JP2006224040A - 反応器の温度制御方法及び反応器の温度制御装置 - Google Patents

反応器の温度制御方法及び反応器の温度制御装置 Download PDF

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【課題】
製品処方が異なっても制御系安定性及び外乱抑制が向上でき、容易で安定した反応器の温度制御方法及び反応器の温度制御装置、あるいは製品処方が異なっても、反応器の温度制御系の感度特性を高くし、制御即応性をあげるような設定が可能である温度制御方法及び反応器の温度制御装置を提供する。
【解決手段】
入力された処方に対応して算出された反応器10の設定温度値と反応器10の温度の計測値を入力してジャケット温度設定値を算出する反応器温度制御系200と、ジャケット出口温度の計測値を入力してジャケット出口温度の変化と逆方向になるように補正値を算出する信号生成部500と、ジャケット温度設定値と補正値とが加算されて補正されたジャケット温度設定値とジャケット入口温度の計測値を入力してバルブ開度設定値を算出するジャケット温度制御系400を備えた。
【選択図】図1

Description

本発明は、石油化学などのプロセス制御の分野に用いられる反応器の温度制御方法及び反応器の温度制御装置に関する。
石油化学などのプロセス制御の分野においては、重合反応プロセスの温度制御は自動化が困難なものの一つと考えられている。例えば、高機能ポリマーを製造する場合、複数の原料を異なる時間に仕込む処方があるため、反応器の温度特性が異なり、適切な温度制御はオペレータの勘と経験に頼るところが大きい。また、最近は多品種少量生産が求められ、一つの反応器で数十,数百といった数の処方を行う必要があり、運転員の負担が大きいのが実状である。
従来の技術として、〔非特許文献1〕には、プラントモデルを内包し、反応器とジャケットとの熱効率を推定し、その推定結果をもとに、最適制御を実現する技術が記載されている。
又、〔特許文献1〕には、予め温度調節開始後の一定時間におけるジャケットとタンク内液体との総括熱効率を、タンク内液体重量と、ジャケット入口および出口の温度と、ポンプ吐出量とを計測して算出し、その後継続して温度調節するとき、総括熱効率を用いて算出される伝熱量が所望する値となるよう、ポンプ吐出量とジャケットへ供給する熱交換媒体の温度を決定しながら温度調節するジャケット付きタンクの温度調節方法が記載されている。
又、〔特許文献2〕には、反応器内の温度を目標温度とするために必要な反応器の内部と外部との間の熱交換量を時々刻々求める熱交換量算出手段と、熱交換量算出手段により算出された熱交換量を達成するように反応器の外部に熱媒体をほぼ定量的に供給する熱媒体供給手段と、熱媒体の供給温度を設定する供給温度設定手段と、熱媒体の温度を制御する供給温度制御手段を備えたバッチ式反応器の温度制御装置が記載されている。
このように、従来の反応器の温度制御では、製品に対応した目標温度を設定し、この目標温度に反応温度(反応器温度と同じ)が一致するように、通常反応器廻りのジャケットに温水又は冷水などの熱媒体を通して反応器外部から加熱または冷却を行う。この反応器外部からの加熱または冷却は、反応温度のフィードバック制御により、ジャケットの入口側温度の設定値を求め、この設定値となるようにジャケット流量バルブの開度,熱媒体の温度を調節する、いわゆるカスケード制御が一般的に行われる。
又、〔特許文献3〕には、反応器温度計測値と外乱データベースからのデータとに基づいて、ジャケット温度補正量を算出するジャケット温度補正量演算手段と、操作手順制御の実行の有無,反応器圧力計測値,反応温度計測値に基づいてジャケット温度補正の要否を判定する手段と、判定手段で補正を必要と判断した場合にジャケット温度補正量により補正する補正手段を備えた化学プロセスの反応温度制御装置が記載されている。
又、〔特許文献4〕には、反応器内の反応液の検出した反応液温度と設定値の温度差,冷却器を通り反応器に還流する反応液の検出した冷却器出口温と設定値との温度差,反応液温度と冷却器出口温度の温度差のそれぞれの温度差に基づいて、冷却器に流れる冷却媒体流量を調節するコントロール弁を制御する反応器の温度制御装置が記載されている。
特開平6−266448号公報 特開平10−296075号公報 特開2004−283780号公報 特開平8−142490号公報 千本資、花渕太:計装システムの基礎と応用、517−523ページ、オーム社、1987.9.30
〔特許文献4〕に記載の従来の技術では、反応器内の反応液の温度を直接計測するもので、冷却器に反応液を直接循環させるものでないと適用できないという問題があり、温度差で制御しているため、反応器の温度はアンダーシュートやハンチングを引き起こすという問題がある。
反応器の温度制御でジャケットを介して温度制御するものでは、ジャケットを介して温度制御しているため、外部からの熱が反応器内部に速やかに到達するものではなく熱損失や時間遅れがあり、重合反応の過程において反応熱が生じて反応器内部の温度を上昇させるという複雑さがある。
〔非特許文献1〕,〔特許文献1〕から〔特許文献3〕に記載の従来の技術のように、反応温度フィードバック制御により、ジャケットの入口側温度の設定値を求め、この設定値となるようにジャケット流量バルブの開度,熱媒体の温度を調節する方法では、制御パラメータ、例えば目標温度との偏差に対する比例ゲイン,積分ゲインをきめ細かに調節することにより、外部からの温度調節の遅れと反応器内部での自己発熱があってもある程度は温度調節を行うことができる。
しかし、最近は、多品種少量生産が求められており、処方ごとに目標温度や原料の仕込み量,仕込みパターンが異なるため、処方ごとに制御パラメータを個別に調整する必要がある。このように、処方ごとに制御パラメータを管理することは負担が大きく、管理コストも膨大になる。また、制御パラメータの調整のために、処方ごとにプラント試験を実施することは、現実には不可能であるため、代表的なパラメータを設定し、運転中に手動操作で補間するなどで対応している。
又、フィードバック制御を行う上で、積分ゲインなどの制御パラメータのゲインを高い値に設定すると反応器温度の制御性能が向上する場合があるが、不安定であり、種々の製品処方に対応できないという問題があるため、制御パラメータのゲインは余裕をみた低い値に設定せざるを得なかった。このため、反応器の温度はアンダーシュートやハンチングを引き起こすという問題があった。
本発明の第1の目的は、製品処方が異なっても制御系安定性及び外乱抑制が向上でき、容易で安定した反応器の温度制御方法及び反応器の温度制御装置を提供することにある。
本発明の第2の目的は、製品処方が異なっても、反応器の温度制御系の感度特性を高くし、制御即応性をあげるような設定が可能である温度制御方法及び反応器の温度制御装置を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明の反応器の温度制御方法及び反応器の温度制御装置は、反応器の設定温度値と反応器の温度の計測値を入力してジャケット温度設定値を算出し、信号生成部によりジャケット出口温度の計測値を入力してジャケット出口温度に負のゲインを与えて補正値を算出し、ジャケット温度設定値と補正値とが加算されて補正されたジャケット温度設定値とジャケット入口温度の計測値を入力してバルブ開度設定値を算出するものである。
本発明によれば、ジャケット出口温度をフィードバックして、反応器の温度制御系の制御信号を好適に補正しているので、制御系安定性及び外乱抑制が向上し、製品処方の種別によらず、容易で安定した反応器の温度制御が可能となる。
本発明の一実施例を図1から図5により説明する。図1は、本実施例の反応器の温度制御装置の構成図、図2は、スプリットレンジの動作特性を示す図、図3は、反応器温度制御系からジャケット温度制御系の構成図、図4は、図3に示す制御系の制御の流れ図、図5は、制御結果の一例を示す図である。
反応器の温度制御装置は、図1に示すように構成される。化学反応を伴い内部で重合反応等が行われる反応器10には、反応器10の温度を制御するためにジャケット20が取付けられている。ジャケット20には、ジャケット20に給水するための給水管21と排水管22が取付けられ、給水管21から供給された熱媒体がジャケット20内を循環して排水管22から排出されるようになっている。ここで、反応器10での化学反応は、化学反応により発熱する発熱プロセスであっても、化学反応により吸熱する吸熱プロセスであってもよい。
給水管21のジャケット20側にはジャケット入口温度計40が設けられ、給水管21のジャケット入口温度計40より上流側に循環ポンプ50が設けられている。循環ポンプ50のさらに上流側は分岐されており、一方の給水管21aには温水バルブ70が、他方の給水管21bには冷水バルブ71が設けられ、温水バルブ70と冷水バルブ71は、スプリットレンジ80と接続されている。
スプリットレンジ80の動作特性は、図2に示すようになっている。横軸は操作信号であるバルブ開度設定信号SUを示し、縦軸は対応するバルブ開度を示している。バルブ開度0%はバルブ全閉に対応し、バルブ開度100%はバルブ全開に対応する。
この例では、バルブ開度設定信号SUが50%を境として、0〜50%のときは冷水バルブ71の開度信号を100〜0%に変換し、バルブ開度設定信号SUが50〜100%のときは温水バルブ70の開度信号を0〜100%に変換する。
また、コントローラの初期平衡点は、温度操作信号SU=50%に設定されているため、反応温度が安定し、外部から加熱も冷却も要しない場合は、温度操作信号SU=50%で温水バルブも冷水バルブも全閉の状態となる。
反応器10には温度計30が取付けられており、反応器10の温度を計測して制御装置100にフィードバックしている。反応器10には、原料が図示しない原料供給バルブによりその量が調整されて供給されるようになっている。
排水管22には、ジャケット出口温度計60が設けられ、ジャケット出口温度計60の上流側から循環ポンプ50の上流側に接続されるバイパス管23が設けられている。
制御系である制御装置100には、汎用的なコンピュータが用いられ、処方データベース300に接続されている。制御装置100は、処方データベース300からの信号
S301と温度計30からの信号S31を入力してジャケット温度設定信号S201を生成する反応器温度制御系200,ジャケット出口温度計60からの信号S61を入力し補正信号S501を生成する信号生成部500,反応器温度制御系200からのジャケット温度設定信号S201と信号生成部500からの信号S501により補正されたジャケット温度設定信号S601を生成する信号補正部600、信号補正部600からの補正されたジャケット温度設定信号S601とジャケット入口温度計40からの信号S41を入力しバルブ開度設定信号S401を生成するジャケット温度制御系400で構成される。
ここで、本実施例では、反応器温度制御系200,信号生成部500,信号補正部600及びジャケット温度制御系400は、ソフトウエアで構成しているが、一部分をハードウエアで構成することもできる。
製造する製品の処方が決まると、制御装置100にその製品の処方を入力する。入力されたデータに基づいて、処方データベース300を参照して図示しない原料供給バルブを調節して原料が反応器10に供給される。入力された処方に対応して算出された反応器の温度設定値を信号S301として反応器温度制御系200へ送信する。
反応器温度制御系200では、図4に示す流れ図のステップ111で、反応器温度を示す信号S31と信号S301から反応器の温度設定値Tspと反応器温度Trとの偏差E(目標偏差Eともいう)を算出し、数1で目標偏差に対して比例積分演算を行う比例積分型のフィードバック制御演算を行う。
(数1)
Tjs=K1*E+K2*∫Edt (1)
ここで、K1,K2は各々比例ゲイン,積分ゲインであり、フィードバック制御の制御性能を調整するパラメータである。また、数1では微分項を設けていないが、微分演算を加算しても良い。また、テーブルを用いた演算等の別の制御演算でも適用可能である。又、モデルベースの予測制御でも適用可能である。この場合、フィードバック制御系の閉ループ感度特性を調整するパラメータが必要であるが、高い感度設定が可能である。
図3に示すように、数1で求められた演算結果であるジャケット温度設定値Tjsは、図4に示すステップ112で、ジャケット温度設定信号S201として記憶部605で記憶されるとともに、ステップ115で信号生成部500からの信号S501と加算部606で加算され、補正されたジャケット温度設定信号S601としてステップ116で記憶部607に記憶される。
信号生成部500では、ステップ113でジャケット出口温度計60からの信号S61を入力してジャケット出口温度Tjを算出し、ステップ114で、数2により補正値Tjhを算出して補正信号S501を生成する。
(数2)
Tjh=−K*Tj (2)
ここで、Kは定数ゲインであり、1≧K>0であるが、K>1の大きな数値を用いる場合もある。数2では、ジャケット出口温度Tjoと補正値Tjhは変化が逆方向となるように算出するが、ジャケット出口温度について不感帯を設けてもよい。又、信号生成部
500は、負のゲインが与えられるものであれば、数3で表されるルックアップテーブル形式でも良い。
(数3)
補正信号=FUNC(ジャケット出口温度) (3)
ここで、FUNCは、関数を意味する。
補正されたジャケット温度設定信号S601は、ステップ117で、ジャケット温度制御系400に入力される。ジャケット温度制御系400では、ジャケット入口温度Tjiと比較され、偏差Fを算出する。数4で偏差Fに対して比例積分微分演算を行う比例積分微分型のフィードバック制御演算を行い、バルブ開度設定値Bsの算出を行う。
(数4)
Bs=K3*F+K4*∫Fdt+K5*dF/dt (4)
ここで、K3,K4,K5は各々比例ゲイン,積分ゲイン,微分ゲインであり、フィードバック制御の制御性能を調整するパラメータである。又、数4では比例積分微分演算を示したが、反応器温度制御系200と同様に、テーブルを用いた演算等の別の制御演算でも適用可能である。
バルブ開度設定値Bsは、バルブ開度設定信号S401としてスプリットレンジ80に送信され、スプリットレンジ80において、加熱用の温水バルブ70又は冷却用の冷水バルブ71の開度信号に変換され、温水バルブ70又は冷水バルブ71に送信されて温水バルブ70又は冷水バルブ71の開度が制御される。
図5は、本実施例の反応器の温度制御装置により、比例ゲイン,積分ゲイン,微分ゲイン等のゲインは高い値に設定して反応器の温度制御を行った一例を示している。処方を行っている途中に反応器内で化学反応により発熱して外乱として作用し、反応器温度が上昇した場合の反応器温度,ジャケット出口温度、およびジャケット入口温度の変化を示している。
図5から分るように、反応器の温度が上昇すると、信号生成部500で補正信号S501を生成しているので、ジャケット入口温度を低下させる。ジャケット入口温度の低下により、上昇していたジャケット出口温度の上昇が止まり低下し始める。その結果、補正信号S501の効果によりジャケット入口温度の低下がいったん緩和し、ジャケット出口温度の低下とは反対側に推移してジャケット入口温度を緩やかに上昇させる。
一方、反応器の温度も低下し始めるが、ジャケット入口温度の低下が抑えられたため、反応器温度の設定値からのアンダーシュートは少ない結果となる。
このように、本実施例の制御方法では、反応器温度の外乱抑制後のオーバーシュートあるいはアンダーシュートが小さく、その結果、反応器の温度制御系の感度特性を高くし、制御即応性をあげるような設定が可能となる。
これに対して、ジャケット出口温度をフィードバックした信号生成部500を備えていない場合は、ジャケット入口温度は反応器の温度の上昇に応じて低下し続け、アンダーシュートを引き起こし、ハンチングを生じるため、反応器の温度が設定値に収束するのに時間を要することなる。これを防ぐために、信号生成部500を備えていない制御では、比例ゲイン,積分ゲインなどの制御パラメータの値を低く設定して、低い感度の制御系にせざるを得ないが、本実施例では、比例ゲイン,積分ゲインなどの制御パラメータの値を高く設定して制御できるので、応答性がよい。
本発明の他の実施例を図6から図8を用いて説明する。図6は、本実施例の反応器の温度制御装置の構成図、図7は、反応器の温度制御の流れ図、図8は、補正信号を算出するためのルックアップテーブルを示す図である。
図6に示すように、本実施例の反応器の温度制御装置は、図1に示す反応器の温度制御装置と同様に構成されているが、本実施例では、ジャケット入口温度計40と循環ポンプ50との間にジャケット流量計90を設けており、ジャケット流量計90で検出したジャケット流量計測値S91を信号生成部500に入力するようになっている。又、図1に示す実施例と同様に、図7に示す反応器の温度制御の流れ図に沿って制御が行われる。
本実施例では、循環ポンプ50が停止している場合、あるいは循環ポンプ50の回転速度が変化してジャケット20内を循環する熱媒体の流量が変化した場合を考慮している。
信号生成部500は、ジャケット出口温度計60からの信号S61と、ジャケット流量計90で検出したジャケット流量計測値S91とを入力し、ジャケット流量が変化した場合に対応して、適切な補正信号を算出する。本実施例では、熱媒体の流量が大きくなると、補正係数を大きくするように補正信号を算出する。
この補正信号の算出は、図8に示すルックアップテーブルを用いて行う。図8に示す例では、ジャケット出口温度及びジャケット流量に対応する補正信号を示しており、信号生成部500は、このルックアップテーブルを備えており、ジャケット出口温度及びジャケット流量を入力して、対応する補正信号を出力する。なお、信号生成部500は、関数形式でも良く、数5で補正信号を算出し、その場合は、図7に示すxn,ynが引数となる。
(数5)
zn=FUNC(xn,yn) (5)
このように、熱媒体の流量をフィードバックして補正信号を算出しているので、流量が大きくなった場合に反応器温度制御系の感度特性を高くし、制御即応性をあげることができる。
本実施例によれば、反応器の温度制御において、ジャケット出口温度の変化に対し、逆方向に変化する補正信号をジャケット温度設定値に与えているので、ジャケット温度制御系の即応性と安定性を向上させ、反応器制御系全体としての閉ループ特性を高感度に設定可能となる。
本発明の一実施例である反応器温度制御装置の構成図である。 スプリットレンジの動作特性を示す図である。 本実施例の演算部の構成図である。 本実施例の反応器の温度制御の流れ図である。 反応器温度,ジャケット出口温度、及びジャケット入口温度の時間変化の一例を示す図である。 本発明の他の実施例である反応器の温度制御装置の構成図である。 本実施例の反応器の温度制御の流れ図である。 本実施例の信号生成部に備えられるテーブルの例を示す図である。
符号の説明
10…反応器、20…ジャケット、30…温度計、40…ジャケット入口温度計、50…循環ポンプ、60…ジャケット出口温度計、70…バルブ(70H=温水,70C=冷水)、80…スプリットレンジ、90…ジャケット流量計、100…制御装置、200…反応器温度制御系、300…処方データベース、400…ジャケット温度制御系。

Claims (6)

  1. 入力された処方に対応して算出された反応器の設定温度値と反応器の温度の計測値を入力してジャケット温度設定値を算出する反応温度制御系と、ジャケット出口温度の計測値を入力して該ジャケット出口温度の変化と逆方向になるように補正値を算出する信号生成部と、前記ジャケット温度設定値と前記補正値とが加算されて補正されたジャケット温度設定値とジャケット入口温度の計測値を入力してバルブ開度設定値を算出するジャケット温度制御系を備えた反応器の温度制御装置。
  2. 処方の原料が供給される反応器と、該反応器の温度を制御するためのジャケットと、該ジャケットに熱媒体を循環させるための循環ポンプを具備した給水管及び排水管と、該給水管に接続され上流側に設けられた温水バルブ又は冷水バルブの開度を制御するスプリットレンジと、前記反応器の設定温度値と反応器の温度の計測値と前記ジャケット出口温度の計測値とジャケット出口温度の計測値を入力して前記バルブ開度設定信号を前記スプリットレンジに出力する制御装置とを備え、該制御装置は、ジャケット出口温度の計測値からジャケット出口温度の変化と逆方向になる補正値を加算して前記バルブ開度設定信号を算出する反応器の温度制御装置。
  3. 反応器の設定温度値と反応器の温度の計測値を入力してジャケット温度設定値を算出する反応温度制御系と、ジャケット出口温度の計測値を入力して該ジャケット出口温度に負のゲインを与えて補正値を算出する信号生成部と、前記ジャケット温度設定値と前記補正値とが加算されて補正されたジャケット温度設定値とジャケット入口温度の計測値を入力してバルブ開度設定値を算出するジャケット温度制御系を備えた反応器の温度制御装置。
  4. 前記ジャケット出口温度の変化と逆方向になる補正値が前記ジャケット出口温度に負のゲインを与えて算出される請求項2に記載の反応器の温度制御装置。
  5. ジャケットに熱媒体を循環させ、ジャケットと反応器との熱交換により反応器の温度を反応器の設定温度に調整する反応器の温度制御方法であって、反応器の設定温度値と反応器の温度の計測値を入力してジャケット温度設定値を算出し、信号生成部によりジャケット出口温度の計測値を入力して該ジャケット出口温度に負のゲインを与えて補正値を算出し、前記ジャケット温度設定値と補正値を加算して補正されたジャケット温度設定値を算出し、補正されたジャケット温度設定値とジャケット入口温度の計測値からバルブ開度設定値を算出し、該バルブ開度設定によりバルブ開度を制御して前記ジャケットを循環させる熱媒体の温度を制御する反応器の温度制御方法。
  6. 前記信号生成部にジャケット流量計測値が入力されるものであって、該ジャケット流量計測値に基づいて前記補正値を得るための補正係数を変化させる請求項1,3,4のいずれかに記載の反応器の温度制御装置。


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