JP3067234U - 缶容器 - Google Patents

缶容器

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JP3067234U
JP3067234U JP1999006846U JP684699U JP3067234U JP 3067234 U JP3067234 U JP 3067234U JP 1999006846 U JP1999006846 U JP 1999006846U JP 684699 U JP684699 U JP 684699U JP 3067234 U JP3067234 U JP 3067234U
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浩章 石川
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有限会社共同企画
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 製造が簡単で製造コストが安く、自由な形状
に形成でき、さらに廃棄時における缶胴体の圧潰が容易
な缶容器を提供する。 【解決手段】 上端及び下端に折返し縁8,8が形成さ
れた矩形状金属薄板7を巻回して、その左右側縁を接合
することにより、所要断面形状の筒状の缶胴体2を形成
し、該缶胴体2の上下両開口端3a,3bに対して、該
両開口端3a,3bを遮蔽し、かつ缶胴体2の形状を保
持する上下一対の蓋板体4と底板体5とを夫々着脱可能
に内嵌するようにした。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、製造が簡単で製造コストが安く、さらに廃棄時における缶胴体の圧 潰が容易な缶容器に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の缶容器にあって、例えば、花鰹,クッキー,海苔等の包装缶として用い られている一般的なスチール製の缶容器は、底板を備えた缶胴体と、該缶胴体の 上部開口端に着脱可能に嵌着された蓋体とからなり、缶胴体は丸形,角形あるい は異形等の所要断面形状で、浅底,深底等の種々の深さに形成されている。
【0003】 上記缶容器を構成する缶胴体と底板は、図14に示すように、缶胴体aの下縁 と底板bの外周縁とを外方に巻締めしてなる結合縁cによって強固に結合されて おり、また、缶胴体aの上縁には、強度向上と怪我防止のために、缶胴体aの上 端を内方に巻回した巻縁dが形成されている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
ところで、一般的なスチール製の缶容器は、その素材が鉄板であるため、励磁 作用を利用した分別が容易であり、省エネルギー,低コストで再生できるので、 リサイクル性に優れているが、缶容器の缶胴体aは、強固に結合された底板bに よって構造的な堅牢性を有している。このため、内容物を使い切って廃棄する場 合に、缶胴体aを容易に押し潰すことができず、従って、そのまま廃棄されるの で、嵩張ってその取扱い性が極めて悪いという問題点があった。
【0005】 また、図14に示すような缶胴体aの下縁と底板bの外周縁との結合縁cは、 巻締め加工機を用いたプレス作業によって形成されるが、この際、ワークのセッ ト及び巻締め加工に時間が掛り、また、一回のプレス作業で巻締めすることがで きないため、巻締め加工機による巻締めの前に、別のプレス装置と金型を用いて 缶胴体aの下縁を外側に略直角に折曲するフランジ出し加工を施しておかなけれ ばならない。さらに、該フランジ出し加工及び巻締め加工機による巻締め加工に は、各缶容器の形状毎に異なる金型が必要であり、この金型の製作に多大の費用 が掛っていた。
【0006】 一方、缶胴体aの上縁に形成される内巻の巻縁dは、矩形状金属薄板を筒状に 成形した後で、該缶胴体aの内側と外側を金型によって挟持して固定した状態で 、上方からU字形溝を備えた金型で上縁を押圧して巻回させることによって形成 している。ここで、缶胴体aの断面形状によっては、筒端を一回のプレス作業で 巻回することができないこともあり、この場合には、矩形状金属薄板を筒状に成 形する前に、缶胴体aの上縁となる矩形状金属薄板の一縁をロール成形等によっ て若干内側に湾曲させるプレカール加工を施しておく必要があった。
【0007】 従って、このように従来の缶容器の製造は、工程数が多く、手間と時間が掛り 、多数の金型が必要であるため、製造コストが高いという問題点があった。また 、複雑な異形断面の缶胴体は底板との巻締め加工ができないため、製造される缶 容器の形状に制限があった。
【0008】 本考案は、かかる従来の実状に鑑みてその改善を試みたものであり、製造が簡 単で製造コストが安く、自由な形状に形成でき、さらに廃棄時における缶胴体の 圧潰が容易な缶容器を提供することを目的とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本考案は、少なくとも上端に折返し縁が形成された矩形状金属薄板を巻回し、 その左右側縁を接合することにより、所要断面形状の筒状に形成されてなる缶胴 体と、前記缶胴体を筒状に保持する保持手段と、前記缶胴体の上下両開口端に夫 々着脱可能に嵌着されて、該両開口端を遮蔽する上下一対の蓋板体と底板体とを 備えてなることを特徴とする缶容器である。
【0010】 ここで、缶胴体の上端に形成された折返し縁は、缶胴体の上部開口端に嵌着さ れる蓋板体の着脱時に金属薄板の先鋭端で指等を怪我しないようにするために設 けられており、同時に缶胴体の強度を向上し得るものとなっている。この折返し 縁はロール成形によって簡単に形成することができる。また、缶胴体を筒状に保 持する保持手段としては、缶胴体の周方向に沿って形成される複数のリブによっ て構成され得る。このリブからなる保持手段によって、缶胴体に所定の剛性が生 じるようにしている。
【0011】 かかる構成にあって、缶胴体に嵌着されている蓋板体と底板体は着脱可能であ るため、該蓋板体と底板体を取り外すことにより、缶胴体が圧潰可能な状態とな る。そして、該缶胴体の周面を押圧することによって扁平状に容易に圧潰するこ とができる。また、缶胴体は、ロール成形によって折返し縁を形成した矩形状金 属薄板を、従来から用いられている缶胴成形機によって簡単に筒状に形成するこ とができ、該缶胴体の上下両開口端に別途形成した蓋板体と底板体を手作業等に より嵌着するだけで缶容器が製造される。これにより、従来構成に比して工程数 が減り、缶胴体下部の巻締め加工及びその前加工であるフランジ出し加工や、缶 胴体上部の巻縁の形成加工等に夫々使用していた多数の金型も必要ないため、製 造が簡単となり、製造コストを大幅に低減することができる。さらに巻締め加工 を必要としないため、缶容器の形状に制限を受けることがなく、複雑な異形断面 の缶容器も製造することが可能である。
【0012】 また、上述の構成にあって、上端のみに折返し縁が形成された缶胴体の、その 下端を内方に巻回して巻縁を形成する一方、缶胴体の下部開口端を遮蔽する平板 部と、該平板部の周縁を略直角状に曲成した周壁部とからなり、缶胴体の下部開 口端に内嵌される底板体の、その周壁部の外面に、前記巻縁と係合する複数の突 起を周方向に沿って所定間隔で形成した構成が提案される。
【0013】 かかる構成にあって、缶胴体の下部開口端に底板体を内嵌する際に、該底板体 の周壁部の突起を缶胴体の巻縁に係合させることにより、底板体を外れにくくす ることができる。これにより、売場等において、底板体を外して缶容器内の商品 を抜き取る不正行為を防止することができる。
【0014】 また、本考案は、上端及び下端に折返し縁が形成された矩形状金属薄板を巻回 し、その左右側縁を接合することにより、所要断面形状の筒状に形成されてなる 缶胴体と、前記缶胴体の上下両開口端に夫々着脱可能に内嵌されて、該両開口端 を遮蔽し、かつ缶胴体の形状を保持する上下一対の蓋板体と底板体とを備えてな ることを特徴とする缶容器である。
【0015】 かかる構成にあって、缶胴体の上下両開口端に蓋板体と底板体とを夫々内嵌す ることにより、缶胴体の形状が保持される。これにより、缶胴体にリブ等の形状 保持手段を別途設ける必要がなく、また、同一形状の蓋板体と底板体を用いるこ とができるので、最も簡単かつ安価に缶容器を製造することができる。尚、この 構成にあっても、前記のように、缶胴体に内嵌された蓋板体と底板体を取り外す ことにより、該缶胴体を側方から扁平状に容易に圧潰することができるのは勿論 である。
【0016】 また、上述の構成にあって、缶胴体の下部開口端の折返し縁を内折りにし、上 部開口端の折返し縁を外折りにする構成が提案される。このように構成すること により、缶胴体の下部開口端の内径が、内折りにされた折返し縁によって狭めら れるため、同一形状の蓋板体と底板体を内嵌した場合に、廃棄時以外に取り外す 必要のない底板体を強く嵌着させることができる一方、蓋板体の着脱を容易に行 い得るものとなる。
【0017】 さらに、上述の構成にあって、蓋板体と底板体が、缶胴体の開口端を遮蔽する 平板部と、該平板部の周縁を略直角状に曲成した周壁部とからなり、さらに該周 壁部の先端縁に、缶胴体との嵌合状態で該缶胴体の外側面より側方に突出する鍔 縁を備えてなる構成が提案される。このように構成することにより、缶胴体の上 下両開口端に対して蓋板体と底板体を内嵌する時に、缶胴体の端部に鍔縁が当接 することにより、その位置決め作用が得られるとともに、缶胴体に内嵌された蓋 板体と底板体を取り外す場合にあって、前記鍔縁に指を係合することができるの で、その取り外し操作を容易に行うことができる。
【0018】 また、上述の構成にあって、缶胴体との嵌合状態で、該缶胴体の端部と当接す る鍔縁の内面に気密性部材を配設するようにしてもよい。これにより、缶胴体内 の気密性を高めることができる。さらに、底板体を構成する周壁部の外面に、複 数の突起を周方向に沿って所定間隔で形成するようにしてもよい。これにより、 缶胴体の下部開口端に着脱可能に内嵌される底板体をより強く嵌着させることが 可能となる。
【0019】 また、本考案は、上端及び下端に折返し縁が形成された矩形状金属薄板を巻回 し、その左右側縁を接合することにより、所要断面形状の筒状に形成されてなる 缶胴体と、前記缶胴体の下部開口端に着脱可能に内嵌されて、該下部開口端を遮 蔽し、かつ缶胴体の下部形状を保持する底板体と、前記缶胴体の上部開口端に外 嵌される着脱可能な蓋板体とを備えてなることを特徴とする缶容器である。
【0020】 かかる構成にあって、缶胴体の下部開口端に内嵌される底板体によって、缶胴 体の下部形状が保持されるとともに、缶胴体の上部開口端の折返し縁によって、 通常の取扱い時に上部開口端が容易に変形しない一応の補強作用が得られる。そ して、この構成にあっても、上記と同様に簡単かつ安価に缶容器を製造すること ができるとともに、缶胴体を側方から扁平状に容易に圧潰することができる。尚 、この構成にあって、上述した従属的な各構成を選択的に適用することが可能で ある。
【0021】 また、本考案は、上端のみに折返し縁が形成された矩形状金属薄板を巻回し、 その左右側縁を接合することにより、所要断面形状の筒状に形成されてなる缶胴 体と、該缶胴体の上下両開口端に夫々着脱可能に嵌着されて、該両開口端を遮蔽 する蓋板体と底板体とを備えてなる缶容器であって、前記缶胴体の下端を内方に 巻回して上方に臨む嵌入間隙を備えた巻縁を形成する一方、缶胴体の横断面の内 部形状に略一致する平板部と、該平板部の周縁を略直角状に曲成した周壁部とを 備えた底板体の、その周壁部の先端縁を内方に巻回して係合縁を形成し、該係合 縁を缶胴体の内部で前記嵌入間隙に上方から嵌入して巻縁と係合させることによ り、その係止作用を介して底板体を位置保持したことを特徴とする缶容器である 。
【0022】 かかる構成にあっても、簡単かつ安価に缶容器を製造することができる。また 、廃棄時において、底板体を外側から叩打又は押圧することにより、該底板体が 巻縁から簡単に離脱して、缶胴体を扁平状に容易に圧潰することができるととも に、離脱した底板体が缶胴体内に残留するので、廃棄点数が減り、取扱い性が向 上する。
【0023】
【考案の実施の形態】
以下、添付図面に従って本考案の各実施例を説明する。
【0024】 図1は、本考案の第一実施例に係る缶容器1を示す。該缶容器1は、所要断面 形状の筒状に形成された缶胴体2と、該缶胴体2の上下両開口端3a,3bに夫 々着脱可能に嵌着された蓋板体4と底板体5とを備えている。また、缶胴体2に は、その周方向に沿って複数のリブ6が形成されており、該リブ6によって缶胴 体2を筒状に保持する保持手段が構成されている。
【0025】 前記缶胴体2は、図2イに示すように、所定の縦幅と横幅を有する矩形状金属 薄板7が素材に用いられており、該金属薄板7としては厚み0.18〜0.32mm程度の 鉄板に錫めっきを施したブリキ板が好適に使用され得る。また、該矩形状金属薄 板7の表面には、包装される商品に応じた所要のデザイン図柄(図示省略)が予 め印刷されている。
【0026】 この矩形状金属薄板7には、まず、ロール成形によって、図2ロに示すように 、缶胴体2の上端となる縦方向の一縁に二つ折り状の折返し縁8が形成される。 次に、この折返し縁8が形成された矩形状金属薄板7を横方向に巻回した状態で 、その左右側縁を接合することにより、図2ハに示すように、筒状の缶胴体2を 形成するようにしている。この矩形状金属薄板7の巻回及び側縁接合は、従来か ら缶胴の成形に用いられている缶胴成形機によって行うことができる。即ち、該 缶胴成形機は、矩形状金属薄板7の左右側縁に相反方向の折曲縁を形成した後、 該矩形状金属薄板7を成形ドラムに巻き付けて、前記折曲縁をハゼ折りにして接 合する一連の加工作業を自動的に行い得るようになっている。ここで、矩形状金 属薄板7が巻き付けられる前記成形ドラムの形状によって、缶胴体2の断面形状 が決定し、種々異なる形状の成形ドラムを用いることにより、缶胴体2が、丸形 ,楕円形,角形あるいは異形等の所要断面形状の筒状に形成されることとなる。
【0027】 上記のように筒状に形成された缶胴体2の周面には、図2ニに示すように、周 方向に沿う複数のリブ6が上下方向に所定間隔で形成される。このリブ6は、従 来公知のフランジビード機を用いて、缶胴体2の周面を外方に三角山状に膨出さ せることにより形成することができる。そして、このリブ6からなる保持手段に よって、缶胴体2を筒状に保持し得る所定の剛性が生じるようにしている。
【0028】 一方、図3イ,ロは前記蓋板体4と底板体5を示し、該蓋板体4と底板体5は 缶胴体2の上下両開口端3a,3bを夫々遮蔽する平板部9と、該平板部9の周 縁を略直角状に曲成した周壁部10とが絞り加工によって一体成形されており、 さらに該周壁部10の端部を外方に巻回して巻縁11とした端部処理が施されて いる。この端部処理により、金属薄板の先鋭端による怪我を防止し得るようにす るとともに、周壁部10の強度を向上してその形状を保持し得るようにしている 。尚、この蓋板体4と底板体5の素材としては、前記缶胴体2と同様のブリキか らなる金属薄板が好適に使用され得る。
【0029】 また、前記蓋板体4の周壁部10は、缶胴体2の外径寸法と略等しい内径寸法 となっており、底板体5の周壁部10は、缶胴体2の内径寸法と略等しい外径寸 法となっている。これにより、蓋板体4を、缶胴体2の上部開口端3aに着脱可 能に外嵌し、底板体5を、缶胴体2の下部開口端3bに着脱可能に内嵌し得るよ うになっている。また、この底板体5の内嵌操作時において、該底板体5の周壁 部10に形成された巻縁11が、缶胴体2の下端部に当接し、底板体5が位置決 めされることとなる。
【0030】 尚、図3イ,ロには、円形の蓋板体4と底板体5を図示したが、該蓋板体4と 底板体5は円形のみならず、缶胴体2の断面形状に応じて楕円形,角形,異形等 の所要形状に形成されるものである。
【0031】 そして、上記のように筒状に形成された缶胴体2の上部開口端3aに蓋板体4 を外嵌し、かつ下部開口端3bに底板体5を内嵌することにより、図1に示す缶 容器1となる。尚、缶容器1は、蓋板体4を缶胴体2に嵌着させないで注文先に 納品し、商品装入後に蓋板体4を嵌着することもできる。
【0032】 かかる構成にあって、缶胴体2の周面に形成されている複数のリブ6からなる 保持手段によって、缶胴体2が筒状に保持されていることにより、通常の取扱い 時における缶胴体2の不要の変形を防止することができる。また、缶胴体2の上 端に形成されている折返し縁8によって、蓋板体4の着脱時における指等の怪我 を防止することができ、同時に缶胴体2の上部開口端3aの強度を向上させるこ とができる。そして、缶胴体2に嵌着されている蓋板体4と底板体5は着脱可能 であるため、缶容器1の廃棄に際して、該蓋板体4と底板体5を取り外すことに より、缶胴体2が圧潰可能な状態となり、該缶胴体2の周面を押圧することによ って扁平状に容易に圧潰することができる。
【0033】 また、缶胴体2は、上記のように、ロール成形によって折返し縁8を形成した 矩形状金属薄板7を、従来から用いられている缶胴成形機によって簡単に筒状に 形成することができ、該缶胴体2の上下両開口端3a,3bに別途形成した蓋板 体4と底板体5を手作業等により嵌着するだけで缶容器1を製造し得るので、従 来構成に比して工程数が減り、缶胴体下部の巻締め加工及びその前加工であるフ ランジ出し加工や、缶胴体上部の巻縁の形成加工等に夫々使用していた多数の金 型も必要ないため、製造が簡単となり、製造コストを大幅に低減することができ る。さらに缶胴体下部の巻締め加工を必要としないため、缶容器1の形状に制限 を受けることがなく、複雑な異形断面の缶容器1も製造することができる。
【0034】 尚、この実施例では、内折りにした折返し縁8を図示したが、該折返し縁8は 外折りにしてもよい。また、缶胴体2の下端には、折返し縁8が形成されていな いが、これは缶胴体2の下部開口端3bに、廃棄時以外に取り外す必要のない底 板体5が嵌着されており、該底板体5の巻縁11によって缶胴体2の下端が被覆 されているため、怪我をする虞れがないからである。勿論、缶胴体2の下端にも 折返し縁8を形成することは可能であり、この場合には、図2ロに示す矩形状金 属薄板7の縦方向の一縁に対する折返し縁8の形成時に、その対向縁にもロール 成形によって折返し縁8を同時に形成するようにすればよい。さらに、この実施 例では、缶胴体2の下部開口端3bに対して底板体5を内嵌させた場合について 説明したが、該底板体5は蓋板体4と同様に外嵌させる構成としてもよい。この ようにしても、複数のリブ6によって缶胴体2の形状を保持することが可能であ る。
【0035】 図4は、上記第一実施例の変形実施例を示し、この実施例は、着脱可能な底板 体5を取り外し難くしたものである。即ち、上記のように上端のみに折返し縁8 を備えた筒状の缶胴体2を形成した後、さらに該缶胴体2の下端を内方に巻回し て巻縁12を形成するようにしている。この巻縁12は、缶胴体2の下端を、U 字形溝を備えた金型で軸線方向に加圧することにより形成され得る。一方、缶胴 体2の下部開口端3bに内嵌される底板体5には、図5に示すように、その周壁 部10の外面に、複数の突起13が周方向に沿って所定間隔で形成されており、 該突起13を底板体5の内嵌時に前記巻縁12と係合させるようにしている。
【0036】 ここで、缶容器1は、通常、内部に商品を装入して蓋板体4を嵌着した後、該 蓋板体4と缶胴体2との境目部分の全周に亘って透明テープやフィルム等を貼着 して封止処理が施されるが、底板体5と缶胴体2との境目部分に、このような封 止処理をさらに施こすと、手間と材料費が余分に掛かり、商品詰め時における経 費が高くなる。従って経費節減のために、底板体5側に上記のような封止処理を 施さないまま、缶容器1を売場等に陳列した場合、着脱可能な底板体5が外され て缶容器1内の商品が抜き取られる虞れがある。そこで、上記のように、缶胴体 2の下部開口端3bに底板体5を内嵌する際に、該底板体5の周壁部10の突起 13を缶胴体2の巻縁12に係合させて、底板体5を外れ難くすることにより、 売場等において、底板体5を外して缶容器1内の商品を抜き取る不正行為を防止 し得るものとなる。
【0037】 上記缶容器1は廃棄に際して、底板体5を内側から押圧したり、あるいは缶胴 体2の周面を足で踏圧したりすることにより、缶胴体2から底板体5を簡単に離 脱させることができ、缶胴体2が圧潰可能となる。
【0038】 図6は、第二実施例に係る缶容器1を示す。該缶容器1は、上端及び下端に折 返し縁8,8を備え、所要断面形状の筒状に形成された缶胴体2と、該缶胴体2 の上下両開口端3a,3bに夫々着脱可能に内嵌された上下一対の蓋板体4と底 板体5とを備えている。そして、この蓋板体4と底板体5とにより、缶胴体2の 形状を保持する保持手段が構成されている。
【0039】 前記缶胴体2は、図7イに示すように、第一実施例と同様の矩形状金属薄板7 が素材に用いられている。この矩形状金属薄板7には、まず、ロール成形によっ て、缶胴体2の上端となる縦方向の一縁とその対向縁とに、図7ロに示すように 、二つ折り状の折返し縁8,8が夫々形成される。ここで、該折返し縁8,8は 相反方向に折曲されており、上端の折返し縁8が外折りとなり、下端の折返し縁 8が内折りとなるようにしている。次に、この矩形状金属薄板7を横方向に巻回 し、その左右側縁を接合することにより、図7ハに示すように、筒状の缶胴体2 が形成される。この缶胴体2の形成は、第一実施例で説明した公知の缶胴成形機 を用いて行われる。
【0040】 また、蓋板体4と底板体5は、同一形状となっており、図8イに示すように、 缶胴体2の上下両開口端3a,3bを夫々遮蔽する平板部9と、該平板部9の周 縁を略直角状に曲成した周壁部10と、該周壁部10の先端縁から外側方に若干 延出する水平状の鍔縁14とが絞り加工によって一体成形されており、さらに該 鍔縁14の端部を周壁部10に対向するように巻回して巻縁11とした端部処理 が施されている。また、前記周壁部10は、缶胴体2の内径寸法と略等しい外径 寸法となっている。
【0041】 そして、該蓋板体4と底板体5を、上記のように筒状に形成された缶胴体2の 上下両開口端3a,3bに夫々着脱可能に内嵌することにより、図6に示す缶容 器1が構成されている。
【0042】 かかる構成にあって、缶胴体2の上下両開口端3a,3bに夫々内嵌された蓋 板体4と底板体5とによって、缶胴体2の形状が保持される。また、蓋板体4を 取り外した状態にあっては、缶胴体2の下部開口端3bに内嵌されている底板体 5によって、缶胴体2の下部形状が保持されるとともに、缶胴体2の上部開口端 3aの折返し縁8によって、通常の取扱い時に上部開口端3aが容易に変形しな い一応の強度が得られる。これにより、缶胴体2にリブ等の形状保持手段を別途 設ける必要がなく、また、同一形状の蓋板体4と底板体5を用いることができる ため、各実施例の内で、最も簡単かつ安価に缶容器1を製造することが可能であ る。そして、缶胴体2に内嵌されている蓋板体4と底板体5は着脱可能であるた め、缶容器1の廃棄に際して、該蓋板体4と底板体5を取り外すことにより、缶 胴体2が圧潰可能な状態となり、該缶胴体2の周面を押圧することによって扁平 状に容易に圧潰することができる。
【0043】 また、上記構成にあって、缶胴体2の下部開口端3bの折返し縁8が内折りに され、かつ、上部開口端3aの折返し縁8が外折りにされていることにより、上 部開口端3aの内径に比して下部開口端3bの内径が、内折りにされた折返し縁 8によって狭められる。これにより、同一形状の蓋板体4と底板体5を内嵌した 場合に、廃棄時以外に取り外す必要のない底板体5を強く嵌着させることができ る一方、蓋板体4は底板体5に比して若干緩く嵌着され、その着脱を容易に行い 得るものとなる。
【0044】 また、蓋板体4と底板体5には、周壁部10の先端縁から外側方に若干延出す る水平状の鍔縁14が形成されていることにより、蓋板体4と底板体5を缶胴体 2に内嵌すると、該鍔縁14が缶胴体2の外側面より側方に若干突出する状態と なる。これにより、缶胴体2に対して蓋板体4と底板体5を内嵌する時、缶胴体 2の端部に前記鍔縁14が当接することとなり、その位置決め作用が得られると ともに、缶胴体2に内嵌された蓋板体4と底板体5を取り外す場合にあって、前 記鍔縁14に指を係合することができるので、その取り外し操作を容易に行うこ とができる。その他、第一実施例と同一の構成部分は、同一の作用効果を奏する 。
【0045】 図8ロは、他の構成を備えた蓋板体4及び底板体5を示し、缶胴体2との嵌合 状態で、該缶胴体2の端部と当接する鍔縁14の内面に気密性部材15を配設し たものである。該気密性部材15は、環状に形成した発泡スチロールやゴムパッ キン、あるいは鍔縁14の内面に塗着するゴム性シーリング剤等が好適に用いら れ得る。このように鍔縁14に気密性部材15を配設することにより、図9に示 すように、嵌合状態において缶胴体2の端部と鍔縁14との間に生ずる隙間が遮 蔽され、缶胴体2内の気密性を高めることができる。
【0046】 図8ハは、さらに他の構成を備えた底板体5を示し、周壁部10の外面に、複 数の突起13を周方向に沿って所定間隔で形成したものである。このように周壁 部10の外面に複数の突起13を形成しておくことによって、缶胴体2の下部開 口端3bに着脱可能に内嵌される底板体5をより強く嵌着させることが可能とな る。
【0047】 図10は、第三実施例に係る缶容器1を示す。該缶容器1は、上端及び下端に 折返し縁8,8を備え、所要断面形状の筒状に形成された缶胴体2と、該缶胴体 2の下部開口端3bに着脱可能に内嵌された底板体5と、缶胴体2の上部開口端 3aに着脱可能に外嵌された蓋板体4とを備えている。また、缶胴体2の上部開 口端3aの近傍には、その周方向に沿ってリブ6が形成されており、該リブ6と 前記底板体5とにより、缶胴体2の形状を保持する保持手段が構成されている。
【0048】 前記缶胴体2は、図11イに示すように、第一実施例及び第二実施例と同様の 矩形状金属薄板7が素材に用いられている。この矩形状金属薄板7には、まず、 ロール成形によって、缶胴体2の上端となる縦方向の一縁とその対向縁とに、図 11ロに示すように、二つ折り状の折返し縁8,8が夫々形成される。ここで、 該折返し縁8,8は同一方向に折曲され、夫々内折りとなっている。次に、缶胴 成形機を用いて、この矩形状金属薄板7を横方向に巻回し、その左右側縁を接合 することにより、図11ハに示すように、筒状の缶胴体2が形成される。然る後 、フランジビード機を用いて、缶胴体2の上部開口端3aに近い周面を外方に膨 出させることにより、図11ニに示すように、周方向に沿うリブ6が形成される 。そして該リブ6によって、缶胴体2の上部を筒状に保持し得る所定の剛性が生 じるようにしている。尚、該リブ6は単一でもよいし、複数であってもよい。
【0049】 一方、缶胴体2の下部開口端3bには、図8イに示した底板体5が着脱可能に 内嵌され、また、缶胴体2の上部開口端3aには、図3イに示した蓋板体4が着 脱可能に外嵌されている。これにより、図10に示す缶容器1が構成されている 。尚、底板体5は、図8イのもの以外に、図8ロ,ハまたは図3ロに示したもの を適宜選択して使用することが可能である。
【0050】 かかる構成にあっては、缶胴体2の下部開口端3bに内嵌された蓋板体4によ って、缶胴体2の下部形状を保持することができ、缶胴体2の上部開口端3aの 近傍に形成された周方向のリブ6によって、缶胴体2の上部形状を保持すること ができる。ここで、缶胴体2の上部開口端3aに形成されている折返し縁8によ って、上部開口端3aが容易に変形しない一応の強度が得られることにより、前 記リブ6は、上部開口端3aの強度をさらに高め得るものとなっている。また、 缶胴体2に嵌着されている蓋板体4と底板体5は着脱可能であるため、缶容器1 の廃棄に際して、上記各実施例と同様に、蓋板体4と底板体5を取り外すことに より、缶胴体2が圧潰可能な状態となり、該缶胴体2の周面を押圧することによ って扁平状に容易に圧潰することができる。その他、第一実施例及び第二実施例 と同一の構成部分は、同一の作用効果を奏する。
【0051】 尚、この実施例では、缶胴体2の上部開口端3aの折返し縁8を内折りにして いるが、該折返し縁8は外折りにしてもよい。
【0052】 図12は、第四実施例に係る缶容器1を示す。この実施例は、廃棄時に、底板 体5を缶胴体2内に残留させて、廃棄点数を減らし、取扱い性を向上させるよう にしたものである。即ち、缶胴体2は、図2イ〜ハに示す工程によって、上端の みに折返し縁8を備えた筒状に形成されており、さらに、該缶胴体2には、その 下端を内方に巻回して、図13イに示すように、上方に臨む嵌入間隙16を備え た巻縁17が形成されている。一方、底板体5は、缶胴体2の横断面の内部形状 に略一致する平板部9と、該平板部9の周縁を略直角状に下方曲成した周壁部1 0とが絞り加工によって一体成形されており、該周壁部10の先端縁には、内方 に巻回された係合縁18が形成されている。
【0053】 そして、図13ロに示すように、係合縁18を缶胴体2の内部で前記嵌入間隙 16に上方から嵌入して巻縁17と係合させることにより、その係止作用を介し て底板体5を位置保持するようにしている。そして、この底板体5によって、缶 胴体2の下部開口端3bが遮蔽されており、かつ、該缶胴体2の下部形状が保持 されている。また、缶胴体2の上部開口端3bには、図3イに示した蓋板体4が 着脱可能に外嵌されている。これにより、図12に示す缶容器1が構成されてい る。
【0054】 かかる構成にあって、缶胴体2の廃棄時において、底板体5を外側から叩打又 は押圧すると、該底板体5を巻縁17から簡単に離脱させることができ、缶胴体 2を扁平状に容易に圧潰することができる。さらに、離脱した底板体5が缶胴体 2内に残留するので、廃棄点数が減り、取扱い性が向上する。また、かかる構成 にあっても、缶容器1を簡単かつ安価に製造することができる。
【0055】 尚、この実施例にあって、蓋板体4は、図3イのもの以外に、図8イに示した ものを着脱可能に内嵌させるようにしてもよい。また、図11ニに示すように、 缶胴体2の上部開口端3aに近い周面を外方に膨出させて、周方向に沿うリブ6 を形成し、該リブ6によって、缶胴体2の上部を筒状に保持する所定の剛性を得 るようにしてもよい。
【0056】
【考案の効果】
上述したように、本考案によれば、缶胴体2に着脱可能に嵌着された蓋板体4 と底板体5を取り外すことにより、缶胴体2が圧潰可能な状態となり、該缶胴体 2の周面を押圧することによって扁平状に容易に圧潰することができる。これに より、廃棄時に缶容器1が嵩張らず、その取扱い性が極めてよいものとなる。
【0057】 また、缶胴体2の上縁に、従来の巻縁に代えて折返し縁8を形成し、かつ、缶 胴体2と底板体5とを、従来の巻締めに代えて嵌着によって連結するようにした から、製造が簡単で製造コストが安く、自由な形状の缶容器1を形成し得る等の 優れた効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】第一実施例に係る缶容器の縦断面図である。
【図2】第一実施例の缶胴体の形成工程を示す概略図で
ある。
【図3】第一実施例の缶胴体に嵌着される蓋板体と底板
体の外観斜視図である。
【図4】第一実施例の変形実施例に係る缶容器の縦断面
図である。
【図5】同上の缶容器の缶胴部に嵌着される底板体の外
観斜視図である。
【図6】第二実施例に係る缶容器の縦断面図である。
【図7】第二実施例の缶胴体の形成工程を示す概略図で
ある。
【図8】第二実施例の缶胴体に嵌着される蓋板体と底板
体の一部切欠縦断面図である。
【図9】他の構成を備えた底板体と缶胴体との嵌着状態
を示す要部の縦断面図である。
【図10】第三実施例に係る缶容器の縦断面図である。
【図11】第三実施例の缶胴体の形成工程を示す概略図
である。
【図12】第四実施例に係る缶容器の縦断面図である。
【図13】同上の缶容器の要部の拡大断面部である
【図14】従来構成の缶容器の縦断面図である。
【符号の説明】
1 缶容器 2 缶胴体 3a 上部開口端 3b 下部開口端 4 蓋板体 5 底板体 6 リブ 7 矩形状金属薄板 8 折返し縁 9 平板部 10 周壁部 12 巻縁 13 突起 14 鍔縁 15 気密性部材

Claims (12)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】少なくとも上端に折返し縁が形成された矩
    形状金属薄板を巻回し、その左右側縁を接合することに
    より、所要断面形状の筒状に形成されてなる缶胴体と、 前記缶胴体を筒状に保持する保持手段と、 前記缶胴体の上下両開口端に夫々着脱可能に嵌着され
    て、該両開口端を遮蔽する蓋板体と底板体とを備えてな
    ることを特徴とする缶容器。
  2. 【請求項2】上端のみに折返し縁が形成された矩形状金
    属薄板を巻回し、その左右側縁を接合することにより、
    所要断面形状の筒状に形成されてなる缶胴体の、その下
    端を内方に巻回して巻縁を形成する一方、缶胴体の下部
    開口端を遮蔽する平板部と、該平板部の周縁を略直角状
    に曲成した周壁部とからなり、缶胴体の下部開口端に内
    嵌される底板体の、その周壁部の外面に、前記巻縁と係
    合する複数の突起を周方向に沿って所定間隔で形成した
    ことを特徴とする請求項1に記載した缶容器。
  3. 【請求項3】上端及び下端に折返し縁が形成された矩形
    状金属薄板を巻回し、その左右側縁を接合することによ
    り、所要断面形状の筒状に形成されてなる缶胴体と、 前記缶胴体の上下両開口端に夫々着脱可能に内嵌され
    て、該両開口端を遮蔽し、かつ缶胴体の形状を保持する
    上下一対の蓋板体と底板体とを備えてなることを特徴と
    する缶容器。
  4. 【請求項4】缶胴体の下部開口端の折返し縁が内折りに
    され、上部開口端の折返し縁が外折りにされていること
    を特徴とする請求項3に記載した缶容器。
  5. 【請求項5】蓋板体と底板体が、缶胴体の開口端を遮蔽
    する平板部と、該平板部の周縁を略直角状に曲成した周
    壁部とからなり、さらに該周壁部の先端縁に、缶胴体と
    の嵌合状態で該缶胴部の外側面より側方に突出する鍔縁
    を備えてなることを特徴とする請求項3又は請求項4に
    記載した缶容器。
  6. 【請求項6】上端及び下端に折返し縁が形成された矩形
    状金属薄板を巻回し、その左右側縁を接合することによ
    り、所要断面形状の筒状に形成されてなる缶胴体と、 前記缶胴体の下部開口端に着脱可能に内嵌されて、該下
    部開口端を遮蔽し、かつ缶胴体の下部形状を保持する底
    板体と、 前記缶胴体の上部開口端に外嵌される着脱可能な蓋板体
    とを備えてなることを特徴とする缶容器。
  7. 【請求項7】少なくとも缶胴体の下部開口端の折返し縁
    が内折りにされていることを特徴とする請求項6に記載
    した缶容器。
  8. 【請求項8】底板体が、缶胴体の下部開口端を遮蔽する
    平板部と、該平板部の周縁を略直角状に曲成した周壁部
    とからなり、さらに該周壁部の先端縁に、缶胴体との嵌
    合状態で該缶胴体の外側面より側方に突出する鍔縁を備
    えてなることを特徴とする請求項6又は請求項7に記載
    した缶容器。
  9. 【請求項9】上端のみに折返し縁が形成された矩形状金
    属薄板を巻回し、その左右側縁を接合することにより、
    所要断面形状の筒状に形成されてなる缶胴体と、該缶胴
    体の上下両開口端に夫々着脱可能に嵌着されて、該両開
    口端を遮蔽する蓋板体と底板体とを備えてなる缶容器で
    あって、 前記缶胴体の下端を内方に巻回して上方に臨む嵌入間隙
    を備えた巻縁を形成する一方、缶胴体の横断面の内部形
    状に略一致する平板部と、該平板部の周縁を略直角状に
    曲成した周壁部とを備えた底板体の、その周壁部の先端
    縁を内方に巻回して係合縁を形成し、該係合縁を缶胴体
    の内部で前記嵌入間隙に上方から嵌入して巻縁と係合さ
    せることにより、その係止作用を介して底板体を位置保
    持したことを特徴とする缶容器。
  10. 【請求項10】少なくとも缶胴体の上部開口端近傍に周
    方向に沿って、缶胴体の上部を筒状に保持するリブを設
    けたことを特徴とする請求項6乃至請求項9のいずれか
    に記載した缶容器。
  11. 【請求項11】缶胴体との嵌合状態で、該缶胴体の端部
    と当接する鍔縁の内面に気密性部材を配設したことを特
    徴とする請求項5又は請求項8に記載した缶容器。
  12. 【請求項12】底板体を構成する周壁部の外面に、複数
    の突起を周方向に沿って所定間隔で形成したことを特徴
    とする請求項5又は請求項8に記載した缶容器。
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