され、操作ボタンと同様にリモコンの操作パネルに設けられている。
【0060】
次に、上記給湯装置における制御動作を、図3に示すフローチャートを参照して説明する。
【0061】
まず、ユーザによる操作によって給湯運転が開始され、給湯栓12が開かれると、制御部101は、燃焼回数FCを「0」にリセットし(S1)、一旦EEPROM103に燃焼回数FCを記憶する。次いで、制御部101は、缶体水量サーボ72を動作させ、缶体水量センサ63による出力によって、給水管61に流れる水量がMOQ(最低作動水量)以上であるか否かを判別する(S2)。
【0062】
水量がMOQ以上になると(S2:YES)、油元電磁弁96を開き、電磁ポンプ97および点火トランス33を作動させて、ノズル31からオイルを噴出させつつ、電極棒32に高圧を印加して放電により火花を発生させる。これによりオイルに点火して燃焼が開始される(S3)。制御部101は、燃焼を開始すると同時に、タイマ101dによって燃焼時間の計時を開始する(S4)。
【0063】
次いで、制御部101は、燃焼が停止したか否かを判別し(S5)、燃焼が停止していない場合(S5:NO)、燃焼開始からの時間が所定時間(たとえば20秒)に達したか否かを判別する(S6)。ステップS5において、燃焼が停止した場合(S5:YES)、ステップS2の水量がMOQ以上であるか否かの判別処理に戻る。
【0064】
燃焼開始からの時間が所定時間に達していない場合(S6:NO)、ステップS5に戻る。一方、燃焼開始からの時間が所定時間に達した場合(S6:YES)、燃焼能力が所定号数(たとえば10号)以上であるか否かを判別する(S7)。
【0065】
燃焼能力が所定号数以上でない場合(S7:NO)、ステップS5に戻る。一方、燃焼能力が所定号数以上である場合(S7:YES)、燃焼回数FCをEEPROM103から読み出し、燃焼回数FCに「1」加算した値を再度EEPROM103に書き込む(S8)。すなわち、燃焼回数FCを更新する。
【0066】
次いで、制御部101は、燃焼回数FCが所定回数(たとえば60万回)に達したか否かを判別し(S9)、燃焼回数FCが所定回数以上である場合(S9:YES)、燃焼缶体2が寿命であると想定して、その旨の警告報知をたとえばリモコンの表示部205において行う(S10)。なお、この場合、音声等で警告報知するようにしてもよい。
【0067】
その後、燃焼が停止しているか否かを判別し(S11)、燃焼が停止していない場合(S11:NO)、ステップS10の警告表示処理に戻る。すなわち、燃焼が停止するまで警告表示を行う。一方、燃焼が停止している場合(S11:YES)、ステップS2の判別処理に戻る。
【0068】
また、ステップS9において、燃焼回数FCが所定回数以上でない場合(S9:NO)、燃焼が停止しているか否かを判別し(S12)、燃焼が停止している場合(S12:YES)、ステップS2の判別処理に戻る。
【0069】
このように、燃焼の開始からたとえば20秒が経過し、燃焼能力がたとえば10号以上になったことを燃焼缶体2が熱応力による金属疲労を起こす要因となることを判断するための条件とし、この条件がたとえば60万回に達したとき、燃焼缶体2の寿命と想定してその旨を報知するようにしている。すなわち、所定能力を超える燃焼能力で燃焼させる回数が多くなればなるほど、燃焼缶体2が加熱される状態と冷却される状態とが繰り返され、燃焼缶体2に熱応力が加わって、燃焼缶体2を劣化させる可能性が高くなるので、所定能力を超える燃焼能力で燃焼する回数に基づいて、燃焼缶体2が寿命に近づいていることを検知することにより予想し、それをユーザに報知するようにしている。そのため、ユーザは、燃焼缶体2が寿命に近づいていることを事前に把握することができ、たとえば保守員による点検を要請するといった処置を行うことが可能となる。したがって、保守性の向上を図ることができる。
【0070】
なお、上記制御処理においては、燃焼回数FCを「1」加算する条件として、燃焼時間が所定時間(たとえば20秒)に達し(ステップS6:YES参照)、かつ燃焼能力が所定能力以上であるとき(ステップS7:YES参照)としたが、たとえば、燃焼回数FCを「1」加算する条件として、ステップS6の燃焼時間が所定時間に達したか否かの判別処理を省略して、ステップS7の燃焼能力が所定能力以上であるか否かの判別処理のみとしてもよい。あるいは、燃焼回数FCを「1」加算する条件として、ステップS7の燃焼能力が所定能力以上であるか否かの判別処理を省略して、ステップS6の燃焼時間が所定時間に達したか否かの判別処理のみとしてもよい。これによれば、制御動作におけるステップ数が減少することになり、制御が容易となるといった利点を有する。
【0071】
また、給水管61に流入される水の温度(以下、「入水温度」という)と、熱交換器4において加熱された湯の温度との差に基づいて、燃焼回数FCを「1」加算するか否かを決定するようにしてもよい。具体的には、図4に示すように、ステップS7において、燃焼能力が所定能力以上である場合(S7:YES)、入水サーミスタ64によって検出される入水温度と缶体サーミスタ73によって検出された、熱交換器4において加熱される湯の温度とを比較し、両温度差が所定温度差以内であるか否かを判別する(S13)。両温度差が所定温度差以内である場合(S13:YES)、燃焼回数FCを「1」加算しないで、ステップS9に進む。
【0072】
このように、入水温度と、熱交換器4において加熱された湯の温度との温度差が比較的少ないときには、燃焼された後、燃焼缶体2が冷却されにくいと判断し、すなわち、燃焼缶体2が加熱される状態と冷却される状態とが繰り返されていないとして、その場合は、カウントを禁止するようにしてもよい。これにより、燃焼缶体2の寿命をより正確に想定することができる。
【0073】
また、燃焼器3による燃焼能力に応じて燃焼回数FCの加算数を変化させるようにしてもよい。具体的には、図5に示すように、ステップS7の燃焼能力が所定能力以上であるか否かの判別処理の後に、その燃焼能力がたとえば10号から16号の間であるか否かを判別する(S14)。そして、燃焼能力がたとえば10号から16号の間である場合(S14:YES)、燃焼回数FCの加算数を「1」とし(S15)、一方、燃焼能力が16号を越える場合(S14:NO)、燃焼回数FCの加算数を「2」とする(S16)。
【0074】
燃焼缶体2は、燃焼器3による燃焼能力が高い程、熱応力による金属疲労が大になる可能性が高くなるので、上記のように、燃焼器3による燃焼能力に応じて燃焼回数FCの加算数を変化させるようにすれば、燃焼缶体2の寿命を想定する場合の精度を高くすることができる。
【0075】
また、燃焼回数FCを「1」加算する条件として、図4のステップS6の、燃焼時間が所定時間に達し、かつステップS7の燃焼能力が所定能力以上であることに代えて、熱交換器4において加熱された湯の温度が所定温度を超えたこととしてもよい。具体的には、図6に示すように、ステップS17において、たとえば缶体サーミスタ73による検出出力に基づいて、熱交換器4において加熱された湯の温度が所定温度(たとえば50℃)を超えたか否かを判別し、当該湯の温度が所定温度を超えた場合(S17:YES)、燃焼回数FCを「1」加算し(S8)、当該湯の温度が所定温度を超えない場合(S17:NO)、ステップS5の燃焼が停止したか否かの判別処理に戻るようにする。
【0076】
このように、熱交換器4において加熱された湯の温度がたとえば50℃を超える毎に所定の数値をカウントし、カウントされた数値がたとえば60万回を越えたとき、燃焼缶体2の寿命と想定してその旨を報知する。すなわち、所定温度を超える湯の温度になるような燃焼の回数が多くなればなるほど、燃焼缶体2に熱応力が加わって、燃焼缶体2を劣化させる可能性が高くなるので、所定温度を超える湯の温度になるような燃焼の回数に基づいて、燃焼缶体2が寿命に近づいていることを検知することにより予想し、その旨をユーザに報知するようにしている。そのため、ユーザは、燃焼缶体2が寿命に近づいていることを事前に把握することができる。
【0077】
また、図3に示したステップS10の警告表示処理においては、警告表示すると、一定時間経過後に燃焼を強制的に停止させるといった、安全動作と呼称される動作を行うようにしてもよい。あるいは、警告表示を行った後、一定時間経過後に燃焼能力を強制的に下げるように制御してもよい。さらには、警告表示を行った後、燃焼能力を低下させて出湯温度を低下させたり、缶体水量サーボ72によって給水管61を流れる水量を低下させたりするように制御してもよい。
【0078】
このような制御を行うことにより、ユーザに対して、本来正常動作するべきところ、上記した制御により通常動作と異なる動作が行われることになる。そのため、何らかの異常が生じていることをユーザに対して報知することができ、ユーザは、それによってたとえば保守員を呼び出すといった処置を行い得、保守性の向上に寄与することができる。
【0079】
なお、上記安全動作を行った後、給湯運転が全く行えないといったことになると、ユーザにとって都合が悪いこともあるので、リモコンの操作部204に設けられる運転スイッチ(図示略)のユーザによるリセット操作に基づいて、再度運転が行い得る状態に戻すようにしてもよい。ただし、この場合、ユーザに燃焼缶体2が寿命に近づいていることを知らせる必要があるので、たとえば限られた時間内しか運転できないように制御する等の処置を施すことが望ましい。
【0080】
また、保守員によるメンテナンス時には、燃焼缶体2の状況を把握した上で、その時点における燃焼回数FCの積算数を変化させるようにしてもよい。すなわち、たとえば燃焼缶体2が、燃焼回数FCが所定回数以上であるのにもかかわらず、交換等するような状態に至っていないときには、EEPROM103の記憶内容である、燃焼回数FCの積算数を「0」にリセットするようにしてもよい。あるいは、燃焼回数FCの積算数をたとえば半分に減少させて再設定するようにしてもよい。なお、上記積算数のリセットや再設定は、リモコンの操作部204等を用いて可能とされている。
【0081】
ところで、従来の給湯装置では、一定時間燃焼を継続した後、熱交換器4内に流入される水の温度が低すぎると、過大な温度差によって熱交換器42の表面に水滴が生じ、それによって銅製の燃焼缶体2が腐食する程のダメージを、燃焼缶体2に与えるおそれがある。
【0082】
そこで、この実施形態では、たとえば燃焼時間が一定時間継続し、かつ入水温度が所定温度より低ければ、そのときの積算時間を計時し、計時された全積算時間が予め定める所定時間を越えたとき、燃焼缶体2の寿命と想定してその旨を報知するようにしている。
【0083】
具体的には、図7に示すように、ユーザによる操作によって給湯運転が開始されると、制御部101は、給水管61に流れる水量がMOQ以上であるか否かを判別する(S21)。水量がMOQ以上である場合(S21:YES)、燃焼を開始するとともに(S22)、燃焼時間の計時を開始する(S23)。
【0084】
次いで、制御部101は、燃焼が停止しているか否かを判別し(S24)、燃焼が停止していない場合(S24:NO)、燃焼開始からの時間が所定時間(たとえば5分)に達したか否かを判別する(S25)。燃焼が停止した場合(S24:YES)、ステップS21の水量がMOQ以上であるか否かの判別処理に戻る。
【0085】
燃焼開始からの時間が所定時間に達していない場合(S25:NO)、ステップS24の燃焼停止の判別処理に戻る。一方、燃焼開始からの時間が所定時間に達した場合(S25:YES)、入水温度が所定温度(たとえば10℃)以下であるか否かを判別する(S26)。
【0086】
入水温度が所定温度以下でない場合(S26:NO)、ステップS24に戻る。一方、入水温度が所定温度以下である場合(S26:YES)、タイマ101dを用いて積算時間の計時を開始する(S27)。すなわち、燃焼開始からの時間が所定時間に達しており、かつ入水温度が所定温度以下になった場合を、水滴によって燃焼缶体2が劣化に至る条件とし、このような状態になったときの積算時間を計時する。
【0087】
具体的には、制御部101は、積算時間が所定時間(たとえば5000時間)に達したか否かを判別し(S28)、積算時間が所定時間に達している場合(S28:YES)、警告表示を行う(S29)。その後、燃焼が停止しているか否かを判別し(S30)、燃焼が停止していない場合(S30:NO)、継続してステップS29の警告表示を行う。一方、燃焼が停止している場合(S30:YES)、ステップS21の判別処理に戻る。
【0088】
また、ステップS28において、積算時間が所定時間に達していない場合(S28:NO)、燃焼が停止したか否かを判別し(S31)、燃焼が停止した場合(S31:YES)、積算時間の計時を停止し(S32)、一旦、その時点における積算時間をEEPROM103に記憶させ、ステップS21の判別処理に戻る。
【0089】
また、ステップS31において、燃焼が停止していない場合(S31:NO)、再度、入水温度が所定温度(たとえば10℃)以下であるか否かを判別する(S33)。すなわち、燃焼が継続している場合には、燃焼時間は、所定時間(たとえば5分)を既に過ぎているため、この場合、入水温度が所定温度以下であるか否かを再度判別する。
【0090】
そして、入水温度が所定温度以下である場合(S33:YES)、ステップS28の積算時間が所定時間に達したか否かの判別処理に戻る。すなわち、入水温度が所定温度以下である場合は、積算時間の計時を継続して行う。
【0091】
ステップS33において、入水温度が所定温度以下でない場合(S33:NO)、すなわち、燃焼中に入水温度が所定温度を超えた場合、積算時間の計時を停止し(S34)、一旦、その時点における積算時間をEEPROM103に記憶させる。すなわち、入水温度が所定温度を超えた場合は、燃焼缶体2の劣化を生じさせる要因となる状態ではないとして、積算時間の計時を停止する。
【0092】
次いで、燃焼が停止したか否かを判別し(S35)、燃焼が停止した場合(S35:YES)、ステップS21の判別処理に戻る。一方、燃焼が停止していない場合(S35:NO)、入水温度が所定温度以下であるか否かを判別する(S36)。すなわち、燃焼中に入水温度が所定温度以下になったか否かを判別する。
【0093】
そして、入水温度が第2所定温度以下である場合(S36:YES)、ステップS27に戻り、積算時間の計時を再び開始する。すなわち、入水温度が所定温度を境にして再び所定温度以下になった場合、積算時間の計時が再スタートされる。より詳細には、EEPROM103に記憶されていた積算時間を読み出し、読み出された積算時間の値から計時を行う。ステップS36において、入水温度が所定温度以下でない場合(S36:NO)、ステップS35の燃焼が停止したか否かを判別処理に戻る。
【0094】
このように、燃焼が一定時間継続され、熱交換器4内に流入された水の温度が予め定める所定温度以下のときの積算時間を計時し、計時された積算時間が予め定める所定時間を越えたとき、燃焼缶体2の寿命と想定してその旨を報知する。すなわち、上記制御動作では、熱交換器4内に所定温度以下の入水温度で入水される積算時間が長くなればなるほど、水滴が生じやすくなり、燃焼缶体2を腐食させる可能性が高くなるので、燃焼が一定時間継続され、熱交換器4内に所定温度以下の入水温度で入水される積算時間に基づいて、燃焼缶体2が寿命に近づいていることを検知することにより予想し、その旨をユーザに報知するようにしている。そのため、ユーザは、燃焼缶体が寿命に近づいていることを事前に把握することができる。
【0095】
なお、上記制御動作においては、図7のステップS25の燃焼開始からの時間が所定時間になったか否かの判別処理を省略するようにし、ステップS26の燃焼中の入水温度が所定温度以下であるか否かの判別処理のみを、燃焼缶体2を腐食させる要因となることを判断するための条件とするようにしてもよい。
【0096】
また、上記制御動作においては、燃焼缶体2を腐食させる要因となることを判断するための条件として、図8に示すように、ステップS26の燃焼中の入水温度が所定温度以下であるか否かの判別処理の後に、燃焼能力が所定号数(たとえば10号)以上であるか否かの判別処理(S37)を設けるようにしてもよい。そして、燃焼能力が所定号数以上でない場合(S37:NO)、ステップS24に戻り、燃焼能力が所定号数以上である場合(S37:YES)、積算時間の計時を開始するようにする(S27)。
【0097】
すなわち、燃焼中の燃焼能力が大になるほど、燃焼ガス中における水分の割合が多くなるため、水滴がより生じやすくなり、燃焼缶体2を腐食させる可能性が高いので、燃焼缶体2の寿命をより正確に想定することができる。
【0098】
また、燃焼器3による燃焼能力に応じて積算時間に強制的に追加時間を加算するようにしてもよい。たとえば、図8に示したステップS37の燃焼能力が所定能力以上であるか否かの判別処理の後に、その燃焼能力がたとえば16号を越える場合、積算時間に追加時間(たとえば10分)を加算するといった処理を追加するようにしてもよい。
【0099】
燃焼缶体2は、燃焼器3における燃焼能力の値が高い程、燃焼缶体2を腐食させる可能性が高くなるので、上記のように、燃焼器3による燃焼能力に応じて積算時間に追加時間を加算させるようにすれば、燃焼缶体2の寿命を想定する場合の精度を高くすることができる。
【0100】
また、警告表示を行う際、上述したように、一定時間経過後に燃焼を強制的に停止させるようにしてもよく、ユーザの操作によって制限された運転がそれ以降に可能になるようにしてもよい。あるいは、警告表示を行った後、一定時間経過後に燃焼能力を強制的に下げるように制御してもよい。さらには、警告表示を行った後、燃焼能力を低下させて出湯温度を低下させたり、給水管61を流れる水量を低下させたりするように制御してもよい。また、保守員によるメンテナンス時には、上記した積算時間をリセットしたり、再設定したりすることが可能としてもよい。
【0101】
ところで、従来の給湯装置においては、燃焼缶体2の内部表面に設けられている断熱材22は、たとえばアルミナおよびシリカによって構成されている。ここで、シリカが燃焼中に高温にさらされ、長時間にわたってその状態が続くと、シリカ自体が結晶化して破壊され、断熱材22自体に割れが生ずるおそれがある。
【0102】
そこで、この実施形態では、所定能力以上の燃焼による積算時間を計時し、計時された積算時間が予め定める所定時間を越えたとき、燃焼缶体2の寿命と想定してその旨を報知ようにしている。
【0103】
具体的には、図9に示すように、ユーザによる操作によって給湯運転が開始されると、制御部101は、給水管61に流れる水量がMOQ以上であるか否かを判別する(S41)。水量がMOQ以上である場合(S41:YES)、燃焼を開始するとともに(S42)燃焼能力が所定能力(たとえば10号)以上であるか否かを判別する(S43)。
【0104】
制御部101は、燃焼能力が所定能力以上であると判別した場合(S43:NO)、積算時間の計時を開始する(S44)。すなわち、燃焼能力が所定能力以上であるときは、断熱材22の割れを生じさせるおそれがあるとし、その積算時間を計時する。
【0105】
燃焼能力が所定能力以上でないと判別した場合(S43:NO)、燃焼が停止しているか否かを判別し(S45)、燃焼が停止していない場合(S45:NO)、ステップS43に戻る。一方、燃焼が停止している場合(S45:YES)、ステップS41の判別処理に戻る。
【0106】
ステップS44において、積算時間の計時を開始した後、制御部101は、積算時間が所定時間(たとえば8000時間)に達したか否かを判別し(S46)、積算時間が所定時間に達している場合(S46:YES)、警告表示を行う(S47)。その後、燃焼が停止しているか否かを判別し(S48)、燃焼が停止していない場合(S48:NO)、継続してステップS47の警告表示を行う。一方、燃焼が停止している場合(S48:YES)、ステップS41の判別処理に戻る。
【0107】
また、ステップS46において、積算時間が所定時間に達していない場合(S46:NO)、燃焼が停止しているか否かを判別し(S49)、燃焼が停止していない場合(S49:NO)、ステップS46に戻る。一方、燃焼が停止している場合(S49:YES)、積算時間の計時を停止し(S50)、一旦、その時点における積算時間をEEPROM103に記憶させる。そして、ステップS41の判別処理に戻る。
【0108】
このように、燃焼中において燃焼能力が予め定める所定能力を超えたときの積算時間を計時し、計時された積算時間が予め定める所定時間(たとえば8000時間)を越えたとき、燃焼缶体2の寿命と想定してその旨を報知する。すなわち、所定能力を超えた燃焼能力における燃焼の積算時間が長くなればなるほど、断熱材22に割れが生じる可能性が高くなるので、所定能力を超えた燃焼能力における燃焼の積算時間に基づいて、燃焼缶体2が寿命に近づいていることを検知することにより予想し、その旨をユーザに報知するようにしている。そのため、ユーザは、燃焼缶体2が寿命に近づいていることを事前に把握することができる。
【0109】
また、上記制御動作においては、燃焼器3による燃焼能力に応じて積算時間に強制的に追加時間を加算するようにしてもよい。たとえば、図9に示したステップS43の燃焼能力が所定能力以上であるか否かの判別処理の後に、その燃焼能力がたとえば16号を越える場合、積算時間に追加時間(たとえば10分)を加算するといった処理を追加するようにしてもよい。
【0110】
燃焼缶体2は、燃焼器3における燃焼能力の値が高い程、断熱材22が割れを起こす可能性が高くなるので、上記のように、燃焼器3による燃焼能力に応じて積算時間に追加時間を加算させるようにすれば、燃焼缶体2の寿命を想定する場合の精度を高くすることができる。
【0111】
また、この実施形態においても、警告表示を行う際、上述したように、一定時間経過後に燃焼を強制的に停止させるようにしてもよく、ユーザの操作によって制限された運転がそれ以降に可能になるようにしてもよい。あるいは、警告表示を行った後、一定時間経過後に燃焼能力を強制的に下げるように制御してもよい。さらには、警告表示を行った後、燃焼能力を低下させて出湯温度を低下させたり、給水管61を流れる水量を低下させたりするように制御してもよい。また、保守員によるメンテナンス時には、上記した積算時間をリセットしたり、再設定したりすることが可能としてもよい。
【0112】
もちろん、この発明の範囲は上述した実施の形態に限定されるものではない。たとえば、上記実施形態では、業務用の給湯装置について説明したが、上述した制御は、家庭用の給湯装置に適用させてもよい。
【0113】
【発明の効果】
本願発明によれば、燃焼中の燃焼能力が予め定める所定能力(たとえば10号)を超える毎に所定の数値をカウントし、カウントされた数値が予め定める所定数(たとえば60万回)を越えたとき、燃焼缶体の寿命と想定してその旨を報知するようにしている。すなわち、所定能力を超える燃焼能力で燃焼させる回数が多くなると、燃焼缶体に熱応力が加わって、燃焼缶体を劣化させる可能性が高くなるので、所定能力を超える燃焼能力で燃焼させる回数によって、劣化する可能性を事前に検知してそれをユーザに報知するようにしている。そのため、ユーザは、燃焼缶体が寿命に近づいていることを事前に把握することができ、たとえば保守員による点検を要請するといった処置を行うことが可能となる。したがって、保守性の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る給湯装置の一実施形態の全体構成を示す図である。
【図2】給湯装置の給湯制御に関係するブロック構成図である。
【図3】給湯装置の制御部の制御動作を示すフローチャートである。
【図4】給湯装置の制御部の制御動作を示すフローチャートである。
【図5】給湯装置の制御部の制御動作を示すフローチャートである。
【図6】給湯装置の制御部の制御動作を示すフローチャートである。
【図7】給湯装置の制御部の制御動作を示すフローチャートである。
【図8】給湯装置の制御部の制御動作を示すフローチャートである。
【図9】給湯装置の制御部の制御動作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
2 燃焼缶体
3 燃焼器
4 熱交換器
22 断熱材
73 缶体サーミスタ
101 制御部(給湯装置)
103 EEPROM
Claims (10)
- 熱交換器と、この熱交換器を加熱する燃焼器と、これら熱交換器および燃焼器を内部に設ける燃焼缶体とを備え、前記燃焼器により前記熱交換器を加熱して前記熱交換器に流入される水を湯にして流出する給湯装置であって、
前記燃焼器による燃焼能力を検知する燃焼能力検知手段と、
前記燃焼能力検知手段によって検知された燃焼能力が予め定める所定能力を超える毎にカウントするカウント手段と、
前記カウント手段によってカウントされた数値が予め定める所定数を越えたとき、前記燃焼缶体の寿命と想定してその旨を報知する報知手段と、を備えることを特徴とする、給湯装置。 - 熱交換器と、この熱交換器を加熱する燃焼器と、これら熱交換器および燃焼器を内部に設ける燃焼缶体とを備え、前記燃焼器により前記熱交換器を加熱して前記熱交換器に流入される水を湯にして流出する給湯装置であって、
前記燃焼器による燃焼開始からの燃焼時間を計時する計時手段と、
前記計時手段によって計時された燃焼時間が予め定める所定時間を越える毎にカウントするカウント手段と、
前記カウント手段によってカウントされた数値が予め定める所定数を越えたとき、前記燃焼缶体の寿命と想定してその旨を報知する報知手段と、を備えることを特徴とする、給湯装置。 - 前記熱交換器内に流入される水の温度を検知する入水温度検知手段と、
前記熱交換器において加熱された湯の温度を検知する熱湯温度検知手段と、
前記入水温度検知手段によって検知された水の温度と、前記熱湯温度検知手段によって検知された湯の温度との差が予め定める所定温度差以内であるとき、前記カウント手段によるカウントを禁止するカウント禁止手段と、を備える、請求項1または2に記載の給湯装置。 - 熱交換器と、この熱交換器を加熱する燃焼器と、これら熱交換器および燃焼器を内部に設ける燃焼缶体とを備え、前記燃焼器により前記熱交換器を加熱して前記熱交換器に流入される水を湯にして流出する給湯装置であって、
前記熱交換器において加熱された湯の温度を検知する熱湯温度検知手段と、
前記熱湯温度検知手段によって検知された湯の温度が予め定める所定温度を超える毎にカウントするカウント手段と、
前記カウント手段によってカウントされた数値が予め定める所定数を越えたとき、前記燃焼缶体の寿命と想定してその旨を報知する報知手段と、を備えることを特徴とする、給湯装置。 - 前記カウント手段によってカウントされた数値を設定変更可能な設定手段をさらに備える、請求項1ないし4のいずれかに記載の給湯装置。
- 熱交換器と、この熱交換器を加熱する燃焼器と、これら熱交換器および燃焼器を内部に設ける燃焼缶体とを備え、前記燃焼器により前記熱交換器を加熱して前記熱交換器に流入される水を湯にして流出する給湯装置であって、
前記熱交換器内に流入される水の温度を検知する入水温度検知手段と、
前記入水温度検知手段によって検知された水の温度が予め定める所定温度を下回るときの積算時間を計時する積算時間計時手段と、
前記積算時間計時手段によって計時された全積算時間が予め定める所定時間を越えたとき、前記燃焼缶体の寿命と想定してその旨を報知する報知手段と、を備えることを特徴とする、給湯装置。 - 熱交換器と、この熱交換器を加熱する燃焼器と、これら熱交換器および燃焼器を内部に設ける燃焼缶体とを備え、前記燃焼器により前記熱交換器を加熱して前記熱交換器に流入される水を湯にして流出する給湯装置であって、
前記燃焼器による燃焼能力を検知する燃焼能力検知手段と、
前記燃焼能力検知手段によって検知された燃焼能力が予め定める所定能力を超えたときの積算時間を計時する積算時間計時手段と、
前記積算時間計時手段によって計時された全積算時間が予め定める所定時間を越えたとき、前記燃焼缶体の寿命と想定してその旨を報知する報知手段と、を備えることを特徴とする、給湯装置。 - 前記積算時間計時手段によって計時された全積算時間を設定変更可能な設定手段をさらに備える、請求項6または7に記載の給湯装置。
- 前記報知手段によって前記燃焼缶体が寿命と想定された旨を報知する際、前記燃焼器の燃焼動作を禁止する燃焼禁止手段を備える、請求項1ないし8のいずれかに記載の給湯装置。
- 前記報知手段によって前記燃焼缶体が寿命と想定された旨を報知する際、給湯能力を制限するよう給湯制御する給湯制御手段を備える、請求項1ないし8のいずれかに記載の給湯装置。
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JP2008304160A (ja) * | 2007-06-11 | 2008-12-18 | Rinnai Corp | 給湯装置 |
JP2013155915A (ja) * | 2012-01-30 | 2013-08-15 | Noritz Corp | 熱源機 |
JP2016188740A (ja) * | 2015-03-30 | 2016-11-04 | 株式会社パロマ | 給湯器 |
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2002
- 2002-11-15 JP JP2002332587A patent/JP2004169930A/ja active Pending
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