JP2004167357A - 温度制御方法 - Google Patents

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Yosuke Akaha
陽介 赤羽
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Abstract

【課題】溶媒に溶剤を添加して混合する際の混合槽内の温度を所定温度に維持することのできる温度制御方法を提供することを目的とする。
【解決手段】溶媒に溶剤を添加し混合する混合槽と、混合槽を取り囲む、内部に熱媒を収容するジャケットとからなる混合装置の、ジャケット内に熱媒を通過させることにより混合槽内温度31が所定の温度に維持されるように制御する温度制御方法において、溶剤の添加開始時刻よりも所定時間前から添加開始時刻までの間、ジャケット内温度32を、溶剤の添加開始時刻におけるジャケット内温度32が溶剤の添加により混合槽内温度31が変化する方向とは反対の方向に所定の温度だけ変化した目標温度となるように調整し、溶剤の添加終了時刻よりも所定時間前から添加終了時刻までの間、ジャケット内温度32を、混合槽内の、溶剤の添加開始時刻以前の温度と同一の温度となるように調整する。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、溶媒に溶剤を添加して混合する混合槽内の温度を制御する温度制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、溶媒に溶剤を添加して混合する混合槽内の温度を制御する方法として、混合槽を取り囲むように設けたジャケット内の熱媒の温度を調節することにより混合槽内の温度を所定の温度に維持する温度制御方法が広く採用されている。
【0003】
この温度制御方法では、ジャケット内の熱媒から混合槽内の混合物への熱伝達の時間遅れを軽減して応答を改善しようとするPID制御(比例積分偏差制御)やセットポイント制御などの制御方式が採用されるのが普通である。
【0004】
例えば、混合槽内の溶媒に溶剤添加などの外乱が与えられることが予定されている場合に、その外乱となる溶剤添加の添加パターンによる混合液の液量変化および溶剤添加による反応熱などをリアルタイムで演算して制御を行う温度制御方法が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【0005】
【特許文献1】
特許第2903027号公報(第1〜3頁、第1〜6図)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記の温度制御方法は、特殊な行列演算に基づく複雑な熱モデルからなり、PID制御器のほかに特殊な演算器を必要とする。
【0007】
特殊な演算器を用いることなく、一般的なPID制御器による温度制御方法では、外乱の熱モデルを予測計算しその予測計算式に基づく温度制御が行われるが、具体的な温度制御方法および具体的な予測計算式を開示した報告は見当たらない。
【0008】
本発明は、上記事情に鑑み、溶媒に溶剤を添加して混合する際の混合槽内の温度を、特殊な演算器を用いることなく所定の温度に維持することのできる温度制御方法を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成する本発明の温度制御方法は、
溶媒を収容し、収容された溶媒への溶剤の添加を受けて混合する混合槽と、その混合槽を取り囲むように形成された、内部に熱媒を収容するジャケットとからなる混合装置の、そのジャケット内に熱媒を通過させることによりその混合槽内の温度が所定の温度に維持されるように制御する温度制御方法において、
上記溶剤の添加開始時刻よりも所定時間前から添加開始時刻までの間は、上記ジャケット内の温度を、上記溶剤の添加開始時刻における上記ジャケット内の温度がその溶剤の添加により上記混合槽内の温度が変化する方向とは反対の方向に所定の温度だけ変化した目標温度となるように調整し、
上記溶剤の添加終了時刻よりも所定時間前から、上記ジャケット内の温度を、上記混合槽内の、上記溶剤の添加開始時刻以前の温度と同一の温度となるように調整開始することを特徴とする。
【0010】
本発明の温度制御方法によれば、溶剤の添加開始時刻よりも所定時間前から添加開始時刻までの間は、ジャケット内の温度を上記目標温度となるように調整し、溶剤の添加終了時刻よりも所定時間前から、ジャケット内の温度を上記同一の温度となるように調整開始することにより、溶剤の添加開始および添加終了という予定の外乱による混合槽内の温度変化を相殺するに必要な熱量がジャケットから混合槽に与えられるので、混合槽内の温度は一定の温度に維持される。
【0011】
また、本発明の温度制御方法は、以下のように、PID制御を用いたカスケード制御と外温制御とで実現することができ、特殊な演算器を用いる必要がない。
【0012】
ここで、本発明の温度制御方法が、
上記溶剤の添加開始時刻よりも所定時間前までは、上記混合槽内の温度が所定の設定温度になるように第1のPID制御演算を行うことにより目標温度を求めて上記ジャケット内の温度が上記目標温度となるように第2のPID制御演算を行うことにより得られた制御値に基づいて上記ジャケット内の温度を制御するカスケード制御を行い、上記所定時間前から添加開始時刻までの間は、上記ジャケット内の温度が上記第1のPID制御演算により求められる目標温度とは無関係に外部から設定した外部温度となるように上記第2のPID制御演算を行うことにより得られた制御値に基づいて上記ジャケット内の温度を制御する外温制御を行い、上記添加開始時刻から上記添加終了時刻よりも所定時間前までは、上記カスケード制御を行い、上記添加終了時刻よりも所定時間前から上記添加終了時刻までの間は、上記外温制御を行い、上記添加終了時刻からは上記カスケード制御を行うことであってもよい。
【0013】
本発明の温度制御方法をこのように構成した場合は、上記カスケード制御と上記外温制御とをそれぞれ適切な時期に相互に切り替えてジャケット内の温度を制御することにより、溶剤の添加開始および添加終了という予定の外乱による混合槽内の温度変化を相殺するに必要な熱量がジャケットから混合槽に与えられるので、混合槽内の温度は一定の温度に維持される。
【0014】
ここで、上記目標温度を、
上記溶媒の温度、量、および比熱容量と、
上記溶剤の温度、添加量、および比熱容量と、
上記混合槽が、その混合槽内の液体を撹拌する撹拌翼を有するものであって、該撹拌翼の径、回転数、および撹拌により発生する撹拌熱と、
上記溶媒と溶剤と間の伝熱を担う伝熱面の面積、厚さ、および熱伝導率と、
上記ジャケットに流入する熱媒の量と、
上記混合槽の容積と、
上記混合槽内の溶媒の比熱、粘度、および熱伝導率と、
上記混合槽の槽壁の上記ジャケットに接する外面の汚れを表す外面汚れ係数と、
上記外面とは反対側の内面の汚れを表す内面汚れ係数とを用いて演算で求めることとしてもよい。
【0015】
本発明の温度制御方法をこのように構成した場合は、上記目標温度を、上記混合装置に固有なパラメータを用いて演算で求めることができるので、本発明の温度制御方法を容易に実施することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態について説明する。
【0017】
図1は、本発明の温度制御方法の一実施形態で用いられる混合装置を示す図である。
【0018】
図1に示すように、この混合装置1は、溶媒11を収容し収容された溶媒11への溶剤12の添加を受けて混合する混合槽10と、混合槽10を取り囲むように形成された、内部に熱媒21を収容するジャケット20と、混合槽10内の溶媒および溶剤を撹拌する撹拌機13と、混合槽10内の溶媒および溶剤の温度を測定する混合槽温度計14と、ジャケット20内の熱媒21の温度を測定するジャケット温度計22と、ジャケット20への熱媒21の温度を調節する加熱バルブ23および冷却バルブ24とからなる。
【0019】
この実施形態の温度制御方法では、混合槽10を取り巻くジャケット20に、液体または気体の熱媒21を通過させることによって、混合槽10内の温度が所定の温度に維持されるように制御する。
【0020】
図2は、本発明の温度制御方法の一実施形態における制御系を示す図である。
【0021】
図2に示すように、この制御系では、2台のPID制御器35,36によるカスケード制御と、PID制御器36および外温設定器37による外温制御との2種類の制御が行えるようになっており、切替スイッチ34によって、この2種類の制御のうちいずれか一方の制御に切り替えられる。
【0022】
カスケード制御は、切替スイッチ34をPID制御器35側に切り替えることにより行われる制御であり、混合槽内温度31が所定の設定温度30になるように、第1のPID制御器35によるPID制御演算を行うことにより目標温度35aを求め、ジャケット内温度32が目標温度35aとなるように第2のPID制御器36によるPID制御演算を行うことにより得られた制御値36aに基づきバルブ開度操作量(MV)33を調整してジャケット内温度32を制御する。
【0023】
外温制御は、切替スイッチ34を外温設定器37側に切り替えることにより行われる制御であり、ジャケット内温度32が、第1のPID制御器35によるPID制御演算により求められる目標温度35aとは無関係に外温設定器37から設定した外部温度37aとなるように第2のPID制御器36によるPID制御演算を行うことにより得られた制御値36aに基づきバルブ開度操作量(MV)33を調整してジャケット内温度32を制御する。
【0024】
カスケード制御は、溶剤の添加開始時刻よりも前記所定時間前までの期間、添加開始時刻から添加終了時刻よりも前記所定時間前までの期間、および添加終了時刻から行われ、外温制御は、所定時間前から添加開始時刻までの期間、および所定時間前から添加終了時刻までの期間に行われる。
【0025】
混合槽内温度31は、図1に示す混合槽温度計14により測定された混合槽10内の溶媒および溶剤の温度であり、ジャケット内温度32は、図1に示すジャケット温度計22により測定されたジャケット20内の熱媒21の温度である。
【0026】
このように、本実施形態の温度制御方法では、上記2種類の制御方式を組み合わせた制御が行われるが、このような制御を行う理由について以下に説明する。
【0027】
図1に示す混合装置1において、混合槽10に溶剤12の添加など外乱を加える場合について考えると、混合槽10に加えられる外乱が小さい場合は、通常のPID制御により混合槽10内の温度を任意の許容温度範囲内に制御することが可能である。しかし、混合槽10に加えられる外乱が大きくなるにつれて、フィードバック制御であるPID制御では混合槽10内の温度を任意の温度許容範囲内に抑えることは不可能となる。特に、混合槽10に溶剤などの添加を開始した時および添加を終了した時の混合槽10内の温度への影響が大きい。
【0028】
そこで、本実施形態の温度制御方法では、混合槽10に溶剤添加などの外乱が予定されている場合に、
(1)溶剤の添加開始時刻よりも所定時間前まではカスケード制御を行い、
(2)溶剤の添加開始時刻よりも所定時間前から添加開始時刻までの間は外温制御を行い、
(3)添加開始時刻から添加終了時刻よりも所定時間前まではカスケード制御を行い、
(4)所定時間前から添加終了時刻までの間は外温制御を行い、
(5)添加終了時刻以降は前記カスケード制御を行う。
【0029】
このような制御を行うことにより、溶剤の添加開始や添加終了などの大きな外乱が予定されている場合に、外乱による混合槽10内の温度変化を予測しその温度変化を相殺するだけの熱量を混合槽10に与えることにより混合槽10内の温度を温度許容範囲内に抑えることができる。
【0030】
図3は、本発明の温度制御方法の一実施形態における温度変化を示す模式図である。
【0031】
図3に示すように、混合槽に溶剤添加などの外乱が加えられない間は第1および第2のPID制御器35,36(図2参照)によるカスケード制御を行い、混合槽内の溶媒に溶剤を添加する添加開始時刻Aよりも所定時間t前の時刻A−tからは、外温制御に切り替えて、ジャケット内温度32を、溶剤の添加開始時刻Aにおけるジャケット内温度32が溶剤の添加により混合槽内温度31が変化する方向とは反対の方向に所定の温度Tだけ変化した目標温度T0+Tとなるように、バルブ開度操作量(MV)33の調整を開始する。そして、溶剤添加開始時刻Aには、カスケード制御に切り替える。
【0032】
次に、溶剤の添加終了時刻Bよりも所定時間t前の時刻B−tからは、外温制御に切り替え、ジャケット内温度32を、溶剤の添加開始時刻A以前の温度T0と同一の温度となるように、バルブ開度操作量(MV)33の調整を開始する。
【0033】
そして、溶剤添加終了時刻Bには、再びカスケード制御に切り替える。
【0034】
このような制御を行うことにより、混合槽内の温度を許容範囲内に抑えることができる。
【0035】
なお、上記の所定時間tは、ジャケット内の温度変化が混合槽内の温度変化として現れるまでに要する時間であり、混合装置に固有の値である。この所定時間tは実測によって求めることができる。
【0036】
また、上記の温度Tは、溶剤添加による温度変化を相殺するのに必要な熱量から前もって予測計算することが可能である。以下に、熱媒が液体である場合の温度Tの算出方法について説明する。
【0037】
本実施形態における混合槽は伝熱系であるので、先ず、混合槽総括伝熱係数Uを次式により計算する。
【0038】
【数1】
Figure 2004167357
【0039】
ここで、上記外面境膜伝熱係数は、次の(2)式により算出することができる。なお、上記線速は(3)式により求められるものであり、αは、実験により求められる定数である。
【0040】
【数2】
Figure 2004167357
【0041】
【数3】
Figure 2004167357
【0042】
ここで、上記χは、実験により求められる定数である。また、上記ポンプ送水量は、(4)式により算出することができる。なお、δ、εは、実験により求められる定数である。
【0043】
【数4】
Figure 2004167357
【0044】
また、上記ジャケット通過回数は、(5)式により算出することができる。なお、φ、ψは、実験により求められる定数である。
【0045】
【数5】
Figure 2004167357
【0046】
また、上記ジャケット通過断面積は、(6)式により算出することができる。なお、γ、ηは、実験により求められる定数である。
【0047】
【数6】
Figure 2004167357
【0048】
また、上記内面境膜伝熱係数は、(7)式により算出することができる。なお、ιは、実験により求められる定数である。
【0049】
【数7】
Figure 2004167357
【0050】
また、上記Re数は、(8)式により算出することができる。
【0051】
【数8】
Figure 2004167357
【0052】
上記各式により混合槽総括伝熱係数Uを計算した後、(9)により、制御すべき温度Tを算出する。なお、κは、実験により求められる定数である。
【0053】
【数9】
Figure 2004167357
【0054】
ここで、上記必要供給熱量は、(10)式により算出することができる。ここで、(10)式における予測温度変化とは、何らの制御をも行わない時に予想される温度変化のことであり、(11)式により算出することができる。なお、λは、実験により求められる定数である。
【0055】
【数10】
Figure 2004167357
【0056】
【数11】
Figure 2004167357
【0057】
また、上記撹枠熱は、(12)式により算出することができる。なお、μは、実験により求められる定数である。
【0058】
【数12】
Figure 2004167357
【0059】
なお、本実施形態では、温度Tを上記の算出方法により求める場合の例について説明したが、本発明の温度制御方法は、上記の算出方法により得られた温度Tにのみ依存するものではなく、実際の混合装置を用いてシミュレーションを行いその実験結果から求めた温度Tを用いてもよい。
【0060】
図4は、本実施形態の温度制御方法における溶剤添加開始時刻前後の温度変化を示すグラフである。
【0061】
このグラフは、本実施形態の温度制御方法により温度制御を行った場合の、混合槽内の溶媒に溶媒よりも低温の溶剤を添加開始した時刻前後の温度変化を示す実測データに基づくグラフである。なお、目標温度は、常温以上100℃以下の適切な値を設定した。
【0062】
図4に示すように、溶剤添加開始前には、カスケード制御(図2参照)により、混合槽内温度実測値bは、ほぼ混合槽内温度設定値aに近い温度に維持されている。
【0063】
そして、添加開始時刻Aよりも所定時間t前のA−t時刻に、ジャケット内温度設定値cを、前記(9)式により算出された温度Tと溶剤添加開始前の温度T0との和T0+Tとなるように設定された外温制御(図2参照)に切り替え、t時間の間、外温制御を続け、次に、添加開始時刻Aに到達した時点で溶剤添加を開始すると同時にカスケード制御に切り替えた。
【0064】
その結果、ジャケット内温度実測値dは図4に示すように推移し、それにより混合槽内温度実測値bはほぼ混合槽内温度設定値aに近い温度に維持することができた。
【0065】
このように、溶剤添加開始による外乱にもかかわらず混合槽内の温度をほぼ一定に維持することができた。
【0066】
【発明の効果】
以上、説明したように、本発明の温度制御方法によれば、上記のようにカスケード制御と外温制御とを切り替えて制御するので、混合槽内への溶剤添加開始および添加終了という外乱がある場合でも混合槽内の温度を一定に維持することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の温度制御方法の一実施形態で用いられる混合装置を示す図である。
【図2】本発明の温度制御方法の一実施形態における制御系を示す図である。
【図3】本発明の温度制御方法の一実施形態における温度変化を示す模式図である。
【図4】本実施形態の温度制御方法における溶剤添加開始時刻前後の温度変化を示すグラフである。
【符号の説明】
1 混合装置
10 混合槽
11 溶媒
12 溶剤
13 撹拌機
14 混合槽温度計
20 ジャケット
21 熱媒
22 ジャケット温度計
23 加熱バルブ
24 冷却バルブ
30 設定温度
31 混合槽内温度
32 ジャケット内温度
33 バルブ開度操作量(MV)
34 切替スイッチ
35 第1のPID制御器
35a 目標温度
36 第2のPID制御器
36a 制御値
37 外温設定器
37a 外部温度

Claims (3)

  1. 溶媒を収容し、収容された溶媒への溶剤の添加を受けて混合する混合槽と、該混合槽を取り囲むように形成された、内部に熱媒を収容するジャケットとからなる混合装置の、該ジャケット内に熱媒を通過させることにより該混合槽内の温度が所定の温度に維持されるように制御する温度制御方法において、
    前記溶剤の添加開始時刻よりも所定時間前から添加開始時刻までの間は、前記ジャケット内の温度を、前記溶剤の添加開始時刻における前記ジャケット内の温度が該溶剤の添加により前記混合槽内の温度が変化する方向とは反対の方向に所定の温度だけ変化した目標温度となるように調整し、
    前記溶剤の添加終了時刻よりも所定時間前から、前記ジャケット内の温度を、前記混合槽内の、前記溶剤の添加開始時刻以前の温度と同一の温度となるように調整開始することを特徴とする温度制御方法。
  2. 前記溶剤の添加開始時刻よりも所定時間前までは、前記混合槽内の温度が所定の設定温度になるように第1のPID制御演算を行うことにより目標温度を求めて前記ジャケット内の温度が前記目標温度となるように第2のPID制御演算を行うことにより得られた制御値に基づいて前記ジャケット内の温度を制御するカスケード制御を行い、該所定時間前から添加開始時刻までの間は、前記ジャケット内の温度が前記第1のPID制御演算により求められる目標温度とは無関係に外部から設定した外部温度となるように前記第2のPID制御演算を行うことにより得られた制御値に基づいて前記ジャケット内の温度を制御する外温制御を行い、該添加開始時刻から前記添加終了時刻よりも所定時間前までは、前記カスケード制御を行い、該添加終了時刻よりも所定時間前から該添加終了時刻までの間は、前記外温制御を行い、該添加終了時刻からは前記カスケード制御を行うことを特徴とする請求項1記載の温度制御方法。
  3. 前記目標温度を、
    前記溶媒の温度、量、および比熱容量と、
    前記溶剤の温度、添加量、および比熱容量と、
    前記混合槽が、該混合槽内の液体を撹拌する撹拌翼を有するものであって、該撹拌翼の径、回転数、および撹拌により発生する撹拌熱と、
    前記溶媒と溶剤と間の伝熱を担う伝熱面の面積、厚さ、および熱伝導率と、
    前記ジャケットに流入する熱媒の量と、
    前記混合槽の容積と、
    前記混合槽内の溶媒の比熱、粘度、および熱伝導率と、
    前記混合槽の槽壁の前記ジャケットに接する外面の汚れを表す外面汚れ係数と、
    前記外面とは反対側の内面の汚れを表す内面汚れ係数とを用いて演算で求めることを特徴とする請求項1記載の温度制御方法。
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