JP2004169187A - 仕上げ作業用のTi、Nb、W、C、N及びCoを含有する焼結チタン基炭窒化物合金及びその製造方法 - Google Patents

仕上げ作業用のTi、Nb、W、C、N及びCoを含有する焼結チタン基炭窒化物合金及びその製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 本発明は、金属の切削加工に適用するため、特に一般仕上げ作業用のTi、Nb、W、C、N及びCoを含有する焼結チタン基炭窒化物合金に関する。
【解決手段】 この合金は、Tiと、Coと、不純物レベルのNi及びFeと、4〜7at%のNbと、3〜8at%のWを含み、且つ0.50〜0.75のC/(N+C)比を有する。非固溶Ti(C、N)コアの量は、26〜37vol%の硬質相と、Ti、Nb及びWを含む1種以上の複炭窒化物である残部とを保持する必要がある。発明した合金は、鋼と鋳鉄の半仕上げに特に有益である。
【選択図】 図1

Description

本発明は、主組成物としてのTiと、Niを含まないバインダ相と、を含む焼結炭窒化物合金に関し、特に鋼及び鋳鉄の半仕上げのための仕上げ旋削作業における切削工具材料として使用する場合に、特に改良された特性を備える。さらに、特に、本発明は、特別な化学組成の炭窒化物基合金に関し、この化学組成では、非固溶Ti(C、N)コアの量は、最大接着摩耗耐性に対して最適化され、一方、CoとNbとの含有量が、所望の靭性と塑性変形に対する抵抗力とを与えることを同時に最適化する。
すなわち、サーメットと呼ぶチタン基炭窒化物合金は、粉末冶金法によって製造される。WC−Co基材料に比較して、サーメットは、高温の鋼に接触した場合、たとえサーメットが被覆されていなくて実質的に低い強度であるとはいえ、優れた化学的安定性を備える。これは、サーメットが仕上げ加工作業に対して最も適切し、この仕上げ加工作業は、限定された切刃への機械的負荷と、仕上げ加工をする部材に対する高い面仕上げの要求とを一般的に特徴する。
サーメットは、一般的にCo及びNiの金属バインダ相中に埋め込まれた炭窒化物硬質相を含む。この硬質相粒は、ほとんどが他の構成物を有する1種以上のリムによって取り囲まれるコアを備える複雑な組織を有する。Tiに加えて、第VIa族の元素、通常はMoとWとの双方が添加されて、バインダと硬質相との間の湿潤性を促進し、且つ固溶体硬化によってバインダ相を強化する。第IVa族及び/または第Va族の元素、例えばZr、Hf、V、Nb及びTaが、今日入手可能な全ての市販の合金に添加される。
サーメットは、粉末冶金法を用いて製造される。バインダ相を形成する粉末と、硬質相を形成する粉末とが混合されて、加圧成形され且つ焼結される。炭窒化物を形成する元素は、単一のまたは複合の炭化物、窒化物及び/または炭窒化物として添加される。焼結する際に、この硬質相は、液状バインダ相中に部分的にまたは完全に溶解する。Wのようないくつかのものは容易に溶解しするが、Ti(C、N)のような他のものはさらに安定であり、焼結時間の終わりに溶解しないで部分的に残留できる。冷却中に、溶解組成物は、非固溶硬質相粒子上に複合層としてか、または上記コア−リム組織を形成するバインダ相中に核生成として析出する。
最近の数年間、切削工具の適用におけるサーメットの主特性、主に、靭性、耐磨耗性、耐組成変形性を制御するために、種々の試行が成されてきた。特に、バインダ相及び/または硬質相、及び硬質相中のコア−リム組織の形成の化学について多くの仕事が成されてきた。ほとんどの場合この3つの特性の1つまたは最大で2つが、第3の特性を犠牲にして、同時に最適化することが可能となる。
米国特許第5,308,376号が開示するサーメットは、硬質相構成物の少なくとも80vol%が、幾つかの、好ましくは少なくとも2種の、コア及び/またはリムの組成に関して異なる硬質相タイプを有するコア−リム構造粒子を含む。これらの個々の硬質相タイプの各々は、硬質相の合計含有量が体積で10〜80%好ましくは20〜70%からなる。
特開平6−248385号が開示するTi−Nb−W−C−Nサーメットは、1vol%以上の硬質相が、これらの粒子化学組成に関わらずに、コアのない粒子を含む。
ヨーロッパ特許872566A号が開示するサーメットは、異なるコア−リム比率の粒子が共存する。チタン基合金の組織を走査型電子顕微鏡で観察した場合、合金中に硬質相を形成する粒子が、黒色コア部と、この黒色コア部周りに位置する灰色で現れる周辺部とを有する。いくらかの粒子は、大コアと呼ばれる全粒子面積の少なくとも30%が黒色コア部占有領域を有し、且ついくらかは、小コアと呼ばれる全粒子面積の30%未満が黒色コア部占有領域を有する。大コアを有する粒子の量は、コアを有する粒子の総量の30〜80%である。
米国特許第6,004,371号が開示するサーメットは、種々のミクロ組織構成物を有し、すなわち、金属化学組成は原材料粉末によって決定される残存物のコア、焼結の際に形成されるタングステン豊富コア、焼結の際に形成される中間タングステン含有物を含む外側リム、及びコバルト中の少なくともチタンとタングステンとの固溶体のバインダ相である。この靭性と耐磨耗性とは、原材料としての量を変化させ際に、WC、(Ti、W)C、及び/または(Ti、W)(C、N)を添加によって変化する。
米国特許第3,994,692号は、Coバインダ相中にTi、W及びNbからなる硬質相を有するサーメット化学組成を開示する。この特許に開示されるようなこれらの合金の技術的特性は、見栄えがしない。
上記の開示と比較して著しい改良が、米国特許第6,344,170号に示されている。Ti−Ta−W−C−N−Co系を用いて化学組成と焼結時間とを最適化することによって、改良された靭性と塑性変形に対する抵抗とが達成された。靭性と塑性変形に対する抵抗とを最適化するために利用する二つの因子は、TaとCoとの含有量である。純Co基バインダの使用は、CoとNi間の固溶体硬化挙動の相違のために、靭性挙動に関しては、混合したCo−Ni基バインダにわたって大きな利点をもたらす。しかしながら、他の二つの性能因子とともに、同時に耐研削摩耗性を最適化するための教示がされていない。しかるに、耐研削磨耗性は最適化はされていなくて、ほとんどの仕上げ作業に対しては古典的である。
米国特許第5,308,376号 特開平6−248385号 ヨーロッパ特許872566A号 米国特許第6,004,371号 米国特許第3,994,692号 米国特許第6,344,170号 ヨーロッパ特許1052297A号
本発明の目的は上記及びその他の課題を解決することである。
さらに、本発明の目的は、実質的に改良された耐摩耗性を備え、靭性と塑性変形に対する抵抗を維持する一方で、当業界のサーメットの状態と同一レベルを維持するサーメット材料を提供することである。
実質的に改良された耐磨耗性を有する一方で、当業界のサーメットの状態と同一レベルを維持する材料を設計及び製造することが可能であることが判明した。これは、Ti−Nb−W−C−N−Co系合金を加工することによって達成された。
Ti−Nb−W−C−N−Co系において、1組の限定が、所定の適用範囲において、意図する最適特性を与えることが分かった。さらに具体的には、耐研削摩耗は、非固溶Ti(C、N)コアの量を最適化することによって、靭性と塑性変形に対する抵抗との所定の水準に対して、最大となる。非固溶Ti(C、N)コアの量は、Nb及びバインダ含有量のような他の因子に独立させて変化させることができる。したがって、全ての3つの主切削性能基準を同時に最適化することが可能になった。例えば、3つは、靭性、耐研削摩耗及び塑性変形に対する抵抗である。
図1は、本発明に従う合金のミクロ組織を示し、
Aは、非固溶Ti(C、N)−コアを表わし、
Bは、場合によってはA−コアを取り囲んでいる複合炭窒化物層を表わし、且つ
Cは、Coバインダ相を表わす。
一つの態様において、本発明は、仕上げ作業用に特に有効なTi−Nb−W−C−N及びCoからなるチタン基炭窒化物合金を提供し、バインダが9〜16at%のCoを含む。Coのほかにこの合金は、Ti、Nb、W、C及びNを含有する。走査型電子顕微鏡において後方散乱で観察した場合、この組織は、図1に描写されるように、Ti(C、N)の黒色のコアAと、時にはAコアを取り囲んでいる灰色の複合炭窒化物層Bと、ほとんど白色のCoバインダ相を有する。
本発明にしたがい、耐研削磨耗性は、非固溶Ti(C、N)−コア(A)の量を最適化することによって、所定のレベルの靭性と組成変形に対する抵抗力とに対して最適化することができる。大量の非固溶コアが、耐研削磨耗性に対して都合が良い。しかしながら、これらのコアの最大量は、靭性は高い水準の非固溶コアでもって減少するので、具体的な適用に対する充分な靭性の要求度により限定される。したがって、この量は、硬質相が26〜37vol%好ましくは27〜35vol%最も好ましくは28〜32vol%であり、Ti、Nb及びWを含有する1種以上の複合炭化物層である残部と、に維持すべきである。
Ti(C+N)の化学組成は、TiCX1-Xのようにさらに厳密に定義することができる。これらのコアの中でこのC/(C+N)の原子比率Xは、0.46〜0.70、好ましくは0.52〜0.64最も好ましくは0.55〜0.61の範囲とすべきである。
この焼結合金において全体的なC/(C+N)比率は、0.50〜0.75の範囲とすべきである。
非固溶コアの平均結晶粒径Aは、0.1〜2μmとすべきであり、且つ硬質相の平均結晶粒径は、0.5〜3μmの非固溶コアを含む。
NbとCoとの含有量は、想定される適用範囲に対して所望の特性を与えるために、適切に選択すべきである。
一般仕上げ作業は、生産性と信頼性とに高い要求が設定され、このことは、塑性変形と耐研削磨耗性と高靭性とに対する高抵抗力と置き換えられる。この組合せは、9〜<12at%好ましくは9〜10.5at%のCoによって最もよく達成される。
半仕上げ作業は、靭性についてさらに高い要求が成され、これはCo含有量を増加することによって達成される。Co含有量は、12〜16at%好ましくは12〜14.5at%にする必要がある。
一般仕上げ作業及び半仕上げ作業の双方に対しては、Nb含有量は、4〜7at%好ましくは4〜5.5at%にする必要があり、且つWの含有量は、容認できない高多孔性レベルを回避するために、3〜8at%好ましくは4at%未満にすべきである。
大きな耐磨耗性を必要とする切削作業には、本発明のボディを、PVD、CVD、MTCVDまたは同様の技術を用いて、薄い耐磨耗性の被膜で被覆することが有利となる。WC−Co基材料またはサーメットに今日使用される被膜及び被覆技術のいずれもが、もちろん、被膜の選択は塑性変形及び材料の靭性にも影響を及ぼすとはいえ、直接適用できるように挿入物の化学組成を決めることに注意すべきである。
本発明の別の態様において、焼結チタン基炭窒化物合金を製造する方法を提供し、TiCX1-Xの硬質構成体の粉末は、Xが0.46〜0.70好ましくは0.52〜0.64最も好ましくは0.55〜0.61であり、上記に定義されたような化学組成にCo粉末とともにNbC及びWCが混合され、そして所望の形状のボディに加圧成形される。焼結は、N2−CO−Ar雰囲気中で1370〜1500℃の範囲の温度において1.5〜2時間、好ましくはヨーロッパ特許第1052297Aに記載された技術を用いて実施される。所望量の非固溶Ti(C、N)コアを得るために、Ti(C、N)粉末の量は50〜70wt%に、その粒径は1〜3μmにすべきであり、そして焼結温度と焼結時間とは、適切に選ぶ必要がある。この明細書に従って所望のミクロ組織を得るために必要な条件を実験によって決定することは当業者の範囲内である。
実施例1
公称化学組成(at%)が37.0のTiと、3.7のW、4.5のNbと、9.7のCoとであって、0.62のC/(N+C)比(合金A)の粉末混合物が、
1.43μmの粒径を有する56.6wt−%のTiC0.580.42
1.75μmの粒径を有する11.7wt−%のNbC、
1.25μmの粒径を有する17.4wt−%のWC、及び
14.3wt−%のCo、
の湿式混合法によって準備された。
この粉末をスプレー乾燥して、且つTNMG160408−PFのインサートに加圧成形した。このグリーンボディはH2中で脱ワックスして、EP−A−1052297にしたがって1.5時間1480℃のN2−CO−Ar中で焼結し、その後、研削加工と慣用の刃処理とが続けられた。インサートの磨いた断面を標準金属学技術によって準備し、且つ走査型電子顕微鏡を用いて特長を示した。図1は、後方散乱法で観察したこの断面の走査型電子顕微鏡写真を示す。図1に示すように、黒い粒子(A)は非固溶Ti(C、N)コアであり、そして薄い灰色領域(C)はバインダ相である。残りの灰色粒子(B)は、Ti、Nb及びWを含む炭窒化物からなる硬質相の部分である。画像解析を用いて、非固溶Ti(C、N)コアAの量は、硬質相が29.8vol%であることを決定した。
実施例2(比較例)
旋削加工等級の市販の入手可能なサーメットのインサート(合金B)が、製造され且つ実施例1に記載するように特徴づけされた。合金Bの化学組成(at%)は、0.38のC/(N+C)を有する37.0のTiと、3.7のW、4.5のTa、9.7のCoとである。
特徴は、実施例1に示すような同一の方法で行なった。画像解析を用いて、非固溶Ti(C、N)コアAの量は、硬質相が35.6vol%であることを決定した。
実施例3
高靭性を有する切削工具を必要とする工作物における切削試験は、次の切削データで行なわれた。すなわち、
工作物材料: SS2234
V=210m/min、 f=0.35mm/回転、 d.o.c.=0.5mm、冷却剤とともに、
結果
破壊をパスした個数(5個の切刃を試験した)
切刃の数
1 2 3 4 5
合金A 170 155 197 162 152
合金B 63 132 90 155 140
実施例4
長手方向の旋削加工による合金A及びBの耐磨耗性試験が次の切削データを用いて成された。すなわち、
工作物材料: Ovako、825B
V=250m/min、 f=0.15mm/回転、 d.o.c.=1mm、冷却剤とともに、
工具寿命基準はvb>0.3mm。
結果
分での工具寿命(3個の切刃の平均)
合金A:26
合金B:27
実施例3と4から、本発明にしたがい製造された合金は、耐磨耗性において著しく損傷を示したのを除き、市販材料と比較して著しく改良された靭性を有する。
実施例5
合金Aと同じ公称組成の合金Cが製造され、焼結温度が1510℃であったのを除き同入るの条件を特徴とする。画像解析を用いて、非固溶Ti(C、N)コアAの量は、硬質相が21.1vol%であることを決定した。
実施例6
長手方向の旋削加工による合金A及びCの耐磨耗性試験が次の切削データを用いて成された。すなわち、
工作物材料: Ovako、825B
V=250m/min、 f=0.15mm/回転、 d.o.c.=1mm、冷却剤とともに、
工具寿命基準はvb>0.3mm。
結果
分での工具寿命(3個の切刃の平均)
合金A:26
合金B:21
実施例7
合金A及びCの塑性変形抵抗は、次の切削条件で、管状ブランクの中心に向かう面加工からなる試験で決定された。
工作物:SS2541
V=350〜500m/minの間で変化、 f=0.3mm/回転、 d.o.c.=1mm、冷却剤とともに、
以下の結果は、切刃が塑性変形したときのm/minにおける切削速度を示す(3個の切刃の平均)。
A:400
B:375
実施例8
高靭性を有する切削工具を必要とする工作物における切削試験は、次の切削データで行なわれた。すなわち、
工作物材料: SS2234
V=210m/min、 f=0.35mm/回転、 d.o.c.=0.5mm、冷却剤とともに、
結果
破壊をパスした個数(5個の切刃を試験した)
切刃の数
1 2 3 4 5
合金A 170 155 197 162 152
合金C 172 153 205 167 158
これらの結果から、合金A及びBと靭性の著しい相違が観察されなかったことが結論された。
実施例6〜8から、本発明にしたがい製造された合金は、少なくとも維持された靭性と組成変形に対する抵抗で改良された耐磨耗性を有することが明らかである。
実施例9
35.9のTi、3.6のW、4.3のNb、12.4のCo及び0.62のC/(N+C)の比率の公称化学組成(at%)の合金が、
1.43μmの粒径を有する53.5wt−%のTiC0.580.42
1.75μmの粒径を有する11.2wt−%のNbC、
1.25μmの粒径を有する17.3wt−%のWC、及び
18.0wt−%のCo、
の湿式混合法によって準備された。
この粉末をスプレー乾燥して、且つTNMG160408−PFのインサートに加圧成形した。このグリーンボディはH2中で脱ワックスして、EP−A−1052297にしたがって1.5時間1480℃のN2−CO−Ar中で焼結し、その後、研削加工と慣用の刃処理とが続けられた。このインサートは耐磨耗性PVDのTi(C、N)被膜で被覆された。インサートの磨いた断面を標準金属学技術によって準備し、且つ走査型電子顕微鏡を用いて特長を示した。画像解析を用いて、非固溶Ti(C、N)コアAの量は、硬質相が31.5vol%であることを決定した。
実施例10(比較例)
市販の入手可能等級のインサート(合金E)が、製造され且つ実施例9に記載するように特徴づけされた。合金Eの化学組成(at%)は、0.62のC/(N+C)を有する35.9のTiと、3.6のW、4.3のTa、12.4のCoとである。画像解析を用いて、非固溶Ti(C、N)コアAの量は、硬質相が37.6vol%であることを決定した。
実施例11
高靭性を有する切削工具を必要とする工作物における切削試験は、次の切削データで行なわれた。すなわち、
工作物材料: SS2234
V=200m/min、 f=0.4mm/回転、 d.o.c.=0.5mm、冷却剤とともに、
結果
破壊をパスした個数(5個の切刃を試験した)
切刃の数
1 2 3 4 5
合金D 157 148 140 168 135
合金E 117 87 95 145 1250
明らかに、本発明にしたがい製造されたインサートは市販の材料に比較して実質的に改良された靭性を備えている。
実施例12
長手方向の旋削加工による合金D及びEの耐磨耗性試験が次の切削データを用いて成された。すなわち、
工作物材料: Ovako、825B
V=250m/min、 f=0.15mm/回転、 d.o.c.=1mm、冷却剤とともに、
工具寿命基準はvb>0.3mm。
結果
分での工具寿命(3個の切刃の平均)
合金A:29
合金B:31
実施例11と12から、本発明にしたがい製造された合金は市販で入手可能な材料に比較して優れた
靭性を備え、この2種の耐磨耗性は匹敵するレベルであることが明確である。
図1は、本発明に従う合金のミクロ組織を示す。
符号の説明
A…非固溶Ti(C、N)コア
B…灰色粒子、硬質相
C…薄い灰色領域、バインダ相

Claims (7)

  1. 非固溶Ti(C、N)コアを含む硬質相を含有する一般仕上げ作業用のTi、Nb、W、C、N及びCoを含有するチタン基炭窒化物合金であって、
    Tiと、9〜16at%のCoと、4〜7at%のNbと、不純物レベルのNi及びFeと、3〜8at%のWと、0.50〜0.75のC/(N+C)比を有するCとNと、を含有し、
    非固溶Ti(C、N)コアの量が、前記硬質相の26〜37vol%であり、且つ残部が1種以上の複炭窒化物相である、
    ことを特徴とする一般仕上げ作業用のTi、Nb、W、C、N及びCoを含有するチタン基炭窒化物合金。
  2. 前記合金が、9〜<12好ましくは9〜10.5at%のCoを含有することを特徴とする請求項1記載の合金。
  3. 前記合金が、12〜16好ましくは12〜14.5at%のCoを含有することを特徴とする請求項1記載の合金。
  4. 前記合金が、4〜5.5at%のNbを含有することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1に記載の合金。
  5. 前記合金が、3〜4at%のWを含有することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1に記載の合金。
  6. 非固溶Ti(C、N)コアの量が、前記硬質相の27〜35vol%であり、且つ残部が1種以上の複炭窒化物相であることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1に記載の合金。
  7. Xが0.46〜0・70の値であるTiCX1-Xの硬質相の粉末にCoの粉末と共にNbCとWCを混合して所望の化学組成した後、所望の形状のボディに加圧成形してからN2−CO−Ar雰囲気で1370〜1500℃の温度範囲で1.5〜2時間焼結することによって、非固溶Ti(C、N)コアを含む硬質相を含有する一般仕上げ作業用のTi、Nb、W、C、N及びCoを含有する焼結チタン基炭窒化物合金を製造する方法であって、
    所望の量の非固溶Ti(C、N)コアを得るために、Ti(C、N)粉末量は、粉末混合物の50〜70wt%であり、
    その粒径は、1〜3μmであり、且つ、
    非固溶Ti(C、N)コアが26〜37vol%の硬質相となるように、焼結温度と焼結時間とを選択する、
    ことを特徴とする焼結チタン基炭窒化物合金を製造する方法。
JP2003389525A 2002-11-19 2003-11-19 仕上げ作業用のTi、Nb、W、C、N及びCoを含有する焼結チタン基炭窒化物合金及びその製造方法 Pending JP2004169187A (ja)

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