JPH0732416Y2 - 紙製筒型容器 - Google Patents

紙製筒型容器

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JPH0732416Y2
JPH0732416Y2 JP4148393U JP4148393U JPH0732416Y2 JP H0732416 Y2 JPH0732416 Y2 JP H0732416Y2 JP 4148393 U JP4148393 U JP 4148393U JP 4148393 U JP4148393 U JP 4148393U JP H0732416 Y2 JPH0732416 Y2 JP H0732416Y2
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JP
Japan
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container
paper
lid
cylindrical
container body
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JP4148393U
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Inventor
正男 福井
Original Assignee
株式会社福井洋樽製作所
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、紙製筒型容器に関し、
詳しくは、内部に食品,薬品等を収容するための筒型の
紙製容器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、存在する紙製容器としては、
例えば実開平1−114560号公報に記載されている
ものが一般に知られている。このような従来の紙製容器
では、蓋体の密閉度を金属製の容器と同等にする目的
や、あるいは手を引っ掛ける部分を設けるために、容器
本体や蓋体に補助リング等の金属製の部品を取着するこ
とが行われていた。
【0003】一方、最近では、環境問題、ゴミ問題か
ら、使用後に全体を焼却処分できる紙製容器が求められ
ている。しかしながら、上述のように金属製の補助リン
グ等を取着したものでは、焼却処分する際に各種金属製
部品を離脱させる必要があるため、全体を紙製とした容
器が求められている。また、容器の軽量化の面からも紙
製容器が望まれている。
【0004】このようなことから、従来、本出願人が提
案した実公平3−27940号公報をはじめとして、特
開平1−146731号公報や実開平4−97016号
公報等に各種紙製容器が提案されている。
【0005】図11は、全体を紙製とした筒状容器の基
本的な構成を示している。この紙製筒型容器は、有底円
筒状の紙製の容器本体1と、該容器本体1の上部開口2
を閉塞可能に嵌着される蓋体3とから構成されている。
前記容器本体1は、紙製の円筒材と、該円筒材の底部に
取着される円盤状の底板材とにより構成されており、蓋
体3は、同様に紙製の円筒材と、該円筒材の上部に取着
される天板材とにより構成されている。
【0006】これらの紙製筒状容器は、側面において、
通常は、蓋体3の下縁4と、容器本体1の蓋体3に接す
る部分5とが同一レベルになるように形成されている。
すなわち、蓋体3と容器本体1との境界部に密封用の粘
着テープを貼るときに高低差ができないようにして気密
性を向上させるようにしている。
【0007】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような形状の紙製筒状容器は、容器本体1から蓋体3を
取り外そうとするときに、蓋体3に手を引っ掛ける部分
がないため、蓋体3の取り外し作業が面倒であるという
問題があった。また、円筒形の容器を転がして運ぶ際
に、容器本体1の胴部に設けた内容物を示すラベル6等
が剥がれたり、破損や汚染したりすることがあり、これ
らの判別が困難になることがあった。
【0008】そこで本考案は、手の引っ掛かり部分を設
けて容器本体から蓋体を容易に取り外すことができると
ともに、容器を転がして運ぶ際のラベル等の破損,汚染
を防止することができる構造の紙製筒型容器を提供する
ことを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本考案の紙製筒型容器は、有底筒状の紙製容器本体
と、該容器本体の上部開口を閉塞可能とする紙製の蓋体
とを備えてなる紙製筒型容器において、前記蓋体の外周
部に、蓋体外径より大径の紙製環状体を取着したこと、
あるいは、前記蓋体は、容器本体の上部開口外周に嵌着
可能な筒体と、該筒体上部に嵌着された該筒体よりも大
きな外径を有する有底筒状のキャップ体とを備えてなる
ことを特徴としている。
【0010】
【作 用】上記構成によれば、蓋体に取着した大径の紙
製環状体あるいは蓋体を構成する筒体上部に取着された
キャップ体が容器外周面から突出するので、蓋体を容器
本体から取り外す際の手掛かりとなり、蓋体の取り外し
を容易に行うことができる。また、容器を転がして運ぶ
際にも、上記環状体等が接地することにより容器胴部が
浮き上がり、ラベル等を破損したり汚染したりすること
がなくなる。
【0011】
【実施例】以下、本考案を図面に示す実施例に基づい
て、さらに詳細に説明する。まず、図1乃至図4は、本
考案の第1実施例を示すもので、蓋体に環状体を取着し
た実施例を示すものである。すなわち、この紙製筒型容
器10は、有底円筒体からなる容器本体11と、該容器
本体11の上部開口に閉塞可能に嵌着される蓋体12と
から構成されており、該蓋体12の上縁部外周に蓋体1
2の外径より大径の紙製の環状体13を取着したもので
ある。容器本体11の外径と蓋体12の外径は略同一に
形成されており、容器本体11上部の蓋体11との嵌着
部14は、蓋体12の内径に対応するように小径に形成
されている。
【0012】上記蓋体12は、図3に示すように、円筒
体15と、該円筒体15に取着される円盤状の上天板1
6及び下天板17と、円筒体15の外周に取着される前
記環状体13とから構成されている。この環状体13を
蓋本体14の外周に取着するには、図4に示すように、
環状体13内面と蓋本体14の円筒体15外面との間に
接着剤を介在させて一対の圧着ローラー18で圧着する
ことにより行うことができる。なお、これらの構成部品
は、それぞれクラフト紙を適当枚数積層させたものを使
用できる。
【0013】図5及び図6は、前記容器本体11に嵌着
される蓋体の第2実施例を示すもので、蓋体21を、円
筒体22と該円筒体22の一側に嵌着される有底円筒体
のキャップ体23とにより構成したものである(図6参
照)。キャップ体23は、図5に示すように、円筒状部
品24と、上板25及び下板26とにより構成されてお
り、円筒状部品24の一側に多数の切り込み27を入
れ、該切り込み27により形成された小突片28を内側
に折り曲げた後、該折り曲げられてリング状となった小
突片28の両面にそれぞれ上板25と下板26とを接着
して形成される。一方の円筒体22は、前記容器本体1
1の外径と略同じ外径で、かつ、容器本体11上部の嵌
着部14に嵌着する内径及び高さを有している。そし
て、図6に示すように、円筒体22の上部側に、接着剤
を介して前記キャップ体23を嵌着して接合することに
より、蓋体21が得られる。
【0014】図7は、容器本体11の製造工程の一実施
例を示すものである。容器本体11は、所定の高さを有
する円筒体31と、底板を形成する上板32及び下板3
3とにより構成されており、前記キャップ体23と同様
に、円筒体31の底部側に設けた多数の切り込み34に
より形成された小突片35を内側に折り曲げ、該折り曲
げられてリング状となった小突片35の両面にそれぞれ
接着剤を介して上板32と下板33とを積層した後、さ
らに、容器本体11上部の蓋体嵌着部36が蓋体12,
21の内径に応じた外径に絞り込み加工される。
【0015】上記蓋体嵌着部36の絞り込み加工は、図
8及び図9に示すように、一対の回転ローラー41,4
2を用いて行うことができる。容器内側に位置する回転
ローラー41は、モーター(図示せず)により駆動され
て回転し、容器外側に位置する回転ローラー42は、前
記回転ローラー41に離接可能に設けられ、回転ローラ
ー41と同期して回転する。両回転ローラー41,42
の外径は、内側の回転ローラー41は、先端部(容器底
部側)より上部が小径に形成され、外側の回転ローラー
42は、先端部より上部が大径に形成されている。ま
た、両回転ローラー41,42の表面には、軸方向の細
かな凹凸が形成されている。
【0016】上記回転ローラー41,42により容器本
体11上部の蓋体嵌着部36を絞り込み加工する際に
は、両ローラー41,42間に容器本体11上部を挿入
し、外側の回転ローラー42及びその両側に設けたガイ
ドローラー43,43を容器外周に接触するように移動
させ、回転ローラー41,42間に容器本体11上部を
挟み込んだ状態で回転ローラー41,42を回転させ
る。これにより、容器本体11上部は、両回転ローラー
41,42の外周面の凹凸で容器内側に僅かに絞られ、
蓋体12,21の内径に応じた外径形状になる。
【0017】図10は、本考案の他の実施例を示すもの
で、前述の蓋体12と同様の大径の環状体あるいは蓋体
21と同様のキャップ体23を容器本体11の底部に設
けて大径環状部51を形成したものである。このように
容器本体11の底部にも大径環状部51を設けることに
より、容器本体11側にも手掛け部分が形成されるとと
もに、容器を転がして運ぶ際の容器の直進性を得ること
ができる。
【0018】
【考案の効果】以上説明したように、本考案によれば、
全体を紙製としたことにより焼却処分を極めて容易に行
えるだけでなく、蓋体に設けた大径部が蓋体を取り外す
際の手掛けとして利用できるので、容器本体からの蓋体
の取り外しを用意に行うことができ、さらに、容器を転
がして運ぶ際のラベル等の破損,汚染を防止することが
でき、これら紙製容器の取扱い性を大幅に向上させるこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の第1実施例を示す紙製筒型容器の斜視
図である。
【図2】同じく一部断面正面図である。
【図3】同じく蓋体を形成する過程を示す斜視図であ
る。
【図4】同じく蓋体を形成する過程を示す平面図であ
る。
【図5】本考案の第2実施例の蓋体におけるキャップ体
を形成する過程を示す斜視図である。
【図6】同じく蓋体を形成する過程を示す斜視図であ
る。
【図7】容器本体を形成する過程を示す斜視図である。
【図8】同じく一部断面正面図である。
【図9】同じく平面図である。
【図10】本考案の他の実施例を示す紙製筒型容器の斜
視図である。
【図11】従来の紙製筒型容器の一例を示す斜視図であ
る。
【符号の説明】
1,11 容器本体 2 上部開口 3,12,21 蓋体 13 環状体 14 嵌着部 15,22 円筒体 16,25,32 上天板 17,26,33 下天板 18 圧着ローラー 41,42 回転ローラー

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 有底筒状の紙製容器本体と、該容器本体
    の上部開口を閉塞可能とする紙製の蓋体とを備えてなる
    紙製筒型容器において、前記蓋体の外周部に、蓋体外径
    より大径の紙製環状体を取着したことを特徴とする紙製
    筒型容器。
  2. 【請求項2】 有底円筒形の紙製容器本体と、該容器本
    体の上部開口を閉塞可能とする紙製の蓋体とを備えてな
    る紙製筒型容器において、前記蓋体は、容器本体の上部
    開口外周に嵌着可能な筒体と、該筒体上部に嵌着された
    該筒体よりも大きな外径を有する有底筒状のキャップ体
    とを備えてなることを特徴とする紙製筒型容器。
JP4148393U 1993-06-30 1993-06-30 紙製筒型容器 Expired - Lifetime JPH0732416Y2 (ja)

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JPH079713U JPH079713U (ja) 1995-02-10
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