JP2004169097A - 薄手基板の搬送方法 - Google Patents

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Masami Negishi
正実 根岸
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Showa Denko Materials Co Ltd
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Hitachi Chemical Co Ltd
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Abstract

【課題】エッチング機等で液切りロール部にて発生する、薄手基板の折れ防止を目的とした搬送方法
【解決手段】エッチング機等の液体噴霧槽間に多段配置される液切りロールにおいて、1mm以上の隙間を設けたカ゛イト゛ロール7,8を配置して基板を搬送する方法。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、多層プリント配線板の生産設備であるエッチング機等において、薄手基板を搬送する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
エッチング機等では、板厚0.15mm以下の薄手基板を搬送した場合、基板自体の剛性不足や基板上に溜まった液体の重みにより、基板先端が垂れてしまうといった現象が発生する。これにより、搬送ロールとロールの間に基板先端が潜り込み、搬送ロールの下方へ基板が落下する場合がある。また、各槽間に配置されている液切りロール部では、垂れた基板先端部(特に先端角部)がロール側面に当り、先端角部のみが一時的に搬送遅れを発生する。この基板は、搬送遅れが発生した角部を除き常に移動していることから、角部は後から押される形となり、先端より約40mmの範囲で基板が上方にたわむ挙動を示す。このままたわみ部が液切りロールへ進入して行くと、液切りロールは上下のロールにてニップしていることから、たわみ部を押しつぶして基板に折れを発生させてしまう。更にはこの基板折れ部が起因となり、搬送不良が発生してしまい、後続の基板がこれに追突,基板破損に繋がる。
先の基板落下対策としては、搬送ロールとロールの間隔を狭める方法が一般的に採用されている。先端角部の垂れに関しては、液切りロール部入口にカバーを設け、噴霧液が液切りロール付近に飛散することを防止している。これは、基板上に溜まる液体量を極力抑え、液重量による垂れを軽減させる目的である。しかし、若干ながら折れが発生していることから、十分な効果を発生させていない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
本発明では、上記課題の解決策として、エッチング機等で薄手基板を搬送しても液切りロール部での折れ発生をさせない搬送方法を提供することを目的とした。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明は次のものに関する。
(1) エッチング機等の液体噴霧槽間に多段配置される液切りロールにおいて、1mm以上の隙間を設けたガイドロールを配置して基板を搬送する方法。
【0005】
【発明の実施の形態】
本発明では、多段に配置されている液切りロールの1段目の手前に、上側ロールと下側ロール間に隙間を設けたガイドロールを配置して、先のたわみを押しつぶさずに搬送することを特徴とする。
【0006】
図1に示すように、通常の液切りロール設置状態は、1段目から上下のロール1,2が接触した状態となっている。そのため、基板6が先述の通り角部にたわみが発生した場合、これが解消されぬままロールへ進入するため、角部が押しつぶされて折れとなる。このたわみは、基板進行方向に障害物が無い場合、自身の剛性からたわみを戻す挙動を示し、折れ無く搬送される。今回の発明は、この挙動を利用するため、液切りロール手前に隙間を設けたロールの配置を行い、たわみを解消することにある。
【0007】
【実施例】
本発明の実施例を図2に示す。一段目の液切りロール1,2の直前に金属性の円盤状カラー9,10が設置されたガイドローラ7,8を配置する。この9は、ガイドロール7と8の間に隙間を設けるための治具である。そのため9の直径は、ロール7より若干大きくなる。また、基板角部が、戻り挙動によりロール7と接触した場合を考慮するとロール7は、回転していることが望ましい。そこで、ロール8の両端部へも同様な円盤状カラー10を設置。9,10の表面に凹凸の加工を施し、ロール8の回転が、9,10を介してロール7に伝わるようにしている。尚、10はロール8と同一径である。このガイドロール7,8の設置箇所が液体噴霧槽内に入る場合、液切りロール1,2への噴霧液飛散防止カバーを延長させ、ガイドロール7,8へも飛散防止を図ると良い。ここで、飛散防止カバーを延長した場合、噴霧液による処理時間が短縮されることが懸念されるが、このガイドロール7,8は噴霧槽出口近傍に設置されることから、噴霧液が飛散防止カバーにより妨げられることはない。
上記のような液切りロールを設置した後、基板厚み0.1mmの基板を50枚ほど搬送したが、折れ等は発生しなかった。
【0008】
【発明の効果】
以上説明したように本発明は、液切りロール直前に隙間を設けたガイドロールを配置することで、基板の折れや、搬送不良による基板破損を防止でき、製品歩留向上と破損基板取り出し作業によるライン停止を防止できた。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の液切りロール設置状況と、基板角部のたわみ発生状態を示す側面図
【図2】発明の実施例を示す斜視図
【符号の説明】
1. 一段目の上側液切りロール
2. 同上下側液切りロール
3. 二段目以降の上側液切りロール
4. 同上下側液切りロール
5. 搬送ロール
6. 基板
7. 上ガイドローラ
8. 下ガイドローラ
9. 上用円盤状カラー
10. 下用円盤状カラー

Claims (1)

  1. エッチング機等の液体噴霧槽間に多段配置される液切りロールにおいて、1mm以上の隙間を設けたガイドロールを配置して基板を搬送する方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006266461A (ja) * 2005-03-25 2006-10-05 Yee Chang Precision Machinery Co Ltd Fpcクリーニングマシンのクリーニングローラ機構
JP2016055417A (ja) * 2014-09-10 2016-04-21 株式会社平野製作所 食品送込み装置及び食品分割装置

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