JP2004168355A - 缶容器 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】底板4の周縁部に、缶胴3の内周面に沿って垂下するフランジ部4aと、フランジ部の下端部を外側上方にかつフランジ部の外周面と重ね合わせた状態で折り返してなる第1折返し部4bと、第1折返し部の上端部を外側下方にかつ第1折返し部の外周面と所定寸法隔てて折り返してなる第2折返し部4cとを形成する。一方、缶胴の下端部に、その先端を内側上方にかつ缶胴の内周面と所定寸法隔てて折り返してなる折返し部3aを形成する。缶胴の下端部と底板の周縁部とを、缶胴の折返し部を底板の第1折返し部と第2折返し部との間に挟んで接合するとともに、この折返し部同士の接合箇所の上方位置で缶胴を底板のフランジ部寄りに折り曲げて接合する。
【選択図】 図2
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、金属製の容器本体と蓋体とからなる缶容器に関し、特に容器本体を構成する缶胴の下端部と底板の周縁部との接合構造に係わる。
【0002】
【従来の技術】
一般に、この種の接合構造は、例えば図4に示すように、底板51の周縁部に形成したフランジ部52を缶胴53の下端部内周面に重ね合わせ、この両者を外側に折り返して接合するようになっている。
【0003】
ところで、缶容器は収容物が無くなって不要となったとき廃棄し易いことが望ましく、容器本体では缶胴から底板を取り除いて缶胴を足などで簡単に踏み潰すことができることが要求されている。この要求に答えるためのものが種々提案されている。その一つの提案は、特許文献1に開示され、図4及び図5にも示すように、底板51下面のフランジ部52に近接した位置に断面台形状の同心状の2本の環状の溝部54,55を形成し、外側に位置する溝部54の深さを内側に位置する溝部55の深さよりも深く設定し、使用後に底板51を外側から叩くことにより外側に位置する溝部54で破断させるようにするものである。
【0004】
また、別の提案は、特許文献2に開示され、図6にも示すように、缶容器の容器本体を、缶胴61と、この缶胴61ないし容器本体の下端開口部全体を塞ぐ底面部62aとこの底面部62aの周縁部から缶胴61の内周面に沿って垂下するフランジ部62bとを有する底板62と、この底板62の底面部62a下面に押し当てるべく形成された環状板部63aと底板62のフランジ部62bを缶胴61との間に挟むべく形成された筒状部63bとを有する底板支持部材63とにより構成し、缶胴61の下端部において缶胴61の内側に底板62のフランジ部62bを嵌合し、底板62のフランジ部62bの内側に底板支持部材63の筒状部63bを下方から嵌合して底板62のフランジ部62bを缶胴61との間に挟むとともに底板支持部材63の環状板部63aを底板62の底面部62aの下面に押し当て、底板支持部材63の筒状部63bの下端部と缶胴61の下端部とを外側に折り返して接合し、かつ底板62の底面部62aと底板支持部材63の環状板部63aとを押圧して環状の凸部64を形成するものである。そして、使用後に底板62を外側から叩くと、図7に示すように底板62のフランジ部62bが缶胴61と底板支持部材63の筒状部63bとの間から抜けて底板62を取り外せるようにしたものである。
【0005】
【特許文献1】
特開2001−139029号(第1−3頁、図3−図4)
【特許文献2】
特開2001−72058号(第1−3頁、図4−図5)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記提案のうち、前者のものでは、底板51を叩いて溝部54で破断させる際にかなり強く叩く必要があるばかりでなく、破断した箇所が鋭利なものになり、作業をする者が怪我をする虞がある。しかも、缶容器の製造工程においては、予めブリキ板などの金属板の表面にニスなどの錆止め膜を形成したものを使用して底板51などを作成することが一般的であるため、底板51の下面に溝部54,55を形成するとその箇所で錆が生じ易くなるという問題もある。
【0007】
また一方、後者のものでは、容器本体を、缶胴61と底板62の他に底板支持部材63を用いて構成しているため、部品点数が多くなり、また工程数も多くなることから、製造コストが高くつくという問題がある。
【0008】
本発明はかかる諸点に鑑みてなされたものであり、その課題とするところは、容器本体の缶胴と底板との接合構造を改良することにより、使用後に底板を外し易くして廃棄の便を安全に図り得るようにするとともに、使用時での強度性、密封性及び防錆性に優れ、かつ製造コストの低廉化にも寄与し得る缶容器を提供せんとするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するため、本発明は、缶胴と底板で構成された容器本体と、この容器本体の上端開口部を開閉する蓋体とかなる缶容器において、上記底板の周縁部に、缶胴の内周面に沿って垂下するフランジ部と、このフランジ部の下端部を外側上方にかつフランジ部の外周面と重ね合わせた状態で折り返してなる第1折返し部と、この第1折返し部の上端部を外側下方にかつ第1折返し部の外周面と所定寸法隔てて折り返してなる第2折返し部とを形成する一方、上記缶胴の下端部に、その先端を内側上方にかつ缶胴の内周面と所定寸法隔てて折り返してなる折返し部を形成し、この缶胴の下端部と底板の周縁部とを、缶胴の折返し部を底板の第1折返し部と第2折返し部との間に挟んで接合するとともに、この折返し部同士の接合箇所の上方位置で缶胴を底板のフランジ部寄りに折り曲げて接合する構成とする。
【0010】
この構成では、缶容器の使用時には、缶胴の下端部と底板の周縁部とが、缶胴の折返し部を底板の第1折返し部と第2折返し部との間に挟んで接合されているとともに、この折返し部同士の接合箇所の上方位置で缶胴を底板のフランジ部寄りに折り曲げて接合されているため、接合部の強度及び密封性が十分に確保される。一方、缶容器の使用後には、底板を外側から叩くと底板の第2折返し部が缶胴の内周面と折返し部との間から缶胴の内周面に沿って抜け出て底板が外れる。この際、底板を叩く力としては、底板を溝部で破断させる場合の如くそれ程大きくする必要はなく、底板を容易に外すことができる上、怪我をすることもない。しかも、底板に溝部を形成した場合の如く錆が生じ易くなることはなく、また製造のための部品点数や工程数が多くなることもない。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は本発明の一実施形態に係る缶容器Aを示す。この缶容器Aは、容器本体1とこの容器本体1の上端開口部1aを開閉する蓋体2とからなり、容器本体1は、筒状の缶胴3と、周縁部がこの缶胴3の下端部と接合された底板4とで構成されている。容器本体1の缶胴3、底板4及び蓋板2は、いずれもブリキ板やアルミニウム板などの金属板の表面にニスなどの錆止め膜を形成したものが使用されている。
【0012】
そして、本発明の特徴点としての缶胴3と底板4との接合構造は、缶胴3の下端部全周に亘って、図2に示すような構成になっている。すなわち、上記底板4の周縁部には、缶胴3の内周面に沿って垂下するフランジ部4aと、このフランジ部4aの下端部を外側上方にかつフランジ部4aの外周面と重ね合わせた状態で折り返してなる第1折返し部4bと、この第1折返し部4bの上端部を外側下方にかつ第1折返し部4bの外周面と所定寸法隔てて折り返してなる第2折返し部4cとが形成されている。上記フランジ部4aの高さ寸法は5〜20mm程度に設定され、上記第1折返し部4b及び第2折返し部4cの高さ寸法は3mm程度に設定されている。一方、上記缶胴3の下端部にはその先端を内側上方にかつ缶胴3の内周面と所定寸法隔てて折り返してなる折返し部3aが形成されている。そして、この缶胴3の下端部と底板4の周縁部とは、缶胴3の折返し部3aを底板4の第1折返し部4bと第2折返し部4cとの間に挟んで5重状態に接合されているとともに、この折返し部3a,4b,4c同士の接合箇所の上方位置で缶胴3をプレス加工により底板4のフランジ部4a寄りに折り曲げて環状の括れ部3bを形成し、この括れ部3bでも接合されている。
【0013】
従って、上記実施形態においては、缶容器Aの使用時には、容器本体1の缶胴3の下端部と底板4の周縁部とが、缶胴3の折返し部3aを底板4の第1折返し部4bと第2折返し部4cとの間に挟んで接合されているとともに、この折返し部3a,4b,4c同士の接合箇所の上方位置で缶胴3を底板4のフランジ部4a寄りに折り曲げた括れ部3bで接合されているため、この両者3,4の接合強度及び密封性を十分に確保することができる。
【0014】
一方、缶容器Aの使用後には、底板4を外側から叩くと、図3に示すように底板4の第2折返し部4cが缶胴3の内周面と折返し部3aとの間から缶胴3の内周面に沿って抜け出て底板4が外れる。この際、底板4を叩く力としては、図5に示す如く底板51を溝部54で破断させる場合の如くそれ程大きくする必要はなく、底板4を容易に外すことができ、缶容器Aの廃棄の利便性を高めることができる。しかも、底板4の折返し部4b,4cなどで怪我をすることもなく、安全性を高めることができる。その上、図5に示す如く底板51に溝部54,55を形成した場合の如く錆が生じ易くなることもなく、防錆性を良好に維持することができる。さらに、容器本体1は、従来通り缶胴3と底板4とで構成されているため、部品点数及び工程数を少なくすることができ、製造コストの低廉化に寄与することができる。
【0015】
【発明の効果】
以上のように、本発明の缶容器によれば、使用時における缶胴と底板との接合部の強度及び密封性を十分に確保することができるとともに、使用後に底板を容易に外して廃棄の利便性を高めることができる。しかも、底板を外す際に怪我をすることはなく、安全性を確保することができる上、防錆性に優れ、かつ部品点数や工程数を抑えて製造コストの低廉化にも寄与することができ、実用性に優れた効果を有するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る缶容器の容器本体及び蓋体を示す側面図である。
【図2】上記容器本体の缶胴と底板との接合構造を示す拡大断面図である。
【図3】上記底板を缶胴から外した状態を示す拡大断面図である。
【図4】第1の公知例を示す図2相当図である。
【図5】同じく図3相当図である。
【図6】第2の公知例を示す図2相当図である。
【図7】同じく図3相当図である。
【符号の説明】
A 缶容器
1 容器本体
1a 上端開口部
2 蓋体
3 缶胴
3a 折返し部
4 底板
4a フランジ部
4b 第1折返し部
4c 第2折返し部
Claims (1)
- 缶胴と底板で構成された容器本体と、この容器本体の上端開口部を開閉する蓋体とかなる缶容器において、
上記底板の周縁部には、缶胴の内周面に沿って垂下するフランジ部と、このフランジ部の下端部を外側上方にかつフランジ部の外周面と重ね合わせた状態で折り返してなる第1折返し部と、この第1折返し部の上端部を外側下方にかつ第1折返し部の外周面と所定寸法隔てて折り返してなる第2折返し部とが形成されている一方、上記缶胴の下端部にはその先端を内側上方にかつ缶胴の内周面と所定寸法隔てて折り返してなる折返し部が形成されており、この缶胴の下端部と底板の周縁部とは、缶胴の折返し部を底板の第1折返し部と第2折返し部との間に挟んで接合されているとともに、この折返し部同士の接合箇所の上方位置で缶胴を底板のフランジ部寄りに折り曲げて接合されていることを特徴とする缶容器。
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2006264730A (ja) * | 2005-03-24 | 2006-10-05 | Ikuno Kinzoku Kk | 角缶及びその製造方法 |
CN112158436A (zh) * | 2020-09-18 | 2021-01-01 | 东莞市铁生辉制罐有限公司 | 马口铁罐、马口铁封口结构及其加工工艺 |
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- 2002-11-19 JP JP2002335545A patent/JP3652347B2/ja not_active Expired - Fee Related
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