JP2008199757A - 配線・配管材引出支持具及び配線・配管材引出装置 - Google Patents

配線・配管材引出支持具及び配線・配管材引出装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2008199757A
JP2008199757A JP2007031391A JP2007031391A JP2008199757A JP 2008199757 A JP2008199757 A JP 2008199757A JP 2007031391 A JP2007031391 A JP 2007031391A JP 2007031391 A JP2007031391 A JP 2007031391A JP 2008199757 A JP2008199757 A JP 2008199757A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
wiring
piping material
wire
support
support tool
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2007031391A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4939675B2 (ja
Inventor
Kenji Ikeba
賢次 池場
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mirai Industry Co Ltd
Original Assignee
Mirai Industry Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mirai Industry Co Ltd filed Critical Mirai Industry Co Ltd
Priority to JP2007031391A priority Critical patent/JP4939675B2/ja
Publication of JP2008199757A publication Critical patent/JP2008199757A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4939675B2 publication Critical patent/JP4939675B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Domestic Plumbing Installations (AREA)
  • Supports For Pipes And Cables (AREA)
  • Details Of Indoor Wiring (AREA)

Abstract

【課題】配線・配管材受具から引き出される配線・配管材がその自重によって引出口で急激に屈曲し、断線するのを防止し、また、前記配線・配管材の重量によって前記配線・配管材受具が変形するのを防止する。
【解決手段】金属線材によって網状に形成された受具2の隣合う線材のうち、一方の線材である異形筋線材5に固定される固定部12と、受具2の配線・配管材布設面より下方で側方に突出した位置において、受具2の引出口8から引き出されたケーブルCを支持する支持部13と、他方の線材である親筋線材3aに当接する当接部14とを備え、前記当接部14は、前記支持部13にケーブルCの荷重が加わることによる前記固定部12を支点とする該支持部13の回動を防止して、前記支持部13を受具2より突出した所定位置に保持するように当接するものとした。
【選択図】図3

Description

本発明は、ケーブル等の配線や給水管、給湯管等の配管材が布設方向に沿って載置される配線・配管材受具から側方或いは下方に引き出される前記配線・配管材を引出部において支持する配線・配管材引出支持具及び配線・配管材引出装置に関するものである。
従来より、建物や構内等において前記配線・配管材は前記受具に載置されて天井下や建物壁に沿って布設されている。そして、機械や電気盤等の周辺位置において、前記受具の長手方向の任意の位置から下方に引き出され、前記機械や電気盤等に配線、配管される。前記配線・配管材は前記受具から一旦側方に引き出されてから下方に垂下し、或いは受具から直接下方に引き出されて垂下する。ここで、前記受具には、金属線材を溶接して網状に形成されたものや、配線・配管材の布設路に沿って配設された左右一対の親桁と、前記親桁間に架設され、前記配線・配管材が載置される子桁とを備えたものなどがある。配線・配管材は、これらの受具の線材間や子桁間から引き出される。
図11は従来の、受具から配線・配管材を引き出した状態を示す。図11において、配線材であるケーブルCを収容している受具2は金属線材を溶接して縦横に網状に形成されたいわゆるメッシュタイプの受具である。前記受具2は、幅方向に所定間隔をおいて長手方向に配設された複数の断面円形状の金属線材からなる親筋線材3と、これと直交して長手方向に所定間隔をおいて幅方向に配設された複数の断面円形状でコ字状に屈曲形成された金属線材からなる子筋線材4と、前記子筋線材4の上端部にこれと直交して長手方向に配設された左右一対の断面略小判形状の金属線材からなる異形筋線材5とからなり、これらの線材の交差部分が溶接されることによって一体に組付けられている。
このように形成された受具2に載置されたケーブルCは前記受具2の幅方向端部の親筋線材3aと異形筋線材5との間の引出口8から側方に引き出され、下方に垂下した後、機械や電源盤に接続される。
また、配線・配管材の布設路に沿って配設された左右一対の親桁と、前記親桁間に架設され、前記配線・配管材が載置される子桁とを備えて梯子状に形成されたいわゆるラダータイプの受具の側方から同様にしてケーブルを引き出すものが、例えば、特開2001−78326公報に掲載されている。
特開2001−78326公報
しかし、前記メッシュタイプの受具2において、側方から引き出されるケーブルCは、一般に重量が大きく、その自重によって、引出口8から引き出される箇所で下方に急激に屈曲或いは折曲し易く、断線する恐れがあった。
また、受具2の側方の引出口8において、引き出されるケーブルCは端部の1本の親筋線材3aのみで支持し、この部分に荷重が集中するため、載置強度面から、前記1本の親筋線材3aが折れ曲がることがあり、場合によっては子筋線材4との溶接が外れてしまう危険もあった。
ところが、従来の前記メッシュタイプの受具2においては、このような不具合を解消するための取付部材は存在しなかった。
一方、前記特開2001−78326公報に掲載のラダータイプの受具は、ケーブルは強度の大きい親桁の上端に一旦持ち上げられて側方に引き出されるので、前記メッシュタイプの受具2の親筋線材3aのようなケーブルの荷重による載置強度上の問題は生じない。しかし、このラダータイプの受具は、親桁の上部にケーブル受金具が取付けられ、ケーブルは、一旦前記ケーブル受金具に載置されてから側方に引き出されるものの、前記親桁の上部を乗り越えなければならないので、前記親桁の上部のケーブル受金具に乗り上げる部分で急激に屈曲していた。
また、従来のラダータイプの受具においては、前述のように、側方に引き出されたケーブルをケーブル受金具等で支持するものはあったが、子桁間から直接下方に引き出される配線・配管材を支持する支持具は存在しなかった。
そこで、本発明は、配線・配管材受具から引き出される配線・配管材がその自重によって引出口で急激に屈曲し、断線するのを防止でき、また、前記配線・配管材の重量によって前記配線・配管材受具が変形するのを防止できる配線・配管材引出支持具及び配線・配管材引出装置の提供を課題とするものである。
請求項1の配線・配管材引出支持具は、金属線材を溶接して網状に形成され底壁と側壁とを備えた配線・配管材受具の線材間に形成された引出口から引き出される配線・配管材を支持するものであって、隣合う線材のうち、一方の線材に固定される固定部と、前記受具の配線・配管材布設面より下方において、前記受具の引出口から引き出された配線・配管材を支持する支持部と、他方の線材に当接する当接部とを備えている。そして、前記当接部は、前記一方の線材に前記固定部が取付けられた状態で、前記支持部に前記配線・配管材の荷重が加わることによって該支持部が前記固定部を支点に下方に回動するのを防止して、前記支持部を前記所定の位置に保持するように当接するものである。
前記受具はいわゆるメッシュタイプのものである。前記配線・配管材は受具を構成する線材間を引出口として側方や下方から外部に引き出され、下方の機械や電気盤等に向けて垂下する。前記配線・配管材は機械や電気盤等に電源を供給したりするものであるから、一般に径が大きく重量があり、受具の引出口から引き出されたとき、その部分で急激に折れ曲がり易いが、本発明の引出支持具は、受具の布設面より下方において配線・配管材を支持する支持部を備えているので、引出口における配線・配管材は緩やかな曲線を描いて下方に垂下する。
ここで、前記引出支持具は支持部が布設面より下方で、この支持部に重量のある配線・配管材が支持される。このため、一方の線材に固定した固定部を支点に下方に回動するモーメントが生じる。ところが、前記引出支持具の当接部が他方の線材に当接することによって反力を受け、その反力によるモーメントが前記配線・配管材の重量によるモーメントと釣り合って、前記引出支持具は下方への回動が防止される。これにより、前記支持部は受具の配線・配管材布設面より下方の所定位置に保持される。なお、前記支持部の突出長さ等の条件は、配線・配管材の重量、材質、剛性等を考慮して適宜定められる。
更に、請求項1の発明によれば、前記他方の線材が受具の幅方向の端部に配設されて引出部において配線・配管材の重量が集中的に加わる線材に該当する場合、引き出された配線・配管材は引出支持具によっても支持され、この引出支持具は一方の線材に固定されて支持されるので、結局、受具の引出部において、前記配線・配管材の重量は前記一方の線材と他方の線材とで分散して支持されることとなる。つまり、前記他方の線材は引出支持具が支持される前記一方の線材が負担する分だけ荷重は軽減されることとなる。その結果、他方の線材に配線・配管材の荷重が集中的に加わることによる該他方の線材の変形は回避される。
なお、前記引出支持具が固定される一方の線材は、受具の側面の上端部に配設された線材、或いは前記受具の底部を構成する線材等適宜選択することができ、前記引出支持具は受具の側部の上端部の線材に吊設したり、底面に沿って取付けることができる。また、前記他方の線材は、受具の幅方向の端部に配設されて引出部において配線・配管材の重量が集中的に加わる線材に限られるものではない。
請求項2の配線・配管材引出支持具は、支持部が、受具の配線・配管材布設面より下方で側方に突出した位置において、前記受具の引出口から引き出された配線・配管材を支持するものである。つまり、前記支持部は、受具の斜め下方に突出した位置において配線・配管材を支持する。
請求項3の配線・配管材引出支持具は、固定部が、受具の側壁に配設された線材に固定されるものである。
請求項4の配線・配管材引出支持具は、支持部が、受具の引出口を形成する線材間でかつ配線・配管材布設面より下方において、前記受具の引出口から引き出された配線・配管材を支持するものである。
請求項5の配線・配管材引出支持具は、特に、固定部が左右に一対設けられており、その間隔は、一方の線材に沿う方向の位置ずれを防止すべく、前記引出支持具の両側に配設されている線材の間隔と略同一幅に形成されている。ここで、略同一幅とは両側の線材の間隔と全く同一でもよいし、これより僅かに大きく、或いは逆に僅かに小さくてもよい意である。要するところ、一対の固定部の間隔は両側に配設されている線材との関連で一方の線材に沿う方向に位置ずれしない大きさであればよい。なお、左右一対の固定部の間隔が両側の線材の間隔と全く同一に形成した場合は、前記左右一対の固定部の間隔を弾性的に両側方に拡張或いは縮小することにより受具の一方の線材に固定することができる。
請求項6の配線・配管材引出支持具は、配線・配管材の布設路に沿って配設された左右一対の親桁と、前記親桁間に架設され、前記配線・配管材が載置される子桁とを備えた配線・配管材受具の該子桁間に形成された引出口から下方に引き出される配線・配管材を支持するものである。前記受具は梯子状に形成されたいわゆるラダータイプのものである。請求項6の引出支持具は、基本的に請求項1の引出支持具と同様の構成であり、受具の形態において、及び配線・配管材が受具の子桁間から下方のみに引き出される点において相違する。したがって、基本的には、請求項1と同様に作用する。
請求項7の配線・配管材引出支持具は、特に、金属線材で構成されている。前記金属線材は断面円形状、小判形状、角形状等に形成される。
請求項8の配線・配管材引出支持具は、特に、固定部が、かしめることにより固定されるものである。具体的には、先端部が略U字状等に形成され、その両側を工具を使用して挟圧されることにより、間隔が狭められて固定される。
請求項9の配線・配管材引出支持具は、特に、支持部が、下方に湾曲する円弧状に形成されている。なお、幅方向の中間位置において最も低くなるようにするのが望ましい。
請求項10の配線・配管材引出装置は、金属線材を溶接して網状に形成され底壁と側壁とを備えた配線・配管材受具と、請求項1乃至請求項5、請求項7乃至請求項9のいずれかに記載の配線・配管材引出支持具とを備えたものである。
請求項11の配線・配管材引出装置は、配線・配管材の布設路に沿って配設された左右一対の親桁と、前記親桁間に架設され、前記配線・配管材が載置される子桁とを備えた配線・配管材受具と、請求項6乃至請求項9のいずれかに記載の配線・配管材引出支持具とを備えたものである。
請求項1の発明は、受具の配線・配管材布設面より下方において、配線・配管材を支持する支持部を備えているので、引出口における配線・配管材は緩やかな曲線を描いて下方に垂下する。これにより、配線・配管材がその自重により受具の引出口において急激に屈曲したり折れ曲がるのを防止でき、その断線を防止できる。
また、他方の線材に、引き出される配線・配管材の荷重が集中的に加わる場合に、引出支持具を介して配線・配管材の荷重を一方の線材と他方の線材とで分散して支持できるので、前記他方の線材に配線・配管材の重量が集中的に加わることによる変形を防止できる。
請求項2の発明は、支持部が、受具の配線・配管材布設面より下方でかつ側方に突出した位置において、配線・配管材を支持するものであるから、特に、受具の底壁に配線・配管材が既に布設されていても、引出支持具を支障なく取付けることができる。また、引出支持具を受具に取付けた後に該受具の布設面上に配線・配管材を布設する際に、前記引出支持具の存在が支障となることはない。
請求項3の発明は、固定部が、受具の側壁に配設された線材に固定されるので、特に、引出支持具を受具の側方から簡単に取付けることができる。
請求項4の配線・配管材引出支持具は、支持部が、受具の引出口を形成する線材間でかつ配線・配管材布設面より下方において、配線・配管材を支持するものであるから、特に、引出支持具を受具に取付けた後に該受具の布設面上に配線・配管材を布設する際に、前記引出支持具の存在が支障となることはない。
請求項5の発明は、左右に一対設けられた固定部の間隔が、両側に配設されている線材の間隔と略同一幅に形成されているから、引出支持具は前記両側の線材に規制され、一方の線材に沿う方向に位置ずれするのが防止され、受具の引出口の一定位置に安定して保持される。
請求項6の発明は、基本的には請求項1の引出支持具と同様の構成であるから、請求項1と同様の効果を奏する。
請求項7の発明は、引出支持具が、金属線材から構成されているから、強度、剛性があり、軽量で簡易な構造の引出支持具を安価に形成することができる。
請求項8の発明は、固定部が、かしめられることにより固定されるものであるから、簡易な構成で、通常の工具を使用して簡単に一方の線材に固定できる。
請求項9の発明は、支持部が、下方に湾曲する円弧状に形成されているから、受具から引き出されて前記支持部上に載置された配線・配管材は、その自重により自ずと中央の凹み部分に移動し、この位置で安定して支持される。また、配線・配管材が前記支持部の端部寄りに載置されたときは引出口に隣接する他の線材と接触して擦ったりする恐れがあるところ、それを回避して配線・配管材の傷付きを防止できる。
請求項10の発明は、請求項1に記載の配線・配管材受具と、請求項1乃至請求項5、請求項7乃至請求項9のいずれかに記載の配線・配管材引出支持具とを備えたものであるから、請求項1乃至請求項5、請求項7乃至請求項9と同様の効果を奏する。
請求項11の発明は、請求項6に記載の配線・配管材受具と、請求項6乃至請求項9のいずれかに記載の配線・配管材引出支持具とを備えたものであるから、請求項6乃至請求項9と同様の効果を奏する。
〈第一実施形態〉
以下、本発明の第一実施形態を図1乃至図5に基づいて説明する。ここで、図1は本発明の実施形態の配線・配管材引出装置を示し、図2は図1の配線・配管材引出支持具を示し、図3は配線・配管材の支持状態を示す。図4は変形例、図5は別の引出支持具を示す。
図1において、配線・配管材の引出装置1は配線・配管材としてのケーブルCを収容している受具2と、前記受具2に取付けられる配線・配管材の引出支持具11とで構成されている。この引出装置1は前記受具2の長手方向の途中において前記ケーブルCが側方に引き出される箇所に取付けられる。
前記受具2は金属線材を溶接して縦横に網状に形成したメッシュタイプの受具である。この受具2は、その幅方向に所定間隔をおいて長手方向に配設された複数の断面円形状の金属線材からなる親筋線材3と、これと直交して長手方向に所定間隔をおいて幅方向に配設された複数の断面円形状でコ字状に屈曲形成された金属線材からなる子筋線材4と、前記子筋線材4の上端部にこれと直交して長手方向に配設された左右一対の断面略小判形状の金属線材からなる異形筋線材5とからなり、これらの線材の交差部分が溶接されることによって一体に組付けられている。
前記受具2の子筋線材4は前記親筋線材3の上側に載置されている。更に、断面が略小判形の前記異形筋線材5は幅方向の両側面が平行面に形成されており、これにより、前記子筋線材4との接触面積が増し、溶接による接合強度が高められている。また、両側面が平面に形成されていることにより、前記異形筋線材5に前記引出支持具11が取付けられたとき、後述する引出支持具11の固定部12が前記異形筋線材5への固定部分を支点に上下方向に回動するのが規制される。
そして、前記受具2は全体として、前記親筋線材3及び子筋線材4が配設されてなる底壁6と、前記底壁6の両側に立設された側壁7とが形成されている。更に、前記側壁7の任意の箇所において隣合う子筋線材4間に、内部に収容されている前記ケーブルCが側方から引き出される引出口8を有する。この引出口8を含めた周辺部分は引出部9となっている。
一方、前記受具2の引出口8に取付けられた引出支持具11は、図2に示すように、1本の断面円形状の金属線材を折曲げ加工して左右対称に形成されている。この引出支持具11は、前記受具2を構成する隣合う線材のうちの一方の線材に固定される左右一対の固定部12と、前記受具2の底壁6におけるケーブルCの布設面より下方でかつ側方に突出した位置において、即ち受具2の斜め下方に突出した位置において、前記受具2から引き出されたケーブルCを支持する支持部13と、他方の線材に当接する左右一対の当接部14とを備えている。
本実施形態において、前記受具2の隣合う線材は、前記受具2の幅方向において引出口8側の端部に長手方向に沿って配設された親筋線材3a、及びこれに隣接する、側壁7の上端部に長手方向に沿って配設された異形筋線材5であって、いずれもケーブルCの引出方向と直交する方向に配設されている。そして、一方の線材とは、前記異形筋線材5であり、他方の線材とは、前記引出口8側の親筋線材3aである。
前記引出支持具11の形態は、具体的には、前記左右一対の固定部12はU字状に屈曲するフック状に形成され、図2(b)に示すように、その屈曲した端部側にかしめ代tが設けられており、前記受具2の上方から異形筋線材5に嵌挿された後、工具を使用してかしめられるようになっている。前記固定部12の下方は一旦斜め後方に屈曲した後、真下に垂下し、この部分は前記引出口8側の親筋線材3aの前面に当接し、前記当接部14を構成している。その後、前方即ち受具2の側方に向けて直角に屈曲し、前記固定部12を通る垂直線を越えて側方に突出する。前記受具2からの突出長さは前記受具2から引き出されるケーブルCについて望まれる曲がりの程度即ち曲率を考慮して決定される。そして、前方に向けて側方に突出した左右の部分の更に先の部分は、図2(c)に示すように、下方に湾曲した円弧状の線材で連結された形状となっており、この部分はケーブルCが載置されて支持される前記支持部13を構成している。なお、前記支持部13は幅方向の中央が最も低い凹んだ形状となっており、支持されるケーブルCはこの部分に収まり易いようになっている。
更に、前記引出支持具11の当接部14は、一方の線材である前記異形筋線材5に前記固定部12が固定された状態で、他方の線材である受具2の親筋線材3aの前面と当接することにより、前記支持部13にケーブルCの荷重が加わることによって前記固定部12を支点として引出支持具11全体が下方に回動し、それに伴って該支持部13も下方に回動するのを防止して、前記支持部13が受具2から斜め下方に突出した所定の位置に保持されるようになっている。
このように、第一実施形態の引出装置1は、受具2と引出支持具11とで構成されている。前記受具2は、断面円形状の金属線材を溶接して網状に形成され、底壁6と側壁7とを備えており、前記側壁7には引出口8が形成され、該側壁7の上端部には、両側面が平行面に形成された異形筋線材5が受具2の長手方向に配設されている。また、前記引出支持具11は、隣合う線材のうち、一方の線材である前記異形筋線材5に固定されるフック状の固定部12と、前記受具2の底壁6におけるケーブルCの布設面より下方でかつ側方に突出した位置において、前記受具2の引出口8から引き出されたケーブルCを支持する支持部13と、他方の線材である、前記受具2の幅方向において前記引出口8側の端部に長手方向に配設された親筋線材3aに当接する当接部14とを備えている。そして、前記当接部14は、前記異形筋線材5に前記固定部12が取付けられた状態で、前記支持部13に前記ケーブルCの荷重が加わることによって該支持部13が前記固定部12を支点に下方に回動するのを防止して、前記支持部13を所定位置に保持するように当接するものとなっている。
次に、このように構成された本実施形態の引出支持具11を受具2の側壁7の引出口8に取付け、固定するには、斜め水平姿勢の状態で前記引出口8の両側の子筋線材4間に引出支持具11のU字状に屈曲する左右一対のフック状の固定部12を外方から挿入する。次いで、引出支持具11を下方に回動しつつ、前記左右一対の固定部12を異形筋線材5に上方から嵌挿させる。そして、その嵌挿操作と同時に、引出支持具11を更に下方に回動し、左右一対の当接部14を受具2の引出口8の親筋線材3aの前面に当接させる。
なお、一対の固定部12の幅が引出口8の両側の子筋線材4の間隔より大きい場合は、前記一対の固定部12は前記子筋線材4の外側から受具2の側壁7内に挿入すればよい。また、前記引出支持具11の一対の固定部12の間隔は弾性的に拡張または縮小可能であるから、一対の固定部12の間隔と両側の子筋線材4の間隔とが全く同一であっても、前記固定部12の間隔を弾性的に変位させることにより、前記固定部12を異形筋線材5に取付けることができる。
このようにして異形筋線材5に取付けた後は、一対の固定部12は両側に配設されている子筋線材4の間隔と略同一幅に形成されていることによって、引出支持具11が前記異形筋線材5に沿って長手方向にずれるのが防止され、一定位置に保持される。
また、前記異形筋線材5の幅方向の両側面は平行面に形成されているので、前記フック状の固定部12の内面は前記異形筋線材5の両側面の平行面と面接触し、前記固定部12は一定の垂直姿勢に保持される。なお、引出支持具11は、予め、固定部12が異形筋線材5に嵌挿されるとほぼ同時に、当接部14が親筋線材3aの前面に当接するように設定しておくことが必要である。その後は、プライヤ、ペンチ等の挟持工具を使用して前記固定部12のフック状の部分を挟んで締付け、前記固定部12を異形筋線材5にかしめる。なお、図1及び図3において、引出支持具11のフック状の固定部12は異形筋線材5にかしめる前の状態を示す。
これにより、引出支持具11の取付けが完了する。取付後は、引出支持具11は当接部14によって固定部12を支点として下方に回動するのが防止され、引出支持具11の支持部13は受具2の底壁6より下方であって側方に突出した所定位置に保持されることになる。また、前述のように、前記異形筋線材5の両側面は平行面に形成されているので、引出支持具11の固定部12は一定の垂直姿勢に保持される。したがって、前記引出支持具11の支持部13は、この引出支持具11に当接部14が設けられていることに加え、前記異形筋線材5の両側面が平行面に形成されていることによっても、前述した受具2の底壁6より下方であって側方に突出した所定位置に保持されることになる。
次に、本実施形態の引出装置1において、受具2からのケーブルCの引出しは、図3に示すように、ケーブルCを受具2の側壁7の引出口8から外方に引出した後、引出支持具11の支持部13上に載置することにより行なわれる。載置後は、前記支持部13が下方に湾曲する円弧状に形成されているので、ケーブルCは前記支持部13の中央寄りの位置に移動してその部分に収まり易い。その後、結束バンド61でケーブルCを支持部13上に結束し、固定する。
次に、前記引出支持具11の作用を説明する。
前記引出支持具11を受具2に取付けた後の支持部13は、受具2の布設面である底壁6より下方にあって側方に突出する位置にあるので、前記受具2の引出口8から引き出されて前記支持部13上に支持されたケーブルCは前記引出支持具11の支持部13が受具2の底壁6より斜め下方に突出する分だけ前記引出口8から緩やかな曲線を描いて下方に垂下する。これにより、ケーブルCがその自重により受具2の引出口8において急激に屈曲し、折れ曲がるのが防止される。
また、他方の線材である受具2の幅方向端部側にある1本の親筋線材3aに加わる1乃至複数のケーブルCの荷重は、前記1本の親筋線材3aと、引出支持具11が取付けられている一方の線材である異形筋線材5とに分散されるので、ケーブルCの荷重が集中的に加わることによる前記親筋線材3aの変形が防止される。
ここで、前記引出支持具11の支持部13が所定位置に保持される点について補足すれば、前記支持部13は固定部12を通る垂直線より外方に突出するので、引出支持具11には前記固定部12を支点としてケーブルCの荷重による下方に回動するモーメントが発生する。これに対して、前記引出支持具11の当接部14は引出口8の親筋線材3aと当接してその反力を受けるので、反力によるモーメントが発生する。この反力によるモーメントは前記荷重によるモーメントと釣り合うものである。したがって、この釣り合いにより、引出支持具11の支持部13は前記受具2の底壁6より下方であって側方に突出した所定位置に保持されることになる。
更に、前記引出支持具11は、受具2の外方からその側壁に取付けられるものであるため、受具2の底壁6にケーブルCが既に布設されていても、その影響を受けることなく該受具2に取付けることができる。
また、前記引出支持具11は、受具2の底壁6の外方に突出しているので、受具2への取付後に受具2の底壁6上にケーブルCを布設する際に、前記引出支持具11の存在が支障となることはない。このことは、後述する第二実施形態及び第三実施形態において同様である。
そして、前記引出支持具11は、金属線材で形成されているから、ケーブルCを結束バンド61で結束して簡単に支持部13の一定位置に保持し、固定することができる。
なお、前記引出支持具11は、例えば、図4に示すように、固定部12から垂下して一旦斜め後方に屈曲する部分と、当接部14から直交して外方に屈曲して側方に突出する部分との間に補強棒15を架設してもよい。これにより、前記当接部14と側方に突出する部分との間の屈曲角度は一定の直角に保たれ、前記屈曲角度がケーブルCの荷重によって拡大して支持部13の位置が下がるのが防止される。
ところで、上記実施形態においては、引出支持具11は固定部12が一方の線材として異形筋線材5に固定されるものを示したが、これに限られるものではなく、例えば、図5に示すように、一方の線材として引出支持具11の底壁6の中央寄りの親筋線材3bに固定されるものとすることもできる。
図5において、引出支持具21は受具2の底壁6の親筋線材3に直交して、うち2本の親筋線材3a及び親筋線材3bに跨って取付けられるものであり、1本の断面円形状の金属線材を折曲げ加工して左右対称に形成されている。前記引出支持具21は、一方の線材である中央寄りの親筋線材3bに固定される左右一対の固定部22と、前記受具2の底壁6より下方であって側方に突出した位置において、前記受具2から引き出されたケーブルCを支持する支持部23と、他方の線材である幅方向端部側の親筋線材3aに当接する左右一対の当接部24とを備えている。
更に具体的には、前記引出支持具21の固定部22はU字状に屈曲するフックからなり、図1乃至図4に示す引出支持具11と同様に、その屈曲した端部側にかしめ代tが設けられており、側方から前記中央寄りの親筋線材3bに嵌挿された後、工具を使用してかしめられるようになっている。前記支持部23は、前述の引出支持具11の支持部13と同様に構成されている。また、前記当接部24は前記親筋線材3aの上面に当接するようになっている。前記固定部22と当接部24との間の金属線材は受具2の底壁6に平行に配置され、その上端は親筋線材3上に配設された子筋線材4の上端と略同一高さとなっており、底壁6の子筋線材4より上に飛び出ないので、前記引出支持具21の存在がケーブルCの引き込み等において妨げとなることはない。
そして、前記引出支持具21の当接部24は、受具2の中央寄りの親筋線材3bに前記固定部22が取付けられた状態で、受具2の親筋線材3aの上面と当接することにより、前記支持部23にケーブルCの荷重が加わることによって前記固定部22を支点として引出支持具21全体が下方に回動し、それに伴って該支持部23も下方に回動するのを防止する。これにより、前記支持部23は底壁6より下方であって側方に突出した所定位置に保持されることとなる。
この引出支持具21においても、支持部23が前記所定位置に保持され、ケーブルCは前記受具2の引出口8から緩やかに湾曲して下方に引き出され、急激に屈曲するのが防止される。
〈第二実施形態〉
次に、本発明の第二実施形態の配線・配管材の引出支持具を図6及び図7に基づいて説明する。前記第一実施形態は、ケーブルCは受具2の側壁7に形成された引出口8から引き出されるものを示したが、ケーブルCは前記受具2の底壁6から直接下方に引き出すことも可能であり、それに対応して、第二実施形態は、受具2の底壁6側に取付けられる引出支持具を示す。ここで、図6は第二実施形態の配線・配管材の引出装置の斜視図、図7はその側面図である。
図6及び図7において、引出支持具31は、第一実施形態の引出支持具11等と異なって、受具2の底壁6の2本の子筋線材4に跨って取付けられ、受具2の長手方向に沿って固定されるものであり、1本の断面円形状の金属線材を折曲げ加工して左右対称に形成されている。一方、受具2に載置されているケーブルCは底壁6に形成された引出口8から直接下方に引き出される。また、請求項の一方の線材は前記引出口8から離間した2番目の子筋線材4aが該当し、他方の線材は前記引出口8に隣接する1番目の子筋線材4bが該当する。
前記引出支持具31は、前記2番目の子筋線材4aに固定される左右一対の固定部32と、前記受具2の引出口8を形成する子筋線材4aと子筋線材4bとの間でかつ受具2の底壁6におけるケーブルCの布設面より下方において、即ち受具2の長手方向において斜め下方に突出した位置において、前記受具2から引き出されたケーブルCを支持する支持部33と、前記1番目の子筋線材4bの上面に当接する左右一対の当接部34とを備えている。
更に具体的には、前記引出支持具31の固定部32はU字状に屈曲してフック状に形成され、その屈曲した端部側にかしめ代tが設けられており、底壁6と平行する方向から前記2番目の子筋線材4aに嵌挿した後、工具を使用してかしめられるようになっている。そして、前記一対の固定部32間の外側寸法は両側に隣接する親筋線材3間の内側寸法と同一または僅かに小さく設定されている。前記支持部33は、前述の引出支持具11の支持部13と同様に構成されている。更に、前記当接部34は前記1番目の子筋線材4bの上面に当接するようになっている。前記引出支持具31における固定部32と当接部34との間の金属線材は受具2の底壁6に沿って長手方向に配置されている。
また、前記引出支持具31の当接部34は、前記固定部32が受具2の2番目の子筋線材4aに取付けられた状態で、受具2の1番目の子筋線材4bと当接することにより、前記支持部33にケーブルCの荷重が加わることによって前記固定部32を支点として引出支持具31全体が下方に回動し、それに伴って該支持部33も下方に回動するのを防止している。これにより、前記支持部33は子筋線材4aと子筋線材4bとの間でかつ受具2の底壁6におけるケーブルCの布設面より下方の所定位置に保持される。
この引出支持具31は、支持部33が底壁6の長手方向において斜め下方に突出した位置に保持されるので、ケーブルCは第一実施形態と同様に、受具2の引出口8から緩やかに湾曲しつつ下方に引き出され、急激に屈曲するのが防止される。特に、この第二実施形態は、ケーブルCは、受具2の側方に一旦曲げられて側壁7の引出口8から引き出された後、下方に屈曲し、垂下するものではなく、受具2の底壁6の引出口8から直接下方に引き出されるから、引き出し途中で捩れることはほとんどない。なお、固定部32と当接部34との間の金属線材は子筋線材4a及び子筋線材4bの上面に載置されるが、受具2の長手方向に配置されるので、ケーブルCの引き込みに格別支障をきたすことはない。
ところで、この第二実施形態においては、前記引出支持具31はケーブルCを載置してそのケーブルCの荷重が直接加わる子筋線材4a及び子筋線材4bに取付けられているが、図8に示すように、受具2の引出口8を挟む反対側の子筋線材4c及び子筋線材4dに取付けることもできる。即ち、ケーブルCが載置されていない子筋線材に取付けることもできる。
図8において、引出口8から離間した2番目の子筋線材4cには引出支持具31の固定部32が取付けられ、前記引出口8に隣接した1番目の子筋線材4dにはその上面に引出支持具31の当接部34が当接する。ここで、前記子筋線材4cは請求項の一方の線材に、前記子筋線材4dは請求項の他方の線材に相当する。また、引出支持具31の支持部33は、前記受具2の引出口8を形成する子筋線材4bと子筋線材4dとの間でかつ受具2の底壁6におけるケーブルCの布設面より下方において、ケーブルCを支持するものとなっている。
引出支持具31がこの子筋線材4c及び子筋線材4dに取付けられた場合は、前記子筋線材4a及び子筋線材4b上に載置され、引出口8から下方に引き出されたケーブルCは、前記子筋線材4bから斜め下方に位置することとなる引出支持具31の支持部33で支持されるので、前記各実施形態と同様に、受具2の引出口8から緩やかに湾曲して直接下方に引き出され、急激に屈曲するのが防止される。そして、特に、前記子筋線材4bに加わるケーブルCの荷重は、その一部が、結果的に、前記引出支持具31を介して前記子筋線材4c及び子筋線材4dによって負担され、分散されることになるので、前記子筋線材4bに加わるケーブルCの荷重を軽減できる。
〈第三実施形態〉
次に、本発明の第三実施形態の引出支持具を図9及び図10に基づいて説明する。上記第一実施形態及び第二実施形態における配線・配管材の引出装置は受具2がメッシュタイプのものであるのに対し、第三実施形態の配線・配管材の引出装置は受具がラダータイプのものである。そして、配線・配管材は受具の後述する子桁間から直接下方に引き出されるものとなっている。ここで、図9は第三実施形態の配線・配管材の引出装置の斜視図、図10はその側面図である。
図9及び図10において、引出装置41は、ケーブルCを収容している受具42と、前記受具42に取付けられる引出支持具51とで構成されている。前記受具42は、ケーブルCの布設路に沿って配設された左右一対の親桁43と、前記親桁43間に架設され、前記ケーブルCが載置される子桁44とで構成されている。前記親桁43は金属板からなり、断面が略コ字板状に形成されている。また、前記子桁44は金属材を用いて四角筒状に形成され、布設方向に間隔をおいて配設されている。この引出装置41では、ケーブルCは前記子桁44間から直接下方に引き出される。なお、前記親桁43は受具42の側壁45を、前記子桁44は受具42の底壁46を構成している。
一方、前記引出支持具51は、基本的には、上記第二実施形態の引出支持具31と同様の構成となっており、金属線材を折曲げ加工して左右対称に形成され、固定部52、支持部53及び当接部54を備えている。ここで、前記固定部52は略コ字状に屈曲形成され、その屈曲した端部側にかしめ代tが設けられており、工具を使用してかしめられることにより前記受具42の子桁44aに取付けられる。また、前記当接部54は子桁44bの上面と当接する。そして、前記支持部53は、前記受具2の引出口47を形成する子桁44bと子桁44cとの間でかつ受具2の底壁46におけるケーブルCの布設面より下方において、ケーブルCを支持する。なお、この第三実施形態の引出支持具51は第二実施形態の引出支持具31とは固定部52の形状がフック状ではなく、子桁44aに対応してコ字状に形成されている点において相違し、また、当接部54は子筋線材ではなく、子桁44bの上面と当接する点において相違する。ここで、前記受具42の子桁44aは請求項の一方の子桁に、子桁44bは請求項の他方の子桁に相当する。
前記引出装置41は上記第二実施形態の引出装置1とは基本的には受具が異なるのみであるから、前記第二実施形態の引出装置1と同様に、支持部53が子桁44bと子桁44cとの間でかつ受具42の底壁46におけるケーブルCの布設面より下方の位置に保持されることにより、ケーブルCは受具42の子桁44間から緩やかに湾曲して直接下方に引き出され、急激に屈曲するのが防止される。なお、この第三実施形態は請求項6乃至請求項9及び請求項11の態様に相当する。
ところで、上記各実施形態の引出支持具は、1本の金属線材を折り曲げて形成しているが、本発明を実施する場合は、これに限られるものではなく、板材で形成したり、金属線材と板材とを組合わせて形成することもできる。また、合成樹脂材で形成してもよい。そして、各引出支持具は左右対称とし、左右一対の固定部、支持部及び左右一対の当接部で形成しているが、一側のみの固定部、支持部及び一側のみの当接部で形成することも可能である。
更に、上記各実施形態の引出支持具は、支持部の外面を凹凸面としたり、外面にローレット加工を施したり、前記支持部にゴム管等を嵌着するなどの滑り防止手段を設けてもよい。ケーブルCは結束バンド61で前記引出支持具の支持部に保持されるので、下方へのずり落ち、横方向へのずれが防止されるが、支持部自体にも前記滑り防止手段を設けることにより、ケーブルCのずれ防止効果を高めることができる。
なお、上記各実施形態においては、受具はメッシュタイプ及びラダータイプのものに適用し、配線・配管材としてケーブルCを用いているが、本発明を実施する場合は、これらのものに限定して適用されるものではない。
また、上記各実施形態において、引出支持具は、受具の隣合う線材、隣合う子桁に取付けられるが、必ずしもこれに限られるものではなく、1乃至複数個飛ばした線材間、子桁間に取付けてもよい。また、ケーブルCは、受具の長手方向の途中における引出口8から引き出されているが、受具の長手方向の端部から下方に引き出すものにも同様に適用することができる。
本発明の第一実施形態の配線・配管材引出装置の斜視図である。 図1の引出支持具を示し、(a)は斜視図、(b)は左側面図、(c)は正面図である。 図1の受具からケーブルを引き出した状態を示す斜視図である。 図2(b)の引出支持具の変形例を示す左側面図である。 第一実施形態の別の引出支持具を示す左側面図である。 本発明の第二実施形態の配線・配管材引出装置の斜視図である。 図6の引出装置を側方から見た縦断面図である。 図7の引出支持具を他の子筋線材に取付けた状態を示す側面図である。 本発明の第三実施形態の配線・配管材引出装置の斜視図である。 図9の引出装置を側方から見た縦断面図である。 従来の、受具からケーブルを引き出した状態を示す斜視図である。
符号の説明
1、41 引出装置
2、42 受具
3、3a、3b 親筋線材
4、4a、4b、4c、4d 子筋線材
5 異形筋線材
6、46 底壁
7、45 側壁
8、47 引出口
11、21、31、51 引出支持具
12、22、32、52 固定部
13、23、33、53 支持部
14、24、34、54 当接部
43 親桁
44、44a、44b、44c 子桁
C ケーブル

Claims (11)

  1. 金属線材を溶接して網状に形成され底壁と側壁とを備えた配線・配管材受具の線材間に形成された引出口から引き出される配線・配管材を支持する配線・配管材引出支持具であって、
    隣合う線材のうち、一方の線材に固定される固定部と、
    前記受具の配線・配管材布設面より下方において、前記受具の引出口から引き出された配線・配管材を支持する支持部と、
    他方の線材に当接する当接部とを備え、
    前記当接部は、前記一方の線材に前記固定部が取付けられた状態で、前記支持部に前記配線・配管材の荷重が加わることによって該支持部が前記固定部を支点に下方に回動するのを防止して、前記支持部を前記所定の位置に保持するように当接することを特徴とする配線・配管材引出支持具。
  2. 前記支持部は、前記受具の配線・配管材布設面より下方でかつ側方に突出した位置において、前記受具の引出口から引き出された配線・配管材を支持することを特徴とする請求項1に記載の配線・配管材引出支持具。
  3. 前記固定部は、前記受具の側壁に配設された線材に固定されることを特徴とする請求項2に記載の配線・配管材引出支持具。
  4. 前記支持部は、前記受具の引出口を形成する線材間でかつ配線・配管材布設面より下方において、前記受具の引出口から引き出された配線・配管材を支持することを特徴とする請求項1に記載の配線・配管材引出支持具。
  5. 前記固定部は、左右に一対設けられており、その間隔は、前記一方の線材に沿う方向の位置ずれを防止すべく、引出支持具の両側に配設されている線材の間隔と略同一幅に形成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の配線・配管材引出支持具。
  6. 配線・配管材の布設路に沿って配設された左右一対の親桁と、前記親桁間に架設され前記配線・配管材が載置される子桁とを備えた配線・配管材受具の該子桁間に形成された引出口から下方に引き出される配線・配管材を支持する配線・配管材引出支持具であって、
    隣合う前記子桁のうち、一方の子桁に固定される固定部と、
    前記受具の引出口を形成する子桁間でかつ配線・配管材布設面より下方において、前記受具の引出口から引き出された配線・配管材を支持する支持部と、
    他方の子桁に当接する当接部とを備え、
    前記当接部は、前記一方の子桁に前記固定部が取付けられた状態で、前記支持部に前記配線・配管材の荷重が加わることによって該支持部が前記固定部を支点に下方に回動するのを防止して、前記支持部を前記所定の位置に保持するように当接することを特徴とする配線・配管材引出支持具。
  7. 金属線材で構成されたことを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれかに記載の配線・配管材引出支持具。
  8. 前記固定部は、かしめることにより固定されることを特徴とする請求項1乃至請求項7のいずれかに記載の配線・配管材引出支持具。
  9. 前記支持部は、下方に湾曲する円弧状に形成されたことを特徴とする請求項1乃至請求項8のいずれかに記載の配線・配管材引出支持具。
  10. 金属線材を溶接して網状に形成されて底壁と側壁とを備えた配線・配管材受具と、
    請求項1乃至請求項5、請求項7乃至請求項9のいずれかに記載の配線・配管材引出支持具と
    を備えたことを特徴とする配線・配管材引出装置。
  11. 配線・配管材の布設路に沿って配設された左右一対の親桁と、前記親桁間に架設され、前記配線・配管材が載置される子桁とを備えた配線・配管材受具と、
    請求項6乃至請求項9のいずれかに記載の配線・配管材引出支持具と
    を備えたことを特徴とする配線・配管材引出装置。
JP2007031391A 2007-02-10 2007-02-10 配線・配管材引出支持具及び配線・配管材引出装置 Expired - Fee Related JP4939675B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007031391A JP4939675B2 (ja) 2007-02-10 2007-02-10 配線・配管材引出支持具及び配線・配管材引出装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007031391A JP4939675B2 (ja) 2007-02-10 2007-02-10 配線・配管材引出支持具及び配線・配管材引出装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008199757A true JP2008199757A (ja) 2008-08-28
JP4939675B2 JP4939675B2 (ja) 2012-05-30

Family

ID=39758212

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007031391A Expired - Fee Related JP4939675B2 (ja) 2007-02-10 2007-02-10 配線・配管材引出支持具及び配線・配管材引出装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4939675B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB2467030A (en) * 2008-12-22 2010-07-21 Schneider Electric Espana Sa Cable drop out device for use in wire formed cable trays
KR101475485B1 (ko) * 2013-10-04 2014-12-22 삼성중공업 주식회사 트레이 사이드에 결합되는 케이블 인출 장치
KR200476352Y1 (ko) * 2014-09-19 2015-03-03 다모아산업주식회사 메쉬 케이블 트레이용 수직엘보우
GB2590050B (en) * 2019-08-16 2023-07-26 Lee Duffy Simon Cable assembly installation

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106660738B (zh) * 2014-07-08 2021-05-28 三菱电机株式会社 布线保持部件及使用了布线保持部件的电梯控制装置

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5785811A (en) * 1980-09-19 1982-05-28 Stamicarbon Manufacture of graft copolymer
JPS58156322A (ja) * 1982-03-11 1983-09-17 Fumihiko Masuda 油脂分等を含む排ガスの浄化方法
JP2002266823A (ja) * 2001-03-12 2002-09-18 Mirai Ind Co Ltd 線材固定金具
JP2003230210A (ja) * 2003-03-04 2003-08-15 Mirai Ind Co Ltd 配線・配管材受具装置及び配線・配管材受具用のローラ部材
JP2004015851A (ja) * 2002-06-03 2004-01-15 Mirai Ind Co Ltd 配線・配管材用受具の連結装置、その連結具及びその連結方法
JP2004166351A (ja) * 2002-11-11 2004-06-10 Burest Kogyo Kenkyusho Co Ltd 器具取付け具
JP2005312215A (ja) * 2004-04-22 2005-11-04 Mirai Kk 縦型メッシュラック、及び縦型メッシュラックに取付けられる支持具

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5785811A (en) * 1980-09-19 1982-05-28 Stamicarbon Manufacture of graft copolymer
JPS58156322A (ja) * 1982-03-11 1983-09-17 Fumihiko Masuda 油脂分等を含む排ガスの浄化方法
JP2002266823A (ja) * 2001-03-12 2002-09-18 Mirai Ind Co Ltd 線材固定金具
JP2004015851A (ja) * 2002-06-03 2004-01-15 Mirai Ind Co Ltd 配線・配管材用受具の連結装置、その連結具及びその連結方法
JP2004166351A (ja) * 2002-11-11 2004-06-10 Burest Kogyo Kenkyusho Co Ltd 器具取付け具
JP2003230210A (ja) * 2003-03-04 2003-08-15 Mirai Ind Co Ltd 配線・配管材受具装置及び配線・配管材受具用のローラ部材
JP2005312215A (ja) * 2004-04-22 2005-11-04 Mirai Kk 縦型メッシュラック、及び縦型メッシュラックに取付けられる支持具

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB2467030A (en) * 2008-12-22 2010-07-21 Schneider Electric Espana Sa Cable drop out device for use in wire formed cable trays
GB2467030B (en) * 2008-12-22 2012-06-06 Schneider Electric Espaa A S A Cable drop out device in cable trays
KR101475485B1 (ko) * 2013-10-04 2014-12-22 삼성중공업 주식회사 트레이 사이드에 결합되는 케이블 인출 장치
KR200476352Y1 (ko) * 2014-09-19 2015-03-03 다모아산업주식회사 메쉬 케이블 트레이용 수직엘보우
GB2590050B (en) * 2019-08-16 2023-07-26 Lee Duffy Simon Cable assembly installation

Also Published As

Publication number Publication date
JP4939675B2 (ja) 2012-05-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4939675B2 (ja) 配線・配管材引出支持具及び配線・配管材引出装置
US6565048B1 (en) Cable support bracket assembly
RU2321934C1 (ru) Аксессуар для повышения уровня и стыкового соединения проволочных кабель-каналов
JP2002502218A (ja) 可撓性ケーブル管理システム
US6959898B1 (en) Cable support and distribution system and method
KR20110092991A (ko) 케이블 거치대
US8220757B2 (en) Conduit hanger
JP5588799B2 (ja) 配線・配管材引出装置及び配線・配管材引出具
JP4182525B2 (ja) 縦型メッシュラック、及び縦型メッシュラックに取付けられる支持具
JP6148965B2 (ja) 配線・配管材保持具
EP3890132A1 (en) Flex-fitting cable tray
EP1070894A2 (en) Cable support and distribution system and method
NL2004560C2 (en) Mesh tray cable duct system.
KR101389958B1 (ko) 천장 루버
JP2011021741A (ja) ボルト体への取着体及びナット体
JP7273582B2 (ja) 天井構造及び固定補強部材
KR20120016785A (ko) 크로스 케이블 트레이용 케이블받침대
KR200464939Y1 (ko) 지지 구조체
KR102174203B1 (ko) 메신저 와이어를 이용한 acf 케이블의 지지 시스템 및 이 시스템을 이용한 acf 케이블의 지지방법
JP5498093B2 (ja) 足場板用巾木
JP3205669U (ja) 天井裏足場用金具
KR100728575B1 (ko) 도관 설치구
JP2009275418A (ja) 縦壁パネルの取付け構造およびベース金具
JP2007006662A (ja) 電柱用共架腕金
JP2022133255A (ja) ワイヤバスケットについてのトラピーズ支持ブラケット

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20091127

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20101115

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110816

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110927

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120221

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120225

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150302

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4939675

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150302

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees