JP2004166351A - 器具取付け具 - Google Patents
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Abstract
【課題】ケーブルラックの開口溝のない子桁に照明器具などを簡単な方法で確実に取付ける。
【解決手段】取付けネジ30の軸部31が挿通される挿通穴21を有する取付け基板22と、取付け基板22の一端からほぼ垂直方向に上方へ延設された第1の垂直板23と、垂直板23の上端から前記取付け基板22と反対側へ水平方向に延設された水平板24と、前記水平板24の先端からほぼ垂直方向に下方へ延設された第2の垂直板25と、前記第2の垂直板25の下端から前記取付け基板側へ屈曲された係止片26とを備え、ケーブルラックの子桁12の下壁面12bを前記係止片26が覆い、子桁の第2の側壁面12dを前記第2の垂直板25が覆い、子桁の上壁面12aを前記水平板24が覆い、子桁の第1の側壁面12cを前記第1の垂直板23が覆った状態で、前記取付け基板22の前記挿通穴21に軸部31を挿通されたネジ30で器具を前記取付け基板22の下面側に取付ける。
【選択図】 図4
【解決手段】取付けネジ30の軸部31が挿通される挿通穴21を有する取付け基板22と、取付け基板22の一端からほぼ垂直方向に上方へ延設された第1の垂直板23と、垂直板23の上端から前記取付け基板22と反対側へ水平方向に延設された水平板24と、前記水平板24の先端からほぼ垂直方向に下方へ延設された第2の垂直板25と、前記第2の垂直板25の下端から前記取付け基板側へ屈曲された係止片26とを備え、ケーブルラックの子桁12の下壁面12bを前記係止片26が覆い、子桁の第2の側壁面12dを前記第2の垂直板25が覆い、子桁の上壁面12aを前記水平板24が覆い、子桁の第1の側壁面12cを前記第1の垂直板23が覆った状態で、前記取付け基板22の前記挿通穴21に軸部31を挿通されたネジ30で器具を前記取付け基板22の下面側に取付ける。
【選択図】 図4
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はケーブルラックの下面側に器具(例えば照明器具など)を取付けるための取付け具に関する。
【0002】
【従来の技術】
ビルディング、工場、倉庫、駅舎などの建造物などにおいて、天井近くなどに図10に示すように2本の互いに平行な親桁1、1と、2本の親桁1、1を連結する多数の一定間隔の子桁2から成るはしご型をしたケーブルラック3を設置し、このケーブルラック3に沿って、子桁2の上にケーブルやパイプなどの長尺物(図示せず)を配線・配管することが一般に行われている。
そして、ケーブルラック3を利用して、ケーブルラック3の下面側に照明器具5などを取付けることも行われている。
【0003】
ケーブルラック3の下面側に照明器具5を取付けるには、従来では、図10、11に示すように、開口した子桁2の上面の開口溝2aによって係止される取付け具6などを用いて、取付けていた(例えば特許文献1、特許文献2参照)。
【0004】
しかしながら、ケーブルラックとして近年重量が軽いアルミニュウム製のものが普及してきているが、図12に示すようにこのアルミニュウム製のケーブルラック10では、その強度上の問題から2つの親桁11、11を連結する子桁12はスチール製のケーブルラックの場合のような開口溝2aがなく、子桁12は上壁面12aと下壁面12bと両側壁面12c、12dとによって断面が中空四角柱状に構成されているため、図11に示したような開口溝2aを利用して係止する取付け具6を用いることができなかった。
【0005】
このため、従来では図13に示すように親桁11、11の外側に被せて親桁11、11の上端に、金具13、13を係止し、この2つの金具13、13の下端に溝形鋼14などを固定し、この溝形鋼14を2ケ所に設けて、照明器具5の両端を2ケ所の溝形鋼14によって取付けていた(例えば非特許文献1参照)。
【0006】
【特許文献1】
特許第2630915号(図6、図7)
【特許文献2】
特許第2583202号(図5、図7)
【非特許文献1】
「ネグロス電工総合カタログ2002/03A」ネグロス電工発行(678頁)
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このように金具13や溝形鋼14などを組合せて取付けるのは、作業が煩雑で時間がかかり、また、大きな部材を多数用いるためコスト高となっていた。
【0008】
本発明はこのような問題を解決し、簡単に照明器具などをケーブルラックに取付けられ、コスト低減を図れるようにした器具取付け具を提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために、本発明の器具取付け具では、
ケーブルラックの子桁に取付けられる器具取付け具であって、
取付けネジの軸部が挿通される挿通穴を有する取付け基板と、
前記取付け基板の一端からほぼ垂直方向に上方へ延設された第1の垂直板と、
前記垂直板の上端から前記取付け基板と反対側へ水平方向に延設された水平板と、
前記水平板の先端からほぼ垂直方向に下方へ延設された第2の垂直板と、
前記第2の垂直板の下端から前記取付け基板側へ屈曲された係止片とを備え、
ケーブルラックの子桁の下壁面を前記係止片が覆い、子桁の第2の側壁面を前記第2の垂直板が覆い、子桁の上壁面を前記水平板が覆い、子桁の第1の側壁面を前記第1の垂直板が覆った状態で、前記取付け基板の前記挿通穴に軸部を挿通されたネジで器具を前記取付け基板の下面側に取付けるようにしたことを特徴としている。
【0010】
このように構成したため、ケーブルラックの子桁に開口溝がない場合でも、子桁の下壁面と第2の側壁面の境界の角部を器具取付け具の第1の垂直板の下端と係止片の先端との間から第2の垂直板の内面に接近するようにいれて、取付け基板を子桁の第1の垂直板方向に近づくように器具取付け具を回動させることによって、ケーブルラックの子桁の下壁面を前記係止片が覆い、子桁の第2の側壁面を前記第2の垂直板が覆い、子桁の上壁面を前記水平板が覆い、子桁の第1の側壁面を前記第1の垂直板が覆った状態で器具取付け具を子桁に簡単に取付けることができ、前記取付け基板の前記挿通穴に挿通されたネジの軸部に器具を取付けることができる。
【0011】
また、前記第1の垂直板に前記第2の垂直板側へ突出したエンボス部を設ければ、このエンボス部が子桁の第1の側壁面に圧接されてガタツキを生じたり、誤って、外れるおそれがなくなる。
【0012】
また、前記第1の垂直板に前記第2の垂直板側へ突出した切り起こし部を設ければ、この切り起こし部が子桁の第1の側壁面に圧接されてガタツキを生じたり、誤って、外れるおそれがなくなる。
【0013】
また、前記第1の垂直板にネジ穴を設け、このネジ穴に前記第2の垂直板側へ突出するようにボルトを螺着すれば、このボルトの先端が子桁の第1の側壁面に圧接されてガタツキを生じたり、誤って、外れるおそれがなくなる。
【0014】
また、前記取付け基板の前記挿通穴を長穴状にすれば、長穴に沿って、取付けネジの位置を選ぶことができるので器具の取付け位置の調節ができる。
【0015】
また、前記取付け基板の前記挿通穴から下方へ挿通した取付けネジの軸部の基部に抜け防止板を取付ければ、取付け作業時に取付けネジが前記取付け基板の前記挿通穴から抜け外れることがなくなり、また、長穴に沿って移動させやすくなる。
【0016】
また、前記取付け基板に前記挿通穴を複数設ければ、複数の挿通穴のいずれかを選んで取付けネジでの器具の取付け位置を調節することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基づいて本発明の実施の形態を説明する。
図1は本発明の一実施形態の器具取付け具20を示している。
この器具取付け具20は、取付けネジ30の軸部31(図2参照)が挿通される挿通穴21を有する矩形平板状の取付け基板22を備えている。
【0018】
取付け基板22の一端からほぼ垂直方向に上方へ向かって第1の垂直板23が延設されている。この第1の垂直板23の高さはケーブルラック10の子桁12の第1、第2の側壁部12c、12dの高さとほぼ同じか僅かに大に設定されている。
【0019】
第1の垂直板23の上端から取付け基板22と反対側へ水平方向に水平板24が延設されている。この水平板24の水平方向の長さはケーブルラック10の子桁12の上壁面12a、下壁面12bの幅(親桁と平行な方向の長さ)より僅かに大に設定されている。
【0020】
水平板24の先端からはほぼ垂直方向に下方へ向かって第2の垂直板25が延設されている。第2の垂直板25の高さは子桁12の第1、第2の側壁面12c、12dの高さより僅かに大に設定されている。
【0021】
第2の垂直板25の下端から前記取付け基板22側へほぼ垂直に屈曲された係止片26が設けられている。
【0022】
従って、この器具取付け具20は、図2に示すように、ケーブルラックの子桁12に開口溝がない場合でも、子桁の下壁面12bと第2の側壁面12dの境界の角部Aを器具取付け具20の第1の垂直板23の下端と係止片26の先端との間から第2の垂直板25の内面に接近するようにいれた後、図3に矢印Bで示すように第1の垂直板23が子桁12の第1の垂直板12cに近づくように器具取付け具20を回動させることによって、図4、図5に示すようにケーブルラック10の子桁12の下壁面12bを下方から係止片26が覆い、子桁12の第2の側壁面12dを外方から第2の垂直板25が覆い、子桁12の上壁面12aを上方から水平板24が覆い、子桁12の第1の側壁面12cを外方から第1の垂直板23が覆った状態で器具取付け具20を子桁12に簡単に取付けることができる。そして、図4に示すように、取付け基板22の挿通穴21に取付けネジ30の軸部31を上側から下方に挿通して、この軸部31に器具を取付けることができる。
【0023】
即ち、取付けネジ30の軸部31を器具(例えば照明器具5)の上板5aの取付け穴5bに挿通し、軸部31の先端からナット35を螺着し、このナット35を回転させて取付けネジ30の頭部32とナット35とで取付け基板22と照明器具5の上板5aとを締付けることによって照明器具5を子桁12に取付けることができる(なお、取付けネジ30を図4とは上下逆向きにすると、ケーブルラック10の子桁12上に配線・配管されたケーブルやパイプを軸部31の先端で傷つけるおそれがある。)。
【0024】
従って、照明器具(蛍光灯)5のようにケーブルラック10の長手方向に長いものを取付けるには、図6に示すように照明器具5の両端の取付け穴に合わせて2本の子桁12、12を選び2つの器具取付け具20、20を子桁12、12に取付けて照明器具5の両端を取付けネジ30、30に固定すればよい。
【0025】
なお、図1〜4に示すように前記第1の垂直板23に第2の垂直板25側へ突出した1個あるいは複数のエンボス部41、41を設ければ、図4に示すようにこのエンボス部41、41が子桁12の第1の側壁面12cに圧接されてガタツキを生じたり、誤って、外れるおそれがなくなる。
【0026】
また、照明器具5を取付ける際に器具取付け具20がエンボス部41、41によって子桁12にガタツキがなく取付けられているから、照明器具5が下方から当たっても器具取付け具20の取付け基板22が上方へ動いたり傾いたりすることがなくなるので、器具取付け具20の取付けが容易になる。
【0027】
また、図7に示すように、前記エンボス部の代りに、第1の垂直板23に第2の垂直板25側へ突出した1個又は複数の切り起こし部42、42を設けてもよい。
【0028】
また、図8に示すように、エンボス部や切り起こし部の代りに、第1の垂直板23にネジ穴43を設け、このネジ穴43に第2の垂直板25側へ軸部44aが突出するようにボルト44を螺着してもよい。
【0029】
図7、図8の切り起こし部42、ボルト44によって前記したエンボス部41と同じ効果を果たす。
【0030】
なお、図5、6に示すように、水平方向に長い蛍光灯のような照明器具5を取付ける場合には、照明器具5の上板5aには両端に取付け穴5bが設けてあるので、この2つの取付け穴5bに合せやすいように、取付け基板22の挿通穴21を図1に示すように長穴状にし、長穴に沿って取付けネジ30の位置を選ぶようにすれば、照明器具5の取付け穴5bとの合致が容易になる。
【0031】
なお、取付けネジ30として頭部32の裏面に四角形台状部33が設けられた角根ボルト(図3参照)を用い、挿通穴(長穴)21の幅に四角形台状部が嵌まって角根ボルトを回転不能にすれば、ナット35(図4参照)の締付け作業において角根ナットの共回りを防ぐことができる。
【0032】
また、ナット35として操作部35aが側方へ突出した蝶ナット(図4参照)を用いれば、手の指で操作部35aを操作することによって締付け作業が容易になる。
【0033】
また、図3に示すように長穴状の挿通穴21に取付けネジ30の頭部32の裏面が取付け基板22の上面に接触した状態にし、取付け基板22の下面側から四角形台状部33が適合する矩形穴37aを備えたプラスチックなどの薄板から成る抜け防止板37を用いて、この矩形穴37aに取付けネジ30の軸部31を挿通して四角形台状部33を矩形穴37aに嵌着して頭部32の裏面と抜け防止板37で取付け基板22を挟むようにしておけば、取付けネジ30が挿通穴21に仮止めされた状態となって、作業中に挿通穴21から取付けネジ30が抜けて落下したりする危険を防止できる。
【0034】
また、このように抜け防止板37を取付けネジ30に取付けておけば、照明器具5の取付け穴5bとの位置調節のために取付け基板22の挿通穴(長穴)21に沿って取付けネジ30を移動させる際に抜け防止板37が取付け基板22の下面に接触しているので取付けネジ30が傾かず、移動が円滑にできるので取付け作業が容易になる。
【0035】
なお、図4において38はワッシャーである。
なお、挿通穴21として長穴の代りに、図8に示すように複数の円形の穴にして、照明器具の取付け穴との位置調整のために複数の穴のいずれかを選ぶようにしてもよい。
なお、この複数の穴はタップネジ穴にして取付けネジを螺着させてもよい。
【0036】
なお、図1に示すように取付け基板22から第1の垂直板23の一部にかけて外面側へ膨出したビード部50、50を設ければ、器具取付け具20を比較的薄い金属板で作成しても充分な強度を保つことができる。
【0037】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば極めて簡単な構造の取付け具でケーブルラックの下面側に器具を容易に取付けることができ、大幅な作業時間の短縮とコストの軽減を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示す斜視図
【図2】同実施形態の使用状態を示す断面図
【図3】同実施形態の使用状態を示す断面図
【図4】同実施形態の使用状態を示す断面図
【図5】同実施形態の使用状態を示す斜視図
【図6】同実施形態の使用状態を示す説明図
【図7】本発明の他の実施形態を示す斜視図
【図8】本発明の他の実施形態を示す斜視図
【図9】本発明の他の実施形態を示す斜視図
【図10】従来のケーブルラックの下面側への器具の取付け状態を示す斜視図
【図11】従来のケーブルラックの下面側への器具の取付け状態を示す部分断面図
【図12】アルミニュウム製のケーブルラックを示す斜視図
【図13】従来のアルミニュウム製のケーブルラックの下面側への器具の取付け状態を示す断面図
【符号の説明】
5 照明器具
10 ケーブルラック
11 親桁
12 子桁
20 器具取付け具
21 挿通穴
22 取付け基板
23 第1の垂直板
24 水平板
25 第2の垂直板
26 係止片
30 取付けネジ
【発明の属する技術分野】
本発明はケーブルラックの下面側に器具(例えば照明器具など)を取付けるための取付け具に関する。
【0002】
【従来の技術】
ビルディング、工場、倉庫、駅舎などの建造物などにおいて、天井近くなどに図10に示すように2本の互いに平行な親桁1、1と、2本の親桁1、1を連結する多数の一定間隔の子桁2から成るはしご型をしたケーブルラック3を設置し、このケーブルラック3に沿って、子桁2の上にケーブルやパイプなどの長尺物(図示せず)を配線・配管することが一般に行われている。
そして、ケーブルラック3を利用して、ケーブルラック3の下面側に照明器具5などを取付けることも行われている。
【0003】
ケーブルラック3の下面側に照明器具5を取付けるには、従来では、図10、11に示すように、開口した子桁2の上面の開口溝2aによって係止される取付け具6などを用いて、取付けていた(例えば特許文献1、特許文献2参照)。
【0004】
しかしながら、ケーブルラックとして近年重量が軽いアルミニュウム製のものが普及してきているが、図12に示すようにこのアルミニュウム製のケーブルラック10では、その強度上の問題から2つの親桁11、11を連結する子桁12はスチール製のケーブルラックの場合のような開口溝2aがなく、子桁12は上壁面12aと下壁面12bと両側壁面12c、12dとによって断面が中空四角柱状に構成されているため、図11に示したような開口溝2aを利用して係止する取付け具6を用いることができなかった。
【0005】
このため、従来では図13に示すように親桁11、11の外側に被せて親桁11、11の上端に、金具13、13を係止し、この2つの金具13、13の下端に溝形鋼14などを固定し、この溝形鋼14を2ケ所に設けて、照明器具5の両端を2ケ所の溝形鋼14によって取付けていた(例えば非特許文献1参照)。
【0006】
【特許文献1】
特許第2630915号(図6、図7)
【特許文献2】
特許第2583202号(図5、図7)
【非特許文献1】
「ネグロス電工総合カタログ2002/03A」ネグロス電工発行(678頁)
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このように金具13や溝形鋼14などを組合せて取付けるのは、作業が煩雑で時間がかかり、また、大きな部材を多数用いるためコスト高となっていた。
【0008】
本発明はこのような問題を解決し、簡単に照明器具などをケーブルラックに取付けられ、コスト低減を図れるようにした器具取付け具を提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために、本発明の器具取付け具では、
ケーブルラックの子桁に取付けられる器具取付け具であって、
取付けネジの軸部が挿通される挿通穴を有する取付け基板と、
前記取付け基板の一端からほぼ垂直方向に上方へ延設された第1の垂直板と、
前記垂直板の上端から前記取付け基板と反対側へ水平方向に延設された水平板と、
前記水平板の先端からほぼ垂直方向に下方へ延設された第2の垂直板と、
前記第2の垂直板の下端から前記取付け基板側へ屈曲された係止片とを備え、
ケーブルラックの子桁の下壁面を前記係止片が覆い、子桁の第2の側壁面を前記第2の垂直板が覆い、子桁の上壁面を前記水平板が覆い、子桁の第1の側壁面を前記第1の垂直板が覆った状態で、前記取付け基板の前記挿通穴に軸部を挿通されたネジで器具を前記取付け基板の下面側に取付けるようにしたことを特徴としている。
【0010】
このように構成したため、ケーブルラックの子桁に開口溝がない場合でも、子桁の下壁面と第2の側壁面の境界の角部を器具取付け具の第1の垂直板の下端と係止片の先端との間から第2の垂直板の内面に接近するようにいれて、取付け基板を子桁の第1の垂直板方向に近づくように器具取付け具を回動させることによって、ケーブルラックの子桁の下壁面を前記係止片が覆い、子桁の第2の側壁面を前記第2の垂直板が覆い、子桁の上壁面を前記水平板が覆い、子桁の第1の側壁面を前記第1の垂直板が覆った状態で器具取付け具を子桁に簡単に取付けることができ、前記取付け基板の前記挿通穴に挿通されたネジの軸部に器具を取付けることができる。
【0011】
また、前記第1の垂直板に前記第2の垂直板側へ突出したエンボス部を設ければ、このエンボス部が子桁の第1の側壁面に圧接されてガタツキを生じたり、誤って、外れるおそれがなくなる。
【0012】
また、前記第1の垂直板に前記第2の垂直板側へ突出した切り起こし部を設ければ、この切り起こし部が子桁の第1の側壁面に圧接されてガタツキを生じたり、誤って、外れるおそれがなくなる。
【0013】
また、前記第1の垂直板にネジ穴を設け、このネジ穴に前記第2の垂直板側へ突出するようにボルトを螺着すれば、このボルトの先端が子桁の第1の側壁面に圧接されてガタツキを生じたり、誤って、外れるおそれがなくなる。
【0014】
また、前記取付け基板の前記挿通穴を長穴状にすれば、長穴に沿って、取付けネジの位置を選ぶことができるので器具の取付け位置の調節ができる。
【0015】
また、前記取付け基板の前記挿通穴から下方へ挿通した取付けネジの軸部の基部に抜け防止板を取付ければ、取付け作業時に取付けネジが前記取付け基板の前記挿通穴から抜け外れることがなくなり、また、長穴に沿って移動させやすくなる。
【0016】
また、前記取付け基板に前記挿通穴を複数設ければ、複数の挿通穴のいずれかを選んで取付けネジでの器具の取付け位置を調節することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基づいて本発明の実施の形態を説明する。
図1は本発明の一実施形態の器具取付け具20を示している。
この器具取付け具20は、取付けネジ30の軸部31(図2参照)が挿通される挿通穴21を有する矩形平板状の取付け基板22を備えている。
【0018】
取付け基板22の一端からほぼ垂直方向に上方へ向かって第1の垂直板23が延設されている。この第1の垂直板23の高さはケーブルラック10の子桁12の第1、第2の側壁部12c、12dの高さとほぼ同じか僅かに大に設定されている。
【0019】
第1の垂直板23の上端から取付け基板22と反対側へ水平方向に水平板24が延設されている。この水平板24の水平方向の長さはケーブルラック10の子桁12の上壁面12a、下壁面12bの幅(親桁と平行な方向の長さ)より僅かに大に設定されている。
【0020】
水平板24の先端からはほぼ垂直方向に下方へ向かって第2の垂直板25が延設されている。第2の垂直板25の高さは子桁12の第1、第2の側壁面12c、12dの高さより僅かに大に設定されている。
【0021】
第2の垂直板25の下端から前記取付け基板22側へほぼ垂直に屈曲された係止片26が設けられている。
【0022】
従って、この器具取付け具20は、図2に示すように、ケーブルラックの子桁12に開口溝がない場合でも、子桁の下壁面12bと第2の側壁面12dの境界の角部Aを器具取付け具20の第1の垂直板23の下端と係止片26の先端との間から第2の垂直板25の内面に接近するようにいれた後、図3に矢印Bで示すように第1の垂直板23が子桁12の第1の垂直板12cに近づくように器具取付け具20を回動させることによって、図4、図5に示すようにケーブルラック10の子桁12の下壁面12bを下方から係止片26が覆い、子桁12の第2の側壁面12dを外方から第2の垂直板25が覆い、子桁12の上壁面12aを上方から水平板24が覆い、子桁12の第1の側壁面12cを外方から第1の垂直板23が覆った状態で器具取付け具20を子桁12に簡単に取付けることができる。そして、図4に示すように、取付け基板22の挿通穴21に取付けネジ30の軸部31を上側から下方に挿通して、この軸部31に器具を取付けることができる。
【0023】
即ち、取付けネジ30の軸部31を器具(例えば照明器具5)の上板5aの取付け穴5bに挿通し、軸部31の先端からナット35を螺着し、このナット35を回転させて取付けネジ30の頭部32とナット35とで取付け基板22と照明器具5の上板5aとを締付けることによって照明器具5を子桁12に取付けることができる(なお、取付けネジ30を図4とは上下逆向きにすると、ケーブルラック10の子桁12上に配線・配管されたケーブルやパイプを軸部31の先端で傷つけるおそれがある。)。
【0024】
従って、照明器具(蛍光灯)5のようにケーブルラック10の長手方向に長いものを取付けるには、図6に示すように照明器具5の両端の取付け穴に合わせて2本の子桁12、12を選び2つの器具取付け具20、20を子桁12、12に取付けて照明器具5の両端を取付けネジ30、30に固定すればよい。
【0025】
なお、図1〜4に示すように前記第1の垂直板23に第2の垂直板25側へ突出した1個あるいは複数のエンボス部41、41を設ければ、図4に示すようにこのエンボス部41、41が子桁12の第1の側壁面12cに圧接されてガタツキを生じたり、誤って、外れるおそれがなくなる。
【0026】
また、照明器具5を取付ける際に器具取付け具20がエンボス部41、41によって子桁12にガタツキがなく取付けられているから、照明器具5が下方から当たっても器具取付け具20の取付け基板22が上方へ動いたり傾いたりすることがなくなるので、器具取付け具20の取付けが容易になる。
【0027】
また、図7に示すように、前記エンボス部の代りに、第1の垂直板23に第2の垂直板25側へ突出した1個又は複数の切り起こし部42、42を設けてもよい。
【0028】
また、図8に示すように、エンボス部や切り起こし部の代りに、第1の垂直板23にネジ穴43を設け、このネジ穴43に第2の垂直板25側へ軸部44aが突出するようにボルト44を螺着してもよい。
【0029】
図7、図8の切り起こし部42、ボルト44によって前記したエンボス部41と同じ効果を果たす。
【0030】
なお、図5、6に示すように、水平方向に長い蛍光灯のような照明器具5を取付ける場合には、照明器具5の上板5aには両端に取付け穴5bが設けてあるので、この2つの取付け穴5bに合せやすいように、取付け基板22の挿通穴21を図1に示すように長穴状にし、長穴に沿って取付けネジ30の位置を選ぶようにすれば、照明器具5の取付け穴5bとの合致が容易になる。
【0031】
なお、取付けネジ30として頭部32の裏面に四角形台状部33が設けられた角根ボルト(図3参照)を用い、挿通穴(長穴)21の幅に四角形台状部が嵌まって角根ボルトを回転不能にすれば、ナット35(図4参照)の締付け作業において角根ナットの共回りを防ぐことができる。
【0032】
また、ナット35として操作部35aが側方へ突出した蝶ナット(図4参照)を用いれば、手の指で操作部35aを操作することによって締付け作業が容易になる。
【0033】
また、図3に示すように長穴状の挿通穴21に取付けネジ30の頭部32の裏面が取付け基板22の上面に接触した状態にし、取付け基板22の下面側から四角形台状部33が適合する矩形穴37aを備えたプラスチックなどの薄板から成る抜け防止板37を用いて、この矩形穴37aに取付けネジ30の軸部31を挿通して四角形台状部33を矩形穴37aに嵌着して頭部32の裏面と抜け防止板37で取付け基板22を挟むようにしておけば、取付けネジ30が挿通穴21に仮止めされた状態となって、作業中に挿通穴21から取付けネジ30が抜けて落下したりする危険を防止できる。
【0034】
また、このように抜け防止板37を取付けネジ30に取付けておけば、照明器具5の取付け穴5bとの位置調節のために取付け基板22の挿通穴(長穴)21に沿って取付けネジ30を移動させる際に抜け防止板37が取付け基板22の下面に接触しているので取付けネジ30が傾かず、移動が円滑にできるので取付け作業が容易になる。
【0035】
なお、図4において38はワッシャーである。
なお、挿通穴21として長穴の代りに、図8に示すように複数の円形の穴にして、照明器具の取付け穴との位置調整のために複数の穴のいずれかを選ぶようにしてもよい。
なお、この複数の穴はタップネジ穴にして取付けネジを螺着させてもよい。
【0036】
なお、図1に示すように取付け基板22から第1の垂直板23の一部にかけて外面側へ膨出したビード部50、50を設ければ、器具取付け具20を比較的薄い金属板で作成しても充分な強度を保つことができる。
【0037】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば極めて簡単な構造の取付け具でケーブルラックの下面側に器具を容易に取付けることができ、大幅な作業時間の短縮とコストの軽減を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示す斜視図
【図2】同実施形態の使用状態を示す断面図
【図3】同実施形態の使用状態を示す断面図
【図4】同実施形態の使用状態を示す断面図
【図5】同実施形態の使用状態を示す斜視図
【図6】同実施形態の使用状態を示す説明図
【図7】本発明の他の実施形態を示す斜視図
【図8】本発明の他の実施形態を示す斜視図
【図9】本発明の他の実施形態を示す斜視図
【図10】従来のケーブルラックの下面側への器具の取付け状態を示す斜視図
【図11】従来のケーブルラックの下面側への器具の取付け状態を示す部分断面図
【図12】アルミニュウム製のケーブルラックを示す斜視図
【図13】従来のアルミニュウム製のケーブルラックの下面側への器具の取付け状態を示す断面図
【符号の説明】
5 照明器具
10 ケーブルラック
11 親桁
12 子桁
20 器具取付け具
21 挿通穴
22 取付け基板
23 第1の垂直板
24 水平板
25 第2の垂直板
26 係止片
30 取付けネジ
Claims (7)
- ケーブルラックの子桁に取付けられる器具取付け具であって、
取付けネジの軸部が挿通される挿通穴を有する取付け基板と、
前記取付け基板の一端からほぼ垂直方向に上方へ延設された第1の垂直板と、
前記垂直板の上端から前記取付け基板と反対側へ水平方向に延設された水平板と、
前記水平板の先端からほぼ垂直方向に下方へ延設された第2の垂直板と、
前記第2の垂直板の下端から前記取付け基板側へ屈曲された係止片とを備え、
ケーブルラックの子桁の下壁面を前記係止片が覆い、子桁の第2の側壁面を前記第2の垂直板が覆い、子桁の上壁面を前記水平板が覆い、子桁の第1の側壁面を前記第1の垂直板が覆った状態で、前記取付け基板の前記挿通穴に軸部を挿通されたネジで器具を前記取付け基板の下面側に取付けるようにしたことを特徴とする器具取付け具。 - 前記第1の垂直板に前記第2の垂直板側へ突出したエンボス部を設けて、子桁の第1の側壁面にこのエンボス部を圧接させるようにしたことを特徴とする請求項1記載の器具取付け具。
- 前記第1の垂直板に前記第2の垂直板側へ突出した切り起こし部を設けて、子桁の第1の側壁面にこの切り起こし部を圧接させるようにしたことを特徴とする請求項1記載の器具取付け具。
- 前記第1の垂直板にネジ穴を設け、このネジ穴に前記第2の垂直板側へ突出するようにボルトを螺着したことを特徴とする請求項1記載の器具取付け具。
- 前記取付け基板の前記挿通穴を長穴状にしたことを特徴とする請求項1記載の器具取付け具。
- 前記取付け基板の前記挿通穴から下方へ挿通した取付けネジの軸部の基部に抜け防止板を取付けたことを特徴とする請求項1記載の器具取付け具。
- 前記取付け基板に前記挿通穴を複数設けたことを特徴とする請求項1記載の器具取付具。
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2002
- 2002-11-11 JP JP2002327346A patent/JP2004166351A/ja active Pending
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