JP2004168339A

JP2004168339A - 吸収能力付与容器

Info

Publication number: JP2004168339A
Application number: JP2002334696A
Authority: JP
Inventors: Kiyoshi Wada; 潔和田; Masanobu Yoshinaga; 雅信吉永; Masayoshi Suzuta; 昌由鈴田; Akio Kurosawa; 明男黒澤; Tomoaki Kitajima; 友明北島
Original assignee: Toppan Printing Co Ltd
Current assignee: Toppan Inc
Priority date: 2002-11-19
Filing date: 2002-11-19
Publication date: 2004-06-17
Anticipated expiration: 2022-11-19
Also published as: JP4218320B2

Abstract

【課題】容器内の水分やガスの吸収能力が高く外側容器及び内側容器の熱可塑性樹脂を任意に選べ、密封性が高く、乳幼児難開封性の吸収能力付与容器を提供。
【解決手段】容器本体にヒンジ部を介して蓋が開閉する外側容器１００の内側に、吸収物質を含む熱可塑性樹脂からなる内側容器２００を収容した容器で、外側容器本体１１０の周壁の上面に、嵌合突部をもち後方の上端外周面に咬合リングをもつ薄肉の蓋嵌着筒１１５を立設し、上端部内周面に係着突起を設け、蓋１２０の前方部に、天板のヒンジ線とこの両端に接続し天板から周壁下端に至る２本の切り目線とからなる周壁に嵌着窓をもつ開閉小蓋１３０を設け、開閉小蓋の後方の周壁内周面に咬合リングを設け、開閉小蓋の後方の天板下面に内側容器の周壁上端内側角部と密接する封止リング１２４を垂設し、内側容器は、周壁外周面に縦筋状のローレット目２１２を設け、底板下面に脚リブ２１４を等間隔で放射状に複数本設ける。
【選択図】図１

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、内容物を保護するために、容器内の水分やガスを吸収する能力をもち、乳幼児が容易に開けることができないチャイルドレジスタント（ＣｈｉｌｄＲｅｓｉｓｔａｎｔ）機能を有するプラスチック製の吸収能力付与容器に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】
従来の吸収能力付与容器としては、容器本体内に乾燥剤含有熱可塑性プラスチックで作られたディスク形状やライナー形状の挿入物を射出成形法により一体に熱融着して形成した容器が知られている（例えば、特許文献１参照。）。
【０００３】
【特許文献１】
特開平９−１２０６４号公報
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述の従来の吸収能力付与容器は、容器本体内に乾燥剤含有熱可塑性プラスチックの挿入物が熱融着して一体に接着しているため、挿入物が容器内の水分だけでなく容器外の水分も吸収してしまい吸収能力が低下することがあった。また、容器本体を成形する熱可塑性樹脂と挿入物を成形する乾燥剤含有熱可塑性樹脂とは、相互に熱融着し合う材質のものでなくてはならず、自ずと使用できる熱可塑性樹脂が限定された。また、挿入物の容器内の水分の吸収は、挿入物の容器内面側だけであり、場合によっては、吸収能力が不足することもあった。
【０００５】
また、上述の従来の吸収能力付与容器は、容器本体の周壁の上端部外周面に咬合リングを設け、この咬合リングに、蓋部の内周面に設けた咬合リングを咬合させて嵌着及び密封していた。このため、蓋部の開閉にともない咬合リングに傷が付くと、容器の密封性が低下することがあった。
【０００６】
なお、近年、乳幼児による内容物の誤飮事故が、内外のニュースに報じられ、内容物によっては死に至ることもあり、乳幼児が容易に開けられない容器が求められることがあった。
【０００７】
本発明は、上述の従来の吸収能力付与容器を解決したものであり、容器内の水分やガスの吸収能力が高く、外側容器及び内側容器に使用する熱可塑性樹脂を任意に選べ、密封性が高く、バージン性が付与可能で、また、乳幼児が容易に開けることができない吸収能力付与容器を提供するものである。
【０００８】
【課題を解決するための手段】
すなわち、本発明の第１の発明は、容器本体の後方部にヒンジ部を介して蓋が開閉するプラスチック製の外側容器の内側に、吸収物質を含有する熱可塑性樹脂からなる上方が開口する内側容器を、前記外側容器の容器本体に係着して収容した容器であって、前記外側容器は、前記容器本体の周壁の上面に、前方上端部に前記蓋の開閉用小蓋との嵌合突部をもちこの嵌合突部の後方の上端外周面に前記蓋との咬合リングをもつ薄肉の蓋嵌着筒を立設し、上端部内周面に、前記内側容器を係着する係着突起を設け、前記蓋の前記ヒンジ部の対向側の前方部に、天板の左右方向のヒンジ線とこのヒンジ線の両端に接続し天板から周壁下端に至る前後方向の平行な２本の切り目線とにより形成され周壁に前記容器本体の嵌合突部との嵌着窓を有する開閉用小蓋を設け、この開閉用小蓋の後方の周壁の内周面に、前記容器本体との咬合リングを設け、前記開閉用小蓋の後方の天板下面に、前記内側容器の周壁の上端内側角部と先端部外周面を密接する封止リングを垂設し、前記内側容器は、周壁と底板とからなり、周壁外周面に、前記外側容器の周壁内周面と先端が当接する縦筋状のローレット目を設け、底板下面に、外周縁部から中心方向への脚リブを周方向に等間隔で放射状に複数本設けたことを特徴とする吸収能力付与容器である。
【０００９】
次に、本発明の第２の発明は、容器本体の後方部にヒンジ部を介して蓋が開閉するプラスチック製の外側容器の内側に、吸収物質を含有する熱可塑性樹脂からなる上方が開口する内側容器を、前記外側容器の容器本体に係着して収容した容器であって、前記外側容器は、前記容器本体の周壁の上面に、前方上端部に前記蓋の開閉用小蓋との嵌合突部をもちこの嵌合突部の後方の上端外周面に前記蓋との咬合リングをもつ薄肉の蓋嵌着筒を立設し、上端部内周面に、前記内側容器を係着する係着突起を設け、前記蓋の前記ヒンジ部の対向側の前方部に、天板の左右方向のヒンジ線とこのヒンジ線の両端に接続し天板から周壁下端に至る前後方向の平行な２本の切り目線とにより形成され周壁の内周面下方に前記容器本体の嵌合突部との嵌着突部を有する開閉用小蓋を設け、この開閉用小蓋の後方の周壁の内周面に、前記容器本体との咬合リングを設け、前記開閉用小蓋の後方の天板下面に、前記内側容器の周壁の上端内側角部と先端部外周面を密接する封止リングを垂設し、前記内側容器は、周壁と底板とからなり、周壁外周面に、前記外側容器の周壁内周面と先端が当接する縦筋状のローレット目を設け、底板下面に、外周縁部から中心方向への脚リブを周方向に等間隔で放射状に複数本設けたことを特徴とする吸収能力付与容器である。
【００１０】
そして、本発明の第３の発明は、前記内側容器の周壁天面に、封止シートを剥離可能に接着して、上方の開口部を封止したことを特徴とする第１又は第２の発明に記載の吸収能力付与容器である。
【００１１】
【作用】
本発明の吸収能力付与容器（１０）は、図１（ａ）又は図３（ａ）に示すように、内側容器（２００）の外周面に図５（ａ）及び（ｂ）に示すローレット目（２１２）を設け、このローレット目の先端を外側容器（１００）の内周面に当接させて、また、内側容器の底板（２１３）下面に図５（ｂ）に示す放射状の複数本の脚リブ（２１４）を設け、この脚リブの下面を外側容器の底板（１１２）上面に当接させて、外側容器の内側に内側容器を係着して収容したものであり、前述した従来の外側容器の内面に挿入物の内面が一体に接着する吸収能力付与容器のように、容器内の水分やガスを挿入物の内面だけで吸収するものとは異なり、内側容器の内面とローレット目を設けた外面及び脚リブを設けた底板下面とで吸収できるため、吸収する表面積が広く、容器内の水分やガスの吸収能力が高い。
【００１２】
また、本発明の吸収能力付与容器は、外側容器の内側に別途作製した内側容器を係着して収容したものであり、従来の吸収能力付与容器のように、外側容器の内面と内側容器の外面とを熱融着して一体に作製する必要がないため、外側容器及び内側容器に使用する熱可塑性樹脂には、それぞれ任意の熱可塑性樹脂を使用することができる。
【００１３】
また、本発明の吸収能力付与容器（１０）は、図１（ｂ）又は図３（ｂ）に示すように、外側容器の容器本体（１１０）に蓋（１２０）を嵌着したときに、従来の吸収能力付与容器とは異なり、図１（ａ）又は図３（ａ）に示すように、外側容器（１００）の容器本体（１１０）の蓋嵌着筒（１１５）の前方上端部の嵌合突部（１１７）に、蓋（１２０）の開閉用小蓋（１３０）の嵌着窓（１３３）又は嵌着突部（１３４）が嵌合し、同時に、容器本体の蓋嵌着筒の嵌合突部の後方の上端外周面の咬合リング（１１６）に、蓋の開閉用小蓋の後方の咬合リング（１２６）が咬合し、さらに、蓋の天板（１２１）下面に設けられた封止リング（１２４）の先端部外周面が、内側容器（２００）の周壁（２１１）の上端内側角部に密接して内側容器の開口部を封止するため、容器の密封性が極めて良好である。
【００１４】
また、図６（ｂ）に示すように、内側容器（２００）の周壁（２１１）天面に封止シート（３００）を剥離可能に接着して封止した本発明の吸収能力付与容器は、使用するときに、封止シートを剥離して内側容器を開封するまでは、容器のバージン性を確保することができる。
【００１５】
また、本発明の吸収能力付与容器（１０）は、容器を開封するときには、まず、図２又は図４に示すように、指で蓋（１２０）の開閉用小蓋（１３０）を天板（１２１）のヒンジ線（１２３）を支線として前方部を上方へ持ち上げて（２点鎖線で示す）、開閉用小蓋の嵌着窓（１３３）又は嵌着突部（１３４）を、容器本体（１１０）の蓋嵌着筒（１１５）の嵌合突部（１１７）から外して開け、さらに、開けた開閉用小蓋により蓋を容器本体と接続する後方のヒンジ部を支線として後方へ半回転して、図１（ａ）又は図３（ａ）に示す蓋（１２０）の開閉用小蓋（１３０）の後方の咬合リング（１２６）を、容器本体（１１０）の蓋嵌着筒（１１５）の嵌合突部の後方の上端外周面の咬合リング（１１６）から外して容器を開封するものである。このように、容器の開封は２段階であり、本発明の吸収能力付与容器は、乳幼児が容易に開けることができない。
【００１６】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の吸収能力付与容器の実施の形態について、図を用いて詳細に説明する。
図１（ａ）は、実施形態１の吸収能力付与容器の断面図で、図１（ｂ）は、正面図であり、図２は、実施形態１の吸収能力付与容器の外側容器の容器本体に、蓋を嵌着したときの嵌合状態を示す説明図である。図３（ａ）は、実施形態２の吸収能力付与容器の断面図で、図３（ｂ）は、正面図であり、図２は、実施形態２の吸収能力付与容器の外側容器の容器本体に、蓋を嵌着したときの嵌合状態を示す説明図である。図５（ａ）は、実施形態１及び２の吸収能力付与容器の内側容器の平面図であり、（ｂ）は、底面図である。図６（ａ）は、封止シートの平面図であり、図６（ｂ）は、その封止シートで上方の開口部を封止した内側容器の断面図である。
【００１７】
本発明の実施形態１及び２の吸収能力付与容器（１０）の構造は、図１（ａ）に示すように、カップ状の容器本体（１１０）にヒンジ部（１０１）を介して蓋（１２０）が開閉する外側容器（１００）の内側に、上方が開口するカップ状の内側容器（２００）を、外側容器の容器本体に係着して収容する容器であり、外側容器は、ポリプロピレンなどの比較的に剛性をもつ熱可塑性樹脂を用いて射出成形法により作製し、内側容器は、水分吸収剤、酸素吸収剤、炭酸ガス吸収剤、エチレンガス吸収剤などの使用目的に応じた吸収物質を含有する熱可塑性樹脂を用いて、射出成形法により作製するものである。
【００１８】
実施形態１の吸収能力付与容器の外側容器（１００）は、図１（ａ）に示すように、容器本体（１１０）の上方にヒンジ部（１０１）を介して開閉する蓋（１２０）が連設するものであり、容器本体（１１０）は、円筒状の周壁（１１１）の上面に、前方上端部に蓋の開閉用小蓋（１３０）との嵌合突部（１１７）をもちこの嵌合突部の後方の上端外周面に蓋との咬合リング（１１６）をもつ薄肉の蓋嵌着筒（１１５）を立設し、周壁の上端外周面に、蓋受リング（１１３）を設け、周壁の上端部内周面に、内側容器（２００）を係着する係着突起（１１４）を周方向に等間隔で部分的に複数個例えば４個又は連続させてリング状に設け、周壁（１１１）の下端内側に、底板（１１２）を設けるものであり、蓋（１２０）は、天板（１２１）と周壁（１２３）とからなり、ヒンジ部（１０１）の対向側の前方部に、天板の上面に左右方向の切込み線（１２２）を設けて形成したヒンジ線（１２３）とこのヒンジ線の両端に接続し天板から周壁下端に至る前後方向の平行な２本の切り目線（１２７，１２８）（図１（ｂ）に示す）とにより形成され周壁（１３２）に容器本体の嵌合突部（１１７）との嵌着窓（１３３）を有する開閉用小蓋（１３０）を設け、この開閉用小蓋の後方の周壁（１３２）の内周面に、容器本体との咬合リング（１２６）を設け、開閉用小蓋の後方の天板（１２１）下面に、内側容器の周壁の上端内側角部と先端部外周面を密接する封止リング（１２４）を垂設するものである。
【００１９】
実施形態２の吸収能力付与容器の外側容器（１００）は、図３（ａ）に示すように、容器本体（１１０）の上方にヒンジ部（１０１）を介して開閉する蓋（１２０）が連設するものであり、容器本体（１１０）は、円筒状の周壁（１１１）の上面に、前方上端部に蓋の開閉用小蓋（１３０）との嵌合突部（１１７）をもちこの嵌合突部の後方の上端外周面に蓋との咬合リング（１１６）をもつ薄肉の蓋嵌着筒（１１５）を立設し、周壁の上端外周面に、蓋受リング（１１３）を設け、周壁の上端部内周面に、内側容器（２００）を係着する係着突起（１１４）を周方向に等間隔で部分的に複数個例えば４個又は連続させてリング状に設け、周壁（１１１）の下端内側に、底板（１１２）を設けるものであり、蓋（１２０）は、天板（１２１）と周壁（１２３）とからなり、ヒンジ部（１０１）の対向側の前方部に、天板の上面に左右方向の切込み線（１２２）を設けて形成したヒンジ線（１２３）とこのヒンジ線の両端に接続し天板から周壁下端に至る前後方向の平行な２本の切り目線（１２７，１２８）（図３（ｂ）に示す）とにより形成され周壁（１３２）の内周面下方に容器本体の嵌合突部（１１７）との嵌着突部（１３４）を有する開閉用小蓋（１３０）を設け、この開閉用小蓋の後方の周壁（１３２）の内周面に、容器本体との咬合リング（１２６）を設け、開閉用小蓋の後方の天板（１２１）下面に、内側容器の周壁の上端内側角部と先端部外周面を密接する封止リング（１２４）を垂設するものである。
【００２０】
実施形態１及び２の吸収能力付与容器の内側容器（２００）は、図１（ａ）又は図３（ａ）に示すように、円筒状の周壁（２１１）の下端内側に底板（２１３）を設けるものであり、周壁の上端の外径を、外側容器（１００）の容器本体（１１０）の係着突起（１１４）の内径より大きくして係着突起の下方に係合するようにし、周壁（２１１）外周面に、外側容器（１００）の周壁（１１１）内周面と先端が当接する図５（ａ）及び（ｂ）に示す縦筋状のローレット目（２１２）を設けるものである。また、円板状の底板（２１３）下面には、図５（ｂ）に示すように、外周縁部から中心方向への脚リブ（２１４）を周方向に等間隔で放射状に複数本例えば４本設けるものである。
【００２１】
また、図６（ｂ）に示すように、内側容器（２００）の周壁（２１１）天面に、封止シート（３００）を剥離可能に接着して、上方の開口部を封止することにより、使用するときまでのバージン性を付与することができる。封止シートは、図６（ａ）に示すように、開封し易くするための開封用つまみ（３０１）を一側に設けるものである。封止シートで封止した内側容器は、そのまま外側容器内に係着して収容し、内側容器を開封するときは、開封用つまみを指で上方に引っ張って、封止シートを内側容器から剥離するものである。また、封止シートの内側容器への接着方法は、通常、ヒートシール法などの熱融着法で行われるため、封止シートは、内側容器との接着層が熱融着可能な樹脂層である多層シート、または、内側容器と熱融着可能な樹脂からなる単層シートを使用するものである。なお、上述の上方開口部を封止シートで剥離可能に接着して封止した内側容器は、詰め替え容器として使用することができる。
【００２２】
また、本発明の吸収能力付与容器は、内側容器の熱可塑性樹脂に添加する添加剤及び添加量を変えることにより、容器内の水分、酸素、炭酸ガス、エチレンガスなどを、使用目的に合わせて吸収させることができる。
【００２３】
【発明の効果】
本発明の吸収能力付与容器は、外側容器の内側に吸収能力をもつ内側容器を係着して収容したものであり、また、内側容器の外周面にはローレット目が形成され、内側容器の底板下面に脚リブが設けられており、吸収面積が広く、容器内の水分やガスなどの吸収能力が高い容器である。
【００２４】
また、本発明の吸収能力付与容器は、外側容器の内面と内側容器の外面とを熱融着させる必要がないので、外側容器と内側容器に任意の熱可塑性樹脂を使用することができる。
【００２５】
また、本発明の吸収能力付与容器は、外側容器の容器本体に蓋を嵌着したときに、容器本体の蓋嵌着筒の咬合リングと蓋の周壁の咬合リングとが咬合するだけでなく、蓋の天板の蓋嵌着筒との封止リングの先端部外周面が、容器本体の蓋嵌着筒の上端内側角部に密接し、さらに、内側容器の周壁の上面が、外側容器の蓋の天板下面に密接して内側容器の開口部を封止するため、容器の密封性が極めて良好である。
【００２６】
また、本発明の吸収能力付与容器は、内側容器の周壁天面に封止シートを剥離可能に接着することにより、容器のバージン性を付与することができ、また、この封止シートで上方の開口部を封止した内側容器は、詰め替え容器とし使用することができる。
【００２７】
また、本発明の吸収能力付与容器は、まず、蓋の開閉用小蓋を開け、次に、蓋全体を開けるものであり、容器の開封は２段階であるため、乳幼児には容易に開けることができない。つまり、チャイルドレジスタント機能を有する容器である。
【図面の簡単な説明】
【図１】（ａ）は、本発明の実施形態１の吸収能力付与容器の断面図であり、（ｂ）は、その正面図である。
【図２】実施形態１の吸収能力付与容器の外側容器の容器本体に、蓋を嵌着したときの嵌合状態を示す説明図である。
【図３】（ａ）は、本発明の実施形態２の吸収能力付与容器の断面図であり、（ｂ）は、その正面図である。
【図４】実施形態２の吸収能力付与容器の外側容器の容器本体に、蓋を嵌着したときの嵌合状態を示す説明図である。
【図５】（ａ）は、実施形態１及び２の吸収能力付与容器の内側容器の平面図であり、（ｂ）は、底面図である。
【図６】（ａ）は、封止シートの平面図であり、（ｂ）は、その封止シートで上方の開口部を封止した内側容器の断面図である。
【符号の説明】
１０……吸収能力付与容器
１００……外側容器
１０１……ヒンジ部
１１０……容器本体
１１１，１２５，１３２，２１１……周壁
１１２，２１３……底板
１１３……蓋受リング
１１４……係着突部
１１５……蓋嵌着筒
１１６，１２６……咬合リング
１１７……嵌合突部
１２０……蓋
１２１，１３１……天板
１２２……切込み線
１２３……ヒンジ線
１２４……封止リング
１２７，１２８……切り目線
１３０……開閉用小蓋
１３３……嵌着窓
１３４……嵌着突部
２００……内側容器
２１２……ローレット目
２１４……脚リブ
３００……封止シート
３０１……開封つまみ

Claims

容器本体の後方部にヒンジ部を介して蓋が開閉するプラスチック製の外側容器の内側に、吸収物質を含有する熱可塑性樹脂からなる上方が開口する内側容器を、前記外側容器の容器本体に係着して収容した容器であって、前記外側容器は、前記容器本体の周壁の上面に、前方上端部に前記蓋の開閉用小蓋との嵌合突部をもち該嵌合突部の後方の上端外周面に前記蓋との咬合リングをもつ薄肉の蓋嵌着筒を立設し、上端部内周面に、前記内側容器を係着する係着突起を設け、前記蓋の前記ヒンジ部の対向側の前方部に、天板の左右方向のヒンジ線と該ヒンジ線の両端に接続し天板から周壁下端に至る前後方向の平行な２本の切り目線とにより形成され周壁に前記容器本体の嵌合突部との嵌着窓を有する開閉用小蓋を設け、該開閉用小蓋の後方の周壁の内周面に、前記容器本体との咬合リングを設け、前記開閉用小蓋の後方の天板下面に、前記内側容器の周壁の上端内側角部と先端部外周面を密接する封止リングを垂設し、前記内側容器は、周壁と底板とからなり、周壁外周面に、前記外側容器の周壁内周面と先端が当接する縦筋状のローレット目を設け、底板下面に、外周縁部から中心方向への脚リブを周方向に等間隔で放射状に複数本設けたことを特徴とする吸収能力付与容器。
容器本体の後方部にヒンジ部を介して蓋が開閉するプラスチック製の外側容器の内側に、吸収物質を含有する熱可塑性樹脂からなる上方が開口する内側容器を、前記外側容器の容器本体に係着して収容した容器であって、前記外側容器は、前記容器本体の周壁の上面に、前方上端部に前記蓋の開閉用小蓋との嵌合突部をもち該嵌合突部の後方の上端外周面に前記蓋との咬合リングをもつ薄肉の蓋嵌着筒を立設し、上端部内周面に、前記内側容器を係着する係着突起を設け、前記蓋の前記ヒンジ部の対向側の前方部に、天板の左右方向のヒンジ線と該ヒンジ線の両端に接続し天板から周壁下端に至る前後方向の平行な２本の切り目線とにより形成され周壁の内周面下方に前記容器本体の嵌合突部との嵌着突部を有する開閉用小蓋を設け、該開閉用小蓋の後方の周壁の内周面に、前記容器本体との咬合リングを設け、前記開閉用小蓋の後方の天板下面に、前記内側容器の周壁の上端内側角部と先端部外周面を密接する封止リングを垂設し、前記内側容器は、周壁と底板とからなり、周壁外周面に、前記外側容器の周壁内周面と先端が当接する縦筋状のローレット目を設け、底板下面に、外周縁部から中心方向への脚リブを周方向に等間隔で放射状に複数本設けたことを特徴とする吸収能力付与容器。
前記内側容器の周壁天面に、封止シートを剥離可能に接着して、上方の開口部を封止したことを特徴とする請求項１又は２記載の吸収能力付与容器。