JP2004168470A - 部品組立搬送システム - Google Patents

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Abstract

【課題】自走搬送台車の台数を削減することができ、昇降装置も小型化でき、構成機器を少なくできると共に、設計上の工数を少なくできる部品組立搬送システムを提供することを目的とする。
【解決手段】部品組立搬送システムは、吊下用レール2に沿って周回走行するチェーンコンベヤ3からなる低速部品組立作業ライン1と、高架レール12に沿って高速で循環走行する天井走行式の自走搬送台車13からなる高速搬送ライン11とで構成される。組立品保持ハンガーの移載位置16及び空のハンガー移載位置19に設置された昇降式移載装置17、17’によりハンガーを移載するので、自走搬送台車は高速搬送ラインを走行する台数だけでよく、自走搬送台車の台数を少なくできる。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、低速で周回走行する吊下げ搬送式のチェーンコンベヤに吊持されたハンガーを搬送する間に、このハンガーに保持された組立品前躯体に部品が取り付けられて組立品として組み立てられる低速部品組立作業ラインと、この低速部品組立作業ラインで組み立てられた組立品を保持したハンガーがチェーンコンベヤから循環走行する天井走行式の自走搬送台車に移載され、この自走搬送台車がハンガーを吊持して高速で走行する高速搬送ラインとからなる部品組立搬送システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、自動車のインストルメントパネル、ドア等の部品組立搬送システムとして、図11に示すように、部品組立作業ライン51と組立品搬送ライン61とを設置し、部品の組み立て作業と組立品の搬送とを別のラインで行うようにすることが考えられている。
【0003】
この場合、高架レール62からなる組立品の搬送ライン61の搬送途上で組立品を積み下ろした搬送台車53は、部品組立作業ライン51側への移行位置63で、図12に示すように、搬送台車53とその下側にある一部走行レール62aとが一緒に昇降装置64により高架レール62側から部品組立作業ライン51側に降下され、アンチバック式の係合片を有するエアシリンダ装置55により、部品組立作業ライン51の走行レール52に引き込み移行される。
【0004】
部品組立作業ライン51において、搬送台車53に設けられているハンガー56に組立品の前躯体が積み込まれ、チェーンコンベヤ54のプッシャードッグなどを介して低速で牽引される搬送台車53が往復直線走行中に部品が取り付けられる。Uターン部では搬送台車53が回転装置57により方向転換され、エアシリンダ装置(図示略)により復路のレール52に移行される。また、組立品搬送ライン61側への移行位置58で、昇降装置59により部品組立作業ライン51から組立品搬送ライン61へ搬送台車53と一部レール(図示略)とが一緒に上昇され、エアシリンダ装置(図示略)により組立品搬送ライン61の高架レール62に移行される。
【0005】
【特許文献】
特開平6−16230号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
従来の部品組立搬送システムは、部品組立作業ライン及び組立品の搬送ラインにおいてハンガーを吊持した搬送台車が走行するため、部品組立作業ラインでの部品取り付けが18工程もある場合、低速で牽引走行される搬送台車が18台必要となると共に、そのほかに組立品脱荷位置や昇降位置に停止している搬送台車、走行中の搬送台車等を考慮すると全体として25台という多数の搬送台車が必要になる、という問題がある。また、組立品の搬送ラインにおいては、搬送時間短縮のために搬送台車を高速とすると、ストレージラインなどが必要となるため、高速搬送台車を採用しても利するところがないという、問題がある、
【0007】
昇降装置は搬送台車と一部レールとを一緒に昇降させるため、重量が重くなり大型の昇降装置が必要になる、という問題がある。また設備の点では、Uターン部での回転装置、エアシリンダ装置等多数の構成機器が必要になり、それに伴って設計上の工数が多数必要になる、という問題がある。
【0008】
そこで、本発明は、前述したような従来技術の問題点を解決し、搬送台車数の削減ができ、昇降装置も小型化でき、構成機器を少なくできると共に、設計上の工数を少なくできる部品組立搬送システムを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために、本発明は、上記問題点の解決手段として、低速部品組立作業ラインと高速搬送ラインとからなる部品組立搬送システムを採用したもので、請求項1に係る本発明は、低速部品組立作業ラインと高速搬送ラインとからなる部品組立搬送システムにおいて、前記低速部品組立作業ラインが、床面上方に架設された吊下用レールと、該吊下用レールに沿ってハンガーを吊持して低速で周回走行するチェーンコンベヤとで構成され、前記高速搬送ラインが、前記吊下用レールより上方に架設された高架レールと、該高架レールに沿ってハンガーを吊持して高速で循環走行する天井走行式の自走搬送台車とで構成され、前記低速部品組立作業ラインで組み立てられた組立品が保持されたハンガーを、組立品保持ハンガーの移載位置に設置された昇降式移載装置により、チェーンコンベヤから天井走行式の自走搬送台車に移載し、前記高速搬送ライン途上において組立品が積み下ろされた空のハンガーを、ハンガー移載位置に設置された昇降式移載装置により、天井走行式の自走搬送台車からチェーンコンベヤに移載する部品組立搬送システム、という構成としたものである。
請求項2に係る本発明は、前記部品組立搬送システムにおいて、チェーンコンベヤには、ハンガーの受け部を備えたハンガー吊持杆が設けられ、天井走行式の自走搬送台車には、ハンガーの受け部を備えたハンガー吊持杆が設けられ、ハンガーは、離間対向する一対の略々コ字形状の枠体が、該枠体の上部杆の間に亘って設けられた案内部材を有する断面略々円形のパイプ又は棒状体からなるロッドにより連結されて形成され、該ハンガーのロッドが前記それぞれのハンガー吊持杆の受け部に掛けられることによりハンガーが吊持されている、という構成としたものである。
請求項3に係る本発明は、前記各部品組立搬送システムにおいて、前記ハンガーの枠体の縦杆及び下部杆には、それぞれ横揺れ防止用のガイドローラが設けられると共に、前記低速部品組立作業ライン及び高速搬送ラインには適宜にガイドレールが設置され、該ガイドレールにガイドローラが当接することにより、低速部品組立作業ラインにおいては部品組立中における横揺れが防止され、高速搬送ラインにおいては遠心力による横揺れが防止される、という構成としたものである。
【0010】
【作用】
ハンガー移載位置において、高速搬送ラインの天井走行式の自走搬送台車から低速部品組立作業ラインのチェーンコンベヤに、空のハンガーが昇降式移載装置により移載される。チェーンコンベヤに吊持されたハンガーに組立品の前躯体が乗せられ、低速で搬送される間に部品が取り付けられて組立品として組み立てられる。続いて、組立品保持ハンガーの移載位置において、チェーンコンベヤから組立品を保持したハンガーが昇降式移載装置により、高速搬送ラインの自走搬送台車に移載される。組立品を保持したハンガーを吊持した自走搬送台車は、走行途上における組立品脱荷位置において、ハンガーから組立品のみを積み下ろす。空のハンガーを吊持した自走搬送台車が前記ハンガー移載位置方向に走行し、ハンガー移載位置において、昇降式移載装置により空のハンガーが低速部品組立作業ラインのチェーンコンベヤに移載され、再びチェーンコンベヤに吊持されたハンガーに組立品の前躯体が乗せられ、前記のような作動が繰り返される。
【0011】
【発明の実施の形態】
本発明の実施例を図1〜図10に基づいて説明する。図1は部品組立搬送システムにおける低速部品組立作業ライン1及び高速搬送ライン11の設置状態を示す平面図、図2は低速部品組立作業ライン1の平面図、図3は図2のF3−F3線断面図、図4は低速部品組立作業ライン1における搬送状態を示す部分側面図、図5は低速部品組立作業ライン1におけるハンガー6の吊持状態を示す正面図、図6は高速搬送ライン11におけるハンガー6の吊持状態を示す側面図、図7は高速搬送ライン6における自走搬送台車13の正面図、図8は組立品保持ハンガーの移載位置16に設置された昇降式移載装置17の要部正面図、図9は昇降式移載装置17の要部側面図、図10は昇降式移載装置17に備えられたテレスコープ式フォーク装置26の作動説明図である。
【0012】
部品組立搬送システムは、概略、チェーンコンベヤ3により吊持されたハンガーが低速で搬送される間に組立品として部品を組み立てる低速部品組立作業ライン1と、テレスコープ式フォーク装置を備えた昇降式移載装置17、17’により天井走行式の自走搬送台車13に移載されて吊持された組立品保持のハンガー、あるいは空のハンガーを搬送する高速搬送ライン11とで構成される。
【0013】
低速部品組立作業ライン1は、図2に示すように、床面上方に架設された単軌の吊下用レール2に沿って周回走行するローラチェーンからなるチェーンコンベヤ3で構成される。尚、図2中の3aはローラチェーンの張力調整のためのテークアップユニット、3bはチェーンコンベヤ3の駆動部である。
【0014】
チェーンコンベヤ3には、図4に示すように、ハンガー吊持杆4が支持杆5を介して取り付けられ、このハンガー吊持杆4のフックレバー4aにハンガー6が掛けられて吊持される。このフックレバー4aは、図5に示すように、略々V形状の溝を有するハンガー6の受け部4bを備えている。
【0015】
ハンガー6は、図4に示すように、離間対向する一対の略々コ字形状の枠体7が、この枠体7の上部杆7aの間に亘って設けられた断面略々円形のパイプ又は棒状体からなるロッド7dにより連結されて形成される。そして、このロッド7dは、ハンガー移載時にハンガー6の受け部4bへのガイドをする案内部材7jを有する。このハンガー6は、枠体7が補強レバー7e、7eにより連結され、下部杆7c、7cはロッド7fで連結される。各下部杆7cには、組立品の前躯体あるいは組立品Wを保持する保持枠7gが設けられる。枠体7の縦杆7b及び下部杆7cにはそれぞれガイドローラ8a、8bが取り付けられる。尚、図3あるいは図4中の7hはバランスウエイト、7iはフォーク受け部、10はガイドレールである。
【0016】
低速部品組立作業ライン1において、図3に示すように、吊下用レール2は床面に設置された支柱9に固定された上部フレーム9aに取り付けられることにより架設され、支柱9には、ハンガー6に取り付けられているガイドローラ8aが当接するガイドレール9bが設けられる。
【0017】
高速搬送ライン11は、図1に示すように、上記吊下用レール2より上方に架設された単軌の高架レール12と、この高架レール12に沿ってハンガー6を吊持して高速で循環走行する天井走行式の自走搬送台車13とで構成される。
【0018】
自走搬送台車13は、図6、図7に示すように、電動モータMを備えた駆動輪体14aと従動輪体14bとからなり、この自走搬送台車13の駆動輪体14aと従動輪体14bには、両者を連結するようにハンガー吊持杆15が取り付けられる。ハンガー吊持杆15はフックレバー15aを備え、このフックレバー15aは、略々V形状の溝を有するハンガー6の受け部15bを備えている。ハンガー吊持杆15のフックレバー15aにハンガー6が吊下される。なお、図6、図7中の12aは高架レール12を天井の梁等に取り付けるための支持部材であり、また、高速搬送ライン11の曲線走行部には適宜にハンガー6のガイドローラ8aが当接するガイドレール(図示略)が設けられる。
【0019】
低速部品組立作業ライン1で組み立てられた組立品Wが保持されたハンガー6をチェーンコンベヤ3から停止している自走搬送台車13に移載する組立品保持ハンガーの移載位置16にテレスコープ式フォーク装置26を備えた昇降式移載装置17が設置される。
【0020】
高速搬送ライン11途上において、組立品Wの脱荷位置18で組立品Wのみが積み下ろされた後、空のハンガー6が天井走行式の自走搬送台車13に吊持されて空のハンガー移載位置19に搬送される。この空のハンガー移載位置19には、停止している自走搬送台車13からチェーンコンベヤ3にハンガー6を移載するテレスコープ式フォーク装置26を備えた昇降式移載装置17’が設置される。
【0021】
テレスコープ式フォーク装置26を備えた昇降式移載装置17及びテレスコープ式フォーク装置26を備えた昇降式移載装置17’は同じ構造のものである。そこで、組立品保持ハンガーの移載位置16に設置されるテレスコープ式フォーク装置26を備えた昇降式移載装置17を図8〜図10に基づいて説明する。
【0022】
昇降式移載装置17は、一対の支柱21と、支柱21の上方に設けられたフレーム22と、フレーム22に設けられた昇降用モータ23により駆動されるスプロケット24と、スプロケット24に掛けられたチェーン25と、チェーン25の一端に取り付けられたテレスコープ式フォーク装置26と、テレスコープ式フォーク装置26の昇降を案内する昇降ガイドポスト27とからなる。またチェーン25の他端には、バランスウエイト28が取り付けられる。
【0023】
テレスコープ式フォーク装置26は、ベース29に連結して設けられたフレーム26aにガイドローラ26b、26cが取り付けられ、スプロケット24の駆動回転により、このガイドローラ26b、26cが昇降ガイドポスト27に接輪して昇降する。
【0024】
このテレスコープ式フォーク装置26は、チェーン25に連結されたベース29と、ベース29上を直線案内ガイド30を介してスライドする中間フォーク31と、中間フォーク31上を直線案内ガイド32を介してスライドする上部フォーク33とからなる。
【0025】
ベース29はレール29aを備え、このレール29aに中間フォークの側枠31aに設けられたローラ31bが接輪することにより、ベース29に対して中間フォーク31が前後退するように水平方向にスライドする。また、中間フォーク31の側枠31aに設けられたローラ31cが上部フォーク33に取り付けられたレール33aに接輪することにより、中間フォーク31に対して上部フォーク33が前後退するように水平方向にスライドする。
【0026】
中間フォーク31の下面にはラック31dが設けられ、このラック31dに、ベース29に設けられたフォーク用モータ29bで駆動される歯車29cに噛み合うピニオン29dが噛合することにより、ベース29に対して中間フォーク31が前後退するように水平方向にスライドする。この中間フォーク31には、前後に位置をずらせてそれぞれスプロケット34、35が設けられている(図10参照)。
【0027】
テレスコープ式フォーク装置26の作動をモデル的に示した図10を参照して説明する。中間フォーク31に設けられているスプロケット34に掛けられたチェーン36の一端36aがベース29に固定され、他端36bが上部フォーク33に固定される。また、中間フォーク31に設けられているスプロケット35に掛けられたチェーン37の一端37aがベース29に固定され、他端37bが上部フォーク33に固定される。
【0028】
フォーク用モータ29bで歯車29c、ピニオン29dが駆動されると、ピニオン29dに噛合するラック31dにより、図10において、ベース29に対して中間フォーク31が、例えば左方向にスライドして後退する。それに伴って、チェーン37の他端37bが上部フォーク33に固定されているため、やはり上部フォーク33が滑車の原理により倍速で左方向にスライドして後退する。また、上部フォーク33を前進突出させるにはフォーク用モータ29bを前記とは逆に回転させればよい。
【0029】
組立品保持ハンガーの移載位置16において、低速部品組立作業ライン1で組み立てられた組立品を保持したハンガー6をチェーンコンベヤ3から高速搬送ライン11の天井走行式の自走搬送台車13に昇降式移載装置17で移載する作動は次のとおりである。
【0030】
低速部品組立作業ライン1においては、チェーンコンベヤ3が停止することなく低速(略々0.7m/min)で走行し、組立品Wを保持したハンガー6が低速で移動している。このハンガー6のロッド7dの下側にテレスコープ式フォーク装置26の上部フォーク33を前進させて入り込ませ、テレスコープ式フォーク装置26を上昇させてハンガー6を吊下支持し、次いで、上部フォーク33を後退させる。この場合、ハンガー6の移動が低速(略々0.7m/min)であることにより、テレスコープ式フォーク装置26の上部フォーク33をチェーンコンベヤ3と同速で移動することなく、その上昇だけでハンガー6の受け取りが可能である。
【0031】
次いで、昇降式移載装置17のテレスコープ式フォーク装置26が組立品Wを保持したハンガー6を吊り下げて、停止している自走搬送台車13のところまで上昇させ、そこで上部フォーク33を前進させてからテレスコープ式フォーク装置26を下降させ、自走搬送台車13のフックレバー15aの受け部15bにハンガー6のロッド7dを掛けることにより、組立品Wを保持したハンガー6が自走搬送台車13に移載される(図9参照)。上記の各作動の場合、ハンガー6のロッド7dが案内部材7jを有するので、上部フォーク33での支持及びハンガー6の受け部15bへの引き渡しの際、位置ずれしないようにすることができる。次いで、上部フォーク33を後退させ、テレスコープ式フォーク装置26を低速部品組立作業ライン1のチェーンコンベヤ3のところまで下降させ、上記作動を繰り返す。
【0032】
以上、昇降式移載装置17の作動について説明したが、ハンガー移載位置19において、高速搬送ライン11の天井走行式の自走搬送台車13から空のハンガーを低速部品組立作業ライン1のチェーンコンベヤ3に移載する昇降式移載装置17’は、昇降式移載装置17と逆の作動、すなわち自走搬送台車13から空のハンガーをチェーンコンベヤ3に移載するという逆の動作を行えばよいので、その詳細説明は省略する。
【0033】
部品組立搬送システムの概要は次のとおりである。図1、図2等を参照すると、ハンガー移載位置19において、高速搬送ライン11の天井走行式の自走搬送台車13から、空のハンガー6が昇降式移載装置17’により、低速部品組立作業ライン1のチェーンコンベヤ3に移載され、チェーンコンベヤ3に吊持される。
【0034】
次いで、チェーンコンベヤ3に吊持されたハンガー6に組立品Wの前躯体が乗せられ、低速で搬送される間に部品が取り付けられて組立品として組み立てられる。続いて、組立品保持ハンガーの移載位置16において、チェーンコンベヤ3から組立品を保持したハンガーが昇降式移載装置17により、高速搬送ライン11の自走搬送台車13に移載され、組立品を保持したハンガーが自走搬送台車13に吊持される。
【0035】
高速搬送ライン11の自走搬送台車13走行途上における組立品脱荷位置18において、自走搬送台車13に吊持された組立品を保持したハンガーから組立品のみが積み下ろされ、空のハンガーを吊持した自走搬送台車13が前記ハンガー移載位置19方向に走行する。そして、再びハンガー移載位置19において空のハンガーが低速部品組立作業ライン1のチェーンコンベヤ3に移載され、前記のようなサイクルで作動が繰り返される。
【0036】
上記の構成からなる部品組立搬送システムは、低速部品組立作業ライン1において、チェーンコンベヤ3でハンガー6を吊持して搬送する間に部品が組み立てられ、この組立品を保持したハンガーが高速搬送ライン11を高速で循環走行する自走搬送台車13に移載され、高速搬送ラインの途上で組立品がハンガーから積み下ろされた後、この空のハンガー6がチェーンコンベヤ3に移載され、低速部品組立作業ライン1及び高速搬送ライン11の間では、ハンガー6のみを移載させればよいので、自走搬送台車13は高速搬送ライン11を走行する台数だけでよく、部品組立工程数が多い場合でも、部品組立工程数の割には、自走搬送台車13の台数を少なくすることができ、コスト的にも有利となる。例えば、部品組立工程が18工程ある場合でも、自走搬送台車13が高速走行可能なので、従来の技術では自走搬送台車が25台必要であったが、本発明によれば5台程度でよく、自走搬送台車の台数を削減することができる。
【0037】
低速部品組立作業ラインと高速搬送ラインとの間で、自走搬送台車とチェーンコンベヤ相互間で、組立品を保持したハンガーのみ、あるいはハンガーのみを昇降式移載装置で移載すればよいので、従来技術の搬送台車をレールと共に昇降させるものに比べて重量が軽くなり、昇降式移載装置を小型化することができる。
【0038】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明は、部品組立搬送システムが低速部品組立作業ラインと、高速で循環走行する自走搬送台車からなる高速搬送ラインとで構成され、低速部品組立作業ライン及び高速搬送ラインの間では組立品を保持したハンガーあるいは空のハンガーを昇降式移載装置により移載させれよいので、自走搬送台車は高速搬送ラインを走行する台数だけでよく、部品組立工程数が多い場合でも、部品組立工程数の割には、自走搬送台車の台数を少なくすることができ、コスト的にも有利とすることができる。
【0039】
低速部品組立作業ラインで組み立てられた組立品が保持されたハンガーを、組立品保持ハンガーの移載位置に設置された昇降式移載装置により、チェーンコンベヤから天井走行式の自走搬送台車に移載し、高速搬送ライン途上において組立品が積み下ろされた空のハンガーを、ハンガー移載位置に設置された昇降式移載装置により、天井走行式の自走搬送台車からチェーンコンベヤに移載するので、組立品が保持されたハンガーあるいは空のハンガーが軽量となり、昇降式移載装置を小型化することができる。
【0040】
また、低速部品組立作業ラインと高速搬送ラインとの間で、組立品を保持したハンガーあるいは空のハンガーを昇降式移載装置で移載すればよいので、従来技術のように、エアシリンダ装置、回転装置等を設ける必要がなく、構成機器を少なくすることができ、設計上の工数を少なくすることができる。
【0041】
チェーンコンベヤに、ハンガーの受け部を備えたハンガー吊持杆が設けられ、天井走行式の自走搬送台車に、ハンガーの受け部を備えたハンガー吊持杆が設けられ、ハンガーは、離間対向する一対の略々コ字形状の枠体が、該枠体の上部杆の間に亘って設けられた案内部材を有する断面略々円形のパイプ又は棒状体からなるロッドにより連結されて形成されているので、ハンガーのロッドを前記それぞれのハンガー吊持杆の受け部に掛けるとき、案内部材によりハンガーの受け部に位置ずれしないように案内することができ、また、フォークによりハンガーを支持するとき、フォークをフォーク受け部に位置ずれしないように案内することができる。
【0042】
ハンガーの枠体の縦杆及び下部杆に横揺れ防止用のガイドローラが設けられ、低速部品組立作業ライン及び高速搬送ラインにガイドレールが設置されている場合には、低速部品組立作業ラインにおいてはハンガーの横揺れが防止されて部品の組立作業を容易に行うことができるようになり、高速搬送ラインにおいても組立品を保持したハンガーの横揺れが防止されて高速で安全に搬送することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明実施例を示し、低速部品組立作業ライン及び高速搬送ラインの設置状態を示す平面図である。
【図2】同上、低速部品組立作業ラインの平面図である。
【図3】同上、図2のF3−F3線断面図である。
【図4】同上、低速部品組立作業ラインにおける搬送状態を示す部分側面図である。
【図5】同上、低速部品組立作業ラインにおけるハンガーの吊持状態を示す正面図である。
【図6】同上、高速搬送ラインにおけるハンガーの吊持状態を示す側面図である。
【図7】同上、高速搬送ラインにおける自走搬送台車の正面図である。
【図8】同上、昇降式移載装置の要部を示す正面図である。
【図9】同上、昇降式移載装置の要部を示す側面図である。
【図10】同上、昇降式移載装置に備えられたテレスコープ式フォーク装置の作動説明図である。
【図11】従来の部品組立作業ライン及び搬送ラインの設置状態を示す平面図である。
【図12】従来の昇降装置による搬送台車の移行説明図である。
【符号の説明】
1 低速部品組立作業ライン
2 吊下用レール
3 チェーンコンベヤ
3a テークアップユニット 3b 駆動部
4 ハンガー吊持杆
4a フックレバー 4b 受け部
5 支持杆 6 ハンガー
7 枠体 7a 上部杆
7b 縦杆 7c 下部杆
7d ロッド 7e 補強レバー
7f ロッド 7g 保持枠
7h バランスウエイト
7i フォーク受け部 7j 案内部材
8a、8b ガイドローラ
9 支柱 9a 上部フレーム
9b ガイドレール 11 高速搬送ライン
12 高架レール 12a 支持部材
13 天井走行式の自走搬送台車
14a 駆動輪体 14b 従動輪体
15 ハンガー吊持杆
15a フックレバー 15b 受け部
16 組立品保持ハンガーの移載位置
17、17’ 昇降式移載装置
18 組立品Wの脱荷位置
19 空のハンガー移載位置
21 支柱 22 フレーム
23 昇降用モータ 24 スプロケット
25 チェーン
26 テレスコープ式フォーク装置
26a フレーム
26b、26c ガイドローラ
27 昇降ガイドポスト
28 バランスウエイト
29 ベース 29a レール
29b フォーク用モータ 29c 歯車
29d ピニオン 30 直線案内ガイド
31 中間フォーク
31a 中間フォークの側枠
31b、31c ローラ
31d ラック 32 直線案内ガイド
33 上部フォーク 33a レール
34,35 スプロケット
36 チェーン
36a チェーンの一端 36b チェーンの他端
37 チェーン
37a チェーンの一端 37b チェーンの他端

Claims (3)

  1. 低速部品組立作業ラインと高速搬送ラインとからなる部品組立搬送システムにおいて、
    前記低速部品組立作業ラインが、床面上方に架設された吊下用レールと、該吊下用レールに沿ってハンガーを吊持して低速で周回走行するチェーンコンベヤとで構成され、
    前記高速搬送ラインが、前記吊下用レールより上方に架設された高架レールと、該高架レールに沿ってハンガーを吊持して高速で循環走行する天井走行式の自走搬送台車とで構成され、
    前記低速部品組立作業ラインで組み立てられた組立品が保持されたハンガーを、組立品保持ハンガーの移載位置に設置された昇降式移載装置により、チェーンコンベヤから天井走行式の自走搬送台車に移載し、
    前記高速搬送ライン途上において組立品が積み下ろされた空のハンガーを、ハンガー移載位置に設置された昇降式移載装置により、天井走行式の自走搬送台車からチェーンコンベヤに移載することを特徴とする部品組立搬送システム。
  2. 前記チェーンコンベヤには、ハンガーの受け部を備えたハンガー吊持杆が設けられ、
    前記天井走行式の自走搬送台車には、ハンガーの受け部を備えたハンガー吊持杆が設けられ、
    前記ハンガーは、離間対向する一対の略々コ字形状の枠体が、該枠体の上部杆の間に亘って設けられた案内部材を有する断面略々円形のパイプ又は棒状体からなるロッドにより連結されて形成され、
    該ハンガーのロッドが前記それぞれのハンガー吊持杆の受け部に掛けられることによりハンガーが吊持されることを特徴とする請求項1に記載の部品組立搬送システム。
  3. 前記ハンガーの枠体の縦杆及び下部杆には、それぞれ横揺れ防止用のガイドローラが設けられると共に、前記低速部品組立作業ライン及び高速搬送ラインには適宜にガイドレールが設置され、該ガイドレールにガイドローラが当接することにより、低速部品組立作業ラインにおいては部品組立中における横揺れが防止され、高速搬送ラインにおいては遠心力による横揺れが防止されることを特徴とする請求項1又は2に記載の部品組立搬送システム。
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